【発明の詳細な説明】
発明の名称 β-アミロイド蛋臼質製造の阻害剤類
技術分野
本発明は、脳中のアミロイド蛋白質の蓄積物を抑制又は防止するための化合物
及び製剤組成物及び方法に関する。より詳しくは本発明は、アルツハイマ−病の
処置に関する。
背景技術
65歳を越える米国の人口の5%を越える、そして85歳を越える米国の人口の15
%を越える人が、アルツハイマ−病に影響されていると見積もられる(クロス,
A.J.,Eur.J.Pharmacol.(1982)82:77-80:テリ−,R.D.等,Ann.N
eurol.(1983)14: 497-506)。長い期間に介護施設中に老年者を入れている主
要な原因は、この病気の為と信じられ、熟練した看護ホ−ム中で死んでいく人々
のおよそ65%がその病気にかかっている。
アルツハイマ−病の存在と関連する、生化学的及び代謝的な現象についてのあ
る種の事実は知られている。アルツハイマ−病に於ける脳中で認められる2つの
形態学的及び組織学的な変化は、神経細胞内の線紺濃縮体(NFT)及び類糖粉
の堆積物である。神経内の神経原線維の線維濃縮体は、他の変性病にも存在する
が、アミロイド堆積物の神経内空間(神経炎プラ−ク)及び取り囲んでいる毛細
血管系(microvasculature)(血管プラ−ク)
の両方に於ける存在は、アルツハイマ−に特徴的のようである。勿論、神経炎の
プラ−クは最もよく見られるようである(ブライス,D.L.等,Drug Develop
ment Research(1985)5:59-68)。プラ−クは又、アルツハイマ−病を生じる高
齢者のダウン症候群患者の脳中にも見られる。
アルツハイマ−病の患者のプラ−クの多い脳は、およそ4.2kdの「コア」ポリ
ペプチド、即ちアミロイドのブラ−クコア蛋白質(APCP)を抽出するための
供給源として使用されてきた。このペプチドは、(グレンナ−,G.等,Bioche
m.Biophys.Res.Commun.(1984)120:885-890により)β-蛋白質として命名
された。アミノ-末端のアミノ酸配列が決定されている(グレンナ−,G.等,Bio
chem.Biophys.Res.Commun.(1984)122:1131-1135;マスタ−ズ,C.L.
等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1985)82:4245-42259)。二つのグル−プに
よって報告されているアミノ酸配列は、グレンナ−等がアルツハイマ−病の大脳
血管アミロイドの為の11位に於けるグルタミン残基を報告しているのに対し、マ
スタ−等が11位に於けるグルタミン酸を報告していることを除けば、同じもので
あった。また、前者の著者は大脳の血管アミロイドが均質なアミノ末端を有して
いると報告しているのに対し、後者の著者は異質なアミノ末端を報包している。
両方のグル−プは、成人のダウン症候群にかかった人の
アミロイドプラ−クコア及び血管アミロイド中に於いて、同じペプチドが見いだ
されたことを示し、そして11位に於けるグルタミン酸を報告している。ウォン,
C.W.等(Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1985)82:8729-8732)は、マスタ−ズ
(上記)によって記載されたβ-アミロイドコア蛋白質の、最初の10個のアミノ
酸に対し相同である合成ペプチドがマウス中で抗体を生じ得ること、そしてこれ
らの抗体がアミロイドを負荷した大脳血管のみならず、神経炎のプラ−クも染色
するために使用できることを示した。これらの結果は、アミノ酸8〜17に対応
している合成ペプチドに対して向けられている抗体を使用して、アルソッブ,D
.等,Neuroscience Letters(1986)68:252-256により確認された。従って一般
的に、アルツハイマ−病患者の脳の種々の場所に於いて見いだされたプラ−ク蛋
白質は、免疫反応性に於いて類似しているようである。洗剤及びカオトロピック
剤等の、多くの一般的に使用されている変性剤中に於いて、溶解を達成すること
が出来ないことによって示されるように、これは高度に不溶性である(マスタ−
ズ,上記,アルソップ,D.等(上記))。
アミロイドが前駆体蛋白質から造られる病気と関連する、アミロイド堆積物の
6つの知られた実例が存在する。原発性アミロイド−シスについては、前駆体は
イムノグロブリンの軽い鎖であり、続発性アミロイドーシスにつ
いては、前駆体はアミロイドA蛋白質であり、アミロイド−シスについては、ブ
レアルブミン又はそのバリアントであり、甲状腺の髄質の癌についてはプロカル
シトニン断片であり、遺伝的な大脳の出血についてはガンマ-トレ−ス断片であ
る(例えば、グレンナ−,G.New England Journal of Medicine(1980)302:12
83:スレットン,K.等,Biochem J(1981)195:561:ベンディット等,FEBS L
ett(1971)19:169;スレットン,K.等,Eur J Biochem(1974)41:117;スレ
ットン,K.J Exp Med(1976)143:993を参照)。前記は部分的なリストであり
、少なくとも幾つかの追加的な参考文献が、甲状腺癌のアミロイドに対する前駆
体としてプロカルシトニン断片に関して存在する。
他の知られた病気と関連するアミロイドの堆積物の症例に対する類推により、
アルツハイマ−病と関達するβ-アミロイドコア蛋白質は、前駆体蛋白質から形
成されると信じられる。より大きな蛋白質のフレ−ムワ−ク内のβ-アミロイド
コア蛋白質配列を含有している蛋白質は、カン,J.等によって記載されている
(Nature(1987)325:733-736)。この蛋白質の配列は、ヒトの胎児の脳の組織
cDNAライブラリ−から単離されたcDNAクロ−ンの配列から推論され、69
5個のアミノ酸残基から成っており、ここてβ-アミロイドコア蛋白質のアミノ末
端は597位置から開始する。β-アミロイド配列を含有し
ている第2の前駆体蛋白質は、ポンテ等(Nature(1988)331:525-527)によっ
て単離されたcDNAクロ−ンから予測された。ポンテ等によって単離されたc
DNAクロ−ンは、β-アミロイドコア蛋白質配列の上流に挿入された追加の57
個のアミノ酸配列を、それが含有していることを除けば、カン等によって同定さ
れたものと同じ前駆体蛋白質をコ−ドしている。57個のアミノ酸挿入配列は、ク
ニッツ型のセリンプロテア−ゼ阻害剤として知られている一連のプロテア−ゼ阻
害剤に対し、高度に相同性である機能的な領域を含んでいる。他の物は、770個
のアミノ酸を含有している追加的なアミロイド前駆体蛋白質(キタグチ等.Natu
re(1988)331:530-532)として特徴付けられた。キタグチによって何定された
前駆体は、57個のアミノ酸プロテア−ゼ阻害剤領域に隣接する追加の19個のアミ
ノ酸を、それが含有していることを除けば、ポンテ等のものと同じである。これ
らの追加の19個のアミノ酸は、分子に対し何らかの追加的な機能を与えることは
知られていない。cDNAクロ−ンから同定されている種々のアミロイド前駆体
蛋白質は、単一のアミロイド前駆体遺伝子の転写の間に、別のメッセ−ジのスプ
ライシングの結果として生じたものである。
アミロイド前駆体蛋白質は、正常な細胞代謝によって加工されて、β-アミロ
イドコア蛋白質を造ることが示されている(ハ−ス等,Nature(1992)359:322-
325;
ショウジ等,Science(1992)258:126-129;シュ−バ−ト等,Nature(1992)359
:325-327)。しかし、アルツハイマ−病を有する人がより高い量のβ-アミロイ
ドコア蛋白質を生じるかどうかは明らかではない。尤も、必ずアルツハイマ−病
を生じるダウン症候群を有する人が、2倍ものより多くのβ-アミロイド前駆体
蛋白質を発現することは示されている(ネ−ブ等,Neuron(1988)1:669-677)
。アルツハイマ−病の脳中に於けるアミロイドプラ−クの発達は、β-アミロイ
ド蛋白質の過剰な生産及び/又は減少した片付け又は除去から生じると信じられ
る。従って、もしアミロイドプラ−クを生じる前駆体の加工を防止又は抑制する
ことによって、プラ−ク形成の工程に干渉するための手段が考え出されるならば
、そのような手段はアルツハイマ−病の進行を処置または改善する方法を構成し
うる。しかし現在まで、β-アミロイドコア蛋白質を生じるアミロイド前駆体蛋
白質を加工することは、アミロイドの蓄積を生じる工程中への効果的な治療的干
渉を可能とするためには十分に理解されていない。
β-アミロイド蛋白質及び/又はアルツハイマ−病の病理学を生じることを任
務とする推定上のプロテイナーゼを記載した数多くの報告が存在する。これらの
想像上のプロテイナ−ゼには、輻広いスペクトラムの酵素のクラス、例えば、セ
リン、システイン、及びメタロ-プロ
テイナ−ゼ類が含まれる。数多くのβ-アミロイド形成プロテイナ−ゼが単離さ
れ、特徴付けられている。幾つかの報告された候補者には、マルチキャタリティ
ックプロテイナ−ゼ(FEBS 304:57-60(1992)及びFEBS Lett.257:388-92(19
89))、マスト細胞キマ−ゼ(J.Biol.Chem.265:3836-43(1990).メタロエ
ンドペプチダ−ゼ24.15,Biochem.Biophys.Res.Commun.185:746-52(1992)
)カルシウム活性化ニュ−トラルプロテイナ−ゼ(カルパイン)(J.Neurosci
)10:2400-11(1990)、カルシウム活性化セリンプロテイナ−ゼ(Biochem.Biop
hys.Res.Commun.174:790-96(1991))、及びプロリル-エンドペプチダ−ゼ(
FEBS Lett.160:131-34(1990))が含まれる。これらのβ-アミロイド形成プロ
テイナ−ゼ候補者のそれぞれの生理学的な関連性は、例えばブロックドβ-アミ
ロイド蛋白質形成での酵素的な活性の付随する阻害によっては、実証されていな
い。
アルツハイマ−病の脳の組織に於いて変更されたものとして、多くのプロテイ
ナ−ゼが報告されている。例えば、α-1-トリプシン様の免疫活性が、アルツハ
イマ−病の脳中で増加することが示されており(Biochem.Biophys.Res.Comm
.193(2)巻:579-84(1993))、3つの異なるメタロプロテイナ−ゼ類がアルツハ
イマ−病の脳中で上昇することが報告されており(J.Neurochem.58巻:983-9
2(1992))、マルチキャタリティックプロテ
イナ−ゼの変更が観測されており(Neurosc.Res.Comm.8(3)巻:185-90(1991)
)、異常なカテプシンD及びBの免疫反応性が報告されており(Neurosc.Lett
.130:195-98(1991)及びProc.Natl.Acad.Sci.87:3861-65(1990))、そし
て、アルツハイマ−病の脳の組織中で、カルシウム活性化ニュ−トラルプロテイ
ナ−ゼ(カルパイン)が種々、減少すること(Neurobio.of Aging,11:425-31
(1990))、増加すること(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:2628-32(1993))、
又は変更されないこと(J.Neurol.Sci.102:220-34(1991))が示されている
。
前記のことは、この分野で非常に多くの研究が報告されているけれども、アル
ツハイマ−病の処置に於いて効果的であるプロテイナ−ゼの類についての一般的
なコンセンサスは存在せず、又は、これらのプロテイナ−ゼ類がアルツハイマ−
病の脳の組織と接触した時に変更されるかどうかの一般的なコンセンサスは存在
しないということを実証するものである。
本発明の目的は、アルツハイマ−型の痴呆にかかっている人の中のβ-アミロ
イドコア蛋白質の製造及びアミロイドプラ−クの形成を抑制するための化合物及
び製剤組成物及び方法を提供することである。
更に本発明の目的は、アルツハイマ−病の進行を処置又は改善させる製剤組成
物及び方法を提供することであ
る。
発明のまとめ
本発明は、患者中のβ-アミロイドコア蛋白質の生産の抑制又は防止に応答す
る症状を処置するの為の化合物、及びそれらの化合物の用途から成る。これらの
症状のいくつかの例は、アルツハイマ−型の老人性痴呆及び高齢者のダウン症候
群の病気である。
式IAの化合物は、アルツハイマ−型の、及び老年者のダウン症候群病の老人
性痴呆の処置に使用される。しかしながら、これらの化合物の幾つかは、他の用
途の為に以前に開示されている。従って、式IBも記載されており、これは以前
に開示されていない化合物を記載していると信じられる式IAのサブセット(一
部をなす組)である。式IBは、但し書きに於けるXaとXの定義に於いて、式
IAと異なっている。
化合物類又は水和物、立体異性体類、同配体(イソステレ)、又はそれらの製
薬上受入れられる塩が、式IAに記載され、これらはアルツハイマ−型の老人性
痴呆を処置するのに使用される。
式中、XはH、CHF2、CF3、CF2F3、CF2CH2NHC(=O)R1、CHFCH2NHC(=O)R1、CF2C(=
O)W、C(=O)NHR1、B(OH)2、又は
C(=O)R1であり、ここてWはNHCH2Si(C1-6アルキル)2(Y)、NHR1又はR1であり、
RはC1-10アルキル、ベンジル、CH2Si(C1-6アルキル)2(Y)、C1-4アルキレン-O-
R1、CH2CH(CF3)2、CH2CH(CH3)(CF3)、(CH2)m-ナフチル、又は置換ベンジルであ
り、その置換はC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシアルキル、ベン
ジルオキシ、ヒドロキシ、NHC(=NH)NH2、NR1H、NO2、-O-(CH2)m-アリ−ル、NHC(
=O)R1、又はハロゲノから成る群から独立に選択される、1、2、又は3個の置
換基によるものであり、ここでmは1又は2であり、
YはC1-6アルキル、C1-6アルケニル、アリ−ル、又はアリ−ルアルキルであり
、
nは、XがB(OH)2でない限り1であり、XがB(OH)2のときは0であり、
R1はH、C1-6アルキル、アリ−ル又はアリ−ルアルキルであり、
P2は結合、又はLeu、Ala、Met、lle、Val、Nva、Nle、Phe、Asp、Ser、pro、H
is、シクロペンチルグリシン、シクロヘキシルグリシン、第3級ロイシン、又は
-HN-CH[CH2Si(C1-6アルキル)2(X)]C(=O)-の残基であり、
P3は結合、又はVal、Leu、lle、Metの残基であり、
P4は結合、又はVal、Leu、lle、Metの残基であり、
Kは水素、デスアミノ基、ホルミル、アセチル、スク
シニル、ベンゾイル、t-ブチルオキシカルボニル、カルボベンジルオキシ、トシ
ル、ダンシル、イソバレリル、メトキシスクシニル、1-アダマンタンスルホニル
、1-アダマンタンアセチル、2-カルボキシベンゾイル、フェニルアセチル、t-ブ
チルアセチル、ビス[(1-ナフチル)メチル]アセチル、-A-Rz〔ここで
であり、そしてRzはアリ−ル基が6、10又は12個の炭素原子を含有しているアリ
−ル又はアリ−ルアルキルであり、そのアリ−ル基は独立にフルオロ、クロロ、
ブロモ、ヨ−ド、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、1〜6個の炭素原子を含有
するアルキル、1〜6個の炭素原子を含有するアルコキシ、カルボキシ、アルキ
ル基が1〜6個の炭素原子を有しているアルキルカルボニルアミノ、5-テトラゾ
リル、及び1〜15個の炭素原子を含有するアシルスルホンアミド(即ちアシルア
ミノスルホニル及びスルホニルアミノカルボニル)から成る群から選択される、1
〜3個の置換基で適当に置換されており、但しアシルスルホンアミドがアリ−ル
を含有している時は、そのアリ−ルは更にフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨ−ド、
及びニトロから選択される置換基で置換されることが出来る〕、及びこれらに機
能的に等しい他の末端アミノ保護基であ
るか、又は
であり、ここでZはN又はCHであり、Dは式
ないところへの結合である)、そしてR'は水素又はC1-6アルキル基であるが、但
し、同時にXがH、Rがベンジル、P2がval、P3が結合、P4が結合、Kがカルボベン
ジロキシであることはないことを条件とする。これらの化合物は、アルツハイマ
−病及びダウン症候群と関連する脳中のアミロイド蛋白質蓄積物を抑制又は防止
するのに有用である。
式IBの化合物、その水和物、立体異性体類、同配体(イソステレ)、又は製
薬上受入れられる塩(以前に開示されていない式IAの化合物であると信じられ
る)。
式中、XaはH、CHF2、CF3、CF2F3、CF2CH2NHC(=O)R1 a、CHFCH2NHC(=O)R1 a、CF2
C(=O)Wa,C(=O)NHR1 a、B(OH)2、又はC(=O)R1 aであり、ここでWaはNHCH2Si(C1-6
アルキル)2(Ya)、NHR1 a又はR1 aであり、
但し、
XaがHであるときは、RaはCH2Si(C1-6アルキル)2 (C1-6アルケニル)、CH2CH(CF3
)2、CH2CH(CH3)(CF3)、又はベンゾイルで、NHC(=O)R1 aで、NHC(=NH)NH2で、ハ
ロゲノで又はヒドロキシ置換されたベンジルであり、
XaがCF3、CHF2、C(=O)NHR1 a又はCF2C(=O)NHR1 aであるときは、RaはC1-10アル
キル、ベンジル、又は1個のヒドロキシル部分で置換されたベンジルではなく、
XaがCF2CH2NHC(=O)R1 aであるときは、RaはC1-10アルキル、ベンジル、(CH2)m-
ナフチル、又は1個のヒドロキシル部分で置換されたベンジルではなく、
XaがCF2CH2NHC(=O)CH2C(CH3)3又はCF2NHC(=O)Hであるときは、Raはベンジルで
はなく、
XaがCF2C(=O)NH-ベンジルであるときは、Raはベンジ
ル、t-ブチル、CH2Si(CH3)3、又は(CH2)m-ナフチルではなく、
XaがCF2C(=O)NHR1であるときは、RaはC1-6アルキルで、C1-6アルコキシで、C1 -6
アルコキシアルキルで、ベンジルオキシで、又は-O-(CH2)m-フェニルで置換さ
れたベンジルではなく、そして
Xaがc(=O)Raであるときは、Raは、はC1-10アルキル、ベンジル、C1-4アルキレ
ン-O-C1-10アルキル、又は(CH2)mナフチルではなく、
Raは、C1-10アルキル、ベンジル、(CH2)Si(C1-6アルキル)2(Ya)、C1-4アルキ
レン-O-R1 a、CH2CH(CF3)2、CH2CH(CH3)(CF3)、(CH2)m-ナフチル又は置換ベンジ
ルであり、その置換はC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシアルキル
、ベンジルオキシ、ヒドロキシ、NHC(=NH)NH2、NR1 aH、NO2、-O-(CH2)m-アリ−
ル、NHC(=O)R1 a、又はハロゲノから成る群から独立に選択される1、2、又は3
個の置換基であり、
ここでmは1または2であり、
YaはC1-6アルキル、C1-6アルケニル、アリ−ル、又はアリ−ルアルキルであり
、
nは、XaがB(OH)2でないかぎり1であり、XaがB(OH)2のときは0であり、
R1 aは水素、C1-6アルキル、アリ−ル又はアリ−ルアルキルであり、
P2 aは結合、-HN-CH[CH2Si(C1-6アルキル)2(Ya)]c(=O)-又はLeu、Ala、Met、ll
e、Val,Nva、Nle、Phe、Asp、Ser、pro、His、シクロペンチル-グリシン、シク
ロヘキシルグリシン、又は第3級ロイシンの残基であり、
P3 aは結合、又はVal、Leu、lle、Metの残基であり、
P4 aは結合、又はVal,Leu、lle、Metの残基であり、
Kaは水素、デスアミノ基、ホルミル、アセチル、スクシニル、ベンゾイル、t-
ブチルオキシカボニル、カルボベンジルオキシ、トシル、ダンシル、イソバレリ
ル、メトキシスクシニル、1-アダマンタンスルホニル、1-アダマンタンアセチル
、2-カルボキシベンゾイル、フェニルアセチル、t-ブチルアセチル、ビス[(1-
ナフチル)メチル]アセチル、-Aa-Rz a〔ここで
であり、そして
Rz aはアリ−ル基が6、10又は12個の炭素原了を含有しているアリ−ル又はア
リ−ルアルキルであり、そのアリ−ル基は独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨ
−ド、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、1〜6個の炭素原子を含有するアルキ
ル、1〜6個の炭素原子を含有するアルコキシ、カルボキシ、アルキル基が1〜
6個の炭素原子を有しているアルキルカルボニルアミノ、5-テトラゾ
リル、及び1〜15個の炭素原子を含有するアシルスルホンアミド(即ちアシルア
ミノスルホニル及びスルホニルアミノカルボニル)から成る群から選択される、
1〜3個の置換基で適当に置換されており、但しアシルスルホンアミドがアリ−
ルを含有している時は、そのアリ−ルは更にフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨ−ド
、及びニトロから選択される置換基で置換されることが出来る〕、及びこれらに
機能的に等しい他の末端アミノ保護基であるか、又は
であり、ここでZaはN又はCHであり、Daは式
であり、そしてR'aは水素又はC1-6アルキル基である。
発明の詳細な記載
C1-6又はC1-10アルキル基は、直鎖、分枝鎖、環状のアルキル基、又はそれら
の組合わせ、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、第3ブチル、ペンチル、イソペンチル、第2ペンチル、シクロペンチル、
ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、及びシクロ
ペンチルメチルを意味する。同様にC1-6アルキレン、及びC1-4アルキレンはそれ
ぞれ直鎖又は分枝鎖である、それぞれ1〜6個、及び1〜4個の炭素の二価の基
である。C1-6アルケニルは、1又はそれ以上の二重結合を有する直鎖又は分枝鎖
である、1〜6個の炭素を有するものである。C1-10部分の全ては、好ましくはC1-6
部分であり、より好ましくはC1-4部分である。全てのC1-6部分は好ましくはC1-4
部分であり、より好ましくはC1-2部分である。
アスパラギン酸又はグルタミン酸部分を有している式Iの化合物は、遊離形又
は塩形、即ち酸付加塩又は陰イオン塩であり得る。そのような化合物は、この分
野で知られた方法で、塩又は塩基に互いに変換できる。好ましい塩はトリフルオ
ロ酢酸塩、塩酸塩、ナトリウム、カリウム、又はアンモニウム塩であるが、範囲
はペプチド化学でこの分野で使用されることが知られる全ての塩を含むように広
げられる。
「立体異性体」という用語は、それらの空間に於ける原子の向きに於いてのみ
異なる、全ての個々の分子の異性体類に対する一般用語である。これは、鏡像異
性(エナンチオマ−)、幾何(シス/トランス)異性、及び互いに鏡像でない1
を越えるキラル中心を有する化合物の異性体類(ジアステレオ異性)を含んでい
る。アミノ酸については、生化学命名法についてのIUPIC-IUBの共同委員会(Joi
nt Commission on Biochemical Nomenclature)Eur.J.Biochem.138:9-37(19
84)中に記載されるように、D/L又はR/Sの命名が使用できる。グリシンを除いて
天然のアミノ酸は、キラル炭素原子を含有する。別途特に記載されない限り、好
ましい化合物は、L-立体配置の光学活性アミノ酸であるが、出願人は式Iのアミ
ノ酸類はD-又はL-立体配置のいずれかであり得ること、又はラセミ混合物を含め
たD-及びL-異性体の混合物であり得ることを含めて考える。α-アミノ酸に対す
る、認められた省略形が表1に記載される。
本明細書で使用される「アルツハイマ−病」もアルツハイマ−型の老人性痴呆
を意味している。
「水和物」は、本発明の化合物のケトンが、ジ-ヒドロキシメチレン基として
存在できることを意味する。本発明の化合物は、通常の生理学的条件下では水和
形であると予測される。
「デスアミノ基」は、アミノ基が結合していないα-
アミノ酸を意味する。好ましいデスアミノ基は、それぞれ末端アミノ基を有さな
いα-アミノ酸類、Val、Phe、Ala、Asp、Ser、及びHisによって表される。
「同配体(イソステレ)」は、結合されたアミノ酸(-C(O)NH-)の間の通常の
ペプチド結合が、変更された形態、即ち、-CH2NH-(還元型)、C(O)N(CH3)(N-
メチルアミン型)、-COCH2-(ケト型)、-CH2(OH)CH2−(ヒドロキシ型)、-CH(
NH2)CH2-(アミノ型)、-CH2CH2-(炭化水素型)となっていること、又は逆さま
になっている(-HN(C=O)-)ことを意味している。本明細書で使用する同配体は
又、アミノ酸と封鎖基Kのカルボニル部分の間のC(=O)NH結合の逆さまも意味し
ている。例えば、実施例21は2つの同配体基を有している。一つの同配体は、
封鎖基(K=[C6H5-(CH2)2-C(=O)]-及びバリン残基のアミノ部分の間のものであり
、第2の同配体は、バリン残基とフェニルアラニンアルテヒド残基の間のもので
ある。同配体は単にK-P4-P3-P2-部分のみに、又はその一部に適用されるのが好
ましい。最も好ましくは、本発明の化合物は同配体形でないのが好ましい。
「アリ−ル」は、1又はそれ以上の芳香族環を有している単環式又は二環式炭
素環系を意味し、限定されるものではないが、フェニル、ナフチル、テトラヒド
ロナフチル、インダニルなどを含んでいる。アリ−ル基は、未置換であることが
出来、又は独立にC1-6アルキル、ハロ
アルキル、アルコキシ、チオアルコキシ、アミノアルキルアミノ、ジアルキルア
ミノ、ヒドロキシ、ハロ、メルカブト、ニトロ、カルボキシアルデヒド、カルボ
キシル、カルボアルコキシ、及びカルボキサミドから選択される1、2、又は3
個の置換基で置換されることができる。上記のアルキル及びアルコキシ化合物は
1〜6個の炭素原子を含有する。同様に「アリ−ルアルキル」は、直鎖又は分枝
鎖のC1-6アルキレンが本明細書で定義されるアリ−ルに付随しているもの、例え
ばベンジルである。
「置換されたベンジル」は、ベンジル基のフェニル部分の利用できる炭素原子
、即ちメタ、オルソ、及び/又はパラ位置に於いて置換されているベンジル基を
意昧し、1〜3個の置換基を有するものを意味している。好ましくは1つの置換
基が好ましく、より好ましくはパラ位置に於ける置換基が好ましい。
各α-アミノ酸は、特徴的な「R基」を有しており、そのR基は、側鎖又は残
基であって、α-アミノ酸のα炭素原子に結合されている。例えば、グリシンに
対するR基側鎖は水素であり、アラニンについてはメチルであり、バリンについ
てはイソプロピルである。α-アミノ酸の特定のR基又は側鎖については、A.
L.レ−ニンガ−の生化学のテキストを参照。
「(CH2)m-ナフチル」は、ナフチルの1又は2位置に於いてナフチルに結合し
ている直鎖又は分枝鎖アルキレ
ンである。
グリシンを例外として、天然のアミノ酸はキラル炭素原子を含有する。他に特
定して示されない限り、好ましい化合物は、L-立体配置の光学活性アミノ酸であ
るが、出願人は式Iのアミノ酸類はD-又はL-立体配置のいずれかであり得ること
、又はラセミ混合物を含めたD-及びL-異性体の混合物であり得ることを含めて考
える。α-アミノ酸に対する、認められた省略形が表1に記載される。
式IBは、その変数の全てに対し「aス−パ−スクリプト」を有していても、
式IAと式IBの差は単に但し書き中のXとXaに於ける差異であることに注意
。次の反応経路では「aス−パ−スクリプト」を有しない変数について記載する
が、式IAとIBの両方に対する合成を記載するために使用される。
一般に式Iの化合物は、標準の化学反応に類似した、この分野で知られている
反応及び反応経路Aに描かれる反応を用いて製造できる。
反応経路Aは、式Iの化合物を製造するための一般合成経路を与えている。
P2、P3及びK-P4基は、構造式(1)のアミノ酸誘導体の遊離アミノ基に結合でき
る。P2、P3及びK-P4は、よく知られたペプチド結合技術によって保護されていな
い遊離アミノ化合物に結合できる。
一般に、ペプチドはC-末端残基のα-アミンを脱保護して、そして上記の方法
を用いて、次の適当に保護されたアミノ酸をペプチド結合を通じて結合させるこ
とによって延ばされる。この脱保護と結合の手順は、所望の配列が得られるまで
繰り返される。この結合は、反応経路Aで描かれるように、段階的なやり方で構
成アミノ酸と
共に実施することが出来、又は断片(2乃至幾つかのアミノ酸)の縮合によって
、又は両方の方法の組合わせによって、又はメリフィ−ルド,J.Am.Chem.Soc.
,1963,85,2149-2154によって最初に記載される方法に従って、固相ペプチド
合成によって実施することが出来る(上記の開示は、参照により本明細書に含め
る)。固相合成方法が用いられる時は、C-末端カルボン酸は不溶担体(通常はポ
リスチレン)に結合される。これらの不溶担体は、鎖延長条件に対しては安定で
あるが、後に容易に解裂することの出来る結合を形成する為に、アルデヒド基と
反応する基を含有している。その例は、クロロ-又はブロモメチル樹脂、ヒドロ
キシメチル樹脂、及びアミノメチル樹脂である。これらの残基の多くは、所望の
C-末端アミノ酸が既に組込まれているものとして市販されている。XがHである式
Iの化合物についでは、XがHである構造式(1)のアミノ酸誘導体のアルデヒド官
能基に対し、樹脂を連結させる為に、反応経路Aの反応中でリンカ−化合物を使
用することも出来る。適当なリンカ−化合物は次のものである。
別の方法として、本発明の化合物は自動化ペプチドシンセサイザ−装置を用い
て合成できる。前記の事に加えて、ペプチド合成は、スチュワ−ト及びヤングの
「固相ペプチド合成」第2編,ピア−ス・ケミカル・カンパニ−(Pierce Chemic
al Co.),イリノイ州ロックフォ−ド,(1984年)、グロス,マイエンホ−ファ−,
ユ−デンフレンド編「ザ・ペプチズ:アナリシス、シンセシス、バイオロジ−(T
he Peptides:Analysis,Synthesis,Biology)」第1,2,3,5,及び9巻,アカデミッ
ク・プレス(Academic Press),ニュ−ヨ−ク,(1980-1987)、ボダンスキ−「ペ
プチド化学:実際的なテキストブック」スプリンガ−-ヴェ−ラグ(Springer-Ve
rlag),ニュ−ヨ−ク,(1988)、及びボダンスキ−等「ザ・ブラクティス・オブ・
ペプチド・シンセシス」スプリンガ−-ヴェ−ラグ(Springer-Verlag),ニュ−ヨ
−ク,(1984)中に記載されており、これらの開示は参照により本明細書に含める
。
二つのアミノ酸の間の結合、アミノ酸とペプチドの間、又は二つのペプチド断
片の間の結合は、アジド法、混合カルボン酸無水物(クロル蟻酸イソブチル)法
、カルボジイミド(ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプ
ロピルカルボジイミド、又は水溶性カルボジイミド)法、活性エステル(p-ニト
ロフェニルエステル、N-ヒドロキシ-琥珀酸イミドエステル)法、ウッドワ−ド
試薬K法、カルボニルジイミダゾ−ル法、燐試薬、例えばBOP-Cl、又は酸化還元
法、等の標準の結合手順を用いて実施できる。これらの方法の幾つか(特にカル
ボジイミド法)は、1-ヒドロキシベンゾトリアゾ−ルの添加によって強めること
が出来る。これらの結合試薬は、溶液で(液相)又は固相で実施できる。
構成アミノ酸の官能基は、望まれない結合の形成を避ける為に、結合反応の間
保護されなければならない。使用できる保護基は、グリ−ン「プロテクティブ・
グル−プス・イン・オ−ガニック・ケミストリ−(Protective Groups in Organi
c Chemistry)」ジョン・ウイリ−・アンド・サンズ(John Wlley & Sons.),ニュ
−ヨ−ク,(1981)、及び「ザ・ペプチズ:アサリシス、シンセシス、バイオロジ
−(The Peptides: Analysis, Synthesis, Biology)」第3巻,アカデミック・ブ
レスAcademic Press,ニュ−ヨ−ク,(1981)中に挙げられており、それらの開示は
参照により本明細書に含める。
C-末端残基のα-カルボキシル基は、解裂してカルボン酸を与えることが出来
るエステルによって、通常は保護されている。使用される保護基には、1)アルキ
ルエステル、例えばメチル及びt-ブチルエステル、2)アリ−ル
エステル、例えばベンジル及び置換ベンジルエステル、又は、3)温和な塩基処理
又は温和な還元手段によって解裂することが出来るエステル類、例えばトリクロ
ロエチル及びフェナシルエステル類、が含まれる。
各アミノ酸のα-アミノ基は保護されねばならない。この分野で知られている
任意の保護基を使用できる。その例は、1)ホルミル、トリフルオロアセチル、フ
タリル、p-トルエンスルホニルのようなアシル型; 2)ベンジロキシカルボニル
(Cbz又はZ)及び置換ベンジロキシカルボニル類、1-(p-ビフェニル)-1-メチル
エトキシカルボニル、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)のような芳
香族カルバメ−ト型; 3)第二ブチルオキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボ
ニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、及びアリロキシカルボニルのような
脂肪族カルバメ−ト型; 4)シクロペンチロキシカルボニルやアダマンチロキシ
カルボニルのような環状アルキルカルバメ−ト型; 5)トリフェニルメチル及び
ベンジルのようなアルキル型; 6)トリメチルシランのようなトリアルキルシラ
ン;及び、 7)フェニルチオカルボニル及びジチアスクシノイル等のチオ−ル含
有型、がある。好ましいα-アミノ保護基はBoc又はFmoc、好ましくはFmocである
。ペプチド合成の為に適当に保護された多くのアミノ酸誘導体が市販されている
。
α-アミノ保護基は、次のアミノ酸の結合に先立って
解裂される。Boc基が使用される時は、選択される方法は、未希釈の又はジクロ
ロメタン中のトリフルオロ酢酸、又はジオキサン中のHClである。生じるアンモ
ニウム塩を次に結合に先立って、又はその場でのいずれかで、塩基溶液、例えば
水性緩衝液又はジクロロメタン中の第3級アミン、又はジメチルホルムアミドで
中和する。Fmoc基が使用される時は、選択される試薬はジメチルホルムアミド中
のピペリジン又は置換ピペリジンであるが、第2級アミン又は塩基性水溶液も使
用できる。脱保護は0℃から室温の間の温度で実施される。
側鎖官能基を有している全てのアミノ酸は、任意の上記の基を用いて、ペプチ
ドの製造の間保護されねばならない。当業者は、これらの側鎖官能基に対する適
当な保護基の選択及び使用がアミノ酸及びペプチド中の他の保護基の存在に依存
することを認識する。そのような保護基の選択は、脱保護の間に、そしてα-ア
ミノ基の結合の間に除かれてはならないと言う点に於いて重要である。
例えば、Bocがα-アミノ保護基として使用される時は、次の側鎖保護基が適し
ている。p-トルエンスルホニル(トシル)部分はLys及びArg等のアミノ酸のアミ
ノ側鎖保護に使用でき、p-メチルベンジル、アセチダミドメチル、ベンジル(Bzl
)、又はt-ブチルスルホニル部分は、システイン等のアミノ酸の側鎖を含有して
いるスルフィドを保護するために使用でき、ベンジル(Bzl)エ−テ
ルは、Ser又はThr等のアミノ酸の側鎖を含有しているヒドロキシルを保護する為
に使用できる。
Fmocがα-アミノ保護に選択される時は、通常は、第3級ブチルに基づく保護
基が受入れられる。例えばBocはリジン、セリン及びスレオニンの為の第3級ブ
チルエ−テル、及びグルタミン酸の為の第3級ブチルエステルについて使用でき
る。
一旦ペプチドの伸長が完了したならば、全ての保護基は除去される。液相合成
が使用される時は、保護基は保護基の選択によって支配されるいかなる方法によ
っても除去される。これらの手順は、当業者によく知られている。
固相合成が使用される時は、ペプチドは俣護基除去と同時に、通常は樹脂から
解裂される。Boc保護計画が合成中で使用される時は、ジメチルスルフィド、ア
ニソ−ル、チオアニソ−ル、又はp-クレゾ−ル等の添加物を含有している無水H
Fでの0℃に於ける処理が、樹脂からペプチドを解裂するための好ましい方法で
ある。ペプチドの解裂は又、トリフルオロメタンスルホン酸/トリフルオロ酢酸
混合物等の他の酸性試薬によって達成できる。もしFmoc保護計画が使用される時
は、N-末端Fmoc基は、前に記載された試薬で解裂される。他の保護基及びペプチ
ドは、トリフルオロ詐酸の溶液及びアニソ−ル等の種々の添加物を用いて樹脂か
ら解裂される。
XがHである式Iの化合物については、式Iのペプチド化合物は水性の酸/ホル
ムアルテヒドで、リンカ−化合物及び樹脂から解裂できる。
別の方法として、式Iの化合物は、この分野で知られている標準化学反応と類
似の反応、及び反応経路Bに描かれている方法を用いて製造できる。
反応経路Bは式Iの化合物を製造する為の別の一般合成経路を与えている。
P2、P3、K-P4基は、反応経路Aに前に記載されたように、構造式(2)のアミノ
アルコ−ル誘導体の遊離アミノ基に結合でき、構造式(3)のペプチドアルコ−ル
を与え
る。
構造式(3)のペプチドアルコ−ルのアルコ−ル官能基は次に、当業者によりよ
く知られ、認められた技術及び手順、例えば塩化オキザリル及びジメチルスルホ
キシドを使用するスウェルン(Swern)酸化等によって酸化されて、式Iの化合
物を与える。
反応経路A及びBで使用される出発物質は、当業者に容易に入手できる。例え
ば、アミノ酸P2、P3及びKが水素であるk-P4は市販されており、そして構造式(L1
)のリンカ−化合物はJ.Am.Chem.Soc.,114,3157-59(1992)中に記載されてい
る。更に、Kがアセチル、スクシニル、ベンゾイル、t-ブチルオキシカルボニル
、カルボベンジロキシ、トシル、ダンシル、イソバレリル、メトキシスクシニル
、1-アダマンタンスルホニル、1-アダマンタンアセチル、2-カルボキシベンゾイ
ル、フェニルアセチル、t-ブチルアセチル、ビス[(1-ナフチル)メチル]アセチ
ル、-A-Rz〔ここで
であり、ぞしてRzが6、10、又は12個の炭素原子を含有し、独立にフルオロ、ク
ロロ、ブロモ、ヨ−ド、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アルキル、1〜6個
の炭素原子を含有するアルキル、1〜6個の炭素原子を含有す
るアルコキシ、カルボキシ、アルキル基が1〜6個の炭素原子を含有するアルキ
ルカルボニルアミノ、5-テトラゾリル、及び1〜15個の炭素原子を含有するアシ
ルスルホンアミド(即ちアシルアミノスルホニル及びスルホニルアミノカルボニ
ル)から成る群から選択される、1〜3個のもので適当に置換されたアリ−ルで
あるが、但しアシルスルホンアミドがアリ−ルを含有しているときは、そのアリ
−ルは更にフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨ−ド及びニトロから成る群から選択さ
れるもので置換されることが出来るものである。〕、及びこれらと機能的に等し
い他の末端アミノ保護基であるところの、置換されたアミノ酸K-P4、は、1990年
4月11日のヨ−ロッパ特許出願第0363284に記載されている。
式(1)の出発アミノ化合物は、当業者に容易に入手できる。例えば、式IAの
ある種の保護されたアミノ化合物であって、
XがHであり、Rがベンジルであるものは、ヨ−ロッパ特許出願第0363284及
びWO84/00365に記載されており、
XがHでありRがCH2Si(CH3)3であるものは、ヨ−ロッパ特許出願第036
3284に記載され、本明細書の実施例12に記載されていて、実施例13及び14に記載
される様に、シリル上の置換基は異なるものであり得、
XがHであり、Rが置換ベンジルであるものは、特許出願PCT/US91/09741中に
記載されており、
XがCF3及びCHF2であり、Rがベンジル又はNHC(NH)NH2で置換されたベン
ジルであるものは、ヨ−ロッパ特許出願第0195212に記載され、これは1986年9
月24日の公開日であって発明者はマイケル ユング等であり、
XがCF2CH2NHC(=O)R1であり、Rがベンジルであるものは、中間体として、発
明者がダニエル シルリン等である1988年1月14日出願のヨ−ロッパ特許出願0P
I No.0275101に記載されており、モノフルオロ誘導体CFHCH2NHC(=O)R1はブロモ
ジフルオロ酢酸エチルエステルの代わりにブロモフルオロ酢酸エチルエステルを
用いて同様の方法によって合成でき、
XがCF2C(O)Wであり、WがNHCH2Si(アルキル)3であり、Rがベンジル、CH2Si(
CH3)3、又は置換ベンジルであるものは、特許出願PCT/US91/09741に記載されて
おり、これは発明者ダニエル シルリン等であり、1991年12月20日に出願されて
おり、Rが(CH2)m-ナフチルである時は、この分野でよく知られた出発物質を用
いて同様の方法を使用することが出来、
XがCF2C(O)Wであり、WがNHR1であるか、又はR1及びRがベンジル、CH2Si(CH3
)3、又は置換ベンジルであるものは、特許出願PCT/US91/09741に記載されており
、これは発明者ダニエル シルリン等であり、1991年12月20日に出願されており
、Rが(CH2)m-ナフチルである時は、この分野でよく知られた出発物質を用いて
同様の方法を
使用することが出来、
XがC(O)R1であり、Rがベンジル、CH2Si(CH3)3、(CH2)m-ナフチル、又は置換
ベンジルであるものは、米国特許第4,820,691、1989年4月11日出願に記載され
ており、そして、
リンカ−化合物である、トランス-4-(アミノメチル-シクロヘキサン)カルボン
酸ベンジルエステルであって、XがHである式Iの化合物の合成中で使用される
ものは、J.Am.Chem.Soc.1992,114,3156-3157中に記載されるように、対応
する酸から製造される。
前記の引用文献の全ては、参照によって本明細書に含める。
更に、反応経路A及びB中に使用されるための他の出発物質は、当業者によく
知られ、認められた合成手順に従って製造できる。
Kが
であって、式中ZがN又はCHであり、Dが式
であって、ここでR'が水素又はC1-6アルキル基である構造の置換アミノ酸K-P4は
、この分野で知られた方法と類似の標準化学反応を用いて製造される。
Kが
であって、ここでDが-C(=O)-である置換アミノ酸K-P4を製造する手順は、P4及
びZが前に定義したものであるか、又はそれらの官能基的に均等物であるところ
の反応経路Bに概略が示される。
であり、Dが-C(=O)-であるアミノ酸K-P4は、Kが水素であるアミノ酸K-P4を、
ハロゲン化水素受容体として作用することの出来る適当なアミンの1〜4モル当
量の存在下に於いて構造式(4)の酸塩化物と結合させることによって造られる。
ハロゲン化水素受容体として使用される適当なアミンは、第3級有機アミン類、
例えばトリ-(低級アルキル)アミン類例えばトリエチルアミン、又は芳香族アミ
ン類、例えばビコリン類、コリジン類及びピリジンである。ピリジン類、ピコリ
ン類、又はコリジン類が用いられる時は、これらは大過剰で使用され、従って反
応溶媒としても作用する。特にこの反応に適したも
のは、N-メチルモルホリン(「NMH」)である。結合反応は過剰量、例えば1〜
5、好ましくは約4倍モル過剰のアミンを加え、次に構造式(4)の酸塩化物を、
Kが水素であるアミノ酸K-P4の溶液に加えることによって実施される。溶媒は、
任意の適当な溶媒、例えば石油エ−テル類、塩素化炭化水素類、例えば四塩化炭
素、塩化エチレン、塩化メチレン、又はクロロホルム、塩素化芳香族、例えば1,
2,4-トリクロロベンゼン、又はo-ジクロロベンゼン、二硫化炭素、エ−テル溶
媒、例えばジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、又は1,4-ジオキサン、又は
芳香族溶媒、例えばベンゼン、トルエン、又はキシレンである。塩化メチレンが
この結合反応に対し好ましい溶媒である。反応は、反応体と溶媒と濃度と他の要
因、例えば0〜約60℃、都合良くは室温即ち25℃である温度に依存して、約15分
〜約6時間、進行させられる。Kが
であり、Dが-C(=O)-であるアミノ酸K-P4は、シリカゲル上のクロマトグラフィ
−によるなど任意の適当な技術によって反応混合物から単離できる。
Kが
であって、Dが-C(=O)-以外のものである置換アミノ酸、K-P4は、適当な中間体
〔式中Dは-C(=O)-以外であり、EはCl又はOH〕(対応する酸、酸塩化物、又は
スルホニルクロライド)を反応経路C中の構造式(5)の化合物の代わりに単に置
き換えることによって、類似の方法で製造することが出来る。
構造式(4)の酸塩化物及び式
〔式中Bは-C(=O)-以外であり、EはCl又はOHである〕の適当な中間体(対応す
る酸、酸塩化物、又はスルホニルクロライド)は市販されているか、又は当業者
に良く知られ、認められた技術及び手順によって容易に製造できる。
例えば、式
の適当な中間体は、全ての置換基が前に定義した通りである反応経路D中に概略
を示すように製造できる。
反応経路Dは、Zが前に定義した通りである式
の適当な中間体を製造する為の一般合成手順を与えている。
段階aに於いて、適当な2,5-ビリジンジカルボン酸、2-メチルエステル(6)(
日本化学雑誌,1967,88,563)のカルボン酸官能基は、当業者に良く知られ、
認められた技術と手順、例えば塩化チオニルを用いて酸塩化物に変換され、対応
する2,5-ビリジンシカルボン酸2-メチルエステル5-酸塩化物(7)を得る。
段階b中に於いて、2,5-ピリジンジカルボン酸2-メチルエステル5-酸塩化物(7
)は、当業者に良く知られ、認められた技術と手順によって、モルホリン(8)でア
ミド化されて、対応する2,5-ピリジンジカルボン酸2-メチルエステル3-モルホリ
ノアミド(9)を得る。
段階cに於いて、2,5-ビリジンジカルボン酸2-メチルエステル3-モルホリノア
ミド(9)のメチルエステル官能基は、当業者に良く知られ、認められた技術と手
順、例えばメタノ−ル中の水酸化リチウムで加水分解されて、2,5-ピリジンジカ
ルボン酸5-モルホリノアミド(10)を与える。
更に、式
の適当な中間体は、全ての置換基は前に定義した通りである反応経路E中に概略
が示されるように製造できる。
反応経路Eは、式
(Zは前に定義した通りである)の適当な中間体を製造するための一般合成手順
を与えている。
段階aに於いて、2,5-ピリジンジカルボン酸、2-メチルエステル(6)(日本化
学雑誌,1967,88,563)の遊離カルボン酸官能基は、当業者に良く知られ、認
められた技術と手順によって、例えばジシプロヘキシルカルボジイミドのt-ブチ
ルアルコ−ルアダクトを用いて、そのt-ブチルエステルに変換され(シンセシス
Synthesis,1979,570)、対応する2,5-ビリジンジカルボン酸2-メチルエステル
5-t-ブチルエステル(11)を得る。
例えば、2,5-ピリジンジカルボン酸2-メチルエステル(6)は適当な有機溶媒、
例えば塩化メチレン中で、ジシクロヘキシルカルボジイミドのt-ブチルアルコ−
ルアダクトのモル過剰と反応させられる。反応は典型的には0℃から室温の範囲
の温度で、2〜24時間の範囲の期間実施される。2,5-ピリジンジカルボン酸2-メ
チルエステル5-t-ブチルエステル(11)は、この分野で知られるように、標準の抽
出法によって反応帯域から単離され、そして結晶化によって精製できる。
段階bに於いて、2,5-ピリジンジカルボン酸2-メチルエステル5-t-ブチルエス
テル(11)のメチルエステル官能基は、モルホリン(8)でアミド化されて、対応す
る2,5-ピリジンジカルボン酸2-モルホリノアミド5-t-ブチルエステル(12)を与え
る。
例えば、2,5-ピリジンジカルボン酸2-メチルエステル5-t-ブチルエステル(11)
は、適当な有機溶媒、例えばテトラヒドロフラン中でモル過剰のモルホリンと接
触される。反応は、典型的には室温から還流の範囲の温度で、5時間〜3日間の
範囲の期間実施される。2,5-ピリジンジカルボン酸2-モルホリノアミド5-t-ブチ
ルエステル(12)は、この分野で知られるように、標準抽出法で反応帯域から単離
され、結晶化によって精製することが出来る。
段階cに於いて、2,5-ピリジンジカルボン酸2-モルホリノアミド5-t-ブチルエ
ステル(12)は、例えばニトロメタン中のHClで加水分解されて、対応する2,5-ピ
リジンジカルボン酸2-モルホリノアミド(13)を与える。
一般に、式IAの化合物は、この分野で知られている方法と類似の標準化学反
応を用いて製造できる。例えば、XがHである式IAの化合物の合成は、反応経
路Fに記載される。全ての置換基は、別途示されない限り、前に定義した通りで
ある。試薬及び出発物質は当業者に容易に入手できる。
化合物(14)によって定義される必要な出発物質は、市販されているか、又は既
知の先行技術の原理と技術を適用することによって容易に入手できる。用語「Pg
」は、前により詳しく記載したような、適当な保護基をさしている。そのような
化合物の例は、適当に保護されたアミノ酸セリン、ホモセリン、スレオニン、ア
ロスレオニンなどである。更に、本明細書に含める、ボ−ルドウィン,J.E.等
,テトラヘドロンTetrahedron,44, 2633(1988)に記載された手順に一般的に従
って、L-リジンは2(S)-
2-アミノ-6-ヒドロキシヘキサン酸に変換できる。
反応経路F、段階Aに於いて、保護されたアミノ酸(14)は、アミド(15)に変換
される。このアミド化は、保護されたアミノ酸(14)及びN-アルキル、O-アルキル
ヒドロキシルアミンを使用して、2つのアミノ酸の間として結合反応を用いて実
施出来る。標準の結合反応は、2つのアミノ酸の間の結合の為に、前に記載され
た標準の結合手順を使用して実施することが出来、アミド(15)を与える。
反応経路F、段階Bに於いて、アミド(15)は、T.H.グリ−ン「有機合成の保
護基」ジョン・ウイリ−・アンド・サンズ,1981,第7章に記載されるように、
この分野でよく知られた条件下で脱保護されて、脱保護されたアミド(16)を与え
る。例えば、「Pg」がt-ブチルオキシカルボニル(Boc)である時は、アミド(15
)は適当な溶媒、例えば酢酸エチル中に溶解されて、過剰の塩化水素(ガス)で
処理され、約0℃〜30℃で約30分〜4時間攪拌される。溶媒を次に真空下で除去
し、HCl塩として脱保護されたアミド(16)を与える。
反応経路F、段階Cに於いて、脱保護されたアミド(16)は、前に反応経路Aで
記載した方法を使用して、ペプチド結合を通して、次の適当に保護されたアミノ
酸を結合することにより、又は断片を縮合させることにより、又は両方の方法の
組合わせによって延長され、長くされ
たペプチド(17)を与える。
反応経路F、段階Dに於いて、長くされたペプチド(17)は、還元されて式IA
の所望のアルデヒドを与える。
例えば、長くされたペプチド(17)は、適当な有機溶媒、例えばテトラヒドロフ
ラン中に溶解されて、窒素雰囲気下で0℃に冷却される。過剰の適当な還元剤が
溶液に加えられる。適当な還元剤の例は、水素化アルミニウムリチウム、水素化
ジイソブチルアルミニウム、水素化トリ第3級ブチルオキシアルミニウム。水素
化アルミニウムナトリウム、水素化ジアミノアルミニウム等である。好まし、い
還元剤は、水素化アルミニウムリチウムである。反応は20分間〜2時間、約0℃
から20℃の温度で攪拌される。反応物を次に停止させ、生成物を、この分野でよ
く知られた技術によって単離する。例えば、反応物は10%硫酸水素カリウムで停
止され、続いて10%塩酸が添加される。水性混合物を次に適当な有機溶媒、例え
ば酢酸エチルで抽出する。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、慮過して真空下で濃縮し、式IAのアルデヒドを与える。
XがC(=O)NHR1である式IAの化合物は、反応経路Fに記載される手順に従っ
て製造される。全ての置換基は、別に示されない限り前に定義した通りである。
試薬及び出発物質は、当業者に容易に入手できる。
反応経路G、段階Aに於いて、α-ケトエステル(18)は、選択的に加水分解さ
れて適当な塩基での処理によって、α-ケト酸(19)にされる[α-ケトエステル(1
8)は、アンケラストロM.R.等、J.Med.Chem.,33.11(1990)により記載される
手順に一般的に従って、容易に製造される]。
例えば、適当に置換されたα-ケトエステル(18)は適
当な溶媒混合物、例えばメタノ−ル:水(50:50)中に溶解されて、1当量の適当
な塩基、例えば水酸化リチウムで処理される。反応物を約0℃から約30℃で約1
乃至10時間攪拌する。α-ケト酸(19)は、次にこの分野で良く知られた抽出技術
によって単離される。例えば、反応物は適当な有機溶媒、例えば酢酸エチル、そ
して等容量の水で希釈される。相を分離する。水相を希塩酸で酸性にし、適当な
有機溶媒、例えば酢酸エチルで抽出する。一緒にした有機抽出物を無水硫酸マグ
ネシウム上て乾燥し、濾過して、真空下で濃縮し、α-ケト酸(19)を与える。
反応経路G段階Bに於いて、α-ケト酸(19)は、この分野でよく知られた条件
下で第1級アミン(20)と結合されて、所望のα-ケトアミド(21)を与える。
例えば、適当に置換されたα-ケト酸(19)は、適当な有機溶媒、例えば塩化メ
チレン中に溶解される。溶液を次に1当量の1-ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル、
1当量のジイソプロピルエチルアミン及び1当量の第1級アミン(20)で処理する
。1当量のジシクロヘキシルカルボジイミドが加えられ、反応物を約0℃から25
℃に約2乃至10時間攪拌する。生成物を次にこの分野でよく知られた技術で単離
する。例えば、反応物を酢酸エチルで希釈し、冷たい0.5M塩酸、飽和重炭酸ナト
リウムで濯ぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過して真空下で濃縮し、α
-ケトアミド(21)を与える。
反応経路G段階Cに於いて、α-ケトアミド(21)は、T.H.グリ−ン「有機合
成の保護基」ジョン・ウイリ−・アンド・サンズ,1981,第7章に記載されるよ
うに、この分野でよく知られた条件下で脱保護されて、脱保護されたα-ケトア
ミド(22)を与える。例えば「Pg」がt-ブチルオキシカルボニル(Boc)であると
きは、α-ケトアミド(21)は適当な溶媒、例えば酢酸エチル中に溶解され、過剰
の塩化水素(ガス)で処理されて、約0℃乃至30℃で約30分間〜4時間攪拌され
る。溶媒を次に真空下で除去して、脱保護されたα-ケトアミド(22)をHCl塩
として与える。
脱保護されたα-ケトアミド(22)を次に反応経路Aに記載される反応条件にか
けて、XがC(=O)NHR1である式IAの化合物を与える。
XがB(OH)2である式IAにおいて、次の一般反応経路に従うことが出来る
(Rがベンジル以外である他の出発物質を、この分野でよく知られるように、使
用することが出来る)。
反応経路Hで、ボロニックアシッド(Boronic acid)誘導体(23)は、環状(例え
ばPg1=ピナン)又は二つの別々の保護基でありうる、保護基(Pg1)によって
保護される。
段階Aに於いて、同族体化が生じ、脱離基(Lg)、
例えばクロライドが導入される。次に段階Bに於いて、ボロネ−ト(24)がアミノ
化される。アミン(25)は、好ましくは任意の二つの保護基(Pg2及びPg3)で保
護される。例えば、J.Am.Chem.Soc.1981,103: 5241-5242中に於ける記載を
参照。段階Cに於いて、そのアミンは、本明細書で前に記載したように脱保護さ
れるか、又はこの分野でよく知られるように脱保護され得る。段階Cに於ける結
合は、反応経路Aに前に記載したようにして起こる。次に、結合化合物(27)のボ
ロネ−ト部分は、良く知られた手段によって脱保護出来る(例えば、J.Am.Chem
.Soc.,1981,103: 5241-5242を前記の反応の例として参照)。
次の種類の置換基、即ち、NR1Hを導入するために、反応経路Iの出発物質
は次の様に保護形であるべきである。
ベンジル上の置換基(R側鎖)がNO2であるときは、次の反応経路が好まし
い。
段階aに於いて、−NO2フェニルアラニン誘導体は、当業者に良く知られ認
められた技術及び手順を用いて、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド及び4-
ジメチルアミノピリジンの存在下におけるメタノ−ル等によって、エステルに変
換される。
段階bに於いて、エステル(29)は、T.H.グリ−ン「有機合成の保護基」ジョ
ン・ウイリ−・アンド・サンズ,1981,第7章に記載されるように、この分野で
よく知られた条件下で脱保護されて、脱保護されたエステル(30)を与える。
段階cに於いて、脱保護エステル(30)は反応経路Iに於いて前に記載した方法
を用いてペプチド結合を通じて次の適当に保護されたアミノ酸を結合することに
より、又は断片の縮合により、又は両方の方法の組合わせによって延長され、長
くされたペプチド(31)を与える。
段階dに於いて、延長されたペプチド(31)は、当業者に良く知られ認められた
技術及び手順、例えばトルエン/ジエチルエ−テル混合物中の低温(−78℃〜−
50℃)に於ける水素化ジイソブチルアルミニウム(Dibal)等によって、アルデヒ
ド(32)に還元される。
XがCHF2又はCF3である式IAの化合物は、反応経路Jに従って製造でき
る。
Xが-CF2H又は-CF3である化合物については、標準ペプチド結合技術の応
用の為の中間体は式IIa-bの化合物である。
式中X’はCF3又は-CF2Hであり、Rは式IA中で前に定義した通りである
。同様に、前の反応経路中に示されるP1、P2、P3、P4及びKの記号は、式I
Aに定義した通りであるが、但し任意のサブジェネリックな、又はその他の修飾
(X中に於けるように)は、そのような変更された記号についての特別の命名を
有するダッシュをつけた記号を使用することによって強調する。これらの化合物
の製造及び応用は、反応経路Jに描かれる。
式中R6はアルキル、フェニル、又は他の同等の部分であり、X’は-CF2H又
は−CF3である。H+A’-は酸を意味する。
一般に、置換アズラクトン(34)の形成は、アミノ酸誘導体(33)が酸無水物の存
在下で加熱される標準の反応条
件によって、N-保護アミノ酸(33)から実行される。そのように製造されたアズラ
クトン(34)は、無水ジ又はトリフルオロ酢酸又は酸ハライドと反応されて弗素化
された中間体を与え、これは(単離されるか又は単離されずに)無水修酸で処理
されて、N-保護された弗素化ケトン(35)を生じ、それによってケトンは化学的に
アルコ−ル性アミド(36)に還元される。アミド(36)は、標準の酸性条件下で解裂
されて、そのアミド酸塩を生じる[例えば、その塩酸塩(37)]。中和の後、アル
コ−ル(IIa)は標準のペプチド化学技術を用いて、KP4P3P2OHに結合すること
が出来、化合物(38)を生じ、これはスウェルン酸化手順にかけられて所望の生成
物(39a)及び(39b)を得る(それぞれケトン又は水和物)。別の方法として、アル
コ−ル(IIa)は、酸化されてケトン(IIb)にされ、これは標準のペプチド化
学技術に従ってKP4P3P2OHに結合される。この別の経路を用いた時は、アミノ部
分がまずBoc保護基で保護され、OH官能基がスウェルン酸化手順によってそのケ
トンに酸化され、そしてBoc保護基は除去され、生じる化合物(IIb)はKP4P3P2
OHに結合される。
反応経路Jも、XがCF2CF3である式IAの化合物の製造の為に適用され、
置換されたアズラクトン(34)が無水ペンタフルオロプロピオン酸、又は酸ハライ
ドの存在下で加熱される。
X=CF2CF3である式IAの化合物の製造の為の別
の経路が、反応経路Kに示される。
段階aに於いて保護されたアミノ酸(40)は、ヒドロキサメ−ト(41)に変換され
る。このアミド化は、保護されたアミノ酸(40)及びN-アルキルO-アルキルヒドロ
キシル
アミンを用いて2つのアミノ酸の間としての結合反応を用いて実施できる。標準
の結合反応は、2つのアミノ酸の間の結合の為に前に記載した標準の結合手順を
用いて実施することが出来、ヒドロキサメ−ト(41)を与える。
段階bに於いて、保護されたヒドロキサメ−ト(41)は、保護されたペンタフル
オロケトン(43)[又は(44)]に変換される。この反応は、次の引用文献、即ち、
M.R.アンジェラストロ,J.P.バ−クハ−ト,P.ベイ,N.P.ピ−ト,Tetra
hedron Letters,33 (1992),3265-3268中に記載された種類の結合反応を用いて
実施することが出来る。
段階cに於いて、ヒドロキサメ−ト(41)はT.H.グリ−ン「有機合成の保護基
」ジョン・ウイリ−・アンド・サンズ,1981,第7章に記載された、この分野で
良く知られた条件下で脱保護されて、脱保護されたヒドロキサメ−ト(41)を与え
る。脱保護されたヒドロキサメ−ト(41)は、反応経路K中で前に記載した方法を
用いて、ペプチド結合を通じて次の適当に保護されたアミノ酸を結合することに
より、または断片の縮合により、又は両方の方法の組合わせによって延長され、
長くされたペプチド(42)を与える。
段階dに於いて、ケトン(43)は、前に記載された条件下で脱保護される。脱保
護されたケトン(43)は、反応経路Kに前に記載した方法を用いてペプチド結合を
通じて、
次の適当に保護されたアミノ酸に結合することによって、又は断片の縮合によっ
て、又は両方の方法の組合わせによって延長されて、長くされたケトン(43)を与
える。
XがCF2CH2NHCOR1である式IAの化合物を製造するためには、次の反応経路が
使用出来る。
反応経路Lの段階を実行するに当たって、保護基がカルバメ−ト、好ましくは
Pgがベンジルオキシカルボニル(CBZ)であるアルデヒド(45)で出発するのが好
ましい。この、そのように保護されたアルデヒドは、ブロモジフ
ルオロ酢酸のエステル、好ましくはエチルエステルと、亜鉛の存在下での縮合反
応にかけられる。好ましくはその反応は、無水非プロトン性溶媒、例えばテトラ
ヒドロフラン、エ−テル、ジメトキシエタン等の中で、窒素雰囲気下で実施され
る。反応混合物は還琉条件、好ましくは約60℃で約1〜12時間、穏やかに加熱さ
れる。エステル(46)は無水条件下で、好ましくは無水ジエチルエ−テル等の溶媒
を用いて、液体アンモニアで処理することによって、その第1級アミド(47)に変
換される。このアミド化は、-78℃で開始され、アンモニアでの飽和に続いて、
反応混合物はゆっくりと室温に上昇させられる。そのように形成されたアミドは
、遊離アミンを形成するために化学的に還元される。この化学的な還元は、ジボ
ラン、好ましくはジボラン/ジメチルスルホキシド錯体と、窒素雰囲気下で無水
中性溶媒中(例えばTHF中)で、還流条件下にそのアミドを反応させることによ
って、容易に実施される。還元は、所望のアミンを、その酸(HCl)塩の形態で
生じ、これはpH調製によって遊離アミンを生じ、それは適当にN-保護基、例えば
P'gがt-ブトキシカルボニルであるもので適当に保護されることが出来、アミン
を保護するための標準の反応条件(例えば室温で(BOC)2O,THF)を用いて行われ
る。別の方法として、遊離アミンはジフルオロメチレン部分のP'側上のペプチド
部分、又は所望のα-アミノ酸を形成する為に設計された
反応条件にかけることが出来る。
式(48)の中間体を得たら、標準のα-アミノ酸又はペプチド結合手順を実行し
て、式IAの個々の化合物を製造することを実施できる。実際上は、ジフルオロ
メチレン部分のP'側上で結合を実行することが、より都合が良い。
XがCF2CH2NHCOR1である式IAの化合物については、次の反応経路Mを使用す
べきである。
酸化段階は、良く知られたスウェルン酸化手順を経由して、又はピリジニウム
ジクロメ−トを使用する変更されたジョ−ンズ反応で、又は無水クロム酸ピリジ
ニウム錯体、又は1,1,1-トリアセトキシ-2,1-ベンゾキシイオド−ル(benzoxiodo
l)(デス-マ−チン試薬)で実施することが出来る。
XがCF2CH2NHCOR1である式IAの化合物の製造については、反応経路Lを使用
することが出来、最初の段階はアルデヒド(45)及びブロモフルオロ酢酸のエステ
ル、好ましくはエチルエステルの間の、亜鉛の存在下に於ける縮合反応である。
好ましくは、反応は無水中性溶媒(THF、エ−テル、ジメトキシエタン)中で、
窒素下で実施される。条件は反応経路Lに記載される通りである。
XがCF2(C=O)Wであって、WがNHCH2Si(C1-6アルキル)2(B)、又はNHR1である式
IAの化合物を製造するためには、反応経路Nを使用することができる。
段階aは、反応経路L、段階aと同様で、本発明の全ての側鎖について応用でき
る。反応経路Nのエステル(54)は、対応する第1級アミン(58)又は(59)で、無水
条件、
好ましくはTHFのような溶媒を使用して処理することによって、第2級アミド(55
)に変換される。このアミド化は、0℃又は室温で開始され、反応混合物は反応
を完了させる為に、還流に加熱されるかもしれない。
段階cに於いて、そのようにして形成したアミド(55)は、反応混合物F、段階
b中に記載したものと類似の条件下で脱保護される。脱保護されたアミドは、次
の適当に保護されたアミン及び反応経路A中で前に記載した方法を用いるペプチ
ド結合を通じて結合することにより、又は断片の縮合により、又は両方の方法の
組合わせにより延長されて、延長されたペプチド(56)を与える。
段階dに於いて、アルコ−ル(56)のアルコ−ル官能基は次に当業者に良く知ら
れ、認められた技術と手順、例えば塩化オキザリル及びジメチルスルホキシドを
使用するスウェルン酸化によって酸化され、式(58)の化合物を与える。
XがCF2(C=O)Wで、W=R1である式IAの化合物については、次の経路を使用
できる。
段階aに於いて、クロロジフルオロメチルケトン(61)は、好ましくは不活性溶
媒中で無水条件(例えばTHF下)で低温(好ましくは0℃)で、MR1型(R1ハロゲ
ノから誘導される)の有機金属誘導体(好ましくはLi又はMg)のクロロジフルオ
ロジメチルヒドロキサメ−ト(60)への添加によって製造される。
段階a’に於いて、クロロジフルオロメチルケトン(61)は、好ましくは不活性
溶媒中で無水条件下(例えばTHF下)で低温(好ましくは-20℃)で、MR1型(R1
ハロゲノから誘導)の有機金属誘導体(好ましくはLi又はMg)の
クロロジフルオロ酢酸(60a)への添加によって製造される。
前記のケトン(61)は、THF中で窒素下で0℃に於いて亜鉛、四塩化チタン、及
び所望のアルデヒド*の混合物に加えられる。
段階cに於いて、構造式(62)のペプチドアルコ−ルのアルコ−ル官能基を、次
に当業者に良く知られ、認められた技術と手順、例えば塩化オキザリルとジメチ
ルスルホキシドを使用するスウェルン酸化によって酸化し、式(63)の化合物を与
える。引用文献:D.シルリン等、Bioorg.and Medical Chem.Letters,3 (19
93),253-258。
次の実施例は、典型的な合成を示している。これらの実施例は、例示のみのも
のであって決して本発明の範囲を限定する意図ではない。ここで使用される次の
用語は示された意味を有する。「g」はグラム、「mmol」はミリモル、「mL」は
ミリリッタ−、「bp」は沸点、「℃」は摂氏の℃、「mm Hg」は水銀ミリメ−タ
−、「μL」はマイクロリットル、「μg」がマイクログラム、「μM」はミクロ
モル濃度、「Z」又は「Cbz」はカルボベンジロキシ、「THF」はテトラヒドロフ
ラン、「DCU」はN,N-ジクロロウレタン、「Eq」は当量、「Atg」はグラム原子。実施例1
ベンジロキシカルボニル-L-バリル-シクロペンチルグリシナ−ルの調製 段階A
:ベンジロキシルボニル-シクロペンチルグリシノ−ル
ボラン-ジメチルスルフィド錯体の溶液(1Mジクロロメタン2.4ml中)を、窒素雰
囲気下で無水テトラヒドロフラン3ml中のCbZ-シクロペンチルグリシン(0.336g,1
.2mmol)のよくかき混ぜられた溶液へ滴下する。生じた溶液を、室温で16時間撹
拌する。水(1ml)を注意深く加え、混合物を蒸発させる。油状の残留物を酢酸エ
チル中に溶かし、溶液をくえん酸、重炭酸ナトリウム、ブラインの飽和溶液で洗
浄する。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させると油状のア
ルコ-ル0.2g(60%)がえられる。Rf=0.25(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル
=3:1), MS:MH+=264.段階B
:シクロペンチルグリシノ−ル
イソプロパノ−ル20ml中の、実施例1段階Aのアルコ−ル(0.74mmol)及び炭素
上の水酸化パラジウム0.05g(パ
−ルマン(Pearlman)触媒10%)の混合物を、室温で体気圧下、16時間水素添加
する。触媒から濾過し、濾液を蒸発すると保護のないアミノアルコ−ル0.076g(8
0%)がえられる。段階C
:ベンジロキシカルボニル-L-バリル−クロペンチルグリシノ−ル
ジクロロメタン5ml中のシクロペンチルグリシノ−ル(0.065g,0.5mmol)の溶液
を、無水ジクロロメタン5ml中のベンジロキシカルボニル-L-バリル-O-ベンゾト
リアゾリルエステル[ヒドロキシ-ベンゾトリアゾ−ル(0.077g,0.5mmol)、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(0.103g,0.5mmol)及びN-メチルモルホリン(0.101g
,1mmol)と共に、Cbz-バリン(0.13g,0.5mmol)の通常の活性化によって調製]の溶
液に添加する。生じた混合物を室温で16時間撹拌し濾過する。濾液を蒸発し、
油状残留物を酢酸エチルに溶かす。溶液をくえん酸、重炭酸ナトリウム、ブライ
ンの飽和溶液で洗浄する。MgSO4上で乾燥、溶媒を蒸発させると薄黄色のオイル0
.13gが得られ、シリカゲル上フラッユクロマトグラフィ-(酢酸エチル:石油エ−
テル1:1,Rf=0.2)にかけた。一緒にした生成物含有フラクションを蒸発すると油
状のジペプチドアルコ−ル0.13g(70%)がえられた。
MS:MH+=363.段階D
:ベンジロキシカルボニル-L-バリル-シクロペン
チルグリシナ−ル
上記ジペプチドアルコ−ル(0.086g,0.24mmol)、デス-マ−チン(Dess-Martin)
ペリオジナン(0.2g,0.48mmol)及び無水ジクロロメタン4mlの混合物を、室温で2
時間撹拌する。イソプロパノ−ル(1ml)を加え、溶液を蒸発乾燥する。固体残留
物をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル1:7
、Rf=0.3)にかける。一緒にした生成物含有フラクションを蒸発すると固体の表
記化合物0.038g(47%)が得られた。
分析、C20H28O4N2.0.25H2Oとしての
計算値:C,65.90; H,7.74; N,7.68.
実測値:C,66.04; H,7.62; N,7.66.実施例2
ベンジロキシカルボニル-L-バリル−シクロヘキシルグリシナ−ル 段階A
:2-シクロヘキシルグリシノ−ル
L−フェニルグリシン(0.96g,7mmol)、木炭上の5%ロジウム0.1g及び酢酸50ml
の混合物を室温で、圧力8バ−
ル下、48時間水素添加する。触媒から濾過後、溶液を蒸発乾固(共溶媒として
四塩化炭素とともに数回蒸発)させると、オイルを得る。このオイルを飽和塩化
水素酸ガス-エ−テル溶液で処理し、溶媒を蒸発すると白色固体として表記の化
合物(0.1.26g,100%)がえられる。段階B
:ベンジロキシカルボニル-L-バリル-シクロヘキシルグリシノ−ル
実施例1段階Cに記載の結合手順を用いて、実施例2段階Aの化合物及びベン
ジロキシカルボニル-L-バリンから表記の化合物を47%の収率で得た。
Rf=0.3(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル4:6)
分析、C21H32O4N2.として
計算値、:C,66.99; H,6.57; N,7.44.
実測値、:C,67.17; H,6.76; N,7.61.段階C
:ベンジロキシカルボニル-L-バリル-シクロヘキシルグリシナ−ル
実施例1段階Dに記載のデス-マ−チンの酸化手順を用いて、実施例2段階B
のアルコ−ルから表記アルデヒドを78%収率で得た。
Rf=0.5(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル2:3)
MS:MH+=375
分析、C21H30N2O4・0.25H2Oとして
計算値 :C,66.55; H,6.11; N,7.39.
実測値、 C,66.35; H,6.12; N,7.56.実施例3
CBz-L-Ala-L-Phe-Hの訓製
CBz-Ala-Phe-OH(0.5g,1.4mmol)を塩化メチレン(10ml)中に溶解する。N,N'-イ
ソプロピルエチルアミン(DIEA,0.23ml)を加え、溶液を0℃まで冷却する。ビス(
2-オキソ-3-オキサゾリジニル)フォスフィニッククロライド(BOP-Cl,0.34g)、N
,O-ジメチルヒドロキシルアミン・HCl(0.158,1.5mmol)及びDIEA(0.46ml)
を反応液に加える。2時間、撹拌し、次いで水中に注ぐ。水溶液を酢酸エチルで
抽出し、一緒にした有機抽出液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空
下で濃縮する。残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(30%、酢酸エチル/ヘ
キサン、シリカゲル)で精製するとヒドロキサム酸塩(0.23g)がえられた。
ジエチルエ−テル(10ml)中に上記調製のヒドロキサメ−ト(16g)を溶解し、溶
液を0℃まで冷却する。水素化アルミニウムリチウム(0.20g)を添加し、反応物を
−2℃で25分間撹拌する。次に硫酸水素カリウム10%水溶液を滴下することによ
って反応物を停止させ、そして水(10
0ml)中に注ぐ。水溶液をジエチルエ−テル(3×50ml)で抽出する。有機抽出液を
一緒にし、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮する。残留物
をフラッシュクロマトグラフィ−(30%酢酸エチル/ヘキサン、シリカゲル)で
精製すると表記化合物(0.05g)が得られる。実施例4
CBz-L-Phe-L-Phe-Hの調製
CBz-Phe-Phe-OH(2.14g,4.8mmol,バッチェムバイオサイエンス(Bachem Biosci
ence)より入手)及びN-メチルモルホリン(1.6ml,14.4mmol)を塩化メチレン(22ml)
中に溶かす。溶液を−22℃まて冷却し、クロル蟻酸イソブチル(0.62ml,4.8mmol)
を加える。反応物を30分間撹拌し、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン・HCl
(0.6g,6.2mmol)を加える。反応物を−22℃で45分間撹拌し、ついで室温まで温
め、一夜撹拌する。反応物を希塩酸水溶液中に注ぎ、水溶液をジエチルエ−テル
(2×200ml)で
抽出する。有機抽出相を一緒にし、飽和の重炭酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウ
ムで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮すると、ヒ
ドロキサメ−ト(1.81g)が得られた。
上記調製のヒドロキサメ−ト(1.0g,2.0mmol)をTHF(60ml)中に溶かし、溶
液を0℃まで冷却する。水素化アルミニウムリチウム(0.21g,5.5mml)を加え、反
応物を40分間撹拌する。次いで10%硫酸水素カリウム水溶液(約3ml)を滴下す
ることにより反応物を停止させる。反応混合物を水(300ml)中に注ぐ。水性相を
ジエチルエ−テル(2×200ml)で抽出し、一緒にした有機相抽出液を無水硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮する。酢酸エチル/ヘキサンからの残
留物を結晶化すると表記化合物(0.25g)が得られた。実施例5
N-(N-モルホリルカルボニル)-L-フェニルアラニル-L-
(O-ベンジル)トレオニナ−ルアミドの調製
Boc-Thr(Bn)-OH(5.00g.16.3mmol,バッチェムバイオサイエンスより入手)を
塩化メチレン(65ml)中に溶かす。それから連続して、1-ヒドロキシベンゾトリア
ゾ−ル水和物(2.20g,16.3mmol)、N,O-ヂメチルヒドロキシルアミン・HCl(1.5
9g,16.3mmol)、N-メチルモルホリン(1.79ml,16.3mmol)、及び1-(3-ジメチルアミ
ノプロピル)-3-エチルカルボジイミド・HCl(3.10g,16.3mmol)を添加する。窒素
雰囲気下で1時間反応物を撹拌する。次いで反応物を10%塩酸水溶液(200ml)で
希釈し、塩化メチレン(135ml)で抽出する。分離した有機相を10%塩酸水溶液(10
0ml)、飽和重炭酸ナトリウム(100ml)、飽和塩化ナトリウム(100ml)で洗浄し、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮すると所望のヒドロキサ
メ−ト(4.83g)が無色透明のオイルとして得られた。
上記調製のヒドロキサメ−ト(4.80g,13.6mmol)を酢酸エチル(270ml)中に溶か
し、溶液を窒素雰囲気下0℃まで冷却する。塩化水素(ガス)を50分間溶液に
通してバブリングする。ついで室温まで温められる間に溶液に窒素を通してバブ
リングする。真空下で濃縮し、ヘキサン(100ml)を添加し、再び真空下で濃縮す
ると、白色泡状アミドのHCl塩(3.64g)が得られた。
Boc-Phe-OH(3.22g,12.12mmol)を塩化メチレン(48ml)中に溶かす。1-ヒドロキ
シベンゾトリアゾ−ル水和物
(1.64g,12.12mmol)、上記調製のヒドロキサメ−トのHCl塩(3.50g,12.12mmol)
、N-メチルモルホリン(1.23ml,12.12mmol)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)
-3-エチルカルボジイミド・HCl(2.23g.12.12mmol)を連続して添加し、窒素雰
囲気下室温で一夜反応物を撹拌する。
次いで塩化メチレン(100ml)で反応物を希釈し、10%塩酸水溶液(150ml)を添加す
る。層を分離し、有機層を10%塩酸水溶液(2×75ml),飽和重炭酸ナトリウム(2
×75ml)、飽和塩化ナトリウム(75ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、真空下で濃縮すると白色気泡状の結合アミド(5.19g)が得られた。
上記調製の結合アミン(5.00g,10.01mmol)を酢酸エチル(200ml)中に溶かし、溶
液を窒素雰囲気下で0℃まで冷却する。溶液に塩化水素(ガス)を1時間通して
バブリングする。次いで室温まで温められる間に、溶液に窒素を通してバブリン
グする。真空下で濃縮し、ヘキサン(100ml)を添加し、再び真空下で濃縮する。
残留物を水酸化カリウム上で乾燥すると結合アミンのHCl塩(定量的収率)が
得られた。
上記調製の結合されたアミドHCl塩(0.750g,1.72mmol)を塩化メチレン(34ml)中
に溶かす。モルホリンクロライド(0.399ml.3.44mmol)及びN-メチルモルホリン(0
.389g,3.44mmol)を添加する。窒素雰囲気下室温で約2時間反応物を撹拌する。
反応物を真空下で濃縮し、残留物をフ
ラッシュクロマトグラフィ−(80%酢酸エチル/アセトン、シリカゲル)で精製す
ると白色泡状のモルホリンカルボキサミド(0.430g)が得られた。
上記調製のモルホリンカルボキサミド(0.4g,0.780mmol)をTHF(7.8ml)中に溶か
し、窒素雰囲気下で0℃まで冷却する。水素化アルミニウムリチウム(36.9g.0.97
5mmol)を加え、反応物を1時間0℃で撹拌。10%硫酸水素カリウムを添加するこ
とにより反応物を停止させ、酢酸エチル(20ml)及び10%塩酸水溶液(20ml)を添加
する。層を分離し、有機層を10%塩酸水溶液(2×15ml)、飽和重炭酸ナトリウム(
15ml)、飽和塩化ナトリウム(15ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
、濾過して、真空下で濃縮すると白色気泡状表記化合物(0.264g)を得た。実施例6
2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-4,4-ジフルオロ-1,7-ジフェニ ル-3,5-ジオキソヘプタンの調製 段階A
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-L-フェニララニン、N,O-ジメチル
ヒドロキサメ−ト
N.N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.920g,4.5mmol)を塩化メチレン(12m
l)中のCBz(L)-Val-Phe-0H(0.220g,0.55mmol)及びヒドロキシベンゾトリアゾ−ル
(0.93g,0.61mmol)の溶液に加える。N,O-ジメチルヒドロキシルアミン・HCl(0.59g
,0.61mmol)及びN-メチルモルホリン(0.61g,0.61mmol)を反応物へ加え、25℃で1
2時間撹拌する。混合物を濾過し、塩化メチレンで洗浄し、慮液を真空下で濃縮
すると、油状の粗アミンが得られた。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィ−
(シリカゲル、2:8酢酸エチル:シクロヘキサン)で精製すると表記の化合物(0.2
50g)を得た。段階B
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-L-フェニルアラニナ−ル
上記調製のヒドロキサメ−ト(0.220g,5mmol)をジエチルエ−テル(10ml)中の水
素化アルミニウムリチウム(0.19g,0.49mmol)溶液に、0℃で、不活性雰囲気下で
添加する。30分間撹拌し、反応物を室温に温め、又1時間撹拌する。層を分離
し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム(10ml)、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮すると更に精製することなく使
用出来る表記化合物CBz(L)-Val-Phe-H(0.179g)を得た。段階C
:2-(N-ベンジロキシカルボニルバリル)アミノ-4,4-ジフルオロ-1,7-ジ
フェニル-3-ヒドロキシ-5-オキ
ソヘプタン
四塩化チタン(0.019g,0.1当量)を、0℃で、窒素下で、無水THF(3ml)中の
活性化亜鉛(0.196g,3mAtg)懸濁液に添加する。30分撹拌し、無水THF(4ml)
中のCBz(L)-Val-Phe-H(0.42g,1.1mmol)、1-クロロ−1,1-ジフルオロ-2-オキソ-4
-フェニルブタン(0.218g,1.0mmol)を加える。反応物を室温まで温め、12時間
撹拌する。塩化アンモニウムの飽和溶液(2ml)を添加する。ジエチルエ−テル(4m
l)で二回抽出し、有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥す
る。有機層を真空下で濃縮する。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シ
リカゲル、3:7 酢酸エチル:シクロヘキサン)により精製すると、表記アルコ−
ル(0.381g)を得た。段階D
:2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-4,4-ジフルオロ-1,7-
ジフェニル-3,5-ジオキソヘプタン
ジメチルスルホキシド(0.331g,4.26mmol)を、無水塩化メチレン(2ml)中の塩化
オキザリル(0.269g,2.13mmol)の溶液へ、窒素下で−55℃で加える。−55℃
で10分間撹拌し、無水塩化メチレン(2ml)中の上で調製したアルコ−ル(0.3g,
0.53mmol)に加える。この温度で2時間反応物を撹拌し、−20℃まで反応物を温
める。トリエチルアミン(0.321g,1.68mmol)を加え、反応物を室温まで温める。
混合物をさらに数分間撹拌する。酢酸エチル
(10ml)で希釈する。有機層を塩酸(3×3ml,0.1N)及び飽和の塩化アンモニウム水
溶液で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空下で
濃縮すると粗製化合物(0.22g)を得る。粗製物質を結晶化により精製すると表記
化合物(0.102g)がえられた。
分析、計算値:C,67.95; H,6.24; N,4.95.
実測値:C,66.99; H,6.15; N,5.30.実施例7
4-(N-フェニルプロピオニル-L-バリル)-アミノ-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-5-フ ェニル-N-ベンジルペンタンアミドの調製 段階A
:N-ベンジロキシカルボニル-フェニルアラニナ−ル
アルデヒドCBz(L)-Phe-H(4.19g)が実施例6(段階A及びB)に記載の手順に
従ってCBz(L)-Phe-OH(15.00g,50mmol)の還元によって得られる。段階B
:4-ベンジロキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5-フ
ェニルペンタノン酸エチルエステル
乾燥THF(40ml)中のCBz(L)-Phe-H(4.19g,14.8mmol)及びブロモジフルオロ酢
酸エチル(6.30g,31mmol)を、混合物を穏やかな還流をしたままで、乾燥THF(1
0ml)中の活性化した亜鉛ウ−ル(2.0g,31mAtg)の還流懸濁液に添加する。溶液を
12時間室温で撹拌する。混合物に酢酸エチル(100ml)、ブライン(20ml)、硫酸水
素カリウム(20ml)を添加する。水相を酢酸エチル(3×60ml)で抽出し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、真空下で濃縮する。粗残留物をフラッシュクロマトグラフ
ィ−(シリカゲル、3:7酢酸エチル:シクロヘキサン)で精製すると表記の化合物
(3.70g)を得た。段階C
:4-ベンジロキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5-フ
ェニル-N-ベンジルペンタンアミド
THF(10ml)中ベンジルアミン(1.93g,18mmol)の溶液をTHF(10ml)中エチル
エステル(1.42g,3.5mmol)の溶液に加える。12時間撹拌する。酢酸エチル(100m
l)を加え、0.1N塩酸水溶液(2×100ml)、水(100ml)、ブライン(100ml)で洗浄する
。無水硫酸マグネシウム上で乾燥。粗物質をフラッシュクロマトグラフィ−(シ
リカゲル、2:8酢酸エチル:シクロヘキサン)で精製すると表記の化合物(1.16g)
を得た。段階D
:4-アミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5-フェニル-N-ベンジルペンタ
ンアミド
無水エタノ−ル(75ml)中炭素上10%パラジウム(0.28g)の懸濁液に、上記調製
アミド(0.81g,1.70mmol)を加える。12時間、水素の大気圧下で撹拌する。触媒
を濾過し、エタノ−ルで洗浄し、真空下で濃縮すると表記の脱保護されたアミン
(0.5g)を得た。段階E
:4-(N-フェニルプロピオニル-L-バリル)アミノ-2.2-ジフルオロ-3-ヒド
ロキシ-5-フェニル-N-ベンジルペンタンアミド
N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.165g,0.80mmol)を、無水アセトニ
トリル(15ml)中のヒドロシンナモイル-Val-OH(3-フェニルプロピオニル-Val-OH
)(0.199g,0.80mmol)の溶液に加える。0℃で1時間撹拌する。上記調製のアミン
(0.210g.0.80mmol)を反応物に添加し、25℃で12時間撹拌する。混合物を濾
過し、酢酸エチルで洗浄し、次いで真空下で濾液を濃縮すると油状の粗製アミド
を得る。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル、2:8酢酸エチ
ル:シクロヘキサン)で精製すると表記の化合物(0.16g)を得た。段階F
:4-(N-フェニルプロピオニル-L-バリル)アミノ-2.2-ジフルオロ-3-オキ
ソ-5-フェニル-N-ベンジルペンタンアミド
塩化メチレン(10ml)中の上記調製アルコ−ル(0.145g.0.25mmol)及びtert-ブチ
ルアルコ−ル(0.055g,0.75mmol)を塩化メチレン中のデス−マ−チン試薬(0.318g
,0.75mm
ol)の懸濁液へ加える。12時間室温で撹拌し、混合物を真空下で濃縮する。粗
残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル、3:7酢酸エチル:シクロヘ
キサン)で精製すると表記の化合物(0.063g)を得た。
分析、C32H35N3O4F2としての
計算値:C,68.19; H,6.26; N,7.45.
実測値:C,67.90; H,6.30; N,7.33.実施例8
4-(N-ベンゾロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-4-フ ェニル-N-(トリメチルシリルメチル)ペンタンアミドの調製
実施例7、段階Bに記載のように4-ベンジロキシカルボニルアミノ-2,2-ジフ
ルオロ-3-ヒドロキシ-5-フェニルペンタノン酸エチルエステルを調製する。段階A
:4-ベンジロキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5-フ
ェニル-N−トリメチルシリルメチルペンタンアミド
上記調製のジフルオロアルコ−ル(0.25g,0.61mmol)をTHF(2.5ml)中トリメ
チルシリルメチルアミン(0.81
ml,6.10mmol)に加える。還流下12時間、撹拌加熱する。真空下で濃縮。硫酸水
素カリウムの水溶液(5ml)で希釈し、ジエチルエ−テル(3×5ml)lで抽出する。有
機相を水(2×15ml)で洗浄。硫酸ナトリウム上で乾燥。粗残留物をフラッシュク
ロマトグラフィ−(シリカゲル、25:75酢酸エチル:シクロヘキサン)で精製する
と表記の化合物(0.212g)を得た。段階B
:4-アミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒトロキシ-5-フェニル-N-(トリメチルシ
リルメチル)ペンタンアミド
無水エタノ−ル(10ml)中炭素上10%パラジウム(0.10g)の懸濁液に上記調製ア
ミド(0.10g,0.22mmol)を加える。12時間、水素の大気圧下で撹拌する。触媒を
濾過し、エタノ−ルで洗浄し、真空下で濃縮すると表記の脱保護されたアミン(0
.71g)を得た。段階C
:4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒ
ドロキシ-5-フェニル-N-(トリメチルシリルメチル)ペンタンアミド
N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.045g,0.22mmol)を、ジメチルホルム
アミド(10ml)中のCBz(L)-Val-OH(0.055g,0.22mmol)及びヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.03g,0.22mmol)の溶液に加える。30分0℃で撹拌。上記調製のアミン(
0.073g,0.22mmol)を反応物に加え、25℃で12時間、撹拌する。水とブライン
を添加。酢酸エチルで抽出し、水で洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濃縮する。アセトニトリル(5ml)で希釈し、DCUを沈殿させる。濾過し、
真空下で濾液を濃縮すると粗アミドを得る。粗残留物をフラッシュクロマトグラ
フィ−(シリカゲル、35:65酢酸エチル:石油エ−テル)で精製すると表記の化合
物(0.40g)を得た。段階D
:4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3-オ
キソ-5-フェニル-N-(トリメチルシリルメチル)ペンタンアミド
無水塩化メチレン(1ml)中のジメチルスルホキシド(0.031g,0.44mmol)を、−60
℃で、塩化メチレン(1ml)中のオキサリルクロライド(0.02g,0.22mol)の溶液に添
加する。−60℃で5分間撹拌し、塩化メチレン(2ml)中に上記調製のアルコ−ル(
0.041g,0.07mmol)を加える。この温度で反応物を1時間撹拌する。トリエチル
アミン(0.09g,0.65mmol)を加え、反応物を室温まで温める。混合物をさらに数分
撹拌。有機相を硫酸水素カリウム(3×10ml,1N)及び水(2×10ml)で洗浄する。有
機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過、真空下で濃縮すると粗化合物を得る。
粗残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(酢酸エチル:石油エ−テル25:75Rf=0
.2)で精製すると表記の化合物(0.015g)を得た。
分析、C31H33N3O5F2,0.25H2Oとしての
計算値:C,58.93; H,6.71; N,7.36.
実測値:C,58.74; H,6.72; N,7.16.
実施例9
3-(ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ−1,1,1-トリフルオロ-2-オキソ -4-フェニルブタンの調製
実施例6に記載の結合反応により、CBz(L)-Val-OH(0.128g,0.5mmol)及び1,1,1
-トリフルオロ-3-アミノ-4-フェニル-2-ブタノ−ル(0.112g,0.5mmol,ジャ−ナ
ルオブメディカルケミストリ−(J.Med.Chem.)1990,33,394-407)、から3-(ベン
ジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-1,1,1-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-4-フ
ェニルブタンを調製する。
上記調製のアルコ−ル(0.71g,0.16mmol)を実施例8に記載のように塩化オキザ
リルを用いて酸化すると、表記化合物(0.60g)を得た。
分析、C23H25F2N2O4F2,0.5H2Oとしての
計算値:C,60.12; H.5.70; N,6.10.
実測値:C,60.08; H,5.81; N,5.89.実施例10
1-N-ベンジロキシカルボニルバリルアミノ-2-フェニルエタンボロニックアシッ ドの調製
(+)ピナンジオ−ル-1-N,N-ビス(トリメチルシリル)アミノ-2-フェニルエタ
ンプロナ−ト[ジャ−ナルオブアメリカンケミカルソサイティ(J.Am.Chem.Soc.)
(1981)103,5241]を0℃でメタノ−ルで脱シリル化する。真空下で濃縮し、ジエ
チルエ−テルで洗浄すると粗い脱保護されたアミノボロネ−トを得る。
無水N-カルボベンゾキシバリンを無水THF中の上記調製の粗の脱保護された
アミノボロネ−トに添加して、結合した化合物を得た。
J.Am.Chem.Soc.(1980),102,7590に記載の手順のように、ボロントリクロライ
ドを用い、上記で調製された結合化合物ピナンジオ−ルを開裂する。
イオン交換カラム又はバイオケミストリ−(Biochemistry)(1987),26,7609に記
載の手順によって表記化合物を精製する。実施例11
:
N-[2-[4-(アミノイミノメチル)アミノ]フェニル]-1-トリフルオロアセチルエ チル]ベンズアミド塩酸塩水和物の調製
この化合物の合成法は、ここに参照した、リ−ビッグスオブアニュアルケミス
トリ−(Liebigs Ann. Chem.)1990, 1-6に記載されている。実施例12
:
2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-トリメチルシリルプロパナ −ルの調製 段階A
:2-ベンジロキシカルボニルアミノ-3-トリメチルシリルプロパン酸メチ
ルエステル
乾燥THF(70ml)中のN-ベンジロキシカルボニルグリシンメチルエステル5.58
g(25mmol)の溶液を、乾燥THF(100ml)中のリチウムジイソプロピルアミン(8.7
6ml,62.5mmol)及びテトラメチルエチレンジアミン(9.43ml,62.
5mmol)の−78℃の溶液に窒素下で滴下する。添加完了後、−78℃で2時間、−
30℃で15分撹拌し、−78℃まで冷却する。乾燥ヘキサメチルホスホルアミド(3
9ml)中のヨ−ドメチルトリメチルシラン5.36g(25mmol)の溶液を、生じたシロッ
プ状の混合物に滴下する。添加完了後、反応混合物を−50℃まで温め、1時間こ
の温度に保ち、水素化直前に−78℃まで冷却する。反応混合物を水及び塩化アン
モニウムの添加によって停止し、エ−テルで希釈する。有機層を1N硫酸水素カ
リウムで、次いで水で二回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。溶媒を蒸発し
、得られた残留物(8.03g)をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル、酢酸
エチル/石油エ−テル:2/8)によって精製する。表記化合物4.30gが得られた(
収率56%)(無色油状)。
Rf=0.15(酢酸エチル/石油エ−テル:2/8).段階B
:2-アミノ-3-トリメチルシリルプロパン酸メチルエステル塩酸塩
エタノ−ル(30ml)、及び塩化水素中に飽和された乾燥ジエチルエ−テル(1.5ml
)中の、実施例12段階Aの誘導体(0.309g,1mmol)の溶液を、室温で24時間、
炭素上10%パラジウム(0.03g)の存在下、水素雰囲気下で撹拌する。水素雰囲気
下を窒素にかえ、触媒を濾過して除く。真空下で濃縮後、固体で得られた表記化
合物をそのまま次の段階で用いる。段階C
:2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-トリメチルシリルプ
ロパン酸メチルエステル
0℃で、塩化メチレン(20ml)及びジメチルフォルムアミド(3ml)中の、N-ベンジ
ロキシカルボニル-L-バリン(0.311g,1.24mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾ−
ル水和物(0.167g,1.24mmol)及びN,N,-ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.255g,
1.24mmol)の撹拌溶液へ、実能例12、段階Bのアミン(0.262g,1.24mmol)及びN-
メチルモルホリン(0.136ml,1.24mmol)を引き続き添加する。冷却バスを取り除き
、反応混合物を室温で17時間撹拌する。次いで反応混合物を濾過し、濾液を真
空下で濃縮する。残留物(0.476g)をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル
、石油エ−テル/酢酸エチル:8/2;Rf=0.14)によって精製すると表記化合物(0.
316g,二段階のための収率77%)が得られた。段階D
:2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-トリメチルシリルプ
ロパナ−ル
ヘキサン(1.55ml)中の1Mジイソブチルアルミニウム水素化物の溶液を、窒素下
、無水エ−テル(7.5ml)及び無水トルエン(3.5ml)中の実施例12段階Cの−78
℃のエステル(0.316g,0.77mmol)の溶液へ滴下する。溶液を−78℃で45分間
撹拌し、塩化アンモニウムの飽和水溶液でゆっくり加水分解する。水相をエ−テ
ル(2×20ml)で二回抽出し、有機相を1N硫酸水素カリウム(10ml)及
び水(10ml)で続けて洗浄する。一緒にした有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、
濾過し、溶媒を真空下で除去すると固体残留物(0.260g)が得られ、これをフラッ
シュクロマトグラフィ−(シリカゲル、石油エ−テル/酢酸エチル:75/25; Rf=0
.25)によって精製すると表記化合物(0.15g)を収率53%で得た。ジクロロメタン
/ペンタンからの結晶化で白色の綿状の固体0.077gが得られた。
分析、C19H30N2O4Siとして
計算値:C,60.29; H,7.99; N,7.40.
実測値:C,60.23; H,8.10; N,7.42.実施例13
:
2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-フェニルジメチルシリルプ ロパナ−ルの調製 段階A
:2-tert−ブトキシカルボニルアミノ-3-フェニルジメチルシリルプロパ
ン酸メチルエステル
表記エステルを、実施例12段階Aの手順に従い、N-tert−ブトキシカルボニ
ルグリシンメチルエステル及びヨ−ドメチルフェニルジメチルシラン(商業的に
入手可
能なクロロメチル−フェニルジメチルシランから81%収率で調製)から28%収率
で調製した。
Rf=0.23(シリカゲル、酢酸エチル/石油エ−テル:1/9)段階B
:2-アミノ-3-フェニルジメチルシラン-プロパン酸メチルエステル
蟻酸(30ml)中の実施例12段階Aの誘導体(0.92g,2.73mmol)の溶液を2時間室
温に保つ。真空下で蟻酸を除去後、残留物を酢酸エチル(20ml)中に溶かし、1M炭
酸ナトリウム(20ml)で抽出し、水で二回洗浄し、水相をもう一度酢酸エチル(20m
l)で抽出する。一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥後、溶媒を蒸発する
と、表記化合物を98%収率(0.64g)で得た。段階C
:2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-フェニルジメチル
シリルプロパン酸メチルエステル
N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミドの代わりに1−エチル−3(3-ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩を用いることいがいは実施例12段階
Cの結合法を用いて、実施例13段階BのアミンとN-ベンジロキシカルボニル-L
-バリンから表記化合物を得た(収率74%)。
Rf=0.19(シリカゲル、酢酸エチル/石油エ−テル:2/8)段階D
:2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-フェニルジメチル
シリル-プロパナ−ル
実施例12段階Dに記載の還元手順に従い、実施例13段階Cのエステルから
33%収率で表記アルデヒドを調製した。
Rf=0.17(シリカゲル、酢酸エチル/石油エ−テル:2/8)
分析、C24H32N2O4Siとして
計算値:C.65.42; H,7.32; N,6.36.
実測値:C,65.33; H,7.10; N,6.26.実施例14
2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-ビニルジメチルシリル-プ ロパナ−ルの調製 段階A
:2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-ビニルジメチルシリル-プロパン
酸メチルエステル
実施例12段階Aの手順に従い、N-tert-ブトキシカルボニルグリシンメチル
エステル及びヨ−ドメチルビニルジメチルシランから表記エステルを51%収率で
調製した。
Rf=0.35(シリカゲル、酢酸エチル/石油エ−テル:1/9)段階B
:2-アミノ-3-ビニルジメチルシリル-プロパン酸
メチルエステル
実施例13段階Bに記載の脱保護法に従い、実施例14段階Aの誘導体から表
記アミンを得た(定量的収率)。段階C
:2-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-ビニルジメチルシ
リル-プロパン酸メチルエステル
実施例13段階C記載の結合法を用いて、実施例14段階BのアミンとN-ベン
ジロキシカルボニル-L-バリンから表記化合物を収率68%で得た。
Rf=0.22(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル2:8)
MS:MH+=421、MNH4 +=438段階D
:3-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-3-ビニルジメチルシ
リル-プロパナ−ル
実施例12段階Dに記載の還元手順に従い、実施例14段階Cのエステルから
表記アルデヒドを調製した。実施例15
N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル−(O-メチル)-L-
チロシナ−ルの調製 段階A
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-O-メチル-L-チロシンベンジルエ
ステル
無水ジクロロメタン(15ml)中の無水N-ベンジロキシカルボニル-L-バリン(0.33
9g,0.7mmol)の溶液へ、O-メチル-L-チロシンベンジルエステルトルエン-4-スル
フォネ−ト(0.330g,0.7mmol)及びN-メチルモルホリン(0.081g,0.8mmol)を添加す
る。反応物を室温で一夜撹拌する。溶媒を真空下で除き、残留物をフラッシュク
ロマトグラフィ−(シリカゲル、2:8酢酸エチル/シクロヘキサン)によって精製
すると白色固体の表記化合物を得た。段階B
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル−(O-メチル)-L-チロシナ−ル
−78℃で、無水トルエン(5ml)及びジエチルエ−テル(5ml)中のN-ベンジロキ
シカルボニル-L-バリル-O-メチル-L-チロシンベンジルエステル(0.250g,0.48mmo
l)の溶液へ、ヘキサン中ジイソブチルアルミニウムハイドライト1.2M溶液(1.6ml
,2mmol)を加える。反応物を−78℃で1時間撹拌し、次いで酒石酸カリウムナ
トリウム塩の飽和溶液(5ml)で加水分解する。次いで温度が室温に上げられる。
混合物をpH〜3まで硫酸水素カリウムの1M溶液で酸性化し、酢酸エチルで三回抽
出する(3×20ml)。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。濾過し、溶媒
を真空下で除去すると残留物がえられ、これをフラ
ッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル、3:7酢酸エチル/シクロヘキサン)によ
って精製すると白色固体の表記化合物を得た。実施例16
N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-O-ベンジル-L-チロシナ−ルの調製 段階A
:N-tert−ブトキシカルボニル-O-ベンジル-L-チロシン N,O-ジメチルヒ
ドロキサメ−ト
0℃で、無水塩化メチレン(250ml)中のtert−ブトキシカルボニルアミノ-O-(L
)ベンジルチロシン(23g,61.9mmol)の溶液へ、N,N,-ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(12.75g,61.9mmol)及びヒドロキシベンゾトリアゾ−ル(9.47g,61.9mmol)を
加える。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いでN,O-ジメチルヒドロキシルアミ
ンHCl(6.04g,61.9mmol)及びN-メチルモルホリン(6.25g,61.9mmol)を加える。
反応物を室温で12時間撹拌する。次
いで混合物を濾過し、濾液を濃縮する。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィ
−(シリカゲル、2:8酢酸エチル:シクロヘキサン)によって精製すると白色固体
の表記化合物を得た(22.60g,88%収率)。
Rf=0.36(酢酸エチル/シクロヘキサン)段階B
:O-ベンジル-L-チロシン、N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト
トリフルオロ酢酸(100ml)中のN-tert−ブトキシカルボニル-O-ベンジル(L)チ
ロシン、N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト(8.28g,20mmol)の溶液を0℃で1時間撹
拌する。溶媒を真空下で除去。残留物をジエチルエ−テル(250ml)中に取り除き
、炭酸ナトリウムの飽和溶液(3×50ml)で三回洗浄する。有機層を無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥する。濾過し、溶媒を真空下で除去すると、次の段階で精製の
必要なく使える薄黄色の油状の表記化合物(6.00g,9%収率)を得た。段階C
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-O-ベンジル-L-チロシン、N,O-ジ
メチルヒドロキサメ−ト
無水塩化メチレン(150ml)中のZ−Lバリン無水物(8.47g,17.5mmol)の溶液に
、O-ベンジル-L-チロシン、N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト(5.50g.17.5mmol)を
加える。混合物を室温で一夜撹拌する。溶媒を真空下で除去し、粗混合物をフラ
ッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル、2:7酢酸エチル:シクロヘキサン)によ
って精製す
ると白色固体の表記化合物を得た(8.90g,93%収率)。
Rf=0.18(1:1酢酸エチル/シクロヘキサン)段階D
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-O-ベンジル-L-チロシナ−ル
0℃で、無水ジエチルエ−テル(150ml)及び無水THF(20ml)中のN-ベンジロキ
シカルボニル-L-バリル-O-ベンジル-L-チロシン、N,O-ジメチルヒドロキサメ−
ト(8.90g,16.2mmol)の溶液へ、水素化アルミニウムリチウム(0.67g,17.7mmol)を
添加する。混合物を0℃で1時間撹拌。次いで1M硫酸水素カリウム溶液(25ml)を
注意して加える。有機層を分離し、水性相を二回酢酸エチルで抽出する(2×100m
l)。次いで一緒にした有機層を3N塩酸溶液(30ml)、水(30ml)、ブライン(30ml)で
洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。濾過し、溶媒を真空下で蒸発する
と白色固体が得られ、それを酢酸エチル/ペンタン中で再結晶化すると表記化合
物(5.40g,68%収率)を得る。
Rf=0.33(酢酸エチル/シクロヘキサン)
m.p.:160-162℃
C29H32N2O5としての計算による分析:
計算値:C,71.29; H,6.60; N,5.73.
実測値:C,71.18; H,6.94; N,6.30.実施例17
N-ベンジロキシカルボニル-2-シクロベンチルグリシン-O-ベンジル-L-チロシナ −ルの調製 段階A
:N-ベンジロキシカルボニル-2-シクロペンチルグリシン-O-ベンジル-L-
チロシン N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト
無水アセトニトリル(20ml)中のラセミ性のN-ベンジロキシカルボニル-2-シク
ロペンチルグリシン(0.831g,3mmol)の溶液へ、N-メチルモルホリン(0.323g,3.2m
mol)を加える。混合物を窒素下で−20℃まで冷却し、クロル蟻酸イソブチル(0.4
10g,3mmol)を加える。−20℃で撹拌しながら10分後、無水アセトニトリル(10m
l)中のO−ベンジル-L-チロシン、N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト(1.00g,3.1mmo
l)をくわえる。混合物を窒素下−20℃で4時間撹拌し、次いで温度を室温まで上
げるために一夜放置する。粗混合物を蒸発し、残留物をフラッシュクロマトグラ
フィ−(シリカゲル、3:7酢酸エチル:シクロヘキサン)によって精製すると白色
固体の表記化合物を
得た(1.60g,93%収率)。
Rf=0.26(酢酸エチル/シクロヘキサン1:1)段階B
:N-ベンジロキシカルボニル-2-シクロペンチルグリシン-O-ベンジル-L-
チロシナ−ル
0℃で、無水ジエチルエ−テル(20ml)及び無水THF(20ml)中のN-ベンジロキ
シカルボニル-2-シクロペンチルグリシン-O-ベンジル-L-チロシン、N,O-ジメチ
ルヒドロキサメ−ト(1.60g,2.8mmol)の溶液へ、水素化アルミニウムリチウム(0.
121g,3.2mmol)を添加する。混合物を0℃で1時間撹拌する。次いで1M硫酸水素カ
リウム溶液(25ml)を加える。混合物を三回酢酸エチルで抽出する(3×50ml)。次
いで一緒にした有機層を3N塩酸、水、ブラインで洗浄し、次いで無水硫酸マグネ
シウム上で乾燥する。濾過し、溶媒を真空下で蒸発すると白色固体が得られ、そ
れを再結晶(酢酸エチル/ペンタン)によって精製すると表記化合物(0.96g,67%収
率)を得る。
Rf=0.34(酢酸エチル/シクロヘキサン1:1)
MS:[MH]+=515、[MNH4]+=532
C31H34N2O5としての計算による分析:
計算値:C,72.35; H,6.66; N,5.44.
実測値:C,72.38; H,6.64; N,5.52.実施例18
N-ベンジロキシカルボニル-2-シクロヘキシルグリシン-O-ベンジル-L-チロシナ −ルの調製 段階A
:N-ベンジロキシカルボニル-2-シクロヘキシルグリシン-O-ベンジル-L-
チロシン、N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト
無水アセトニトリル(25ml)中のラセミ性のN-ベンジロキシカルボニル-2-シク
ロヘキシルグリシン(0.873g,3mmol)の溶液へ、N-メチルモルホリン(0.323g,3.2m
mol)を加える。混合物を−20℃まで冷却し、クロル蟻酸イソブチル(0.410g,3mmo
l)を加える。窒素下-20℃で撹拌しながら10分後、無水アセトニトリル(10ml)
中のO-ベンジル-L-チロシン、N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト(1.00g,3.1mmol)を
くわえる。混合物を-20℃で4時間窒素下で撹拌し、次いで温度を室温まで上げ
るために一夜放置する。溶媒を真空下で除去し、残留物をフラッシュクロマトグ
ラフィ−(シリカゲル、3:7酢酸エチル/シクロヘキサン)によって精製すると白
色固体の表記化合物を得
た(1.00g,57%収率)。
Rf=0.35(酢酸エチル/シクロヘキサン)段階B
:N-ベンジロキシカルボニル-2-シクロヘキシルグリシン-O-ベンジル-L-
チロシナ−ル
0℃で、無水ジエチルエ−テル(20ml)及び無水THF(20ml)中のN-ベンジロキ
シカルボニル-2-シクロヘキシルグリシン-O-ベンジル-L-チロシン、N,O-ジメチ
ルヒドロキサメ−ト(0.96g,1.6mmol)の溶液へ、水素化アルミニウムリチウム(0.
068g,1.8mmmol)を添加する。混合物を0℃で1時間撹拌する。次いで1M硫酸水素
カリウム水溶液(25ml)を加える。混合物を三回酢酸エチルで抽出する(3×50ml)
。次いで一緒にした有機層を3N塩酸、水、ブラインで洗浄し、次いで無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥する。濾過し、溶媒を真空下で蒸発すると白色固体が得られ
、それを再結晶(酢酸エチル/ペンタン)によって精製すると表記化合物(0.56g,67
%収率)を得た。
MS:[MH]+=529、[MNH4]+=546
C32H36N2O5としての計算による分析:
計算値:C,72.71; H,6.86; N,5.30.
実測値:C,72.43; H,6.92; N,5.43.実施例19
N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-3-(1-ナフチル)-L-アラニナ−ルの調製 段階A
:N-tert−ブトキシカルボニル−[3-(1-ナフチル)-L-アラニン]-N,O-ジメ
チルヒドロキサメ−ト
0℃で、無水ジクロロメタン(20ml)中のN-tert-ブトキシカルボニル-[3-(1-ナ
フチル)-L-アラニン](0.65g,2mmol)の溶液へ、N,N-ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(0.412g,2mmol)及びヒドロキシベンゾトリアゾ−ル(0.306g,2mmol)を添加す
る。10分間撹拌後、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンクロロハイドラ−ト(0.1
95g,2mmol)及びN-メチルモルホリン(0.202g,2mmol)を加える。反応物を室温で1
2時間撹拌する。混合物を濾過し、濾液を濃縮する。粗残留物をフラッシュクロ
マトグラフィ(シリカゲル:4:6酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製する。
無色油状の表記化合物を得る(0.56g,78%収率)。
Rf=0.36(酢酸エチル/シクロヘキサン1:1)
段階B
:3-(1-ナフチル)-L-アラニン-N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト
蟻酸(20ml)中のN-tert−ブトキシカルボニル−[3-(1-ナフチル)-L-アラニン]-
N,O-ジメチルヒドロキサメート(0.560g,1.5mmol)の溶液を室温で4時間撹拌する
。溶媒を真空下で除去する。残留物を酢酸エチル(50ml)中に取りだし、炭酸ナト
リウムの飽和溶液(3×10ml)で三回洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する
。濾過し、真空下で溶媒を蒸発させると無色の油が得られ(0.330g,85%収率)、
これを精製することなしに次の段階で使用する。段階C
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-3-(1-ナフチル)-L-アラニン-N,O-
ジメチルヒドロキサメ−ト
無水ジクロロメタン(10ml)中のZ-L-バリン無水物(0.581g.1.2mmol)の溶液へ
、3-(1-ナフチル)-L-アラニン-N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト(0.320g,1.2mmol
)を加える。混合物を室温で一夜撹拌する。溶媒を真空下で除去し、残留物をフ
ラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル:3:7酢酸エチル/シクロヘキサン)によ
り精製する。白色固体の表記化合物を得る(0.470g,80%収率)。
Rf=0.23(酢酸エチル/シクロヘキサン)段階D
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-3-(1-ナフチル)-L-アラニナ−ル
0℃で、無水ジエチルエ−テル(10ml)及び無水THF
(10ml)中の、N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-3-(1-ナフチル)-L-アラニン-
N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト(0.470g,0.96mmol)の溶液へ、水素化アルミニウ
ムリチウム(0.042g,1.1mmol)を加える。反応物を0℃で1時間撹拌する。次いで1
M硫酸水素カリウム溶液(5ml)を加える。混合物を酢酸エチル(3×30ml)で三回抽
出する。有機層を、1N塩酸、水、及びブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム
上で乾燥する。濾過し、溶媒を真空下で蒸発させると白色固体が得られ、これを
酢酸エチル/ペンタン中で再結晶により精製すると、表記化合物(0.260g,63%収
率)を得た。
Rf=0.36(酢酸エチル/シクロヘキサン1:1)
MS:[MH]+=433[MNH4]+=450
C26H28N2O4としての計算による分析
計算値:C,72.20; H,6.52; N,6.48.
実測値C,71.87; H,6.50; N,6.48.実施例20
N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-4-(フェニルカルボニルアミノ)-L-フェ ニルアラニナ−ルの調製 段階A
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-4-ニトロ-L-フェニルアラニンメ
チルエステル
無水ジクロロメタン(50ml)中のZ-L-バリン無水物(4.80g,10mmol)の溶液へ、4
-ニトロ-L-フェニルアラニンメチルエステル(2.24g,10mmol)を加える。混合物を
室温で一夜撹拌する。溶媒を真空下で除去し、残留物をフラッシュクロマトグラ
フィ(シリカゲル:4:6酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製すると表記化合
物を得る(2.10g,56%収率)。
Rf=0.32(酢酸エチル/シクロヘキサン1:1)段階B
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-4-(フェニルカルボニルアミノ)
-L-フェニルアラニンメチルエステル
無水エタノ−ル(50ml)及びN,N-ジメチルフォルムアミド(5ml)中のN-ベンジロ
キシカルボニル-L-バリル-4-ニトロ-L-フェニルアラニンメチルエステル(0.91g,
2mmol)及び塩化錫(II)二水和物(1.56g,7mmol)の溶液を、還流下で4時間加熱
する。混合物を冷却し、水で希釈、炭酸水素ナトリウムで中和し、酢酸エチルで
三回抽出する(3×50ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥する。濾過し、溶
媒を蒸発させた後、残留物を無水ジクロロメタン(20ml)中に取り出し、0℃まで
冷却する。トリエチ
ルアミン(0.202g,2mmol)、続いてベンゾイルクロライド(0.281g,2mmol)を添加す
る。混合物を室温で一夜撹拌する。溶媒を真空下で除去し、残留物をフラッシュ
クロマトグラフィ(シリカゲル:98:2ジクロロメタン/メタノ−ル)により精製
すると表記化合物を得る(0.500g,50%収率)。段階C
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-4-(フェニルカルボニルアミノ)
-L-フェニルアラニン
ジオキサン(30ml)中のN-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-4-(フェニルカル
ボニルアミノ)-L-フェニルアラニンメチルエステル(0.500g,0.94mmol)の溶液へ
、水(10ml)中の水酸化リチウム一水和物(0.084g,2mmol)をくわえる。反応物を室
温で一夜撹拌する。混合物を水(20ml)中に取り出し、酢酸エチルで二回(2×20ml
)洗浄する。水性相をpH〜2まで1N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで三回(3×20ml)
抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。濾過し、真空下で溶媒
を除去後、白色固体の表記化合物を得る(0.400g,82%収率)。
MS:[MH]+=518[MNH4]+=535段階D
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-4-(フェニルカルボニルアミノ)
-L-フェニルアラニン-N,O-ジメチルヒドロキサメ−ト
0℃で、無水N.N-ジメチルフォルムアミド(5ml)及び無水ジクロロメタン(15ml)
中のN-ベンジロキシカルボニル-
L-バリル-4-(フェニルカルボニルアミノ)-L-フェニルアラニン(0.390g,0.75mm
ol)の溶液へ、N.N-ジクロロヘキシルカルボジイミド(0.155g,0.75mmol)及びヒド
ロキシベンゾトリアゾ−ル(0.115g,0.75mmol)を添加する。10分間撹拌後、N,O
-ジメチルヒドロキサメ−トクロロハイドラ−ト(0.073g,0.75mmol)及びN-メチル
モルホリン(0.076g,0.75mmol)を加える。反応物を室温で一夜撹拌し、溶媒を真
空下で除去、次いで残留物を酢酸エチル中に取り出し、濾過する。濾液を濃縮し
、残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル:98:2ジクロロメタン/
メタノ−ル)により精製すると表記化合物を得る(0.230g,53%収率)。
Rf=0.59(CH2Cl2/MeOH9:1)
MS:[MH]+=561[MNH4]+=578段階E
:N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-4-(フェニルカルボニルアミノ)
-L-フェニルアラニナ−ル
0℃で、無水ジエチルエ−テル(10ml)び無水THF(5ml)のN-ベンジロキシカル
ボニル-L-バリル-4-(フェニルカルボニルアミノ)-L-フェニルアラニン-N,O-ジ
メチルヒドロキサメ−ト(0.230g,0.41mmol)の溶液へ、水素化アルミニウムリチ
ウム(0.017g,0.45mmol)を加える。反応物を0℃で1時間撹拌する。次いで、1M硫
酸水素カリウム溶液(5ml)を加え、混合物を酢酸エチル(3×15ml)で三回抽出する
。有機層を、1N塩酸、水、及びブラインで
洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。溶媒を真空下で蒸発させた
後、残留物をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル:98:2ジクロロメタン/
メタノ−ル)により精製すると表記化合物を得る(0.050g.25%収率)。
Rf=0.43(CH2Cl2/MeOH9:1)
MS:[MH]+=502[MNH4]+=519実施例21
2(D)-[3-(4-ベンジロキシフェニル)-2-ホルミル-ブロピオニルアミノ]-3-メチル -N-フェネチルブチルアミドの調製 段階A
:4-ベンジロキシベンジルマロン酸tert−ブチルエチルエステル
窒素下で、無水テトラヒドロフラン(100ml)中の45%水素化ナトリウム(6.40g,
0.12mmol)の懸濁液へ、無水テトラヒドロフラン(100ml)中のtert−ブチルエチル
マロナ−ト(20.7g,0.11mmol)を添加する。混合物を室温で2時間撹拌する。次に
無水THF(50ml)中の4-ベンジロキシベンジルブロマイド(29.60g,011mmol)を加
える。反
応物を室温で一夜撹拌、水で加水分解、そして濃縮する。混合物をジエチルエ−
テルで二回(3×200ml)抽出する。残留物をフラッシュクロマトグラフィ(シリカ
ゲル:9:1トルエン/エ−テル)により精製し、再結晶(ジエチルエ−テル:ペン
タン)すると表記化合物を得る(20.0g,47%収率)。
Rf=0.65(トルエン:エ−テル9:1)段階B
:4-ベンジロキシベンジルマロン酸エチルエステル
トリフルオロ酢酸(200nl)中の4-ベンジロキシベンジルマロン酸tert-ブチルエ
チルエステル(19.0g,49.5mmol)の溶液を0℃で1時間撹拌する。溶媒を真空下で
除去する。残留物をジエチルエ−テル/ペンタン中で再結晶すると表記化合物が
得られた(8.50g:53%収率)。段階C
:2(D)-[3-(4-ベンジロキシフェニル)-2-カルボキシジエチルエステル-ブ
ロピオニルアミノ]-3-メチル-N-フェネチルブチルアミド
0℃で無水ジクロロメタン(150ml)中の4-ベンジロキシベンジルマロン酸エチル
エステル(8.50g,25.9mmol)の溶液へ、N,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(5.3
3g,25.9mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル(3.96g,25.9mmol)及び(D)バリン
フェネチルアミド(5.70g,25.9mmol)を加える。反応物を室温で一夜撹拌する。沈
殿物を濾過し、濾液を濃縮する。残留物をフラッシュクロマトグラフィ
(シリカゲル:3:7酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製すると、白色固体の
表記化合物(7.0g,51%収率)を得る。
Rf=0.33(酢酸エチル/シクロヘキサン1:1)
MS:[MH]+=531
C32H38N2O5としての計算による分析
計算値:C,72.43; H,7.22; N,5.28.
実測値C,72.15; H,7.36; N.5.39.段階D
:2(D)-[3-(4-ベンジロキシフェニル)-2-カルボキシ−プロピオニルアミ
ノ]-3-メチル-N-フェネチルブチルアミド
2-メトキシエタノ−ル(100ml)中の2(D)-[3-(4-ベンジロキシフェニル)-2-カル
ボキシジエチルエステル−プロピオニルアミノ]-3-メチル-N-フェネチルブチル
アミド(7.0g,13.2mmol)の溶液へ、水(50ml)中の水酸化リチウム(0.84g,20mmol)
の溶液をくわえる。反応物を12時間還流する。溶媒を真空下で除去し、残留物
を水(100ml)中に取り出し、酢酸エチルで二回(2×30ml)洗浄する。水性相をpH〜
2まで3N塩酸で酸性化し、塩化ナトリウムで飽和し、酢酸エチルで三回(3×50ml
)抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。濾過し、真空下で溶
媒を除去後、再結晶(酢酸エチル/ペンタン)により精製すると表記化合物を得
る(4.0g,60%収率)。
MS:[MH]+=503
段階E
:2(D)-[3-(4-ベンジロキシフェニル)-2-N,O-ジメチルカルボキサメ−ト-
プロピオニルアミノ]-3-メチル-N-フェネチルブチルアミド
0℃で、無水ジクロロメタン(100ml)及びN,N-ジメチルフォルムアミド(10ml)中
の2-(D)−[3-(4-ベンジロキシフェニル)-2-カルボキシ−プロピオニルアミノ]-3
-メチル-N-フェネチルブチルアミド(4.00g,8mmol)の溶液へ、N,O-ジメチルヒド
ロキサメ−ト塩酸塩(0.78g,8mmol)、N-メチルモルホリン(0.81g,8mmol)及びN,N-
ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.65g,8mmol)を加える。反応物を室温で一夜
撹拌する。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮する。残留物をフラッシュクロ
マトグラフィ−(シリカゲル:1:1酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製する
と、白色固体の表記化合物(3.20g,74%収率)を得る。
Rf=0.45(酢酸エチル)
MS:[MH]+=546[MNH4]+=563
C32H39N3O5としての計算による分析
計算値:C,70.44; H,7.20; N,7.70.
実測値:C,70.22; H,7.02; N,7.65.段階F
:2(D)-[3-(4-ベンジロキシフェニル)-2-ホルミル-プロピオニルアミノ]-
3-メチル-N-フェネチルブチルアミド
無水テトラヒドロフラン(50ml)中の2(D)-[3-(4-ベン
ジロキシフェニル)-2-N,O-ジ-メチルカルボキサメ−ト−プロピオニルアミノ]-3
-メチル-N-フェネチルブチルアミド(3.0g,5.5mmol)の溶液へ、水素化アルミニウ
ムリチウム(0.240g,6.3mmol)を加える。0℃で1時間反応物を撹拌し、次いで1M
硫酸水素カリウム(20ml)の溶液で加水分解し、酢酸エチルで三回(3×50ml)抽出
する。有機層を1N塩酸、水及びブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥する。濾過し、真空下で溶媒を除去すると、白色固体が得られ、これを酢酸エ
チル/ベンタン中で再結晶すると表記化合物(2.30g,86%収率)を得る。
MS:[MH]+=487[MNH4]+=504
分析、C30H34N2O4・0.5H2Oとしての計算による
計算値:C,72.70; H,7.12; N,5.65.
実測値:C,72.90; H,7.03; N,5.89.実施例22
N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル-4-ニトロ-L-フェニルアラニナ−ルの調製
窒素下−78℃で、無水トルエン(10ml)中のN-ベンジロキシカルボニル-L-バリ
ル-4-ニトロ-L-フェニルアラニンメチルエステル(0.375g,0.8mmol)の溶液へ、ヘ
キサン中の1.2Mジイソブチルアルミニウムハイドライドの溶液(3ml,3.5mmol)を
加える。反応物を−78℃で1時間撹拌し、次いで酒石酸カリウムナトリウムの
飽和溶液で加水分解しする。温度を室温まで上げる。混合物を硫酸水素カリウム
の1M溶液で、pH〜3まで酸性化し、酢酸エチルで三回(3×20ml)抽出する。有機層
を無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。慮過し、真空下で溶媒を除去し、得られ
た残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル:1:1酢酸エチル/シクロ
ヘキサン)により精製する。表記化合物が20%収率(70mg)で得られる。
Rf=0.50(酢酸エチル)実施例23
4-D-(N-ベンジロキシカルボニル)アミノ-2.2-ジフルオロ-3-オキソ-5-フェニル -N-ベンジルペンタンアミドの調製 段階A
:N-ベンジロキシカルボニル-D-フェルアラニンN.O-ジメチルヒドキサメ
−ト
0℃で、無水塩化メチレン(300ml)中のZ(D)Phe−OH(31g,0.103mol)の溶
液へN,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(21.21g.0.103mol)及びヒドロキシベ
ンゾトリアゾ−ル水和物(15.76g,0.103mol)を添加する。10分間0℃で撹拌後、
N,O-ジメチルヒドロキシルアミンHCl(10.04g,0.103mol)及びN-メチルモルホ
リン(10.40g,0.103mol)を反応物へ加え、25℃で12時間撹拌する。混合物を
濾過し、塩化メチレンで洗浄、濾液を真空下で濃縮すると油状の粗ヒドロキサメ
−トが得られる。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル:酢酸
エチル/シクロヘキサン4:6)により精製すると無色油状の表記化合物(29.8g,85
%収率)を得る。
Rf=0.37(酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)段階B
:N-ベンジロキシカルボニル-D-フェニララニナ−ル
水素化アルミニウムリチウム(3.8g,0.1mol)を、不活性雰囲気下0℃で、無水ジ
エチルエ−テル(500ml)中のヒドロキサメ−ト(29g,0.084mol)の溶液へ添加する
。1時間撹拌。注意深く1M硫酸水素カリウム溶液(150ml)を加える。層を分離し
、水性相を二回ジエチルエ−テル(2×150ml)で抽出する。一緒にした有機層を、
3N塩酸水溶液(50ml)、水(50ml)及びアライン(50ml)で洗浄。無水硫酸
マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮すると表記化合物を得る。酢酸
エチル/ペンタン中で再結晶により精製した。(10.9g、46%収率)。
Rf=0.41(酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)段階C
:4-D-N-ベンジロキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5
-フェニルペンタン酸エチルエステル
窒素下、無水テトラヒドロフラン(15ml)中の亜鉛(2.30g,35.2mAtq)の懸濁液へ
、無水テトラヒドロフラン(30ml1)中のエチルブロモジフルオロアセテ−ト(7.14
g,35.2mmol)及びN-ベンジロキシカルボニル-(D)-フェニルアラニナ−ル(4.75g,1
6.8mmol)の混合物を添加する。この溶液の2mlを添加後、還流下で撹拌しながら
、懸濁液を加熱する。アルデヒドとブロモエステルの残部をゆっくり添加(滴下
)しながら静かに還流を続ける。添加完了後混合物を室温で4時間撹拌する。1M
硫酸水素カリウム(30ml)の添加により加水分解する。溶液を酢酸エチル(3×30ml
)で抽出。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥。濾過し、濾液を真空下で濃縮する。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィ
ー(シリカゲル:酢酸エチル:シクロヘキサン1:9)により精製すると白色固体の
表記化合物(2.958,43%収率)を得る。
Rf=0.50(酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)
分析、C2H23NO5F2としての
計算値:C,61.91; H,5.69; N,3.44.
実測値:C,62.19; H,5.75; N,3.55.段階D
:4-D-N-ベンジロキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5
-フェニル-N-ベンジルペンタンアミド
25℃で12時間、無水テトラヒドロフラン(l0ml)中の実施例23段階Cのエス
テル(1.428,3.5mmol)及びベンジルアミン(1.93g,18mmol)の溶液を撹拌する。酢
酸エチル(100ml)中に取り出し、1N塩酸水溶液で三回(3×15mml)、水(15ml)及び
ブライン(15ml)でそれぞれ洗浄する。無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し
、濾液を濃縮する。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル:酢
酸エチル:シクロヘキサン3:7から酢酸エチルへ傾斜)により精製する。白色固
体の表記化合物(1.16g,71%収率)を得る。
Rf=0.40(酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)
MS:[MH]+=469段階E
:4-D-(N-ベンジロキシカルボニル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-5-
フェニル-N-ベンジルペンタンアミド
乾燥塩化メチレン中のデスマ−チン(Dess-Martin)過ヨ−ド化試薬(0.36g,0.85
mmol)の混合物に、塩化メチレン及びN,N-ジメチルフォルムアミド(2ml,1ml)中の
実施
例23段階Dのアルコ−ル(0.11g,0.23mmol)の溶液を加え、25℃で3時間撹拌
する。真空化で溶媒を蒸発させ、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シ
リカゲル:酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)により、続いて再結晶(酢酸エチル
/ペンタン)により精製すると白色固体の表記化合物(0.074g,69%収率)を得
る。
Rf=0.45(酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)
分析C26H24N2O4F2・0.5H2Oとして
計算値:C,65.68; H,5.30; N,5.89.
実測値:C,66.05; H,5.22; N,5.97.
MS:[MH]+=467
融点:130℃実施例24
4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-ノルバリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3-オキソ -5-フェニル-N-ベンジルペンタンアミドの調製 段階A
:4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-ノルバリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3
-ヒドロキシ-5-フェニル-N-ベ
ンジルペンタンアミド
実施例8段階Cに記載の結合手順に従い、実施例7段階Dに記載のアミン及び
カルボベンゾキシ-L−ノルバリンから表記化合物を得た(65%収率)。
Rf=0.40(酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)
MS:MH+=568段階B
:4-(N-ベンジロキシ-L-ノルバリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-5
-フェニル-N-ベンジルペンタンアミド
塩化メチレン(5ml)中のデスマ−チンのペルイオジナン(Periodinane) (0.271g
,0.64mmol)の懸濁液へ、ジクロロメタン(5ml)中の実施例23段階Aに記載のア
ルコ−ル(0.09g,0.16mmol)を加える。25℃で4時間撹拌。真空下で濃縮し、粗
残留物をフラッシュクロマトグラフィ−(シリカゲル、酢酸エチル:シクロヘキ
サン2:8)、続いて再結晶(酢酸エチル/ペンタン)によって精製する。表記化
合物を白色固体で得る(0.04g,45%収率)。
Rf=0.41(酢酸エチル:シクロヘキサン1:1)
MS:MH+=566; 分析C31H33N3O5F2.0.5H2Oとしての
計算値:C,64.80; H,5.96; N,7.31
実測値:C,64.82; H,5.92; N,7.16実施例25
4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-tert−ロイシル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3-オ キソ-5-フェニル-N-トリメチルシリルメチルペンタンアミドの調製 段階A
:4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-tert−ロイシル)アミノ-2,2-ジフルオ
ロ-3-ヒドロキシ-5-フェニル-N-トリメチルシリルメチルペンタンアミド
実施例8段階Bに記観のアミン[そのトリフルオロ酢酸塩(0.222g,0.5mmol)と
して調製した]、N-メチルモルホリン(115μl,1.05mmol)、及びカルボベンゾキシ
-L−tert−ロイシル無水物[ジメチルフォルムアミドの3ml中で酸及びN,N'-ジシ
クロヘキシルカルボジイミドから前もって元の位置で準備された(0.566g,1.1mmo
l)]の混合物、を室温で撹拌下に一夜たもつ。混合物を酢酸エチルで希釈し、水
で二回洗浄し、水性相を真空下で濃縮する。粗残留物をフラッシュクロマトグラ
フィ−(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル3:7)によって精製すると表記
アルコ−ルを52%収率で得る(0.15g).
Rf=0.69(酢酸エチル:石油エ−テル4:6)
段階B
:4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-tert−ロイシル)アミノ-2,2-ジフルオ
ロ-3-オキソ-5-フェニル-N-トリメチルシリルメチルペンタンアミド
実施例8段階Dに記載のスウェルン(Swern)の酸化手順を用いて、実施例25
段階Aのアルコ−ルから69%の収率で表記ケトンを調製した。
Rf=0.30(酢酸エチル:石油エ−テル3:7)
分析、C29H39F2N3O5Si,0.5H2Oとしての
計算値:C,59.57; H,6.90; N,7.19
実測値:C,59.65; H,6.89; N,7.00実施例26
6-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-4,4-ジフルオロ-1-フェニル- 7-メチル-3,5-ジオキソオクタンの調製 段階A
:ベンジロキシカルボニル-L-バリル−バリナ−ル
実施例12段階Dに記載の還元法を用い、N-ベンジロキシカルボニル-L-バリ
ル-L-バリンエチルエステルから43%の収率で表記アルデヒドを調製した。
Rf=0.25(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル3:7)
MS:MH+=335、MNH4+=352.段階B
:6-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-4,4-ジフルオロ-1-
フェニル-7-メチル-5-ヒドロキシ-3-オキソオクタン
実施例6段階Cに記載の手順に従って、実施例26段階Aのアルデヒド及び1-
クロロ-1,1-ジフルオロ−2-オキソ-4-フェニルブタンから39%の収率で表記ジフ
ルオロアルコ−ルを得た。
Rf=0.43(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル3:7)
MS:MH+=519、MNH4+=536.
分析、C28H36F2N2O5として
計算値:C,64.85; H,7.00; N,5.40
実測値:C,65.11; H,7.25; N,5.22段階C
:6-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-4,4-ジフルオロ-1-フ
ェニル-7-メチル-3,5-ジオキソオクタン
実施例8段階Dに記載のスウェルン(Swern)の酸化を用いて、実施例26段階
Cのアルコ−ルから表記ジケトンを得た(34%の収率)。
Rf=0.31(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル2:8)
MS:MH+=517、MNH4+=534.
分析、C28H34F2N2O5として
計算値:C,65.10; H,6.63; N,5.42
実測値:C,65.22; H,6.90; N,5.05実施例27
(1-フェネチル−2-オキシ)カルボニル-L-バリル−フェニルアラニナ−ルの調製 段階A
: (1-フェネチル-2-オキシ)カルボニル-L-バリンメチルエステル
無水ジクロロメタン(10ml)中のカルボニルジイミダゾ−ル(4.02g,24.8mmol)の
懸濁液へ、ジクロロメタン(3ml)中のバリンメチルエステル(1.63g,.12.4mmol)を
、注射器による滴下で(3分間かかって)加える。反応混合物が均一になり、室
温で15分撹拌し続ける。混合物を真空下で濃縮すると白色固体を得る。固体を
無水トルエン(10ml)中に懸濁し、2-フェニルエタノ−ル(7.4ml,62.0mmol)を滴下
する。反応混合物は透明になり、3時間68℃で加熱(オイルバス)する。溶媒
をロ−ト蒸発により除去し、残留物をジクロロメタン中に取り出し、水で二回及
びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥、
濾過、真空中で濃縮する。粗物質を溶離剤としてヘキサン:石油エ−テル(80:20
から60:40)で、シリカゲル上で精製すると所望の生成物2.51g(72%)を得る。段階B
: (1-フェネチル-2-オキシ)カルボニル-L-バリン
メタノ−ル5ml中の、実施例27段階Aのカルバメ−ト(0.43g,1.54mmol)及び
水1mlの混合物へ、水酸化リチウム(1.0M,1.4ml,1.4mmol)を加える。反応物を3
時間還流のため加熱し(80℃)、室温で一夜撹拌する。さらに水酸化リチウム(1M,
0.5ml)を加え、反応物を室温で更に3時間撹拌続ける。反応混合物を真空下で濃
縮する。ジクロロメタンと水を加える。二つの層を分離し、水性層をHCl(1M
)でpH1に酸性化し、ジクロロメタンで二回抽出する。一緒にした有機層を硫酸
マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮すると、所望の生成物0.33g(81
%)を得る。段階C
: (1-フェネチル-2-オキシ)カルボニル-L-バリル-フェニルアラニノ−
ル
ジクロロメタン(10ml)中の、実施例27段階Cの酸(0.33g,0.88mmol)、フェニ
ルアラニノ−ル(0.3g,1.24mmol)、1−ヒドロキシベンソトリアゾ−ル(0.27g,1.
24mmOl)及びN-メチルモルホリン(0.22g,1.24mmol)の溶液へ、1−(3-ジメチルア
ミノプロビル)-3-エチルカルボジイミド(0.33g,1.24mmol)を加える。反応混合物
を室温で一夜
撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、1NHCl、水、重炭酸ナトリウム飽和水溶液
、水、ブラインの順で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥、濾過し、真空下で濃縮
する。残った白いふわふわとした固体をヘキサン/酢酸エチルから再結晶すると
、白色固体として表記化合物(0.35g,71%)を得る。段階D
:(1-フェネチル-2-オキシ)カルボニル-L-バリル-フェニルアラニナ−
ル
実施例8段階Dに記載の酸化法を用いて、実施例27段階Cのアルコ−ルから
表記アルデヒドを54%収率で得た。
分析、C23H28F2N2O4として
計算値:C,69.67; H,7.12; N,7.07
実測値:C,69.61; H,7.22; N,6.77実施例28
4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-tert−ロイシル)アミノ-2,2-ジフルオロ-3-オ キソ-5-フェニル-N-ベンジルペンタンアミドの調製 段階A
:4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-tert−ロイシル)アミノ-2,2-ジフルオ
ロ-3-ヒドロキシ-5-フェニル-N-ベンジルペンタンアミド
実施例25段階Aに記載の類似の結合手順を用いて、実施例7段階Dに記載の
アミン及びカルボベンゾキシ-L-tert-ロイシンから、表記化合物を得る(77%収
率)。
Rf=0.37(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル4:6)段階B
:4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-tert−ロイシル)アミノ-2,2-ジフルオ
ロ-3-オキソ-5-フェニル-N-ベンジルペンタンアミド
実施例8段階Dに記載の類似のスウェルン(Swern)酸化手順を用いて、実施例
28段階Aのアルコ−ルから表記最終化合物を85%の収率で得た。
Rf=0.24(シリカゲル、酢酸エチル:石油エ−テル3:7)
分析C32H35F2N3O5としての
計算値:C,66.31; H,6.03; N,7.25
実測値:C,65.99; H,6.15; N,7.13実施例29
本発明の化合物の、β-アミロイドプラ−クの蓄積を防止又は減少する活性、
そしてアルツハイマ−型老人性痴呆並びに、ダウン症候群のようなβ-アミロイ
ドプラ−クの形成と関連することが知られているその他の症状の処置に於ける有
用性は、β-アミロイドプラ−クの形成の種々の生体外及び生体内モデルによっ
て実証するこ
とが出来る。β-アミロイドプラ−クの蓄積を防止又は減少する本発明の化合物
の能力は、次の様に検定1〜3として記載される幾つかの細胞の及び細胞のない
生体外(in vitro)の方法により証明されうる。これらの検定法は、天然のβ-A
PPが、全ての細胞によって発現され、そして処理されると11〜12KDaのC-末端断
片及びβ-アミロイドを生じるという事実を利用する。β-APPの発現の内因的水
準は、望まれるならば、標準的な方法を用いて、β-APPのcDNA配列、例えば、β
-APP(751)を細胞中にトランスフェクションすることにより、強化出来る。
インビトロ検定
検定#1:イムノプレシピテ−ション細胞
:CHO−KI(チャイニ−ズハムスタ−の卵巣;ATCCオリジン)細胞
ラインであって、多量のβ-APP-695を発現する為に安定にトランスフェクシ
ョンされ、「CP-6-36」と呼ばれているものを阻害剤のスクリ−ニングに使用し
た。他の哺乳類の培養基細胞ラインも使用することが出来、使用した。例えば、
人の神経細胞ラインSK−N−ML(ATCCオリジン)は、同じ検定条件下で
良好な結果を与えた。β-APP-695でのトランスフェクションはβ-A4生産の
必要条件ではなく、これは単にβ-A4シグナルを強める。実験の準備に於て、CP
-6-36細胞を10cmの皿中で低密度に種付けし、37℃/5%CO2インキュベ−タ−中
で集密的細胞単層(皿あたり
〜1.5×107細胞)に2〜4日間増殖させた。増殖培地は、DMEM21/ク−ンズF12
(1:1)+10%FBS(胎児牛血清)+50U/mlのペニシリン及び50μg/mlのストレ
プトマイシンからなっている。処理
: 全ての化合物は最初に20μMの投与量でCP-6-36細胞上でスクリ−ニング
した。試験に先立って、試験されるべき各化合物の20mM原料を溶媒として細胞培
養等級のDMSOを使用して製造した。各20mM原科化合物を、次に、アミノ酸システ
インとメチオニンを欠いている無血清EMEM培地中に100倍希釈し(「Cys-/Met-EM
EM」)、培地中に化合物の最終濃度200μMを与えた。実験を始める為に細胞単層
を3回3ml/皿のCys-/Met-EMEMで洗浄し、次に15分間、3ml/皿の同じ培地と共に培
養(37℃、5%CO2)することによって、細胞をシステインとメチオニン欠乏にさ
せた。この培地は、皿から吸引され、次に200μMで化合物を含有している培地を
3ml/皿で加えた。これらの扁平培地(プレ−ト)及び対照の皿(1%DMSOを含有
していて化合物を含有しない3ml/皿のCys-/Met-EMEM)を上記の様に15分間培養
した。この培地を吸引し、次に各皿に、今や〜150μCi/mlの35S-トランス標識
(35S標識したシステインとメチオニン)を含有している前の段階からの培地の
追加3mlを加えた。細胞を4時間上記の様に培養した。収穫
: 4時間の標識期間の終りに於て、細胞を顕微鏡
下で全体の外観のため、及び化合物の大まかな毒性効果をチェックするために観
測し、その後細胞の皿を氷上に置いた。状態調整した各皿からの培地を15mlの円
錐形のねじキャップ付き試験管に写し、2000rpmで10分間遠心分離し、同様な試
験管の組に移し、全てのペレット化された細胞を残した。標識化された細胞の単
層を2ml/皿の燐酸緩衝食塩水(PBS)で3回洗浄した。次に細胞溶解を促進する1m
lの緩衝液(5%トリトン×-114;20mMトリス、pH7.5;300mMのNaCl;プロテア−
ゼ阻害剤類)を各皿に加え、続いて氷上で10分間培養した。細胞の層を皿から掻
き落とし、1.5mlのミクロ遠心管(microfuge tube)に移した。溶解物を次に氷上
で4分間超音波処理し、ミクロ遠心(microfuge)で高速で10分間スピンさせ、次
に15mlの円錐形のねじキャップ付き試験管に移し、細胞の破片のペレットをあと
に残した。イムノプレシピテ−ション
: イムノプレシピテ−ションの為の準備のため上で
収穫した溶菌物を5mlの1×RIPA緩衝液中に希釈し(10mMトリス,pH8.0,150mM NaCl
; 0.125%NaN3; 1%トリトンX-100; 1%デオキシコレ−ト;0.1SDS)、状態調整し
た培地試料を希釈なしで免疫沈殿させた。状態調整した培地及び溶菌物の両方を
、先ず5μlの正常なウサギ血清を各試料に加えることによって予備透明化し、
室温で10分間揺らし、続いてRIPA緩衝液中で100μlの10%プロテインA-セファ
ロ−ス(PAS)を添加し、
室温で1.5時間揺らした。試料を次に3000rpmで遠心し、上澄みを新たな15mlの試
験管に移した。予備透明化溶解物を、次にβAPPのカルボキシ末端を認識する
抗体30μlを各試験管に添加することによってイムノプレシピテ−ションさせ、
室温で10分間揺らし、続いて100μlの10%PASを添加し、室温で1.5時間揺らせ
た。予備透明化状態調整培地試料を同じ様にイムノプレシピテ−ションさせたが
、45μlのβA4を認識する抗体をカルボキシ末端に向けられた抗体の代りに使
用した。次に全ての試料を1分間3000rpmで遠心分離し、PAS抗体複合体をペレッ
ト化し、そして生じるペレットを十分に、高塩緩衝液(50mMトリス,pH7.5; 500m
M NaCl; 5mM EDTA; 0.5%ノニデットP-40)で4回、低塩緩衝液(50mMトリス,pH
7.5; 150mM NaCl;5mM EDTA;0.5ノニデットP-40)で3回、そして10mMトリス緩
衝液pH7.5で2回洗浄した。ゲル電気泳動
: 洗浄したペレットを5分間50μlの2×ラエムリ(Laemmli)ゲル
負荷緩衝液中で中で沸騰した。これらの試料並びに分子量マ−カ−をトリス/ト
リシンレザボア緩衝液を有する16.5%SDS-ポリアクリルアミドゲル上に装填した
。このゲルを90ボルトで〜18−20時間走らせ、20%メタノ−ル/20%酢酸で固定
し、65℃で2時間瀘紙上で乾燥した。結果を見ることが出来るようにオ−トラジ
オグラフィ−を使用した。分析:
結果はオ−トラジオグラムの分析によって得ら
れる。正に作用する化合物は、対照試料と比較して4 kDaのβA4蛋白質バンドを
抑制し、追加的に幾つかのものは対照試料に対し9〜12kDaのC末端蛋白質バンド
の水準を増加し得るものである。βA4の抑制の又はC末端バンドの増加の定量
化は、対照バンドに対し正規化されたバンドのデンシトメ−タ−走査によって行
なうことが出来る。負に作用する化合物は、対照試料のバンドと比較して、4 kD
aのβA4又は9〜12kDaのC末端蛋白質バンドの収率に於て変化を示さないもので
ある。追加的な試験
: もし化合物が活性であるとわかるなら(即ちゲル分析によりC
末端断片の増加を伴った4 kDaのβA4形成の実質的な抑制)、そのときは投与量
応答試験を行なって、上記の効果を誘発するのに必要な化合物の最も低い投与量
を測定する。典型的に使用される授与量範囲は、12.5〜300μMであり、これらの
投与量の変化を例外として、実験は上に記載したのと同じ様になされる。もし化
合物が僅かに活性であるにすぎないか、又は全く活性でないことが判ったなら、
実験はより高い投与量、典型的には400μMを使用して繰返される。もし化合物が
毒性であること、即ち、細胞が顕微鏡下で観測すると不健康であるようにみえる
か又は溶菌物がゲル分析の後良好に標識されないようにみえるなら、そのときは
化合物はより低い投与量、例えば25、50及び100μMで再度試験され、毒性でない
投与量で化合物の効果を測定す
る。検定#2: ラジオイムノアッセイ RIAの為の培地の製造及びセパック(Sepak)濃度
培養した哺乳類の細胞、例えばチャイニ−ズハムスタ−の卵巣(CHO)細胞
又は人の神経細胞SK-N-ML細胞は、β-アミロイドを生じ、そしてこのペプチドを
培養基の培地に分泌する。もし細胞がβ-アミロイド形成の潜在的な抑制剤で処
理されれば、処理された細胞の培地中に可溶性のβ-アミロイドは見出されない
であろう。検定#1の様に、200μMから始めて種々の投与量の抑制化合物を試験
できる。CHO細胞については、野性型及びβ-APP-695トランスフェクショ
ン物の両方について、10cmのプレ−ト(平板培養基)が2mlのEMEM(血清無し)中
で4〜6時間37℃で評価されるべき抑制化合物の存在下又は非存在下で培養される
。培地を除去し、1500rpm(ソルボ−ルRT6000B)で10分間遠心分離し、任意の細
胞/破片を除去する。培地は即座に使用するか又は-20℃で貯蔵する。
セパックC18段階を塩及び他の望まれない汚染物を除去する為、そしてβ-ア
ミロイドペプチドを濃縮する為に実施する。培地試料(2ml)をC18セパックカ−
トリッジを通過させ、そしてカ−トリッジを、0.1%TFA中の5%CH3CNの2ml中
で洗浄する。通過物及び5%CH3CN洗浄液をすてる。カ−トリッジを0.1%TFA中
の2mlの25%C
H3CNで溶出し、続いて0.1%TFA中の50%CH3CN中で2ml溶出する。両方の溶出
物を集め、スピ−ドバック中で乾燥し、RIA中で検定する為に、水中の10%イ
ソプロパノ−ル125μl〜250μl中に取上げる。25%CH3CNフラクションは、培地
からのフェノ−ルレッドの殆どを含有しているが、β-アミロイドペプチドは含
有していない。50%CH3CNフラクションはβ-アミロイドペプチドを含有している
。 125I標識化β-アミロイド1-40の製造及びHPLC精製
:
合成β-アミロイド1-40(10μg)をクロラミンT法によって125I(1mCi)で標
識した。反応を室温で実施した。エッペンドルフ試験管中で10μl125I(NaOH溶
液中1mCi)を10μlのβ-アミロイド1-40(20%イソプロパノ−ル中1mg/ml)及び8
0μlの0.1M Naホスフェ−ト,pH7.4に加え、混合した。反応を30μlのクロラミン
-T(0.1M Naホスフェ−ト中1mg/ml,pH7.4)を加え、1分間混合及び培養すること
によって開始した。反応は、150μlのメタ重亜硫酸Naを加えることにより停止し
た(0.1M燐酸ナトリウム2mg/ml,pH7.4)。
反応混合物(280μl)を等容量の水で希釈し、セパックC18カ−トリッジ上で走
らせ、標識されたペプチドを分離した。このセパックを5%CH3CN(各々1ml)中で
2回洗浄し、50%CH3CN(各々1ml)中で3回溶出し、そして再度95%CH3CN(各々1m
l)中で2回洗浄した。殆ど全ての標識
化されたペプチドが最初の50%CH3CN溶出中に溶出した。この溶出液を−70℃で
貯蔵し、RIAで必要とされるようにHPLCで精製した。
標識化ペプチドを逆相HPLCによってC8カ−トリッジ(4.6mm×3cm、ブランリ
−)上で精製した。このカラムを0.5ml/分の流速に於て30分以内に0.1%TFA
中の5%から45%のCH3CNの線形勾配中で走らせた。フラクション(0.5ml)を集め
、計数した。標識化ペプチドを含有しているピ−クフラクションを−20℃で貯蔵
し、RIA中で三日以内に使用した。ラジオイムノアッセイ
: RIA中で使用した緩衝液は1)RIA緩衝液:0.1%の
BSA及び0.1%のトリトン-X-100を含有している0.1M燐酸ナトリウム,pH7.4、 2)
試料緩衝液:水中の10%イソプロパノ−ル、 3)トレ−サ−緩衝液:0.1%トリ
トン-X-100中に0.1%のBSAを含有している0.2M燐酸ナトリウム,pH7.4である。競
合リガンド非存在下でおよそ30%の標識化ペプチドが結合する希釈度で、β-ア
ミロイド特異的抗体を使用した。抗体の希釈物はRIA緩衝液中で造った。RI
A中で使用した抗体には、人β-アミロイド1-40合成ペプチドに対し発生させら
れた三つの異なる血清を含んでいる(BA#1、BA#2、6514)。BA#1は
最終希釈度1/900で使用し、BA#2は1/1600で使用し、6514は1/2500で使用す
る。HPLCで精製した標識化ペプチドをトレ−サ−緩衝液中で
希釈して、50μl中に7000と9000cpmの間を与える。β-アミロイド1-40の高い濃
度(2.5μM)の存在下で、全置き換えを行なった。β-アミロイド1-40標準は、試
料緩衝液中で製造された。検定容量は200μlである。成分は次の順序で加えられ
た。
RIA緩衝液中100μlのAb
同じ緩衝液中の50μlの未知の試料又は標準又はTD
50μlの標識化ペプチド (トレ−サ−緩衝液中7000〜9000cpm)
試料は混合され4℃で一夜培養された。遊離物の計数から結合物の計数を分離
するため、検定はポリエチレングリコ−ル(PEG)で停止させた。各検定試験管に5
0μlの正常な兎血清を加え、続いて800μlのPEG(RIA緩衝液中15.8%のMW600
0〜8000のもの)を加えた。試料を4℃で10分間培養し、3200rpmで20分間遠心分
離した。(ソルボ−ルRT600B)。上澄みを吸引し、ペレットをγ計数器中で計数
した。
分析: 抗体結合からの結果は、標識化β-アミロイドトレ−サ−の置き換えに
基づいて解釈される。正の結果は、トレ−サ−の置き換えが観測されないもの、
即ち、培地が分泌されたβ-アミロイドを含有せず、試験された化合物がβ-アミ
ロイド生産を抑制するのに効果的であること、を示している。負の結果は、抗体
結合に対するトレ−サ−の置き換えがみられ、未処理対照細胞と同
等である。
酵素連結した免疫サイドイッチ検定(ELISA)も活性化合物を同定する為
に使用できる。β-アミロイド蛋白質を製造している、培養された哺乳類の細胞
(例えはCHO CP−6又はSK−N−MC)を製造し、そして細胞蛋白質の放
射性標識が除かれたことを除いて、検定#1について記載したように化合物で処
理した。処理細胞培養基からの状態調整された培地を収穫し、低速遠心分離によ
って細胞破砕物を透明にした。状態調整した培地を次にβ-アミロイド特異的抗
体を使用して96個のウェルのELISAフォ−マット中で検定した。一つのβ-
アミロイド抗体は、培地試料中に存在するβ-アミロイドに対する捕獲試薬とし
て役立てられる。β-アミロイド蛋白質上の異なるエピト−ブを認識する第二の
β-アミロイド特異的抗体は、デテクタ−複合体成分として役立てられる。第二
のβ-アミロイド抗体はストレプトアビジンで検出できるビオチンとコンジュゲ
−ト化される。西洋山葵パ−オキシダ−ゼに結合される第三の抗体は、β-アミ
ロイド:抗体;ストレプトアビジン複合体を検出する為に使用される。o-フェニ
レンジアミン基質+H2O2及びクエン酸塩ホスフェ−トpH5は、OD490nmに於て
混合物中の比色変化を読むことによって定量される。典型的には、標準の合成β
-アミロイド1-40蛋白質に加えて、96個ウェルのプレ−ト中で各培地試料の一連
の三倍希釈物を造る。正の結果は、反応性即ちOD490nmに於ける吸収がすこしし
か又は全く得られないものが、試験された化合物による抑制の結果、培地試料中
にβ-アミロイド蛋白質が存在しないことを示すことである。部分的に活性な抑
制剤は、OD490nmで未処理細胞からの対照培地試料と同等の吸収を示さないが、
幾らか吸収は示す。厳密な定量化は、標準に対して試料の値を比較することによ
って達成できる。
生体内検定
β-アミロイドプラ−クの蓄積を防止又は減少する本発明の化合物の活性は、
β-アミロイドプラ−ク蓄積のトランスジェニックマウスモデル(例えば、トラ
ンスジェニックマウス又はトランスジェニックラット)に於て、そしてβ-アミ
ロイドプラ−クの形成に対し自然の遺伝的な素質を有する犬を用いる犬モデルで
実証出来る。アルツハイマ−病と関連する細胞病理学的性質を示し、神経細胞中
の人β-APP(751)又はβ-APP(770)を過剰発現するトランスジェニックマウ
スが、例えばPCT/US91/04447に記載されている。そのような動物モデル中で記憶
の喪失等のβ-アミロイド蓄積と関連する細胞病理及び/又は症侯群を減少する
ことは、アルツハイマ−病等のβ-アミロイドプラ−ク形成及びダウン症侯群と
関連する記憶の喪失から生じる治療的な症状を処置する化合物の能力を実証する
のに使用することが出来る。
トランスジェニックマウス中の細胞病理学は、動物の年令の増加と共により頻
繁になるので、2ケ月の年令のマウスが望ましい。2ケ月の動物は、抑制薬が無
い場合の時間と共に増加する病気が、最少である。実験中で全ての動物は単一の
純粋な系統のペディグリ−からのものであった。マウスの一つの群(n=12)は、
賦形剤のみを受ける。第二の群(n=12)は低投与量の薬剤を受ける。第三の群(
n=12)は中程度の投与を受け、第四の群(n=12)は高投与量を受ける。体重、化
合物の半減期等を考慮に入れて、上の検定から適量を決定する。理想的には、マ
ウスは数ケ月間処理される。化合物を投与する方法は、注射、経口、時間を計っ
た放出のインプラント等、化合物プロフィ−ルによって支配される。治療の評価
は実験処置を知らされない研究者によって脳の4つの冠状中心線区域中のβ-ア
ミロイド免疫反応性蓄積物の頻度を測定する、免疫-組織化学を用いてなされる
。病理学上の別のマ−カ−であるAlz50免疫反応性は、試験中で全てのマウスか
らの脳の組織セクションの同じ数を使用して発生の頻度について記録される。薬
剤作用の正の結果は、両方の病理学的マ−カ−が存在しないか、又は頻度が減少
することである。β-アミロイドトランスジェニックマウスに独特の生理学的及
び/又は挙動的な相関も、薬剤作用を実証するのに使用出来る。
幾つかの犬の種族は、β-アミロイド蓄積を有するこ
とが報告されている(ギアコンネ等、Neuroscience Letters 114巻、178〜183頁
(1990))。年老いた人でない霊長類は、β-アミロイド病理学を示し、記憶が損
なわれることを示す(コルク等、American Journal of Pathology 137巻,1383-1
392(1990);ボドリスニ等、American Journal of Pathorogy 138巻,1423-1425頁
(1991))。犬及び人でない霊長類での試験は、幾らか異なる実験計画に従われる
可能性が最も高く、薬剤の適用時間がより長い。
式1の化合物又は式1の化合物の1又はそれ以上の混合物の任意の有効量は、
β-アミロイドプラ−クの異常な蓄積を防止するために、そしてアルツハイマ−
型の老人性痴呆又はダウン症候群等のβ-アミロイドの異常な蓄積と関連する病
気や症状を処置するために、患者に投与出来る。β-アミロイドプラ−クの異常
な蓄積を防止するために、そしてアルツハイマ−型の老人性痴呆又はダウン症候
群を処置するための特定の適量は、患者の大きさ、種類、及び年齢、及び病気の
状態又は症状のひどさなどの要因に依存するものであり、それらの全ては、患者
を処置する観察する診断者が通常熟知し、そして診断者により考慮されることで
ある。一般に、化合物は体重kgあたり0.2〜20ミリグラムの投与量で投与され、0
.5〜5mg/kgが好ましい。化合物は式1の化合物を25〜250mg含有する単一又は複
数単位適量で投与出来る。
経口投与では化合物はカプセル、丸剤、錠剤、舌下錠、散剤、溶液、懸濁液又
は乳濁液のような固体又は液体製剤に処方することができる。固体単位用量形は
担体、例えば、滑沢剤及び乳糖、ショ糖及びコーンスターチのような不活性な賦
形剤を含む通常のゼラチン型のカプセルにすることができる。もう1つの具体化
では、一般式1の化合物は乳糖、ショ糖及びコーンスターチのような通常の錠剤
基剤とともにアラビアゴム、コーンスターチ又はゼラチンのような結合剤、じゃ
がいもでんぷん、又はアルギン酸のような崩壊剤、ステアリン酸やステアリン酸
マグネシウムのような滑沢剤と配合して錠剤にすることができる。
非経口投与のためには化合物は、界面活性剤や他の製薬上受け入れられる助剤
を加えた又は加えない水、油、及び他の受入れられる有機溶媒のような無菌液で
あり得る製剤担体とともに生理学的に受け入れられる希釈液中の化合物の溶液又
は懸濁液の注射可能な適量として投与されてもよい。これらの製剤に使うことの
できる油の例は石油、動物、植物又は合成由来の油、例えば、ピーナツ油、大豆
油、及び鉱物油である。一般に、水、食塩水、水性テキストロース及び関連した
糖液類、エタノール類及びプロピレングリコールやポリエチレングリコールのよ
うなグリコール類が液体担体として、特に注射可能溶液として望ましい。
化合物はデポ−注入又は大脳内移植製剤の形で投与することができ、それらは
活性成分を徐々に放出させるように処方することができる。活性成分をペレット
または小さい円柱に圧縮することができ、そして皮下又は筋肉内に徐放性注射剤
又は移植剤として注入することができる。移植剤には生物分解可能な重合体及び
合成シリコ−ン類、例えば、ダウ−コーニング社(DoW-Corning,Corporation)製
シラスチック(R)シリコ−ンゴムのような不活性物質を用いてもよい。
また、本発明の化合物類は局所的に投与できる。これは、好ましくはエタノー
ルやジメチルスルホキシド(DMSO)のような経皮吸収を促進することが知られて
いる溶媒を使用して、またその他の付形剤を加えて、又は加えずに、単に投与化
合物の溶液を調製することによって達成できる。好ましくは、局所投与は貯液型
や多孔性膜型、又は固体基剤変形型のパッチを使用して達成される。
適当な幾つかの経皮デバイスは米国特許第3,742,951号、第3,797,494号、第3,
996,934号、及び第4,031,894号に記載されている。これらのデバイスは、一般に
片面を構成する裏張り材、他方の表面を構成する活性剤透過性の接着層、及び両
表面の間に挟まれた少なくとも一つの活性剤含有貯液層を含む。その代わりに、
透過性接着剤層全体に分布する複数のミクロカプセル中に活性剤を含有できる。
何れの場合も、活性剤は、貯液又はミクロ
カプセルから膜を通して、受容者の皮膚や粘膜と接触している活性剤透過性接着
剤層へ継続的に運ばれる。活性剤が皮膚を通して吸収される場合、活性剤の制御
された、所定の流れが受容者に投与される。ミクロカプセルの場合、カプセル封
入剤も膜として機能しうる。
本発明に従って化合物類を経皮投与するためのもう一つのデバイスでは、製薬
上活性な化合物は基材中に含有され、そこから緩慢で、一定の制御された所望の
速度で送り出される。基材は拡散又はミクロ多孔性の流れによる化合物の放出に
対して透過性である。放出は、速度制御的である。膜を必要としない、このよう
な系は、米国特許第3,921,636号に記載されている。これらのシステムでは、少
なくとも二つの型の放出が可能である。基材が非多孔性の時に、拡散による放出
が起こる。製薬上有効な化合物は、基材自体の中に溶解し、拡散する。製薬上有
効な化合物が基材の多孔内の液相を通して運ばれる時には、ミクロ多孔性の流れ
による放出が起こる。
治療上の末端用途を有する任意の特定の薬理活性に一般的に適した化合物の多
くのクラスがそうであるように、ある種のサブゼネリックな群及びそのクラスの
ある種の特定のものが、全体的な治療的指数と生化学的及び薬理学的プロフィ−
ルのために好ましい。この場合、好ましい化合物はP4が結合である化合物であ
る。
出願人は、X1がH又はCF2C(=O)Wである化合物
が好ましいと考える。C1-6アルキレンは好ましいC1-3アルキレンであり、より
好ましくはメチレン又はエチレンであり、最も好ましくは分枝鎖エチレンである
。アリ−ルアルキルは好ましくはベンジル又はフェネチル、そしてアリ−ルは好
ましくはフェニルである。K-P4-P3-P2部分は好ましくは保護基(K)及び1個
のアミノ酸であり、アミノ酸は好ましくはバリン、アラニン、又はフェニルアラ
ニンの残基の一つである。Rは好ましくはベンジル、イソプロピル、1置換基を
有する置換ベンジルである。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年3月30日
【補正内容】
−原文10,11,11/1頁−
ないところへの結合である)、そしてR'は水素又はC1-6アルキル基であるが、但
し、同時にXがH、Rがベンジル、P2がVal、P3が結合、P4が結合、Kがカルボベン
ジロキシであることはないことを条件とする。これらの化合物は、アルツハイマ
−病及びダウン症候群と関連する脳中のアミロイド蛋白質蓄積物を抑制又は防止
するのに有用である。
式IBの化合物、その水和物、立体異性体類、同配体(イソステレ)、又は製
薬上受入れられる塩(以前に開示されていない式IAの化合物であると信じられ
る)。
式中、XaはH、CHF2、CF3、CF2F3、CF2CH2NHC(=O)R1 a、CHFCH2NHC(=O)R1 a、CF2
C(=O)Wa、C(=O)NHR1 a、B(OH)2、又はC(=O)R1 aであり、ここで、WaはNHCH2Si(C1- 6
アルキル)2(Ya)、NHR1 a又はR1 aであり、
但し、
XaがHのときは、RaはCH2Si(C1-6アルキル)2 (C1-6アルケニル又はアリ−ル)、
CH2CH(CF3)2、CH2CH(CH3)(CF3)、又はNHC(=O)R1 aで又はNHC(=NH)NH2で置換され
たベンジルであり、
XaがCF3、CHF2、又はC(=O)NHR1 aであるときは、RaはC1-10アルキル、ベンジル
、CH2OH、CH(OH)CH3、又は1
−原文10,11,11/1頁−
個のヒドロキシル部分で置換されたベンジルではなく、
XaがCF2CH2NHC(=O)R1 aであるときは、RaはC1-10アルキル、ベンジル、(CH2)m-
ナフチル、又は1個のヒドロキシル部分で置換されたベンジルではなく、
XaがCF2C(=O)NH-ベンジルであるときは、Raはベンジル、t-ブチル、又は(CH2)m
-ナフチルではなく、
XaがCF2C(=O)NHR1 aであるときは、RaはCH2Si(CH3)2(Y)、C1-10アルキル、ベン
ジル、CH2OH、CH(OH)CH3、又はC1-6アルキルで、C1-6アルコキシで、C1-6アルコ
キシアルキルで、ベンジルオキシで、又は-O-(CH2)m-フェニルで置換されたベン
ジルではなく、
XaがC(=O)Raであるときは、Raは、はC1-10アルキル、ベンジル、C1-4アルキレ
ン-O-C1-10アルキル、又は(CH2)mナフチルではなく、
XaがCF2C(=O)フェネチルであるときは、Raはベンジルではなく、
RaがCH2Si(C1-6アルキル)2 (C1-6アルケニル又はアリ−ル)、CH2CH(CF3)2、CH2
CH(CH3)(CF3)、又は、NHC(=O)R1 aで又はNHC(=NH)NH2で置換されたベンジルであ
るときは、XaはC(=O)Hではなく、
Raは、C1-10アルキル、ベンジル、(CH2)Si(C1-6アルキル)2(Ya)、C1-4アルキ
レン-O-R1 a、CH2CH(CF3)2、CH2CH(CH3)(CF3)、(CH2)m-ナフチル又は置換ベンジ
ルであり、その置換はC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ア
−原文10,11,11/1頁−
ルコキシアルキル、ベンジルオキシ、ヒドロキシ、NHC(=NH)NH2、NR1 aH、NO2、-
O-(CH2)m-アリール、NHC(=O)R1 a、又はハロゲノから成る群から独立に選択され
る1、2、又は3個の置換基であり、
ここでmは1または2であり、
YaはC1-6アルキル、C1-6アルケニル、アリ−ル、又はアリ−ルアルキルであり
、
nは、XaがB(OH)2でないかぎり1であり、XaがB(OH)2のときは0であり、
R1 aは水素、C1-6アルキル、アリ−ル又はアリ−ルアルキルであり、
P2 aは結合、-HN-CH[CH2Si(C1-6アルキル)2(Ya)]C(=O)-又はLeu、Ala、Met、ll
e、Val、Nva、Nle、Phe、Asp、Ser、Pro、His、シクロペンチル-グリシン、シク
ロヘキシルグリシン、又は第3級ロイシンの残基であり、
P3 aは結合、又はVal、Leu、lle、Metの残基であり、
P4 aは結合、又はVal、Leu、lle、Metの残基であり、
Kaは水素、デスアミノ基、ホルミル、アセチル、スクシニル、ベンゾイル、t-
ブチルオキシカルボニル、カルボベンジルオキシ、トシル、ダンシル、イソバレ
リル、メトキシスクシニル、1-アダマンタンスルホニル、1-アダマンタンアセチ
ル、2-カルボキシベンゾイル、フェニルアセチル、
−原文121,121/1頁−
請求の範囲
1. 式IBの化合物、その水和物、立体異性体類、同配体(イソステレ)、又
は製薬上受入れられる塩。
〔式中、XaはH、CHF2、CF3、CF2F3、CF2CH2NHC(=O)R1 a、CHFCH2NHC(=O)R1 a、CF2
C(=O)Wa、C(=O)NHR1 a、B(OH)2、又はC(=O)R1 aであり、
但し、
XaがHのとき、RaはCH2Si(C1-6アルキル)2 (C1-6アルケニル又はアリ−ル)、CH2
CH(CF3)2、CH2CH(CH3)(CF3)、又は、NHC(=O)R1 aで又はNHC(=NH)NH2で置換され
たベンジルあり、
XaがCF3、CHF2、又はC(=O)NHR1 aであるときは、RaはC1-10アルキル、ベンジル
、CH2OH、CH(OH)CH3又は1個のヒドロキシル部分で置換されたベンジルではなく
、
XaがCF2CH2NHC(=O)R1 aであるときは、RaはC1-10アルキル、ベンジル、(CH2)m-
ナフチル、又は1個のヒドロキシル部分で置換されたベンジルではなく、
XaがCF2C(=O)NH-ベンジルであるときは、Raはベンジル、t-ブチル-メチル、又
は(CH2)m-ナフチルではなく、
XaがCF2C(=O)NHR1 aのときは、Raは、CH2Si(CH3)2(Y)、C1-10アルキル、ベンジ
ル、CH2OH、CH(OH)CH3、又は、
−原文121,121/1頁−
1個のヒドロキシル部分で、C1-6アルキルで、C1-6アルコキシで、C1-6アルコキ
シアルキルで、ベンジルオキシで、又は-O-(CH2)m-フェニルで置換されたベンジ
ルではなく、
XaがC(=O)Raであるときは、Raは、はC1-10アルキル、ベンジル、C1-4アルキレ
ン-O-C1-10アルキル、又は(CH2)mナフチルではなく、
XaがCF2C(=O)フェネチルであるときは、Raはベンジルではなく、
RaがCH2Si(C1-6アルキル)2 (C1-6アルケニル又はアリ−ル)、CH2CH(CF3)2、CH2
CH(CH3)(CF3)、又は、NHC(=O)R1 aで又はNHC(=NH)NH2で置換されたベンジルで
あるときは、XaはC(=O)Hではなく、
Raは、C1-10アルキル、ベンジル、(CH2)Si(C1-6アルキル)2(Ya)、
−原文129頁−
14. 式IB
式中、XaはH、CHF2、CF3、CF2F3、CF2CH2NHC(=O)R1 a、CHFCH2NHC(=O)R1 a、CF2
C(=O)Wa、C(=O)NHR1 a、B(0H)2、又はC(=O)R1 aであり、ここで、Waは NHCH2Si(C1-6
アルキル)2(Ya)、NHR1 a又はR1 aであり、
但し、
XaがHのときは、RaはCH2Si(C1-6アルキル)2 (C1-6アルケニル又はアリ−ル)、
CH2CH(CF3)2、CH2CH(CH3)(CF3)、又はNHC(=O)R1 aで又はNHC(=NH)NH2で置換され
たベンジルであり、
XaがCF3、CHF2、C(=O)NHR1 aであるときは、RaはC1-10アルキル、ベンジル、CH2
OH、CH(OH)CH3又は1個のヒドロキシ部分で置換されたベンジルではなく、
XaがCF2CH2NHC(=O)R1 aであるときは、RaはC1-10アルキル、ベンジル、(CH2)m-
ナフチル、又は1個のヒドロキシ部分で置換されたベンジルではなく、
XaがCF2C(=O)NH-ベンジルであるときは、Raはベンジル、t-ブチルメチル、又
は(CH2)m-ナフチルではなく、
XaがCF2C(=O)NHR1 aであるときは、RaはCH2Si(CH3)2(Y)、C1-10アルキル、ベン
ジル、CH2OH、CH(OH)CH3、又は、1個のヒドロキシル部分で、C1-6アルキルで、C1-6
アル
−原文129頁−
コキシで、C1-6アルコキシアルキルで、ベンジルオキシで、又は-O-(CH2)m-フェ
ニルで置換されたベンジルではなく、そして
XaがC(=O)R1 aであるときは、Raは、はC1-10アルキル、ベンジル、C1-4アルキ
レン-O-C1-10アルキル、又は(CH2)mナフチルではなく、
XaがCF2C(=O)フェネチルであるときは、Raはベンジルではなく、
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM,
AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C
N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU
,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT,
LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N
Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK
,TJ,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 コーデル,バーバラ
アメリカ合衆国 94306 カリフォルニア
州 パロアルト ベン ローモンド ドラ
イブ 4051
(72)発明者 シルリン,ダニエル
フランス国 ランペルセイム エフ―
67450 リュ ド リムジン 18
(72)発明者 ピート,ノートン,ピー.
アメリカ合衆国 45215 オハイオ州 シ
ンシナチ チェスターシャー ドライブ
8028
(72)発明者 ヒガキ,ジェフリー,エヌ.
アメリカ合衆国 94043 カリフォルニア
州 マウンテン ビュー ウィンドローズ
プレイス 2111
(72)発明者 ヴァン ドルセラー,ヴィヴィアン
フランス国 ストラスブール エフ―
67100 リュ ド ラ グロソー 8
(72)発明者 アンジェラストロ,マイケル,アール.
アメリカ合衆国 45040 オハイオ州 メ
イソン チェダー ノール 9853