JPH09505580A - 鎮痛薬剤の調製のためのイノシトール三燐酸エステルの使用 - Google Patents

鎮痛薬剤の調製のためのイノシトール三燐酸エステルの使用

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JPH09505580A JP7514991A JP51499195A JPH09505580A JP H09505580 A JPH09505580 A JP H09505580A JP 7514991 A JP7514991 A JP 7514991A JP 51499195 A JP51499195 A JP 51499195A JP H09505580 A JPH09505580 A JP H09505580A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、鎮痛剤として効果のある薬剤の調製にイノシトール三燐酸のエステルを使用することに関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 鎮痛薬剤の調製のためのイノシトール三燐酸エステルの使用 この発明は、鎮痛剤として効果的な薬剤の調製に当たってイノシトールトリス ホスフェート(inositoltrisphosphate、以下イノシトー ル三燐酸という)のエステルを使用することに関するものである。 多くの病気や医学的手法は、患者に対して様々な状態において疼痛感を与える ことが特徴である。例えば、外科手術の間および外科手術後に疼痛を訴える度合 いは高い。同じことが外傷に係わる多くの病気にとって間違いがない。例えば、 火傷した患者は事故直後だけでなく、回復期間中も疼痛を被る。また、疼痛は最 も炎症性の状況下で、そして腫瘍に関した病気あるいはそれらの治療に関連して 主として起こる。 鎮静効果あるいは麻酔効果を達成するために様々な治療が行われている。種々 のタイプの局部麻酔がその応用の位置を全身体の限られた部位に対して痛みの感 覚を取り除くために利用されている。阿片類(opioids)、例えばモルヒ ネのような他の薬剤が外科的手術に関して激痛を減じるために用いられている。 疼痛を減ずるために用いられる別のタイプの薬剤としては、バルビツール酸塩や ベンゾジアゼピンのような鎮静剤がある。これらの薬剤の多くのものは、呼吸や 循環に対して抑制作用のような副作用をもち、吐き気や嘔吐を催すので、多くの 種類の患者に対してこれらの薬剤の使用を制限している。さらに、使用した薬剤 の多くは患者にとって好ましくない催眠作用をもたらす。 非ステロイド系の抗炎症性薬剤は疼痛や炎症の治療に用いられている。この種 の化合物は、プロスタグランジン(prostaglandins)の合成や、 しばしば見られる胃粘膜を損傷するような副作用の予防に効き目がある。 この発明によれば、鎮痛剤として効果のある薬剤の調製にイノシトール三燐酸 のエステルを用いることによって、驚くべきことに、鎮静作用なくして疼痛を和 らげることができるのである。 この発明の好ましい実施態様において、薬剤は疼痛を予防すること、緩和する こと、そして除去することのために用いようとするものである。 この薬剤は、例えば次のような所見の下で疼痛を和らげるために用いることが できる。即ち、 火傷のような機械的あるいは化学的に引き起こされる組織損傷、物理的損傷 によって引き起こされる外傷、即ち創傷あるいは傷害。 外科あるいは手術に続く傷害。 腫瘍に関する所見。 関節炎症のような炎症性所見。 また、この薬剤は、疼痛の緩和が望ましい他の病気あるいは所見に用いると効 果的である。 この薬剤は、何ら副作用を示すことなく、そして何ら鎮静作用を示すことなく してすぐれた鎮静効果の働きをするものであり、このことは患者にとって非常に 有益なことである。 ヨーロッパ特許第179439号によれば、少なくとも1種のイノシトール三 燐酸の異性体を、薬効成分として含んでいる薬剤組成物が周知である。この特許 では、薬剤組成物の効果が血小板凝集等の異なる分野に対して示されている。 イノシトール三燐酸エステル類の生成及びその異なる異性体の単離については 、ヨーロッパ特許出願第0269105号に開示されている。 イノシトール三燐酸エステル類の治療的プロフィール(therapeuti c profile)は、多くの重要な点でイノシトール三燐酸のプロフィール と異なっている。脂肪親和性(lipophilicity)、溶解度及びpKA 値等の化学的性質が異なっており、それが化合物の効力及び選択性に影響して いる。 更に、イノシトール三燐酸エステル類については、酵素分解に対する感受性が 非常に低減されており、それによって持続時間が長くなっている。 この発明により使用される薬剤は、単位剤形(unit dosage fo rm)で存在することが適切である。このような単位剤形に適した投与形態は、 錠剤、顆粒剤あるいはカプセルである。また、錠剤及び顆粒剤に対しては、胃中 で制御できない加水分解が起こらないようにし、腸内で所望の吸収がなされるよ うに、エンテリックコーティング等の表面処理を容易に行うことができる。他の 適切な投与形態としては、緩速放出投与(slow release)及び経皮 吸収投与(transdermal admlnistration)がある。 この薬剤には、薬学的に許容できる通常の添加剤、賦形剤、及び/または、担体 が含まれていてもよい。また、錠剤または顆粒剤の腸内での分解を容易にする崩 壊剤が、錠剤または顆粒剤に含まれていてもよい。所定の場合、特に、急性の場 合には、静脈投与用として溶液の単位剤形を使用することが好ましい。他に、投 与形態としてこの化合物を含む懸濁液を用いることが好ましい場合もあり得る。 また、この薬剤は、添加剤、賦形剤、または担体を使用せずに、イノシトール 三燐酸エステル類等だけで構成されるようにすることもできる。 この薬剤は、各々が実質的に純粋な形態で存在する1以上の特定のイノシトー ル三燐酸エステル類の異性体から構成されるか、又はこれを含むものとすること ができる。すなわち、異なる異性体を実質的に純粋な形態で互いに分離すること ができる。この実質的に純粋な形態とは、異性体が、例えば、82〜100%や 85〜100%、好ましくは90〜100%というような80〜100%の純度 を有していることを意味するものである。異性体を純粋な形態で生成することが できるため、当然、これらの異性体をどの様な比率ででも混合することができる 。 大抵の場合において、この発明による薬剤の調製に使用されるイノシトール三 燐酸エステルは、無機物のバランス(mineral balance)に悪影 響を及ぼさないように塩の形態で存在することが適切である。この塩は、ナトリ ウム、カリウム、カルシウム又はマグネシウムの塩か、これらの塩の2種類以上 を混合したものからなるものであることが好ましい。 また、上記した理由により、この薬剤に、カルシウム、亜鉛又はマグネシウム と鉱酸又は有機酸との塩のうち少なくとも1種類の薬学的に許容できる塩を余分 に添加するとよい。このことは、特に、上記の鉱物が不足しがちな高齢者に有益 である。 人間の患者に薬剤投与する場合には、薬剤を様々な量で動物に投与した結果に 基づいて、当業者により適切な服用量が常套的に決められる。人間に対する推奨 服用量は、0.1〜1000mg化合物/日/kg体重の範囲内であり、特に、 0.1〜200mg化合物/日/kg体重である。 動物実験では、マウスに静脈注射で300mg/kg体重の高投薬量のイノシ トール三燐酸エステル類を投与した後でも、何ら毒性作用は見られなかった。 通常、この薬剤は、1回の投薬量当たり、例えば、0.05〜1.3g、好ま しくは、0.1〜1gというように、0.01〜1.5gの上記化合物を含んで いる。 この発明により使用される組成物は、次の構造式を持つイノシトール三燐酸エ ステル類に対応する以下の化合物の少なくとも1つ、場合によっては、2以上の 化合物を含んでいる。即ち、 ここでR1、R2及びR3は隣位であり、全て、 このときAは、 (1) 1〜24個の炭素原子を含む直鎖または枝分かれ(分枝)鎖アルキル (2) 3〜16個の炭素原子を含むシクロアルキル (3) 2〜24個の炭素原子を含むアルケニル (4) 5〜16個の炭素原子を含むシクロアルケニル (5) 6〜24個の炭素原子を含むアリール (6) 7〜48個の炭素原子を含むアラルキル (7) 7〜48個の炭素原子を含むアルカリール (8) 8〜48個の炭素原子を含むアラルケニル (9) 8〜48個の炭素原子を含むアルケニルアリール (10) 酸素、窒素または硫黄のうち少なくとも1つの原子を含むヘテロ環 なお、上記物質(1)〜(10)は、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、アリ ールオキシ、ハロ、シアノ、イソシアノ、カルボキシ、エステル化カルボキシ、 アミノ、置換アミノ、ホルミル、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、スルフ ィニル、スルホニル、ホスフィノ、ホスフィニル、ホスホニル、メルカプト、ア ルキルチオ、アリールチオ、シリル、シリルオキシ、シリルチオ、ニトロ、また は、アジドで置換されることもあれば、置換されないこともある。 (11) カルボキシ (12) エステル化カルボキシ (13) アミノ、または、 (14) 置換アミノ である。 また、R4、R5及びR6は隣位であり、全て、 このときR7及びR8は同じであるか、または、異なるものであり、 (1) 水素 (2) 1価、2価または3価のカチオン である。 更に、Xはミオーイノシトール又はその立体配置異性体(configura tion isomer)のラジカルである。 置換基Aは、R1、R2及びR3の全てについて同じであってもよいし、上記定 義に従ったそれぞれ異なる構造を有するものであってもよい。 この発明の別の推奨実施例においては、R1、R2及びR3は隣位であって、全 てが、 ここでnは1〜10の整数であり、好ましくは、2〜4である。 ここでnは1〜10の整数であって、R9は置換または未置換の、直鎖又は分 枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルカリールである。好ましく は、nは2〜4であり、R9はメチル、エチルまたはプロピル等の低級アルキル である。 ここでn及びmは1〜10の整数であって、Yは酸素または硫黄である。好ま しくは、nは1であり、mは2〜4である。 ここでn及びmは1〜10の整数であって、Yは酸素または硫黄であり、また 、R9は置換または未置換の、直鎖又は分枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリ ールまたはアルカリールである。好ましくは、nは1でmは2〜4であり、R9 はメチル、エチルまたはプロピル等の低級アルキルである。 ここでnは1〜10の整数であって、R9は置換または未置換の、直鎖又は分 枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキルである。好ましくは 、nは1又は2であり、R9はメチル、エチルまたはプロピル等の低級アルキル で ある。 ここでnは1〜10の整数であって、R10は水素、または、置換または未置換 の、直鎖又は分枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキルであ る。好ましくは、nは2又は3であり、R10は水素、または、メチル、エチルま たはプロピル等の低級アルキルである。 ここでnは1〜10の整数であって、R9は置換または未置換の、直鎖又は分 枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキルである。好ましくは 、nは1であり、R9はメチル、エチルまたはプロピル等の低級アルキルである 。 ここでnは1〜10の整数であって、R9は置換または未置換の、直鎖又は分 枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキルであり、R10は水素 、または、置換または未置換の、直鎖又は分枝鎖アルキル、シクロアルキル、ア リールまたはアラルキルである。好ましくは、nは1であり、R9はメチル、エ チルまたはプロピル等の低級アルキルであり、R10は水素である。 ここでnは1〜10の整数であって、R9は置換または未置換の、直鎖又は分 枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキルであり、R10は水素 、または、置換または未置換の、直鎖又は分枝鎖アルキル、シクロアルキル、ア リールまたはアラルキルである。好ましくは、nは1であり、R9はメチル、エ チ ルまたはプロピル等の低級アルキルであり、R10は水素である。 ここでnは1〜10の整数であって、R9は置換または未置換の、直鎖又は分 枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキルである。好ましくは 、nは1であり、R9はメチル、エチルまたはプロピル等の低級アルキルである 。 ここでZ1は、置換または未置換の、CH(CH22、CH(CH23、CH (CH24、CH(CH25、CH(CH26、又は、CH(CH22(CH)2 等のシクロアルキルである。 ここでZ1は、置換または未置換の、CH(CH22、CH(CH23、CH (CH24、CH(CH25、CH(CH26、又は、CH(CH22(CH)2 等のシクロアルキルであり、nは1〜10の整数である。好ましくは、nは1 である。 ここでZ2は、置換または未置換の、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アン トラセニル又はフェナントレニルである。 ここでZ2は、置換または未置換の、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アン トラセニル又はフェナントレニルであり、nは1〜10の整数である。好ましく は、nは1である。 ここでZ3は、置換または未置換の、以下のようなヘテロ環式化合物である。 ここでZ3は、置換または未置換の、以下のようなヘテロ環式化合物である。 ここでn及びmは1〜10の整数であって、R9は置換または未置換の、直鎖 又は分枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカリールであり、R10及 びR11は水素、または、置換または未置換の、直鎖又は分枝鎖アルキル、シクロ アルキル、アリール、アルカリールである。好ましくは、nは1または2であり 、mは2または3であり、R9は低級アルキルであり、R10及びR11は水素であ る。 (18) −O−アセチル、−O−プロピオニル、−O−ブチリル、−O−イソ ブチリル、−O−(4−アセトキシ)ブチリル、−O−バレリル、−O−イソバ レリル、−O−(4−プロピオニルオキシ)バレリル、−O−ピバロイル、−O −ヘキサノイル、−O−オクタノイル、−O−デカノイル、−O−ドデカノイル 、−O−テトラデカノイル、−O−ヘキサデカノイル、または、−O−オクタデ カノイル (19) −O−メチルカルバモイル、−O−エチルカルバモイル、−O−プロ ピルカルバモイル、−O−ブチルカルバモイル、−O−フェニルカルバモイル、 ーO−ベンゾイルカルバモイル、−O−(2−アセトキシ)ベンゾイルカルバモ イル、−O−(2−プロピオニルオキシ)ベンゾイルカルバモイル、または、ク ロロスルホニルカルバモイル である。 上記に開示した式は、イノシトール部分が、ミオ−イノシトール、シス−イノ シトール、エピ−イノシトール、アロ−イノシトール、ネオ−イノシトール、ム コ−イノシトール、カイロ−イノシトール及びシロ−イノシトールからなる群か ら選択されているイノシトール三燐酸の特定のエステル類を示している。 この発明の1つの推奨実施例では、鎮痛剤として効果のある薬剤の調製に使用 される化合物は以下の構造式を有している。 ここでR1、R2及びR3は隣位であり、全て、 このときAは、 (1) 1〜24個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖アルキル (2) 3〜16個の炭素原子を含むシクロアルキル (3) 2〜24個の炭素原子を含むアルケニル (4) 5〜16個の炭素原子を含むシクロアルケニル (5) 6〜24個の炭素原子を含むアリール (6) 7〜48個の炭素原子を含むアラルキル (7) 7〜48個の炭素原子を含むアルカリール (8) 8〜48個の炭素原子を含むアラルケニル (9) 8〜48個の炭素原子を含むアルケニルアリール (10) 酸素、窒素または硫黄のうち少なくとも1つの原子を含むヘテロ環 なお、上記物質(1)〜(10)は、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、アリ ールオキシ、ハロ、シアノ、イソシアノ、カルボキシ、エステル化カルボキシ、 アミノ、置換アミノ、ホルミル、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、スルフ ィニル、スルホニル、ホスフィノ、ホスフィニル、ホスホニル、メルカプト、ア ルキルチオ、アリールチオ、シリル、シリルオキシ、シリルチオ、ニトロ、また は、アジドで置換されることもあれば、置換されないこともある。 (11) カルボキシ (12) エステル化カルボキシ (13) アミノ、または、 (14) 置換アミノ である。 また、R4、R5及びR6は全て、 このときR7及びR8は同じであるか、または、異なるものであり、 (1) 水素 (2) 1価、2価または3価のカチオン である。 この発明のこの実施例で予期される化合物は、ミオ−イノシトール三燐酸のエ ステル類であり、推奨される化合物は、D−ミオ−イノシトール−1,2,6− 三燐酸のエステル類である。 この発明は、次の実施例によってさらに説明される。実施例1は、静脈投与用 のミオ−イノシトール三燐酸エステルの溶液の生成について示したものであり、 実施例2〜6は、ミオ−イノシトール三燐酸の種々のエステルの生成について示 したものであり、実施例7と8は、疼痛を和らげるためにミオ−イノシトール三 燐酸エステルの果たす効果を示したものである。実施例1 D−3,4,5−トリ−O−ヘキサノイル−ミオ−イノシトール−1,2,6 −三燐酸(PP10−202)のナトリウム塩の注射溶液 PP10−202のナトリウム塩0.5gと塩化ナトリウム0.77gを98 .73mlの注射用の水に溶解させて、人間又は動物への注射に適した溶液を生 成した。実施例2 1.92mmolの酸の形態のD−ミオ−イノシトール−1,2,6−三燐酸 (IP3)を、残留する水を除去するために蒸発させた後、25mlのジメチル ホルムアミド(DMF)に溶解させた。1.24gのトリエチルアミンを添加し た後、蒸発させて1.15gの4−(ジメチルアミノ)−ピリジンを加えた。こ の溶液に、100mlの塩化ジメチレン(dimethylene chlor ide)に溶解させた5.30gの4−アセトキシ酪酸無水物を30分間にわた って加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した後、蒸発させて乾燥した。 この残留物を100mlのメタノールに溶解させ、3×20mlのヘプタンで (20mlのヘプタンを3回使用して)抽出した。メタノール部分(metha nol−fraction)を蒸発させて、残った生成物をNMRで分析した。 構造決定及びNMRにより、この化合物はD−3,4,5−トリ−O−(4−ア セトキシブチリル)−ミオ−イノシトール−1,2,6−三燐酸であることがわ かった。実施例3 実施例2で述べた手順と同様の実験において、以下のD−ミオ−イノシトール −1,2,6−三燐酸のエステルを良好な収率で合成した。 D−3,4,5−トリ−O−プロピオニル−ミオ−イノシトール−1,2,6 −三燐酸 D−3,4,5−トリ−O−ブチリル−ミオ−イノシトール−1,2,6−三 燐酸 D−3,4,5−トリ−O−イソブチリル−ミオ−イノシトール−1,2,6 −三燐酸 D−3,4,5−トリ−O−(4−ヒドロキシ)ペンタノイル−ミオ−イノシ トール−1,2,6−三燐酸 D−3,4,5−トリ−O−ドデカノイル−ミオ−イノシトール−1,2,6 −三燐酸実施例4 1.4gのD−ミオ−イノシトール−1,2,6−トリス(N−エチルジイソ プロピルアンモニウムハイドロゲンホスフェート)(D−myo−inosit ol−1,2,6−tris(N−ethyldilsopropyl amm onium hydrogenphosphate))を15mlの塩化メチレ ンに溶解させた。1.59gの無水ヘキサン酸、1.4mlのN−エチルジイソ プロピルアミン及び403mgの4−(ジメチルアミノ)ピリジンを加えて反応 混合物を40℃で16時間攪拌した。蒸発により溶媒を除去し、残留物に15m lのテトラヒドロフランと20mlの水を加えた。 生成した懸濁液を、溶離剤として水を用いてイオン交換クロマトグラフィ(D owex 50W−X8)で精製した。この溶出液を炭酸水素ナトリウムで中和 し、水を除去した。残留物をNMRで同定したところ、D−3,4,5−トリ− O−ヘキサノイル−ミオ−イノシトール−1,2,6−三燐酸であることがわか った。実施例5 5gのD−ミオ−イノシトール−1,2,6−三燐酸のN−エチルジイソプロ ピルアミン塩を、100mlの塩化ジメチレンに溶解させた。1.44gの4− (ジメチルアミノ)ピリジンと5mlのエチルジイソプロピルアミンを加えた後 、5.75mlのフェニルイソシアネートを60分かけて滴下して加えた。この 反応混合物を室温で6時間攪拌した後、蒸発させて乾燥した。残留物を30ml のテトラヒドロフランと6mlの水に溶解させた後、H+の形態のカチオン交換 樹脂で処理した。生成物を200mlの水で溶離して、pHが5.8になるまで 炭酸水素ナトリウムで処理した。濾過後、上澄みを蒸発させて乾燥し、NMRで 分析した。この化合物はD−3,4,5−トリ−0−フェニルカルバモイル−ミ オ−イノシトール−1,2,6−三燐酸であると同定された。実施例6 実施例5で述べた手順と同様の実験において、以下のD−ミオ−イノシトール −1,2,6−三燐酸のカルバメート類を良好な収率で合成した。 D−3,4,5−トリ−O−(2−アセトキシ)ベンゾイルカルバモイル−1 ,2,6−三燐酸 D−3,4,5−トリ−O−ブチルカルバモイル−1,2,6−三燐酸 D−3,4,5−トリ−O−メチルカルバモイル−1,2,6−三燐酸実施例7 D−3,4,5−トリ−O−ヘキサノイル−ミオ−イノシトール−1,2,6 −三燐酸(PP 10−202)の鎮痛効果を調べるために、グループ当り10 匹の動物のうち、2つのグループの鼠を用いた。 対照実験グループには1回の服用量の塩類(saline)を静脈内に投与し、 一方他のグループにはPP 10−202のナトリウム塩の1回の服用量である 80mg/kgを投与した。静脈内投与後、直ちに各鼠に酢酸の1%(w/w) 溶液1mlを腹膜腔内注射した。この処置の直後に各動物を個々の観察室内に置 き、25分の期間の間に結果として引き出される苦悩の数を記録した。観察期間 後、動物は頚部の脱臼によって殺した。観察期間中の苦悩の数値は動物(鼠)が 経験した苦悩の表現である。対照実験グループはその期間中に平均48の苦悩の 数値を示したが、PP 10−202の投与を受けたグループは期間中に平均6 の苦悩の数値であった。 この結果は、PP 10−202を投与すると、苦痛が十分に和らげられるこ とを示している。実施例8 実施例7で述べた手順と同様の実験において、D−3,4,5−トリ−O−プ ロピオニル−ミオ−イノシトール−1,2,6−三燐酸(PP10−305)の 鎮痛効果を決定した。 PP 10−305を受けた動物の苦悩の数値は23%に減少し、この化合物が 鎮痛効果のあることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 鎮痛剤として効果のある薬剤を調製するためのイノシトール三燐酸エステ ルの使用。 2. 疼痛を予防し、緩和し、あるいは除去することのための薬剤の調製にイノ シトール三燐酸エステルの使用。 3. 前記イノシトール三燐酸エステルが塩の形態をとっている、請求項1及び 2のいずれか1つに記載の使用。 4. 前記イノシトール三燐酸エステルが、ナトリウム、カリウム、カルシウム 、あるいは亜鉛の塩である、請求項3に記載の使用。 5. 前記イノシトール三燐酸エステルが、ミオ−イノシトール三燐酸のエステ ルである、請求項1及び2のいずれか1つに記載の使用。 6. 前記イノシトール三燐酸エステルが、D−ミオ−イノシトール−1,2, 6−三燐酸のエステルである、請求項1及び2のいずれか1つに記載の使用。 7. 前記薬剤が、錠剤、顆粒剤、カプセル、溶液又は懸濁液を含む単位剤形を とっている、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の使用。
JP7514991A 1993-11-22 1994-11-18 鎮痛薬剤の調製のためのイノシトール三燐酸エステルの使用 Pending JPH09505580A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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