JPH09509046A - トランスジェニックマウス - Google Patents

トランスジェニックマウス

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JPH09509046A
JPH09509046A JP7515252A JP51525294A JPH09509046A JP H09509046 A JPH09509046 A JP H09509046A JP 7515252 A JP7515252 A JP 7515252A JP 51525294 A JP51525294 A JP 51525294A JP H09509046 A JPH09509046 A JP H09509046A
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JP7515252A
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ジョン ハーディー
カレン ダフ
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ユニヴァーシティ オブ サウス フロリダ
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Abstract

(57)【要約】 ヒト変異タンパク質配列を発現するマウスの製法であって、該方法は、a)酵母の人工的な染色体内に含まれる遺伝子の一部または全体を得、b)相同組み換えによって、該酵母の人工的な染色体内に所定の変異遺伝子配列を導入し、c)トランスジェニック体を利用して、該変異遺伝子を胚幹細胞に挿入し、およびd)該幹細胞を胚盤胞に注入して、該ヒトタンパク質配列を発現するトランスジェニックマウスを誘発する工程を含む。上記方法により製造されるトランスジェニックマウスおよび上記方法によって生成された変異酵母の人工的染色体をも開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 トランスジェニックマウス 技術分野 本発明は、非ヒトトランスジェニック動物に関し、詳細には、突然変異タンパ ク質配列を発現するマウスの作製方法に関する。 発明の背景 ここ数年にわたって、アルツハイマー病の病因及び病状の解明が進められてき た。最近、アミロイド前駆体タンパク質(APP)中の突然変異がアルツハイマ ー病の一因であることが判明した1。これらの突然変異の1つの作用機序及びア ルツハイマー病及びダウン症候群の予想される一因はβ−アミロイドの過剰生産 であると考えられる3,4。従って、少なくともこれらの病因によるアルツハイマ ー病においては、特有の病状の全てがAPPミス代謝により誘導されるらしいと 推定することができる5,6。 トランスジェニックマウスにおいてアルツハイマー病のモデルを治療するよう に設計された実験は、これまでほとんど不成功であった。かかる失敗は、導入遺 伝子の低レベルな発現及び/又は発現の不正確な時間的/空間的パターン及び/ 又は間違ったAPP誘導転写の発現であると説明されてきた。文献にはcDNA トランスジェニックマウスでの病原性変異体の使用の報告はないが、おそらく上 記で論じた同じ理由のために突然変異APP配列を有するcDNA導入遺伝子が アルツハイマー病理学を進展させなかったことは広くうわさされている。 上記課題のために、アルツハイマー病のような疾患の発病の理解は、主にこれ らの疾患のトランスジェニックモデルを作ることが困難であることから進行が遅 かった。即ち、かなり効率のよいプロトコールがマウスの遺伝子をノックアウト するために開発されたが7、遺伝子に微妙な突然変異を導入することは困難であ り、ミスセンス劣性突然変異の作用又は優性突然変異の作用のモデルを作ること は困難であった。ES細胞内のマウス遺伝子に微妙な突然変異を挿入するために “ヒットアンドラゾ”方法の使用がわずかに報告されている8,9。 最近、コピー依存、部位依存方法で発現される酵母人工染色体(YAC)導入 遺伝子を使用するトランスジェニックテクノロジーの分野が開発されてきた10,1 1,12,13 。これによれば、YAC導入遺伝子は未変性遺伝子の発現に類似してい なければならない。従って、本発明者らは、機能分析において、特に、未変性遺 伝子がノックアウトされた動物だけでなく導入遺伝子としてこれらの遺伝子の潜 在的使用を確認した。 YACは、酵母中にクローン化される典型的には100kb〜1.5Mbの大 きなDNAセグメントである。YACベクターの能力があることから、イントロ ン因子及び遠隔調節因子を有する全遺伝子を含む大きなDNAセグメントをクロ ーン化するために用いられる。従来の導入遺伝子と異なり、YACは正しい時間 的、空間的及び転写分配をもって発現する。これは、他のトランスジェニック技 術でプロモーター及び調節因子等として用いられた未変性でない挿入因子とは反 対に、遺伝子が未変性制御因子によって制御されることから達成される。これら の技術は、APP遺伝子24並びにチロシナーゼ遺伝子及び重鎖免疫グロブリン遺 伝子に適用されてきた。 上記の観点から、突然変異タンパク質配列を発現するマウスを作製する方法を 誘導する技術、特に、YAC導入遺伝子技術を開発することが望ましい。本発明 者は、突然変異をYACに挿入してトランスジェニックマウスの開発に使用する ことができる幹細胞を誘導するためにYAC技術と共に“ポップイン/ポップア ウド”法16を特に適応させた。かかるマウスは、アルツハイマー病のモデルとし て用いることができる。同様の方法は、他のヒト疾患についても用いられる。更 に、かかるマウスは、アミロイド前駆体タンパク質に関連した病因及び病状を有 する種々の疾患の潜在的薬剤を試験するために用いることができる。 発明の要約 本発明によれば、突然変異タンパク質配列を発現する所定の突然変異を含む部 分的又は全部の遺伝子を得る工程及び酵母人工染色体(YAC)トランスジェニ ックマウスを使用して該遺伝子を胚幹細胞に挿入する工程により突然変異タンパ ク質配列を発現するマウスを作製する方法が提供される。突然変異は、相同的組 換えによりYACに導入される。突然変異タンパク質配列を発現するトランスジ ェニックマウスを誘導するために、幹細胞が胚盤胞に注入される。 本発明は、更に、前述の方法によって作られたトランスジェニックマウスを提 供するものである。 本発明は、更に、突然変異ヒトアミロイド前駆体タンパク質(APP)配列を 発現することを特徴とする表現型を有するトランスジェニックマウスを提供する ものである。 本発明は、また、突然変異タンパク質配列を発現する所定の突然変異を含む部 分的又は全部の遺伝子を得る工程及びYACトランスジェニックマウスを使用し て遺伝子を胚幹細胞に挿入し、もって、マウスゲノムに突然変異を導入する工程 によって修飾されたマウス胚幹細胞を提供するものである。 本発明によれば、アルツハイマー病に罹患しているヒトに見いだされる突然変 異APPを発現することによりアルツハイマー病の動物モデルとして特に使用す ることができるマウスを誘導する方法が提供される。 更に、本発明は、動物モデルの形で或いは当業者に周知の方法に従って形質転 換された細胞の形でさえ、潜在的薬剤を薬理学に関して試験しかつ十分に確認さ れた薬剤を使用してその改変した細胞の生理的及び生化学的パラメーターを試験 するための伝達体として使用することができ、これらの手順の全てがアルツハイ マー病に罹患しているヒトの薬力学をよりよく確認するために使用される。かか る手段は、潜在的治療法を設計、誘導及び試験するために薬理学者等によって用 いられる。 図面の簡単な説明 本発明の他の利点は、本発明が下記の詳細な説明について添付の図面と共に考 えた場合に更によく理解されるようになるので容易に理解されるであろう。 図1は、本発明に従って行われた組込み(ポップイン)及び切除(ポップアウ ト)組換え結果の成果を示す実験の概略である。 図2は、ポップインクローンC5及びポップアウトクローンC2及びC3のP CR分析であり、各プライマーセットに対して2回のPCR反応が生じ、各2回 のうち1回はBC1Iで消化された。 図2Aは、レーン1〜7ポップインクローンC5:レーン1プライマーセット 2(配列番号:3、4)非切断、レーン2、プライマーセット2切断、レーン3 プライマー3R/2F(配列番号:6、5)非切断、レーン4、プライマー3R /2F、切断、レーン5、プライマーセット3(配列番号:5、6)非切断、レ ーン6、プライマーセット3切断、レーン7プライマーセット4(配列番号:7 、8)非切断を示す。 図2Bは、レーン8〜15ポップアウトクローンC2(変異体)及び3(野性 型):レーン8クローンC2プライマーセット2非切断、レーン9クローンC2プ ライマーセット2、切断、レーン10クローンC3プライマーセット2非切断、 レーン11クローンC3プライマーセット2切断、レーン12クローンC2プラ イマー3R/2F非切断、レーン13クローンC2プライマー3R/2F切断、 レーン14クローンC3プライマー3R/2F非切断、レーン15クローンC3 プライマー3R/2F切断、レーン16 1kbラダー(BRL)を示す。 図3は、YACクローンのサザンブロット分析であり、ポップアウト変異体ク ローンC2は改造されたYAC9及び消化されていない未変性YAC(B142 F9)と共に行われた。 図3Aは、BssHIIで消化されたものである。 図3Bは、BioRad サイズマーカー(S.cerevisiae及びλコンカテマー)と比 較した電気泳動を示し、消化されていないYACが約650kbでありかつBs sHIIフラグメントが約200kbであることがわかった。 発明の詳細な説明 本発明は、一般的には、突然変異タンパク質配列を発現するマウス又は他の非 ヒト動物を作製する方法を提供するものである。ヒト発病の動物モデルとして使 用する場合、ヒト病状に密接に類似しかつ薬力学及び潜在的治療法の速度論を予 想することができる哺乳動物が通常選ばれる。更に、かかる動物は疾患の発生並 びに疾患及び疾患制御の他の態様を研究するために使用することができる。本発 明は、好ましくはマウスモデルの作製に関するが、他の動物も用いられる(例え ば、ラット)。 本発明は、更に詳細には、突然変異ヒトタンパク質配列を発現するマウスを作 製する上記方法に関する。用途は、突然変異がヒト病原性タンパク質配列を発現 することができるヒト病原性突然変異であるマウスモデルの発生において本発明 から誘導することができる。好ましくは、本発明は、APPミス代謝によって誘 発されたアルツハイマー病に特有の病状に関する。 再配列されていないヒトAPP(hAPP)遺伝子20において特定の突然変異 の例は、病原性APP突然変異APP670/117及びAPP717Val>I le18である。他の突然変異した遺伝子が、突然変異タンパク質配列を発現する 他のマウス及び他の哺乳動物モデルを誘導するために本発明に従って用いること ができることは当然のことである。例えば、突然変異タンパク質配列を発現する 本発明に従って用いられる他の配列はALSのモデルとしての突然変異スーパー オキシドジスムターゼ及び嚢胞性線維症のモデルとしての突然変異CFTRであ る。もって、突然変異タンパク質配列を発現する所定の突然変異を含むかかる部 分的又は全部の遺伝子を得るか又は発生させることができる。例えば、本発明に よれば、再配列されていないhAPP遺伝子は下記で詳述されかつRothstein16 に述べられているように“ポップイン/ポップアウト”法を用いて突然変異され る。このRothsteinの参考文献に開示された手法を参考として本明細書中に引用 する。 ポップイン/ポップアウト法は、突然変異遺伝子フラグメントをYACに挿入 するために相同的組換え技術を使用する一例である。次に、YACトランスジェ ニックマウスを使用して突然変異YACをマウス胚幹細胞に、もってマウスに導 入することができる。 更に詳細には、“ポップイン/ポップアウト”法では、ウラシル原栄養を生じ る組込み結果を選ぶためにURA3が用いられた。組換え切除結果は、5−フル オロオロト酸(5−FOA)を用いてURA3遺伝子に対して負の選択をするこ とにより選ばれる。この方法には、宿主酵母菌株がウラシル依存性であることが 必要である(URA3遺伝子座によってコードされた酵素オロチジン−5′−リ ン酸塩脱炭酸酵素を必要とする)。これには、ベクター内のURA3遺伝子が当 業者に既知の改造法により他の選択可能なマーカーで破壊されることが必要であ る18。“ポップイン/ポップアウト”法は、挿入断片をニワトリグロビン遺伝子 を含む38kbYACに入れるために用いられた1。この手順において、URA 3は正及び負双方の選択可能なマーカーとして用いられる。プロトコールは、図 1に一般的に示されている。pRS406/APP構築物とCelIIとを線状 化すると、YACの相同な位置で組換えを促進する組換え促進端を生じる。効率 のよい相同的組換えは、600pb相同領域の3′端から85bp及び突然変異 から118bpの位置で線状化された領域内で起こることが判明した。構築物を 単一相互乗換えにより組込むと、YAC内のエキソン17領域の重複が生じる。 重複したエキソン17領域は、相互乗換えの位置によっては突然変異体或いは野 性型エキソンの切除を生じる自然染色体内組換え結果を受けることができる。Y AC組換え結果を評価するために他の選択系を用いることができることは当然の ことである24。 たいていのYACライブラリーの構築に用いられるベクター、pYAC4も選 択可能なマーカーとしてURA3を使用する。従って、プロトコールの第1段階 は、改造するベクターpRV1で達成することができるベクターアームでのUR A3遺伝子座の破壊である18。この手順により、リシン原栄養の選択可能マーカ ーがURA3遺伝子座YACアームに挿入される。これにより、酵母がウラシル からリシン原栄養に変換される。具体的な方法は、下記実験の項で記載される。 APP670/1突然変異を含有及びAPP717突然変異を含有する特定の hAPPYACが作成された。当該技術において既知の方法により、他の突然変 異及びAPP670/1とAPP717突然変異との組合わせのような突然変異 の組合わせを取込む他のYACを作成することもできる。 本発明に従って用いられるYACの例は、B142F9である(セントルイス YACライブラリーの命名)。YACB142F9は、以前には全ヒトAPP遺 伝子を約200kbの上流配列及び150kbの下流配列と共に含むことが示さ れた14,16。B142F9は例として用いられるが、大体においてYACはその ように修飾される。 ヒトAPP配列を発現することを特徴とする表現型を有するトランスジェニッ クマウスを発生させることに関して、下記プロトコールが用いられる。ベクター アームのura3遺伝子は、YAC含有酵母をウラシルからリシン原栄養に変換 するために破壊される。コドンAPP670及び671に突然変異を含むエキソ ン16及びAPP717に突然変異を含有するエキソン17は、Yoshikaiらから 誘導された配列情報を用いてura3遺伝子を含有する酵母シャトルベクター中 にクローン化される20。YAC含有酵母は線状化構築物で形質転換され、無ウラ シル培地中に選択される(ポップイン結果)。ポップアウト結果は、下記に詳述 されるように、5−FOAを使用して選択される。突然変異を含みかつ再配列さ れていないYACが選択される。 本発明に従って行われる具体的な方法は次の通りである。 YAC含有酵母は、記載されているように栄養ブイヨン中で発育されパルスフ ィールド電気泳動用に調製される21。YAC及び他の酵母染色体はパルスフィー ルドゲル電気泳動によって分離される。YACはゲルから切断され、ゲルアガロ ースはβ−アガラーゼで消化される。全段階においてYACが剪断されないよう に注意する。 C1細胞が用いられ、培養される。用いられる他の幹細胞の例は、AB1、D 3、E14又は本発明に従って生殖系列に分配することができる他のES細胞で ある。他の細胞系も当業者によって用いられることは当然のことである。細胞は 、ネオマイシン線維芽細胞支持細胞層の培養内に維持される22。ネオマイシン耐 性線維芽細胞系を用いるための論拠は、これらの支持細胞が選択手順を生存する ことである(下記参照)。 幹細胞は、リポフェクション前日に35mmウェルに移される。800ngの精製 YACDNAを、12ngpPGK−neo(選択可能マーカー)と共にOpti MEMTM(BRL)で100μlに希釈された10μg のTransfectamTM(Promeg a)とプラスチック管中で1時間複合体を形成する。YAC/pPGD−neo/ 脂質複合体をES培地(BRL)で10倍に希釈し、排出されたES細胞に加え る。これらを一晩インキュベートする。この手順の論拠は、細胞の部分がネオマ イシン耐性を与えるプラスミドとYACDNAの双方を含むDNAを溶解するこ とである。次に、ネオマイシン耐性細胞が選択される。 次いで、細胞を、G418(ネオマイシン耐性遺伝子がない場合には有害な、ネオ マイシン類似体)の存在下で、2週間成育させる。耐性細胞を収穫し、増殖させ る。これら細胞の殆ど全てが、その内部に組み込まれた該ネオマイシン耐性遺伝 子(pPGK-neoによってコードされる)をもつであろう。該細胞の一部は、その中 に組み込まれた該YAC をももつであろう。次に、これら細胞を、ヒトエキソン17 の存在に関する、PCR スクリーニングによるYAC DNA の組み込みにつきスクリー ニングする。これは効果的なスクリーニングプロトコールであり、このことは、 各コロニーを個別にスクリーニングする必要はなく、従って多くのコロニーを迅 速にスクリーニングすることが可能となることを意味する。次いで、このスクリ ーニングに関して正のコロニーを、前に記載された方法によって、APP の他のエ キソンにつきスクリーニングして、該YAC 全体が該細胞中に組み込まれたか否か を確認する23。 該YAC の組み込みに関する初期のスクリーニングは、PCR 法によって実施され ており、そこではまず選択されたAPPエキソンおよび該APP プロモータ8,23のPCR 分析が行われる。また、ALU-PCR(これはヒトDNA の存在下でのみPCR バンドを与 える)を実施し、かつ該幹細胞の該ALU-PCR プロフィールを、元のYAC のプロフ ィールと比較する。該全hAPP遺伝子を含むと考えられる細胞系を、これらが完全 なYAC を含むか否かを知るために(YACベクターアーム(vector arms)をスクリー ニングすることにより)、更に特徴付けする。全ての該hAPPエキソンおよびプロ モーターを含有する細胞系をパルスフィールドゲル電気泳動法にかけて、該遺伝 子を、固定化DNA に対するAPP のハイブリダイゼーションによりマッピングして 、該YAC 中の該遺伝子のマップと比較することができる。 また、これらの細胞系を、以下に記載するように、hAPP695、hAPP751 およびh APP770の、そのマウスの等価物からの識別アッセイ(differential assay)を可能 とする配列を含む、hAPP特異的配列に関するS1ヌクレアーゼ保護アッセイによっ て、該hAPP遺伝子の発現につき検討する。異なるヒトイソ型の相対比を、該マウ スイソ型の該比と比較する。この実験は、該マウス細胞が該マウス転写体をプロ セッシングするのと同様な方法で、該細胞が該hAPP転写体をプロセッシングする か否かを示すある指標を与える。 マウス株C57 胚盤胞を卵管のフラッシング(flushing)によって単離する。該胚 盤胞を幹細胞と共に注入し、かつ標準的な技術22によって疑似妊娠C57 保育器に 転移させる。外皮の色を、どの動物が該幹細胞由来の細胞を高率でもつかを決定 するための識別子として使用する。というのは、C57 マウスの外皮は黒色である が、該幹細胞が由来とする細胞系は、外皮の色において縞模様状であるからであ る。大量の幹細胞由来の成分をもつと考えられる該マウスを、FVB マウスと交尾 させ、どの動物が該幹細胞由来のものであるかを決定するために、外皮の色を利 用する。該C57 マウスが該トランスジェニック動物の生殖細胞系に寄与しないよ うに、この増殖プロトコールを選択する。というのは、高齢のC57 マウスがその 脳に細胞含有物をもち、これがアミロイド沈着物と誤認される可能性があること が、プライス(Price)等によって示されているからである。 該幹細胞由来の該マウスは、少なくとも以下の方法で解析される。 1)該hAPP遺伝子の完全性は、該幹細胞に関連して上記した如き、PCR および パルスフィールドゲル電気泳動法によって解析される。 2)hAPPの発現の組織特異的細胞パターンを、S1ヌクレアーゼ保護29およびRT -PCR29により解析する。該hAPP遺伝子の発現を、同一のサンプル中の固有の遺伝 子の発現と比較して、該hAPP遺伝子が該固有遺伝子と同様な方法でプロセッシン グされるか否かを決定する。 3)これらのマウスを、3カ月、9カ月および18カ月における「ヒト−様」の 神経病理に関する病理につき検査する。 以下の実験は、変異体構築、特異的な「ポップ−イン(pop-in)」、「ポップ− アウト(pop-out)」法を利用したYAC 中におけるかかる構築物の組み込み、およ びかかる形質転換された幹細胞の機能的応答能に関して、本発明の利用可能性を 立証している。 上で詳細に論じた技術を利用することにより、このような幹細胞を、胚盤胞へ の組み込みおよびトランスジェニック動物、例えば上記の特異的方法を利用した 上記のトランスジェニックマウスの誘導のために作成でき、あるいは変異YAC 含 有細胞(例えば、Cos)を、当分野で周知の手順によって、薬力学、薬物動態学お よび薬理学並びに関連するテスト手順のために利用できる。pRS406/APPエキソン17構築物の調製 PCR を利用して、APP 転写物770 のコドン717 のバリン−イソロイシン変異を 担持する発病群(F172)構成員由来のゲノムDNA の一部を増幅した。プライマー群 1(配列表Seq.ID.Nos.1,2)を標準的な100 μlPCR ミックスで使用して、 以下のように反復した。即ち、90℃にて5分間、94℃にて1分間、54℃にて1分 間、72℃にて1分間、(x35サイクル)、72℃にて10分間。 数回の反応で得たPCR 生成物をプールし、マジックPCR 処方物(MagicTMPCR pr eps)(プロメガ(Promega))を使用して精製した。該アンプリファイヤーを3時間H ind IIIで消化し、該生成物をマジッククリーンアップ(MagicTMclean up)カラム 上で精製した。このpRS406ベクターDNA(ストラタジーヌ(Stratagene))をもHin d IIIで3時間消化し、該反応を65℃にて10分間インキュベーションすることに より終了した。該ベクターのその後のリサーキュラリゼーション(recircularisa tion)を、全体で50分間の37℃でのCIAP処理(プロメガ(Promega))によって阻止 した。ほぼ等量(200 ng)の該ベクターおよび挿入断片を、T4DNA リガーゼレディ ー−ツー−ゴー(Ready-to-GoTM)キット(Pharmacia))を使用して、16℃にて45分 間連結した。該連結混合物の1/10を、DH5αサブクローニング有効性(subclonin g efficiency)能力細胞(BRL)を形質転換するのに使用し、該全形質転換混合物( その体積を100μlまで減少させた)を、アンピシリン(100μg/ml)、Xgalおよ びIPTG(プロメガ(Promega))LBを含有するL寒天プレート上に展開した。白色の コロニーを、後で利用するために、格子状に分割し、プライマー群2(配列表のS eq.ID.Nos.3,4)を使用して、爪楊枝で取り出したコロニーを直接PCR によっ てスクリーニングした。変異体の存在は、該未精製PCR 生成物のBclI(これは該 生成物を2つの等しいサイズのフラグメントに開裂する)による消化により確認 した。この消化生成物を、2%メタフォア(MetaphorTM)(FMC)/1% アガロースゲル 上で可視化した。これらの変異体コロニーを、アンピシリン(50 μg/ml)および マジックミニプレプ(MagicTMminiprep)カラム(プロメガ(Promega))を使用して精 製した該プラスミドDNA を補充したTB中で成育させた。このDNA を、ベーリンガ ーバッファーH中で、SalI(プロメガ(Promega))およびCelII(ベーリンガー(Boe hringer))両者0.5Uによって消化して、該フラグメントの配向を決定し た。 ゲノムDNA を、標準的なフェノール/クロロホルム抽出手順によって、または カラムを使用した方法29を利用することにより調製する。 該変異クローンの一つを、その全長に沿った両方向において配列決定した。そ の二本鎖鋳型DNA を調製25し、シーケンス(Sequence:登録商標)2.0 キット(USB) を使用して配列決定した。この反応の生成物を、6%シーカゲル(SequagelTM)ポリ アクリルアミドゲル(ナショナルダイアグノスティックス(National Diagnostic s))を介しての電気泳動によって分割した。配列決定用プライマー(2μM におけ る)は、第1表に掲載したものである。YAC B142F9のノックアウト(Knockout) B142F9のコロニーを、aAHC-(-ura,-trp)中で3×107細胞/mlの密度にまで成 育させた。スフェロプラスト化細胞を、バーガーズ&パーシバル26(Burgers and Percival)の方法に従って製造した。100μlのスフェロプラスト化細胞を、200 ngのpRV114および5μgのキャリヤーpBluescript(登録商標)DNA(ストラタジー ヌ(Stratagene))で形質転換し、-lysソルビトールプレート上に展開した。正の コロニーを、-lysプレート上での選別および-uraプレート上でのスクリーニング により同定した。選択された14個のコロニーのうち、3個が正確に改良された(r etrofitted)ように思われた。固有のB142F9酵母DNA と共に、これら3種のコロ ニーのアガロースプラグを調製27し、該酵母染色体を、切替え時間40-70 秒で20 0Vにて24時間に渡る、1%アガロースゲルを通してのパルスフィールド電気泳動( バイオラドチェフ(BioRad Chef)IIITM)によって分割した。このDNA をハイボン ド(HybondTM)N+膜(アマーシャム(Amersham))に一夜かけて移し、標識したネオ マイシン遺伝子プローブによりハイブリッド形成した。約650 kbのシグナルバン ドが全てのレーンにおいて見られ、これは該YAC が、該形質転換中に大幅な再配 列を生じなかったことを示している。APP 構築物による、改良されたYAC の形質転換 該改良されたYAC(クローン9)の一つを、前に記載した如くスフェロプラスト 化した。このpRS406/APP構築物をCelII で消化することにより線状化し、マジッ ク(MagicTM)クリーンアップ上で精製した。200 ngの構築DNA +5μgのpBlues cript(登録商標)DNA を使用して、該スフェロプラスト化酵母細胞を形質転換し た。次いで、-uraソルビトールプレート上で選別した。ポップ−インクローンの分析 該APP 構築物の組み込みを行った形質転換体を、前に概説した条件を使用し、 プライマー群2(配列表のSeq.ID Nos.3,4)、3(配列表のSeq.ID Nos.5,6) および4(配列表のSeq.ID Nos.7,8)(第1表)を用いた標準的PCR によって スクリーニングした。未精製のPCR 生成物をBclIで、50℃にて3時間消化し、該 消化物を2%メタフォア(MetaphorTM)/1%アガロースゲルを介する電気泳動によっ て分離した。ポップ−アウトクローンの製造および分析 ポップ−インクローンC5の飽和培養物100 μlを、1mg/mlの5-フロロオロチン 酸(5FOA,シグマ(Sigma)28)を補充した-lysプレート上で平板培養した。5個の正 のコロニーを、プライマー群2(配列表のSeq.ID Nos.3,4)および3(配列表の Seq.ID Nos.5,6)を用いたPCR によって分析し、変異体エキソンの保持率およ び該ベクター配列の喪失につきチェックした。1種の正のクローン(C2)の完全性 を以下のようなパルスフィールドマッピングによって評価した。 B142F9のアガロースプラグ、改良されたYAC9および変異体YAC C2を調製(上記 参照)した。該酵母染色体を、切替え時間50-90 秒間、6V/cm にて25時間、14℃ にて、1%ゲルを介するPFGE(バイオラドチェフ(BioRad CHEF)III(登録商標))によ って調製した。このDNA をハイボンド(HybondTM)N+ 上にブロッティングし、68 ℃にてクイック−ハイブ(Quick-hybTM)(ストラタジーヌ(Stratagene))内で、プ ライマー群2により増幅された精製APP PCR 生成物によって、1時間ハイブリッ ド形成した。このプローブを10分間37℃にて、レディー−ツー−ゴー(Ready-to- GoTM)DNA標識キット(ファルマーシア(Pharmacia))を使用して、高い特異的活性 にまで標識した。このブロットを、1×SSC(処方は、モレキュラークローニング :アラボラトリーマニュアル(Molecular Cloning: A Laboratory Manual),第2 版,CHS プレス,1989,pg.B.13に与えられている)、0.1%SDS で2度、室温に て15分間、次いで0.1 ×SSC,0.1% SDS 中で1回、60℃にて30分間洗浄した。該 C2 YACを含有するアガロースプラグを、40UのBssHIIで消化し、切替え時間15 -45 秒でのPFGEにより11時間分離を行った。前に記載した如く、ブロットを調製 し、かつ該APP プローブを使用してハイブリッド形成した。 配列分析は、ビオチニル化2Rプライマー(Seq.Id.No.4)および標準2F(Seq. Id.No.3)を使用して増幅したPCR 生成物から得た。この生成物を、製造業者の 勧めに従って、ダイナビーズ(Dynabeads)上で精製し、かつ配列決定した。 該YAC の該URA3遺伝子を、前に記載24されたように、pRV1を使用してノックア ウトした。このノックアウト(改良)YAC を-lysプレート上で選別し、次いで-u raプレート上での成育性の欠如につきチェックした。分析した14個のクローンの うち、3種のクローンが正確に改良されていると考えられた。これら3種のクロ ーンをパルスフィールド電気泳動に付し、ブロッティングしおよびネオマイシン 遺伝子プローブを使用してハイブリッド形成して、該YAC が大幅に再配列されて いないことを立証した。これら3種のクローンYAC5、YAC7およびYAC9は全て完全 であると考えられた。 クローニング法の選択には多数の制約があり、該挿入断片中の固有の制限サイ トが該構築物を線状化して、組み込みを促進する必要があり、かつこの組み込み は該変異サイトからある距離隔たっていて、該変異塩基の不適切な修復を防止す る必要がある。相同配列の長さが十分である場合、第1図に示したように、相同 組み換えが生ずる可能性がある。これらの制約のために、本出願人は、第1表に 与えられた配列(プライマー群1,Seq.ID Nos.1,2)を使用して、HindIII を 尾部にもつプライマーで、エキソン17をPCR 増幅することを選択する。得られた 増幅体をHindIII で消化し、pRS406の該HindIII サイトにクローニングした。選 択された形質転換体の82%が、予想されたPCR 生成物を生成した。これら組み換 えクローンのうち、44% が、ヘテロ接合性DNA 集団に対して、該期待された50% 予想値に近かった。該変異クローンの62% が、所定の配向の該APP フラグメント を含んでいた。これらクローンの1種(クローン8)を両配向において配列決定 し、該変異の存在および該配列の完全性を確認した。 改良したYAC9を該線状化した変異APP シャトルベクターで形質転換し、-uraプ レート上で平板培養し、該ベクターの組み込みにつき選別した。更なる分析のた めに6個のコロニーを選択した。該ポップ−イン組み換え事象は、該YAC 内の該 エキソン17フラグメントの複製に導くことが予想され、該変異型および野性型の エキソンは該pRS406ベクター配列により分離されていた。3種のプライマー群( 第1表)を使用して、該ポップ−イン事象が、第2図に示されたように、予想通 り生じているか否かを確認した。プライマー2F(Seq.ID No.3)および2R(Seq.I D No.4)の配列は、該エキソン内に位置しており、従って鋳型として該変異およ び内在性のエキソン両者を使用して、385 bpのフラグメントを増幅する。該選択 的酵素(BclI)9による該PCR 生成物の消化は、該変異型および野性型配列両者が 存在することを示した。しかしながら、この変異はプライマーサイト2Fおよび2R から殆ど等距離であり、かつこの消化によって生成した該2つのフラグメントを 分離することは不可能であった。プライマー3R(Seq.ID No.6)の配列は該変異 構築物の外部に位置し、従って該YAC 中の該APP 配列を識別する。該ベクターに 特異的なプライマー(プライマー3F,Seq.ID No.5)と組み合わせた場合には、 増幅される唯一のフラグメントは、変異エキソン17構築体のものである。このフ ラグメントのBclIによる消化は、この変異の指標となる2つのバンドを生成する 。この結果を、プライマー3R/2F を使用して確認した。これら両PCR 反応におけ るプライマ-3Rの使用は、該変異エキソン(該pRS406ベクターと共に)が該YAC の正確な位置に組み込まれたことを立証する。プライマー群4(Seq.ID Nos.7 ,8)は、該APP プローモータが、依然として該クローン中に存在することを示し た。分析した6個のクローンのうち、ただひとつ(C5)が正確なPCR プロフィール を示した。 該ポップ−アウト事象は自然に発生し、またポップ−インクローンC5を、リジ ンを含まないが、5FOAを含有する寒天上で平板培養することにより直接選別した 。ポップ−アウト(除去事象)した唯一のコロニーは、URA3遺伝子をコードする ベクターを失い、かつ5FOAプレート上で成育できる。5種のこのようなコロニー を、更に分析するために選択した。 このポップ−アウトクローンを、まずプライマー群2(Seq.ID Nos.3,4)で 増幅し、次いで該生成物をBclIで消化することによりスクリーニングした。これ ら5種のクローンのうちの2種は、該APP プライマーによって増幅されなかった が、このことは該エキソン17領域の喪失を示唆する。残りの3種のクローンはプ ライマー群2によるPCR 生成物を生成した。該生成物の消化は、2種のクローン (C1およびC3)が該野性型のエキソンのみを保持し、一方でC2は該変異エキソン のみを保持していることを示した。C1およびC2を、更に以下のプライマー群(第 2B図)で増幅することにより特徴付けした。 これら両クローンはプライマー群3により増幅されなかったが、このことは該 ベクターが欠如していることを示す。群3R/2F により増幅されたPCR 生成物の消 化は、C1が該変異フラグメントを失い、かつC2がこれを保持していることを立証 した。 該変異YAC の完全性を幾つかのレベルにおいて評価した。まず、該元のB142F9 から調製したアガロースプラグおよび該改良クローン9を、該変異YAC C1と並べ て電気泳動処理した。このDNA をブロッティングし、かつAPP エキソン17PCR プ ローブでハイブリッド形成した。約650 kbであると見積もられた、3種のサンプ ル全てにおける等価なサイズをもつ単一のバンドにまで、該プローブをハイブリ ッド化した(第3A図)。第二に、該3種のアガロースプラグをBssHIIで消化し、 かつ上記のように電気泳動させた。該エキソン17プローブを、3種のサンプル全 てにおける約200 kbの単一のバンドにまでハイブリッド化した(第3B図)。第三 に、該変異YAC の直接的PCR 配列決定を実施して、該変異がこの手順中に該YAC 内に挿入された唯一の変化であったことをチェックした。 上記データは、本発明に従って構築された該YAC が、具体的に定義されたよう に、元のYAC とは異なることを示している。遺伝的には、この差異は、コドンAP P717における病原的変異の置換にあるに過ぎない。これらのYAC は、アルツハイ マー疾患のアミロイド沈着の発病性を更に検討するように工夫された、トランス ジェニック実験における有用性が見出される。実際に、本発明による改良が、よ り迅速なアミロイドの沈着に導くYAC を与えるであろうことが、高い確率で予想 できる。というのは、これらの配列がヒトにおける高率での沈着1をもたらすか らである。トランスジェニック実験におけるB142F9の使用は、このYAC の使用が ヒトAPP mRNA15およびタンパク質の正確な発現をもたらすことを示す。APP 遺伝 子がノックアウトされているマウス内での、APP 変異YAC の使用は、ヒトの疾患 に対応する正確な動物モデルを得ることを可能とする。 より一般的には、本発明は、公知技術に関連して上で論じた如く、酵母におけ る目的の相同組み換えが実用的かつ比較的迅速な、直接胚の幹細胞を標的とする 遺伝子に対する即効性の代用物である。本発明の手順は迅速(これらの実験は3 カ月以内の短期間で実施された)で、安価(標準的な分子生物学的装置のみを使 用した)で、しかも最小量の配列情報(1kb末満)が各変異サイト近傍で知られ ていることのみを必要とする。これとは対照的に、該ヒットアンドラン(hit and run)プロトコール4を使用した哺乳動物細胞中の効果的な相同組み換えに対して は、5kbを越える同質配列情報が必要とされる。これは、通常ヒト遺伝子のマウ ス同族体の単離および特徴付けを必要とする。また、YAC 変異形成は、酵母内で クローニング可能なヒト並びにネズミ遺伝子全てに対して適用できる。本発明の 方法は、また他の哺乳動物遺伝子に対しても利用可能であることが予想される。 同様に注目すべきは、該ヒトゲノムプロジェクトにより、多くの遺伝子由来のYA Cが主として入手可能となっているという事実である。かくして、これらの手順 の実施可能性は、該分子的資源の入手可能性によって制限されない。 上記のような観点から、本発明は、変異タンパク質配列、例えば変異APP を発 現するマウス等の動物を、YAC トランスジェニック法を利用して製造するために 有用な方法を提供する。この方法によって製造したトランスジェニックマウスは 、上記したものであり、これは変異ヒトAPP 配列を発現することにより特徴付け られる表現型をもつ。最後に、上記した本発明は、上記の方法によって変性され たマウス胚幹細胞を与える。 以上本発明を例示的に説明してきたが、使用してきた用語は、限定的というよ りも寧ろ説明上の用語の特徴を意図していることを理解すべきである。 明らかに、本発明の多くの改良並びに変更が、上記の教示に照らして可能であ る。従って、添付した請求の範囲内で、具体的に説明した以外にも本発明を実施 できるものと理解すべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.変異遺伝子を発現する動物を製造するのに使用できるように、相同組み換え によって、酵母の人工的染色体内に該変異を挿入する方法。 2.病原性変異をクローニングするために、発病したヒト由来のDNA を使用する 請求の範囲第1項に記載の方法。 3.ヒト変異タンパク質配列を発現するマウスの製法であって、 a)酵母の人工的な染色体内に含まれる遺伝子の一部または全体を得、 b)相同組み換えによって、該酵母の人工的な染色体内に所定の変異遺伝子配 列を導入し、 c)トランスジェニック体を利用して、該変異遺伝子を胚幹細胞に挿入し、お よび d)該幹細胞を胚盤胞に注入して、該ヒトタンパク質配列を発現するトランス ジェニックマウスを誘発する、 ことを特徴とする上記方法。 4.該変異体が、ヒト病原性タンパク質配列を発現する、請求の範囲第3項に記 載の方法。 5.該変異が、ヒト病原性タンパク質配列を発現できる、ヒト病原性変異である 請求の範囲第4項に記載の方法。 6.YAC トランスジェニック体を利用する上記工程が、更に「ポップ−イン/ポ ップ−アウト」法を使用して、該所定の変異を該YAC 内に挿入し、次いで該YAC をマウスゲノム内に導入する工程として規定される、請求の範囲第3項に記載の 方法。 7.ヒトAPP 含有YAC を、そのura 遺伝子の破壊によりウラシル依存性とし、機 能性URA3遺伝子をもつ該所定の変異を挿入するためのベクターを使用して、該YA C をウラシル栄養素要求体に転化し;該所定の変異を含む少なくとも一つのエキ ソンを、ura3を含む酵母シャトルベクター内でクローニングし;該YAC 含有酵母 を、線状化された構築物で形質転換し、かつウラシルを含まない培地中で選別を 行い、これにより該「ポップ−イン」事象を誘発し;該形質転換された酵母を、 5-フロロ−オロチン酸(5-FOA)を含有する培地または栄養物上で成 育させて、該「ポップアウト」事象を誘発させ;および該変異を含むYAC につい てスクリーニングする、請求の範囲第6項に記載の方法。 8.該所定の変異が、ヒトタンパク質配列を発現する、請求の範囲第7項に記載 の方法。 9.該変異がヒト病原性タンパク質配列を発現できるヒト病原性変異である、請 求の範囲第7項に記載の方法。 10.APP7171 を含有するエキソン16を、該酵母シャトルベクターpYAC4 内でクロ ーニングする、請求の範囲第6または7項に記載の方法。 11.該YAC が本質的にB142F9、B142F9r、B142F9r670/1、B142F9r717およびB142F 9r670/671/717からなる群から選ばれる、請求の範囲第3項に記載の方法。 12.該幹細胞がC1細胞である、請求の範囲第3項に記載の方法。 13.変異タンパク質配列を発現するマウスを得る方法によって製造されるトラン スジェニックマウスであって、該方法が、 a)変異タンパク質配列を発現する所定の変異を含む遺伝子の一部または全体 を得、 b)酵母の人工的な染色体(YAC)トランスジェニックを利用して、該遺伝子を 胚幹細胞に挿入し、これにより該変異を該ES細胞ゲノム内に導入し、 c)該幹細胞を胚盤胞に注入して、該変異タンパク質配列を発現するトランス ジェニックマウスを発生させる、 工程を含むことを特徴とする上記方法トランスジェニックマウス。 14.変異ヒトアミロイドプリカーサタンパク質(APP)配列を発現することにより 特徴付けられる表現型をもつ、トランスジェニックマウス。 15.該表現型が、変異形成されたヒト配列を含み、該変異ヒトAPP 配列をコード する導入遺伝子により与えられる、請求の範囲第14項に記載のマウス。 16.該導入遺伝子が、全APP 遺伝子を含むヒト−由来のYAC に挿入された、APP7 171 変異を含む、請求の範囲第15項に記載のマウス。 17.a)酵母の人工的染色体(YAC)中に含まれる遺伝子の一部または全部を得、 かつ相同組み換えによって、変異タンパク質配列を発現する所定の変異を導入す る工程、および b)トランスジェニック体を使用して、該変異YAC 遺伝子を、マウス胚幹細胞 内に挿入し、それによって該変異を該マウスゲノムに導入する工程、 を含む方法により修飾されたマウス胚幹細胞。
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