【発明の詳細な説明】
枝分れされそして複雑に結合された高分子構造体の集中的合成
本発明は、一般に、ポリマーの合成に関し、さらに詳しくは、分枝鎖状のおよ
び多重に結合した高分子構造体、例えば、マクロサイクル(macrocycles)の合成
に関する。
背景
ポリヌクレオチドの検出および分析は、多数の研究、医学的、および工業的分
野において重要性が増加するようになってきている、例えば、Caskey、Science
236:1223-1228(1987);Landegrenら、Science、242:229-237(1988);およ
びArnheimら、Ann.Rev.Biochem.、61:131-156(1992)。標的の検出のために相
補的標的核酸に対するプローブ核酸の特異的ハイブリダイゼーションを利用する
、いくつかの技術が開発されてきている。一般に、このような技術の最も強力な
ものは、次のものを包含する:標的配列および/またはシグナルの増幅のいくつ
かの形態、例えば、ポリメラーゼ連鎖反応、Arnheimら(前掲);結合に基づく
増幅、例えば、Barany、PCR Methods and Application1:5-16(1991);鎖置
換増幅、Walkerら、Proc.Natl.Acad.Sci.、89:392-396(1992);分枝鎖状
プローブのシグナルの増幅、Wangら、米国特許第4,925,785号、Urdeaら、米国特
許第5,124,246号、Hudsonら、J.Am.Chem.Soc.、115:2119-2124(1993)など
。
技術の後者のカテゴリーに関すると、現在の方法による分枝鎖プローブ構造体
の合成は典型的には困難であり、低い収率を生じ、そして合成の間ように後の収
率および生成物の品質を監視する制限さ
れた間接的手段のみを提供する。最近、ポリヌクレオチドの検出に対するほとん
どの分枝鎖状ポリマーのアプローチは、実際の商業的アッセイの生産にそれら自
体適さない。
発明の要約
本発明は、分枝鎖状ポリマー、および他の分枝鎖状のおよび多重に結合した高
分子構造体、例えば、マクロサイクルの製造および使用に関する方法および組成
物を提供する。好ましくは、本発明の分枝鎖状のおよび多重に結合した高分子構
造体は少なくとも2つの分枝鎖および/またはマクロサイクルからなる:少なく
とも1つの分枝鎖またはマクロサイクルは問題の標的分子に特異的に結合できる
標的結合部分であり、そして1または2以上の分枝鎖またはマクロサイクルは検
出可能なシグナルを直接または間接的に発生できるシグナル発生部分である。好
ましくは、本発明の分枝鎖状ポリマーおよびマクロサイクルは、標的結合部分と
して少なくとも1つのオリゴヌクレオチドからなる。本発明の方法に従うと、分
枝鎖状ポリマーおよび他の高分子構造体は、ホスホロチオエートまたはホスホロ
ジチオエート基を有する成分およびハロアシル−またはハロアルキルアミノ基を
有する成分から組み合わせられる。ホスホロチオエートまたはホスホロジチオエ
ート基はハロアシル−またはハロアルキルアミノ基と、接触したとき、急速にか
つ効率よく反応して、所望の構造体のアセンブリーを完成するチオ−またはジチ
オホスホリルアシルアミノあるいはチオ−またはジチオホスホリルアルキルアミ
ノの架橋を形成する。本発明の方法は、最終の組み合わせ工程の前に、成分の完
全な精製および単離を可能とする。不完全な分枝鎖状ポリマーおよび/または他
の不完全な構造体は、標準の手段により所望の生成物から容易に分離される。本
発明の重要な面は、チオ−
またはジチオホスホリルアシルアミノあるいはチオ−またはジチオホスホリルア
シルアミノの架橋が酸化により容易にかつ選択的に切断された、これにより構造
体の便利な後合成が可能となることである。本発明の方法は、さらに、いくつか
の新規な分枝鎖状ポリマーの立体配置を可能とする。
図面の簡単な説明
第1a図および第1b図は、オリゴヌクレオチドのクランプの態様を線図的に
図解する。
第2図は、シグナル発生部分を取り付けるための4つの分枝鎖を有する、二重
に接続された、あるいはループ型の、分枝鎖状ポリマーの構造を線図的に図解す
る。
第3図は、3つの分枝鎖および3′末端のみを有する、櫛型の分枝鎖状オリゴ
ヌクレオチドポリマーの構造を線図的に図解する。
第4図は、3つの分枝鎖および5′末端のみを有する、櫛型の分枝鎖状オリゴ
ヌクレオチドポリマーの構造を線図的に図解する。
第5図は、3′および5′末端の両方を有する、櫛型の分枝鎖状オリゴヌクレ
オチドポリマーの構造を線図的に図解する。
第6図は、ポリエチレングリコールのリンカーのアームを介して取り付けられ
た4つのビオチンの櫛の構造を線図的に図解する。
第7図は、実施例13において合成した分枝鎖状DNA分子の構造を線図的に図解
する。
定義
用語「オリゴヌクレオチド」は、ここにおいて使用するとき、モノマー対モノ
マーの相互作用、例えば、ワトソン−クリック(Watson−Crick)型塩基対合、フ
ーグスティーン(Hoogsteen)型塩基対合
などの規則的なパターンで、標的ポリヌクレオチド特異的に結合できる、デオキ
シリボヌクレオシド、リボヌクレオシド、そのアノマー型、ポリアミドの核酸を
包含する、天然のまたは修飾されたモノマーまたは連鎖の線状オリゴマーを包含
する。通常、モノマーはホスホジエステル結合またはその類似体により連鎖され
て、数モノマー単位、例えば、3〜4から、数100モノマー単位までの大きさの
範囲のオリゴヌクレオチドを形成する。オリゴヌクレオチドを文字の配列、例え
ば、「ATGCCTG」により表すときはいつでも、ヌクレオチドは左から右の
5′→3′の順序にあることおよび、特記しない限り、「A」はデオキシアデノ
シンを意味し、「C」はデオキシシチジンを意味し、「G」はデオキシグアノシ
ンを意味し、そして「T」はチミジン意味を有することが理解されるであろう。
ヌクレオシドのモノマーの間のリンの連鎖は、ホスホジエステルの結合および
ホスホジエステル結合の類自体、例えば、ホスホロチオエート、ホスホロジチオ
エート、ホスホロセレノエート、ホスホロジセレノエート、ホスホロアニロチオ
エート、ホスホロアニリデートなどを包含する。
ここにおいて使用するとき、「ヌクレオシド」は、2′−デオキシおよび2′
−ヒドロキシル型、例えば、KornbergおよびBaker、DNA Replication、第2版(
Freeman、サンフランシスコ、1992)に記載されているものを包含する、天然の
ヌクレオシド、および修飾された塩基部分および/または修飾された糖部分を有
する合成ヌクレオシド、例えば、一般にScheit、Nucleotide Analogs(John Wil
ey、ニューヨーク、1980)に記載されているものを包含する、天然のヌクレオシ
ドに対する類似体を包含する。このような類似体は、結合性質、例えば、安定性
、特異性などを増強して、分枝点、標識化部分の取り付けなどのための反応的官
能性を提供するように設
計された合成ヌクレオシドを包含する。
共有結合の連鎖および/または結合部分の間の非共有結合の複合体の形成に関
する「安定な」は、結合部分の1または2以上の所定の対およびその標的ポリヌ
クレオチドを組み込んだオリゴヌクレオチドのクランプの溶融温度がクランプ単
独のオリゴヌクレオチド部分を越えて少なくとも25%だけ増加することを意味し
、ここで溶融温度は標準の技術、例えば、詳しく後述するように、260nm の吸収
の1/2最大/温度により測定する。好ましくは、安定は、1また2以上の所定
の結合部分の対およびその標的ポリヌクレオチドを組み込むオリゴヌクレオチド
のクランプの溶融温度がクランプ単独のオリゴヌクレオチド部分を越えて少なく
とも50%だけ増加することを意味する。
本発明の標的分子と分枝鎖またはマクロサイクルとの間の複合体の形成に関す
る「安定な」は、標的分子および分枝鎖またはマクロサイクルの解離速度が検出
可能なシグナルん発生を可能とするために十分に低いことを意味する。好ましく
は、複合体の解離速度は少なくとも約10-7Mである。より好ましくは、複合体の
解離速度は約10-8〜約10-11 である。
結合部分の反応に関する「連鎖」は、共有結合の連鎖および非共有結合の複合
体の両方を包含する。
発明の詳細な説明
本発明は、分枝鎖状ポリマーおよび分枝鎖状のおよび多重に結合した高分子構
造体の便利な合成の方法および組成物に関する。本発明は、また、特に標的ポリ
ヌクレオチドの検出のために有用ないくつかの新規な分枝鎖状ポリマーの構造体
を包含する。好ましくは、本発明の分枝鎖状ポリマーおよび分枝鎖状のおよび多
重に接続した
高分子構造体は、シグナル発生部分および標的結合部分として働く少なくとも1
つのオリゴヌクレオチド部分からなる複数のポリマー単位を包含する。1つの面
において、いっそう詳しく後述するように、このような標的結合部分はオリゴヌ
クレオチドのクランプである。
一般に、本発明の分枝鎖状ポリマーおよび分枝鎖状のおよび多重に接続した高
分子構造体は、組み合わせの前に、別々に合成しそして精製した、複数の成分か
ら組み合わせられる。このような成分それら自体は、分枝鎖状、線状、またはマ
クロサイクルのポリマー、あるいは3つの組み合わせからなることができ、そし
て成分の前の組み合わせおよび単離の生成物であることができる。通常、成分は
、分枝鎖状ポリマーの分枝鎖を形成できるか、あるいは自己結合してループまた
はマクロサイクルを形成できる、線状のポリマー単位から構成される。本発明の
分枝鎖状ポリマーは櫛型の分枝鎖状ポリマーを包含し、これらのポリマーは内部
のモノマーおよび/または連鎖部分に位置する1または2以上の分枝点をもつ線
状ポリマー単位からなる。本発明の分枝鎖状ポリマーは、末端のモノマーおよび
/または連鎖部分に位置する1または2以上の分枝点をもつ線状ポリマー単位か
らなる。本発明の分枝鎖状のおよび多重に接続した高分子構造体は、次のものを
包含する:マクロサイクル、例えば、ここで2つの線状ポリマーは二重に接続さ
れて、共有結合で閉じた円形ポリマー構造体を形成する;分枝鎖をもつマクロサ
イクル、例えば、下の実施例に開示されているもの;多重に接続されたマクロサ
イクル、例えば、2つの異なる位置でマクロサイクルに接続する末端を有する、
単一の分枝鎖をもつマクロサイクル、および同様な構造体。
本発明の分枝鎖状ポリマーおよび他の分枝鎖状のおよび多重に接
続した高分子構造体は、種々の用途、例えば、分子プローブとしての用途を有す
る。本発明の化合物は、さらに、一定の電荷/質量の比を有するポリマー化合物
、例えば、ポリヌクレオチドの電気泳動の移動度を変化させる部分として有用で
ある、例えば、Noolandi、Electrophoresis 、13:394-395(1992);Van Alsti
ne、米国特許第 5,108,568号;Livakら、Nucleic Acids Research、20 : 4831-
4837(1992);など。ポリマー単位
好ましくは、本発明の線状ポリマー単位は、式:
−(M−L)n −
を有し、式中、Lはリンカー部分であり、そしてMは不活性の非立体障害性スペ
ーサー部分として働くことから、次のものとして働くことができる反応官能性を
提供するまでの広い範囲の化学構造体から選択することができる:他の成分を取
り付けるための分枝点;標識を取り付けするための部位;増幅因子の鎖または構
造体に対するハイブリダイゼーションまたは結合のためにオリゴヌクレオチドま
た他の結合ポリマーを取り付けるための部位、例えば、Urdea ら、米国特許第 5
,124,246号またWangら、米国特許第 4,925,785号に記載されているような部位;
「フック」を取り付けるための部位、例えば、Whitcleyら、米国特許第 4,883,7
50号に記載されているような部位;または溶解度、二重らせんおよび/または三
重らせんの形成の促進に影響を与える他の基、例えば、インターカレーター、ア
ルキル化剤を取り付けるための部位など。次の言及は本発明における使用に適当
ないくつかのホスホルアミダイトおよび/または水素ホスホネートモノマーを開
示し、そしてそれらの合成およびオリゴヌクレオチドの中へのそれらの含有の手
引きを提供する:Newtonら、Nucleic Acids Research、21:1155-1162(1993)
;Griffn ら、
J.Am.Chem.Soc.、114:7976-7982(1992);Jaschkeら、Tetrahedron Lette
rs、34:301-304(1992);Maら、国際出願 PCT/CA92/00423;Zon ら、国際出
願PCT/US90/06630;Durandら、Nucleic Acids Research、18:6353-6359(199
0);Salunkheら、J.Am.Chem.Soc.、114:8768-8772(1992);Urdeaら、米
国特許第 5,093,232号;Ruthら、米国特許第 4,948,882号;Cruickshank、米国
特許第 5,091,519号;Haralambidisら、Nucleic Acids Research、15:4857-487
6(1987);など。さらに詳しくは、Mは1〜20個の炭素原子および0〜10個の
酸素、窒素および硫黄から成る群より選択される異種原子を含有する直鎖状、環
状または分枝鎖状の有機分子構造体であである。好ましくは、Mは1〜16個の炭
素原子を含有するアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアリール;3〜8個
の炭素原子および1〜3個の酸素、窒素および硫黄から成る群より選択される異
種原子を含有するヘテロサイクル;グリコシル;またはヌクレオシジルである。
より好ましくは、Mは1〜8個の炭素原子を含有するアルキル、アルコキシ、ア
ルケニルまたはアリール;グリコシル;またはヌクレオシジルである。
好ましくは、Lはリン(V)の連鎖基であり、これはホスホジエステル、ホス
ホトリエステル、メチルまたはエチルホスホネート、ホスホロチオエート、ホス
ホロジチオエート、およびホスホロアミデートなどであることができる。一般に
、ホスホルアミダイトまたは水素ホスホネートの前駆体から誘導された連鎖は、
本発明の線状ポリマー単位を商用自動 DNA合成装置、例えば、アプライド・バイ
オシステムス・インコーポレーテッド(Applied Biosystems,Inc.)(カリフォ
ルニア州フォスターシティー)の 394型などで便利に合成できるので、好ましい
。
nはMおよびLの特質に依存して有意に変化することができる。
通常、nは約3から約 100まで変化する。Mがヌクレオシドまたはその類似体あ
るいはヌクレオシドの大きさのモノマーでありそしてLがリン(V)連鎖である
とき、nは約12〜約 100まで変化する。好ましくは、Mがヌクレオシドまたはそ
の類似体あるいはヌクレオシドの大きさのモノマーでありそしてLがリン(V)
連鎖であるとき、nは約12から約40まで変化する。
本発明によれば、分枝鎖状ポリマーの少なくとも1つの成分は標的結合部分と
して働くオリゴヌクレオチドである。このようなオリゴヌクレオチドは所望の標
的分子に特異的にかつ安定に結合するように選択される。通常、所望の標的分子
はタンパク質またはその一部分、またはエピトープあるいはポリヌクレオチドで
あろう。結合の特異性はポリヌクレオチドの場合において塩基特異的結合により
達成することができるか、あるいは異なる機構により、例えば、炭水化物、タン
パク質、および他の構造体、ならびにポリヌクレオチドを包含することができる
、一般的高分子構造体に結合するアプタマー(aptamer)で達成することができる
。後者の場合において、オリゴヌクレオチド部分の配列は、Ellington およびSz
ostak 、Nature、346:818-822(1990);Tooleら、国際出願 PCT/US92/01383
;などにより教示されるように選択することができる。好ましくは、その標的に
対する標的結合部分の親和性は、解離定数により測定して、少なくとも10-7Mで
あり、そしてより好ましくは、約10-8〜約10-11 Mである。
結合特異性が塩基の対合により達成されるとき、このような対合はワトソン−
クリック(Watson−Crick )対合および/またはフーグスティーン(Hoogsteen)
対合であることができる。好ましくは、ポリヌクレオチドの標的の場合における
結合の特異性はワトソン−クリック(Watson−Crick )対合およびフーグスティ
ーン(Hoogst
een)対合の両方により、オリゴヌクレオチドのクランプを使用して達成される。
分枝鎖状ポリマーのオリゴヌクレオチド部分は、商業的に入手可能な自動 DNA
合成装置、例えば、アプライド・バイオシステムス(Applied Biosystems)(カ
リフォルニア州フォスターシティー)の 392型または 394型 DNA/RNA 合成装置
を使用して普通の手段により合成することができる。好ましくは、ホスホルアミ
ダイトの化学を、例えば、次の参考文献に開示されているように、使用する:Be
aucageおよびIycr、Tetrahedron 、48:2223-2311(1992);Molko ら、米国特
許第 4,980,460号;Kosterら、米国特許第 4,725,677号;Caruthers ら、米国特
許第 4,415,732号;米国特許第 4,458,066号;および米国特許第 4,973,679号な
ど。いくつかの応用のために、ヌクレアーゼ耐性主鎖は好ましいことがある。ヌ
クレアーゼ耐性を付与する多数の型の修飾オリゴヌクレオチド、例えば、ホスホ
ロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホルアミテートなどは入手可能であ
り、多数の参考文献に記載されている、例えば、ホスホロチオエート:Stecら、
米国特許第 5,151,510号;Hirschbein、米国特許第 5,166,387号;Bergot、米国
特許第 5,183,885号;ホスホルアミデート:Froehlerら、国際出願PCT/US90/0
3138;および追加の適用可能な化学の概観について、Uhlmann およびPeyman(前
掲)。
本発明によれば、分枝鎖状のまたは多重に接続した高分子構造体は、シグナル
発生部分からなる複数のポリマー単位からなる。それらの部分は、普通の手段に
より検出できるシグナル、例えば、蛍光、熱量測定、放射能などを直接または間
接的に発生する高分子構造体である。直接のシグナル発生は、シグナルを生成す
る部分が分枝鎖状のまたは多重に接続した高分子構造体に、例えば、蛍光色素、
酵素などの共有結合の取り付けにより共有結合で連鎖されることを意味する。間
接的シグナル発生は、構造体がシグナルを発生する多成分系の1つの成分、例え
ば、標識化アビジンタンパク質への結合のためのビオチン部分からなるポリマー
単位、共有結合的に取り付けられた蛍光色素を有する相補的オリゴヌクレオチド
(他の分枝鎖状のまたは多重に接続した高分子構造体の一部分であることができ
る)にアニーリングするオリゴヌクレオチド部分などであることを意味する。好
ましくは、シグナル発生部分は、約12〜約50ヌクレオチドの長さの第1オリゴヌ
クレオチドからなる。この好ましい態様の1つの面において、シグナルは、第1
オリゴヌクレオチドに対して相補的でありかつ共有結合的に取り付けられた蛍光
色素を有する第2オリゴヌクレオチドを準備することによって、間接的に発生さ
れる。オリゴヌクレオチドへの蛍光色素の取り付けはこの分野においてよく知ら
れている、例えば、米国特許第 4,997,828号;米国特許第 5,151,507号;米国特
許第 4,855,225号;米国特許第 5,188,934号;Eckstein、編者(前掲);など。
分枝鎖状のまたは多重に接続した高分子構造体に取り付けられたシグナル発生部
分の数は、発生するシグナル特質、標的分子を含有する試料の特質などを包含す
るいくつかの因子に依存する。好ましくは、プローブとして使用する分枝鎖状の
または多重に接続した高分子構造体は約2〜約15〜20のシグナル発生部分からな
る。より好ましくは、それは2〜約10のシグナル発生部分からなる。集中的アセンブリー
ポリマー単位はそれらの間の1または2以上の共通結合の架橋により組み合わ
せられる。
好ましくは、1または2以上の成分上のチオール、ホスホロチオエート、また
はホスホロジチオエートを1または2以上の他の成分
上のハロアシル−またはハロアルキルアミノ基と反応させて、1または2以上の
チオ−またはジチオホスホリルアシルアミノまたはチオ−またはジチオホスホリ
ルアルキルアミノの架橋を形成することによおって、架橋は形成される。一般に
、このような架橋は次の形態の1つを有する:
...−NHRSP(=Z)(O-)O−...
または
...−NHRS−...
式中RはアルキルまたはアシルでありそしてZは硫黄または酸素である。アセン
ブリー反応は特定の態様に依存して2〜20の成分を含むことができる;しかし好
ましくは、それは2〜8の成分を含む;そしてより好ましくは、それは2〜4つ
の成分を含む。好ましくは、ハロアシル−またはハロアルキルアミノ基はハロア
セチルアミノ基である;そしてより好ましくは、ハロアセチルアミノ基はブロモ
アアセチルアミノ基である。ハロアシル−またはハロアルキルアミノ基のアシル
またはアルキル部分は1〜12個の炭素原子を含有する;そしてより好ましくは、
このような部分は1〜8個の炭素原子を含有する。反応は広い範囲の溶媒の中で
起こることができる;しかし、一般に、アセンブリー反応は液状水性条件下にあ
るいは、例えば、液状水性反応混合物の温度を低下させることによって得られる
、氷の中の凍結状態で起こる。あるいは、DMSO/H2Oの中のチオホスホリルアセ
チルアミノ架橋の形成は、次の参考文献により報告された:Thuongら、Tetrahed
ron Letters 、28:4157-4160(1978);およびFrancoisら、Proc.Natl.Acad
.Sci.、86:9702-9706(1989)。典型的な水性条件は、25mMのNaClおよび15mM
のリン酸塩緩衝液(pH7.0)の中の4Mの反応成分を包含する。
チオ−またはジチオホスホリルアシルアミノ−あるいはチオ−ま
たはジチオホスホリルアルキルアミノの架橋は、酸化剤、例えば、硝酸銀、ヨウ
化カリウムウムなどにより容易にかつ選択的に切断することができるので、好ま
しい。好ましくは、架橋はヨウ化カリウムウム、KI3 で約 100モル過剰量の架橋
に等しい濃度において切断される。通常、KI3 は約 0.1Mの濃度において使用さ
れる。これらの架橋の御しやすい切断は、最終生成物を分析しそして最終生成物
が正しいことを確証する便利な方法を提供するので、複雑な高分子構造体の合成
において大きい利点である。
3′−ハロアシル−またはハロアルキルアミノ(この実施例において、ハロア
セチルアミノ)誘導化オリゴヌクレオチド1を、次の反応の概要に従い5′−ホ
スホロチオエート誘導化オリゴヌクレオチド2と反応させる:
式中、Xはハロであり、そしてN1 、N2 、...Nj およびNk は、それぞれ
、j−マーおよびk−マーのヌクレオチドである。ヌクレオチドは前述のより一
般的ポリマー単位、(M−L)nの単なる典型であることが理解される。化合物
1は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中のN−スクシニミジルハロアセテ
ートをホウ酸ナトリウム緩衝液中の3′−アミノデオキシリボヌクレオチド前駆
体と室温において反応させることによって製造することができる。約35分後、混
合物を希釈し(例えば、H2O で)、脱塩しそして、例えば、逆相HPLCにより精製
する。3′−アミノデオキシリボヌクレオチドは、GryaznovおよびLetsinger 、
Nucleic Acids Research、20:3403-3409(1992)に記載されているように製造
することができる。簡単に述べると、脱保護後、標準のスクシニル連鎖を介して
支持体連鎖したデオキシチミジンの5′ヒドロキシルを、適当な溶媒、例えば、
ジクロロメタン/ジイソプロピルエチルアミン中のクロロ−(ジイソプロピルエ
チルアミノ)−メトキシホスフィンとの反応により、ホスフィチル化する。テト
ラゾールを使用する活性化後、5′−ホスフィチル化チミジンを5′−トリチル
−O−3′−アミノ−3′−デオキシヌクレオシドと反応させてヌクレオシド−
チミジンの二量体を形成し、ここでヌクレオシド部分はホスホルアミデート連鎖
により共有結合的に接合される。オリゴヌクレオチドの残部を標準のホスホルア
ミダイト化学により合成する。スクシニル連鎖を切断した後、酸処理、例えば、
80%の水性酢酸で室温において18〜20時間の間処理してホスホルアミデート連鎖
を切断することによって、3′末端アミノ基をもつオリゴヌクレオチドを発生さ
せる。
5′モノホスホロチオエートオリゴヌクレオチド2は次のようにして形成する
:5′モノホスフェートをオリゴヌクレオチドの5′末端に化学的にあるいはキ
ナーゼで酵素的に取り付ける、例えば、Sambrookら、Molecular Cloning:A Lab
oratory Manual 、第2版(Cold Spring Harbor Laboratory 、ニューヨーク、1
989)。好ましくは、オリゴヌクレオチド合成の最終工程において、モノホスフ
ェートを次の参考文献に記載されているように化学的リン酸化により付加する:
ThuongおよびAsselinc、Chapter 12、Eckstein編、Oligonucleotides and Analo
gues(IRL Press 、Oxford、1991)またはHorn and Urdea、Tetrahedron Lett.
、27:4705(1986)(例えば、商業的に入手可能な試薬、例えば、Clontech Labor
atories (カリフォルニア州パロアルト)からの5′ Phosphatc−ONTMを使用し
て)。次いで、5′−モノホスフェートを普通の硫黄化を使用して、例えば、ピ
リジン/CS2 のS8 の5%溶液(1:1、v/v、
室温において45分間)で処理するか、あるいは米国特許第 5,003,097号;米国特
許第 5,151,510号;または米国特許第 5,166,387号に記載されている硫黄化剤で
処理することによって硫黄化する。モノホスホロジチオエートは、類似の手順、
例えば、Frochlerら、欧州特許公開第0 360 609 A2号;Caruthers ら、国際出願
PCT/T/US89/02293 ;などにより製造される。
上と同様に、5′−ハロアセチルアミノ誘導化オリゴヌクレオチド3を次の反
応の概要に従い3′−モノホスホロチオエートオリゴヌクレオチド4と反応させ
る:
式中、記号は上と同一に定義されるが、ただしj−およびk−マーのヌクレオチ
ドモノマーは反対の向きである。この場合において、化合物3は、3′−アミノ
オリゴヌクレオチドについて前述したように、N,N−ジメチルホルムアミド(D
MF)中のN−スクシニミジルハロアセテートをホウ酸ナトリウム緩衝液の中の5
′−アミノデオキシリボヌクレオチド前駆体と反応させることによって製造され
る。5′−アミノデオキシリボヌクレオチドは、次の参考文献に記載されている
ように製造される:Glinski らJ.Chem.Soc.Chem.COmm.、915-916(1970)
;Millerら、J.Org.Chm.29:1772(1964);Ozols ら、Synthesis 、7:557
-559(1980);およびAzhayev ら、Nucleic Acids Research、6:625-643(1979
);これをここに引用によって加える。
3′−モノホスホロチオエートオリゴヌクレオチド4は、ThuongおよびAsseli
ne(前掲)に記載されているように製造することがで
きる。オリゴヌクレオチド1および4および2および3を反応させて、それぞれ
、2つの5′末端または2つの3′末端を有するポリマー単位を形成することが
できる。
分枝鎖の取り付けのための反応官能性は種々の部位に導入することができる。
好ましくは、アミノ官能性はポリマー単位またはループの上に選択したモノマー
または連鎖部分において導入し、次いでこれらを前述したようにハロアセチルア
ミノ基に変換する。ヌクレオシドモノマーのアミノ誘導化塩基を、次の参考文献
に教示されているように、導入することができる:Urdea ら、米国特許第 5,093
,232号;Ruth、米国特許第 4,948,882号;Haralambidisら、Nucleic Acids Rese
arch、15:4857-4876(1987);など。アミノ官能性は、また、クロンテク・ラ
ボラトリーズ(Clontech Laboratories)(カリフォルニア州パロアルト)からAmi
noModifier IlTMとして商業的に入手可能な保護されたヒドロキシアミノホスホ
ルアミダイトにより導入することができる。好ましくは、アミノ官能性は、例え
ば、Agrawal ら、Nucleic Acids Research、18:5419-5423(1990);およびJager
ら、Biochemistry、27: 7237-7246(1988)により教示されているように、ホ
スファイト連鎖をI2 およびアルキルジアミンで酸化することによって、誘導化
ホスホルアミデート連鎖を発生させることによって導入される。
一般に、上に手順のために、ハロアシル−またはハロアルキルアミノ基誘導化
ポリマー単位はホスホロチオエート誘導化ポリマー単位から別々に製造すること
が好ましい、そうでなければホスホロチオエート部分は保護基を必要とする。
マクロサイクル、またはポリマーのループは、いくつかのアプローチにより、
例えば、Prakash およびKool、J.Am.Chem.Soc.、114:3523-3527(1992);Ru
nneyおよびKool、Angew.Chem.Int.
Ed Engl.、31:1617(1992);などに記載されているように合成することができ
る。簡単に述べると、これらの方法に従い、線状ポリマー単位を前述したように
合成し、次いで5′末端のヒドロキシルをリン酸化する。次いで、線状ポリマー
の3′および5′末端を並列させる相補的鋳型と線状ポリマーと組み合わせ、こ
こでそれらの末端を水性臭化シアン/イミダゾール/Ni2+を使用して結合する。
このような結合は、また、商業的に入手可能なリガーゼのために普通の条件下に
酵素的に達成することができる。
本発明の1つの面において、ポリマーのループを別々に製造した2またはそれ
以上の線状ポリマー単位から組み合わせそして、下に示すように、ホスホロチオ
エート官能性で、あるいはハロアシル−またはハロアルキルアミノ基官能性でも
っぱら誘導化する:
ここでX、N1 、N2 などは上に定義した通りである。単位の相対的向きが重要
でない場合、ポリマー単位5および6を溶液の中で組み合わせ、次いで凍結させ
か、あるいはそれらを1または2以上の鋳型と組み合わせて適当な末端を結合の
ために並列させることによって、ポリマー単位5および6を組み合わせる。明ら
かなように、後者のアプローチは、前述したように、ポリマーのループが機能す
るための鋳型のためのオリゴヌクレオチド部分を含有することを必要とする。好
ましくは、鋳型の鎖は約12から約20〜40ヌクレオチドまでの間の長さを有する。オリゴヌクレオチドのクランプ
好ましくは、分枝鎖状ポリマーの標的結合部分はオリゴヌクレオチドのクラン
プであり、これは標的ポリヌクレオチドに特異的に結合した後、共有結合的に閉
じたマクロサイクルまたは安定な円形複合体を形成できる化合物である。一般に
、オリゴヌクレオチドのクランプは、標的ポリヌクレオチドに特異的に結合でき
る1または2以上のオリゴヌクレオチド部分およびオリゴヌクレオチド部分に共
有結合的に連鎖した1または2以上の結合部分からなる。標的ポリヌクレオチド
にオリゴヌクレオチド部分をアニーリングすると、対の結合部分は並列にされる
ので、安定な共有結合または非共有結合の連鎖または複合体を形成する。1また
は2以上の対の結合部分の相互作用は、特異的にアニーリングしたオリゴヌクレ
オチド部分を標的ポリヌクレオチドに効果的にクランプする。
1つの好ましい形態において、オリゴヌクレオチドのクランプは、例えば、次
の式の特定の態様により表されるように、第1結合部分、第1オリゴヌクレオチ
ド部分、ヒンジ領域、第2オリゴヌクレオチド部分、および第2結合部分からな
る:
X−O1−G−O2−Y
式中、O1 およびO2 は第1および第2オリゴヌクレオチド部分であり、Gはヒ
ンジ領域であり、Xは第1結合部分であり、そしてYは第2結合部分であり、こ
うして第1a図に線図で図解するように、オリゴヌクレオチド部分を標的ポリヌ
クレオチドにアニーリングすることによってXおよびYが並列されるときはいつ
でも、それらは安定な共有結合または非共有結合の連鎖または複合体を形成する
。好ましくは、この態様において、O1 またはO2 の一方は標的ポリヌクレオチ
ドとワトソン−クリック(Watson−Crick )結合を行うが、O1 およびO2 の他
方はフーグスティーン(Hoogsteen)結合
を行う。
他の好ましい形態において、オリゴヌクレオチドのクランプは、例えば、次の
式の特定の態様により表されるように、第1結合部分、第1、第2、および第3
のオリゴヌクレオチド部分、第1および第2のヒンジ領域、、および第2結合部
分からなる:
X−O1−G1−O2−G2−O3−Y
式中、XおよびYは前述した通りであり、G1 およびG2 は第1および第2のヒ
ンジであり、そしてO1 、O2 およびO3 は第1〜第3のオリゴヌクレオチド部
分である。好ましくは、O1 、O2 、およびO3 は、O1 およびO2 とO3 およ
びO2 が、第1b図は線図で図解するように、標的ポリヌクレオチドと三重構造
体を形成するように、選択される。
三重らせんの形成を望む態様において、標的配列の選択について限定が存在す
る。一般にフーグスティーン(Hoogsteen)型の結合を介する第3の連合は、二本
鎖の標的におけるホモピリミジン−ホモプリンのトラックに沿って最も安定であ
る。通常、塩基のトリプレットはT−A*TまたはC−G*Cモチーフ(ここで
「−」はワトソン−クリック(Watson−Crick )の対合を示し、そして「*」は
フーグスティーン(Hoogsteen)型の結合を示す)で形成する;しかしながら、他
のモチーフも可能である。例えば、フーグスティーン(Hoogsteen)塩基対合は、
第3鎖(フーグスティーン(Hoogsteen)鎖)と第3鎖が結合する二重らせんのプ
リンに富んだ鎖との間で、鎖の状態および組成に依存して、平行および逆平行の
向きを可能とする。特定の態様において望むように三重らせんの安定性を最大と
するか、あるいはそうでなければ調節するために、適当な配列、向き、状態、ヌ
クレオシドの型(例えば、リボースまたはデオキシリボースのヌクレオシドを使
用するかどうか)、塩基の修飾(例えば
、メチル化シトシンなど)を選択するための広範な手引きが文献の中に存在する
、例えば、Roberts ら、Proc.Natl.Acad.Sci.、88:9397-9401(1991);Rober
ts ら、Science 、258 :1463-1466(1992);Distefano ら、Proc.Natl.Acad.
Sci.、90:1179-1183(1993);Mcrgnyら、Biochemistry、30:9791-9798(1991);
Cheng ら、J.Am.Chem.Soc.、114 :4465-4474(1992);BealおよびDervan、N
ucleic Acids Research、20:2773-2776(1992);BealおよびDervan、J.Am.Che
m.Soc.、114 :4976-4982(1992);Giovannangeli ら、Proc.Natl.Acad.Sci
.、89:8631-8635(1992);Moser およびDervan、Science 、238 :645-650(1987
);McShanら、J. Biol.Chem.、267 :5712-5721(1992);Yoonら、Proc.Natl.
Acad.Sci.、89:3840-3844(1992):Blume ら、Nucleic Acids Research、20:1
777-1784(1992);など。一般に、オリゴヌクレオチド部分の1つが標的ポリヌク
レオチドにおいてピリミジンに富んだまたはプリンに富んだトラックをもつワト
ソン−クリック(Watson−Crick )二重らせんを形成した後、残りのオリゴヌク
レオチドの成分は二重らせんの主要なみぞに結合して三重らせん構造体を形成す
る。
三重らせんを形成するための特定のオリゴヌクレオチドの配列の選択は、また
実験的に、例えば、アプトマーのスクリーニングなどの方法により実施すること
ができ、ここで候補のオリゴヌクレオチド部分は固定化された二本鎖の標的に対
する結合の強さに基づいて選択される、例えば、ElingtonおよびSzostak 、Natu
re、346:818-822(1990);Toole ら、国際出願PCT/US90/01383;など。
標的ポリヌクレオチドは一本鎖または二本鎖の DNAまたは RNAであることがで
きる;しかしながら、一本鎖の DNAまたは RNAの標的ポリヌクレオチドは好まし
い。
好ましくは、オリゴヌクレオチドのクランプ/標的ポリヌクレオチドの複合体
の安定性は、溶融、または鎖の解離の曲線により決定される。50%の解離の温度
を溶融温度、Tm、として取り、次いでこれを安定性の便利な測定を提供する。Tm
の測定は、典型的には、生理食塩水の中で中性のpHにおいて約1.0〜2.0 Mの標
的およびクランプの濃度で実施される。典型的な条件は次の通りである:10mMの
リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)または10mMのTris−HCl 緩衝液(pH7.0)中の150m
M のNaClおよび10mMのMgCl2 ;などの条件。溶融曲線のためのデータは、オリゴ
ヌクレオチドのクランプ/標的ポリヌクレオチドの複合体の試料を室温から約85
〜90℃に加熱することによって蓄積する。試料の温度が増加するにつれて、260n
m の光の吸収を1℃の間隔で、例えば、カリイ(Cary)(オーストラリア)1E
型またはヘウレット−パッカード(Hewlett−Packerd)(カリフォルニア州パロ
アルト)HP8459型UV/VIS分光光度計およびHP89100A型温度制御装置などの計器
を使用して監視する。
オリゴヌクレオチド部分の長さを十分に長くして、特異的結合が他の偶発性の
部位においてではなく所望の標的ポリヌクレオチドにおいてのみ起こることを保
証する。長さの上に範囲は、約30〜40ヌクレオチドより大きい長さのオリゴマー
を合成しそして精製する不便さおよび経費、短いオリゴヌクレオチドより長いオ
リゴヌクレオチドのより大きい耐性などを包含する、いくつかの因子により決定
される。好ましくは、オリゴヌクレオチド部分は約6〜40ヌクレオチドの範囲の
長さを有する。より好ましくは、オリゴヌクレオチド部分は約12〜25ヌクレオチ
ドの範囲の長さを有する。
ヒンジ領域は、オリゴヌクレオチド部分のモノマーと標的ポリヌクレオチドの
それらの相補的ヌクレオチドとの特異的結合を好ましくは促進する、ヌクレオチ
ドまたは非ヌクレオチドのポリマーから
成る。一般に、オリゴヌクレオチド部分はヒンジ領域および/または結合部分に
5′→3′または3′→5′で接続することができる。例えば、第1結合部分、
第1オリゴヌクレオチド部分、ヒンジ領域、第2オリゴヌクレオチド部分、およ
び第2結合部分からなる前述の態様において、オリゴヌクレオチド部分は任意の
次の向きを有する:
X-(5')N1N2N3-...-Nj(3')-G-(5')N1N2N3-...-Nk(3')-Y
または
X-(5')N1N2N3-...-Nj(3')-G-(3')NkNk-1Nk-2-...-N1(5')-Y
または
X-(3')NjNj-1Nj-2-...-N1(5')-G-(5')N1N2N3-...-Nk(3')-Y
または
X-(3')NjNj-1Nj-2-...-N1(5')-G-(3')NkNk-1Nk-2-...-N1(5')-Y
ここでN1 N2 N3 −...−Nk およびN1 N2 N3 −...−Nj は示した
向きにおけるk−マーおよびj−マーのオリゴヌクレオチド部分である。
好ましくは、ヒンジ領域は、次の例外を除外して、前述の線状ポリマー単位の
一般的形態を有する:nは10またはそれ以上の炭素原子を含有するアルキル、ア
ルケニル、および/またはエーテルからなるMについての1、例えば、Salunkhe
ら、J.Am.Chem.Soc.、114:8768-8772(1992)から、2〜3個の炭素原子を含
有するアルキル、アルケニル、および/またはエーテルからなるMについての10
まで変化する。好ましくは、全体的にアルキル鎖(および連鎖部分)から成るヒ
ンジMのについて、このようなアルキルは8〜15個の炭素原子、より好ましくは
9〜12個の炭素原子を含有する。好ましくは、ヌクレオシドの大きさのモノマー
について、nは約3〜約10の間で変化する;そしてより好ましくは、nは約4〜
8の間で変
化する。
種々の結合部分は本発明とともに使用するために適当である。一般に、それら
は対で使用され、これらはここで便宜上XおよびYと呼ぶ。XおよびYは同一で
あるか、あるいは異なることができる。XおよびYの相互作用は安定な疎水性複
合体の形成に基づくときはいつでも、XおよびYは親油性基であり、アルキル基
、脂肪酸、脂肪族アルコール、ステロイド、ワックス、脂肪可溶性ビタミンなど
を包含する。他の典型的な親油性結合部分は、グリセリド、グリセリルエーテル
、リン脂質、スフィンゴ脂質、テルペンなどを包含する。このような態様におい
て、XおよびYは好ましくは19〜30個の炭素原子、および0〜6個の酸素原子を
有する誘導化パーヒドロシクロペンタノフェナントレン核から成るステロイド;
6〜16個の炭素原子を有するアルキル;ビタミンE;および20〜40個の炭素原子
を有するグリセリドの群から選択される。好ましくは、パーヒドロシクロペンタ
ノフェナントレンに基づく部分はヒドロキシル基を通して、エーテルまたはエス
テルとして、そのC3位置において取り付けられている。XおよびYはそれをオ
リゴヌクレオチド部分に接続する連鎖基を含むことができることが理解される。
例えば、グリセリドは、例えば、MacKellar ら、Nucleic Acids Research、20:
3411-3417(1992)などに記載されているように、ホスホグリセリドを包含する。
親油性部分、例えば、パーヒドロシクロペンタノフェナントレン誘導体はオリゴ
ヌクレオチド部分の5′炭素および/または3′炭素に、短いが柔軟なリンカー
により連鎖されていることが殊に好ましく、このようなリンカーは親油性部分が
オリゴヌクレオチドのクランプ/標的ポリヌクレオチドの複合体または同一また
は他のオリゴヌクレオチド部分上の親油性部分の塩基と相互作用できるようにす
る。このようなリンカーは、ホスフェート(すなわち
、ホスホジエステル)、ホスホルアミデート、ヒドロキシウレタン、カルボキシ
アミノアルキルおよびカルボキシアミノアルキルホスフェートのリンカーなどを
包含する。好ましくは、このようなリンカーは2〜8個以下の炭素原子を有する
。
結合部分はある数の利用可能化学によりオリゴヌクレオチド部分に取り付ける
ことができる。一般に、オリゴヌクレオチドは最初にその3′および/または5
′末端において反応性官能基、例えば、アミノ、ホスフェート、チオホスフェー
ト、またはチオール基で誘導化することが好ましい。誘導化後、親水性または疎
水性の部分を反応性官能基を介してオリゴヌクレオチドに結合される。3′また
は5′反応性官能基をオリゴヌクレオチドに取り付ける典型的な手段は、次の文
献に開示されている:Fungら米国特許第 5,212,304号;Connolly、Nucleic Acid
s Research、13:4485-4502(1985);Tino、国際出願PCT/US91/09657 ;Nelson
ら、Nucleic Acids Research、17:7187-7194(1989);Stabinsky 、米国特許第
4,739,044号;Gupha ら、Nucleic Acids Research、19:3019(1991);Reedら
、国際出願 PCT/US91/06143 ;Zuckerman ら、Nucleic Acids Research、15:
5305(1987);Eckstein、編者、Oligonucleotides and Analogues:A Practica
l Approach(IRL Press Oxford、1991);Clontech 1992 /1993 Catalog(Clon
tech Laboratories 、カリフォルニア州パロアルト);などの参考文献。
好ましくは、XおよびYが共有結合の連鎖を形成するときはいつでも、Xおよ
びYは並列にすると特異的に互いに反応しなくてはならないが、そうでなければ
それらは細胞の環境の中に存在する化学的基と実質的に非反応性でなくてはなら
ない。本発明のこの面において、XおよびYの対は好ましくは次の群から選択さ
れる:XまたはYの一方がホスホロチオエートまたはホスホロジチオエートであ
るとき、他方はハロアセチル、ハロアシル、ハロアルキル、またはアルキルアジ
ドである;XまたはYの一方がチオールであるとき、他方はヨウ化アルキル、ハ
ロアシル、またはハロアセチルである;XまたYの一方がフェニルアジドである
とき、他方はフェニルアジドである。より好ましくは、XまたはYの一方がホス
ホロチオエートまたはホスホロジチオエートであるとき、他方はハロアセチル、
ハロアシルまたはハロアルキルであり、ここで前記アルキル、アセチル、または
アシル部分は1〜8個の炭素原子を包含する。
いくつかの態様において、XおよびYは活性化剤の存在下に共有結合の連鎖を
形成することができる。すなわち、結合部分の一方または両方は、活性化剤また
は縮合剤、例えば、放射能、還元剤、酸化剤などへの暴露により、活性化される
か、あるいは互いに対して反応性とされる。活性化剤を使用して典型的な結合部
分は、次のものを包含する:K3Fe(CN)6 またはKI3 の存在下のチオホスホリル基
、例えば、GryaznovおよびLetsinger 、Nucleic Acids Research、21:1403-140
8(1993);N−シアノイミダゾールのの存在下のホスホリルおよびヒドロキシル
、例えば、Luebkeら、J.Am.Chem.Soc.、113:7447-7448(1991);臭化シアン
の存在下のホスホリルまたはアミノ基およびヒドロキシル、例えば、Sokolva ら
、FEBS Letters、232:153-155(1988);スペルミン−5−(N−エチルイミダゾ
ール)カルボキシアミドおよびシアノイミダゾールの存在下のホスホリルおよび
ヒドロキシル基、例えば、Zuber ら、J.Am.Chem.Soc.、115:4939-4940(199
3);など。ポリヌクレオチドの検出アッセイ
本発明の分枝鎖状ポリマーは、広い範囲の試料の中の1または2以上の標的分
子、殊に標的ポリヌクレオチドの存在を検出する診断プローブとして使用され、
このような試料は環境の試料、例えば、
公共の水の供給設備からの試料、食物からの試料、および他の生物学的試料、例
えば、血液、唾液、精液、羊水、植物または動物の組織のホモジネート、あるい
はヒトの患者の組織のホモジネートなどを包含する。ヒトの診断、法医学、およ
び遺伝子分析における核酸プローブの使用は広範に概観されている。例えば、次
の参考文献は本発明を有用に使用できる核酸プローブの多数の診断の応用を記載
している:Caskey、Science 236;1223-1228(1987);Landegren ら、Science 、
242:229-237(1988);およびArnheim ら、Ann.Rev.Biochem.、61:131-156(19
92)。そのうえ、本発明の実施に適用可能な、ハイブリダイゼーション条件、標
識化手段などの選択に関する文献の中に広範な手引きが存在する。例えは、Wall
ace ら、Nucleic Acids Research 6:3543-3557(1979);Crothersら、J.Mol
.Biol.9:1-9(1964);Gotoh 、Adv.Biophys.16:1-52(1983);Wetmer 、Cr
itical Reviews in Biochemistry and Molecular Biology 26:227-259(1991)
;Breshlauer ら、Proc.Natl.Acad.Sci.83:3746-3750(1986);Wolf ら、
Nucleic Acids Research、15:2911-2926(1987);McGrawら、Biotechniques
、8:674-678(1990)など。
本発明の分枝鎖状ポリマーは本質的に任意の既知の溶液または固相のハイブリ
ダイゼーションのフォーマット、例えば、分析物をオリゴヌクレオチドに結合し
、次いでこれを固相に結合させるフォーマットにおいて使用することができる。
ヒンジ領域に取り付けられたオリゴヌクレオチド「テイル」を有するオリゴヌク
レオチドのクランプは、分枝鎖状ポリマーの増幅のスキーム、例えば、本発明の
ものおよび Urdeaら、米国特許第 5,124,246号;Wangら、米国特許第 4,925,785
号;などに開示されているものと組み合わせて特に有用である。Urdea およびWa
ngらをこのようなハイブリダイゼーショ
ンアッセイの記載について引用によって加える。このような態様において、オリ
ゴヌクレオチドのクランプは、問題の標的ポリヌクレオチドの分析物に結合する
ことによって、高度に安定な「捕捉」プローブとして働く。次いで、オリゴヌク
レオチドのテイルは直接または間接的に標識化したアンプリファイアーの鎖また
は複合体とハイブリダイゼーションする。このようなテイルは、アンプリファイ
アー鎖と安定な二重らせんを形成するために十分に長い。好ましくは、このよう
なテイルは18〜60ヌクレオチドの長さである。
オリゴヌクレオチドのテイルは、ホスホルアミデートの連鎖またはアミノ誘導
化モノマー、例えば、クロンテク・ラボラトリーズ(Clontech Laboratories)(
カリフォルニア州パロアルト)から入手可能なAminoModifier IIにおいてヒンジ
領域にカップリングすることができる。ポリマー単位について前述したように、
アミノ基をハロアセチルアミノなどの基に変換し、次いで前述したように5′ま
たは3′ホスホロチオエートまたはホスホロジチオエート基を有するオリゴヌク
レオチドと反応させて、チオホスホリルアセチルアミノなどの架橋を形成するこ
とができる。
一般に、分子プローブとしての本発明の分枝鎖状のまたは多重に接続した高分
子構造体の使用は、(i)1または2以上の化合物を試料を、より詳細に後述す
る、複合化緩衝液と接触させ、(ii)特異的に結合した化合物を非特異的に結合
したまたは過剰の化合物から分離し、そして(iii)特異的に結合した化合物に
より直接または間接的に発生されたシグナルを検出することからなる。これらの
工程はこの分野においてよく知られているが、塩濃度、温度、ブロッキング剤な
どのようなパラメーターを特定の態様についての日常の最適化を必要とする。好
ましくは、標的分子がポリヌクレオチドでありそして特異的結合をワトソン−ク
リック(Watson−Crick )お
よび/またはフーグスティーン(Hoogsteen)型の塩基対合により達成するときは
いつでも、本発明の分枝鎖状のまたは多重に接続した高分子構造体の濃度は標的
ポリヌクレオチドより約10〜 100倍モル過剰である。
本発明の分枝鎖状ポリマーを組み込んだキットは、特定の態様、使用するアッ
セイのフォーマットの型、および使用する標識化のスキームに依存して種々の形
態を取ることができる。1つの面において、本発明のキットは所定の標的分子に
対して特異的な分枝鎖状ポリマー、複合化緩衝液、および標識化手段からなる。
ここにおいて使用するとき、「複合化緩衝液」は、標的結合部分のその標的分子
への特異的結合を可能とする、通常水性の、溶媒系を意味する。複合化緩衝液の
組成は、標的分子の型およびアッセイを実施する試料の特質、例えば、妨害する
分子種が存在できる程度に依存する。タンパク質の標的について、複合化緩衝液
は適度の生理食塩水、例えば、中性の緩衝液中の約10〜50mMのNaClまたはその同
等の塩、例えば、50mMのTris−HCl(pH7〜8)である。次の参考文献は適当な条
件を選択するための手引きを提供する:Kinzler ら、Nucleic Acids Research、
17:3645-3653(1989);Thiesen ら、Nucleic Acids Research、18:3203-3209
(1990);Oliphantら、Mol.Cell.Biol.、9:2944-2949(1989);など。複合
化緩衝液は、追加の成分、例えば、洗浄剤、界面活性剤、キレート剤、担体化合
物、例えば、ウシ血清アルブミン、ブロッキング剤、後述するように、などを包
含することができる。
ポリヌクレオチドの標的について、複合化緩衝液はハイブリダイゼーション緩
衝液である。すなわち、それは約100mM 〜約1MのNaCl、または同等の塩の生理
食塩水であり、一般に中性のpH、例えば、pH7〜8に緩衝化されている。複合化
緩衝液のように、ハイブリ
ダイゼーション緩衝液は、追加の成分、例えば、洗浄剤、界面活性剤、キレート
剤、担体化合物、例えば、ウシ血清アルブミン、ブロッキング剤、後述するよう
に、などを包含することができる。
なお他の面において、本発明のキットは、所定の標的ポリヌクレオチドに対し
て特異的なオリゴヌクレオチドのクランプ、オリゴヌクレオチドのクランプと操
作的に連合した分枝鎖状ポリマー;ハイブリダイゼーション緩衝液、および標識
化手段からなる。ここにおいて使用するとき、「と操作的に連合した」は分枝鎖
状ポリマーに共有結合で取り付けられているか、あるいは、例えば、クランプの
1つが分枝鎖状ポリマーの配列に対して特異的である場合、分枝鎖状ポリマーと
特異的に複合化することができることを意味する。本発明のキットは、さらに、
未結合の標識および/またはオリゴヌクレオチドのクランプ、固相の支持体、例
えば、誘導化磁気ビーズなどを除去するための洗浄緩衝液を含むことができる;
そしてプレハイブリダイゼーション緩衝液は、オリゴヌクレオチドのクランプま
たは他の結合成分、例えば、アンプリファイアー鎖の非特異的結合を最小とする
ために、ブロッキング剤、例えば、デンハルト溶液、超音波処理したサケ精子DN
A 、洗浄剤、例えば、1%SDS などを含有する。典型的なハイブリダイゼーショ
ン緩衝液は次の成分からなる:100mM のHCl 、10mMのMgCl2 、および10mMのTris
−HCl(pH7.0)。
実施例1HIV のpol および nef遺伝子のための3′および5′コレステロール結合部分を 有するオリゴヌクレオチドのクランプの合成
5′末端、3′末端、または3′末端および5′末端の両方に取り付けられた
コレステロール部分を有する、表Iに列挙するオリゴ
ヌクレオチドのクランプの系列を合成した。まずコレステロール誘導化固相支持
体を構成し、次いで普通の自動DNA 配列決定装置(アプライド・バイオシステム
ス(Applied Biosystems)394型)でホスホルアミダイトモノマーを介する日常的
オリゴヌクレオチド連鎖伸長により、3′コレステロールを取り付けた。合成の
最終のカップリング工程において、コレステロールクロロホルメートを5′アミ
ノ基を有する末端のヌクレオチドと反応させるか、あるいはコレステロールホス
ホルアミダイトを末端のヒドロキシル基とカップリングさせることによって、5
′コレステロールを取り付け、前者の方法は通常より高い収率を与えた。このよ
うなクランプは他のポリマー単位に、前述したように、遊離アミン基を、例えば
、AminoModifier II(Clontech)を介して、導入し、次いでブロモアセチル化し
、そしてホスホロチオエート基を介してカップリングすることによって容易に取
り付けられる。
(1)末端の5′−アミノ基をもつ、1モルの規模の、ポリマー支持オリゴヌ
クレオチドを、クロロホルム/ジイソプロピルエチルアミン(9:1、v:v)
中のコレステリルホルメートの10%溶液の2mlで室温において20分間処理した。
次いで、ポリマーの支持体をクロロホルムおよびアセトニトリルで洗浄し、切断
しそして濃アンモニウムで脱保護し(55℃において5時間)、そして逆相HPLCに
より精製した。
(2)末端のヒドロキシル基をもつ、1モルの規模の、ポリマー支持オリゴヌ
クレオチドを、クロロホルム中のコレステロールホスホルアミダイトの 0.1M溶
液の 250リットルおよびアセトニトリル中のテトラゾールの0.45M溶液の250リ
ットルで室温において10〜15分間処理した。次いで、ポリマーの支持体をアセト
ニトリルで洗浄し、切断しそして濃アンモニウムで脱保護し(55℃において5時
間)、そして逆相HPLCにより精製した。
次の一本鎖または二本鎖の標的ポリヌクレオチド(HIV のpol およびncf 遺伝
子のセグメント;配列番号:1)に特異的に結合するように、表Iに列挙するオ
リゴヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドのクランプを設計した;
次の化合物の溶融温度を、前述したように、260nm の吸収の1/2最大/温度
の曲線により決定した:DL015 :39.0℃:DL014:58℃;DL013:68.0℃;DL021
:67.5℃;DL022 :67.5℃;および対照(次の配列を有する結合部分をもたない
2つの未接続のオリゴヌクレオチド:3'-TTTTCTTTTCCCCCC-5'(配列番号:16)
および5'-TTTTCMeTTTT(CMe)6-3'(配列番号:15):32.0℃。
実施例2コレステロール結合部分、ポリエチレングリコールのヒンジ領域、および遊離ア ミンをもつオリゴヌクレオチドのクランプの合成
非ヌクレオシドのヒンジ領域を有する次のオリゴヌクレオチドのクランプを、
前述したように、合成した。ヒンジ領域において、Durandら、Nucleic Acids Re
search、18:6353-6359(1990);およびRumneyら(前掲)に開示されている、保
護されたポリエチレングリコールホスホルアミダイトを、クロンテク(Clontech)
(カリフォルニア州パロアルト)からのAminoModifier IIと一緒に使用した。
ここで「p」はホスホジエステル連鎖の存在を示す。第1の「P」の左に対する
N−スクシミジルは配列番号:17であり、そして第4の「P」の右に対するN−
スクシミジルは配列番号:18である。
実施例3ヒンジ領域に関して反対の向きで遊離アミンおよび2つのオリゴヌクレオチド部 分を有するオリゴヌクレオチドのクランプの合成
前述の手順によりそして後述するように、次のオリゴヌクレオチドのクランプ
を製造する。
ここで、Xは
である。
ポリマー単位aおよびbを別々に合成しそして精製し、次いで、前述したよう
に、それらを溶液の中で組み合わせそして凍結して、オリゴヌクレオチドのクラ
ンプcを形成する。3′−ブロモアセチルアミノ−5′−Chol−オリゴヌクレオ
チドは次のようにして製造する:N,N−ジメチルホルミアミド(DMF)中の 0.4
MのN−スクシニミジルボロモアセテート(例えば、Calbiochem)の15リットル
を、10mlの 0.2Mのホウ酸ナトリウム緩衝液中の 4.9A260 単位の5′−Chol−
3′−アミノ−オリゴヌクレオチド前駆体に添加する。約35分後、混合物を希釈
し(0.5mlのH2O)、NAP−5カラム(Pharmacia)のゲル濾過により脱塩し、逆相HPLC
により精製し(後述するように)、そして再び脱塩して4A260 単位の3′−ブ
ロモアセチルアミノ−5′−Chol−オリゴヌクレオチドを得る(溶出時間:逆相
HPLC、17.4分:イオン交換HPLC、17.4分)。イオン交換HPLCは、ダイオネックス
・オムニ・パック(Dionex Omni Pak)NA100 4×250mm のカラムで、pH12(0.001
M NaOH)において、0.01M NaOH 中の 1.0M NaCl の2%/分の勾配で実施す
る。逆相HPLCはハイパーシル(Hypersil)ODS 4.6 ×200mm のカラムで、0.03M
の酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液、pH7.0 、中のアセトニトリルの1%/分
の勾配で実施する。5′−Chol−3′−アミノ−オリゴヌクレオ
チドは前述したように製造する。5′−Chol−3′−ホスホロチオエート−オリ
ゴヌクレオチドは前述したように製造する。
実施例4ヒンジ領域に取り付けられたオリゴヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチドの クランプの合成
ヒンジ領域の中に遊離の第1アミンを有する、実施例2のオリゴヌクレオチド
のクランプを合成する。アミンを前述したようにブロモアセチルで誘導化する。
別々に、必要に応じて、3′または5′モノホスホロチオエート基を有するオリ
ゴヌクレオチドを合成する。ブロモアセチル化クランプおよびオリゴヌクレオチ
ドを、前述したように、水溶液の中で組み合わせそして凍結させる。
実施例5オリゴヌクレオチドのクランプの二量体の合成
遊離アミンをそれらのヒンジ領域の中に有する下に示す2つのオリゴヌクレオ
チドのクランプを別々に合成し、そして実施例2に記載するようにブロモアセチ
ル化する。第3の合成において、両方のその5′および3′末端にモノホスホロ
チオエート基を有するオリゴヌクレオチド、または他の線状ポリマー単位を製造
する。
ここで「pnp」はブロモアセチルアミノ官能性を含有する連鎖またはモノマー
を表し、そして「p」はホスホジエステル連鎖である
。精製後、d、c、およびfを前述したように溶液中で組み合わせそして凍結さ
せる。次いで、オリゴヌクレオチドのクランプをゲル電気泳動により精製する。
実施例64つの分枝鎖およびオリゴヌクレオチドのクランプの認識配列を有するループポ リマーの合成
後述するように、次のオリゴヌクレオチドを合成する:
ここで「pnp」は上に定義した通りである。hにおける12−マーのポリ−Aセ
グメントはオリゴヌクレオチドのクランプの認識配列である。ブロモアセチルア
ミノ官能性を前述したようにgの中に導入する。gおよびhを鋳型(5'-TGTGTGG
GAAAAAAAAAAAAGGTGTGT)(配列番号:21)を使用して溶液中で結合し、次いで生
ずるループを調製用ゲル電気泳動により精製する。次いで、精製したループを前
述したようにiと混合しそして凍結させそして、第2図に図解する生成物をゲル
電気泳動により精製する。
実施例7オリゴヌクレオチドのクランプに共有結合的に取り付けられたループ−および− 分枝鎖ポリマーの合成
ここで「(pnp)」は前述した通りである。kおよびlを溶液中で組み合わせ
そして前述したように鋳型の助けにより環化する。次いで、精製したkをjおよ
びi(これはまたテサー(tether)として働く)を前述したように溶液中で凍結
させる。生成物を普通の調製用ゲル電気泳動により精製する。kおよびlの「C
A」反復を他のオリゴヌクレオチドのクランプのために認識配列と容易に置換さ
れる。
実施例83′末端を有する櫛型分枝鎖状ポリマーの合成
前述の手順に従い、次のオリゴヌクレオチドを合成する:
ここで「pnp」は前述した通りである。mおよびnを溶液中で鋳型(例えば、
5'-GTGTGT(3')NHC(=O)CH2SP(=O)(O)(3')GTGTAT-5')と前述したように組み合わ
せて、3つの内部のブロモアセチル化アミノ基を含有する3′−3′ポリマー単
位を形成する。次いで、3′
−3′ポリマー単位をoと溶液中で組み合わせし、次いでこの混合物を前述した
ように凍結させる。生成物は、第3図に図解されており、普通のゲル電気泳動に
より精製する。
実施例95′末端を有する櫛型分枝鎖状ポリマーの合成
前述の手順に従い、次のオリゴヌクレオチドを合成する:
ここで「pnp」は前述した通りである。pおよびqを溶液中で前述したように
鋳型と組み合わせて、3つの内部のブロモアセチル化アミノ基を含有する5′−
5′ポリマー単位を形成する。次いで、5′−5′ポリマー単位をrと溶液中で
組み合わせし、次いでこの混合物を前述したように凍結させる。生成物は、第4
図に図解されており、普通のゲル電気泳動により精製する。
実施例10鋳型を使用しない櫛型分枝鎖状ポリマーの合成
次のオリゴヌクレオチドを前述の手順に従い合成しそして普通の方法により精
製した:
sおよびtを前述したように溶液中で組み合わせそして凍結させて、シグナル発
生手段をアニーリングするための4つの分枝鎖を有する3′−5′櫛型分枝鎖状
ポリマーを形成する。生成物は、第5図に図解されており、普通のゲル電気泳動
により精製する。
実施例11ビオチニル化分枝鎖をもつ櫛型分枝鎖状ポリマーの合成
次のオリゴヌクレオチドを前述の手順に従い合成しそして普通の方法により精
製する。ビオチンを商業的に入手可能なビオチンホスホルアミダイト(アプライ
ド・バイオシステムス・インコーポレーテッド(Applied Biosystems,Inc.)、
フォスター・シティイ)を使用してvにカップリングさせる:
uおよびvを前述したように溶液中で組み合わせそして凍結させて、シグナル発
生手段をアニーリングするための4つの分枝鎖を有する3′−5′櫛型分枝鎖状
ポリマーを形成する。生成物は、第6図に図解されており、普通のゲル電気泳動
により精製する。
実施例12フォーク型分枝鎖状ポリマーの合成
次のオリゴヌクレオチドを前述の手順に従い合成しそして普通の方法により精
製する。
まずAminoModifier IIモノマーを5′シグナルにカップリングさせ、次いで次
の合成サイクルにおいてAminoModifier II(CF3C(=O)CH2NH(CH2)6−ホスホルア
ミダイト)(アプライド・バイオシステムス・インコーポレーテッド(Applied
Biosystems,Inc.)、カリフォルニア州フォスターシティー、から入手可能)を
成長するポリマーにカップリングさせることによって、ポリマー単位上の末端の
アミン基を取り付けた。切断および脱保護後、遊離アミンを前述したようにブロ
モアセチル化する。生ずる生成物を精製しそして、前述したように、水溶液中で
xと組み合わせて、フォーク型分枝鎖状ポリマーを生成する。
実施例13
3′末端に5アルキルホスフェートアミノ置換基を含有するデカチミジン酸(
Grayaznov およびLesinger、Nucleic Acids Res.20:3403-3409(1992)により製
造した5'dTTTTTTTTT-(LNH2)5)を、GryaznovおよびLetsinger、J.Am.Chem.So
c.115:3808-3809(1993)に従いブロモアセチル誘導体に合成した。生成物を逆
相HPLCにより単離し、そしてNAP5カラム(Pharmacia)で脱塩した。反応の概要1
のブロモアセチル誘導体IIを、3′−ホスホロチオエート基を含有する反応の概
要1の12−マ−III(3.8OD)と1.38mlの水中で混合した。この混合物を凍結乾燥
し、次いで0.2 MのMES 緩衝液、pH7、12.5μlおよび50μlの水中に溶解し、
そして−15℃に48時間フリーザーの中に48時間保持した。次いで、反応混合物を
NAP5で脱塩し、そして毛管電気泳動(CE)およびイオン交換(IE)HPLCに
より分析した。5分枝鎖状ポリマー(IV)の収率は、出発ブロモアセチル誘導体
(II)のODに基づいてほぼ75%であった。反応の概要
ここで、
実施例Bにおいて形成された分枝鎖状 DNA構造体を第7図におけるように図解す
ることができる。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
// C12N 15/09 ZNA 9162−4B C12N 15/00 ZNAA
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G
B,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ
,LK,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,
NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S
I,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN