JPH09501041A - 害虫管理の新規な方法および材料 - Google Patents

害虫管理の新規な方法および材料

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Abstract

(57)【要約】 本発明はある種の害虫の管理に有用な物質および方法に関する。本発明は、社会的な害虫、特にシロアリの駆除に特によく適している。本発明は、固有な毒物含有マトリックスと共に、害虫の活動を監視し、かつ毒物を提供する装置に関する。本発明は統合された害虫管理プログラムの一部として有用であり、かつ有害な化学薬品を環境に導入するのを大きく減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 害虫管理の新規な方法および材料 関連出願に対するクロスリファレンス 本出願は、1992年6月1日に出願された係属中の出願第07/891,8 96号の一部継続出願である、1992年11月12日に出願された係属中の出 願第07/975,317号の一部継続出願である。 背景技術 地下シロアリは、建築構造物および内容物の木材もしくはその他のセルロース 材を餌とし、周辺の土壌から建築構造物へ最も頻繁に侵入する。無防備であると 、シロアリはかなりの損害をもたらす。その結果、シロアリが建築構造物へ侵入 するのを防ぐため物質的もしくは化学的バリアを設置するための、または、シロ アリが構造物に侵入したあとシロアリを完全に駆除するための努力は、国家にと ってかなりの損失であることがわかった(Su,N.Y.,J.H.Scheffrahn [1990]「 社会生物学(Sociobiol)」17(1):77-94)。米国におけるシロアリを防除するた めの費用は、一年で一億ドルを超えている(Mauldin,J.K.,S.C.Jones,R.H. Beal[1987] 木材保存における国際調査グループ資料(The International Res erch Group on Wood Preservation Document)第 IRG/WP/1323号)。 地下シロアリは、土の表面下に広範囲の餌集坑道を作る。ひとつのコロニー( 集団)は、300フィート以上にもわたる餌のテリトリーを有する数百万のシロ アリからなる(Su,N.Y.,J.H.Scheffrahn[1990]「社会生物学(Sociobiol.)」 14(2):353-359)。地下シロアリは、人目につかない生き物であるので、その存 在は、被害、餌集坑道、または活動するシロアリ[有翅虫(swarmers)]などが 発見されるまで通常は知られることがない。ある地下シロアリは、土の表面上の 物質の下で求餌することが知られている(Ettershank,G.,J.A.Ettershank,W G.Whitford[1980] 環境昆虫学(Environ.Entomol.) 9:645-648)。 現在、地下シロアリを防除するためには、2つの基本的方法がある。それは、 予防管理と是正管理である。米国のいくつかの州では、新たに建設する建築物の 基礎の下の土壌は、シロアリの襲来を防ぐため殺虫剤(また、ここでは防蟻剤と もいう)で前処理を行うことが義務づけられている。殺虫剤は、一般に、建築前 に土壌上および内に吹き付けられる。この建築前処理は、建築物の下に水平なバ リアを作り出す。殺虫剤散布者と建設作業員との連絡不足のため、バリアはしば し建設の間継続されない。さらに、現在利用できる防蟻剤は、5年以上になると それらの生物学上の働きは失われ、処理された土は、シロアリの侵入に対して効 力がなくなる傾向にある。建築構造物の下および周りに追加の薬剤を追加しなけ れば、土壌内に確立されたシロアリのコロニーがその建築構造物に侵入するであ ろう。 家もしくはその他の建築物が地下シロアリにより被害を受けた場合、地下シロ アリに建築物への侵入を提供してしまう土壌内に建築物の下に連続したバリアを 作る努力がなされる。このバリアを作る一般的な方法は、コンクリートの基礎下 の土壌内への注入、または建築物の周りの土壌への浸透、またはその両方を組み 合わせて建築物の基礎の周りに防蟻剤を取り入れることである。このタイプの建 築後処理は、労働集約的であり、継続したバリアを十分に作ることができない( Frishman,A.M.,B.L.,Bret[1991]害虫防除(Pest Control)59(8):48,52, 54,56; Frishman,A.M.,A.St.Cyr[1988]害虫防除技術(Pest Control Te chnology)16(4):33,34,36)。 その他の是正管理には、建築物の壁に防蟻剤を塗布もしくは注入するなどの一 時的処理もある。ロバート.バーカーク(Robert Verkerk)は、シロアリ用偽餌 を用いた三酸化二ヒ素ダスト処理を記述している(Verkerk,R.[1990]シロア リ追い出し(Building Out Termites) Pluto Press Australia Limited,P.O. Box 199,Leichhardt,NSW 2040)。バーカークは、シロアリにより食害を受け やすい木材の棒状もしくはブロック状の木ぎれを利用し、既知のシロアリ被害を 受けた場所の近くにその木ぎれを置いたあとにシロアリを誘き寄せると説明して いる。シロアリの行動を観察したあと、三酸化二ヒ素が注入される。他の方法と して、シロアリの一部には三酸化二ヒ素が振りかけられる。 最も一時的な処理によって、建築物内の特定の場所におけるシロアリの被害を 食い止めることができたが、それは、一般的に地下シロアリの群れのごくわずか な一部、つまり、殺虫剤に直接触れるシロアリにしか影響を及ぼさない。地下シ ロアリのコロニーの莫大な求餌行動をとる生息数および広範囲なテリトリーのた め、莫大な数のシロアリはこのような一時的な処理によって影響を受けない。 米国特許第3,940,875号は、バリアタイプの処理の寿命を延ばす試み において、土壌内にシロアリ用毒を散布し、シロアリがその毒の上で餌を食べた とき、臭気の放出によりシロアリの存在が伝えられるという方法を(実行不可能 であるが)記述している。’875特許は、また、シロアリにより食べられたと き、臭気を放出するシロアリが食べられる容器を記述している。’875特許お よび上記中で参照したバーカークの記事に加えて、他の刊行物もシロアリを防除 する策の要素としてシロアリが食べられる物質の使用を記述している。たとえば 、日本国特許出願番号第61−198392および63−151033号は、探 知手段の一部としてシロアリを「誘引する」よう特別に設計された木製容器を記 述している。第61−198392号出願は、シロアリを誘引する目的に使用さ れる好ましくは松材もしくは杉材から作られた容器を記述している。第63−1 51033号出願もまた、シロアリを誘引するための木製誘引体が用いられてい る。第63−151033号出願では、シロアリはさらに毒物にさらされ、その 毒物は恐らく巣に持ち帰られ、栄養や餌の交換によりついには生殖虫(女王)を 殺傷する。この日本国出願は、両方とも記述した方法が実際にシロアリの群れに 影響を及ぼすことを確証するいかなるデータも提示していない。さらに、シロア リを「誘引する」ことが可能であるという記述はない。それらの方法には、さら に重大な欠点がある。たとえば、木製の誘引体は、特に湿った土壌において、シ ロアリが襲う前に菌による浸食を被るであろう。探知期間の間、誘引体の頻繁な 取り替えが必要である。さらに、誘引体の被害は、土壌内への防蟻剤の浸透を引 き起こす可能性がある。これは環境的に受け入れ難いことである。 あるシロアリ防除方法は、来襲の箇所に高毒性の物質たとえば、ヒ素を含むダ ストを置き、その来襲箇所の多くのシロアリさらにそのコロニーに戻った他のシ ロアリを直接防除する。しかしながら、この方法は、シロアリの坑道に毒性ダス トをポンプで入れ、且つ比較的に多量のダストを設置することによっている。 建築物の下および周りに液状防蟻剤を運ぶためのパイプの手のこんだ策もまた 、シロアリ防除のために提案された。それらの液状防蟻剤は、シロアリの侵入に 連続したバリアを供給するようにパイプを通して建築物の周りおよび下の土壌に 散布される。この方法は、建築物の周りの土壌を浸すために大量の防蟻剤を必要 とする。 米国特許第5,027,546号は、地上のシロアリすなわち乾燥木のシロア リに用いるための液体窒素で凝固してシロアリを防除するシステムを記述してい る。液体窒素は、基本的に有害な残滓を残さない非有害なものであるが、使用は 危険であり、この方法は一時的な処理であり多数のシロアリには影響がない。米 国特許第4,043,073号は、殺虫剤の繰返しの適用の問題を回避するため の方法を記述している。この記述された方法は、殺虫剤をカプセルに入れ、それ をさらに分解しにくくすることにより機能する。環境内での殺虫剤を明らかに使 用し、その効果が持続することは、このシステムにより改善されない。土壌内に 直接殺虫剤を入れる問題の緩和に失敗した他の提案されたシステムが米国特許第 3,624,953号に記述されている。この方法は、殺虫剤の貯蔵器を用いて おり、殺虫剤の発散物を貯蔵器の周りの土壌にしみこませる。したがって、この 方法では、環境に毒性の物質をさらすことを免れない。 環境への影響が少なく且つシロアリに対して有効な毒物が知られている(Su, N.Y.,M.Tamashiro,M.Haverty[1987]「J.Econ.Entomol.」80:1-4; Su,N .Y.,R.H.Scheffrahn[1988]「Florida Emtomologist」71(1):73-78; Su,N.Y .,R.H.Scheffrahn[1989]「J.Econ.Entomol.」 82(4):1125-1129; Su,N.Y .,R.H.Scheffrahn[1990]「Sociobilo.」17(2):313-328; Su,N.Y.[1991] 「Sociobilo.」19(1):211-220; Su,N.Y. R.H.Scheffrahn[1991]「J.Econ .Entomol.」84(1):170-175; Jones,S.[1984]「J.Econ.Entomol.」770:10 86-109l; Paton,R.,L.R.Miller[1980] 「Control of Mastotermes darwin iensis Froggatt(Isoptera: Mastotermitidae)with Mirex Baits」Australian Forest Research 10:249-258; McHenry,W.E.,米国特許第 4,626,528 号: Hen ric,C.A.,米国特許第5,151,443号)。しかしながら、これらの毒物 はどれも、効果的に且つ能率的に毒物を目的とする害虫に配布する方法と共に以 前使用され たものはなかった。 オーストラリアの特許第1,597,293号(’293特許)および対応す るイギリスの特許第1,561,901号は、セルロースと結合剤とからなる食 用マトリックスと毒物とを混合する方法を記述している。’293特許に開示さ れたこの方法は、マトリックスに伴って殺虫剤をシロアリが摂取し、その後コロ ニーに戻り、栄養交換の自然の過程(シロアリ間の餌の交換)によって殺虫剤を 他のシロアリに移すことによっている。しかしながら、’293特許は、シロア リが存在していることを知ったときのみの方法を記述しており、さらに、記述さ れた方法は、シロアリが最初にマトリックスを見つけることを確実にしておらず 、また、シロアリがそのマトリックスを見つけ、十分な量の殺虫剤をコロニーに 栄養交換にのみより移すことに頼っている。日本国特許出願第63−15103 3号のように、’293特許もマトリックスがシロアリにとってそのまわりの物 質よりも魅力のあるものであることを必要とする。’293特許に記述された方 法は、シロアリを誘き寄せるためマトリックス内の湿気(おそらく、結合剤、寒 天によって保持されている)に頼っている。したがって、記述された方法は、ま ず、湿気(もしくは「水応力」下におけるもの)に引かれるというシロアリの種 類のためのものである。さらに、’293特許の方法は、シロアリの到着を待つ 場所に置かれたとき餌内に水分を保持できることを確実にしていない。湿気を含 んだおが屑-寒天マトリックスでさえも乾燥した土壌の中に置かれてから2、3 日以内に乾燥してしまうので、これは、実際の応用には非現実的である。 シロアリにとって水以外の誘引物が調査されていることを記さなければならな い。例えば、赤腐れ菌類からの抽出物は、シロアリの後追フェロモンと似ている 。しかしながら、自然のフェロモンは、種特有およびコロニー特有のものさえ有 る。フェロモンつまりある種のもしくはあるコロニーのシロアリにとっての「誘 引物」は、ほかの種類のまたはほかのコロニーのシロアリを寄せつけないであろ う。したがって、特に餌を広範囲のシロアリの種類に対して用いる場合、(赤腐 れ菌類の抽出物などの)偽フェロモンを餌に取り入れることは、確実性の乏しい ものである。 消化酵素および他の代謝プロセスが有効成分に影響しないと考えられるので、 栄養交換が殺虫剤をコロニーに運ぶ不確かな手段であるということを記さなけれ ばならない。しかしながら、殺虫剤がシロアリにより摂取されると、その殺虫剤 は、シロアリの消化過程によって効果がなくなるであろう。さらに、シロアリの 生存を抑制するには、彼等の被害の可能性が減少される前にコロニー内の多くの シロアリを無力にする必要がある。 ’293特許に記述された方法に対する修正は、シロアリの摂取する餌を増や さないであろう。例えば、’293特許の方法は、マトリックス混合物がシロア リの塚 や木の幹など既知の来襲場所に適用されることが要求される。’293 特許の方法は、シロアリの活動が調査されていない限り使用することができない 。’293特許の方法はまた、予防方法として、多量の毒性の餌が任意の場所に 設置されることを提案している。しかしながら、シロアリを検出する工程を行う ことなくしては、莫大な餌が急激に乾燥もしくは減成され、シロアリにとって味 の悪いものとなってしまう。さらに、不必要に莫大な毒物が環境へ流出してしま う。 したがって、シロアリもしくは他の目的とする昆虫が毒物にさらされることを 確実にし、使用する殺虫剤の量を減らして環境への害を最小限にし、且つコロニ ー内の十分な数のシロアリに影響を及ぼす方法によって、さらに効果的にシロア リもしくは他の昆虫を防除することが高く望まれている。 発明の要旨 ここに開示され請求される発明は、害虫の生息数を管理する方法に関する。本 発明は、化学的信号で通信する社会性の昆虫の生息数を管理するのに最も効果的 に用いられる。特にここで例として挙げているものは、シロアリ目の昆虫、特に シロアリの防除のための方法および装置である。 当該発明の好ましい方法のひとつは、2つの工程からなるものとして最も簡単 に考えられている。これらの2つの工程を多重工程とするように繰返すこともで き、また、2つの工程を同時に行うこともできる。一方の工程は、いかなる殺虫 剤をも用いない手段で目的とする害虫を監視および/または捕獲することを有す る。この工程は、害虫の存在をつきとめる働きをする。加えて、この監視工程は 、害虫の実質的被害やコロニーの防害を起こすことなく害虫を捕獲するための手 段 としても機能できる。害虫が捕獲された本発明の例では、捕獲された害虫は生き ており、好ましくは動き、食べ、次の害虫を誘き寄せることのできる化学的信号 を発することができる。害虫が見つけられ、または捕獲される本プロセスのこの 工程は、以下「監視工程」と呼ばれる。 本プロセスのもう一方の工程は、害虫がつきとめられたあと、それらの生息数 を管理することを有する。害虫は、たとえば監視工程の結果として、つきとめら れる。本プロセスの管理工程において、害虫は毒物の摂取または別の方法による 接触の結果として管理される。当該発明において、かなり大きなシロアリのコロ ニーでさえも防除できる高い効果が確認された。好都合なことに、この管理工程 は、非常に少量の毒物を使用しており、この毒物は厳密に限定され管理された方 法で適用され、環境を毒物にさらすのを最小限にする。毒物の使用は、毒物の非 常に限られた量および適用範囲によって、また毒物が使用される期間により限定 される。管理が済むと、監視工程が続けられる。これらの工程は、同時に行うこ ともできる。 餌もしくはトラッキングパウダーなどの毒物のキャリヤは、当該発明の局面で ある。これらのキャリヤは、ここではマトリックスとして記述されている。毒物 含有マトリックスを目的とする害虫に与えるための装置も記述されている。 本発明の好ましい具体例では、本プロセスの管理工程は、監視工程で捕獲され た害虫を使用することができる。特に、これらの捕獲された害虫は、毒物含有マ トリックスに他の害虫をおびき寄せまたは勧誘し(これをここでは「セルフリク ルートメント」と称する)、また時として害虫の巣もしくはコロニーに毒物を運 ぶ。毒性マトリックスを巣の仲間にとってさらに魅力的なものとする捕獲された 害虫のこの独特な使用は、ここでは、「セルフリクルートメント」と称される。 ここで述べたように、捕獲された害虫は、巣に移動する前に毒物含有マトリック スを摂取もしくはその中を移動するよう導かれる。当該発明の好ましい具体例に おいて、毒物は比較的ゆっくりと効くので、害虫は死ぬ前にコロニーのテリトリ ーまで移動することができる。シロアリが死ぬ前に毒物含有マトリックスを離れ るので、この方法は、キャリヤおよびマトリックスの近辺が死んだまたは死にそ うなシロアリで汚れるのを防止できる。巣内の移動の行程で、害虫は、毒物含有 マトリックスへ他の目的とする害虫を導く化学的形跡を残すことができる。また 、捕獲された害虫は、毒物含有マトリックスそれ自身にその餌が好ましいことを 伝達する化学的信号を残すことができる。それらの化学的信号は、特有でありコ ロニー固有のものであるので、それらの化学的信号は、巣の仲間を毒物含有マト リックスへセルフリクルートメントするのに非常に有利である。また、害虫は、 たとえば栄養交換や共食い(cannibalism)などによって巣へ毒物を運び、そこ で毒物が他の巣の仲間を殺傷する。この方法の効果は、毒物含有マトリックスを シロアリにとってさらに魅力のあるものにすることである。毒物含有マトリック スへ他の巣の仲間を導く非常に特有の形跡フェロモンと、さらに重要なものは、 除去される特別なシロアリコロニーの非常に特有なものとなりうる求餌開始フェ ロモン(feeding-initiating pheromones)の毒物含有マトリックス内の堆積物 とが、シロアリを引き寄せるものたなる。 本発明はまた、この新規の方法を行うのに用いられる材料に関する。当該発明 の重要な構成要素は、毒物含有マトリックスであり、それは毒物と、メトセル( Methocel:登録商標)、寒天、他のセルロース物質、目的とする害虫にとって不 快でないの他の物質、もしくは、それらの構成要素の内の2つ以上の組み合わせ などの結合材とからなる。好ましくは、毒物はゆっくり効く。セルロース物質を 用いる場合、おが屑でもよい。マトリックスは、マトリックスの周囲を安定させ 、または調整する成分をさらに含むこともできる。たとえば、吸湿性成分などの ヒューメクタント(吸湿性物質:humectant)をマトリックスの水分を調整する ために加えることもできる。 ある新たな装置もまた、当該発明にしたがって使用される。特に開示する装置 は、昆虫、特にシロアリ、の生息数を監視し、調整するためのものである。たと えば、シロアリの存在を監視するための装置のひとつは、建築物を囲む敷地や農 業用地に戦略的に設置することができる監視装置として、単に食料源からなる。 これらの監視装置は、害虫防除実施者もしくは土地の所有者にとって入手しやす いものであり、シロアリの存在を証明するため定期的に監視することができる。 電気装置などその他の装置は、シロアリの存在を家主もしくは害虫防除実施者に 警報を送るため、監視装置と一体とすることができる。土もしくは土壌がシロア リが監視される建築物を囲んでいる場所では、監視される建築物または範囲の近 くの土壌中へ監視装置を設置することができる。建築物が土壌で囲まれていない 場所、もしくは餌集坑道が地上で発見された場合は、地上に監視装置もしくは毒 物含有マトリックスを設置できる。好都合なことに、監視装置は、害虫を容易に 且つ害虫はの実質的な被害なく駆除することができるように組み立てることがで きる。これにより、マトリックスへほかの巣の仲間を勧誘するのにその害虫を用 いることができる。 当該発明による他の装置は、監視装置かまたは毒物含有マトリックスを囲うよ うに特別に設計されたハウジングからなる。このハウジングは、監視装置および /または毒物含有マトリックスを周囲から保護するために役に立つ。監視装置も しくはマトリックスは、餌集坑道への最小限の環境破壊で除去できるような方法 でハウジング内に収納される。このハウジングは、好ましくは、耐久力のある、 非生物分解性の物質から作られる。 本発明は、複雑な機械を必要としない環境的に安全なシロアリ防除システムを 提供する。本発明は、目的とする害虫の監視および毒物を運ぶための装置および 方法を提供する。装置は、専門の害虫防除業者と同様、土地の所有者によって容 易に且つ安全に取り扱うことのできるものである。 好都合なことに、開示された物質および手順は、毒物を扱う人が受ける危険を 最小限にし、シロアリが摂取する毒物を増加する。当該発明は、都市の環境にお ける殺虫剤の使用を徹底的に減少することができる。さらに、本発明は、集中害 虫管理(IPM)方法の重要な一部にもなる。シロアリの行動を監視するように IPMの最初の段階を設計できる。シロアリの行動がつきとめられるまで殺虫剤 の使用は必要ない。シロアリの行動がつきとめられると、コロニー全体の生息数 を管理するために少量の殺虫剤のみが使用されるIPMの第2段階を採用するこ とができる。管理が完了すると、監視工程が繰返され、必要であれば同様に管理 工程も行われ、建築物もしくは農業用地に無期限の保護を提供することができる 。 以下にさらに詳しく述べるように、当該発明の方法を実施するために用いるこ とのできる方法および装置は多様である。特に目的とする害虫および環境に正に 最適な方法および装置は、ここで提供された教示を用いた当業者にとって明らか である。 次の説明および教示は、主としてシロアリの防除に焦点をあてる。シロアリの 防除のための特別な方法および装置が提供されるが、これらの方法および装置の 改変およびシロアリ以外の害虫への適用は当業者により容易に理解され採用され る。 図面の簡単な説明 第1図a−dは、単一のステーションハウジングが監視装置そして毒物送出し 管を収納するために用いられる本発明の一具体例を図示する。特に、第1図aは 、土壌内へ予め配置したステーションへの監視装置の設置およびステーション上 のカバーの設置を示し、第1図bは、ステーションおよび監視装置へ連結する餌 集坑道を示し、第1図cは、監視装置の取り外しおよび同じステーション内への 毒物送出し管の設置を示し、第1図dは、他のシロアリを毒物に勧誘するため、 監視装置内に捕えられたシロアリを、毒物送出し管のおとり用チャンバへ配置す る状態を示す。 第2図aは、監視装置およびステーションハウジングの平面図を示す。 第2図bは、監視装置およびステーションハウジングの側面図を示す。 第3図は、おとり用チャンバとともに餌管を示す。 第4図は、建築物の基礎と隣りあう土壌に設置された、監視ブロックを含む連 続したステーションハウジングを示す。一片の薄い金属箔が、監視ブロック内に はめ込まれる。監視ブロックが建築物の周りに接触しているとき、接触円が形成 される。監視ブロック内のシロアリによる深刻な食害によりその円が壊れ、それ は電気装置により容易に見つけられる。 第5図a−cは、シロアリ監視/捕獲/毒物送出しステーションの一例を示す 。第5図aおよびbは、モールディングを有する壁に対する設置のための部分切 り込みを示す。第5図cは、正しく壁に対して取り付けられている箱、毒物マト リックスおよび蓋の分解図を示す。 第6図aは、水平の監視装置およびステーションの一例を示す。 第6図bは、毒物送出し装置と交換されようとしている水平の監視ステーショ ンの監視装置の一例を示す。 第7図a−dは、水平の監視装置と毒物送出しシステムの使用例を示す。 発明の詳細な開示 当該発明は、害虫の生息数を管理するための新しい方法および装置に関する。 本発明は、管理される害虫にとって不快でないマトリックス内へ適切な毒物を提 供するという概念に基づいている。好ましい具体例では、本発明は、毒物へより 多くの害虫を運ぶセルフリクルート方法をさらに有している。ここで、詳細に述 べられるように、当該発明のセルフリクルートの局面は、除去される特定のコロ ニーからの害虫にとって毒物含有マトリックスをさらに魅力的にさせる非常に独 特で有効な手段である。害虫、特に特定の巣もしくはコロニーからの害虫にとっ て毒物をより魅力的なものとする手段は、本発明の非常に重要な局面である。 記述された方法は、コロニーに住み、たとえばフェロモンのような化学的信号 により通信する昆虫に対し最も容易に適用できる。フェロモンは、シロアリおよ びそのほかの昆虫が通信手段として使用していると知られている自然に生成され た化合物(chemotactic compounds)である。記述した方法は、たとえばシロア リ目(Isoptera)などの昆虫を捕獲し防除するために用いることができ、特に、 地下シロアリの生息数を管理するのに有効である。この方法および装置は様々な 種類の害虫に適用しうることは、当業者にとって容易に明白である。この開示し た方法によって防除できるシロアリの種には、イエシロアリ、R.フラビペス( Reticulitermes flavipes)、R.ヘスペルス(R.hesperus)、R.バージニカ ス(R.verginicus)、R.ティビアリス(R.tibialis)およびヘタロタームス オレウス(Heterotermes aureus)が含まれる。また同様に、この開示した方法 によって防除できるシロアリには、以下の科(括弧内は種)が含まれる。ムカシ シロアリ科(マストテルメス属(Mastotermes)の種)、シュウカクシロアリ科 (アナカンソテルメス属(Anacanthotermes)、ズーテルモプシス属(Zootermop sis)の種)、ミゾガシラシロアリ科(コプトテルメス属(Coptotermes)、ハー テロテルメス属(Herterotermes)、レチクリテルメス属(Reticulitermes)、 プサモテルメス属(Psammotermes)、プロヒノテルメス属(Prorhinotermes)、 スケドヒ ノテルメス属(Schedorhinotermes)の種)、レイビシロアリ科(グリプトテル メス属(Glyptotermes)、ネオテルメス属(Neotermes)、クリプトテルメス属 (Cryptotermes)、インシシテルメス属(Incisitermes)、カロテルメス属(Ka lotermes)、マージンテルメス属(Marginitermes)の種)、ノコギリシロアリ 科およびシロアリ科(ペリカプリテルメス属(Pericapritermes)、アロドンテ ルメス属(Allodontermes)、ミクロテルメス属(Microtermes)、オドントテル メス属(Odontotermes)、ナスチテルメス属(Nasutitermes)、テルメス属(Te rmes)、アミテルメス属(Amitermes)、グロビテルメス属(Globitermes)、ミ クロセロテルメス属(Microcerotermes)の種)、オオシロアリ科(ホトテルモ プシス属(Hodotermopsis)、ズーテルモプシス属(Zootermopsis)種)。簡潔 に言うと、重点は地下シロアリを目的としている。 本発明の好ましい具体例は、(1)生息数監視/捕獲(以下、監視とする)と 、(2)毒物含有マトリックスを使用して害虫への毒物送出しという2つの繰返 し可能な工程を特徴としている。監視工程では、シロアリの行動を見つけ出すた め特定の位置を監視する。この工程では、さらにシロアリを捕獲する。毒物送出 し工程では、シロアリにより摂取もしくはその他の方法により接触されるマトリ ックス内にゆっくり効く毒物を提供することを含む。そのゆっくり効く毒物は、 シロアリを死ぬ前に彼等のコロニーのテリトリーへ戻らせ、そこで移動させるこ とができる。そして、巣の仲間は、痕跡をたどって毒物へと進む。次にさらに詳 しく述べるように、本発明のこの2つの主要工程は、はじめに害虫の行動を監視 し、害虫の行動が監視されるとその後管理を行うという、害虫管理プログラムの 一部として繰返すことができる。ひとたび管理が行われると、監視を続けること ができる。これらの工程はまた、同時に行ってもよい。また、最初の監視工程は 、すでにシロアリの行動が発見されている場合は必要ない。好ましい具体例では 、以降説明される単一のステーションハウジングは、監視と管理の両方に用いら れている。ステーションハウジングは、耐久力のある非生物分解性の物質から作 られ、長期間の監視や監視と管理の繰返しのサイクルに耐えられる独特の格納装 置である。 上記で参照した工程は、それぞれ以下にさらに詳しく説明される。毒物送出し 工程のセルフリクルートの局面についても以下にさらに詳しく論じる。当該発明 に従って有用な特別な装置についても以下にさらに詳しく論じる。A.監視 監視工程の主たる目的は、地下シロアリの存在を検出することにあ り、他の場所からシロアリを誘き寄せることではない。シロアリが存在していた ら、この工程は、シロアリを集める機会を提供する。シロアリが集められると、 それらのシロアリは、本発明の毒物送出し工程に従って巣の他の仲間を毒物に勧 誘するために利用される。従って、シロアリは、逆にそのシロアリの生存能力に 影響を及ぼさない方法で収集されるのが好ましい。「生存能力に影響を及ぼすこ となく」および「生かしたまま」という言葉は、捕獲されたシロアリが比較的無 傷であり、求餌行動ができ、好ましくは巣に戻るに十分な力を持っているという ことを意味する。 ある装置は、シロアリの行動を監視するために用いることができる。これらの 装置を以下にさらに詳しく述べる。監視装置は土の中、表面もしくは上に設置で きる。これらの装置は、別個に設置しても、監視される建物を囲むように相互に 連結してもよい。監視装置に用いる材料は、シロアリに不快感を与えたり、思い 止まらせるものではいけない。好ましくは、それらの材料は、シロアリが監視装 置まで到達するに十分な期間、変わりやすい環境(高湿度、乾燥)に耐えうるよ うに、十分に構造的に完全な状態を有するべきである。監視装置は、多数のシロ アリによる求餌活動に耐えられるものであり、適切な検査の期間中にすべて消耗 されることはない。 監視行程の好ましい具体例では、ひとつの物品(article)で目的とするシロ アリの検出および捕獲の両方に用いられる。その物品は、したがって「監視装置 」もしくは「監視用物品」である。この監視工程に用いられた装置は、好ましく は、シロアリに対して最小限の被害でシロアリを捕獲できる。この装置は、シロ アリが来襲しやすいいかなる材料からも作られる。好ましくは、その材料は、セ ルロースである。 監視工程のある好ましい具体例は、監視装置から分離しているが監視装置を囲 む外部ハウジングを用いる。外部ハウジングはまた、ここではステーションハウ ジングともいう。好ましい具体例では、ステーションハウジングは、シロアリが 監視装置に到達できるように複数の入り口点を有してもよい。これらの入り口点 は、目的とする害虫が十分入れる大きさでなければならず、またより大きくても よい。ステーションハウジングは、土の中へ容易に設置できるようその端部に強 化チップをさらに有してもよい。ステーションハウジングは、強化チップと反対 側の端部にカバーをさらに有してもよい。カバーについては、以下にさらに詳し く述べる。土壌の中へ水平に設置するための、もしくは地面に設置するためのス テーションハウジングもまた、以下に述べる。 ステーションハウジングを用いる場合、監視工程と毒物送出し工程のどちらに も同じステーションハウジングを用いることができる。たとえば、監視工程でシ ロアリが監視されると、監視装置(毒物なし)は、ステーションハウジングから 取り除かれ、毒物含有マトリックスが置き換えられる。ステーションハウジング の使用の利点のひとつは、ステーションハウジングがその場所に残っている場合 、監視装置の取り除きによりシロアリの餌集坑道が、大幅に崩壊されることはな いであろうということである。したがって、監視装置が毒物含有マトリックスで 置き換えられたとき、シロアリの餌集坑道を広く再構築することなく容易に求餌 が開始される。さらに、シロアリの生息数の管理が毒物含有マトリックスで行わ れたあと、毒物含有マトリックスは、場所の監視を再び続けるために監視装置と 容易に置き換えられる。このプロセス中、ステーションハウジングは、その位置 を動かないでもよい。したがって、ステーションハウジングは、耐久力があり、 非生物分解性の物質から作られ、害虫管理プログラムの重要な構成要素となる。 監視装置、または、好ましくは監視装置を有するステーションハウジングは、 シロアリを来襲させるのに十分な時間、土もしくはその他の適切な場所に設置さ れる。監視装置は、直接土壌内へ打ち込まれて土の中に設置されるか、装置がそ の場所に置かれるに十分な寸法の前もって作られた穴または場所に設置されても よい。選択的に、監視装置は、地面または土の中に設置されたステーションハウ ジング内へ設置されてもよい。監視装置および/またはステーションハウジング は、地面に平らに置かれてもよく、また穴の中で垂直に置かれてもよい。 監視工程のある具体例では、監視装置は、目的とする害虫が装置の中へ入り移 動できる可能性を大きくするように、化学的におよび/または物理的に改変され ている。この目的を達成するために、餌、湿気、ムレ腐レ菌(dry rot fungus) およびフェロモンまたはその擬似物(たとえば、グリコール化合物)などの様々 な化学的手段、および形状、寸法および感触などの物質的特徴を用いることもで きる。物理的改変例のひとつは、ステーションハウジングまたは監視装置がステ ーションハウジングなしで土の中で使用されている場合に、監視装置の上に置い たカバーである。 シロアリの来襲を受けたあと、監視装置は、土壌からもしくはステーションハ ウジングから静かに取り除かれる。上述したように、ステーションハウジングを 用いる有利な点は、餌集坑道への破壊を最小限にできることである。監視装置の 取り除きによって、毒物含有マトリックスがステーションハウジング内へ、また は、監視装置が以前占めていた場所へ設置することができる。この方法では、毒 物は、監視工程でシロアリが検出されるまで使用されない。 以下にさらに詳しく述べる好ましい具体例では、監視工程で集められたシロア リは、毒物へさらにシロアリを勧誘するために用いられる。これは、「セルフリ クルートメント」と呼ばれる。したがって、監視装置は、シロアリを容易に捕獲 できるように特別に設計される。以下に説明するこのような装置は、接触側面を 有してもよい。土もしくはステーションハウジングから取り除かれたあと、監視 装置の接触側面は離され、シロアリが出される。監視装置の寸法および形状は、 装置の中で餌をあさるシロアリを最小限の損傷で取り出すことができるように設 計されている。「最小限の損傷」とは、捕獲されたシロアリが生きたままで、餌 を探しかつフェロモンを生成することができ、好ましくは巣に戻ることができる ことを意味する。取り出されたシロアリは、その後、コロニーから毒物含有マト リックスの中へまたは貫通するように、他のシロアリを勧誘するのに用いられる 。監視装置の中で餌をあさるシロアリは、監視装置から毒物送出し装置へシロア リを静かに移すもしくは軽くたたくことにより毒物送出し装置に移すことができ る。毒物送出し装置をここでは「餌管」とも呼ぶ。毒物送出し装置は、毒物含有 マトリックスの上にチャンバを有し、そこにシロアリが入れられる。このチャン バをここでは「おとり用チャンバ」と呼ぶ。餌管およびステーションハウジング を出ていくために、シロアリは、毒物含有マトリックスを通過して坑道を掘らな けれ ばならない。B.毒物送出し 毒物送出し工程の目的は、毒物に接触および摂取させるため にできるだけ多くの害虫をコロニーから誘引することである。毒物送出し工程の 詳細は、ここでは特にシロアリに関して説明される。しかしながら、上述したよ うに、この方法は他の昆虫、特にコロニーもしくは巣に住み、化学的信号すなわ ちフェロモンで通信する社会性の昆虫にも適用できる。 毒物送出しシステムの基本的要素は、目的とする害虫が活性成分を摂取もしく は接触するように、活性成分(AI)および適切なキャリア(マトリックス)を 配置することからなる。毒物含有マトリックスは、環境、実施者、およびその他 の目的でない生物を毒物にさらすのを最小限にするように、土の中、地面および 地上に送出される。たとえば、適切なマトリックスは、コーティング可能、懸濁 可能で受精可能の自然のもしくは人工の食料源である。マトリックスは、害虫を 惹き付ける必要はないが、害虫を不快にさせてはならない。(ステーションハウ ジング内などにおける)マトリックスの提示は、毒物に接触させるように害虫を 誘引してもよい。適切なマトリックスは、ステーションハウジング内へ設置され るもしくは詰められるために所望の形状に形成可能である。 非剛体マトリックスの好ましい具体例では、毒物含有マトリックスがケース内 に設置される。このケースは、ステーションハウジングとは異なり、実際は、ス テーションハウジング内への毒物含有マトリックスの設置を容易にする。毒物含 有マトリックスおよび囲むケースがステーションハウジング内へ好ましく設置さ れるが、このケースは、土に直接設置できるように頑丈な材料でできていてもよ い。ある好ましい具体例では、毒物含有マトリックスが非常に高い含水量を有し 、やや非晶質(amorphous)であるので、ケースはその形状を保つために必要で ある。ケースはまた、乾燥を防ぐのにも役立ち、また取扱者が毒物に触れるのを 最小限にし、毒物送出し行程が完了したときに毒物含有マトリックスの取り除き を容易にする。さらに、以下にさらに詳しく述べるように、ケースは、おとり用 チャンバを有するまたは形成するように設計される。ケースは、目的とする害虫 による侵入を許容しなければならない。したがって、ケースは、適当な穴を有す るか、害虫が噛んでまたはほかの方法で穴を形成できる材料で作られるべきであ る。た とえば、薄い高分子材料が毒物含有マトリックスを囲うのに用いられてもよい。 毒物含有マトリックスは、そのケース内でソーセージ様に囲まれる。高分子材料 の使用は、その材料がマトリックスの乾燥を防ぐまたは遅らせるような特質のも のの場合は特に有利である。毒物含有マトリックスを囲むために用いることがで きるその他の材料は、段ボールやセルロースの材料も含み、たとえ紙やワックス でもよいが、これらに限られない。毒物含有マトリックスを包むこの方法は、人 間や環境への接触を最小限にするように毒物の適切な量を明確に提供できる「供 与量パック(dose-pack)」を作り出す利点を有している。 適切なマトリックスは、セルロース含有物から作られるが、これに限られない 。例えば、おが屑、木粉、再生紙もしくはメチルセルロース、オキシプロピルメ チルセルロース、オキシブチルメチルセルロース(商品名メトセル(Methocel) (Dow Chemical Companyの商標)で市場で入手可能)などのセルロースエーテル が挙げられる。好ましいセルロース含有マトリックスは、目的とするシロアリの 種類にとって不快でないのおが屑または木粉である。十分な湿気に引かれる、ま たは、それにに頼るシロアリおよび他の害虫の種類での使用のために、マトリッ クスは、さらに水分を保つためにヒューメクタント(humectant)を有してもよ い。適切なヒューメクタントは、吸湿性を有する。監視工程で用いるマトリック スには毒物がしみ込んでいない以外は、監視工程および毒物送出し工程で同じマ トリックスを用いることができる。 好ましい活性成分は、目的とする昆虫を不快にさせない濃度でゆっくりと効い て殺傷でき、上述したようにマトリックスと一体となるものでなければならない 。これは、毒物に直接触れるまたは摂取する害虫がすぐには死なずに、コロニー へおよび/またはコロニーを通過して移動し、他の巣の仲間を毒物へ勧誘し、こ れにより、数多くのコロニーの害虫を管理できることを意図する。本明細書にお ける「遅延殺傷効果(delayed lethal effect)」という言葉は、シロアリが活 性成分を摂取もしくは接触した2、3秒または分後というように急にもしくは短 時間で殺傷しないということを意味する。むしろ好ましくは、害虫は、毒物に遭 遇してから数時間、さらに好ましくは、数日または数週間後に死ぬ。この遅延殺 傷効果は、シロアリが死ぬ前にコロニーで相互作用できるようにし、したがって 、コ ロニー内の仲間に毒物送出しシステムの場所を伝達することができるようにする 。この伝達は、フェロモンで行われるのが好ましい。なぜなら、これらの化学的 信号は、特定の種特有もしくはコロニー特有なものであることが多い、伝達の高 い効果の手段であるからである。加えて、フェロモンによる伝達は、求餌開始フ ェロモン(Feeding-initiating pheromons)の毒物含有マトリックスへの直接の 堆積により、当該発明により促進される。これらのフェロモンは、コロニーへ戻 るため毒物送出し装置および/またはステーションハウジングを出る前に毒物含 有マトリックスを通過して餌をあさり進む捕獲された害虫により堆積される。こ の独特なセルフリクルートメントの手順は、毒物マトリックスへ巣の仲間を勧誘 し、ゆっくりと効く毒物へさらすことを確実にする非常に効果的なプロセスを生 じる。 活性成分は、化学的殺虫剤、虫成長調整剤(insect growth regulators)、ま たは、殺菌剤(microbial pathogens)またはそれらの毒素製剤からなってもよ い。毒物の例は、ホウ酸塩(ホウ酸、テトラハイドレイトホウ酸二ナトリウム) 、マイレックス(mirex)、サルファーアミド(sulfluramid)及び関連するフル ォロアルキルスルファニルアミド、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、アベ ルメクチン(avermectin)、A-9248(ジヨードメタンパラトリルスルホン)、フ ルオロスルホン酸塩、イミダクロプリド(imidacloprid)、アザアディラクチン (azadirachtin)、サイロマジン(cyromazine)、処女ホルモン(JHs)、処女 ホルモン類似体(JHAs)もしくは処女ホルモン類似体(JHMs)、例えばメトプレ ン、ハイドロプレン、トリプレン、ファネシニック酸エチル(furnesinic acid ethyl)およびアルコキシル誘導体、ピリプロキシヘン(Nylar)、フェノキシカ ーブ(fenoxycarb)、およびキチン合成抑制剤(CSIs)、例えばヘキサフルムロ ン、および他の尿化アシルを含むが、この限りでない。毒物として使用できる生 物学的防除剤は、メタルヒジウムアニソプレアエ(Metarhlzium anisopleae)お よびビュウベリアバシアニア(Beauveria bassiania)などの昆虫遺伝性菌類(e ntomogenous fungi)、ネオプレクタナカRPオカプサン(Neoplectana carpocaps aen)などの昆虫遺伝性線虫、昆虫ウイルス、バシルスチューリンゲンシス(Bac illus thuringiensis)、アスパルジルヒスフウラブス(Aspergilhis flavus) およびセラチアマーセシンス(Serratia marcescens)などの病原性バクテリア 、もしくはB. チューリンゲンシス(B.thuringiensis)から生成された毒性生成物もしくは他 の生物学的防除剤を含むが、この限りではない。 加えて、他の殺虫剤は、微小カプセル化した製剤として用いることができる。 微小カプセル化は、他の方法では速効性の毒物の効き目を遅らせることができる 。 開示された発明の一例は、毒物含有マトリックスを配合する間、セルロース物 質に染み込むまたは結合することのできるヘキサフルムロン(hexaflumuron)を 使用する。 上述したように、当該発明の一具体例の新規な特徴は、収集したシロアリを他 の巣の仲間を毒物に勧誘するのに用いる「セルフリクルート方法」からなる。あ る昆虫は、たとえば食料源にいた昆虫の痕跡に沿って堆積されるフェロモンなど の化学的信号を利用することが広く知られている。その結果、通常同じコロニー からの他の昆虫は、その化学的信号を見つけだし、それにより食料源へ到達する 。ある地下のシロアリのこのような痕跡追従フェロモンも確認されている。しか しながら、このような自然の生成物もしくは類似物の合成は、困難で費用がかか り、不可能である。さらに、それらのフェロモンの適切な濃度および成分は、種 特有およびコロニー特有のものである。したがって、痕跡フェロモンは、求餌開 始フェロモンとはかなり異なる。痕跡フェロモンを摂取してしまうと、シロアリ が食料源や巣の仲間の位置を見つけるのに必要とする印を取り除くこととなるた め、昆虫は、痕跡フェロモンを食べることを非常にいやがる。したがって、痕跡 フェロモンおよび類似体を毒物と一体とすることは、その場所にシロアリを連れ てくるように首尾よく働くが、その場所での摂取を妨げてしまうであろう。ある 害虫やあるコロニーにとって特別であると推測される別のフェロモンによって求 餌行動が開始されるのであろう。したがって、シロアリを誘き寄せ、求餌行動を 開始させるために広く用いるという所望の目的のために、機能的を有する合成フ ェロモンを再生することはほぼ不可能である。 当該発明の「セルフリクルートメント」例の利点は、捕獲した目的とする害虫 を用いて、他の害虫を毒物へ勧誘し、求餌行動を開始させるための種特有および コロニー特有のフェロモンを生成することである。この方法は、他の既知の方法 および毒物と比較して、毒物を非常に魅力的にする。この方法は、ひとつのコロ ニーからの多数の害虫を毒物へと集めるのに特に適している。セルフリクルート メント例によると、監視工程で収集されたシロアリは、毒物含有マトリックスと ともに毒物送出し装置に入れられ、巣に戻る前に毒物含有マトリックスに噛んで 穴をつくるかまたは通過する。この方法で、シロアリは、毒物を摂取もしくは接 触し、毒物含有マトリックス中に、適切な通信信号を残し、その信号は、他の巣 の仲間に毒物含有マトリックスの位置を示し、求餌行動を開始させる。 セルフリクルートシステムの一具体例において、監視装置内のシロアリは、毒 物含有マトリックスの上部に位置する空のチャンバ(おとり用チャンバ)へ軽く 叩き入れられる(第3図)。このチャンバは、たとえば直径が約3.0cm、高 さ約2.0cmである。より小さいもしくはより大きいチャンバでもよい。開口 端部は、好ましくは閉成可能なキャップがされる。おとり用チャンバ内のシロア リへ空気を与えるために小さな穴が設けられてもよい。そして、これらのシロア リは、毒物送出し装置およびステーションハウジングから出て行くために毒物含 有マトリックスへ入れられる。おとり用チャンバからマトリックスへの穴は、こ のプロセスを助長するように設けられている。シロアリは、そのシロアリの坑道 に戻る前に、毒物含有マトリックスを通過するトンネルを掘り、これにより、毒 物含有マトリックス内に種特有もしくはコロニー特有のフェロモンを残す。この 出て行くプロセスは、マトリックス外へ導く穴により助長される。この配置によ って、シロアリが毒物含有マトリックスを通過して移動するように強制され、毒 物含有マトリックスへ巣の仲間を勧誘するように、マトリックスおよび/または ステーションハウジング内に好都合のフェロモンを残す。上述したように、セル フリクルート手段は、同じコロニーからの他の仲間を勧誘するように、種特有お よびコロニー特有のフェロモンを残すように、巣の構成員を有利に利用する。こ れは、特有性に欠けるために、また、求餌行動よりも追従行動を起こさせるもの であるため、成功に至らない合成フェロモンを用いるよりも好ましい。捕獲され たシロアリによる毒物含有マトリックス内への特殊フェロモンの堆積は、毒物含 有マトリックスへ他の巣の仲間を勧誘する手助けとなり、そこにおいてそれらは 餌をあさり、毒物へさらされ、さらにフェロモンを堆積する。これにより循環す るセルフリクルートのシロアリ防除方法が達成される。C.装置 当該発明の方法の各工程において、新規な装置が用いられる。上述 したように、監視工程のある方法は、その場所に生息するシロアリを監視し捕獲 するため、土壌内(もしくは、ハウジング内)へ設置する新規で分離可能な物を 用いている。シロアリは、生かしたままで捕獲され、毒物送出し工程で使用され る毒物送出し装置へ容易に移される。 監視/捕獲工程で使用される監視装置は、接合された少なくとも2つ以上の接 触、分離可能な部分から構成される。この2つの部分からなる構造物は、装置内 へのシロアリ収集を容易にする。たとえば、木製の支柱は、接合された2枚以上 の接触する部分から構成される。それらの部分を一緒に保持する結合は、柔軟な 金属片、接着テープなどでもよい。第2図に示されたように、接触片は、ブラケ ットを形成する縦の支えにより相互連結される水平な帯からなるブラケット装置 内に収納される。それは、たとえシロアリによりひどく被害を受けた場合でも監 視装置を土壌から容易に取り外せるように一端部にハンドルをさらに有する。 選択的に、地上の監視の場合、おが屑などの食料源を格納する装置もしくは改 変した監視装置は、木や建築物の壁に(または中に)設置もしくは取り付けられ る。地上の監視装置はまた、周期的監視、および、毒物送出し工程に使用するた めの害虫の捕獲に簡単に応用できる。監視および毒物送出し工程では、新規のハ ウジング装置が用いられている。当該発明のこの新規のハウジング装置またはス テーションハウジングは、監視装置および毒物含有マトリックスを保護し且つ格 納し、好ましくは、ゆっくりと効く毒物の致死量にシロアリが触れる毒物含有マ トリックスにシロアリが接触するのを助長するように設計される。 当該発明のある具体例では、監視工程で用いる監視装置を収納でき、また監視 装置を取り除いたあと、毒物含有マトリックスをも収納できるひとつのステーシ ョンハウジングが用いられる。選択的に、ステーションハウジングは、監視装置 と毒物送出し装置の両方を同時に収納するように設計されてもよい。監視装置の 構成要素としておが屑もしくは他のセルロースを含有した材料を監視工程で用い た場合、おが屑は、ステーションハウジングへの取り付けおよびステーションハ ウジングからの取り外しの便宜のためにケース内にひとまとめにされる。好まし くは、監視混合物をひとまとめにするために用いられる材料もまた、紙、ボール 紙、厚紙などのセルロースを含有した材料であるので、シロアリが摂取すること ができる。同様に、上述したように、毒物およびそのマトリックスもまた、取扱 者が毒物に触れるのを防ぐためのバリアとして機能するセルロース含有パッケー ジなどのケースにひとまとめにされる。 このようにして、好ましい具体例では、ステーションハウジングは、長期にわ たる監視のため監視装置を格納し、また、防除が必要な場合は毒物含有マトリッ クスを格納するように無期限に置かれる。したがって、当該発明の目的のために 、ステーションハウジングは、変わりやすい環境(すなわち、湿気また逆に乾燥 )の中で監視装置もしくは毒物含有マトリックス(または毒物送出し装置)を収 納するに十分耐えられなければならず、また、目的とする害虫にハウジングを通 過させられる方法、もしくは材料で、すなわち予め形成した入り口点を設けるか 、昆虫が自身で穴を形成できる材料で構成されるべきである。ステーションハウ ジングは、変質しないもので、目的とする害虫にとって不快なものであってはな らない。好ましいステーションハウジングは、繰返しまたは継続して使用でき、 環境に適用でき、且つ毒物と取扱者または環境との有効なバリアとなるものであ る。また、それは取り除かれ、別の場所で再利用できるものである。ステーショ ンハウジングを構成する材料は、プラスチックなどのポリマー、アルミニウムや ステンレスなどの非腐食金属、ろう、および非生物分解性のセルロースベースの 材料を含むが、この限りではない。シロアリにより食害を受けないステーション ハウジングが好ましい。ステーションハウジングは、たとえば木や建築物なと地 上の使用に容易に適用できる。 非剛性(non-rigid)の毒物含有マトリックスは、一般的に別の材料(ケース )内に収納され、餌管を取り扱う人が毒物含有マトリックスに直接触れるのを最 小限にし、監視工程で集められたシロアリが他の巣の仲間を勧誘するため餌集坑 道に戻れるように設計された餌管(ここでは、毒物送出し装置ともいう)を形成 する。餌管は、効果のある量の毒物を収納するに十分な大きさで、且つ個人が容 易に取り扱える寸法および形状でなければならない。餌管は、さらに、目的とす る害虫が接触できる寸法および形状でなければならない。餌管の様々な形状は、 円筒形、円盤形、矩形および円錐形を含むが、この限りでない。餌管は、直接土 壌 に設置されるように設計されるか、ステーションハウジングへ適用する形状に設 計される。 好ましい具体例では、ステーションハウジングは、監視装置を保護するだけで はなく、いくつかの他の重要な機能を果たすカバーを有する。特に、カバーは、 ステーションハウジングの周りの局部的な環境に適合するように設計される。た とえば、カバーは、ステーションハウジングの主たる区画部分の境界を超えて延 在し、近くの地面が覆われるように設計される。これは周辺の土壌を日陰にし、 これにより周辺の土壌は暖かい気候のときは涼しく湿った状態に保ち、そして寒 めの気候のときは保温のため断熱をする効果を有する。これらの条件によって、 餌を求めるシロアリがステーションハウジングおよび収納された材料と接触する 機会を増すことがわかった。延在したカバーは、また、ステーションハウジング の位置を視覚で容易に見いだす助けをする。カバーは、土壌に固定される。土壌 外へステーションハウジングを引き出して用いる内部装置の取り外しを容易にす ると同様に、ハウジング全体を安定させる。 監視装置および毒物含有マトリックスの挿入および取り外しを容易にするため に、カバーに閉成可能な開口(ここでは、蓋ともいう)が設けられる。好ましく は、蓋には、いたずら避け(tamper-resistant)もしくは子供避け機構が備え付 けられる。好ましい具体例では、蓋は、単にそのような蓋を取り外す目的に特別 に適した道具を用いることで取り外すことができる。その道具は、ステーション ハウジングの点検を容易にするために用いられるであろう。ステーションハウジ ングは、ひとつの構造もしくは複数の構造からなる。たとえば、カバーは、ステ ーションハウジング上または上方に別の部品として作られてもよい。選択的に、 カバーは、ステーションハウジングに成形もしくは張り付け(affixed)られて いてもよい。同様に、蓋は、カバーおよびステーションハウジングに張り付けら れていても、またそれらから着脱できてもよい。ステーションハウジングの一具 体例が第2図に示されている。 カバーの一具体例は、凸状上部と凹状手低部側とを有する円形もしくは円盤上 の装置である。発泡スチロールなどの絶縁材がカバーの材料と一体とされ、カバ ーの下に安定した温度や湿度をさらに保てる。カバーは、たとえば直径が4イン チもしくはそれ以上である。カバーの低部側は、半径方向にリブが付けられるか 溝が刻まれる。上部側は、滑らかな平らな表面とする。上述したように、カバー の中心は、閉成可能な開口(蓋)となっている。その開口は、監視装置や毒物含 有マトリックスまたは餌管が通過できるように十分な直径を有する。蓋は、また 、点検用窓としても機能する。加えて、だいたいカバーの中央と外周との間に小 さな穴を設け、釘もしくは同様の固定部材でカバーを土壌に固定することができ る。 ステーションハウジングは、さらに、ステーションハウジングから監視装置お よび毒物含有マトリックスの取り外しを容易にする引き出し装置(extractor) または同等の装置を有する。取り出し器は、たとえば、ハンドル、ひも、コード 、またはステーションハウジングから監視装置を直接引き出すことのできるその 他の道具を有する。選択的に、この引き出し装置は、監視装置もしくは餌管が置 かれる棚板に接続している。この引き出し装置は、ステーションハウジング外へ 棚および監視装置または餌管を引き出す。この具体例は、監視装置および毒物含 有マトリックスのどちらも取り出すことができるので特に有利である。この方法 では、毒物含有マトリックスへの接触を最小限にすることができる。さらに、監 視装置および毒物含有マトリックスの両方におけるシロアリの行動は、これらの 物の構造的な完全さや剛性を実質的に減少または消失させるので、その材料を引 き出すように棚部を有する引き出し装置なしではそれらの取り出しは困難なもの となる。引き出し装置の棚部の更なる利点は、ある期間中にステーションハウジ ング内に蓄積するゴミや石片の除去を容易にすることである。これは、砂地では 特に重要なことである。この引き出し装置は、監視装置の部品を一緒に保持する 機能もある。これにより、装置は、ステーションハウジング内にあるときは一つ の部品となり、ハウジングから取り出したときは容易に2つまたはそれ以上に分 かれる。 本発明の好ましい具体例において、監視行程で捕獲されたシロアリは、コロニ ーに戻るために出る前に毒性含有マトリックスを通過するよう押し出される。本 具体例では、ハウジングまたは毒物送出し装置(餌管)、または両方は、毒物含 有マトリックスを通ってシロアリが押し出されるように特別に適応されている。 たとえば、毒物含有マトリックスのケースは、毒物含有マトリックスの端部を短 い距離越えて延在する剛性の上部を有する。この剛性の上部は、シロアリにより 貫通されない(impenetrable)ものである。ケースの端部もまた、シロアリによ り貫通されないものであり、剛性の上部は、この剛性の上部に接続するマトリッ クスの端部とともにおとり用チャンバを形成する。このおとり用チャンバーの端 は、毒物含有マトリックスとなる。このようにして、おとり用チャンバを出るた めに、シロアリは、毒物含有マトリックスを通過するよう押し出される。多くの 違った種類のおとり用チャンバは、ここで述べられた教示を知る当業者により予 想でき、容易に構成でき、使用できる。 次の例は、本発明を実行するための最良の態様を含むプロセスを示す。これら の実施例によって本発明は限定されない。注釈のあるもの以外は、すべてのパー センテージは、重量によるものであり、すべての溶液(solvent mixture)の比 率は、体積によるものである。例1−シロアリ防除用の集中害虫管理システム 本発明の方法を地中のシロアリの防除に適用可能にする方法の一例は、以下の とおりである。 (a)ステーションハウジングおよび監視装置の配置:地面に適当な大きさの 穴を設けてステーションハウジングを配置することができる。この監視装置をス テーションハウジング内に配置する。ステーションハウジング上に覆いを置き、 かつ地表面に固定してもよい。別の方法として、監視装置をステーションハウジ ング内に配置し、このステーションハウジングの開口部が地表面の近傍となるま で、ステーションハウジングを地面に挿入又は打ち込んでもよい。更に、監視用 部品又はステーションハウジングを地下又は地表面の下に水平に配置してもよい 。 (b)監視装置の点検:シロアリ寄生の兆候について監視装置を目で調べるこ とことにより、シロアリの寄生があるかどうか監視装置を定期的に点検すること ができる。監視装置の点検は、必要又は希望に応じて毎週、2週間毎に又は月毎 に等により実施されてもよい。点検は、目により行うことができ、又は自動監視 装置を用いることもできる。例えば、シロアリは軟らかい金属を噛み砕くことが 知られている。従って、薄い金属のストリップを監視装置に関連させ、電子装置 に接続してもよい。シロアリが薄い金属を介して噛み砕くと、回路が切断され、 従ってシロアリの存在が明らかになる。第4図を参照のこと。更に、監視装置は 、シロアリが監視装置を食う際にシロアリが発生する音を検出するように設計す ることもできる。 (c)シロアリの存在の検出:監視装置にシロアリの存在が検出されたときは 、監視装置をステーションハウジング(又は地面)から取り出し、毒物送出し装 置(餌管)内の毒物含有マトリックスにより置き替える。監視装置に捕獲された シロアリを引き出して毒物送出し装置の上部チャンバへ軽く叩き込む。この上部 チャンバはおとり用チャンバである。次いで、シロアリは、抜け出すためには、 毒物含有マトリックスを貫通して移動し、抜け出し点に到達しなければならない 。シロアリを監視手順により検出しない限り(またはそれ以外の方法で存在が確 認されない限り)毒物は必要でなく、従って必要でもない毒物の使用をなくす。 シロアリを検出したときは、毒物送出し装置がシロアリの活動を検出しなくなる まで、毒物含有マトリックスを利用する。その時は、監視装置を再使用すること ができる。本発明の他の具体例は、監視装置を毒物送出し装置により置換するの に加えて、所定位置に置かれたままの監視装置と、送出毒物が必要とならば、監 視装置周辺に付加又は備え付けることが可能な毒物送出し装置とを含む。例2−毒物含有マトリックスの調合 毒物含有マトリックスは、好ましくは、粉末又は小さな粒子の形状によるセル ロースと、毒物の活性要素とを含む。粉末状のセルロースは、セルロースと毒物 とのより均質な混合を可能にさせ、かつパッキングおよび取り扱いを容易にする 。含水率を保持するために毒物含有マトリックスに湿潤剤成分を加えてもよい。 本発明の一具体例では、約1%ないし5%のメトセル(Methocel:商品名)溶液 を効果的に用いることもできる。メトセルは、微生物の成長を許容しない非栄養 素の湿潤剤なので、特に優れている。各1〜2%溶液が好ましい。異なる種のシ ロアリの好みに従って含水率を変更することもできる。好ましい本発明の具体例 では、セルロース成分としておが屑を含む毒物含有マトリックスと、重量で約5 0%ないし90%の含水率を得るように十分な水分とを用いる。約60〜80% の 含水率が好ましい。水分は変更されてもよいが、このマトリックスの乾燥成分の 全体を湿らせるのに十分なものでなければならない。最終的なマトリックスの好 ましい軟度は、半土壌のペーストのものであり、これによっておが屑又は木粉を 一緒に圧縮して成形即ち形状を持たせることができる。約80%の水分を含むお が屑は、自生地下シロアリ(異形シロアリ種:Reticulitermes)および台湾地下 シロアリ、C.フォルモサナス(C.formosanus)の給餌を刺激することが判っ た。 更に、調査により、ある種のシロアリは、例えばかし、ぶな、かば又はかえで のような堅木種のおが屑を好むことが示された。従来、シロアリは食するのが容 易な軟木を好むと広く考えられていたので、このことは驚くべきことであった。 しかし、実際は、ある場合においては軟木を用いるのが必ずしも好ましいわけで はない。ここで用いるように、「おが屑」を指すときは、木粉として知られてい るようにかなり細かくてもよく、かつ木材を鋸で切ることによりおよび適当な処 理により、木材から製作可能な微小な木を意味する。更に、材木の種類の適当な 選択により、更に最大粒子寸法を適当に選択することにより、好ましい餌から毒 物含有マトリックスを作成することができる。撲滅すべきシロアリの正確な種に よって、最適木粉および最適粒子寸法が決定する。 毒物送出し段階で用いる毒物含有マトリックスの調合の処理は、以下のように 行われる。 1.水中の含有量が約80%(w/w)となるように、堅木のおが屑又は木粉 を混合する。その代りに、水分は1〜2%メトセル溶液でもよい。 2.毒物はおが屑/水マトリックスに十分に混合されて均質な最終濃縮物とな る。ヘキサフルムロン(hexaflumuron)を用いるときは、この濃縮物は約500 0ppmとなり得る。 3.毒物含有マトリックスを付加的な水又はおが屑により調整して半土壌に形 成可能な軟度にさせ、これをステーションハウジングに、好ましくは餌管を形成 するケースにパッキングすることができる。 4.防水および気密パッケージに毒物含有マトリックスを収納して適当な含水 率を保持するようにしてもよい。例3.ステーションハウジングの構築 本発明の具体例において、ステーションハウジングは一端で尖り、かつ他端で 閉成可能に開く剛体の管を備えることができる。この管は、好ましくは、シロア リにとって魅力がなく、またシロアリにより摂取されない生物学的に劣化不可能 、かつ耐久力のある物質から作成される。ステーションハウジングは、水分に晒 される場合、特にある期間地中に埋め込まれる場合は、腐敗又は腐食に抵抗力の ある物質から作成されなくればならない。ステーションハウジングの組織は粗く てもよい。ステーションハウジングは、典型的には、監視装置又は内部の毒物含 有マトリックスにシロアリが接近できるようにする複数の入口点を備えることに なる。これらの入口点は、ステーションハウジングの耐久力又は構造的な完全さ を危うくするほど、又はステーションハウジングの内部チャンバにゴミや石片が 容易に入り込めるほど大きく又は多数であってはならない。しかし、入口点はシ ロアリが内部の物質に容易に接近できるように十分なものでなければならない。 一具体例では、ステーションハウジング側の多数の入口点は、毒物送出し管の内 壁に取り付けるように曲げられる内管に導くことができる。この具体例では、土 壌からステーションハウジングに進入するシロアリは、横方向にかつ毒物へ導か れる。曲げられた内管は土壌内のシロアリのための入口点となる。これらの内管 は横方向に曲げられているので、外側から毒物含有マトリックスに直接接近する ことはできない。一具体例において、入口点はシロアリの頭部より大きい直径を 有するが、その頭部および触角を合わせた幅よりは狭い。 毒物送出し装置(餌管)をステーションハウジングへ閉成可能な開放端より低 い高さで取り付けてもよい。この高さは、例えば開放端より約2.0cm低くて もよい。一つのチャンバを形成するプラスチック製挿入物を餌管に配置してもよ い。このインサートはおとり用チャンバを形成することができる。このおとり用 チャンバは、シロアリが餌管に入る込むことによりおとり用チャンバを抜け出せ るように、餌管に接した開放端に複数の穴を備えている。更に、このおとり用チ ャンバは空気流を促すように微小な複数の穴を備えることもできる。例えば、約 0.25cmの内径を有する6つの穴を設けてもよい。挿入物の穴から伸延する 垂直方向の管を毒物含有マトリックスに刺し込んでもよい。更に、この構成は、 餌ステーションの外部開口部から毒物含有マトリックスに接近することができな いので、ステーションハウジングのいたずら防止に役立つ。プラスチック製挿入 物は餌管に対向するおとり用チャンバの終端で取り外し可能なキャップを備えて もよい。取り外し可能なキャップは、スナップ・オン取り付け具により係合され るか、又はねじにより係合されてもよい。このキャップは、好ましくは、子供安 全措置が施される。従って、閉成されたチャンバは、セルフリクルートメントに 用いられるシロアリを配置する場所となる。例4−地下のシロアリの生息数を抑制する水平ステーションハウジング 岩石質の土壌を有するいくつかの場所では、垂直なステーションハウジングの 配置が困難となる。更に、あるシロアリ種は地表面近くで求餌行動する傾向があ って、垂直型のように深くステーションを配置する必要性がない。従って、本発 明の一具体例には地表面近くに配置できる水平ステーションハウジングを用いる ことが含まれる。 ステーションハウジング:ステーションハウジングは切り取られた底を有する コンテナから構成されてもよい。1例として、このコンテナは約21.5×16 ×5.5cmが可能である。コンテナの4つの垂直壁を介して多数の穴を開ける ことができる。これらの穴は、例えば内径が約3mm、外径が約0.6mmであ ってもよい。この穴の構成はステーションハウジングに土が入り込むのを防ぐ。 内外の壁はシロアリが這うのに適した表面を得るように砂が掛けられてもよい。 例えば、監視装置は、ハンドルに取り付けられた支持ストリップと一緒に固定さ れた3つの木製部品から作られてもよい。監視装置は、コンテナ内に配置されて もよく、またシロアリに対する妨げを最小となるように取り付けたハンドルを用 いて、取り外可能にされてもよい(第6図)。 毒物送出:ステーションハウジング内に適合するコンテナを毒物送出し装置と して用いることができる。このコンテナは、例えば、約19.3×13.5×4 .5cmであってもよい。シロアリの進入のために、取り外し可能なカバーを除き 、コンテナの全ての面に多数の穴を開けることができる。これらの穴は、外径が 例えば、0.24cmであってもよい。複数の穴は毒物送出し装置内に約90° で 曲げられた内管により伸延して、毒物含有マトリックスがいたずらされるのを防 ぐようにしてもよい。毒物送出し装置の内壁および外壁には砂が付けられてもよ い。毒物送出し装置は、例えば、コンテナの一番上から約1cmにまで毒物含有 マトリックスにより満たされ、かつ蓋により覆われてもよい。 処理手順:監視装置として複数の木片を含むステーションハウジングは、地下 に配置されて、薄い土の層により覆われてもよい(第9a図、第9b図)。この 薄い土の層は、例えば約1cmであってもよい。そのときには、監視装置はシロ アリの活動が定期的にチェックされる。シロアリが寄生した監視装置は静かに持 ち上げられ、毒物含有マトリックスを含む毒物送出し装置により置換される(第 7図)。ボードから取り出されたシロアリは、毒物送出し装置の深さ1cmの上 部チャンバへ軽く叩き込まれ(第9d図)、毒物含有マトリックス内にコロニー 認識の信号物質を残し、毒物送出し装置へ巣の仲間を「セルフリクルート」する 。例5 本発明のプロセス、物質および装置は、耕作地、森林、ゴルフコース、および 他の構築物ではない目標を攻撃するシロアリの防除用に容易に適応可能とされる 。前記一般的な物質および方法を用い、当業者にとって容易に明らかなように、 最小の改変により、最適な結果を得ることができる。例6−地上監視および毒物送出 構造物を取り囲む土地をセメント、アスファルト、又は同様の他の物質により しばしば舗装する市街地域において、地下又は地上に監視装置および/又は毒物 送出し装置を配置することは、実際的ではない。しかし、これらの市街地域にお いてシロアリの寄生は問題が少なくはない。従って、本発明に関する他の応用お よび設計においては、地上装置で使用可能とされる監視ステーションおよび/又 は毒物送出しステーションを含む。更に、このような装置は、地上の寄生が観察 される時は常時価値がある。 地上の設計を第5図に示す。地上装置は構造物の壁の中又は壁に配置又は搭載 されたステーションハウジングを備えることができる。ステーションハウジング は、壁および木造の扉フレーム、モールド等に対して同時に適合するように設計 されたフレームを備えることができる。一具体例において、ステーションハウジ ングは、前述のようにほぼ毒物含有マトリックスを取り囲むことができ、そのと きに、毒物含有マトリックスは、前記地上装置のハウジングに用いるのに便利な ように、種々の形状および大きさ、例えば長方形の箱形にパッキングされてもよ い。地上ステーションハウジングは、壁に面した又は搭載される側面が実質的に 開放されてもよい。外側を向くステーションハウジングの側面は、閉成可能に開 放され、ヒンジ付きの蓋、又は独立した蓋を開口部上に配置されてもよい。この 蓋はステーションハウジングに遭遇した者が毒物に晒されるのを防ぐのに役立つ 。この蓋は子供等が不注意に触れるのを防止するロック手段を備えてもい。更に 、このカバーは毒物含有マトリックスから吸湿損失を防止するのに利用すること もできる。更に、吸湿損失は毒物のパッキングにより防止することもでき、その ときにシロアリが食用可能な容器に毒物含有マトリックスをパッキングするのが 好ましい。このような容器はボール紙、板紙、および前述した同等物であっても よい。毒物含有マトリックスをパッキングするのに好ましい物質は、その水分保 持特性のために、ワックス紙である。 ステーションハウジングを壁、フェンス、切り株、木の幹、又は他の構造部材 に取り付けた後、構造部材を介してシロアリの地下通路へ穴を開けることにより 、シロアリの地下通路との接触を容易にすることができる。最初は、ステーショ ンハウジング内にセルロース監視装置を配置してもよい。シロアリを検出したと きは、監視装置を毒物含有マトリックスにより置換しても、またおとりに用いる シロアリを集めてもよい。シロアリの活動が既知の場合は、監視装置を配置する ことなく、ステーションハウジングに毒物送出し装置を配置してもよい。 一具体例では、セメント又はアスファルトがステーションハウジングとして効 果的に機能し得る。例えば、地下にアクセスするために、構造の内側又は外側の セメントに穴を開けてもよい。その場合に、監視装置は土壌と接触させるように 、監視装置を開けた穴に配置されてもよい。次に、シロアリの活動を観察すると きは、監視装置は、好ましくは、容器内の毒物含有マトリックスにより監視され 、かつ置換されてもよい。この場合に、勿論、セメントに開けた穴にステーショ ン ハウジングを挿入することにより、ステーションハウジングを用いることもでき る。セメント穴をステーションハウジングとして用いるときは、ゴムのストッパ 又は同等の装置をトップ、又はカバー/蓋として用いてもよい。 地上の監視機構および毒物送出し機構は、樹木に使用するように広く適応され てもよい。例7 シロアリのコロニーと、監視物即ち毒餌を食べているシロアリの求餌行動の範 囲との識別を容易にするように、毒物含有マトリックスに染料を含有させてもよ い。適当な染料には、限定的ではないが、ナイルブルーAおよびスーダンレッド 7Bが含まれる。研究によると、シロアリは0.01〜0.05%ナイルブルー Aを含む餌マトリックスを摂取し、染めた物質を摂取した後は可視的に着色され た。例8−ヘキサフルムロンを含むマトリックスを用いた実地試験 1.手順:フォモサン・サブテラネアンシロアリ(C.フォモサナス:C.form osanus)、および東サブテラネアンシロアリ(Rフラビペス:R.flavipes)の現 地のコロニーを試験用に選択した。シロアリの活動は、ヘキサフルムロン処理さ れたマトリックスを導入する前に、1〜2年観測された。プラスチック製コンテ ナにより囲まれた重量を測定された木ブロックを含む監視ステーションが地表面 の下に埋められた。試験中のサブテラネアンシロアリのコロニーの活動を表わす ために、ブロックの木の重量の損失を月毎又は2ケ月毎に判断した。多重マーク による再捕獲プログラムを実行して、各試験コロニーの求餌行動生息数の大きさ および求餌行動テリトリーを予測した。マークによる再捕獲プログラムは、ナイ ルブルーAのような染料マーカーを用いて既知数のシロアリをマークし、次いで コロニーに戻すために解放する手順を指す。1週間後に、同一のコロニーからシ ロアリを再捕獲し、かつマークされたシロアリとマークされていないシロアリと の比を記録する。最初にマークしたシロアリはコロニー中に均等に分布している と仮定して、最初にマークしたシロアリ数、およびマークしたシロアリとマーク していないシロアリとの比を用いて総生息数を計算する(ベゴン(Begon,M)[1 979]動物存在数の調査:生物学者のための捕獲−再捕獲(Investigating anima l abundance:capture-recaputure for biologics)、パーク大学出版(Universi ty Park Press)、ボルチモア、MD)。シロアリの活動は、毒物送出しプログラ ムの全般で監視された。可能ならば、コロニーの後の毒物送出し生息数を予測す るために、他のマークによる再捕獲プログラムを行なった。 2.毒物含有マトリックス:ヘキサフルムロンのアセトン溶液を松およびとう ひのおが屑に浸み込ませ、アセトンの蒸発で500〜5000ppmの濃度(乾 燥重量AI/乾燥重量おが屑)を得た。毒物含有マトリックスを20%の処理し たおが屑および80%の寒天又はメトセル溶液(2%)から作成した。ステーシ ョンハウジングを約80gの毒物含有マトリックスにより満たしたプラスチック 管(内径2.9cm、高さ16.5cm、一端閉鎖、他端開放)から作成した。 これは、プラスチック管の開放端に高さが約5cmの開放空間を残す。6層の9つ の穴(0.238mm直径)をプラスチック管の側部に予め開けた。 3.監視:木杭(3.4cm×3.4cm×30cm)を土中に20〜25c m打ち込んだ。シロアリを寄生させると、木杭を地表面から静かに引き抜き、深 さ約3.4cmおよび20〜25cmの穴を残す。この穴にステーションハウジ ングを挿入した。シロアリを寄生させた木杭から取り出し、毒餌ステーションの 開放端の開放空間(高さ5cm×直径2.9cm)に配置した。取り出されたシ ロアリを毒物含有マトリックスを通過するトンネル掘らせてコロニーに戻し、巣 の仲間をステーションハウジングに勧誘させる。毒物摂取を高める際のセルフリ クルート手順の効率を比較するために、このセルフリクルート手順をいくつかの ステーションハウジングでは省略した。ステーションハウジングを月毎に点検し た。セルフリクルート手順を有するステーションとそうでないステーションとの 間のマトリックス消費における有意の差を判断するように、完全にランダマイズ した設計(P<0.05)を用いて、各ステーションからのシロアリが消費した マトリックスの量を変動の解析対象とした。 結果 実験1:このR.フラビペス(R.flavipes)コロニーの求餌する生息数は、9 月で476,000匹と予測された。近傍の建物の扉および扉のフレームにこの コロニーによる寄生が発見された。3つの監視装置における木材重量喪失は夏の 間に約2g/ステーション/日であった。冬季において、約0.5g/ステーシ ョン/日まで活動は鈍った。3本の餌管を2月に導入した。4月に、どのステー ションハウジングにもシロアリの活動は発見されなかった。このシロアリにより 総計26gの毒物含有マトリックスが消費された。消費された活性要素(AI) の量は3.87mgであった。4月以降シロアリの活動が停止したことから、2 ケ月内に3.87mgのヘキサフルムロンの消費により、400,000匹以上 のシロアリのコロニー全てが除去されたと結論づけられる。 実験2:このR.フラビペスのコロニーの求餌する生息数は、9月で730, 000匹と推定された。このコロニーは非居住領域に位置していた。シロアリ寄 生は松およびならの樹木および倒木に発見された。9月から次の春までの6つの 監視装置における木材重量喪失は、約2g/ステーション/日であった。4月か ら開始して、11のステーションハウジングを用いて毒物含有マトリックスを送 出した。6月において、シロアリは1.8g/ステーション/日の活動レベルを 維持した。しかし、7月には、活動は0g/ステーション/日に低下した。3ケ 月間(4月〜6月)の求餌期間、総計122gの毒物含有マトリックスおよび2 0mgのAIが消費された。6月以降、この個所でのシロアリの活動は記録され なかった。20mgのヘキサフルムロンの消費により730,000匹のシロア リが除去されたと結論付けられる。 実験3:このR.フラビペスのコロニーの構造上の寄生は2階建建物(約1, 500m2)に少なくとも3年間続いた。住人は連続する5年間に構造物からの 毎年春の群泳を報告した。土シロアリ処理は1986年の建立以来毎年、害虫駆 除企業により実施された。土壌のシロアリ処理にも拘わらず、このR.フラビペ スの求餌する生息数は、5月で2,847,000匹と推定された。求餌行動す るテリトリーは、約1,782m2であった。監視装置を有する13ステーショ ンハウジングでの平均木材重量喪失は、2〜4g/ステーション/日に達した。 8月に27ステーションに毒物送出し装置を導入した後、9月における活動は0 .1g/ステーション/日に低下した。しかし、10月および11月ではシロア リ はステーションに生き残っていた。12月には、シロアリの活動はいずれのステ ーションからも検出されなくなった。4ケ月の毒物送出し期間(8月〜12月) において、このR.フラビペスのコロニーにより総計2,997gの毒物含有マ トリックスおよび1,539mgのAIが消費された。建物の住人は、シロアリ が群がるのを見ないのは最近5年間で初めてであると報告していた。次の年には 土シロアリ処理を実施しなかった。次の年の5月では、シロアリは監視装置のう ちの一つで収集された。この収集では染色したシロアリは発見されなかったので 、我々は近傍のコロニーが餌付けされたコロニーのテリトリーへ移動したものと 推測した。3月〜4月に実行したマーク再捕獲プログラムはこの新しいコロニー に群生する260,000匹のシロアリを推定した。これは元のコロニーの残り であると仮定し、8月〜12月に実施した毒物送出しプログラムは2,500, 000匹以上のシロアリを除去した。 実験4:このC.フォモサナスの群生活動は11階の高さで監視された。このC .フォモサナスのコロニーによる構造寄生を防止するために、無数の土壌シロア リ処理を実施した。求餌する生息数は9月に1,047,000匹と推定された 。求餌行動のテリトリーは1,614mに及んだ。平均木材重量喪失は2〜4g /ステーション/日であった。求餌行動は、典型的には、冬に低下し、夏の月に しばしばピークに達した(5〜10gステーション/日)。5台の毒物送出し装 置を4月に導入した。求餌行動は2g/ステーション/日以下に低下し、残りは 10月まで前記低レベルに留まった。11月では、ステーションにはシロアリが 発見されなかったが、僅かな求餌活動が2月まで少数のステーションで観測され た。毒物送出しプログラムにおいて(4〜2月)、847gの毒物含有マトリッ クスおよび233mgのAIがこのC.フォモサナスのコロニーにより消費され た。我々は10ケ月の期間にわたり233mgのヘキサフルムロンを消費した後 、100万匹のシロアリのコロニーが除去されたと結論付けた。 実験5:土シロアリ処理と、高層建築でこのC.フォモサナスによる構造寄生 を発見した後の薫蒸消毒とにも拘わらず、求餌行動が強力に残った(平均木材重 量喪失:6〜10g/ステーション/日)。このコロニーの活動は冬の月でも低 下することはない。求餌する生息数は3月で2,431,000匹と推定された 。 5月に導入されたステーションの毒物含有マトリックスの90%以上が1月以内 で消費された。5〜6月における求餌活動はやや低下した(5g/ステーション /日)。続いて、7〜10月では、平均木材重量喪失が更に0近くに減少した。 11月以後、どのステーションにもシロアリの活動が記録されなかった。6ケ月 の毒物送出し期間(5〜11月)に、毒物送出し装置を有する総計89ステーシ ョンハウジングを用いた。我々は742mgのヘキサフルムロンを消費して24 0万匹のシロアリのコロニーを除去したと結論付けた。 実験6:高層建築のユーティリティールームに、このC.フォモサナスのコロ ニーによる寄生を発見した。この建物の前庭に沿って求餌活動を検出した。求餌 行動のテリトリーは一端から他端まで185mに達した。このC.フォモサナス は10ステーションにより約5〜10g/ステーション/日の速度で木材を消費 した。求餌する生息数は4月に1,225,000匹と推定された。6月に毒物 送出し装置を導入した後に、求餌活動は10月に着実に0近傍へ減少した。10 月の後、1ステーションでわずかなシロアリの活動(<1g/ステーション/日 )が残った。このステーションから収集したシロアリを利用して、我々は3月に マーク再捕獲プログラムを実行し、残りのコロニーが104,000匹のシロア リを推定した。5ケ月の毒物送出し期間(6〜12月)で総計42ステーション が使用され、1,182gの毒物含有マトリックスおよび259gのAIを消費 した。我々は、259mgのヘキサフルムロンがこのコロニーの生息数を4月に おける120万匹のシロアリから次の3月の104,000匹に減少させたと結 論付けた。 例9−毒餌消費におけるセルフリクルート手順の影響 寄生装置を引き出した穴に単に配置したステーション(「非セルフリクルート 」餌付けステーション)よりも、監視装置(「セルフリクルート」餌付けステー ションと呼ぶ)から収集したシロアリを受け入れたステーションハウジングから 有意に多量の(P<0.05)毒物含有マトリックスが消費された。一つの実験 では、セルフリクルート餌付けステーションからC.フォモサナスにより消費さ れた毒物含有マトリックスの平均重量は、35.8g/ステーションであったが 、非セルフリクルート餌付けステーションのものは、6.5g/ステーションで あ った。R.フラビペスにより、消費された毒物含有マトリックスの平均重量は、 セルフリクルート餌付けステーションおよび非セルフリクルート餌付けステーシ ョンについて39.2および17.2g/ステーションであった。 ステーションハウジングから毒物含有マトリックスの1%以上が消費されると きは、そのステーションはシロアリにより攻撃されたと考えた。この基準を用い て、83%のセルフリクルート餌付けステーションがC.フォモサナスにより攻 撃されたが、非セルフリクルート餌付けステーションの59.3%のみが攻撃さ れた。R.フラビペスにおいては、セルフリクルート餌付けステーション用の攻 撃率は94.7%であったが、非セルフリクルート餌付けステーションにおいて は、75%であった。 ここで説明した例および具体例は、説明を目的とするのみである。またこれを 参照した種々の改変又は変更が当該技術分野に習熟する者に示唆され、また、こ れを参照した種々の改変又は変更は、本出願の精神及び領域に含まれるものであ りかつ付記する請求の範囲内に含まれるべきことを、理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/062,868 (32)優先日 1993年5月17日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,CA,CZ, FI,HU,JP,KP,KR,LK,MG,MN,M W,NO,PL,RO,RU,SD,SK,UA (72)発明者 ナン‐ヤオ スー アメリカ合衆国、フロリダ州 33322、プ ランテイション、エヌ.ダヴリュウ.96ス アヴェニュー 1881 (72)発明者 トーマス エレン エム. アメリカ合衆国、フロリダ州 33629、タ ンパ、サンラファエル ストリート 2910 (72)発明者 ピンハム ジェフ ディー. アメリカ合衆国、インディアナ州 46256、 インディアナポリス、ワーブラー ウェイ 8225 (72)発明者 バーンズ ケヴィン ジェイ. アメリカ合衆国、インディアナ州 46077、 シオンズヴィル、ウォーターフォード ド ライヴ 1631 (72)発明者 デヴィレス ドナルド ヘンリー アメリカ合衆国、ミシガン州 48641、ミ ッドランド、ピー.オー.ボックス 1965

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.シロアリ目の昆虫の生息数を減少又は消失させる方法において、以下の工程 を含む方法。 (a)シロアリ目の活動を一個所で監視し、前記監視はシロアリ目の活動を確 認するためのセルロース監視装置の定期的な観察を含み、前記セルロース監視装 置は耐久性ステーションハウジングに密閉され、 (b)毒物含有マトリックスの使用により前記シロアリ目の生息数を減少又は 消失させ、前記毒物含有マトリックスは耐久性ステーションハウジングに密閉さ れ、 (c)耐久性ステーションハウジング内のセルロース監視装置を使用して、シ ロアリ目の活動について前記個所を再び監視する。 2.前記毒物含有マトリックスはセルロースおよび毒物を含む請求の範囲1記 載の方法。 3.前記毒物含有マトリックスはメトセル(商標)溶液を含む請求の範囲1記 載の方法。 4.前記毒物含有マトリックスはカプセルに入れられた毒物、遅効性の化学的 な毒物、および生物的制御剤を含む、請求の範囲1記載の方法。 5.害虫管理システムを用いてシロアリの害から構造物又は農業領域を保護す る方法において、以下のことを含む方法。 (a)シロアリを検出するため、および毒物含有マトリックスを導入するため に交換可能に使用できる耐久性ステーションハウジングを使用すること、 (b)前記ステーションハウジング内に配置されたセルロース監視装置を使用 することであって、前記監視装置がシロアリの活動を確認するために定期的に観 測されるものであること、 (c)シロアリの活動の証拠を確認することに続き、シロアリの生息数を減少 又は除去するために毒物含有マトリックスを使用すること、 (d)シロアリの活動の証拠の消滅により、シロアリが活動する個所を再び監 視する。 6.前記ステーションハウジングはプラスチック、ステンレススチールおよび アルミニウムからなる群から選択した物質からなる請求の範囲5記載の方法。 7.巣又はコロニーに生活するシロアリ目昆虫の生息数を減少又は除去する方 法において、以下のことを含む方法。 (a)シロアリ目を生け捕りすること、および (b)セルフリクルート処理で前記捕獲したシロアリ目を用い、前記シロアリ 目を毒物含有マトリックス中を強制的に移動させるようにして前記捕獲したシロ アリ目を前記毒物含有マトリックスに晒し、かつ前記シロアリ目が死ぬ前に、前 記毒物の位置を他の前記シロアリ目に通信するのを促進させるように、前記巣又 はコロニーに帰還可能にさせること。 8.前記シロアリ目をセルロース監視装置を用いて捕獲し、かつ前記毒物を毒 物含有マトリックスに混入させ、更に、前記毒物含有マトリックスがセルロース 物質を含む請求の範囲7記載の方法。 9.毒物含有マトリックスの昆虫に対する誘引性を増加させる方法において、 以下のことを含む方法。 (a)昆虫を生け捕りすること、および (b)前記昆虫がそのコロニーに帰還する前に、前記毒物含有マトリックス中 を移動させるように誘導させるようにして、前記捕獲した昆虫を前記毒物含有マ トリックスへ晒して、前記毒物含有マトリックスに前記コロニー自体に固有な化 学的識別システムを付着させること。 10.シロアリ目監視装置において、少なくとも2つの分離可能で係合可能な 断片を含み、前記断片は、前記監視装置が監視中に配備されたときに接触を保持 すると共に、前記断片は前記シロアリ目を傷付けることなく、前記シロアリ目を 取り除くように容易に分離可能である、前記シロアリ目監視装置。 11.コロニーとして生活している昆虫を駆除する構造物において、前記構造 物は本質的に毒物を含むセルロース物質からなり、かつ前記構造物は、前記コロ ニーから生きた昆虫を誘引し、前記昆虫が前記化合物中を抜け出してコロニーに 帰還する前に前記構造物中を移動させることによって、前記昆虫用の食物源とし てより誘引的に作成されるものである、前記構造物。 12.前記セルロース物質はおが屑、木粉、又は堅木からの木片を含む請求の 範囲11記載の構造物。 13.毒物含有マトリックスを保持するケースにおいて、シロアリ目の害虫用 の入口を有し、又はシロアリ目が開口部を形成し得る物質からなるケース。 14.前記ケースは一端におとり用チャンバを形成し、前記おとり用チャンバ はシロアリにより貫通不可能な物質から形成され、かつ前記おとり用チャンバは 生きたシロアリの配置を容易にするように閉成可能な開放端を有し、かつ前記お とり用チャンバは、前記シロアリを前記毒物含有マトリックスを貫通する穴へ誘 引して該おとり用チャンバを抜け出すように配置される請求の範囲13記載の前 記ケース。 15.シロアリ目の活動を監視するセルロース装置か、又はシロアリ目に毒物 を送出する毒物含有マトリックスかを密閉するステーションハウジングにおいて 、前記シロアリ目用の入口点を有している、耐久性があり本質的に生物により分 解不可能な物質から形成されている、前記ステーションハウジング。 16.前記ステーションハウジングの縁を越えて伸延するカバーを備えている 請求の範囲15記載のステーションハウジング。 17.前記カバーは、前記監視装置および前記毒物含有マトリックスの設置お よび除去を容易にするように開放可能にされた蓋を備えている請求の範囲16記 載のステーションハウジング。 18.前記蓋は、子供が開放するのを困難にさせる、又は前記蓋を開放するよ うに特別に適応された開放するために工具を必要とする係合機構を備えている、 請求の範囲17記載のステーションハウジング。 19.前記監視装置、又は毒物含有マトリックスの前記ハウジングへの配置又 は前記ハウジングからの除去を容易にする引き抜き器を備えている請求の範囲1 7記載のステーションハウジング。 20.シロアリ目の活動を監視するセルロース装置、又はシロアリ目に毒物を 送出する毒物含有マトリックスを密閉するステーションハウジングを備えたキッ トにおいて、更に (a)シロアリ目の活動を監視するセルロース装置と、 (b)毒物含有マトリックスとからなる1以上の部材 を備えているキット。 21.樹木又は構造物におけるシロアリの生息数を減少又は除去する方法にお いて、前記構造物又は樹木の中又は上に、毒物含有マトリックスを配置すること を含む方法。 22.前記毒物含有マトリックスは耐久性ステーションハウジング内に密閉さ れている請求の範囲21記載の方法。 23.前記毒物含有マトリックスは舗装、建物の床、又は樹木の中に形成され ている穴に配置されている請求の範囲21記載の方法。 24.前記毒物含有マトリックスは、シロアリに対してセルフリクルートメン トを利用することにより、より誘引的に作成されている請求の範囲21記載の方 法。 25.染料を含み、前記染料は前記セルロース装置を餌にするシロアリの動き を追跡するために有用である、シロアリの行動を監視するためのセルロース装置 。 26.シロアリ目の昆虫の生息数を減少又は消失させる方法において、以下の ことを含む方法。 (a)前記シロアリ目が接近可能な位置に監視装置を配置することによりシロ アリ目が活動する個所を監視すること、 (b)シロアリ目の活動の証拠を観察したときに、シロアリ目の活動の適当な 減少が観測されるまで、前記監視装置を毒物含有マトリックスにより置換するこ と、および (c)監視装置を用いてシロアリ目が活動する前記場所の監視を再開すること 。
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