JPH09501822A - 精製哺乳動物flt3リガンド並びにそのアゴニストおよびアンタゴニスト - Google Patents

精製哺乳動物flt3リガンド並びにそのアゴニストおよびアンタゴニスト

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JPH09501822A JP6525626A JP52562694A JPH09501822A JP H09501822 A JPH09501822 A JP H09501822A JP 6525626 A JP6525626 A JP 6525626A JP 52562694 A JP52562694 A JP 52562694A JP H09501822 A JPH09501822 A JP H09501822A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、哺乳動物Flt3リガンドおよびそのフラグメント、それらをコードしている核酸、該核酸を含む組換えベクターおよび宿主細胞、該リガンドまたはそのフラグメントに対して特異的に結合する抗体またはその結合フラグメント、並びにFlt3リガンド受容体を有する細胞の生物学的活性を変更するためのキットおよび薬剤組成物を提供する。前述の材料を製造するおよび使用する方法もまた、本発明によって提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 精製哺乳動物FLT3リガンド並びにそのアゴニストおよびアンタゴニスト 本発明は、哺乳動物細胞、例えば、哺乳動物免疫系の細胞の発生および分化を 制御する場合に機能する組成物に関する。特に、本発明は、造血系細胞を含む各 種細胞の発生、分化および機能を調節するタンパク質および模擬体を提供する。 発明の背景 タンパク質チロシンキナーゼは、しばしば、細胞増殖をもたらすシグナル伝達 において重要な役割を果たす。広範な群のタンパク質チロシンキナーゼとしては 、多数の成長因子受容体がある。例えば、ポーソン(Pawson)ら(199 0)Trends in Genetics :350〜356を参照された い。成長因子受容体は、細胞生理学および発生の制御および調節において重要で ある。これらの受容体は各種細胞系列で見出されたが、異なる細胞系列の発生の 調節におけるそれらの特異的役割は概して十分に理解されていない。造血におけ るタンパク質チロシンキナーゼの役割の示唆は、主として、赤血球およびマスト 細胞系列に影響を与えるW遺伝子座突然変異としてのc−kit受容体チロシン キナーゼの識別に基づいていた。例えば、チャボット(Chabot)ら(19 88)Nature 335:88〜89;およびガイスラー(Geissle r)ら(1988)Cell 55:185〜192を参照されたい。 W遺伝子座の遺伝子産物の他にも、別のタンパク質チロシンキナーゼが単離さ れ且つ特性決定された。マシューズ(Matthews)ら(1991)Cel 65:1143〜1152;およびロスネット(Rosnet)ら(199 1)Oncogene :1641〜1650を参照されたい。このタンパク 質は、Fms様チロシンキナーゼ3(Flt3)またはFlk2と称された。そ れは胎盤、性腺、神経および造血系などの特定の細胞種に局在していたが、細胞 分化および生理学に対するその生物学的作用は十分に記載されていなかった。 更に、受容体は天然のリガンドに応答して細胞シグナル伝達を媒介すべきであ る。リガンドの性質はなお定義される必要があり、しかもその生理学的作用およ び細胞系列特異性はほとんど知られていないままである。しかしながら、受容体 の分布は、細胞生理学および細胞系列の多様性の発生を調節する場合にリガンド がある役割を果たしていることを示唆している。 したがって、Flt3チロシンキナーゼ受容体に対して自然に結合する調節因 子の構造的、生物学的および生理学的性質について知ることが要求される。 発明の概要 本発明は、一部分はFlt3チロシンキナーゼ受容体の天然リガンドの発見に 基づいており、前述の要求を満たす。本発明は、該天然リガンドのアゴニストお よびアンタゴニスト、例えば、天然の配列の突然変異(突然変異タンパク質)、 融合タンパク質、化学的模擬体、抗体および他の構造的または機能的類似体を提 供する。更に、本発明は、本発明のタンパク質をコードしている単離された核酸 を提供する。これらの異なるタンパク質または核酸組成物の様々な使用も提供す る。 本発明は、実質的に純粋なFlt3リガンド若しくはそれらのペプチド、また はFlt3リガンド配列を含む融合タンパク質;Flt3リガンドに対して特異 的に結合する抗体;およびFlt3リガンドまたはそのフラグメントをコードし ている核酸を提供する。 Flt3リガンドまたはそのペプチドは、鳥またはマウスを含む哺乳動物など の温血動物に由来することができ、表1に示された少なくとも1種類のポリペプ チド配列を含む。更に、それらは、表2で開示された特徴の少なくとも一つを含 む天然Flt3リガンドとは異なる翻訳後修飾パターンを示すことができるかま たはそれらはFlt3受容体を自己リン酸化させることができる。もう一つの実 施態様は、このようなリガンドおよび薬学的に許容しうる担体を含む組成物であ る。 抗体実施態様において、抗原はマウスを含む哺乳動物のタンパク質でありうる し;抗体は表1のペプチド配列に対して引き起こされ;抗体は単クローン性抗体 であり;または抗体は標識されている。 核酸実施態様において、核酸は表3の配列を含むことができる。 本発明は、更に、例えば正の対照としての実質的に純粋なFlt3リガンド若 しくはフラグメント;Flt3リガンドを特異的に結合する抗体若しくは受容体 ;またはFlt3リガンド若しくはペプチドをコードしている核酸を含むキット を包含する。 これらの試薬の有効性は、更に、細胞の生理学または発生を調節する方法であ って、該細胞をFlt3リガンドのアゴニストまたはアンタゴニストと接触させ ることを含む上記方法を提供する。例えば、アンタゴニストは哺乳動物Flt3 リガンドに対する抗体であるかもしれないし、或いは該細胞は、リンパ系細胞を 含む造血系細胞;胎盤細胞;性腺細胞;またはニューロン若しくは非ニューロン 細胞を含む神経細胞でありうる。 発明の説明 本明細書中に引用された参考文献はいずれも本明細書にそのまま援用される。概論 本発明は、チロシンキナーゼ受容体タンパク質に対して結合する性質を示す種 々の哺乳動物タンパク質をコードしているアミノ酸配列およびDNA配列を提供 する。これらのタンパク質は、チロシンキナーゼ型受容体の構造的特徴を示すタ ンパク質であるFlt3タンパク質に対して結合するタンパク質として最初に特 性決定されたので、Flt3リガンドと称される。 天然リガンドは、標的細胞において生物学的または生理学的反応をもたらすべ きである各種生化学的反応を媒介することができる。最初の研究は、該タンパク 質を造血系幹細胞および原始的な未分化の前駆細胞に限定していた。最もよく特 性決定された実施態様はマウスにおいて最初に記載されたが、本明細書中ではヒ ト変異型を更に記載する。ヒトなどの他の哺乳動物種のタンパク質の更に別の配 列もまた入手可能なはずである。以下の説明は、例示目的のためにマウスFlt 3リガンドに関するが、他の種からの関連実施態様に同様に当てはまる。 単離されたマウスFlt3タンパク質は、最近になって、受容体チロシンキナ ーゼの構造的特徴を示すタンパク質として記載された。該タンパク質は、特に、 胎盤、性腺、造血系および神経組織に局在している。マシューズら(1991)Cell 65:1143〜1152;およびロスネットら(1991)Oncogene :1641〜1650を参照されたい。Flt3受容体は 、シグナル伝達および細胞性反応をもたらすこれまでに識別されていないリガン ドの結合に対する生化学的反応を媒介する。 特に、該リガンドは、二量体化された受容体分子の交差リン酸化を反映すると 考えられる自己リン酸化検定を追跡することによって単離された。該リガンドは 、、約30kDのタンパク質移動性によってポリアクリルアミドゲル電気泳動で 泳動するタンパク質として単離され且つ特性決定されたが、他の物理的性質は表 2に記載する。 Flt3のリガンドは、前述の組織種類に存在するはずであり、そしてリガン ドと受容体との相互作用は、細胞生理学または発生の各種態様を媒介するのに重 要であるはずである。異なる組織におけるFlt3受容体タンパク質の分布は、 それおよびそのリガンドが、例えば、他の細胞種類における発生の調節において 免疫系以外の機能的役割を有することを示唆している。例えば、ギルバート(G ilbert)(1991)Developmental Biology(第 3版),シナウアー・アソシエーツ(Sinauer Associates) ,サンダーランド,MA;ブラウダー(Browder)ら(1991)Dev elopmental Biology (第3版),サウンダーズ(Saund ers),フィラデルフィア,PA.;ルッソー(Russo)ら(1992)Development;The Molecular Genetic Ap proach ,スプリンガー・フェアラーク(Springer−Verlag ),ニューヨーク,N.Y.;およびウィルキンス(Wilkins)(199 3)Genetic Analysis of Animal Develop ment (第2版)ウィリー・リス(Wiley−Liss)ニューヨーク,N .Y.を参照されたい。 高度に精製された天然マウスFlt3リガンドをIL−3と一緒にマウスTh yloSca−1+lin-幹細胞に対して加えた場合、コロニー数は有意に増加し た。これらの条件は多系列コロニーを生じたが、それらはc−kitリガンドお よびIL−3と一緒に特徴的に見出される豊富な赤血球を含んでいなかった。適 度な同時刺激活性は、Flt3リガンドおよびIL−6の存在下において明ら かであった。しかしながら、Flt3リガンド単独では、c−kitリガンドと 組合わせて用いた場合でさえも、これらの細胞に対して刺激活性を示さなかった 。 選別されたヒト胎児肝前駆細胞を用いた場合、Flt3リガンドはGM−CS FまたはIL−3との組み合わせで同様の相乗作用を示した。この場合、Flt 3リガンドの同時刺激作用は、低増殖能コロニー形成細胞(LPP−CFC)並 びに更に原始的な高増殖能コロニー形成細胞(HPP−CFC)両方で観察され た。しかしながら、c−kitリガンドとは対照的に、Flt3リガンドはヒト 胎児肝赤芽球コロニー群形成細胞(BFU−E)の増殖をあまり増加させること ができなかった。したがって、Flt3リガンドは、c−kitリガンドとは明 らかに異なる方法であるが、成長因子に対する幹および原始的前駆細胞の反応を 促進する。 骨髄系前駆細胞に関して、Flt3リガンドは増殖に対して単独ではほとんど 作用しないが、GM−CSFまたはIL−3のような因子との組合わせでは、リ ガンドは、原始的なおよび更に成熟した骨髄系前駆細胞両方の増殖を相乗的に促 進することができる。 IL−7またはIL−12との組合わせのFlt3リガンドは、特異的胸腺細 胞サブセットを活性化して増殖させる。CD4+、CD8+およびCD4lo胸腺細 胞は、サイトカイン組み合わせに対して反応する若干のサブセットである。 Flt3リガンドを、更に、T細胞前駆体に富む14日目の胎児胸腺細胞で検 査した。IL−7またはIL−12との組合わせのFlt3リガンドは、有意の 増殖を引き起こした。IL−12は、更に、c−kitリガンドとの組合わせで 胎児胸腺細胞を増殖させる。これらの結果は、T細胞発生におけるFlt3リガ ンドの役割を更に支持する。 初期B系列細胞、例えば、プロB細胞系またはプロBおよびプレB細胞に富む 骨髄細胞の増殖は、Flt3リガンドの存在下において、特にIL−7との組合 わせにおいて有意に増加する。更に、預託されたB系列細胞を生じる初期発生段 階細胞集団は、特に他のストロマ細胞因子との組合わせでのFlt3リガンドに 反応して増殖する。 Flt3のリガンドの識別は、これらの知見によって生じた疑問のいくつかに 取り組む手段を提供する。精製Flt3リガンド マウスおよびヒトFlt3リガンドアミノ酸配列を表1に示す。アミノ〜カル ボキシ末端までを示したこれらのアミノ酸配列は、タンパク質を他のタンパク質 から区別するのを可能にするリガンドの配列情報を提供する場合に重要である。 更に、ペプチド配列は、このようなセグメントを認識する抗体を生じるためのペ プチドの製造を可能にし且つオリゴヌクレオチドプローブの製造を可能にし、こ れらは両方ともこのような配列をコードしている遺伝子の単離、例えばクローニ ングのための方策である。 特に、MB8単離物は、リガンドのらせんサイトカインドメインを膜結合から 開裂させるタンパク質分解プロセッシング部位を含む29アミノ酸のインサート を含む。他のサイトカインとの類似性が観察された。例えば、ボーセンバーグ( Bosenberg)ら(1992)Cell 71:1157〜1165;ワ ン(Huang)ら(1992)Molecular Biology of the Cell :349〜362;およびパンディエラ(Pandiel la)ら(1992)J.Biol.Chem.267:24028〜2403 3を参照されたい。これは、細胞結合タンパク質を用いて作業するすなわちそれ を管理するいくつかの問題点を回避し、そして細胞特異性の可能な機序を洞察さ せる。 表1に示された配列は、更に、ペプチド1〜18の配列がそれぞれ配列番号: 1〜18で定義されている配列表において定義される。配列中のいくつかのアミ ノ酸残基を、配列決定が若干不正確であった場合にXaaと表示する。 表1で示された他の配列を配列表において以下のように定義する。ペプチド 配列番号: HuS86/S109(S86 C末端まで) 19 HuSI09(C末端部分) 20 MoT118/T110(T110 C末端まで) 21 MOT118(C末端部分) 22 MB8単離物 23 MoT118のC末端部分のヌクレオチド配列を配列番号:24で定義する。 本明細書中で用いられる「マウスFlt3リガンド」という用語は、タンパク 質文脈中で用いられる場合、表1で示されたマウスアミノ酸配列を有するタンパ ク質またはこのようなタンパク質の有意のフラグメントを包含する。更に、それ は、同様の生物学的機能を示すまたはFlt3リガンド特異的結合成分と相互作 用するマウス由来ポリペプチドを意味する。これらの結合成分、例えば、抗体は 、典型的に、Flt3リガンドに対して高親和性で、例えば、少なくとも約10 0nM、通常約30nMより大、好ましくは約10nMより大、そして更に好ま しくは約3nMより大で結合する。相同タンパク質は、マウス以外の哺乳動物種 、例えばラットにおいて見出されると考えられる。非哺乳動物種もまた、構造的 にまたは機能的に関連した遺伝子およびタンパク質を有するはずである。 本明細書中で用いられる「ポリペプチド」という用語は、有意のフラグメント またはセグメントを含み、そして少なくとも約8個のアミノ酸、一般的には少な くとも10個のアミノ酸、更に一般的には少なくとも12個のアミノ酸、しばし ば少なくとも14個のアミノ酸更にしばしば少なくとも16個のアミノ酸、典型 的に少なくとも18個のアミノ酸、更に典型的に少なくとも20個のアミノ酸、 通常少なくとも22個のアミノ酸、更に通常は少なくとも24個のアミノ酸、好 ましくは少なくとも26個のアミノ酸、更に好ましくは少なくとも28個のアミ ノ酸、そして特に好ましい実施態様において少なくとも約30個またはそれ以上 のアミノ酸を有するアミノ酸残基の伸長を包含する。 「結合組成物」という用語は、特異性によってFlt3リガンドに対して、例 えば、リガンド−受容体型様式、抗体−抗原相互作用で、またはFlt3リガン ドと特異的に結合するタンパク質などの化合物に対して、共有若しくは非共有の 天然の生理学的に適切なタンパク質−タンパク質相互作用などで結合する分子を 意味する。分子はポリマーまたは化学試薬でありうる。Flt3リガンドがリガ ンド−受容体相互作用のリガンドであるかまたは受容体であるかということにつ いては、該相互作用が特異的親和性などの同様の特異性を示す以外に意味はない 。 機能性類似体は、構造的修飾を伴うリガンドであってよいし、または適当なリ ガンド結合決定基と相互作用する分子形状を有するような全く無関係の分子であ ってよい。リガンドは、受容体のアゴニストまたはアンタゴニストとして役立つ ことができ、例えば、グッドマン(Goodman)ら(監修)(1990) he Pharmacological Bases of Therapeu tics (第8版),ペルガモン・プレス(Pergamon Press)を 参照されたい。 実質的に純粋なとは、典型的に、タンパク質が他の混入タンパク質、核酸、お よび元の起原生物に由来する他の生物学的物質を含まないことを意味する。純度 は標準法によって検定することができ、通常、少なくとも約40%純粋、更に通 常は少なくとも約50%純粋、一般的には少なくとも約60%純粋、更に一般的 には少なくとも約70%純粋、しばしば少なくとも約75%純粋、更にしばしば 少なくとも約80%純粋、典型的には少なくとも約85%純粋、更に典型的には 少なくとも約90%純粋、好ましくは少なくとも約95%純粋、更に好ましくは 少なくとも約98%純粋、そして最も好ましい実施態様において少なくとも99 %純粋である。 ポリペプチドまたはフラグメントの溶解性は環境および該ポリペプチドに依る 。多数のパラメーターがポリペプチド溶解性に影響を与え、温度、電解質環境、 ポリペプチドの寸法および分子特性並びに溶媒の性質がある。典型的に、ポリペ プチドが用いられる温度は約4℃〜約65℃である。通常、使用中の温度は約1 8℃より大であり、更に通常は約22℃より大である。診断目的のための温度は 、通常ほぼ室温またはそれより暖かいが、検定中の成分の変性温度未満である。 治療目的のための温度は、通常体温、典型的にはヒトの場合約37℃であるが、 ある種の状況下においては温度を現場でまたはインビトロで上昇させるかまたは 低下させてよい。 電解質は、通常、ほぼ現場の生理学的条件であるが、好都合なところで更に高 いかまたは更に低いイオン強度まで修正してよい。実際のイオンは、例えば、生 理学的または分析学的状況において用いられる標準緩衝液に一致するように修正 することができる。 ポリペプチドの寸法および構造は、概して、実質的に安定な状態にあるべきで あり、通常、変性状態にない。ポリペプチドは、例えば、溶解性を与えるように 四次構造において他のポリペプチドと結合していてよいし、または天然脂質二層 相互作用に近い様式で脂質若しくは界面活性剤と結合していてよい。 溶媒は、通常、生物学的活性の保存に用いられる種類の生物学的に適合した緩 衝液であり、通常、生理学的溶媒に近い。通常、溶媒のpHは中性であり、典型 的には約5〜10、好ましくは約7.5である。若干の場合、界面活性剤を加え るが、典型的に、CHS若しくはCHAPSなどの温和な未変性のもの、または リガンドの構造的または生理学的性質を有意に破壊しないように十分に低濃度で ある。 溶解性は特定の条件下の分子の沈降速度の尺度であるスベドベリ単位で測定さ れた沈降によって反映される。沈降速度の決定は、分析用超遠心機で古典的に行 なわれたが、現在は典型的に、標準的超遠心機で行なわれる。フライフェルダー (Freifelder)(1982)Physical Biochemis try (第2版),W.H.フリーマン(Freeman);並びにカンター( Cantor)およびシンメル(Schimmel)(1980)Biophy sical Chemistry ,1〜3部,W.H.フリーマン・アンド・カ ンパニー(Freeman & Co.),サンフランシスコを参照されたい。 大まかな決定として、可溶性と考えられるポリペプチドを含む試料を、標準的な 十分な寸法の超遠心機において約50K rpmで約10分間回転させ、そして 可溶性分子は上澄み中に残る。可溶性粒子またはポリペプチドは、典型的に約3 0S未満、更に典型的には約15S未満、通常は約10S未満、更に通常は約6 S未満、そして具体的な実施態様において好ましくは約4S未満、更に好ましく は約3S未満である。 Flt3リガンドの2種類の特異的な生物学的活性を以下に記載する。第一は 、受容体に形質転換されたまたは適当な試験細胞に与えられたリガンド依存性活 性である。第二は、受容体のリガンド依存性自己リン酸化である。これら2種類 の生物学的活性を用いて適当なリガンドを単離した。物理的変異型 本発明は、更に、Flt3リガンドのアミノ酸配列との実質的なアミノ酸配列 相同性を有するタンパク質またはペプチドを包含する。変異型としては種または 対立遺伝子変異型がある。 アミノ酸配列相同性すなわち配列同一性は、残基対合を最適にすることによっ て、必要ならば要求に応じたギャップを導入することによって決定される。これ は、同類置換を対合と考えた場合は異なる。同類置換としては、典型的に、以下 の基、すなわちグリシン、アラニン;バリン、イソロイシン、ロイシン;アスパ ラギン酸、グルタミン酸;アスパラギン、グルタミン;セリン、トレオニン;リ シン、アルギニン;およびフェニルアラニン、チロシンの範囲内の置換がある。 相同のアミノ酸配列は、典型的に、それぞれのタンパク質配列中に天然の対立遺 伝子および種間変異型を含むように予定されている。典型的な相同タンパク質ま たはペプチドは、Flt3リガンドのアミノ酸配列と25〜100%相同(ギャ ップを導入しうる場合)から50〜100%相同(同類置換を含む場合)である 。相同性の尺度は、少なくとも約35%、一般的には少なくとも40%、更に一 般的には少なくとも45%、しばしば少なくとも50%、更にしばしば少なくと も55%、典型的に少なくとも60%、更に典型的には少なくとも65%、通常 は少なくとも70%、更に通常は少なくとも75%、好ましくは少なくとも80 %、更に好ましくは少なくとも80%、そして特に好ましい実施態様において少 なくとも85%またはそれ以上である。 ニードルハム(Needleham)ら(1970)J.Mol.Biol. 48 :443〜453;サンコフ(Sankoff)ら(1983)Time Warps,Spring Edits,and Macromolecule s:The Theory and Practice of Sequenc e Comparison アディソン・ウェスリー(Addison−Wes ley),レディング,MAの第1章;並びにインテリジェネティクス(Int elliGenetics),マウンテン・ヴュー,CA;およびウィスコンシ ン大学遺伝学コンピューターグループ(the University of Wisconsin Genetics Computer Group)、マ ディソン,WIからのソフトウェアパッケージを更に参照されたい。 単離されたFlt3リガンドDNAは、ヌクレオチド置換、ヌクレオチド欠失 、ヌクレオチド挿入およびヌクレオチド伸長の逆位によって容易に修飾すること が できる。これらの修飾は、これらの抗原、それらの誘導体、または同様の生理学 的活性、免疫学的活性若しくは抗原活性を有するタンパク質をコードする新規の DNA配列を生じる。これらの修飾された配列を用いて、突然変異体抗原を生じ るかまたは発現を促進することができる。促進された発現は、遺伝子増幅、増加 した転写、増加した翻訳および他の機序に関与することがある。このような突然 変異体Flt3リガンド誘導体としては、それぞれのタンパク質またはそのフラ グメントの予め決定されたまたは部位特異的突然変異がある。「突然変異体Fl t3リガンド」は、他の場合には前記のようなマウスFlt3リガンドの相同性 規定の範囲内にあるが、欠失、置換または挿入によろうとよるまいといずれにせ よ天然に見出されるFlt3リガンドのアミノ酸配列とは異なる配列を有するポ リペプチドを包含する。 特に、「部位特異的突然変異体Flt13リカンド」としては、概して、表1 の配列を有するリガンドと有意の相同性を有するタンパク質があり、各種生物学 的活性、例えば、抗原活性または免疫学的活性をこれらの配列と共有するように および好ましい実施態様において開示された配列の大部分を含む。同様の概念は 、別のFlt3リガンドタンパク質、特に、哺乳動物および鳥類などの各種温血 動物で見出されたものに当てはまる。前述のように、説明は概して全てのFlt 3リガンドタンパク質を包含するものであり、具体的に論及されたマウス実施態 様に制限されないことを強調する。 部位特異的突然変異部分は予め決定されるが、突然変異体が部位特異的である 必要はない。Flt3リガンド突然変異誘発は、アミノ酸を挿入または欠失させ ることによって行なうことができる。置換、欠失、挿入または任意の組合わせは 、最終構築物に到達するように生じさせることができる。挿入としては、アミノ −またはカルボキシ末端融合がある。ランダム突然変異誘発は標的コドンで行な うことができ、次に、所望の活性についてスクリーニングすることができる。既 知の配列を有するDNA中の予め決定された部位で置換突然変異させる方法は、 当該技術分野において周知であり、例えば、M13プライマー突然変異誘発また はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術による。サムブルック(Sambroo k)ら(1989)およびオースベル(Ausbel)ら(1987年および補 遺) を更に参照されたい。 DNAの突然変異は、通常、読み枠からのコーディング配列を配置すべきでは なく、好ましくは、ループまたはヘアピンなどの二次mRNA構造を生じるよう にハイブリッド形成可能な相補的部分を作らない。 本発明は、更に、組換えタンパク質、例えば、これらのタンパク質からのセグ メントを用いる異型融合タンパク質を提供する。異型融合タンパク質は、本来、 同様の方法では通常融合されないタンパク質またはセグメントの融合である。し たがって、免疫グロブリンとFlt3リガンドポリペプチドとの融合生成物は、 典型的なペプチド連鎖で融合された、典型的には単一翻訳生成物として製造され た配列を有し且つそれぞれの源ペプチドに由来する性質を示す連続タンパク質分 子である。同様の概念は異型核酸配列に当てはまる。 更に、新規の構築物は、他のタンパク質からの同様の機能性ドメインを組合わ せることから製造することができる。例えば、リガンド結合性または他のセグメ ントは、異なる新規の融合ポリペプチドまたはフラグメント間で「交換」するこ とができる。例えば、カニングハム(Cunningham)ら(1989) cience 243:1330〜1336;およびオーダウド(O′Dowd )ら(1988)J.Biol.Chem.263:15985〜15992を 参照されたい。したがって、新規の組合わせの特異性を示す新規のキメラポリペ プチドは、リガンド結合特異性および他の機能性ドメインの機能連鎖の結果とし て生じる。 ボーケージ(Beaucage)およびカルサーズ(Carruthers) (1981)Tetra.Letts.22:1859〜1862によって記載 されたホスホルアミダイト法は、適当な合成DNAフラグメントを生じる。2本 鎖フラグメントは、しばしば、相補鎖を合成し且つ適当な条件下で該鎖を一緒に アニーリングすることによってかまたは適当なプライマー配列と一緒にDNAポ リメラーゼを用いて、例えば、PCR技術を用いて相補鎖を加えることによって 得られる。機能性変異型 Flt3リガンドに対する生理学的反応の阻止は、おそらく競合阻害によって 、 Flt3受容体に対するリガンドの結合の阻害の結果として生じることがある。 したがって、本発明のインビトロ検定は、しばしば、単離されたタンパク質、組 換え体膜に結合したFlt3リガンドを発現する細胞からの膜、これらのリガン ドの受容体結合セグメントを含む可溶性フラグメント、または固相支持体に結合 したフラグメントを用いる。これらの検定は、更に、結合セグメント突然変異お よび修飾かまたはリガンド類似体などのリガンド突然変異および修飾の作用の診 断決定を可能にする。 本発明は、更に、例えば、抗原または受容体フラグメントに対する中和抗体が タンパク質に対する結合に関して試験化合物と競合する場合、競合的薬剤スクリ ーニング検定の使用を考える。この方法において、抗体は、リガンドの1個また はそれ以上の抗原結合部位を共有する任意のポリペプチドの存在を検出するのに 用いることができるし、更に、他の場合に受容体と相互作用するかもしれないタ ンパク質上の結合部位を占有するのに用いることができる。 更に、Flt3リガンドおよび高親和性受容体結合部位を有する該リガンドの 可溶性フラグメントに対する中和抗体は、組織、例えば異常な生理機能を経験し た組織中のリガンド機能を阻害するのに用いることができる。 Flt3リガンド抗原の「誘導体」としては、アミノ酸配列突然変異体、グリ コシル化変異型および他の化学残基との共有または凝集結合体がある。共有結合 誘導体は、当該技術分野において周知の手段によってFlt3リガンドアミノ酸 側鎖にまたはN−若しくはC末端に見出される基に対する官能基の結合によって 製造することができる。これらの誘導体としては、制限されないが、カルボキシ ル末端のまたはカルボキシル側鎖含有残基の脂肪族エステルまたはアミド、ヒド ロキシル基含有残基のO−アシル誘導体、およびアミノ末端アミノ酸またはアミ ノ基含有残基、例えば、リシンまたはアルギニンのN−アシル誘導体を挙げるこ とができる。アシル基は、C3〜C18直鎖アルキルを含むことによってアルカ ノイルアロイル種を生成するアルキル残基の群から選択される。担体タンパク質 に対する共有結合は、免疫原性部分がハプテンである場合に重要でありうる。 特に、グリコシル化変化があり、例えば、ポリペプチドのグリコシル化パター ンをその合成およびプロセッシング中にまたは更にプロセッシングする段階で修 飾することによって作られる。これを達成するための特に好ましい手段は、通常 このようなプロセッシングを提供する細胞に由来するグリコシル化酵素、例えば 、哺乳動物グリコシル化酵素に対してポリペプチドを暴露することによる。脱グ リコシル化酵素も考えられる。更に、ホスホチロシン、ホスホセリンまたはホス ホトレオニンなどのリン酸化アミノ酸残基を含む、他の僅かな修飾を有する同様 の一次アミノ酸配列の変型がある。 誘導体の主な群は、Flt3リガンドまたはそのフラグメントと他のタンパク 質またはポリペプチドとの共有結合複合体である。これらの誘導体は、N−若し くはC末端融合などの組換え体培養においてまたは反応性側基を介してタンパク 質を架橋する場合の有用性が当該技術分野において知られている原因物質の使用 によって合成することができる。架橋剤による好ましいリガンド誘導部位は、遊 離アミノ基、炭水化物残基およびシステイン残基である。 Flt3リガンドおよび他の相同または異型タンパク質間の融合ポリペプチド を更に提供する。多数の成長因子およびサイトカインはホモ二量体物質であり、 そして反復構築物は、タンパク質分解開裂に対する低減した感受性を含む種々の 利点を有することができる。更に、多数の受容体はシグナルを導入するように二 量体化する必要があり、そして各種二量体リガンドまたはドメイン反復体が望ま れることがある。相同ポリペプチドは、例えば、受容体結合特異性を示すハイブ リッドタンパク質を生じた異なる表面マーカー間の融合でありうる。同様に、誘 導体タンパク質の性質または活性の組合わせを示すと考えられる異型融合を構築 することができる。 典型的な例は、ルシフェラーゼなどの受容体ポリペプチドと、受容体結合セグ メントなどのリガンドのセグメントまたはドメインとの融合であるので、融合リ ガンドの存在または位置は容易に決定することができる。例えば、ダル(Dul l)ら、米国特許第4,859,609号明細書を参照されたい。他の遺伝子融 合パートナーとしては、細菌β−ガラクトシダーゼ、trpE、プロテインA、 β−ラクタマーゼ、α−アミラーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼおよび酵母α −接合因子がある。例えば、ゴドウスキー(Godowski)ら(1988)Science 241:812〜816を参照されたい。 ボーケージおよびカルサーズ(1981)Tetra.Letts.22:1 859〜1862によって記載されたホスホルアミダイト法は、適当な合成DN Aフラグメントを生じる。2本鎖フラグメントは、しばしば、相補鎖を合成し且 つ適当な条件下で該鎖を一緒にアニーリングすることによってかまたは適当なプ ライマー配列と一緒にDNAポリメラーゼを用いて相補鎖を加えることによって 得られる。 このようなポリペプチドは、更に、リン酸化、スルホン化、ビオチニル化、ま たは他の残基、特にリン酸基と同様の分子形状を有するものの付加若しくは除去 によって化学的に修飾されたアミノ酸残基を有することができる。若干の実施態 様において、修飾は有用な標識試薬であるし、または親和性リガンドなどの精製 目標として役立つ。 融合タンパク質は、典型的に、組換え核酸法かまたは合成ポリペプチド法によ って製造される。概して、核酸操作および発現の技術は、例えば、サムブルック ら(1989)Molecular Cloning:A Laborator y Manual (第2版),1〜3巻,コールド・スプリング・ハーバー・ラ ボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory) に記載されている。ポリペプチドの合成技術は、例えば、メリーフィールド(M errifield)(1963)J.Amer.Chem.Soc.85:2 149〜2156;メリーフィールド(1986)Science 232:3 41〜347;およびアサートン(Atherton)ら(1989)Soli d Phase Peptide Synthesis:A Practica l Approach ,IRLプレス(Press),オックスフォードに記載 されている。 本発明は、更に、アミノ酸配列の変化またはグリコシル化以外のFlt3リガ ンドの誘導体の使用を考える。このような誘導体は、化学残基との共有または凝 集結合を伴うことがある。これらの誘導体は、概して、3クラス、すなわち、( 1)塩類、(2)側鎖および末端残基共有結合修飾、並びに(3)例えば、細胞 膜との吸着複合体に分けられる。このような共有結合または凝集誘導体は、免疫 原として、免疫検定における試薬として、またはリガンド若しくは他の結合リ ガントのアフィニティー精製用などの精製法において有用である。例えば、Fl t3リガンド抗原は、当該技術分野において周知の方法により、臭化シアンで活 よって固定化することができるし、または抗Flt3リガンド抗体若しくはその 受容体の検定若しくは精製において用いるためのポリオレフィン表面上に、グル タルアルデヒド架橋を伴うか若しくは伴うことなく吸着させることができる。 Flt3リガンドは、更に、検出可能な基によって標識することができ、例え ば、クロラミンT法によって放射性ヨウ素化することができるし、希土類キレー トに対して共有結合させることができるし、または診断検定において用いるため の別の蛍光残基に対して結合させることができる。Flt3リガンドの精製は、 固定された抗体または受容体によって行なうことができる。 本発明の可溶化されたFlt3リガンドまたはフラグメントは、該リガンドま たはその任意のフラグメントに特異的な抗血清または抗体の産生のために免疫原 として用いることができる。精製リガンドは、タンパク質を含む様々な形の不純 な標品を用いる免疫感作によって製造された単クローン性抗体またはリガンド結 合フラグメントをスクリーニングするのに用いることができる。特に、「抗体」 という用語は、天然抗体の抗原結合フラグメントをも包含する。精製Flt3リ ガンドは、更に、両者とも異常な若しくは独特の生理学的または疾病の症状の診 断薬である高濃度のリガンドまたはリガンド含有細胞フラグメントの存在に反応 して生じた抗体を検出するための試薬として用いることができる。 更に、リガンドフラグメントは、以下にすぐ記載されるように、本発明の抗体 を生じるための免疫原としても役立ちうる。例えば、本発明は、表1に示された ヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列またはそれらを含むタンパ ク質のフラグメントに対して生じた抗体を考える。特に、本発明は、脂質二層の 外側にあると予想される特異的フラグメントに対して結合親和性を有するかまた はそれに対して生じる抗体を考える。 本発明は、更に別の近縁種変異型の単離を考える。サザンおよびノーザンブロ ット分析は、他の哺乳動物に類似の遺伝物質が存在することを確証するはずであ る。Flt3リガンドは、齧歯類、ウサギ目、食肉目、偶蹄目、霊長類などの種 変異型の広範囲に及んでいると考えられる。 本発明は、更に、構造、発現および機能の相違および類似性の両方を表わす関 連抗原の群を単離する手段を提供する。リガンドの多数の生理学的作用の解明は 、リガンドの異なる種変異型の単離および特性決定によって大いに加速される。 特に、本発明は、異なる種における更に別の相同遺伝物質を識別するのに有用な プローブを提供する。 単離された遺伝子は、対応するFlt3リガンドを発現することができない細 胞、例えば、対応するリガンドを欠き且つ負のバックグラウンド活性を示す種の 種類かまたは細胞の形質転換を可能にする。形質転換された遺伝子の発現は、限 定されたまたは単一種変異型を有する抗原に関して純粋な細胞系の単離を可能に する。このアプローチは、任意のFlt3受容体タンパク質の生理学的作用の一 層敏感な検出および識別を可能にする。細胞下フラグメント、例えば、サイトプ ラストまたは膜フラグメントを単離し且つ用いることができる。 リガンドによって与えられた種々の分化機能を働かせる臨界的構造因子の詳細 な分析は、特に、関連クラスのメンバーを比較する場合に最新の分子生物学の標 準法を用いて可能である。例えば、カニングハムら(1989)Science 243:1339〜1336に記載された相同性走査型突然変異誘発技術;並 びにオーダウドら(1988)J.Biol.Chem.263:15985〜 15992;およびレチライター(Lechleiter)ら(1990)EM BO J.9 :4381〜4390で用いられたアプローチを参照されたい。 特に、受容体結合セグメントは、受容体結合親和性および特異性の両方、更に はシグナル伝達において構造的特徴が重要であることを決定するように種変異型 間で置換することができる。一連の異なるリガンド変異型は、異なる受容体種変 異型との相互作用の組合わせの性質を示すリガンドをスリーニングするのに用い られる。 おそらく、細胞内機能は、細胞質ゾルに通常近付きやすい受容体のセグメント に関係していると考えられる。しかしながら、リガンドインターナリゼーション がある種の状況下で起こることがあり、細胞内成分と「細胞外」セグメントとの 相互作用が起こりうる。Flt3リガンドと他の細胞内成分との相互作用の独特 のセグメントは、突然変異誘発または直接的な生化学的手段、例えば、架橋若し くはアフィニティー法によって識別することができる。結晶学的または他の物理 的方法による構造分析もまた応用可能である。シグナル伝達の機序についての研 究としては、更に、アフィニティー法または遺伝学的手段、例えば、突然変異体 の相補性分析によって単離可能でありうる関連成分の研究がある。 Flt3リガンドの発現および制御の研究を更に続ける。リガンドに関係した 制御因子は、分化的な発生上の、組織特異的なまたは他の発現パターンを示すこ とができる。上流または下流の遺伝子部分、例えば、制御因子は興味深い。特に 、発生上のまたは生理学的変異型の、例えば、多数の他にプロセッシングされた 形のリガンドが見出された。例えば、表3を参照されたい。例えば、メッセージ の分化的スプライシングは、リガンドの膜結合型、可溶性型および修飾変異型を もたらすことができる。 リガンドの構造研究は、新規のリガンド、特に、受容体上でアゴニストおよび アンタゴニストの性質を示す類似体の設計をもたらす。これを前に記載されたス クリーニング法と組合わせて、望ましいスペクトルの活性を示すリガンドを単離 することができる。 他の細胞種における発現は、しばしば、特定のリガンドで異なるグリコシル化 を引き起こす。様々な種変異型は、アミノ酸配列以外の構造上の相違に基づく異 なる機能を示すことがある。分化的修飾は分化的機能の原因でありうるし、現在 、作用の解明が可能になっている。 したがって、本発明は、生理学的リガンド−受容体相互作用に関連した重要な 試薬を提供する。前述の説明は主としてマウスFlt3リガンドに的をしぼって きたが、当業者は、本発明が他のリガンド、例えば、ラットおよび他の哺乳動物 種または対立遺伝子変異型、更にはそれらの変異型を包含することを速やかに理 解する。抗体 抗体は、天然に存在する形および組換え体の形の両方の種または対立遺伝子変 異型およびそれらのフラグメントを含む種々のFlt3リガンドに対して生じる ことができる。更に、抗体は、活性型かまたは不活性型のFlt3リガンドに対 しても生じることができる。抗イディオタイプ抗体も考えられる。 リガンドの予め決定されたフラグメントに対する、結合フラグメントおよび一 本鎖変型を含む抗体は、該フラグメントと免疫原性タンパク質との複合体を用い る動物の免疫感作によって生じることができる。単クローン性抗体は、所望の抗 体を分泌する細胞から製造される。これらの抗体は、正常若しくは欠陥Flt3 リガンドに対する結合についてスクリーニングされることができるし、または受 容体によって媒介されるようなアゴニスト若しくはアンタゴニスト活性について スクリーニングされることができる。これらの単クローン性抗体は、通常、少な くともKが約1mM、更に通常は少なくとも約300μM、典型的には少なく とも約10μM、更に典型的には少なくとも約30μM、好ましくは少なくとも 約10μM、そして更に好ましくは少なくとも約3μMまたはそれ以上で結合す る。 抗原結合フラグメントを含む本発明の抗体は、有意の診断上のまたは治療上の 価値を有する。それらは、受容体に対して結合し且つリガンド結合を阻害するま たは生体反応を引き出すリガンドの能力を阻害する強力なアンタゴニストであり うる。更に、抗体は非中和抗体としても有用でありうるし、しかも該抗体がリガ ンドに対して結合する場合に、例えばその表面上でそれを発現する細胞を死滅さ せるように、毒素または放射性核種に対して結合することができる。更に、これ らの抗体は、薬剤または他の治療薬に対して直接的にかまたはリンカーによって 間接的に結合することができるし、しかも薬剤を標的に集中させることができる 。 本発明の抗体は、更に、診断用途において有用でありうる。捕捉または非中和 抗体として、それらが受容体結合を阻害することなくリガンドに対して結合する 能力についてスクリーニングすることができる。中和抗体としては、競合結合検 定において有用でありうる。更に、それらは、Flt3リガンドまたはその受容 体を検出するまたは定量する場合に有用である。 リガンドフラグメントは、他の物質、特にポリペプチドに対して、免疫原とし て用いられる融合または共有結合したポリペプチドのように結合することができ る。リガンドおよびそのフラグメントは、種々の免疫原、例えば、スカシガイの ヘモシアニン、ウシ血清アルブミン、破傷風トキソイド等に対して融合または共 有結合することができる。多クローン性抗血清を製造する方法の説明について、Microbiology ,ホーバー・メディカル・ディビジョン(Hoebe r Medical Division),ハーパー(Harper)およびロ ー(Row),1969年;ランドスタイナー(Landsteiner)(1 962)Specificity of Serological React ions ,ドーバー・パブリケーションズ(Dover Publicatio ns),ニューヨーク、およびウィリアムズ(Williams)ら(1967 )Methods in Immunology and Immunoche mistry ,1巻,アカデミック・プレス(Academic Press) ,ニューヨークを参照されたい。典型的な方法は、抗原による動物の超免疫感作 を必要とする。次に、反復免疫感作直後に被験動物の血液を採取し、そしてγ− グロブリンを単離する。 若干の場合、種々の哺乳動物宿主、例えば、マウス、齧歯類、霊長類、ヒト等 から単クローン性抗体を製造することが望まれる。このような単クローン性抗体 を製造するための技術の説明は、例えば、スティッツ(Stites)ら(監修 )Basic and Clinical Immunology(第4版), ランゲ・メディカル・パブリケーションズ(Lange Medical Pu blications),ロス・アルトス,CA、およびそこにおいて引用され た参考文献;ハーロー(Harlow)およびレイン(Lane)(1988)Antibodies:A Laboratory Manual ,CSHプレ ス;ゴーディング(Goding)(1986)Monoclonal Ant ibodies:Principles and Practice (第2版) アカデミック・プレス,ニューヨーク;そして特に、単クローン性抗体を生じる 一つの方法を論及しているNature 256:495〜497のコーラー( Koler)およびミルスタイン(Milstein)(1975)において見 出すことができる。 簡単に要約すると、この方法は、動物に免疫原を注射することを必要とする。 次に、被験動物を屠殺し、そしてその脾臓から細胞を採取した後、それを骨髄腫 細胞と融合させる。結果は、インビトロで再現することができるハイブリッド細 胞すなわち「ハイブリドーマ」である。次に、ハイブリドーマ集団をスクリーニ ングして、免疫原に対する単一抗体種をそれぞれ分泌する個々のクローンを単離 する。この方法において、得られた個々の抗体種は、免疫原性物質上で認識され た特定の部位に反応して生じた免疫動物からの不死化され且つクローン化された 単B細胞の産物である。 他の適当な技術は、抗原性ポリペプチドに対する、または代わりにファージ若 しくは同様のベクター中の抗体のライブリーの選択に対するリンパ球のインビト ロ暴露を伴う。ヒューズ(Huse)ら(1989)「λファージにおける免疫 グロブリンレパートリーの多数の組合わせライブラリーの継代(Generat ion of a Large Combinatorial Library of the Immunoglobulin Repertoire in Phage Lambda)」,Science 246:1275〜128 1;およびワード(Ward)ら(1989)Nature 341:544〜 546を参照されたい。本発明のポリペプチドおよび抗体は修飾を伴ってまたは 伴うことなく用いることができ、キメラまたはヒト化抗体を含む。しばしば、該 ポリペプチドおよび抗体は、検出可能なシグナルを与える物質を共有結合によっ てかまたは非共有結合によって結合することにより標識される。 広範囲の標識および結合技術が知られており、科学および特許文献の両方で広 く報告されている。適当な標識としては、放射性核種、酵素、基質、補助因子、 阻害剤、蛍光残基、化学発光残基、磁性粒子等がある。このような標識の使用を 教示する特許としては、米国特許第3,817,837号明細書;同第3,85 0,752号明細書;同第3,939,350号明細書;同第3,996,34 5号明細書;同第4,277,437号明細書;同第4,275,149号明細 書;および同第4,366,241号明細書がある。更に、組換え免疫グロブリ ンを製造することができ、カビリー(Cabilly)、米国特許第4,816 ,567号明細書を参照されたい。 本発明の抗体は、更に、タンパク質を単離する場合のアフィニティークロマト グラフィーに用いることができる。抗体が固体支持体、例えば、アガロース、S ことができ、そこにおいて細胞溶解産物をカラムを介して通過させることができ 、カラムを洗浄した後、温和な変性剤の濃度を増加させ、それによって精製Fl t3リガンドタンパク質を遊離させる。 更に、抗体は、特定の発現産物の発現ライブラリーをスクリーニングするのに 用いることができる。通常、この種の方法で用いられる抗体は、抗体結合によっ て抗原の存在を容易に検出させる残基で標識される。 それぞれのFlt3リガンドに対して生じた抗体は、抗イディオタイプ抗体を 生じさせるのにも有用である。これらは、それぞれの抗原の発現に関係した種々 の免疫学的症状を検出するまたは診断する場合に有用である。核酸 記載されたペプチド配列および関連試薬は、例えば、天然起原のFlt3リガ ンドをコードしているDNAクローンを単離する場合に有用である。典型的に、 それはマウスから遺伝子を単離する場合に有用であり、同様の手順を適用して他 の種、例えば、鳥類および哺乳動物などの温血動物から遺伝子を単離する。表3 を参照されたい。クロスハイブリッド形成は、他の種からのリガンドの単離を可 能にする。適当な核酸クローンをうまく単離するのに多数の異なるアプローチが 利用できるはずである。 精製タンパク質または定義されたペプチドは、前記のように標準法によって抗 体を生じさせるのに有用である。合成ペプチドまたは精製タンパク質を免疫系に 与えて、単クローン性または多クローン性抗体を生じることができる。例えば、 コリガン(Coligan)(1991)Current Protocols in Immunology ウィリー/グリーン(Wiley/Green e);およびハーローおよびレイン(1989)Antibodies:A L aboratory Manual ,コールド・スプリング・ハーバー・プレス を参照されたい。或いは、Flt3受容体は特異的結合試薬として用いることが できるし、しかもその結合特異性を利用することができ、抗体と同様に大いに用 いられるであろう。 例えば、特異的結合性組成物は、Flt3リガンドを発現する細胞系から製造 された発現ライブラリーのスクリーニングに用いることができた。スクリーニン グは、表面で発現されたリガンドの標準的な染色でありうるし、またはパニング による。細胞内発現のスクリーニングは、種々の染色または免疫蛍光法手順によ っても達成しうる。該結合性組成物を用いて、リガンドを発現する細胞をアフィ ニティー精製するかまたは選別することができた。 ペプチドセグメントは、更に、ライブラリーをスクリーニングするのに適当な オリゴヌクレオチドを予想するのに用いることができる。遺伝コードを用いて、 スクリーニング用のプローブとして有用な適当なオリゴヌクレオチドを選択する ことができる。例えば、表3を参照されたい。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR) 技術との組合わせにおいて、合成オリゴヌクレオチドはライブラリーから正しい クローンを選択する場合に有用である。相補的配列もまた、プローブまたはプラ イマーとして用いられる。適当なアミノ末端の識別に基づいて、第三のペプチド は特に有用であるべきであり、例えば、アンカーベクター若しくはポリ−A相補 的PCR技術とまたは他のペプチドの相補的DNAと組み合わされるべきである 。 当然ながら、相補的配列もまた有用である。 表3に示された配列を、以下のように配列表で更に定義する。ペプチド 配列番号: 1.(a) 25 (b) 26 (c) 27 (d) 28 (e) 29 2. 30 3. 31 4.(a) 32 (b) 33 5. 34 ヌクレオチド配列 35 MoT110/T118 21 MB8 23ペプチド 配列番号: T118 ヌクレオチド配列 24 アミノ酸配列 22 HuS86/S109 19 S109 20 アミノ末端セグメントをコードしている単離された核酸を単離し且つ配列決定 して、そして以下の配列が得られる。 ACT CCT GAC TGT TAC TTC AGC CAC AGTC CC ATC TCC TCC AAC TTC AAA GTG AAGTT T AGA GAG TTG ACT GAC CAC CTG CTTAAA GAT これをプローブとして用いて、更に長いまたは完全長さクローンを単離すること ができ、他の種若しくは対立遺伝子変異型または他の近縁遺伝子の単離をもたら す。表3および以下の表5を参照されたい。 本発明は、生物学的に活性な対応するFlt3リガンドポリペプチドをコード する単離されたDNAまたはフラグメントの使用を考える。更に、本発明は、適 当な条件下において本明細書中に記載のDNA配列とハイブリッド形成すること ができる生物学的に活性なタンパク質またはポリペプチドをコードする単離され たまたは組換えDNAに関する。前記生物学的に活性なタンパク質またはポリペ プチドは、そのままのリガンドまたはフラグメントでありうるし、そして表1に 開示されたようなアミノ酸配列を有する。更に、本発明は、Flt3リガンドと 相同であるかまたはFlt3リガンドをコードしているcDNAをプローブとし て用いて単離されたタンパク質をコードする単離された若しくは組換えDNAま たはそのフラグメントの使用に関する。単離されたDNAは、5′および3′側 にそれぞれの調節配列、例えば、プロモーター、エンハンサー、ポリ−A付加シ グナル他を有することがある。 「単離された」核酸は、RNA、DNAまたは混合ポリマーなどの核酸であり 、天然の配列、例えば、由来の種からのリボソーム、ポリメラーゼおよびフラン キングゲノム配列を当然伴う他の成分から実質的に分離される。該用語は、その 天然に存在する環境から取出された核酸配列を包含し、組換えまたはクローン化 DNA単離物および化学的に合成された類似体または異種系によって生物学的に 合成された類似体を含む。実質的に純粋な分子としては、単離された形の分子が ある。 単離された核酸は、概して、分子の均一組成物であるが、若干の実施態様にお いては少量の不均一を含む。この不均一は、典型的に、望ましい生物学的機能ま たは活性に臨界的でないポリマー末端または部分で見出される。 「組換え」核酸は、その製造法かまたはその構造によって規定される。例えば 、ある方法によって製造された生成物の製造法に関して、該方法は組換え核酸技 術の使用であり、例えば、ヌクレオチド配列中にヒトの介入、典型的には選択ま たは製造を伴う。或いは、それは、本来は互いに隣接しない二つのフラグメント の融合を含む配列を生じることによって製造された核酸でありうるが、天然に存 在する突然変異体などの自然の生産物を除外する意味である。したがって、例え ば、何等かの天然に存在しないベクターによる細胞の形質転換によって製造され た生成物は、何等かの合成オリゴヌクレオチド法を用いて誘導された配列を含む 核酸と同様に包含される。このようなことは、コドンを同様のまたは同類のアミ ノ酸をコードしている重複コドンで置き換えるのにしばしば行なわれるが、典型 的には、配列認識部位を導入するかまたは除去する。 或いは、一般的に入手可能な天然の形では見出されない望ましい機能組み合わ せを含む単一遺伝物質を生じさせる望ましい機能の核酸セグメントを一緒に結合 することを行なう。制限酵素認識部位は、しばしば、このような人工的操作の標 的であるが、他の部位特異的標的、例えば、プロモーター、DNA複製部位、調 節配列、制御配列または他の有用な特徴を設計によって組み込むことができる。 同様の概念を、融合などの組換えポリペプチドに当てはめる。具体的に挙げられ るのは、これらの抗原のフラグメントと同様のポリペプチドを遺伝コード重複性 によってコードする合成核酸、および種々の異なる種変異型からの配列の融合物 がある。 核酸文脈中の有意の「フラグメント」は、少なくとも約17ヌクレオチド、一 般的には少なくとも20ヌクレオチド、更に一般的には少なくとも23ヌクレオ チド、普通は少なくとも26ヌクレオチド、更に普通は少なくとも29ヌクレオ チド、しばしば少なくとも32ヌクレオチド、更にしばしば少なくとも35ヌク レオチド、典型的には少なくとも38ヌクレオチド、更に典型的には少なくとも 41ヌクレオチド、通常は少なくとも44ヌクレオチド、更に通常は少なくとも 47ヌクレオチド、好ましくは少なくとも50ヌクレオチド、更に好ましくは少 なくとも53ヌクレオチドの隣接したセグメントであり、そして特に好ましい実 施態様においては少なくとも56ヌクレオチドまたはそれ以上である。 Flt3リガンドタンパク質をコードするDNAは、特に、遺伝子、mRNA 、および関連のまたは相同のリガンドをコードするcDNA種、更には別の種か らの相同タンパク質をコードするDNAを同定するのに有用である。霊長類を含 む他の種に相同体が存在すると考えられる。種々のFlt3リガンドタンパク質 が相同であるべきであり、本明細書中に包含される。しかしながら、該リガンド に対して進化の関係が一層遠いタンパク質でさえも、それらが十分に相同である ならば、適当な条件下においてこれらの配列を用いて容易に単離することができ る。霊長類Flt3リガンドタンパク質は特に興味深い。 本発明は、更に、本明細書中に記載の単離されたDNAと同一のまたは極めて 相同のDNA配列を有する組換えDNA分子およびフラグメントに関する。特に 、該配列は、しばしば、転写、翻訳およびDNA複製を制御するDNAセグメン トに対して機能的に結合している。或いは、イントロンを含むようなゲノム配列 に由来する組換え体クローンは、例えば、形質転換細胞および生物を含む形質転 換実験に、並びに遺伝子治療に有用である。例えば、ロイット(Roitt)( 監修)Encyclopedia of Immunology アカデミック ・プレス,サン・ディエゴ,1502〜1504頁のグッドナウ(Goodno w)(1992)「形質転換動物(Transgenic Animals)」 ;トラヴィス(Travis)(1992)Science 256:1392 〜1394;クーン(Kuhn)ら(1991)Science 254:70 7〜710;カペッチ(Capecchi)(1989)Science 24 : 1288;ロバートソン(Robertson)(1987)(監修)Tera tocarcinomas and Embryonic Stem Cell s:A Practical Approach IRLプレス,オックスフォ ード;およびローゼンバーグ(Rosenberg)(1992)J.Clin ical Oncology 10:180〜199を参照されたい。 相同核酸配列は、比較した場合、有意の類似性を示す。核酸の相同性の基準は 、当該技術分野において一般的に用いられる配列比較による相同性の尺度である かまたはハイブリッド形成条件に基づく。ハイブリッド形成条件は以下に詳細に 記載されている。 核酸配列比較文脈中の実質的相同性とは、セグメントかまたはそれらの相補鎖 が、比較した場合、適当なヌクレオチド挿入または欠失を伴って最適に配列され た場合に、ヌクレオチドの少なくとも約50%、一般的には少なくとも56%、 更に一般的には少なくとも59%、普通は少なくとも62%、更に普通は少なく とも65%、しばしば少なくとも68%、更にしばしば少なくとも71%、典型 的には少なくとも74%、更に典型的には少なくとも77%、通常は少なくとも 80%、更に通常少なくとも約85%、好ましくは少なくとも約90%、更に好 ましくは少なくとも約95〜98%またはそれ以上で、そして特別な実施態様に おいては約99%またはそれ以上の高さのヌクレオチドで同一であることを意味 する。 或いは、セグメントが選択的ハイブリッド形成条件下において、典型的には表 2に由来する配列を用いてある鎖またはその相補鎖に対してハイブリッド形成す る場合、実質的な相同性が存在する。典型的には、少なくとも約30ヌクレオチ ドの伸長にわたって少なくとも約55%の相同性、好ましくは少なくとも約25 ヌクレオチドの伸長にわたって少なくとも約65%、更に好ましくは少なくとも 約75%、そして最も好ましくは約20ヌクレオチドにわたって少なくとも約9 0%の相同性が存在する場合に選択的ハイブリッド形成が起こる。カネヒサ(K anehisa)(1984)Nuc.Acids Res.12:203〜2 13を参照されたい。 記載のような相同性比較長さは、更に長い伸長部分にわたっていてよく、若干 の実施態様においては少なくとも約17ヌクレオチド、通常は少なくとも約20 ヌクレオチド、更に通常は少なくとも約24ヌクレオチド、典型的には少なくと も約28ヌクレオチド、更に典型的には少なくとも約40ヌクレオチド、好まし くは少なくとも約50ヌクレオチド、そして更に好ましくは少なくとも約75〜 100ヌクレオチドまたはそれ以上の伸長部分にわたる。 ハイブリッド形成文脈中の相同性に関する緊縮条件は、塩、温度、有機溶媒お よび他のパラメーター、典型的にはハイブリッド形成反応において制御されたも のの緊縮組み合わせ条件である。緊縮温度条件としては、通常、約30℃を越え る、更に通常は約37℃を越える、典型的には約45℃を越える、更に典型的に は約55℃を越える、好ましくは約65℃を越える、そして更に好ましくは約7 0℃を越える温度がある。緊縮塩条件は、普通は約1000mM未満、通常は約 500mM未満、更に通常は約400mM未満、典型的には約300mM未満、 好ましくは約200mM未満、そして更に好ましくは約150mM未満である。 しかしながら、いずれか一つのパラメーターの尺度よりもパラメーターの組み合 わせがはるかに重要である。例えば、ウェットマー(Wetmur)およびデー ビッドソン(Davidson)(1968)J.Mol.Biol.31:3 49〜370を参照されたい。 他の哺乳動物種からのFlt3リガンドは、近縁種の交雑種ハイブリッド形成 によってクローン化し且つ単離することができる。例えば、以下を参照されたい 。均一性は遠縁種間では比較的低いことがあり、したがって、比較的近縁の種の ハイブリッド形成が賢明である。或いは、種特異性をほとんど示さない抗体標品 の製造は、発現クローニングアプローチにおいて有用でありうる。Flt3リガンドの製造:模擬 Flt3リガンドまたはそのフラグメントをコードするDNAは、化学的合成 、cDNAライブラリーのスクリーニング、または広範囲の細胞系若しくは組織 試料から製造されたゲノムライブラリーをスクリーニングすることによって得る ことができる。 このDNAは、例えば、多クローン性または単クローン性抗体を生じさせるの に順次に用いることができる完全長さリガンドまたはフラグメントの合成のため に;結合実験のために;修飾分子の構築および発現のために;そして構造/機能 研究のために広範囲の細胞宿主において発現させることができる。それぞれの抗 原またはそのフラグメントは、適当な発現ベクターによって形質転換またはトラ ンスフェクトされた宿主細胞において発現することができる。これらの分子は、 組換え体宿主に由来するもの以外のタンパク質または細胞混入物を含まないよう に実質的に精製することができ、したがって、薬学的に許容しうる担体および/ または希釈剤と組合わされた場合の薬剤組成物において特に有用である。抗原ま たはその部分は、他のタンパク質との融合物として発現することができる。 発現ベクターは、典型的に、適当な宿主細胞において認識される適当な遺伝制 御因子に対して通常機能的に結合した所望の抗原遺伝子またはそのフラグメント を含む自己複製性DNAまたはRNA構築物である。これらの制御因子は、適当 な宿主中で発現することができる。発現させるのに必要な制御因子の具体的な種 類は、用いられる最終宿主細胞に依る。概して、遺伝制御因子としては、原核生 物プロモーターシステムまたは真核生物プロモーター発現制御システムを挙げる ことができ、典型的には、転写プロモーター、転写の開始を制御する任意のオペ レーター、mRNA発現レベルを高める転写エンハンサー、適当なリボソーム結 合部位をコードする配列、並びに転写および翻訳を終結させる配列がある。更に 、発現ベクターは、通常、宿主細胞とは無関係にベクターを複製させる複製起点 を含む。 本発明のベクターは、典型的には生物学的に活性なポリペプチドをコードして いるFlt3リガンドをコードするDNAまたはそのフラグメントを含む。該D NAは、ウイルスプロモーターの制御下にありうるし且つ選択マーカーをコード することができる。本発明は、更に、原核生物または真核生物宿主中でFlt3 リガンドをコードする真核性cDNAを発現することができるこのような発現ベ クターの使用を考えるが、ここにおいて、該ベクターは宿主と適合しうるし、そ して該リガンドをコードする真核性cDNAは、該ベクターを含む宿主の増殖が 当該cDNAを発現するようにベクター中に挿入される。通常、発現ベクターは 、、望ましい遺伝子の細胞当りの全コピー数を大きく増加させるように、それら の宿主細胞における安定な複製のためにまたは増幅のために設計される。発現ベ ク ターが宿主細胞中で複製することは必ずしも必要ではなく、例えば、宿主細胞に よって認識される複製起点を含まないベクターを用いて様々な宿主においてリガ ンドまたはそのフラグメントを一時的に発現させることが可能である。更に、組 換えによって宿主DNA中へのFlt3リガンドまたはそのフラグメントの組込 みを引き起こすベクターを用いること、または内因性遺伝子の発現を制御するプ ロモーターを組込むことも可能である。 本明細書中で用いられるベクターは、プラスミド、ウイルス、バクテリオファ ージ、組込み可能なDNAフラグメント、および宿主のゲノム中へのDNAフラ グメントの組込みを可能にする他のビヒクルを含む。発現ベクターは、機能的に 結合した遺伝子の発現をもたらす遺伝制御因子を含む特殊なベクターである。プ ラスミドは、最も一般的に用いられる形のベクターであるが、均等な機能を与え 且つ当該技術分野において知られているまたは知られることになる他の形のベク ターはいずれも本明細書中で用いるのに適している。例えば、ポーウェルズ(P ouwels)ら(1985年および補遺)Cloning Vectors: A Laboratory Manual ,エルセビア(Elsevier), ニューヨークおよびロドリクツ(Rodriquez)ら(1988)(監修)Vectors:A Survey of Molecular Clonin g Vectors and Their Uses ,バタースワース(But tersworth),ボストン,MAを参照されたい。 形質転換細胞としては、好ましくは、組換えDNA技術を用いて構築されたベ クターを含むFlt3リガンド遺伝子によって形質転換またはトランスフェクト された哺乳動物細胞がある。形質転換された宿主細胞は、通常、リガンドまたは そのフラグメントを発現するが、クローニング、増幅およびそのDNAの操作の 目的にはタンパク質を発現させる必要はない。本発明は、更に、栄養培地中で形 質転換細胞を培養し、それによって培養物中にタンパク質を蓄積させることを考 える。該タンパク質は、培養物からかまたは培地から回収することができる。 本発明の目的のために、DNA配列が互いに機能的に関係している場合、それ らを機能的に結合させる。例えば、プレ配列または分泌リーダーのDNAがプレ タンパク質として発現されるかまたはポリペプチドを細胞膜に対して向けること 若しくはポリペプチドの分泌に関与している場合、それを該ポリペプチドに対し て機能的に結合させる。プロモーターがポリペプチドの転写を制御する場合、そ れをコーディング配列に対して結合させ;リボソーム結合部位が翻訳を可能にす るように配置されている場合、それをコーディング配列に対して結合させる。通 常、機能的に結合したとは、隣接しているおよび読み枠中にあるという意味であ るが、しかしながら、リプレッサー遺伝子などの若干の遺伝因子は、隣接して結 合されていないが、順次に発現を制御するオペレーター配列に対してはなお結合 している。 適当な宿主細胞としては、原核生物、下等真核生物および高等真核生物がある 。原核生物としては、グラム陰性およびグラム陽性両方の微生物、例えば、大腸 菌(E.coli)および枯草菌(B.subtilis)がある。下等真核生 物としては、酵母、例えば、S.セレビシエ(cerevisiae)およびピ キア(Pichia)、並びにディクティオステリウム(Dictyostel lium)属の種がある。高等真核生物としては、昆虫細胞および鳥類などの非 哺乳動物起原、並びにヒト、霊長類および齧歯類などの哺乳動物起原の両方の動 物細胞から樹立された組織培養細胞系がある。 原核生物宿主−ベクター系としては、多数の異なる種の広範囲のベクターがあ る。本明細書中で用いたように、大腸菌およびそのベクターは、他の原核生物に おいて用いられた均等なベクターを含むように一般的に用いられる。DNAを増 幅させるための典型的なベクターは、pBR322または多数のその誘導体であ る。Flt3リガンドまたはそのフラグメントを発現させるのに用いることがで きるベクターとしては、制限されないが、lacプロモーター(pUC−系列) ;trpプロモーター(pBR322−trp);Ippプロモーター(pIN −系列);λ−pPまたはpRプロモーター(pOTS);またはptac(p DR540)などのハイブリッドプロモーターを含むものなどのベクターがある 。ロドリゲツ(Rodriguez)およびデンハルト(Denhardt)( 監修)Vectors:A Survey of Molecular Clo ning Vectors and Their Uses ,バタースワ ース,ボストン,10章,205〜236頁のブロシウス(Brosius)ら (1988)「λ−、trp−、lac−およびIpp誘導プロモーターを用い る発現ベクター(Expression Vectors Employing Lambda−,trp−,lac−,and Ipp−derived P romoters)」を参照されたい。 酵母およびディクティオステリウムなどの下等真核生物は、ベクターを含むF lt3リガンド配列によって形質転換することができる。本発明の目的のための 最も一般的な下等真核生物宿主は、パン酵母であるサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomyces cerevisiae)である。それは、下等 真核生物を一般的に表わすのに用いられるが、多数の他の菌株および種もまた利 用可能である。酵母ベクターは、典型的に、複製起点(組込み型を除いて)、選 択遺伝子、プロモーター、所望のタンパク質またはそのフラグメントをコードし ているDNA、並びに翻訳終結、ポリアデニル化および転写終結のための配列か ら成る。 酵母の適当な発現ベクターとしては、3−ホスホグリセレートキナーゼおよび 種々の他の解糖酵素遺伝子プロモーターのような構成性プロモーターまたはアル コールデヒドロゲナーゼ2プロモーター若しくはメタロチオニンプロモーターの ような誘導プロモーターがある。適当なベクターとしては、以下の種類の誘導体 がある。自己複製性低コピー数(YRp−系列など)、自己複製性高コピー数( YEp−系列など);組込み型(YIp−系列など)またはミニ染色体(YCp −系列など)。 高等真核生物組織培養細胞は、機能的に活性なFlt3リガンドタンパク質の 発現に好ましい宿主細胞である。原則として、昆虫バキュロウイルス発現系など の高等真核生物組織培養細胞系は、無脊椎動物起原であろうと脊椎動物起原であ ろうといずれも使用可能である。しかしながら、共翻訳によっても翻訳後によっ ても、プロセッシングの点においては哺乳動物細胞が好ましい。このような細胞 の形質転換またはトランスフェクションおよび増殖は常套手段となっている。 有用な細胞系の例としては、ヒーラ細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CH O)細胞系、乳児ラット腎臓(BRK)細胞系、昆虫細胞系、トリ細胞系および サル(COS)細胞系がある。このような細胞系の発現ベクターは、通常、複製 起点、プロモーター、翻訳開始部位、RNAスプライス部位(ゲノムDNAを用 いる場合)、ポリアデニル化部位および転写終結部位を含む。これらのベクター は、通常、選択遺伝子または増幅遺伝子も含む。 適当な発現ベクターは、例えば、アデノウイルス、SV40、パルボウイルス 、ワクシニアウイルスまたはサイトメガロウイルスからのような起原に由来する プロモーターを有するプラスミド、ウイルスまたはレトロウイルスでありうる。 適当な発現ベクターの典型的な例としては、pCDNA1;pCD、オカヤマ( Okayama)ら(1985)Mol.Cell Biol.5:1136〜 1142を参照されたい;pMC1neoポリA、トーマス(Thomas)ら (1987)Cell 51:503〜512;およびバキュロウイルスベクタ ー、例えば、pAC 373またはpAC 610がある。 しばしば、独特のまたは一定のグリコシル化パターンを与える系においてFl t3リガンドポリペプチドを発現させることが望まれる。この場合、通常のパタ ーンは、発現系によって自然に与えられるものである。しかしながら、該パータ ンは、異種発現系に導入された適当なグリコシル化タンパク質に対して、グリコ シル化されていない形などのポリペプチドを暴露することによって修飾可能であ る。例えば、Flt3リガンド遺伝子は、哺乳動物または他のグリコシル化酵素 をコードしている1種類またはそれ以上の遺伝子によって共形質転換することが できる。このアプローチを用いると、若干の哺乳動物グリコシル化パターンは原 核生物または他の細胞中で達成できるまたは近似する。 Flt3リガンドまたはそのフラグメントは、細胞膜に対してホスファチジル イノシトール(PI)結合されるように工学処理されうるが、ホスファチジルイ ノシトール開裂酵素、例えば、ホスファチジルイノシトールホスホリパーゼCに よる処理によって膜から除去することができる。これは、生物学的に活性な形で 抗原を放出し、そしてタンパク質化学の標準法による精製を可能にする。例えば 、ロ−(Low)ら(1989)Biochim.Biophys.Acta 988 :427〜454;ツェ(Tse)ら(1985)Science 23 :1003〜1008;およびブルンナー(Brunner)ら(1991)J. Cell Biol.114 :1275〜1283を参照されたい。 Flt3リガンドが特性決定された現在、そのフラグメントまたは誘導体は、 ペプチドを合成する慣用法によって製造することができる。これらには、ステュ ワート(Stewart)およびヤング(Young)(1984)Solid Phase Peptide Synthesis ,ピアス・ケミカル・カン パニー(Pierce Chemical Co.),ロックフオード,IL; ボダンツキー(Bodanszky)およびボダンツキー(1984)The Practice of Peptide Synthesis ,スプリンガー ・フェアラーク(Springer−Verlag),ニューヨーク;およびボ ダンツキー(1984)The Principles of Peptide Synthesis ,スプリンガー・フェアラーク,ニューヨークに記載され ているような方法がある。 例えば、アジド法、酸塩化物法、酸無水物法、混合無水物法、活性エステル法 (例えば、p−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエステ ルまたはシアノメチルエステル)、カルボジイミダゾール法、酸化的還元的法、 またはジシクロヘキシルカルボジイミド(DCCD)/添加剤法を用いることが できる。固相および液相合成は両方とも前述の方法に応用できる。 Flt3リガンド、フラグメントまたは誘導体は、ペプチド合成において典型 的に用いられる上記方法により、概して、配列中においてアミノ酸を末端アミノ 酸に対して一つ一つ縮合させることを含むいわゆる段階法によってかまたは末端 アミノ酸に対してペプチドフラグメントをカップリングさせることによって適当 に製造される。カップリング反応で用いられないアミノ基は、典型的に、間違っ た位置でカップリングすることがないように保護される。 固相合成を用いる場合、C末端アミノ酸を不溶性担体または支持体に対してそ のカルボキシル基によって結合させる。不溶性担体は、それが反応性カルボキシ ル基に対する結合能力を有する限りにおいて特に制限されない。このような不溶 性担体の例としては、ハロメチル樹脂、例えば、クロロメチル樹脂またはブロモ メチル樹脂、ヒドロキシメチル樹脂、フェノール樹脂、t−アルキルオキシカル ボニル−ヒドラジド化樹脂等がある。 アミノ基が保護されたアミノ酸を、その活性カルボキシル基および前に生成さ れたペプチドまたは鎖の反応性アミノ基の縮合によって配列中で結合して、ペプ チドを一つ一つ合成する。完全な配列を合成した後、ペプチドを不溶性担体から 分離してペプチドを生じる。この固相法は、概して、メリーフィールドら(19 63)によってJ.Am.Chem.Soc.85:2149〜2156に記載 されている。 製造されたリガンドおよびそのフラグメントは、ペプチド分離によって、例え ば、抽出、沈殿、電気泳動および様々な形のクロマトグラフィー等によって反応 混合物から単離し且つ精製することができる。本発明のFlt3リガンドは、そ の望ましい使用に応じた様々な精製度で得ることができる。精製は、本明細書中 に開示されたタンパク質精製技術の使用によってまたは免疫吸着アフィニティー クロマトグラフィーにおいて本明細書中に記載された抗体の使用によって達成す ることができる。 この免疫吸着アフィニティークロマトグラフィーは、最初に抗体を固体支持体 に対して結合させた後、結合した抗体を、適当な起原細胞の可溶化溶解産物、リ ガンドを発現する他の細胞の溶解産物、またはFlt3リガンドをDNA技術の 結果として生産する細胞の溶解産物または上澄みと接触させることによって行な われ、以下を参照されたい。用途 本発明は、本明細書中の他のところ、例えば、発生上の異常についての概説に おいてまたは以下の診断用キットの説明において記載の診断用途において用いら れる試薬を提供する。 本発明は、更に、有意の治療効果を有する試薬を提供する。Flt3リガンド (天然に存在するまたは組換え体)、そのフラグメントおよびそれに対する抗体 は、Flt3リガンドに対する結合親和性を有すると定義された化合物と一緒に 、癌状態などの異常増殖または変性状態を含む異常な生理学または発生に関係し た症状の治療において有用であるべきである。特に、リンパ系細胞の発生の調節 が考えられるが、性腺および神経細胞などの非リンパ系組織上のより広範な組織 分布は、このような組織の発生が同様に反応することを示唆している。 異常増殖、再生、変性および委縮は、本明細書中で提供された組成物を用いる 適当な治療処置によって調節することができる。例えば、Flt3リガンドによ る異常発現または異常シグナリングに関係した疾患または障害は、該リガンドの アゴニストまたはアンタゴニストの適当な標的であるべきである。該リガンドは 、自己免疫疾患などの免疫学的応答に影響を与えるリンパ系細胞などの造血系細 胞の調節または発生においてある役割を果たしていると考えられる。 他の異常な発生上の状態は、ノーザンブロット分析によってFlt3受容体m RNAを有することが分かった細胞種のそれぞれにおいて知られている。バーコ ウ(Berkow)(監修)The Merck Manual of Dia gnosis and Therapy ,メルク・アンド・カンパニー(Mer ck & Co.),ローウェー,N.J.;およびトルン(Thorn)ら、Harrison′s Principles of Internal Me dicine ,マクグロー・ヒル,N.Y.を参照されたい。例えば、神経およ び脳の異常は、例えば、脳血管性疾患、CNS新生物、脱髄疾患および筋ジスト ロフィーに存在する。肝臓障害、腎臓障害、心肺障害および他の難点が、しばし ば医学的症状を引き起こす。これらの難点は、本明細書中で与えられた組成物を 用いる予防または治療を受けやすいかもしれない。 組換えFlt3リガンドまたはFlt3リガンド抗体は、精製した後、患者に 投与することができる。これらの試薬は、例えば、免疫原性アジュバントなどの 慣用的な薬学的に許容しうる担体または希釈剤中の追加の活性または不活性成分 と一緒に治療使用するために、生理学的に無害な安定化剤および賦形剤と一緒に 組合わせることができる。これらの組合わせは、滅菌濾過し、そして用量バイア ル中での凍結乾燥または安定な水性製剤中での貯蔵によるように剤形にすること ができる。本発明は、更に、抗体または補体結合ではない形を含むその結合フラ グメントの使用を考える。 Flt3受容体またはそのフラグメントを用いる薬剤スクリーニングは、Fl t3リガンドに対して結合親和性を有する化合物を識別するように行なうことが でき、関連成分の単離を含む。次に、引続きの生物学的検定を用いて、該化合物 が固有の剌激活性を有するかどうか、したがって、それがリガンドの活性を阻止 するという点でブロッカーまたはアンタゴニストであるかどうかを確認すること ができる。同様に、固有の刺激活性を有する化合物は受容体を活性化することが でき、したがって、それがFlt3リガンドの活性を刺激するという点でアゴニ ストである。本発明は、更に、Flt3リカンドに対する抗体のアンタゴニスト としての治療使用を考える。このアプローチは、他のFlt3リガンド種変異型 と一緒に特に有用であるべきである。 有効な治療に必要な試薬の量は、投与手段、標的部位、患者の生理学的状態お よび投与される他の薬剤を含む多数の異なる因子による。したがって、処置用量 は、安全性および効力を最適にするように滴定されるべきである。典型的に、イ ンビトロで用いられる用量は、これらの試薬の生体位投与に有用な量での有用な 指標を与えることができる。特定の疾患の治療の有効量についての動物実験は、 ヒト用量の指標を更に予測させる。 様々な考察は、例えば、ギルマン(Gilman)ら(監修)(1990) he Pharmacological Bases of Therapeu tics ,第8版,ペルガモン・プレス;およびRemington′s Ph armaceutical Sciences ,第17版,(1990),マク ・パブリッシング・カンパニー(Mack Publishing Co.), イーストン,ペンシルベニアに記載されている。投与法は、それらの中におよび 以下に、例えば、経口、静脈内、腹腔内または筋肉内投与、経皮拡散、その他に ついて論及されている。 薬学的に許容しうる担体としては、水、食塩水、緩衝液、およびMerck Index ,メルク・アンド・カンパニー,ローウェー,ニュージャージーなど に記載された他の化合物がある。用量範囲は、適当な担体と一緒に、普通は1m M濃度より少ない、典型的には約10μM濃度未満、通常は約100nM未満、 好ましくは約10pM(ピコモル)未満、そして最も好ましくは約1fM(フェ ムトモル)未満量であると予想される。徐放性製剤または徐放性装置は、しばし ば連続投与用に用いられる。 Flt3リガンド、そのフラグメント並びにそれに対する抗体またはそのフラ グメント、アンタゴニストおよびアゴニストは、治療される宿主に対して直接的 に投与することができるし、或いは、化合物の寸法に応じて、それらを投与する 前に卵アルブミンまたは血清アルブミンなどの担体タンパク質にそれらを結合さ せるのが望ましいことがある。治療用製剤は、いずれの慣用的な製剤でも投与す ることができる。 活性成分を単独で投与することは可能であるが、製剤として与えることが好ま しい。典型的に、製剤は、前記に定義の少なくとも1種類の活性成分を、その1 種類またはそれ以上の許容しうる担体と一緒に含む。それぞれの担体は、他の成 分と相溶性であり且つ患者にとって無害であるという点で薬学的にも生理学的に も許容されうるべきである。製剤としては、経口、肛門、鼻または非経口(皮下 、筋肉内、静脈内および皮内を含む)投与に適したものがある。 製剤は、便宜上、単位剤形で与えられることができ、当該薬学技術分野におい て周知のいずれの方法によっても製造することができる。例えば、ギルマンら( 監修)(1990)The Pharmacological Bases o f Therapeutics ,上記;およびRemington′s Pha rmaceutical Sciences ,上記;エイビス(Avis)ら( 監修)(1993)Pharmaceutical Dosage Forms :Parenteral Medications デッカー(Dekker) ,ニューヨーク;リーバーマン(Lieberman)ら(監修)(1990)Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets , デッカー,ニューヨーク;およびリーバーマンら(監修)(1990)Phar maceutical Dosage Forms:Disperse Sys tems ,デッカー,ニューヨークを参照されたい。 本発明の治療は、他の化学療法薬または化学的予防薬と組合わせるかまたは一緒 に用いることができる。 本発明のFlt3リガンドは天然に存在するものも組換え体も、化合物のタン パク質に対する結合活性についてスクリーニングすることができるキットおよび 検定法において特に有用である。近年、自動検定のいくつかの方法が、いく万も の化合物を短時間でスクリーニングすることを可能にするように開発されてきた 。例えば、固体支持体上で合成された多数の定義されたポリマーによる結合親和 性 の検査手段を記載しているフォドア(Fodor)ら(1991)Scienc 251:767〜773を参照されたい。適当な検定の開発は、本発明によ って提供される多量の精製可溶性Flt3リガンドの利用可能性によって大きく 促進されうる。 例えば、アンタゴニストは、通常、リガンドがいったん構造的に定義されると 見つけることができる。潜在的なリガンド類似体の試験は、精製Flt3受容体 を用いる高度に自動化された検定法の開発によって現在可能である。特に、新規 のアゴニストおよびアンタゴニストは、本明細書中に記載のスクリーニング技術 を用いることによって発見される。特に重要であるのは、多数のFlt3受容体 に対して組合わせの結合親和性を有することが分かった化合物、例えば、Ftl 3リガンドの種変異型のアンタゴニストとして役立ちうる化合物である。 本発明は、種々の薬剤スクリーニング技術のいずれかにおいて組換え受容体を 用いることによって化合物をスクリーニングするのに特に有用である。特定のリ ガンドのスクリーニングにおいて組換えタンパク質を用いる利点としては、(a )特定の起原に由来するFlt3受容体の改良された更新可能な起原;(b)検 定においてより良いシグナル対ノイズ比を与える潜在的により大きい細胞当りの リガンド数;および(c)種変異型特異性(理論上、より大きい生物学的および 疾患特異性を与える)がある。 薬剤スクリーニングの一つの方法は、Flt3受容体を発現する組換えDNA 分子によって安定して形質転換される真核生物または原核生物宿主細胞を用いる 。他のいずれからの単離においても受容体を発現する細胞を単離することができ る。このような細胞は、生存しうる状態でも固定された状態でも、標準的なリガ ンド/受容体結合検定に用いることができる。細胞反応を検出する鋭敏な方法を 記載しているパース(Parce)ら(1989)Science 246:2 43〜247;およびオウィキ(Owicki)ら(1990)Proc.Na t′l.Acad.Sci.USA 87:4007〜4011も参照されたい 。 競合検定は、リガンドに対して既知の結合親和性を有する標識受容体または抗 体、例えば、125I−抗体、および結合組成物に対する結合親和性が測定され る試験試料と細胞(Flt3リガンド源)を接触させ且つ一緒にインキュベート する場合に特に有用である。次に、結合したおよび遊離の標識結合組成物を分離 して、リガンド結合度を評価する。 結合した試験化合物の量は、既知の源に結合した標識受容体の量に反比例する 。多数の技術の内のいずれか一つを用いて遊離リガンドから結合型を分離して、 リガンド結合度を評価することができる。この分離工程は、典型的に、フィルタ ーに付着させた後洗浄、プラスチックに付着させた後洗浄、または細胞膜の遠心 分離などの手順を必要とすることがあった。更に、生存しうる細胞を用いて、F lt3リガンドに媒介された機能に対する薬剤の効果、例えば、二次メッセンジ ャー濃度、すなわち、Ca++;細胞増殖;イノシトールリン酸プール変化;その 他についてスクリーニングすることができた。いくつかの検出法、例えば、近接 好感度検出系は分離工程の省略を可能にする。カルシウム感受性染料は、蛍光光 度計または蛍光細胞選別装置によってCa++濃度を検出するのに有用である。 もう一つの方法は、Flt3リガンド源として形質転換された真核生物または 原核生物宿主細胞からの膜を利用する。これらの細胞は、工学処理された膜に結 合した形などのFlt3リガンドの発現を支配するDNAベクターによって安定 して形質転換される。本質的に、膜は細胞から調製され且つ何等かの受容体/リ ガンド結合検定、例えば、上記の競合検定において用いられると考えられる。 更にもう一つのアプローチは、形質転換された真核生物または原核生物宿主細 胞からの可溶化された未精製のまたは可溶化された精製Flt3リガンドを用い ることである。これは、増加した特異性、自動化する能力および高薬剤試験効率 の利点を伴って「分子」結合検定を可能にする。 もう一つの薬剤スクリーニング技術は、Flt3受容体に対する適当な結合親 和性を有する化合物の高効率スクリーニングを提供する、および1984年9月 13日公開のガイセン(Geysen)、欧州特許出願第84/03564号明 細書に記載されているアプローチを行なう。最初に、多数の異なる小ペプチド試 験化合物を固体支持体、例えば、プラスチックピンまたは何か他の適当な表面上 で合成する。次に、ピン全部を可溶化された未精製のまたは可溶化された精製F lt3受容体と反応させ且つ洗浄する。次の工程は、結合したFlt3受容体の 検出を行なう。 論理的薬剤設計は、更に、Flt3リガンドおよび他のエフェクターまたは類 似体の分子形状の構造研究に基づくことができる。エフェクターは、リガンド結 合に反応して他の機能を媒介する他のタンパク質、または受容体と通常相互作用 する他のタンパク質でありうる。特定の他のタンパク質と相互作用する部位を決 定するための一つの手段は、物理的構造決定技術、例えば、X線結晶学または2 次元NMR技術である。これらは、アミノ酸残基が分子接触部分を形成すること に関して指標を与える。タンパク質構造決定の詳細な説明については、例えば、 ブルンデル(Blundell)およびジョンソン(Johnson)(197 6)Protein Crystallography,アカデミック・プレス ,ニューヨークを参照されたい。 精製Flt3リガンドは、前述の薬剤スクリーニング技術において用いるため にプレート上に直接塗布することができる。しかしながら、これらのリガンドに 対する非中和抗体を捕捉抗体として用いて、それぞれのリガンドを固相上に固定 することができる。キット 本発明は、更に、Flt3リガンドまたはFlt3受容体の存在を検出するた めの種々の診断用キットおよび方法におけるFlt3リガンドタンパク質、その フラグメント、ペプチドおよびそれらの融合生成物の使用を考える。典型的に、 該キットは、ある一定のFlt3リガンドペプチド若しくは遺伝子セグメントか または、受容体フラグメント若しくは抗体などの一方若しくは他を認識する試薬 が入っている区画を有する。 Flt3リガンドに対する試験化合物の結合親和性を決定するためのキットは 、典型的に、試験化合物;標識化合物、例えば、リガンドに対する既知の結合親 和性を有する受容体または抗体;Flt3リガンド源(天然に存在するまたは組 換え体);および遊離標識化合物から結合型を分離するための手段、例えば、リ ガンドを固定するための固相を含む。いったん化合物がスクリーニングされると 、リガンドに対する適当な結合親和性を有するものは、当該技術分野において周 知のように適当な生物学的検定で評価されて、それらが受容体に対してアゴニス ト として作用するかまたはアンタゴニストとして作用するかどうかを決定すること ができる。組換えFlt3リガンドポリマーの利用可能性は、更に、このような 検定を較正するための十分に定義された基準を与える。 試料中のFlt3リガンドなどの濃度を決定するのに好ましいキットは、典型 的に、該リガンドに対する既知の結合親和性を有する受容体または抗体などの標 識化合物、リガンド源(天然に存在するまたは組換え体)および遊離標識化合物 から結合型を分離するための手段、例えば、Flt3リガンドを固定するための 固相を含む。通常、試薬が入っている区画および取扱説明書が与えられる。 Flt3リガンドまたはリガンドフラグメントに特異的な、抗原結合性フラグ メントを含む抗体は、高濃度のFlt3リガンドおよび/またはそのフラグメン トの存在を検出する診断用途において有用である。このような診断検定は、溶解 産物、生細胞、固定細胞、免疫蛍光法、細胞培養物、体液を用いることかできる し、そして更に、血清中のリガンドに関係した抗原または類似のものの検出を行 なうことができる。診断検定は、均一(遊離試薬と抗原−リガンド複合体との分 離工程を伴わない)または不均一(分離工程を伴う)でありうる。種々の商業的 検定法、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)、酵素結合イムノソルベント 検定法(ELISA)、酵素免疫検定法(EIA)、酵素多形免疫検定技術(E MIT)、基質標識蛍光免疫検定法(SLFIA)等がある。例えば、未標識抗 体は、標識されている且つFlt3リガンドまたはその特定のフラグメントに対 する抗体を認識する二次抗体を用いることによって用いることができる。同様の 検定は、文献中で広範囲に論及されており、例えば、ハーローおよびレイン(1 988)Antibodies:A Laboratory Manual,C SHを参照されたい。 抗イディオタイプ抗体は、Flt3リガンドに対する抗体の存在を診断するの に同様に用いることができ、それ自体が様々な異常状態の診断薬でありうる。例 えば、Flt3リガンドの過剰生産は、特に、癌または異常分化などの増殖細胞 状態における異常な生理学的状態の診断薬でありうる種々の免疫学的反応を生じ させることがある。 しばしば、診断検定のための試薬は、検定の感度を最適にするようにキットで 与えられる。本発明のためには、検定の性質に応じて、プロトコルおよび標識、 標識されたか若しくは未標識の抗体若しくは受容体、または標識Flt3リガン ドが与えられる。これは、通常、他の添加剤、例えば、緩衝剤、安定化剤、シグ ナル生産に必要な物質、例えば、酵素の基質等と一緒になっている。好ましくは 、キットは、適切な使用および使用後の内容物の廃棄のための取扱説明書も含ん でいる。典型的に、キットはそれぞれの有用な試薬のための区画を有する。望ま しくは、試薬は乾燥した凍結乾燥粉末として与えられ、そこにおいて試薬は、検 定を実施するのに適当な濃度の試薬を与える水性媒質中で還元されることができ る。 薬剤スクリーニングおよび診断検定の前述のいずれの成分も、修飾することな く用いることができるしまたは種々の方法で修飾してよい。例えば、標識付けは 、検出可能なシグナルを直接的にまたは間接的に与える残基を共有または非共有 結合することによって達成することができる。これらの検定のいずれにおいても 、リガンド、試験化合物、Flt3リガンドまたはそれに対する抗体を直接的に かまたは間接的に標識することができる。直接標識の可能性としては、標識基、 すなわち、放射性標識、例えば、125I、ペルオキシダーゼおよびアルカリ性ホ スファターゼなどの酵素(米国特許第3,645,090号明細書)、並びに蛍 光強度、波長シフトまたは蛍光偏光の変化を監視することができる蛍光標識(米 国特許第3,940,475号明細書)がある。間接標識の可能性としては、一 つの成分をビオチニル化した後、上記標識基の一つに共役したアビジンに対して 結合させることがある。 更に、遊離リガンドから結合型を分離する、或いは、遊離試験化合物から結合 型を分離する多数の方法がある。Flt3リガンドは、種々のマトリックス上に 固定した後、洗浄することができる。適当なマトリックスとしては、ELISA プレートなどのプラスチック、フィルターおよびビーズがある。Flt3リガン ドをマトリックスに対して固定する方法としては、制限されないが、プラスチッ クに対する直接付着、捕捉抗体の使用、化学的カップリングおよびビオチン−ア ビジンがある。このアプローチでの最後の工程は、例えば、ポリエチレングリコ ールなどの有機溶媒または硫酸アンモニウムなどの塩を用いるものを含むいくつ かの方法のいずれかによるリガンド/受容体またはリガンド/抗体複合体の沈降 を行なう。他の適当な分離技術としては、制限されないが、ラトル(Rattl e)ら(1984)Clin.Chem.30:1457〜1461に記載され た蛍光抗体磁化粒子法および米国特許第4,659,678号明細書に記載の二 重抗体磁性粒子分離がある。 各種標識に対してタンパク質またはそれらのフラグメントを結合する方法は、 文献中で広範囲に報告されており、ここで詳細に論及する必要はない。多数の技 法は、ペプチド結合を生成するためのカルボジイミドの使用によるか若しくは活 性エステルによる活性カルボキシル基の使用、クロロアセチルなどの活性ハロゲ ン若しくはマレイミドなどの活性オレフィンとメルカプト基の反応によるチオエ ステルの生成または類似のものを必要とする。融合タンパク質もまたこれらの用 途で用いられる。 本発明のもう一つの診断上の態様は、Flt3リガンドの配列から得られたオ リゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド配列の使用を必要とする。これらの配 列は、癌または発生上の問題などの異常症状を有すると疑われる患者からの試料 中においてリガンドメッセージのレベルを検出するためのプローブとして用いる ことができる。RNAおよびDNA両方のヌクレオチド配列の製造、配列の標識 付け並びに配列の好ましい寸法は、文献中で十分に説明され且つ論及された。普 通は、オリゴヌクレオチドプローブは、少なくとも約14ヌクレオチド、通常は 少なくとも約18ヌクレオチドを有するべきであり、そしてポリヌクレオチドプ ローブは、最大数キロベースまでであってよい。各種標識を用いることができ、 最も一般的には放射性核種、特に32Pである。 しかしながら、ポリヌクレオチド中へ導入するためのビオチン修飾ヌクレオチ ドを用いるような他の技法もまた用いることができる。次に、ビオチンは、アビ ジンまたは抗体に対する結合のための部位として役立ち、広範囲の標識、例えば 、放射性核種、蛍光体、酵素または類似のものによって標識されうる。或いは、 DNA二重らせん、RNA二重らせん、DNA−RNAハイブリッド二重らせん またはDNA−タンパク質二重らせんを含む特定の二重らせんを認識することが できる抗体を用いることができる。抗体は順次に標識することができ、そして二 重らせんが表面に結合しているところで検定が行なわれるので、表面上の二重ら せ んの生成によって、二重らせんに結合した抗体の存在を検出することができる。 新規のアンチセンスRNAに対するプローブの使用は、何等かの慣用的な技法、 例えば、核酸ハイブリッド形成、プラス・マイナススクリーニング、組換えプロ ービング、ハイブリッド放出翻訳法(HRT)およびハイブリッド阻害翻訳法( HART)において行なうことができる。これには、更に、ポリメラーゼ連鎖反 応(PCR)などの増幅技術がある。 更に、他のマーカーの存在を定性的または定量的に更に試験する診断用キット を考える。診断または予後は、マーカーとして用いられる多数の指標の組合わせ に依ることがある。したがって、キットは、マーカーの組合わせを検査すること ができる。例えば、ヴィアレット(Viallet)ら(1989)Progr ess in Growth Factor Res.1 :89〜97を参照さ れたい。 実施例 広範囲の本発明は、例証するためではないが本発明を特定の実施態様に制限す るためではない以下の実施例を論及することによって最も良く理解される。一般的な方法 いくつかの標準法は、例えば、マニアティス(Maniatis)ら(198 2)Molecular Cloning,A Laboratory Man ual ,コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー,コールド・スプリン グ・ハーバー・プレス;サムブルックら(1989)Molecular Cl oning:A Laboratory Manual (第2版),1〜3巻, CSHプレス,NY;オースベルら、Biology,グリーン・パブリッシン グ・アソシエーツ(Greene Publishing Associate s),ブルックリン,NY;またはオースベルら(1987年および補遺)Cu rrent Protocols in Molecular Biology ,グリーン/ウィリー,ニューヨーク;イニス(Innis)ら(監修)(19 90)PCR Protocols:A Guide to Methods and Applications アカデミック・プレス,NYに記載されて いるかまたは論及されている。 タンパク質の精製法としては、硫酸アンモニウム沈殿、カラムクロマトグラフ ィー、電気泳動、遠心分離、結晶化その他のような方法がある。例えば、オース ベルら(1987年および定期補遺);Methods in Enzymol ogy ,182巻中のドイチャー(Deutscher)(1990)「タンパ ク質精製の手引き(Guide to Protein Purificati on)」およびこの双書の他の巻;並びにタンパク質精製産物の使用に関する製 造者文献、例えば、ファーマシア(Pharmacia),ピスカタウェイ,N .J.またはバイオ・ラド(Bio−Rad),リッチモンド,CAを参照され たい。組換え技術との組合わせは、適当なセグメント、例えば、FLAG配列、 またはプロテアーゼで除去可能な配列によって融合することができる均等物に対 する融合を可能にする。例えば、ホチュリ(Hochuli)(1989)Ch emische Industrie 12:69〜70;セトロー(Setl ow)(監修)Genetic Engineering,Principle and Methods 12:87〜98,プレナム・プレス(Plenu m Press),N.Y.中のホチュリ(1990)「金属キレート吸収剤に よる組換えタンパク質の精製(Purification of Recomb inant Proteins with Metal Chelate Ab sorbent)」;およびクロウェ(Crowe)ら(1992)QIAex press:The High Level Expression & Pr otein Purification System QUIAGENインコ ーポレーテッド,チャツワース,CAを参照されたい。 FACS分析は、メラムド(Melamed)ら(1990)Flow Cy tometry and Sorting ウィリー・リス・インコーポレーテ ッド(Wiley−Liss,Inc.),ニューヨーク,NY;シャピロ(S hapiro)(1988)Practical Flow Cytometr リス,ニューヨーク,NY;およびロビンソン(Robinson)ら(1 993)Handbook of Flow Cytometry Metho ds ウィリー・リス,ニューヨーク,NYを 参照されたい。Flt3リガンドの製造および配列決定 Flt3/Flk2リガンドの検定 Baf3細胞(マウスプレB細胞系;パラシオス(Palacios)ら(1 985)Cell 41:727〜734;およびパラシオスら(1984) ature 309:126〜131を参照されたい)は、Flt3受容体のc DNAによって安定してトランスフェクトされた。ロスネット(Rosnet) ら(1991)Oncogene :1641〜1650。二つの方法を用い て、リガンドを含む試料に対するこれらの細胞の反応を観察した。主検定はMT T検定であり、そこにおいてFlt3でトランスフェクトされた細胞(Bafl t)は、リガンド存在下の24時間インキュベーションで生存し(リガンド不存 在の場合は生存しない)、続いてMTT染料を取込み且つ分解することができる 。モスマン(Mosmann)(1983)J.Immunol.Method 65:55〜63を参照されたい。形質転換されていないBaf細胞は、リ ガンド存在下でも不存在下でも死滅するので、試料は双方の細胞種で平行して規 定通り検定される。これらの2種類の細胞種(Baflt−Baf)から得られ たシグナルの差は、試料中に存在するリガンドの量の尺度である。 活性試料が、細胞に対して毒性の物質も含んでいるいくつかの場合、Bafl tについてのMTT検定でリガンドの存在を検出することはできない。これらの 場合にリガンドを検出する第二の方法は、c−fms、c−kitおよびflt −3などの受容体が、それらの適当なリガンドに結合しながらそれ自体速やかに (5分間以内)自己リン酸化するという事実を利用することである。この反応は 、毒性物質に対する感度が24時間MTT検定の場合よりもはるかに小さい。 自己リン酸化した受容体は、応答細胞をNP−40などの界面活性剤によって 溶解させ、分子の細胞内部分に対して向けられた抗体を用いてFlt3を免疫沈 降させ、そして免疫沈殿をSDS−PAGE上で分離し、ニトロセルロースにブ ロッティングし、抗ホスホチロシン単クローン性抗体でプローブし、そしてホス ホチロシンを西洋ワサビペルオキシダーゼ結合抗免疫グロブリンなどで検出し且 つ化学発光基質で発現させることによって観察される。Flt3リガンド源 多数の細胞系からFlt3リガンドを発現するものをスクリーニングした。マ ウス胸腺ストロマ細胞系TA4(ドナ・レニック(Donna Rennick )、DNAXリサーチ・インスティトゥート(Research Instit ute)によって提供された)を、大規模生産する場合のその取扱の容易さのた めに選択した。細胞をローラーボトルで増殖させ、そして7日間ならし培地上澄 み(血清不含)を採取し、0.22μmフィルターを介して通過させ、100倍 に濃縮し、そして−80℃で凍結貯蔵した。Flt3リガンドの生化学的特性決定 Flt3リガンド活性は、種々のタンパク質分離技術を用いるその分離パラメ ーターによって規定されている。しかしながら、低い発現レベルのために、活性 の検出は培地の濃度によって極めて容易になった。典型的に粗製上澄み10Lで ある100x濃度のTA4細胞上澄みのアリコートに、硫酸アンモニウム沈殿、 疎水性相互作用クロマトグラフィー、陰イオンおよび陽イオン交換クロマトグラ フィー、ゲル濾過クロマトグラフィー並びに逆相クロマトグラフィーを含む種々 の生化学的精製技術を施した。表2を参照されたい。これらの技術それぞれにお いてFlt3リガンドを示している生物学的活性の挙動を以下に要約する。 硫酸アンモニウム沈殿(4℃で):60〜85%飽和(NH42SO4ペレッ トで見出された活性; 疎水性相互作用クロマトグラフィー[フェニル−5PWカラム上の20mMト リス、pH7.5中の(NH42SO4勾配]:900〜750mM(NH42 SO4で溶離された活性; 陰イオン交換クロマトグラフィー(モノQカラム上の20mMトリス、pH7 .5中のNaCl勾配):130〜250mM NaClで溶離された活性; 陽イオン交換クロマトグラフィー(モノSカラム上の10mMクエン酸塩、p H3.0中のNaCl勾配):440〜540mM NaCl間で溶離された活 性の大部分; で流れた活性; 逆相高速液体クロマトグラフィー(ポロスR/Hカラム上の0.1%TFA中 の水対アセトニトリル勾配):32〜35%アセトニトリル間で溶離された活性 。可溶性Flt3の工学処理、製造および精製 Flt3受容体の可溶性フラグメントを、構築物の発現生成物を精製するのに 有用なFLAGなどの配列に対して融合したFlt3受容体の膜スパニングおよ び細胞質ドメインを除去することによって構築した。例えば、クロウェら(19 92)QIAexpress:The High Level Express ion & Protein Purification System QU IAGENインコーポレーテッド,チャツワース,CA;およびホップ(Hop p)ら(1988)Bio/Technology :1204〜1210を 参照されたい。該配列は、可溶性精製物の有効なアフィニティー精製を可能にす る。適当な分泌またはプロセッシング部位もまた標準法によって構築物中に工学 処理することができる。精製は、受容体に対する抗体などのアフィニティー精製 の使用によってまたは標準的なタンパク質精製法によって達成されうる。典型的 に、アフィニティー試薬または精製手順は組換え受容体を用いて達成されうる。 更に具体的には、2種類の標識をFlt3受容体の細胞外ドメインのカルボキ シ末端に工学処理した。pMEXneo−Flt3を源として用いて、細胞外ド メインの最後のアミノ酸であるSer544の直後のヌクレオチド1662にB gIII部位を導入するようにFlt3 cDNAを修飾した。細胞外Flt3 ドメイン全部を含むXmal/BgIIIフラグメントを、インビトロジェン・ コーポレーション(Invitrogen Corp.)からのpVL1393 の誘導体であるpHFBgI中にクローン化した。pHFBgIは、フレーム中 でポリリンカーのBgIII部位と融合したHis6−FLAG−停止コドン配 列を有する。表4を参照されたい。得られたプラスミドをpHF/Flt3と称 した。 表4に示されたヌクレオチドおよびアミノ酸配列は、更に、配列表においてそ れぞれ配列番号:36および37で定義される。 Sf9昆虫細胞をpHF/Fltによってトランスフェクトし且つウイルス原 液を調製した。組換えウイルスをSf9細胞に感染させた後、培地を集めた。可 溶性の分泌Flt3−His6−FLAG発現生成物を、キアジェン(Qiag en)からのニッケル−NTA樹脂を用いて培地から精製した。精製Flt3受 容体をM2抗FLAG抗体カラムに結合させた。以下を参照されたい。Flt3リガンドの精製 Flt3リガンドを、特異的結合試薬としてのFlt3受容体と、他のタンパ ク質および混入物からの分離を可能にする初期に定義された物理的性質とを組合 わせて用いるアフィニティークロマトグラフィー組合わせによって単離した。ヒ ト細胞検定およびヒト細胞源を用いる同様の技術を応用して、ヒトリガンドを単 離することができた。 粗製TA4上澄み100LをPBS中に緩衝液交換し且つ1000xまで濃縮 した。次に、これを、可溶性Flt3を予め与えられたM2(抗FLAG)ビー ズ2mlと一緒に一晩中回転させた。次に、ビーズをカラム容量の数倍のPBS で洗浄し、そして結合した物質を100mMグリシン、pH2.5の3mlで溶 離させた。溶離液は、グリシンを中和するのに十分な2Mトリス、pH7.5が 入っている試験管中に集められた。次に、中和した溶離液を4.6x100mm ポロスR/Hカラムに充填し、そして0.1%TFA中の直線状の水/アセトニ トリル勾配を用いるクロマトグラフィーによってタンパク質を分離した。 それぞれの画分の試料をバイオアッセイおよびSDS−PAGE用に乾燥させ た。Flt3リガンド活性を示す分子は、還元SDS−PAGE上で明らかにグ リコシル化されたタンパク質として約30キロダルトンで流れた。生物学的活性 の大部分を含む画分を完全に乾燥させ、そして12%ミニゲル(SDS−PAG E)上で単線で流すのに十分なレムリ(Laemmli)ゲル試料緩衝液(DT T含有)中に混合した。ゲルをクーマシーブルーで染色し、脱染色し、そしてF lt3リガンドを示すバンドを注意深く切り取った。この切片は生化学的に純粋 なFlt3リガンドを含んでいた。TA4細胞上澄み100Lは、このタンパク 質を5マイクログラム未満含んでいた。精製タンパク質の比活性は、Baf検定 において1x107単位/ミリグラムである。1単位は、100μlの検定にお いて最大刺激の半分を与えることである。Flt3リガンドトリプシンペプチドの生成および精製 リガンドを含むプレプゲル切片を水およびアセトニトリルで簡単に洗浄して過 ト(Sarvant))上で真空乾燥させた後、修飾トリプシン(それ自体を消 化しない化学的に修飾された形)0.5μgおよび2mM DTT並びに0.0 1%トゥイーン20を含むトリス緩衝液(pH7.5)0.2ml中に可溶化さ せた。開裂反応を37℃で6時間行ない、その時点でトリプシンの第二アリコー ト0.5μgを加え、そして一晩中消化を続けた。反応配合物を13Kで回転さ し、そして直線状の4〜44%アセトニトリル勾配(一定の0.1%TFAを含 む)でペプチドを溶離した。若干の場合、同様のカラム上で16〜44%アセト ニトリル勾配(一定の0.1mMヘプタフルオロ酪酸(HFBA)を含む)を用 いるクロマトグラフィーによってペプチドを再度分離した。溶離するペプチドを 215nmおよび280nm両方で監視し、そして手動で集めた。Flt3リガンドのペプチドのアミノ酸配列の決定 ペプチド配列を、アプライド・バイオシステムズ477Aシークエンサー(A pplied Biosystems 477A Sequencer)を用い て決定した。フラグメントは、ペプチド17がアミノ末端である共通配列中 に再構築された表1のペプチド配列を与えた。 Flt3リガンドをコードしているDNAクローンの単離 精製タンパク質または定義されたペプチドは、上記のように標準法によって抗 体を生じさせるのに有用である。合成ペプチドまたは精製タンパク質は、単クロ ーン性または多クローン性抗体を生じさせるように免疫系に与えられる。例えば 、コリガン(1991)Current Protocols in Immu nology ウィリー/グリーン;並びにハーローおよびレイン(1989)Antibodies:A Laboratory Manual コールド・ スプリング・ハーバー・プレスを参照されたい。或いは、Flt3受容体は特異 的結合試薬として用いられ、抗体が用いられたのとほぼ同様にその結合特異性を 利用することができる。どちらの場合にも、結合試薬は前記のように蛍光若しく は他の方法などで標識されるかまたはパニング法の基質に対して固定される。 結合組成物は、Flt3リガンドを発現する細胞系から製造された発現ライブ ラリーのスクリーニングに用いられる。標準的な染色技術を用いて、細胞内若し くは表面に発現されたリガンドを検出若しくは選別し、または表面発現性形質転 換細胞をパニングによってスクリーニングする。細胞内発現のスクリーニングは 、種々の染色または免疫蛍光法によって行なわれる。マクマーン(McMaha n)ら(1991)EMBO J.10:2821〜2832も参照されたい。 mlのフィブロネクチン1ml/室を室温で30分間プレコーティングする。P BSで1回洗浄する。次に、COS細胞を増殖培地1.5ml中において細胞2 〜3x105個/室で平板培養する。37℃で一晩中インキュベートする。 1日目に、各試料に対して、DEAE−デキストラン66μg/ml、66μ MクロロキンおよびDNA 4μgの血清不含DME中溶液0.5mlを調製す る。各セットの正の対照を、例えば、huIL−10−FLAG cDNAから 1および1/200希釈で、並びに負の模擬を調製する。細胞を血清不含DME で洗浄する。DNA溶液を加え且つ37℃で5時間インキュベートする。培地を 除去し且つDME中10%DMSO 0.5mlを2.5分間加える。除去し且 つDMEで1回洗浄する。増殖培地1.5mlを加え且つ一晩中インキュベート する。 2日目に、培地を交換する。3日目または4日目に、細胞を固定し且つ染色す る。細胞をハンクス緩衝塩溶液(HBSS)で2回洗浄し、そして4%パラホル ムアルデヒド(PFA)/グルコース中で5分間固定する。HBSSで3回洗浄 する。液体を全て除去した後、スライドは−80℃で貯蔵することができる。各 室について0.5mlインキュベーションを以下のように行なう。1M NaN3 32μl/mlと一緒にHBSS/サポニン(0.1%)を20分間加える 。次に、細胞をHBSS/サポニンで1回洗浄する。細胞に対して可溶性Flt 3受容体/抗体複合体、そして30分間インキュベートする。細胞をHBSS/ サポニンで2回洗浄する。二次抗体、例えば、ベクター抗マウス抗体を1/20 0希釈で加え且つ30分間インキュベートする。ELISA溶液、例えば、ベク ター・エリート(Vector Elite)ABC西洋ワサビペルオキシダー ゼ溶液を調製し且つ30分間プレインキュベートする。例えば、HBSS/サポ ニン2.5mlにつき溶液A(アビジン)を1滴および溶液B(ビオチン)を1 滴用いる。細胞をHBSS/サポニンで2回洗浄する。ABC HRP溶液を加 え且つ30分間インキュベートする。細胞をHBSSで2回洗浄し、2回目の洗 浄は2分間で、これが細胞を閉鎖する。次に、ベクタージアミノ安息香酸(DA B)を5〜10分間加える。ガラス蒸留水5mlにつき緩衝液2滴およびDAB 4滴およびH22 2滴用いる。室を注意深く除去し、そして水中でスライド を洗浄する。数分間自然乾燥させた後、クリスタルマウントを1滴加えてカバー ガラスをする。85〜90℃で5分間焼く。 或いは、結合組成物を用いて、リガンドを発現する細胞をアフィニティー精製 するかまたは選別する。例えば、サムブルックらまたはオースベルらを参照され たい。 もう一つの方法において、ペプチドセグメントを用いて、ライブラリーをスク リーニングするのに適当なオリゴヌクレオチドを予想する。遺伝コードを用いて 、ライブラリーをスクリーニングするためのプローブとして有用な適当なオリゴ ヌクレオチドを選択する。例えば、表3を参照されたい。ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR)法との組合わせにおいて、適当な配向の合成オリゴヌクレオチドをプ ライマーとして用いて、ライブラリーから正しいクローンを選択する。上流/下 流センス/アンチセンス組合わせの種々の組合わせを、適当なクローンが増幅さ れ且つ検出されるまで試験する。 例えば、機能的スクリーニングアプローチは、リガンドの生物学的検定に基づ いて応用される。BafプロB細胞系を受容体cDNAによってトランスフェク トして安定なトランスフェクタントを生じる。該トランスフェクタントは、TA 4ストロマ細胞上澄みに対して、該上澄みが100Xに濃縮されている場合に特 に検出可能なマイトジェン反応を示す。親トランスフェクタント細胞は上澄みに 対して非反応性である。生産性TA4細胞から製造された発現cDNAライブラ リーを製造する。ランダムcDNAクローンのプールをCOSサル細胞中にトラ ンスフェクトし、そして上澄みのリガンド生物学的活性をスクリーニングする。 正のプールを細分して単クローンを単離する。 もう一つのアプローチにおいて、発現スクリーニングは可溶性リガンドの生化 学的検定に基づく。該検定は、マイトジェン活性よりもむしろ自己リン酸化活性 に基づく。暴露された試験細胞の全細胞溶解産物を調製し、そして抗ホスホチロ シン抗血清によって免疫沈降させる。免疫沈降はポリアクリルアミドゲル上で実 施され、そして例えば、フィルターにブロッティングされ、そしてホスホチロシ ンの抗体染色によって発現される。 更にもう一つのアプローチにおいて、膜結合リガンドの機能的スクリーニング は、マイトジェンバイオアッセイかまたは生化学的自己リン酸化検定による。適 当な融合ベクターは、適当な発現構築物を生じることができる。 もう一つの計画は、パニングによって膜結合リガンドをスクリーニングするこ とである。受容体cNDAを前記のように構築する。定義されたペプチドフラグ メントに対して生じた可溶性受容体または抗体を固定し且つ用いて、発現性細胞 を固定することができる。固定化は、可溶性受容体構築物のFLAG配列などを 認識する適当な抗体の使用によって、または一次抗体に対して生じた抗体の使用 によって達成することができる。選択および増幅の反復サイクルは、適当なクロ ーンを増加させ且つクローンを発現するリガンドを最終的に単離させる。 ファージ発現ライブラリーは、可溶性受容体または抗フラグメント抗体によっ てスクリーニングすることができる。抗FLAG抗体などの適当な標識技術は、 適当なクローンを特別に標識することを可能にする。 ペプチド配列に基づく縮重プローブを用いるハイブリッド形成によるスクリー ニングもまた、適当なクローンの単離を可能にする。或いは、PCRスクリーニ ングに適当なプライマーの使用は、適当な核酸クローンを増加させる。 同様の方法は、種かまたは対立遺伝子変異型を単離するのに適用しうる。種変 異型は、プローブとして一つの種からの完全長さ単離物またはフラグメントの単 離に基づく交雑種ハイブリッド形成技術を用いて単離される。或いは、同様の検 定を、Flt3リガンド活性の単離のためにヒト細胞などにおいて開発すること ができる。マウス細胞検定は、ヒト胸腺上皮SV48細胞などにおいてヒトFl t3リガンド活性を検出する。 ベクターに基づく縮重プライマーおよび下流配列を用いるPCR増幅は、1回 目のPCR増幅で生成物を生じた。ベクター配列に基づくプライマーおよびNL QDEKペプチド配列からの縮重プライマーを1回目の増幅で用いた。1回目の 増幅生成物に、TPDCYFおよびYPVTVAVペプチド配列に基づく縮重プ ライマーを用いる2回目の増幅を施した。この2回目のPCR増幅の生成物は、 NFKVKF配列に基づくプローブを用いてプローブされた108bp生成物を 生じた。その長さは、与えられた配列によって予想されるのと一致する。この1 08bp生成物の配列決定により、予想されたペプチド配列をコードするヌクレ オチド配列 ACT CCT GAC TGT TAC TTC AGC CAC AGTC CC ATC TCC TCC AAC TTC AAA GTG AAG TTT AGA GAG TTG ACT GAC CAC CTG CTTA AA GAT が得られた。クローンを更に配列決定することにより、表5の配列が得られた。 表5に示された配列は、配列表においても配列番号:18で定義され、適切な エンコーディング核酸配列の縮重を排除する。このプローブを用いて、更に長い または完全長さライブラリーをマウスまたは他の哺乳動物種などからスクリーニ ングする。対立遺伝子変異型および他の関連遺伝子もまた、ハイブリッド形成技 術などを用いて単離できる。サムブルックらおよびオースベルらを参照されたい 。ヒトFlt3リガンドをコードしているDNAクローンの単離 ポリA+ mRNAから構築されたpME18Sのヒト29SV48ストロマ 細胞cDNAライブラリーを、マウスT118クローンに由来する800bpの DNAフラグメントによってスクリーニングした。このフラグメントは、2種類 のマウスクローン、T118およびT110(表3を参照されたい)の間に保存 されたコーディング領域を包含している。32P標識プローブを用いるフィルター のハイブリッド形成は、20%ホルムアミド、6X SSPE、5Xデンハート 、tRNA 100μg/mlおよび0.1% SDSの溶液中において42℃ で一晩中行なわれた。フィルターを2X SSCおよび0.1% SDSによっ て室温において10〜15分間で2回洗浄した。次に、フィルターを0.1X SSPE、0.1% SDS中において以下の条件の一つ、即ち、50℃で3 0分間それぞれ3回;55℃で30分間それぞれ3回;55℃で30分間1回お よび60℃で30分間1回;または60℃で30分間1回の条件下で洗浄した。 約20個の正のコロニーを、これらの条件を用いて選択した。これらを部分的 に配列決定し、そして二つのクローン、S86およびS109はマウスクローン に対して最初の163アミノ酸にわたって約75%相同であることが分かった。 クローンS86は、全体の相同性66%にはやや少ないが、クローンT110に 対して停止コドンまでは相同性を示すように続いた。クローンT118およびS 109は互いにまたはマウス残基163(ヒト残基160)後の他のクローンに 対して相同性を示さない。MB8と称する更に別のマウスクローンは、マウスリ ガンドの共通部分と分岐部分との間の結合に29アミノ酸インサートを有する。 本発明の多数の修正および変更は、当業者に明らかであるように、その精神お よび範囲から逸脱することなく行なうことができる。本明細書中に記載の具体的 な実施態様は例示のためにのみ与えられ、本発明は請求の範囲、並びに該請求の 範囲が与えられる均等物の全範囲によってのみ制限される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 39/395 ACV A61K 39/395 ADU ADU 8615−4C C07H 21/04 B C07H 21/04 8517−4H C07K 14/47 ZNA C07K 14/47 ZNA 8517−4H 16/18 16/18 8517−4H 16/42 16/42 9637−4B C12P 21/02 C C12N 5/10 9358−4B 21/08 15/02 9453−4B C12Q 1/68 A C12P 21/02 9162−4B C12N 15/00 C 21/08 9281−4B 5/00 B C12Q 1/68 A61K 37/02 ACD //(C12P 21/02 C12R 1:91) (31)優先権主張番号 08/092,549 (32)優先日 1993年7月16日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/106,340 (32)優先日 1993年8月13日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/112,391 (32)優先日 1993年8月24日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/155,111 (32)優先日 1993年11月19日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/162,413 (32)優先日 1993年12月3日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KR,K Z,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO,NZ ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,TT, UA,US,UZ,VN (72)発明者 ハンナム,チャールズ・エイチ アメリカ合衆国カリフォルニア州94087, サニーヴェイル,ウエストチェスター・ド ライヴ 1081 (72)発明者 リー,フランク・ディー アメリカ合衆国カリフォルニア州94301, パロ・アルト,ローウェル・アベニュー 620 (72)発明者 ビルンバウム,ダニエル フランス共和国エフ―13009 マルセイユ, ラ・クロワ―デュ―スュッド,リュ・バル ダッシーニ 9 (72)発明者 カルペッパー,ジャニス・エイ アメリカ合衆国カリフォルニア州94040, マウンテン・ヴュー,エドナメリー・ウェ イ・ナンバー21755

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 実質的に純粋な哺乳動物Flt3リガンドまたはそのフラグメント。 2. 哺乳動物Flt3リガンドまたはそのフラグメントをコードしている単 離核酸。 3. 請求項2に記載の核酸を含む組換えベクター。 4. 請求項3に記載の組換えベクターを含む宿主細胞。 5. 哺乳動物Flt3リガンドまたはそのフラグメントを製造する方法であ って、核酸が発現される条件下で請求項4に記載の宿主細胞を培養することを含 む上記方法。 6. 請求項1に記載のFlt3リガンドまたはフラグメントに対して特異的 に結合する抗体またはその結合フラグメント。 7. Flt3リガンド受容体を有する細胞の生物学的活性を変更するための 薬剤組成物であって、生理学的に許容しうる担体および哺乳動物Flt3リガン ドまたは該リガンドに対して特異的に結合する抗体若しくはその結合フラグメン トを含む上記薬剤組成物。 8. Flt3リガンド受容体を有する細胞の生物学的活性を変更するための 薬剤組成物の製造法であって、生理学的に許容しうる担体および哺乳動物Flt 3リガンドまたは該リガンドに対して特異的に結合する抗体若しくはその結合フ ラグメントを混合することを含む上記方法。 9. 個別の容器中に、 (a)実質的に純粋な哺乳動物Flt3リガンドまたはそのフラグメント; (b)哺乳動物Flt3リガンドまたはそのフラグメントに対して特異的に結 合する抗体またはその結合フラグメント;または (c)哺乳動物Flt3リガンドまたはそのフラグメントをコードしている核 酸 を含むキット。 10.Flt3リガンドがマウスまたはヒトFlt3リガンドである請求項1 〜9のいずれか1項に記載のリガンド若しくはそのフラグメント、核酸、方法、 抗体、薬剤組成物またはキット。 11.Flt3リガンド、そのフラグメントまたは核酸の配列が配列番号:1 〜24のいずれか一つによって定義される請求項10に記載のリガンド若しくは そのフラグメント、核酸、方法、抗体、薬剤組成物またはキット。
JP6525626A 1993-05-19 1994-05-18 精製哺乳動物flt3リガンド並びにそのアゴニストおよびアンタゴニスト Ceased JPH09501822A (ja)

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US8926393A 1993-07-07 1993-07-07
US08/089,263 1993-07-07
US9254993A 1993-07-16 1993-07-16
US08/092,549 1993-07-16
US10634093A 1993-08-13 1993-08-13
US08/106,340 1993-08-13
US11239193A 1993-08-24 1993-08-24
US08/112,391 1993-08-24
US15511193A 1993-11-19 1993-11-19
US08/155,111 1993-11-19
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