JPH09503661A - 繊維芽細胞成長因子の表面ループ構造アナログ - Google Patents

繊維芽細胞成長因子の表面ループ構造アナログ

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JPH09503661A JP7509963A JP50996395A JPH09503661A JP H09503661 A JPH09503661 A JP H09503661A JP 7509963 A JP7509963 A JP 7509963A JP 50996395 A JP50996395 A JP 50996395A JP H09503661 A JPH09503661 A JP H09503661A
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アメリカン シアナミド カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 繊維芽細胞成長因子の構造アナログは、分子の折り畳みが有意に摂動されないような、因子の第9番目及び第10番目のβ鎖においてアミノ酸配列置換、又は第9番目及び第10番目のβ鎖を接続する表面ループに相当する配列を有する。好ましいアナログは、初めの因子の二次及び三次の構造全部を有し、そして高い親和性でヘパリン及び繊維芽細胞成長因子受容体ファミリーの1種以上のメンバーと結合する。或る態様では、置換は、他のアミノ酸配列、例えば他の構造的に関連する繊維芽細胞成長因子又はインターロイキンからのループ配列により置換されている。図は、FGF−1 FGF−2及びIL―1βからのアミノ酸配列を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 繊維芽細胞成長因子の表面ループ構造アナログ 技術分野 本発明は、第9番目及び第10番目のβ−鎖を接続する表面ループ中に異なる 一次構造を有する繊維芽細胞成長因子アナログに関する。アナログは、元の因子 に対する二次及び三次蛋白構造全部の類似性を保持するが、異なる生物学的性質 及び受容体結合特異性プロフィルを示す。 背景技術 ポリペプチド成長因子は、細胞の増殖及び分化のホルモン様モジュレータであ る。成長因子は、発生、再生及び傷の修復を含む種々の生理学的プロセスの調節 に関連があり、そして正常なプロセス並びに病態生理学的プロセスと関係がある 。種々の成長因子が、種々の組織及び細胞で同定されてきており、そしてこれら の因子に適用されている名前は、表皮成長因子、血小板由来成長因子、神経成長 因子、造血成長因子及び繊維芽細胞成長因子を含む。 繊維芽細胞成長因子(FGF)は、繊維芽細胞及び内皮細胞の分裂を誘発する ウシの脳又は下垂体から由来する活性として先ず記載された。脳からの一次マイ トジェンは、下垂体から単離されたそれとは異なることが、後で知られた。これ らの二つの因子は、それらが、類似の生物学的活性を有したがそれらの当電点が 異なるために、それぞれ酸性及び塩基性のFGFと名付けられた。酸性及び塩基 性のFGFは、約154個のアミノ酸を含む蛋白である。それらのアミノ酸配列 は、関連があり、それらの間で約55%の配列同等性を有する。 酸性及び塩基性の繊維芽細胞成長因子は、多くの細胞のタイプで種々の生物学 的レスポンスを集合的に引き起こす大きなファミリーのヘパリン結合成長因子の メンバーであることが今知られており、これら細胞のタイプは、中胚葉及び神経 外胚葉の起源のもの、例えば内皮細胞、平滑筋細胞、副腎皮質細胞、前立腺及び 網膜の表皮細胞、希突起グリア細胞、星状細胞、クロンドサイト(Chrond ocyte)、筋原細胞、及び骨芽細胞を含む。元のファミリーのメンバーとし て、酸性及び塩基性のFGFは、それぞれFGF−1及びFGF−2として現在 記述されている。ファミリーの7種の他のメンバーは、細胞の増殖及び分化のそ れらの調節、並びに他のFGFへのそれらの配列同等性に基づいて同定されてい る。 細胞の成長を剌激する分裂誘発レスポンスを引き出すことに加えて、繊維芽細 胞成長因子は、非分裂誘発のやり方で反応する多数の細胞のタイプを剌激するこ とができる。これらの活性は、傷領域への細胞の移行の促進(化学走性)、新し い血管の形成の開始(脈管形成)、神経の再生及び生存の変調(神経向性)、内 分泌機能の変調、並びに特定の細胞蛋白発現、細胞外マトリックス生成及び細胞 生存の刺激或いは抑制を含む(Baird、A.、及びBoehlen、P.H andbook of Exp.Pharmacol.95(1):369−4 18、Springer、1990)。これらの性質は、傷の治癒、神経の修復 、副行の血管形成などを促進する治療上のアプローチに繊維芽細胞成長因子を使 用する基礎を提供する。例えば、繊維芽細胞は、心疾患及び手術における心筋の 損傷を最低にすることが示唆されている(米国特許第4378347号、Fra nco)。 FGF−2及び他のFGFに関する最近の研究は、受容体媒介経路の分子的な 詳細に集中し、それにより、それらの色々な生理学的な活性は、これらの因子の 作用に良く似るか又は阻害するかの何れかができる治療上有用な剤のデザインの ための情報を得る方法として、表現される。種々の源から単離されたFGF−2 の一次構造は周知であり、そしてウシ及びヒトのFGF−2が、E.coli及 びS.cervisiaeにクローンされ発現されているので、二次及び三次の 構造が注目されている。 FGF−1及びFGF−2の三次元構造は、決定されている(Eriksso n、E.A.ら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA88:3441 −3445(1991)、Zhang、J.ら、Proc.Nat.Acad. Sci.USA88:3446−3450(1991)、及びZhu、H.ら、 Science251:90−93(1991))。これらの研究において、F GF−1及びFGF−2は、抗原性又は分裂誘発性の剌激に対するレスポンスで マクロファージ及びT細胞により生成されるサイトカイン インターロイキン− 1α、及びインターロイキン−1β(IL−1a及びIL−1β)、蛋白因子に ついて観察されるそれに有意に似た折り畳みパターンを示すことが示されたが、 インターロイキン−1ポリペプチドの一次構造は、FGFに対してアミノ酸配列 は、わずか約10%しか一致しない。 FGF−2の全部の構造は、三角形のピラミッドとして記述でき、その場合、 三つの側面のそれぞれは、2本のβ鎖がともに形成されて、6本の逆平行の鎖の βシートの胴を形作る(Eriksson、E.A.ら、Proc.Nat.A cad.Sci.USA 88:3441−3445(1991))。ピラミッ ドの基礎は、6本の追加のβ鎖から形成されて、12本の鎖の全部について胴の 一端を閉じるためにピラミッドの三つの側面から延在する。それ故、三つの面を 有する反復は、ポリペプチド鎖の折り畳みで観察され、そして三つの部分を有す るように見える軸は、分子の基礎の中心を通り、さらにピラミッドの頂点を通っ て延在する(同上)。蛋白のFGFファミリー内に保存されたアミノ酸の内、殆 どは、FGF−2の芯のβ鎖領域内に存在し、これらの蛋白のそれぞれが、FG F−2のそれに似た三次元構造全部を有することを支持する。 FGFの生物学的なレスポンスは、特定な細胞表面受容体に対する成長因子の ヘパラン硫酸塩依存結合により媒介されるが(Givol、D.及びYayon 、A.FASEB J.6:3362−3369(1992)及びJaye、M .ら、Biochem.Biophys.Acta 1135:185−199 (1992))、FGFとのヘパリン及び受容体の分子的相互反応、並びにシグナ ルトランスダクション経路の結果の正確な性質は知られていない。FGF配列に 関連する合成ペプチドを使用する研究は、FGF−2(33−77)及び(10 6−129)がヘパリンに結合し、そしてFGF活性の分裂誘発アッセイにおけ る弱い部分的なアゴニスト及び拮抗剤として作用する(Baird、A.ら、P roc.Nat.Acad.Sci.USA 85:2324−2328(19 8 8))。同じ研究は、受容体結合に含まれる配列FGF−2(115−124) を同定した。セグメントは、第9番目のβ鎖の中心で始まり、折り畳まれた分子 の表面の上でやや開いたループを作り、そして第10番目のβ鎖の始まりで終わ る。未変性の蛋白中のこの配列(118−122)は、推定されているヘパリン 結合部位を形成できる塩基性の表面残基の集まりに近い小さい表面ループを形成 する(Zhang、J.ら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA 8 8:3446−3450(1991))。 この配列は、又cAMP依存蛋白キナーゼにより燐酸化できるThr−121 を含み(Feige、J.J.及びBaird、A.ら、Proc.Nat.A cad.Sci.USA 86:3174−3178(1989))、Thr− 121は、この論文ではThr−112として示されている。それは、研究者が 、ポリペプチドのN末端トランケート形を使用し、それは、完全な生物学的活性 を示すが通常の154個のアミノ酸よりむしろ146個のそれを有するからであ る。Thr−121の燐酸化は、その受容体への放射線同位元素ラベルFGF− 2結合と競合する増大した能力を示す一つの形の蛋白の発生をもたらすが、蛋白 の燐酸化及び非燐酸化の形の生物学的性質に相違がないことが観察された(同上 )。FGF−2とは対照的に、FGF−1は、キナーゼに関する基質ではない。 データは、配列115−124は、受容体結合に含まれず、そしてそれらが、分 子の完全な受容体結合ドメインを規定しないか、又はそれらが、Thr−121 の燐酸化の生理学的有意性を示さないという仮説と一致する。 へパリン及び受容体結合領域に加えて、FGF中の特異的配列が、リガンド誘 発シグナルトランスダクションに影響するという証拠が存在する。例えば、FG F−2の残基27−32(Lys−Asp−Pro−Arg−Leu)の欠失又 は塩基性残基Arg−118、Lys−119、Lys−128及びArg−1 29の突然変異は、蛋白の分裂誘発活性に影響しないように見えたが、プラスミ ノーゲン括性剤遺伝子の発現を排除した(欧州特許出願公開第363675号、 Bergonzoniら、及びPresta、M.ら、Biochem.Bio phys.Res.Com.185:1098−1107(1992))。 少なくとも4種の異なる繊維芽細胞成長因子受容体(FGFR)は、同定され ており(Werner、S.ら、Mol.Cell.Bio.12:82−88 (1992))、そして異なる受容体の形の間の機能的相違は、観察されている 。交互スプライシングによる同じ遺伝子から由来する異なるFGF受容体の形は 、異なるリガンド結合性を有し、さらに異なるFGF受容体遺伝子からの類似の スプライス変異型は、FGFファミリーの異なるメンバーと結合する(John son、D.E.及びWilliams、L.T.、Adv.Can.Res. 60:1−41(1993))。従って、繊維芽細胞成長因子受容体は、多数の 構造的変異型を示し、さらに受容体とそれらの種々のリガンドとの間にかなりの 交差反応性を示す(Yayon、A.ら、EMBO J.11:1885−18 90(1992))。第三の免疫グロブリン様ドメインのカルボキシ末端領域は 、異なるFGFメンバーの特異性を規定する構造要素であるように思われるが( 上記のWernerら及びYayonら)、FGF−受容体−ヘパリン相互反応 の正確な性質及び関係する蛋白残基は、明らかにされるべきである。 発明の開示 繊維芽細胞成長因子の新しい構造アナログを提供するのが本発明の目的である 。 薬理学的に別のものである結合及び生物学的性質を有する(即ち、野生型因子 と普通は結合する及び/又は野生型因子で観察されるそれとは異なる生物学的性 質を示す、受容体と同じ又はそれとは異なるFGF受容体へ結合する)繊維芽細 胞成長因子アナログを提供するのが、本発明の他の目的である。 他のアミノ酸配列により置換された表面ループの全て又は一部を有する、繊維 芽細胞成長因子の構造アナログ例えばヒト繊維芽細胞成長因子−2の構造アナロ グを提供するのが、本発明の別のしかもさらに特定の目的である。 これら及び他の目的は、ポリペプチドの二次及び三次の構造全部が、有意に摂 動される(perturb)ことなく、しかもアナログがヘパリンに結合するよ うに、表面ループ又は表面ループに隣接する配列にアミノ酸の変化を有する繊維 芽細胞構造アナログを提供する本発明に、より達成される。さらに特に、本発明 は、β鎖9及び10と隣接鎖との相互反応が、有意に摂動することなく、しかも アナ ログがヘパリンに結合するように、第9番目及び第10番目のβ鎖と接続する表 面ループに相当する配列、又は因子の第9番目及び第10番目のβ鎖においてア ミノ酸配列置換を有する繊維芽細胞成長因子の構造アナログを提供する。アナロ グは、繊維芽細胞成長因子受容体への結合親和性を示す。アナログの結合特異性 は、好ましくは、対応する受容体に対する未変性の因子の結合親和性とは異なる 。一つの態様では、アナログは、生体内の血管形成を剌激する。 好ましい繊維芽細胞成長因子構造アナログは、第9番目から第10番目のβ鎖 へ延在する表面ループにおけるアミノ酸配列置換を有する。或る態様では、第9 番目から第10番目のβ鎖へ延在する成長因子表面ループにおけるアミノ酸配列 の全て又は一部は、他のアミノ酸配列、例えば関連のある繊維芽細胞成長因子又 はインターロイキンポリペプチドから由来する対応するアミノ酸配列により置換 される。 従って、本発明の繊維芽細胞成長因子アナログは、他の成長因子における対応 するループ配列の代わりに、繊維芽細胞成長因子−1配列Lys115−Lys 116−His1I7−Ala118−Glu119−Lys120−Asn1 21(SEQ ID NO2のアミノ酸115−121)、繊維芽細胞成長因子 −2配列Arg118−Lys119−Tyr120−Thr121−Ser1 22(SEQ ID NO1のアミノ酸118−122)、繊維芽細胞成長因子 −3配列Arg−Leu−Tyr−Arg−Thr−Val−Ser−Ser− Thr−Pro−Gly−Ala−Arg−Arg−Gln−Pro−Ser− Ala−Glu−Arg−Leu(SEQ ID NO4のアミノ酸132−1 52)、繊維芽細胞成長因子−4配列Tyr−Lys−Tyr−Pro−Gly (SEQ ID NO5のアミノ酸172−176)、繊維芽細胞成長因子−5 配列Ala−Ile−His−Arg−Thr−Glu−Lys−Thr−Gl y−Arg−Glu(SEQ ID NO6のアミノ酸176−186)、繊維 芽細胞成長因子−6配列Asp−Leu−Tyr−Gln−Gly(SEQ I D NO7のアミノ酸174−178)、繊維芽細胞成長因子−7配列Ala− Lys−Trp−Thr−His−Asn−Gly−Gly−Glu(SEQ ID NO8のアミノ酸154−163)、繊維芽細胞成長因子−8配列Ala −Lys−Tyr−Glu−Gly(SEQ ID NO9のアミノ酸144− 148)及び繊維芽細胞成長因子−9配列Asn−Leu−Tyr−Lys−H is−Val−Asp−Thr−Gly−Arg−Arg(SEQ ID NO 10のアミノ酸151−161)を使用することにより形成されるアナログを含 むが、これらに限定されない。ループのフランキング配列を変化させたアナログ 、及びループ配列を含むペプヂドフラグメントアナログは、本発明により相応じ て提供される。 例えば、残基112−128においてアミノ酸配列置換を有するヒト繊維芽細 胞成長因子−2構造アナログは、FGF−2と同じ二次及び三次の構造全部を維 持するが、異なる生物学的性質を示す因子を生ずる。これらの例示の態様では、 FGF−2ループ配列は、任意のサイズ又は組成の挿入断片により置換される。 或る誘導体は、残基115−124を変えることにより製造され、他のものは、 ループ残基118−122を変えることにより製造される。一つの態様では、例 えば、FGF−2のループは、同じ又は他の種からのFGF−1から由来する対 応するアミノ酸により置換され、他の態様では、同じ又は他の種からのインター ロイキン−1βが使用され、そして他の態様では、同じ又は他の種からのFGF −7からのループが使用される。上記で要約されるように、これらのアナログは 、ヘハリン、及び未変性の繊維芽細胞成長因子受容体と結合する。 本発明は、又繊維芽細胞成長因子誘導体をエンコードすDNA、DNAを含む 生物学的に機能的な環状プラスミド又はウイルスDNA、及び宿主細胞をして新 しい因子を発現させるやり方でベクターにより形質転換された又はトランスフエ クションされた原核又は真核宿主細胞例えばE.coliも提供する。 図面の簡単な説明 図1は、ループ領域におけるヒトFGF−2、FGF−1及びIL−1βの配 列配置を示す(下記の配列リストセクションでID No 1−3とされる)。 アンダーラインされた配列は、第9番目のβ鎖の末端に位置する表面ループに相 当する。かっこ内の残基は、ウシ配列に見いだされる残基を示す。 図2は、125I−FGF−2とともにインキュベートされた密集乳児ハムスタ ー腎細胞、並びに指示された濃度の競合物FGF−2(白丸)、構造アナログF GF−2LI(以下に詳述、黒い四角)、そして構造アナログFGF−2LA( 以下に記述、黒い三角)の競合的受容体結合をプロットする。 図3は、添加された未ラベルFGF蛋白の機能としてNIH 3T3細胞に存 在するFGF−受容体タイプ1に対する、放射性ヨード化FGF−2(黒い四角 )、FGF−2LA(白丸)及びFGF−2LI(白い三角)の結合をプロット する。 図4は、指示された濃度のFGF−2(黒丸)、FGF−2LI(白い四角) 及びFGF−2LA(白い三角)とともに、8000細胞/穴で植え付けされさ らに5日間インキュベートされた成熟ウシ大動脈弓内皮細胞の内皮細胞の成長を 示す。 図5は、野生型又は突然変異体のFGF−2(10ng/mL)により誘導さ れる細胞関連ウロキナーゼタイププラスミノーゲン活性剤の生成を示す棒グラフ である。 図6は、タイプIコラーゲンゲル上で培養されたABAE細胞による管状の構 造の形成を誘導するそれらの能力により測定される、野生型又は突然変異体のF GF−2(10ng/mL)の生体外血管形成活性の効力を示す棒グラフである 。データは、同じ条件の細胞培養が、重複した穴で保持される代表的な実験から のものである。それぞれの穴の三つから四つの領域は、イメージ分析により調べ られ、そして平均値及び標準偏差が示される。 図7は、FGF−2におけるアミノ酸残基113及び128に相当する残基間 のFGFファミリーの9個のメンバーの間のアミノ酸配列の比較を示す(SEQ ID NO1;FGF−1は、SEQ ID NO2として示され、そして他 のFGFは、次々にSEQ ID NO4−10として示されるが、但しFGF −1ウシ配列のHis121は、ヒト配列のAsnにより置換される)。数を数 えるシステムは、FGF−2に関連し、そして星印は、同様な保存された残基に 関する。FGF−2の位置Ser117−Trp123間に位置する残基は、他 のFGFが挿入断片及び変化を含む位置を示す。第9番目及び第10番目のβ鎖 及びループ領域における相同の配列を説明するために、図は、アミノ酸に関する 標準の一文字の命名法を使用する。A、Ala;C、Cys;D、Asp;E、 Glu;F、Phe;G、Gly;H、His:I、Ile;K、Lys;L、 Leu;M、Met;N、Asn;P、Pro;Q、Gln;R、Arg;S、 Ser;T、Thr;V、Val;W、Trp;Y、Tyr。 図8は、FGF−2(黒い三角)及びFGF−2LA(黒丸)によるウサギ耳 チェンバーモデルに誘導された血管新生の程度の比較を示す。FGFのないコン トロールは、黒い四角で表示される。 図9Aは、添加される未ラベルFGF蛋白の関数としての可溶性の組み換えF GF受容体タイプ1に対する添加されたFGF−1(白丸)、FGF−2(白い 四角)、FGF−7(黒丸)、FGF−2LA(黒い四角)、及びFGF−2L I(白い三角)の関数としての125I−FGF−2の結合をプロットする。図9 Bは、同様な結合プロフィルをプロットするが、但し可溶性の組み換えFGF− 2(IIIc)を使用する。 発明を実施するための最良の形態 本発明は、FGF分子の二次及び三次の構造の全部を摂動させないやり方によ る繊維芽細胞成長因子の表面ループ残基の変化は、FGFアゴニスト及び潜在的 な拮抗剤を含む、変化ししかも望ましい生理学的性質を有する一連の構造アナロ グを生ずるという発見に基づく。ループ配列、又はループ配列に隣接する配列に おける変化は、ヘパリンに結合しそして未変性の繊維芽細胞成長因子受容体への 結合親和性を示すアナログを生ずる。 「拮抗剤」により、例えば生物学的レスポンスを顕在化させることなく、細胞 受容体へ結合するような、一体となって他の作用を取り消し勝ちな任意の物質を 意昧する。FGFでは、拮抗剤は、FGF受容体へ結合するが、繊維芽細胞、内 皮細胞及び大グリア細胞の増殖又は移動を剌激しない任意の物質を含むが、これ らに限定されない。対照的に、「アゴニスト」により、分裂誘発活性、血管形成 、化学走性などを含む、未変性の因子により通常剌激される細胞受容体に親和性 を有しそして生理学的活性を刺激する任意の物質を意味する。本明細書で使用さ れ つとき、用語は限定的ではなく、そして単一の因子は、未変性の因子により媒介 される一つの生物学的機能に対してアンタゴニズムを示し、そして他の機能に対 してアゴニズムを示すことができる。これが生ずるとき、未変性の因子の生物学 的活性は、アナログにおいて薬理学的に分離されるといわれる。 蛋白は、本明細書において、もしそれが、FGFファミリーの他のメンバーと 有意な配列及び三次元の構造的相同性、生体外又は生体内のアッセイにおけるF GF様活性を示し、そしてヘパリン又はヘパリン様物質へ結合するならば、繊維 芽細胞成長因子(FGF)として規定される。「ヘパリン」により、抗凝固剤の 性質を有するか又は有しない、「アグリカン」として遊離の形で、又は「プロテ オグリカン」として蛋白の芯に結合した、D−グルクロン酸及びD−グルコサミ ンからなる不均質なサルフェート化陰イオン性多糖類を意味する。「ヘパリン様 」物質は、ヘパリンに関運するオリゴ糖構造を有するが、抗凝固剤括性を有する か又は有しない分子である。任意のタイプの繊維芽細胞成長因子又は突然変異蛋 白質又は誘導体は、本発明により包含され、特に拮抗剤又はアゴニストの性質、 又はその両者を示すループ配列ペプチドとともに、ヒト繊維芽細胞成長因子を包 含する。 広く言えば、本発明の繊維芽細胞因子アナログは、β鎖中に少なくとも1個の アミノ酸の欠失、挿入又は置換を有する繊維芽細胞成長因子の構造アナログ、又 は隣接する鎖が摂動することなくそして分子がその二次及び三次の構造全部を維 持するようにβ鎖を接続するループを含む。二次及び三次の構造は、ヘパリン結 合、FGF受容体への結合、分光学(紫外線、肉眼、又は円二色性光を使用する )、X線結晶学及び生物学的活性により決定される。 特に好ましいのは、Hynes、T.R.ら、Nature 339:73− 76(1989)により酵素について開示された、親分子の立体配座を維持しつ つ、ターン(turn)の構造カセット又はモジュールの置換に類似した、2本 のβ鎖を結合するループ中のFGF配列の置換である。或る態様では、因子の第 9番目又は第10番目のβ鎖、又は第9番目又は第10番目のβ鎖を接続する表 面ループに相当する配列は、分子全部の折り畳みが有意に摂動することがないよ うに、任意のサイズ又は組成のアミノ酸配列挿入断片により置換される。或る態 様では、表面ループは、他の因子からの表面ループにより置換される。従って、 本発明は、ランダムループ、長い又は短いループ、及び異なる電荷のループ及び それらのステム及びアンカーを含む、構造的に関連のあるそして閏連のない配列 によるループ及びループステム及びアンカー置換を特に包含する。それは、又結 合の研究及び生物学的アッセイにおいてこれらのループによく似たペプチドフラ グメントも包含する。 以下にさらに十分に示されるように、これらの鎖中のアミノ酸の数え方は、便 宜のために、FGF−2に関してなされる。摂動及び鎖の調節性は、本明細書で は、三次元の感覚で規定され、そして上記のように測定される。全部の折り畳み は、アナログ中に保持される。好ましいアナログは、受容体へ親和性を示す対応 するFGFファミリーメンバーの結合より大きいが、100倍より小さい親和性 で、FGF受容体へ結合する。 アナログの多くが代表的に結合する受容体は、未変性の乳児ハムスター腎(B HK)細胞繊維芽細胞成長因子受容体、NIH 3T3細胞受容体又は特別なF GFへ特異的な他の受容体を含む。結合は、好ましくは、その受容体に対する対 応する未変性の因子の結合に実質的に似た又はそれより優れた親和性を示す。本 発明の利点は、ループの操作が、それからループが由来する対応する因子に対し て同様な結合プロフィルを示すアナログを生ずることである。それ故、本発明の 或るアナログは、異なる細胞のタイプ上の受容体を含む、未変性の因子が結合し ない受容体を標的とする。例えば、内皮細胞受容体と元来結合する因子は、内皮 細胞受容体と結合するように操作されることができる。例は、以下に示される。 一つの態様は、生体内で血管形成活性を刺激する。 特に好ましい構造アナログは、第9番目から第10番目のβ鎖へ延在しそして 分子がErikssonら、Zhuらにより記載されたように折り畳まれるとき 表面から突き出す、表面ループの配列において、因子が、少なくとも一つのアミ ノ酸欠失、付加又は置換を有し、さらに未変性の因子の二次及び三次の構造全部 を有するものである。或る態様では、置換は、他のFGF種又は関連する分子か らの配列である。他の態様では、置換は、任意のFGF種に構造的に関連がなく 、そしてより少ない又はより多いアミノ酸、又は異なる電荷を有するアミノ酸を 含 むことができる。従って、任意のアミノ酸配列は、鎖を接続しているループ中の 配列置換として使用できる。 例えば、本発明の構造FGFアナログは、表面ループ中の少なくとも一つのア ミノ酸欠失、付加又は置換、特にアミノ酸配列置換を有するアナログを含み、該 ループは、繊維芽細胞成長因子−1配列112−123、特にLys1I5−L ys116−His117−Ala118−Glu119−Lys120−As n121(SEQ ID NO2のアミノ酸115−121)、繊維芽細胞成長 因子−2配列115−124、特にArg118−Lys119−Tyr120 −Thr121−Ser122(SEQ ID NO1のアミノ酸115−12 4)、繊維芽細胞成長因子−3配列Arg−Leu−Tyr−Arg−Thr− Val−Ser−Ser−Thr−Pro−Gly−Ala−Arg−Arg− Gln−Pro−Ser−Ala−Glu−Arg−Leu(SEQ ID N O4のアミノ酸132−152)、繊維芽細胞成長因子−4配列Tyr−Lys −Tyr−Pro−Gly(SEQ ID NO5のアミノ酸172−176) 、繊維芽細胞成長因子−5配列Ala−Ile−His−Arg−Thr−Gl u−Lys−Thr−Gly−Arg−Glu(SEQ ID NO6のアミノ 酸176−186)、繊維芽細胞成長因子−6配列Asp−Leu−Tyr−G ln−Gly(SEQ ID NO7のアミノ酸174−178)、繊維芽細胞 成長因子−7(又ケラチン生成細胞又はKGFとして知られている)配列Ala −Lys−Trp−Thr−His−Asn−Gly−Gly−Glu(SEQ ID NO8のアミノ酸154−163)、繊維芽細胞成長因子−8配列Al a−Lys−Tyr−Glu−Gly(SEQ ID NO9のアミノ酸144 −148)及び繊維芽細胞成長因子−9配列Asn−Leu−Tyr−Lys− His−Val−Asp−Thr−Gly−Arg−Arg(SEQ ID N O10のアミノ酸151−161)を使用することにより形成されるアナログを 含むが、これらに限定されない。FGFファミリー中の表面ループ配列の比較は 、図7に画かれる。本発明のこれらの態様では、構造アナログは、一つのFGF の表面ループ配列を、例えば他の因子からの表面ループ配列であるがこれに限定 されないような他のアミノ酸配列により置換することにより製造される。 ループステム及びアンカー点を含む、ループに影響する近くの領域における変 化は、分子の折り畳み全部が摂動しない限り、本発明により包含される。それ故 、本発明のアナログは、繊維芽細胞成長因子−1配列Tyr112−Ile11 3−Ser114−Lys115−Lys116−His117−Ala118 −Glu119−Lys120−Asn121−Trp122−Phe123− Lys124−Asn125(SEQ ID NO2のアミノ酸112−125 )、繊維芽細胞成長因子−2配列Try115−Arg116−Ser117− Arg118−Lys119−Tyr120−Thr121−Ser122−T rp123−Tyr124(SEQ ID NO1のアミノ酸115−124) 、繊維芽細胞成長因子−3配列Tyr−Ala−Ser−Arg−Leu−Ty r−Arg−Thr−Val−Ser−Ser−Thr−Pro−Gly−Al a−Arg−Arg−Gln−Pro−Ser−Ala−Glu−Arg−Le u−Trp−Tyr(SEQ ID NO4のアミノ酸129−154)、繊維 芽細胞成長因子−4配列Tyr−Glu−Tyr−Lys−Tyr−Pro−G ly−Met−Phe(SEQ ID NO5のアミノ酸169−178)、繊 維芽細胞成長因子−5配列Tyr−Ala−Ser−Ala−Ile−His− Arg−Thr−Glu−Lys−Thr−Gly−Arg−Glu−Trp− Tyr(SEQ ID NO6のアミノ酸173−188)、繊維芽細胞成長因 子−6配列Tyr−Glu−Ser−Asp−Leu−Tyr−Gln−Gly −Thr−Tyr(SEQ ID NO7のアミノ酸171−180)、繊維芽 細胞成長因子−7配列Tyr−Ala−Ser−Ala−Lys−Trp−Th r−His−Asn−Gly−Gly−Glu−Met−Phe(SEQ ID NO8のアミノ酸151−164)、繊維芽細胞成長因子−8配列Asn−A sn−Thr−Ala−Leu−Gln−Asn−Ala−Lys−Tyr−G lu−Gly−Trp−Tyr−Met−Ala−Phe−Thr−Arg−L ys(SEQ ID NO9)及び繊維芽細胞成長因子−9配列Asn−Trp −Tyr−Asn−Thr−Tyr−Ser−Ser−Asn−Leu−Tyr −Lys−His−Val−Asp−Thr−Gly−Arg−Arg−Tyr −Tyr−Val−Ala−Leu−Asn−Lys−Asp(SEQ ID NO 10)における、突然変異特に配列置換を有する構造を含む。本発明は、又ヘパ リン及びFGF受容体結合を示すこれらのループに相当するペプチドも包含する 。 FGF−2の構造アナログは、或る態様では好ましい。「FGF−2」により 、生物学的活性を示す全ての繊維芽細胞成長因子−2を意味し、それは、初めて 単離且つ配列決定された146個のアミノ酸ポリペプチド、完全なポリペプチド であると現在考えれている154個のアミノ酸の形、活性を示すトランケート形 、胎盤FGFのような拡張形、文献に記載された高分子量のN末端の拡張形、及 びこれらの任意のものの誘導体及び突然変異体を含むアナログを含む。用詰は、 特に、適切なベクターにより哺乳動物又は昆虫の細胞で発現された、又は任意の 種からE.coli又はS.cervisiaeにおいてクローンされたDNA から発現された組み換えポリペプチド、並びに哺乳動物の組織から抽出された天 然のFGF−2を含む。 ヒトFGF−2は、多くの態様において好ましい。本発明により操作できる第 9番目又は第10番目のβ鎖を有するヒトFGF−2は、アミノ酸付加、アミノ 酸置換及びアミノ又はカルボキシル末端の部分の欠失を含むアミノ酸欠失を有す るFGF−2、並びに他の蛋白のN又はC末端でFGFを含むキメラ蛋白を含む が、これらに限定されない。本発明により操作できるFGF−2の例は、セリン のような中性アミノ酸により置換されたシステインを有するか、又はSenoら の欧州特許出願公開第281822号に安定性の増大を有すると示唆されている 他の酸により置換されたアスパラギン酸、アルギニン、グリシン、セリン或いは ハリンを有するもの;さらに安定なアナログを生ずるための異なるアミノ酸残基 により、天然のFGF−2に見いだされるシステインの少なくとも1個そしてさ らに好ましくは2個を置換することにより形成される突然変異蛋白質(Arak awa及びFoxの欧州特許出願公開第320148号);カルボキシル末端か らアミノ酸を欠きそして任意にSenoらの欧州特許出願公開第326907号 に活性を維持しつつ改良された安定性を有すると示唆されたアミノ酸置換を有す る突然変異蛋白質;Senoら、Eur.J.Biochem.188:239 −245(1990)により記載されたもののようなアミノ又はカルボキシル末 端の実質的な部分を欠く突然変異体;Fiddesらの欧州特許出願公開第29 8723号に示唆されている種々の点突然変異又はN末端欠失を有する突然変異 蛋白質;上記のBergonzoniの欧州特許出願公開第363675号に開 示されている失われ且つ置換されたアミノ酸を含むM1−bFGF−M6−bF GF突然変異蛋白質;Seddon、A.P.ら、Annals N.Y.Ac ad.Sci.638:98−108(1991)に記載されたような、Glu による組み換えFGFのAla−3及びSer−5の置換により製造される容易 に発現されるFGF及びそのアナログなどを含む。 本発明の実施では、本発明の繊維芽細胞成長因子例えばヒトFGF−2構造ア ナログは、残基112(Tyr)と128(Lys)との間の配列において、少 なくとも1個のアミノ酸、好ましくは1個より多いアミノ酸を欠失、付加又は置 換することにより製造される。或る態様では、置換は、残基115(Tyr)と 124(Tyr)との間で生じ、他の態様では、変化は、118(Arg)と1 22(Ser)との間で生ずる。上記で規定したように、他のFGFアナログに 関する数え方のやり方は、FGF−2に準ずる。 或る好ましい態様では、繊維芽細胞成長因子構造アナログは、因子の第9番目 又は第10番目のβ鎖、又は第9番目及び第10番目のβ鎖を接続する表面ルー プに相当する配列にアミノ酸配列置換を有する。アミノ酸配列は、本明細書では 、少なくとも3個のアミノ酸、代表的には少なくとも5個のアミノ酸の配列とし て規定される。アミノ酸配列の例は、上記に示される。 例えば、繊維芽細胞成長因子構造アナログ、例えばヒトFGF−2構造アナロ グは、分子の折り畳み仝部が有意に摂動しないかぎり、任意の長さのランダムア ミノ酸配列により第9番目−第10番目のβ鎖の表面ループのアミノ酸配列の全 て又は一部を置換することにより製造される。従って、構造的に関連のあるポリ ペプチドから由来する配列、例えば他の種からの繊維芽細胞成長因子−2、ヒト 繊維芽細胞成長因子−1又は3−9、他の種からの繊維芽細胞成長因子−1又は 3−9、ヒトインターロイキン−1α又はβ、又は他の種からのインターロイキ ン−1α又はβ、大豆トリプシン阻害剤又はヒスアクトフィリンが、使用できる 。或る態様では、好ましいFGF−2アナログは、Thr121で燐酸化を排除 するアミノ酸置換を含む。 一つの態様では、以下にさらに記述される望ましい生物学的性質を示す本発明 の構造アナログは、以下の実施例でFGF−2LIと記述される、ヒトインター ロイキン−1βからの対応するアミノ酸配列Ala115−Gln116−Ph e117−Pro118−Asn119(SEQ ID NO3のアミノ酸23 1−235)により置換された表面ループアミノ酸Arg118−Lys119 −Tyr120−Thr121−Ser122(SEQ ID NO1のアミノ 酸118−122)を有する繊維芽細胞成長因子−2誘導体からなる(SEQ ID NO15)。他の態様では、アナログは、以下の実施例でFGF−2LA と記述される、ウシFGF−1から由来する対応するアミノ酸配列Lys115 −Lys116−His117−Ala118−Glu119−Lys120− His−121(SEQ ID NO2のアミノ酸115−121)により置換 された表面ループアミノ酸Arg118−Lys119−Tyr120−Thr 121−Ser122(SEQ ID NO1のアミノ酸118−122)を有 するヒト繊維芽細胞成長因子−2誘導体からなる(SEQ ID NO16)。 さらに他の態様では、アナログは、FGF−7(又ケラチン生成細胞成長因子と して知られている)からの対応する9残基アミノ酸ループ配列(SEQ ID NO8の残基154−162)、FGF−7からのAla−Lys−Trp−T hr−His−Asn−Gly−Gly−Gluにより置換された表面ループア ミノ酸118−122を有するヒト繊維芽細胞成長因子−2誘導体からなる。 本発明の新規な繊維芽細胞成長因子構造アナログは、当業者に周知の化学的、 生化学的又は物理的な手段を使用して、構成アミノ酸又はペプチドから点突然変 異、配列交代又はポリペプチドアセンブリにより製造される。別に、本発明の新 規な繊維芽細胞成長因子アナログは、表面ループ突然変異蛋白質をエンコードす るDNAの製造、そのDNAのベクターへの挿入、宿主細胞中のベクターの発現 、及びそれにより生成される突然変異FGFの単離を含む、組み換え蛋白合成に より製造される。 本発明のFGF構造アナログをエンコードするDNAは、標準の手段を使用し て生成されるヌクレオチドの欠失、ヌクレオチドの付加又は点突然変異により繊 維芽細胞成長因子の遺伝子を変えることにより製造される。説明は、実施例1及 び2に示されている。遺伝子コードの縮重のために、種々のコドン変化の組み合 わせは、本発明のFGFアナログをエンコードするDNAを形成するように選択 でき、そのため、ループ突然変異FGFをエンコードするDNAをもたらす任意 のヌクレオチド欠失、付加又は点突然変異の1種以上は、本発明に包含される。 或るコドンは、或るタイプの生物においてポリペプチドの発現にさらに能率的で あるので、本発明のFGF突然変異蛋白質についてコードするDNA物質を生ず るための繊維芽細胞遺伝子の改変の選択は、好ましくは、組み換えベクターの宿 主として働く生物のタイプの最も有効な発現を生ずるものである。改変されたコ ドンの選択は、又ベクター構築の考察に基づく。 本発明のFGFアナログについてコードするDNAを形成するように改変され た繊維芽細胞成長因子DNA出発物質は、天然、組み換え又は合成の何れでもよ い。従って、DNA出発物質は、組織又は組織培養から単離されるか、従来の方 法を使用してオリゴヌクレオチドから構築されるか、市場から得られるか、又は 繊維芽細胞からFGFについてコードするRNAを単離し、このRNAを使用し て対応する二本鎖DNAを合成するテンプレートとして使用される一本鎖cDN Aを合成することにより製造される。 本発明を説明するのは、実施例1及び2において構築されたようなヒトFGF −2アナログを規定するクローンされた相補性DNA配列である。又包含される のは、本明細書に記載された相補性DNAに相同的又は密接に関運するDNA配 列、即ちFGFアナログcDNA、及びそれに対応するRNAへ、特に、高い頻 度の相補的塩基配列を有する核酸フラグメント間でのみ対(pairing)を もたらす厳重な条件下で、ハイブリッドするDNA配列である。FGFエンコー ド配列に加えて、本発明により包含されるDNAは、遺伝子の発現を助ける、ベ クター構築配列に応じて、追加の配列を含むことができる。 本発明のFGFアナログをエンコードするDNA、又はそれに相当するRNA は、次に微生物的宿主生物を形質転換するのに使用されるベクター、例えばpB R、pUC、pUB又はpETシリーズプラスミド中へ挿入される。本発明で有 用な宿主生物は、細菌(例えば、E.coli又はB.subtilis)、酵 母(例えば、S.cervisiae)、哺乳動物(例えば、マウス繊維芽細胞 )、 又は昆虫細胞である。本発明は、従って、又標準的手段により生ずるFGFアナ ログを記述するDNA及びDNA配列を取り込む、新規な生物学的に官能的なウ イルス及び環状ブラスミドRNA及びDNAベクターも提供する。外因性のベク ターにより生ずるDNA又はRNA配列の大量の発現を助ける条性下でこれらベ クターにより安定に形質転換され又はトランスフエクシヨンされた宿主生物の培 養、並びに成長培地、細胞分解物又は細胞膜フラクションからの望ましいポリペ プチトの単離は、所望の生成物を生ずる。E.coliのFGF−2突然変異蛋 白質の発現の例は、実施例3に示される。 本発明は、FGF−2ループ突然変異体についてコードずるDNA配列の全部 及び/又は部分の製造を提供し、そして選択された非哺乳動物宿主による発現に 好ましいコドンの取り込み、エンドヌクレアーゼ酵素による制限により開裂の部 位の提供、並びに容易に発現されたベクターの構築を助ける追加の最初、最後又 は中間のDNA配列の提供のような有利な特徴を含む。従って、本発明は、FG Fアナログの細菌による発現についてコードするDNA配列の製造(そしてcD NA及びゲノムDNAの部位特異性の突然変異誘発による発生)を提供し、その アナログは、1個又はそれ以上のアミノ酸残基のアイデンティティ又は位置で本 明細書に特に記載される形とは異なり(即ち、ヒトFGF−2について特定され た残基を全てより少なく含む欠失アナログ及び/又は1個又はそれ以上の残基が ポリペプチドの末端又は中位部分へ付加している置換アナログ)、そして本明細 書で記載されたFGF−2アナログの生物学的性質を共有する。 本発明のDNA(及びRNΛ)配列は、一次構造的配座の少なくとも一部を有 しさらにFGFアナログの1種又はそれ以上の生物学的性質を有するポリペプチ ド生成物の真核又は原核の宿主細胞で発現を生じさせるのに有用な全ての配列に ついてコードし、それらは、(a)本明細書に記載されたようなFGF−2ルー プ突然変異蛋白質をエンコードするDNA配列、又は相補性鎖;(b)(a)に 定義されたDNA配列又はそのフラグメントにハイブリッドするDNA配列;及 び(c)遺伝子コードの縮重ではなく、上記の(a)及び(b)で定義されたD NA配列へハイブリッドするであろうDNA配列により包含される。特に包含さ れるのは、そこに含まれるFGFアナログの対立遺伝子の変異型をエンコードす るゲノムDNA配列、並びにループ突然変異蛋白質RNAをエンコードする配列 、そのフラグメント、並びにRNA又はDNA配列が非脊椎動物宿主のメッセン ジャーRNAの転写又はRNA複製を助けるコドンを取り込むアナログである。 本発明により提供される微生物的に発現されたポリペプチドの単離及び精製は 、従来の手段によりなされ、例えば、実施例3に説明されるような調製クロマト グラフィ分離、並びにモノクローナル及び/又はポリクローナル抗体の調製を含 む免疫学的分離を含む。 上記に要約されそして以下の実施例に詳述されているように、本発明の二つの 例のFGF−2構造アナログは、FGF−2LA(SEQ ID NO16)及 びFGF−2LI(SEQ ID NO15)であり、FGF−2配列は、それ ぞれE.coliに発現されたウシFGF−1及びヒトインターロイキン−1β からの対応する配列により置換されたループ残基118−122を有する。これ らの突然変異は、ヘパリンSepharoseから蛋白を溶離するのに必要なN aClの濃度により評価されるヘパリン結合、又は乳児ハムスター腎細胞及びN IH 3T3細胞(実施例4)に存在するFGF受容体への結合のためにI125 −FGF−2と競合する蛋白の能力の何れかに対して明らかな効果を有しない。 ループアナログは、ウシ内皮細胞増殖アッセイで分裂誘発的に活性を有する。両 方のアナログは、ウロキナーゼタイプのプラスミノーゲン活性剤を誘発する有意 に低下した性能を示す。生体外の血管形成アッセイでは、FGF−2LAは、野 生型FGF−2に匹敵する毛細血管状の管形成を示す。同じ生体外のアッセイで 、FGF−1LIは、毛細血管状の構造の遥かに少ない誘発を示すが、しかしそ れは、生体内のアッセイで有意に血管形成を剌激する。 他のFGF−2ループ突然変異体であるFGF−2LK(実施例に詳述されて いる)は、FGF−7(ケラチン生成細胞成長因子)からの9−アミノ酸配列を 含む。FGF−2は、ケラチン生成細胞成長因子上でFGF−7受容体(FGF R2 IIIb)に結合せず、そしてFGF−7は、FGF受容体タイプ1(F GFR1)に結合しない。FGF−7からのそれによるFGF−1のループ配列 の置換は、ヘパリンに対する蛋白の親和性を明らかに低下させる。受容体結合の 実験では、FGF−2LK蛋白は、FGF受容体タイプ1に対するFGF−2の 結合を置換できず又はそれと競合できないが、しかし受容体タイプ2(IIIb )に対してFGF−7と競合し一方FGF−2は、結合と競合しない。それ故、 ループ配列は、受容体−リガンドの特異性を与え、そしてFGF−7と結合する がFGF−2と結合しない受容体サブタイプ(FGFR IIIb)へのFGF −2LK突然変異体の結合を行わせる。逆に、FGF−7からのループ配列は、 FGF受容体1への蛋白の結合を廃止する。 分子の二次及び三次の構造全部を有意に摂動することなくFGF表面ループ中 の新しい一次構造要素の導入は、一つのFGFタイプから他のものへ性質を改変 させる一群のFGF構造アナログを提供し、そして従ってFGF蛋白の活性を調 整する手段、蛋白の生物学的活性を薬理学的に分離する手段、及び新しい活性を 導入する手段を提供する。以下の実施例に説明されるように、FGFループアナ ログは、対応する未変性のFGFと同じ受容体、又は異なる受容体、特に未変性 のFGFへのそれよりむしろループに対応する受容体へ結合するように構築でき る。 低下した生物学的活性を示すFGF拮抗剤は、抗癌剤及び杭増殖剤として有用 である。血管形成阻害剤として作用する拮抗剤は、眼の網膜障害、血管新生緑内 障、皮膚障害、慢性炎症、関節リュウマチなどのような血管新生が病理学におい て主要である疾患の治療に有用である。 FGF活性のアゴニストであるFGFループ構造アナログは、血管形成、細胞 成長、及び/又は細胞生存を促進でき、そのため組織の修復、例えば傷、火傷、 骨折、外科剥離、消化器潰瘍などの治癒、並びに虚血及び虚血の血管新生による 心筋梗塞中の紺織の修復の適用を有する。 表面ループアミノ酸配列置換に加えて、本発明は、さらに、置換されたループ に良く似るように構築された成長因子ペプチド拮抗剤、即ちFGF受容体へ結合 するが、ループを含む対応する因子により剌激される繊維芽細胞及び他の細胞の 増殖又は移動を剌激しない拮抗剤を提供する。 FGF受容体タイプの発現は、細胞特異性であり、そして発現された受容体の タイプは、どのFGFに細胞が応ずるかを決定する。上述のように、受容体特異 性における変化、例えばFGF−2LAについて知られるものは、FGF−2が それが通常相互反応しない細胞のタイプ、例えば内皮細胞よりむしろ上皮細胞を 標的にするように操作できることを示す。 実施例 以下の実施例は、本発明をさらに説明するために提供され、そして決して制限 するものとして受け取ってはならない。 実施例 1 本実施例は、インターロイキン−1β(IL−1β)から由来する対応するア ミノ酸により置換されたFGF−2の表面ループ(残基118−122)を有す る、FGF−2LI(SEQ ID NO15)と名付けられたヒトFGF−2 構造アナログの構築を説明する。 ヒトglu3、5FGF−2をエンコードする遺伝子は、先ず、その全部を本明 細書で参考として引用する、上記のSeddon、A.P.らに記述されたよう に製造し、そしてT7発現ベクター、pET−3a(M13)中にクローンされ る。簡単に述べろと、pUC18中にクローンされる155アミノ酸型のヒトF GF−2をエンコードする合成遺伝子は、British Bio−techn ology、Oxford、英国から購入される。変化されるべきヌクレオチド 配列(2−49)は、HindIII及びBspMIIによりpUC18から切 除され、そしてFGF−1の第一の5N末端アミノ酸をエンコードしさらに内部 Ndel部位を含む合成フラグメントは、pUC18中にクローンされて、3及 び5の位置でグルタミン酸をエンコードする構築物を生ずる。FGF−2をエン コードするcDNAは、次にNdel及びBamH1によりpUC18から切除 され、そしてpET−3aの誘導体である発現ベクターpET−3a(M13) のNdel及びBamH1制限エンドヌクレアーゼ部位中にクローンされる。 二つのユニークな制限エンドヌクレアーゼ部位、BstB1及びSpl1は、 FGF−2のセグメントSer117−Trp123をエンコードするコドンと 隣接する位置で、エンコードされたアミノ酸に変化を生じさせない(即ち、サイ レント突然変異)ようなやり方で、遺伝子中に導入される(図1)。 構造アナログIL−1β(115−119)(図1)の対応するループからの ヒト配列Ala115−Gln116−Phe117−Pro118−Asn1 19(SEQ ID NO3のアミノ酸231−235)によるFGF−2の残 基Arg118−Lys119−Tyr120−Thr121−Ser122( SEQ ID NO1のアミノ酸118−122)の置換が、次に行われる。プ ラスミドDNAは、BstB1及びSpl1の消化にかけられ、そして大きなD NAフラグメントが、アガロースゲル電気泳動を使用して単離される。DNAフ ラグメントは、BstB1及びSpl1の消化により生ずるものと融和できる末 端を含む、2種の合成オリゴヌクレオチド、5’−CGAACGATTG GA ATCTAATA ACTACAATAC GTACCGGTCT GCGCA GTTTC CTAACTGGTA TGTGGCACTT AAGC−3’( SEQ ID NO11)及び5’−GTAGCTTAA GTGCCACAT A CCAGTTAGGA AACTGCGCAG ACCGGTACGT A TTGTAGTTA TTAGATTCCA ATCGTT−3’(SEQ I D NO12)をアニーリングすることにより得られる二本鎖DNAへT4DN Aリガーゼを使用して連結される。連結生成物は、菌株DH5α E.coli 細胞を形質転換するのに使用される。所望の突然変異体プラスミドは、新しく導 入されたAf12制限部位(アンダーラインされた)での開裂の可能性に基づい て選択され、そして遺伝子の完全な配列決定により確かめられる。E.coli のプラスミドは、American Type Culture Collec tion、12301 Parklawn Drive、Rockville、 MD 20852 米国に寄託され、そしてA.T.C.C.寄託番号6941 7を有する。 実施例 2 本実施例は、FGF−1(図1)から由来する対応するアミノ酸により置換さ れたFGF−2の表面ループ(残基118−122)を有する、FGF−2LA (SEQ ID NO16)と名付けられたヒトFGF−2構造アナログの構築 を説明する。 FGF−1(図1参照)の表面ループ115−121に相当するウシ配列Ly s115−Lys116−His117−Ala118−Glu119−Lys 120−His121(SEQ ID NO2のアミノ酸115−121、As nはヒト配列中)によるFGF−2のセグメントArg118−Ser122の 置換は、以下のアニーリングされた合成分裂誘発オリゴヌクレオチドを使用して 上記の実施例1に記載されたように達成される。5’−CGAACGATTG GAATCTAATA ACTACAATAC GTACCGGTCT AAA AGCATG CTGAAAACA CTGGTATGTG GCACTTAA GC−3’(SEQ ID NO13)及び5’−GTACGCTTAA GT GCCACATA CCAGTGTTTT TCAGCATGCT TTTTA GACCG GTACGTATTG TAGTTATTAG ATTCCAAT CG TT−3’(SEQ ID NO14)。所望の突然変異体プラスミドは 、新しく導入されたSph1制限部位(アンダーラインされた)での開裂の可能 性に基づいて選択され、そして遺伝子の完全な配列決定により確かめられる。 実施例 3 実施例1及び2で構築されたFGF−2LA及びFGF−2LI突然変異体は 、この実施例で発現されそして精製される。 配列決定後、上記の実施例1及び2に記載されたFGF−2ループ突然変異体 を含むプラスミドは、能力E.coli BL21 plys S中に形質転換 され、そして0.4の600mmでの吸収に達するまで、50μg/mLのアン ピシリン及び30μg/mLのクロラムフェニコールを含むLuriaブロス中 で37℃で培養される。組み換え蛋白の発現は、37℃で2時間2mMのイソプ ロピルチオガラクトシドの添加により誘発される。 1Lの培養物からの細胞は、遠心分離により採取され、0.1mMのEDTA 及び0.6MのNaClを含む50mMのトリス−HCl、pH7.5(30m L)中に再懸濁され、4℃で20分間リゾチーム(10μg/mL)による処理 により中断させ、そして超音波処理(6×30秒パルス)した。分解物を遠心分 離(10000×g;20分)により澄明にし、そして上清溶液を、一定の回転 とともに4℃で1時間5mLの水和したヘパリンSepharose(Phar macia/LKB)とともにインキュベートする。樹脂を、0.8μmの濾過 装置(Nalgene)上の濾過により単離し、0.6MのNaClを含む10 mMのトリス−HCl pH7.4により十分に洗い、そして結合した蛋白を3 MのNaCl(25mL)を含むトリスバッファーにより溶離する。3MのNa Cl溶離液を6倍にトリスバッファーにより希釈し、そしてTSKヘハリン5P Wカラム(0.21×15cm;The Nest Group、MA)上に加 え、そしてカラムを、3mL/分の流速で90分で線状NaCl勾配(0.6− 2M)を使用して展開した。蛋白は、示された7に加えて同じしかも保存された 残基の36の他の部位を示す。 実施例 4 本実施例は、上記の実施例3で単離且つ精製されたFGF−2突然変異体を使 用する結合及び細胞増殖の研究を記述する。 不動化したヘパリンに関するFGF−2LA及びFGF−2LIの親和性は、 約1.5MのNaClでTSK−ヘパリンカラムからの溶離について野生型FG F−2と同じである。 FGF−2LI及びFGF−2LAは、高い数のFGF受容体を発現する、幼 児ハムスター腎(BHK)細胞への125I−FGF−2(Amersham C orp.)の結合について競合するそれらの容量についてテストされる。使用さ れるアッセイは、Moscatelli(J.Cell.Physiol.13 1:123−130(1987))により記載されている。簡単に述べると、2 4穴のプレート上に植え付けられたBHK細胞を、室温で1時間又は4℃で2時 間、ラベルされていないFGF−2、FGF−2LI又はFGF−2LAループ 突然変異体の連続希釈により50pMの125I−FGF−2とともにインキュベ ートする。細胞は、次に4℃で30分間インキュベートされ、ホスフェート緩衝 塩水により2回洗い、2MのNaClを含む20mMのHEPES(N−2−ヒ ドロキシエチル−ピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸)pH7.5により 処理して、低親和性硫酸ヘパリン結合部位に結合する125I−FGF−2を除く 。125I−FGF−2を結合した受容体を、0.1Mの燐酸ナトリウムpH8中 の0.5%トリトンX−100による細胞の処理によって回収され、そしてγ− 計数計でカウントする。アッセイは、重複して行われる。 図2にプロットされたこの結合アッセイの結果は、FGF−2、FGF−2L A及びFGF−2LIについて同じであることが見いだされる。対応するIL− 1β又はFGF−1配列によるFGF−2配列118−122の置換は、BHK 細胞上に存在する高い親和性細胞膜FGFタイプI受容体への125I−FGF− 2結合と競合する突然変異体の蛋白の容量に対して明らかな影響を有しない。突 然変異体は、FGF−1及びIL−1β配列を含むので、IL−1β及びFGF −1は、BHK細胞FGF−受容体結合アッセイでテストされる。FGF−1は 、FGF−2のそれと同じ親和性で、BHK細胞FGF受容体へ結合し、一方h rIL−1β(Biogen)に関する結合は検出されない。 図3は、これらのやり方を使用して添加されたラベルされていないFGF蛋白 の関数として、NIH 3T3細胞上に存在するFGF−受容体タイプ1への放 射性ヨード化FGF−2(bFGF)、FGF−LA及びFGF−LIの結合を 示す。データは、FGF−LA及びFGF−LIに関する競合結合曲線が、FG F−2に関するそれと同じであることを示し、そしてFGF−2のループ交換が 、細胞表面FGF受容体タイプ1(FGFR1)に対する蛋白の受容体結合の性 質に影響を与えないことを立証する。 FGF−2、FGF−2LI及びFGF−2LAの分裂誘発活性は、既に記述 したように(Gospardarowicz、D.ら、Proc.Nat.Ac ad.Sci.81:6963−6967(1984))、成熟大動脈弓から由 来するウシ血管内皮細胞を使用して決定される。簡単には、細胞は、ペニシリン (100単位/mL)、ストレプトマイシン(100μg/mL)及びL−グル タミン(2mM)を補足された10%子ウシ血清(Hyclone、Logan 、UT)を含む0.5mLのDulbecco変性Eagle培地(DMEM) 中に24穴プレート当たり0.8×104細胞の最初の密度で接種される。植え 付け2時間後、DMEM中のFGF−2及び突然変異体の連続希釈の20μL分 を加える。FGF−2剌激成長の阻害は、固定された濃度のFGF−2で測定さ れたが、突然変異体蛋白のそれは変化する。培養5日後、重複したプレートをト リプシン処理し、細胞の密度をCoulter計数計で細胞の計数により測定す る。測定は、重複して行われる。 この細胞増殖アッセイの結果は、図4でプロットされる。ダッシュされた線は 、添加されたFGF−2なしで基底細胞成長を示す。黒丸は、FGF−2による 剌激を示す。FGF−2LI突然変異体は、白い四角により表され、そしてFG F−2LA突然変異体は、白い三角により表される。FGF−2LIは、FGF −2より約5−10倍効力が低く、一方FGF−2LAは、野生型因子と効力は 同じである。 実施例 5 本実施例は、上記の実施例3で単離且つ精製されたFGF−2突然変異体を使 用して生体外及び生体内の血管生成の研究を記述する。 FGF突然変異体によるウロキナーゼタイププラスミノーゲン活性剤の誘発が 、評価される。成熟ウシ大勅脈弓内皮(ABAE)細胞を、96穴プレートに2 0000細胞/穴で接種し、ペニシリン(100単位/mL)、ストレプトマイ シン(100μg/mL)及びL−グルタミン(2mM)及び異なる濃度のFG F−2又は突然変異体を補足された10%子ウシ血清(Hyclone、Log an、UT)を含むDMEM中に維持する。24時間後、細胞を、ホスフェート 緩衝塩水により洗い、そして0.05%トリトンX−100を含む60mMのト リス−HCl、pH8.5中で分解した。細胞に結合したウロキナーゼタイププ ラスミノーゲン活性剤(uPA)の活性は、プラスミン発色基質D−ノルロイシ ル−ヘキサヒドロチロシルリジン p−ニトロアニリド アセテート(Amer ican Diagnostics、Greenwich、CT)を使用して、 上記のPrestaらにより記載されたように測定される。細胞結合蛋白濃度は 、蛋白へのクーマシーブルー結合を使用して測定される。結果は、図5にプロッ トされる。FGF−2LI及びFGF−2LAの両者は、ウロキナーゼタイププ ラスミノーゲン活性剤を誘発する有意に低下した容量を示す。 生体外血管形成の評価は、突然変異体が、三次元コラーゲンゲル上に培養され たABAE細胞中の毛細血管様構造を誘発するかどうかを観察することによりな される。三次元コラーゲンゲルプレート(24穴)は、それぞれの穴に、DME Mを含みさらにNaHCO3により中性のpHに調節される0.7mg/mLの ラット尾タイプIコラーゲン(Becton Dickinson Labwa res、Bedford、MA)の0.5mLの冷却溶液を加えることにより製 造される。コラーゲンゲルの形成(厚さ約1−2mm)後、ABAE細胞は、5 0000細胞/穴で接種される。培養物が密集成長に達するまで(通常、5日、 そのとき細胞はゲル上に単層を形成する)、培養物は、ペニシリン(100単位 /mL)、ストレプトマイシン(100μg/mL)及びL−グルタミン(2m M)及び異なる濃度のFGF−2又は突然変異体を補足された10%子ウシ血清 (Hyclone、Logan、UT)を含むDMEM中に37℃で維持される 。培地は、次に異なる濃度のFGF−2又は突然変異体を含む新しい培地により 置換される。培養物は、48時間37℃で維持され、次に冷メタノール(−20 ℃)による固定により中止する。 ABAE細胞により形成される毛細血管様構造の発生量は、Hamamats u C2400ビデオカメラ及びZeiss Axioshop顕微鏡により補 助されたKontron IBAS Image Analyzerを使用する ことにより分析される。ビデオカメラにより得られるそれぞれの映像面の相対照 像は、毛細血管様構造により占められる領域は白色でありそして残りが黒色の背 景である二進像に転換される。生体外の血管形成の程度は、次に白色の領域の% として測定される。同じ条件の細胞培養は、重複した穴で維持される。それぞれ の穴の三つから四つの領域は、像分折により調べられ、そして平均の値及び標準 偏差が決定される。このコンピュータ補助定量法からの結果は、図6に示される 。突然変異体FGF−2LIによる管形成の誘発は、野生型FGF−2によるそ れより遥かに少ないが、FGF−2LAによるそれは、野生型と匹敵する。 血管形成の生体内モデルでは、FGF−2LIは、Howden、G.F.及 びSilver、I.A.(Int.Endodontic J.13:3−1 6(1980))により改変され改善されたウサギ耳チェンバーシステムを使用 して評価され、変性された成長因子又は他の試薬による成長因子誘発血管新生又 はその阻害を観察する。 ウサギを、筋肉内に投与される50−70mg/kgのケタミン及び10mg /kgのキシロジンを使用して、鎮静させる。耳を電気剃刀で剃り、そして水、 次にBetadine(商標)により清浄する。感染の危険を最低にするために 、 ウサギに、耳チェンバーの挿入前に筋肉内に20000単位/kgのベンザチン ペニシリンを与える。チェンバーは、全ての主な血管により交差されていない約 0.75cmの範囲中に挿入される。実験の間、動物の耳チェンバーの観察又は 全ての重要でない取り扱いは、それぞれ1mg/kgのレベルでButorph anol(商標)及びアセプロマジンの組み合わせの筋肉内投与を使用して動物 を鎮静することによりなされる。徐放アルギネートカプセル中のヘパリン−Se pharose(商標)ビーズに結合したFGF−2又はFGF−2LIが、耳 チェンバーの一つに含まれ、そして他は、ヘパリン−Sepharose(商標 )アルギネートカプセル媒体のみを含むコントロールとして使用される。従って 、成長因子及び徐放カプセルのみの効果は、同じ動物で同時に観察できる。FG F−2及びFGF−2LIは、3検体で1、10及び100ng/チェンバーで テストされる。動物は、4−6週間保たれ、そして血管新生は、肉眼で観察され 、そして毎週写真で記録される。 このやり方を使用する血管新生の度合の評価に関する基準は、以下に示される 。 図9にプロットされるデータは、FGF−2LIが、血管形成を誘発するその 可能性においてFGF−2より優れていることを示す。FGF−2及びFGF− 2LIの両者は、大きな血管の形成、チェンバーにわたるそれらの成長を剌激し 、活性な血流を有する吻合する血管をもたらす。比較すると、外因的に加えられ る成長因子を欠く、アルギネート−ヘパリン−Sepharose(商標)ビー ズを含むコントロールチェンバーでは、短い毛細血管のみが形成される。FGF −2に比較してFGF−2LIの活性における相違は、定量的且つ定性的の両者 で ある。FGF−2に比べてFGF−2LIの驚くべき剌激活性は、広い範囲の濃 度(即ち、0.1−400ng/チェンバー)にわたって観察され、そして豊富 であり、さらにFGF−2の剌激作用が鎮まったときを越えて保持される。(図 8参照)。 FGF−2は、媒体のみに比べて新しい血管の投与量依存誘発を示すが、FG F−2に関する同様な活性は、10−100ng/チェンバーの濃度でのみ観察 され、高い投与量では、減少したレスポンスが観察される。興味あることには、 400ng/チェンバーのFGF−2では、血管形成は、完全に阻害されるが、 FGF−2LIは、同じ投与で、毛細血管及びより大きな血管の形成を非常に剌 激する。従って、FGF−2に比べてFGF−2LIの生物学的活性で観察され る相違が存在する。 生体外のデータは、FGF−2LIについて低下した血管原性活性を示唆する が、生体内の研究は、示す。 4穴組織培養プレートは、Nunc(Rosklide、デンマーク)から得 る。 可溶性のFGF受容体蛋白は、胎盤アルカリ性ホスファターゼ(AP)の分泌 型についてエンコードする、アルカリ性ホスファターゼ標識発現ベクター中へ、 マウスFGF受容体1(FGFR−1;flg)、FGF受容体2(FGFR− 2;bek)又はKGF受容体(FGFR(IIIb);k−sam)の細胞外 領域をクローンすることにより構築される。FGF受容体アルカリ性ホスファタ ーゼ(FRAP)プラスミドは、選択可能なネオマイシン抵抗性遺伝子によるエ レクトロポレーションによりNIH 3T3細胞中にともにトランスフェクショ ンされる。クローンは、G418(600μg/mL)で選択され、そして調整 された培地で分泌AP酵素活性についてスクリーニングされる。高いレベルのA P活性(2−4A405単位/分/mL)を生じたそれぞれの受容体のクローンは 、次に結合アッセイについて調整された培地を生成するのに使用される。 可溶性の受容体結合反応混合物の成分は、FRAP調整培地(0.24 OD 単位/分)、2ng/mLの125I−FGF及び200ng/mLのヘパリンを 含む。FGF:ヘパリン:FRAP三元コンプレックスは、蛋白A Seph arose(商標)にカップリングされた抗APモノクローナル抗体の1:1ス ラリー(20μL)により免疫沈降される。全ての成分は、室温で混合される。 全容積は、0.1%ウシ血清アルブミンを含むDMEMの添加により200μL に調節される。結合は、24℃で1−2時間続けられ、その後結合した受容体コ ンプレックス又はリガンドは、4℃での遠心分離(10秒、2000×g)によ り回収される。ペレット化物質は、HEPES(20mM)、NaCl(150 mM)、グリセロール(10%)及びトリトンX−100(1%)を含む氷冷バ ッファー500μLにより2回洗った。125I−FGF結合は、ガンマ計数計( LKB)でサンプルの計数を行うことにより定量される。別に、FRAP蛋白の AP酵素活性は、ヘパリン−Sepharose(商標)に結合したFRAP受 容体を、PBS50μLの容積で平底マイクロタイタープレートに移すことによ り測定される。反応は、基質(2Mのジエタノールアミン、1mMのMgCl2 、20mMのホモアルギニン及び12mMのp−ニトロフェニルホスフェートを 含むAPアッセイバッファーの2×溶液50μL)の添加により開始される。反 応は、次に運動マイクロプレートリーダーで405nmで室温で行われる。 受容体結合は、受容体からのラベルしたFGFの離脱を定量することにより測 定される。簡単には、硫酸ヘパリン低親和性部位に結合したFGFは、1.6M のNaCl、20mMのHEPESを含む氷冷溶液pH7.4とともに5分間の インキュベーションにより細胞の表面から離脱され、そして放射能の離脱の量は 、ガンマ計数計で測定される。高い親和性受容体へ結合されるFGFは、2Mの NaCl(20mMのアセテートバッファー、pH4.0)抽出により分離され 、そして離脱したラベルされたFGFは、定量される。 化学的橋かけ結合の実験は、シリコーン化0.5mL容マイクロ遠心分離管中 で20μLの容積で室温で実施される。反応混合物は、蛋白A Sepharo se(商標)にカップリングされた抗APモノクローナル抗体に対して不動化さ れたFGF受容体、200ng/mLのヘパリン、2ng/mLの125I−bF GF、20mMのホスフェートバッファー(pH7.4)及び140mMのNa Clを含む。90分間のインキュベーション後、ジメチルスルホキシドに溶解し たジサクシンイミジルスベラート(Pierce)1mLを加えて、最終濃度 を0.15mMとし、そして混合物をさらに30分間インキュベートする。反応 を、30分間200mMのエタノールアミン−HCl(pH8.0)1mLの添 加により停止させる。反応混合物を、2×SDS−ポリアクリルアミドゲル電気 泳動添加バッファーにより1:1に希釈し、SDS−12%ポリアクリルアミド ゲル上で電気泳動する。FGF受容体への橋かけ結合したFGFは、Kodak XARフィルム上のオートラジオフラフにより検出される。 FGF−2中の表面ループの位置は、種々の挿入が生ずる蛋白のFGFファミ リー中の種々の配列領域と一致する。この領域は、測定するリガンド−受容体結 合特異性と含まれるので、FGF−2と結合しない、FGFR1(Flg)及び FGFR2サブタイプIIIb(FGF−7又はKGF受容体)に対するループ 突然変異体、LA及びLIの結合プロフィルが、測定される。図9A及び9Bは 、それぞれ可溶性の受容体からの放射性ヨード化FGF−2及びFGF−7の置 換を伴う、FGF−1 FGF−2、FGF−7及びループ突然変異体に関する FGFR1及びFGFR2(IIIb)の可溶性物に対する競合結合曲線を示す 。FGF−1、FGF−2、FGF−2A及びFGF−2LIは、等しくFGF R−1へ良く結合するが、FGF−7の結合は検出されない(図9A)。 FGFR2(IIIb)に対する種々のFGF蛋白の結合に関する結合プロフ ィル(図9B)は、FGF−7及びFGF−1が、同じ親和性で結合すること、 FGF−2及びFGF−2LI突然変異体が、この受容体のタイプと結合しない こと、しかしGFR2(IIIb)に対するLA突然変異体の結合が、FGF− 7又はFGF−1のそれより僅かに約5倍小さいことを示す。FGF−2LAの 結合プロフィルがFGF−1に関するそれを反映しそしてFGF−1ループ−宿 主蛋白であるFGF−2のそれを反映していないことは、受容体−リガンドの特 異性を決めるのにこの表面ループが関連することと一致する。 種々の可溶性のFGF受容体に対する放射性ラベルFGF蛋白及びループ突然 変異体の結合特異性は、過剰の未ラベルFGFの存在及び不存在下の受容体に対 する因子の化学的橋かけにより確認される。FGF−1、FGF−2、FGF― 2LA及びFGF−2LIはFGFR1に結合し、そして過剰の未ラベルFGF の添加は、125I−FGFの橋かけを廃止する。FGFR1に対する125I −FGF−7の橋かけは、検出されない。同じ橋かけプロフィルは、結合の実験 が、可溶性のFGFR2受容体を使用して繰り返されるとき、得られる。FGF R2(IIIb)に関する橋かけプロフィルは、FGF−1、FGF−7及びF GF−2LAのみが、この受容体へ結合すること、そしてFGF−2及びFGF −2LI突然変異体は、結合から排除されることを明らかにしている。橋かけの 研究は、図2、3及び8に示された結合データと一致する。 実施例 7 FGF−7ループ配列は、FGF−2中に導入され、そして新しいFGF−2 ループ突然変異体の性質は、この実施例で観察される。 FGF−7からの対応する9残基ループ配列Ala−Lys−Trp−Thr −His−Asn−Gly−Gly−Gluを含むFGF−2LKと名付けられ たFGF−2ループ突然変異体(SEQ ID NO8の残基154−162) は、上記の実施例1及び2に概説された方法を使用して構築される。 FGF−2LKは、ヘパリンに対する親和性において明らかな減少を示す。ヘ パリン−Sepharose(商標)からのNaCl溶離は、野生型蛋白に関す る1.4MのNaClに比べて、約0.7MのNaClである。LK突然変異体 を溶離するのに必要なNaClのモル濃度は、FGF−7を溶離するのに要求さ れるそれと似ている。ヘパリンに関するFGF−2LK突然変異体の低下した親 和性は、ヘパリンへの結合に直接関係していないが、ループ配列がヘパリンへの 蛋白の親和性を改変することができることを示唆している。 上記の実施例6に示されたものと同様な受容体結合実験では、FGF−2LK 蛋白は、FGF受容体タイプ1に対する125I−FGF−2の結合を置換又は競 合できないが、FGF受容体タイプ2(IIIb)に対する125I−FGF−7 の結合と競合でき、一方FGF−2は、結合と競合しない。FGF−の効力は、 未ラベルFGF−7を使用して観察される競合より約100倍弱いが、受容体− リガンド結合プロフィルの明らかな変化が、観察される。 結果は、FGF−7からのループ配列が、受容体−リガンドの特異性を与え、 そしてFGF−7と結合するがFGF−2と結合しない受容体サブタイプへのF GF−2LK突然変異体の結合を行わせることを示す。逆に、FGF−2宿主分 子中のFGF−7からのループ配列は、FGF受容体1への蛋白の結合を廃止す る。相互反応の親和性が100のファクターにより減少することは、FGF−7 における他の決定因子が、受容体へのリガンドの結合親和性へ寄与することに含 まれることを示唆する。証拠は、又ループ配列が、ヘパリンへの結合を改変でき ることも示唆している。 上記の記述は、本発明をいかに実施するかを当業者に教示する目的のためであ り、そして記述を読んで当業者に明らかになるであろうその全ての明白な改変及 び変化を詳述することを目的としていない。しかし、全てのこれらの明白な改変 及び変化が、請求の範囲に規定されたような本発明の範囲内に含まれることを目 的とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12N 5/10 A61K 37/24 ABN C12P 21/02 ADT //(C12P 21/02 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,KR,N Z (72)発明者 セドン,アンドリュー ピーター アメリカ合衆国ニューヨーク州 モンロー サミット ストリート 71 (72)発明者 リー,ルウ−ユアン アメリカ合衆国ニューヨーク州 10956 ニュー シティ ジェラルデイン プレイ ス 20 (72)発明者 ボーレン,ピーター アメリカ合衆国ニューヨーク州 ピークス キル ツー アマルフィ ドライブ(番地 なし) (72)発明者 エイジンガー,マグダレナ アメリカ合衆国ニュージャージー州 デマ レスト パイン テラス 30 (72)発明者 ヤヨン,エイブナー イスラエル国 76100 レホボット ワイ ズマン インスティチュート オブ サイ エンス(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.天然のFGF−2のアミノ酸118〜122、115〜124又は112〜 128が他の繊維芽細胞成長因子又は構造的に関連したインターロイキンからの 対応する配列によって置換され、ヘパリンと結合することができ且つ天然の繊維 芽細胞成長因子受容体に対して結合親和力を示す繊維芽細胞成長因子−2構造ア ナログ。 2.アナログの結合特異性が繊維芽細胞成長因子−2の対応結合特異性と異なる 請求項1記載の構造アナログ。 3.FGF−2のアミノ酸115〜124又は118〜122に対応する配列が 置換されている請求項1又は2記載の構造アナログ。 4.配列番号1のFGF−2アミノ酸115〜124に対応するアミノ酸が下記 の(a)〜(j)らなる群から選ばれるアミノ酸配列によって置換されいる請求 項1又は2記載の繊維芽細胞成長因子構造アナログ、 (a)配列番号2のFGF−1アミノ酸112〜125; (b)配列番号2のFGF−1アミノ酸112〜125、但しHis121はA sn121によって置換されている; (c)配列番号4のFGF−3アミノ酸129〜154; (d)配列番号5のFGF−4アミノ酸169〜178; (e)配列番号6のFGF−5アミノ酸173〜188; (f)配列番号7のFGF−6アミノ酸171〜180; (g)配列番号8のFGF−7アミノ酸151〜164; (h)配列番号9のFGF−8アミノ酸136〜156; (i)配列番号10のFGF−9アミノ酸143〜169;及び (j)配列番号3のインターロイキン−1βアミノ酸231〜235。 5.配列番号1のアミノ酸115〜124に対応するアミノ酸が下記の(a)〜 (c)からなる群から選ばれるアミノ酸配列によって置換されている請求項4記 載のアナログ、 (a)配列番号2のFGF−1アミノ酸112〜125; (b)配列番号8のFGF−7アミノ酸151〜164;及び (c)配列番号3のインターロイキン−1βアミノ酸231〜235。 6.配列番号1のFGF−2アミノ酸118〜122に対応するアミノ酸が下記 の(a)〜(l)からなる群から選ばれるアミノ酸配列によって置換されている 請求項1又は2記 載の繊維芽細胞成長因子構造アナログ、 (a)配列番号2のFGF−1アミノ酸112〜123; (b)配列番号2のFGF−1アミノ酸112〜123、但しHis121はA sn121によって置換されている; (c)配列番号2のFGF−1アミノ酸115〜121; (d)配列番号2のFGF−1アミノ酸115〜121;但しHis121はA sn121によって置換されている; (e)配列番号4のFGF−3アミノ酸132〜152; (f)配列番号5のFGF−4アミノ酸172〜176; (g)配列番号6のFGF−5アミノ酸176〜186; (h)配列番号7のFGF−6アミノ酸174〜178; (i)配列番号8のFGF−7アミノ酸154〜162; (j)配列番号9のFGF−8アミノ酸144〜148; (k)配列番号10のFGF−9アミノ酸151〜161;及び (l)配列番号3のインターロイキン−1βアミノ酸231〜235。 7.配列番号1のFGF−2アミノ酸118〜122に対応するアミノ酸が下記 の(a)〜(c)からなる群から選ばれるアミノ酸配列によって置換されている 請求項6記載のアナログ、 (a)配列番号2のFGF−1アミノ酸115〜121; (b)配列番号8のFGF−7アミノ酸154〜162;及び (c)配列番号3のインターロイキン−1βアミノ酸231〜235。 8.FGF−2アミノ酸配列が他の成長因子表面ループ由来の対応するアミノ酸 配列によって置換され、且つアナログの結合特異性が該ループが誘導される繊維 芽細胞成長因子と類似性を示す請求項1〜7のいずれか一つの項記載の構造アナ ログ。 9.ヘパリンと、FGF−2の第9番目及び10番目のβー鎖に連結する表面ロ ープ、又は該ループ及びステム、又はループ、ステム、及びアンカー部位に対応 する配列中にアミノ酸配列置換を持つ繊維芽細胞成長因子からなる繊維芽細胞成 長因子受容体とに結合することができ、且つ下記の(a)〜(i)からなる群か ら選ばれる他の繊維芽細胞成長因子からの対応する配列によって置換されている 、繊維芽細胞成長因子構造アナログ、 (a)繊維芽細胞成長因子−1配列Lys115−Lys116−His117 −Ala 118−Glu119−Lys120−Asn121; (b)繊維芽細胞成長因子−2配列Arg118−Lys119−Tyr120 −Thr121−Ser122; (c)繊維芽細胞成長因子−3配列Arg132−Leu133−Tyr134 −Arg135−Thr136−Val137−Ser138−Ser139− Thr140−Pro141−Gly142−Ala143−Arg144−A rg145−Gln146−Pro147−Ser148−Ala149−Gl u150−Arg151−Leu152; (d)繊維芽細胞成長因子−4配列Tyr172−Lys173−Tyr174 −Pro175−Gly176; (e)繊維芽細胞成長因子−5配列Ala176−Ile177−His178 −Arg179−Thr180−Glu181−Lys182−Thr183− Gly184−Arg185−Glu186; (f)繊維芽細胞成長因子−6配列Asp174−Leu175−Tyr176 −Gln177−Gly178; (g)繊維芽細胞成長因子−7配列Ala154−Lys155−Trp156 −Thr157−His158−Asn159−Gly160−Gly161− Glu162; (h)繊維芽細胞成長因子−8配列Ala144−Lys145−Tyr146 −Glu147−Gly148及び (i)繊維芽細胞成長因子−9配列Asn151−Leu152−Tyr153 −Lys154−His155−Val156−Asp157−Thr158− Gly159−Arg160−Arg161。 10.対応するアミノ酸配列がウシ繊維芽細胞成長因子−1からのLys115 −Lys116−His117−Ala118−Glu119−Lys120− His121、ヒトインターロイキン−1βからのAla231−Gln232 −Phe233−Pro234−Asn235、又は繊維芽細胞成長因子−7か らのAla154−Lys155−Trp156−Thr157−His158 −Asn159−Gly160−Gly161−Glu162である請求項9記 載の構造アナログ。 11.天然の繊維芽細胞成長囚子−2のアミノ酸配列118〜122、115〜 124及び112〜124からなる群から選ばれる第9番目及び10番目のβー 鎖に連結する繊維 芽細胞成長因子−2のループに対応する配列が他の繊維芽細胞成長因子又はイン ターロイキン1からの対応するループによって置換されている繊維芽細胞成長因 子ー1又は繊維芽細胞成長因子3〜9の系列からの繊維芽細胞成長因子。
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