JPH09500406A - ポリイソシアネート組成物 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
リグノセルロース物質を粘結させるのに用いるためのビス(マレイン酸エステル)亜鉛又は錫を含むポリイソシアネート組成物。
Description
【発明の詳細な説明】
ポリイソシアネート組成物
この発明は、ポリイソシアネート組成物、より特定的にはリグノセルロース物
質を粘結させるのに用いるためのポリイソシアネート組成物、及びリグノセルロ
ース集成体の製造方法に関する。
ウェファーボード、チップボード、ファイバーボード及び合板の如きシート又
は成形体の製造においてリグノセルロース物質の粘結剤として有機ポリイソシア
ネートを使用することは周知である。典型的な方法では、有機ポリイソシアネー
トを場合によっては溶液又は水性エマルジョンの形でリグノセルロース物質に適
用し、次いで熱及び圧力をかける。
得られる材料の高い品質は、有機ポリイソシアネートの優れた接着性に依ると
ころが非常に大きい。しかしながら、同時に、ボリイソシアネートにより与えら
れるこの優れた接着性は、熱圧操作中にそれが接触することになる熱金属表面に
リグノセルロース物質をひどく粘着させるという、その優秀性を台無しにする欠
点をもたらす。大抵は製品をプレス機から離す際にそれが損傷を受けるので、多
くの時間をかけてプレス部分の表面から接着性セルロース物質を除去する。
ポリイソシアネートを使用することにより与えられる高品質の成形品を製造す
るために連続又は半連続操作のいずれかにより効率的な商業的方法を行うには、
プレス装置を短時間サイクルで繰り返し用いて均一な品質を有する製品を製造す
ることが必須である。従って、プレス部分表面への接着に関連するこの課題は、
本質的に排除されなければならない。更に、熱分解によりプレス部分の熱表面上
に形成される樹脂性物質を除去するためにプレス部分表面を清浄にするのに要す
る時間は、最小限度まで短縮されなければならない。
この接着性の課題を克服するために幾つかの試みがなされたが、完全に満足の
ゆく解決策はこれまでのところ見出されていない。
ウェファーボードの製造に用いられている技術は、心材がイソシアネート処理
され、その外層がホルムアルデヒド縮合物接着性樹脂で別個に処理された木材チ
ップを提供するものである。このやり方では接着性の課題は軽減されるが、製品
の品質はあまり満足のゆくものではない。剥離紙を用いることも試されたが、工
程が煩雑になってコストが引き上がる。
オイル、ワックス艶出剤、金属石鹸、シリコーン及びポリテトラフルオロエチ
レンの如き慣用的な剥離剤を外部からその金属表面上に適用したが、不満足な結
果に終わった。更に、例えば、複合シートの製造において、剥離剤を金型表面に
適用するのは実行可能ではない。それらボードは殆ど連続的に作られるので定盤
への接近に限界があり、定盤に外部剥離剤を適用すること自体が実行不可能にな
っている。
他のアプローチは、ポリイソシアネートと共に剥離剤を内的に適用することで
ある。満足のゆく剥離が得られるのに加えて、内部剥離剤を含有するこのポリイ
ソンアネート組成物は、少なくとも数週間は保存安定性がある筈である。
カナダ特許第1176778号は、ポリイソシアネート粘結組成物へのステア
リン酸亜鉛の如き高級脂肪酸の金属塩の添加を記載している。しかしながら、補
助的な外部剥離剤を同時に適用することなしには、プレス板からのボードの剥離
は満足のゆくものではない。更に、ステアリン酸亜鉛内部剥離剤を含有するポリ
イソシアネート組成物の保存安定性は乏しい。
米国特許第3870665号には、ポリイソシアネートを、金型剥離剤として
のイソシアネートからイソシアヌレートの生成を触媒する化合物と共に用いるこ
とが記載されている。挙げられたかかる触媒化合物の多くのタイプのうち抜きん
出ているのは、一定のカルボン酸の金属塩(オクタン酸鉛の如きもの)及び縮合
可能なフェノール類のマンニッヒベースであって、後の方のタイプが好ましいと
されている。イソシアヌレート触媒を、単独ではイソシアネートを有意な程度に
まで重合できない物質と組み合わせて用いることも有利なこととして記載されて
いる。ジラウリン酸ジブチル錫がそのような物質として挙げられている。十分な
剥離が得られないことに加えて、米国特許第3870665号に記載されたポリ
イソシアネート組成物は保存安定性がない。
本発明の目的は、ポリイソシアネート組成物であって、保存安定性がありかつ
前記組成物で粘結したリグノセルロース集成体の金属プレス表面からの満足のゆ
く剥離性をもたらす組成物を提供することである。
本発明は、下記一般式(I)又は(II)に相当する少なくとも1種の化合物を
含むポリイソシアネート組成物を提供する。
〔式中、
YはZn、Ni、Co、Cd、Pb、Sn又はCuを表し;
X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8はそれぞれ独立にO又はSを表し
;
R1及びR2はそれぞれ独立に1〜20の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素
基又は芳香族環を表し(但し、R1及びR2はYがSn(IV)である場合に存在ず
るのみである);
R3、R4、R6及びR7はそれぞれ独立に水素又は1〜20の炭素原子を有ずる
飽和脂肪族炭化水素基を表し;
R5及びR8はそれぞれ独立に飽和脂肪族炭化水素基を表す。〕
但し、マレイン酸ジブチル錫及び、一級、二級及び/又は三級アミンを該アミ
ンに対してアルキル化特性を発揮するリンの酸のアルキルエステルと反応させる
ことにより得ることができるタイプのアンモニウム塩を含むポリイソシアネート
組成物を除くものとする。
本発明によるポリイソシアネート組成物は、当て板、プレス板及び処理リグノ
セルロース物質が接触することになり得る他の表面への望ましくない接着を最小
限にするのに極めて効果的である。更に、これらポリイソシアネート組成物は、
少なくとも2週間は安定である。
マレイン酸ジブチル錫及び、一級、二級及び/又は三級アミンを該アミンに対
してアルキル化特性を発揮するリンの酸のアルキルエステルと反応させることに
より得ることができるタイプのアンモニウム塩を含むポリイソシアネート組成物
は、米国特許第4608407号に記載されている。この特許は、プレス板から
の剥離性を改善するためにではなく、室温で又は混合中若しくは保存中に何らか
の望ましくない反応を起こすことなしに成形時間を短縮するために、これら組成
物を用いてリグノセルロース物質を粘結させることを記載している。
ここで用いる“飽和脂肪族炭化水素基”という用語は、直鎖及び分枝鎖アルキ
ル基、シクロアルキル基、及びオキシアルキル化アルキル又はシクロアルキル基
を含めようとするものである。
好ましくは、X1〜X8は全てOを表し、YはSn(IV)又はZn、最も好まし
くはSn(IV)を表す。保存安定性に関してはZn化合物で最良の結果が得られ
、剥離性に関しては錫化合物で最良の結果が得られる。
好ましくは、R3、R4、R6及びR7は全て水素を表し、R1、R2、R5及びR8
は独立にメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル及びそれらの
異性体の如き1〜8の炭素原子を有するアルキル鎖を表す。最も好ましいのは、
ブチル、オクチル及びヘキシルである。他の好ましい化合物は、R5及び/又は
R8が−((CH2)m−O)n−R9〔R9はアルキル基(好ましくはブチル)であり、
nは1〜10の整数(好ましくは1〜6、最も好ましくは3)であり、そしてm
は2〜3の整数である〕を表す化合物である。
上の一般式(I)又は(II)に相当する好ましい化合物は、Akzo から入手可
能な Stanclere T-55、T-57及びT-81である。
本ポリイソシアネート組成物は、一般式(I)又は(II)に相当するただ1つ
の化合物だけを含有しても、一般式(I)又は(II)に相当する2又は3以上の
異なる化合物を含有してもよい。
上の一般式(I)又は(II)に相当する化合物は、例えば、錫化合物について
は、ジアルキル錫ジハロゲン化物とカルボン酸のアルカリ塩との反応によるよう
に、当該技術分野で既知の方法により調製することができる。
本発明の組成物に用いるポリイソシアネートは、少なくとも2のイソシアネー
ト基を有することを条件として、如何なる有機ポリイソシアネート化合物であっ
ても、有機ポリイソシアネート化合物の混合物であってもよい。有機ポリイソシ
アネートには、ジイソシアネート、特に芳香族ジイソシアネート、及びより高い
官能価のイソシアネートが含まれる。
本発明に用いることができる有機ボリイソシアネートの例には、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートの如き脂肪族イソシアネート;及びm−及びp−フェニレン
ジイソシアネート、トリレン−2,4−及び−2,6−ジイソシアネート、ジフ
ェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、クロロフェニレン−2,4−ジイ
ソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、ジフェニレン−4,4
’−ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアネート−3,3’−ジメチルジフ
ェニル、3−メチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート及びジフェ
ニルエーテルジイソシアネートの如き芳香族イソシアネート;及びシクロヘキサ
ン−2,4−及びー-2,3−ジイソシアネート、1−メチルシクロヘキシル−
2,4−及び−2,6−ジイソシアネート及びそれらの混合物の如き脂環式ジイ
ソシアネート;及びビス(イソシアナトシクロヘキシル)メタン;及び2,4,
6−トリイソシアナトトルエン及び2,4,4−トリイソシアナトジフェニルエ
ーテルの如きトリイソシアネートが含まれる。
イソシアネート、カルボジイミド又はウレトニミン基を含有する修飾ポリイソ
シアネートも用いることができる。更に、フェノール又はオキシムとポリイソシ
アネートとの反応生成物のようなブロックトポリイソシアネートであって、該ポ
リイソシアネート組成物を使用する時にかけられる温度を下回る脱ブロック温度
を有するポリイソシアネートを用いてもよい。この有機ポリイソシアネートは、
過剰のジイソシアネート又はより高い官能価のポリイソシアネートをポリオール
と反応させることにより作られるイソシアネート末端プレポリマーであってもよ
い。英国特許第1444933号、ヨーロッパ特許公報第516361号及びP
CT特許公報第91/03082号に記載されたような水乳化性有機ポリイソシ
アネートも用いることができる。
イソシアネートの混合物、例えば、市販されている2,4−及び2,6−異性
体の混合物の如きトリレンジイソシアネート異性体の混合物やアニリン/ホルム
アルデヒド縮合物のホスゲン化により生成する二価又はそれを越えるポリイソシ
アネートの混合物を用いることができる。
かかる混合物は当該技術分野で周知であり、ジイソシアネート、トリイソシア
ネート及びそれを越えるポリイソシアネートを含むメチレン架橋ポリフェニルポ
リイソシアネートを何らかのホスゲン化副生成物と一緒に含有する粗製ホスゲン
化生成物が含まれる。
本発明に用いるのが好ましいイソシアネートは、純粋なジフェニルメタンジイ
ソシアネート、又はジイソシアネート、トリイソシアネート及びより高い官能価
のポリイソシアネートを含有するメチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネート
混合物の如き、芳香族のジイソシアネート又はより高い官能価のポリイソシアネ
ートである。メチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネートは当該技術分野で周
知である。それらは、アニリンとホルムアルデヒドの縮合により得られるポリア
ミンの相当する混合物のホスゲン化により調製される。便宜上、ジイソシアネー
ト、トリイソシアネート及びより高い官能価のポリイソシアネートを含有するメ
チレン架橋ポリフェニルポリイソシアネートのポリマー性混合物を以下ではポリ
マー性MDIという。
好ましくは、本ポリイソシアネートは室温で液状である。
本発明のポリイソシアネート組成物は、一般に、一般式(I)又は(II)に相
当する化合物を、100重量部のポリイソシアネート当たり0.005〜10重
量部、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.1〜10重量部、
更により好ましくは0.5〜7重量部、最も好ましくは0.75〜5又は0.7
5〜3重量部の量で含有する。YがSn(IV)である場合には、一般式(I)又
は(II)に相当する化合物の量は、好ましくは100重量部のポリイソシアネー
ト当たり0.75〜1.25重量部である。YがZnである場合には、一般式(
I)又は(II)に相当する化合物の量は、好ましくは100重量部のポリイソシ
アネート当たり約5重量部である。
本発明のポリイソシアネート組成物の保存安定性を更に向上させるために、不
活性希釈剤をこの組成物に添加してもよい。適する希釈剤には、R.Gachter とH
.Muller により編集された“Taschenbuch der Kunststoff-Additive”,Carl
Hanster Verlag,Munchen,第3編,1989に挙げられたタイプの可塑剤が含まれ
る。好ましい希釈剤は、フタル酸エステル、脂肪族カルボン酸エステル及び脂肪
酸エステルである。特に好ましい希釈剤は、Unichema から入手可能なオレイン
酸メチルである Priolube 1403 である。これら希釈剤は、100重量部のポリ
イソシアネート当たり0〜30重量部の量で、好ましくは100重量部のポリイ
ソシアネート当たり5〜15重量部の量で添加される。
YがZnである場合には、マレイン酸ジメチルエステルの如きZn化合物に適
する溶媒を添加してもよい。
本組成物は、難燃剤、リグノセルロース保存剤、殺カビ剤、ワックス、サイズ
剤、充填剤及びホルムアルデヒド縮合物接着性樹脂のような他の粘結剤のような
慣用的な添加剤を更に含むことができる。
本発明のポリイソシアネート組成物は、有機ポリイソシアネート、一般式(I
)又は(II)に相当する化合物、及び場合により加えられる不活性希釈剤及び/
又は他の添加剤を単に混合することによって作られる。これら反応体を震盪又は
撹拌すると、混合を促進することができる。
本発明は、リグノセルロース部分を本ポリイソシアネート組成物と接触させ、
そしてこの組み合わせ体をプレスすることにより、リグノセルロース集成体を製
造する方法にも関する。
従って、本発明は、リグノセルロース物質を粘結する方法であって、
a)前記リグノセルロース物質を有機ポリイソシアネート及び一般式(I)又
は(II)に相当する化合物と接触させ、そして
b)次に前記物質を粘結させる
工程を含む方法も提供する。
リグノセルロース物質を一般式(I)又は(II)に相当する化合物を含有する
ポリイソシアネート組成物と接触させても、また、ポリイソシアネートと一般式
(I)又は(II)に相当する化合物をリグノセルロース物質に別々に適用しても
よい。別々に適用するときは、一般式(I)又は(II)に相当する化合物をトル
エン又はジメチルホルムアミドの如き適する溶媒中に溶解させる。便利さの観点
から最初の方法が好ましい。
また、一般式(I)又は(II)に相当する化合物をプレス板の金属表面上に別
々に適用してもよい。
リグノセルロース集成体は、リグノセルロース部分とポリイソシアネート組成
物とを、該組成物のリグノセルロース部分との混合/リグノセルロース部分上へ
の噴霧及び/又は塗布などにより接触させ、該ポリイソシアネート組成物と該リ
グノセルロース部分との該組み合わせ体を、好ましくは熱圧により通常は150
〜220℃で2〜6MPa単位圧でプレスすることによって製造される。かかる
粘結方法は、当該技術分野で広く知られている。
ウェファーボード製造では、好都合にも、本ポリイソシアネート組成物を攪拌
中のリグノセルロース物質上に噴霧することによって、リグノセルロース物質と
ポリイソシアネート組成物を混合することができる。
ポリイソシアネート組成物で処理した後のリグノセルロース物質をアルミニウ
ム製又は鋼製の当て板上に乗せ、それでその供給物をプレス機内に送り込み、そ
こでそれを所望の程度まで通常は150〜220℃の温度で圧縮する。必ずしも
必要ではないが、この製造の流れの開始時点で、プレス板の表面に外部剥離剤を
噴霧することによってプレス板を適当な状態に処理するとよい。そうすれば、こ
の適当な状態に処理したプレス機を更に処理することなく本発明の方法に多数回
使用することができる。
本法は、延伸ストランドボードとして広く知られているウェファーボードの製
造に特に適しているので、主としてかかる製造に用いられるであろうが、この方
法がこの点に限定されるものとみなされることはなく、中密度ファイバーボード
、パーティクルボード(チップボードとしても知られている)及び合板の製造に
も用いることができる。
かくして、用いられるリグノセルロース物質には、木材ストランド、木材チッ
プ、木材繊維、かんな屑、ベニヤ、木材ウール、コルク、樹皮、のこ屑及び木材
加工工業の廃材のようなもの並びに紙、バガス、わら、アマ、サイザル麻、麻、
イグサ、葦、モミ、トウモロコシの皮、牧草、堅果の皮などの如きリグノセルロ
ース成分を有する他の物質が含まれ得る。更に、リグノセルロース物質と一緒に
無機充填剤、ガラス繊維、雲母、ゴム、プラスチック繊維及び生地の如き織物廃
材の如き他の粒子状又は繊維状物質を混ぜてもよい。
本発明の方法は、ヤマナラシ木材から生ずるリグノセルロース物質を粘結する
のに特に適すると考えられるが、マツ又はトウヒの如き他のタイプの木材から生
ずるリグノセルロース物質ででも有効である。
本ポリイソシアネート組成物をリグノセルロース物質に適用するときは、ポリ
イソシアネート/リグノセルロース物質の重量比は、用いるリグノセルロース物
質の嵩密度に依存して変動するであろう。従って、ポリイソシアネート/リグノ
セルロース物質の重量比が0.1:99.9〜20:80の範囲、好ましくは0
.5:99.5〜7.0:93の範囲になるような量で本ポリイソシアネート組
成物を適用することができる。
望ましくは、ホルムアルデヒド縮合物接着性樹脂の如き他の慣用的な粘結剤を
本ポリイソシアネート組成物と共に用いてもよい。
ウェファーボード及びリグノセルロース物質を基材とする類似の製品を製造す
る方法のより詳細な説明は、先行技術において得られる。慣用的に使用される技
術及び装置を、本発明のポリイソシアネート組成物で使用できるように適合させ
ることができる。
本発明のポリイソシアネート組成物から製造されるシート及び成形体は優れた
機械的特性を有するので、かかる物品が常習的に用いられるあらゆる状況でそれ
らを用いることができる。
特許請求するポリイソシアネート組成物は、アロファネート修飾ポリイソシア
ネートの製造及びネオプレン及び熱可塑性ポリウレタンの硬化にも有用である。
本発明を以下の実施例により説明するが、本発明はそれらによって限定される
ものではない。実施例1
ポリイソシアネート組成物を100重量部のポリマー性MDI(Imperial Chem
ical Industriesから入手可能な Suprasec DNR)、15重量部の非反応性希釈剤
のオレイン酸メチル(Unichema から入手可能な Priolube 1403)及び1重量部
のジ(マレイン酸ブチルエステル)ジブチル錫(Akzo から入手可能なStanclere
T-55)から単に10分間攪拌することによって調製した。
35gのこの混合物を、空気で霧状にして適用することによって、延伸ストラ
ンドボードの製造に用いられる5.5%の水分を有する1000gの風乾ヤマナ
ラシストランドに、水平櫂形ブレンダー内で加えた。この組成物は、パネル製造
前に1時間よりも長く保存することができる。
予備加熱した2mm厚の、溶媒で拭いた清浄な軟炭素鋼製の当て板の上に、1
80mm×180mmの寸法を有するマットを132gの処理ヤマナラシストラ
ンドを用いて形成した。当て板上のこのマットを、この上方の当て板が頂部熱圧
盤の下に吊り下がるように改造した加熱可能な油圧プレス機に移した。20秒以
内にプレス機が停止装置に達し、そしてマットは200℃、5MPaの単位圧で
2分間かけて6mmの厚さにまで圧縮された。プレス機を開けると、得られた強
靭なパネルは力をかけずに剥がせ、上方の当て板に木材が僅かに数個所粘着した
だけであった。実施例2
ポリイソシアネート組成物を100重量部の Suprasec DNR、15重量部のPri
olube 1403及びマレイン酸ジメチル中のビス(マレイン酸イソブチル)亜鉛の4
0%溶液5重量部から調製した。
上の実施例1に記載したのと同じやり方で、35gのこの混合物を1000g
のヤマナラシストランドに加えてパネルを作った。実施例1に記述した条件下で
圧縮を行って、力をかけずに当て板から剥がせる強靭なボードを得た。実施例3
ポリイソシアネート組成物を100重量部の Suprasec DNR、15重量部のPri
olube 1403及び1.25重量部の Stanclere T-55から調製した。
上の実施例1に記載したのと同じやり方で、50gのこの混合物を当該産業分
野で用いられる7%の水分を有する100%軟材の表層チップ1500gに加え
てパネルを作った。実施例1に記述した条件下で圧縮を行って、力をかけずに当
て板から剥がせる強靭なボードを得た。比較例4
100重量部の液状ポリイソシアネート(Imperial Chemical Industries から
入手可能な Sprasec DNR)、100重量部のパラフィン油、9.4重量部の乳
化剤の混合物(85%の Span 20 及び15%の Tween 60、両方共Imperial Che
m1cal Industries から入手可能)、16.2重量部のステアリン酸亜鉛及び8
.5重量部の水からなるエマルジョンをカナダ特許第1176778号に記載さ
れた通りに調製した。
35gのこのエマルジョンを上の実施例1に記載した通りに1000gのヤマ
ナラシストランドに加えた。222gの処理ヤマナラシストランドを、溶媒で拭
いた清浄な予備加熱した炭素鋼製当て板の上に、180mm×180mmのマッ
トに形成した。当て板上のこのマットを実施例1に記載した通りに熱圧プレス機
に移し、そして210℃で3分間かけて停止装置まで圧縮して、0.68kg/
m3の密度及び11mmのバネル厚に達せしめた。プレス機を開けると、この圧
縮パネルはかなりの力をかけてやっと剥がせたに過ぎず、当て板上に20〜40
%の木材破片が残った。比較例5
65gの液状ポリイソシアネート(Imperial Chemical Industries から入手
可能な Suprasec DNR)を12gのフェニルマンニッヒベース(米国特許第41
15373号に記載されている)と16gのジメチルホルムアミドの溶液と共に
米国特許第3870665号の記載に従って混合した。この混合液は数分でゲル
化して噴霧することができなくなった。
65gの液状ポリイソシアネートと、16gのジメチルホルムアミド中の上記
フェニルマンニッヒベースの溶液とを別々に14%の水分を有する930gのヤ
マナラシストランドに噴霧した。数パネルを上の実施例1に記載した通りに作っ
た。最初のパネルがひどく粘着したため、19mmの目標厚を有するその次のボ
ードの厚さがプレス機を開けると増えてしまった(スプリングバック)。実施例6
ポリイソシアネート組成物を実施例1の記載に従って調製した。この組成物を
密封容器中で25℃で4週間保存した。この期間を越えると、粘度が初期の12
0mPasから225mPasに上昇し、26.3%のNCO含量が25.4%
のNCO含量になった。
この保存した組成物を実施例1に記載したのと同じやり方でリグノセルロース
物質に適用した。実施例1に記載した条件に従って熱圧した後に得られたボード
の剥離性は、依然として優れており、木材破損も当て板上での蓄積もなかった。比較例7
ポリイソシアネート組成物を Stanclere T-55 の代わりにジラウリン酸ジブチ
ル錫を用いて、上の実施例3に記載した通りに調製した。プレス機を開けると、
ボードはかなりの力をかけてやっと当て板から剥がせたに過ぎず、当て板には2
5%の木材破片が残った。比較例8
ボリイソシアネート組成物を100重量部の液状ポリイソシアネート(Imperia
l Chemical Industries から入手可能な Suprasec DNR)、15重量部の非反応性
希釈剤(Unichema から入手可能な Priolube 1403)及び1重量部のオクタン酸
鉛(Akzo から入手可能な Interstab LL-3289)から調製した。
周囲条件で1日保存した後、堆積物が生じてこの組成物の粘度は120mPa
sから1300mPasに増加した。1週間保存すると、この組成物は固体にな
りもはや噴霧可能ではなくなった。
上記の通りに新たに調製した97gのポリイソシアネート組成物を上の実施例
1に記載した通りに7%の水分を有する3000gの軟材ストランドに噴霧した
。この前処理した337gのストランドを300mm×300mmの寸法を有す
るマットに成形して、このマットを上の実施例1に記載した操作に従って加工し
た。プレス機を開けると、パネルを当て板から剥がすのにかなりの力を要し、当
て板には約5%の木材破片が残った。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年4月7日
【補正内容】
請求の範囲
1.有機ポリイソシアネート及び下記一般式(I)又は(II)に相当する少なく
とも1種の化台物を含み、ポリオールを含まない組成物。
〔式中、
YはZn、Ni、Co、Cd、Pb、Sn又はCuを表し;
X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8はそれぞれ独立にO又はSを表
し;
R1及びR2はそれぞれ独立に1〜20の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水
素基又は芳香族環を表し(但し、R1及びR2はYがSn(IV)である場合に存在
するのみである);
R3、R4、R6及びR7はそれぞれ独立に水素又は1〜20の炭素原子を有す
る飽和脂肪族炭化水素基を表し:
R5及ひR8はそれぞれ独立に飽和脂肪族炭化水素基を表す。〕
但し、マレイン酸ジブチル錫及び、一級、二級及び/又は三級アミンを該ア
ミンに対してアルキル化特性を発揮するリンの酸のアルキルエステルと反応させ
ることにより得ることかできるタイプのアンモニウム塩を含むポリイソシアネー
ト組成物を除く。
2.X1〜X8が全てOを表す、請求項1の組成物。
3.YかSn(IV)又はZnを表す、請求項1又は2の組成物。
4.R3、R4、R6及びR7が全て水素を表し、R1、R2、R5及びR8が独立に1
〜8の炭素原子を有するアルキル鎖を表す、請求項1〜3のいずれか1項の組成
物。
5.R1、R2、R5及びR8が独立にブチル、ヘキシル及びオクチルを表す、請求
項4の組成物。
6.有機ポリイソシアネートがメチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネートの
ポリマー性混合物である、請求項1〜5のいずれか1項の組成物。
7.一般式(I)又は(II)に相当する化合物の量が100重量部のポリイソシ
アネート当たり0.005〜10重量部の範囲である、請求項1〜6のいずれか
1項の組成物。
8.一般式(I)又は(II)に相当ずる化合物の量が100重量部のポリイソシ
アネート当たり0.75〜5重量部の範囲である、請求項7の組成物。
9.組成物が更に不活性希釈剤を含有する、請求項1〜8のいずれか1項の組成
物。
10.前記不活性希釈剤が100重量部のポリイソシアネート当たり5〜15重量
部の範囲の量で添加される脂肪酸エステルである、請求項9の組成物。
11.下記工程:
a)リグノセルロース物質をポリイソシアネート組成物と接触させ、そして
b)次に前記物質を粘結させる
を含むリグノセルロース物質を粘結する方法であって、該ポリイソシアネート
組成物が請求項1〜10のいずれか1項に規定した組成物であることを特徴とする
方法。
12.下記工程:
a)リグノセルロース物質をポリイソシアネート組成物と接触させ、そして
b)次に前記物質を粘結させる
を含むリグノセルロース物質を粘結する方法であって、該ポリイソシアネート
組成物とは別に、前記リグノセルロース物質を下記一般式(I)又は(II)に相
当する少なくとも1種の化合物を含有する組成物(但し、マレイン酸ジブチル錫
及び、一級、二級及び/又は三級アミンを該アミンに対してアルキル化特
性を発揮ずるリンの酸のアルキルエステルと反応させることにより得ることがで
きるタイプのアンモニウム塩を含む組成物を除く)と接触させることを特徴とす
る方法。
〔式中、
YはZn、Ni、Co、Cd、Pb、Sn又はCuを表し;
X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8はそれぞれ独立にO又はSを表
し;
R1及びR2はそれぞれ独立に1〜20の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水
素基又は芳香族環を表し(但し、R1及びR2はYがSn(IV)である場合に存在
するのみである);
R3、R4、R6及びR7はそれぞれ独立に水素又は1〜20の炭素原子を 有
する飽和脂肪族炭化水素基を表し;
R5及びR8はそれぞれ独立に飽和脂肪族炭化水素基を表す。〕
13.工程 b)該リグノセルロース物質と該ポリイソシアネート組成物の組み合わ
せ体を熱圧することを包含する、請求項11又は12の方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
// C09J 175/00 JFG 8620−4J C09J 175/00 JFG
(72)発明者 リーンスラグ,ヤン・ヴィレム
ベルギー王国ベー―3120 トレメロ,レヒ
テシュトラーセ 10
(72)発明者 インゲラエー,ディルク・ギルベルト・コ
ーネール
ベルギー王国ベー―8970 ポペリンゲ,ネ
ーループイェー 1
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.有機ポリイソシアネート及び下記一般式(I)又は(II)に相当する少なく とも1種の化合物を含む組成物。 〔式中、 YはZn、Ni、Co、Cd、Pb、Sn又はCuを表し; X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8はそれぞれ独立にO又はSを表 し; R1及びR2はそれぞれ独立に1〜20の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水 素基又は芳香族環を表し(但し、R1及びR2はYがSn(IV)である場合に存在 するのみである); R3、R4、R6及びR7はそれぞれ独立に水素又は1〜20の炭素原子を有す る飽和脂肪族炭化水素基を表し; R5及びR8はそれぞれ独立に飽和脂肪族炭化水素基を表す。〕 但し、マレイン酸ジブチル錫及び、一級、二級及び/又は三級アミンを該ア ミンに対してアルキル化特性を発揮するリンの酸のアルキルエステルと反応させ ることにより得ることができるタイプのアンモニウム塩を含むポリイソシアネー ト組成物を除く。 2.X1〜X8が全てOを表す、請求項1の組成物。 3.YがSn(IV)又はZnを表す、請求項1又は2の組成物。 4.R3、R4、R6及びR7が全て水素を表し、R1、R2、R5及びR8が独立に1 〜8の炭素原子を有するアルキル鎖を表す、請求項1〜3のいずれか1項の組成 物。 5.R1、R2、R5及びR8が独立にブチル、ヘキシル及びオクチルを表す、請求 項4の組成物。 6.有機ポリイソシアネートかメチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネートの ポリマー性混合物である、請求項1〜5のいずれか1項の組成物。 7.一般式(I)又は(II)に相当する化合物の量が100重量部のポリイソシ アネート当たり0.005〜10重量部の範囲である、請求項1〜6のいずれか 1項の組成物。 8.一般式(I)又は(II)に相当する化合物の量が100重量部のポリイソシ アネート当たり0.75〜5重量部の範囲である、請求項7の組成物。 9.組成物が更に不活性希釈剤を含有する、請求項1〜8のいずれか1項の組成 物。 10.前記不活性希釈剤が100重量部のポリイソシアネート当たり5〜15重量 部の範囲の量で添加される脂肪酸エステルである、請求項9の組成物。 11.下記工程: a)リグノセルロース物質をポリイソシアネート組成物と接触させ、そして b)次に前記物質を粘結させる を含むリグノセルロース物質を粘結する方法であって、該ボリイソシアネート 組成物が請求項1〜10のいずれか1項に規定した組成物であることを特徴とする 方法。 12.下記工程: a)リグノセルロース物質をポリイソシアネート組成物と接触させ、そして b)次に前記物質を粘結させる を含むリグノセルロース物質を粘結する方法であって、該ポリイソシアネート 組成物とは別に、前記リグノセルロース物質を下記一般式(I)又は(II)に相 当ずる少なくとも1種の化合物を含有する組成物(但し、マレイン酸ジブチル錫 及び、一級、二級及び/又は三級アミンを該アミンに対してアルキル化特 性を発揮ずるリンの酸のアルキルエステルと反応させることにより得ることがで きるタイプのアンモニウム塩を含む組成物を除く)と接触させることを特徴とす る方法。 [式中、 YはZn、Ni、Co、Cd、Pb、Sn又はCuを表し; X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8はそれぞれ独立にO又はSを表 し; R1及びR2はそれぞれ独立に1〜20の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水 素基又は芳香族環を表し(但し、R1及びR2はYがSn(IV)である場合に存在 するのみである); R3、R4、R6及びR7はそれぞれ独立に水素又は1〜20の炭素原子を有す る飽和脂肪族炭化水素基を表し: R5及びR8はそれぞれ独立に飽和脂肪族炭化水素基を表す。〕 13.工程 b)が該リグノセルロース物質と該ポリイソシアネート組成物の組み合 わせ体を熱圧することを包含する、請求項11又は12の方法。
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