【発明の詳細な説明】
環状シス形1−アミノ−2−アルカノールの調合工程
発明の分野
本発明は、環状トランス形−1−アミノ−2−アルカノール又はトランス形−
1−アミノ−2−アルカノールアミドから環状シス形−1−アミノ−2−アルカ
ノールを調合する工程に関する。
発明の背景
環状シス形−1−アミノ−2−アルカノールは製薬合成におけるキラル補助物
或いは中間物として有用である。例えば光学的に純粋なシス形−(1S,2R)
−1−アミノ−2−インダノール(I)
は抗ウイルス性及び抗エイズ治療法に用いる免疫欠損ウイルス−1の蛋白分解酵
素抑制因子の調合における中間物として用いられて来た(T.J.タッカー他、医療化学学会誌35巻
1702〜1709頁(1992年);W.J.トンプソ
ン他、医療化学学会誌35巻1685〜1702頁(1992年))。加えて、
光学的に純粋なシス形−1−アミノ−2−インダノールはアルデヒドにホモエノ
ラートアミドを非対称に添加するためのキラル補助物として使用されて来た(J
.
D.アームストロングIII世他、四面体レター44巻6599〜6602頁(1
992年))。
環状シス形−1−アミノ−2−アルカノールは一般に合成的には遙かに入手し
易い対応するトランス形−1−アミノ−2−アルカノールから調合される。例え
ばルッツとウエイランドとは、ラセミ体のトランス形−1−アミノ−2−インダ
ノールから3段階でラセミ体のシス形−1−アミノ−2−インダノールを調合す
ることを記述している(R.E.ルッツ及びR.L.ウエイランドジュニア、米 国化学学会誌73巻
1639〜1641頁(1951年))。彼等の合成は、ト
ランス形アミノアルコールをシス形アミノアルコールに転化するための最も普及
した方法であることが明らかな特定応用である。これは、アミドの塩化チオニル
処理によるオキサゾリン合成を含む。オキサゾリンは、通常精製目的で結晶化に
よって分離され、続いて理論的にはアンモニウム塩エステルを介してシス形アミ
ノアルコールに加水分解される。
光学的に純粋なシス形−(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノールも又
クロマトグラフィー分離操作による対応するL−フェニルアラニンのアミドの偏
左右異性体の分割及び続くエタノールの中のナトリウムによるアミド劈開によっ
て入手されて来た(W.J.トンプソン他、医療化学学会誌35巻1685〜1
701頁(1992年))。
これら及びその他の既知の環状シス形−1−アミノ−2−アルカノール調合工
程は、よく非常に長時間の合成変態を含み、通常望みの製品の全体的収率は低い
ものになっている。
光学的に純粋なシス形−(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノール入手の
ための分割手順は誰もが知っているように非効率なものである。環状シス形−1
−アミノ−2−アルカノール、特に光学的に純粋なシス形−1−アミノ−2−イ
ンダノールの実際的調合方法が夙に望まれるところである。
それ故に、対応環状トランス形−1−アミノ−2−アルカノール乃至はそのア
ミドからの環状シス形−1−アミノ−2−アルカノールの調合工程の提供が本発
明の目的である。良好収率、最短の合成処理でトランス形−1−アミノ−2−イ
ンダノールからシス形−1−アミノ−2−インダノールを調合することが本発明
の特別な目的である。対応する部分的に分割された乃至は光学的に純粋なトラン
ス形−1−アミノ−2−アルカノールから良好収率、最短合成変態でシス形−(
1S,2R)−1−アミノ−インダノールのような光学的な純粋なシス形−1−
アミノ−2−アルカノールを調合することも又、本発明の目的である。
発明の概要
本発明の目的は対応するトランス形−1−アミノ−2−アルカノール乃至はト
ランス形−1−アミノ−2−アルカノールのアミドからラセミ体の乃至は光学的
に純粋な環状シス形−1−アミノ−2−アルカノールを調合する工程によって与
えられる。
1つの観点からの本発明は、
(a)トランス形−1−アミノ−2−オキシシクロペンタンのアミド生成用の
アシル化試薬との反応と、
(b)アミドを劈開してシス形−1−アミノ−2−オキシシクロペンタンを生
成するためのヒドロキシル機能具備炭素の反像をもたらす強酸水溶液でのアミド
の処理と、
を備える、トランス形−1−アミノ−2−オキシシクロペンタンの対応するシス
形−1−アミノ−2−オキシシクロペンタンへの立体特異性の転化工程に関係し
ている。
別の観点からの本発明は、シス形−1−アミノ−2−オキシシクロペンタン生
産のためにアミドを劈開してヒドロキシル機能具備炭素の反像をもたらす強酸溶
液でアミドを処理することによってトランス形−1−アミノ−2−オキシシクロ
ペンタンのアミドを対応するシス形−1−アミノ−2−オキシシクロペンタンへ
立体特異性の転化をする工程に関係する。
望ましい強酸には、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸及びトリフルオルメタンス
ルホン酸が含まれる。アミドは、望ましくは、酢酸アミド、プロパン酸アミド、
酪酸アミド、安息香酸アミド、クロルベンズアミド、ニトロベンズアミド、アニ
スアミド又はトルアミドのいづれかであって欲しく、最も望ましいのは安息香酸
アミドである。
1実施例においては、トランス形−1−アミノ−2−オキシシクロペンタンは
トランス形−1−アミノ−2−インダノールであり得る。もしトランス形−1−
アミノ−2−オキシシクロペンタンがトランス形−(1S,2S)−1−アミノ
−2−インダノールであれば、トランス形−(1S,2S)−1−アミノ−2−
インダノールはシス形−(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノールに転化
され、もしトランス
形−1−アミノ−2−オキシシクロペンタンがトランス形−(1R,2R)−1
−アミノ−2−インダノールであれば、トランス形−(1R,2R)−1−アミ
ノ−2−インダノールはシス形−(1R,2S)−1−アミノ−2−インダノー
ルに転化される。アミノアルカノールが部分的に分割され、トランス形−1−ア
ミノ−2−インダノール及びアミドが安息香酸アミド又は酢酸アミドである場合
には、安息香酸アミド又は酢酸アミドの追加再結晶ステップが実質的に光学的に
純粋なトランス形−1−ベンズアミド−2−インダノール又はトランス形−1−
アセトアミド−2−インダノールを生成する。
更に別の観点からの本発明は、
(a)酸化インデンを生成するためのインデン酸化ステップと、
(b)酸化インデンの、トランス形−1−アミノ−2−インダノールのアミド
への転化ステップと、
(c)シス形−1−アミノ−2−インダノール生産のためにアミドを劈開して
ヒドロキシル機能具備炭素の反像をもたらす強酸溶液でトランス形−1−アミノ
−2−インダノールのアミドを処理ステップと、
を備えるインデンからのシス形−1−アミノ−2−インダノールの生産工程に関
係している。トランス形アミドは、(1)トランス形−1−アミノ−2−インダ
ノール生成のために酸化インデンをアンモニア又は第1アミンで処理してトラン
ス形−1−アミノ−2−インダノールをアシル化試薬と反応さ
せること、或いは(2)直接トランス形ヒドロキシルアミドを生成するためにエ
ポキシドをアミド陰イオンで処理すること、のいづれによってエポキシドから作
られ得る。1実施例において、インデンは部分的に分割されたエポキシド生成の
ためにキラルサレン触媒の存在の下に次亜塩素酸塩水で酸化され、エポキシドは
アンモニア又は第1アミン処理、続く塩化ベンゾイル又は酢酸無水物でのアシル
化によって部分的に分割されたトランス形−1−アミノ−2−インダノールに転
化される。結果として生まれる安息香酸アミド又は酢酸アミドは実質的に光学的
に純粋なトランス形−1−ベンズアミド−2−インダノール又はトランス形−1
−アセトアミド−2−インダノールを生産するために再結晶される。2つの好適
な実施例におけるシス形−1−アミノ−2−インダノールは、それぞれR,R−
サレン触媒或いはS,S−サレン触媒の存在の下で行われるインデン酸化により
生産される(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノール及び(1R,2S)
−1−アミノ−2−インダノールである。
更なる観点で本発明に関係する式II
の化合物の生産工程は、
(a)式III
のトランス形アミノアルコールを式IV
のアミド生産のために式R4CO−Xのアシル化試薬と反応させること、及び
(b)強酸水溶液でアミドを処理すること、
のステップを包含する。ここに、
R1は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
R2は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
R3は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
R4は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
R5は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
或いは、
R1とR2とは一緒になって1,2−溶成脂環式のアリール残留物又は置換アリ
ール残留物を形成しており、
nはゼロ又は1乃至3の整数であって、望ましくはゼロ又は1であって欲しく
、
Xはアミンのアシリ化のための活性化グループである。
R1とR2とが一緒になって1,2−溶成アリール残留物又は置換アリール残留
物を形成し、R3とR5とが水素である場合の望ましい工程は、トランス形−1−
アミノ−2−インダノールVを生産するためのインデン酸化による酸化インデン
をアンモニアに晒す追加的ステップを含み得る。
又更なる観点の本発明は、
(a)アミド生産用にトランス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンを
アシル化試薬に反応させること、及び
(b)シス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンを生産するためにアミ
ドを劈開してヒドロキシル機能具備炭素の反像をもたらす強酸水溶液でアミドを
処理すること、
を含むトランス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキザンの対応するシス形−
1−アミノ−2−オキシシクロヘキサン
への立体特異性の転化の工程に関係する。望ましいトランス形−1−アミノ−2
−オキシシクロヘキサンはトランス形−1−アミノ−5,6−ベンゾシクロヘキ
サン−2−オールである。
更なる観点の本発明は、シス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンを生
産するためにアミドを劈開してヒドロキシル機能具備炭素の反像をもたらす強酸
水溶液でアミドを処理することを含むトランス形−1−アミノ−2−オキシシク
ロヘキサンの対応するシス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンへの立体
特異性の転化の工程に関係する。
更なる観点の本発明は、式
のトランス形−1−アミノ−2−インダノールアミドに関係する。ここに、R4a
はメチル又はフェニルであり、R4bは1乃至6炭素アルキル、フェニル、置換フ
ェニルのいづれかであり、R5aは水素又は1乃至6炭素アルキルであり、そして
1つの鏡像異性体が80超%ee(即ち、80超%の鏡像異性体過剰状態)を示
すものとなっている。アミドはトランス形−(1R,2R)−1−アミノ−2−
インダノール又はトランス形−(1S,2S)−1−アミノ−2−インダノール
の安息香酸塩又は酢酸塩であり得る。
更なる観点の本発明は80超%鏡像異性体過剰状態のトランス形−1−アミノ
−2−インダノール及び実質的に光学的に純粋な1−アルキルアミノ−2−イン
ダノールに関係する。ここにアルキルはC1乃至C6炭化水素及びその塩である。
1−メチルアミノ−2−インダノール
が好ましい。
発明の詳細な説明
本発明の中心工程は、シス形−1−アミノ−2−シクロアルカノールを提供す
るためのトランス形−1−アミノ−2−シクロアルカノールのアミドの強酸との
反応を包含する。この工程の結果は最も期待し難いものであり、アミドの酸水溶
液での処理は、アミドの加水分解、即ち、トランス形アミドアルコールからのト
ランス形アミノアルコールの生産、以外の何物でもないと予期された処であろう
。
本発明の工程は更に、対応するカルボン酸のアミドを産出するためにトランス
形−1−アミノ−2−シクロアルカノールをハロゲン化アシル又はカルボン酸無
水物のようなアシル化試薬と反応させ、続いて望みのシス形−1−アミノ−2−
アルカノールを高収率でたったの2ステップで産出させるために、強酸状態でア
ミド中間物を処理することを包含し得る。本発明は例えばシス形−(1S,2R
)−1−アミノ−2−インダノールのようなセラミ体の或いは光学的に純粋なシ
ス形−1−アミノ−2−インダノールの調合に特に適している。本発明によれば
、光学的に純粋なシス形−1−アミノ−2−インダノールは光学的に純粋なアミ
ド中間物から調合され得る。光学的に純粋なアミドは光学的に純粋なアミンのア
シル化或いは、部分的に分割されたトランス形−1−アミノ−2−インダノール
の安息香酸アミド又は酢酸アミドの再結晶化によって入手し得る。
ラセミ体の、鱗片状及び両側鱗片状の、或いは鏡像異性体的に純粋な、ここで
使用する化合物のグラフィック表示は、
メールの化学学会誌62巻114〜120頁(1985年)から採用したもので
ある。即ち、充実及び破断楔はキラル要素の絶対配列を表わすのに使用される。
楔外形線及び点線乃至は破断線は絶対配列未確定の鏡像異性体的に純粋な化合物
を表わす。波形線はそれの表わす結合が発生し得る立体化学的関係の否定を示す
。II,III,IV式の中にある充実及び破断の肉太線は、図示の相対配置を示し且
つラセミ特性を意味する幾学的記述体である。
本発明は環状シス形−1−アミノ−2−アルカノール調合の一般図式A及びB
を参照する時、より容易に理解が可能である。
トランス形−1−アミノ−2−アルカノール(III)は塩基性条件の下でアミ
ド(II)を産み出すアシル化試薬の等モル量乃至はやや過剰な量と反応させられ
る。アミドはそれから強酸の存在する水溶液条件の下で処理される。NaOH又
はKOHのような塩基で塩基化された後は、シス形−1−アミノ−2−アルカノ
ール(III)は塩化メチレンのような有機溶剤での単純な抽出によって入手可能
である。
もし発端物質(トランス形アミノアルコール)がラセミ体であるならば、図式
A及びBに図解するようにラセミ体シス形アミノアルコールが生産されるであろ
う。もし発端物質が光学的に純粋なトランス形アミノアルコールであれば、製品
は光学的に純粋であろう(即ち図式A′)。
加えて、シス形−(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノール(VI)のよ
うな光学的に純粋なシス形−1−アミノ−2−インダノールの調合では、部分的
に分割されたトランス形−(1S,2S)−1−アミノ−2−インダノール(IV
)が使用され得る。この場合、図式Cに図解するように、部分的に分割されたト
ランス形−1−アミノ−2−インダノールが部分的に分割されたトランス形安息
香酸を産み出すために塩化ベンゾイルと反応させられ、このトランス形安息香酸
アミドは単純な結晶化により光学的に純粋なトランス形安息香酸アミド(V)に
まで富増される。光学的に純粋なトランス形安息香酸アミドはそれから光学的に
純粋なシス形−(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノール(VI)を産み出
すために強酸条件の下で加水分解される。
この場合、部分的に分割されたトランス形安息香酸アミドの完全分割が酢酸ア
ミドの場合と同様にして効果を発揮することになる。その理由は鏡像異性体が(
ラセミ化合物又はラセミ化合物塩ではなく)集塊状の或いはラセミ体の合剤を形
成するものであり、ラセミ体合剤の溶解度がいづれの鏡像異性体よりも高いから
である。トランス形の安息香酸アミド又は酢酸アミドにおけるいづれかの鏡像異
性体の数パーセントの鏡像異性体過剰状態(ee)は、分割に効果を及ぼすのに
充分なものであろう。80%鏡像異性体過剰状態の合剤は1回の再結晶で>99
%にまで容易に精製される。用語“実質的に光学的に純粋な”は>98%鏡像異
性体過剰状態の単一の鏡像異性体を包含する組成に適用する。
当業者には理解可能なように、アシル化試薬中の残余グループXは種々な広範
な変化があり得る。アミンをアミドに転化する能力を有するどのようなアシル化
試薬も本発明の中で
は機能するであろう。従って、残余グループXは例えばハロゲン、活性フェノー
ル、アジ化物、又はアシルオキシの残留物(無水物)その他であり得る。
トランス形アミドのシス形アミノアルコールへの転化は、酸が可成り高濃度の
強酸である場合にのみ高い立体選択性を示す。従って例えば塩酸、硫酸が特にう
まく適合する。塩酸は少なくとも6規定であるべきである。硫酸は30%より高
いものとすべきである。これより低濃度の酸が使用されるときにも加水分解は尚
立体選択性を示すけれども、より高濃度の溶液内程には高い選択性を有しない。
望ましい強酸は6N〜12Nの範囲のHCl水溶液又は30〜80重量%の範囲
、望ましくは50〜80重量%の範囲の硫酸水溶液である。メタンスルホン酸、
トリフルオルメタンスルホン酸、臭化水素酸及び同程度の強酸も又考慮の範囲内
にあり得る。その効果的な濃度は単純な実験作業の問題で普通の職人の熟練程度
の中にある。強酸は、0.1モル水溶液中で完全に解離されている酸と定義され
る。
80〜120℃の範囲内の温度が最も望ましい。反応は完全な反像と加水分解
とを許容するのに充分な時間、通常3〜20時間の間実行される。
塩基性シス形−1−アミノ−2−アルカノールを分離するため、反応合剤は通
常pH9以上、望ましくはpH11〜13に達する迄NaOH又はKOHのよう
な塩基で塩基化され、シス形−1−アミノ−2−アルカノールは塩化メチレン、
1,2−ジクロルエタンのような不活性有機溶剤、或いはn−ブ
タノールのような水に対する不溶性アルコールによって塩基性水性合剤から抽出
される。溶剤除去及び更に行う蒸留・結晶化の如き有機合成での標準的手法を利
用した精製を行った後に、シス形−1−アミノ−2−アルカノールが入手される
。代案としてシス形−1−アミノ−2−アルカノールは、反応合剤の塩基性陰イ
オン交換樹脂通過の後に単純に純粋分離して分離し得る。
トランス形−1−アミノ−2−アルカノールのハロゲン化アシル又は酸無水物
との反応におけるハロゲン化アシルは、例えば塩化ベンゾイル、塩化アセチル、
臭化ベンゾイル、又は塩化トルオイルであり得る。酸無水物は、例えば安息香酸
無水物、酢酸無水物又は酪酸無水物であり得る。反応は、NaOH又はKOHの
ような無機塩基の存在下で、標準的なショッテン−バウマン条件のアセトン水又
はテトラヒドロフラン水のような不活性有機溶剤と水との合剤の中で行われ得る
し、或いは、トリエチルアミン又は4−ジメチルアミノピリジンのような有機塩
基の存在の下で標準的有機化学手順に従った不活性有機溶剤又は不活性有機溶剤
合剤の中で行われ得る(進歩した有機化学学会誌3巻3月号370〜371頁(
1985年))。
トランス形−1−アミノ−2−アルカノールは、アンモニア又はメチルアミン
の如き第1アミンの対応するエポキシド又はブロムヒドリンとの文献法(R.E
.ルッツ及びR.L.ウエイランド・ジュニアの米国化学協会誌73巻1639
〜1641頁(1951年))に従った反応によって有利に調
合される。トランス形−1−アミノ−2−アルカノールの実例は、ラセミ体のト
ランス形−1−アミノ−2−インダノール、置換トランス形−1−アミノ−2−
インダノール及びトランス形−1−アミノ−5,6−ベンゾシクロヘキサン−2
−オールである。光学的に純粋なトランス−1−アミノ−2−インダノールは、
ラセミ体のトランス形−1−アミノ−2−インダノールの光学的に純粋なキラル
酸による分割によって入手可能である。本発明の好適な実施例において、部分的
に分割されたトランス形−1−アミノ−2−インダノールが部分的に分割された
酸化インデンとアンモニアの反応によって入手されるが、この酸化インデン自身
はこの技術分野では公知の多数の工程を経るインデンの非対称エポキシ化によっ
て製造され得るものである。特に効果的な手順は次亜塩素酸ナトリウムを利用す
る(E.N.ヤコブセン他の米国化学協会誌113号7063〜7064頁(1
991年)及びその中での引用)。キラル酸化に対する望ましい触媒は、式Xの
サレンである。
サレンは、アリチルアルデヒドとキラルアミンのシッフ塩基の遷移金属錯体で
ある。図示の特定サレンは、R,R配列のものであって(1R,2S)−エポキ
シドの80〜85%鏡像異性体過剰状態を提供するが、この(1R,2S)−エ
ポキシドは主として(S,S)−トランス形−アミノアルコールへと処理され得
るものである。S,S−サレンの使用は同様な方法で対応する(1S,2R)−
エポキシドを提供する。この転化全体は図式Dに示される。
部分的に分割されたトランス形−1−アミノ−2−インダノールの安息香酸ア
ミド又は酢酸アミドは、酸化インデンのアンモニア水との反応と、それに続くト
ランス形−1−アミノ−2−インダノールの中間物の分割を伴わないショッテン
−バウマン手順を使ったNaOHのような塩基の存在の下での塩化ベンゾイル又
は酢酸無水物との反応とによって、部分
的に分割された酸化インデンから丁度良い具合に調合され得る。部分的に分割さ
れたトランス形−1−アミノ−2−インダノールのトランス形−安息香酸アミド
又はトランス形−酢酸アミドは、エタノール(EtOH)或いはメタノール(M
eOH)或いはメタノール−ジメチルホルムアミド(DMF)又はEtOH−D
MFのような溶剤合剤からの結晶化によって光学的に純粋なトランス形−安息香
酸アミド又は酢酸アミドに富増され得る。このようにして、合成上有用な、実質
的に光学的に純粋なトランス形アミドが始めて市販に対して魅力的なスケールで
利用し得るものとなった。同様に、キラル補助試薬として有用な対応するN−ア
ルキルアミノインダノールが酸化インデンを、アンモニアの代りにアルキルアミ
ンに晒す同一順序の反応によって利用可能になる。
酸化インデンのようなエポキシドからのトランス形−1−アミノ−2−オキシ
シクロアルカンアミドの代替的合成方法が相像可能である。この合成方法では、
エポキジドから直接アミドを産み出すためにエポキシドがアミドの陰イオン又は
陰イオン等価のものに晒される。この場合におけるインデンのシス形−1−アミ
ノ−2−インダノールへの転化全体は3ステップで完遂され得る。
本発明の性質及び発明実践方法を全体的に解説するために以下の実施例を提示
する。
実施例1.
頭上撹拌機、付加ファンネル及び温度計を備える5−lの3ネックモートンタ
イプのフラスコに(10%水溶液の、
2.0当量の、4.0モルの)NaOCl 2.5lを注入した。溶液は約5〜10
℃に迄冷却された。150mlのCH2Cl2に対して(19.1gの、0.015
当量の、0.03モルの)(R,R)−Mn−サレン触媒Xの溶液が加えられ、
続いて5〜10℃で100mlのCH2Cl2に溶解させた(260mlの、1.
0当量の、2.0モルの)インデン溶液が加えられた。合剤は5〜10℃で4時
間の間強く撹拌された。(1.4lの)ヘプタンと(40g)の商品セライトと
が加えられ、その合剤は冷却なしに40分間撹拌された。合剤は濾過され、フラ
スコと固体のフィルタケークは200mlのヘプタンで洗滌された。
部分的に分割された酸化インデンを含む結合濾過液は約400mlに迄濃縮さ
れ、濃縮物は20gの商品セライトの存在する25〜30℃の600mlのメタ
ノール中の(28%水溶液の)アンモニア水1.4lで15時間処理された。メ
タノールと過剰のアンモニアとはルツボ温度が90℃に達する迄の4〜5時間に
亘る蒸留によって除去された。(550mlの)水が加えられて高温合剤が濾過
された。フラスコと固体のフィルタケークは約400mlの熱水で洗滌された。
結合濾過液は残余のアンモニアを除去するために40分間真空中に置かれてから
5−lモートンタイプのフラスコに移された。
部分的に分割されたトランス形−(1S,2S)−1−アミノ−2−インダノ
ールを含む上に溶液は、約15〜25℃に迄冷却され、(50%水溶液192g
の)NaOHと(8
00mlの)アセトンとが加えられた。(1.2当量の、2.4モルの、280m
lの)塩化ベンゾイルが15〜25℃で1時間に亘って加えられ、結果として生
じたスラリーは20〜25℃で2時間撹拌された。この合剤は濾過され、固体が
400mlの(1対1のV/Vの)アセトン水で洗滌されて部分的に分割された
トランス形−(1S,2S)−1−アミノ−2−インダノールの未精製トランス
形−安息香酸アミドが回収された。
(約464gの)未精製安息香酸は90℃、1125mlのジメチルホルムア
ミドの中に溶解され、(750mlの)メタノールが80〜86℃で1時間に亘
ってジメチルホルムアミド溶液に加えられた。この溶液は1.5時間に亘って0
〜5℃に徐冷され、2時間0〜5℃に保持された。固体は濾過によって回収され
、500mlの(0〜5℃の)冷メタノールで洗滌され、40℃で真空乾燥して
光学的に純粋なトランス形−(1S,2S)−1−アミノ−インダノールのトラ
ンス形−安息香酸アミドが(240gの、インデンからの収率47%の、99%
鏡像異性体過剰状態の、融点232℃の)白黄色結晶として産出された。
実施例2.
実施例1からの(25ミリモル、6.33gの)トランス形−安息香酸アミド
と58.3mlのHCl 6N水溶液とが14時間還流されて室温に迄冷却され、
20mlのCH2Cl2で洗滌されて(25mlの)NaOH50%水溶液でpH
約13に迄中和された。合剤は、トータル65mlの
CH2Cl2で抽出され、0.5gの活性炭素で脱色され、濾過されて約20ml
にまで濃縮された。(10mlの)ヘプタンが高温CH2Cl2溶液に加えられ、
この溶液は3時間の間0〜5℃に迄冷却された。白色結晶を濾過しで回収し、乾
燥して(2.45gの、収率66%の、99.5%鏡像異性体過剰状態の)シス形
−(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノールを回収した。
実施例3.
実施例1からの(25.3g、100ミリモルの)トランス形−安息香酸アミ
ドと196gのH2SO4の50重量%の水溶液との合剤が120〜123℃で3
時間熱せられ、室温に冷却した後100mlのCH2Cl2で洗滌された。水溶液
は50℃より低い温度の150mlのNaOH 50%水溶液で中和された。3
00mlの水が無機塩(Na2SO4)を溶解するために加えられ、合剤はトータ
ル280mlのCH2Cl2により28〜32℃の温度で抽出された。CH2Cl2
抽出物は2gの活性炭素で脱色され、商品セライトを通して濾過された。濾過液
は約130mlに至る迄濃縮され、60mlのヘプタンが40℃で10分間に亘
って加えられた。溶液は3時間に亘って、0〜5℃に迄冷却され、産出された固
体は〔10.8gの、収率73%の、〔α〕D 25=−65°(C=1.0,CHC
Q3)の〕シス形−(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノールとして濾過
により回収された。
実施例4.
実施例1からの(90g、355ミリモルの)トランス形
−安息香酸アミドと227gのH2SO4 80重量%溶液との合剤は80〜85
℃で1時間熱せられた。合剤は377mlの水で処理され、3.5時間の間10
0〜115℃に熱せられた。合剤は30〜35℃に冷却され、355mlのCH2
Cl2で洗滌された。水溶液はそれから<50℃の50% NaOH 370gで
中和され、175mlの水が無機塩(Na2SO4)溶解のために加えられた。水
性合剤は535mlのCH2Cl2により30〜35℃で抽出され、CH2Cl2抽
出物は4.5gの活性炭素で脱色され、7.5gの(無水)MgSO4で乾燥され
た。合剤は商品セライトを通して濾過され、固体のフィルタケークは100ml
のCH2Cl2で洗滌された。結合濾過液は約450mlに迄濃縮され、215m
lのヘプタンが30分に亘って40℃で加えられた。溶液は0〜5℃に冷却され
、結果として生じた固体は濾過して回収され、(45.2gの、84%収率の、
>99.5%鏡像異性体過剰状態の)シス形−(1S,2R)−1−アミノ−2
−インダノールが産出された。
実施例5.
部分的に分割された酸化インデンを含む実施例1からの結合濾過液10gの合
剤が約6mlにまで濃縮され、(約160ミリモルの)濃縮液は約60mlのメ
タノールの中のメチルアミン40%水溶液124gで処理された。合剤は25〜
30℃で20時間撹拌された。メタノールと過剰なメチルアミンは蒸留により除
去され、合剤は250mlの水に溶解され、7ml(12モル)のHClでpH
=1に至るまで酸性
化され、250mlの塩化メチレンで洗滌された。水溶液は<50℃で15ml
の50%NaOHによりpH>13にまで中和され、250mlの塩化メチレン
で抽出された。塩化メチレン抽出物は1.5gの活性炭素で脱色され、2.5gの
(無水)MgSO4で乾燥されて商品セライトを通して濾過され、固体のフィル
タケークは100mlの塩化メチレンで洗滌された。結合濾過液は約75mlに
迄濃縮され、75mlのヘプタンが40℃で30分間に亘って加えられた。溶液
は0〜5℃に冷却され、産出された白色固体は濾過により回収された。ケークは
50mlのヘプタンで洗滌されて40℃で真空乾燥され、(理論値35%でHP
LC分析で99.4%の、>99.5%鏡像異性体過剰状態の、融点110〜11
1℃の)トランス形−(1S,2S)−1−メチルアミノ−2−インダノール4
.3gが産出された。陽子とC13の核磁気共鳴は提案の構造に一致した。
実施例6.
100mlの水及び40mlのテトラヒドロフランの中に実施例5のトランス
形−(1S,2S)−1−メチルアミノ−2−インダノール3.0g(18ミリ
モル)を溶かした溶液が15〜20℃に冷却され、1.76g(1.2当量、21
.6ミリモル)の50% NaOHが撹拌溶液に滴下添加された。(3.1gの、
1.2当量の、21.6ミリモルの)塩化ベンゾイルが15〜20℃で5分間に亘
って撹拌しながら加えられた。結果として産み出されたスラリーは0〜5℃に冷
却されて2時間保持された。合剤は濾過され、ケークは25
mlの水で洗滌され、続いて40℃で5時間真空乾燥されて(理論値92%でH
PLC分析99.9%の、99.1%鏡像異性体過剰状態の、融点145〜146
℃の)トランス形−(1S,2S)−1−ベンゾイルメチルアミノ−2−インダ
ノール4.4gが産出できた。陽子とC13の核磁気共鳴は提案の構造に一致した
。
実施例7.
実施例6からのトランス形−安息香酸2.67g(10ミリモル)と80重量
%のH2SO46.4gとの合剤が80〜85℃で1.5時間熱せられた。合剤はそ
れから14.9gの水で処理され、5時間100〜115℃に熱らせれた。合剤
は30〜35℃に冷却されて50mlの塩化メチレンで洗滌され、水溶液はpH
=13に達する迄50% NaOHで中和された。水性合剤は30〜35℃で7
5mlの塩化メチレンで抽出され、塩化メチレン抽出物は1gの活性炭素で脱色
されて1.5gの(無水)MgSO4で乾燥された。合剤は商品セライトを通して
濾過され、固体のフィルタケークは10mlの塩化メチレンで洗滌された。結合
濾過液は約15mlにまで濃縮され、15mlのヘプタンが40℃で加えられた
。スラリーは0〜5℃に冷却され、結果として産み出された白色固体は濾過によ
って回収された。40℃での真空乾燥が0.86gの(理論値53%の)シス形
−(1S,2R)−1−メチルアミノ−2−インダノールを産出した。陽子とC13
の核磁気共鳴は提案の構造に一致した。
実施例8.
24g(11ミリモル)のラセミ体のトランス形−2−ベンズアミドシクロヘ
キサノールと12gの90% H2SO4(110ミリモル)との合剤が75〜8
0℃で6時間撹拌された。22mlのH2Oを加えられた後合剤は環流下で15
時間熱せられた。合剤は室温に迄冷却されて20mlの塩化メチレンで洗滌され
た。酸性水相が分離されて<40℃で12.6mlの50% NaOH溶液(24
0ミリモル)によって処理され、30mlのH2Oが加えられて合剤は30〜3
5℃でトータル60mlの塩化メチレンで抽出された。結合抽出物は無水Na2
SO4上で乾燥され濾過された。濾過液は、シス形−2−アミノシクロヘキサノ
ール含有の未精製製品提供のために真空中で濃縮されたが、このシス形−2−ア
ミノシクロヘキサノールは(理論値33%の)シス形−2−ベンズアミドシクロ
ヘキサノール792mgを提供するためフラッシュクラマトグラフィによりシリ
カゲルの上で(1:1の)酢酸エチル−ヘキサンを使って分割され精製された。
陽子とC13の核磁気共鳴は提案の構造に一致した。
実施例9.
頭上撹拌機、125mlの付加ファンネル、温度計及び冷却バスを備える3−
lの3ネックモートンタイプのフラスコに(10重量%水溶液の、2.0当量の
、1.61モルの)NaOCl 1.0lが注入された。溶液は強く撹拌されて5
〜10℃に迄冷却され、すぐさま(106mlの、0.82モルの)90%イン
デンが加えられ、続いて20mlの塩化メ
チレンが加えられた。80mlの塩化メチレンの中の(7.6gの、1.5モル%
の)(R,R)サレン(X)溶液が強く撹拌された合剤に約5分間に亘って加え
られ、合剤はHPLC分析で完了する迄約3時間の間撹拌された。(700ml
の)ヘプタンと(15gの)商品セライトとが加えられ、合剤は商品セライトを
通して濾過する前に15分間撹拌された。固体のフィルタケークは100mlの
ヘプタンで洗滌され、結合濾過液は分離ファンネルで分離された。廃水は投棄の
ために亜硫酸ナトリウムで処理され、部分的に分割された酸化インデンを含む有
機相は減圧状態の<50℃で約150〜200mlに迄濃縮された。
濃縮液は300mlのメタノールの中に溶かされ、540mlの(28%の)
アンモニア水及び2.5gの商品セライトと共に25乃至30℃で16乃至24
時間の間、反応のHPLCによる完了迄撹拌された。合剤は真空状態で商品セラ
イトを通して濾過され、真空は30分間継続された。(代替案としては30分間
の窒素分散が導入され得る。)濾過液はルツボ温度が80乃至85℃に達する迄
濃縮された。蒸留中600mlの水が加えられた。蒸留の最終段階で残留アンモ
ニア除去のために30分間真空が加えられた。
濾過液は3ネックの丸底フラスコに移され、(450mlの)テトラヒドロフ
ランと(43mlの、1.2当量の)50%水酸化ナトリウムとが撹拌しながら
加えられ、0乃至10℃に冷却された。溶液は、0乃至10℃で5分間に亘って
(78mlの、1.2当量の)酢酸無水物を用いて処理され、
反応がHPLCによる表示として完了する迄(約2時間)撹拌された。結果とし
て生ずるスラリーは真空下で濾過され、製品ケークは(250mlの)V/V比
60%のテトラヒドロフラン水溶液で洗滌されて真空下で30分間空気乾燥され
、(理論値47%の、85.8%鏡像異性体過剰状態の)末精製酢酸アミド70.
2gが産出された。
実施例10.
実施例9からの未精製酢酸アミド20gとN,N−ジメチルホルムアミド10
0mlとの合剤が溶解するように80乃至85℃に熱せられた。溶液は75ml
のメタノールで滴下処理され、氷水バス中で0乃至5℃に至る迄ゆっくりと冷却
され、1.5時間保持された。スラリーが真空濾過によって集められて50ml
の冷メタノールで洗滌され、真空中の45乃至50℃で16時間乾燥された後、
(理論値HPLC共66.5%の、100%鏡像異性体過剰状態の)(1S,2
S)−トランス形−1−アセトアミド−2−インダノール13.3gが産出され
た。
実施例11.
アミノリシス同類から(S,S)−サレンを使った実施例9に至る工程の流れ
は、pH<1.0に至る迄102mlの(36重量%の)HClで処理して50
0mlの塩化メチレンで抽出するものであった。水性相はpH13に至る迄50
%水酸化ナトリウムで塩基化され、30乃至35℃で600mlの塩化メチレン
を使って抽出された。塩化メチレン抽出
で7.5gの(無水)硫酸マグネシウムを使って乾燥された。合剤は真空濾過さ
れ、150mlの塩化メチレンで洗滌された。濾過液は環流する迄熱せられ、7
50mlのヘプタンが40乃至45℃で滴下添加された。スラリーは0乃至5℃
に冷却され、3時間保持された。純白でない製品が真空濾過によって集められて
50mlのヘプタンで洗滌され、続いて40℃で5時間真空乾燥されて(理論値
65.6%の、94.7%鏡像異性体過剰状態の)(R,R)−トランス形−1−
アミノ−2−インダノール97.9gが産出された。
実施例12.
(40mlの)テトラヒドロフランと(60mlの)水に溶かした実施例11
の(R,R)−トランス形−1−アミノ−2−インダノール5g(33.5ミリ
モル)の溶液が撹拌しながら(2.1mlの、1.2当量の)50%水酸化ナトリ
ウムで処理され、0乃至10℃に冷却された。結果として生じた溶液は0乃至1
0℃で5分間に亘って(3.8mlの、1.2当量の)酢酸無水物で処理された。
合剤は、反応がHPLCによって完了したと判明する迄(約2時間)撹拌され、
結果として生じたスラリーは真空下で濾過された。製品ケークは(25mlの)
水で洗滌されて72時間真空中で空気乾燥され、(理論値66%の、100%鏡
像異性体過剰状態の)(1R,2R)−トランス形−1−アセトアミド−2−イ
ンダノール4.2gが産出された。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年4月7日
【補正内容】
11.(a)酸化インデンを生産するためにインデンを酸化するステップと、
(b)前記酸化インデンをトランス形−1−アミノ−2−インダノールのア
ミドに転化するステップと、
(c)シス形−1−アミノ−2−インダノールを生産するためにアミドを劈
開してヒドロキシル機能具備炭素の反像をもたらす強酸溶液で前記トランス形−
1−アミノ−2−インダノールのアミドを処理するステップと、
を包含する、インデンからシス形−1−アミノ−2−インダノールを生産する
工程。
12.部分的に分割されたエポキシドを生産するために前記インデンがキラルサレ
ン触媒の存在の下に次亜塩素酸塩水で酸化されてなる、請求項11に記載した工
程。
13.(a)酸化インデンを生産するためにインデンを酸化するステップと、
(b)トランス形−1−アミノ−2−インダノールを生産するために前記酸
化インデンをアンモニア又は第1アミンで処理するステップと、
(c)アミン生産のために前記トランス形−1−アミノ−2−インダノール
をアシル化試薬で処理するステップと、
(d)シス形−1−アミノ−2−インダノールを生産するためにアミドを劈
開してヒドロキシル機能具備炭素の反像をもたらす強酸溶液で前記アミンを処理
するステップと、
を包含するインデンからシス形−1−アミノ−2−インダノールを生産する、
請求項11に記載した工程。
14.前記アシル化試薬が塩化ベンゾイル、塩化アセチル、酢酸無水物から成るグ
ループの中から選択されてなり、結果として生ずるアミドが実質的に光学的に純
粋なトランス形−1−ベンズアミド−2−インダノール又はトランス形−1−ア
セトアミド−2−インダノールを生産するために再結晶化されてなる、請求項1
3に記載した工程。
15.実質的に光学的に純粋なシス形−1−アミノ−2−インダノールが生産され
てなる、請求項14に記載した工程。
16.(1S,2R)−1−アミノ−2−インダノールが式
の触媒の存在下でのインデンの酸化によりインデンから生産されてなる、請求
項15に記載した工程。
17.(1R,2S)−1−アミノ−2−インダノールが式
の触媒の存在下でのインデンの酸化によりインデンから生産されてなる、請求
項15に記載した工程。
18.(a)式
のアミドを生産するために式
のトランス形アミノアルコールを式R4CO−Xのアシル化試薬と反応させる
ステップと、
(b)前記アミドを強酸溶液で処理するステップと、
を包含する式
の化合物、ここでは
R1は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
R2は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
R3は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
R4は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
R5は水素、アルキル、アリール又は置換アリールであり、
或いはR1とR2とは一緒になって1,2−溶成脂環式のアリール残留物又は
置換アリール残留物を形成しており、
nはゼロ又は1乃至3の整数であり、
Xはアミンのアシリ化のための活性化グループであることを表わしている、
を生産する工程。
19.nがゼロ又は1である、請求項18に記載した工程。
20.
を生産するための、請求項19に記載した工程。
21.インデンを酸化して酸化インデンにするステップと、式
のトランス形アミノアルコールを提供するために前記酸化インデンをアンモニ
アに晒すステップと、を更に追加して備えてなる、請求項20に記載した工程。
22.(a)アミド生産のためにトランス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキ
サンをアシル化試薬と反応させることと、
(b)シス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンを生産するためにア
ミドを劈開してヒドロキシル機能具備炭素の反像をもたらす強酸水溶液で前記ア
ミンを処理することと、
を包含する、トランス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンを対応する
シス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンヘ立体特異性の転化をする工程
。
23.前記トランス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンがトランス形−1
−アミノ−5,6−ベンゾシクロヘキサン−2−オールである、請求項22に記
載した工程。
24.シス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサンを生産するためにアミドを
劈開してヒドロキシル機能具備炭素の
反像をもたらす強酸溶液でトランス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサン
のアミドを処理することを包含する、トランス形−1−アミノ−2−オキシシク
ロヘキサンのアミドを対応するシス形−1−アミノ−2−オキシシクロヘキサン
へ立体特異性の転化をする工程。
25.R4aがメチル又はフェニルであり、R5aが水素又は1乃至6炭素のアルキル
であり、80%より大きな鏡像異性体過剰状態の1つの鏡像異性体が存在してな
る、式
のトランス形−1−アミノ−2−インダノールのアミド。
26.R4aが1乃至6炭素のアルキル、フェニル又は置換フェニルであり、80%
より大きな鏡像異性体過剰状態の1つの鏡像異性体が存在してなる、式
のトランス形−1−アミノ−2−インダノールのアミド。
27.請求項25及び26のいづれかに記載したトランス−(1R,2R)−1−
アミノ−2−インダノールのアミド。
28.請求項25及び26のいづれかに記載したトランス−(1S,2S)−1−
アミノ−2−インダノールのアミド。
29.請求項25に記載した式
の化合物。
30.請求項25に記載した式
の化合物。
31.アルキルがC1乃至C6の炭化水素である、実質的に光学的に純粋な1−アル
キルアミノ−2−インダノール又は1−アルキルアミノ−2−インダノールの塩
。
32.請求項31に記載したトランス形−(1S,2S)−1
−(メチルアミノ)−2−インダノール、トランス形−(1R,2R)−1−(
メチルアミノ)−2−インダノール、シス形−(1R,2S)−1−(メチルア
ミノ)−2−インダノール、又はシス形−(1S,2R)−1−(メチルアミノ
)−2−インダノール。
33.80%より大きな鏡像異性体過剰状態のトランス形−1−アミノ−2−イン
ダノールの鏡像異性体又は80%より大きな鏡像異性体過剰状態のトランス形−
1−アミノ−2−インダノール塩の鏡像異性体。
34.請求項33に記載した実質的に光学的に純粋な(1R,2R)−1−アミノ
−2−インダノール。
35.請求項33に記載した実質的に光学的に純粋な(1S,2S)−1−アミノ
−2−インダノール。
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9:00
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
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G,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK
,ES,FI,GB,GE,HU,JP,KE,KG,
KP,KR,KZ,LK,LT,LU,LV,MD,M
G,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO
,RU,SD,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,
UZ,VN
(72)発明者 ニー,シャオイー
アメリカ合衆国,01610 マサチューセッ
ツ州,ウースター,エルブリッジ ストリ
ート 30
(72)発明者 バカル,ロジャー,ポール
アメリカ合衆国,01545 マサチューセッ
ツ州,シュルーズベリー,コムストック
ドライブ 4
(72)発明者 ファインバーグ,リチャード,ロバート
アメリカ合衆国,02766 マサチューセッ
ツ州,ノートン,ファーム レーン 15
(72)発明者 ゼップ,チャールズ,メルビン
アメリカ合衆国,01503 マサチューセッ
ツ州,バーリン,ハイランド ストリート
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