JPH0949861A - 半導体装置の寿命推定方法 - Google Patents

半導体装置の寿命推定方法

Info

Publication number
JPH0949861A
JPH0949861A JP7236397A JP23639795A JPH0949861A JP H0949861 A JPH0949861 A JP H0949861A JP 7236397 A JP7236397 A JP 7236397A JP 23639795 A JP23639795 A JP 23639795A JP H0949861 A JPH0949861 A JP H0949861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
life
semiconductor device
time
constant
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7236397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouji Eriguchi
浩二 江利口
Yukiharu Uraoka
行治 浦岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7236397A priority Critical patent/JPH0949861A/ja
Publication of JPH0949861A publication Critical patent/JPH0949861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定量的で迅速でかつ正確な半導体装置の寿命
推定方法を提供する。 【構成】 ゲート酸化膜,金属配線等の半導体装置の部
材に複数通りの一定の電流を注入し、その結果から破壊
電荷量(又は破壊時間)の測定と、定電流値と破壊電荷
量(又は破壊時間)との関係の決定と、定電圧下におけ
る電流の経時変化の推定とを行う。次に、定電圧下での
電流の経時変化特性において、各微小時間間隔における
電流値を一定と近似して、その電流値による寿命消費割
合を定電流値と破壊電荷量(又は破壊時間)との関係か
ら求め、この寿命消費割合を累積演算して、その和が1
になるまでの微小時間間隔の総和を寿命と推定する。短
時間で済む定電流試験の結果を利用して定電圧下におけ
る寿命を推定するので、MOS構造デバイスやTFTの
ゲート酸化膜、あるいは金属配線の信頼性寿命推定を定
量的で迅速にかつ正確に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の寿命
推定方法に係り、特に評価方法の改善に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の微細化に伴い、半導
体装置の信頼性が重要視されている。例えば、MOSF
ET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect-Trans
istor)のゲート酸化膜の信頼性は、半導体装置自身の特
性を決定するため、多くの研究発表がなされている。ゲ
ート長0.35μmレベルのトランシスタでは、ゲート
酸化膜厚は8〜9nmとなり、いかに良好な特性を持つゲ
ート酸化膜を形成するか、あるいはプロセス中のプラズ
マ等によるゲート酸化膜のダメージをいかに緩和するか
が重要な技術事項となってきている。
【0003】ここで、ゲート酸化膜の劣化を緩和するに
は、プロセスでどの程度のダメージを受けているかを把
握しなければならず、ダメージの程度を正確に把握する
ためには、ダメージの程度が異なる各ゲート酸化膜の寿
命を正確に把握する必要がある。かかる要請から、ゲー
ト酸化膜の寿命推定も同時に重要となっており、この寿
命推定については、現在下記の評価方法が知られてい
る。
【0004】1)ランプ電圧印加による評価 2)定電圧印加による評価 3)定電流注入による評価 上記3種類の評価方法のフローチャートを図17a〜図
17cに示す。
【0005】ランプ電圧印加による評価方法1)は、図
17aに示すように、ウェハごと行うものであり、ステ
ップST1でウエハ上の絶縁膜にランプ電圧を印加し、
電圧値を上げていって、ステップST2でウェハが絶縁
破壊して電流が流れるときの電流値をモニターし、ステ
ップST3,ST4で破壊モードを分類して良,不良を
判定する方法である。破壊に要する時間は103 sec 程
度である。
【0006】定電圧印加による評価方法2)は、図17
bに示すように、ステップST11で一定の電圧を絶縁
膜に印加し、ステップST12でその間電流値をモニタ
ーし、一定電圧の印加によって絶縁膜が経時変化するの
で徐々に劣化し破壊すると、ステップST13でその破
壊時期を検出する方法である。破壊を生じるまでに要す
る時間は105 sec を越える。
【0007】定電流注入による評価方法3)は、図17
cに示すように、ステップST21で一定の電流を絶縁
膜に注入し、ステップST22で時間とともに増大する
電圧値をモニターして、ステップST23で破壊する時
期を検出する方法である。破壊を生じるまでに要する時
間は104 sec 程度である。
【0008】また、近年とくに需要の高まってきている
液晶表示パネルに使用されるTFT(Thin-Film-Transi
stor)についても、そのゲート酸化膜の信頼性保証が要
求されてきている。評価方法としては、基本的に上述の
各方法で行われている。
【0009】さらに、ゲート酸化膜以外の信頼性につい
ても、その信頼性の評価方法についての研究が多く行わ
れている。例えば、半導体装置に使用される金属配線
も、その使用とともに経時劣化が発生し、ボイドと呼ば
れる欠陥により電気的に破断する(エレクトロマイグレ
ーション、以下「EM」と略記する)。その評価方法と
しては、金属配線に一定電流を注入し、その抵抗値をモ
ニターしながら破断までの時間を測定する方法が主流で
ある。この方法も、電流値により寿命推定を行っている
ため、電圧制御が基本である半導体装置内での金属配線
の正確な寿命とは言い難い。一部では、定電圧による評
価も行われているが、ゲート酸化膜の場合と同様、評価
に要する時間は、定電流注入に比べ長い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記3種類の評価方法
1)〜3)において、各々の評価方法に要する時間や寿
命推定の正確性等長所及び短所を表1に示す。
【0011】
【表1】 上記表1より、各評価方法において下記のような問題が
あることが分かる。
【0012】ランプ電圧印加による評価方法1)は評価
に要する時間が各種評価方法の中では最短であるが、破
壊したか、破壊していないかを検出するだけなので、寿
命の比較測定はできるものの、ゲート酸化膜の劣化の定
量化あるいは寿命推定は困難であるという問題があっ
た。
【0013】次に、定電圧印加による評価方法2)は、
従来最もよく寿命推定に用いられている手法である。そ
の理由は、半導体装置の制御は一般的に電圧制御により
行われており、この評価方法2)により推定された寿命
の値は現実の使用状態によくあった非常に正確な値とな
るからである。しかしながら、評価に要する時間は、1
5 sec と3つの評価方法の中で最も長く、かなりの日
数を要する。一方、基板温度を高くしたいわゆる加速試
験を行うことも可能であるが、実用に絶える程度まで試
験時間を短縮しようとするとかなりの高温状態で加速試
験を行う必要があり、データ自身の誤差が極めて大きく
なる等の問題が生じる。このために、定量的,迅速かつ
正確という条件を満たす評価は困難である。
【0014】一方、定電流注入による評価方法3)は、
評価に要する時間が評価方法2)に比べて約10分の1
以下と短く、また、ゲート酸化膜の劣化量の定量化も可
能である。しかし、電流を注入していくと電荷のトラッ
プによって絶縁膜の抵抗が増大するので一定値の電流値
を流すには電圧値を増大させていく必要がある。しかる
に、現実の半導体装置は一定電圧によって制御されるの
で、このように電圧を変化させて一定値の電流を流した
際の寿命が判明しても、現実の使用状態に即した正確な
寿命推定が行えないという問題があった。
【0015】また、上述の金属配線のEM評価において
も、絶縁膜に対すると同様に、従来の定電流注入評価だ
けでは、正確な寿命推定はできないという問題があっ
た。
【0016】さらに、試験時間が実用上長すぎると場合
だけでなく、ある電気的ストレス下における試験そのも
のが困難な場合もある。
【0017】本発明は上記従来の問題に鑑みてなされた
ものであり、ゲート酸化膜等の絶縁膜や金属配線を有す
る半導体装置について、電流,電圧等の電気的ストレス
を印加して寿命を推定する場合に、2種類の電気的スト
レス下における寿命試験の特徴を併せて有する定量的で
迅速かつ正確な寿命推定方法を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じた手段は、実用的試験が可能な第1の電
気的ストレスによる試験を行い、その結果を利用してよ
り正確な寿命を与える第2の電気的ストレスによる寿命
を推定する方法である。
【0019】具体的に請求項1の発明が講じた手段は、
半導体装置の部材に電流,電圧等の電気的ストレスを印
加した場合に上記部材が使用不能な状態になるまでの時
間を寿命とし、第1の電気的ストレスを印加した試験を
利用して第2の電気的ストレスを印加した場合における
上記半導体装置の寿命を推定する方法として、複数通り
の一定な第1の電気的ストレスを半導体装置の部材に注
入し、それぞれの一定な第1の電気的ストレス下におけ
る半導体装置の寿命とその間の第2の電気的ストレスの
値の経時変化とを測定する第1のステップと、上記第1
のステップで測定されたそれぞれの一定な第1の電気的
ストレス下における寿命の測定結果に基づいて、上記半
導体装置の部材に注入する一定な第1の電気的ストレス
の値と当該第1の電気ストレス下における半導体装置の
寿命との関係を計算する第2のステップと、上記第1の
ステップで測定された第2の電気的ストレスの値の経時
変化に基づいて、所定の第2の電気的ストレスを上記半
導体装置の部材に印加した場合の第1の電気的ストレス
の値の経時変化特性を計算する第3のステップと、上記
第3のステップで得られた上記所定の第2の電気的スト
レス下における上記第1の電気的ストレスの経時変化特
性を複数の微小時間間隔に区画し、該各微小時間間隔に
おける第1の電気的ストレスの値を一定値と近似して、
上記第2のステップで計算された一定な第1の電気的ス
トレス下における寿命を上記各微小時間間隔で消費した
割合を計算する第4のステップと、上記第4のステップ
で計算された各微小時間隔における上記寿命の消費割合
の累積値が所定値に達するまでの各微小時間間隔の和を
上記半導体装置の寿命として決定する第5のステップと
を設ける方法である。
【0020】請求項1の発明により、第1のステップに
おける測定結果を利用して、第2のステップで第1の電
気的ストレス下における寿命の変化が求められ、第3の
ステップで第2の電気ストレス下における第1の電気的
ストレスの経時変化が推定される。従って、第4のステ
ップで計算される各時刻の微小時間間隔における寿命消
費割合は、その時々に半導体装置の部材が第1の電気的
ストレスを受けて消耗する部分的な寿命を定量的に反映
したものとなっている。しかも、各微小時間間隔は、所
定の第2の電気的ストレス下における第1の電気的スト
レスの経時変化を区画したものであるので、各微小時間
間隔についての寿命消費割合を総和した値は、所定の第
2の電気的ストレス下の寿命を正確に表している。した
がって、例えば第2の電気的ストレスによる試験時間が
長い場合や、第2の電気的ストレスを印加した試験その
ものが困難な場合等でも、第2の電気的ストレスを印加
した試験を実際に行う必要はなく、第1の電気的ストレ
スを印加した試験を行いながら、所定の第2の電気的ス
トレスを印加したときの半導体装置の寿命を求めること
が可能となる。すなわち、半導体装置の部材の種類,特
性に応じた定量的,迅速,正確な寿命の推定が可能とな
る。
【0021】請求項2の発明が講じた手段は、請求項1
において、上記寿命を、半導体装置の部材が破壊するの
に要する時間とし、上記第4のステップでは、上記各微
小時間間隔における寿命の消費割合を、上記各微小時間
間隔を一定な第1の電気的ストレス下における破壊に要
する時間で徐した値として計算する方法である。
【0022】請求項2の発明により、半導体装置の部材
が破壊するまでの時間をパラメータとして、半導体装置
の寿命が推定される。従って、破壊するまで使用可能な
半導体装置の部材の信頼性に関する有用な情報が得られ
る。
【0023】請求項3の発明が講じた手段は、請求項1
において、上記寿命を、上記半導体装置の部材が破壊す
るまでに注入される破壊電荷量で換算し、上記第2のス
テップでは、上記一定な第1の電気的ストレスの値と上
記半導体装置の部材が破壊するまでに注入される電荷量
との関係を計算し、上記第4のステップでは、上記寿命
の消費割合として、上記各微小時間間隔における第1の
電気的ストレスと上記各微小時間間隔との積を上記各微
小時間間隔における一定な第1の電気的ストレス下での
上記破壊電荷量で徐した値を計算する方法である。
【0024】請求項3の発明により、半導体装置の部材
が破壊するまでに注入される電荷量をパラメータとして
はその寿命が推定される。従って、特に電荷の蓄積によ
って特性が変化する絶縁膜,半導体性膜等の部材の信頼
性に関する有用な情報が得られることになる。
【0025】請求項4の発明が講じた手段は、請求項
1,2又は3において、上記第4のステップでは、上記
所定の第2の電気的ストレスの値を一定値とする方法で
ある。
【0026】請求項4の発明により、第2の電気的スト
レスが一定のときにおける第1の電気ストレスの変化か
ら半導体装置の寿命が推定されるので、第1の電気的ス
トレスを変化させるよりも簡便な推定方法となる。
【0027】請求項5の発明が講じた手段は、請求項
1,2,3又は4において、上記第1のステップと上記
第3のステップでは、半導体装置の寿命に温度加速係数
を含める方法である。
【0028】請求項5の発明により、温度の相違によっ
て試験時間が短縮されることを利用した温度加速試験が
行われるので、寿命の推定のための時間がさらに低減さ
れることになる。
【0029】請求項6の発明が講じた手段は、請求項
1,2,3,4又は5において、上記第1の電気的スト
レスを電流とし、かつ、上記第2の電気的ストレスを電
圧とする方法である。
【0030】請求項6の発明により、現実に一定の電圧
で制御されることが多い半導体装置において、実際には
短時間で済む定電流試験を行いながら、定電圧試験によ
る定量的かつ正確な寿命の推定が迅速に行われることに
なる。
【0031】請求項7の発明が講じた手段は、請求項6
において、上記半導体装置の部材を、ゲート絶縁膜とす
る方法である。
【0032】請求項7の発明により、MOSFETのゲ
ート絶縁膜やTFTのゲート絶縁膜の信頼性に関する定
量的かつ正確な情報が短時間で得られることになる。
【0033】請求項8の発明が講じた手段は、請求項6
において、上記半導体装置の部材を、強誘電体不揮発性
メモリの強誘電体膜とする方法である。
【0034】請求項8の発明により、情報の書き込み,
消去が繰り返し行われる強誘電体不揮発性メモリの強誘
電体膜の信頼性に関する定量的かつ正確な情報が短時間
で得られることになる。
【0035】請求項9の発明が講じた手段は、請求項6
において、所定の一定な電圧が印加された状態で半導体
装置の部材に流れる電流は、所定時間が経過するまでは
一定で所定時間が経過した後は時間の−0.4乗に比例
して変化すると近似して、電流の経時変化特性を計算す
る方法である。
【0036】請求項10の発明が講じた手段は、請求項
9において、上記寿命推定が行われる半導体装置の部材
をゲート酸化膜で構成したものである。
【0037】請求項11の発明が講じた手段は、請求項
10において、上記ゲート酸化膜の膜厚を6nm以上と
したものである。
【0038】請求項9,10又は11の発明により、簡
便にかつ迅速に半導体装置の寿命の推定を行うことが可
能となる。
【0039】請求項12の発明が講じた手段は、所定の
一定な電圧を半導体装置の金属配線に印加したときに金
属配線が使用不能な状態になるまでの寿命を推定する方
法として、一定な電流を半導体装置内の金属配線に注入
し、上記金属配線の寿命と金属配線が寿命に達するまで
の電圧の経時変化とを測定する第1のステップと、上記
第1のステップで測定された金属配線の寿命に基づい
て、上記金属配線に注入する一定な電流値と上記金属配
線の寿命との関係を計算する第2のステップと、上記第
1のステップで測定された電圧の時間変化に基づいて、
所定の一定な電圧を上記金属配線に印加したときの電流
値の経時変化を計算する第3のステップと、上記第3の
ステップで得られた所定の電圧下における上記電流の経
時変化特性を複数の微小時間間隔に区画し、該各微小時
間間隔における電流値を一定値と近似して、上記第2の
ステップで計算された一定電流下における寿命を上記各
微小時間間隔で消費した割合を計算する第4のステップ
と、上記第4のステップで計算された各微小時間隔にお
ける上記寿命の消費割合を時間的に累積計算し、その値
が所定値に達するまでの各微小時間間隔の和を上記半導
体装置の寿命として決定する第5のステップとを設ける
方法である。
【0040】請求項13の発明が講じた手段は、請求項
12において、上記金属配線の寿命を、金属配線が破断
するまでの時間とし、上記第1のステップでは、複数の
一定な電流を注入し、金属配線を電気的に破断させ、各
々の電流値における上記金属配線の破断に要する時間を
測定する方法である。
【0041】請求項12又は13の発明により、電圧制
御されることが多い半導体装置の金属配線について、定
電流試験と同等の短い試験時間で、実際の動作に近い定
電圧条件下における半導体装置の寿命が正確に推定され
ることになる。
【0042】請求項14の発明が講じた手段は、請求項
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
2又は13において、上記第5のステップでは、各微小
時間間隔における寿命の消費割合の累積値が安全係数の
逆数に達したときの各微小時間間隔の和を寿命とする方
法である。
【0043】請求項14の発明により、安全係数を考慮
した半導体装置の寿命が推定され、設計や工程上の条件
判断に有用な情報が提供されることになる。
【0044】
【本発明の実施の形態】
(寿命推定のためのモデル)本発明の実施形態について
説明する前に、まず、本発明に係る寿命推定方法の特徴
部分である電気的ストレスと寿命との相関関係を記述す
るモデルとその正当性とについて説明する。
【0045】まず、ゲート酸化膜を例にとって、絶縁膜
等に適用される寿命推定方法について説明する。
【0046】上記図17bに示す従来の定電流注入によ
る評価方法では、ゲート酸化膜に一定の電流J(A/c
2 )を注入し、破壊までに要する時間t(sec) を測定
している。そして、電流密度Jと時間tとの積(J×
t)を破壊電荷量QBD(C/cm2 )とし、この値の大
小でゲート酸化膜の信頼性寿命を評価している。つま
り、破壊電荷量QBDが大きい方が、ゲート酸化膜の信頼
性寿命は長い。半導体製造プロセスにおいてゲート酸化
膜が受けるダメージは、ほとんどゲート酸化膜にストレ
ス電流が印加されることによるものと考えられ、破壊電
荷量QBDの値でそのダメージを示せると考えているので
ある。
【0047】しかし、この破壊電荷量QBDは、同じゲー
ト酸化膜についても測定環境が変わればその値が変化す
る。例えば基板温度や注入する電流密度によって、破壊
電荷量QBDが大きく変化することが知られている。その
例を図2及び図3に示す。
【0048】図2は、破壊電荷量QBDの基板温度Tに対
する依存性を示す図である。これまでも、破壊電荷量Q
BDの基板温度依存性についてはいくつかの報告がある
が、いずれも図2と同様の傾向を示す。図2において、
横軸は基板温度(K)の逆数、縦軸は破壊電荷量QBDを
示している。
【0049】また、図3は、破壊電荷量QBDの電流密度
Jに対する依存性を示す図である。図3において、横軸
は電流密度J(mA/cm2 )、縦軸は破壊電荷量QBD
を示している。この破壊電荷量QBDの電流密度Jに対す
る依存性は以下のように求められる。すなわち、相異な
る一定電流J1 ,J2 ,…を注入したとき、ゲート電圧
Vgはストレス時間tの経過に対して、図4に示すよう
に変化する。そして、図4に示す各電流密度J1 ,J2
,…と各々に対応する破壊時間tBD1 ,tBD2,…との
積QBD1 ,QBD2 ,…を求め、(J1 ,QBD1 ),(J
2 ,QBD2 ),…をプロットすることで、図3に示す特
性が得られる。その際、電流密度Jの軸を対数メモリに
することで、J−QBDの関数関係は直線特性を示す。破
壊電荷量QBDの電流密度Jに対する依存性についてはこ
れまで多くの報告があり、おおむね図3に示すような本
発明に係る実験と同様の依存特性が得られている。
【0050】一方、図5は、定電圧を印加したときにお
ける電流密度jの時間変化を示す。図5において、横軸
はストレス時間t(sec) 、縦軸はゲートに流れる電流密
度j(mA/cm2 )を示す。定電圧印加によるゲート
酸化膜の寿命推定時には、ゲート酸化膜の経時劣化(例
えば酸化膜中への電荷のトラップ)のために、ゲート酸
化膜を流れている電流密度jは減少してゆく。つまり、
ゲート酸化膜を流れる電流密度jは時間の関数となり、
j(t)と表現できる。したがって、各測定中のステッ
プにおいて、微小時間間隔△t(sec )では、見かけ
上、j(t)△t(C/cm2 )=ΔQBDだけ寿命が消
費されたと考えることができる。しかし、図3に示すよ
うに、一定な電流密度Jを注入したときの破壊電荷量Q
BDは電流密度Jの値によっても変化するので、図5に示
すΔt間隔における実効的な寿命消費量は、Δtをとる
時刻tによって異なってくる。したがって、そのままで
は実効的な寿命消費量を定量化することができない。
【0051】そこで、我々は、次の定量化のためのモデ
ルを提案する。
【0052】まず、定電圧印加時の寿命消費が蓄積さ
れ、その累積値がある値に到達するとゲート酸化膜が破
壊するとする。そして、図5に示す定電圧印加時の電流
−時間特性曲線中の各微小時間間隔Δtにおける電流密
度j(t)を一定値Jと近似し、ある時刻tと時刻(t
+Δt)との間の微小時間間隔Δtにおける実効的寿命
消費割合をj(t)△t/QBD(J)(ただし、Δt間
では、j(t)=J)と定義する。ここで、破壊電荷量
QBD(J)は、一定な電流密度Jをゲート酸化膜に印加
した時の破壊電荷量QBDを示す。すなわち、各微小時間
間隔Δtにおいて、j(t)△t/QBD(J)の”割
合”だけ寿命が消費されると考える。例えば図5に示す
時刻tにおける電流密度j(t)は約4(mA/c
2 )であるが、図3に示す電流密度J=4(mA/c
2 )の位置における破壊電荷量QBDに対してΔQBD
(=j(t)△t)だけ寿命が消費される。そして、こ
の実効的寿命消費割合ΔQBD/QBDが、定電圧の印加中
に変化する各電流密度j(t)について蓄積され、最終
的にその累積和が1になった時に、ゲート酸化膜が破壊
すると考えるのである。この関係は、下記式(1) Σ{j(t)Δt/QBD(J)}=1 (1) で表される。すなわち、ゲート酸化膜が本来有している
寿命を少しずつ(例えば2%,3%,....と)消費して
ゆき、それらの和が「1」に達する時間つまり各微小時
間間隔Δtの和がtBDのときに寿命を100%使い切っ
たと考えるのである。
【0053】なお、信頼性保証という考えのもとで、安
全係数Sを取り入れてもよい。その場合、上記式(1)
の右辺の「1」を1/Sで置き換えればよい。あるい
は、式(1)の右辺の「1」を、材質に特有の値に置き
換えてもよい。
【0054】また、半導体装置の部材の寿命は、必ずし
も破壊に要する時間でなければならないことはない。例
えばゲート酸化膜にある電荷量Qが注入されたときに、
ゲート酸化膜自体は破壊していなくても、経験的にその
状態では使用不能と判断して、そのときまでの時間を寿
命tBDと設定するようなことも可能である。これは、後
述のEM評価においても同様である。
【0055】さらに、実効的寿命消費割合として、j
(t)△tを破壊電荷量QBDで徐した値の代わりに、微
小時間間隔Δtを一定電流J下における寿命tBD(J)
で徐した値△t/tBD(J)を積算しても、数学的には
全く同値である。すなわち、上記式(1)において、j
(t)/QBD(J)=1/tBD(J)であることから、
下記式(2) Σ{Δt/tBD(J)}=1 (2) を用いてもよいことがわかる。
【0056】その場合、後述するが、図7に示すtBD−
J特性を利用すれば容易に求まる。このtBD−J特性
は、上記図4に示す一定な電流密度J1 ,J2 ,…の値
とそれに対応する寿命tBD1 ,tBD2 ,…との関係から
求められる。そして、例えば図4の時刻t−t+Δt間
の微小時間間隔Δtにおいては、図7に示す一定電流密
度4(mA/cm2 )のときの寿命tBDがΔtだけ消費
されたと考えると、上記破壊電荷量QBDをパラメータと
して計算したときとまったく同様に扱いうる。
【0057】ところで、式(1)を使って、定電圧を印
加したときのゲート酸化膜の寿命tBDを推定するには、
所定の電圧を印加したときの電流密度の経時変化j
(t)がわかっている必要がある。以下、ゲート酸化膜
の寿命を推定する場合を例にとって、j(t)の決定方
法について説明する。
【0058】上述のように、電流密度jが時間tの関数
となるのは、ゲート酸化膜に外部から電界を印加する
と、ゲート酸化膜中に電子のトラップなどの欠陥が発生
し、ゲート酸化膜自身が経時劣化することに起因する。
この経時劣化による電流密度J(t)は、文献(I.-C.Ch
enら、IEEE Trans. On Electron Devices, vol.ED-32,N
o.2,1985,p.413、以下文献1と記す) によれば、初期の
ゲート酸化膜中のトラップ密度、そのトラップへの電子
の捕獲断面積、新たにゲート酸化膜中にトラップが形成
される速度、その新たに生成されたトラップへの電子の
捕獲断面積、及び電子が捕獲されている位置に基づき計
算できる。また、後述するが、このモデルの正当性を示
す実施例においても確認されている。
【0059】具体的には、下記基本方程式から求められ
る。
【0060】すなわち、ゲート酸化膜のFowler-Nordhei
m 特性は下記式(3) J=AF2 ・exp (−B/F) (3) で表される。また、トラップ電子の発生速度nt は下記
式(4)〜(6) nt =np +ng (4) dnp /dt={j(t)/e}・σ・(Npt−np ) (5) dng /dt={j(t)/e}・σg ・{∫(G・j(t)/e)dt−ng } (6) で表される。ただし、上記式(6)中で「∫」は0から
tまでの積分を示す。さらに、トラップ電子によるゲー
ト酸化膜中の実効電界強度の低下を特性は下記式(7) F=(Vg /tox)−(e・nt /εo εox){1−(χ/tox)}(7) で表される。
【0061】ただし、上記各式(3)〜(7)におい
て、A,Bは定数,Fはゲート酸化膜中の電界強度(M
V/cm)、nt は全電子トラップ密度(cm-2)、n
p は既存の電子トラップ密度、ng は新たに生成された
電子トラップ密度、Nptは既存のトラップ密度、σはト
ラップ(Npt)への捕獲断面積(cm2 )、σg は新た
に生成されたトラップへの捕獲断面積、gはトラップの
発生率、Vg はゲート電極への印加電圧(V)、toxは
ゲート酸化膜の厚み(cm)、εo は真空の誘電率、ε
oxはゲート絶縁膜(SiO2 )の誘電率、χはトラップ
セントロイド(cm)である。上記パラメータのうちゲ
ート酸化膜の形成条件・膜質に依存するパラメータは、
A,B,Nptの3種類であり、その他のパラメータは、
既知である。
【0062】ここで、ゲート酸化膜の膜厚toxを8nm
とし、図4のa点,b点ではゲート電流4,20mAに
対しゲート電圧が9.8V,11.2Vであるという条
件を使用すると、上記式(3)からA,Bが求められ、
j(0)が決定される。この数値に対しては、A=5.
2×10-6,B=3.2×108 、Npt=2.5×10
12となる。
【0063】次に、式(4),(5)において、時刻t
=0からΔtだけ経過したときの状態は、下記式 np (Δt)=σ{j(0)/e}{Npt−np (0)} ng (Δt)=σg {j(0)/e} ・{(G/e)j(0)Δt−ng (0)} で表される。ただし、np (0)=ng (0)=0であ
る。この各式を上記式(7)に代入すると、下記式 F(Δt)=(Vg /tox)−(e・nt (Δt)/εo εox) ・{1−(χ/tox)} が得られる。したがって、上記式(3)から、j(Δ
t)が求められることになる。
【0064】次に、微小時間2Δt経過後の状態も同じ
ように計算され、 np (2Δt)=σ{j(Δt)/e}・{Npt−np (Δt)} ng (2Δt)=σg {j(Δt)/e}・[(Δt/e){Gj(0) +Gj(Δt)}−ng (Δt)] で表される。この各式を上記式(7)に代入すると、下
記式 F(2Δt)=(Vg /tox)−{e・nt (2Δt)/εo εox} ・{1−(χ/tox)} が得られる。そして、上記式(3)から、j(2Δt)
が求められる。
【0065】さらに、微小時間3Δt経過後の状態も同
じように計算され、下記式で表される。
【0066】 np (3Δt)=σ{j(2Δt)/e}・{Npt−np (2Δt)} ng (3Δt)=σg {j(2Δt)/e}・[(Δt/e){Gj(0)+ Gj(Δt)+Gj(2Δt)}−ng (Δt)] で表される。この各式を上記式(7)に代入すると、下
記式 F(3Δt)=(Vg /tox)−{e・nt (3Δt)/εo εox} ・{1−(χ/tox)} が得られる。そして、上記式(3)から、j(3Δt)
が求められる。
【0067】すなわち、順次j(0),j(Δt),j
(2Δt),j(3Δt),…を決定して行き、最終的
に図5のようなj(t)曲線が求まる。
【0068】さらに、上記電流密度j(t)は、下記の
ように近似的に表現できることが判った。すなわち、図
11に示すように、電流密度j(t)が時間tに対して
-0 .4に依存することが実験的に確かめられた。図11
は、図5に示す電流密度の時間変化特性を、印加する一
定の電圧を−10.4V,−10.0V,−9.6V,
−9.2Vと4段階に変化させ、かつ縦軸を電流密度j
(t)の対数とし、横軸を時間tの対数として表現した
ものである。この印加する電圧にも依存するが、同図の
破線との交点(印加電圧が−10.0Vのときには約1
00sec ,印加電圧が−9.6Vのときには約1000
sec ,印加電圧が−9.2Vのときには10000sec
の点)付近までの初期の段階においては、j(t)は略
一定と見なすことができ、かつ交点以降においてはj
(t)はt-0.4に略比例することが示されている。な
お、同図に示す特性は、ゲート面積が5μm2 で、ゲー
ト酸化膜の厚みが8nmのサンプルに対して得られた値
である。ただし、他のサンプルに対しても、同様の傾向
が得られている。
【0069】したがって、後述のように、この結果を利
用して、極めて迅速かつ簡易に電流密度j(t)を推定
することも可能である。
【0070】また、式(1)における破壊電荷量QBD値
の一定な電流密度Jに対する依存性は、必要であれば、
定電圧印加による評価よりも短い時間で求めることがで
きる。例えば、3点測定なら、表1に示すように104
sec オーダーの時間で充分に行える。
【0071】したがって、定電流試験によって予め破壊
電荷量QBD(J)を、求め、この破壊電荷量QBDを式
(1)に代入することで、ゲート酸化膜の信頼性寿命を
従来より短い時間で、定量的かつ正確に推定できるので
ある。
【0072】以下、このようなモデルに従って寿命推定
を行う方法に関する各実施形態について説明する。
【0073】(第1の実施形態)図1は、上述のモデル
にしたがったゲート酸化膜等の寿命推定方法の基本的な
フローチャートを示す図である。
【0074】まず、ステップST31で、ゲート酸化膜
に何通りかの第1の電気的ストレスである一定電流J1
,J2 ,…を注入し、破壊までに要する時間tBD(sec)
とゲート酸化膜が破壊するまでのゲート電圧Vg の時
間変化Vg (t)とを測定する。つまり、上記図4に示
すような各電流値J1 ,J2 ,…に対するゲート電圧V
g の時間tの経過に対する変化Vg (t)と、破壊する
までに注入した電荷量(破壊電荷量)QBD1 ,QBD2 ,
QBD3 とを求める。
【0075】次に、ステップST32で、図3に示すよ
うな破壊時間QBDの一定電流密度Jに対する依存性つま
りQBD(J)を決定する。一方、ステップST33で、
図5に示すような定電圧下における電流密度jのストレ
ス時間tの経過に対する変化つまりj(t)を上述の式
(3)〜(7)を使用した手順によって推定する。
【0076】次に、ステップST34で、上記式(1)
に基づいて、各微小時間間隔Δtにおける実効的寿命消
費割合を累積計算して、その和が「1」となるまでの微
小時間間隔Δtの総和である寿命tBDを計算する。
【0077】そして、ステップST35で、適当な安全
係数1/Sを乗じる等して、ゲート酸化膜の信頼性寿命
を決定する。
【0078】図1に示す方法では、評価に要する時間の
うち、大半は破壊電荷量QBD(J)の測定に要する時間
であり、この測定は一定な電流をゲート酸化膜に注入す
ることにより行われるので、従来の定電圧印加試験に比
べ、表1からもわかるように、実際の使用に即した試験
方法でありながら、評価時間を約10分の1にまで短縮
できる。
【0079】(第2の実施形態)次に、図6は、破壊電
荷量QBDを求めることなく、一定電流印加時の寿命tBD
から直接半導体装置の寿命を推定する場合のフローチャ
ートを示す図である。
【0080】まず、ステップST41で、各一定電流J
1 ,J2 ,…を印加したときの寿命tBD1 ,tBD2 ,…
と図4に示すVg (t)特性を測定する。
【0081】次に、ステップST42で、上記ステップ
ST41における測定結果から、図7に示すtBD(J)
を決定する。同時に、ステップST43で、上述の式
(3)〜(7)を使用して、j(t)特性を求める。
【0082】次に、ステップST44で、一定電圧に対
するj(t)特性及び図7のtBD−J特性を利用して、
各微小時間間隔Δtにおける実効的寿命消費割合の和Σ
{Δt/tBD(J)}を累積演算し、その値が「1」と
なるまでの微小時間間隔Δtの総和tBDを計算する。
【0083】そして、ステップST45で、寿命tBDに
適当な安全係数1/Sを乗じてゲート酸化膜の信頼性寿
命を決定する。
【0084】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について説明する。本実施形態では、EM評価方法に関
するモデルについて説明する。
【0085】EM評価においても、上述のゲート酸化膜
の破壊に関するモデルと同様のモデルが考えられる。い
ま、図9に示すように、一定電流Jを注入したときの破
壊(破断)までの時間をtBDとする。EM評価の場合、
破壊時間tBDの電流密度Jに対する依存性は、下記式
(8) tBD=A×J(-n)×exp(E/kT) (8) で表される。ここで、nは通常「2」の指数、Eは活性
化エネルギー、Tは基板温度を示す。
【0086】一方、定電圧印加時に金属配線に流れる電
流密度jの時間変化j(t)は、図10に示すものにな
る。すなわち、電流を注入したときから非常に緩やかに
減少してゆき、破壊前に急激に減少する。したがって、
各微小時間間隔Δtでの電流密度j(t)を一定値Jと
近似して、この一定電流値Jを式(8)に代入すると、
破壊時間tBD(以下、t(J)とする)が決定される。
そして、式(2)を用いて実効的寿命消費割合△t/t
BD(J)の累積和を計算すれば、定電圧印加時の寿命t
BDを推定することができる。
【0087】図8は、金属配線の信頼性寿命決定の手順
を示し、ステップST51で定電流の注入を行って、図
9に示す抵抗値rの経時変化r(t)を測定し、抵抗値
rが急激に上昇するときを寿命tBDとして測定する。
【0088】次に、ステップST52で、式(8)に上
記測定結果を代入して、係数Aを求め、寿命tBDの電流
Jに対する依存性tBD(J)を決定する。同時に、ステ
ップST53で、定電圧印加時の電流密度jの経時変化
j(t)を推定し、ステップST54で、式(8)を利
用して各電圧に対し、実効的寿命消費割合{Δt/tBD
(J)}を累積計算し、累積和が「1」になるときを寿
命tBDとする。
【0089】そして、ステップST55で、安全係数1
/Sを乗じる等して、金属配線の信頼性寿命を決定す
る。
【0090】(第4の実施形態)次に、図12は、上記
図11に示す特性を利用して近似的に電流密度j(t)
を決定し、これを用いて寿命推定を行う場合のフローチ
ャートを示す。
【0091】この場合、電流密度j(t)を所定時間が
経過するまでは一定とし、所定時間が経過した後は、下
記式 j(t)=k×t-0.4 で近似する。
【0092】その場合、ステップST61〜ステップS
T64に示す手順で寿命推定を行う。この手順は、上記
図1に示す手順とステップST33がない点を除けば一
致する。すなわち、ステップST61で破壊電荷量QBD
を求める際に、上式の定数kがJ対Vの関係から決定さ
れるので、図11に示す関係も決定される。その結果、
上記式(1)からただちに寿命が推定される。したがっ
て、本実施形態では、上記図1のステップST33に示
す処理は不要となり、非常に簡便に寿命推定を行うこと
ができる。
【0093】
【実施例】
(第1実施例)以下、上記モデルを利用した実施例につ
いて説明する。まず、第1実施例の半導体装置の寿命推
定装置とその方法について、図面を参照しながら説明す
る。
【0094】図13において、各符号は以下の部材を示
す。10は半導体基板、20は半導体基板10上に形成
されたゲート酸化膜、21はゲート酸化膜20の上に形
成されたゲート電極を示し、半導体基板10−ゲート酸
化膜20−ゲート電極21によりMOSキャパシタが形
成されている。ここでは、ゲート電極21の面積は5μ
2 であり,ゲート酸化膜21の膜厚は8nmである。
また、11はウエハステージ、12はウエハステージ1
1の温度を調節する温度調整機構、13は電流源、14
は電圧モニター、15はゲート電極21に電流を印加す
るためのプローブ、16は半導体基板10を接地させる
ためのプローブ、17はゲート酸化膜20が破壊したと
きを判定して電流注入を停止する制御系、18はモニタ
ーを示す。なお、半導体基板10を接地させるには、ウ
エハステージ11の側から行なってもよい。
【0095】まず、図1のフローチャートに示す手順に
従い、MOSキャパシタが形成された半導体基板10上
のゲート電極21に電流源13より定電流注入を行な
う。注入する電流密度は、例えば、4,20,100m
A/cm2 の3種類である。この時、MOSキャパシタ
のゲート酸化膜にかかっているゲート電圧を電圧モニタ
ー14を用いて時間に対してプロットし、破壊電荷量Q
BDを測定する。この関係は、図3に示されている。ここ
で、図3における破壊電荷量QBDと一定な電流密度Jと
の関係QBD(J)を、下記式(9) QBD(J)=K1 ーK2 lnJ(t) (9) と仮定すると、K1 =52.2、K2 =8.21が得ら
れた。
【0096】また、破壊電荷量QBDの測定と同時にモニ
ターされるゲート電圧Vg の時間に対する変化(具体的
には、電圧−時間特性の傾き)を利用して、新たにゲー
ト酸化膜中にトラップが生成される速度を算出する。破
壊電荷量QBDの注入電流密度Jに対する依存性と、各ゲ
ート酸化膜のパラメータとから、式(3)〜(7)を使
用して、定電圧下における電流密度jの時間変化j
(t)を求める。さらに、式(1)を用い、使用時に印
加される電界強度が10MV/cmと想定し、寿命推定
を行なった。
【0097】図14は、計算した一定電圧印加時のゲー
ト電流の経時変化を示す。また、表2は、計算に使用し
た各パラメータを示している。基本とした計算式は文献
1を参考にした。
【0098】
【表2】 ただし、上記表2において、Nptは既存のゲート酸化膜
中のトラップ密度、gはトラップの生成率、σは既存の
トラップへの電子の捕獲断面積、σp は新たに生成され
たトラップへの電子の捕獲断面積を示す。
【0099】その結果、ゲート酸化膜の寿命は、使用電
圧10MV/cmのとき、3.22×104 (sec) と推
定された。この値は、実際に、定電圧印加による寿命測
定値( 3.47×104 (sec) )とほぼ一致している。
さらに、印加電界強度が9MV/cm、10MV/cm
の時のゲート酸化膜の寿命は、1.15×105 (sec)
、6.00×106 (sec) と求められた。これらによ
り、この半導体装置の実動作領域での寿命は、100年
を保証していることがわかった。上記の評価に要した時
間は約4時間で、従来の定電圧印加方法に要する約40
時間に比べ、10分の1まで低減できた。また、評価結
果もほぼ等しく、正確であることがわかった。
【0100】さらに、必要なら上記の方法に温度加速を
行なえば、測定結果の精度は低下するが、評価時間は大
幅に短縮される。本実施例に付随して行った実験では、
加速係数を決定する活性化エネルギーは0.155eV
となり、評価時間は本実施例における評価時間の約1/
3になる。
【0101】また、安全係数として2を採用した場合、
寿命推定値は、1.05×104 (sec) となり、安全係
数を考慮した推定も可能になる。
【0102】(第2実施例)次に、第2実施例では、上
記第1実施例と同様に調整されたサンプルを使用しなが
ら、図12に示すフローチャートに従い寿命推定を行っ
た。
【0103】まず、MOSキャパシタが形成された半導
体基板10上のゲート電極21に電流源13から一定値
の電流を注入する。注入される電流密度は、例えば、
4,20,100mA/cm2 の3種類である。このと
き、MOSキャパシタのゲート酸化膜に印加されるゲー
ト電圧を電圧モニター14を用いて時間に対してプロッ
トし、破壊電荷量QBDを測定する。この関係は、第1実
施例と同様に、図3に示されている。ここで、図3にお
ける破壊電荷量QBDと一定の電流密度との関数関係QBD
(J)を、下記式 QBD(J)=K1 ーK2 lnJ(t) (9) と仮定すると、K1=52.5、K2 =8.21が得られ
た。
【0104】また、図11に示す結果に基づき、j
(t)として電圧強度が−10.0Vのときを想定し、 j(t)=j(0) (t<100sec ) j(t)=j(0)×(t/100)-0.4 (t>100sec ) として寿命推定を行った。j(0)の値はQBDの測定時
に得られる。
【0105】その結果、ゲート酸化膜の寿命は、電圧V
が−10.0Vのときには、3.71×104 と推定さ
れた。この値は、実際に低電圧印加による寿命推定を行
った結果得られた測定値(3.47×104 sec)と略一
致している。さらに、印加電界強度が−9.6V、−
9.2Vのときのゲート酸化膜の寿命は、j(t)を下
記のように設定することで求められた。
【0106】−9.6Vのときには、 j(t)=j(0) (t<1000sec ) j(t)=j(0)×(t/1000)-0.4 (t>1000sec ) とする。
【0107】−9.2Vのときには、 j(t)=j(0) (t<10000sec ) j(t)=j(0)×(t/10000)-0.4 (t>10000sec ) とする。
【0108】これによって、印加電圧が−9.6Vのと
きには寿命が1.33×105 secと、印加電圧が−
9.2Vの時は寿命が5.70×106 sec と推定され
た。これらの結果から、この半導体装置の実動作領域に
おける寿命は、第1実施例と同様に、100年を保償し
ていることがわかった。上記評価を行うために要した時
間は約3.5時間であり、従来の定電圧印加方法に要す
る約40時間に比べ、10分の1以下に低減できる。ま
た、評価結果も定電圧印加テストと略等しく、この近似
による方法は正確であることがわかった。すなわち、本
実施例では、上記第1実施例に比べ簡便に寿命推定を行
うことができ、さらに評価時間の短縮を図ることができ
る利点がある。
【0109】なお、必要に応じて温度加速を行うこと
で、測定結果の精度は多少低下するものの、評価時間の
短縮を図ることができる。その場合、第1実施例と同様
に、加速係数を決定する活性化エネルギーは0.155
eVであり、評価時間は本実施例における評価時間の約
1/3にまで短縮できる。
【0110】また、安全係数として2を採用した場合、
寿命推定値は、1.86×104 sec となり、安全係数
を考慮した推定も可能となる。
【0111】(第3実施例)次に、第3実施例について
図面を参照しながら説明する。
【0112】本実施例では、図15に示す液晶表示パネ
ルに使用されるTFTの寿命を評価した。評価に使用し
た装置は図13に示す装置と同様である。図15におい
て、符号100はガラス基板、符号101はゲート電
極、符号102はゲート酸化膜(100nm)、符号1
03は半導体として機能するアモルファスシリコン膜、
符号104は導電性部材として機能するn+ アモルファ
スシリコン膜をそれぞれ示す。
【0113】まず、ゲート酸化膜102に一定電流を注
入する。注入する一定の電流密度Jは、0.1、1、1
0mA/cm2 の3種類である。この時、ゲート酸化膜
102に印加されているゲート電圧Vg を時間に対して
プロットするとともに、破壊電荷量QBDを測定する。こ
の電流密度Jと破壊電荷量QBDの関係を得ると、式
(8)を適用し、第1実施例と同様の手続きにより、印
加される電界強度が3MV/cmと想定し、寿命推定を
行なった。
【0114】その結果、TFTのゲート酸化膜102の
寿命は3MV/cmにおいて、1.50×103 (sec)
と求められた。なおこの値は、実際に、定電圧印加によ
る寿命測定値(1.61×103 (sec) )とほぼ一致し
ている。我々は、2MV/cm時の場合も、推定値と測
定値が誤差±10%程度の範囲で一致していることを確
かめることができた。また、推定に要した時間は300
sec 程度で、実際の所要時間の約20%である。
【0115】(第4実施例)次に、EMの評価に係る第
4実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0116】図16は、EMの評価に使用した配線パタ
ーンを示す平面図である。金属配線110は、Al−S
i−Cuからなり、厚さは500nm、配線幅は0.6
μmである。基板温度は100℃に設定している。
【0117】本実施例では、上記図8に示すフローチャ
ートの手順に従い、金属配線110に、電流密度2.0
×105 (A/cm2 )で、一定電流Jを注入する。そ
の後、図9に示すように、金属配線110が破断される
までの時間(抵抗値が急激に上昇する時間)tBDを測定
した後、上記式(8)を用いると、tBDとJとの関係が
得られる。(活性化エネルギーは0.6eVとする。) 次に、一定電圧を印加した時の、電流値の経時変化を計
算する。本発明に係るこれまでの実験結果より、電流j
と時間tの関係が、下記式 j=j0 ーB×lnt で表されることが判明している。そこで、印加される電
圧強度が0.3Vと想定し、寿命推定を行なった結果、
4.20×103 (h)と求められた。なおこの値は、
実際に、図10に示す定電圧印加による寿命推定値
(3.9×103 (h))とほぼ一致している。この方
法により、これまでできなかったデバイス動作に近い定
電圧印加時の寿命という概念を導入することができ、よ
り短時間で正確な寿命推定が可能となる。
【0118】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、半導体装置の
寿命推定方法として、第1の電気的ストレスを複数通り
半導体装置の部材に印加して各条件下における寿命とそ
のときの第2の電気的ストレスの経時変化とを測定し、
一定な第1の電気的ストレス値と寿命との関係を把握す
るとともに、所定の第2の電気的ストレスを印加したと
きの第1の電気的ストレスの経時変化を推定して、この
経時変化特性での各微小時間間隔における寿命の消費割
合を累積計算することで、第2の電気的ストレス下にお
ける半導体装置の寿命を推定するようにしたので、第2
の電気的ストレスによる試験が実用上困難なときにも、
半導体装置の部材の種類,特性に応じた定量的,迅速か
つ正確な寿命の推定を行うことができる。
【0119】請求項2の発明によれば、半導体装置の寿
命を推定するパラメータとして、半導体装置の部材が破
壊するまでの時間を用いたので、破壊するまで使用可能
な半導体装置の部材の信頼性に関する有用な情報を得る
ことができる。
【0120】請求項3の発明によれば、半導体装置の寿
命を推定するパラメータとして、半導体装置の部材が破
壊するまでに注入される電荷量を用いたので、特に電荷
の蓄積によって特性が変化する絶縁膜,半導体性膜等の
部材の信頼性に関する有用な情報を得ることができる。
【0121】請求項4の発明によれば、第2の電気的ス
トレスが一定のときにおける第1の電気ストレスの変化
から半導体装置の寿命を推定するようにしたので、より
簡便に半導体装置の寿命を推定することができる。
【0122】請求項5の発明によれば、温度の変化によ
る加速試験を併用するようにしたので、寿命の推定のた
めの試験時間のいっそうの短縮を図ることができる。
【0123】請求項6の発明によれば、各請求項におけ
る第1の電気的ストレスを電流とし、第2の電気的スト
レスを電圧としたので、現実に一定の電圧で制御される
ことが多い半導体装置において、短い試験時間で信頼性
についての定量的かつ正確な情報を得ることができる。
【0124】請求項7の発明によれば、寿命を推定する
部材をゲート絶縁膜としたので、MOSFETのゲート
絶縁膜やTFTのゲート絶縁膜の信頼性に関する定量的
かつ正確な情報を短時間で得ることができる。
【0125】請求項8の発明によれば、寿命を推定する
部材を強誘電体不揮発性メモリの強誘電体膜としたの
で、情報の書き込み,消去が繰り返し行われる強誘電体
不揮発性メモリの強誘電体膜の信頼性に関する定量的か
つ正確な情報を短時間で得ることができる。
【0126】請求項9,10又は11によれば、請求項
6において、定電圧下における電流を所定時間が経過す
るまでは一定で所定時間が経過した後は時間の−0.4
乗に比例して変化すると近似して電流の経時変化特性を
計算するようにしたので、簡便にかつ迅速に半導体装置
の寿命の推定を行うことができる。
【0127】請求項12又は13の発明によれば、電圧
制御されることが多い半導体装置の金属配線の寿命の推
定方法として、一定電流を金属配線に注入して寿命と電
圧の経時変化とを測定し、一定電流の値と金属配線の寿
命との関係を把握するとともに、一定電圧下における電
流の経時変化を推定し、この経時変化での微小時間間隔
における寿命の消費割合を累積演算して、金属配線の寿
命を推定するようにしたので、定電流試験と同等の短い
試験時間で、実際の動作に近い定電圧条件下における半
導体装置の寿命を正確に推定することができる。
【0128】請求項14の発明によれば、安全係数を考
慮して半導体装置の寿命を推定するようにしたので、設
計や工程上の条件判断に有用な情報の提供を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲート酸化膜の寿命を判断するパラメータとし
て破壊電荷量を用いた場合の寿命推定手順を示すフロー
チャート図である。
【図2】破壊電荷量QBDの基板温度依存性を示す特性図
である。
【図3】一定電流注入試験下における破壊電荷量QBDと
電流値との関係を示す特性図である。
【図4】一定電流注入試験下におけるゲート電圧の経時
変化の例を示す特性図である。
【図5】一定電圧印加条件におけるゲート酸化膜を流れ
る電流密度とストレス時間との関係をしめす特性図であ
る。
【図6】ゲート酸化膜の寿命を判断するパラメータとし
て破壊時間を用いた場合の寿命推定手順を示すフローチ
ャート図である。
【図7】一定電流注入試験下における破壊時間tBDと電
流値との関係を示す特性図である。
【図8】金属配線の寿命を判断するパラメータとして破
壊時間を用いた場合の寿命推定手順を示すフローチャー
ト図である。
【図9】定電流注入時の金属配線の抵抗値の経時変化を
示す特性図である。
【図10】定電圧印加時の金属配線の電流値の経時変化
を示す特性図である。
【図11】縦軸及び横軸を対数目盛で表示した場合の電
流密度−時間の関係を示す特性図である。
【図12】電流密度の時間変化特性を近似し、ゲート酸
化膜の寿命を判断するパラメータとして破壊電荷量を用
いた場合の寿命推定手順を示すフローチャート図であ
る。
【図13】第1実施例に係る半導体装置の寿命推定に用
いた半導体装置の断面及び装置の構成を概略的に示す図
である。
【図14】定電圧印加時のゲート酸化膜に流れる電流密
度の経時変化の計算結果を示す図である。
【図15】第2実施例に使用したTFTの構造を概略的
に示す断面図である。
【図16】第3実施例に使用したEM評価用配線のパタ
ーンを示す平面図である。
【図17】従来の半導体装置の寿命推定におけるランプ
電圧印加による評価,定電圧印加による評価,及び定電
流注入による評価の手順をそれぞれ示すフローチャート
図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 ウェハステージ 12 温度調節機構 13 電流源 14 電圧モニター 15,16 プローブ 17 制御系 20 ゲート酸化膜 21 ゲート電極 100 ガラス基板 101 ゲート電極 102 ゲート酸化膜 103 アモルファスシリコン膜 104 n+ アモルファスシリコン膜 110 金属配線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の部材に電流,電圧等の電気
    的ストレスを印加した場合に上記部材が使用不能な状態
    になるまでの時間を寿命とし、第1の電気的ストレスを
    印加した試験を利用して第2の電気的ストレスを印加し
    た場合における上記半導体装置の寿命を推定する方法で
    あって、 複数通りの一定な第1の電気的ストレスを半導体装置の
    部材に注入し、それぞれの一定な第1の電気的ストレス
    下における半導体装置の寿命とその間の第2の電気的ス
    トレスの値の経時変化とを測定する第1のステップと、 上記第1のステップで測定されたそれぞれの一定な第1
    の電気的ストレス下における寿命の測定結果に基づい
    て、上記半導体装置の部材に注入する一定な第1の電気
    的ストレスの値と当該第1の電気ストレス下における半
    導体装置の寿命との関係を計算する第2のステップと、 上記第1のステップで測定された第2の電気的ストレス
    の値の経時変化に基づいて、所定の第2の電気的ストレ
    スを上記半導体装置の部材に印加した場合の第1の電気
    的ストレスの値の経時変化特性を計算する第3のステッ
    プと、 上記第3のステップで得られた上記所定の第2の電気的
    ストレス下における上記第1の電気的ストレスの経時変
    化特性を複数の微小時間間隔に区画し、該各微小時間間
    隔における第1の電気的ストレスの値を一定値と近似し
    て、上記第2のステップで計算された一定な第1の電気
    的ストレス下における寿命を上記各微小時間間隔で消費
    した割合を計算する第4のステップと、 上記第4のステップで計算された各微小時間隔における
    上記寿命の消費割合の累積値が所定値に達するまでの各
    微小時間間隔の和を上記半導体装置の寿命として決定す
    る第5のステップとを有することを特徴とする半導体装
    置の寿命推定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の寿命推定方
    法において、 上記寿命を、半導体装置の部材が破壊するのに要する時
    間とし、 上記第4のステップでは、上記各微小時間間隔における
    寿命の消費割合を、上記各微小時間間隔を一定な第1の
    電気的ストレス下における破壊に要する時間で徐した値
    として計算することを特徴とする半導体装置の寿命推定
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の寿命推定方
    法において、 上記寿命を、上記半導体装置の部材が破壊するまでに注
    入される破壊電荷量で換算し、 上記第2のステップでは、上記一定な第1の電気的スト
    レスの値と上記半導体装置の部材が破壊するまでに注入
    される電荷量との関係を計算し、 上記第4のステップでは、上記寿命の消費割合として、
    上記各微小時間間隔における第1の電気的ストレスと上
    記各微小時間間隔との積を上記各微小時間間隔における
    一定な第1の電気的ストレス下での上記破壊電荷量で徐
    した値を計算することを特徴とする半導体装置の寿命推
    定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の半導体装置の
    寿命推定方法において、 上記第4のステップでは、上記所定の第2の電気的スト
    レスの値を一定値とすることを特徴とする半導体装置の
    寿命推定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載の半導体装
    置の寿命推定方法において、 上記第1のステップと上記第3のステップでは、半導体
    装置の寿命に温度加速係数を含めることを特徴とする半
    導体装置の寿命推定方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の半導
    体装置の寿命推定方法において、 上記第1の電気的ストレスが電流であり、かつ、上記第
    2の電気的ストレスが電圧であることを特徴とする半導
    体装置の寿命推定方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体装置の寿命推定方
    法において、 上記半導体装置の部材は、ゲート絶縁膜であることを特
    徴とする半導体装置の寿命推定方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体装置の寿命推定方
    法において、 上記半導体装置の部材は、強誘電体不揮発性メモリの強
    誘電体膜であることを特徴とする半導体装置の寿命推定
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の半導体装置の寿命推定方
    法において、 上記第2のステップでは、所定の一定な電圧が印加され
    た状態で半導体装置の部材に流れる電流は、所定時間が
    経過するまでは一定で所定時間が経過した後は時間の−
    0.4乗に比例して変化すると近似して、電流の経時変
    化特性を計算することを特徴とする半導体装置の寿命推
    定方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体装置の寿命推定
    方法において、 上記寿命推定が行われる半導体装置の部材は、ゲート酸
    化膜であることを特徴とする半導体装置の寿命推定方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置の寿命推
    定方法において、 上記ゲート酸化膜の膜厚は、6nm以上であることを特
    徴とする半導体装置の寿命推定方法。
  12. 【請求項12】 所定の一定な電圧を半導体装置の金属
    配線に印加したときに金属配線が使用不能な状態になる
    までの寿命を推定する方法であって、 一定な電流を半導体装置内の金属配線に注入し、上記金
    属配線の寿命とその間の電圧の経時変化とを測定する第
    1のステップと、 上記第1のステップで測定された金属配線の寿命に基づ
    いて、上記金属配線に注入する一定な電流値と上記金属
    配線の寿命との関係を計算する第2のステップと、 上記第1のステップで測定された電圧の時間変化に基づ
    いて、所定の一定な電圧を上記金属配線に印加したとき
    の電流値の経時変化を計算する第3のステップと、 上記第3のステップで得られた一定電圧下における上記
    電流の経時変化特性を複数の微小時間間隔に区画し、該
    各微小時間間隔における電流値を一定値と近似して、上
    記第2のステップで計算された一定電流下における寿命
    を上記各微小時間間隔で消費した割合を計算する第4の
    ステップと、 上記第4のステップで計算された各微小時間隔における
    上記寿命の消費割合を時間的に累積計算し、その値が所
    定値に達するまでの各微小時間間隔の和を上記半導体装
    置の寿命として決定する第5のステップとを有すること
    を特徴とする半導体装置の寿命推定方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体装置の寿命推
    定方法において、 上記金属配線の寿命を、金属配線が破断するまでの時間
    とし、 上記第1のステップでは、複数の一定な電流を注入し、
    金属配線を電気的に破断させ、各々の電流値における上
    記金属配線の破断に要する時間を測定することことを特
    徴とする半導体装置の寿命推定方法。
  14. 【請求項14】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12又は13記載の半導体装置の
    寿命推定方法において、 上記第5のステップでは、各微小時間間隔における寿命
    の消費割合の累積値が安全係数の逆数に達したときの各
    微小時間間隔の和を寿命とすることを特徴とする半導体
    装置の寿命推定方法。
JP7236397A 1994-09-19 1995-09-14 半導体装置の寿命推定方法 Pending JPH0949861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7236397A JPH0949861A (ja) 1994-09-19 1995-09-14 半導体装置の寿命推定方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22336494 1994-09-19
JP7-133187 1995-05-31
JP13318795 1995-05-31
JP6-223364 1995-05-31
JP7236397A JPH0949861A (ja) 1994-09-19 1995-09-14 半導体装置の寿命推定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0949861A true JPH0949861A (ja) 1997-02-18

Family

ID=27316649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7236397A Pending JPH0949861A (ja) 1994-09-19 1995-09-14 半導体装置の寿命推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0949861A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103063995A (zh) * 2011-10-21 2013-04-24 北京大学 一种预测soi mosfet器件可靠性寿命的方法
CN104237764A (zh) * 2014-09-15 2014-12-24 工业和信息化部电子第五研究所 Mos器件热载流子注入寿命退化的测试方法和装置
CN118965818A (zh) * 2024-10-14 2024-11-15 北京智芯微电子科技有限公司 半导体器件寿命预测方法、装置、电子设备及介质
WO2025115298A1 (ja) * 2023-11-30 2025-06-05 株式会社日立製作所 電子機器、電子部品の状態推定システム及び電子部品の状態推定方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103063995A (zh) * 2011-10-21 2013-04-24 北京大学 一种预测soi mosfet器件可靠性寿命的方法
CN104237764A (zh) * 2014-09-15 2014-12-24 工业和信息化部电子第五研究所 Mos器件热载流子注入寿命退化的测试方法和装置
WO2025115298A1 (ja) * 2023-11-30 2025-06-05 株式会社日立製作所 電子機器、電子部品の状態推定システム及び電子部品の状態推定方法
CN118965818A (zh) * 2024-10-14 2024-11-15 北京智芯微电子科技有限公司 半导体器件寿命预测方法、装置、电子设备及介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5650336A (en) Method of presuming life time of semiconductor device
US7268575B1 (en) Method of NBTI prediction
US20110031981A1 (en) Valuation method of dielectric breakdown lifetime of gate insulating film, valuation device of dielectric breakdown lifetime of gate insulating film and program for evaluating dielectric breakdown lifetime of gate insulating film
US6326792B1 (en) Method and apparatus for lifetime prediction of dielectric breakdown
Degraeve et al. Reliability: A possible showstopper for oxide thickness scaling?
JP3921248B2 (ja) トレンチトランジスタの試験方法
US6060895A (en) Wafer level dielectric test structure and related method for accelerated endurance testing
JPWO2000075980A1 (ja) 半導体集積回路装置の寿命推定方法及びその管理方法
JPH0949861A (ja) 半導体装置の寿命推定方法
JP3681683B2 (ja) 絶縁膜の寿命推定方法及び半導体装置の管理方法
Meyer et al. Model for oxide wearout due to charge trapping
US6530064B1 (en) Method and apparatus for predicting an operational lifetime of a transistor
JPWO2000077845A1 (ja) 絶縁膜の寿命推定方法及び半導体装置の管理方法
KR100273625B1 (ko) 비휘발성 반도체 메모리를 위한 동작 조건 결정 방법
JP4040446B2 (ja) Mis型半導体層装置の評価方法
US7230812B2 (en) Predictive applications for devices with thin dielectric regions
JP3859357B2 (ja) 絶縁膜評価方法
JPH09330964A (ja) 半導体装置の寿命推定方法
Ghibaudo et al. Accelerated dielectric breakdown and wear out standard testing methods and structures for reliability evaluation of thin oxides
JP3951863B2 (ja) 不揮発メモリのデータ保持寿命予測方法、良否判定方法、及び予測装置
JPH06334015A (ja) 半導体素子の絶縁膜の評価方法
JP2000058612A (ja) 半導体素子の絶縁膜の評価方法
US6858448B2 (en) Method for evaluating and manufacturing a semiconductor device
JPH09326429A (ja) 誘電体膜の寿命推定方法及び誘電体膜の寿命推定装置
JP2002141388A (ja) 半導体装置の評価方法及びその評価装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001024