【発明の詳細な説明】
エーテル化アルキルまたはアリールカルバミルメチル化アミノトリアジンおよび
それらを含有する硬化性組成物
発明の分野
本発明は、新規トリアジンおよびそのような物質を含む硬化性組成物に関する
。より詳細には、本発明は、新規なカルバミルメチル化アミノトリアジン、およ
びこれらの新規アミノトリアジンを含有する硬化性組成物に関する。
発明の背景
硬化性組成物におけるカルバミル置換アミノトリアジンの導入および使用は、
先行技術において公知である。例えば、米国特許第4,708,984号、および米国特
許第4,710,542号を参照。
上記組成物は、たいてい、有機溶媒との相容性が限られており、しばしば高い
溶媒含量を有する処方を必要とする。さらに、そのような組成物で堆積した(de
posited)コーティングは、しばしば光沢、流動性、可撓性および衝撃耐性のよ
うなコーティング特性が不足した硬化塗膜を与える。また、そのようなコーティ
ングは232℃またはそれ以上の高い硬化温度を必要とする。
本発明は、新規なカルバミルメチル化アミノトリアジンを提供することによっ
てある種の上記欠点を克服する。このアミノトリアジンは硬化性組成物中に処方
されたとき、良好な光沢および流れ特性を有するコーティングを提供し、これは
堅いにもかかわらず可撓性であり、そして良好な衝撃耐性を有する。そのような
組成物で作られたコーティングは、176℃またはそれ以下の比較的低い硬化温度
で調製され得る。さらに、この新規組成物は有機溶媒との広い範囲の相容性を提
供し、低い溶媒含量を有するコーティング処方物が処方され得る。この新規組成
物はまた、電着塗装用途において用いられ得る水性分散体としても処方され得る
。
発明の要旨
本発明によれば、以下の(i)〜(iv)からなる群から選択されるトリアジンが提
供される。
(i)次式のトリアミノトリアジン化合物;
C3N6(CH2OR)6-x(CH2NHCOOR')x
(ii)次式のベンゾグアナミン化合物;
C3N5(C6H5)(CH2OR)4-y(CH2NHCOOR')y
(iii)(i)または(ii)のオリゴマー;
(iv)(i)、(ii)および(iii)の種々のメンバーの混合物
(ここでRおよびR’は、それぞれ独立に、少なくとも4個の炭素原子を有する
アルキレングルコールのモノアルキルエーテルおよび少なくとも8個の炭素原子
を有するアルキレングリコールのモノアリールエーテルから誘導される基であっ
て;それのみ、または1個〜20個の炭素原子を有するアルキル基との組み合わせ
てあり、ここでxは約2〜約6の範囲にあり、yは約2〜約4の範囲にある)。
本発明によって、上記のトリアジンおよび活性水素含有物質を含有する硬化性
組成物もまた意図される。
硬化によってこれらの組成物から得られるコーティングは、良好な光沢と流れ
特性および良好な可撓性と衝撃耐性を有すると同時に、堅い塗膜を提供する。こ
のようなコーティングは、低い硬化温度という付加的な利点を有し、そして有機
溶媒との広い範囲の相容性を提供する。さらに、低い溶媒含量を有するコーティ
ング処方物が得られ得る。この組成物は、水性溶媒中に分散され得、水性塗料組
成物を形成する。このような特性は、これらの組成物を、コイル(coil)コーテ
ィング、押し出しコーティング、カン(can)コーティングおよび電着コーティ
ングにおける使用に十分適したものにする。
発明の詳細な説明
本発明の好ましい実施態様は、式C3N6(CH2OR)6-x(CH2NHCOOR')xのトリアミノ
トリアジンおよび次式のベンゾグアナミンである
C3N5(C6H5)(CH2OR)4-y(CH2NHCOOR')y:
RおよびR’は、それぞれ独立して、少なくとも4個、より好ましくは4〜12
個の炭素原子を有するアルキレン(ポリアルキレンを含む)グリコールのモノア
ルキルエーテル、および少なくとも8個、より好ましくは8〜12個の炭素原子を
有するアルキレン(ポリアルキレンを含む)グリコールのモノアリールエーテル
から誘導される基である。例えば、プロピレングリコールのモノメチルエーテル
の場合には、RおよびR’は、
である。ジエチレングリコールのモノフェニルエーテルの場合には、RおよびR
’は、
である。従って、RおよびR’は、アルコキシ置換されたアルキレン(アルキレ
ンオキシ基を含む)およびアリールオキシ置換されたアルキレン(アルキレンオ
キシ基を含む)基である。好ましくは、アルコキシ基は1〜10個の炭素原子を含
み、アリールオキシ基は6〜10個の炭素原子を含み、そしてアルキレン(アルキ
レンオキシ基を含む)は2〜6個の炭素原子を含む。
好ましくは、xは約3〜6個の炭素原子の範囲にあり、yは約3〜4個の炭素
原子の範囲にある。
好ましいアルキレングリコールはエチレングルコール、プロピレングリコール
、ジエチレングリコールおよびジプロピレングリコールである。
好ましいモノアリールおよびモノアルキル置換基は、フェニル、メチル、プロ
ピル、ブチルおよびヘキシル基である。
RおよびR’は混合された基であり得、そして約1〜20個の炭素原子を有する
アルキル基をも含み得る。好ましいアルキル置換基は、メチル基およびブチル基
のような、1〜4個の炭素原子を有する基である。
本発明のアルキルまたはアリールカルバミルメチル化トリアジンを生成する出
発物質として、ヒドロキシメチルまたはアルコキシメチルメラミンおよび/また
はベンゾグアナミンおよび当該分野で公知のそれらのオリゴマーが使用され得る
。
これらの出発物質の多くは商業的に手に入り、または周知の工程で作成され得る
。
メラミンまたはベンゾグアナミン化合物を、メトキシプロピルカルバメートお
よびブトキシエチルカルバメートのような、グリコールエーテルカルバメートと
、それのみまたはアルコールおよびアルキルカルバメートと組み合わせて反応さ
せる。グリコールエーテルカルバメートは、上記のようなアルキレングリコール
のモノアルキルおよびモノアリールエーテルのような、グリコールエーテルを、
スズ、ニッケルまたは鉛のようなトランスエステル化触媒の存在下、尿素と、当
該分野で周知の方法により反応させることによって調製される。
アルコキシメチルメラミンまたはヒドロキシメチルメラミンと、グリコールエ
ーテルカルバメートから新規化合物を調製するための理想化された反応式は、次
の通りである:
ここで、R,R’およびxは、先に定義される。
メラミン化合物のグリコールエーテルカルバメートに対するモル比は、所望の
度合いの置換を与えるよう選択される。好ましくは、1モルのメラミン化合物に
対して3〜6モルのグリコールエーテルカルバメートが用いられ得る。1モルの
メラミン化合物あたり3モル未満のカルバメートが用いられる場合、早期ゲル化
が問題となり得る。この化学反応は、代表的には、溶融状態または溶液中での加
熱によって行われる。
ベンゾグアナミン出発物質を用いる場合、グリコールエーテルカルバメートの
ベンゾグアナミン出発物質に対する好ましいモル比は、3〜4/1である(すな
わち、構造式に示されたベンゾグアナミン化合物についてy=3〜4)。
反応温度は、70から125℃の範囲であり得る。好ましい温度範囲は、95〜115℃
である。発生したアルコール(ROH)の量は、反応の完了を示す。通常、メタン
硫酸(methane sulfuric acid)のような酸触媒を反応中に存在させる。
6モルのグリコールエーテルカルバメートを用いた場合、通常、反応は強制し
なければ、100%完了しない。しかしながら、高い置換度、すなわちx=5〜6;
(ベンゾグアナミン化合物を用いた場合、y=3〜4)が得られる。
好ましくは、反応は、出発化合物であるメラミンまたはベンゾグアナミンとの
エーテル化またはトランスエーテル化を引き起こすメトキシプロパノールおよび
ブトキシエタノールのような高沸点アルコールの存在下で行われる。生成するカ
ルバミルメチルアミノトリアジン生成物がオリゴマー化する傾向があることは、
注目される。ゲルパーミエーションクロマトグラフィーは、代表的には、生成物
の大部分がオリゴマーの分布からなることを示す。
本発明のトリアジンは、当該分野で周知で、硬化性組成物を形成する、活性水
素含有物質と組み合わせて用いられ得る。
活性水素含有物質は、活性水素基として、カルボン酸ヒドロキシ、アミノ(す
なわち一級アミン、二級アミン(イミンを含む))、アミド、およびチオール(
このような基の混合物を含む)から選択された基を有し得る。本明細書中で有用
な活性水素含有物質は、代表的には塗膜形成組成物である。
適切な活性水素含有ポリマーの例は、ヒドロキシ官能性アクリルポリマー、ヒ
ドロキシ官能性ポリエステル、ヒドロキシ官能性ポリウレタン、ヒドロキシ官能
性エポキシポリマーおよびヒドロキシ官能性エポキシ-アミン反応生成物ポリマ
ー(それらの混合物を含む)である。
有用なヒドロキシ含有アクリルポリマーは、米国特許第4,913,972号、16欄、6
3行〜4欄、47行に記載され;ヒドロキシ官能性ポリエステルは、米国特許第4,91
3,972号、16欄、9〜62行に記載され;ヒドロキシ官能性ポリウレタンは、米国特
許第4,913,972号、17欄、62行〜18欄、7行および15欄、35行〜16欄、8行に記
載され;ヒドロキシ官能性エポキシドは、米国特許第4,913,972号、17欄、38〜6
1行に記載され、およびヒドロキシ官能性エポキシ-アミン反応生成物は、米国特
許第4,031,050号、3欄、23行〜5欄、8行に記載される。
これらのヒドロキシ官能性ポリマーは、代表的には、樹脂固形分基準で、50〜
400のヒドロキシル価を有する。
一般に、上記の硬化性組成物は、硬化性組成物の全重量を基準にして、アミノ
トリアジンおよび活性水素含有ポリマーを、少なくとも5重量%そして好ましく
は20〜100重量%含有し得る。好ましくは、活性水素含有物質に対するアミノト
リアジンの重量比は、活性水素含有物質の60〜95部に対して約5〜約40部の範囲
である。
本発明の硬化性組成物は、アルコール、エステルのような有機溶媒中、または
水、またはそれらの混合物中に溶解または分散し得る。
水または水と有機溶媒の混合物中での溶解または分散のために、ポリエステル
、ポリウレタンまたはアクリルポリマーは、好ましくは、カルボン酸基を含み、
少なくとも一部はアミンで中和され、アニオン性ポリマーを形成する。エポキシ
-アミン反応生成物ポリマーは、酸で中和され、カチオン性ポリマーを形成し得
る。
硬化性組成物は、代表的には、硬化触媒を含む。硬化触媒は、鉛、亜鉛、鉄、
マンガン、および好ましくはスズのような金属の金属塩および/または錯体であ
り得る。これらの金属の適切な塩は、例えば、アセテート、オクトエート(octo
ates)、ラウレートおよびナフテネートである。特定の例は、テトラブチルジア
セトキシジスタンノキサン(distannoxane)、ジブチルスズジラウレート、ジブ
チルスズオキシドおよびスズアセチルアセトネート錯体を包含する。
この硬化触媒は、使用温度、例えば120〜400℃、好ましくは150〜360℃で30秒
〜30分に硬化を加速させるのに有効な量で使用される。代表的には、触媒は、硬
化性組成物の重量を基準にして、金属の固形分重量として約0.1〜約2.0%、好ま
しくは0.2〜1.7%の量で使用される。
本発明のアミノトリアジン化合物がエーテル官能基を含むとき、酸触媒もまた
使用され得る。このような触媒の例は、硝酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸など
を包含する。この酸触媒は、使用される場合、硬化性組成物の重量を基準にして
、0.1〜2.0重量%の量で存在する。好ましくは、スズ触媒と酸触媒との組み合わ
せが用いられる。
上記成分に加えて、組成物は、顔料ならびに抗酸化剤、界面活性剤、流れ制御
剤などの様々な従来の添加剤を任意に含み得る。
以下の実施例は、本発明のトリアジンおよび硬化性組成物を説明し、特に示さ
ない限り、請求の範囲を限定するとは解釈されない。すべての部は、特に示さな
い限り、重量部である。
実施例1
6molのメトキシプロピルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラミ ンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(180.0g、0.46mol、American Cy
anamid Co.CYMEL 303)、メトキシプロピルカルバメート(370.0g、2.78mol)
、およびメタンスルホン酸(1.10g)を、110℃にて、Dean Stark 蒸留トラップ
および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌する。3〜4時間にわたって、64g
のメタノール(理論収率の72%)を受器に収集する。メトキシプロピルアセテー
ト(150g、Dow Chemical Co.、PM Acetate)を加え、温度を115℃まで上げるこ
とにより、その時点でより多くのメタノールを収集する。反応物を80℃まで冷却
した後、酸をジメチルエタノールアミン(1.10g)で中和する。十分なPM Acetat
e(75g)を加えて、ZからZ1のGardner-Holdt 粘度を達成する。得られる透明で
、無色の樹脂(695g)は、73.9%の総不揮発分(110℃、60分)として測定され得
る。ガスクロマトグラフィー分析により、ピーク領域で約9%の残渣カルバメート
を得る。これは、メトキシプロピルカルバメート基で置換されるわずかに過剰な
平均で5つのメトキシ基に対応する。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)0-1(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OCH3)5-6。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、オリゴマー物質の充分に一
様な分布(約78%、Mw5476)およびモノマー物質に対応する1つのピークを得る
。
実施例2
3molのメトキシプロピルカルバメートおよび2molのメトキシプロパノールと 1molのヘキサメトキシメチルメラミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(200.0g、0.51mol)、メトキシ
プロピルカルバメート(205.0g、1.54mol)、メトキシプロパノール(137.0g、1
.52mol、Dow Chemical Co.DOWANOL PM)およびメタンスルホン酸(1.00g)を、
100℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌す
る。3時間にわたって、55gのメタノール(存在するカルバメートおよびヒドロ
キシルのモル数に基づく、理論収率の67%)を受器中に収集する。ジメチルエタ
ノールアミン(1.00g)を加え、酸触媒を中和する。得られる透明で、無色の樹
脂は、Gardner-Holdt 粘度がZであり、そして71.6%の総不揮発分(110℃、60分
)と測定される。ガスクロマトグラフィー分析により、1%未満の残渣カルバメー
トおよび約25%の残渣DOWANOL PMを得る。これは、単に最小量の2級アルコール
が反応することを意味する。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)2-3(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OCH3)3(CH2OCH(CH3)CH2OCH3)0-1。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、オリゴマー物質の充分に一
様な分布(約70%、Mw3200)およびモノマー物質に対応する1つのピークを得る
。
実施例3
3molのメトキシプロピルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラミ ンとの過剰の2-ブトキシエタノール中での反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(200.0g、0.51mol)、メトキシ
プロピルカルバメート(205g、1.54mol)、2-ブトキシエタノール(250.0g、2.1
2mol,Union Carbide Co.ブチル CELLOSOLVE)およびドデシルベンゼンスルホン
酸(2.60g、70%)を、110℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備え
たフラスコ中で撹拌する。3.5時間にわたって、70gのメタノール(6つの反応部
位に基づく87%)を受器に収集し、酸触媒をジメチルエタノールアミン(2.60g)
で中和する。次いで、フラスコに減圧蒸留受器を取り付け、圧力をゆっくりと10
0mmHgまで減少させ、ブチル CELLOSOLVEの一部を蒸留する。約50gの蒸留物を収
集し、得られる透明で、わずかに黄色の樹脂は、75.8%の総不揮発分(110℃、60
分)と測定され、そしてGardner-Holdt 粘度がZ1である。ガスクロマトグラフィ
ー分析により、1%未満の残渣カルバメートを得る。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)0-3(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OCH3)3(CH2OCH2CH2OCH3)0-3。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、オリゴマー物質の充分に一
様な分布(約75%、Mw2230)およびモノマー物質に対応する1つのピークを得る
。
実施例4
5molのブトキシプロピルカルバメートと1olのヘキサメトキシメチルメラミ ンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(445.0g、1.14mol)、ブトキシ
プロピルカルバメート(1000.0g、5.7mol)、およびメタンスルホン酸(1.50g)
を、100℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹
拌する。2時間にわたって、120gのメタノール(理論収率の66%)を、受器に収
集する。PM Acetate(250g)を加え、温度を115℃まで上げ、その時点でさらに2
0gのメタノールを収集する(全体の77%)。十分なPM Acetate(50g)を加えて、
Z1のGardner-Holdt 粘度を達成する。得られる透明で、薄黄色の樹脂(1545g)
は、68.0%の総不揮発分(110℃、60分)と測定される。ガスクロマトグラフィー
分析により、1%未満の残渣カルバメートを得る。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OC4H9)5。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、オリゴマー物質の一様な分
布(約75%、Mw6027)およびモノマー物質に対応する1つのピークのを示す。
実施例5
5molのプロポキシプロピルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラ ミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(295.0g、0.76mol)、プロポキ
シプロピルカルバメート(620.0g、3.8mol)、およびメタンスルホン酸(1.80g
)を、100℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で
撹拌する。4時間にわたって、75gのメタノール(理論収率の63%)を受器に収集
する。PM Acetate(100g)を加え、温度を115℃まで上げ、その時点でさらに25g
のメタノールを収集する(全体の83%)。十分なPM Acetate(100g)を加えて、
YのGardner-Holdt 粘度を達成する。得られた透明で、薄黄色の樹脂は、67.0%
の総不揮発分と測定される。ガスクロマトグラフィー分析により、1%未満の残渣
カルバメートを得る。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)1(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OC3H7)5。
実施例6
6molの2-ブトキシエチルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラミ ンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(121.0g、0.31mol)、2-ブトキシ
エチルカルバメート(300.0g、1.36mol)、およびメタンスルホン酸(0.34g)を
、100℃にて、Dean Stark 蒸留トラップおよび窒素導入口を備えたフラスコ中で
撹拌する。4時間にわたって、35gのメタノール(理論収率の62%)を受器に収集
する。ブチル CELLOSOLVE(75g)を添加し、そして、さらに10gのメタノール(
全体の79%)を2時間にわたって収集する。得られる透明で、こはく色の樹脂は
、77.1%の総不揮発分(110℃、60分)と測定され、そしてGardner-Holdt 粘度が
Zである。ガスクロマトグラフィー分析により、カルバメート基で置換される、
わずかに過剰の平均で5つのメトキシ基に対応する約9%の残渣カルバメートを得
る。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)0-1(CH2NHCOOCH2CH2OC4H9)5-6。
実施例7
3molの2-ブトキシエチルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラミ ンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(160.0g、0.41mol)、2-ブトキ
シエチルカルバメート(200.0g、1.24mol)、およびp-トルエンスルホン酸(0.7
2g)を、100℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中
で撹拌する。5時間にわたって、35gのメタノール(理論収率の90%)を受器に収
集する。ブチル CELLOSOLVE(100g)を加えて、Z1のGardner-Holdt粘度を達成す
る。得られる透明で、黄色の樹脂は、81.4%の総不揮発分(110℃、60分)と測定
される。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)3(CH2NHCOOCH2CH2OC4H9)3。
実施例8
6molのジエチレングリコールブチルエーテルカルバメートと1molのヘキサメ トキシメチルメラミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(200.0g、0.51mol)、ジエチレ
ングリコールブチルエーテルカルバメート(630.0g、3.06mol)、およびメタン
スルホン酸(2.0g)を、110℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備
えたフラスコ中で撹拌する。6時間にわたって、85gのメタノールを受器に収集
する(理論収率の89%)。得られる黄色の樹脂は、92.0%の総不揮発分(110℃、6
0分)と測定され、そしてGardner-Holdt 粘度がZ4である。近似式は次の通りで
ある:
C3N6(CH2OCH3)0-1(CH2NHCOOCH2CH2OCH2CH2OC4H9)5-6。
実施例9
3molのジエチレングリコールブチルエーテルカルバメートと1molのヘキサメ トキシメチルメラミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(185.0g、0.47mol)、ジエチレ
ングリコールブチルエーテルカルバメート(300.0g、1.46mol)、およびメタン
スルホン酸(0.50g)を、95℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備
えたフラスコ中で撹拌する。4時間にわたって、40gのメタノール(理論収率の8
9%)を受器に収集する。得られる黄色の樹脂は、98%の総不揮発分(110℃、60分
)と測定され、そしてGardner-Holdt 粘度がZ2である。ガスクロマトグラフィー
分析では、残渣カルバメートを示さない。近似式は次の通りである:
C3H6(CH2OCH3)3(CH2NHCOOCH2CH2OCH2CH2OC4H9)3。
実施例10
5molのジエチレングリコールブチルエーテルカルバメートと1molのヘキサメ トキシメチルメラミンとのジエチレングリコールモノブチルエーテル中での反応 生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(120.0g、0.31mol)、ジエチレ
ングリコールブチルエーテルカルバメート(320.0g、1.55mol)、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル(130.0g、0.80mol、Union Carbide Co.、ブチル CA
RBITOL)、およびメタンスルホン酸(1.40g)を、115℃にて、Dean Stark 蒸留受
器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌する。3.5時間にわたって、42gの
メタノール(理論収率の86%)を受器に収集し、その時点でジメチルエタノール
アミン(1.40g)を加えて、酸触媒を中和する。得られる薄黄色の樹脂は濾過さ
れ、81.4%の総不揮発分と測定され、そしてGardner-Holdt粘度がVである。ガス
クロマトグラフィー分析により、1%未満の残渣カルバメートを得る。近似式は次
の通りである:
C3N6(CH2OCH3)0-1(CH2NHCOOCH2CH2OC4H9)5(CH2OCH2CH2OC4H9)0-1。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、オリゴマーの物質の一様な
分布(約85%、Mw8459)およびモノマー物質に対応する1つのピークを得る。
実施例11
5molのジプロピレングリコールメチルエーテルカルバメートと1molのヘキサ メトキシメチルメラミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(164.0g、0.42mol)、ジプロピ
レングリコールメチルエーテルカルバメート(400.0g、2.09mol)、およびメタ
ンスルホン酸(1.20g)を、95℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を
備えたフラスコ中で撹拌する。4時間にわたって、44gのメタノール(理論収率
の65%)を受器に収集する。PM Acetate(60.0g、Dow Chemical Co.)を加え、温
度を115℃まで上げ、さらに8gのメタノール(全体の77%)を収集する。ジメチル
エタノールアミン(1.20g)を加え、酸触媒を中和し、十分なPM Acetate(150g
)を加えて、Z1のGardner-Holdt 粘度を達成する。得られる薄黄色の樹脂は、78
.4%の総不揮発分(110℃、60分)と測定される。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)1(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2OCH3)5。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、オリゴマー物質の一様な分
布(約80%、Mw4270)およびモノマー物質に対応する1つのピークを得る。
実施例12
5molの3-メトキシ-3-メチルブチルカルバメートと1molのヘキサメトキシメ チルメラミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(60.0g、0.15mol)、3-メトキシ
-3-メチルブチルカルバメート(125.0g、0.77mol)、およびメタンスルホン酸(
0.37g)を、100℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラス
コ中で撹拌する。1時間にわたって、19gのメタノール(理論収率の79%)を受器
中に収集する。ジメチルエタノールアミン(0.37g)を加え、酸触媒を中和し、
続いて十分な3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール(40g、Ken Seika Corp.)を加
え、Z2のGardner-Holdt 粘度を達成する。得られる透明で、無色の樹脂は、76.6
%の総不揮発分(110℃、60分)と測定される。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)1(CH2NHCOOCH2CH2C(CH3)2OCH3)5。
実施例13
3.5molのメトキシプロピルカルバメートと1molのジメトキシメチルジエトキ シメチルベンゾグアナミンとの反応生成物
オリゴマーのジメトキシメチルジエトキシメチルベンゾグアナミン(250.0g、
0.65mol、American Cyanamid Co.、CYMEL 1123)、メトキシメチルカルバメート
(260.0g、1.95mol)、およびメタンスルホン酸(1.00g)を、100℃にて、Dean
Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌する。2.5時間にわ
たって、59gのメタノール/エタノール混合物(理論収率の78%)を受器に収集す
る。PM Acetate(100.0g)を加え、そして温度を115℃まで上げ、さらに5gの留
出物を収集する。ジメチルエタノールアミン(1.00g)を加え、酸触媒を中和す
る。十分なPM Acetate(75.0g)を加え、Z1のGardner-Holdt 粘度を達成する。
得られる透明で、黄色の樹脂(575g)は、66.5%の総不揮発分(110℃、60分)と
測定される。ガスクロマトグラフィー分析により、2%未満の残渣カルバメートを
得る。近似式は次の通りである:
C3N5(C6H5)(CH2OCH3)0-0.5(CH2OCH2CH3)0-0.5(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OCH3)3.5。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、オリゴマー物質の一様な分
布(約70%、Mw2357)およびモノマー物質に対応する1つのピークを得る。
実施例14
3molのフェノキシプロピルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラ ミンとの過剰ブタノール中での反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(180.0g、0.46mol)、フェノキ
シプロピルカルバメート(250.0g、1.38mol)、n-ブタノール(300.0g、4.0mol
)、およびドデシルベンゼンスルホン酸(0.86g、70%)を、100℃にて、Dean St
ark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌する。5時間にわたっ
て、124gのメタノール/ブタノール混合物を受器に収集する。ジメチルエタノー
ルアミン(1.0g)を加え、酸触媒を中和し、そして44gのブタノールを減圧(100
〜200mmHg)下でストリップする。得られる透明で、薄黄色の樹脂は、Gardner-H
oldt 粘度がXであり、そして84.5%の総不揮発分(110℃、60分)と測定される
。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)0-3(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OC6H5)3(CH2OC4H9)0-3。
実施例15
3molのブチルカルバメートおよび3molのメトキシプロピルカルバメートと1 molのヘキサメトキシメチルメラミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(109.0g、0.43mol)、ブチルカ
ルバメート(153.0g、1.3mol)、メトキシプロピルカルバメート(175.0g、1.3m
ol)およびメタンスルホン酸(1.0g)を、100℃にて、Dean Stark 蒸留受器およ
び窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌する。4時間にわたって、68gのメタノ
ール(存在するカルバメートのモル数に基づく、理論収率の82%)を受器に収集
する。ジメチルエタノールアミン(1.0g)を加え、酸触媒を中和し、十分なPM A
cetate(110g)を加え、Z-のGardner-Holdt粘度を達成する。得られる透明で、
無色の樹脂は、82.6%の総不揮発分(110℃、60分)と測定される。近似式は次の
通りである:
C3N6(CH2OCH3)0-1(CH2NHCOO(CH2)3CH3)2-3(NHCOOCH(CH3)CH2OCH3)2-3。
実施例16
5molのメトキシプロピルカルバメートと1molのモノマーヘキサメトキシメチ ルメラミンとの減圧下での反応生成物
モノマーのヘキサメトキシメチルメラミン(195.0g、0.5mol、American Cyana
mid Co.CYMEL 300)、メトキシプロピルカルバメート(333.3g、2.5mol)およ
びメタンスルホン酸(1.2g)を、減圧蒸留ヘッドを備え、乾燥窒素でパージされ
たフラスコ中で撹拌する。温度を85℃で1時間維持し、その時点で、圧力を200m
mHgまで減じる。4時間にわたって、圧力を徐々に50mmHgまで減じる。この時点
でのガスクロマトグラフィー分析により、2%未満の残渣カルバメートを得、そし
て十分なPM Acetate(150g)を加え、Z-のGardner-Holdt 粘度を達成した。得
られる透明な樹脂は、68.8%の総不揮発分(110℃、60分)と測定された。
実施例17
5molの2-ヘキシルオキシエチルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチル メラミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(125.0g、0.32mol)、ヘキシル
オキシエチルカルバメート(300.0g、1.59mol)、およびp-トルエンスルホン酸
(0.9g)を、100℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラス
コ中で撹拌する。6時間にわたって、50gのメタノールを受器に収集し、その時
点で、PM Acetate(90g)を加える。温度を2時間で115℃まで上げ、さらにメタ
ノールを収集する。ジメチルエタノールアミン(0.5g)を加え、酸触媒を中和す
る。得られる透明で、黄色の樹脂は、66.8%の総不揮発分(110℃、60分)と測定
され、そしてGardner-Holdt粘度がXである。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)1-2(CH2ONHCOOCH2CH2O(CH2)5CH3)4-5。
実施例18
3molのメトキシプロピルカルバメートおよび3molのジエチレングリコールブ チルエーテルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラミンとの反応生 成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(129.0g、0.33mol)、メトキシ
プロピルカルバメート(133.0g、1.0mol)、ジエチレングリコールブチルエーテ
ルカルバメート(290.0g、ブチル CARBITOL中70%、1.0mol)、およびメタンスル
ホン酸(1.1g)を、110℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えた
フラスコ中で撹拌する。3時間にわたって、58gのメタノール(存在するカルバ
メートのモル数に基づく、理論収率の90%)を、受器に収集する。ジメチルエタ
ノールアミン(1.1g)を加え、酸触媒を中和する。得られる透明で、薄黄色の樹
脂は、73.1%の総不揮発分(110℃、60分)と測定され、そしてGardner-Holdt 粘
度がU+である。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)0-1(CH2NHCOOCH(CH3)CH2OCH3)2-3(CH2NHCOOCH2CH2OCH2CH2OC4H9
)2-3。
実施例19
エチレングリコール2-エチルヘキシルエーテルカルバメート、ジエチレングリ コール 2-エチルヘキシルエーテルカルバメート、および2-ブトキシエタノー
ルと1molのヘキサメトキシメチルメラミンとの反応生成物
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(123.0g、0.32mol);エチレン
およびジエチレングリコール 2-エチルヘキシルエーテルカルバメート(300.0g
、1.26当量、EKTASOLVE EEHのカルバメート、Eastman Chemical Co.)、2-ブト
キシエタノール(75.0g、0.63mol)、およびメタンスルホン酸(1.0g)を、100
℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌する
。4時間にわたって、48gのメタノール(理論収率の80%)を受器に収集し、その
時点で、ジメチルエタノールアミン(1.0g)を加え、酸触媒を中和する。十分な
2-ブトキシエタノール(70g)を加え、ZのGardner-Holdt粘度を達成する。得ら
れる透明で、薄黄色の樹脂は、77.7%の総不揮発分(110℃、60分)と測定される
。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)0-1(CH2OCH2CH2OC4H9)1-2(CH2NHCOO(CH2CH2O)nCH2CH(CH2CH3)C4
H9)4、n=1または2。
実施例20
3.5molのジエチレングリコールブチルエーテルカルバメートと1molのジメト キシメチルジエトキシメチルベンゾグアナミンとの反応生成物
オリゴマーのジメトキシメチルジエトキシメチルベンゾグアナミン(150.0g、
0.39mol、American Cyanamid Co.、CYMEL 1123)、ジエチレングリコールブチル
エーテルカルバメート(280.0g、1.37mol)、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル(120.0g)、およびメタンスルホン酸(1.5g)を、100℃にて、Dean Sta
rk 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌する。6時間にわたっ
て、40gのメタノールを受器に収集し、その時点で、ジメチルエタノールアミン
(1.5g)を加え、酸触媒を中和する。得られる黄色の樹脂は、65.9%の総不揮発
分と測定され、そしてGardner-Holdt粘度がHである。近似式は次の通りである
:
C3N5(C6H5)(CH2OCH3)0-0.5(CH2OCH2CH3)0-0.5(CH2NHCOOCH2CH2OCH2CH2OC4H9)3 .5
。
比較例1
5molのメチルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラミンとの反応 生成物(米国特許第4,710,542号参照)
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(260.0g、0.66mol)、メチルカ
ルバメート(250.0g、3.33mol)、およびメタンスルホン酸(1.0g)を、100℃に
て、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌する。約2
0分後、内容物は、極めて粘稠になり、溶解するのが難しくなった。メトキシプ
ロパノール(200g)を加え、メタノール(100g、理論収率の95%)を除去した。
ジメチルエタノールアミン(1.0g)を加え、酸触媒を中和し、そして十分なメト
キシプロパノールを減圧下で除去して、ZのGardner-Holdt粘度を達成した。得
られる白色で、不透明な樹脂は、82.3%の総不揮発分と測定され、そして種々の
有機溶媒および水と非混和性である。ガスクロマトグラフィー分析により、2%未
満の残渣カルバメートを得る。
比較例2
5molのヒドロキシプロピルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラ ミンとの反応生成物
この反応が、一般に米国特許第4,708,984号に記載のように、ニート(neat)
または非反応性溶媒(すなわちトルエン)の存在下で行われるとき、、ゲル化が
85℃で2時間内に起こるという事実により、この手順は修正される。オリゴマー
のヘキサメトキシメチルメラミン(200.0g、0.51mol)、β-ヒドロキシ-エチル
カルバメート(305.0g、2.56mol)、メタノール(100g)、およびp-トルエンス
ルホン酸(1.5g)を加熱して、減圧蒸留受器を備え付けたフラスコ中で還流(72
℃)する。ヒドロキシプロピルカルバメートの消失をガスクロマトグラフィーで
モニターする。還流下で10時間後、圧力を100mmHgまで段階的に減じ、メタノー
ルを除去する。ジメチルエタノールアミン(1.5g)を加え、酸触媒を中和し、そ
して十分なメトキシプロパノール(150g)を加え、Z2のGardner-Holdt 粘度を達
成する。得られる透明で、薄黄色の樹脂は、77.3%の総不揮発分(110℃、60分)
と測定される。近似式は、次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)(CH2NHCOOCH2CH(CH3)OH)5。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、オリゴマー物質の一様な分
布(約70%、Mw2523)および一物質に対応する1つのピークを得る。
比較例3
6molの2-メトキシエチルカルバメートと1molのヘキサメトキシメチルメラミ ンとの反応生成物(Organic Coatings Science and Technology、XV、379(1989 )を参照)
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(132.3g、0.34mol)、2-メトキ
シエチルカルバメート(200.0g、1.68)、およびメタンスルホン酸(0.63g)を
、100℃にて、Dean Stark 蒸留受器および窒素導入口を備えたフラスコ中で撹拌
する。30分後、内容物は極めて粘稠になり、泡立ち始めたのでPM Acetate(50g
)
を加えた。3時間にわたって、68gのメタノール(理論収率の80%)を受器に収集
し、その時点で、ジメチルエタノールアミン(0.63g)を加え、酸触媒を中和す
る。十分なPM Acetate(25g)を加え、ZのGardner-Holdt 粘度を達成する。得
られる透明で、黄色の樹脂は、66.6%の総不揮発分(110℃、60分)と測定される
。近似式は次の通りである:
C3N6(CH2OCH3)(CH2NHCOOCH2CH2OCH3)5。
比較例4
5molのオクチルカルバメートの1molのヘキサメトキシメチルメラミンとの反 応生成物(米国特許第4,710,542号参照)
オリゴマーのヘキサメトキシメチルメラミン(113.0g、0.29mol)、n-オクチル
カルバメート(250.0g、1.49mol)、およびメタンスルホン酸(1.0g)を、100℃で、
Dean Stark 蒸留受器および窒素スパージ導入口を備えたフラスコ内で撹拌する
。6時間かけて、30gのメタノール(理論上65%)を容器中で収集し、その時点
ででジメチルエタノールアミン(1.0g)を加え、酸触媒を中和する。得られる白色
不透明の樹脂は、78.1%の総不揮発分(110℃ 60分)と測定され、Gardner-Holdt
粘度はXある。この樹脂は時間がたつにつれて極めて粘稠になる。
以下の実施例において、本発明のアルコキシアルキルカルバミルメチル化トリ
アジンを硬化性組成物内に処方し、コーティングとして評価する。
実施例21
黒色ペイントを、実施例1において記載されているようなメトキシプロピルカ
ヘキシルメタクリレート官能性アクリルポリオール(235g、日本触媒、ヒドロキ
シル価=70)、ジブチルスズジラウレート(3.0g)、エステル/アルコール溶媒ブ
レンド(119g、PM Acetate、イソプロパノール)、および0.05のP/B比率のカー
ボンブラックミルベース(millbase)から処方した。得られたペイントは30"の塗
布粘度(#2 Zahn Cup,77°F)、8.6ポンド/ガロンの密度、および54.4%の総理論
不揮発分を有していた。このペイントを、通常のエアスプレーにより、硬化し
たエラストマー性プライマーを有するスチールパネル上に塗布し、390°F〜400
°Fで10分間焼付した。硬化したコーティングの特性を以下の表1に報告する
。
実施例22
インド赤ペイントを、実施例10に記載されているようなジエチレングリコール
S1のようなヒドロキシ官能性アクリル(173g)、ジブチルスズジラウレート(2.4g)
、実施例21に記載のようなエステル/アルコール溶媒ブレンド(101g)、および0.
40のP/B比率を有する酸化鉄ミルベースから処方した。得られたペイントは30"の
塗布粘度(#2 Zahn Cup,77°F)、8.6ポンド/ガロンの密度、および61.4%の総理
論不揮発分を有していた。このペイントを、通常のエアスプレーにより、硬化し
たエラストマー性プライマーを有するスチールパネル上に塗布し、390°F〜400
°Fで10分間焼付した。硬化したコーティングの特性を以下の表1に報告する
。
実施例23(比較例)
比較例として、クリアコーティング組成物を、比較例1で記載されたようなメ
ヒドロキシル官能性アクリル(175g)、ジブチルスズジラウレート(2.0g)、および
エステル/アルコールブレンド(100g)から処方した。得られた処方物は濁りを帯
び、相容性に関する問題点を有するようであった。処方物は、30"の測定粘度(#2
Zahn Cup,77°F)および58%の総理論不揮発分を有していた。このペイントを
、プライマー処理したスチールパネル上に塗り付け、400°Fで10〜20分間焼付
した。このクリアコーティングは良好に硬化した塗膜を提供せす、そのため硬化
コーティングの多くの物理的特性は測定され得なかった。どの特性が測定され得
たかを以下の表1で報告する。
実施例24
マスケット(musket)ブラウンの水性分散体を、5molのブトキシプロピルカル
バメートおよび1molのヘキサメトキシメチルメラミンから調製した実施例4の
ような架橋剤を用いて調製した。スチレン、ブチルアクリレート、メチルメタク
リレート、およびアクリル酸を含有する溶剤性アクリルグラインド(grind)ビヒ
コール(5.3g)、トリエチルアミン(0.5g)、およびカーボンブラック、酸化鉄、軽
質シエンナ、および二酸化チタン(重量比1:1.6:2.5:2.3)の顔料混合物16.
6gから顔料グラインドを調製した。これに、カルバメート/メラミン架橋剤(15.
9g)を高剪断力で加え、グラインドペーストを形成した。次いでこのペーストを
撹拌しなから、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、アクリル酸、およ
びヒドロキシエチルアクリレートを含有するアクリル乳濁液(170.0g、50%固形
分、ヒドロキシル価=10)および適切な界面活性剤に加えた。得られたペイント
は48.0%総不揮発分で0.17のP/B比率を有していた。これをエラストマー性プライ
マー処理されたアルミニウムパネル上に塗布し、そして35秒の滞留時間(dwell)
で520°F(420°Fピーク金属温度)て焼付した。硬化したコーティングの特性
を以下の表2に報告する。
実施例25
マスケットブラウンの水性分散体を、6molのジエチレングリコールブチルエ
ーテルカルバメートおよび1molのヘキサメトキシメチルメラミンから調製した
実施例10のような架橋剤を用いて調製した。カルバメート/メラミン架橋剤(12.
8g)を用いて、顔料グラインドを実施例24と同様の方法で調製した。得られたペ
ーストを撹拌しながら、実施例24に記載のアクリル乳濁液170.0gに加えた。
得られたペイントは47.5%総不揮発分て0.17のP/B比率を有していた。これをエラ
ストマー性プライマー処理されたアルミニウムパネル上に塗布し、そして35秒の
滞留時間で520°F(420°Fピーク金属温度)で焼付した。硬化したコーティン
グの特性を以下の表2に報告する。
実施例26
3molのメトキシプロピルカルバメート、3molのブチルカルバメート、および
1molのヘキサメトキシメチルメラミンから調製された実施例15に記載されてい
るような架橋剤(46.0g)、セバシン酸およびプロピレンオキシドから調製された
低分子量ポリエステル(23.2g、ヒドロキシル価=228、99.8%固形分)、ジブチ
ルスズジラウレート(0.9g)、および PM Acetate(5.0g)から高固形分のクリアコ
ーティング組成物を処方した。得られたクリアは、20秒の塗布粘度(#4 Zahn Cup
)を有し、プライマー処理されていないスチールパネル上に塗り付けられた。塗
膜を350°Fで20分間焼付した。硬化したコーティングの特性を以下の表3に報
告する。
実施例27
3molのブトキシエチルカルバメートおよび1molのヘキサメトキシメチルメラミ
ンから調製された実施例7に記載されているような架橋剤(38.2g)、実施例26で
用いられたポリエステル(23.2g)、ジブチルスズジラウレート(0.92g)、および
PM Acetate(7.6g)から高固形分のクリアコーティング組成物を処方した。得ら
れたクリアは、20秒の塗布粘度(#4 Zahn Cup)を有し、プライマー処理されてい
ないスチールパネル上に塗り付けられた。塗膜を350°Fで20分間焼付した。硬
化したコーティングの特性を以下の表3に報告する。
実施例28
3.5molのメトキシプロピルカルバメートおよび1molのジメトキシメチルジエ
トキシメチルベンゾグアナミンから調製された実施例13に記載されているような
架橋剤(39.0g)、実施例26で用いられたポリエステル(23.3g)、ジブチルスズジラ
ウレート(0.90g)、および PM Acetate(5.2g)から高固形分のクリアコーティ
ング組成物を処方した。得られたクリアは、20秒の塗布粘度(#4 Zahn Cup)を有
し、プライマー処理されていないスチールパネル上に塗り付けられた。塗膜を35
0°Fで20分間焼付した。硬化したコーティングの特性を以下の表3に報告する
。
実施例29(比較例)
比較例として、比較例3で記載されたようなメトキシエチルカルバメート官能
性架橋剤(49.5g)、実施例26で用いられたポリエステル(23.2g)、ジブチルスズジ
ラウレート(0.95g)、および PM Acetateから高固形のクリアコーティング組成物
を処方した。得られたクリアは、20秒の塗布粘度(#4 Zahn Cup)を有し、プライ
マー処理されていないスチールパネル上に塗り付けられた。塗膜を350°Fで20
分間焼付した。硬化したコーティングの特性を以下の表3に報告する。
実施例30
カチオン樹脂および実施例8の架橋剤の水性分散体を以下の成分から調製した。成分
重量部
EPON 828 3850.2
ビスフェノール A/エチレンオキシド
付加物(1/6モル比) 1370.7
ビスフェノールA 1116.2
メチルイソブチルケトン 333.5
ベンジルジメチルアミン 5.6
ベンジルジメチルアミン 15.2
ジケタミン1 399.0
N-メチルエタノールアミン 345.3
メチルイソブチルケトン 564.31
ジエチレントリアミンおよびメチルイソブチルケトン由来のジケタミン(メ
チルイソブチルケトン中73%固形分)
EPON 828(Shell Chemical Co.から入手可能なビスフェノールAのジグリシジ
ルエーテル)、ビスフェノール A/エチレンオキシド付加物、ビスフェノールA
およびメチルイソブチルケトン(第1部分)を反応容器に仕込み、そして窒素雰
囲気下で140℃に加熱した。ベンジルジメチルアミンの第1部分を加えると反応
混合物は発熱し、その間に存在する全ての水を共沸除去した。
反応混合物を160℃に冷却し、1/2時間保持し、145℃に冷却し、ベンジルジ
メチルアミンの第2部分を加えた。反応を、還元Gardner-Holdt 粘度(2-メトキ
シプロパノール中50%樹脂固形分)がRからSになるまで維持した。この時点で
ジケタミンおよびN-メチルエタノールアミンを連続して加えた。混合物は発熱し
、次いで125℃の温度に定着した。125℃で1時間後、メチルイソブチルケトンの
第2の部分を反応混合物に加えた。
上述の樹脂685.5gに実施例8の架橋剤400gを加えた。この混合物を110℃で15
分間維持し、この時点でスルファミン酸(29.3g)および脱イオン水(29.3g)を加え
た。温度を60℃〜65℃に維持し、混合物を徐々に、脱イオン水で33.0%に薄めた
。この樹脂は以下のような測定特性を有していた:MEq 酸=0.109、MEq 塩基=0.2
15、粒子サイズ=1770Å、Mw=21936。
カチオン性電着浴を上述の水溶性分散体および以下の他の成分で処方した:成分
重量部
水性分散体 1851.2
流れ制御剤1 119.1
可塑剤2 41.7
顔料ペースト3 221.5
脱イオン水 1566.5
1 流れ制御剤は、米国特許第4,933,056号の実施例Aに一般的に記載されてい
るように調製されたポリエポキシド-ポリアルキレンジアミン付加剤である。
2 Rohm and Haas CompanyからPARAPLEX WP-1として入手可能な可塑剤
3 PPG Industries,Inc.からE-6064として入手可能な顔料ペーストであって、
27.2%の二酸化チタン、1.4%のカーボンブラック、15.9%のケイ酸アルミニウ
ム、5.7%塩基性ケイ酸鉛、および3.8%ジブチルスズオキシドを含有する。
水性分散体、流れ制御剤、および可塑剤を30分間一緒に混合した。次いで顔料
ペーストを撹拌しながら加え、次いで脱イオン水を加えた。電着浴は22%の固形
分含量および6.97のpHを有していた。
リン酸処理されたスチールパネルを浴中で200ボルトで1.2milの厚さに電着し
た。コーティングを360°F(182℃)で30分間硬化させた。これは100アセトン
往復摩擦に耐えた。硬化塗膜は良好な耐湿性およびチップ(chip)抵抗性を有して
いた。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C08L 67/00 NJE 8933−4J C08L 67/00 NJE
101/00 LHX 9167−4J 101/00 LHX
C09D 201/06 9167−4J C09D 201/06