JPH09500087A - カルパイン活性の増大に関連した健康障害の抑制及び処置におけるカルパイン阻害剤の使用法 - Google Patents

カルパイン活性の増大に関連した健康障害の抑制及び処置におけるカルパイン阻害剤の使用法

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Abstract

(57)【要約】 この発明は、哺乳動物におけるカルパインのタンパク質分解活性の増大に関連して起こる健康障害を処置する方法を提供するものである。その方法には、障害処置に薬理上有効な量のカルパイン阻害剤化合物を含む薬剤組成物を哺乳動物に投与することが含まれる。阻害剤は、次の化合物群の1つの化合物である、ペプチドケト化合物、置換複素環式化合物又はハロ−ケトンペプチド。この発明の方法を使って処置できる障害の例としては、心筋組織損傷、白内障、平滑筋損傷及び血管痙攣がある。この発明は、また、平滑筋の細胞増殖を抑制し、且つそうすることによって診療的脈管形成を受けた血管の再狭窄を防止する方法も提供する。この方法には、脈管形成処置中もしくはその後血管にカルパイン阻害剤を投与することが含まれる。さらに、平滑筋の強直性収縮状態を阻止し、強直収縮平滑筋を緩和する方法が開示される。これらの方法には、カルパイン阻害剤の投与、それによる血管痙攣又は気管支痙攣に関連した平滑筋収縮を減少させもしくは防止することが包含される。

Description

【発明の詳細な説明】 カルパイン活性の増大に関連した健康障害の抑制及び 処置におけるカルパイン阻害剤の使用法発明の背景 この発明は、一般に、カルパインのようなカルシウム活性化プロテアーゼの抑 制を含む医療処置に関する。より詳細には、本発明は、カルシウム活性化プロテ アーゼの活性に関連する神経退行性障害、冠状血管疾病、循環異常、白内障形成 、及び他の健康障害をこれらのプロテアーゼの阻害剤を使って処置することに関 連する。 脳を含む神経系の組織は、カルパインI及びカルパインIIと呼ばれる少なくと も2つのカルシウム刺激性プロテアーゼを含む多種類のプロテアーゼを有してい ることが知られており、これらはマイクロモル及びミリモル濃度のCa2+によって それぞれ活性発現される。カルパインは、多くの組織に存在し、それらの触媒メ カニズムにシステイン残基を利用するカルシウム活性化チオールプロテアーゼの 種類に属する。カルパインIIが主要な形態であるが、カルパインIは、長期間効 力が持続し、シナプス可塑性及び細胞死に係わる種類であると思われる。 チオールプロテアーゼは、それらの作用メカニズム及び基質侵食に関係するア ミノ酸残基(システイン)によって、セリンプロテアーゼ、金属プロテアーゼ及 びその他のプロテアーゼから区別される。いくつかのチオールプロテアーゼは植 物で作られるが、それらのプロテアーゼは、哺乳動物には一般的ではなく、哺乳 動物について報告されているこのグループの数少ない代表例の中には、カテプシ ンB(リソソーム酵素)、別種のカテプシン及びカルパインがある。カルパインI 及びカルパインIIは、これらの内で最も多く論じられているものであるが、カル パイングループの内でも他の種類のものもいくつか報告されている。 他のCa2+活性化チオールプロテアーゼも、Yoshihara等(J.Biol.Chem.,265:580 9-5815(1990))によって報告されたような形で存在可能である。用語”カルパイ ン”は、以後、Yoshihara酵素とカルパインI及びカルパインIIを包含する任意の Ca2+活性化チオールプロテアーゼを指すものとする。 カルパインは、多種類のタンパク質基質を分解するが、細胞骨格タンパク質は 特に侵食を受け易いと思われる。少なくとも数例では、カルパインによるこれら のタンパク質のタンパク質分解消化の結果生じた生成物は、特有で時間が過ぎて も不変である。細胞骨格タンパク質は、ある種の細胞の主要構成要素故、これに よって細胞及び組織中のカルパイン活性を検出する簡単な方法が提供されること になる。特に、スペクトリン、細胞骨格タンパク質、の分解生成物("BDP's") の蓄積は、カルパインの活性化と関連している。従って、カルパインの活性化は 、カルパインに侵食されると大きくて特有の且つ生物学的に不変の分解生成物を 生ずる細胞骨格タンパク質スペクトリンのタンパク質分解を検定することにより 間接的に測定することができる(Siman,Baudry,及びLynch,Proc.Notl.Acad.S ci.USA 81:3572-3576(1984);参考までにここに編入)。神経系組織において、 これらのBDP'sの蓄積による形跡としてカルパインの活性化が多くの神経退行性 障害に観察されている。例えば、これらの現象は、遺伝異常の病巣電気分解損傷 から生じる脱神経状態後に観察され、ラットへのトキシンカイネート(kainate )とコルヒチン投与によるアレチネズミ及びラットの虚血により生ずる毒性刺激 後に、及びヒトのアルツハイマー病に、観察されている。カルパインは、また、 水晶体タンパク質アルファー結晶性ビメンチン、及び生体外アクチンを分解する ことが示されており、心筋タンパク質及び他の組織の分解に関与している。 市販されている生体外カルパイン阻害剤には、ロイペプチン(Ac-Leu-Leu-Arg- H)及びAc-Leu-Leu-Nle-Hのようなペプチドアルデヒド、並びにE-64のようなコハ ク酸エポキシが含まれる。これらの化合物は、膜透過性が乏しいため生体内の中 枢神経系("CNS")組織のカルパインを抑制するには有効ではなく、且つ、それ故 、血液−脳関門を非常にうまくは通り抜けない。これらのいくつかの化合物は、 また、他の副作用を持っていることも見出されている。例えば、ロイペプチンは 心臓細胞に有害であり、血餅形成に逆作用することが見い出されている(Toyo-Ok a等、Jpn.Heart J.,23(5):829(1982))。また、これらの阻害剤の多くは、特異 性に乏しく、カルパインに加えて多種類のプロテアーゼを抑制することになる。 それ故、ほとんどの神経退行性疾病及び障害に対しては、効果的治療法は、これ まで何等開発されていない。何百万人もの人が神経退行性疾病に悩んでおり、従 って、これらの疾病及び障害を処置し防御する有効な治療の必要性がある。 カテプシンBは、筋ジストロフィー、心筋組織損傷、腫瘍転移、及び骨再吸収 に関与している。加えて、ウイルス感染にとって欠くことのできない多くのプロ セシング酵素もシステインプロテアーゼである。従って、システインプロテアー ゼの阻害剤は多様な治療上の使い途があるであろう。 これらの市販の化合物は、カルパインの基質結合部位と相互作用をすると考え られているペプチド構造に基づいている。次いで、カルパイン阻害剤と関連した 活性基は、その酵素を抑制するために、カルパインの触媒半分を遮断もしくは攻 撃する。 加えて、市販されていないその他の種類の化合物も報告されており、これらは システインプロテアーゼを阻害し、且つ生体外カルパイン阻害活性を有している と考えられている。そうした化合物の例としては、ペプチドジアゾメタン及びペ プチドジアゾメチルケトンがある。参考までにここにその開示が取り込まれてい るRich,D.H.,Inhibitors of cysteine proteinases,Protease Inhibitors誌、 pp153-178(A.J.Barrett and G.Salversen,Eds.,Elsevier,New York,1986)を参 照。ペプチドジアゾメチルケトンは、潜在的に発癌性であり、ペプチドジアゾメ タン共々膜透過力が弱く且つ特異性が低いと思われている。カルパインについて のある特定の阻害剤は一定の治療効力を有しているというかなりの証拠がある。 例えば、ロイペプチンは、霊長類の神経修復を助長することができる。(EST、E P-460又はE-64dとしても知られている)ロキサスタチン(Loxastatin)、E-64の誘 導体、は、筋ジストロフィーの治療に効力があると信じられている。E-64dは、 それ自体は顕著なプロテアーゼ阻害活性を持たないとはいえ、哺乳類の体内でさ らに効力のある形、例えばE-64c、に転換されると思われている。 電気生理学の研究からの確証によれば、細胞死に至る反応鎖の最も初期の要因 の1つは、Ca2+チャンネルの開放及び/又はエネルギー枯渇の結果としての細胞 内遊離カルシウムの増加である。細胞内カルシウムは、カルパイン、リパーゼ及 びキナーゼのようなプロテアーゼを含む大多数の酵素の活性化を初め、非常に多 くの重大性を招来するようである。細胞内カルシウムの増加は、また、遺伝子発 現に変化をもたらすとも考えられている。 虚血、頭部衝撃及び発作は全て、毒性刺激、即ちCNSのニューロンに対するあ る アミノ酸の作用に起因する毒性、に導くのに十分な多量のグルタミン酸塩の放出 に関係があった。余剰のグルタミン酸塩及び膜の遊離基損傷もしくはエネルギー 枯渇のようなその他の要因によって細胞内Ca2+の増加が引起こされる。余剰の細 胞内Ca2+は、ホスホリパーゼ及びカルパインの活性化による細胞構造の破壊を含 むニューロン細胞損傷、並びにホスホリパーゼ及びキサンチンオキシダーゼの活 性化に起因する遊離基の生成、と関わりがあると信じられているいくつかの結果 を招来することが知られている。他の多くの要因も神経毒性と関わっていた。例 えば、活動電位の減少及び多様な化学的標識の変化は、虚血条件に晒されたニュ ーロンと関わりがあることが知られている。 虚血に続いて起こる神経細胞の毒性刺激死は、エネルギー枯渇から始まり、グ ルタミン酸塩の放出、グルタミン酸塩受容体の蓄積、及び細胞内カルシウムの上 昇へと続く事象のカスケードの結果である。例えば、Meldrum,"Excitotoxicity in Ischemia:An Overview",in Cerebrovascular Diseases,Ginsberg et al.( eds.),Raven Press,New York,pp 47-60(1989)参照。毒性刺激は、多くの研究 者たちに、発作及び虚血に関する病理学では大きな役割を演じていると信じられ ているので、最近の多くの研究は、毒性刺激カスケードの特定段階で作用させる ことにより毒性刺激を減少させる薬物を開発することに焦点が絞られてきた。 細胞内カルシウムの上昇は、毒性刺激的細胞死の誘発で中心的役割りを演ずる ことが提起されている。例えば、Meldrum等.,Trends Pharmacol.Sci.,11:379-38 7(1990)参照。毒性刺激を防御する多くの試みは、カルシウムチャンネルとして 機能するグルタミン酸塩受容体のNMDAサブタイプを阻止することに集中した。グ ルタミン酸塩の毒性はカルシウム依存とはいえ、NMDA受容体によるカルシウム流 入が毒性刺激の唯一の犯人ではない。グルタミン酸塩誘導型細胞内Ca2+のNMDA拮 抗剤で媒介された削減と細胞再生間の相関は不十分である。さらに、非NMDA型の カルシウムチャンネルに作用する薬剤は、グルタミン酸塩の毒性の有効な阻害剤 であり、毒性刺激は、NMDAと非NMDAの両カルシウムチャンネルを通るカルシウム 流入のみならず、細胞内貯蔵庫からのCa2+の放出とも関係があると思われる。こ のように、Ca2+が上昇してくるメカニズムは、依然として未知である。 高められたCa2+は、毒性刺激の主な細胞内メディエータであることは明かであ る。細胞内カルシウムを上昇させることにより、カルシウム依存性チオールプロ テアーゼカルパインI及びIIの活性化を含む多くの作用が調節される。カルパイ ンは、毒性刺激中は活性化されていることが示されており、カルパインの活性化 は、虚血につれて早くから検出可能である。 カルパイン作用によって細胞タンパク質の不可逆開裂とそれらの機能の交代が 生じ、そしてこの分解機能は、細胞死における可能な役割とうまく適合する。さ らに、ロイペプチン、カルパイン阻害剤、は、アレチネズミの虚血損傷を軽くし 、ラットの海馬薄片の酸素不足損傷を軽減することが示されている。 毒性刺激についてのほとんどの知見は、生体外ニューロンの研究に由来するも のである。大脳皮質、海馬及び大脳ニューロンの初代培養は、グルタミン酸塩も しくはグルタミン酸塩類似物に晒されると死滅する。最近、グルタミン酸塩は、 カルシウム依存法で好クローム性細胞腫PC12細胞を殺すことが報告された。 細胞内カルシウムの増加及びそれに続くカルパインの活性も、他の病理学条件 に連接されている。例えば、マウスに誘導された実験上の白内障では、カルシウ ムレベルの増加は、白内障形成の発症直前に記録された。虚血心筋層の梗塞心臓 組織の大きさもカルパイン阻害剤投与によって減ずることができる(Toda等、Jpn .Heart J.,30:375-86(1989);Toyo-Oka,Drug Res.,36(1):671-75(1986))。 神経毒性のある局面についての前述の知識があるにもかかわらず、ほとんどの 神経退行性疾病及びCNS障害に対しては、効果的治療法はこれまで何等開発され ていない。何百万人もの人がこれらの疾病と障害に悩んでおり、従って、これら の疾病及び障害を処置し防御する有効な治療の必要性がある。 細胞障害に関連していることに加え、カルパインのようなプロテアーゼはまた 、細胞成長の調節にも関与している。しかし、そうした調節のメカニズムは十分 研究されてはいない。例えば、細胞増殖を抑制するプロテアーゼ阻害剤もあれば 、それを促進するものもある。カルパインは、哺乳類の細胞の至るところに分布 するが、正常なタンパク質異化又は全般的タンパク質交代にはどうも寄与しない ようなので、それらは前述の細胞における調節役として作用するものと思われる 。しかし、そのような調節のメカニズムは、十分研究されていない。あるカルパ イン阻害剤は、細胞増殖及び従って細胞周期を抑制することが示されているが、 生 殖周期で前述の阻害が生ずる特異点は未だ知られていない。 細胞周期の調節に関する知識は、癌治療法の開発に関連している。何故なら、 癌細胞は、そうした細胞周期について調節することなく成長するからである。癌 に対する化学療法は、時として、細胞周期を経過していて且つ分裂していないそ れらの細胞を残しながら活発に分裂している細胞を殺す薬物を投与する形態がと られる。そうした化学療法の1形態では、細胞周期の"S"(合成)相の間にDNAの 複製を妨げる薬剤が患者に投与される。しかし、この療法はS相で細胞を殺傷す るのに有効なだけであろう。従って、薬剤は、患者の中の全ての癌細胞がS相中 を進行する間中十分長い期間患者の体中に存在しなければならない。化学療法剤 は、癌性細胞と同様に分裂している非癌性細胞も殺す故、治療を成功させるには 、化学療法剤投与のタイミングと期間が重大となる。 それ故、細胞周期を操作して、結果的に化学療法期間を短縮し化学療法剤の効 力をより高めることができる化合物の必要性がある。 血管形成及び脈管修復のプロセスは、共に平滑筋細胞の増殖に依存し、従って 平滑筋細胞は、血管並びに他の器官を機能させる上で本質的役割りを演ずること になる。平滑筋細胞は、PDGF(血小板由来増殖因子)を含む多くの異なった因子 による導管損傷を経ながら、蓄積され増殖する。これは、通常、治療に必要な望 ましいプロセスである。しかし、塞がれた動脈を開くための治療的脈管形成に続 く平滑筋細胞は、再狭窄、即ち、以前に開かれた動脈を遮断するに至ることがあ り得る。Austin G.E.,等,J.Am.Coll.Cardiology,6:369-377(1985)。これは脈管 形成についての臨床的使用に際しての重大問題であり、故に、平滑筋細胞の増殖 を抑制可能な薬剤の必要性がある。 加えて、カルパインのようなプロテアーゼはまた、平滑筋収縮の調節にも関連 している。しかし、収縮性及び強直収縮状態の維持が平滑筋内で調節されるメカ ニズムは十分理解されていない。平滑筋の収縮性を緩和する作用のある薬剤の多 くは、緊張状態の定着を阻害するか又は一度作られた強直収縮状態を反転させる に当たり、ほとんどもしくは全く効力を持っていない。 平滑筋の強直収縮は通常のプロセスである。しかしある事例では、強直収縮に よって重大な病理学的損傷を来すことがあり得る。例えば、気管支の平滑筋の前 述の強直収縮は、息切れ及び他の喘息症状を招来する。冠状動脈の収縮は、狭心 症、部分的冠状血管の酸素不足及びそれに続く冠状血管機能の損失に至ることが あり得る。脳動脈の平滑筋の収縮は、脳血管痙攣及び脳組織の酸素不足、即ち、 患者を精神的に不能にし且つ脳を永久的に損傷状態にし得る重大障害を招来する 可能性がある。発明の概要 この発明の1局面は、活発に分裂する細胞の生殖周期を同期させる方法である 。この方法では、G1相からS相への細胞の進行を阻止するのに薬理学上有効な量 のカルパイン阻害剤が細胞に適用される。カルパイン阻害剤は、ペプチドケト化 合物、ハロ−ケトンペプチド、又は置換複素環式化合物の内の1つでよい。1実施 態様では、この方法での被処置細胞は、哺乳動物の生体内にあり、その結果、方 法の適用処置には、カルパイン阻害剤を哺乳動物の細胞に適用することが含まれ る。あるいは、適用処置は、カルパイン阻害剤を生体外細胞に適用することを含 んでよい。1つの好ましい実施態様では、方法の適用処置には、ペプチドケト化 合物を適用することが含まれる。カルパイン阻害剤は、この方法では、静脈注射 で、筋肉注射で、腹腔内投与で、局所的に、経口投与で、または細胞に直接投与 することによる、何れかの手段で適用してよい。 他の局面では、この発明は、哺乳動物の活発に分裂している細胞におけるG1相 からS相への細胞周期の進行を阻止する方法を包含する。この方法では、哺乳動 物のG1相からS相への活発に分裂している細胞の細胞周期の進行を阻止するのに 薬理学上有効な量のカルパイン阻害剤が、哺乳動物に投与される。カルパイン阻 害剤は、ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、又は置換複素環式化合物 の内の1つでよい。1つの好ましい実施例では、カルパイン阻害剤はペプチドケト 化合物である。カルパイン阻害剤は、この方法により、静脈注射で、筋肉注射で 、腹腔内投与で、局所的に、経口投与で、または直接投与することによる、何れ かの手段で生きている細胞に適用してよい。1つの実施例では、カルパイン阻害 剤は、直接投与で適用され、ここでは前述の直接投与は、ゲルを生きている細胞 領域に適用するか、カルパイン阻害剤を充填した微小球を生きた細胞から成る組 織に投 与するか、又はカルパイン阻害剤を含有する液体を前述の生きた細胞から成る組 織に直接注入することの何れかから成ってよい。 さらに他の局面では、この発明は、ヒトの患者の癌治療に当たり化学療法の効 力を高める方法を包含している。この方法は、患者の癌性細胞に対し、G1相から S相への前述の癌性細胞の細胞周期の進行を阻止するのに薬理学上有効な量のカ ルパイン阻害剤を投与することから成る。この方法におけるカルパイン阻害剤は 、ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成 る群から選択される。1つの好ましい実施例では、カルパイン阻害剤はペプチド ケト化合物である。この方法におけるカルパイン阻害剤は、静脈注射で、筋肉注 射で、腹腔内投与で、局所的に、経口投与で、または癌性細胞に直接適用するこ とによる、何れかの手段で適用してよい。化学療法剤は、カルパイン阻害剤投与 後、24-48時間でカルパイン阻害剤で処置できた患者の癌性細胞の細胞周期が同 期される時間に開始して投与してよい。 この発明の別の局面では、インビトロで癌性細胞を成長させ、そのような癌性 細胞にG1相からS相への細胞の進行を阻止するのに有効な量のカルパイン阻害剤 を投与し、細胞を殺すのに十分な量の化学療法剤を細胞に適用し、そしてその後 、生ずる細胞死の量を測定することから成る化学療法剤の有効性を測定する方法 が含まれる。この方法で発生する細胞死の量によって、試験された化学療法剤の 有効性が示される。 この発明の他の局面は、細胞の形質転換の効率を高め、且つ従って外来DNAの 生きた細胞への組込み効率を高める方法である。この方法は、活発に分裂してい る細胞からなる細胞集団にG1相からS相への細胞の細胞周期の進行を阻止するの に薬理学上有効な量のカルパイン阻害剤を投与すること、カルパイン阻害剤の投 与を中断すること、及びその後で、外来DNAを細胞集団に導入することから成る 。この方法におけるカルパイン阻害剤は、ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペ プチド、及び置換複素環式化合物から成る群から選択される。1実施例では、カ ルパイン阻害剤はペプチドケト化合物である。この方法におけるカルパイン阻害 剤の投与は、生きている細胞集団では1細胞周期の期間続けてよい。カルパイン 阻害剤の標的は、哺乳動物にある細胞集団であってよく、カルパイン阻害剤は、 哺乳動物の細胞集 団に、静脈注射で、筋肉注射で、腹腔内投与で、局所的に、経口投与で、または 直接適用で投与してよい。他の実施例では、その代わりとして、生体外細胞集団 に適用される。 この発明は、哺乳動物のカルシウム活性化プロテアーゼの活性に関連した種々 の健康障害をこの発明のカルパイン阻害剤をその哺乳動物に投与することにより 治療する方法を提供することにある。これらのカルパイン阻害剤は、ペプチドケ ト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物である。この用途で の特に好ましい化合物には、Z-Leu-Abu-CONH-Et、Z-Leu-Phe-CONH-Et及びZ-Leu- Phe-CONH(CH2)2C6H5のようなペプチドケトアミドが含まれる。阻害剤の投与は、 種々の経路のうちどれを通してもよい。これらの経路には、次の方式の投与法の 全てが含まれる:静脈注射、腹腔内投与、筋肉注射、経口投与、(眼科用軟膏を 含む)軟膏によるような局所処置、点眼、コンタクトレンズ、カテーテル、手術 中血管又は心臓組織のような組織上へ直接、又は心嚢空間への注射。 これらのカルパイン阻害剤で処置してよい特定の健康障害には、心筋組織損傷 が含まれる。心筋組織損傷をもつ哺乳動物を確認後、その哺乳動物はカルパイン 阻害剤で処置してよい。心筋組織損傷を発現する恐れのある哺乳動物も、このカ ルパイン阻害剤で処置してよい。前述の哺乳動物にこれらの阻害剤を投与するこ とにより、それほど防御されていない哺乳動物が心筋組織損傷を受けることが防 御される。 この発明の他の実施例では、カルパイン阻害剤の投与で白内障が処置される。 もし哺乳動物が既に白内障を発現しているなら、カルパイン阻害剤の投与で白内 障の発現を遅くするか又は止めることができる。一方、もし哺乳動物が将来白内 障を発現する恐れがあると確認されたなら、そうした哺乳動物の白内障の発現は カルパイン阻害剤の投与で防ぐか又は遅らせることができる。 その他種々の組織及び障害もこの発明の新規カルパイン阻害剤で処置してもよ い。例えば、骨格及び平滑筋は、前述の組織損傷を有する哺乳動物を識別し、そ の哺乳動物にカルパイン阻害剤を投与することにより処置してよい。血管痙攣、 特殊な種類の平滑筋障害、導管組織、もまた、カルパイン阻害剤を投与すること により、この障害を有すると確認された哺乳動物で転換させることができる。高 血圧性哺乳動物におけるカルパインのタンパク質加水分解性によって損傷された 赤血球もこの発明のカルパイン阻害剤を投与することにより処置することができ る。 ある局面では、この発明は、生体内及び生体外の両平滑筋の増殖をカルパイン 阻害剤を投与することにより停止又は抑制する方法を提供することにある。これ らのカルパイン阻害剤は、ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置 換複素環式化合物である。この用途での特に好ましい化合物には、Z-Leu-Phe-CO NH-Etのようなペプチドケトアミドが含まれる。阻害剤の投与は、種々の経路の うちどれを通してもよい。これらの経路には、次の方式の投与法の全てが含まれ る:静脈注射、筋肉注射、腹腔内投与、局所適用、経口投与、または直接適用。 この発明に用いられる好ましいペプチドケト化合物は、(Ph)2CHCO-Leu-Phe-CONH -CH2-2-Py;Z-Leu-Nva-CONH-CH2-2-Py;Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)Ph;(Ph)2CHCO-L eu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph;Z-Leu-Phe-CONH2;Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph;及びZ -Leu-Phe-CONHEtである。 カルパイン阻害剤の直接適用は、種々の手段によってよい。そのような手段に は、阻害剤を含有するゲル又は軟膏を用いてバルーンカテーテルのバルーン表面 もしくは手術中血管内に挿入されるその他の外科用器具の上に塗布することが含 まれる。あるいは、そのゲルは、外科処理中に脈管形成により処置済みの導管組 織の領域に直接塗布してよい。他の投与経路には、カルパイン阻害剤を充填され た微小球を哺乳動物の血管に直接押込むことが含まれる。これは、その微小球を バルーン又は脈管形成処置に用いられるその他の外科用器具に塗布することによ り実行してよい。微小球は動脈壁中に押込められ、ここに留まって、その時間中 、カルパイン阻害剤を放出する。 これらのカルパイン阻害剤で処置できる特定の健康障害には、脈管形成に起因 する血管の再狭窄を防ぐために哺乳動物を処置することが含まれる。脈管形成を 行った哺乳動物を確認後、その哺乳動物をカルパイン阻害剤で処置してよい。再 狭窄を発現する危険性のある哺乳動物もこのカルパイン阻害剤で処置してよい。 前述の哺乳動物にこれらの阻害剤を投与することにより、それほど防御されてい ない哺乳動物が平滑筋細胞増殖を被ることが防がれる。 他の局面では、この発明は、その平滑筋に不適当な収縮を受け易い哺乳動物の 強直性平滑筋収縮を抑制する方法を提供する。その方法には、その収縮を抑える のに薬理学上有効な量のカルパイン阻害剤を平滑筋に適用することが含まれる。 カルパイン阻害剤は、ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、又は置換複 素環式化合物のうちの1つである。好ましくは、カルパイン阻害剤は、静脈注射 で、筋肉注射で、腹腔内投与で、局所的に、経口投与で、脳脊髄液への注射で、 吸入により、または平滑筋領域へ直接塗布することによるような平滑筋への直接 適用により投与される。直接投与はまた、カルパイン阻害剤を充填した微小球を 平滑筋に押込むことによってもよい。平滑筋の緩和がうまく誘導される。 さらに別の局面では、この発明は、哺乳動物の冠状血管痙攣を処置する方法を 提供する。この局面では、その方法には、哺乳動物の冠状血管組織の血管痙攣を 停止するのに薬理学上有効な量のカルパイン阻害剤を哺乳動物に適用することが 含まれる。カルパイン阻害剤は、ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、 又は置換複素環式化合物のうちの1つである。好ましい実施態様では、冠状血管 組織は手術で露出され、カルパイン阻害剤溶液が直接その組織に塗布される。好 ましくは、冠状血管組織は、冠状動脈から構成される。この局面の好ましい実施 態様では、哺乳動物はアンギーナにかかり、そしてその方法はアンギーナの処置 を含む。 本発明のさらに他の局面では、哺乳動物の気管支血管痙攣の処置法が提供され る。その方法には、哺乳動物の気管支の血管痙攣を停止するのに薬理学上有効な 量のカルパイン阻害剤を哺乳動物に適用することが含まれる。カルパイン阻害剤 は、ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、又は置換複素環式化合物のう ちの1つである。気管支組織は手術で露出され、カルパイン阻害剤溶液が直接そ の組織に塗布される。その方法の好ましい実施態様では、その哺乳動物は喘息を 経験し、そしてその方法は喘息の処置を含む。 本発明のさらに別の局面は、哺乳動物における脳の血管痙攣の処置法に関する 。その方法には、哺乳動物の脳血管痙攣を停止するのに薬理学上有効な量のカル パイン阻害剤を哺乳動物に適用することが含まれる。カルパイン阻害剤は、ペプ チドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、又は置換複素環式化合物のうちの1つ であ る。脳組織は手術で露出され、カルパイン阻害剤溶液が直接その組織に塗布され る。発明のこの局面の好ましい実施態様では、カルパイン阻害剤は、その哺乳動 物の脳脊髄液に注入してよい。 この発明の1面は、哺乳動物における健康障害の医療処置法を提供する。この 方法では、モルホリンペプチドケト化合物を含有する製剤組成物が、哺乳動物に 投与される。その組成物は、障害を処置するのに薬理学上有効な量が投与される 。その障害はタンパク質分解活性の増大に関連するものである。モルホリンペプ チドケト化合物は、C-末端もしくはN-末端モルホリンペプチドケト化合物の何れ かでよく、例えば、心筋組織損傷、白内障、骨格筋肉損傷、心臓脈管形成に起因 する血管痙攣又は再狭窄。 この発明の他の局面も、哺乳動物における健康障害の医療処置法を提供する。 この方法では、ペプチドケト化合物、サブクラスCを含有する製剤組成物が、哺 乳動物に投与される。その組成物は、障害を処置するのに薬理学上有効な量が投 与される。この方法で処置してよい障害も、タンパク質分解活性の増大に関連す るもので、例えば、心筋組織損傷、白内障、骨格筋肉損傷、心臓脈管形成に起因 する血管痙攣又は再狭窄である。 この分野に熟練した当業者は、このカルパイン阻害剤は、多くの健康障害及び 疾病で生ずるカルパイン活性に関連した有害な作用を妨げるのに使い得るという ことを認めるであろう。それ故、現カルパイン阻害剤による前述の障害の処置は この発明の範囲内である。 この発明に関するこれらの及び他の特徴及び利点は、添付図面及び請求範囲を 併せて考慮すれば、以下の詳細説明により明かとなろう。図面の簡単な説明 図1は、グルタミン酸塩が添加されなかったコントロールに対する、グルタミ ン酸塩及び種々のカルパイン阻害剤を添加することによるグルタミン酸塩誘発細 胞死の阻害パーセントを示す。 図2は、カルパイン阻害剤がグルタミン酸塩に晒されて生ずる細胞死を減少さ せることを示す。PC12細胞は、表示濃度の阻害剤を有する7.5mMのグルタミン酸 塩に テキストに記述のように24時間晒された。細胞の生存はMTT検定を使って検定さ れた。値は未変性コントロールに関する%で表示(±sem)。 図3は、細胞死を減少させるカルパイン阻害剤の能力のグルタミン酸塩濃度に 対する依存性を示す。PC12細胞は表示濃度のグルタミン酸塩及び阻害剤無し(○ )、、20μM Z-Leu-Nva-CONH(CH2)3モルホリン(▽)、又は30μM Z-Leu-Phe-CO NHCH2CH3(□)とともに24時間保温され、細胞の生存はMTTにより検定された。 値は未変性コントロールに関する%で表示(±sem)。 図4。カルパイン阻害剤の遅延添加。0時にグルタミン酸塩(7.5mM)が添加され 、Z-Leu-Phe-CONHCH2CH3(□)又はZ-Leu-Nva-CONH(CH2)3モルホリン(▽)が表 示時間に添加され最終的に各100μMとした。細胞の生存はMTTによりグルタミン 酸塩添加後24時間検定された。値は未変性コントロールに関する%で表示(±sem) 。 図5は、雄のラットのMCA咬合上に生じた梗塞の大きさに及ぼすZ-Leu-Phe-CONH -Et及びZ-Leu-Abu-CONH-Etの効果をグラフ表示で示す。 図6は、酸欠雰囲気に10分間晒された海馬切片の残存に及ぼすZ-Leu-Abu-CO2Et 、ペプチドケト化合物、及びCII(Ac-Leu-Leu-Nle-H)の効果(コントロール切片 と対比)を示し、ここでこれらの両化合物は、それらの最適阻害濃度で共に1時 間及び2時間の保温時に添加された。 図7は、処理中酸欠雰囲気に晒されるコントロール、CIIで処理された及びZ-Le u-Abu-CO2Etで処理された海馬切片についての喚起電位の大きさを示す。 図8は、Z-Leu-Phe-CONH-EtとZ-Leu-Phe-CO2Etについての1時間を通した保温中 の酷い酸素不足からのEPSPの快復率を示す。 図9は、fiber volley消滅以前の酸欠持続時間(分単位)で表された海馬切片 の残存に及ぼすZ-Leu-Phe-CO2Etの存在効果の比較を示す。 図10は、カイニン酸の挙動及び発作作用に及ぼすCIIの効果をコントロールと の比較で示す。 図11は、コントロール及びCIIで処理されたラットについてカイナイトに晒さ れたラット脳にあるスペクトリンBDPの量を示す。 図12は、内皮(ET-1)によって誘導された分離動脈の収縮に及ぼす数種類の異な ったカルパイン阻害剤の効果をグラフ表示で示す。薬品Aは、Z-Leu-Abu-CONHEt 、 薬品Bは、Z-Leu-Phe-CONHEt、薬品Cは、1,10-フェナントロリン及び薬品Dは、TL CK(トリシル-リシン-クロロメチルケトン)である。 図13は、内皮(ET-1)によって誘導された分離動脈の収縮に及ぼす数種類の他の カルパイン阻害剤の効果をグラフ表示で示す。薬品Eは、Z-Leu-Phe、薬品Fは、Z -Leu-Phe-CONHEt(薬品Bと同じ)、薬品Gは、Z-Leu-Phe-CONH(CH2)2Ph、薬品Hは 、Ac-Leu-Leu-Nle-H(カルパイン阻害剤)、薬品Iは、Gly-Gly-Gly及び薬品Jは 、(Ph)2CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Phである。 図14は、ホルボールジブチラート(PBD)によって誘導された分離動脈の収縮に 及ぼすカルパイン阻害剤の効果を示す。薬品E-Jは、図15と同じ。 図15は、平滑筋の静止緊張に及ぼすカルパイン阻害剤の効果を示す。薬品E-J は、図13と同じ。 図16は、この発明のカルパイン阻害剤、Z-Leu-Phe-CONH(CH2)3によるオキシヘ モグロビンー誘導狭窄についての用量依存阻害を示す。 図17は、蜘蛛膜下出血(SAH)によって狭窄され、そしてこの発明のカルパイン 阻害剤、Z-Leu-Phe-CONH(CH2)3で処置された動脈における動脈狭窄の時間経過例 を示す。 図18は、この発明のカルパイン阻害剤、Z-Leu-Phe-CONH(CH2)3が、SAHで引起 こされた狭窄を逆転させた3動物からのデータ集計である。 図19は、培養されたウシの平滑筋細胞の増殖に及ぼすZ-Leu-Phe-CONHEtとPh2C HCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Phの効果をグラフ表示で示す。 図20は、細胞増殖の完全抑制にもかかわらず、カルパイン阻害剤で処置後の平 滑筋細胞の連続生存能力を示す。 図21は、カルパイン阻害剤Ph2CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Phで処置後のウシ 大動脈平滑筋細胞(BASMC)のS相への進行の阻止をグラフ表示で示す。このグラフ で、"薬品C"は、Ph2-CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Phである("薬品C"は、他の 場合別の化合物でよい)。 図22は、HeLa及びAT-2細胞に関するもので、カルパイン阻害剤Ph2-CHCO-Leu-A bu-CONH-CH2CH(OH)Phが前述の細胞が保持されていた溶媒から洗浄された後のHeL a及びAT-2細胞のS相への同期進行をグラフ表示で示す。このグラフで、"薬品C" も、Ph2-CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Phである(とはいえ他の場合の"薬品C"は 、別の化合物であってよい)。発明の詳細な説明 A. 緒言 我々は、カルパインの活性化は、脳萎縮及び退化の多くの場合の中心的事象で あり、且つカルパインだけを抑制することで細胞の劣化及び損失を阻止し又は防 御するには十分であることを明らかにした。このようにして、我々はさらに、カ ルパインの抑制により多くの神経退化障害及び疾病に関連した神経毒性が防御さ れることを開示した。 前述の開示に従い、我々は、神経細胞における神経病理学的障害に関連した細 胞内カルシウムの上昇は、カルパインを活性化し且つ内部から神経細胞の酵素的 分解を起こさせるものと考える。これらの障害に関連したカルパイン活性化の別 のメカニズムもあってよいと思う。それ故、この発明の1つの局面は、この分解 に関連した神経退化及び他の疾病をカルパイン活性の抑制によって阻止し且つ処 置することを目指している。従って、この発明のこの局面部分は、カルパイン阻 害剤の生体内投与によりその分解に起因した神経退化及び他の病状を防ぐことに ある。実施例の方法により、但し限定はしないが、この発明の局面を使って処置 できる疾病及び障害には、毒性刺激に続いて起きる神経退化、HIV誘導型神経病 、虚血、虚血又は損傷に起因した脱神経症、蜘蛛膜下出血、脳卒中、多梗塞痴呆 、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病、ハンティングトン病、外科関連脳損 傷及び他の神経病理的障害が含まれる。 上述のように、スペクトリンBDP'sは、生体内のカルパイン活性化と関わって いることは知られている。我々は、カルパインの活性化のBDP's特性が検出され る神経退化の各段階で、カルパイン活性化は、特殊な病原操作で最も傷つけられ やすい脳領域に局在することを観察した。加えて、組織学的方法で判定されるよ うに、カルパイン活性化は、神経退化という明白な兆候より先に起こることであ る。従って、カルパイン活性化は、脳においてまさに起こらんとしている又は進 行中の細胞死に空間的且つ時間的に連係している。故に、我々は、カルパイン活 性化は、 神経病理学的障害を含む多くの病理学的障害における細胞の損傷及び死の重要な メカニズムであると考える。さらに、カルパイン活性化は、神経細胞を含む細胞 死の初期事象であるという証拠がある。これは、細胞死の後段階で活性化される 他の既知プロテアーゼとは対照的である。よって、我々は、好都合なことに、カ ルパイン活性の抑制によって、細胞機構の顕著な劣化以前に細胞死の初期段階で の調節ができるものと考える。 神経退化においてカルパインが拘わる別の局面は、再生系でのこれらのタンパ ク質の拘わり合いである。軸索の発生または再生は、”ストップ経路(stop pat hway)”と呼ばれる安定過程でさらに発育することはともかく阻止される、とい うことは知られている。この安定化は軸索がそれらの目標に到達したときに起こ り得る;しかし、ある系では不適当な場所でも起こり得る。ある研究者は、この stop pathwayは細胞内カルパインによって少なくとも一部分作用し、またカルパ インの阻止は安定を妨げる、という証拠を明らかにした(Luizzi,1990)。我々は 、カルパイン阻害剤は、この発明に従って用いられれば、好都合にも、神経退化 を阻止するばかりか、損傷後の神経細胞の再生と快復を促進することができると 考える。 この発明の他の局面は、少なくとも3種類の化合物、置換イソクマリン、ペプ チドケト化合物及びハロ−ケトン化合物、はカルパイン阻害活性を有するという 我々の開示である。さらに我々は、後で説明されるように、それらの3種類の化 合物は、神経退化の障害及び疾病において治療上有効な化合物として特に役立つ 添加的特性を示すことを開示した。 カルパインはまた、多くの他の健康障害の病因にも関係している。カルパイン の阻害は、これらの病気の進行を遅らせ且ついくつかの障害をまとめて防ぐこと ができる。 例えば、白内障の形成は、哺乳動物の水晶体のカルパイン活性に関係している 。白内障形成の生体内モデルでは、カルパイン活性の増大は、検知し得る白内障 形成の始まる直前にその情報が得られている。カルパイン活性は又、白内障が水 晶体に形成された後で減少することも観察されており、このことからカルパイン 活性は白内障形成に拘っていることが推論される。さらに、我々は、白内障形成 の 生体外モデルでスペクトリン崩壊生成物レベルの増加が見られることを示した。 そのようなスペクトリン崩壊生成物の存在は、カルパイン活性増大の反映である ことは知られている。故に、我々は、この発明のカルパイン阻害剤を投与するこ とにより、白内障形成は防がれるかもしくは遅らせることができると考える。 カルパイン活性はまた、心筋梗塞の発生にも関係している。カルパイン活性は 、細胞内カルシウムの濃度によって調節され、また心筋組織における細胞内カル シウムの増加は、虚血により心筋層が酸素供給を遮断された時に観察されている 。細胞損傷及び最終的に細胞死は、そのような虚血から生ずる。虚血中の細胞内 カルシウムの増加によるカルパインのタンパク分解活性の増大は、それ故、心臓 虚血中の細胞死の一因もしくは直接的原因である。このように、心臓組織損傷は このカルパイン阻害剤で防がれ又は最小限に抑えられる。 カルパインはまた、細胞成長の重要な調節体でもある。例えば、いくつかのカ ルパイン阻害剤は、平滑筋細胞増殖を抑制するとみられている。そのような増殖 は、事実、損傷を受けた平滑筋を修復するのに必要である。しかし、治療的脈管 形成の後では、平滑筋細胞の増殖は、開口血管の再狭窄の原因になるであろう。 それで、カルパイン阻害剤は、血管の再狭窄の原因になる平滑筋細胞の増殖を防 ぐのに使用できる。 他の疾病障害もカルパイン阻害剤で同様に処置してよい。カルパインは、骨格 及び平滑筋細胞の構造を分解することが示されており、血管痙攣を引起こすこと に関係している。カルパイン活性の増大はまた、高血圧の患者の血液細胞にも見 られ、前述の細胞中の分解タンパク質の活性は非高血圧患者の細胞中のそれの5 倍であることが示されている。それ故、カルパイン阻害剤は、これらの組織中の カルパイン活性の有害な影響を減少させ排除することができる。 我々はまた、カルパイン阻害剤は、強直性平滑筋収縮を抑えることも発見した 。これらの化合物は、血管痙攣及び気管支痙攣に関連する平滑筋収縮を防ぎ又は 減少させる目的で動物又はヒトを治療するのに利用される。 この発明には、種々のカルパイン阻害剤の用法及びこれらの阻害剤を疾病障害 を処置するのに使う方法が含まれる。特に、置換複素環式化合物、ペプチドケト 化合物、及びハロ−ケトンペプチドは、前述の障害並びに他の疾病の治療に効力 があることが見出されている。規定しない限り、この発明のカルパイン阻害剤は 、ここに記述された置換複素環式化合物、ペプチドケト化合物、及びハロ−ケト ンペプチドに属するものとする。 いくつかのカルパイン阻害剤はまた、生殖細胞周期の調節で主要な役割を演ず ることも見いだされている。これらの化合物は、動物又はヒトの癌治療に当たり 化学療法剤の効力を高めるためそれらの薬剤と共に用いてもよい。急速に分裂す る細胞成長に同期させることにより、これらの化合物は、細胞周期の特定段階で 、例えばDNA複製時に作用する化学療法の効率を高めることができる。 細胞の細胞周期に同期させることにより、カルパイン阻害剤も細胞の形質転換 の効率を上げるのに有用である。形質転換は、外来DNAを細胞に取り込むことに より起こる。そのような取り込みは、細胞がDNAを合成している時増加する。こ のように、細胞を細胞周期のDNA合成時期に同期させることにより、その細胞は 、細胞内に誘導された外来DNAによってさらに効率よく転換されるであろう。 B. 置換複素環式化合物 この発明に従って用いられる時カルパイン阻害活性を示す特殊な種類の化合物 の1つが置換複素環式化合物である。これらの化合物には置換イソクマリンが含 まれる。置換複素環式化合物は、セリンプロテアーゼの優れた阻害剤であること が知られている。後で議論するように、これらの化合物もカルパインI及びカル パインIIの阻害剤であることを、我々はすでに明らかにした。加えて、また後で 議論するように、既知のほとんどのカルパイン阻害剤とは異なり、これらの置換 複素環式化合物は、パパイン又はカテプシンBの阻害剤としては効力がないこと を見出した。従って、置換複素環式化合物は、他のチオールプロテアーゼに作用 しないでカルパインを阻害する比較的特異な手段を提供するものと思う。 カルパイン阻害活性を示す特殊な種類の置換複素環式化合物の1つがカチオン 置換基を有するイソクマリンである。これらの置換複素環式化合物は、ここでは "クラスI置換イソクマリン"として引用されるものである。クラスI置換イソクマ リンは、ウシのトロンビン、ヒトのトロンビン、ヒト因子Xa、ヒト因子XIa、ヒ ト因子XIIa、ウシのトリプシン、ヒトの原形質プラスミン、ヒトの組織プラスミ ノーゲ ン、ヒト肺トリプターゼ、ラット皮膚トリプターゼ、ヒト白血球エラスターゼ、 ブタ膵臓エラスターゼ、ウシのキモトリプシン及びヒト白血球カテプシンGを含 むいくつかのセリンプロテアーゼの優れた阻害剤であることが知られている。ク ラスI置換イソクマリンは、アシル酵素を形成する活性部位のセリンとの反応に よってセリンプロテアーゼを阻害し、ある場合には、さらに別の活性部位の求核 基と反応して添加的共有結合を形成する。我々は、クラスI置換イソクマリンは また、カルパインと反応することも見いだした。カルパインの反応メカニズムは セリンプロテアーゼのそれと類似しているので、カルパイン阻害剤の作用メカニ ズムは、セリンプロテアーゼの阻害のそれと類似していると思う。 カルパイン阻害活性を有するクラスI置換イソクマリンは、下記構造式: 又は製剤上許容できる塩を有する、ここで Zは、アルコキシ基に付着したアミノ基を有するC1-6アルコキシ、アルコキシ 基に付着したイソチウレイド基を有するC1-6アルコキシ、アルコキシ基に付着し たグアニジノ基を有するC1-6アルコキシ、アルコキシ基に付着したアミジノ基を 有するC1-6アルコキシ、アルキル基に付着したアミノ基を有するC1-6アルキル、 アルキル基に付着したイソチウレイド基を有するC1-6アルキル、アルキル基に付 着したグアニジノ基を有するC1-6アルキル、アルキル基に付着したアミジノ基を 有するC1-6アルキルから成る群から選択され、 Rは、O=C=N-,S=C=N-,AA-NH-,AA-AA-NH-,AA-O,AA-AA-O-,M-NH-,M-AA-NH ,M-AA-AA-NH-,M-O-,M-AA-O-,M-AA-AA-O-から成る群から選択され、 ここでAAは、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオ ニン、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレオニン、シ ステイン、チロシン、ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファー アミノ酪酸、イプシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン 、オルニチン又はサルコシンを表し、 ここでMは、NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X-NH-CS-,X-NH-SO2-, X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-, ここでXは、C1-6アルキル、C1-6フルオロアルキル、Kで置換されたC1-6アルキ ル、Kで置換されたC1-6フルオロアルキル、フェニル、Jで置換されたフェニル、 J2個で置換されたフェニル、J3個で置換されたフェニル、ナフチル、Jで置換さ れたナフチル、J2個で置換されたナフチル、J3個で置換されたナフチル、付着フ ェニル基を有するC1-6アルキル、2個の付着フェニル基を有するC1-6アルキル、J で置換された付着フェニル基を有するC1-6アルキル、又はJで置換された2個の付 着フェニル基を有するC1-6アルキルを表し、 ここでJは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、 C1-6アルキルアミン、C1-6ジアルキルアミン、又はC1-6アルキル-O-CO-を表し、 ここでKは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-6アルキルアミン、C1-6 ジアルキルアミン、又はC1-6アルキル-O-CO-を表し、 Yは、H、ハロゲン、トリフルオロメチル、メチル、OH及びメトキシから選択さ れる。 式(I)の化合物は、下記構造に示される位置Bで1つ以上の置換基を含んでもよ い: ここでNO2,CN,CI,COOR,及びCOOHのような電気陰性基は、イソクマリンの反 応性を強め、またNH2,OH,アルコキシ、チオアルキル、アルキル、アルキルア ミノ、及びジアルキルアミノのような電気陽性基は、その安定性を高めるであろ う。中性基もアシル酵素の安定度を増し、阻害剤の効力を改善できよう。 下記の化合物は、この発明のクラスI置換イソクマリンの典型である: 4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)イソクマリン(CiTPrOIC) 7-(ベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)イ ソクマリン(PhCH2NHCONH-CiTPrOIC) 7-(フェニルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)イ ソクマリン(PhNHCONH-CiTPrOIC) 7-(アセチルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)イソクマリン(C H3CONH-CiTPrOIC) 7-(3-フェニルプロピオニルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ) イソクマリン(PhCH2CH2CONH-CiTPrOIC) 7-(フェニルアセチルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)イソク マリン(PhCH2CONH-CiTPrOIC) 7-(L-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)イソ クマリン(L-Phe-NH-CiTPrOIC) 7-(N-t-ブチルオキシカルボニル-L-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イ ソチウレイドプロポキシ)イソクマリン(Boc-L-Phe-NH-CiTPrOIC) 7-(D-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(3- イソチウレイドプロポキシ)イソクマリン(D-Phe-NH-CiTPrOIC) 7-(N-t-ブチルオキシカルボニル-D-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イ ソチウレイドプロポキシ)イソクマリン(Boc-D-Phe-NH-CiTPrOIC) 7-(ベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソ クマリン(PhCH2NHCONH-CiTEtOIC) 7-(フェニルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソ クマリン(PhNHCONH-CiTEtOIC) 7-(イソプロピルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ) イソクマリン((CH3)2CHNHCONH-CiTEtOIC) 7-(フェニルアセチルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマ リン(PhCH2CONH-CiTEtOIC) 7-(L-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソク マリン(L-Phe-NH-CiTEtOIC) 7-(N-t-ブチルオキシカルボニル-L-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イ ソチウレイドエトキシ)イソクマリン(Boc-L-Phe-NH-CiTEtOIC) 7-(D-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソク マリン(D-Phe-NH-CiTEtOIC) 7-(N-t-ブチルオキシカルボニル-D-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イ ソチウレイドエトキシ)イソクマリン(Boc-D-Phe-NH-CiTEtOIC) 7-(N-t-ブチルオキシカルボニル-L-アラニル-L-アラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2 -イソチウレイドエトキシ)イソクマリン(Boc-Ala-Ala-NH-CiTEtOIC) 7-(L-アラニル-L-アラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イ ソクマリン(Ala-Ala-NH-CiTEtOIC) 7-(1-ナフチルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イ ソクマリン(NaphthylNH-CiTEtOIC) 7-((S)-α-メチルベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイド エトキシ)イソクマリン(S-C6H5(CH3)CHNHCONH-CiTEtOIC) 7-((R)-α-メチルベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイド エトキシ)イソクマリン(R-C6H5(CH3)CHNHCONH-CiTEtOIC) 7-ダンシルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマリン(Dansy lNH-CiTEtOIC) 7-フェニルチオカルバモイルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イ ソクマリン(PhNHCSNH-CiTEtOIC) 7-(m-カルボキシフェニルチオカルバモイル)アミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレ イドエトキシ)イソクマリン(m-COOH-PhNHCSNH-CiTEtOIC) 7-(p-カルボキシフェニルチオカルバモイル)アミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレ イドエトキシ)イソクマリン(p-COOH-PhNHCSNH-CiTEtOIC) 7-アミノ-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドエトキシ)イソクマリン(ACITIC) 塩基性置換基を有するイソクマリンはまた、セリンプロテアーゼの有効な阻害 剤としても知られている。Powers等、U.S.特許No.4,845,242参照、その開示はこ こに参考として取り入れられている。この種類の化合物、ここでは"クラスII置 換イソクマリゾ"として引用、は、他の置換複素環式化合物と共に、この発明の 用途に効力があると考えられる。 クラスII置換イソクマリンは、次の構造式: 又は製剤上許容される塩を有し、ここで: Rは、-N-H-C(=NH)-NH2,-C(=NH)NH2,付加アミノを有するC1-6アルキル、及び 式-S-C(+NH2+)NH2の付加イソチウレイドを有するC1-6アルキルから成る群から選 択され、 Zは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、付加フェニルを有するC1-6アルキル、C1-6 フッ素化アルキル、付加ヒドロキシを有するC1-6アルキル、付加C1-6アルコキシ を有するC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6フッ素化アルコキシ、付加フェニ ルを有するC1-6アルコキシ、ベンジルオキシ、4-フルオロベンジルオキシ、-OCH2 C6H4R'(2-置換基),-OCH2C6H4R'(3-置換基),-OCH2C6H4R'(4-置換基),-OCH2C6H3R2 '(2,3-置換基),-OCH2C6H3R2'(2,4-置換基),-OCH2C6H3R2'(2,5-置換基),-OCH2C6 H3R2'(2,6-置換基),-OCH2C6H3R2'(3,4-置換基),及び-OCH2C6H3R2'(3,5-置換基) から成る群から選択され、 R'は、H、ハロゲン、トリフルオロメチル、NO2、シアノ、メチル、メトキシ、 アセチル、カルボキシル、OH、及びアミノから成る群から選択され、 Yは、H、ハロゲン、トリフルオロメチル、メチル、OH、及びメトキシから成る 群から選択される。 あるいは、クラスII置換イソクマリンは、構造式(II)で表され、ここで、 Zは、付加イソチウレイドを有するC1-6アルコキシ、付加グアニジノを有するC1-6 アルコキシ、付加アミジノを有するC1-6アルコキシ、付加イソチウレイドを 有するC1-6アルキル、付加グアニジノを有するC1-6アルキル、付加アミジノを有 するC1-6アルキルから成る群から選択され、 Rは、H,OH,NH2,NO2ハロゲン、C1-6アルコキシ、C1-6フッ素化アルコキシ、 C1-6アルキル、付加アミノを有するC1-6アルキル、M-AA-NH,M-AA-O-から成る群 から選択され、 ここでAAは、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオ ニン、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレオニン、シ ステイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン 酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバ リン、アルファ−アミノ酪酸及びイプシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、 ヒドロキシプロリン、オルニチン又はサルコシンを表し、 ここでMは、H、1乃至6個の炭素を有する低級アルカノイル、カルボキシルアル カノイル、ヒドロアルカノイル、アミン−アルカノイル、ベンゼンスルフォニル 、トシル、ベンゾイル、及び1乃至6個の炭素を有する低級アルキルスルフォニル を表し、 Yは、H、ハロゲン、トリフルオロメチル、メチル、OH、及びメトキシから成る 群から選択される。 さらに代わるものとして、クラスII置換イソクマリンは、構造式(II)で表され 、ここで、 Rは、-N-H-C(=NH)-NH2,-C(=NH)NH2,付加アミノを有するC1-6アルキル、付加 イソチウレイドを有するC1-6アルキルから成る群から選択され、 Zは、付加アミノを有するC1-6アルコキシ、付加イソチウレイドを有するC1-6 アルコキシ、付加グアニジノを有するC1-6アルコキシ、付加アミジノを有するC1 -6 アルコキシ、付加アミノを有するC1-6アルキル、付加グアニジノを有するC1-6 ア ルキル、付加アミジノを有するC1-6アルキルから成る群から選択され、 Yは、H、ハロゲン、トリフルオロメチル、メチル、OH、及びメトキシから成る 群から選択される。 下記の化合物は、クラスII置換イソクマリンの典型である: 3-(3-アミノプロポキシ)イソクマリン、 3-(3-アミノプロポキシ)-4-クロロイソクマリン、 3-(2-イソチウレイドエトキシ)-4-クロロイソクマリン、 3-(3-イソチウレイドプロポキシ)-4-クロロイソクマリン、 7-アミノ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)-4-クロロイソクマリン、 7-グアニジノ-3-メトキシイソクマリン、 7-グアニジノ-3-メトキシ-4-クロロイソクマリン、 7-グアニジノ-3-エトキシイソクマリン、 7-グアニジノ-3-エトキシ-4-クロロイソクマリン、 7-グアニジノ-3-(2-フェニルエトキシ)イソクマリン、 7-グアニジノ-3-(2-フェニルエトキシ)-4-クロロイソクマリン、 個の発明に有用なさらに他の種類の置換複素環式化合物は、ここでは"クラスI II複素環式化合物"に属し、次の構造式を有する: ここで、 Zは、CO,SO,SO2,CCl及びCFから成る群から選択され、 Yは、O,S及びNHから成る群から選択され、 Xは、N及びCHから成る群から選択され、そして Rは、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル及びプロピル)、フェニル(例 えば、ベンジル)を含有しているC1-4アルキル、及びC1-6フルオロアルキル(例 えば、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、及びヘプタフルオロプロピ ル)から成る群から選択される。 Z群は、セリンプロテアーゼの活性部位のセリンOH基と相互作用する関係上、 求電子性でなければならない。R群は、電荷を帯びず、且つ疎水性でなければな らない。R群の1以上の炭素は、R群がその疎水性を維持する限り、O,S,NH及び 他のそのような原子団と置換されてよい。 下記化合物は、クラスIII複素環式化合物の典型である: 2-トリフルオロメチル-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン、 2-ペンタフルオロエチル-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン、 2-ヘプタフルオロプロピル-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン、 2-メチル-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン、 2-プロピル-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン、 2-ベンジル-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン、 2-ヘプタフルオロプロピル-4-キナゾリノン、 2-プロピル-4-キナゾリノン、 2-ベンジル-4-キナゾリノン、 2-(C6H5CCl2)-4-クロロキナゾリン、 2-プロピル-4-クロロキナゾリン、 クラスIII複素環式化合物は、Powers等、U.S.特許No.4,847,202に開示されてお り、その開示は参考としてここに編入されている。 他の複素環式化合物は、他の目的で早くから作製されてきた、例えば、3-クロ ロイソクマリン、DaviesとPoole,J.Chem.Soc.,pp.1616-1629(1928);3-クロロ 及び3,4-ジクロロイソクマリン、Milevskaya等、Zhur.Org.Khim.,9:2145-2149(1 973);3-メチル及び4-カルボキシ-3-メチルイソクマリン、TirodkarとUsgaonkar ,Ind.J.Chem.,7:1114-1116(1969);7-ニトロ及び7-アミノイソクマリン、Chokse yとUsgaonkar,Ind.J.Chem.,14B:596-598(1976)。前出表題の全ての開示は参考 としてここに編入されている。これらの他の置換イソクマリンも、この発明に 従って用いられる時、カルパイン阻害活性を示すと思われる。 最近になり、セリンプロテアーゼの阻害を目的として製作されたさらに他の複 素環式化合物は、3-クロロイソクマリン、Harper等、J.A.Chem.Soc.,105:6518-6 520(1983);3,4-ジクロロイソクマリン、Harper等、Biochemistry,24:1831-1841 (1985);3-アルコキシ-7-アミノ-4-クロロイソクマリン、HarperとPowers,J.Am .Chem.Soc.,106:7618-7619(1984),HarperとPowers,Biochemistry,24:7200-721 3(1983);さらに塩基性基(アミノアルコキシ、グアニジノ又はイソチウレイド アルコキシ)を有する置換イソクマリン、Kam等、Biochemistry,27:2547-2557(1 988);7-置換3-アルコキシ-4-クロロイソクマリン、Powers等、J.Cell Biochem. ,39:33-46(1989)及びPowers等、Biochemistry,29:3108-3118(1990)がある。前出 表題の全ての開示は参考としてここに編入されている。セリンプロテアーゼ阻害 活性を示す前述の化合物も、この発明に従って用いられる時、カルパイン阻害活 性を示すと思われる。 クラスI及びII置換イソクマリン、クラスIII置換複素環式化合物及びこの発明 の実行に使い得る他の置換複素環式化合物を含む前述の全てのイソクマリン化合 物は、以後集合的に"置換複素環式化合物"に属するものとする。用語"置換複素 環式化合物"は、これらの化合物の任意の特定種に属するものとする。 種々の置換複素環式化合物の製法を実施例SHC1-SHC9において説明する。 実施例 SHC1 7-(フェニルカルバモイルアミノ)-4-クロロイソクマリンの作製は、先にPower s等、Biochemistry,29:3108-3118(1990)に記述されたように合成された。この化 合物(0.32g,1mmole)を5mlのTHFに溶かされたフェニルイソシアナート(0.12g, 1mmole)と混合し、その反応混合物を室温にて一晩撹拌した。生成物7-(フェニ ルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンが沈澱し た。収率40%、融点215-217℃、マススペクトルm/e=437.9(M+)>C18H14N2O4ClBr についての分析計算値:C,49.40;H,3.22;N,6.40;Cl,8.10.実験値:C,49.48 ;H,3.25;N,6.34;Cl,8.12。フェニルカルバモイルアミノ化合物(0.1g,0.23mm ole)を10mlのTHFに溶かされた0.02gのチオ尿素(0.26mmole)とともに70℃で一晩 加 熱した。最終生成物が沈澱した。収率0.04g,36%、融点161-163℃、マススペクト ル(FAB+)m/e=433(M-Br).C19H18N4O4ClBrSについての分析計算値:0.25THF:C,4 5.12;H,3.86;N,10.53;Cl,6.67.実験値:C,44.83;H,3.92;N,10.12;Cl,6.41 。 7-(エチルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソ クマリン、7-(t-ブチルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン、7-(ベンジルチオカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イ ソチウレイドエトキシ)イソクマリン、7-(エチルチオカルバモイルアミノ)-4-ク ロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマリン、7-(4-フルオロベンジル)チ オカルバモイルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマリン、 及び7-(2,5-ジメチルベンジル)チオカルバモイルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチ ウレイドエトキシ)イソクマリンは、同じ手順で製作可能。 実施例 SHC2 7-(アセチルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)イソクマリン の製法: 7-アミノ-3(3-ブロモプロポキシ)-4-クロロイソクマリンは、前述のように( 上記のKam等)合成された。この化合物(0.33g,1mmole)を20mlの乾性THF中の0. 15gの無水酢酸(1.5mmole)とともに加熱した。数分後、黄色の固形物を沈澱。3時 間後、その溶液を5mlに濃縮し、その固形物を濾過して0.37gの7-(アセチルアミ ノ)-4-クロロ-3-(3-ブロモプロポキシ)イソクマリンを得た、融点170-172℃;マ ススペクトル:m/e=375(M+)。アセチル化イソクマリン(0.15g,0.4mmole)をチオ 尿素(0.036g,0.47 mmole)で処理して0.9gの最終生成物を得た、(収率50%)、 融点180-181℃、マススペクトル:m/e=370(M+-Br)。C15H17N3O4ClBrSについての 分析計算値:C,39.97;H,3.80;N,9.32;Cl,7.87.実験値:C,39.86;H,3.83;N ,9.29;Cl,7.85。 7-トリフルオロアセチルアミノ-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ)イ ソクマリン、7-ヘプタフルオロブチロイルアミノ-4-クロロ-3-(3-イソチウレイ ドプロポキシ)イソクマリン、7-スクシニルアミノ-4-クロロ-3-(3-イソチウレイ ド プロポキシ)イソクマリン、及び7-(0-フタリル)アミノ-4-クロロ-3-(3-イソチウ レイドプロポキシ)イソクマリンは、同一の手順で製作可能。 実施例 SHC3 7-(ベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(3-イソチウレイドプロポキシ) イソクマリンの製法: 7-(ベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(3-ブロモプロポキシ)イソクマ リンは、上述のように、ベンジルイソシアネートと7-アミノ-4-クロロ-3-(3-ブ ロモプロポキシ)イソクマリンとの反応から作成、融点188-189℃、マススペクト ル:m/e=359(M+ -ベンジル)。最終生成物は、上述のように、7-(ベンジルカル バモイルアミノ)-4-クロロ-3-(3-ブロモプロポキシ)イソクマリンとチオ尿素と の反応から得た、(収率74%)、融点165-166℃;マススペクトル(FAB+)m/e=461( M+ -Br)。C21H22N4O4ClBrSについての分析計算値:0.75 THF:C,48.36;H,4.70 ;N,9.40;Cl,6.56.実験値:C,48.13;H,4.87;N,9.65;Cl,6.15。 実施例 SHC4 7-(フェニルアセチルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソク マリンの製法: 7-アミノ-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリン(0.15g,0.47mmole)を 先ず10mlのTHF中の塩化フェニルアセチル(0.09g,0.55mmole)と混合し、次いで トリエチルアミン(0.05g,0.47mmole)を付加し、それからその反応混合物を室温 にて一晩撹拌した。濾過でEt3NHCl塩を除去した後、生成物7-(フェニルアセチル アミノ)-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンは、THF及びPet.エーテル から晶出した(収率73%)、融点165-169℃;マススペクトル;m/e=436.7(M+)。 フェニルアセチルアミノ誘導体(0.1g)をチオ尿素(0.02g)と加熱し、生成物0.05g を得た収率、40%)、融点115-120℃;マススペクトル(FAB+)m/e=432(M+ -Br)。 C20H19N3O4ClBrS・0.5H2Oについての分析計算値:C,45.99;H,3.83;N,8.05;Cl ,6.80.実験値:C,46.09;H,4.17;N,8.02;Cl,6.79。 実施例 SHC5 7-(R-α-メチルベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイド エトキシ)イソクマリンの製法: 7-(R-α-メチルベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ )イソクマリンは、上述と同じ方法で合成された、融点183-185℃;マススペクト ルm/e=464(M+)。この混合物(0.1g)を上述と同じ条件下でチオ尿素(0.02g)と反応 させ、最終生成物7-(R-α-メチルベンジルカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2- イソチウレイドエトキシ)イソクマリン(0.078g)を生成した、融点143-150℃;マ ススペクトル(FAB+)m/e=461(M+ -Br)。C21H22N4O4ClBrS・0.5H2Oについての分析 計算値:C,45.75;H,4.35;N,10.17;Cl,6.44.実験値:C,44.95;H,4.31;N,10 .02;Cl,6.36。 実施例 SHC6 7-(D-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソ クマリンの製法: Boc-D-Phe(0.33g,1.2mmole)を10mlのTHF中の1,3-ジクロロヘキシルカルボジ イミド(0.13g,0.6mmole)と0℃で1時間反応させて対称無水物を生成し、次いで7 -アミノ-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリン(0.2g,0.6mmole)を加え た。反応物は、室温にて一晩撹拌され、沈澱物7-(Boc-D-Phe-アミノ)-4-クロロ- 3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンを生成した(0.29g,71%)。TLC1スポット、 融点180-182℃;マススペクトルm/3=566(M+)。C25H26N2O6ClBrについての分析計 算値:C,53.07;H,4.63;N,4.95;Cl,6.27.実験値:C,53.25;H,4.66;N,4.87 ;Cl,6.24。Boc-D-Phe化合物(0.2g,0.35mmole)を同じ方法でチオ尿素(0.027g, 0.35mmole)と反応させて7-(Boc-D-フェニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イ ソチウレイドエトキシ)イソクマリン(0.14g)を得た、収率62%、マススペクトル( FAB+)m/e=561(M+ -Br)。この化合物(0.1g)を0℃で3mlのTHFに溶解し、次いで溶 媒を蒸発させて乾燥した。エーテルを加えた後最終生成物を沈澱、TLC(CH3CN:H2 O:AcOH=8:1:1)について1スポット;マススペクトル(FAB+)m/e=462(M+ -Br -CF3C OO)。 7-Boc-アラニルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマリン 、 7-ベンゾイルアミノ-Ala-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマリン 、7-ベンゾイルアミノ)-Phe-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマ リン及び7-Boc-バリルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソク マリンは、同一の手順で製作可能。 実施例 SHC7 7-(Boc-アラニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イ ソクマリンの製法: 7-(Boc-アラニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリ ンは、同一の方法で合成された、融点147-151℃;マススペクトルm/e=561(M+)。 分析計算値:C,47.12;H,4.85.実験値:C,47.18;H,4.87。この化合物(0.2g)を 同じ手順でチオ尿素(0.03g)と反応させて7-(Boc-アラニルアラニルアミノ)-4- クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマリン(0.04g)を生成、マススペク トルm/e=556(M+ -Br)。 7-(アラニルアラニルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソク マリンは、トリフルオロ酢酸でBoc-Ala-Ala-NH-CiTEtOICの脱保護により作成、 マススペクトル(FAB+)m/e=456(M+ -Br -CF3COO)。 実施例 SHC8 7-(フェニルチオカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキ シ)イソクマリンの製法: 7-(フェニルチオカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソク マリンは、フェニルイソチオシアネートと7-アミノ-4-クロロ-3-(2-ブロモエト キシ)イソクマリンとの反応から生成した、収率59%、融点157-158℃:マススペ クトルm/e=361(M+ -PhNH+1)。分析計算値:C,48.36;H,3.39.実験値:C,48.26 ;H,3.40。次いで、ブロモエトキシ化合物を同じ手順でチオ尿素と反応させて最 終生成物を得た、収率32%;マススペクトル(FAB+)m/e=449(M+ -Br)。 実施例 SHC9 7-(m-カルボキシフェニルチオカルバモイルアミノ)-4-クロロ-3-(2-ブロモエ ト キシ)イソクマリンは、m-カルボキシフェニルイソチオシアネートと7-アミノ-4- クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンとの反応から生成した、収率64%、融 点157-158℃;マススペクトルm/e=361(M+ -(COOH)PhNH+-Br)。 7-(3-フルオロベンゾイル)アミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イ ソクマリン、7-(3-ニトロベンゾイル)アミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン、7-ジフェニルアセチルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレ イドエトキシ)イソクマリン、7-フェニルプロピルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチ ウレイドエトキシ)イソクマリン、7-(p-トルエンスルホニル)アミノ-4-クロロ-3 -(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマリン、及び7-(α-トルエンスルホニル)ア ミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソクマリンは、対応する7-置換 -4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンと上述のようにチオ尿素との反応 から生成してよい。7-置換-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンは、Et3 Nの存在で、7-アミノ-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンと適当な酸 塩化物又は塩化スルホニルとを反応させて合成してよい。 7-エトキシカルボニルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエトキシ)イソク マリン、7-ベンジルオキシカルボニルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン、及び7-フェノキシカルボニルアミノ-4-クロロ-3-(2-イソ チウレイドエトキシ)イソクマリンは、7-置換-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ) イソクマリンとチオ尿素との反応から生成してよい。7-エトキシカルボニルアミ ノ-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリン、7-ベンジルオキシカルボニル アミノ-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリン、及び7-フェノキシカルボ ニルアミノ-4-クロロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンは、7-アミノ-4-クロ ロ-3-(2-ブロモエトキシ)イソクマリンと対応するクロロギ酸エステルとを反応 させて合成してよい。 C. ペプチドケト化合物 ペプチドα-ケトエステル、ペプチドα-ケト酸、及びペプチドα-ケトアミド はセリンプロテアーゼ及びシステインプロテアーゼに対する遷移状態類似阻害剤 である。これらの化合物のサブクラスは、化学的に区別できるが、簡単のため、 こ れらの化合物全ては、ここでは集合的に"ペプチドケト化合物"に属するものとし よう。セリン及びシステインプロテアーゼとペプチドとの相互作用は、ここでは 、SchechterとBerger,Biochem.Biophys.Res.Commun.,27:157-162(1967)(参考ま でにここに編入)の命名法を使って名付ける。基質もしくは阻害剤のそれぞれの アミノ酸残基は、P1、P2、等と名付けられ、対応する酵素のサブサイトは、S1、 S2、等と呼ぶ。基質の容易に開裂できる結合はP1-P1'である。セリンプロテアー ゼの一次認識部位はS1である。システインプロテアーゼの最も重要な認識サブサ イトは、S1及びS2である。S1'及びS2'のような一次サブサイトにはさらに認識部 位が存在する。 アミノ酸残基及びブロック基(阻止基)は、J.Biol.Chem.,260:14-42(1985)に ある命名法による標準略記法を使って命名される。ペプチド又は阻害剤中のアミ ノ酸残基(AA)は、部分構造-NH-CHR1-CO-に相当し、ここでR1は、アミノ酸AAの側 鎖である。ペプチドα-ケトエステル残基は、部分構造-NH-CHR1-CO-CO-ORを表す -AA-CO-ORと命名されよう。従って、ベンゾイルアラニンから誘導されたエチル ケトエステルは、C6H5CO-NH-CHMe-CO-CO-OEtを意味するBz-Ala-CO-OEtと命名さ れよう。同様に、ペプチドケト酸残基は、-AA-CO-OHと命名されよう。さらにペ プチドケトアミド残基は、-AA-CO-NH-Rと命名されよう。従って、Z-Leu-Phe-OH から誘導されたエチルケトアミドは、C6H5CH2OCO-NH-CH(CH2CHMe2)-CO-NH-CH(CH2 Ph)-CO-CO-NH-Etを意味するZ-Leu-Phe-CO-NH-Etと命名されよう。 P1部位に疎水性側鎖を有するアミノ酸残基を含むペプチドα-ケトエステルも 、パパイン、カテプシンB及びカルパインを含む数種のシステインプロテアーゼ の優れた阻害剤であることが見出されている。カルパインは、数個の異なった活 性基を有するペプチド阻害剤によって抑制され得る。市販の生体外カルパインの 阻害剤、例えば、ペプチドアルデヒド、に関する構造−活性の関係から、カルパ インはP2位置のLeu又はValを猛烈に好むことが明かとなった。これらの酵素は、 P1位置に多種類のアミノ酸をもつ阻害剤によって阻止されるが、一般的には、無 極性か又は疎水性側鎖を有するアミノ酸をもつ阻害剤によってより効率よく阻止 される。このように、この発明に従って用いられるとき、カルパイン阻害活性を 示す特定の別種類の化合物は、ペプチドケト化合物であることを我々は明らかに した。 これらは一般構造: 又は製剤上許容可能な塩をもつ化合物であり、ここで: Mは、NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X-NH-CS-,X-NH-SO2-,X-CO-, X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-,H,アセチル、カルボベンゾキシ、スク シニル、メチルオキシスクシニル、ブチルオキシカルボニルを表し; Xは、C1-6アルキル、C1-6フルオロアルキル、Jで置換されたC1-6アルキル、J で置換されたC1-6フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フェニ ル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナフチ ル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-6アルキル、 2つの付加フェニル基を有するC1-6アルキル、Kで置換された付加フェニル基を 有するC1-6アルキル、Kで置換された2つの付加フェニル基を有するC1-6アルキ ルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-6アルコキシ、C1-6アルキルア ミン、C1-6ジアルキルアミン、C1-6アルキル-O-CO-、C1-6アルキル-O-CO-NH、及 びC1-6アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ペルフルオロアルキル、C1-6アルアルコ キシ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-6アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-6アシル、及びC1-6アルコキシ-CO-、及びC1-6アルキル-S-から成る群か ら選択され; aaは、L又はD配置のブロックされた又は非阻止のアミノ酸で、好ましくは、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェニルアラニン 、トリプトファン、グリシン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、ア スパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン 、 ヒスチジン、フェニルグリシン、ベータアラニン、ノルロイシン(nle)、ノルバ リン(nva)、アルファ−アミノ酪酸(abu)及びイプシロン−アミノカプロン酸、シ トルリン、ヒドロキシプロリン、ホモアルギニン、オルニチン又はサルコシン; nは、1から20までの数であり; Qは、0又はNH; Rは、H,C1-6アルキル、C1-6フルオロアルキル、C1-6クロロアルキル、ベンジ ル、フェニルで置換されたC1-6アルキル、Kで置換された付加フェニル基を有す るC1-6アルキル。 このように、ペプチドケト化合物は、ペプチドケトエステル、ペプチドケト酸 及びペプチドケトアミドに分けることができる。各化合物はまた、その化合物中 に含まれているアミノ酸、例えば、アミノ酸ペプチド、ジペプチド、トリペプチ ド、テトラペプチド、ペンタペプチド、等々の数に基づいて分類することもでき る。 我々は、ペプチドα-ケトエステル化合物のサブクラスのいくつかは、この発明 に従って用いられる時、カルパイン阻害剤として特に有用であることを明らかに した。これらのサブクラスは、ここでは、ジペプチドα-ケトエステル(サブク ラスA)、ジペプチドα-ケトエステル(サブクラスB)、トリペプチドα-ケトエ ステル(サブクラスA)、トリペプチドα-ケトエステル(サブクラスB)、テト ラペプチドα-ケトエステル及びアミノ酸ペプチドα-ケトエステルに属するもの とする。これらの全てのサブクラスは、ペプチドケト化合物の部類内に存在する と考えられる。 ジペプチドα-ケトエステル(サブクラスA)は、式: M1-AA2-AA1-CO-O-R1 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェ ニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナフ チル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アルキ ル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニル 基を有するC1-10アルキル、Kで置換された2つの付加フェニル基を有するC1-10 アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上でKで 置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AA1は、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い側鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、セリン、トレオ ニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グ ルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、ベータアラ ニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イプシロン− アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモアルギ ニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピペコ リン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチ ルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2) -COOH、アルファーアミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(C H2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ ペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル )-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA2は、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メチオニンスルフオキ シド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレオニン、シ ステイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン 酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、ベータアラニン、ノ ルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イプシロン−アミノカ プロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモアルギニン、サ ルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピペコリン酸(2 -ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステ イン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、 アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナ フチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル )-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、 トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R1は、H,C1-20アルキル、C1-20アルキルに付着したフェニル基を有するC1-20 アルキル、及びKで置換された付加フェニル基を有するC1-20アルキル。 ジペプチドα-ケトエステル(サブクラスB)は、式: M1-AA-NH-CHR2-CO-CO-O-R 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置 換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R2は、C1-8分岐及び非分岐アルキル、C1-8分岐及び非分岐環化アルキル、C1-8 分岐及び非分岐フルオロアルキルを表し; Rは、H,C1-20アルキル、C1-20アルキルに付着したフェニル基を有するC1-20 アルキル、及びKで置換された付加フェニル基を有するC1-20アルキル。 トリペプチドα-ケトエステル(サブクラスA)は、式: M3-AA-AA-AA-CO-O-R 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M3は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,T-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Tは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC2-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チ オニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン 、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギ ン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、ベ ータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファーアミノ酪酸(abu)、イプ シロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホ モアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸 、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン 、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(C H2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、 NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COO、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2- シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプ ロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; Rは、H,C2-20アルキル、C1-20アルキルに付着したフェニル基を有するC1-20 アルキル、及びKで置換された付加フェニル基を有するC1-20アルキルから成る群 から選択される。 トリペプチドα-ケトエステル(サブクラスB)は、式: M3-AA-AA-NH-CHR2-CO-CO-O-R 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M3は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,T-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Tは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC2-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C1-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R2は、C1-8分岐及び非分岐アルキル、C1-8分岐及び非分岐環化アルキル、C1-8 分岐及び非分岐フルオロアルキルを表し; Rは、H,C1-20アルキル、C1-20アルキルに付着したフェニル基を有するC1-20 アルキル、及びKで置換された付加フェニル基を有するC1-20アルキルから成る群 から選択される。 テトラペプチドα-ケトエステルは、式: M3-AA4-AA-AA-AA-CO-O-R 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M3は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,T-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC2-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Tは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H-、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA4は、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メチオニンスルフオキ シド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレオニン、シ ステイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン 酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、ベータアラニン、ノ ルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イプシロン−アミノカ プロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモアルギニン、サ ルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピペコリン酸(2 -ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステ イン、 S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルフ ァ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナフチル )-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、トリフ ルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; Rは、H,C1-20アルキル、C1-20アルキルに付着したフェニル基を有するC1-20 アルキル、及びKで置換された付加フェニル基を有するC1-20アルキルから成る群 から選択される。 アミノ酸ペプチドα-ケトエステルは、構造: M1-AA-CO-O-R 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,Y-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Yは、C6-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、K 置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナフチル、K 2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アルキル、2つ の付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニル基を有す るC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有するC1-10アル キルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキルア ミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-NH- 、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; Rは、H,C1-20アルキル、C1-20アルキルに付着したフェニル基を有するC1-20 アルキル、及びKで置換された付加フェニル基を有するC1-20アルキルから成る群 から選択される。 アミノ酸及びペプチドケトエステル及びケト酸の少しは、以前に報告されてい る。CornforthとCornforthは、J.Chem.Soc.,93-96(1953)(参考としてここに編 入)に複素環分子の加水分解でケト酸PhCH2CO-Gly-CO-OHとAc-Gly-CO-OHの合成 を報告している。Charles等(J.Chem.Soc.Perkin I:1139-1146(1980))は、二環複 素環の合成にケトエステルを使用(参考としてここに編入)。彼らは、n-Bu-CO- Ala-CO-OEt,Pr-CO-Ala-CO-OEt,シクロペンチル-CO-Ala-CO-OEt,Pr-CO-Phg-CO -OEt,及びBz-Ala-CO-OEtの合成を報告している。Hori等(Peptides:Structure an d Function-proceedings of the Ninth American Peptide Symposium(Deber,Hru by,and Kopple,Eds.,Pierce Chemical Co.)pp819-822(1985))(参考としてこ こに編入)は、Bz-Ala-CO-OEt,Bz-Ala-CO-OH,Z-Ala-Ala-Abu-CO-OEt,Z-Ala-A la-Abu-CO-OBzl,及びZ-Ala-Ala-Ala-Ala-CO-OEt(Abu=2-アミノブタン酸又は2- アミノ酪酸)を報告し、さらにこれらの化合物がエラスターゼを抑制することを 報告している。Trainer(Trends Pharm.Sci.8:303-307(1987))(参考としてこ こに編入)は、これらの化合物の1つについて説明している。Burkhart,J.等(Te trahedron Lett.29:3433-3436(1988))(参考としてここに編入)は、Z-Val-Ph e-CO-OMeとBz-Phe-CO-OMeの合成を報告している。 Angelastro等(J.Med.Chem.33:13-16(1990))(参考としてここに編入)は、 カルパイン及びキモトリプシンの阻害剤であるいくつかのa-ケトエステルを報告 。HuとAbeles(Arch.Biochem.Biophys.281:271-274(1990))(参考としてここ に編入)は、カテプシンB及びパパインの阻害剤であるいくつかのペプチドa-ケ トアミド及びa-ケト酸を報告。Peet等(J.Med.Chem.33:394-407(1990))(参考 としてここに編入)は、ブタの膵臓エラスターゼ、ヒトの好中球エラスターゼ、 及びラット&ヒトの好中球カテプシンGの阻害剤であるいくつかのペプチジルa- ケトエステルを報告している。 下記のペプチドケトエステル化合物は、この発明の関係する範囲内でカルパイ ン阻害剤として有用であることが知られているペプチドケト化合物の典型である : Bz-DL-Ala-COOEt Bz-DL-Ala-COOBzl Bz-DL-Ala-COOnBu Bz-DL-Phe-COOEt Bz-DL-Ala-COOCH2-C6H4-CF3(Para) Bz-DL-Alg-COOEt Bz-DL-Lys-COOEt Z-Ala-DL-Ala-COOEt Z-Ala-DL-Ala-COOBzl Z-Ala-DL-Ala-COOnBu MeO-Suc-Ala-DL-Ala-COOMe Z-Leu-Nva-COOEt Z-Leu-Nle-COOEt Z-Leu=Phe-COOEt Z-Leu-Abu-COOEt Z-Leu-Met-COOEt Z-Leu-DL-Phe-COOEt H-Gly-DL-Lys-COOEt H-Ala-DL-Lys-COOEt H-Pro-DL-Lys-COOEt H-Phe-DL-Lys-COOEt Z-Ala-Ala-DL-Ala-COOEt Z-Ala-Pro-DL-Ala-COOEt Z-Ala-Ala-DL-Abu-COOEt Z-Ala-Ala-DL-Abu-COOBzl Z-Ala-Ala-DL-Abu-COOCH2-C6H4-CF3(Para) MeO-Suc-Val-Pro-DL-Phe-COOMe H-Leu-Ala-DL-Lys-COOEt Z-Ala-Ala-Ala-DL-Ala-COOEt MeO-Suc-Ala-Ala-Pro-DL-Abu-COOMe Z-Leu-Phe-COOEt PhCO-Abu-COOEt (CH3)2CH(CH2)2CO-Abu-COOEt CH3CH2CH)2CHCO-Abu-COOEt Ph(CH2)6CO-Abu-COOEt Z-Leu-4-Cl-Phe-COOEt Z-Leu-Leu-Abu-COOEt Z-Leu-Leu-Phe-COOEt 2-NapSO2-Leu-Abu-COOEt 2-NapSO2-Leu-Leu-Abu-COOEt Z-Leu-NLeu-CO2Et Z-Leu-Phe-CO2Bu Z-Leu-Abu-CO2Bu Z-Leu-Phe-CO2Bzl Z-Leu-Abu-CO2Bzl 我々は、ペプチドケト酸化合物のいくつかのサブクラスは、この発明に従って 用いられる時、特に有用であることを明らかにした。これらのサブクラスは、ジ ペプチドα-ケト酸(サブクラスA)、ジペプチドα-ケト酸(サブクラスB)、ト リペプチドα-ケト酸、テトラペプチドα-ケト酸及びアミノ酸ペプチドα-ケト 酸である。これらの全ては、ペプチドケト化合物の部類内に存在すると考えられ る。 ジペプチドα-ケト酸(サブクラスA)は、構造: M1-AA-NH-CHR2-CO-CO-OH 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R2は、C1-8分岐及び非分岐アルキル、C1-8分岐及び非分岐環化アルキル、C1-8 分岐及び非分岐フルオロアルキルを表す。 ジペプチドα-ケト酸(サブクラスB)は、構造: M1-AA2-AA1-CO-OH 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し ; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AA1は、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、セリン、トレオ ニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グ ルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、ベータアラ ニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イプシロン− アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモアルギ ニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピペコ リン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチ ルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2) -COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(C H2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ ペンチ ル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH 、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA2は、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; トリペプチドα-ケト酸は、構造: M1-AA-AA-AA-CO-OH 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10ア ルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上でKで置 換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、セリン、トレオ ニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グ ルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、ベータアラ ニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イプシロン− アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモアルギ ニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピペコ リン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチ ルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2) -COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(C H2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ ペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピ ル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; テトラペプチドα-ケト酸は、構造: M1-AA-AA-AA-AA-CO-OH 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,Y1-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を 表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Y1は、C2-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、 Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベー タアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イプシ ロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモ アルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、 ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、 S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2 CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2 -CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2- シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプ ロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; アミノ酸ペプチドα-ケト酸は、構造: M1-AA-CO-OH 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,Y2-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Y2は、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10ア ルキル、 Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; 下記のペプチドケト酸化合物は、この発明の関係範囲内でカルパイン阻害剤と して有用であると知られているペプチドケト化合物の典型である: Bz-DL-Lys-COOH Bz-DL-Ala-COOH Z-Leu-Phe-COOH Z-Leu-Abu-COOH ペプチドα-ケトアミドは、カルパインのようなシステインプロテアーゼに対 する遷移状態類似体の阻害剤である。我々は、P1部位で疎水性側鎖を有するアミ ノ酸残基を含んでいるペプチドα-ケトアミドは、カルパインI及びIIを含むいく つかのシステインプロテアーゼの優れた阻害剤であることを見出した。 我々は、ペプチドケトアミドの6種類のサブクラスがカルパイン抑制では特に 効力があることを見出した。それらのサブクラスは、ここでは、ジペプチドα- ケトアミド(サブクラスA)、ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスB)、ジペ プチドα-ケトアミド(サブクラスC、タイプ1〜6)、トリペプチドα-ケトアミ ド、テトラペプチドα-ケトアミド及びアミノ酸α-ケトアミドに相当する。 ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスA)は、構造: M1-AA-NH-CHR2-CO-CO-NR3R4 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から 選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R2は、C1-8分岐及び非分岐アルキル、C1-8分岐及び非分岐環化アルキル、C1-8 分岐及び非分岐フルオロアルキルを表す。 R3及びR4は、H,C1-20アルキル、C1-20環化アルキル、C1-20アルキルに付着し たフェニル基を有するC1-20アルキル、付着フェニル基を有するC1-20環化アルキ ル、Kで置換された付加フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで2置換された付着 フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで3置換された付着フェニル基を有するC1- 20 アルキル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したモルホリン[-N(CH2CH2)O]環を有するC1-10アルキル、 窒素を介してアルキルに付着したピペリジン環を有するC1-10アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したピロリジン環を有するC1-10アルキル、アルキルに付 着したOH基有するC1-20アルキル、-CH2CH2OCH2CH2OH、付着した4-ピリジル基を 有するC1-10、付着した3-ピリジル基を有するC1-10、付着した2-ピリジル基を有 するC1-10、付着したシクロヘキシル基を有するC1-10、-NH-CH2CH2-(4-ヒドロキ シフェ ニル)、及び-NH-CH2CH2-(3-インドリル)から成る群から別々に選択される。 ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスB)は、構造: M1-AA2-AA1-CO-NR3R4 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AA1は、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、セリン、トレオ ニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グ ルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、ベータアラ ニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イプシロン− ア ミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモアルギニ ン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピペコリ ン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチル システイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-C OOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2 -2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペ ンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)- COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA2は、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸(abu)、イ プシロン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、 ホモアルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン 酸、ピペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリ ン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH (CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH 、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シク ロプロピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R3及びR4は、H,C1-20アルキル、C1-20環化アルキル、C1-20アルキルに付着し たフェニル基を有するC1-20アルキル、付着フェニル基を有するC1-20環化アルキ ル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで2置換された付着 フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで3置換された付着フェニル基を有するC1- 20 アルキル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したモルホリン[-N(CH2CH2)O]環を有するC1-10アルキル、 窒素を介してアルキルに付着したピペリジン環を有するC1-10アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したピロリジン環を有するC1-10アルキル、アルキルに付 着したOH基有するC1-20アルキル、-CH2CH2OCH2CH2OH、付着した4-ピリジル基を 有するC1-10、付着した3-ピリジル基を有するC1-10、付着した2-ピリジル基を有 するC1-10、付着したシクロヘキシル基を有するC1-10、-NH-CH2CH2-(4-ヒドロキ シフェニル)、及び-NH-CH2CH2-(3-インドリル)から成る群から別々に選択される 。 ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスC、タイプ1)は、構造式: M1CO-AA2-AA1-CO-NH-CH2CH(OH)-R1 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、フェニルで1置換されたC1-4アルキル、フェニルで2置換されたC1-4アル キル、1-ナフチルで1置換されたC1-4アルキル、2-ナフチルフェニルで1置換され たC1-4アルキル、フェニルで1置換されたC1-4アルコキシ、フェニルで2置換され たC1-4アルコキシ、ArCH2O-、ArO-、ArCH2NH-、及びArNH-から成る群から選択さ れ; ここで、Arは、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル 、1-ナフチル、Jで1置換された1-ナフチル、2-ナフチル、及びJで1置換された2- ナフチルから選択され; Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択され; AA2は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、セリン、トレオニン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバ リン、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシス テイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH 、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2 -シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ プロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA1は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、アルギニン、リシン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレ オニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、 グルタミン酸、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミ ノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシス テイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘ プタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2- CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2 -シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロ ロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R1は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、Jで3置 換されたフェニル、ペンタフルオロフェニル、 1-ナフチル、Jで1置換された1-ナフチル、Jで2置換された1-ナフチル、2-ナフチ ル、Jで1置換された2-ナフチル、Jで2置換された2-ナフチル、2-ピリジル、2-キ ノリニル、及び1-イソキノリニルから選択され; R2は、フェニルで置換されたC1-4アルキル、フェニル及びJで置換されたフェ ニルを表す。 ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスC、タイプ2)は、構造式: M1CO-AA2-AA1-CO-NH-(CH2)n-R3 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、フェニルで1置換されたC1-4アルキル、フェニルで2置換されたC1-4アル キル、1-ナフチルで1置換されたC1-4アルキル、2-ナフチルフェニルで1置換され たC1-4アルキル、フェニルで1置換されたC1-4アルコキシ、フェニルで2置換され たC1-4アルコキシ、ArCH2O-、ArO-、ArCH2NH-、及びArNH-から成る群から選択さ れ; ここで、Arは、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル 、1-ナフチル、Jで1置換された1-ナフチル、2-ナフチル、及びJで1置換された2- ナフチルから選択され; Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択され; AA2は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、セリン、トレオニン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバ リン、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシス テイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH 、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2 -シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ プロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA1は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、アルギニン、リシン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレ オニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、 グルタミン酸、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミ ノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシス テイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘ プタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2- CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、 NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、5,5,5-ト リフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; n=1〜3; R3は、2-フリル、Jで1置換された2-フリル、2-ピリジル、Jで1置換された2-ピ リジル、3-ピリジル、Jで1置換された3-ピリジル、4-ピリジル、Jで1置換された 4-ピリジル、2-キノリニル、Jで1置換された2-キノリニル、1-イソキノリニル、 Jで1置換された1-イソキノリニルから成る群から選択される。 ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスC、タイプ3)は、構造式: M3-(CH2)q-CO-AA2-AA1-CO-NH-CH2CH(OH)-R1 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M3は、2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジ ル、2-ピラジニル、2-キノリニル、1-テトラヒドロキノリニル、1-イソキノリニ ル、2-テトラヒドロキノリニル、及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択され; q=0〜2; AA2は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、セリン、トレオニン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバ リ ン、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステ イン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、 アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2- シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプ ロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA1は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、アルギニン、リシン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレ オニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、 グルタミン酸、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミ ノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシス テイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘ プタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2- CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2 -シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロ ロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R1は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、Jで3置 換されたフェニル、ペンタフルオロフェニル、 1-ナフチル、Jで1置換された1-ナフチル、Jで2置換された1-ナフチル、2-ナフチ ル、Jで1置換された2-ナフチル、Jで2置換された2-ナフチル、2-ピリジル、2-キ ノリニル、及び1-イソキノリニルから選択され; R2は、フェニルで置換されたC1-4アルキル、フェニル及びJで置換されたフェ ニ ルを表す。 Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択される。 ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスC、タイプ4)は、構造式: M3-(CH2)q-CO-AA2-AA1-CO-NH-(CH2)n-R3 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M3は、2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジ ル、2-ピラジニル、2-キノリニル、1-テトラヒドロキノリニル、1-イソキノリニ ル、2-テトラヒドロキノリニル、及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択され; q=0〜2; AA2は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、セリン、トレオニン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバ リン、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシス テイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH 、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2 -シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ プロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA1は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、アルギニン、リシン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレ オニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、 グルタミン酸、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミ ノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシス テイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘ プタ ン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(C H2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シ クロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロ イシン、及びヘキサフルオロロイシン; n=1〜3; R3は、2-フリル、Jで1置換された2-フリル、2-ピリジル、Jで1置換された2-ピ リジル、3-ピリジル、Jで1置換された3-ピリジル、4-ピリジル、Jで1置換された 4-ピリジル、2-キノリニル、Jで1置換された2-キノリニル、1-イソキノリニル、 Jで1置換された1-イソキノリニルから成る群から選択される。 Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択される。 ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスC、タイプ5)は、構造式: M4-(CH2)q-O-CO-AA2-AA1-CO-NH-CH2CH(OH)-R1 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M4は、2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2-ピリジル、2-ピラジニル、2-キノ リニル、2-テトラヒドロキノリニル、1-イソキノリニル、及び1-テトラヒドロキ ノリニルから成る群から選択され; q=0〜2; AA2は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、セリン、トレオニン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバ リン、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシス テイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH 、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2 -シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ プロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA1は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、アルギニン、リシン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレ オニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、 グルタミン酸、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミ ノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシス テイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘ プタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2- CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2 -シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロ ロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R1は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、Jで3置 換されたフェニル、ペンタフルオロフェニル、 1-ナフチル、Jで1置換された1-ナフチル、Jで2置換された1-ナフチル、2-ナフチ ル、Jで1置換された2-ナフチル、Jで2置換された2-ナフチル、2-ピリジル、2-キ ノリニル、及び1-イソキノリニルから選択され; R2は、フェニルで置換されたC1-4アルキル、フェニル及びJで置換されたフェ ニルを表す。 Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択される。 ジペプチドα-ケトアミド(サブクラスC、タイプ6)は、構造式: M4-(CH2)q-O-CO-AA2-AA1-CO-NH-(CH2)n-R3 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M4は、2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2-ピリジル、2-ピラジニル、2-キノ リニル、2-テトラヒドロキノリニル、1-イソキノリニル、及び1-テトラヒドロキ ノリニルから成る群から選択され; q=0〜2; AA2は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、セリン、トレオニン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバ リン、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシス テイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH 、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2 -シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ プロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; AA1は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するアミノ酸で、下 記より成る群から選択されたものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロ イシン、プロリン、ヒスチジン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェ ニルアラニン、アルギニン、リシン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレ オ ニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グ ルタミン酸、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ 酪酸、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシステ イン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプ タン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH (CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2- シクロブチル)-COOH,NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、5,5,5-トリフルオロ ロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R1は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、Jで3置 換されたフェニル、ペンタフルオロフェニル、 n=1〜3; R3は、2-フリル、Jで1置換された2-フリル、2-ピリジル、Jで1置換された2-ピ リジル、3-ピリジル、Jで1置換された3-ピリジル、4-ピリジル、Jで1置換された 4-ピリジル、2-キノリニル、Jで1置換された2-キノリニル、1-イソキノリニル、 Jで1置換された1-イソキノリニルから成る群から選択される。 Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択される。 トリペプチドα-ケトアミドは、構造式: M1-AA-AA-AA-CO-NR3R4 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸、イプシロ ン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモア ルギ ニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピペコ リン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S-メチ ルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CHEt2) -COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(C H2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロ ペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル )-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R3及びR4は、H,C1-20アルキル、C1-20環化アルキル、C1-20アルキルに付着し たフェニル基を有するC1-20アルキル、付着フェニル基を有するC1-20環化アルキ ル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで2置換された付着 フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで3置換された付着フェニル基を有するC1- 20 アルキル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したモルホリン[-N(CH2CH2)O]環を有するC1-10アルキル、 窒素を介してアルキルに付着したピペリジン環を有するC1-10アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したピロリジン環を有するC1-10アルキル、アルキルに付 着したOH基有するC1-20アルキル、-CH2CH2OCH2CH2OH、付着した4-ピリジル基を 有するC1-10、付着した3-ピリジル基を有するC1-10、付着した2-ピリジル基を有 するC1-10、付着したシクロヘキシル基を有するC1-10、-NH-CH2CH2-(4-ヒドロキ シフェニル)、及び-NH-CH2CH2-(3-インドリル)から成る群から別々に選択される 。 テトラペプチドα-ケトアミドは、構造式: M1-AA-AA-AA-AA-CO-NR3R4 又は製剤上許容できる塩の化合物であり、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、 2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニル基を 有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有するC1-10 アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上でKで 置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択され; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸、イプシロ ン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモア ルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピ ペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S- メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CH Et2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2- CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シ クロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロ ピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R3及びR4は、H,C1-20アルキル、C1-20環化アルキル、C1-20アルキルに付着し たフェニル基を有するC1-20アルキル、付着フェニル基を有するC1-20環化アルキ ル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで2置換された付着 フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで3置換された付着フェニル基を有するC1- 20 アルキル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したモルホリン[-N(CH2CH2)O]環を有するC1-10アルキル、 窒素を介してアルキルに付着したピペリジン環を有するC1-10アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したピロリジン環を有するC1-10アルキル、アルキルに付 着したOH基有するC1-20アルキル、-CH2CH2OCH2CH2OH、付着した4-ピリジル基を 有するC1-10、付着した3-ピリジル基を有するC1-10、付着した2-ピリジル基を有 するC1-10、付着したシクロヘキシル基を有するC1-10、-NH-CH2CH2-(4-ヒドロキ シフェニル)、及び-NH-CH2CH2-(3-インドリル)から成る群から別々に選択される 。 アミノ酸α-ケトアミドは、下記構造式: M1-AA-CO-NR3R4 又は製剤上許容できる塩を有し、ここで M1は、H,NH2-CO-,NH2-CS-,NH2-SO2-,X-NH-CO-,X2N-CO-,X-NH-CS-,X2N- CS-,X-NH-SO2-,X2N-SO2-,X-CO-,X-CS-,X-SO2-,X-O-CO-,又はX-O-CS-を表 し; Xは、C1-10アルキル、C1-10フルオロアルキル、Jで置換されたC1-10アルキル 、Jで置換されたC1-10フルオロアルキル、1-アドマンチル、9-フルオレニル、フ ェニル、K置換フェニル、K2置換フェニル、K3置換フェニル、ナフチル、K置換ナ フチル、K2置換ナフチル、K3置換ナフチル、付加フェニル基を有するC1-10アル キル、2つの付加フェニル基を有するC1-10アルキル、Kで置換された付加フェニ ル基を有するC1-10アルキル、及びKで置換された2つの付加フェニル基を有する C1-10アルキル、付加フェノキシ基を有するC1-10アルキル、及びフェノキシ基上 でKで置換された付加フェノキシ基を有するC1-10アルキルから成る群から選択さ れ; Jは、ハロゲン、COOH,OH,CN,NO2,NH2,C1-10アルコキシ、C1-10アルキル アミン、C2-12ジアルキルアミン、C1-10アルキル-O-CO-、C1-10アルキル-O-CO-N H、及びC1-10アルキル-S-から成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から 選択され; AAは、α-カーボン位置でL配置、D配置、又はキラリティーの無い測鎖がブロ ックされた又はされていないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたものを 表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、メ チオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリ ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラ ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルグリシン、 ベータアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、アルファ−アミノ酪酸、イプシロ ン−アミノカプロン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ホモア ルギニン、サルコシン、インドリン2カルボン酸、2-アゼチジンカルボン酸、ピ ペコリン酸(2-ピペコリンカルボン酸)、O-メチルセリン、O-エチルセリン、S- メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、NH2-CH(CH2CH Et2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2- CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シ クロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロ ピル)-COOH、トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; R3及びR4は、H,C1-20アルキル、C1-20環化アルキル、C1-20アルキルに付着し たフェニル基を有するC1-20アルキル、付着フェニル基を有するC1-20環化アルキ ル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで2置換された付着 フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで3置換された付着フェニル基を有するC1- 20 アルキル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したモルホリン[-N(CH2CH2)O]環を有するC1-10アルキル、 窒素を介してアルキルに付着したピペリジン環を有するC1-10アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したピロリジン環を有するC1-10アルキル、アルキルに付 着したOH基有するC1-20アルキル、-CH2CH2OCH2CH2OH、付着した4-ピリジル基を 有するC1-10、付着した3-ピリジル基を有するC1-10、付着した2-ピリジル基を有 するC1-10、付着したシクロヘキシル基を有するC1-10、-NH-CH2CH2-(4-ヒドロキ シフェニル)、及び-NH-CH2CH2-(3-インドリル)から成る群から別々に選択される 。 出願人は、文献に報告されたただ1つのペプチドケトアミドだけは知っている 。 この化合物は、Z-Phe-NHCH2CO-CO-NH-Et(Z-Phe-Gly-CO-NH-Et)である。その化合 物は、パパイン(Ki =1.5 mM)及びカテプシンB(Ki = 4 mM)の阻害剤であるとHuと Ableles(上記)によって報告されている。 下記のペプチドケトアミド化合物は、この発明の関係範囲内でカルパインの阻 害剤として有用であると見られるペプチドケト化合物の典型である: Z-Leu-Phe-CONH-Et Z-Leu-Phe-CONH-nPr Z-Leu-Phe-CONH-nBu Z-Leu-Phe-CONH-iBu Z-Leu-Phe-CONH-Bzl Z-Leu-Phe-CONH-(CH2)2Ph Z-Leu-Abu-CONH-Et Z-Leu-Abu-CONH-nPr Z-Leu-Abu-CONH-nBu Z-Leu-Abu-CONH-iBu Z-Leu-Abu-CONH-Bzl Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2Ph Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)3-N(CH2CH2)2O Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)7CH3 Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2OH Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2O(CH2)2OH Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)17CH3 Z-Leu-Abu-CONH-CH2-C6H3[3,5-(OCH3)2] Z-Leu-Abu-CONH-CH2-C4H4N Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)5OH Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OCH3)2 Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OC2H5)2 Z-Leu-Abu-CONH-CH2-C6H8[1,3,3-(CH3)3-5-OH] Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2C6H4(4-OH) Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2C6H4(2-OCH3) Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2C6H4(3-OCH3) Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2C6H4(4-OCH3) Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4(4-OCH3) Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H2[2,4,6-(OCH3)3] Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4[4-N(CH3)2] Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6F5 Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4(3-CF3) Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4(3-OPh) Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4(4-OPh) Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4(4-OCH2Ph) Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4-3-OC6H4(3-CF3) Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4-3-OC6H3(3,4-Cl2) Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H3[3,4-(OCH2Ph)2] Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)-1-C10H7 Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)-2-C10H7 Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)Ph Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4[4-N(CH3)2] Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6F5 Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4(3-CF3) Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4(3-OPh) Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4(4-OPh) Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4(4-OCH2Ph) Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4-3-OC6H4(3-CF3) Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4-3-OC6H3(3,4-Cl2) Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H3[3,4-(OCH2Ph)2] Z-Leu-Abu-CONH-CH2-2-フリル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-2-テトラヒドロフリル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-2-ピリジル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-3-ピリジル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-4-ピリジル Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2-2-ピリジル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-2-ピリジル(3-COOCH3) Z-Leu-Abu-CONH-CH2-2-ピリジル(5-COOCH3) Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2-2-(N-メチルピロリル) Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)3-1-イミダゾリル Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2-4-モルホリニル Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)3-4-モルホリニル Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)3-1-ピロリジニル-2-オン Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)2-3-インドリル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-2-キノリニル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-1-イソキノリニル Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)3-1-テトラヒドロキノリニル Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)3-2-テトラヒドロイソキノリニル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-8-カフェイニル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-2-(4-メチル-2-チアゾリル) Z-Leu-Abu-CONH-CONH-(CH2)2-NH-ビオチニル Z-Leu-Abu-CONH-CH2-3-ピリジル-N-オキシド Z-Leu-Abu-CONH-CH2-6-ウラシル Z-Leu-Phe-CONH-CH2-2-ピリジル Z-Leu-Phe-CONH-(CH2)3-4-モルホリニル Z-Leu-Phe-CONH-CH2-2-キノリニル Z-Leu-Phe-CONH-CH2-1-イソキノリニル Z-Leu-Phe-CONH-(CH2)3-1-テトラヒドロキノリニル Z-Leu-Phe-CONH-(CH2)3-2-テトラヒドロイソキノリニル Z-Leu-Phe-CONH-(CH2)2-NH-ビオチニル Z-Leu-Nva-CONH-CH2CH(OH)Ph Z-Leu-Nva-CONH-CH2-2-ピリジル Z-Leu-Nva-CONH-(CH2)3-4-モルホリニル CH3OCO(CH2)2CO-Leu-Abu-CONHEt 2-フリル-CO-Leu-Abu-CONHEt 2-テトラヒドロフリル-CO-Leu-Abu-CONHEt 3-ピリジル-CO-Leu-Abu-CONHEt 2-ピラリジル-CO-Leu-Abu-CONHEt 2-キノリニル-CO-Leu-Abu-CONHEt 1-イソイノリニル-CO-Leu-Abu-CONHEt 4-モルホリニル-CO-Leu-Abu-CONHEt Ph(CH2)2CO-Leu-Abu-CONHEt 1-C10H7CH2CO-Leu-Abu-CONHEt Ph2CHCO-Leu-Abu-CONHEt Ph2CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph Ph2CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2-2-ピリジル Ph2CHCO-Leu-Abu-CONH-(CH2)3-4-モルホリニル Ph2CHCO-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)Ph Ph2CHCO-Leu-Phe-CONH-CH2-2-ピリジル Ph2CHCO-Leu-Phe-CONH-(CH2)3-4-モルホリニル 我々は、セリン及びチオールの両プロテアーゼにおけるペプチドケト化合物の 阻害メカニズムを検討した。セリンプロテアーゼ、ブタの膵臓エラスターゼ、の 活性部位に結合された1つのα-ケトエステルの結晶構造を完了した。その酵素 の活性部位Ser-195酸素がカルボニル基に付加され、オキシアニオンホールとの 反応によって安定化される四面体中間体を形成する。この構造は、ペプチド結合 加水 分解に関連する四面体中間体に似ており、α-ケトエステルは遷移状態類似体で あるということを証明している。His-57は、エステルの官能基のカルボニル基と 結合した水素であり、PPEポリペプチドバックボーンの水素部分のペプチドバッ クボーンは阻害剤と結合してβ-シートを形成し、そしてベンジルエステルは、S 'サブサイトの方へ向けられる。P1アミノ酸残基の側鎖は、酵素のS1ポケットに 配置される。ケトアミドとの反応は、ケトアミド官能基のNH基との付加水素結合 を形成する可能性があるということを除けば、類似したものであろう。もしRが より長い置換基なら、それは酵素のS'サブサイトと好ましい反応をするであろう 。 ケト酸の場合、S'サブサイトと相互作用をするR基は存在しないであろう。そ れ故、これらの阻害剤は、ケトエステル及びケトアミドより多少効力が落ちるこ とが見込まれるであろう。しかし、予期しないことながら、あるケト酸化合物は 、この発明の関連で使用されると驚くほど強い活性を持つことが見いだされてい る。特に、Z-Leu-Phe-COOHとZ-Leu-Abu-COOHは、カルパインの極めて強力な阻害 剤であることが見いだされた。 システインプロテアーゼの活性部位は、通常、いくつかの特徴を活性部位のシ ステイン残基を含むセリンプロテアーゼと共有している。Ser-195の場所で、シ ステインプロテアーゼは、ペプチドケト酸、ケトエステル、又はケトアミドのケ トンカルボニル基に付加して、システイン残基がセリン-195残基と入れ代わるこ とを除けば、上述の構造に極めて類似した付加物を形成する活性部位のシステイ ン残基を有する。付加反応は、延長されたシステインプロテアーゼの基質結合部 位と阻害剤の結合親和力及び特異性を強めるであろう阻害剤との間で生ずるであ ろう。 ペプチドケト化合物は、それにより特殊な個体酵素のその基質との複合体にみ られる多くの反応を使ってプロテアーゼ阻害剤に結合する。特別のシステインプ ロテアーゼに対する阻害剤を設計するためには、必要なことは:1)その酵素に対 して良いペプチド基質をもつアミノ酸配列を見付けることと、2)それら又は類似 のアミノ酸配列をペプチドケト化合物に配置することである。この設計戦略は、 また、他のクラスのペプチド阻害剤がペプチド基質の代わりに用いられる時、ペ プチドケト化合物の阻害剤に配置する適当な配列についての情報を得るのに役に 立つであろう。このようにして、我々は、他のプロテアーゼに対する新規の阻害 剤をそれらの基質の特異性に関する知識に基づいて予告することができる。特定 の酵素に対してよい阻害剤構造が一度見付かれば、その後は、M又はR基成分を付 加することによって可溶性または疎水性のような他の特性を変更することは可能 である。 酵素との付加反応は、R基をS1'及びS2'サブサイトで別々のプロテアーゼによ って好まれるアミノ酸残基に似せるよううまく仕立てることにより得られる。例 えば、R=フェニル基で置換されたアルキルを有するケトアミドは、P1'及び/又 はP2'でPhe、Tyr、Trp残基を好むセリン及びシステインプロテアーゼと効率よく 反応するであろう。同様に、M1基は、酵素のSサブサイトと反応するよう適合さ せることができる。この設計戦略は、また、他のクラスのペプチド阻害剤がペプ チド基質の代わりに用いられる時、チドアミド阻害剤に配置する適当な配列につ いての情報を得るのに役に立つであろう。このようにして、我々は、他のセリン 及びシステインプロテアーゼに対する新規の阻害剤をそれらの基質の特異性に関 する知識に基づいて予告することができる。特定の酵素に対してよい阻害剤構造 が一度見付かれば、その後は、M又はR基に成分を付加することによって可溶性ま たは疎水性のような他の特性を変更することは可能である。 システインプロテアーゼであるカルパインの場合、既知の阻害剤配列は、ペプ チドアルデヒド、Ac-Leu-Leu-Nle-Hである(これはカルパイン阻害剤1としても 知られており、以後"CI1"と呼ぶ)。関連したペプチドアルデヒド阻害剤Ac-Leu- Leu-Nme-H(これはカルパイン阻害剤IIとしても知られている)に加え、この阻 害剤はCalifornia,La JollaのCalbiochemから市販されている。我々は、 P1に芳香族アミノ酸残基を有するペプチドα-ケトエステルはチオールプロテア ーゼ、カテプシンB、パパイン及びカルパインの優れた阻害剤であることを明ら かにした。加えて、我々は、P1に芳香族アミノ酸残基又は小さい疎水性アルキル アミノ酸残基の何れかを有するペプチドα-ケトエステル及びペプチドα-ケトア ミドはカルパインの優れた阻害剤であることを明らかにした。 カルパイン阻害剤としてのペプチドケト化合物の有効性に関する我々の発見は 、可逆的阻害剤としてのペプチドケト化合物の検定によってなされたものである 。ジメチルスルホキシド(DMSO)中の種々の濃度の阻害剤は、緩衝剤と基質を含有 している検定混合物に加えられた。その反応は、酵素を加えて開始し、その後加 水分解速度を分光光度的に又は蛍光光度的に測定した。88 mM KH2PO4,12 mM Na2 HPO4,1.33 mM EDTA,2.7 mM システイン、pH 6.0 がカテプシンBに対する緩衝 剤として用いられ:20 mM Hepes,10 mM CaCl2,10 mM β-メルカプトエタノー ル、pH 7.2 緩衝剤がカルパインI及びカルパインIIに使われた。 全てのペプチドチオエステルの加水分解速度は、4,4-ジチオジピリジン(e324= 19800M-1cm-1;Grasetti & Murray,Arch.Biochem.Biophys.,119:41-49(1967)) を含有する検定混合物により測定された。パパインは、Bz-Arg-AMC又はBz-Arg-N A(Kanaoka等、Chem.Pharm.Bull,25:3126-3128(1977))で検定され、その後AMC(7- アミノ-4-メチルクマリン)の放出を蛍光光度的に行った(380 nm励起、460 nm放 射)。カテプシンBは、Z-Arg-Arg-AFC(BarrettとKirschke,Methods Enzymol.,80 :535-561(1981))で検定され、続いてAFC(7-アミノ-4-トリフルオロメチルクマリ ン)の放出を蛍光光度的に行った(400 nm励起、505 nm放射)。ヒト赤血球からの カルパインIとラビットからのカルパインIIは、Suc-Leu-Tyr-AMC(Sasaki等,J.B iol.Chem.259:12489-12494(1984)、参考としてここに編入)を使って検定され、 続いてAMC(7-アミノ-4-メチルクマリン)の放出を蛍光光度的に行った(380 nm励 起、460 nm放射)。酵素の加水分解速度は、種々の基質と阻害剤濃度で測定され 、Ki値はディクソンブロットで決定された。 表 PKC1は、パパイン、カテプシンB、カルパインI、及びカルパインIIについ ての阻害定数(Ki)を示す。 表 PKC1に示されているパパインに対する阻害定数は、25℃で2 mM EDTA,5 mM システイン(新規に作成),1% DMSOを含有する0.05 M Tris-HCl,pH 7.5緩衝液 で、Nα-ベンゾイル-Arg-AMCを基質として使って測定された。但し、表PKC1にお いて"e"でマークを付されたパパインに対するそれらの阻害定数の値は、25℃で2 0 mM EDTA,5 mMシステイン,9% DMSOを含有する50 mM Tris-HCl,pH 7.5緩衝液 で、Nα-ベンゾイル-Arg-NAを基質として使って測定された。 表PKC1のデータから、P1部位にAbu、Phe、又はNleを有し且つP2部位にLeuを有 するジペプチドケトエステルは、カルパインI及びカルパインIIの強力な阻害剤 であることを知ることができる。P1部位にAbu又はAla且つP2部位にAlaを有する トリペプチドも、幾分ジペプチドより弱い阻害剤とはいえ、カルパインの阻害剤 であることが分かる。従って、ペプチドケト化合物阻害剤の設計に関する前述の 説明によれば、これら及び類似構造に基づくペプチドケト化合物は、カルパイン 阻害活性を示すであろうと我々は考える。 ペプチドa-ケトアミドの阻害効力の検定 HEPES、ヘパリン、及びA23187は、Calbiochemから入手した。Suc-Leu-Tyr-AMC 及び色素原基質は、Sigmaから得た。カルパインIは、ブルーセファロース処理を 省いてKitaharaの方法 (Kitahara等、J.Biochem.95:1759-1766 (1984))に従って ヒト赤血球から精製された。カルパインIIはラビットの筋肉から、またカテプシ ンBはSigmaから購入。パパインはCalboiochemから購入した。 ペプチドα-ケトアミドは、可逆酵素阻害剤として検定された。Me2SOにおける 種々の濃度の阻害剤が緩衝液及び基質を含有する検定混合物に添加された。その 反応は、酵素を加えて開始され、続いて加水分解速度が分光光度的に又は蛍光光 度的に測定された。 ヒト赤血球からのカルパインI及びラビットの筋肉からのカルパインIIは、Suc -Leu-Tyr-AMC (Sasaki等,J.Biol.Chem.259:12489-12494 (1984)、参考としてこ こに編入)を使って検定され、続いてAMC(7-アミノ-4-メチルクマリン)の放出が 蛍光光度的に行われた(380 nm励起、460 nm放射)。カルパインは、25 mM Tris pH=8.0,10 mM CaCl2で検定された。蛍光は、Gilson FL-1A 蛍光光度計又はPerki n-Elmer203 蛍光分光計をつかって追従された。カテプシンBは、20 mM 酢酸ナト リウム pH=5.2,0.5 mM ジチオトレイトールでBz-Phe-Val-Arg-p-ニトロアニリ ドを基質として使って検定した。あるいは、カテプシンBは、Z-Arg-Arg-AFC (Ba rrettとKirschke,Methods Enzymol.80:535-561 (1981),参考としてここに編入) を使って検定され、続いてAFC(7-アミノ-4-トリフルオロメチルクマリン)の放出 が蛍光光度的に行われた (400 nm励起、505 nm放射)。パパインは、基質としてB z-Arg-AMC又はBz-Arg-NA(Kanaoka等、Chem.Pharm.Bull,25:3126-3128(1977))を 使っ て、100 mM KPO4,1mM EDTA,2.5mM システイン pH=6.0で検定された。AMC(7-ア ミノ-4-メチルクマリン)の放出は蛍光光度的に追従された(380 nm励起、460 nm 放射)。酵素の加水分解速度は、種々の基質と阻害剤濃度で測定され、Ki値はラ インウィーバー−バークブロット又はディクソンブロットの何れかで決定された 。 0.1 mM Hepes,0.5 M NaCl,pH 7.5緩衝液は、ヒト白血球エラスターゼ(HLE) 、ウシ膵臓エラスターゼ(PPE)、キモトリプシン及びカテプシンGに対して使用さ れた。0.1 M Hepes,0.01 M CaCl2,pH 7.5 緩衝液は、トリプシン、プラスミン 、及び凝固酵素に使われた。50 mM Tris.HCl,2 mM EDTA,5 mM システイン,pH 7.5は、パパインに対する緩衝液として用いられた。88 mM KH2PO4,12 mM Na2H PO4,1.33 mM EDTA,2.7 mM システイン,pH 6.0の溶液は、カテプシンBに対す る緩衝液として使用。20 mM Hepes,10 mM CaCl2,10 mM メルカトエタノール, pH 7.2緩衝液は、カルパイン及びIカルパインII用に使用された。 HLE及びPPEは、MeO-Suc-Ala-Ala-Pro-Val-NA及びSuc-Ala-Ala-Ala-NAでそれぞ れ検定された (Nakajima等,J.Biol.Chem.254:4027-4032 (1979);参考としてこ こに編入)。ヒト白血球のカテプシンG及びキモトリプシンAaは、Suc-Val-Pro-Ph e-NA (Tanaka等,Biochemistry 24:2040-2047(1985);参考としてここに編入)で 検定。ペプチド4-ニトロアニリドは、410 nmで測定された(e410 = 8800 M-1cm-1 ;Enlanger等、Arch.Biochem.Biophys.95:271-278 (1961);参考としてここに編 入)。トリプシン、トロンビン、ヒト原形質カリクレイン、ウシ膵臓カリクレイ ン、ヒト因子XIa、及びヒト原形質は、Z-Arg-SBz1又はZ-Gly-Arg-SBu-i (McRae 等、Biochemistry 20:7196-7206 (1981);参考としてここに編入)で検定。全ペ プチドチオエステルの加水分解速度は、4,4-ジチオジピリジンを含有する検定混 合液で測定された (e324 = 19800 M-1cm-1;Grasetti & Murray,Arch.Biochem. Biophys.119:41-49 (1967);参考としてここに編入)。 構造−活性の関係 表PKC2は、カルパインI、カルパインII及びカテプシンBに対する阻害定数(Ki) を示す。アミド上のR基を変えることにより、カルパインに対する阻害効力は著 しく改善される。P1部位にAbu、Phe、及びNvaを、そしてP2部位にLeuを有するジ ペ プチドα-ケトアミドは、これらのシステインプロテアーゼの強力な阻害剤であ る。2置換アミドはそれほど効力のない阻害剤故、ケトアミド官能基上のN-Hと多 分相互作用をしているシステインプロテアーゼのS1'サブサイトに水素結合供与 体が存在していることが暗に示される。Z-Leu-AA-CONHRの誘導体、(ここでR基 は、(CH2)5OH及びCH2CH(OC2H5)2のようなヒドロキシ又はアルコキシ基を含有) は、カルパインに対する優れた阻害剤である。ペプチドケトアミド阻害剤のP1' 位置に芳香族基が存在すると、カルパインに対する阻害効力が改善され、このこ とは両カルパインのS'サブサイトに疎水性残基が存在することを暗に示している 。誘導体Z-Leu-AA-CONH(CH2)nR(ここでRは、フェニル、ヒドロキシ又はアルコ キシ基で置換されたフェニル及びナフチルであった)もまたカルパイン及びカテ プシンBの非常に優れた阻害剤である。誘導体Z-Leu-Abu-CONH(CH2)nR(ここでR 基は、ともに電気陰性原子を有する疎水性半分を持つ複素環基を含んでいた)は 、カルパイン及びカテプシンBの最高の阻害剤の一つである。例えば、Z-Leu-Nva -CONHCH2-2-ピリジルはカルパインIの、Z-Leu-Abu-CONHCH2-2-ピリジルはカルパ インIIの、このシリーズにおけるそれぞれ最良の阻害剤であるが、その異性体Z- Leu-Abu-CONH-CH2-3-ピリジル及びZ-Leu-Abu-CONH-CH2-4-ピリジルは、実質上そ れよりも効力の低い阻害剤である。 表 PKC3は、Z-Leu-AA-CONH-CH2CH(OH)Rの阻害定数を示す。CH2CH-X (X=電気陰 性原子、例えば、O、N)で置換された疎水性半分は優れた阻害剤構造になる。Z-L eu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6F5はカルパインIの、Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Phはカ ルパインIIの、このシリーズにおけるそれぞれ最良の阻害剤である。 一般的に、Z基 (PhCH2OCO-)を関連する芳香族基によって置換しても優れた阻 害構造に帰着する(表 PKC4)。 ペプチドα-ケトエステルの作成 ペプチドα-ケトエステルは、2段階のダ ーキン−ウエスト(Dakin-West)法で作成される。この処理は、次のスキームに示 すように、アミノ酸誘導体、ジペプチド誘導体、トリペプチド誘導体、又はテト ラペプチド誘導体に関して用いることができる: 前駆体ペプチド((AA)n)は、標準のペプチド化学処理法を使って作成でき、そ れには、文献、例えば、Academic Press発行のThe Peptides,Analysis,Synthesi s,Biology1-9 (1979-1987)("The Peptides")及びHouben-Weyl Methoden der O rganishen Chemie のSynthese von Peptiden,15,Parts 1 2 (1974)Georg Thiem e Verlag発行 ("Houben-Weyl")に詳しく説明されているものを含む;両方とも参 考としてここに編入。 M基は、多くの異なった反応機構を使って誘導できる。例えば、次の配列に示 すように、アミノ酸について直接誘導できよう: H-(AA)n-OH -->M-(AA)n-OH. あるいは、M基は、アミノ酸エステルと反応させ、続いてエステル基を除去する ことにより誘導でき、次の配列に示すように、同一の生成物を与える: H-(AA)n-OR’-->M-(AA)n-OR’-->M-(AA)n-OH. M基を誘導するためのこれらの及び他の技法は、The Peptides、Houben-Weyl、 及び他の多くの有機合成関連のテキストに詳しく掲載されている。例えば、シア ネート又はp-ニトロフェニルシアネートとの反応はカルバミル基(M = NH2CO-)を 誘導するであろう。p-ニトロフェニルチオカルバメートとの反応は、チオカルバ ミル基(M = NH2CS-)を誘導するであろう。NH2S4O2Clとの反応はNH2SO2-基を誘導 するであろう。置換アルキル又はアリールイソシアネートとの反応は、X-NH-CO- 基(ここでXは、アルキル又はアリール基)を誘導するだろう。置換アルキル又 はアリールイソチオシアネートとの反応は、X-NH-CS-基(ここでXは、置換アル キル又はアリール基)を誘導するだろう。X-SO2-Clとの反応はX-SO2-基を誘導す るであろう。置換アルキル又はアリール酸塩化物との反応は、アシル基(M = Y-C O-)を誘導するであろう。例えば、MeO-CO-CH2CH2-CO-Clとの反応は、YがClアル キル-OCO-基で置換されたC2アルキルの時、Y-CO-基を与えるであろう。置換アル キル又はアリールチオ酸塩化物との反応は、チオアシル基(M = Y-CS-)を誘導す るであろ う。置換アルキル又はアリール塩化スルホニルとの反応は、X-SO2-基を誘導する であろう。例えば、塩化ダンシルとの反応は、X-SO2-誘導体(ここでXは、ジメ チルアミノ基で1置換されたナフチル基)を与えるであろう。置換アルキル又は アリールクロロギ酸エステルとの反応は、X-O-CO-基を誘導するであろう。置換 アルキル又はアリールクロロチオギ酸エステルとの反応は、X-O-CS-基を誘導す るであろう。上記のM基の全てを誘導するために用いることのできる代替反応機 構は多くあり、M-AA-OHかM-AA-OR'かの何れかを与える。 次いで、M-AA-OH誘導体は、ダーキン−ウエスト反応に直接用いることができ るだろし、又はダーキン−ウエスト反応に使えるジペプチド、トリペプチド、及 びテトラペプチドM-AA-AA-OH,M-AA-AA-AA-OH,又はM-AA-AA-AA-AA-OHに変換す ることができるであろう。置換ペプチドM-AA-AA-OH,M-AA-AA-AA-OH,又はM-AA- AA-AA-AA-OHはまた、M基の誘導に関する上述の反応を使ってH-AA-AA-OH,H-AA-A A-AA-OH,又はH-AA-AA-AA-AA-OHから直接作ることもできよう。あるいは、M基は 、カルボキシルでブロックされたペプチドM-AA-AA-OR',M-AA-AA-AA-OR',又はM -AA-AA-AA-AA-OR'と反応させ、続いてブロッキング基R'を除去することにより誘 導することができよう。 ケトエステルのR基は、ダーキン−ウエスト反応中、塩化オキサリルCl-CO-CO- O-Rとの反応によって誘導される。例えば、塩化エチルオキサリルCl-CO-CO-O-Et とのM-AA-AA-OHの反応によってケトエステルM-AA-AA-CO-O-Etが得られる。Cl-CO -CO-O-Bz1とのM-AA-AA-AA-AA-OHの反応によってケトエステルM-AA-AA-AA-AA-CO- O-Bzlが得られるであろう。明らかに、多種類のR基が、種々のアルキル又はアリ ールアルキル塩化オキサリル(Cl-CO-CO-O-R)との反応によって誘導することがで きる。 塩化オキサリルは、アルキル又はアリールアルキルアルコールの塩化オキサリ ルCl-CO-CO-O-Clとの反応によって容易に作られる。例えば、Bzl-O-CO-CO-Cl及 びn-Bu-O-CO-CO-Clは、それぞれベンジルアルコール及びブタノールと塩化オキ サリルとの反応で作られ、収率は50%及び80%である(WarrenとMalee,J.Chroma t.,64:219-222(1972);参考としてここに編入)。 ケト酸M-AA-CO-OH,M-AA-AA-CO-OH,M-AA-AA-AA-CO-OH,M-AA-AA-AA-AA-CO-OH は、一般には、アルカリ加水分解により対応するケトエステルM-AA-CO-OR,M-AA -AA-CO-OR,M-AA-AA-AA-CO-OR,M-AA-AA-AA-AA-CO-ORから作られる。ある場合に は、ベンジル基(R = Bzl)の水素化分解又は酸開裂(R = t-ブチル)のような他の 方法を使う必要があるかも知れない。代わりの方法は、M基がアルカリ加水分解 によって化学変化を起こし易い時に用いた。 種々のペプチドケトアミドのサブクラスM-AA-NH-CHR2-CO-CO-NR3R4(ジペプチ ドケトアミド、サブクラスA),M-AA-AA-CO-NR3R4(ジペプチドケトアミド、サブ クラスB),M1CO-AA2-AA1-CO-NH-CH2CH(OH)-R1及び上に挙げた他の5つ(ジペプチ ドα-ケトアミド、サブクラスC、タイプ1〜6),M-AA-AA-AA-CO-NR3R4(トリペプ チドケトアミド),M-AA-AA-AA-AA-CO-NR3R4(テトラペプチドケトアミド)及びM1- AA-CO-NR3R4(アミノ酸ケトアミド)、は間接的に対応するケトエステルから作 られた。ケトンカルボニル基は、先ず、下記図式に示すように保護され、次いで ケトアミドがアミンH-NR3R4との反応によって生成された。図解されている手順 はまた、他の保護基にも必ず役立つであろう。 上に概略示した図式に加えて、ケト酸は前駆体として使用でき、対応するケト アミドを生成する。ケト酸のケトンカルボニル基をブロッキングし、次いで、標 準のペプチド結合試薬を使ってアミンH-NR3R4と結合させることにより、中間体 が作られ、これは次いで脱保護されてケトアミドを形成できた。 ケトアミドM1CO-AA-AA-CONHRは、ケトエステルから間接的に作製される。ケト ンカルボニル基は、先ず、下記図式に示すように保護され、次いでケトアミドが アミンRNH2との反応によって生成される。この処理法を使えば、生成物は反応混 合物から容易に分離される。この処理はまた、他のケトン保護基についても役立 つであろう。加えて、対応するケト酸は、標準ペプチド結合試薬を使うアミンRN H2との結合を通してa-ケトアミドに対する前駆体として使用でき、結果としてペ プチドa-ケトアミドを形成するであろう。 (ペプチドケト化合物の一般的合成法) 多様なアミンの合成技法は、多くの文献に言及されている。例えば、J.Org.Ch em.39:914(1974)でEvans等は、アルキルアミノ、アルコキシアミノ及びフェニル オキシアミノ基によるフェニルエタノール誘導体の合成を報告した。J.Chem.Soc .:2404-2408 (1956)でKatrizky等、Heterocycles 22(1):93-96(1984),及びHete rocycles 22(5):1121-1124(1984)でFife等、及びChemical and Pharmaceutical Bulletin 28:1408-1414(1980)でIsoda等は、アルキルアミノ及びCOOR基によるピ リジン誘導体の合成を報告した。Yakugaku Zasshi 83:679-682 (1963)でNagata 等はアルキルアミノ基によるキノリン誘導体の合成を報告した。Tetrahedron Le tters 24:2805-2807 (1968)でZimmer等はアルキルアミノ基によるイソキノリン 誘導体の合成を報告した。Izv.Akad.Nauk Arm.SSR,Khim.Nauki 18(1):76-82 (19 65)でAroyan等はアルキルアミノ基によるテトラヒドロキノリン誘導体の合成を 報告した。Yonan (U.S.3,245,997 (C1.260-288),April 12,1966.2pp)はアル キルアミノ基によるテトラヒドロキノリン誘導体の合成を報告した。Chem.Commu n.35:1415-1433 (1970)でRybar等、J.General Chem.22:599-603 (1952)でGolovc hinskaya等、及びActa.Polon.Pharm.1:5-12 (1974)でNantka-Namirski等は、ア ルキルアミ ノ基によるカフェイン誘導体の合成を報告した。J.Chem.Soc.:1372 (1947)でGol dberg等はアルキルアミノ基によるメチルチアゾール誘導体の合成を報告した。J .Org.Chem.39:1250 (1974)でMizuno等はアルキルアミノ基によるピリジン-N-オ キシド誘導体の合成を報告した。J.Heterocyclic Chem.23:981 (1986)でWadeは アルキルアミノ基によるウラシル誘導体の合成を報告した。上記の全ての引用文 は参考としてここに編入されている。 特に指摘されない限り、材料は市場供給者から入手し、さらに精製しないで用 いられた。融点はビュッキのキャピラリ装置で測定され、補正はされていない。1 H NMRスペクトルはバリアンのGemini 300で測定された。ケミカルシフトは、内 部テトラメチルシランに関してppm(δ)で表示。フラッシュカラムクロマトグラ フィーは、Universal Scientific Inc.シリカゲル0-63を使って実施した。新規 化合物の電子衝撃質量スペクトル(MS)はバリアンのMAT 112S型分光計で測定した 。全ての化合物の純度は、次の溶剤系を使い、Bakert Si250F シリカゲルプレー トを用いて薄層クロマトグラフィーにより確かめた:A,CHCl3:MeOH = 20:1 v/v ;B,CHCl3:MeOH = 100:1 v/v;C,AOEt;D,CHCl3:MeOH = 10:1 v/v;E,n-BuO H:AcOH;py:H2O = 4:1:1:2 v/v;F,CHCl3:MeOH = 5:1 v/v;G,AcOEt:MeOH = 1 0:1 v/v;H,(i-Pr)2O;I,CHCl3:MeOH:AcOH = 80:10:5 v/v;J,CHCl3:MeOH:Ac OH = 95:5:3 v/v;K,AcOEt:AcOH = 200:1 v/v;L,CHCl3;M,CHCl3:MeOH = 50 :1v/v。 アミノ酸メチルエステルヒドロクロリドは、10 mmolを越える規模ではM.Brenn er等(Helv.Chem.Acta 33:568 (1950);36:1109 (1953))に従い、又は 0.1-1.0 m molの規模ではRachele(J.Org.Chem.28:2898(1963))に従い生成された。 N-アシルアミノ酸は、アシル基がフェニルスルホニル、2-ナフチルスルホニル 又はベンゾイルである場合、BergmannとZervas,Chem.Ber.,65:1192 (1932)にあ るようにショッテン−バウマン(Schotten-Baumann)反応により合成された。 4-メチルペンタン基、2-(1-プロピル)ペンタン基及び7-フェニルヘプタン基を 有するN-アシルアミノ酸は、2段階合成で合成された。N-アシルアミノ酸メチル エステルが先ず得られ、次いで遊離N-アシルアミノ酸に加水分解された。 N-アシルアミノ酸メチルエステル(一般手順) 100 mlのベンゼンに溶解した適当なアミノ酸メチルエステル塩酸塩(20mmol)の 冷却(10℃)スラリーに、(温度10-15℃の)40 mmolトリエチルアミン又はN-メチ ルモルホリンを徐々に加え、次いでその反応混合液をこの温度で30分間撹拌した 。その後、18 mmolの適当な酸塩化物(温度10-15℃の)をその反応混合液に徐々 に加え、そしてその反応混合液を室温にて一晩撹拌した。沈澱塩酸塩を濾過し、 漏斗上で2 × 2mlのベンゼンで洗浄し、そして採取された濾液を2 × 50 ml 1M HCl,2 × 50 ml 5%NaCO3,1 × 100 ml H2O,2 × 50 ml 飽和NaClで続けて洗 浄し、そしてMgSO4上で乾燥した。溶媒を真空中(rotavaporator)で乾燥後、その 残分を純度について確認し(TLC)、次の処理(加水分解)に用いた。 加水分解(一般手順) 100 mlメタノールに溶解した10 mmoleの適当なN-アシルアミノ酸メチルエステ ルの溶液に、11.25 mlの1 M NaOH (11.25 mmol)1部を加え、その反応混合液を室 温にて3時間撹拌した。その後、その反応混合液を0℃(氷−塩バス)に冷却し、 1M HCl aq.でpH=2に酸性化した。この反応混合液に100 mlの酢酸エチルを加え、 分液漏斗に移して有機層を分離した。水層は固体NaCl又は(NH4)2SO4で飽和し、2 × 50ml AcOEtで再抽出した。採取された有機層は2 × 50 ml H2Oで洗浄され、 炭素で脱色、そしてMgSO4上で乾燥された。溶媒を真空中(rotavaporator)で乾燥 後、その残分を純度について確認し(TLC)、汚染している場合は適当な溶媒から 結晶化した。 N-アシルジペプチドメチルエステルは、KonigとGeiger,Chem.Ber.,103:788(1 970)にあるようにHOBt-DCC法によって合成された。 N-アシルジペプチドは、一般的加水分解法により適当なメチルエステルの加水 分解によって得た。N-スルホニルジペプチドメチルエステルの場合は、スルホン アミドナトリウム塩の形成のため、1当量のメチルエステルを2.25当量の1モルNa OHで加水分解した。 N-アシルトリペプチドメチルエステルは、KonigとGeiger(上記)にあるよう にDMF溶液中でHOBt-DCC法によって合成された。 N-アシルトリペプチドは、一般的加水分解法により適当なメチルエステルの加 水分解によって得た。N-スルホニルトリペプチドメチルエステルの場合は、1当 量のメチルエステルを2.25当量の1モルNaOHで加水分解し、スルホンアミドナト リウ ム塩を形成した。 我々は、また下記の構造を有するa-ケトアミドの合成法を見いだした: M-CO-AA2-AA1-CO-NH-R及び M-CO-AA3-AA2-AA1-CO-NH-R、 ここで Mは、フェニルで1置換されたC1-4アルキル、フェニルで2置換されたC1-4アル キル、1-ナフチルで1置換されたC1-4アルキル、2-ナフチルフェニルで1置換され たC1-4アルキル、フェニルで1置換されたC1-4アルコキシ、フェニルで2置換され たC1-4アルコキシ、Ar1CH2O-、Ar1O-、Ar1CH2NH-、Ar1NH-及び複素環1(CH2)q-か ら成る群から選択され; Ar1は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、1-ナ フチル、Jで1置換された1-ナフチル、2-ナフチル、及びJで1置換された2-ナフチ ルから選択され; Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択され; 複素環1は、2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2-ピラジニル、3-ピリジル、4 -ピリジル、2-キノリニル、1-テトラヒドロキノリニル、1-イソキノリニル、2- テトラヒドロイソキノリニル、及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択され; q= 0〜2; AA1、AA2及びAA3は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するブ ロックされた又はブロックされないアミノ酸で、下記より成る群から選択された ものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン、プロリ ン、 メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、セリン、トレオニ ン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルギニン、リシン、トリ プトファン、グリシン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、ア スパラギン酸、グルタミン酸、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O-エチ ルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン、 NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロヘキ シル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)-CO OH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH (CH2-2-ナフチル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロ イシン; Rは、H,C1-20アルキル、C1-20環化アルキル、C1-20アルキルに付着したフェ ニル基を有するC1-20アルキル、付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、K で置換された付着フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで2置換された付着フェ ニル基を有するC1-20アルキル、Kで3置換された付着フェニル基を有するC1-20ア ルキル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、窒素を介し てアルキルに付着したモルホリン[-N(CH2CH2)O]環を有するC1-10アルキル、窒素 を介してアルキルに付着したピペリジン環を有するC1-10アルキル、窒素を介し てアルキルに付着したピロリジン環を有するC1-10アルキル、アルキルに付着し たOH基有するC1-20アルキル、-CH2CH2OCH2CH2OH、付着した4-ピリジル基を有す るC1-10、付着した3-ピリジル基を有するC1-10、付着した2-ピリジル基を有する C1-10、付着したシクロヘキシル基を有するC1-10、-NH-CH2CH2-(4-ヒドロキシフ ェニル)、-NH-CH2CH2-(3-インドリル)、CH2CH(OH)-Ar2及び(CH2)n-複素環2から 成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群 から選択され; Ar2は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、Jで3 置換されたフェニル、ペンタフルオロフェニル、C6H4(3-OR2)、C6H4(4-OR2)、C6 H3 (3,4-(OR2)2、C6H2(2,4,6-(OR2)3、1-ナフチル、Jで1置換された1-ナフチル、J で2置換された1-ナフチル、2-ナフチル、Jで1置換された2-ナフチル、Jで2置換 された2-ナフチル、2-ピリジル、2-キノリニル、及び1-イソキノリニルから成る 群から選択され; R2は、フェニルで置換されたC1-4アルキル、フェニル及びJで置換されたフェ ニルを表す。 複素環2は、2-フリル、Jで1置換された2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2- ピリジル、Jで1置換された2-ピリジル、3-ピリジル、Jで1置換された3-ピリジル 、4-ピリジル、Jで1置換された4-ピリジル、2-ピラジニル、2-キノリニル、Jで1 置換された2-キノリニル、1-イソキノリニル、Jで1置換された1-イソキノリニル 、1-テトラヒドロキノリニル、2-テトラヒドロイソキノリニル、3-インドリル、 2-ピリジル-N-オキシド、3-ピリジル-N-オキシド、4-ピリジル-N-オキシド、2-( N-メチル-2-ピロリル)、1-イミダゾリル、1-ピロリジニル-2-オン、2-(5-メチル -3-チアゾリル)、(CH2)2-NH-ビオチンから成る群から選択され; (a) 下記構造を有するペプチジルα-ケトエステルのα-ケトンカルボニル: M-CO-AA2-AA1-COOR6及び M-CO-AA3-AA2-AA1-COOR6、 (式中、R6は、C1-6アルキル及びフェニルで1置換されたC1-6アルキルから成る 群から選択)を、0-100℃の有機溶媒中のルイス酸の存在でブロッキング試薬で 処理することにより保護することと、、 ここで 好ましいブロッキング試薬は、1,2-エタンジチオールであり; 好ましいルイス酸は、BF3、Et2O、スルホン酸4-トルエン、AlCl3及びZnCl2か ら成る群から選択され; 好ましい有機溶媒は、CH2Cl2、CHCl3、Et2O及びTHFから成る群から選択され; (b) その生成物を0-100℃の有機溶媒中の第一級アミンRNH2で1-72時間処理す ることと;ここで 好ましい有機溶媒は、EtOH、THF、CH2Cl2及びDMFから成る群から選択され; (c) α-カルボニルからブロッキング基を除去して所望のペプチジルα-ケト アミドを生成すること; とから成る処理で構成される。 我々は、また下記の構造を有するペプチジルa-ケトアミドの合成法を見いだし た: M-CO-AA2-AA1-CO-NH-R及び M-CO-AA3-AA2-AA1-CO-NH-R、 ここで Mは、フェニルで1置換されたC1-4アルキル、フェニルで2置換されたC1-4アル キル、1-ナフチルで1置換されたC1-4アルキル、2-ナフチルフェニルで1置換され たC1-4アルキル、フェニルで1置換されたC1-4アルコキシ、フェニルで2置換され たC1-4アルコキシ、Ar1CH2O-、Ar1O-、Ar1CH2NH-、Ar1NH-及び複素環1(CH2)q-か ら成る群から選択され; Ar1は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、1-ナ フチル、Jで1置換された1-ナフチル、2-ナフチル、及びJで1置換された2-ナフチ ルから選択され; Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択され; 複素環1は、2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2-ピリジル、3-ピリジル、4- ピリジル、2-ピラジニル、2-キノリニル、1-テトラヒドロキノリニル、1-イソキ ノリニル、2-テトラヒドロイソキノリニル、及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選 択され; q= 0〜2; AA1、AA2及びAA3は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するブ ロ ックされた又はブロックされないアミノ酸で、下記より成る群から選択されたも のを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン、プロリン 、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、セリン、トレオ ニン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルギニン、リシン、ト リプトファン、グリシン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、 アスパラギン酸、グルタミン酸、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O-エ チルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイン 、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロヘ キシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロブチル)- COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2- CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロ ロイシン; Rは、H,C1-20アルキル、C1-20環化アルキル、C1-20アルキルに付着したフェ ニル基を有するC1-20ルキル、付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、Kで 置換された付着フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで2置換された付着フェニ ル基を有するC1-20アルキル、Kで3置換された付着フェニル基を有するC1-20アル キル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、窒素を介して アルキルに付着したモルホリン[-N(CH2CH2)O]環を有するC1-10アルキル、窒素を 介してアルキルに付着したピペリジン環を有するC1-10アルキル、窒素を介して アルキルに付着したピロリジン環を有するC1-10アルキル、アルキルに付着したO H基有するC1-20アルキル、-CH2CH2OCH2CH2OH、付着した4-ピリジル基を有するC1 -10 、付着した3-ピリジル基を有するC1-10、付着した2-ピリジル基を有するC1-1 0 、付着したシクロヘキシル基を有するC1-10、-NH-CH2CH2-(4-ヒドロキシフェニ ル)、-NH-CH2CH2-(3-インドリル)、CH2CH(OH)-Ar2及び(CH2)n-複素環2から成る 群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、c1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノC1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミノ 、C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群か ら選択され; Ar2は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、Jで3 置換されたフェニル、ペンタフルオロフェニル、C6H4(3-OR2)、C6H4(4-OR2)、C6 H3(3,4-(OR2)2、C6H2(2,4,6-(OR2)3、1-ナフチル、Jで1置換された1-ナフチル、 Jで2置換された1-ナフチル、2-ナフチル、Jで1置換された2-ナフチル、Jで2置換 された2-ナフチル、2-ピリジル、2-キノリニル、及び1-イソキノリニルから成る 群から選択され; R2は、フェニルで置換されたC1-4アルキル、フェニル及びJで置換されたフェ ニルを表す。 複素環2は、2-フリル、Jで1置換された2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2- ピリジル、Jで1置換された2-ピリジル、3-ピリジル、Jで1置換された3-ピリジル 、4-ピリジル、Jで1置換された4-ピリジル、2-ピラジニル、2-キノリニル、Jで1 置換された2-キノリニル、1-イソキノリニル、Jで1置換された1-イソキノリニル 、1-テトラヒドロキノリニル、2-テトラヒドロイソキノリニル、3-インドリル、 2-ピリジル-N-オキシド、3-ピリジル-N-オキシド、4-ピリジル-N-オキシド、2-( N-メチル-2-ピロリル)、1-イミダゾリル、1-ピロリジニル-2-オン、2-(5-メチル -3-チアゾリル)、(CH2)2-NH-ビオチンから成る群から選択され; (a) 下記構造を有するペプチジルα-ケトエステル: M-CO-AA2-AA1-COOR6及び M-CO-AA3-AA2-AA1-COOR6、 (式中、R6は、C1-6アルキル及びフェニルで1置換されたC1-6アルキルから成る 群から選択)を0-100℃の適当な溶媒中の加水分解試薬で処理することにより加 水分解して対応するペプチジルα-ケト酸を与えることと、、 ここで 好ましい加水分解試薬は、NaOH、KOH、EtONa及びEtOKから成る群から選択され ; 好ましい溶媒は、水、MeOH、EtOH、THF及びDMFから成る群から選択され; (b) その生成物ペプチジルα-ケト酸を0-100℃の有機溶媒中の第一級アミンR NH2と1-72時間結合させて所望のペプチジルα-ケトアミドを生成すること; とから成る処理で構成される、ここで 好ましい結合条件は、1,1-カルボニルジイミダゾールでの処理、ジシクロヘキ シルカルボジイミドでの処理、及びジシクロヘキシルカルボジイミド-1-ヒドロ キシベンゾトリアゾールでの処理から成る群から選択され; 好ましい有機溶媒は、CH2Cl2、CHCl3、Et2O及びTHFから成る群から選択される 。 我々は、また下記の構造を有するペプチジルα-ケトアミドの合成法を見いだ した: M-CO-AA2-AA1-CO-NH-R及び M-CO-AA3-AA2-AA1-CO-NH-R、 ここで Mは、フェニルで1置換されたC1-4アルキル、フェニルで2置換されたC1-4アル キル、1-ナフチルで1置換されたC1-4アルキル、2-ナフチルフェニルで1置換され たC1-4アルキル、フェニルで1置換されたC1-4アルコキシ、フェニルで2置換され たC1-4アルコキシ、Ar1CH2O-、Ar1O-、Ar1CH2NH-、Ar1NH-及び複素環1(CH2)q-か ら成る群から選択され; Ar1は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、1-ナ フチル、Jで1置換された1-ナフチル、2-ナフチル、及びJで1置換された2-ナフチ ルから選択され; Jは、ハロゲン、OH,CN,NO2,NH2,COOH,CO2Me,CO2Et,CF3,C1-4アルコキ シ、C1-4アルキルアミン、C2-8ジアルキルアミン、C1-4ペルフルオロアルキル、 及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選択され; 複素環1は、2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2-ピリジル、3-ピリジル、4- ピリジル、2-ピラジニル、2-キノリニル、1-テトラヒドロキノリニル、1-イソキ ノリニル、2-テトラヒドロイソキノリニル、及び-N(CH2CH2)2Oから成る群から選 択され; q= 0〜2; AA1、AA2及びAA3は、a-カーボン位置でL配置、D配置、又はDL配置を有するブ ロックされた又はブロックされないアミノ酸で、下記より成る群から選択された ものを表す:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン、プロリ ン、メチオニン、メチオニンスルフオキシド、フェニルアラニン、セリン、トレ オニン、フェニルグルシン、ノルロイシン、ノルバリン、アルギニン、リシン、 トリプトファン、グリシン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン 、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルファ−アミノ酪酸、O-メチルセリン、O- エチルセリン、S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-ベンジルシステイ ン、NH2-CH(CH2CHEt2)-COOH、アルファ−アミノヘプタン酸、NH2-CH(CH2-シクロ ヘキシル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロペンチル)-COOH、 NH2-CH(CH2-シクロブチル)-COOH、NH2-CH(CH2-シクロプロピル)-COOH、 NH2-CH(CH2-1-ナフチル)-COOH、NH2-CH(CH2-2-ナフチル)-COOH、 5,5,5-トリフルオロロイシン、及びヘキサフルオロロイシン; Rは、H,C1-20アルキル、C1-20環化アルキル、C1-20アルキルに付着したフェ ニル基を有するC1-20アルキル、付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、K で置換された付着フェニル基を有するC1-20アルキル、Kで2置換された付着フェ ニル基を有するC1-20アルキル、Kで3置換された付着フェニル基を有するC1-20ア ルキル、Kで置換された付着フェニル基を有するC1-20環化アルキル、窒素を介し てアルキルに付着したモルホリン[-N(CH2CH2)O]環を有するC1-10アルキル、窒素 を介してアルキルに付着したピペリジン環を有するC1-10アルキル、窒素を介し てアルキルに付着したピロリジン環を有するC1-10アルキル、アルキルに付着し たOH基有するC1-20アルキル、-CH2CH2OCH2CH2OH、付着した4-ピリジル基を有す るC1-10、付着した3-ピリジル基を有するC1-10、付着した2-ピリジル基を有する C1-10、付着したシクロヘキシル基を有するC1-10、-NH-CH2CH2-(4-ヒドロキシフ ェニル)、-NH-CH2CH2-(3-インドリル)、CH2CH(OH)-Ar2及び(CH2)n-複素環2から 成る群から選択され; Kは、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10ペルフルオロアルキル、C1-10アルコキ シ、NO2,CN,OH,CO2H,アミノ,C1-10アルキルアミノ、C2-12ジアルキルアミ ノ、 C1-10アシル、及びC1-10アルコキシ-CO-、及びC1-10アルキル-S-から成る群から 選択され; Ar2は、フェニル、Jで1置換されたフェニル、Jで2置換されたフェニル、Jで3 置換されたフェニル、ペンタフルオロフェニル、C6H4(3-OR2)、C6H4(4-OR2)、C6 H3(3,4-(OR2)2、C6H2(2,4,6-(OR2)3、1-ナフチル、Jで1置換された1-ナフチル、 Jで2置換された1-ナフチル、2-ナフチル、Jで1置換された2-ナフチル、Jで2置換 された2-ナフチル、2-ピリジル、2-キノリニル、及び1-イソキノリニルから成る 群から選択され; R2は、フェニルで置換されたC1-4アルキル、フェニル及びJで置換されたフェ ニルを表す。 複素環2は、2-フリル、Jで1置換された2-フリル、2-テトラヒドロフリル、2- ピリジル、Jで1置換された2-ピリジル、3-ピリジル、Jで1置換された3-ピリジル 、4-ピリジル、Jで1置換された4-ピリジル、2-ピラジニル、2-キノリニル、Jで1 置換された2-キノリニル、1-イソキノリニル、Jで1置換された1-イソキノリニル 、1-テトラヒドロキノリニル、2-テトラヒドロイソキノリニル、3-インドリル、 2-ピリジル-N-オキシド、3-ピリジル-N-オキシド、4-ピリジル-N-オキシド、2-( N-メチル-2-ピロリル)、1-イミダゾリル、1-ピロリジニル-2-オン、2-(5-メチル -3-チアゾリル)、(CH2)2-NH-ビオチンから成る群から選択され; 下記構造: M-CO-AA2-AA1-COOR6及び M-CO-AA3-AA2-AA1-COOR6、 (式中、R6は、C1-6アルキル及びフェニルで1置換されたC1-6アルキルから成る 群から選択)を有するペプチジルa-ケトエステルから誘導されたペプチジルa-エ ノールエステルを0-100℃の有機溶媒中の第一級アミンRNH2で1-72時間処理する ことにより所望のペプチジルα-ケトを生成することから構成される、 ここで 好ましい有機溶媒は、CH2Cl2、EtOH、DMF及びTHFから成る群から選択される。 次の実施例、即ち、実施例PKC1−PKC65、は、ペプチドケト化合物の 合成法を説明するために掲げるものである: 実施例PKC1 Z−Ala−DL−Ala−COOEt。 この化合物はチャールズ(Char les)等のJ.Chem.Soc.Perkin I:1139〜1146(1980年)の修正ダーキン−ウ エスト(Dakin-West)法によって合成した。Z−Ala−Ala−OH (880mg 、3ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(15mg、0.31ミリモル)およびピ リジン(0.8mL、10ミリモル)のテトラヒドロフラン(3mL)撹拌溶液に、エチ ルオキサリルクロリド(0.7mL、6ミリモル)を還流が始まるのに十分な速度で 加えた。この混合物を穏やかに3.5時間還流した。混合物を水(3mL)で処理し 、そして室温で30分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽 出物を乾燥し、そして留去して残渣(1.45g)を得た。残渣をシリカゲルクロマ トグラフィ ーにかけ、そしてCH2Cl2で溶出して油状のエノールエステル生成物(500mg 、37%)を得た;TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.67(CHCl3:MeOH =9:1);MS、m/e=451(M++1)。エノールエステル(210mg、0.47ミリ モル)の無水エタノール(1mL)撹拌懸濁液に室温で、清明な黄色溶液が得られ るまでナトリウムエトキシドのエタノール溶液を滴下して加えた。次に、エタノ ールを除去し、そして残渣をエーテルで処理した。このエーテル溶液を水で洗浄 し、乾燥し、そして留去して残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフ ィーにかけ、そして生成物を塩化メチレンで溶出した。溶媒を除去し、そしてペ プチドケトエステルZ−Ala−DL−Ala−CO2Etを半固形物として得 た(150mg、92%);TLC上で単一のスポット、Rf 1=0.58(CHCl3:MeOH =5:1);MS、m/e=351(M++1)。分析(C172262・1/3H2Oと して):計算値:C、57.29;H、6.22;N、7.86。実験値:C、57.23;H、6.3 6;N、8.17。 実施例PKC2 Z−Ala−Ala−DL−Ala−CO2Et。 この化合物は実施例P KC1に記載したのと同じ方法を使用してZ−Ala−Ala−Ala−OHか ら製造した。生成物は23%の収量でエチルエーテルから結晶化した;TLC上で 単一のスポット、Rf 2=0.31(CHCl3:MeOH=9:1);融点143〜144 ℃;MS、m/e=421(M+)。分析(C202773として):計算値:C、56.99 ;H、6.46;N、9.97。実験値:C、56.96;H、6.49;N、9.92。 実施例PKC3 Z−Ala−Ala−DL−Abu−CO2Et。 この化合物は実施例P KC1に記載した方法によって11%の収量でZ−Ala−Ala−DL−Abu −OHから製造された;TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.60(CHCl3:M eOH=9:1);融点111〜113℃;MS、m/e=436(M++1)。分析(C212973・1/3H2Oとして):計算値:C、57.13;H、6.75;N、9.51。実 験値:C、57.38;H、6.82;N、9.62。 実施例PKC4 Z−Ala−Ala−DL−Nva−CO2Et。 この化合物は実施例P KC1に記載した方法によって20%の収量でZ−Ala−Nva−OHから製造 された;TLC上で単一のスポット、Rf 1=0.64(CHCl3:MeOH=5:1 );MS、m/e=450(M++1)。分析(C223173・H2Oとして):計算値: C、56.51;H、7.11;N、8.99。実験値:C、56.42;H、7.08;N、9.06。 実施例PKC5 Z−Ala−Pro−DL−Ala−CO2Et。 この化合物は実施例P KC1に記載した方法によって19%の収量でZ−Ala−Pro−Ala−OH から製造された;TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.55(CHCl3:MeOH =9:1);MS、m/e=447(M+)。分析(C222973・1/2H2Oとして) :計算値:C、57.88;H、6.62;N、9.21。実験値:C、57.65;H、6.68;N 、9.17。 実施例PKC6 Z−Ala−Ala−Ala−DL−Ala−CO2Et。 この化合物は 実施例PKC1に記載した方法によって7%の収量でZ−Ala−Ala−Al a−Ala−OHから製造された;TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.40(C HCl3:MeOH=9:1);融点163〜165℃;MS、m/e=493(M++1)。 分析(C233284・1/2H2Oとして):計算値:C、55.08;H、6.63;N 、11.17。実験値:C、54.85;H、6.53;N、11.14。 実施例PKC7 Bz−DL−Phe−CO2Et。 この化合物は実施例PKC1に記載し た方法によって36%の収量でBz−Phe−OHから製造された;TLC上で単 一のスポット、Rf 2=0.61(CHCl3:MeOH=9:1);MS、m/e=325( M+)。分析(C19194N・1/3H2Oとして):計算値:C、68.86;H、 5.98;N、4.22。実験値:C、69.10;H、6.09;N、4.38。 実施例PKC8 MeO−Suc−Ala−DL−Ala−CO2Me。 この化合物はエノ ールエステルを加水分解するためにメタノール中ナトリウムメトキシドを使用し た以外は実施例PKC1に記載したのと同じ方法によって22%の収量でMeO− Suc−Ala−Ala−OHから製造された;TLC上で単一のスポット、Rf 2 =0.43(CHCl3:MeOH=9:1);MS、m/e=317(M++1)。分析(C1 32074・1/3H2Oとして):計算値:C、48.44;H、6.46;N、8.69。 実験値:C、48.56;H、6.39;N、8.69。 実施例PKC9 MeO−Suc−Ala−Ala−Pro−DL−Abu−CO2Me。 この化合物は実施例PKC8に記載した方法によって22%の収量でMeO−Su c−Ala−Ala−Pro−DL−Abu−OHから製造された;泡状物、T LC上で単一のスポット、Rf 1=0.66(CHCl3:MeOH=5:1)。分析(C223494・H2Oとして):計算値:C、51.53;H、7.02;N、10.85。実験 値:C、51.11;H、7.03;N、10.88。 実施例PKC10 MeO−Suc−Val−Pro−DL−Phe−CO2Me。 この化合物 は実施例PKC8に記載したのと同じ方法によって42%の収量でMeO−Suc −Val−Pro−Phe−OHから製造された;泡状物、TLC上で単一のスポ ット、Rf 2=0.57(CHCl3:MeOH=9:1);MS、m/e=517(M+)。分 析(C263583・2/3H2Oとして):計算値:C、58.96;H、6.90;N、7.9 3。実験値:C、58.92;H、6.96;N、7.89。 実施例PKC11 Bz−DL−Ala−CO2−Bu。 この化合物は、ダーキン−ウエ ス ト反応のためにn−ブチルオキサリルクロリドを使用しそしてエノールエステル を加水分解するためにn−ブタノール中n−ブトキシドを使用した以外は実施例 PKC1に記載した方法によって45%の収量でBz−Ala−OHから製造され た;無色油状物、TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.72(CHCl3:MeOH =9:1);MS、m/e=277(M+)。 実施例PKC12 Bz−DL−Ala−CO2Bzl。 この化合物は、エチルオキサリルク ロリドの代わりにベンジルオキサリルクロリドを使用しそしてエノールエステル を加水分解するためにベンジルアルコール中ナトリウムベンジロキシドを使用し た以外は実施例PKC1に記載した方法によって26%の収量でBz−Ala−O Hから製造された;TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.69(CHCl3:MeO H=9:1);融点95〜97℃;MS、m/e=312(M++1)。分析(C18174N ・1/2H2Oとして):計算値:C、67.48;H、5.66;N、4.37。実験値:C、67 .78;H、5.55;N、4.66。 実施例PKC13 Z−Ala−DL−Ala−CO2−Bu。 この化合物は、ダーキン −ウエスト反応でn−ブチルオキサリルクロリドを使用しそしてエノールエステ ルを加水分解するためにナトリウムn−ブトキシドを使用した以外は実施例PK C1に記載した方法によって14%の収量でZ−Ala−Ala−OHから製造さ れた;油状物、TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.45(CHCl3:MeOH= 9:1);MS、m/e=378(M+)。分析(C192662・1/3H2Oとして):計 算値:C、59.35;H、7.00;N、7.29。実験値:C、59.41;H、7.03;N、7. 10。 実施例PKC14 Z−Ala−DL−Ala−CO2Bzl。 この化合物は、ダーキン−ウ エスト反応でベンジルオキサリルクロリドを使用しそしてエノールエステルを加 水分解するためにベンジルアルコール中ナトリウムベンジロキシドを使用した以 外 は実施例PKC1に記載した方法によって36%の収量でZ−Ala−Ala−O Hから製造された;TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.55(CHCl3:MeO H=9:1);MS、m/e=413(M++1)。分析(C222462として):計算 値:C、64.06;H、5.87;N、6.79。実験値:C、63.79;H、5.95;N、6.72 。 実施例PKC15 Z−Ala−Ala−DL−Abu−CO2Bzl。 この化合物は、ダーキ ン−ウエスト反応でベンジルオキサリルクロリドを使用しそしてエノールエステ ルを加水分解するためにベンジルアルコール中ナトリウムベンジロキシドを使用 した以外は実施例PKC1に記載した方法によって31%の収量でZ−Ala−A la−Abu−OHから製造された;TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.40( CHCl3:MeOH=9:1);融点124〜25℃;MS、m/e=498(M++1)。 分析(C263173・2/3H2Oとして):計算値:C、61.28;H、6.39;N、8 .24。実験値:C、61.14;H、6.65;N、7.94。 実施例PKC16 Bz−DL−Ala−COOH。 ツシマ(Tsushima)等のJ.Org.Chem.、4 9:1163〜1169(1984年)の合成方法を使用した。Bz−DL−Ala−CO2E t(540mg、2.2ミリモル)を50%の2−プロパノール水溶液(H2Oと2−プロ パノール、7.5mL)中650mgの重炭酸ナトリウム溶液に加え、そして窒素下40℃で 撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび生理食塩溶液を添加した後、水性層を 分離し、そして2N HCl酸性として酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マ グネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下で除去した。粗製の加水分解生成物を シリカゲルクロマトグラフィーにかけそして塩化メチレンおよびメタノールで溶 出して油状物(150mg、31%)を得た;TLC上で単一のスポット、Rf 2=0.68( n−ブタノール:酢酸:ピリジン:H2O=4:1:1:2)。分析(C11114 N・3/4H2Oとして):計算値:C、56.28;H、5.37;N、5.97。実験値:C、 56.21;H、5.46;N、5.66。 実施例PKC17 Z−Leu−DL−Nva−COOEt。 この化合物は実施例PKC1に記 載した方法によって60%の収量でZ−Leu−Nva−OHから製造された;油 状物、TLC上で1つのスポット、Rf=0.49(CHCl3:MeOH=20:1); NMR(CDCl3)δ:0.91(t,9H)、CH3;1.25(t,3H)、CH3;1.3 8(q,2H)、OCH2CH3;1.64(m,6H)、CH2;1.85(m,1H)、CH( CH3)2;4.34(m,1H)、CH2CH(NHCOOCH2Ph)CONH;5.12(d ,3H)、NHCH(CO)CH2およびOCH2Ph;5.32(d,1H)、NH;6.7 1(d,1H)、NH;7.36(s,5H)、Ph。 Z−Leu−DL−Nva−COOEtのプリカーサー、Z−Leu−DL− Nva−エノールエステルは実施例PKC1に記載されたのと同じ方法で合成し 、そしてカラムクロマトグラフィーで精製した;油状物、TLC上で1つのスポ ット。NMR(CDCl3)δ:0.96(t,9H);1.25(t,3H);1.41(t,2 H);1.54(m,4H);1.72(m,3H);2.80(t,2H);4.20(q,2H); 4. 43(q,2H);5.16(q,2H);5.23(s,1H);7.37(m,5H);11.33(s, 1H)。 実施例PKC18 Z−Leu−DL−Phe−COOEt。 この化合物は実施例PKC1に記 載した方法によって30%の収量でZ−Leu−Phe−OHから製造された;油 状物、TLC上で1つのスポット、Rf=0.47(CHCl3:MeOH=50:1) 。NMR(CDCl3)δ:0.88(d,9H)、OCH2CH3および(CH3)2CH ;1.35(q,2H)、OCH2CH3;1.56(q,2H)、(CH3)2CHCH2CH;3 .03(m,1H)、(CH3)2CH;4.32(m,2H)、NHCH(CO)CH2;5.08( s,4H)、CH2Ph;5.40(m,1H)、NH;6.61(d,1H)、NH;7.31(s ,5H)、Ph;7.35(s,5H)、Ph。 Z−Leu−DL−Phe−COOEtのプリカーサー、Z−Leu−DL− Phe−エノールエステルは実施例PKC1に記載したのと同じ方法で合成し、 そしてカラムクロマトグラフィーで精製した;油状物、TLC上で1つのスポッ ト。NMR(CDCl3)δ:0.86(t,3H);0.99(t,3H);1.24(t,3H );1.40(t,3H);1.52(m,2H);1.83(m,2H);4.23(m,4H);4.39( q,2H);5.10(t,2H);5.18(s,1H);7.26(m,5H);7.34(m,5H );8.89(s,1H)。 実施例PKC19 Z−Leu−DL−Abu−COOEt。 この化合物は実施例PKC1に 記載した方法によって33%の収量でZ−Leu−Abu−OHから製造された; 油状物、TLC上で1つのスポット、Rf=0.66(CHCl3:MeOH=20:1) 。NMR(CDCl3)δ:0.96(t,9H)、OCH2CH3および(CH3)2CH ;1.26(t,3H)、CH2CH2CH3;1.37(q,2H)、OCH2CH3;1.66(q ,2H)、(CH3)2CHCH2CH;2.00(m,1H)、CH(CH3)2;4.12(q, 2H)、CHCH2CH3;4.34(m,1H)、NHCH(CONH)CH2CH(CH3 )2;5.12(q,3H)、CH2PhおよびCONH(Et)CHCOCOO;5.29(t ,1H)NH;6.79(d,1H)、NH;7.35(s,5H)Ph。 Z−Leu−DL−Abu−COOEtのプリカーサー、Z−Leu−DL− Abu−エノールエステルは実施例PKC1に記載したのと同じ方法で合成し、 そしてカラムクロマトグラフィーで精製した;油状物、TLC上で1つのスポッ ト。NMR(CDCl3)δ:0.98(t,6H);1.12(t,3H);1.24(t,3H );1.41(t,3H);1.73(m,4H);2.86(q,2H);4.20(q,2H);4.31( m,1H);4.42(q,2H);5.15(q,2H);5.21(s,1H);7.34(m,5H );11.29(s,1H)。 実施例PKC20 Ala−DL−Lys−COOEt・HCl。 N−カルボベンジロキシアラ ニル−Ne−カルボベンジロキシリジン(1.88g、3.9ミリモル)、4−ジメチルア ミノピリジン(21mg、0.17ミリモル)およびピリジン(1.0mL、12.4ミリモル)のT HF(7mL)溶液にエチルオキサリルクロリド(0.9mL、8.0ミリモル)を還流が 始まるのに十分な速度で加えた。この混合物を穏やかに3時間還流し、水(4mL) で処理し、そして室温で30分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出し、 有機抽出物を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして留去して油状残渣(1.56g )を得た。エノールエステル(1.56g、2.7ミリモル)の無水エタノール溶液に、 溶液が清明な黄色になるまでナトリウムエトキシドのエタノール溶液を室温で滴 下して加えた。エタノールを除去し、そして残渣を酢酸エチルに溶解させた。こ の有機溶液を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして留去して残渣を得た。次に 、この残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、そして生成物をクロロホルム −メタノールで溶出した。溶媒を除去し、そしてZ−Ala−DL−Lys(Z) −CO2Etを吸湿性粉末として得た(328mg、16%);TLC上で単一のスポット 、Rf 2=0.53(CHCl3:MeOH=9:1);MS、m/e=542(M++1)。 N−カルボベンズオキシアラニル−DL−Ne−カルボベンズオキシリジン ケ トエチルエステル、Z−Ala−DL−Lys(Z)−CO2Et(328mg、0.61ミ リモル)をアニソールを含有する液体HFで0℃で30分間脱保護した。HFは減 圧下で除去した。残渣の油状物を無水エタノール中に溶解させた。HCl/エタ ノールを溶液に加え、そしてエタノールを真空下で除去した。残渣はエーテルで 傾瀉して洗浄して半固形物(216mg、100%)を得た;TLC(n−ブタノール: 酢酸:ピリジン:H2O=4:1:1:2)上で単一のスポット。 実施例PKC21 Bz−DL−Lys−COOEt・HCl。 この化合物は実施例PKC20 に記載した方法によって62%の収量でBz−DL−Lys(Z)−COOEtから 製造された;TLC上で1つのスポット、Rf 4=0.57(n−ブタノール:酢酸: ピリジン:H2O=4:1:1:2)。プリカーサー、Bz−DL−Lys(Z)− COOEtは実施例PKC1に記載した方法によって100%の収量でBz−Ly s(Z)−OHから製造された;粉末、TLC上で1つのスポット、Rf 2=0.75( CHCl3:MeOH=9:1);MS、m/e=440(M+)。分析(C242862 ・2/3H2Oとして):計算値:C、63.70;H、6.53;N、6.19。実験値:C、63 .49;H、6.51;N、5.92。 実施例PKC22 Bz−DL−Arg−COOEt・HCl。 この化合物は実施例PKC20 に記載した方法によって99%の収量でBz−DL−Arg(Z)−COOEtから 製造された;TLC上で1つのスポット、Rf 4=0.71(n−ブタノール:酢酸: ピリジン:H2O=4:1:1:2)、坂口試薬に陽性。Bz−DL−Arg(Z) −COOEtは実施例PKC20に記載した方法によって19%の収量でBz−DL −Arg(Z)−OHから製造された;Rf 2=0.38(CHCl3:MeOH=9:1 );融点140〜142℃;MS、m/e=468(M+)。分析(C242864として):計 算値:C、61.53;H、6.02;N、11.96。実験値:C、61.96;H、6.48;N、1 2.34。 実施例PKC23 H−Gly−DL−Lys−COOEt・2HCl。 この化合物は実施例 PKC20に記載した方法によって92%の収量でZ−Gly−DL−Lys(Z)− COOEtから製造された;Rf 4=0.21(n−ブタノール:酢酸:ピリジン:H2 O=4:1:1:2)。Z−Gly−DL−Lys(Z)−COOEtは実施例P KC20に記載した方法によって9%の収量でZ−Gly−Lys(Z)−OHから 製造された;TLC上で1つのスポット、Rf 1=0.68(CHCl3:MeOH=5 :1);MS、m/e=528(M++1)。 実施例PKC24 H−Pro−DL−Lys−COOEt・2HCl。 この化合物は実施例 PKC20に記載した方法によって100%の収量でZ−Pro−DL−Lys(Z) −COOEtから製造された;TLC上で1つのスポット(n−ブタノール:酢 酸:ピリジン:H2O=4:1:1:2)。Z−Pro−DL−Lys(Z)−CO OEtは実施例PKC20に記載した方法によって15%の収量でZ−Pro−Ly s(Z)−OHから製造された;Rf 2=0.73(CHCl3:MeOH=9:1);M S、m/e=568(M++1)。 実施例PKC25 H−Phe−DL−Lys−COOEt・2HCl。 この化合物は実施例 PKC20に記載した方法によって39%の収量でZ−Phe−DL−Lys(Z)− COOEtから製造された;TLC上で1つのスポット(n−ブタノール:酢酸 :ピリジン:H2O=4:1:1:2)。Z−Phe−DL−Lys(Z)−COO Etは前記のようにして9%の収量でZ−Phe−Lys(Z)−OHから製造さ れた;Rf2=0.68(CHCl3:MeOH=9:1);MS、m/e=482(M+)。 実施例PKC26 H−Leu−Ala−DL−Lys−COOEt・2HCl。 この化合物 は実施例PKC20に記載した方法によって52%の収量でZ−Leu−Ala−D L−Lys(Z)−COOEtから製造された;TLC上で1つのスポット(n− ブタノール:酢酸:ピリジン:H2O=4:1:1:2)。 Z−Leu−Ala−DL−Lys(Z)-COOEtは上記のダーキン ウエ スト反応によって5%の収量でZ−Leu−Ala−DL−Lys(Z)−OHか ら製造された;Rf 3=0.34(CHCl3:MeOH=19:1);MS、m/e=60 9(M+−OCH2CH3)。 実施例PKC27 単純なアミノ酸、ジおよびトリペプチドエノールエステル(一般的方法)。 改変ダーキン−ウエスト法(Charles等、上記)を使用し、そしてZ−Leu− DL−Phe−EEの合成で説明する。Z−Leu−Phe−OH(6.19g、15. 0ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(0.183g;1.5ミリモル)およびピリ ジン(4.75g、4.85ml、60ミリモル)の50℃に加温したテトラヒドロフラン(45m l)撹拌溶液に、エチルオキサリルクロリド(4.30g、3.52ml、31.5ミリモル)を 還流が始まるのに十分な速度で加えた。次に、この混合物を加熱して穏やかに4 時間還流した。室温に冷却した後、混合物を水(25ml)で処理し、そして室温で 30分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチル(150ml)で抽出し、そして有機層 を分 離した後水層を固形の(NH4)2SO4で飽和し、そして25mlの酢酸エチルで2回 抽出した。有機層を合わせて75mlの水で2回、50mlの飽和NaClで2回洗浄し 、炭素で脱色し、そしてMgSO4で乾燥した。溶媒を留去した後、粗製のエノー ルエステル(8.36g、98%)をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにかけ そして生成物をAcOEtで溶出した。溶媒を真空下で留去し(回転蒸発器)そ して純粋なエノールエステルを油状物として得た(7.22g、85%);TLC上で単 一のスポット、Rf=0.84、A;0.68、C。 Z−Leu−Nva−EE。 この化合物は一般的方法を使用してZ−Leu −Nva−OHから製造し、そして溶出液としてCHCl3:MeOH=50:1 (v/v)を使用してシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。収 量95%。TLC上で単一のスポット、Rf=0.92、C;0.28、L。 Z−Leu−Abu−EE。 この化合物は上記の一般的方法によって78%の 収量でZ−Leu−Abu−OHから製造された。シリカゲルフラッシュクロマ トグラフィーで精製した。溶出液、CHCl3:MeOH=50:1(v/v)。 TLC上で単一のスポット、Rf=0.86、A。 PhCO−Abu−EE。 この化合物は上記の一般的方法によって26%の収 量でPhCO−Abu−OHから製造された。シリカゲルフラッシュクロマトグ ラフィーで精製した。溶出液、CHCl3。TLC上で単一のスポット、Rf=0. 60、M。 (CH3)2CH(CH2)2CO−Abu−EE。 この化合物は上記の一般的方法 によって82%の収量で(CH3)2CH(CH2)2CO−Abu−OHから製造された 。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶出液、AcOEt。 TLC上で単一のスポット、Rf=0.72、C。 (CH3CH2CH2)2CHCO−Abu−EE。 この化合物は上記の一般的方 法によって100%の収量で(CH3CH2CH2)2CHCO−Abu−OHから製造 された。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶出液、AcO Et。TLC上で単一のスポット、Rf=0.78、C;0.81、K。 Ph(CH2)6CO−Abu−EE。 この化合物は上記の一般的方法によって8 6%の収量でPh(CH2)6CO−Abu−OHから製造された。シリカゲルフラッ シュクロマトグラフィーで精製した。溶出液、AcOEt。TLC上で単一のス ポット、Rf=0.74、C。 Z−Leu−4−Cl−Phe−EE。 この化合物は上記の一般的方法によ って69%の収量でZ−Leu−4−Cl−Phe−OHから製造された。シリカ ゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶出液、AcOEt。TLC上 で単一のスポット、Rf=0.77、C;0.78、K。 Z−Leu−Leu−Abu−EE。 この化合物は上記の一般的方法によっ て62%の収量でZ2−Leu−Leu−Abu−OHから製造された。シリカゲ ルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶出液、CHCl3:MeOH=5 0:1(v/v)。TLC上で単一のスポット、Rf=0.89、A;0.75、M。 Z−Leu−Leu−Phe−EE。 この化合物は上記の一般的方法によっ て60%の収量でZ−Leu−Leu−Phe−OHから製造された。シリカゲル フラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶出液、CHCl3:MeOH=50 :1(v/v)。TLC上で単一のスポット、Rf=0.80、K;0.70、M。 2-NapSO2−Leu−Leu−Abu−EE。 この化合物は上記の一般 的方法によって73%の収量で2−NapSO2−Leu−Abu−OHから製造さ れた。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶出液、AcOE t。TLC上で単一のスポット、Rf=0.71、K;0.54、C。 2−NapSO2−Leu−Leu−Abu−EE。 この化合物は上記の一般 的方法によって74%の収量で2−NapSO2−Leu−Leu−Abu−OHか ら製造された。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶出液、 AcOEt:AcOH=200:1(v/v)。TLC上で単一のスポット、Rf=0.69 、K。 実施例PKC28 Z−Leu−Phe−COOEt。 単一アミノ酸、ジおよびトリペプチド −ケトエステル(一般的方法)。8.53g(15.0ミリモル)のZ−Leu−Phe −EEの無水エタノール(40ml)撹拌溶液に室温で、ナトリウムエトキシド(0. 204g;3.0ミリモル)の無水エタノール(20.0ml)溶液を滴下して加えた。反応 混合物の色は無色からエノールエステルに依存して淡黄色乃至濃黄色または橙色 に変化した。次に、反応混合物を室温で4〜5時間撹拌し、その後エタノールを 真空下で留去し(回転蒸発器)そして残渣を200mlのエチルエーテル(またはト リペプチドの場合には200mlの酢酸エチル)で処理した。エーテル(酢酸エチル )溶液を75mlのH2Oで2回、75mlの飽和NaClで2回洗浄し、炭素で脱色し、 そしてMgSO4で乾燥した。溶媒を留去した後、粗製の生成物6.09g(89.7%) はCHCl3:MeOH=50:1(v/v)を使用してシリカゲルフラッシュクロ マトグラフィーにかけた。溶媒を留去すると純粋なZ−Leu−Phe−COO Et(4.08g;58.0%)が濃厚な油状物として得られた。TLC上で単一のスポ ット、Rf=0.60、A;0.47、M。マススペクトル、FB−MS[(M+1)/Z ]=469。 実施例PKC29 Z−Leu−Nva−COOEt。 これは上記の一般的方法によって製造 した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液CHCl3:M eOH=100:1(v/v)、収量86.6%、無色の濃厚油状物。TLC上で単一の スポット、Rf=0.49、A;0.37、M。マススペクトル、FB−MS[(M+1) /Z]=421。 実施例PKC30 Z−Len−Abu−COOEt。 これは上記の一般的方法によって製造 した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液CHCl3、収 量82%、淡黄色の濃厚油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.66、A。マ ススペクトル、CI−MS[(M+1)/Z]=407。 実施例PKC31 PhCO−Abu−COOEt。 これは上記の一般的方法によって製造し た。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液CHCl3:Me OH=50:1(v/v)、収量83%、油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0. 44、 M。マススペクトル、M/Z263(M+);CI−MS、264((M+1)/Z)。 実施例PKC32 (CH3)2CH(CH2)2CO−Abu−COOEt。 これは上記の一般的方 法によって製造した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液 AcOEt、収量43%、油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.56、C。マ ススペクトルEI−MS M/Z 257(M+);FB−MS、[(M+1)/Z]=2 58。 実施例PKC33 CH3CH2CH2)2CHCO−Abu−COOEtEE。 これは上記の一 般的方法によって製造した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、 溶出液CHCl3:MeOH=50:1(v/v)、黄色がかった濃厚油状物、収量6 6%。TLC上で単一のスポット、Rf=0.80、C;0.66、M。マススペクトル EI−MS M/Z=285(M+);CI−MS、[(M+1)/Z]=286。 実施例PKC34 Ph(CH2)6CO−Abu−COOEt。 これは上記の一般的方法によっ て製造した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液CHCl3 :MeOH=50:1(v/v)、収量64%、淡黄色油状物。TLC上で単一のス ポット、Rf=0.29、M。ススペクトルEI−MSM/Z=347(M+)、FB−MS 、[(M+1)/Z]=348。 実施例PKC35 Z−Leu−4−Cl−Phe−COOEt。 これは上記の一般的方法によ って製造した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液AcO Et、収量100%、無色の油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.71、C。 マススペクトルFB−MS M/Z=503(M+)。 実施例PKC36 Z−Leu−Leu−Abu−COOEt。 これは上記の一般的方法によ って製造した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液CHC l3:MeOH=50:1(v/v)、収量79.2%、非常に無色の濃厚油状物、TLC 上で単一のスポット、Rf=0.28、M。ススペクトルFB−MS、[(M+1)/ Z]=520。 実施例PKC37 Z−Leu−Leu−Phe−COOEt。 これは上記の一般的方法によ って製造した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液CHC l3:MeOH=50:1(v/v)、収量33%、油状物。TLC上で単一のスポット 、Rf=0.56、M。マススペクトル、FB−MS、[(M+1)/Z]=582。 実施例PKC38 2−NapSO2−Leu−Abu−COOEt。 これは上記の一般的方法 によって製造した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、溶出液C HCl3:MeOH=50:1(v/v)、収量38%、濃厚な油状物。TLC上で単 一のスポット、Rf=0.71、K;0.54、A。マススペクトルFB−MS、[(M+ 1)/Z]=463。 実施例PKC39 2−NapSO2−Leu−Leu−Abu−COOEt。 これは上記の一 般的方法によって製造した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製、 溶出液AcOEt:AcOH=200:1(v/v)、収量61%、半固形物。TLC上 で単一のスポット、Rf=0.67、K。マススペクトルFB−MS、[(M+1)/ Z]=576。 実施例PKC40 Z−Leu−Met−CO2Et。 この化合物は上記方法で製造した。黄 色 の油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.52(CHCl3:CH3OH=50: 1)、収量61%(ジペプチドから)。MS(FAB)454(m+1)。 実施例PKC41 Z−Leu−NLeu−CO2Et。 この化合物は上記方法で製造した。 淡黄色の油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.57(CHCl3:CH3OH =50:1)、収量53%(ジペプチドから)。MS(FAB)434(m+1)。 実施例PKC42 n−ブチルオキサリルクロリドの合成。 これは文献の方法(Warrenおよび Malee、上述)によって製造した。n−ブタノール(0.1モル、7.41g)を−10℃ でオキサリルクロリド(0.5モル、63.5g)に滴下して加えた。添加が完了した 後、反応混合物を室温で20分間撹拌し、そして蒸留して15.0g(91.18モル、91 %)の生成物n−ブチルオキサリルクロリド、沸点58〜60℃(0.6mm Hg)を得 た。 Z−Leu−Phe−CO2Bu。 この化合物は、エチルオキサリルクロリ ドの代わりにブチルオキサリルクロリドを使用しそしてエノールエステルを加水 分解するためにブタノール中ナトリウムブチルオキシドを使用した以外はZ−L eu−Phe−CO2Etの合成で記載した方法によって43%の収量でZ−Le u−Phe−OHとブチルオキサリルクロリドから製造された。TLC上で単一 のスポット、Rf=0.54(CHCl3:CH3OH=50:1)。MS(FAB)m/e =497(m+1)、1H NMR (CDCl3)で一致。 実施例PKC43 Z−Leu−Abu−CO2Bu。 この化合物は上記方法で製造した。T LC上で単一のスポット、Rf=0.53(CHCl3:CH3OH=50:1)、収量=3 6%、淡黄色の油状物。MS(FAB)m/e=435(M+1)、1NMR(CDCl3 )で一致。 実施例PKC44 ベンジルオキサリルクロリドの合成。 ベンジルアルコール(0.15モル、16 g)を5〜10℃でオキサリルクロリド(0.75モル、95g)に滴下して加えた。添 加が完了した後、反応物を室温で20分間撹拌した。過剰のオキサリルクロリドは 蒸留しそして再使用した。次に、混合物を真空下で蒸留して、26g(0.12モル、8 6%)のベンジルオキサリルクロリド、沸点110〜112℃(0.6mm-Hg)を得た。H1 NMR(CDCl3);7.39(s,5H)、5.33(s,2H)。 Z−Leu−Phe−CO2Bzl。 この化合物は、エチルオキサリルクロ リドの代わりにベンジルオキサリルクロリドを使用しそしてエノールエステルを 加水分解するためにベンジルアルコール中ナトリウムベンジルオキシドを使用し た以外はZ−Leu−Phe−CO2Etの合成で記載した方法によって17%の 収量でZ−Leu−Phe−OHとベンジルオキサリルクロリドから製造された 。TLC上で単一のスポット、Rf=0.63(CHCl3:CH3OH=50:1)。淡 黄色の固形物、融点117〜119℃。MS(FAB)m/e=532(m+1)。H1NM Rで一致。 実施例PKC45 Z−Leu−Abu−CO2Bzl。 この化合物は上記方法で製造した。 TLC上で単一のスポット。Rf=0.51(CHCl3:CH3OH=50:1)、淡黄 色の油状物。MS(FAB)m/e=469(m+1)、収量=26%。 実施例PKC46 Z−Leu−Phe−COOH。 ジペプチドケト酸(一般的方法)。0.53g( 1.13ミリモル)のZ−Leu−Phe−COOEtのメタノール(6.0ml)撹拌 溶液に1.27ml(1.27ミリモル)の1M NaOHを加えた。反応混合物の色は暗黄 色に変わり、そして少量の固形物が沈殿した。反応は室温で行わせ、そして加水 分解の進行をTLCでチェックした。24時間後、もはや基質は検出されなかった 。反応混合物を5℃の氷浴中で冷却し、1M HClでpH=3に酸性化し、そ してAcOEt(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を50mlのH2Oで2回洗浄し 、 そして必要な場合、炭素で脱色し、そしてMgSO4で乾燥した。溶媒を留去(回 転蒸発器)した後、残渣(濃厚油状物)は25mlのn−ヘキサンで2回磨砕しそし て真空下で乾燥した。収量0.39g(78%)の無色の濃厚油状物。TLC、Rf=0 .24に主スポット、Rf=0.78に痕跡量の不純物、I。マススペクトル、FB−M S[(M+1)/Z]=441。 実施例PKC47 Z−Leu−Abu−COOH。 この化合物は上記の一般的方法によって 83%の収量でZ−L−Leu−Abu−COOEtから製造された;TLC、Rf =0.14に主スポット、Rf=0.73に痕跡量の不純物、I。マススペクトル、FB −MS[(M+1)/Z]=379。 実施例PKC48 Z−Leu−Phe−CONH−Et。 Z−Leu−Phe−OH(20g 、48.5ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(0.587g、4.8ミリモル)およ びピリジン(15.7ml、194ミリモル)の無水THF(100ml)撹拌溶液に、エチル オキサリルクロリド(11.4ml、101.8ミリモル)を還流が始まるのに十分な速度 で加えた。この混合物を穏やかに4時間還流し、室温に冷却し、そして水(80ml )を加えた。反応混合物を30分間激しく撹拌し、そして酢酸エチル(3×100ml )で抽出した。有機層を合わせて水(2×100ml)、飽和塩化ナトリウム(2×1 00ml)で洗浄し、炭素で脱色し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮すると 暗橙色の油状物が残った。CHCl3/CH3OH(50:1(v/v))を用いて シリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて14.63g(収量=53%)のZ−L eu−Phe−エノールエステルを得た。生成物は黄色の油状物であった。TL C上で単一のスポット、Rf=0.77(CHCL3/CH3OH=9:1)。NMR( CDCl3)で一致。 Z−Leu−Phe−エノールエステル(14.63g、25,73ミリモル)の無水エ タノール(50ml)撹拌淡黄色溶液にナトリウムエトキシド(0.177ミリモル)の エタノール(5ml)溶液を加えた。橙色溶液を室温で3時間撹拌し、その後エタ ノ ールを留去し、そして残渣をエチルエーテル(300ml)で処理した。エーテル層 を水(2×100ml)、飽和塩化ナトリウム(2×100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウ ムで乾燥し、そして濃縮すると橙色の油状物が残った。CHCl3/CH3OH( 50:1(v/v))を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて7.76 g(収量=64%)のα−ケトエステルZ−Leu−Phe−COOEtを得た。 生成物は黄色の油状物であった。TLC上で単一のスポット、Rf=0.44(CHC l3/CH3OH=50:1)。NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB、C263 226としての計算値:468.6)、m/e=469(M+1)。 Z−Leu−Phe−COOEtのα−カルボニル基は次の方法で保護した。 Z−Leu−Phe−COOEt(1g、2.13ミリモル)のCH2Cl2(5ml)溶 液に1,2−エタンジチオール(0.214ml、2.55ミリモル)、続いて三フッ化ホウ素エ ーテレートを加えた。この溶液を室温で一夜撹拌した。水(20ml)およびエチル エーテル(20ml)を加えた。有機層を分離し、水(2×10ml)、飽和塩化ナトリウ ム(2×10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして留去して0.98g( 収量=84%)の黄色の半固形物を得た。 保護されたα−ケトエステル(0.98g、1.8ミリモル)をエタノール(5ml) に溶解させ、氷浴中で0〜5℃に冷却し、そしてエチルアミンを溶液中に泡立た せ乍ら2.43g(54ミリモル)を添加した。反応混合物を室温にまで徐々に加温し 、そして一夜撹拌した。この混合物をろ過し、白色の沈殿物を除去すると黄色の 半固形物が残った。CHCl3/CH3OH(30:1(v/v))を用いてシリカ ゲルカラムクロマトグラフィーにかけて0.63g (収量=75%)のZ−Leu−P he−CONH−Etを得た。生成物は淡黄色の固形物であった。TLC上で単 一のスポット、Rf=0.60 (CHCl3/CH3OH=20:1);融点145〜147℃。 分析 (C263335:467.56として):計算値:C、66.79;H、7.11;N、8. 99;実験値:C、66.59;H、7.09;N、8.95。NMR(CDCl3)で一致。M S(FAB)m/e=468(M+1)。 実施例PKC49 Z−Leu−Phe−CONH−nPr。 この化合物は実施例PKC48に 記 載した方法によって92%の収量で保護されたα−ケトエステルとプロピルアミン から合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.50(CHCl3/CH3OH= 50:1);融点152〜153℃。分析(C273535:481.57として):計算値:C 、67.33;H、7.33;N、8.72;実験値:C、67.21;H、7.38;N、8.64。NM R(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=482(M+1)。 実施例PKC50 Z−Leu−Phe−CONH−nBu。 この化合物は実施例PKC48に記 載した方法によって67%の収量で保護されたα−ケトエステルとブチルアミンか ら合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.50(CHCl3/CH3OH=50 :1);融点152〜153℃。分析(C283735:495.59として):計算値:C、6 7.85;H、7.52;N、8.48;実験値:C、67.70;H、7.57;N、8.43。NMR (CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=496(M+1)。 実施例PKC51 Z−Leu−Phe−CONH−iBu。 この化合物は実施例PKC48に記 載した方法によって53%の収量で保護されたα−ケトエステルとイソブチルアミ ンから合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.54(CHCl3/CH3OH =50:1);融点152℃。分析 (C283735:495.59として):計算値:C、6 7.85;H、7.52;N、8.48;実験値:C、67.77;H、7.56;N、8.40。NMR (CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=496(M+1)。 実施例PKC52 Z−Leu−Phe−CONH−Bzl。 この化合物は実施例PKC48に記 載した方法によって40%の収量で保護されたα−ケトエステルとベンジルアミン から合成した。一夜反応させた後、酢酸エチル(60ml)を加えた。この混合物を ろ過して白色の沈殿を除去した。溶液を冷1N HCl(3×25ml)、水(1×20 ml)、飽和塩化ナトリウム(2×20ml)で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾 燥した。溶液を留去すると黄色の固形物が残った。CHCl3/CH3OH=30: 1 (v/v)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで黄色の固形物を得た 。TLC上で単一のスポット、Rf=0.45(CHCl3/CH3OH=30:1);融 点160-162℃。分析(C313535:529.61として):計算値:C、70.30;H、 6.66;N、7.93。実験値:C、70.18;H、6.67;N、7.99。NMR(CDCl3 )で一致。MS(FAB)m/e=530(M+1)。 実施例PKC53 Z−Leu−Phe−CONH−(CH2)2Ph。 この化合物は実施例PKC 52に記載した方法によって50%の収量で保護されたα−ケトエステルとフェニル アミンから合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.50(CHCl3/CH3 OH=30:1);融点151−153℃。分析(C323735:543.66として):計算 値:C、70.70;H、6.86;N、7.73。実験値:C、70.54;H、6.88;N、7.74 。NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=544(M+1)。 実施例PKC54 Z−Leu−Abu−CONH−Et。 この化合物は実施例PKC48に記載 した方法によって64%の収量でZ−Leu−Abu−CO2Etとエチルアミン から合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.36(CHCl3/CH3OH= 50:1);融点130〜132℃。分析(C213135:405.45として):計算値:C 、62.20;H、7.71;N、10.36。実験値:C、61.92;H、7.62;N、10.31。N MR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=406(M+1)。 実施例PKC55 Z−Leu−Abu−CONH−nPr。 この化合物は実施例PKC48に記 載した方法によって47%の収量で対応する保護されたα-ケトエステルとプロピ ルアミンから合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.28(CHCl3/C H3OH=50:1);融点134〜135℃。分析(C223335:419.50として):計 算値:C、62.98;H、7.93;N、10.02。実験値:C、62.84;H、7.97;N、9 .94。NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=420(M+1)。 実施例PKC56 Z−Leu−Abu−CONH−nBu。 この化合物は実施例PKC48に 記載した方法によって42%の収量で対応する保護されたα-ケトエステルとブチ ルアミンから合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.54(CHCl3/C H3OH=50:1);融点135〜136℃。分析 (C233535:433.53として): 計算値:C、3.71;H、8.13;N、9.69。実験値:C、63.48;H、8.07;N、9 .67。NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=434(M+1)。 実施例PKC57 Z−Leu−Abu−CONH−iBu。 この化合物は実施例PKC48に 記載した方法によって65%の収量で対応する保護されたα-ケトエステルとイソ ブチルアミンから合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.25(CHCl3 /CH3OH=50:1);融点133〜135℃。分析(C233535:433.52として) :計算値:C、63.72;H、8.14;N、9.69。実験値:C、63.46;H、8.10;N 、9.60。NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=434(M+1)。 実施例PKC58 Z−Leu−Abu−CONH−Bzl。 この化合物は実施例PKC52に 記載した方法によって29%の収量で対応する保護されたα-ケトエステルとベン ジルアミンから合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.56(CHCl3/ CH3OH=30:1);融点140〜141℃。分析(C263335:467.54として): 計算値:C、66.79;H、7.11;N、8.99。実験値:C、66.65;H、7.07;N、 8.93。NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=468(M+1)。 実施例PKC59 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2Ph。 この化合物は実施例PK C52に記載した方法によって51%の収量で対応する保護されたα-ケトエステル とフェニルアミンから合成した。TLC上で単一のスポット、Rf=0.44(CHC l3 /CH3OH=30:1);融点156〜157℃。分析(C273535:481.59として) :計算値:C、67.34;H、7.33;N、8.72。実験値:C、67.38;H、7.33;N 、8.78。NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=482(M+1)。 実施例PKC60 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)3−N(CH2CH2)2O。 この化 合物は実施例PKC48に記載した方法によって33%の収量で保護されたα-ケト エステルと4(3−アミノプロピル)モルホリンから合成した。一夜反応させた後、 酢酸エチル(80ml)を加えた。混合物をろ過して白色の沈殿を除去した。溶液を 水(3×20ml)、飽和塩化ナトリウム(2×20ml)で洗浄し、そして硫酸マグネシ ウムで乾燥した。溶液を留去すると黄色の油状物が残った。CHCl3/CH3O H(10:1(v/v))を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで黄色の 固形物を得、これを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して淡黄色の固形物を得た 。TLC上で単一のスポット、Rf=0.42 (CHCl3/CH3OH=10:1):融 点125〜126℃。分析 (C264046:504.63として):計算値:C、61.88;H 、7.99;N、11.10。実験値:C、61.69;H、7.95;N、11.07。NMR(CD Cl3)で一致。MS(FAB)m/e=505(M+1)。 実施例PKC61 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)7CH3。 この化合物は実施例P KC52に記載した方法によって67%の収量で対応する保護されたα-ケトエステ ルとオクチルアミンから合成した。これは固形物であった。TLC上で単一のス ポット、Rf=0.55(CHCl3/CH3OH=30:1);融点134〜135℃。分析(C274335:489.66として):計算値:C、66.23;H、8.85;N、8.58。実験 値:C、66.19;H、8.81;N、8.61。NMR(CDCl3)で一致。MS(FA B)m/e=490(M+1)。 実施例PKC62 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2OH。 この化合物は実施例PK C 60に記載した方法によって29%の収量で対応する保護されたα-ケトエステルと エタノールアミンから合成した。生成物は白色の粘着性固形物であった。TLC 上で単一のスポット、Rf=0.42 (CHCl3/CH3OH=10:1);融点151〜1 53℃。分析(C213136:421.49として):計算値:C、59.84;H、7.41; N、9.97。実験値:C、59.11;H、7.44;N、9.81。NMR(CDCl3)で一 致。MS(FAB)m/e=422(M+1)。 実施例PKC63 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2O(CH2)2OH。 この化合物は 実施例PKC60に記載した方法によって34%の収量で対応する保護されたα-ケ トエステルと2−(2−アミノエトキシ)エタノールから合成した。TLC上で単一 のスポット、Rf=0.42 (CHCl3/CH3OH=10:1);融点103〜105℃。分 析(C233537:465.55として):計算値:C、59.34;H、7.58;N、9.03 。実験値:C、59.23;H、7.58;N、9.01。NMR(CDCl3)で一致。MS (FAB)m/e=466(M+1)。 実施例PKC64 Z−Leu−Abu−CONH−(CH217CH3。 この化合物は実施例 PKC52に記載した方法によって12%の収量で対応する保護されたα-ケトエス テルとオクタデシルアミンから合成した。生成物は淡黄色の固形物であった。T LC上で単一のスポット、Rf=0.54(CHCl3/CH3OH=30:1);融点134 〜136℃。分析(C376335:629.92として):計算値:C、70.55;H、10.0 8;N、6.67。実験値:C、70.71;H、10.14;N、6.75。NMR(CDCl3) で一致。MS(FAB)m/e=630.2(M+1)。 実施例PKC65 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−C63(OCH3)2。 この化合物 は実施例PKC52に記載した方法によって45%の収量で対応する保護されたα- ケトエステルと3,5−ジメトキシベンジルアミンから合成した。生成物は黄色の 粘着 性固形物であった。TLC上で単一のスポット、Rf=0.44(CHC13/CH3O H=30:1);融点153〜155℃。分析(C283737:527.62として):計算値: C、63.74;H、7.07;N、7.96。実験値:C、63.66;H、7.09;N、7.92。N MR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=528.8(M+1)。 実施例PKC66 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−C44N。 この化合物は実施例 PKC60に記載した方法によって45%の収量で対応する保護されたα-ケトエス テルと4−(アミノメチル)ピリジンから合成した。生成物は黄緑色の固形物であ った。TLC上で単一のスポット、Rf=0.55(CHCl3/CH3OH=10:1) ;融点124〜126℃。分析(C253245:468.55として):計算値:C、64.08 ;H、6.88;N、11.96。実験値:C、63.88;H、6.87;N、11.96。NMR( CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=469(M+1)。 実施例PKC67 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)5OH。 この化合物はZ−Leu −Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と5−アミノ−1−ペンタノール から合成した。保護されたα−ケトエステル(1ミリモル)のエタノール(3ml )溶液に5−アミノ−1−ペンタノール(3ミリモル)を加え、そして室温で一夜 撹拌した。この混合物にAcOEt(25ml)を加え、そして沈殿をろ過した。ろ 液は冷1N HCl(2×10ml)、水(1×10ml)、飽和NaCl(2×10ml)で洗浄 し、そしてMgSO4で乾燥した。溶媒を留去した後、溶媒CHCl3/CH3OH (10:1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ、続いてAc OEt/ヘキサンから沈殿させて白色の固形物(42%の収量)を得た。TLC上 で単一のスポット、Rf=0.54(CHCl3/CH3OH=10:1);融点122〜123 ℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=464(M+1)。分 析(C243736:463として):計算値:C、62.18;H、8.04;N、9.06。実 験値:C、61.52;H、7.96;N、8.98。 実施例PKC68 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2OH。 これは実施例PKC62に 示された化合物のための代替的な合成である。この化合物は実施例PKC67に記 載した方法によってZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体 とエタノールアミンから合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を 使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(40%の収量)。白色の固形物。T LC上で単一のスポット、Rf=0.42(CHCl3/CH3OH=10:1)、融点151 〜154℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=422(M+1) 。分析(C213136:421として):計算値:C、59.84;H、7.41;N、9.97 。実験値:C、59.11;H、7.44;N、9.81。 実施例PKC69 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2O(CH2)2OH。 これは実施例 PKC63に示された化合物の代替的な合成である。この化合物は実施例PKC67 に記載した方法によってZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘 導体と2−(2−アミノエトキシ)エタノールから合成し、そして溶媒CHCl3/ CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(34%の収 量)。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.42(CHCl3/CH3 OH=10:1)、融点103〜105℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FA B)m/e=466(M+1)。分析(C233537:465として):計算値:C、59. 30;H、7.58;N、9.02。実験値:C、59.23;H、7.58;N、9.01。 実施例PKC70 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OCH32。 この化合物は実 施例PKC67に記載した方法によってZ−Leu−Abu−COOEtの1,3− ジチオラン誘導体とアミノアセトアルデヒドジメチルアセタールから合成し、そ して溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラフィー で精製した(25%の収量)。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.4 7(CHCl3/CH3OH=20:1)、融点99〜102℃。1H NMR(CDCl3) で 一致。MS(FAB)m/e=466(M+1)。分析(C233537:465として) :計算値:C、59.30;H、7.58;N、9.02。実験値:C、58.95;H、7.71;N 、9.00。 実施例PKC71 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OC25)2。 この化合物はZ −Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体とアミノアセトアルデ ヒドジエチルアセタールから合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1 )を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(36%の収量)。白色の固形物 。TLC上で単一のスポット、Rf=0.37(CHCl3/CH3OH=20:1)、 融点100〜103℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=494( 12%、M+1)、448(100%、M+1−45)。分析(C253937:493として): 計算値:C、60.83;H、7.96;N、8.51。実験値:C、60.73;H、7.98;N、 8.42。 実施例PKC72 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−C68(1,3,3−(CH3)3−5−OH。 この化合物はZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と3− アミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノールから合成し、そして溶 媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した(51%の収量)。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.55(CH Cl3/CH3OH=30:1)、融点59〜61℃。1H NMR(CDCl3)で一致。 MS(FAB)m/e=532(M+1)。分析(C294536: 531として):計算 値:C、65.51;H、8.53;N、7.90。実験値:C、65.21;H、8.55;N、7.81 。 実施例PKC73 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)264(4−OH)。 この化合物 はZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と4−(2−アミノエ チル)フェノールから合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使 用してカラムクロマトグラフィーで精製した(60%の収量)。白色の固形物。TL C上 で単一のスポット、Rf=0.56(CHCl3/CH3OH=30:1)、融点151〜153 ℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=498(M+1)。分 析(C273536:497として):計算値:C、65.17;H、7.09;N、8.45。実 験値:C、65.16;H、7.13;N、8.52。 実施例PKC74 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)264(2−OCH3)。 この化合 物はZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と2−メトキシフ ェネチルアミンから合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(50:1)を使用 してカラムクロマトグラフィーで精製した(71%の収量)。黄色の固形物。TLC 上で単一のスポット、Rf=0.47(CHCl3/CH3OH=50:1)、融点101〜10 3℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=512(M+1)。分 析(C283736:511として):計算値:C、65.73;H、7.29;N、8.21。実 験値:C、65.50;H、7.31;N、8.19。 実施例PKC75 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2264(3−OCH3)。 この化 合物はZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と3−メトキシ フェネチルアミンから合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(50:1)を使 用してカラムクロマトグラフィーで精製した(56%の収量)。黄色の固形物。TL C上で単一のスポット、Rf=0.46(CHCl3/CH3OH=50:1)、融点99〜1 00℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=512(M+1)。 分析(C283736:511として):計算値:C、65.73;H、7.29;N、8.21。 実験値:C、65.62;H、7.34;N、8.16。 実施例PKC76 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)264(4−OCH3)。 この化合 物はZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と4−メトキシフ ェネチルアミンから合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(50:1)を使用 してカラムクロマトグラフィーで精製した(50%の収量)。白色の固形物。TLC 上で単一のスポット、Rf=0.46(CHCl3/CH3OH=50:1)、融点152〜15 5℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=512(M+1)。分 析(C283736:511として):計算値:C、65.73;H、7.29;N、8.21。実 験値:C、65.64;H、7.30;N、8.19。 実施例PKC77 Z−Leu−Abu−CONH−CH263(3,5−(OCH3)2。 この化 合物はZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と3,5−ジメト キシフェネチルアミンから合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(50:1) を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(50%の収量)。白色の固形物。 TLC上で単一のスポット、Rf=0.46(CHCl3/CH3OH=50:1)、融点1 53〜155℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=528(M+ 1)。分析(C283737:527として):計算値:C、63.74;H、7.07;N、7 .96。実験値:C、63.66;H、7.09;N、7.92。 実施例PKC78 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)Ph。 この化合物は、 実施例PKC67に記載した方法によってZ−Leu−Abu−COOEtの1,3 −ジチオラン誘導体と2−アミノ−1−フェニルエタノールから合成し、そして溶 媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した(50%の収量)。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.48(CH Cl3/CH3OH=10:1)、融点152〜154℃。1H NMR(CDCl3)で一致 。MS(FAB)m/e=498(M+1)。分析(C273536:497として):計 算値:C、65.17;H、7.09;N、8.44。実験値:C、65.06;H、7.05;N、8. 50。 実施例PKC79 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)C64(4−OCH3)。 この化合物は2−アミノ−1−(4−メトキシ)フェニルエタノールを使用して合成 し、 そして溶媒AcOEt/ヘキサン(3:2)を使用してカラムクロマトグラフィ ーで精製した(26%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0 .56(AcOEt/ヘキサン=1:1)、融点128〜129℃。1H NMR(CDCl3 )で一致。MS(FAB)m/e=528(M+1)。分析(C283737:527とし て):計算値:C、63.74;H、7.07;N、7.96。実験値:C、63.44;H、7.08 ;N、7.82。 実施例PKC80 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)C62(2,4,6−(OCH3)3) 。 この化合物は2−アミノ−1−(2,4,6−トリメトキシ)フェニルエタノールを使 用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)、続いてCHCl3/ CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(29%の収 量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.54(CHCl3/CH3 OH=10:1)、融点170〜172℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB )m/e=588(90%、M+1)、570(100%、M+1−18)。分析(C304139 :587として):計算値:C、61.31;H、7.03;N、7.15。実験値:C、60.86; H、7.29;N、6.95。 実施例PKC81 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)C64(4−N(CH3)2)。 この化合物は2−アミノ−1−(4−ジメチルアミノ)フェニルエタノールを使用し て合成し、そして溶媒AcOEt/ヘキサン(6:1)を使用してカラムクロマ トグラフィーで精製した(23%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポッ ト、Rf=0.41(AcOEt/ヘキサン=6:1)、融点104℃。1H NMR(CD Cl3)で一致。MS(FAB)m/e=523(M+1−18)。分析(C294046 :540として):計算値:C、64.42;H、7.45;N、10.36。実験値:C、64.27 ;H、7.42;N、10.34。 実施例PKC82 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)C65。 この化合物は2 −アミノ−1−ペンタフルオロフェニルエタノールを使用して合成し、そして溶 媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した(66%の収量)。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.28(CH Cl3/CH3OH=10::1)、融点167〜171℃。1H NMR(CDCl3)で一 致。MS(FAB)m/e=570(M+1−18)。分析(C2730365:587と して):計算値:C、55.19;H、5.14;N、7.15。実験値:C、56.13;H、5.5 8;N、7.20。 実施例PKC83 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)C64(3−CF3)。 こ の化合物は2−アミノ−1−(3−トリフルオロメチル)フェニルエタノールを使用 して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロ マトグラフィーで精製した(72%の収量)。暗黄色の半固形物。TLC上で単一の スポット、Rf=0.48(CHCl3/CH3OH=10:1)。1H NMR(CDCl3 )で一致。MS(FAB)m/e=566(M+1)。分析(C2834363:565 として):計算値:C、59.46;H、6.06;N、7.42。実験値:C、59.12;H、 6.18;N、7.14。 実施例PKC84 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)C64(3−OPh)。 この化合物は2−アミノ−1−(3−フェノキシ)フェニルエタノールを使用して 合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマト グラフィーで精製した(67%の収量)。黄色の油状物。TLC上で単一のスポット 、Rf=0.54(CHCl3/CH3OH=10:1)。1H NMR(CDCl3)で一致 。MS(FAB)m/e=590(53%、M+1)、572(100%、M+1−18)。分析( C333937:589として):計算値:C、67.21;H、6.66;N、7.12。実験 値:C、66.76;H、6.25;N、7.06。 実施例PKC85 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)C64(4-OPh)。 この化合物は2−アミノ−1−(4−フェノキシ)フェニルエタノールを使用して 合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマト グラフィーで精製した(48%の収量)。黄色の半固形物。TLC上で単一のスポッ ト、Rf=0.22(CHCl3/CH3OH=20:1)、融点55〜60℃。1H NMR( CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=590(47%、M+1)、572(100%、M +1−18)。分析(C333937:589として):計算値:C、67.21;H、6.66 ;N、7.12。実験値:C、67.30;H、6.67;N、7.10。 実施例PKC86 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)C64(4-OCH2Ph)。 この化合物は2−アミノ−1−(4−ベンジロキシ)フェニルエタノールを使用し て合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマ トグラフィーで精製した(39%の収量)。黄色の半固形物。TLC上で単一のスポ ット、Rf=0.40(CHCl3/CH3OH=20:1)、融点59〜62℃。1H NMR (CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=604(M+1)。分析(C34413 7:603として):計算値:C、67.64;H、6.84;N、6.96。実験値:C、67.5 0;H、6.87;N、6.90。 実施例PKC87 Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4-3-OC6H4(3-CF3)。 この化合物は2−アミ ノ−1−(3−(3'−トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニルエタノールを使用し て合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマ トグラフィーで精製した(57%の収量)。黄色の半固形物。TLC上で単一のスポ ット、Rf=0.40(CHCl3/CH3OH=30:1)、融点97〜101℃。1H NMR (CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=658(M+1)。分析(C34383 73:657として):計算値:C、62.09;H、5.82;N、6.39。実験値:C、6 2.05;H、5.84;N、6.42。 実施例PKC88 Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H4-3-OC6H3(3,4-Cl2)。 この化合物は2−アミ ノ−1−(3−(3',4'−ジクロロ)フェノキシ)フェニルエタノールを使用して合成 し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラ フィーで精製した(55%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf =0.28(CHCl3/CH3OH=20:1)、融点63〜67℃。1H NMR(CDC l3)で一致。MS(FAB)m/e=659(M+1)。分析(C333737Cl2 :658として):計算値:C、60.18;H、5.66;N、6.38。実験値:C、59.37; H、5.12;N、6.16。 実施例PKC89 Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)C6H3(3,4-(OCH2Ph)2)。 この化合物は2−アミノ −1−(3,4−ジベンジロキシ)フェニルエタノールを使用して合成し、そして溶媒 CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製し た(60%の収量)。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.48(CHC l3/CH3OH=10:1)、融点101〜104℃。1H NMR(CDCl3)で一致。 MS(FAB)m/e=710(M+1)。分析(C414738:709として):計算 値:C、69.37;H、6.67;N、5.92。実験値:C、68.23;H、6.70;N、6.08 。 実施例PKC90 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)−1−C107。 この化 合物は2−アミノ−1−(1−ナフチル)フェニルエタノールを使用して合成し、そ して溶媒AcOEt/ヘキサン(1:1)を使用してカラムクロマトグラフィー で精製した(15%の収量)。淡橙色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0 .48(AcOEt/ヘキサン=1:1)、融点63〜71℃。1H NMR(CDCl3) で一致。MS(FAB)m/e=548(M+1)。分析(C313736:547として) :計算値:C、67.99;H、6.81;N、7.67。実験値:C、67.73;H、7.03;N 、7.40。 実施例PKC91 Z−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)−2−C107。 この化 合物は2−アミノ−1−(2−ナフチル)フェニルエタノールを使用して合成し、そ して溶媒AcOEt/ヘキサン(3:2)を使用してカラムクロマトグラフィー で精製した(17%の収量)。橙色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.3 9(AcOEt/ヘキサン=3:1)、融点137〜140℃。1H NMR(CDCl3) で一致。MS(FAB)m/e=548(M+1)。分析(C313736:547として ):計算値:C、67.99;H、6.81;N、7.67。実験値:C、68.15;H、6.83; N、7.43。 実施例PKC92 Z−Leu−Phe−CONH−CH2CH(OH)Ph。 この化合物は2− アミノ−1−フェニルエタノールを使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3 OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(46%の収量) 。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.72(CHCl3/CH3OH =10:1)、融点164〜166℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB) m/e=560(M+1)。分析(C323736: 559として):計算値:C、68.67 ;H、6.66;N、7.51。実験値:C、68.46;H、6.68;N、7.50。 実施例PKC93 Z−Leu−Phe−CONH−CH2CH(OH)C64(4−N(CH3)2)。 この化合物は2−アミノ−1−(4−ジメチルアミノ)フェニルエタノールを使用 して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロ マトグラフィーで精製した(22%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポ ット、Rf=0.68(CHCl3/CH3OH=10:1)、融点130℃(分解)。1H NM R(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=603(35%、M+1)、585(100% 、M+1−18)。分析(C344246:602として):計算値:C、67.75;H、7 .02;N、9.29。実験値:C、66.43;H、7.06;N、9.22。 実施例PKC94 Z−Leu−Phe−CONH−CH2CH(OH)C65。 この化合物は2 −アミノ−1−ペンタフルオロフェニルエタノールを使用して合成し、そして溶 媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した(47%の収量)。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.45(CH Cl3/CH3OH=20:1)、融点191〜192℃。1H NMR(DMSO−d6)で 一致。MS(FAB)m/e=632(100%、M+1−18)。分析(C3232365 :649として):計算値:C、59.16;H、4.96;N、6.46。実験値:C、61.18; H、5.37;N、6.68。 実施例PKC95 Z−Leu−Phe−CONH−CH2CH(OH)C64(3−CF3)。 この化合物は2−アミノ−1−(3−トリフルオロメチル)フェニルエタノールを 使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラム クロマトグラフィーで精製した(42%の収量)。暗黄色の半固形物。TLC上で単 一のスポット、Rf=0.48(CHCl3/CH3OH=10:1)。1H NMR(CD Cl3)で一致。MS(FAB)m/e=628(M+1)。分析(C3336363 :627として):計算値:C、63.15;H、5.78;N、6.69。実験値:C、63.24; H、5.82;N、6.65。 実施例PKC96 Z−Leu−Phe−CONH−CH2CH(OH)C64(3−OPh)。 この化合物は2−アミノ−1−(3−フェノキシ)フェニルエタノールを使用して 合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマト グラフィーで精製した(50%の収量)。黄色の半固形物。TLC上で単一のスポッ ト、Rf=0.25(CHCl3/CH3OH=20:1)。1H NMR(CDCl3)で一 致。MS(FAB)m/e=652(M+1)。分析(C384137:651として): 計算値:C、70.02;H、6.34;N、6.44。実験値:C、69.67;H、6.60;N、 6.23。 実施例PKC97 Z−Leu−Phe−CONH−CH2CH(OH)C64(4−OPh)。 この化合物は2−アミノ−1−(4−フェノキシ)フェニルエタノールを使用して 合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマト グラフィーで精製した(30%の収量)。黄色の半固形物。TLC上で単一のスポッ ト、Rf=0.20(CHCl3/CH3OH=30:1)。融点146〜149℃。1H NMR (CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=652(25%、M+1)、634(100%、 M+1−18)。分析(C384137:651として):計算値:C、70.02;H、6.3 4;N、6.44。実験値:C、70.14;H、6.36;N、6.38。 実施例PKC98 Z−Leu−Phe−CONH−CH2CH(OH)C64(4−OCH2Ph)。 この化合物は2−アミノ−1−(4−ベンジロキシ)フェニルエタノールを使用して 合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマト グラフィーで精製した(49%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット 、Rf=0.45(CHCl3/CH3OH=20:1)。融点133〜134℃。1H NMR( CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=666(M+1)。分析(C394337 :665として):計算値:C、70.35;H、6.51;N、6.31。実験値:C、69.55; H、6.46;N、6.25。 実施例PKC99 Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4-3-OC6H4(3-CF3)。 この化合物は2−アミノ −1−(3−トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニルエタノールを使用して合成 し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラ フィーで精製した(52%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf =0.23(CHCl3/CH3OH=20:1)。融点142〜143℃。1H NMR(CDC l3)で一致。MS(FAB)m/e=720(M+1)。分析(C3940373:7 19として):計算値:C、65.08;H、5.60;N、5.72。実験値:C、64.66;H 、 5.58;N、5.72。 実施例PKC100 Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H4-3-OC6H3(3,4-Cl2)。 この化合物は2−アミ ノ−1−(3−(3',4'−ジクロロ)フェノキシ)フェニルエタノールを使用して合成 し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラ フィーで精製した(41%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf =0.40(CHCl3/CH3OH=20:1)。融点136〜137℃。1H NMR(CD Cl3)で一致。MS(FAB)m/e=721(M+1)。分析(C383937Cl2 :720として):計算値:C、63.33;H、5.45;N、5.83。実験値:C、62.78 ;H、5.09;N、5.42。 実施例PKC101 Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)C6H3(3,4-(OCH2Ph)2)。 この化合物は2−アミノ −1−(3,4−ジベンジロキシ)フェニルエタノールを使用して合成し、そして溶媒 CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製し た(45%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.42(CHC l3/CH3OH=20:1)。融点149〜152℃。1H NMR(CDCl3)で一致。 MS(FAB)m/e=772(M+1)。分析(C464938:771として):計算 値:C、71.57;H、6.39;N、5.44。実験値:C、71.33;H、6.45;N、5.41 。 実施例PKC102 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−2−フリル。 この化合物は、実施 例PKC67に記載した方法によってZ−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジ チオラン誘導体と2−フルフリルアミンから合成し、そして溶媒CHCl3/CH3 OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(43%の収量) 。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.68(CHCl3/CH3OH =10:1)。融点138〜139℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB) m/e=458(M+1)。分析(C243136:457として):計算値:C、63.00 ;H、 6.83;N、9.18。実験値:C、62.22;H、6.72;N、9.00。 実施例PKC103 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−2−テトラヒドロフリル。 この化 合物は2−テトラヒドロフルフリルアミンを使用して合成し、そして溶媒CHC l3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(35 %の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.59(CHCl3/ CH3OH=20:1)。融点126〜128℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS (FAB)m/e=462(M+1)。分析(C243536:461として):計算値: C、62.45;H、7.64;N、9.10。実験値:C、62.37;H、7.63;N、9.19。 実施例PKC104 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−2−ピリジル。 この化合物はZ− Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と2−アミノメチルピリジ ンから合成した。室温で一夜反応させた後、この混合物にAcOEt(25mL)を 加えそして白色沈殿をろ過した。ろ液を水(3×10mL)、飽和NaCl(2×10mL )で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した。溶媒を留去した後、溶媒CHCl3/ CH3OH(10:1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ、 続いてAcOEt/ヘキサンから沈殿させて黄色の固形物を得た(50%の収量)。 TLC上で単一のスポット、Rf=0.50(CHCl3/CH3OH=10:1)。融点 117〜119℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=469(M+ 1)。分析(C253245:468として):計算値:C、64.08;H、6.88;N、1 1.96。実験値:C、63.93;H、6.86;N、11.85。 実施例PKC105 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−3−ピリジル。 この化合物は、実 施例PKC104に記載した方法によってZ−Leu−Abu−COOEtの1,3− ジチオラン誘導体と3−アミノメチルピリジンから合成し、そして溶媒CHCl3 /CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(35%の 収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.54(CHCl3/CH3 OH=10:1)。融点122〜123℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(F AB)m/e=469(M+1)。分析(C253245:468として):計算値:C、6 4.08;H、6.88;N、11.96。実験値:C、63.98;H、6.91;N、11.97。 実施例PKC106 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−4−ピリジル。 この化合物は4− アミノメチルピリジンを使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10 :1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(45%の収量)。黄色の固 形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.55(CHCl3/CH3OH=10:1) 。融点124〜126℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=46 9(M+1)。分析(C253245:468として):計算値:C、64.08;H、6.88 ;N、11.96。実験値:C、63.88;H、6.87;N、11.96。 実施例PKC107 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2−2−ピリジル。 この化合物は2 −(2−アミノエチル)ピリジンを使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3 OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(53%の収量) 。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.60(CHCl3/CH3OH =10:1)。融点128〜130℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB) m/e=483(M+1)。分析(C263445:482として):計算値:C、64.71; H、7.10;N、11.61。実験値:C、64.04;H、7.05;N、11.49。 実施例PKC108 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2−2−(N−メチルピロール)。 この化合物は実施例PKC104に記載した方法によって、保護されたZ−Le u−Abu−COOEtと2(2−アミノエチル)−1−メチルピロールから合成し 、そして溶媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマトグラフ ィーで精製した(16%の収量)。橙色の半固形物。TLC上で単一のスポット、Rf = 0.34(CHCl3/CH3OH=30:1)。融点120〜123℃。1H NMR(CDCl3 )で一致。MS(FAB)m/e=485(M+1)。分析(C263645:484と して):計算値:C、64.44;H、7.48;N、11.56。実験値:C、64.02;H、7. 26;N、11.21。 実施例PKC109 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)3−1−イミダゾリル。 この化合 物は実施例PKC104に記載した方法によって、1(3−アミノプロピル)イミダゾ ールを使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用して カラムクロマトグラフィーで精製した(27%の収量)。黄色の半固形物。TLC上 で単一のスポット、Rf=0.33(CHCl3/CH3OH=10:1)。融点52〜55℃ 。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=486(M+1)。分析( C253555:485として):計算値:C、61.83;H、7.26;N、14.42。実験 値:C、60.90;H、7.21;N、13.87。 実施例PKC110 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2−4−モルホリニル。 この化合 物は4−(2−アミノエチル)モルホリンを使用して合成し、そして溶媒CHCl3 /CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(55%の 収量)。黄色の半固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.49(CHCl3/C H3OH=10:1)。融点124〜126℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS( FAB)m/e=491(M+1)。分析(C253846:490として):計算値:C、 61.15;H、7.81;N、11.42。実験値:C、61.08;H、7.86;N、11.34。 実施例PKC111 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)3−4−モルホリニル。 この化合 物は4−(3−アミノプロピル)モルホリンを使用して合成し、そして溶媒CHCl3 /CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(42% の収量)。昔色の半固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.50(CHCl3/ CH3 OH=10:1)。融点25〜126℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FA B)m/e=505(M+1)。分析(C264046:504として):計算値:C、61. 88;H、7.99;N、11.10。実験値:C、61.69;H、7.95;N、11.07。 実施例PKC112 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)3−1−ピロリジニル−2−オン。 この化合物はZ−Leu−Abu−COOHと1−(3−アミノプロピル)2−ピ ロリジノンから製造し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用して カラムクロマトグラフィーで精製した(33%の収量)。白色の半固形物。TLC上 で単一のスポット、Rf=0.51(CHCl3/CH3OH=10:1)。1H NMR( CDCl3)で一致。MS(FAB)、m/e=503(M+1)。分析(C26384 6:502として):計算値:C、62.13;H、7.62;N、11.14。実験値:C、62. 02;H、7.71;N、10.52。 実施例PKC113 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2−3−インドリル。 この化合物 はZ−Leu−Abu−COOHと3−(2−アミノエチル)インドールから製造し 、そして溶媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマトグラフ ィーで精製した(18%の収量)。白色の半固形物。TLC上で単一のスポット、Rf =0.47(CHCl3/CH3OH=30:1)。1H NMR(CDCl3)で一致。M S(精密FAB)、m/e=521 2745。 実施例PKC114 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−2−キノリニル。 この化合物は、 実施例PKC104に記載した方法によってZ−Leu−Abu−COOEtの1,3 −ジチオラン誘導体と2−アミノメチルキノリンから製造し、そして溶媒AcOE t/ヘキサン(2:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(16% の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.27(AcOEt/ヘ キサン=2:1)。融点135〜138℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(F AB)m/e=519(M+1)。分析(C293445:518として):計算値:C、6 7.16;H、6.60;N、10.80。実験値:C、66.89;H、6.68;N、10.61。 実施例PKC115 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−1−イソキノリニル。 この化合物 は1−アミノメチルイソキノリンから製造し、そして溶媒AcOEt/ヘキサン( 2:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(12%の収量)。黄色の 固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.34(AcOEt/ヘキサン=1:1) 。融点121〜125℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=51 9(M+1)。分析(C293445:518として):計算値:C、67.16;H、6.60 ;N、10.80。実験値:C、67.11;H、6.61;N、10.83。 実施例PKC116 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)3−1−テトラヒドロキノリニル。 この化合物はN−アミノプロピルテトラキノリンを使用して合成し、そして溶 媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した(40%の収量)。油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.26(CHCl3 /CH3OH=20:1)。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e =551(M+1)。分析(C314245:550として):計算値:C、67.61;H、7 .69;N、10.17。実験値:C、67.15;H、7.42;N、10.02。 実施例PKC117 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)3−2−テトラヒドロイソキノリニル 。 この化合物はN−アミノプロピルイソテトラキノリンを使用して合成し、そし て溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで 精製した(20%の収量)。黄色の半固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.5 1(CHCl3/CH3OH=20:1)。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(F AB)m/e=551(M+1)。分析(C314245:550として):計算値:C、67 .61;H、7.69;N、10.17。実験値:C、67.23;H、7.32;N、9.98。 実施例PKC118 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−8−カフェイン。 この化合物は8 −アミノメチルカフェインを使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH (20:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(30%の収量)。黄色 の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.35(CHCl3/CH3OH=10: 1)。融点171〜177℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e= 556(16%、M+1-28)、471(100%、M+1−113)。分析(C28H37N7O7:583 として):計算値:C、57.62;H、6.39;N、16.79。実験値:C、57.70;H、 6.48;N、16.69。 実施例PKC119 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−2−(4−メチル−2−チアゾリル)。 この化合物は、合成された2−アミノメチル−4−メチルチアゾールを使用して 製造し、そして溶媒AcOEt/ヘキサン(6:1)を使用してカラムクロマト グラフィーで精製した(26%の収量)。橙色の半固形物。TLC上で単一のスポッ ト、Rf=0.40(AcOEt/ヘキサン=6:1)。1H NMR(CDCl3)で一致 。MS(FAB、C243245S:488として計算)m/e=489(3%、M+1) 、376(100%、M+1−113)。 実施例PKC120 Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)2−NH−ビオチニル。 この化合 物はZ−Leu−Abu−COOHと塩酸ビオチニルエチレンジアミンから製造 した。ビオチン(1g、4.1ミリモル)を70℃で20mLのDMFに溶解し、そして4 0℃に冷却し、次にDMF3mL中CDI(0.97g、6ミリモル)を加えると白色の 沈殿が生じた。室温で2時間撹拌した後、DMF10mL中エチレンジアミン(1.34 mL、20ミリモル)を加え、そして更に3時撹拌した。DMFを留去した後、半固 形物残渣を還流メタノール50mLに溶解し、そして未反応ビオチンをろ過して除去 した。溶液を蒸発乾固し、残渣をCHCl3で洗浄してイミダゾールを除去し、 水 6mLに溶解し、1N HClでpH3.0に酸性化し、そして蒸発乾固した。粗製の 生成物はメタノールから結晶化して1.04gの塩酸ビオチニルエチレンジアミンを 得た(79%の収量)。TLC上で長いスポット、Rf=0.21(ブタノール:AcOH :H2O=4:1:1)。融点241〜242℃。1H NMRは構造と一致している。 Z−Leu−Abu−COOH(0.6g、1.58ミリモル)のDMF(15mL)撹 拌溶液にHOBt(0.22g、1.58ミリモル)、DCC(0.49g、2.38ミリモル)を 加え、そして撹拌を室温で2時間継続した(混合物A)。塩酸ビオチニルエチレン ジアミン(0.6g、1.85ミリモル)のDMF(10mL)撹拌溶液にTEA(0.28mL 、2.03ミリモル)を0〜5℃で加え、そして室温で2時間撹拌した(混合物B)。 撹拌した混合物Aに混合物Bを加え、そして3日間撹拌した。ろ過した後、ろ液 を留去して半固形物を得、そしてこれをH2O(30mL)、1M HCl(30mL)、H2 O(30mL)で洗浄し、そして真空下で乾燥した。溶媒CHCl3/CH3OH( 5:1)を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーで黄色の固形物を得た (42%の収量)。TLC上で長いスポット、Rf=0.41(CHCl3/CH3OH=5 :1)。融点188〜192℃(分解)。1H NMR(DMSO−d6)で一致。MS(F AB)m/e=647(M+1)。分析(C314667S:646として):計算値:C 、57.56;H、7.17;N、12.99。実験値:C、57.04;H、7.21;N、13.29。 実施例PKC121 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−3−ピリジル−N−オキシド。 この化合物はZ−Leu−Abu−COOHと3−アミノメチルピリジン−N −オキシドから製造し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用して カラムクロマトグラフィーで精製した(15%の収量)。黄色の油状物。TLC上で 長いスポット、Rf=0.40(CHCl3/CH3OH=5:1)。1H NMR(CD Cl3)で一致。MS(FAB、C253246:484として計算)m/e=485( 2%、M+1)、372(100%、M+1−113)。 実施例PKC122 Z−Leu−Abu−CONH−CH2−6−ウラシル。 この化合物はZ− Leu−Abu−COOHと6−アミノメチルウラシルから製造し、そして溶媒 CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製し た(1.5%の収量)。褐色の油状物。TLC上で長いスポット、Rf=0.28(CHC l3/CH3OH=10:1)。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB、C243157:501として計算)m/e=389(100%、M+1−113)。 実施例PKC123 Z−Leu−Phe−CONH−CH2−2−ピリジル。 この化合物は、実 施例PKC104に記載した方法によってZ−Leu−Phe−COOEtの1,3− ジチオラン誘導体と2−アミノメチルピリジンから製造し、そして溶媒CHCl3 /CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(41%の 収量)。黄色の固形物。TLC上で長いスポット、Rf=0.40(CHCl3/CH3 OH=20:1)。融点144〜146℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FA B)m/e=531(M+1)。分析(C303445:530として):計算値:C、67. 91;H、6.46;N、10.56。実験値:C、67.64;H、6.50;N、10.64。 実施例PKC124 Z−Leu−Phe−CONH−(CH2)3−4−モルホリニル。 この化合 物はZ−Leu−Phe−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と4−(3−アミノ プロピル)モルホリンから製造し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1) を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(40%の収量)。黄色の固形物。 TLC上で長いスポット、Rf=0.55(CHCl3/CH3OH=10:1)。融点155 〜156℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=581(M+1) 。分析(C314246:566として):計算値:C、65.70;H、7.47;N、9.89 。実験値:C、65.64;H、7.49;N、9.84。 実施例PKC125 Z−Leu−Phe−CONH−CH2−2−キノリニル。 この化合物は2 −アミノメチルキノリンを使用して製造し、そして溶媒AcOEt/ヘキサン( 1: 1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(33%の収量)。黄色の固形 物。TLC上で長いスポット、Rf=0.30(AcOEt/ヘキサン=1:1)。融点 131〜135℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=581(M+ 1)。分析(C343645:580として):計算値:C、70.32;H、6.25;N、9 .65。実験値:C、70.31;H、6.27;N、9.63。 実施例PKC126 Z−Leu−Phe−CONH−CH2−1−イソキノリニル。 この化合物 は1−アミノメチルキノリンを使用して製造し、そして溶媒AcOEt/ヘキサン (1:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(7%の収量)。黄色 の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.45(AcOEt/ヘキサン=1: 1)。融点169〜173℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e =581(M+1)。分析(C343645:580として):計算値:C、70.32;H、6 .25;N、9.65。実験値:C、70.05;H、6.29;N、9.47。 実施例PKC127 Z−Leu−Phe−CONH−(CH2)3−1−テトラヒドロキノリニル。 この化合物はN−アミノプロピルテトラキノリンを使用して製造し、そして溶 媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した(40%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.58(CH Cl3/CH3OH=1:1)。融点115〜120℃。1H NMR(CDCl3)で一致 。MS(FAB)m/e=613(M+1)。分析(C364445:612として):計 算値:C、70.56;H、7.24;N、9.14。実験値:C、70.46;H、7.26;N、9. 19。 実施例PKC128 Z−Leu−Phe−CONH−(CH2)3−2−テトラヒドロイソキノリニル 。 この化合物はN−アミノプロピルイソテトラキノリンを使用して製造し、そし て溶媒CHCl3/CH3OH(20:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで 精製した(51%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.62( CHCl3/CH3OH=10:1)。融点107〜111℃。1H NMR(CDCl3)で 一致。MS(FAB)m/e=613(M+1)。分析(C364445:612として) :計算値:、70.56;H、7.24;N、9.14。実験値:C、69.61;H、7.25;N、 9.05。 実施例PKC129 Z−Leu−Phe−CONH−(CH2)2NH−ビオチニル。 この化合物は、実施例PKC120で記載した方法によってZ−Leu−Phe −COOHと合成された塩酸ビオチニルエチレンジアミンから製造し、そして溶 媒CHCl3/CH3OH(5:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した(35%の収量)。白色の固形物。TLC上で長いスポット、Rf=0.42(CHC l3/CH3OH=5:1)。融点204〜206℃(分解)。1H NMR(DMSO−d6 )で一致。MS(FAB)m/e=709(M+1)。分析(C364867S:708と して):計算値:C、60.99;H、6.82;N、11.85。実験値:C、61.03;H、6. 83;N、11.77。 実施例PKC130 Z−Leu−Nva−CONH−CH2CH(OH)Ph。 この化合物は、 実施例PKC67に記載した方法によってZ−Leu−Nva−COOEtの1,3 −ジチオラン誘導体と2−アミノ−1−フェニルエタノールから合成し、そして溶 媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した(54%の収量)。白色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.56(CH Cl3/CH3OH=10:1)。融点75〜77℃。1H NMR(CDCl3)で一致。 MS(FAB)C283736S:511として計算)m/e=512(M+1)。 実施例PKC131 Z−Leu−Nva−CONH−CH2−2−ピリジル。 この化合物は、実 施例PKC104に記載した方法によってZ−Leu−Nva−COOEtの1,3− ジチオラン誘導体と2−アミノメチルピリジンから製造し、そして溶媒CHCl3 /CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(50% の収量)。黄色の固形物。TLC上で長いスポット、Rf=0.55(CHCl3/CH3 OH=10:1)。融点65〜70℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FA B、C263445:482として計算)m/e=483(M+1)。 実施例PKC132 Z−Leu−Nva−CONH−(CH2)3−4−モルホリニル。 この化合 物はZ−Leu−Nva−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と4−(3−アミノ プロピル)モルホリンから製造し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1) を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(37%の収量)。黄色の固形物。 TLC上で長いスポット、Rf=0.23(CHCl3/CH3OH=10:1)。融点10 8〜110℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB、C274246:5 18として計算)m/e=519(M+1)。 実施例PKC133 CH3OCO(CH2)2CO−Leu−Abu−CONHEt。 固形のZ− Leu−Abu−CONHEt(1g、2.47ミリモル)に臭化水素の酢酸溶液( 30重量%、1.52mL、7.40ミリモル)を室温で加えた。混合物を1時間激しく撹拌 し、この時間中にケトアミドは全て酢酸に溶解した。Et2O(30mL)で反応を 停止させ、その後分離した。半固形物を磨砕し、そしてEt2O(5×30mL)で 連続して洗浄した。溶媒を除去した後、残渣を真空下で乾燥すると非常に吸湿性 の固形物が得られた。1H NMR(CDCl3)はZ基の喪失を示した。収量は7 0〜80%であった。 コハク酸モノメチル(0.28g、2.13ミリモル)のDMF(10mL)撹拌溶液にD CC(0.44g、2.13ミリモル)およびHOBt(0.29g、2.13ミリモル)を加え た。この混合物を室温で2時間混合した(混合物A)。Leu−Abu−CONH Et.HBr(0.5g、1.42ミリモル)のDMF(5mL)撹拌溶液にTEA(0.2m L、1.42ミリモル)を0〜5℃で加え、そして30分間撹拌した(混合物B)。撹拌 した混 合物Bに混合物Aを0〜5℃で加え、そして反応物を室温で一夜撹拌した。溶媒 を留去した後、AcOEt(40mL)を加え、沈殿をろ過し、ろ液を0.25N HCl (10mL)、H2O(20mL)、10% Na2CO3(3×20mL)、H2O(20mL)、飽和NaC l(2×20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして濃縮した。溶媒CHCl3/ CH3OH(10:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで黄色の半 固形物を得た(42%の収量)。TLC上で単一のスポット。Rf=0.43(CHCl3 /CH3OH=10:1)。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB、C18 3136:385として計算)m/e=386(M+1)。 実施例PKC134 2−フリル−CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物は化合物 67で記載した方法によって2−フリルカルボン酸を使用して合成し、そして溶媒 CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製し た(39%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.51(CHC l3/CH3OH=10:1)。融点58〜59℃。1H NMR(CDCl3)で一致。M S(FAB)m/e=366(M+1)。分析(C182735:365として):計算値 :C、59.16;H、7.44;N、11.50。実験値:C、58.12;H、7.53;N、11.64 。 実施例PKC135 2−テトラヒドロフリル−CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化 合物は2−テトラヒドロフリルカルボン酸を使用して合成し、そして溶媒CHC l3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(41 %の収量)。黄色の油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.54(CHCl3/ CH3OH=10:1)。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB、C183 135:369として計算)m/e=370(M+1)。 実施例PKC136 3−ピリジル−CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物はニコ チン酸を使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用し てカラムクロマトグラフィーで精製した(49%の収量)。黄色の固形物。TLC上 で単一のスポット、Rf=0.56(CHCl3/CH3OH=10:1)。融点57〜61℃ 。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=377(M+1)。分析( C192844:376として):計算値:C、60.58;H、7.49;N、14.92。実験 値:C、60.05;H、7.51;N、14.58。 実施例PKC137 2−ピラジニル−CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物は2 −ピラジンカルボン酸を使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10 :1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(18%の収量)。黄色の固 形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.33(CHCl3/CH3OH=10:1) 。融点51〜56℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=378( M+1)。分析(C182754:377として):計算値:C、57.29;H、7.16; N、18.56。実験値:C、56.74;H、7.28;N、18.32。 実施例PKC138 2−キノリニル−CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物はキ ナルジン酸を使用して合成し、そして溶媒AcOEt/ヘキサン(1:1)を使 用してカラムクロマトグラフィーで精製した(45%の収量)。橙色の固形物。TL C上で単一のスポット、Rf=0.48(AcOEt/ヘキサン=1:1)。融点56〜59 ℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=427(M+1)。分 析(C233044:426として):計算値:C、64.79;H、7.09;N、13.13。 実験値:C、64.98;H、7.45;N、12.48。 実施例PKC139 1−イソキノリニル−CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物 は1−イソキノリンカルボン酸を使用して合成し、そして溶媒AcOEt/ヘキサ ン(1:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した(46%の収量)。赤 色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.47(AcOEt/ヘキサン=1 :1)。融点104〜106℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/ e=427(M+1)。分析(C233044:426として):計算値:C、64.79;H 、7.09;N、13.13。実験値:C、65.00;H、7.31;N、12.96。 実施例PKC140 4−モルホリニル−CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物は 4−モルホリンカルボニルクロリド(1ミリモル)、Leu−Abu−CONHE t・HBr(1ミリモル)およびTEA(2.5ミリモル)を使用して合成し、そ して溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロマトグラフィー で精製した(33%の収量)。黄色の油状物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.4 5(CHCl3/CH3OH=10:1)。1H NMR(CDCl3)で一致。MS( FAB、C183245:384として計算)m/e=385(M+1)。 実施例PKC141 Ph(CH2)2−CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物はPh (CH2)2CO−Leu−Abu−COOEtの1,3-ジチオラン誘導体とEtNH2 を使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカ ラムクロマトグラフィーで精製した(72%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単 一のスポット、Rf=0.23(CHCl3/CH3OH=30:1)。融点134〜136℃。1 H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=404(M+1)。分析(C22 3334:403として):計算値:C、65.48;H、8.24;N、9.60。実験値: C、65.52;H、8.30;N、9.42。 実施例PKC142 1−C107CH2CO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物は1 −C107CO−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体とEtN H2を使用して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用して カラムクロマトグラフィーで精製した(67%の収量)。黄色の固形物。TLC上で 単一のスポット、Rf=0.47(CHCl3/CH3OH=30:1)。融点201〜203℃ 。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=440(M+1)。分析(C253334:439として):計算値:C、68.31;H、7.57;N、9.56。実験値:C 、68.19;H、7.52;N、9.49。 実施例PKC143 Ph2CHCO−Leu−Abu−CONHEt。 この化合物はPh2CH CO−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体とEtNH2を使用 して合成し、そして溶媒CHCl3/CH3OH(10:1)を使用してカラムクロ マトグラフィーで精製した(24%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポ ット、Rf=0.40(CHCl3/CH3OH=10:1)。融点78〜83℃。1H NMR (CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=467(M+1)。分析(C27353 4:466として):計算値:C、69.65;H、7.58;N、9.02。実験値:C、70.0 4;H、7.72;N、8.72。 実施例PKC144 Ph2CHCO−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)Ph。 この 化合物はPh2CHCO−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体 と2−アミノ−1−フェニルエタノールを使用して合成し、そしてCHCl3、続 いて溶媒CHCl3/CH3OH(30:1)を使用してカラムクロマトグラフィー で精製した(30%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.4 0(AcOEt/ヘキサン=1:1)。融点178〜180℃。1H NMR(CDCl3) で一致。MS(FAB)m/e=558(M+1)。分析(C333935:557として ):計算値:C、71.07;H、7.05;N、7.53。実験値:C、70.93;H、7.10; N、7.46。 実施例PKC145 Ph2CHCO−Leu−Abu−CONH−2−CH2−ピリジル。 この 化合物はPh2CHCO−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体 と2−アミノメチルピリジンを使用して製造し、そしてCHCl3、続いて溶媒C H Cl3/AcOEt(7:3)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した( 9%の収量)。融点161〜163℃。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf =0.30(CHCl3/CH3OH=10:1)。1H NMR(CDCl3)で一致。M S(FAB)m/e=529(M+1)。分析(C313644:528として):計算値 :C、70.43;H、6.86;N、10.60。実験値:C、70.42;H、6.91;N、10.47 。 実施例PKC146 Ph2CHCO−Leu−Abu−CONH−N−(CH2)3−モルホリニル。 この化合物はPh2CHCO−Leu−Abu−COOEtの1,3−ジチオラン 誘導体とN−アミノプロピルモルホリンを使用して製造し、そしてCHCl3、 続いて溶媒CHCl3/AcOEt(7:3)を使用してカラムクロマトグラフィ ーで精製した(25%の収量)。融点170〜174℃。黄色の固形物。TLC上で単一の スポット、Rf=0.25(CHCl3/CH3OH=10:1)。1H NMR(CDCl3 )で一致。MS(FAB)m/e=565(M+1)。分析(C324445:564と して):計算値:C、68.06;H、7.85;N、9.92。実験値:C、67.22;H、7. 77;N、9.75。 実施例PKC147 Ph2CHCO−Leu−Phe−CONH−CH2CH(OH)Ph。 この 化合物はPh2CHCO−Leu−Phe−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体 と2−アミノ−1−フェニルエタノールを使用して製造し、そしてCHCl3/エ ーテルから結晶化して精製した(16%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一の スポット、Rf=0.41(AcOEt/CH3OH=9:1)。融点192〜196℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=620(M+1)。分析(C384135:619として):計算値:C、73.64;H、6.67;N、6.78。実験値:C 、72.00;H、6.62;N、6.41。 実施例PKC148 Ph2CHCO−Leu−Phe−CONH−CH2−2−ピリジル。 この 化 合物はPh2CHCO−Leu−Phe−COOEtの1,3−ジチオラン誘導体と 2−アミノメチルピリジンを使用して合成し、そしてCHCl3、続いて溶媒CH Cl3/AcOEt(9:1)を使用してカラムクロマトグラフィーで精製した( 9%の収量)。黄色の固形物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.33(AcOEt /CH3OH=9:1)。融点160〜162℃。1H NMR(CDCl3)で一致。M S(FAB)m/e=591(M+1)。分析(C363844:590として):計算値 :C、73.20;H、6.48;N、9.48。実験値:C、69.91;H、6.29;N、8.98。 実施例PKC149 Ph2CHCO−Leu−Phe−CONH−(CH2)3−4−モルホリニル。 この化合物はPh2CHCO−Leu−Phe−COOEtの1,3−ジチオラン 誘導体とN−アミノプロピルモルホリンを使用して合成し、そしてAcOEt、 続いてAcOEt/エーテルから結晶化して精製した(20%の収量)。黄色の固形 物。TLC上で単一のスポット、Rf=0.45(AcOEt/CH3OH=9:1)。 融点158〜160℃。1H NMR(CDCl3)で一致。MS(FAB)m/e=627( M+1)。分析(C374645:626として):計算値:C、70.90;H、7.40; N、8.94。実験値:C、70.05;H、7.43;N、8.68。 ペプチドのケト化合物を合成する或る特定の合成工程には種々の技術を使用す ることができる。次の2つの実施例では追加的な合成方法を提供する。 実施例PKC150 ジメチルウレア−(L)−Leu−(L)−Abu−CONH−Et。 ジメチ ルウレア−(L)−Leu−(L)−Abu−CONH−Etの構造は以下に示す: この化合物は反応剤ジメチルウレア−(L)−Leu−(L)−Abu ヒドロキシ エ チルアミドを合成して製造した。 (L)−ロイシン(1.31g(10ミリモル))を、2つの等圧滴下漏斗を備えた3頸 丸底フラスコに入れた。12.5mLの1.0N NaOH(12.5ミリモル)をフラスコに 加え、そしてその後混合物を氷の上で冷却し、12.5mLの1.0N NaOHを1つの 滴下漏斗に入れそして1.15mL(12.5ミリモル)のジメチルカルバモイルクロリド をもう1つの漏斗に入れた。添加漏斗の内容物は10分間かけて同時に添加した。 混合物は更に15分間反応させた。次に、反応物を酢酸エチル15mlで2回洗浄した 。水層を氷の上で冷却し、そして1.0N HClでpH2に酸性化した。水層を酢 酸エチル15mlで3回抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ 過し、そして真空下で濃縮した。0.10gの白色固形物(5%)が残存し、これは 溶出液として91:8:1のクロロホルム:メタノール:酢酸を使用したとき0.31 のRf値を有していた。 Boc−Abuヒドロキシエチルアミド(0.233g、0.894ミリモル)をジオキサ ン5mlに溶解し、続いて20mLの4N HCl/ジオキサンを添加した。反応混合 物を2時間反応させた。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、そして次の工程 で直接使用した。HCl−Abu ヒドロキシエチルアミドを30mLの無水DMF に溶解し、そして氷浴上で10分間冷却した。この溶液にモルホリンロイシンウレ ア0.217g(1.07ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン 0.46ml(2.68ミリモ ル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)0.133gを加え、そし て30分間平衡化させた。その後、無水DMF 10mLに懸濁したEDC 0.188g(0 .984ミリモル)を加え、そして反応混合物を一夜反応させた。反応混合物を真空 下で濃縮し、そして得られた残渣は、溶出液として90:10のクロロホルム:メタ ノールを使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。上記の溶媒 系で0.38のRf値を有する白色固形物0.2044g(66.56%の収量)が残った。 ジメチルウレア−Leu−Abu−ヒドロキシエチルアミド0.100g(0.291ミ リモル)を塩化メチレン10mLに溶解し、そして氷浴中で冷却した。この混合物に 0.487mg(0.003ミリモル)の2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニロキシ、遊 離ラジカル(TEMPO)および0.014mL(0.291ミリモル)のKBr水溶液(K Br 5.95gを水25mLに溶解)を加えた。反応混合物を激しく撹拌し、その間に15 分間隔で1Mの水性次亜塩素酸ナトリウム(pH9.5)80マイクロリットルを4 回加えた。その後反応混合物を90:10のクロロホルム:メタノールを使用してT LCで分析して反応の完了をチェックした。反応が完了していない場合、TEM POの更なる部および次亜塩素酸ナトリウム溶液の更なる部を加えるべきである 。この反応にはTEMPOと次亜塩素酸ナトリウムが更に3部必要であった。 TLCで反応が完了したと思われたとき、層を分離した。水層を塩化メチレン (3×10mlLで抽出した。有機層を合わせて10%のHCl(1×10mL)、100mL中1. 6gのKIを含有する10%のHClストック溶液 30mL、10%のチオ硫酸ナトリウ ム(2×30mL)および食塩水(1×30mL)で洗浄した。次に、有機層を硫酸マグ ネシウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。粗製物質は石油エーテル で磨砕して灰色がかった白色固形物を得、これを酢酸エチル:ヘキサンから再結 晶した。上記の溶媒系で0.43のRf値を有する白色の固形物0.048g(48.5%の収 量)を得た。 生成物をシリカゲルでTLC分析すると上記溶媒系で0.43のRf値が得られた 。15〜25%のBの傾斜/30分(A=水中0.1%のTFA、B=アセトニトリル中0 .1%のTFA)を使用して60℃でブイダック(Vydac)C4カラム(4.6×250mm) でHPLC分析を実施した。生成物は14.49分の保持時間および97%の純度を有 していた。 最終生成物の分析で次の結果が得られた:マススペクトル分析ではm/z343で (M+H)+であった。C163044としての元素分析では55.80 C、8.70 Hお よび15.97 Nであったが、計算値は56.12 C、8.83 Hおよび16.3 6Nであった 。1H NMR(600MHz、d6−DMSO)分析で観察されたシフトは次のとお りであった:8.65(t,1H)、8.10(d,1H)、6.07(d,1H)、4.85(m,1H )、4.20(m,1H)、3.12(m,2H)、2.77(s,6H)、1.77(m,1H)、1.63( m,1H)、1.48(m,2H)、1.40(m,1H)、1.02(t,1H)、0.85(m,9H )。 実施例PKC151 Boc−(L)−Leu−(L)−Abu−CONH−Et。 Boc-(L)−Leu−(L)−Abu−CONH−Etの構造は次に示す: この化合物は反応剤Boc−(L)−Leu−(L)−Abu ヒドロキシエチルアミ ドを合成して製造した。 Boc−Abuヒドロキシエチルアミド(0.233g、894ミリモル)をジオキサン 5mLに溶解し、続いて20mLの4N HCl/ジオキサンを添加した。反応混合物 を2時間反応させた。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、そして次の工程で 直接使用した。上記のように調製したHCl・Abu ヒドロキシエチルアミド を25mLの無水DMFに溶解し、そして氷浴上で10分間冷却した。この溶液にモル ホリンロイシンウレア0.267g (1.07ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン 0. 46mL(2.68ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)0.13 3gを加え、そして30分間平衡化させた。その後、無水DMF 10mLに懸濁したE DC0.188g(0.984ミリモル)を加え、そして反応混合物を一夜反応させた。反 応混合物を真空下で濃縮し、そして得られた残渣をクロロホルム100mLに溶解し た。この溶液を飽和重炭酸ナトリウム50mLおよび食塩水50mLで共に2回洗浄した 。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗製物質は溶 出液として90:10のクロロホルム:メタノールを使用してシリカゲルカラムクロ マトグラフィーで精製した。上記の溶媒系で0.42のRf値を有する白色固形物0.1 841g(55.12%の収量)が残った。 Boc−Leu−Abu−ヒドロキシエチルアミド(0.0823g、0.22ミリモル) を塩化メチレン10mLに溶解し、そして氷浴中で冷却した。この混合物に0.325mg (0.002ミリモル)の2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニロキシ、遊離ラジ カル(TEMPO)および0.011mLのKBr水溶液(KBr5.95gを水25mLに溶解 )を加えた。反応混合物を激しく撹拌し、その間に15分間隔で1Mの水性次亜塩 素酸ナトリウム(pH9.5)60マイクロリットルを4回加えた。その後反応混合 物を90:10のクロロホルム:メタノールを使用してTLCで分析して反応の完了 を チェックした。反応が完了していない場合、TEMPOの更なる部および次亜塩 素酸ナトリウム溶液の更なる部を加えるべきである。この反応にはTEMPOと 次亜塩素酸ナトリウムが更に1部必要であった。 TLCで反応が完了したと思われたとき、層を分離した。水層を塩化メチレン (3×10mL)で抽出した。有機層を合わせて10%のHCl(1×10mL)、100mL中1 .6gのKIを含有する10%のHClストック溶液30mL、10%のチオ硫酸ナトリウ ム(2×30mL)および食塩水(1×30mL)で洗浄した。次に、有機層を硫酸マグ ネシウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。粗製物質は石油エーテル で磨砕して灰色がかった白色固形物を得、これを酢酸エチル:ヘキサンから再結 晶した。上記の溶媒系で0.52のRf値を有する白色固形物0.067g(82.3%の収量 )が残った。 生成物をシリカゲルでTLC分析すると上記溶媒系で0.52のRf値が得られた 。25〜35%のBの傾斜/30分(A=水中0.1%のTFA、B=アセトニトリル中0 .1%のTFA)を使用して60℃でブイダックC4カラム(4.6×250mm)でHPL C分析を実施した。生成物は21.05分の保持時間および99.14%の純度を有してい た。 最終生成物の分析で次の結果が得られた:マススペクトル分析ではm/z372で (M+H)+であった。C183335としての元素分析では57.84C、8.84Hお よび11.05Nであったが、計算値は58.20 C、8.95 Hおよび11.05 Nであった。1 H NMR(600MHz、d6−DMSO)分析で観察されたシフトは次のとおり であった:8.66(t,1H)、8.06(d,1H)、6.85(d,1H)、4.88(m,1H) 、3.99(m,1H)、3.12(m,2H)、1.77(m,1H)、1.77(m,1H)、1.60( m,1H)、1.51(m,1H)、1.35(幅広s,11H)、1.02(t,3H)、0.86(m, 9H)。モルホリンペプチドケト化合物 ペプチドケト化合物に関する上記説明から明らかなように、本願明細書で使用 されるペプチドケト化合物の用語にはモルホリンペプチドケト化合物も含まれる 。これらのモルホリン化合物は上記で言及したペプチドケト化合物の種々のクラ スまたはサブクラスおよびタイプに分類することができる。それ故、例えば、こ れらの化合物にはモルホリンペプチドケト酸、モルホリンペプチドケトアミドお よ びモルホリンペプチドケトエステルが含まれる。モルホリンペプチドケト化合物 はN末端またはC末端モルホリン基を有することができる。N末端モルホリンペ プチドケト化合物においては、M基(またはM1、M2、M3、M4基)はモルホリ ン環を有しており、この環は、或る状況下では、N末端アミノ酸の窒素を含有す ることができる。C末端モルホリンペプチドケト化合物はモルホリン環を有して おり、これは該化合物のC末端R(またはR1等)の一部である。これらの化合 物の或る例においては、R基は上記実施例PKC140で記載した化合物と同様に 、アルキルモルホリンを有している。 モルホリンペプチドケト化合物は他のペプチドケト化合物の合成に使用される 合成技術に全体として類似した技術を使用して製造することができる。 C末端モルホリンペプチドケト化合物は、対応するペプチドケトエステルから 誘導されるペプチドケトアミドの一般的な製造方法を使用して製造することがで きる。C末端ペプチドケト化合物の場合には、ペプチドケトエステルをN−アミ ノアルキルモルホリンと反応させて、ペプチドケトエステルのC末端N−アルキ ルモルホリン誘導体を製造することができる。このような1つの方法は実施例P KC140として上記で示している。 N末端モルホリンペプチドケト化合物は上記で概略した一般的な方法で製造す ることができ、その際モルホリン化合物は他のN末端封鎖基の代わりに使用され る。しかし乍ら、他の合成方法を使用することもできる。以下の実施例はN末端 モルホリン化合物の1つの代表的な製造方法を示すものである。 実施例PKC152 モルホリンウレア−(L)−Leu−(L)−Abu−CONH−Et.モルホリ ンウレア−(L)−Leu−(L)−Abu−CONH−Etの構造は次に示す: N−t−ブチロキシカルボキシ−(L)−α−アミノ酪酸(N−Boc−(L)−A bu)10gを無水テトラヒドロフラン(THF)100mlに溶解した。この溶液に9 .4mlのジイソプロピルエチルアミンおよび25.61g(49.2ミリモル)のPyBOP を加えた。この溶液を10分間平衡化させた。平衡化した後、アセトニトリル5ml に溶解されそして25.6mlのN,N−ジイソプロピルエチルアミン(54.1ミリモル )を含有する5.28g(54.1ミリモル)のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩 酸塩溶液を加えた。反応物を室温で一夜反応させた。 次に、反応混合物は真空下で濃縮し、そして酢酸エチル200mlに再度溶解した 。酢酸エチル層を1.0N HCl(l00ml)で3回、飽和重炭酸ナトリウム(100ml) で3回そして食塩水(100ml)で3回洗浄した。反応混合物を硫酸マグネシウム で乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮して黄色の油状物を得た。粗製の生成物 は溶出液として2:1の酢酸エチル:ヘキサンを使用してシリカゲルカラムクロ マトグラフィーで精製した。生成物は、上記で使用したのと同じ溶媒系を使用し てシリカゲル上で0.77のRf値を有する白色固形物(77%の収量)として単離さ れた。 無水エチルエーテル(75ml)およびリチウムアルミニウムヒドリド0.9g(23. 7ミリモル)を500mlの丸底フラスコに入れた。懸濁物を氷浴中で10分間冷却した 。無水エチルエーテル75mlに溶解したBoc−Abuヒドロキサメート4.5g(18. 4ミリモル)を含有する等圧滴下漏斗を丸底フラスコに取り付け、そして内容物 は冷却を継続し乍ら1時間かけて添加した。反応混合物を室温で更に2時間反応 させた。 次に反応混合物を氷浴中で冷却し、硫酸水素カリウムの冷溶液(水230ml中5.4 g)を反応フラスコに徐々に加え、そして更に10分間反応させた。水層と有機層 を分離し、そして水層を無水エチルエーテル(3×100ml)で抽出した。合わせ た有機層を1.0N HCl、飽和重炭酸ナトリウムおよび食塩水を用いて3×各10 0mlで洗浄し、そしてその後硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下 で濃縮した。生成物は白色固形物(63%の収量)として単離され、これは溶出液 として2:1の酢酸エチル:ヘキサンを使用したとき0.90のRf値であった。 N−Bocアブイナル(abuinal)(4.00g(21.39ミリモル))をメタノール26ml に溶解し、そして氷上で冷却した。これに、水54mlに溶解した重亜硫酸ソーダ 2.67gの冷溶液を加えた。この反応物を4℃で一夜撹拌した。次に、上記反応混 合物に酢酸エチル265ml、続いて水80mlに溶解したシアン化ナトリウム1.08g(2 2ミリモル)の溶液を加えた。水層と有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル5 0mlで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そ して真空下で留去すると清明な無色の油状物(70%の収量)が残った。溶出液と して1:1の酢酸エチル:ヘキサンを使用するシリカゲルでのTLC分析は該生 成物が0.69のRfを有することを示した。このBoc−Abuシアノヒドリンはそ れ以上精製しないで使用した。 単離したBoc−Abuシアノヒドリンを4N HCl/ジオキサン120mlに溶解 した。次に、反応混合物に水60mlを加え、そしてこれを一夜還流した。反応混合 物を回転蒸発させて乾固すると褐色の固形物が残った。固形物を水に溶解し、そ して酢酸エチル100mlで3回抽出した。次に、水層を真空下で濃縮し、そしてエ チルエーテルから3回回転蒸発させた。この物質はそれ以上精製しないで使用し た。 HCl−Abuヒドロキシ酸(2.9g(17.16ミリモル))を51mlのジオキサン: 水(2:1)中に溶解し、そして氷浴に入れた。これに1N水酸化ナトリウム42 .5ml(42.5ミリモル)を加えた。反応物を冷却し、そしてその後ジ−tert−ブチ ルジカルボネート6.12g(28.04ミリモル))を加えた。反応物のpHは塩基を添 加して9.5から10の間で維持した。一夜の反応時間の後、反応物は次のようにし て仕上げた。ジオキサンを回転留去し、そして反応混合物に更に15mlの水を加え た。酢酸エチル層で水を覆い、そして氷上で冷却した。水層のpHは3N HC lで2.5に調整した。有機層と水層を分離し、そして水層を酢酸エチル50mlで2 回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして真空 下で留去すると褐色の粘稠油状物が残った。粗製物質は、溶出液として91:8: 1のクロロホルム:メタノール:酢酸を使用してシリカゲルクロマトグラフィー で精製した。1.140gのBoc−Abuヒドロキシ酸(Boc−アブイナルから26.3 %の収量)が残った。上記と同じ系を使用するシリカゲルTLC分析は生成物が 0.22のRf値を有する1つのスポットであることを示した。 Boc−Abuヒドロキシ酸(0.96g(4.13ミリモル))をジメチルホルムアミド (DMF)35mlに溶解し、そして氷浴中で冷却した。70%のトリエチルアミン0. 78mlおよび1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)0.84g(6.2ミリモ ル)を加え、そして30分間平衡化させた。その後、DMF 10mlに懸濁した1−(3 −ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)1.0g (5.22ミリモル)を加えた。反応物は室温で一夜反応させた。 次に、反応物を蒸発乾固し、そしてクロロホルム100mlに再度溶解し、そして 飽和重炭酸ナトリウム35mlで3回、次に食塩水で洗浄した。混合物を硫酸マグネ シウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で乾燥した。粗製物質は9:1の酢酸エ チル:ヘキサンを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。0. 938g(85%の収量)の生成物が単離され、これは上記溶媒系で0.55のRf値を有 していた。 Boc−Abuヒドロキシエチルアミド(0.233g、0.894ミリモル)はジオキサ ン5ml中に溶解し、続いて4N HCl/ジオキサン20mlを添加した。反応混合 物を2時間反応させた。その後、反応混合物は真空下で濃縮し、そして直ちに次 の工程で使用した。 (L)−ロイシン(1.31g(10ミリモル))は、2つの等圧滴下漏斗を備えた3頸 丸底フラスコに入れた。このフラスコに1.0N NaOH 12.5ml(12.5ミリモル) を加え、そしてその後混合物を氷の上で冷却した。1.0N NaOH 12.5mlを1つ の滴下漏斗に入れ、そしてモルホリンカルボニルクロリド1.46ml(12.5ミリモル )をもう1つの滴下漏斗に入れた。添加漏斗の内容物は10分間かけて同時にフラ スコに加えた。混合物は更に20分間反応させた。次に、反応混合物を酢酸エチル 15mlで2回洗浄した。水層を氷の上で冷却し、そして1.0N HClでpH2に酸 性化した。水層を酢酸エチル15mlで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネ シウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。0.48gの白色固形物(20% の収量)が残っており、これは溶出液として91:8:1のクロロホルム:メタノ ール:酢酸を使用したとき0.45のRf値を有していた。 Boc−Abuヒドロキシエチルアミド(0.266g)をジオキサン5mlに溶解し 、続いて20mlの4NHCl/ジオキサンを添加した。反応混合物を2時間反応さ せた。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、そして直ちに次の工程で使用した 。HCl・Abuヒドロキシエチルアミドを30mlの無水DMFに溶解し、そして 氷浴 上で10分間冷却した。この溶液にモルホリンロイシンウレア0.30g(1.23ミリモ ル)、ジイソプロピルエチルアミン0.55ml(3.07ミリモル)および1−ヒドロキ シベンゾトリアゾール0.152g(1.13ミリモル)を加え、そして30分間平衡化さ せた。その後、無水DMF 10mlに懸濁したEDC0.218g(21.13ミリモル)を 加え、そして反応混合物を一夜反応させた。反応混合物を真空下で濃縮し、そし て得られた残渣は、溶出液として90:10のクロロホルム:メタノールを使用して シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。上記の溶媒系で0.36のRf値 を有する白色固形物0.2414g(61.04%の収量)が残っていた。 Boc−(L)−Leu−(L)−Abu ヒドロキシエチルアミド0.1225g(0.317 ミリモル)を塩化メチレン10mlに溶解し、そして氷浴中で冷却した。この混合物 に0.5mg(0.00317ミリモル)の2,2,6,6−テトラメチル-1−ピペリジニロキシ、 遊離ラジカル(TEMPO)および0.0159ml(0.317ミリモル)のKBr水溶液( KBr5.95gを水25mlに溶解)を加えた。反応混合物を激しく撹拌し、その間に1 5分間隔で1Mの次亜塩素酸ナトリウム水溶液(pH9.5)87マイクロリットルを 4部加えた。その後反応混合物を90:10のクロロホルム:メタノールを使用する TLCで分析して反応の完了をチェックした。反応が完了していない場合、TE MPOの更なる部および次亜塩素酸ナトリウム溶液の更なる部を加えるべきであ る。この反応にはTEMPOと次亜塩素酸ナトリウムの更に3部が必要であった 。 TLCで反応が完了したと思われたとき、層を分離した。水層を塩化メチレン (3×10ml)で抽出した。合わせた有機層は、10%のHCl(1×10ml)、100ml 中1.6gのKIを含有する10%のHClストック溶液30ml、10%のチオ硫酸ナト リウム(2×30ml)および食塩水(1×30ml)で洗浄した。次に、有機層を硫酸 マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。粗製物質は石油エー テルで磨砕して灰色がかった白色の固形物を得、これを酢酸エチル:ヘキサンか ら再結晶した。上記の溶媒系で0.32のRf値を有する白色の固形物0.048g(39.6 %の収量)が残った。 生成物をシリカゲルでTLC分析すると上記の溶媒系で0.32のRf値が得られ た。15〜25%のBの傾斜/30分(A=水中0.1%のTFA、B=アセトニトリル 中0.1 %のTFA)を使用して60℃でブイダック C4カラム(4.6×250mm)でHPL C分析を実施した。生成物は14分の保持時間および97.8%の純度を有していた。 最終生成物の分析で次の結果が得られた:マススペクトル分析(FABMS)で はm/z343で(M+H)+であった。C183245としての元素分析では56.14 C、8.24Hおよび14.36Nであったが、計算値は56.23C、8.39Hおよび14.57 N であった。1HNMR(600MHz、d6−DMSO)分析では、観察されたシフト は次のとおりであった:8.65(t,1H)、8.10(d,1H)、6.41(d,1H)、4. 85(m,1H)、4.20(m,1H)、3.51(m,4H)、3.26(m,4H)、3.12(m, 2H)、1.75(m,1H)、1.62(m,1H)、1.48(m,2H)、1.40(m,1H)、1 .02(t,3H)、0.85(m,9H)。 D.ハロ−ケトンペプチド ハロメチルケトンペプチドはセリンプロテアーゼおよびシステインプロテアー ゼの不可逆的阻害剤である。このクラスの化合物にはC末端に種々のハロメチル 基を有するペプチドが含まれる。これらのハロメチル基には−CH2X、−CH X2およびCX3が含まれ、その際Xは任意のハロゲンである。アミノハロケトン およびジアゾケトンペプチドを含む多数の類似化合物が合成されている。これら の類似化合物は化学的に識別可能であるが、これらのハロケトン化合物は全て同 様な作用メカニズムを有していると思われる。従って、簡略化のために、上記化 合物は全て本願明細書では「ハロケトンペプチド」として集合的に呼称する。 ハロケトンの反応性は一般的にI>Br>Cl>Fの順であることが見い出さ れている。しかし乍ら、このようにハロケトンの反応性が高まると競合部位の影 響が加速されることがある。それ故、ペプチドの構造を変えることによってハロ メチルケトンペプチドの反応性を高めることが好ましい。 カルパインの適当な阻害剤を選択する際に、ペプチドケト化合物に使用される のと同じ塩基性ペプチド構造選択技術を使用することができる。ペプチド構造が 1度同定されると、大部分の有効なC末端基は各化合物とカルパインとの動力学 的阻害試験によって実験的に決定することができる。 ハロケトンペプチドの多くは市販で入手可能である。例えば、Leu−CH2 C l、Phe−CH2Cl、Z−Lys−CH2Cl、Tosyl−LysCH2Cl(T LCK)、Tosyl−PheCH2Cl(TPCK)、Z−Gly−Leu−Phe− CH2Cl、Z−Phe−Ala−CH2Cl、Z−Phe−Phe−CH2Cl 、D−Phe−Pro−Arg−CH2Cl、MeoSuc−Phe−Gly− Gly−Ala−CH2Cl、MeoSuc−Ala−Ala−Pro−Ala− CH2Cl、MeoSuc−Ala−Ala−Pro−Val−CH2Cl、Ala− Ala−Pro−Val−CH2Cl、Ala−Ala−Phe−CH2Cl、Su c−Ala−Ala−Pro−Phe−CH2ClおよびD−Val−Leu−L ys−CH2Clは全てカリフォルニア州リバーモアのエンザイムシステムズプ ロダクツ(Enzyme Systems Products)のような供給者から入手可能である。同 じ供給者から、次のジアゾメチルケトンペプチドが入手可能である:Leu−C HN2、Z−Phe−Phe−CHN2、Z−Phe−Ala−CHN2、Z−P he−Pro−CHN2、Z−Lys−CHN2およびGly−Phe−CHN2 。更に、α−アミノフルオロケトンペプチドの製造はデービッドW.ラスニック (David W.Rasnick)に付与された米国特許第4,518,528号に記載されており、そ の開示は参照として本願明細書に組み入れる。 種々のハロケトンペプチドの製造はMehtods in Enzymology、46:197〜208(1 977年)に概説されており、その開示は参照として本願明細書に組み入れる。簡 単に言えば、保護されたアミノ酸のハロメチルケトン誘導体は鉱酸(hydrohalic )と対応するジアゾメチルケトンとの反応によって容易に製造される。ヨードメ チルケトンは、HIとジアゾメチルケトンとの反応でメチルケトンが得られるの で、ハロケトンとNaIとの反応によって製造される。ベンジロキシカルボニル (Z)およびt−ブチロキシカルボニル(Boc)を含む多数の種々の保護基を使 用することができる。ジアゾメチルケトンは混合酸無水物方法によってジアゾメ タンとジシクロヘキシルカルボジイミド(DCCI)で活性化された適当な酸と の反応によって製造される。 保護されていないアミノ酸クロロメチルケトンはベンジロキシカルボニルで保 護した誘導体とHBr若しくはHOAc、トリフルオロ酢酸との反応、または水素 添加によって製造することができる。 ペプチドクロロメチルケトンの合成は適当なペプチドまたはアミノ酸を保護さ れていないアミノ酸クロロメチルケトンとカップリングさせることによって簡単 に達成することができる。2,3のジペプチドは混合酸無水物とCH22、続い てHClを使用してクロロメチルケトンに直接変換することができる。 塩基性アミノ酸のクロロメチルケトン誘導体の製造においては種々の合成上の 問題に遭遇する。通常、側鎖は合成中に保護しなければならず、そしてしばしば 保護基の除去中に困難に遭遇する。トリフルオロ酢酸またはHFを使用すること によって生成物に良好に転換することが最終的に分かった。 多数のハロケトンペプチド製造例が文献に報告されており、それらにはJ.C. パワーズ(Powers)の「Chemistry and Biochemistry of Amino Acids,Peptide s and Proteins」、4巻、デッカー(Dekker)、ニューヨーク(1977年)(該開示 は参照として本願明細書に組み入れる)に示された100以上のアミノ酸誘導体お よび約60個のペプチド誘導体に関する包括的な概説が含まれる。当該技術分野の 熟練者は、ハロケトンペプチドの多数の製造例の見つけ方を知っている。従って 、本願明細書に追加的な例は示さない。 E.インビトロでの使用 カルパイン阻害活性を有することが今や見い出された上記クラスの化合物に加 えて、そのような多数の他の化合物が存在すると本発明者は考える。本発明者が 本願明細書で開示した種々のクラスの多数のカルパイン阻害剤を考慮して、本明 細書では、既知の、新たに発見された、そして未だ発見されていないカルパイン の阻害剤は全て以下集合的に、用語「カルパイン阻害剤」を使用して呼称する。 カルパイン阻害剤は種々の目的でインビトロで使用して望ましくないカルパイ ン活性を阻害することができる。例えば、カルパイン阻害剤はペプチドおよびタ ンパク質の製造、単離、精製、貯蔵または輸送の工程中に生起するタンパク質分 解を阻害するためにインビトロで使用することができる。 本願明細書に記載したカルパイン阻害剤は組織試料調製後に生じる試料の更な る分解を阻止するためにインビトロで使用することもできる。このインビトロで の分解阻止は神経変性のアッセイの準備において特に有用であり、その際該アッ セイは組織でのカルパイン活性生成物試験、例えばスペクトリン、MAP2、ア クチン結合タンパク質およびタウ(tau)のような細胞骨格成分の分解生成物( BDP)のアッセイからなっている。P.シューバード(Seubert)等、Neurosc ience、31:195(1989年)(該開示は参照として本願明細書に組み入れる)はカ ルパイン活性の指標としてスペクトリンBDPの量を定量する典型的な方法を開 示している。 本願発明のカルパイン阻害剤はまた、カルパインによるタンパク質分解が重要 な問題である他の種々の実験法においても有用である。例えば、ラジオイムノア ッセイ実験にカルパイン阻害剤を加えると感度がより高くなることがある。血漿 分画法でカルパイン阻害剤を使用すると、価値のある血漿タンパク質の産生がよ り高くなり、そしてタンパク質の精製をより容易にすることができる。本願明細 書に開示したカルパイン阻害剤は、精製された組換え体生成物の産生を高めるた めに組換え体または形質転換された細菌若しくは真核細胞培養物を使用するクロ ーニング実験で使用することができる。 インビトロでカルパイン阻害剤を使用するためには、カルパイン阻害剤をジメ チルスルホキシド(DMSO)またはエタノールのような有機酸に溶解し、そし て阻害すべきプロテアーゼを含有する水溶液に、有機溶媒の最終濃度が25%また はそれ以下になるように、加える。カルパイン阻害剤は固形物としてまたは懸濁 液で加えることもできる。 F.神経変性の治療 本発明者は、カルパインによる過剰のタンパク質分解が関与している病理学を 治療するためにカルパイン阻害剤がインビボで有用であることを発見した。この ような病理学には、毒性刺激から生じる神経変性、HIV誘発性神経障害、虚血 、神経除去、損傷、くも膜下出血、発作、多発性梗塞痴呆、アルツハイマー病( AD)、ハンチントン病、外科関連脳障害、パーキンソン病および他の病理学的 状態のような神経病理学が含まれると考えられる。 インビボでの使用に加えて、リソソームカテプシンBの有効な阻害によって、 表PKC2、PKC3およびPKC4に示されるように、タンパク質転換、筋ジ ス トロフィー、心筋組織損傷、および骨吸収を制御するためにペプチドα−ケトア ミドを使用することができる。カルパインIおよびカルパインIIの有効な阻害に よって、表PKC2、PKC3 およびPKC4 に示されるように、ペプチドα −ケトアミドはまた神経保護剤として、または虚血、発作、再発狭窄症若しくは アルツハイマー病を治療するために使用することもできる。 1.阻害剤の同定 本願発明の実施において神経変性状態および疾病の治療または阻害に有用なカ ルパイン阻害剤を同定するために、顕著なカルパイン阻害活性を有する阻害剤を 同定することが重要である。神経変性の治療を必要とする哺乳動物にカルパイン 阻害剤を導入するとき他の生物学的方法との干渉を回避するためには、高度のカ ルパイン阻害特異性を有するカルパイン阻害剤を同定することも重要である。チ オールプロテアーゼは全て同様な作用メカニズムによってそれらの効果を発揮す ると考えられるので、本発明者の主たる関心はカルパインに対して実質的な阻害 活性を有するが他のチオールプロテアーゼに対しては比較的弱い活性を有するか または全く活性を有していないカルパイン阻害剤を同定することであった。従っ て、このようなカルパイン阻害剤を同定するために、本発明者は種々のカルパイ ン阻害剤をカルパインIおよびIIの阻害能力について試験し、そしてこのデータ を同じカルパイン阻害剤がもう1つのチオールプロテアーゼ、カテプシンBを阻 害する能力と比較した。カルパインに対しインビトロで高い阻害活性を有しそし てカテプシンBに対し比較的低い活性を有するカルパイン阻害剤がインビボ治療 で最も有効であると考えられる。実施例1Aから1Cは種々のカルパイン阻害剤 に関する試験結果を示す。 実施例1A 置換複素環式化合物による阻害 イソクマリン類はカルパインの不可逆的阻害剤である。本発明者はこれら化合 物の動力学分析としてこれらの種々のカルパイン阻害剤のIC50を得た。本発明 者はイソクマリン類がカルパインによるカゼインタンパク質分解を阻害すること を見い出したので、精製カルパインはフッ素源(fluorogenic)基質スクシニル −ロイシン−チロシン−メチルアミノクマリン(市販で入手可能)を使用して、 またはカゼインから酸可溶性ペプチドの放出を測定することによってアッセイす ることができる。 カルパインIおよびIIは(ヨシムラ(Yoshimura)等、1983年)の方法によって 精製した。(キタハラ、上述)は別の精製体系を提供している。或いは、カルパ インIIはシグマケミカルカンパニー(Sigma Chemical Co.)から「カルシウム活 性化中性プロテアーゼ」として購入することができる。このアッセイでは、精製 カルパインを種々の複素環式化合物の存在下14C−メチル化カゼインと共にイン キュベートし、そしてカルパインの作用で放出された酸可溶性の放射能の量を測 定した。IC50値は、カルパイン活性の50%を阻害する複素環式化合物濃度とし て測定した。表1Aは種々のイソクマリン化合物のIC50値を示す。 かくして、表1Aから、種々のイソクマリン化合物は低濃度で顕著なカルパイ ン阻害活性を有していることが分かる。 実施例1B(i) ペプチドケト化合物によるプロテアーゼ阻害 ペプチドケト化合物はカルパインおよび他のチオールプロテアーゼの可逆的阻 害剤である。カルパインI、カルパインIIおよびカテプシンBを阻害するKi値 は幾つかのペプチドケト化合物で測定した。ヒト赤血球から得られるカルパイン Iおよびウサギ筋肉から得られるカルパインIIの阻害は、20mM HEPES p H=7.2、10mM CaCl2、10mM β−メルカプトエタノールのアッセイ緩衝液 中で基質としてSuc−Leu−Tyr-アミドメチルクマリンを使用してアッセ イした。 表1B(i)は実施例1B(i)の試験結果を示す。幾つかのペプチドケト化合物 によってカルパインおよびカテプシンBを阻害するKi値はμM(マイクロモル )で示す。カリフォルニア州ラジョラのカルバイオケム(Calbiochem)から市販 で入手可能なロイペプチンの値は比較のために示す。 表1B(i)から、これらペプチドケト化合物がロイペプチンと同様またはそれ より優れたKi値でカルパインを阻害することが分かる。特に、Z−Leu−P he−CO2Et、Z−Leu−Nle-CO2EtおよびZ−Leu−Abu−C O2Etはロイペプチンより大きいカルパイン阻害活性を有することが見い出さ れた。加えて、これらの特別の化合物はカルパインに対してロイペプチンより特 異性が高く、カテプシンBに対する阻害活性はより低かった。 実施例1B(ii) ペプチドケト化合物のプロテアーゼ阻害 本発明者は、別のグループのペプチドケト化合物の対カルパイン特異性を評価 するために、それら化合物が幾つかのプロテアーゼを阻害する能力を試験した。 これらの試験結果は表1B(ii)に示す。 表1B(ii)はペプチドケトアミドによるカテプシンB、カルパインIおよびカ ルパインIIの阻害定数(Ki)を示す。P1部位にAbuおよびPheそしてP2 部位にLeuを有するジペプチドケトアミドはカルパインIおよびカルパインII の強力な阻害剤である。Z−Leu−Abu−CONH−EtはZ−Leu−P he−CONH−Etより14倍良好なカルパインIの阻害剤である。Z基(Ph CH2OCO−)をPhCH2CH2CO-、PhCH2CH2SO2−、PhCH2N HCO−およびPhCH2NHCS−のような類似の基で置換しても良好な阻害 剤構造が得られよう。カルパインIIの良好な1つの阻害剤はZ−Leu−Abu −CONH−(CH22−Phである。R3およびR4を変えるとカルパインIIに 対する阻害能力が顕著に改善される。最良のジペプチドケトアミド阻害剤は長い アルキル側鎖(例えば、Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)7、CH3)、ア ルキル基がフェニル置換されているアルキル側鎖(例えば、Z−Leu−Abu −CONH−(CH22−Ph)、またはアルキル基がモルホリン環で置換され ているアルキル基(例えば、Z−Leu−Abu−CONH−(CH2)3−Mpl、 Mpl=−N(CH2CH2)2O)を有するものである。P1部位に小さい脂肪族アミ ノ酸残基またはPheを有するジペプチドα−ケトアミドはまたカテプシンBの 良好な阻害剤である。最良の阻害剤はZ−Leu−Abu−CONHEtであり そしてZ(PhCH2OCO−)をPhCH2CH2CO−、PhCH2CH2SO2 −、PhCH2NHCO−およびPhCH2NHCS−で置換しても良好な阻害剤 構造が得られよう。 実施例1B(iii) ペプチドケト化合物の安定性 本発明者は血漿と肝臓ホモジネートの両方で幾つかのペプチドケト化合物の半 減期(分)を測定した。該化合物の血漿および肝臓ホモジネート中の安定性の測 定結果は表1B(iii)に示す。 表1B(iii)から、これらペプチドケト化合物が一般的に血漿および肝臓ホモ ジネート中で全く安定であることが分かる。しかし乍ら、ペプチドα−ケトアミ ドは血漿および肝臓中で対応するペプチドα−ケトエステルより実質的により安 定であった。 実施例1C ハロケトンペプチドによるプロテアーゼ阻害 置換されたイソクマリンと同様に、ハロケトンペプチドはカルパインの不可逆 的な阻害剤である。本発明者はカルパインIおよびIIに対するこのクラスの化合 物の種々の化合物のKapp/[I]値を測定した。比較のために、本発明者は、 追加的なチオールプロテアーゼパパインおよびカテプシンBに対するこれらの値 も少なくとも1つのハロケトンペプチドについて測定した。これらのKapp値は 他のクラスの阻害剤について上記で測定したKiまたはIC50と直接比較するこ とはできない。 本発明者はSuc−leu−tyr−アミドメチルクマリンを使用してカルパインI およびIIをアッセイした。パパインはベンゾイル−arg−4−ニトロアニリドを使 用してアッセイし、そしてカテプシンB(ウシ)はCBZ−lys−4−ニトロフェ ニルエステルを使用してアッセイした。本発明者は動力学データを得るためにチ アン(Tian)およびツー(Tsou)、Biochemistry、21:1028〜1032(1982年)の プログレスカーブ方法(該開示は参照として本願明細書に組み入れる)に従った 。簡単に言えば、この方法は次式を使用する: (式中、[P]は無限大の時間で形成された生成物の濃度を表わし、Aは基質 (S)の存在下でのKappであり、Kはミカエリス定数であり、そして[Y]は 阻害剤の濃度である。[S]と[Y]は既知でありそしてVとKは測定できるの で、Kappは容易に決定することができる。 種々のハロケトンペプチドのKapp/[I]は表1Cに示す。 表1Cの結果から、ハロケトンペプチドが比較的高いKapp値でカルパインを 阻害することが分かる。特に、Z−gly−leu−phe−CH2Cl、Boc−gly−leu −phe−CH2Cl、Z−leu-phe−CH2ClおよびZ−gly−leu−ala−CH2C l は顕著なカルパイン阻害活性を有することが見い出された。加えて、Boc−gly −leu−phe−CH2Clは幾分カルパインに特異的であり、カルパインに対する よりカテプシンBまたはパパインに対して阻害活性が低い。上記表に示した結果 はZ−gly−leu−phe−CH2ClおよびBoc−gly−leu−phe−CH2Clが同様 な阻害効果をもたらすことを明らかにしている。それ故、保護基はカルパイン阻 害活性に対して大きい影響を有していないことが示されている。 他の不可逆的カルパイン阻害剤の動力学定数には次のものがあり、括弧内はKaap /[I]である:E−64(7500)、E64−d(23000)およびZ−leu−leu−tyr− CH22(230000)。E−64はシグマケミカルカンパニーから市販で入手可能であ り、そして劣等なカルパイン阻害剤であることが本願明細書で示されている。Z −leu−leu-tyr−CH22はジアゾメチルペプチド化合物であり、顕著なカルパ イン阻害活性を有していることが本願明細書で示されている。 2.神経組織におけるカルパインの阻害 神経阻害における種々のカルパイン阻害剤によるカルパイン阻害を評価するた めに、本発明者は、神経および他の組織のタンパク質成分であるスペクトリンを BDPに開裂する既知の能力のカルパインを使用してカルパイン阻害剤をアッセ イした。このアッセイでは、より有効なカルパイン阻害剤はスペクトリンからB DPへの変換を妨げる。実施例2はこのようなアッセイの1つの例である。 実施例2 カルパイン阻害剤による 粗製脳抽出物におけるカルパイン阻害 粗製の脳抽出物におけるカルパインの活性は内在性基質スペクトリンのCa2+ 刺激性のタンパク質分解を試験して測定した。脳組織は10mM トリスpH=7.4 、0.32Mスクロース、1mM EGTA、1mM ジチオスレイトール中でホモジネ ートし、そして核および破片は低速遠心で除去した。DMSO媒体中の上清液に 種々のカルパイン阻害剤を加え、そしてカルシウム塩(約1.2mMの最終有効濃度 ) を加えて反応を開始させた。スペクトリンのタンパク質分解はシューバート等、 Brain Res.、459:226〜232(1988年)に記載されたウエスターンブロット法( 該開示は参照として本願明細書に組み入れる)で評価した。簡単に言えば、カル パインで処理した既知量のスペクトリン含有試料をSDS−PAGEで分離し、 そして抗スペクトリン抗体でイムノブロットした。特徴的なBDPに対応して見 い出されるスペクトリン免疫反応量は試料中に存在するスペクトリン活性量を示 すものである。BDPを定量する代表的な方法は、氷上の20mM トリスpH=7. 2、0.32M スクロース、50μM Ac−Leu−Leu−nLeu−H中で脳部分 をホモジネートしてスペクトリンBDPをアッセイすることである。次に、ホモ ジネートを10% SDS、5% β−メルカプトエタノール、10% グリセリン、1 0mMトリスpH=8.0、0.5% ブロモフェノールブルーと1:1で混合し、95℃ に加熱し、そして4―1/2%のポリアクリルアミドゲルで電気泳動に付した。ゲル 中のタンパク質をニトロセルロースに移し、そしてウサギのポリクローナル抗ス ペクトリン抗体および確立された免疫検出法を使用してスペクトリンおよびBD Pを検出した。各試料中のスペクトリンおよびBDPの量は発色したニトロセル ロースのデンシトメータースキャンで定量することができる。 カルパインのCa2+要求のため、Ca2+の不存在下ではスペクトリンのタンパク 質分解は、阻害剤の存在に関係なく殆ど生起しないかまたは全く生起せず、一方 Ca2+の存在下ではスペクトリンは、カルパイン阻害剤を全く添加しない場合、 >95%が40分以内にBDPに開裂された。 ロイペプチンとCI1は共に実施例2の系で阻害を示した。加えて、置換された 複素環式化合物の下記化合物は100μMで顕著な阻害をもたらすことが見い出さ れた: 3−クロロイソクマリン 3,4−ジクロロイソクマリン 3−ベンジロキシ−4−クロロイソクマリン 7−(アセチルアミノ)−4−クロロ−3−(プロポキシ)−イソクマリン 4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプロポキシ)− イソクマリン 7−アミノ−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプロポキシ)イソクマリン 7−(ベンジルカルバモイルアミノ)−4−クロロ-3−(3−イソチウレイドプロ ポキシ)イソクマリン 7−(フェニルカルバモイルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプ ロポキシ)イソクマリン 7−(アセチルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプロポキシ)イソ クマリン 7−(3−フェニルプロピオニルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイド プロポキシ)イソクマリン 7−(フェニルアセチルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプロポ キシ)イソクマリン 7−(L−フェニルアラニルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプ ロポキシ)イソクマリン 7−(ベンジルカルバモイルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン 7−(フェニルカルバモイルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン 7−(D−フェニルアラニルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン ハロケトンペプチドの下記化合物も100μMで顕著な阻害をもたらすことが見 い出された: Z−Leu−Phe−CH2Cl Ac−Leu−Phe−CH2Cl Z−Gly−Leu−Phe−CH2Cl Boc−Gly−Leu−Phe−CH2Cl Ac−Val−Phe−CH2Cl Z−Gly−Leu−Ala−CH2Cl 更に、ペプチドケト化合物の下記化合物は100μMで顕著な阻害をもたらすこ とが見い出された: Bz−DL−Phe−COOEt Z−Leu−Nva−COOEt Z−Leu−Nle−COOEt Z−Leu−Phe−COOEt Z−Leu−Abu−COOEt Z−Leu−Met−COOEt Z−Ala−Ala−−DL−Abu−COOEt MeO−Suc−Val−Pro−DL−Phe−COOMe Z−Ala−Ala−Ala−DL−Ala−COOEt MeO−Suc−Ala−Ala−Pro−DL−Abu−COOMe Z−Leu−Phe−COOEt かくして、ロイペプチンやCI1に加えて置換複素環式化合物、ペプチドケト化 合物およびハロケトンペプチドは脳ホモジネート中で阻害をもたらす。 3.注入技術による神経変性のインビボ阻害 インビボで神経変性を阻害するためにはカルパイン活性を阻害しただけで十分 であることを証明するために、本発明者はカルパイン阻害剤、一時的な虚血に付 されたアレチネズミの神経変性を阻害するロイペプチンの能力を試験した。 上記したように、ロイペプチンは膜透過が劣っている。それ故、ロイペプチン は血液−脳関門(”BBB”)を非常に良好に通過するとは思われない。従って 、カルパイン賦活を適切に阻害するのに十分なロイペプチンを脳に提供するため に、本発明者は脳注入技術を使用した。これらの技術を使用することによって、 本発明者は脳組織をロイペプチンと長時間密に接触させることができた。実施例 3Aはこのような1つの試験中に見られた神経変性のインビボ保護を示すために 提供する。 実施例3A 神経変性に対するインビボ保護 生育したアレチネズミの右側脳室に小さいカニューレを植え込み、そして歯科 用セメントで頭骨に固定した。大脳室内潅流用のカニューレにアルゼット(Alze t)微小浸透ポンプを取り付けた。ポンプには生理食塩液単独(対照)かまたは ロイペプチン(生理食塩液1ml当たり20mg)のいずれかを満たした。対照溶液か またはロイペプチン溶液かのいずれかを用いて3日間潅流した後、両側の頚動脈 を10分間締め付けることによって一時的な虚血を誘発させた。コア温度は虚血中 および虚血後に測り、対照とロイペプチンで処理した動物間で差異は認められな かった。14日後、動物はネムブタールを過量投与しそしてPBS中10%のパラホ ルムアルデヒド溶液を経心臓で潅流することによって屠殺した。脳の冠切片をク レシルバイオレットで染色し、そしてニューロン損失の程度について試験した。 対照のアレチネズミは虚血後のCA1領域で見られる典型的な損傷を示し、ニュ ーロンの72%が失われていた。しかし乍ら、ロイペプチンで処理したアレチネズ ミは神経変性が非常に少なく、僅か15%のニューロンしか失われていなかった。 実施例3Aの結果は、コア温度が群間で異なっていなかったので、温度調節の 変化で説明することはできない。従って、ロイペプチンによるカルパイン阻害活 性がニューロン細胞損失で観察された差異の原因であると本発明者は考える。こ れらの差異を更に定量しそして観察された脳領域内でのカルパイン阻害効果がロ イペプチンによるものであることを証明するために、本発明者は一連の関連実験 を実施した。この一連の実験で、スペクトリンBDPをロイペプチン処理および 対照動物で測定した。上記で考察したように、これらのBDPは組織内で生起す るカルパイン活性の量を示すものである。実施例3Bはこれらの実験結果を証明 するために提供する。 実施例3B カルパイン活性のインビボ阻害 植え込み手術および頚動脈のクランプは対照虚血群(n=4)およびロイペプ チン虚血群(n=5)を用いて上記のようにして実施した。第3の動物群(n= 4)には生理食塩液をポンプで送り乍ら植え込みをしたが、虚血には付さなかっ た。動物は動脈をクランプしてから30分後に断頭して屠殺した。脳を迅速に取り 出し、そして冷ホモジネート緩衝液(0.32Mスクロース、10mMトリス−HCl 、2mM EDTA、1mM EGTA、100μM ロイペプチンおよび1μg/mlの ハロケトン化合物、tos-phe-CH2Cl(TPCK))中に入れた。次に、海馬 のCA1領域を切断した。次に、対照およびロイペプチン処理動物の両方から得 られた試料は、カルパイン阻害剤のインビトロ使用に関連して上記したような、 標識した抗スペクトリン抗体によるSDS−PAGEおよびイムノブロット法用 に調製した。対照の動物は虚血に付されていないアレチネズミに関してBDP値 の顕著な増加を示した。これらのBDPは、カルパインによるスペクトリンのタ ンパク質インビトロ分解後に観察されるBDPと一緒に移動した。ロイペプチン で処理したアレチネズミの脳組織は、対照の虚血処理アレチネズミで観察された BDPの概ね25%を示した。 もう1つのアレチネズミ群(n=3)は、再酸素投与のない虚血効果を観察す るために、ロイペプチン処理をしないで虚血後直ちに屠殺した。これらのアレチ ネズミは、30分の潅流期間後に観察された対照虚血アレチネズミと同様なBDP の増加量を示した。 かくして、実施例3Bの結果は、ロイペプチンがカルパイン賦活を阻害するこ とによってその神経保護効果を発揮することを示している。これらの結果はまた 、スペクトリンの観察されたタンパク質分解が虚血の影響であって再酸素投与か ら派生するものではないことも示している。従って、これらの結果はインビボで のカルパイン活性阻害が神経保護効果をもたらすことを示している。 上記試験はロイペプチンがインビボで神経変性を阻害できることを証明してい るが、神経保護効果を発揮するために長時間脳内に医薬品を直接注入することが 必要なため、ロイペプチンはえり抜きの治療薬ではない。これは、この化合物が BBBを通過する能力が比較的弱いためである。従って、神経変性を阻害する治 療的に一層実用的な方法は、一層膜透過性のカルパイン阻害剤を使用することで あろうと思われる。 4.血小板透過性 実施例3および3Aで示した本発明者の発見に従って、化合物にBBBを通過 させそしてCNS組織に入らせることが、CNS内での神経変性を治療するかま たは阻害する治療的に有用な方法の重要な特徴であると本発明者は考える。膜透 過性が高まっているカルパイン阻害剤を使用することはこのような1つの方法で ある。かくして、本発明者は種々のカルパイン阻害剤が血小板膜に浸透しそして 血小板中に通常含有されているカルパインを阻害する能力を測定した。下記の実 施例で以下に示すように、本発明者の結果は、ペプチドアルデヒド、CI1に加 えて、複素環式化合物、ペプチドケト化合物およびハロケトンペプチドの特別の 化合物が良好な膜透過性を示すことを示している。 種々のカルパイン阻害剤の膜透過性の指標として、本発明者は種々のカルパイ ン阻害剤が血小板膜を浸透しそして血小板内で通常見られるカルパインを阻害す る能力を測定した。血小板の膜はBBBと多数の類似性を有していると考えられ 、そしてそれ故、このような実験は、種々のカルパイン阻害剤がBBBを通過す る能力の良好な指標を提供するものと考えられる。実施例4は、本願発明のカル パイン阻害剤を使用したこれら血小板実験の幾つかの結果を示す。 実施例4A カルパイン阻害剤の膜透過性 フェレル(Ferrell)およびマーチン(Martin)、J.Biol.Chem.264:20723〜 20729(1989年)の方法(該開示は参照として本願明細書に組み入れる)を修正 して血小板を分離した。血液(15〜20ml)は雄のスプラーグ−ドーリー(Spragu e−Dawley)ラットから、10単位のヘパリンを含有する100mMのEDTA−クエ ン酸中に取り出し、そして室温で1600rpmで30分遠心した。血漿を15mlの緩衝液 1(136mM NaCl、2.7mM KCl、0.42mM NaH2PO4、12mM NaHCO3 、2mM MgCl2、2mg/ml BSA(Sigma)、5.6mM グルコース、22mM Na3 クエン酸塩pH6.5)に懸濁し、そして血小板を室温で2200rpmで25分で分離した 。血小板を緩衝液2(136mM NaCl、2.7mM KCl、0.42m NaH2PO4、12 mM NaHCO3、2mM MgCl2、1mg/ml BSA、5.6mMグルコース、20mM HEPES pH7.4)1ml中に107個の細胞となるように再懸濁しそして使用前 に室温で最低10分間「休止」させた。 血小板は阻害剤の存在下で5分間インキュベートした。カルパインを賦活する のに十分な細胞内カルシウムを提供するために、カルシウムイオノフォアA2318 7を加えて1μMの最終濃度とした。更に5分間のインキュベーション後、遠心 (10,000×gで1分)して血小板を収穫し、そして10%ドデシル硫酸ナトリウム 、10mM トリスpH=8.0、5% β−メルカプトエタノール、0.02% ブロモフ ェノールブルー中に懸濁し、そして95℃に5分間加熱した。試料は6%のミニゲ ルでのSDS−PAGEに付し、そしてLKB Novablot中で100mA/ゲルで2 時間でニトロセルロース(SchleicherおよびSchuell BA83)に移した。フィル ターは0.25%ゼラチン、1% BSA、0.25% トリトンX100、0.9% NaCl、 10mM トリス−Cl pH7.5中で10分間ブロックし、ラットスペクトリンに対す る抗体を含有する同じ溶液中で一夜インキュベートし、10mMトリス−Cl pH 7.5、0.5% トリトン XI00を用いて3×10分洗浄し、洗浄緩衝液プラスアルカ リホスファターゼ抱合ヤギ抗ウサギ抗体(Biorad)中で4時間インキュベートし 、そして上記のようにして洗浄した。フィルターはバイオラド(Biorad)AP抱 合基質キットを使用して発色させた。フィルター上でのスペクトリン免疫反応性 はデンシトメトリーで定量した。 阻害剤の存在下内在性カルパイン基質スペクトリンのタンパク質分解によって 測定される血小板内でのカルパイン阻害は種々のカルパイン阻害剤についてアッ セイした。透過性の劣る阻害剤ロイペプチンおよびE−64は細胞内カルパインに 対しては殆ど効果を有していなかった。対照的に、膜透過性の高い複素環式化合 物、ペプチドケト化合物およびハロケトンペプチドは血小板カルパインを効果的 に阻害した。 以下の複素環式化合物は実施例4の系中100μMで顕著な阻害をもたらすこと が見い出された: 3−クロロイソクマリン 4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプロポキシ)−イソクマリン 7−アミノ−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプロポキシ)−イソクマリン 7−(ベンジルカルバモイルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプ ロポキシ)イソクマリン 7−(フェニルカルバモイルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプ ロポキシ)イソクマリン 7−(アセチルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプロポキシ)イソ クマリン 7−(3−フェニルプロピオニルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイド プロポキシ)イソクマリン 7−(フェニルアセチルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプロポ キシ)イソクマリン 7−(L−フェニルアラニルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドプ ロポキシ)イソクマリン 7−(ベンジルカルバモイルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン 7−(フェニルカルバモイルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン 7−(D−フェニルアラニルアミノ)−4−クロロ−3−(3−イソチウレイドエ トキシ)イソクマリン 以下のハロケトンペプチドは実施例4の系中100μMで顕著な阻害をもたらす ことが見い出された: Z−Leu−Phe−CH2Cl Ac−Leu−Phe−CH2Cl Z−Gly−Leu−Phe−CH2Cl Boc-Gly−Leu−Phe−CH2Cl 以下のペプチドケト化合物は実施例4の系中100μMで顕著な阻害をもたらす ことが見い出された: Z−Ala−Ala−D,L−Abu−COOEt Z−Ala−Ala−Ala−D,L−Ala−COOEt MeO−Suc−Ala−Ala−Pro−D,L−Abu−COOMe Z−Leu−Phe−COOEt Z−Leu−Nle−COOEt Z−Leu−Nva−COOEt Z−Leu−Abu−COOEt Z−Leu−4−Cl−Phe−COOEt Z−Leu−Leu−Abu−COOEt Z−Leu−Leu−Phe−COOEt 2−NapSO2−Leu−Abu−COOEt 2−NapSO2−Leu−Leu−Abu−COOEt Z−Leu−Met−CO2Et Z−Leu−NLeu−CO2Et Z−Leu−Phe−CO2Bu Z−Leu−Abu−CO2Bu Z−Leu−Phe−CO2Bzl Z−Leu−Abu−CO2Bzl Z−Ala−Ala−D,L−Abu−COOBzl Z−Leu−Phe−COOH Z−Leu−Abu−COOH 実施例2のホモジネート系でカルパイン阻害活性を示すことが見い出された化 合物のなかで、実施例4の血小板系においてカルパイン阻害活性を示さない少な くとも3つの化合物を本発明者は見い出した。これらの化合物はロイペプチン、 MeO−Suc−Val−Pro−D,L−Phe−COOMeおよびBz−D,L −Phe−COOEtである。ロイペプチンは膜透過が劣っていることが知られ ているので、この血小板アッセイが既知の劣等な膜透過化合物を除外することを 裏づけている。従って、血小板内でカルパイン阻害活性を提供しないことが示さ れた2つのペプチドケト化合物も膜透過が劣っていると考えられ、そしてBBB を通過するとは期待されないであろう。 実施例4B 血小板膜透過性の定量試験 本発明者は、IC50値が対照中に存在するカルパイン賦活の50%が生起した濃 度として測定される以外は実施例4Aのアッセイを使用して幾つかのペプチドケ ト化合物について更に定量または半定量試験を行った。結果は表4Bに示す。表 4B中+で示された半定量アッセイでは、”+”は100μMで阻害が検出され得 ることを示し、”++”は”+”より阻害が顕著に多いことを示し、そして”+ ++”はカルパイン賦活を検出し得ないことを示す。 表4Bは、この血小板アッセイではペプチドα−ケトアミドおよびケト酸は対 応するペプチドケトエステルよりはるかに有効であったことを示している。R3 基をアルキル基またはフェニル基置換アルキル基に延長すると、血小板アッセイ で効力の増強によって示されるように、阻害剤の膜透過性が高まった。これらの 結果を考慮して、R基を延長してより長いアルキル基またはフェニル基置換アル キル基を含めると一定の阻害剤の膜透過性を高めるであろうと本出願人は考える 。 上記を考慮すると、実施例4Aおよび4Bの結果は、CI1並びに置換複素環 式化合物、ペプチドケト化合物およびハロケトンペプチドは膜透過物であると思 われるので該化合物のインビボ投与後にBBBを通過する際に効果的であると思 われるという本発明者の確信を支持している。 5.グルタメートの毒性緩和 カルパイン阻害剤が薬理学的に活性の神経保護能力を多分有しているというこ とを更に確認するために、本発明者はグルタメートの毒性刺激に対するカルパイ ン阻害剤の保護能力を試験した。過剰の細胞外グルタメートは虚血における神経 病理学の誘発に重要な役割を果たすと考えられ、これにはカルパイン賦活が伴う 。 過剰のグルタメートのこの役割を支持して、培養したN18−RE−105(神 経芽腫−網膜ハイブリッド)細胞は培養培地にグルタメートを添加することによ って殺すことができる。このグルタメート介在性の細胞毒性はカルシウム依存性 であり、そして遊離基スカベンジャー、N−タイプの電圧感受性のカルシウムチ ャンネルのブロッカーおよびキスカレートサブタイプのグルタメートのアンタゴ ニストを含む多数のメカニズムによって減少させることができる。かくして、N 18−RE−105細胞のグルタメート介在性殺害は神経病理学のインビトロモ デルである。 従って、カルパイン阻害剤がN18−RE−105細胞のグルタメート誘発性 死亡を減少させ得るかまたは防止し得ることを確立するために、本発明者はグル タメートが誘発した細胞死を阻害するカルパイン阻害剤の能力を試験した。これ ら試験の幾つかは実施例5Aに示す。 実施例5A グルタメート誘発性細胞死の阻害 N18−RE−105細胞のストック培養物は、10%のウシ胎児血清(FBS)を 含有しそしてヒポキサンチン、アミノプテリンおよびチミジン(HAT)を補充 したダルベッコの修正イーグル培地(DMEM)中で維持した。サブ集密的培養 物を分割しそして96ウエルのプレートにプレーティングした。プレーティングし てから24時間後に、細胞はグルタメートと種々の濃度のカルパイン阻害剤を含有 する新たな培地に暴露した。対照の細胞はグルタメートで処理しなかった。処理 した細胞には5mMのグルタメートおよびロイペプチン(5μg/ml)または図1 に示された他のカルパイン阻害剤3μg/mlを与えた。MTTの変換は記載した ように19時間後に測定した。暴露開始19時間後に、細胞が3−(4,5−ジメチルチ アゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)をブ ルーホルマザン生成物(これは生存ミトコンドリア中で生起するが死亡細胞中で は生起しない(Pauwels等、1988年))に変換する程度を測定することによって細 胞の生存度を定量した。より高い吸収はより大きい生存度を示すものである。 図1は、グルタメートを加えなかった対照に比べて、グルタメートによる処理 後に残っているブルーホルマゾンのパーセントを示す。かくして、媒体とグルタ メートはあるが阻害剤が無いとミトコンドリア活性の残留は70%以下であること が分かった。しかし乍ら、ロイペプチン、CI1並びに複素環式化合物、ペプチ ドケト化合物およびハロケトンペプチドの代表例を含む幾つかのカルパイン阻害 剤はグルタメートの毒性に対してN18−RE−105細胞を保護することを図 1は示している。ペプチドケト化合物カルパイン阻害剤、Z−Ala−Ala− Abu−CO2Et、置換複素環式化合物、CITPrOICおよびACITI Cおよびハロケトンペプチド、TPCKはグルタメートの毒性影響を完全に遮断 し、グルタメートで処理しなかった細胞で見られるように、100%またはそれ以 上のホルマザン生成物が生じた。かくして、実施例5はこれらのカルパイン阻害 剤が神経病理学のインビトロモデルの細胞死を効果的に遮断することを示してい る。従って、このデータはカルパイン阻害剤がインビボで神経を保護するという 本発明者の発見を更に支持している。 本発明者は、クロム親和性細胞腫PC12のグルタメート誘導性細胞死が膜透 過物カルパイン阻害剤Z−Leu−Phe−CONHCH2CH3およびZ−Le u−Nva−CONH(CH2)3モルホリンによって防止できることを発見した。 これらの阻害剤は、或る場合にはより高い濃度が必要ではあるが、カルパイン阻 害剤1(Ac−Leu−Leu−ノルロイシナール)より大きい割合でPC12 細胞を保護する。Z−Leu−Nva−CONH(CH2)3モルホリンもグルタメ ートの存在下および不存在下の両方で短い突起を誘発する。本発明者は、グルタ メートを添加して数時間後にカルパイン阻害剤を添加したときであってもグルタ メート誘発性細胞死の減少が認められることを観察した。これらの観察は、カル パイン阻害剤がグルタメートの毒性からインビトロで細胞を保護することができ 、そして毒性刺激におけるカルパイン賦活の決定的な役割を支持する最初の証明 である。これらの実験は、カルパインの阻害が発作や虚血のような神経変性の治 療に有用であるとの更なる支持を提供する。 ラットのクロム親和性細胞腫PC12はグリーン(Greene)等、Proc.Natl.Ac ad,Sci USA、73:2424〜2427(1976年)によって記載されており、該開示は参 照として本願明細書に組み入れる。この組織はグルタメートレセプターのNMD Aサブタイプを表現する。グルタメートを用いて24時間PC12細胞を処理する と、グルタミン酸、3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニル テトラゾリウムブロミド(MTT)をそのブルーホルマザン生成物に変換するこ とによって測定されるように細胞の80%が死亡する。PC12細胞をグルタメー トとカルパイン阻害剤に同時に暴露するとき、細胞死は減少する。かくして、こ れらの細胞は、細胞死を軽減する種々のカルパインの有効性を決定する有効なモ デルとして使用することができる。グルタメートの毒性を評価するために本発明 者が使用した実験方法は下記実施例5Bに記載する。 実施例5B クロム親和性細胞腫細胞におけるグルタメート毒性のアッセイ クロム親和性細胞腫PC12のRC72サブクローンの細胞は、グルタミン不 含で10% ウシ血清および5% ウマ血清並びにゲンタマイシンを有するグルコー スの多いダルベッコの修正イーグル培地(DME)中で増殖させた。これらの細 胞は、ソーク(Salk)研究所のDr.デービッドシューバートから入手可能である 。培地、ウマ血清、透析したウシ胎児血清、およびゲンタマイシンはアービンサ イエンチフィック(Irvine Scientific)からのものであった。ウシ胎児血清は バイオセル(BioCell)からのものであった。 プレーティングする前に、細胞はグルタミンを有する同じ培地で2度継代培養 した(4日間)。細胞は、コラーゲンで被覆した96ウエルのプレート中に10,000 個の細胞/ウエルでプレーティングし、そして実験前に24時間増殖させた。 グルタメートへの暴露はグルタミン不含で10%の透析ウシ胎児血清および50μ g/mlのゲンタマイシンを有するDMF中で実施した。カルパイン阻害剤はDM SOストックから培養物に添加した。最終のDMSO濃度は0.1%を超えなかっ た。 グルタメートおよび阻害剤に24時間暴露した後、PBS中7.5mg/mlグルタミ ン酸、3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウ ムブロミド(MTT)20μlを各ウエルに添加した。MTTはシグマから入手可 能である。培養物は60分間インキュベートし、そして培地を注意深く取り除いた 。界面活性剤(イソプロパノール中10% トリトンX−100、0.4% 濃HCl)を 添 加し、そしてマイクロプレートリーダーを使用してプレートを読み取る前に振と うテーブル上で10分間インキュベートした。655nmと595nmとの吸収の差異を生存 度の尺度として使用した。実験は全て、細胞を同じプレート中で処理しないこと を標準とした。 本発明者は、上記実施例に記載された実験プロトコールを使用してグルタメー ト毒性からPC12を保護する能力について多数のカルパイン阻害剤を試験した 。結果は表5Bに示す。 グルタメート介在性細胞死の減少は幾つかの異なるカルパイン阻害剤でもたら される。Z−Leu−Phe−CONHCH2CH3およびZ−Leu−Nva− CONH(CH2)3モルホリンは、グルタメートの毒性から細胞を保護するのに最 良の結果を提供するように思われる。Z−Leu−Phe−CONHCH2CH3 に関連した阻害剤も、効果は異なるが、グルタメートの毒性からPC12細胞を 保護する。P1位のPheまたはNvaをAbuで置換すると化合物の効果は低 下する。ロイペプチンおよびE64を含む幾つかのカルパイン阻害剤は細胞を保護 しなかった。ロイペプチンとE64は細胞浸透が低いことが知られており、本願 発明で使用されるカルパイン阻害剤の薬理学的有効性の重要な因子として更に膜 透過性を支持している。劣ったカルパイン阻害剤、シスタチンCおよびTPCK も細胞を保護しなかった。この結果は、細胞死が特にカルパイン賦活の結果であ りそして関連特異性を有するもう1つのプロテアーゼに関係がないという本発明 者の結論と一致する。 本発明者はより有効な化合物、Z−Leu−Phe−CONHCH2CH3およ びZ−Leu−Nva−CONH(CH2)3モルホリンを更に研究した。図2は、 カルパイン阻害剤1(CI1)、ペプチドアルデヒドと一緒に種々の濃度の上記2 つの化合物を使用して得た結果を示す。本発明者が使用した濃度は示したとおり である。CI1は3μMほどの低い濃度でグルタメート誘発性細胞死を防止する が、濃度を高くするとその有効性は上昇せずむしろ減少する。本発明者はより高 い濃度のCI1による毒性を観察した;しかし乍ら、CI1は10μM未満の濃度 ではそれ自体では毒性でない。かくして、本発明者はこの毒性が、より高い濃度 のCI1で観察された細胞死の増加を説明すると考える。カルパイン阻害剤Z− Leu−Phe−CONHCH2CH3およびZ−Leu−Nva−CONH(C H2)3モルホリンは細胞の防禦に関して典型的なS字状の投与量応答曲線を示し 、そして高濃度ではほぼ完全な防禦をもたらす。 本発明者は、試験した任意の濃度でZ−Leu−Phe−CONHCH2CH3 またはZ−Leu−Nva−CONH(CH2)3モルホリンの毒性を観察しなかっ た。これら化合物による細胞死の減少は投与量依存性であり、IC50値は20〜50 μMである。Z−Leu−Phe−CONHCH2CH3およびZ−Leu−Nv a−CONH(CH2)3モルホリンの20〜50μMのIC50値は、これら化合物での カルパインIまたはカルパインIIに対するKi値を顕著に超えている。Z−Le u−Phe−CONHCH2CH3およびZ−Leu−Nva−CONH(CH23モルホリンのKi値は、ヒト赤血球カルパインIを使用するとそれぞれ200nM および250nMであり、そしてウサギ筋肉カルパインIIを使用するとそれぞれ22n Mおよび 100nMである。本発明者が測定したIC50値と精製カルパインを使用したこれら 化合物のKi値との間の差異については2つの説明が考えられる:完全ではない 細胞浸透または細胞による阻害剤の代謝。上記したように、浸透性の劣る阻害剤 、ロイペプチンは細胞死防止では無効である。かくして、本発明者はKi値とI C50値の間の差異は膜透過性効果によるものであると考える。 本発明者はまた、Z−Leu−Phe−CONHCH2CH3またはZ−Leu −Nva−CONH(CH2)3モルホリンが細胞死を軽減する能力に与えるグルタ メートの濃度の影響も評価した。図3は、PC12細胞を示された濃度のグルタ メートと、阻害剤無し(丸印)、20μMのZ−Leu−Nva−CONH(CH2)3 モルホリン(三角印)または30μMのZ−Leu−Phe−CONHCH2CH3 (四角印)を用いて24時間インキュベートしたときに得られた結果を示し、そし て細胞の生存度は実施例で記載したようにしてMTTによってアッセイした。値 は自然の対照±SEM(平均の標準誤差)の%として表わす。これら化合物の最 大濃度以下では、高濃度のグルタメートによって防禦効果が打破されることがあ る。かくして、PC12細胞をグルタメートの毒性から保護することはグルタメー トの濃度と阻害剤の濃度の両方に関係していることが明らかである。本発明者は グルタメート濃度への依存性は高濃度のグルタメートによってによる細胞損傷の 複数の経路の賦活の結果であると考える。毒性刺激性細胞死のカルパイン非依存 性メカニズムについては豊富な証拠がある。ビタミンEのような酸化防止剤もこ れらの細胞をグルタメート毒性から守るという他の者による観察は、このような カルパイン非依存性メカニズムが働いているとの考えを支持している。しかし乍 ら、本発明者は、細胞死を軽減するにはカルパインだけを阻害すれば十分である ことを示した。かくして、本願発明に従ってカルパイン阻害剤を使用することは 予期されなかった重要な発見である。 本発明者はまた、細胞をグルタメートに暴露した後にカルパイン阻害剤が細胞 死を軽減する能力も試験した。この分析の結果は図4に示す。0時間に7.5mMの グルタメートを加え、そしてZ−Leu−Phe−CONHCH2CH3(四角印 )およびZ−Leu−Nva−CONH(CH2)3モルホリン(三角印)を指示さ れた時間に添加して最終濃度をそれぞれ100μMとした。細胞の生存度はグルタ メー トを添加してから24時間後にMTTアッセイを使用して測定した。値は天然の対 照±SEMの%として図中に示す。細胞をグルタメートに暴露した後にカルパイ ン阻害剤を添加すると部分的にしか有効でないことが分かる。有利なことには、 阻害剤がグルタメート後2時間もして添加される場合、細胞死の防禦が幾分やは り観察される。しかし乍ら、グルタメートを添加して8時間後ではもはや阻害剤 は効果を有していない。従って、本願発明のカルパイン阻害剤をグルタメート賦 活後2時間以内に投与することが有利である。興味あることに、グルタメートを 添加して8時間後に細胞は外見上未だ極く正常であり、そして阻害剤の存在に関 係なくMTTアッセイで100%の生存度である。このことは、カルパインが細胞 の機能化に必須である1つまたはそれ以上の細胞タンパク質に開裂し、そしてこ の混乱状態が数時間後に細胞死を生じさせることを示唆する。それ故、細胞また は組織形態学が正常のままである場合であっても、グルタメート放出後2時間以 内にカルパイン阻害剤を投与することがやはり望ましい。 本発明者はカルパイン阻害剤によってもたらされた形態学的変化も評価した。 本発明者は細胞を100μMのZ−Leu−Nva−CONH(CH2)3モルホリン 単独または100μM Z−Leu−Nva−CONH(CH2)3および7.5μMグル タメートに暴露した。両処理に暴露された細胞は形態学的な変化を示し、阻害剤 の不存在下ではまれにしか見られないがグルタメート単独では生存細胞中にとき どき見られる細胞体から伸びる短い突起を有している。高濃度の阻害剤はグルタ メートが誘発する癒着細胞数の減少は防止しないが、これらの非癒着細胞はMT T変換で測定するとき生存したまま残っている。PC12細胞をZ−Leu−Nv a−CONH(CH2)3と共に長時間(72時間まで)インキュベーションしても、 これらの短い突起をより長い神経突起に拡大させることもなくまた細胞毒性も生 じさせない。この形態学的影響は種々のカルパイン阻害剤で不変的に見られるも のではなく、そしてCI1では生じない。 インビボでの細胞刺激、並びに他の形態の神経変性は細胞骨格タンパク質スペ クトリンの分解を伴い、これにはカルパインが介在すると本発明者は考える。イ ンビボでのスペクトリンの分解、並びにインビボでのカルパインによるスペクト リンの消化は無傷のスペクトリンの量の減少だけでなく150および155キロダルト ンの分子量のスペクトリン分解生成物(BDP)の特徴的なダブレットも生じさ せる。これらのBDPはインビボでは非常に分解し難いように思われる。スペク トリンBDPの検出は細胞の変性、特に神経変性用のアッセイとして使用するこ とができる。リンチ(Lynch)等に付与された米国特許第5,118,606号(該開示は 参照として本願明細書に組み入れる)参照。 本発明者はPC12細胞をグルタメートに24時間暴露した。細胞はCHAPS で抽出し、そして米国特許第5,118,606号に記載されたようにしてウエスターン アッセイ法で分解スペクトリンについて分析した。グルタメートの毒性後にPC 12を分析すると無傷のスペクトリンの量の減少は明らかになるが150および155 kDaのBDPの著しい増加は明らかでない。スペクトリンの免疫反応性の量の 減少は、等量のタンパク質が各レーンに負荷されていたので、試料からのタンパ ク質の喪失によって説明することはできない。かくして、このアッセイでは、タ ンパク質分解で通常見られるBDPがウエスターンアッセイ法で認識されない小 フラグメントに、直接かまたはSBDPを経由してインビボで観察されるより急 速に分解されると思われる。本発明者はまた、グルタメートに暴露した試料にZ −Leu−Phe−CONHCH2CH3かまたはZ−Leu−Nva−CONH (CH2)3モルホリンのいずれかを添加し、そしてウエスターンアッセイ法に加え た。スペクトリンの免疫反応性の喪失はいずれかのカルパイン阻害剤を添加して 防止された。 本発明者の結果は、カルパイン阻害剤がグルタメート毒性からPC12細胞を 保護することができることを示している。かくして、カルパインの阻害は、発作 および神経変性的突起の虚血性および毒性刺激性損傷の改善に対する感動的な新 しい試みを示すものである。 6.MCA閉塞による梗塞の減少 発作はヒト集団における重要な健康問題である。発作は、脳領域への血流の減 少を生じさせる大脳動脈の閉塞であり、これは酸素および栄養の喪失により細胞 死を生じさせる。このタイプの病変は、中大脳動脈(MCA)の外科的閉塞によ ってラットでモデル化することができる。MCA閉塞の幾つかのモデルが開発さ れており、そして全て実質的に同様な結果を示している。 MCA閉塞は閉塞して24時間後に大量の梗塞された大脳組織をもたらす。これ までの研究は、TTC染色によって判断される梗塞の大きさは閉塞して最初の24 時間後には増加しないことを示している。それ故、本発明者はカルパイン阻害剤 の神経変性防止能力を試験するためにMCA閉塞モデルを使用した。このモデル は実施例6に記載する。 実施例6 神経変性用のMCA閉塞モデル 体重約250〜300グラムの雄のスプラーグ−ドーリーアルビノラットはフェノバ ルビタール(70mg/kg、腹腔内)で麻酔した。頚領域の毛を剃り、そして2cm切 開した。浅筋膜は、スプレッド法を使用して組織鉗子および先端の丸い組織はさ みで細く裂いた。右総頚動脈を迷走神経から分離し、そして1本の縫合糸(3.0 絹)で縛った。外頚動脈は縫合によって永久的に閉塞した。内頚動脈と翼突口蓋 動脈の分岐を露出させ、そして小動脈瘤クリップを翼突口蓋上に置いた。もう1 つの小動脈瘤クリップは外/内分岐にすぐ近い総頚動脈上に置いた。縫合糸は総 頚動脈周囲に緩く置き、そして25gの針の先端で血管内に間隙を作った。40mmの 縫合糸は先端を融解させて尖った末端を滑らかにして製造し、そして融解された 末端から正確に17.5mmの点で印を付けた。縫合糸は動脈の間隙中に血管クリップ まで挿入し、クリップを除去し、そして内頚動脈と外頚動脈の分岐に印を付ける まで縫合を進めた。これは、中大脳動脈の根元のすぐ上でウィリス(Willis)の 円形内に縫合糸端を置き、そしてこの動脈を閉塞する。頚動脈周囲の緩い縫合糸 を軽く縛ってナイロンの縫合糸を適所に保持する。翼突口蓋動脈上の微小動脈瘤 クリップを除き、切開部を閉じ、そして動物を加熱した回復ケージで回復させる 。 閉塞させてから24時間後に、これらの動物の大脳を取り出し、そして2mmの切 片にスライスした。切片は、ランディ(Lundy)等、J.Pharmacol.Meth.、16: 201〜214(1986年)のようにして2,3,5−トリフェニルテトラゾリウムクロリド を使用して染色した。赤色の発色が無いことは組織の損傷または死亡を示した。 梗塞組織領域の大きさ(赤色に染色された領域)および損傷領域(部分的に赤色 が発色した領域)は定量的生物形態計測法を使用して評価した。 医薬品または媒体は大腿静脈中に注入して投与した。動物には全て、アルゼッ ト(Alzet)の浸透ミニポンプ(24時間ポンプ、8μl/時間、90μlの総容量) に取り付けたカテーテルで同容量の医薬品または媒体(20%のジメチルスルホキ シド/80%プロピレングリコール)を与えた。 実施例6のモデルを使用して、対照(媒体、静脈内)並びに2つのカルパイン 阻害剤:Z−Leu−Phe−CONHEtおよびZ−Leu−Abu−CON HEtの各々を投与したものの梗塞領域の大きさを測定した。カルパイン阻害剤 、Z−Leu−Phe−CONHEtかまたはZ−Leu−Abu−CONHE tのいずれかを投与すると、梗塞領域の大きさの減少をもたらすことが認められ る。 7.無酸素状態および低酸素状態損傷の阻害 海馬のCA1領域は、虚血性損傷および興奮性アミノ酸に係わる他の外傷に対 して特に傷つきやすい大脳領域である。海馬はアルツハイマー病における細胞変 性の主要な中心域でもある。インビトロでスライスした神経細胞は虚血中および 虚血後にインビボで観察されるのと同じ一連の出来事(再潅流効果を含む)によ って低酸素後に変性する。本発明者は、種々のカルパイン阻害剤の存在下で神経 スライスの変性を試験することがカルパイン阻害剤の膜透過性の効果的な指標に なると考える。従って、これらの試験はインビボでの神経変性の治療および阻害 のモデルを提供すると本発明者は考える。本願発明に従って神経変性の治療に有 用な化合物の有効性、例えば培養中の血小板または細胞の変性に対する保護を測 定するための同様な試験は、他のモデルを使用して実施することができる。 低酸素状態が種々の神経変性疾病および状態、例えば発作および頭部損傷にお ける神経毒性の主要な原因であると考えられる。それ故、本発明者は、種々のカ ルパイン阻害剤が有利なことに、低酸素または無酸素状態に暴露されている間に 海馬の神経細胞の生存を高め得ることを示すために海馬スライスを使用して更に 試験を実施した。初期スクリーニング法は、種々のカルパイン阻害剤が海馬スラ イスで無酸素状態からの神経保護をもたらすかどうかを定性的に測定するために 先ず使用した。これらの初期スクリーニング法の1つの例は実施例7Aによって 示す。 実施例7A 無酸素損傷阻害の初期スクリーニング 海馬スライス(400μm)はスプラーグ ドーリーラット(6から7週令)から 調製し、そして慣用の技術を使用して35℃の接触室内に維持した。即ち、スライ スの下部表面にはACSFの一定の潅流(0.5ml/分)を与え、一方上部表面は 2L/分の速度で交換したO2:CO2(95%:5%)の湿潤雰囲気に暴露した。 ACSF媒体は次の成分を含有している(mMで):NaCl(124)、KCl(3)、K HPO4(2.5)、CaCl2(3.4)、NaHCO3(26)およびD−グルコース(10)。 領域刺激性のシナプス後部の応答は、CAlaまたはCAlc中のシャッファー (Schaffer)接合部繊維の刺激に応答したCAlbの放線状層から記録した。記 録用電極の深さを最適とし、そして誘発された応答は30秒毎に1つの誘発応答の 速度で集めた。 初期スクリーニング法では14から16個のスライスを1匹のラットの海馬から取 り、そして通常のACSF浴に入れた。各スライスを順番に試験して、その無酸 素前の誘発応答の大きさを測定した。5つの刺激パルス(各0.1ms(ミリ秒)の 継続)は15秒間隔で示された。各スライスで最大の誘発応答に注目しそして記録 した。 これに続いて、医薬品かまたは媒体だけのいずれかをACSFに添加してスラ イスを1時間インキュベートした。1時間の医薬品インキュベーション期間後に 、室の酸素に富む雰囲気は酸素を窒素に代替して無酸素状態(N2=95%;CO2 =5%)を作った。スライスは10分間無酸素環境下で10分間保持し、その後酸素 に富む雰囲気(O2=95%;CO2=5%)を再確立した。 スライスには再酸素付加後30分間回復する機会を与え、それから各スライスを 刺激しそして上記無酸素前の期間で記載したようにして最大誘発電位を測定した 。無酸素後に、無酸素前に観察されたものの50%以上の最大誘発電位を生じさせ たスライスは生存スライスと定義した。 実施例7Aの試験結果は図6に示す。図6は、10分間の無酸素雰囲気暴露に暴 露した海馬スライスの生存度に与えるZ−Leu−Abu−CO2Et、ペプチ ドケト化合物およびCI1の影響を対照と比較して示すものである。この図に見 られるように、対照のスライスは医薬品の不存在下で10分間酸素を奪うとき、実 質的に全てのスライスは、無酸素前の誘発応答の50%を誘発する能力によって測 定されるので生存していない。この所見に従って、あったとしても少数しか再酸 素付加で回復しない。図6はまた、CI1またはZ−Leu−Abu−CO2E tをACSFに添加したとき、スライスは無酸素状態の影響から保護され、これ はかなりの割合のスライスが誘発電位を出していることによって証明されるとい うことを示している。 最後に、Z−Leu−Abu−CO2Etは無酸素に対する保護にかなり一層 有効であり、そして少なくとも1時間のインキュベーション時間およびCI1よ り低濃度ででスライスの変性を防止することが分かる。この効果はペプチドケト 化合物の優れた膜透過性によるものであると考えられる。 表7Aは、実施例7Aの試験から得られた更なるデータを示す。 表7Aのデータから、試験したカルパイン阻害剤は全て生存を増加させること が分かる。SHC、即ち置換複素環式化合物はACITICであり;HKP、即 ちハロケトンペプチドはBoc−Gly−Leu−Phe−CH2Clであり;そ し てPKC、即ちペプチドケト化合物はZ−Leu−Abu−CO2Etである。 これらは全て、生存時間に影響を与えるのに非常に有効であることが示されてい る。ロイペプチンは最も効果の少ない神経保護剤であることが分かる。それ故、 本発明者はACITIC、Boc−Gly−Leu−Phe−CH2ClおよびZ −Leu−Abu−CO2Etはそれらの膜透過性の故に生存に影響を与えるの に一層有効であると考える。従って、表7Aに示された結果は、膜透過性を有す るカルパイン阻害剤は有効な神経保護剤であるとの本発明者の確信を支持してい る。 カルパイン阻害剤が海馬スライスに対して神経保護を提供する能力を更に解明 し、そしてこれらカルパイン阻害剤の膜透過性の更なる定量的指標を提供するた めに、本発明者は、無酸素状態前、間および後の1つのニューロンスライスにお ける誘発応答に与える種々のカルパイン阻害剤の影響を測定した。これらの試験 は実施例7Bに示す。 実施例7B 無酸素損傷の阻害 実施例7Aと同様に、海馬スライス(400μm)をスプラーグ ドーリーラット (6〜7週間)から調製し、そして慣用の技術を使用して35℃の接触室内に維持 した。即ち、スライスの下部表面には人工脳脊髄液(ACSF)の一定の潅流( 0.5ml/分)を与え、一方上部表面は2L/分の速度で交換したO2:CO2(95 %:5%)の湿潤雰囲気に暴露した。ACSF媒体は次の成分を含有している(m Mで):NaCl(124)、KCl(3)、KHPO4(1.25)、MgSO4(2.5)、Ca Cl2(3.4)、NaHCO3(26)およびD−グルコース(10)。領域刺激性のシナプ ス後部の応答は、CAlaまたはCAlc中のシャッファー接合部繊維の刺激に 応答したCAlbの放線状層から記録した。記録用電極の深さを最適とし、そし て誘発応答は30秒毎に1つの誘発応答の速度で集めた。 誘発応答(約10分間)の安定な基線を確立した後に、カルパイン阻害剤を含有す るACSFを室に洗い流し、そしてスライスを1時間インキュベートした。イン キュベーション後に、誘発応答を再び記録し、そして基線値からの応答の大きさ の変化を記録した。試験した阻害剤が基線の誘発応答に与える影響は観察されな かった。 無酸素実験のため、医薬品含有媒体中でのインキュベーションに続いて、O2 :CO2(95%:5%)の雰囲気をN2:CO2(95%:5%)で置換した。スライ スは、シナプス前部繊維斉射が消失するまでそして2分間(苛酷な無酸素状態) 長く(対照の場合で約7〜8分の総無酸素環境時間)この無酸素環境に暴露した 。次に、無酸素エピソード後にスライスの機能回復に与えるカルパイン阻害剤の 影響を測定した。医薬品で処理したスライスによる誘発電位(EPSP)のスロ ープおよび大きさの回復を対照スライスと比較して、種々のカルパイン阻害剤の 相対的有効性を決定することができる。 図7は、実施例7Bの試験における対照、CI1処理およびZ−Leu−Ab u−CO2Et(ペプチドケト化合物)処理海馬スライスのEPSPの大きさを ミリボルトで示したものである。無酸素期間は図面下の黒い棒で示す。図7では 、医薬品の不存在下で酸素を除去された対照スライスは漸進的なEPSP減少を 示し、そして無酸素状態を開始してから約5〜6分後に繊維斉射活性を突然失う ことが分かる。この時点でまたはその前に再酸素付加すると、再酸素付加してか ら約20分後に完全な機能回復に至るが、この時点の後に再酸素付加しても回復に は至らない。後者の場合には、回復したEPSPのスロープおよび大きさは、繊 維斉射消失後(ポスト−FVD)の無酸素継続が長くなるにつれてしだいに減少 するようになる。苛酷な無酸素状態(2分間のポスト−FVD)後には、スライ スEPSPスロープの僅か15%しか回復しない。 対照スロープとは対照的に、回復は処理スライスに対する無酸素状態の終了後 すぐに生起し始める。図7は阻害剤の不存在下;ペプチドケト化合物、Z−Le u−Abu−CO2EtおよびCI1の存在下で生じたEPSPの大きさに与え る影響の比較を示したものである。Z−Leu−Abu−CO2EtはCI1で 見られるものより優れた苛酷な無酸素状態からの回復をもたらす。 図8は、ペプチドケトエステルZ−Leu−Phe−CO2Etおよびその対 応するペプチドケトアミドZ−Leu−Phe−CONH−Etを使用した苛酷 な低酸素状態からのEPSPの回復パーセントを示したものである。これらの試 験は、実施例7Bの無酸素状態の代わりに低酸素環境を使用した以外は、実施例 7Bと同様な方法で実施した。ペプチドケトアミドを使用すると低酸素状態から の本質的に完全な(ほぼ100%)回復が生じ、一方ペプチドケトエステルは部分 的な回復をもたらすことが分かる。対照スライスは殆どまたは全く回復しなかっ た。 或る種のカルパイン阻害剤について本発明者が発見した興味ある特徴は、それ らが繊維斉射消失(FVD)をもたらすのに必要な無酸素状態への暴露期間を延 長できることである。典型的には、対照の無酸素状態下では、繊維斉射消失は6 分未満で生起する(図9)。ペプチドケト化合物、Z−Leu−Phe−CO2E tはFVDをもたらすのに必要な無酸素状態への暴露期間を実質的に延長する。 このことは、繊維斉射消失前に再酸素付加した場合スライスは完全に回復すると 期待することができるので、ペプチドケト化合物を神経保護に使用する重要な利 点となる。かくして、このペプチドケト化合物での処理によって、初期の神経変 性状態からの細胞の回復パーセントがより大きくなると期待される。ペプチドケ ト化合物の他の代表例並びに他のクラスのカルパイン阻害剤もこの効果をもたら すと考えられる。 表7Bは、種々のカルパイン阻害剤で処理したスライスまたは対照スライスの 無酸素状態前のシナプス伝達(誘発電位の大きさ)の回復のパーセントを示した ものである。これらのスライスは全て実施例7Bのプロトールに従って10分間の 無酸素状態に暴露した。 表7Bに示した結果は、ペプチドアルデヒド、CI1、並びにACITICで 代表される置換複素環式化合物(SHC)、Boc−Gly−Leu−Phe−CH2 Clで代表されるハロケトンペプチド(HKP)およびZ−Leu−Phe− CO2Et(PKC−1)やZ−Leu−Abu−CO2Et(PKC−2)で代 表されるペプチドケト化合物(PKC)はカルパイン阻害によって神経保護を提 供するのに十分な程膜透過性である。 少なくとも部分的に膜透過性であるCI1は幾らか効果をもたらすが、電気的 活性を抑制するのに必要な無酸素状態の期間を顕著には延長しない。例えば、図 9参照。それ故、対照と比較するか、または更にはロイペプチンやCI1と比較 して、置換複素環式化合物、ペプチドケト化合物およびハロケトンペプチドは、 スライスが無酸素状態に耐えることができそしてそれによって完全に回復できる 時間を延長するという追加的な利点をもたらし乍ら、無酸素エピソード後の回復 度を高めることができる。 ペプチドケト化合物および他の膜透過性カルパイン阻害剤の重要な効果は、C I1のような透過性の低いカルパイン阻害剤より低い投与量で顕著に一層有効で あるということである。CI1はスライスの生存に影響を与える能力のため少な くとも幾らか膜透過性であることが示されているが、より膜透過性の阻害剤は保 護を顕著に高める。それ故、一層膜透過性の高いカルパイン阻害剤は神経変性の 治療および阻害に特に有効であると考えられる。 実施例7Aおよび7Bの試験結果は、置換複素環式化合物、ペプチドケト化合 物およびハロケトンペプチドが神経変性の治療および阻害に特に有効であると考 えられる膜透過性のカルパイン阻害剤であることを示している。これらの結果は また、ペプチドケト化合物、そして多分他のクラスの代表例が海馬スライスで電 気的活性を抑制するのに必要な無酸素期間を拡大できることも示している。上記 で考察したように、これらの効果はこれら化合物の重要な利点である。 8.カルパイン阻害剤によるインビボでの神経保護 上記で考察したように、CNS内部の細胞機能に影響を与えるのに有用な治療 法はCNS内部でそれらの標的に達するためにBBBを通過しなければならない 。 BBB非通過化合物は、上記した大脳注入技術に加えて、心室内投与によって投 与することができるが、これも実際上の有用性が非常に限定される。BBBを通 過しそして治療的に有用となるカルパイン阻害剤のインビボでの有効性を試験す るために、本発明者は、カルパイン阻害剤を腹腔内注射することによってインビ ボでの毒性刺激性損傷に対して保護できることを試験した。保護はカイニン酸塩 を注射した後のラットの行動の変化を評価して測定した。これらの試験は実施例 8Aに示す。 実施例8A カルパイン阻害剤を末梢投与による 毒性刺激性損傷からの行動変化の保護 ラット(雄のスプラーグ−ドーリー、200±5g)に、生理食塩液媒体中のカ イニン酸12mg/kgおよびDMSO(ジメチルスルホキシド)200μlかまたは同じ 容量のDMSOに溶解したカルパイン阻害剤4.6mgを腹腔内に注入した。ラット は注入後6時間観察し、そしてカイニン酸塩で誘導された行動上の徴候および痙 攣を0〜6の等級(0=徴候無し;1=濡れた.犬の身震い;2=流涎およびか みつき;3=少なくとも1回の痙攣エピソード;4=痙攣の繰り返しまたは持続 ;5=後足立ちおよび転倒を含む痙攣;6=注入後6時間以内に痙攣後の死亡) で点数を付けた。 図10は、カイニン酸による行動および痙攣効果に与えるCI1の影響を示す ものである。対照群では、半分以上の動物は中程度の行動的徴候より大きい徴候 を示しそして多くは、多分大脳内部の発作活性を反映する明らかな痙攣を示して いた。予期されなかったことには、阻害剤処置群では、痙攣の発生率および重篤 度が減少した。それ故、このデータはカルパイン阻害剤が抗痙攣効果を有してい ることを示唆する。この効果は癲癇に関連した神経変性状態およびしばしば癲癇 発作を伴う発作でカルパイン阻害剤を使用する際の明らかな利点である。 カルパイン阻害剤で見られた行動および抗痙攣効果はカルパインの阻害から生 じることを一層明確に証明するために、本発明者はスペクトリンBDPの蓄積に ついて実施例8Aのラットの大脳組織を試験した。上記で考察したように、これ らのBDPはカルパイン活性および該活性に関連した神経変性と関連がある。 実施例8B カルパイン阻害剤の末梢投与による 毒性刺激性損傷からのスペクトリン分解の保護 実施例8Aのラットのカイニン酸塩注入4日後に、ラットの大脳を取り出し、 そしてスペクトリンBDPについてアッセイした。スペクトリンBDPは、大脳 部分を20mM トリス pH=7.2、0.32M スクロース、50μM Ac-Leu−Le u−nLeu−H中で氷上でホモジネートしてアッセイした。ホモジネートは10 % SDS、5% β−メルカプトエタノール、10% グリセリン、10mM トリス pH=8.0、0.5% ブロモフェノールブルーと1:1で混合し、95℃に加熱し、 そして4 1/2%のポリアクリルアミドゲル中で電気泳動に付した。ゲル中のタン パク質をニトロセルロースに移し、そしてウサギポリクロナール抗スペクトリン 抗体および確立された免疫検出法を使用してスペクトリンおよびBDPを検出し た。各試料中のスペクトリンおよびBDPの量は発色したニトロセルロースのデ ンシトメトリースキャンで定量した。 図11は実施例8Bの結果を示すものである。カルパイン阻害剤処置および対 照ラットの両方でカイニン酸塩はスペクトリンの分解を刺激したことが分かる。 しかし乍ら、処置ラットのBDPは顕著に少なかった。これらの結果は、処置ラ ットの大脳のカルパイン活性が低下したことを証明している。予期されなかった 観察は、重篤な発作を示した処置動物であってもカイニン酸塩に付された未処置 動物よりスペクトリン分解が顕著に少ないことであった。それ故、カルパイン阻 害剤処置はカイニン酸塩の行動/痙攣効果および最もひどく影響された動物のカ ルパイン賦活を共に低下させた。 9.結論 上記試験は全て、カルパイン阻害剤が無酸素症、毒性刺激および他の原因に関 連した神経変性に対してインビボでの保護を提供するという本発明者の発見を支 持している。それ故、これらのカルパイン阻害剤は、毒性刺激、HIV−誘発神 経病、神経除去または損傷後の虚血、くも膜下出血、発作、多発性梗塞性痴呆、 アルツハイマー病(AD)、ハンチントン病、パーキンソン病、外科関連大脳損傷 および他の病理学的状態を含む種々のインビボ神経変性疾病および状態に対して 神経保護活性を有している。 インビトロで顕著なカルパイン阻害活性を有しそしてまた少なくとも1つの上 記または異なる膜透過性試験を充足するこれらのカルパイン阻害剤は神経変性治 療用の優れた候補である。 G.非神経学的状態の治療 カルパイン活性に関連した多数の医学的状態は本願発明のカルパイン阻害剤で 治療することができる。これらの阻害剤は、少なくとも部分的にカルパインのタ ンパク質分解活性によって生じる医学的状態を有する哺乳動物に投与される。カ ルパイン阻害剤の投与により利益を受ける特定の医学的状態を以下に記載する。 1.心筋組織損傷の治療 哺乳動物の心筋の損傷はカルパイン阻害剤の投与によって緩慢化するかまたは 防止することができる。心筋組織の損傷を有するヒト患者のような哺乳動物をカ ルパイン阻害剤で治療するために、該患者は先ず心臓組織損傷を有する徴候群に ついてスクリーニングして確認した。このような患者の例には心臓発作を経験し た患者が含まれる。心臓組織損傷を経験したことがあると思われる他の群には、 胸腔に物理的傷害を受けている暴行の被害者、並びに心筋を攻撃することが知ら れているウイルスまたは他の病原体に罹っている者が含まれる。このようなヒト を確認した後に、続いて超音波および磁気共鳴像のような定型的試験を使用して 、それらのヒトが実際に心筋組織の損傷を有しているか否かを決定した。 多数の方法で心筋組織が損傷されているヒトにカルパイン阻害剤を投与した。 最も直接的な投与方法は1リットルまでのカルパイン阻害剤溶液を損傷組織中に 直接注射することであり、その際カルパイン阻害剤は0.001mg/mlから10mg/ml の間、そして好ましくは0.01mg/mlの濃度のカルパイン阻害剤である。カルパイ ン阻害剤を送達するためには、任意の製薬的に受容可能な担体媒体を使用するこ とができる。この投与方法は通常、外科手術中のような心筋が露出されそして治 療 を受けているときにしか使用されない。阻害剤を局所に投与するためには、カテ ーテルを用いてカルパイン阻害剤を上記濃度で心臓に直接注入することまたはこ のようなカルパイン阻害剤を心膜隙に直接注射することが、組織損傷が生じたと きの心筋を治療するもう1つの方法である。 しかし乍ら、患者が外科手術または他の侵入的処置を受けていないときには、 カルパイン阻害剤の静脈内または筋肉内投与が好ましい。製薬的に受容可能な溶 液中のカルパイン阻害剤は、心筋組織損傷を治療するためには、約0.001mg/体 重kgから100mg/kg、そして好ましくは0.01mg/kgから10mg/kgの間の投与量で 1日1回注射する。更に好ましくは、カルパイン阻害剤は適当に減少させた投与 量で1日当たり数回投与する。更に尚好ましくは、カルパイン阻害剤は点滴によ って患者に徐々に注入して、カルパイン阻害剤が比較的一定の濃度で確実に血流 中に存在させる。勿論、カルパイン阻害剤の経口製剤を投与することもでき、そ して当該技術分野に既知の他の投与方法も同様に使用することができる。 カルパイン阻害剤はまた、哺乳動物の心臓組織の損傷に罹る危険性のある哺乳 動物を処置するために使用することもできる。かくして、心筋梗塞はこのような 哺乳動物にカルパイン阻害剤を投与して予防するかまたは大きさを低下させるこ とができる。心筋組織の損傷に罹る危険性のあるヒトのような哺乳動物は、短い 呼吸、肥満、高血圧および高い血中コレステロール値を含む心臓発作にかかる危 険性が平均より高いことを示す徴候を有しているヒト集団をスクリーニングして 確認する。好ましくは、心臓虚血を有していると診断されたヒト、軽い心臓発作 を経験したことがあるヒト、または近い将来重篤な心臓発作にかかる危険性があ ることを示す他の徴候を有しているヒトを確認する。心臓組織損傷に罹る危険性 のある者は、カルパイン阻害剤を予防的に服用することによってこのような損傷 から少なくとも部分的に保護される可能性がある。カルパイン阻害剤療法により 利益を受けるであろうヒトについての集団のスクリーニングは通常、医者が自分 の患者の検査途中で行うが雇用者または学校が後援する健康スクリーニングプロ グラムによって行われることもある。 カルパイン阻害剤の投与により利益を受けるであろうヒトを1度確認すると、 阻害剤は多数の方法で投与することができる。1つの投与方法は、急性心筋性虚 血(心臓発作)に罹っているヒトを治療するためには、比較的大量の投与量で1 度だけ阻害剤を注射することである。この場合には、約0.001mg/kgから100mg/ kgの間、そして好ましくは0.01mg/kgから1mg/kgの間で適当な製薬担体中に懸 濁または溶解した阻害剤を上記のヒトに静脈内に注射することができる。このよ うにして、心臓発作の犠牲者が被る心筋の急性損傷を回避するかまたは軽減させ ることができる。 阻害剤はまた期間中数回に分けて注射することもでき、または、心臓組織の損 傷を被る危険性のあるヒトを保護するために、期間中一定の速度で静脈内に注入 することができる。ヒトには約0.001mg/kgから100mg/kgの間、そして好ましく は0.01mg/kgから10mg/kgの間のカルパイン阻害剤を毎日投与する。この投与経 路は、近い将来心筋梗塞にかかる危険性の高いヒトに好ましく、そしてこのよう な投与はこのような心臓発作の危険性が残る限り継続することができる。 加えて、カルパイン阻害剤の他の投与方法で心筋組織損傷からヒトを保護する ことができる。錠剤または液体形態のカルパイン阻害剤の経口投与は、このよう な投与経路の方が患者自身で服用するのにより容易であるので、長期間のカルパ イン阻害剤療法には好ましい。約0.001mg/kgから100mg/kgの間、そして好まし くは0.01mg/kgから10mg/kgの間のカルパイン阻害剤はこの形態のカルパイン阻 害剤療法では毎日投与する。 実施例9 カルパイン阻害剤の効果は、虚血性心筋領域を誘発させそしてカルパイン阻害 剤を投与することによってウサギで試験する。心臓虚血は、心外膜チアノーゼ領 域が左心室の長軸(房室間溝と心尖の間で測定)の0.75から0.80の長さに達した とき、冠動脈を結紮し、続いて虚血(チアノーゼ)領域に隣接する左回旋動脈の 分枝を結紮することによってウサギの心筋に誘発させる。これによって普通の大 きさの冠状梗塞が生じる。カルパイン阻害剤は、結紮の5分前かまたは結紮直後 に開始して10mg/kg/時間で2時間静脈内投与する。これら2つの場合で、カル パイン阻害剤で処置した群はカルパイン阻害剤不含の製薬担体だけで処置した群 より小さい梗塞を示す。 実施例10 軽い心臓発作に罹っていると診断されたヒトに、2mg/kgのカルパイン阻害剤 を提供するジペプチド α-ケトアミド(サブクラスA)のカルパイン阻害剤の経 口製剤を処方する。この製剤は1日当たり1回服用して、ヒトが更なる心臓発作 に罹ることを予防する。 実施例11 数分以内に救急隊が車に乗せた心臓発作に罹っているヒトに、10mg/kgのジペ プチドα−ケトアミド(サブクラスB)のカルパイン阻害剤を提供する注射用組 成物を投与する。このようにして心筋組織の永久的組織損傷を回避する。 2.骨格筋組織の損傷の治療 筋肉組織の損傷もカルパイン阻害剤を投与することによって予防するかまたは 軽減することができる。カルパインが筋肉組織の変性に係わっていることが研究 で示されている。筋肉繊維の自己溶解中に、例えばカルパインは骨格筋の筋原繊 維のZディスクを分解する。カルパインはまた、ミオシン、筋肉タンパク質、広 範囲のプロテアーゼ濃縮物も分解する。カルパインは細胞内のカルシウム値を高 めることによって活性化されるので、このような値が上昇すると筋肉細胞が損傷 されることがある。それ故、細胞内カルシウム値が上昇するようになった状態は 、カルパインの活性により骨格筋組織の損傷を予防するかまたは制限するために カルパイン阻害剤で治療することができる。 カルパイン阻害剤を使用して種々の因子で生じた骨格筋組織の損傷を治療する ことができる。例えば、筋肉細胞膜を損傷しそして細胞内カルシウム値を上昇さ せる骨格筋組織の物理的傷害は、筋肉細胞の成分のタンパク質分解を阻止するカ ルパイン阻害剤で治療することができる。細胞内カルシウム値の上昇を特徴とす る筋ジストロフィーもカルパイン阻害剤で治療することができる。 骨格筋組織の損傷を有するヒトの確認は通常医者によって行われる。例えば、 医者は筋ジストロフィーの臨床的徴候を有するヒトを確認することができる。骨 格筋組織の他の損傷も同様に診断することができる。 心筋組織の治療と同様に、骨格筋組織に対するカルパイン阻害剤の投与経路は 損傷した組織部位に依存して変動する。二頭筋の損傷は、損傷部位である腕の二 頭筋にカルパイン阻害剤を筋肉内注射して最も直接的に治療する。しかし乍ら、 筋ジストロフィーのような更に全身的状態はカルパイン阻害剤を全身に注射して より良く治療される。このような注射は筋肉内、腹腔内、または静脈内であるこ とができる。或いは、カルパイン阻害剤の経口投与はこのような阻害剤の全身投 与を行うことができる。 実施例12 ヒトは医者によってデュシェン筋ジストロフィーを有すると診断される。この 状態を治療するためには、約0.1mg/kgから10mg/kgの間のリン酸緩衝生理食塩 溶液中カルパイン阻害剤を治療中1日当たり1回ヒトに静脈内注射する。 3.平滑筋損傷の治療 カルパインは平滑筋細胞の破壊にも同様に係わっている。カルポニンのような 或る種の平滑筋細胞タンパク質がカルパインによって分解されることが報告され ている。他の組織でのカルパインのタンパク質分解傾向の研究によって指摘され ているように、平滑筋細胞の細胞内カルシウム値が上昇するときはいつでもカル パインは平滑筋細胞を脅かす。特に、平滑筋組織が物理的に損傷されているかま たは平滑筋組織への血液循環が遮断されている哺乳動物はカルパイン阻害剤の投 与により利益を受けるであろう。このような阻害剤の予防的投与はこのような状 態の損傷を軽減する。しかし乍ら、平滑筋組織を損傷した後にカルパイン阻害剤 を投与することもまた、このような阻害剤はこのような組織でのカルパインのタ ンパク質分解活性の進行を緩慢にするかまたは停止させることができるので、有 益である。 腸潰瘍のような平滑筋組織損傷を有するヒトの確認は通常医者によってなされ る。ヒトを平滑筋組織に損傷を有していると診断した後に、医者はそのヒトにカ ルパイン阻害剤を与えてこのような平滑筋組織の更なる損傷を緩慢にすることが できる。 平滑筋組織へのカルパイン阻害剤の投与は当該技術分野に既知の任意の方法に よって達成することができる。筋肉内注射は考えられる送達経路であるが、殆ど の場合には、損傷された組織の位置に依存して静脈内、腹腔内または経口的送達 が好ましい。例えば、潰瘍を有する或る者は、経口的送達後にカルパイン阻害剤 が消化系を通過する途中で患部領域を直接被覆するので、カルパイン阻害剤の経 口的送達で一層効果的に治療される。しかし乍ら、静脈内送達を使用することも でき、そして阻害剤自体がヒトの消化系を駄目にする場合、または胃の低いpH が阻害剤の有効性を妨げる場合、静脈内送達が好ましいであろう。平滑筋組織損 傷の治療には約0.001mg/kgから100mg/kgの間、そして好ましくは0.01mg/kgか ら10mg/kgの間で使用される。 実施例13 ヒトは医者によって潰瘍があると診断され、そして他の潰瘍医薬品と一緒にカ ルパイン阻害剤を処方される。ヒトが潰瘍である限り、錠剤形態の約2mg/kgの カルパイン阻害剤を食事毎にヒトに処方する。 4.平滑筋収縮の治療 適当な環境下での平滑筋の強直性収縮は通常の過程である。しかし乍ら、不適 当な環境下では、強直性収縮は重篤な病理学的状態になることがある。例えば、 気管支平滑筋の収縮は呼吸の短縮および喘息の症状になる。冠動脈の収縮は狭心 症、部分的な冠低酸素症、そしてそれに続く冠機能の喪失に至ることがある。大 脳動脈における平滑筋の収縮は、脳組織の脳血管痙攣や低酸素症、即ち患者を精 神的に無力にしそして脳を永久的に損傷させることがある重篤な状態に導くこと がある。 狭心症は一般的に、閉塞性および痙攣性要素の両方から生じる。或る患者では 、狭心症は主として閉塞性かまたは痙攣性要素のいずれかの結果である。有利な ことに、本願発明のカルパイン阻害剤は狭心症の両要素を治療するために使用す ることができる。 血管痙攣は平滑筋、特に血管に影響を与える状態である。血管痙攣は血管組織 の持続性の痙攣性または強直性収縮である。このような収縮は細胞内カルシウム 値の上昇と関連がある。カルパインの活性はこれらの収縮と関係しており、そし て収縮した血管はカルパイン阻害剤で拡張することができる。 血管痙攣を経験しているヒトは通常医者によって確認される。例えば、医者は 外科手術中に血管痙攣を検出するかまたは外的徴候を観察することによって血管 痙攣を間接的に検出することができよう。血管痙攣はまたは血管造影図によって もしばしば検出される。 血管痙攣はしばしば、血液凝塊を生じさせるくも膜下出血の結果として生起す る。このような血液凝塊は血管痙攣を促進する因子を提供すると考えられる。そ れ故、このような出血はヒトが血管痙攣の危険性にさらされているという指標で ある。 カルパイン阻害剤が強直性状態の確立を阻止するかまたは強直的に収縮した平 滑筋を緩解するために使用され得ることは本願発明の驚くべき発見の1つである 。本発明者は、この点に関して特に有用な、置換複素環式化合物、ペプチドケト 化合物、ペプチドアルデヒド、ハロケトンペプチドを含む幾つかのクラスのカル パイン阻害剤を発見した。本発明者が強直性の平滑筋収縮の阻害に有用であるこ とを見い出しているこれらの広範囲のクラス内の化合物の種々のサブクラスには ペプチドケトアミド、クロロメチルケトンペプチド、エポキシスクシネート、ジ アゾメタンペプチドおよびペプチドアルデヒドが含まれる。 本願発明のカルパイン阻害剤は平滑筋収縮の治療に多数の利点を提供する。こ れらの阻害剤は平滑筋収縮の治療、例えば多くのタイプの血管痙攣疾患の治療に おいて予期されなかった程高い有効性を提供する。更に、カルパイン阻害剤は平 滑筋の休息期張力には比較的小さい影響しか有していないので、本発明者は本願 発明のカルパイン阻害剤が更に有益であることを示した。かくして、本発明者は これらのカルパイン阻害剤はヒト対象の治療に特に有用であり、悪い副作用はな いと考える。 平滑筋の強直性収縮を予防するかまたは強直して収縮した平滑筋を和らげるカ ルパイン阻害剤の投与は、当該技術分野の熟練者に既知の多数の方法のいずれか であることができる。このような方法には、静脈内、腹腔内若しくは筋肉内注射 、または以下で記載するような経口的送達によるカルパイン阻害剤の全身的送達 が含まれる。この目的のためのカルパイン阻害剤の投与はまた、当該技術分野の 熟練者に容易に知られるようなカテーテルシステムを使用することによることも できる。カルパイン阻害剤溶液は脳脊髄液中に直接注射することができる。カル パイン阻害剤を含有する溶液のエアゾール投与は好ましい投与モードである。微 細に分散した乾燥粉末も首尾良く使用できる。他の既知の送達方法も許容可能で ある。それ故、カルパイン阻害剤含有製剤は多数の形態であることができ、それ らには本願明細書に記載したような錠剤、トローチ、溶液、粉末等が含まれる。 痙攣性または強直的に収縮した血管の拡張を誘導しそしてそれによって血管痙 攣を正常に戻すために、カルパイン阻害剤は血管に直接局所適用して投与するこ とができる。勿論この方法には、血管を物理的にうまく処理できるように血管を 剥き出しにすることが必要であり、そしてそれ故外科手術が必要である。約1〜 500μMの濃度のカルパイン阻害剤を局所に適用して血管拡張を達成することが できる。 しかし乍ら、外科手術をしないで血管痙攣を治療することが望ましいとき、カ ルパイン阻害剤は静脈内に投与することができる。この場合には、製薬的に許容 可能な担体中に懸濁するかまたは溶解した約0.001mg/kgから100mg/kgの間、そ して好ましくは0.01mg/kgから10mg/kgの間のカルパイン阻害剤をヒトに1回投 与した。カルパイン阻害剤の経口投与は静脈内投与ほど迅速には作用しないが、 同様な量のカルパイン阻害剤の経口投与も可能である。 他の強直性の平滑筋収縮を阻害するためには、約0.001mg/体重kgから100mg/ 体重kgの間のカルパイン阻害剤を1から8回の投与量に分けるかまたは静脈内へ の連続注入によって毎日投与することができる。更に好ましくは、強直性の平滑 筋収縮を予防するかまたは和らげるためのヒトへの1日投与量は0.01mg/kgから 10mg/体重kgの間を提供するであろう。最適投与量は、当該技術分野の通常の技 個を有する者に知られている技術を使用して特定の各カルパイン阻害剤について 測定することができる。 より高い濃度のカルパイン阻害剤は、このような阻害剤を平滑筋組織に直接適 用することによって投与することができる。例えば、カルパイン阻害剤は微小球 体中に入れることができ、そしてこの微小球体を平滑筋に向けて直接適用するこ とができる。痙攣性動脈を緩解するために、動脈を外科手術で露出させ、そして カルパイン阻害剤の溶液を動脈に直接適用することができる。カルパイン阻害剤 はまた、外科手術中に平滑筋組織に直接適用されるゲルまたは軟膏のような除放 性化合物を使用して送達することもできる。局所適用方策には、気管支痙攣の治 療で使用するための吸入製剤が含まれる。 以下の実施例では、本願発明の結果を証明するために或る特定のカルパイン阻 害剤化合物を試験した。これらの医薬品は、実施例中で言及した図面を参照して 、上記の図面の簡単な説明で明白に特定される。医薬品A、B、F(Bと同じ医 薬品)、G、H、JおよびCXはすべてカルパインの阻害剤であるペプチドケト 化合物である。医薬品Hはカルパインのもう1つの阻害剤である。医薬品C、E およびIは阻害剤ではない。医薬品Dは比較的劣った阻害剤であり、これはハロ ケトンペプチドクラスの化合物である。 実施例14 インビトロで分離した動脈を10-8のエンドテリン(ET)で処理して平滑筋の 収縮を誘発した。次に、動脈を10-7Mから10-4Mの間の濃度のカルパイン阻害剤 で処理した。この方法の結果は、上記の図面の簡単な説明で記載したように、カ ルパイン阻害剤A〜Jについて図12および13に示す。これらの図面はカルパ イン阻害剤の投与が、インビトロで分離した動脈のエンドテリン誘発性収縮を効 果的に軽減することができることを示している。 実施例15 インビトロで分離した動脈を10-7Mのホルボールジブチレート(PDB)で処 理して平滑筋の収縮を誘発した。次に、動脈を10-6Mから10-4Mの間の濃度の化 合物E〜J(上記の図面の簡単な説明で記載したような)で処理した。この方法 の結果は図14に示す。この実施例は、本願発明に従うカルパイン阻害剤の投与 がインビトロで分離された動脈のPDB誘発性収縮を効果的に軽減できることを 証明している。 実施例16 インビトロで分離した動脈を3×10-6M、10-5Mおよび3×10-5Mの濃度のカ ルパイン阻害剤E〜J(上記の図面の簡単な説明で記載したような)で処理した 。次に、動脈の張力をmgで測定した。結果は図15に示す。この実施例は、本 願発明のカルパイン阻害剤が平滑筋の休息期張力に対して比較的少ししか影響を 有していないことを証明している。 実施例17 急性期の血管痙攣に与えるZ−Leu−Phe−CONH(CH2)3の保護効果 を生存ウサギで評価した。基線を確立するために動脈収縮を約10分間測定した。 次に、100μMから300μMまでの範囲の濃度のZ−Leu−Phe−CONH( CH2)3、または媒体を動物に投与した。基線を確立してから約60分後に、収縮 を誘発するためにオキシヘモグロビンを投与した。図16はより高い濃度のカル パイン阻害剤がより少ない収縮をもたらし、300μMのカルパイン阻害剤を投与 された動物では実質的に全く収縮を生じさせなかったことを示している。収縮は aCSFと共に投与することによって消失した。 実施例18 図17は、くも膜下出血(SAH)によって収縮した生存動物の動脈に与える 本願発明のカルパイン阻害剤の効果の1つの例を提供する。同年令の対照動物か ら推定した血管の「正常な」休息期の大きさは約75μmであった。血管は出血後 には約400μmにまで収縮した。aCFSだけを90分間潅流しても効果はなかった 。100μMのZ−Leu−Phe−CONH(CH2)3はSAHで誘発した収縮を 約600μmまで約60%回復させた。 実施例19 3羽のウサギをSAHに付し、大脳動脈を収縮させた。次に、Z−Leu−P he−CONH(CH2)3を投与して100μMの濃度とし、そして緩解の量を測定 した。図18は3羽の動物全てから得たデータの要約を示すものである。3羽全 てで、Z−Leu−Phe−CONH(CH2)3はSAHによって誘発された収縮 を回復させた。この図では(図16とは異なって)収縮した直径を「100%の値 」としてとり、そして緩解は100%値に対するパーセントとして表わす。データ は、SAH後の収縮の絶対量が動物によって異なるので、このようにして分析し た。 実施例20 強直性平滑筋収縮に罹っていると診断されたヒトに、リン酸緩衝生理食塩溶液 中の約10mgのカルパイン阻害剤、例えばZ−Leu−Phe−CONH(CH2)2 Phを、概ね1週間かまたは強直性収縮の危険性がおさまったと決定されるまで 少なくとも1日当たり1回静脈内に注射することによって筋肉内に投与する。 実施例21 冠動脈血管痙攣に関連した狭心症に罹っていると診断されたヒトに、約100mg のZ−Leu−Phe−CONHEtを経口的に投与する。カルパイン阻害剤は 、外科手術で動脈を露出させそしてリン酸緩衝生理食塩溶液中のカルパイン阻害 剤溶液を動脈に直接適用することによって送達させる。 実施例22 気管支痙攣に関連した喘息に罹っていると診断されたヒトに、約100mgの(Ph )2CHCO−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)Phを吸入によって 投与する。カルパイン阻害剤は、カルパイン阻害剤含有製剤を患者の肺に直接吸 入させることによって送達させる。 実施例23 脳血管痙攣に罹っていると診断されたヒトに、約100mgのZ−Leu−Phe −CONHEtをCSF中に投与する。カルパイン阻害剤は、リン酸緩衝生理食 塩溶液中のカルパイン阻害剤を患者の脳脊髄液に直接注射することによって送達 さ せる。 実施例24 外科手術中に、血管は強直性平滑筋収縮をしていることが見い出される。100 μMのカルパイン阻害剤溶液を含有する溶液を収縮した血管に局所的に適用する 。1回の適用で十分な血管の拡張をもたらさない場合、局所適用を更に実施する 。 実施例25 ヒトに脳血管痙攣が見い出され、そして約2mg/kgのカルパイン阻害剤を含有 する溶液をリン酸緩衝生理食塩溶液に溶解し、そしてその後ヒトの静脈内に注射 する。 実施例26 本発明者は、幾つかのカルパイン阻害剤が、血管痙攣を誘発するように処置さ れたエクスビボの血管を拡張する能力を試験した。本発明者は、カルパイン阻害 剤1が血管拡張の誘発において低い活性をもたらし、一方本願発明の範囲内の少 なくとも3つのペプチドケトアミドカルパイン阻害剤がかなり大きい活性をもた らしたことを見い出した。本発明者は、親油性の高い化合物が特に有効であるこ とを見い出した。それ故、本発明者は、Z−Leu−Phe−CONH(CH2)2 65、Z−Leu−Phe−CONHEt、およびZ−Leu−Abu−CO NHEtがカルパイン阻害剤1より有効であることを見い出した;しかし乍ら、 これらの化合物は有効性が小さくなる順に示されている。 5.高血圧に関連した損傷の治療 カルパインの天然阻害剤であるカルパスタチンの活性は高血圧を有するヒトの 赤血球中では顕著に低下する。このような細胞中のカルパインの活性は付随して 増加し、そして機能的病変と構造的病変が共に高血圧哺乳動物の赤血球中で観察 されている。それ故、このような細胞中のカルパインのタンパク質分解活性の増 加によって生じる上記のような哺乳動物の赤血球に与える高血圧の有害な影響を 相殺するために、カルパイン阻害剤を高血圧哺乳動物に投与することができる。 高血圧のヒトは医者が診断し、そして血圧を低下させるために他の療法と組み 合わせてカルパイン阻害剤をこのヒトに投与する。約1〜10mg/kgのカルパイン 阻害剤を毎日、好ましくは投与を容易にするため経口製剤でこのヒトに投与する 。 実施例27 ヒトは高血圧と診断される。約2mg/kgのカルパイン阻害剤を錠剤形態で上記 のヒトに、ヒトの血圧が正常範囲に戻るまで毎日投与する。 6.白内症の治療 カルパインは白内症の原因に関係がある。白内症誘発のネズミモデルでは、カ ルパインは、目に見える白内症が現れる直前にマウスの水晶体中に非常に高い活 性を有していることが見い出された。次に、カルパインの活性はこのようなマウ スの水晶体に白内症が形成されるにつれて低下した。カルパインの活性に関する 他の徴候には、白内症が現れ始めるにつれてカルシウム濃度がこのようなマウス の水晶体中で顕著に増加するという事実が含まれる。カルパインによる水晶体タ ンパク質結晶の分解によるインビトロ反応生成物に類似するタンパク質もこのよ うなマウスの水晶体中に見られる。 白内症の形成は年令、糖尿病、遺伝病、UV照射、ステロイドのような医薬品 、および有毒化学品を含む多数の外的および内的要因と関係がある。カルパイン 阻害剤は、白内症を引き起こすことが知られている物質に暴露されたヒトまたは 白内症発生の徴候を示しているヒトを、このようなヒトに白内症が発現する前に カルパイン阻害剤を投与することによって保護することができる。 白内症発現の進行を停止させるかまたは緩慢にするために、完全に成熟した白 内症を発現していないヒトにカルパイン阻害剤を投与することもできる。このよ うな処置は医療看護費用で数百万ドル節約することができたであろう。1つの試 験では、ヒトでの白内症の発現が10年またはそれ以上緩慢になった場合、米国だ けで600百万米ドル(1973年のドルで)以上が年間の医療看護費用で節約できた であろうと推計された。 カルパイン阻害剤処置により利益を受けるであろう白内症のヒトは、白内症の 診断で訓練された医者によって容易に確認される。次に、このようなヒトは白内 症形成の進行を緩慢にするかまたは停止させるため、カルパイン阻害剤を投与し て治療する。 カルパイン阻害剤を使用して白内症形成から保護することにより利益を受ける と思われるヒトも医者によって確認されることができる。例えば、家族が白内症 発現歴を有する患者はカルパイン阻害剤による処置の候補者である。カルパイン 阻害剤による予防的療法はまた、糖尿病を有するヒトまたは白内症を引き起こす ことができるステロイドのような薬剤に定期的に暴露されるヒトにも指示される 。 白内症を治療または防止するためのカルパイン阻害剤は、多数の方法のうちの 任意の方法によって投与することができる。白内症は、静脈内、腹腔内若しくは 筋肉内注射または経口的送達によるカルパイン阻害剤の全身送達によって治療す ることができる。約0.001mg/kgから100mg/kgのカルパイン阻害剤を毎日投与し て白内症の発現を防止するかまたは緩慢にする。 しかし乍ら、より高い濃度のカルパイン阻害剤はこのような阻害剤を眼に直接 適用して送達することができる。カルパイン阻害剤を眼に注射するかまたは、カ ルパイン阻害剤を点眼剤、軟膏または溶液中に懸濁するかまたは混合しそしてそ の後これらを眼に入れて局所に適用することによって直接適用することができる 。カルパイン阻害剤溶液はコンタクトレンズ中にしみ込ませ、そして時間をかけ てカルパイン阻害剤を眼に徐々に送達することもできる。約0.00001mg/kgから 1mg/kgの間、好ましくは0.0001mg/kgから0.1mg/kgの間のものをこのような 直接的な適用で毎日投与する。 実施例28 部分的に白内症が発現している高令のヒトをカルパイン阻害剤を含有する点眼 剤で治療する。各眼に1日2回1滴を投与する。点眼溶液は、各1滴が0.001mg /mlから1mg/mlの間のカルパイン阻害剤を含有するように処方する。 実施例29 白内症発現歴を有するヒトに錠剤形態のカルパイン阻害剤を投与して1日1回 服用させる。各1錠は概ね体重1キログラム当たり概ね2mgのカルパイン阻害剤 を含有している。 7.再発狭窄症の治療 動脈プラクおよび脂肪沈着物により血管が遮断されるようになったとき、治療 的血管形成術を使用して上記の狭窄症領域を広げることができる。最も普通に使 用される血管形成法の1つ、即ち冠気球血管形成術は、その遠位末端に膨張性の 気球を有するカテーテルを使用する。この方法では、カテーテルを動脈管腔に挿 入し、そしてカテーテルの遠位末端を狭窄症領域に導く。気球を狭窄症領域内に 位置させると、血管壁に対して動脈プラクを平らにするために気球を拡大させる 。 脈管系内の狭窄症を広げる他のタイプの機械的方法も使用した。これらには、 閉塞を除去するためにレーザーまたは脂肪切除デバイスの使用がある。狭窄症を 機械的に開口するための同様な方法を心臓弁(弁形成)および末梢血管(末梢血 管形成)で実施することもできる。 血管壁の平滑筋細胞増殖は、狭窄症を機械的に広げる方法に関連した刺激を含 む種々の生理学的刺激に対する正常な応答である。このような刺激は平滑筋細胞 の増殖および内膜下への平滑筋細胞の移動を誘発することがあり、その際平滑筋 細胞は増殖し続ける。平滑筋細胞の増殖は通常は望ましい過程、即ち治癒するた めにはしばしば実際に必要なものであるが、血管形成による回復には必要でない 。 しかし乍ら、遮断された動脈の開口目的の治療的血管形成術後に、平滑筋細胞 が増殖すると開口した動脈の再発狭窄症および封鎖が生じることがある。首尾良 く冠血管形成術を受けた患者の50%ほどは、このような再発狭窄症のために上記 方法後に再発性の冠動脈遮断が現れることがある。それ故、血管形成後の再発狭 窄症を防止するために、平滑筋細胞の増殖を阻害できることは非常に医学的に価 値のあることであろう。 カルパイン阻害剤を使用して平滑筋細胞の増殖を阻害でき、そしてそれ故血管 形成後の再発狭窄症を防止できるということは本願発明の驚くべき発見の1つで ある。この適用で特に有用であるカルパイン阻害剤の1つのクラスはペプチドケ ト化合物である。これらの阻害剤はカルパインの有力な阻害剤である。例えば、 Z−Leu−Phe−CONHEtは培養したウシ平滑筋細胞の増殖を阻害し、 IC50は約150μMである。Ph2CHCO−Leu−Abu−CONH−CH2 CH(OH)Phは培養したウシ平滑筋細胞の増殖を阻害することが見い出されて おり、IC50は約60μMであった。再発狭窄症の防止に有効である他のカルパイ ン阻害剤は、定型的な実験、例えば、培養したウシ大動脈平滑筋細胞中チミジン を導入して決定することができる。この点に関して特に有効であると考えられる 他のカルパイン阻害剤はハロケトンペプチドおよび置換複素環式化合物である。 平滑筋細胞の増殖を阻害しそして再発狭窄症を防止するためにカルパイン阻害 剤は、当該技術分野の熟練者に既知の多数の方法で投与することができる。この ような方法には静脈内、腹腔内若しくは筋肉内注射、または経口的送達によるカ ルパイン阻害剤の全身的送達が含まれる。注射用に使用される製剤はエタノール 、エトキシ化ヒマシ油、およびN,N'−ジメチルアセトアミドのような成分を含 有することもでき、これらは疎水性カルパイン阻害剤を溶解するのに役立つ。他 の当該技術分野で知られている送達方法も勿論可能である。約0.001mg/kgから1 00mg/kgの間のカルパイン阻害剤をヒトに毎日投与して平滑筋細胞の増殖を阻害 しそして再発狭窄症を防止することができる。 より高い濃度のカルパイン阻害剤は該阻害剤を血管組織に直接適用して投与す ることもできる。例えば、冠気球血管形成法の間に、気球カテーテルを所望の血 管に挿入し、そしてカルパイン阻害剤をカテーテルから送達することができる。 このような適用方法の1つは、血管の管腔を通して血管病変または狭窄症の部位 に気球を通過させ、そしてその後血管壁に対してプラクを平らにするために気球 を膨張させることに係わるものである。この方法では、血管形成気球を通してカ ルパイン阻害剤を血管に直接適用する。もう1つの方法では、カルパイン阻害剤 を狭窄症部位に直接適用するように、血管形成気球または血管形成法中に使用さ れる別の道具をカルパイン阻害剤で被覆する。或いは、カルパイン阻害剤を微小 球体に入れ、そしてこの微小球体を損傷した組織に向かわせて直接的適用を行う ことができる。カルパイン阻害剤はまた、外科手術中に損傷組織に直接適用され るゲルまたは軟膏のような徐放化合物を使用して送達することもできる。 実施例30 低密度の2つのウシ大動脈平滑筋細胞培養物から血清を除いた。1つの細胞培 養物は約10〜100μMのZ−Leu−Phe−CONHEtで処理し、そして他 の培養物は約10〜100μMのPh2CHCO−Leu−Abu−CONH−CH2 CH(OH)Phで処理した。カルパイン阻害剤による処理は血清による刺激の6 時間前に開始した。次に、古い血清不含培地を10%のウシ胎児血清を含有する同 じ培地に変えることによって細胞を刺激して分裂させた。2つのカルパイン阻害 剤化合物に対するこの方法の結果は図19に示す。この図は、ペプチドケト化合 物Z−Leu−Phe−CONHEtおよびPh2CHCO−Leu−Abu− CONH−CH2CH(OH)Phが培養したウシ平滑筋細胞の増殖を効果的に阻 害し、IC50はそれぞれ約150μMおよび60μMであることを示している。幾つ かの異なるカルパイン阻害剤を使用したこれと同じ試験の結果は表30に示す。 実施例31 実施例30の細胞増殖阻害が細胞に対する毒性結果によるものではなかったこ とを確実にするために、実施例30の方法にしたがって処理したウシ大動脈平滑 筋細胞を約10〜100μMのPh2CHCO−Leu−Abu−CONH−CH2C H(OH)Phで1週間更に処理した。図20は、カルパイン阻害剤で処理すると 、完全な増殖阻害にも拘わらず顕著な細胞死は生じさせなかったことを示してい る。加えて、上記のカルパイン阻害剤で1週間処理した後にトリパンブル−透過 性の増加は見られなかったので、細胞の生存が継続していることを示している。 更に、カルパイン阻害剤(Ph)2CHCO−Leu−Abu−CONH−CH2 CH(OH)Phの抗増殖効果は、該医薬品を洗い流すと急速に回復し、平滑筋細 胞の生存性が持続していることのもう1つの徴候が見られた。 実施例32 再発狭窄症になっていると診断されたヒトに、リン酸緩衝生理食塩溶液中概ね 0.01mg/kgから100mg/kgの間のカルパイン阻害剤を概ね1週間かまたは再発狭 窄症の危険性がおさまったと決定されるまで1日当たり少なくとも1回静脈内注 射によって投与する。 実施例33 再発狭窄症を発現する危険性があると決定されているヒト、例えば血管形成術 を受けたヒトに、リン酸緩衝生理食塩溶液中約0.01mg/kgから100mg/kgの間の カルパイン阻害剤を概ね1週間かまたは再発狭窄症の危険性がなくなったと決定 されるまで1日当たり1回静脈内注射によって投与する。 実施例34 冠気球血管形成術を受けたヒトに、再発狭窄症を防止するためにカルパイン阻 害剤を投与する。カルパイン阻害剤は、約0.2〜10%(2g/kgから100g/kg) の間のカルパイン阻害剤を含有する軟膏によって送達させる。軟膏は血管形成法 で使用される気球の表面に被覆する。かくして、カルパイン阻害剤は該方法中に 気球を膨張させたとき損傷した組織に直接送達される。 8.細胞周期の同調 哺乳動物細胞中でのカルパインの遍在的分布は、カルパインによる基質タンパ ク質の開裂がタンパク質の異化代謝または一般的なタンパク質変換の1部分であ るようには思われないという事実と一緒になって、細胞内でのカルパインの制御 役割を示している。特定の理論によって拘束されるのは望ましくないが、細胞周 期中の細胞の進行は制御タンパク質のカルパイン介在開裂に依存していると本発 明者は考える。この理論は、本願発明のカルパイン阻害剤をよる細胞内カルパイ ンの阻害は、G1期からS期への細胞の再生産周期の進行を妨げるという発見か ら導き出された。それ故、本発明者はカルパイン阻害剤を細胞の再生産周期の同 調に使用できることを見い出した。 カルパイン阻害剤がG1からS期への細胞の進行を遮断することを示すために 行われた実験は図21に示す。この実験で使用される細胞から血清を除去するこ とによって、S期への進行を可能にするのに十分な栄養が無いため、これら細胞 は全てG1期で遮断された。この実験では、細胞をS期に進行させるために血清 を細胞に加え、そして細胞のDNA含量は流動細胞計測計で分析した。細胞を幾 つかの群に分け、そしてカルパイン阻害剤Ph2−CHCO−Leu−Abu− CONH−CH2(OH)Phは、四角の上部列の上に示した血清添加後の種々の 時点(細胞に血清を添加してから0、12、18、21、30または48時間後 に)でこれらの群の各々に添加した。個々の四角の各々に示されたピークは分析 した群の指示された時間の細胞中のDNA量を示し、その際これらの四角の各々 の最も左側のピークはG1期にある細胞のDNA量を表わす。このG1ピークの右 のピークは、S期に進行した細胞に蓄積したDNA量を表わす。 図面の斜線軸に沿って示した数字は、カルパイン阻害剤Ph2−CHCO−L eu−Abu−CONH−CH2(OH)Phを細胞の各試料に加えた血清添加後 の時間を表わす。それ故、各列の最も左側の四角はカルパイン阻害剤に暴露され て いなかった細胞のDNA量を表わす。四角の最初の列から分かるように、血清添 加時にカルパイン阻害剤を加えたとき、このように処置された細胞はG1期に留 まりそしてS期には進まなかった(第2の右にシフトしたピークが存在しないこ とによって示されるように)。しかし乍ら、細胞が幾らか既にS期に進行し始め た後に、例えば血清を添加して18または21時間目にカルパイン阻害剤を加えた場 合には、これらの細胞は細胞周期を続ける。しかし乍ら、このような細胞が再び G1期に達したとき、それら細胞は48時間目に試料採取した細胞を表わす四角で 示されるように進行が妨げられ、その際右にシフトした非常に小さいピークを細 胞試料全てで見ることができる。 カルパイン阻害剤が細胞周期を妨げるという発見は癌の治療を工夫するのに利 用することができる。この治療には癌細胞の細胞周期の同調、続いて化学療法過 程が係わっている。本願発明のこの実施態様に従って、患者は先ず、患者の活発 に分裂している細胞(癌細胞を含む)がG1期(有糸分裂とDNA合成開始の間 の「間隙」)からS期に進むのを妨げるカルパイン阻害剤で治療する。患者を1 細胞周期の長さでカルパイン阻害剤で治療した後には、患者の癌細胞は全てG1 期にある。次に、カルパイン阻害剤による治療を停止し、それによって活発に分 裂している細胞をS期に入らせる。次に、カルパイン阻害剤に暴露された癌細胞 は全て同調してS期に進む。この時点で、適当なDNA複製を妨げる化学療法剤 を患者に投与する。化学療法剤を投与したとき、カルパイン阻害剤に暴露された 癌細胞は全て同調してS期に進んでいるので、これら細胞は全て上記療法剤によ り影響を受けるであろう。これまでカルパイン阻害剤に暴露されなかった細胞を 処理するために、この治療過程を繰り返すことができる。 図22は、特定の癌細胞がカルパイン阻害剤によって細胞周期を妨げられ易く なり、そしてこのような妨害はカルパイン阻害剤を除くことによって元に戻すこ とができることを示している。図22に示した実験において、AT−2およびH eLa 細胞株の細胞周期はカルパイン阻害剤Ph2−CHCO−Leu−Abu− CONH−CH2(OH)Phを使用して同調させた。しかし乍ら、P388白血 病細胞、L1210白血病細胞およびヒトミエローマ細胞もカルパイン阻害剤を 使用して同様に同調させることができることも本発明者は見い出した。それ故、 癌 細胞は全て本願発明の方法に従って治療できると考えられる。 図21と同様に、図22の四角は、細胞を流動細胞計測分析に付した結果を表 わし、その際細胞中のDNA量が定量されている。この実験で使用した細胞は、 先ずカルパイン阻害剤Ph2−CHCO−Leu−Abu−CONH−CH2CH (OH)Phに48時間暴露し、そしてその後細胞を懸濁させた細胞培地(これはこ のカルパイン阻害剤を含有している)を取り替えた。この図の0時では、細胞の 培地を取り替えたとき、AT−2(上部の列)およびHeLa(下部の列)細胞の 大部分は、左にシフトした大きいピークと右にシフトした非常に小さいピークの 存在で示されるように、G1期にあった。カルパイン阻害剤を含有する培地を洗 い流した後、細胞はS期に進み始め、30分後には非常に多くの細胞が細胞周期を 進み始めていた(右にシフトした顕著に大きいピークで示されるように)。かくし て、カルパイン阻害剤を使用して癌細胞の細胞周期を同調させそして、化学療法 剤で効果的に処置できるように癌細胞を同調してS期に進ませることができる。 化学療法剤と一緒にカルパイン阻害剤を使用することの利点の1つは、全ての 処置可能な癌細胞に影響を与えるためには、化学療法剤を全細胞周期で投与する 必要はなく、化学療法剤の使用を患者の癌細胞のS期の長さの後に中断できるこ とである。これは、より短い治療期間、そしてそれ故化学療法の不快さおよび副 作用の減少をもたらす。化学療法剤の有効性も高められる。 癌細胞の細胞周期の長さまたは癌細胞のS期の長さを決定するためには、癌細 胞のタイプを先ず決定しなければならない。これは、例えば、癌であるかまたは 癌と考えられる組織を剖検することによって行うことができる。癌細胞のタイプ を1度決定すると、該細胞の細胞周期および細胞周期のS期の長さは、当該技術 分野の熟練者に既知の情報を参照して概ね決定することができる。或いは、癌組 織中の癌細胞の細胞周期の長さおよびこのような細胞の細胞周期のS期の長さを 決定するために、剖検中に取り出した癌組織を観察することができる。細胞の再 生産周期のS期は典型的には、細胞の再生産周期では比較的短い期間を形成する ので、活発に分裂している癌細胞のDNA合成を標的とする標準的な化学療法レ ジメは、本願発明のこの特徴に従ってカルパイン阻害剤を使用することによって かなり短縮することができると予想される。 カルパイン阻害剤を投与して細胞周期を同調させることは当該技術分野の熟練 者に既知の多数の方法のいずれかによるものであることができる。このような方 法には、静脈内、腹腔内若しくは筋肉内注射、または経口的送達によるカルパイ ン阻害剤の全身送達が含まれる。カルパイン阻害剤の投与はカテーテルを使用し て達成することもできる。当該技術分野の熟練者に既知の他の送達方法も同様に 可能である。 約0.001mg/kgから100mg/kgの間のカルパイン阻害剤、即ちG期からS期に細 胞の細胞周期が進行するのを妨げるのに薬理学的に有効なカルパイン阻害剤の投 与量をヒトに毎日投与して細胞周期の同調を生じさせることができる。好ましく は1から50mg/kgの間のカルパイン阻害剤を上記のヒトに投与する。1つの考え られる治療コースにおいては、患者に1mg/kgのカルパイン阻害剤を投与するこ とができる。患者にこの投与量のカルパイン阻害剤を投与してから概ね24〜48時 間後に、患者に、約60〜75mg/m2のアドリアマイシン、アドリアラボラトリー( Adria Laboratories)、オハイオ州ダブリンが販売した化学療法薬を投与する。 次に、この治療コースは、癌が全滅するかまたは軽減するまで、約21日毎にかま たはそうでない場合必要に応じて繰り返すことができる。 上記で考察した濃度より高い濃度のカルパイン阻害剤は、該阻害剤を生存細胞 に直接適用して投与することもできる。例えば、カルパイン阻害剤を微小球体に 入れ、そして次にこの微小球体を組織に向かわせて癌細胞に直接適用することが できる。カルパイン阻害剤は、細胞に直接適用されるゲルまたは軟膏のような徐 放化合物を使用して送達することもできる。カルパイン阻害剤を局所投与するた めの他の方法には、腫瘍の癌細胞の細胞周期を同調させるためにカルパイン阻害 剤含有溶液を悪性腫瘍に直接注射することが含まれる 本願発明のカルパイン阻害剤はまた化学療法剤の有効性評価に使用することも できる。インビトロで増殖した細胞の細胞周期を同調することによって、DNA 合成を妨害する化学療法剤を最も効果的にアッセイすることができる。かくして 、増殖中の癌細胞に或る量のカルパイン阻害剤を投与してG1期の終わりに細胞 を同調させることができる。次に、当該技術分野の通常の技倆を有する者に周知 の方法でカルパイン阻害剤をすすぐかまたは洗い流す。その後、細胞をS期に入 らせ、 そして有効な化学療法剤を癌細胞を殺害すると考えられる量で細胞に投与する。 殺された細胞の数は当該技術分野で知られた多数の技術のいずれかを使用して、 例えば細胞がMTTをそのブルー生成物に変換する能力を測定することによって 決定することができる。化学療法剤が有効であればあるほど低い投与量で細胞殺 害により有効である。 実施例35 細胞周期の長さの決定 癌を有していると決定された患者で剖検を実施し、そしてそれによって癌細胞 を患者から取り出す。これらの細胞に3H−チミジンの短いパルスを与え、そし てその後洗浄する。約24時間のコースの間の種々の時間でこれらの細胞の試料を とる。次に、これらの試料からオートラジオグラフを調製した。最初、S期にあ る細胞は放射性標識されるが、G2、MおよびG1期の細胞は標識されない。G2 期の長さと等しい長さの時間の後、標識された細胞はM期に入る。標識された細 胞がM期に進み、そしてその後M期に再び入るときをモニターして、細胞周期の G2、M、SおよびG1期の平均期間、並びに全細胞周期の長さを決定することが できる。 実施例36 カルパイン阻害剤による細胞のS期への進行阻害 ウシ大動脈平滑筋細胞(BASMC)は組織培養培地中で少なくとも48時間培 養した。次に、その後の48時間これらの細胞から血清を除き、G1期に停止され た集団を得た。次に、細胞を約10%のウシ胎児血清含有培地に暴露して細胞周期 の進行および分裂を刺激した。血清添加後種々の時間で、カルパイン阻害剤Ph2 −CHCO−Leu−Abu−CONH−CH2CH(OH)Phを培養培地に加 えて最終濃度を70mMとした。これらの培養物から細胞を取り出し、そしてDN A染料で染色しそして蛍光活性化細胞計数を使用してDNA含量を分析した。 この実験の結果は図21に示す。この実験は血清添加時にカルパイン阻害剤に 暴露された細胞はそれらのDNA含量を実験期間中に増加させないことを証明し ており、これはそれら細胞が細胞周期のS期に進行しないことを意味する。血清 枯渇細胞に血清を添加すると通常細胞を同調させてS期に進行させる。しかし乍 ら、血清を添加して18時間またはそれ以上後にカルパイン阻害剤を添加してもD NA含量の増加およびその後の細胞分裂を阻害しない。かくして、カルパイン阻 害剤は細胞周期のS期への進行を妨げるように作用する。 実施例37 G1期に停止させた細胞培養物からカルパイン阻害剤を 除去すると培養物をS期に進行させる 2つの細胞培養物、即ち1つはHeLa細胞で1つはAT−2細胞を血清および 70mMの最終濃度のカルパイン阻害剤Ph2−CHCO−Leu−Abu−CON H−CH2CH(OH)Phの存在下で48時間それぞれ増殖させた。次に、培養培 地をこのカルパイン阻害剤を含有していない培地で置き換えた。これによって細 胞を細胞周期に進行させた。カルパイン阻害剤除去後の種々の時間に細胞をDN A染料で染色し、そして蛍光活性化細胞計数を使用して分析した。 この実験の結果は図21に示す。両細胞タイプは共にカルパイン阻害剤による 処置の48時間後には、それら細胞タイプの通常のDNA含量で示されるように、 主としてG1期にあった。カルパイン阻害剤を洗い流した後、両細胞タイプはそ れらのDNA含量の増加で示されるようにS期に進行した。かくして、カルパイ ン阻害剤で処理した後カルパイン阻害剤を除去した後では細胞は同調させて細胞 周期のS期に進行させ得ることが示された。 実施例38 化学療法における置換イソクマリンの使用 癌性腫瘍を有していると診断されたヒトに置換イソクマリンを投与する。この ような投与は、リン酸緩衝生理食塩液中約1mg/kgの置換イソクマリンを含有す る溶液を上記腫瘍に直接注射して実施する。置換イソクマリン投与の24〜48時間 後に開始して、70mg/m2のアドリアマイシン(Adria Laboratories、オハイオ 州ダブリン)を患者に投与する。この治療は腫瘍が全滅するかまたは軽減するま で21日間隔で繰り返す。 実施例39 化学療法におけるペプチドケトアミドの使用 癌性腫瘍を有していると診断されたヒトにペプチドケトアミドを投与する。こ のような投与は、リン酸緩衝生理食塩液中約1mg/kgのペプチドケトアミドを含 有する溶液を上記腫瘍に直接注射して実施する。ペプチドケトアミド投与の24〜 48時間後に開始して、70mg/m2のアドリアマイシン(Adria Laboratories、オ ハイオ州ダブリン)を患者に投与する。この治療は腫瘍が全滅するかまたは軽減 するまで21日間隔で繰り返す。 実施例40 化学療法におけるペプチドケト酸の使用 癌性腫瘍を有していると診断されたヒトにペプチドケト酸を投与する。このよ うな投与は、リン酸緩衝生理食塩液中約1mg/kgのペプチドケト酸を含有する溶 液を上記腫瘍に直接注射して実施する。ペプチドケト酸投与の24〜48時間後に開 始して、70mg/m2のアドリアマイシン(Adria Laboratories、オハイオ州ダブ リン)を患者に投与する。この治療は腫瘍が全滅するかまたは軽減するまで21日 間隔で繰り返す。 実施例41 化学療法におけるペプチドケトエステルの使用 癌性腫瘍を有していると診断されたヒトにペプチドケトエステルを投与する。 このような投与は、リン酸緩衝生理食塩液中約1mg/kgのペプチドケトエステル を含有する溶液を上記腫瘍に直接注射して実施する。ペプチドケトエステル投与 の24〜48時間後に開始して、70mg/m2のアドリアマイシン(Adria Laboratorie s、オハイオ州ダブリン)を患者に投与する。この治療は腫瘍が全滅するかまた は軽減するまで21日間隔で繰り返す。 *.細胞の形質転換の有効性の上昇 カルパイン阻害剤は細胞が細胞周期のS期に入るのを防止できるという発見に よって、細胞をDNAで形質転換する有効性を高めるためにこのような阻害剤を 使用できることを本発明者は見い出した。外来DNAを細胞に導入する(形質転 換)とき、このようなDNAをその細胞のゲノムに導入することができる。この ような取り込みが生起するかどうかは、細胞周期のS期に最も活性であるDNA スプライシングおよび複製酵素の存在に依存する。かくして、外来DNA取り込 みの有効性は、カルパイン阻害剤を使用してS期に同調させている細胞集団に外 来DNAを導入することによって増加させることができる。 本願発明のこの特徴において、培養中の哺乳動物細胞のようなインビトロでの 細胞は、先ず、このような細胞にカルパイン阻害剤を投与することによって上記 したように同調させることができる。細胞形態の細胞周期がG1期からS期に進 行するのを妨げるのに薬理学的に有効なカルパイン阻害剤の投与量は約10μMか ら500mMの間である。細胞が懸濁している培地にカルパイン阻害剤を溶液で添加 することによって、上記の投与量を細胞に投与することができる。カルパイン阻 害剤の添加に続いて、細胞はG1期に進み、そしてカルパイン阻害剤を細胞培地 から洗い流すかまたは細胞がこれを使い尽くすまで、その状態に留まる。 細胞をこのようにG1期に同調させるとすぐ、細胞培地を取り除きそして新た な培地を加えることによってカルパイン阻害剤を細胞培地から除去することがで きる。細胞をS期に十分な時間進行させた後、当該技術分野の熟練者に既知の方 法によって細胞を形質転換することができる。例えば、分子クローニング(Mole cular Cloning)(Sambrook,Jr.、Fritsch,E.F.およびManiatis,T.、Molec ular Cloning:実験室マニュアル、Cold Spring Harbor Press、ニューヨーク州 コールドスプリング(1989年))または分子生物学におけるショートプロトコー ル(Short Protocols in Molecular Biology)の(Ausbel等編集、分子生物学に おけるショートプロトコール、John Wiley & Sons(1989年))(これらは参照 として本願明細書に組み入れる)に記載された方法を使用して細胞を形質転換す ることができる。好ましい実施態様では、細胞の形質転換用ベクター配列に外来 性オリゴヌクレオチドが含まれている。この実施態様では、外来性オリゴヌクレ オチドは好ましくはタンパク質をコードし、転写用プロモーター配列に巧みに結 合され、そしてその後翻訳される。形質転換した後、細胞は当該技術分野の熟練 者に 既知の種々の方法で使用することができる。 1つの実施態様では、この方法は、特定の組織におけるタンパク質欠失を生じ させる遺伝子突然変異によって生じる疾病を有する哺乳動物を治療するために使 用することができる。この実施態様では、影響を受けた組織の細胞を患者から取 り出し、上記したようにしてG1期に同調させることができる。細胞をS期に進 行させた後、これらの細胞は当該技術分野に既知の方法、例えば外来性ヌクレオ チド配列を有するウイルスベクターを導入することによって形質転換させられる 。正常な遺伝子をコードするオリゴヌクレオチドで形質転換した細胞は、細胞を 取り出した患者に移植して戻すことができ、その後細胞は正常な遺伝子の導入に より正常に機能することができる。 実施例42 遺伝子療法における形質転換の有効性を高めるための カルパイン阻害剤の使用 赤血球中の正常なヘモグロビンの欠失を生じさせる遺伝子突然変異によって鎌 状赤血球貧血のヒトを診断する。造血性骨髄細胞を患者から取り出し、そして細 胞をG1期に同調させるために、100mMのカルパイン阻害剤の存在下インビトロ で培養物中に入れる。同調後、カルパイン阻害剤を洗い流し、細胞をS期に進ま せる。次に、細胞はヘモグロビンをコードする正常な遺伝子を有する外来性DN Aで形質転換する。このような外来性DNAで形質転換した後、細胞を再び患者 に導入し、そこで細胞は骨髄に再び住みつき、そして赤血球細胞中で正常なヘモ グロビンタンパク質を産生する。 10.他の非神経学的使用 多数の医学的状態および疾病がカルパインおよび他のカルシウム賦活プロテア ーゼの活性増加に関係していることが知られている。それ故、本願発明の組成物 は多数のこれらの状態の治療で有益であり、そしてこれらの状態の治療は本願発 明の範囲内と考えるのが適当であると本発明者は考える。 H.ドラッグデリバリー(薬物供給) 種々のカルパイン阻害剤が血漿膜に浸透する能力は製薬的展望からこれらの化 合物の顕著な利点である。有利なことに、この能力によりカルパイン阻害剤は血 液−脳関門の優れた浸透を提供できると本発明者は考える。これは多くの医薬品 、特に、しばしば血液−脳関門の浸透が劣っているペプチドと対照的である。か くして、カルパイン阻害剤は製薬的に神経保護剤として優れた結果を示すと本発 明者は考える。 神経変性および他の医学的状態を治療するために、カルパイン阻害剤を経口、 局所、腹腔内または非経口で投与することができる。本願明細書で使用する用語 「非経口」には経皮投与、皮下注射、静脈内、筋肉内若しくは胸骨内注射、鞘内 注射(CNSに直接)または注入技術を含む非経口供給技術を全て含む。 投与量は主として特定の製剤および治療法または予防法の目的に基づいて決ま る。個々の投与量並びに投与の量は特定の症例を個々に評価して最も良く決定さ れる。しかし乍ら、好ましい組成物では、カルパイン阻害剤の1日当たりの投与 量は好ましくは1μg/総体重kgから100mg/総体重kgの範囲、更に好ましくは1 0μg/総体重kgから10mg/総体重kgの範囲である。 活性成分を含有する製薬組成物は経口使用に適する形態、例えば錠剤、トロー チ、甘味入り錠剤、水性若しくは油性懸濁物、分散性粉末若しくは顆粒、エマル ジョン、硬若しくは軟カプセル、またはシロップ若しくはエリキシルであること ができる。1日当たり体重1キログラム当たり0.2mgから140mgのオーダーの投与 値が上記状態の治療で有用である(1日当たり患者当たりで10mgから7g)。単回 投与するために担体材料と組み合わせることができる活性成分の量は治療される 宿主および特定の投与モードに依存して変動させることができる。しかし乍ら、 典型的には、単回投与量は1回の経口的に許容される形態で完全な1日の投与量 を提供するのに十分なカルパイン阻害剤を含有する。 注射用では、カルパイン阻害剤またはその製薬的に許容可能な塩の治療的量は 通常、皮下注射、静脈内、筋肉内、腹腔内若しくは胸骨内注射、または鞘内注射 (脳に直接)によって行われる。注射用では、ペプチドα−ケトアミドまたはそ の製薬的に許容可能な塩は通常、0.2から140mg/体重kgの範囲の投与量である。 単回注射で1日の投与量を提供するためには、非経口投与用製薬組成物は、単回 投与形態で、約0.5mlから約1リットルまでの担体溶液の投与量当たり約70μgか ら約7gまでのカルパイン阻害剤を含有する。活性成分に加えて、これらの製薬 組成物は通常、緩衝液、例えば3.5から7までの範囲のpHを維持するリン酸緩 衝液、そして更には塩化ナトリウムも含有しており、そして等調圧力を調整する マンニトールまたはソルビトールも含有することができる。好ましい組成物の形 態では、膜を通してカルパイン阻害剤の導入を助長するためにDMSOまたは他 の有機溶媒を加える。 更に、カルパイン阻害剤化合物がCNSの組織中に入るのを促進するために、 脂質を製薬組成物に加えることができる。これらの組成物は当該技術分野の熟練 者に既知の方法に従って製造される。簡単に言えば、ホスファチジルコリン、コ レステロール、他の周知の脂質担体またはそれらの混合物のような脂質を溶媒と 一緒に活性化合物と混合し、溶媒を乾燥除去し、そして該材料を生理食塩液中で 再構築する。該組成物はまた、洗浄剤、界面活性剤または乳化剤のような当該技 術分野で通常の技倆を有する者に知られている他の成分を含むこともできる。 局所適用または注入用の組成物は水溶液、ローション、ゼリーまたは油性溶液 若しくは懸濁液として製剤化することができる。水溶液形態の組成物は、pH4 から6.5の水性緩衝液にカルパイン阻害剤を溶解し、そして所望の場合、ポリマ ー結合剤を添加して得られる。局所適用用の油性製剤は、油にカルパイン阻害剤 を懸濁し、任意にステアリン酸アルミニウムおよび/または界面活性剤のような 膨張剤を添加して得られる。これらの局所用組成物にDMSOを添加すると、該 組成物を患者の皮膚に適用した後に活性カルパイン阻害剤が血流中に少なくとも 部分的に浸透できて経皮適用が可能になると考えられる。 毒性刺激から生じる神経変性、HIV誘発性神経障害、神経除去または損傷後 の虚血、くも膜下出血、発作、多発性梗塞性痴呆、アルツハイマー病(AD)、ハ ンチントン病、外科手術関連大脳損傷、パーキンソン病、および他の病理学的状 態を治療するために、カルパイン阻害剤またはその製薬的に許容可能な塩を経口 的または非経口的に投与することができる。投与量は特定の製剤および治療法ま たは予防法の目的に依存する。個々の投与量並びに投与は、特定の症例を個々に 評価して最も良く決定される。 多くの急性神経変性状態並びに発作および頭部損傷のような事例においては、 損傷後できるだけ早くカルパイン阻害剤を供給することが重要である。それ故、 できるだけ多くの神経変性を防止するためには、発作、頭部損傷または神経変性 が関連するかまたは生起すると思われる他の損傷に苦しんでいるヒトを確認し、 そしてその発生の1分から2時間以内にカルパイン阻害剤の投与を開始すること が好ましい。 本願発明の範囲内の特別のカルパイン阻害剤適用は、外科手術と関係のある神 経変性を防止するために手術中にこれらの化合物を適用することである。例えば 、全身麻酔下で行われる外科手術では、麻酔下での不適切なCNSの潅流によっ て低酸素状態が生じることがある。更に、心臓血管系の多数の大手術は、患者の 心臓を停止させそして人工的な手段で潅流を維持することが必要である。このよ うな外科手術では、CNS内に低酸素状態が起こる危険性が高く、そして神経変 性が生じることもある。更には、神経手術中、炎症、瀉血、出血等から生じる神 経変性の固有の危険性がある。このような神経変性はカルパイン阻害剤含有溶液 を注入して阻止することができる。しかし乍ら、神経手術から生じる神経変性は 、上記の投与技術のいずれかによってカルパイン阻害剤を投与して予防的に減少 させることもできる。このような投与は、大手術中の麻酔の使用または人工的な 潅流手段の使用に関連した神経変性を阻止するかまたは防止するとも考えられる 。外科手術患者には、静脈内点滴によってカルパイン阻害剤を手術中ずっと投与 することもできる。 以下の実施例は本願発明の範囲内のカルパイン阻害剤の或る神経保護的使用を 説明するように意図したものである。そうではあるが、以下の実施例はいずれに しても本願発明を限定することは意味していない。 実施例35 静脈内注射用神経保護組成物 500μg 実施例SHC2のCH3−CONH−CiTPrOIC 4ml プロピレングリコール 1ml DMSO 実施例36 静脈内点滴用神経保護組成物 250mg 実施例PKC48のZ−Leu−Phe−CONH−Et 1000ml リン酸緩衝生理食塩液(pH6.0) 10ml DMSO 実施例37 皮下適用用神経保護組成物 25mg 実施例PKC19のZ−Leu−DL−Abu−COOEt 3ml リン酸緩衝生理食塩液(pH6.0) 2ml DMSO 実施例38 頭部損傷後の神経保護 頭部外傷の被害者である第1の群の患者に、損傷して10分以内に実施例30の 注射用組成物2mlを静脈内に与える。同様に適合する第2の群には該組成物を与 えない。第1の群の患者は、痴呆、記憶喪失および麻痺のような神経変性の外的 な徴候が顕著により少なくそして重篤でない。 実施例39 外科手術中の神経保護 3つのバイパス心臓手術を受けようとしている患者に、静脈内点滴系を使用し て1時間当たり500mlの実施例31の組成物を投与する。手術中に患者の心臓は 停止しそして潅流は人工的手段で継続する。心臓を再開させそして人工的潅流手 段から患者を外す間に合併症が現れるが、この患者は手術から数時間以内に意識 を取り戻す。2,3日以内に、患者の精神状態は正常となり、神経変性の徴候は ない。 再発狭窄症の治療または防止で平滑筋細胞の増殖を阻害するために、カルパイ ン阻害剤を平滑筋組織の損傷部位に直接投与することもできる。このような投与 は、例えば、軟膏またはゲルを血管形成法で使用される気球または他の外科手術 道具の表面に適用して達成することができる。このようにして、再発狭窄症を生 じさせると思われる損傷が血管形成術中に行われる場合、再発狭窄症を防止する ことができる。 損傷組織部位へのカルパイン阻害剤の直接投与は、カルパイン阻害剤を微小球 体中に入れそしてこの微小球体を損傷された組織中に埋め込むことによって達成 することもできる。これは、血管形成法で使用される気球の表面に微小球体を適 用することによって達成することができる。気球を動脈の内側で膨張させるとき 、膨張力によって微小球体は動脈壁の方に動き、そこに球体が留まるようになる 。次に、微小球体はカルパイン阻害剤を時間をかけて徐々に放出し、そして損傷 組織に局所的な適用を提供する。 多数の医学的状態の治療では、カルパイン阻害剤は静脈内、眼内、筋肉内、腹 腔内または胸骨内に、溶液で注射することができる。これらの溶液は、製薬的に 許容可能な担体溶液約0.5mlから1リットルに対して約70μgから約7gの間の範 囲のカルパイン阻害剤を含有する。該溶液は好ましくは、pHを約3.5から7の 範囲に保つリン酸緩衝液のような緩衝液を含有する。該溶液は好ましくは、約90 00mg/lの塩化ナトリウム(0.9%の生理食塩液)、並びに等張力調整用のマンニ トールまたはソルビトールを含有する。本願発明の注射用溶液ではカルパイン阻 害剤の有効性を高めるかまたはカルパイン阻害剤が膜に浸透するのを助けるため に、0.01から10ml/リットルのDMSOも使用することができる。エタノールま たはエトキシル化油のような他の添加剤も使用することができる。 心臓、骨格または平滑筋組織を損傷から守るためにカルパイン阻害剤を使用す るとき、このような阻害剤を定期的に注入するためには静脈内点滴注入が好まし い。静脈内注入に適する溶液は、10mlのDMSOを含有する1000mlのリン酸緩衝 生理食塩水溶液に約250mgのカルパイン阻害剤を懸濁して調製することができる 。しかし乍ら、筋ジストロフィーの治療または或る状態をカルパイン阻害剤で長 時間治療するとき、カルパイン阻害剤の経口製剤が好ましい。このような経口製 剤は錠剤の形態であることができ、その際粉末形態のカルパイン阻害剤を錠剤に 形成可能な製薬的に許容可能な充填剤と混合する。 白内症の治療では、上記の注射用溶液をコンタクトレンズ中に浸透させ、そし てその後溶液をレンズから眼に拡散させるのに十分長い時間着用する。上記の注 射用溶液を用いてカルパイン阻害剤を眼に供給する他の方法には該溶液からなる 点眼剤の適用が含まれる。 眼投与用の軟膏にカルパイン阻害剤を処方することもできる。これは、カルパ イン阻害剤を水溶液に溶解しそしてその後製薬的に許容可能なポリマー結合剤を 加えて達成することができる。カルパイン阻害剤は上記のポリマー結合剤中に直 接溶解するかまたは懸濁することもできる。 平滑筋の強直性収縮を治療するかまたは防止するために、カルパイン阻害剤を 平滑筋に直接投与することもでき、これには冠組織への適用が含まれる。このよ うな投与は、軟膏、ゲルまたは溶液を手術中に平滑筋に直接適用して達成するこ とができる。直接的適用はまた、カルパイン阻害剤を微小球体に入れ、そしてこ の微小球体を平滑筋組織中に埋め込むことによって達成することもできる。次い で微小球体は時間をかけて徐々にカルパイン阻害剤を放出し、そして組織に局所 適用を提供する。 脳血管痙攣を治療するために、カルパイン阻害剤溶液を患者の脳脊髄液中に直 接注射することができる。喘息患者で生起するような気管支痙攣を治療するため に、カルパイン阻害剤を含有する溶液を患者の肺に直接吸入させることができる 。 以下の追加的な実施例は、本願発明の範囲内の製薬組成物の或る実施態様を更 に説明するために提供する。 実施例40 非神経学的用途用の注射用組成物 1mg 実施例PKC58のZ−Leu−Abu−CONH−Bzl 4ml プロピレングリコール 1ml DMSO 実施例41 白内症治療用眼溶液 500μg 実施例PKC57のZ−Leu−Abu−CONH−iBu 5ml 滅菌リン酸緩衝生理食塩液 実施例42 強直性収縮血管への局所適用用溶液 2mg 実施例PKC60の Z-Leu-Abu-CONH-(CH2)3-N(CHCH2)2O 1ml DMSO 10ml 滅菌リン酸緩衝生理食塩液 或る種の変更が当該技術分野の熟練者に示唆されるものと予想される。上記の 詳細な記載は説明のために示したものと明確に理解すべきであり、本願発明の精 神および範囲は下記の請求の範囲を参照して解釈される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 38/55 ADU A61K 37/64 ABJ 48/00 ABU (31)優先権主張番号 08/072,609 (32)優先日 1993年6月1日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,CA, CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,HU,J P,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN,MW ,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD, SE,SK,UA,US,VN (72)発明者 エベレス,デイビッド,ディー.,ジュニ ア アメリカ合衆国 92692,カリフォルニア ミッション バイジョー,サダバ 24676番地 (72)発明者 リンチ,ゲリー アメリカ合衆国,92715,カリフォルニア, アーバイン,ギブス コート 4番地 (72)発明者 パワーズ,ジャームズ シー. アメリカ合衆国,30318,ジョージア,ア トランタ,ノース ウエスト,アップトン ロード 698番地 (72)発明者 バータス,レイモンド ティー. アメリカ合衆国,01776,マサチューセッ ツ,サッドバリー,フォックス ラン 89 番地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. G1相からS相への細胞の進行を阻止するのに薬理学上有効な量のカル パイン阻害剤を前記細胞に投与することを含み、前記カルパイン阻害剤はペプチ ドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成る群から 選択されることを特徴とする活発に分裂する細胞における生殖周期を同期する方 法。 2. 投与ステップは、哺乳動物の生体内にある細胞にカルパイン阻害剤を投 与することを含む請求項1記載の方法。 3. 投与ステップは、生体外細胞にカルパイン阻害剤を投与することを含む 請求項1記載の方法。 4. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項1記 載の方法。 5. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を、静脈内に、筋肉内に、腹腔 内に、局所に、経口で、又は直接塗布で前記細胞に投与することを含む請求項1 記載の方法。 6. 哺乳動物において活発に分裂する細胞の細胞周期のG1相からS相への 進行を阻止するのに薬理学上有効な量のカルパイン阻害剤を前記哺乳動物に投与 することを含み、前記カルパイン阻害剤はペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペ プチド、及び置換複素環式化合物から成る群から選択されることを特徴とする前 記哺乳動物の活発に分裂する細胞におけるG1相からS相への細胞周期の進行を 阻止する方法。 7. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項6記 載の方法。 8. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を、静脈内に、筋肉内に、腹腔 内に、局所に、経口で、又は直接適用で前記細胞に投与することを含む請求項6 記載の方法。 9. 投与ステップは、直接適用を含む請求項6記載の方法。 10. 直接適用は、生きている細胞領域にゲルを適用することを含む請求項9 記載の方法。 11. 直接適用は、前記生きている細胞から成る組織に前記カルパイン阻害剤 を充填した微小球を投与することを含む請求項9記載の方法。 12. 直接適用は、前記生きている細胞から成る組織に前記カルパイン阻害剤 を含有する溶液を直接注入することを含む請求項9記載の方法。 13. 癌細胞を有するヒトの患者の癌治療において、 癌性細胞の細胞周期のG1相からS相への進行を阻止するのに薬 理学上有効な量のカルパイン阻害剤を前記癌細胞に投与することと;その後で 前記細胞に化学療法剤を投与すること、 とを含む化学療法の効力を高める方法。 14. 前記カルパイン阻害剤は、ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド 、及び置換複素環式化合物から成る群から選択される請求項13記載の方法。 15. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することから成る請求項1 3記載の方法。 16. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を、静脈内に、筋肉内に、腹腔 内に、局所に、経口で、又は直接適用で前記癌性細胞に投与することを含む 請求項13記載の方法。 17. 化学療法剤は、前記カルパイン阻害剤の投与後24-48時間から開始 して投与される請求項13記載の方法。 18. インビトロで癌性細胞を成長させることと; 前記細胞のG1相からS相への進行を阻止するのに有効な量のカ ルパイン阻害剤を前記細胞に投与することと; 前記細胞を殺すのに十分な量の前記化学療法剤を前記細胞に投与 することと; 化学療法剤の有効性を示す細胞死の発生量を測定すること、 とを含む化学療法剤の有効性の決定法。 19. 活発に分裂している細胞から成る細胞集団に対し、前記細胞のG1相か らS相への細胞周期の進行を阻止するのに有効な量のペプチドケト化合物、ハロ −ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成る群から選択されるカルパイ ン阻害剤を投与することと; 前記カルパイン阻害剤の投与を中断することと;その後で 外来DNAを前記細胞集団に導入すること、 とを含む細胞形質転換と生きている細胞への外来DNAの組込みとに関する効率 を向上させる方法。 20. 前記カルパイン阻害剤の投与が前記生きている細胞集団における1細胞 周期の期間継続する請求項19記載の方法。 21. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を哺乳動物内の細胞集団に投与 することを含む請求項19記載の方法。 22. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を、静脈内に、筋肉内に、腹腔 内に、局所に、経口で、又は直接適用で前記哺乳動物の前記細胞集団に投与する ことを含む請求項19記載の方法。 23. 投与ステップは、インビトロで細胞集団にカルパイン阻害剤を投与する ことを含む請求項19記載の方法。 24. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項19 記載の方法。 25. ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物 から成る群から選択されるカルパイン阻害剤化合物を含有する製剤組成物を哺乳 動物に投与することを含む前記哺乳動物の健康障害のための医療処置法であって 、前記組成物はカルパインのタンパク分解活性増大に関連する前記障害の治療に 薬理学上有効な量が投与される方法。 26. 前記カルパイン阻害剤は、静脈内に、腹腔内に、筋肉内に、又は経口で 投与される請求項25記載の方法。 27. 前記阻害剤は、軟膏の形で投与される請求項25記載の方法。 28. 前記阻害剤は、点眼で又はコンタクトレンズから眼中に放出する方法で 投与される請求項25記載の方法。 29. 前記阻害剤は、カテーテルを使用して投与される請求項25記載の方法 。 30. 心筋組織損傷を有する哺乳動物を識別することと; ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式 化合物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物の心筋損傷の 治 療に薬理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与すること、 を含むそれ以上の損傷を遅らせ又は防ぐための心筋組織損傷を有する哺乳動物の 治療法。 31. 前記阻害剤は、静脈内に、腹腔内に、筋肉内に、又は経口で投与される 請求項30記載の方法。 32. 前記阻害剤は、カテーテルを使用して投与される請求項30記載の方法 。 33. 前記阻害剤は、手術中に心臓組織に直接投与されるか又は心膜空間に注 入される請求項30記載の方法。 34. 心筋組織損傷を発現する危険性のある哺乳動物を識別することと; ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式 化合物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物を心筋組織損 傷から防御するのに薬理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与すること、 とを含む心筋組織損傷を発現する危険性のある哺乳動物の防御法。 35. 前記阻害剤は、静脈内に投与される請求項34記載の方法。 36. 前記阻害剤は、腹腔内に、筋肉内に、経口で、又はカテーテルを使用し て投与される請求項34記載の方法。 37. 進行中の白内障を有する哺乳動物を識別することと; ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式 化合物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物の前記白内障 の治療に薬理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与すること、 とを含む白内障を有する哺乳動物の治療法。 38. 前記阻害剤は、静脈内に、腹腔内に、筋肉内に、又は経口で投与される 請求項37記載の方法。 39. 前記阻害剤は、目の中に(眼内に)直接注入される請求項37記載の方 法。 40. 前記阻害剤は、点眼剤で又はコンタクトレンズから眼内に放出される点 眼軟膏の形で投与される請求項37記載の方法。 41. 白内障を発現する危険性のある哺乳動物を識別することと; ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式 化合物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を白内障の発現を遅らせるの に 薬理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与すること、 とを含む哺乳動物の目における白内障形成を遅らせ又は防ぐための方法。 42. 前記阻害剤は、静脈内に、腹腔内に、筋肉内に、又は経口で投与される 請求項41記載の方法。 43. 前記阻害剤は、目の中に(眼内に)直接注入される請求項41記載の方 法。 44. 前記阻害剤は、点眼剤で又はコンタクトレンズから眼内に放出される点 眼軟膏の形で投与される請求項41記載の方法。 45. 骨格筋損傷を有する哺乳動物を識別することと; ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式 化合物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を損傷を受けた骨格筋の治療 に薬理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与すること、 とを含む骨格筋損傷を有する哺乳動物の治療法。 46. 前記阻害剤は、静脈内に、腹腔内に、筋肉内に、又は経口で投与される 請求項45記載の方法。 47. その平滑筋組織に損傷を有する哺乳動物を識別することと; ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式 化合物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を前記平滑筋組織の治療に薬 理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与すること、 とを含む平滑筋損傷を有する哺乳動物の治療法。 48. 前記阻害剤は、静脈内に、腹腔内に、筋肉内に、又は経口で投与される 請求項45記載の方法。 49. 血管痙攣を経験している哺乳動物を識別することと; ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式 化合物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を血管痙攣の復帰に薬理学上 有効な量だけ前記哺乳動物に投与すること、 とを含む哺乳動物の血管痙攣を復帰する方法。 50. 前記阻害剤は、静脈内に、局所に又は経口で投与される請求項49記載 の方法。 51. 高血圧を有する哺乳動物を識別することと; ペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式 化合物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を損傷を受けた赤血球の治療 に薬理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与すること、 とを含む高血圧に起因する赤血球損傷を有する哺乳動物の治療法。 52. 前記阻害剤は、経口で投与される請求項51記載の方法。 53. 前記カルパイン阻害剤はペプチドケトアミドを含むことを特徴とする請 求項25,30,34,37,41,45,47,49又は51の何れか1項に 記載の方法。 54. 前記ペプチドケトアミドは、Z-Leu-Abu-CONH-Et、Z-Leu-Phe-CONH-Et及 びZ-Leu-Phe-CONH(CH2)2C6H5から成る群から選択される化合物を含む請求項53 記載の方法。 55. 増殖している平滑筋細胞を識別することと; 平滑筋細胞の増殖を停止又は阻止するのに薬理学上有効な量のペ プチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成る群 から選択されるカルパイン阻害剤を前記細胞に投与すること、 とを含む平滑筋細胞の増殖の停止又は阻止法。 56. 平滑筋細胞を識別する処置は、生きている生物の平滑筋細胞を識別する ことを含む請求項55記載の方法。 57. 平滑筋細胞を識別する処置は、インビトロで平滑筋細胞を識別すること を含む請求項55記載の方法。 58. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項55 記載の方法。 59. 前記ペプチドケト化合物は、 (Ph)2CHCO-Leu-Phe-CONH-CH2-2-Py; Z-Leu-Nva-CONH-CH2-2-Py; Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)Ph; (Ph)2CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph; Z-Leu-Phe-CONH2; Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph;及び Z-Leu-Phe-CONHEt から成る群から選択される請求項58記載の方法。 60. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を、静脈内に、筋肉内に、腹腔 内に、局所に、経口で、又は直接適用により前記平滑筋細胞に投与することを含 む請求項55記載の方法。 61. 脈管形成を経験した哺乳動物を識別することと;その後で 脈管形成に続いて起こる再狭窄を防ぐのに薬理学上有効な量のペ プチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成る群 から選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物に投与すること、 とを含む脈管形成に起因する血管の再狭窄を防ぐための哺乳動物の治療法。 62. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項61 記載の方法。 63. 前記ペプチドケト化合物は、 (Ph)2CHCO-Leu-Phe-CONH-CH2-2-Py; Z-Leu-Nva-CONH-CH2-2-Py; Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)Ph; (Ph)2CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph; Z-Leu-Phe-CONH2; Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph;及び Z-Leu-Phe-CONHEt から成る群から選択される請求項62記載の方法。 64. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を、静脈内に、筋肉内に、腹腔 内に、局所に、経口で、又は直接適用により前記血管に投与することを含む請求 項61記載の方法。 65. 前記直接適用は、脈管形成により既に処置された脈管組織の領域にゲル を適用することを含む請求項64記載の方法。 66. 前記ゲルは、バルーンカテーテルのバルーン上又は前記血管内に挿入さ れる手術用器具の先端上に塗られることを特徴とする請求項65記載の方法。 67. 前記直接適用は、前記血管に前記カルパイン阻害剤を充填した微小球を 投 与することを包含する請求項61記載の方法。 68. 哺乳動物に脈管形成を施すことと; 脈管形成処置に続いて起こる再狭窄を防ぐのに薬理学上有効な量 のペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成 る群から選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物に投与すること、 とを含む脈管形成に起因する血管の再狭窄を防ぐための哺乳動物の治療法。 69. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項68 記載の方法。 70. 前記ペプチドケト化合物は、 (Ph)2CHCO-Leu-Phe-CONH-CH2-2-Py; Z-Leu-Nva-CONH-CH2-2-Py; Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)Ph; (Ph)2CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph; Z-Leu-Phe-CONH2; Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph;及び Z-Leu-Phe-CONHEt から成る群から選択される請求項69記載の方法。 71. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を、静脈内に、筋肉内に、腹腔 内に、局所に、経口で、又は直接適用により前記血管に投与することを含む請求 項68記載の方法。 72. 直接適用は、脈管形成により既に処置された脈管組織の領域にゲルを適 用することを含む請求項70記載の方法。 73. 前記脈管形成は、バルーンカテーテル脈管形成である請求項71記載の 方法。 74. 投与ステップは、バルーンカテーテルのバルーンにカルパイン阻害剤を コーティングすることを含み、その結果前記カルパイン阻害剤は脈管形成が実施 される脈管組織に直接適用されることを特徴とする請求項72記載の方法。 75. 投与ステップは、微小球にカルパイン阻害剤を充填することと、前記微 小球を脈管形成が施されたは脈管組織に直接搬送することを含む請求項68記載 の 方法。 76. 再狭窄を発現する危険性のある哺乳動物を識別することと; 脈管形成処置に続いて起こる再狭窄を防ぐのに薬理学上有効な量 のペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成 る群から選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物に投与すること、 とを含む血管の再狭窄を防ぐ方法。 77. 前記カルパイン阻害剤はペプチドケト化合物である請求項76記載の方 法。 78. 前記ペプチドケト化合物は、 (Ph)2CHCO-Leu-Phe-CONH-CH2-2-Py; Z-Leu-Nva-CONH-CH2-2-Py; Z-Leu-Phe-CONH-CH2CH(OH)Ph; (Ph)2CHCO-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph; Z-Leu-Phe-CONH2; Z-Leu-Abu-CONH-CH2CH(OH)Ph;及び Z-Leu-Phe-CONHEt から成る群から選択される請求項77記載の方法。 79. 強直性平滑筋収縮の抑制において、 その収縮を抑えるのに薬理学上有効な量のペプチドケト化合物、 ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成る群から選択されるカル パイン阻害剤を前記平滑筋に投与すること、 を含む哺乳動物における強直性平滑筋収縮の抑制法。 80. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項79 記載の方法。 81. 投与ステップは、前記カルパイン阻害剤を、静脈内に、筋肉内に、腹腔 内に、局所に、経口で、脳脊髄液に注入することにより、吸入により、又は直接 適用により前記平滑筋に投与することを含む請求項79記載の方法。 82. 前記直接適用は、平滑筋の領域に適用することを含む請求項81記載の 方法。 83. 前記直接適用は、前記平滑筋に前記カルパイン阻害剤を充填した微小球 を 投与することを包含する請求項81記載の方法。 84. 前記平滑筋の緩和が誘導される請求項79記載の方法。 85. 哺乳動物における冠状血管痙攣の処置において、 冠状組織の血管痙攣を停止させるのに薬理学上有効な量のペプチ ドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物から成る群から 選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物に投与すること、 を含む冠状血管痙攣の治療法。 86. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項85 記載の方法。 87. 投与ステップは、前記冠状組織を手術によって露出させることと、カル パイン阻害剤の溶液を前記組織に直接適用することとを含む請求項85記載の方 法。 88. 前記冠状血管組織は冠状動脈を含む請求項87記載の方法。 89. 前記哺乳動物は、アンギーナにかかっており且つ前記方法は前記アンギ ーナに対する治療法を包含する請求項85記載の方法。 90. 哺乳動物における気管支血管痙攣の処置において、 前記哺乳動物の気管支組織の血管痙攣を停止させるのに薬理学上 有効な量のペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合 物から成る群から選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物に投与すること、 を含む気管支血管痙攣の治療法。 91. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項90 記載の方法。 92. 投与ステップは、前記気管支組織を手術によって露出させることと、カ ルパイン阻害剤の溶液を前記組織に直接適用することとを含む請求項90記載の 方法。 93. 前記哺乳動物は、喘息にかかっており且つ前記方法は前記喘息に対する 治療法を包含する請求項90記載の方法。 94. 哺乳動物における脳血管痙攣の処置において、 前記哺乳動物の脳組織の血管痙攣を停止させるのに薬理学上有効 な量のペプチドケト化合物、ハロ−ケトンペプチド、及び置換複素環式化合物か ら 成る群から選択されるカルパイン阻害剤を前記哺乳動物に投与すること、 を含む脳血管痙攣の治療法。 95. 投与ステップは、ペプチドケト化合物を投与することを含む請求項94 記載の方法。 96. 投与ステップは、前記脳組織を手術によって露出させることと、カルパ イン阻害剤の溶液を前記組織に直接適用することとを含む請求項94記載の方法 。 97. 投与ステップは、その哺乳動物の脳脊髄液に前記カルパイン阻害剤を注 入することを含む請求項94記載の方法。 98. 哺乳動物の健康障害の処置において、モルホリノペプチドケト化合物を 含有する製剤組成物をカルパインのタンパク分解活性増大に関連する前記障害の 治療に薬理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与することを特徴とする健康障害 に対する医療処置法。 99. 前記モルホリノペプチドケト化合物は、C-末端モルホリノペプチドケト 化合物である請求項98記載の方法。 100. 前記モルホリノペプチドケト化合物は、N-末端モルホリノペプチドケ ト化合物である請求項98記載の方法。 101. 哺乳動物の健康障害の処置において、ペプチドケトアミド、サブクラ スCを含有する製剤組成物をカルパインのタンパク分解活性増大に関連する前記 障害の治療に薬理学上有効な量だけ前記哺乳動物に投与することを特徴とする健 康障害に対する医療処置法。 102. 前記健康障害は、心筋組織損傷、白内障、骨格筋損傷、血管痙攣及び 心臓脈管形成に続いて起こる再狭窄から成る群から選ばれる請求項98又は請求 項101の何れかに記載の方法。
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