JPH09509066A - Crf受容体のクローニングと組換え体産生 - Google Patents

Crf受容体のクローニングと組換え体産生

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JPH09509066A JP8517773A JP51777396A JPH09509066A JP H09509066 A JPH09509066 A JP H09509066A JP 8517773 A JP8517773 A JP 8517773A JP 51777396 A JP51777396 A JP 51777396A JP H09509066 A JPH09509066 A JP H09509066A
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チェン,ルオピング
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ダブリュ.,ジュニア ベイル,ウィリー
ジェイ. ドナルドソン,シンシア
ソーチェンコ,ポール
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ザ ソールク インスチチュート フォア バイオロジカル スタディズ
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Abstract

(57)【要約】 本発明によると、副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)に対して、CRFの≦10nMの濃度が前記受容体タンパク質の結合部位の≧50%を占めるほど、充分な結合アフィニティを有することを特徴とする、新規なG−タンパク質共役受容体タンパク質(CRF−R)を提供する。このような受容体をコードする核酸配列、同受容体を用いるアッセイ、並びに同受容体に由来する抗体も開示する。本発明のCRF−Rは例えば、それに対する抗体の産生に関するバイオアッセイ、このようなタンパク質及び/又は抗体を含む治療組成物におけるような、種々な方法で使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 CRF受容体のクローニングと組換え体産生 発明の分野 本発明は受容体タンパク質、同タンパク質をコードするDNA配列、及びそれ の種々な用途に関する。 発明の背景 副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)は、副腎皮質グルココルチコイド産 生を増加させる、下垂体の副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌と生合成と を刺激する41残基視床下部ペプチドである。CRFは最初、単離され、この視 床下部−下垂体−副腎軸(HPA)におけるその役割に基づいて特徴づけられた (Vale等,Science,213巻:1394〜1397(1981)) 。しかし、さらに最近では、CRFが中枢神経系(CNS)並びに例えば副腎及 び精巣[Swanson等,Neuroendocrinology 36巻: 165〜186(1983);Suda等,J.Clin.Endocrino l.Metab.58巻,919〜924(1984);FabbriとDuf au,Endocrinology,127巻,1541〜1543(1990 )]と炎症部位とのような神経外組織(extra-neural testes))(この場合には、 パラクリン調節因子又は神経伝達物質としても作用する)内に広く分布している ことが判明している。 HPA軸活性化の仲介におけるCRFの重要な役割の他に、CRFがストレス 反応中に生ずる自律性及び挙動性変化を調節することも判明している。これらの 挙動性変化の多くはデキサメタソン処理及び下垂体切除に不感受性であることか ら、HPA活性化とは独立的に生じることが判明している[Britton等, Life Sci.38巻:211〜216頁(1986);Britton等 ,Life Sci.39巻:1281〜1286頁(1986);Berri dgeとDunn,Pharm.Bioch.Behav.34巻:517〜5 19(1989)]。さらに、CNS中へのCRFの直接注入は、種 種なストレッサーに対する自律性及び挙動性反応を模倣する[Sutton等, Nature297巻:331〜333(1982);BrownとFishe r,Brain Res.280巻:75〜79(1983);Stephen s等,Peptides,9巻:1067〜1070(1988);Butle r等,J.Neurosci.10巻,176〜183(1990)]。さらに 、CRF又はCRFアンタゴニスト(α−ヘリカルCRF9−41)の末梢投与 はこれらの変化に影響を与えることができず、このような機能におけるCRFの 直接脳作用を支持する。CRFアンタゴニストは、末梢投与すれば、ACTH分 泌のストレス仲介上昇を弱め、脳室中へ投与した場合には、自律性活性及び挙動 のストレス誘導変化を軽減することができる。 CRFの広範囲な解剖学的分布と多重な生物学的作用との結果として、この調 節ペプチドが無数の生物学的プロセスの調節に関与すると考えられる。このペプ チドは炎症反応の制御に関係していた。他方では、CRFがある種の動物モデル において前炎症性役割(proinflammatory role)を果たすが、他の場合には、CR Fが血管透過性の損傷誘導性上昇を減ずることによって炎症を抑制することがで きることが観察されている。 CRFが生殖腺、胎盤及び副腎によるステロイド産生を修正することができる ことも判明している。CRFはまた、上腸間膜動脈床の拡張及び冠状動脈の拡張 のような血管効果も有する。CRFが中枢神経系に作用して、胃腸機能を改良す ること以外に、CRFが胃腸管に直接作用することも判明している。 内分泌系、胃腸系、生殖系、中枢神経系及び免疫系内におけるCRFの役割並 びにCRFとその同族(cognate)受容体との相互作用をさらに完全に研究するた めに、CRF受容体の容易な供給源を入手可能にすることが好ましいと考えられ る。さらに、組換え受容体の入手可能性は、CRFとCRF類似(CRF-like)化合 物とを分析するための費用のかからない、より感受性の大きい自動化手段を開発 し、CRFに基づく治療法を開発することを可能にすると考えられる。 CRFに対する反応性又は標的組織におけるCRF受容体の量がアルツハイマ ー病、メランコリー鬱病、神経性食欲不振、クッシング病、アルコール中毒症等 を含む種々な状況に応じて変化することが実証又は(CRFに対する感受性の変 化から)予測されている。このように、適当な診断アッセイに用いるための特異 的抗CRF−Rと、CRF受容体のための分子プローブとの開発が望ましい。 発明の簡単な説明 本発明によると、副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)に高い結合アフィ ニティを有する、新規なGタンパク質共役(coupled)タンパク質を提供する、前 記タンパク質は以下ではCRF受容体(CRF−R)と呼ぶことにする。本発明 の受容体は視床下部−下垂体−副腎皮質軸の主要な神経性受容体であり、ストレ ス及び免疫チャレンジに対する内分泌反応、自律反応及び挙動反応の調整(coord inating)に重要な役割を果たす。CRF−RはCRF刺激細胞内cAMP蓄積の シグナルを変換するので、アデニル酸シクラーゼに機能的に共役する(coupled) 。本発明のCRF−Rは例えばバイオアッセイに、それに対する抗体の産生のた めに、このようなタンパク質及び/又は抗体を含む治療組成物等のような、種々 な形式で用いることができる。 本発明の他の態様によると、いずれの化合物(例えば、アゴニスト及びアンタ ゴニスト)が本発明の受容体に結合することができるかを判定するために多数の 化合物を迅速にスクリーニングするために有用なCRF−Rを用いる結合アッセ イを提供する。本発明の結合アッセイは新規なCRF類似リガンド(例えば、推 定の(putative)哺乳動物サウバギン又はウロテンシン)を同定するためにも用い ることができる。試験サンプル(例えば、生物学的流体)に対して本発明の結合 アッセイを実施して、CRF又はCRF類似化合物の有無を検出することもでき る。 本発明によると、CRF−Rをコードする組換えDNA分子(又はそのフラグ メント)も提供する。CRF−Rをコードする組換えDNA分子(又はそのフラ グメント)は、例えば、生物学的サンプル中のCRF−Rをコードする核酸の存 在を検出し、付加的CRF受容体タンパク質を同定するためのプローブとして、 本発明の受容体タンパク質(又はその機能的フラグメント)の組換え体発現のた めに使用可能であるコーディング配列等として有用である。組換え体ヒトCRF −RはCOS細胞に発現されており、CRF及びCRF類似体に高いアフィニテ ィで結合する。CRF−Rの組換え体製造は上記形式でのそれらの使用を可能に する。CRF−Rをコードする核酸のフラグメントも、PCR増幅のためのプラ イマーとして使用可能である。さらに、CRF−Rをコードする配列に由来する 配列も、特定種類の細胞への、有用な遺伝子を有するベクターの発現を目標とす る遺伝子療法用途に使用可能である。 本発明の他の態様によると、抗CRF−R抗体も提供する。CRF−Rと抗C RF−R抗体とは種々な組織サンプル(例えば、腫瘍組織等)におけるCRF− Rのレベルを測定するための診断アッセイに有用である。抗CRF−R抗体はC RF−Rタンパク質の精製に用いることもできる。さらに、これらの抗体はイン ビボにおけるCRF−Rの生物学的効果を妨げる又は補助するために治療的に有 用であると考えられる。 種々な組織サンプル(例えば、腫瘍組織等)中のCRF−Rのレベルと、血管 流体サンプル中のCRF−Rペプチドフラグメント及びCFRのレベルを測定す るための方法と診断系も提供する。これらの診断方法は、例えば、治療的有効量 の維持を容易にするために治療的に投与されたCRF−R(又はそのフラグメン ト)のレベルの監視に用いることができる。これらの診断方法は、CRF又はC RF−Rの異常なレベルに起因する生理的障害の診断にも用いることができる。 CRF−R、CRFを結合するCRF−Rフラグメント、又はこれらの類似体 はCRFの効果を治療的に調節することができる。例えば、CRF−Rフラグメ ントはCRF−RへのCRF結合を阻害することができ、下垂体細胞によるイン ビトロにおけるCRF誘導ACTH放出を阻害することができる。このように、 CRF−Rを哺乳動物に治療的に投与して、過剰なCRFによって生じる高AC THレベルを減じることができる。このような治療法は、例えば、クッシング病 等の治療に用いることができる。これらのCRF−RはCRFを産生する下垂体 腫瘍の抑制(combating)にも有用である。さらに、これらを用いて、下垂体AC TH分泌を減ずることができ、このため、例えば神経性食欲不振又はアルコール 中毒症等に罹患した患者における慢性ストレス中のような、コルチゾールレベル が異常に高い状態下のコルチゾールレベルを減ずることができる。静脈内(IV )投与したCRF−RはCRF誘導ACTH放出を防止するために有効である。 さらに、CRF−RのIV投与が腸通過時間を減じて、過敏性腸症候群を抑制す る ことができると考えられる。 図面の簡単な説明 図1は、COSM6細胞中に一時的に発現するプラスミドhctCRFR(“ ヒトクッシング腫瘍副腎皮質刺激ホルモン放出因子受容体”;CRF受容体サブ タイプhCRF−RA1をコードする)の薬理学的特徴を説明する。図1は、実 施例3において説明するような、hctCRF受容体(■)又はrGnRHR( □)によってトランスフェクトされたCOSM6細胞から調製された膜にoCR Fが結合するときに、r/hCRFによる125I(Nle21,Tyr32)ヒツジ CRF(oCRF)の置換の結果を示す。データは、少なくとも4回反復した、 1回の代表的な実験からである。 図2Aは、実施例4に説明するように、CRF、hGRF(1−40)OH、 VIP、及びサケカルシトニンへの暴露による、COSM6細胞(CRF受容体 サブタイプCRF−RA1をコードする、プラスミドhctCRFによってトラ ンスフェクトされたもの)の細胞内cAMPの刺激を説明する。 図2Bは、ホスホジエステラーゼ阻害剤,IBMX(3−イソブチル−1−メ チルキサンチン)によって前処理した(■)又は前処理しない(□)細胞中のC RF濃度を高めることによるCOSM6細胞(CRF受容体サブタイプCRF− RA1をコードする、プラスミドhctCRFによってトランスフェクトされた もの)内のcAMPの用量−反応刺激を説明する。 図2Cは、CRFアンタゴニストα−ヘリカル(9−41)CRFによるCR F刺激細胞内cAMPの阻害を説明する。各測定値は、少なくとも2回反復して 、3通りに実施した代表的な実験から測定する。細胞はIBMXによって前処理 した。ラット/ヒト(r/h)CRFは、2μMα−ヘリカル(9−41)と共 に(実線)又は2μMα−ヘリカル(9−41)なしに(白線)加えた。 図3Aと3BはマウスCRF−RB(配列番号:10)とマウスCRF−RA (配列番号:13)との配列比較を示す。PAM250残基重量表と共にJot un−Hein方法を用いて、配列(alignment)を形成した。推定のトランスメ ンブランドメイン(transmembrane domain)を配列上の実線で示す。可能なグリコ シル化部位は(*)によって示す。 図4はCRF−RB1によってトランスフェクトしたCOSM6細胞からの膜 に結合した125I−(Nle21,Tyr32)ヒツジCRSの競合置換からの 結果を示す。“T”は“総ホルモン”を意味し、“B”は“結合ホルモン”を意 味する。独立した3回の実験からのデータをプールする。 図5は、r/hCRF(■)、サウバギン(○)、コバンザメウロテンシン( △)、hGRF(1−40)OH(□)及びVIP(□)によって刺激された、 pCRF−RB1によるトランスフェクト済みCOSM6細胞中の細胞内cAM Pの蓄積を説明する。細胞が1μMアンタゴニスト(DPhe12,Nle2138 )hCRF(12−41)に暴露される場合の刺激の抑制に関するデータ(◆) も示す。データは少なくとも2回反復した、実施例9に記載の実験の代表的1回 からである。誤差範囲(error bar)はSEMを表し、目視不能である場合には、 記号よりも小さい。 発明の詳細な説明 本発明によると、CRFリガンド若しくはCRF類似リガンドの≦10nM濃 度が前記受容体タンパク質の約0.8nM(又は約10〜20pmol受容体/ mg膜タンパク質)の結合部位の≧50%を占めるように、CRFリガンド若し くはCRF類似リガンドに対して充分な結合アフィニティを有することを特徴と する、単離した哺乳動物Gタンパク質共役CRF−Rタンパク質を提供する。 DNA、RNA、ポリペプチド又はタンパク質の修飾語としての、本明細書と 請求の範囲とにおけるフレーズ“単離した(isolated)”の使用は、このように指 定されたDNA、RNA、ポリペプチド又はタンパク質がヒトの手によってこの ような形態で製造されて、それらのネイティブなインビボ細胞環境から分離され ることを意味する。このようなヒトの介入の結果として、本発明の組換え体の、 単離した及び/又は実質的に純粋なDNA、RNA、ポリペプチド又はタンパク 質は大量生産することができ、例えば特定の薬物又は化合物の同定のような、天 然に生成するDNA、RNA、ポリペプチド又はタンパク質が用いられないよう な方法に有用である。 本明細書で用いるかぎり、“哺乳動物”なる用語は、本発明のCRF−Rタン パク質が由来する多様な種、例えば、ヒト、ラット、マウス、ウサギ、サル、ヒ ヒ、ウシ、ブタ、ヒツジ、イヌ、ネコ等を意味する。本発明の受容体は例えば下 垂体細胞、胎盤細胞、脾臓細胞、副腎細胞、造血(hematopoietic)細胞、脳細胞 、生殖腺細胞、間葉細胞、腎臓細胞等のような、多様な組織ソースに由来するこ とができる。 本明細書で用いるかぎり、“CRF−F”なる用語はCRFリガンド及びCR F類似リガンドに対する細胞のGタンパク質共役反応に関与する単離した及び/ 又は実質的に純粋な受容体タンパク質サブタイプのファミリーを意味する。代表 的なCRFペプチドはr/hCRF、ヒツジCRF(米国特許第4,415,5 58号を参照)等を含む。本明細書で用いるかぎり、“CRF類似リガンド”な るフレーズは、天然生成の哺乳動物のCRFのアミノ酸ソースとの実質的な相同 度(少なくとも20%相同)を有する物質、並びに哺乳動物CRFと実質的に同 じ生物学的活性を有する、その対立遺伝子、フラグメント、同族体又は誘導体を 含む。適当なCRF類似リガンドは種々な脊椎動物種から得ることができ、サウ バギン(例えば、米国特許第4,605,642号参照)、ウロテンシン(例え ば、米国特許第4,908,352号、第4,533,654号、及び第4,5 25,189号参照)、米国特許第4,415,558号、第4,489,16 3号、第4,594,329号、第4,605,642号、第5,109,11 1号(これらの特許の各々は参照することにより本明細書に取り込まれるものと する)に記載されたCRF類似体等のような化合物を含む。 このような受容体サブタイプは、大きな細胞外アミノ末端ドメインによって先 行され、大きな細胞内カルボキシ末端ドメインによって後続される、7個の推定 トランスメンブランドメインを典型的に特徴とする。本発明の典型的なCRF− R(配列番号:2,4,6及び10に記載)のハイドロパシー(hydropathy)分析 は、N末端の可能なシグナルペプチドに相当する、約20アミノ酸の8個の疎水 性領域と、それに加えた7個の推定トランスメンブランドメインとを実証する。 シグナルペプチドを除去した後に、典型的な本発明の受容体(例えば、配列番号 :2に記載)は約40〜45キロダルトンの分子量を有する。 典型的なCRF−Rアミノ酸構造は、以下の記載する配列表の配列番号2,4 ,6,8及び10に示す。配列番号:2に記載のCRF−Rはアミノ酸位置38 , 45,78,90及び98に5個の可能なグリコシル化部位を含む(本明細書で は、CRF−RA1と呼ぶことにする)。可能なタンパク質キナーゼCホスホリ ル化部位は第1及び第2細胞内ループ内と、位置146、222、386及び4 08におけるC−末端尾部内に配置される。可能なカゼインキナーゼ11及びタ ンパク質キナーゼAホスホリル化部位は位置301と302にそれぞれ配置され る。配列番号:2に記載の本発明のCRF−Rの第3細胞内ループはβ2−アド レナリン作動性受容体の第3細胞内ループ内に見られるGs活性化領域と同様な アミノ酸配列を含む。 配列番号:2に記載の本発明のCRF−Rは適当な薬理学的特異性を有する、 すなわち、ヒト/ラットCRF、ヒツジCRF、CRFアンタゴニストα−ヘリ カル(9−41)CRF、(DPhe12,Nle2138)hCRF(12−41 )、ウロテンシン、サウバギンに対する高いアフィニティと、生物学的に重要な 類似体、[Ala14]−oCRFに対する非常に低いアフィニティとを有する。 非関連ペプチドの系列は、図2Cに示すように、不活性であり、例えば、成長ホ ルモン放出因子、サケカルシトニン、血管作動性腸ポリペプチド及びゴナドトロ ピン放出ホルモンのような化合物を含む。 結合アフィニティ(会合定数(Ka)又は解離定数(Kd)として表すこともで きる)はリガンドと受容体との相互作用の強度を意味し、受容体の結合部位の1 /2(50%)を占めるために必要なリガンドの濃度として表現することができ る。所定リガンドに対して高い結合アフィニティを有する受容体は少なくとも5 0%結合状態になるために殆どリガンドの存在を必要とせず(それ故、Kd値は 小さい数である);これに反して、所定リガンドに対して低い結合アフィニティ を有する受容体は50%結合状態になるために高レベルのリガンドの存在を必要 とする(それ故、Kd値は大きい数である)。 前記受容体タンパク質に関する言及“10nM以下(すなわち、≦10nM) のCRF又はCRF類似ペプチドの濃度が前記受容体タンパク質の結合部位の≧ 50%(すなわち、1/2以上)を占めるような、充分な結合アフィニティ”と は、前記受容体の約0.8nM(又は約10〜20pmol受容体/mg膜タン パク質)の活性部位の少なくとも50%をリガンドが占めるために、約10nM 以下のリガンド(すなわち、CRF)濃度が必要であるに過ぎず、非常に低いリ ガンド濃度が典型的に必要であることを意味する。現在、好ましい受容体は、受 容体結合部位の少なくとも50%を占める(又は結合する)ために、僅か約1〜 10nMの範囲内のリガンド濃度が必要であるに過ぎないような、結合アフィニ ティを有する受容体である。 本発明の受容体ファミリーの要素は特定要素間の類似度に基づいて、種々なサ ブクラスに分割することができる。例えば、同じサブクラスのCRF受容体をコ ードするゲノム配列は典型的に、実質的に同じ制限マップを有するが、異なるサ ブクラスのCRF受容体をコードするゲノム配列は典型的に、実質的に異なる制 限マップを有する。さらに、受容体の同じサブクラスの要素をコードする配列は 低緊縮ハイブリッド形成条件下ではハイブリッド形成するが、高緊縮ハイブリッ ド形成条件下ではハイブリッド形成しないと考えられる。 このように、所定サブクラスの各要素は特定要素間の高い相同度(例えば、> 80%総アミノ酸相同度)を有することによって同じサブクラスの他の要素に関 係するが、所定サブクラスの要素は異なるサブクラスの特定要素間の低い相同度 (例えば、約30%から80%までの総アミノ酸相同度)を有することによって 異なるサブクラスの要素とは異なる。 上記判断基準に基づいて、本明細書に述べる受容体種はCRF−RA又はCR F−RBサブタイプと名付けることができる。このように、配列番号:2に記載 される受容体はCRF−RAサブタイプであり、本明細書ではhCRF−RA1 (ヒトCRF−R,サブタイプA,変異体1)と呼ばれる。配列番号:4に記載 したインサート配列を含むhCRF−RA1の修飾形を本明細書ではhCRF− RA2と呼ぶ。同様に、配列番号:6に記載した受容体を本明細書ではrCRF −RAと呼び(ラットCRF−R,サブタイプA)、配列番号:8と10に記載 した受容体を本明細書ではmCRF−RB1(マウスCRF−R,サブタイプB ,変異形1)と呼ぶ。 マウスCRF−RA1とCRF−RB1受容体とは比較して、ヌクレオチドレベ ルにおいて約70%相同性であり、アミノ酸レベルにおいて約68%相同性であ ることが判明している(例えば、図3Aと3B参照)。さらに、これらの2種 類の受容体間で維持される、幾つかの基本的構造特徴が存在する。可能なN−グ リコシル化部位の数と位置とは、同じである。N−末端ドメインには6個のシス テインが存在し、これがこの受容体ファミリーの特徴である。しかし、CRF− RB1受容体には、さらに2個のシステインが、1個はN−末端に、他の1個は 第1細胞外ループ(すなわち、ECL−1)と第3トランスメンブランドメイン (すなわち、TMD−3)との接合点に存在する。N−末端システインがシグナ ルペプチドによって除去され、後者のシステインがトランスメンブランドメイン 内に存在すると推定するならば、この受容体ファミリーの他の要素の場合と同様 に、CRF−RB1は細胞外領域中に6個のシステインを有することが考えられ る。 第1細胞内ループは、CRF−RA1内に存在するアルギニンの代わりにバリ ンが存在すること以外は、CRF−RA1とCRF−RB1とで実質的に同じであ る。第2細胞内ループは3個のアミノ酸において異なるが、これらの変化は保存 性である。したがって、CRF−RB1中には、CRF−RA1中の、それぞれ、 ロイシン、アスパラギン酸及びアルギニンの代わりに、メチオニン、グルタミン 酸及びヒスチジンが存在する。第3細胞内ループはこれらの2種類の受容体の間 で100%同じである。C−末端ドメインもこれらの2種類の受容体の間で高度 に保存される。細胞内ループ中の推定ホスホリル化部位もCRF−RA1とCR F−RB1とで殆ど同じであり、唯一の例外はC−末端において生じ、この場合 にはCRF−RA1中のSER386がCRF−RB1中のアラニンとして存在す る。 GTP結合タンパク質に対する、続いてアデニル酸シクラーゼに対する本発明 のCRF受容体のカップリングの主要な決定因子は、第3細胞内ループとC−末 端とに在ると考えられる。CRF−RA1とCRF−RB1との第3細胞内ループ 及びC−末端の高度な類似性のために、これらの2種類の受容体のカップリング とシグナル変換性質は非常に類似すると考えられる。実際に、データ(図5)は CRF−RA1とCRF−RB1とのシグナル変換特性が殆ど同じであることを実 証する。これらの2種類の受容体の脱感作のより詳細な分析は、C−末端と他の 細胞内ループとにおける変化の結果としての微妙な差異を明らかにすると期 待される。 これらの2種類の受容体の間の主要な差異はN−末端ドメインに見られ、ここ にはCRF−RB1では16個の余分なアミノ酸が存在し、N−末端の残留部分 には有意な非保存性アミノ酸変化が存在する。マウスCRF−RA1のゲノム配 列に基づいて、これらの2種類の受容体のアミノ酸配列がN−末端における第2 イントロン/エキソン接続点に非常に密接して相違し始め、これらの2種類の受 容体の間の相違(divergence)の一部が代替エキソン利用(alternative exon util ization)(すなわち、スプライス変異体)に由来し得るという可能性を高めてい ることは興味深い。実際に、N−末端プローブを用いる場合に、多重に保護され るRNA種の存在はこの受容体のスプライス変異体の存在と矛盾しない。 N−末端ドメインの他に、第1、第2及び第3細胞外ループ(ECL−1、− 2及び−3)も有意な差異を含む。例えば、CRF−RB1における細胞外ルー プ−1はCRF−RA1における対応ループよりも大きく荷電した残基を含む。 CRF−RA1における細胞外ループ−2は、CRF−RB1におけるグルタミン 酸の代わりにアルギニンを含む。細胞外ループ−3はこれらの2種類の受容体の 間で最も類似する。この受容体ファミリーにおける主要な結合決定因子はN−末 端領域と細胞外ループとであると、現在考えられる。それ故、細胞外ドメインに おける差異の存在は、これらの2種類の受容体の間の結合特異性が当然異なるこ とを示唆する。ウロテンシン(Ki=0.7±0.3,n=3)とサウバギン( Ki=0.6±0.1,n=3)とは、CRF−RBに対してr/hCRF(Ki =1.3±0.2,n=6)よりも大きな効力を有する傾向を示す。 in situハイブリッド形成研究は、CRF−RBに関連したmRNAが 、CDF−RAとはかなり異なる、中枢神経系への制限された分布を示すことを 実証する。したがって、これらの2種類の遺伝子(CRF−RAとCRF−RB )に由来する受容体は、特に細胞外ドメインにおけるそれらの明確な組織分布と 構造多様性によって、本質的に異なる生物学的役割に寄与するように思われる。 これらの2種類の受容体のさらに詳細な比較はこれらの2種類の受容体の結合 特性の有意な差異を明らかにすると思われる。異なるCRF−RサブタイプがC RFの異なる作用を仲介することも予想される。このように、種々なCRF−R サブタイプをコードする入手可能な核酸を有することによって、当業者は各CR F−Rサブタイプに特異的な特定の類似体を選別し、開発することができていた 。このようにして得られた類似体は各CRFサブタイプの活性を結合し、修飾す ることにおいてより特異的、強力かつ効果的である。 本発明の1実施態様では、本明細書で“hctCRFR”(以下で説明)と呼 ばれるクローンによってコードされるCRF−RAが、r/hCRF[Kd=3 .3±0.45nM(n=4)]、ヒツジCRF[Kd=2.3±0.66nM (n=3)];及びアンタゴニストαhelCRF(9−41)[Kd=13. 0±5.2nM(n=3)]に対する高い結合アフィニティを有する。この受容 体は生物学的に無力な類似体[Ala14]−ヒツジCRFに対して低い結合アフ ィニティを有する[Kd>300nM(n=2)]。本発明の他の実施態様では 、配列番号:2に記載するCRF−Rはr/hCRFに対して結合アフィニティ [Kd=3.8±0.20nM(n=1)]を有する。 本発明の現在好ましい受容体タンパク質は、配列番号:2、4、6、8及び1 0に記載された配列と実質的に同じアミノ酸配列と、受託番号75474でAT CCに寄託されたクローンhctCRFRのCRF−RA1コード部分によって コードされるアミノ酸配列と実質的に同じであるアミノ酸配列と、これらの官能 性修飾形とを有する。当業者は、上記配列の無数の残基が、得られる受容体種の 生物学的活性を実質的に変化させることなく、他の化学的、立体的及び/又は電 子的に同様な残基によって置換されることができることを認識するであろう。 htcCRFRクローンは、特許手続き上の微生物の寄託の国際承認に関する ブタベスト条約及びこの条約下で公布された規定の下にAmerican Ty pe Culture Collection(ATCC)(12301米国メ リーランド州ロックビル,パークローンドライブ20852)に1993年6月 2日に寄託された。寄託された物質のサンプルは、工業所有権当局とこの条約及 び規定の下に、さもなくば、この出願若しくはこの出願の優先権を主張する出願 が出願されるか又はこのような出願に与えられる特許が付与される、アメリカ合 衆国及び他の全ての国又は国際機関の特許法及び規定の下にそれらを受容する権 利が法律的にある、他の人に現在及び今後も入手可能である。特に、この出 願又はこの出願への優先権を主張する若しくはこの出願を取り込む出願に基づく 米国特許の発行時には、寄託物質の入手可能性に対するあらゆる制限が絶対的に (irrevocably)除かれる。 本明細書で用いるかぎり、“実質的に同じアミノ酸配列”とは、基準アミノ酸 配列に関して少なくとも約70%の同一性を有し、基準アミノ酸配列によって定 義されるタンパク質に特徴的な、比較できる官能性及び生物学的性質を保有する アミノ酸配列を意味する。“実質的に同じアミノ酸配列”を有するタンパク質は 基準アミノ酸配列に関して好ましくは少なくとも約80%、より好ましくは90 %の同一性を有し、約95%を越えるアミノ酸同一性を有することが最も好まし い。 組換えCRF−Rタンパク質は、天然生成CRF−Rよりも有意に高い純度を 有する(例えば、哺乳動物細胞からの粗抽出物中に存在する他のタンパク質を実 質的に含まない)、本発明の下記核酸を用いて、ルーチンに得ることができる。 例えば、技術上周知の組換えDNA方法を用いて、天然生成膜タンパク質に比べ て、有意に高い純度で異種CRF−Rタンパク質を産生する有機物又は細胞ライ ンを形成することができる。その後、適当な単離方法を用いて、少なくとも約7 0%、好ましくは80%、より好ましくは90%、最も好ましくは98%純度( 総タンパク質の重量基準)であるCRF−Rをルーチンに得ることが可能である 。 本発明の他の実施態様によると、多数の化合物をスクリーニングして、いずれ の化合物(存在するとすれば)が本発明の受容体に結合することができるかを決 定するための、本発明の受容体を用いる結合アッセイを提供する。その後に、最 初に同定した化合物を用いて、このような化合物が本発明の受容体のアゴニスト として作用するのか又はアンタゴニストとして作用するのかをさらに判定するた めのさらに詳細なアッセイを実施することができる。 本発明の結合アッセイの他の用途は、CRFの有無に関する試験サンプル(例 えば、生物学的流体)のアッセイである。このように、例えば、CRFの過剰産 生又は産生不足に関係すると考えられる症候群を示す患者からの血清を分析して 、観察された症候群が実際にCRF(若しくはCRF受容体)の過剰産生又は産 生 不足のいずれによって惹起されたのかを判定することができる。 本発明によって考えられる結合アッセイは、当業者が容易に同定することがで きるような、種々な方法で実施することができる。例えば、競合結合アッセイを ラジオイムノアッセイ、ELISA、ERMA等と同様に用いることができる。 本発明のさらに他の実施態様によると、試験化合物が本発明の受容体(又はそ の官能性修飾形)のアゴニスト又はアンタゴニストのいずれとして作用すること ができるのかを評価するためのバイオアッセイを提供する。 本発明のCRF−RはヘテロトリマーGタンパク質によって、種々な細胞内酵 素、イオンチャンネル及びトランスポーターにカップリングする。Gタンパク質 は本発明のCRF−Rタンパク質と形質膜の細胞内面において会合する。CRF −Rに結合するアゴニストはα−サブユニット上のGDPとGTPの交換を触媒 して(Gタンパク質“活性化”)、その解離と、種々なシグナル変換酵素及びチ ャンネルの1つ(又は1つ以上)の刺激とを生じる。異なるGタンパク質α−サ ブユニットが特定のエフェクターを優先的に刺激する。それ故、シグナル変換の 特異性はGタンパク質カップリングの特異性によって決定されると考えられる。 本発明のCRF−Rタンパク質はアデニル酸シクラーゼの調節によってシグナ ル変換を仲介する。例えば、CRFがCRF−Rに結合すると、アデニル酸シク ラーゼが細胞内cAMPのレベルを上昇させる。したがって、本発明の1実施態 様では、試験化合物がアゴニスト又はアンタゴニストのいずれとして作用しうる かを判定するためのバイオアッセイは、次の工程: (a)CRF受容体タンパク質又はその官能性修飾形を発現するDNAを含む細 胞を培養する工程であって、CRF受容体タンパク質のシグナル変換活性を調節 するその能力の評価を要求される少なくとも1種の化合物の存在下で培養を実施 する工程と;その後に、 (b)細胞内cAMPレベルの増加又は減少に関して前記細胞をモニターする工 程とを含む。 cAMPの細胞内レベルを測定する、又はシクラーゼ活性を測定する技術上周 知の方法を本明細書に述べる結合アッセイに用いて、CRF−Rのアゴニスト及 びアンタゴニストを同定することができる。例えば、一部のGタンパク質共役受 容体の活性化はcAMPの減少又は増加を生じるので、細胞内cAMPレベルを 測定するアッセイ(例えば、実施例4参照)を用いて、哺乳動物宿主細胞に発現 される組換えCRF−Rを評価することができる。 本明細書で用いるかぎり、“CRF受容体タンパク質のシグナル変換活性を調 節する能力”とは、CRF受容体タンパク質のシグナル変換活性を誘導又は阻害 する能力を有する化合物を意味する。 本発明の他の実施態様では、試験化合物がアゴニストとして作用しうるかどう かを判定するためのバイオアッセイは、次の工程: (a)CRF受容体タンパク質又はその官能性修飾形を発現するDNAと、CR F−R反応性転写要素に機能的に結合する、レポータータンパク質をコードする DNAとを含む細胞を培養する工程であって、CRF受容体タンパク質のシグナ ル変換活性を誘導するその能力の評価を要求される少なくとも1種の化合物の存 在下で培養を実施する工程と;その後に、 (b)前記レポータータンパク質の発現に関して前記細胞をモニターする工程と を含む。 本発明の他の実施態様では、試験化合物が本発明の受容体又は前記受容体の官 能性修飾形に対するアンタゴニストとして作用しうるかどうかを判定するための バイオアッセイは、次の工程: (a)CRF受容体タンパク質又はその官能性修飾形を発現するDNAと、CR F−R反応性転写要素に機能的に結合する、レポータータンパク質をコードする DNAとを含む細胞を培養する工程であって、CRF受容体タンパク質のシグナ ル変換活性を阻害するその能力の評価を要求される少なくとも1種の化合物の増 加する濃度と、CRF受容体タンパク質又はその官能性修飾形に対する少なくと も1種のアゴニストの一定濃度との存在下で培養を実施する工程と;その後に、 (b)前記細胞における前記レポータータンパク質の発現レベルを前記化合物の 濃度の関数としてモニターして、それによって、シグナル変換活性を阻害する前 記化合物の能力を実証する工程とを含む。 上記アンタゴニストバイオアッセイの工程(a)では、 CRF受容体タンパク質のシグナル変換活性を阻害するその能力の評価を要求 される少なくとも1種の化合物の一定濃度と、 CRF受容体タンパク質又はその官能性修飾形に対する少なくとも1種のアゴ ニストの増加する濃度と の存在下で培養を実施することもできる。 CRF−Rの官能性組換え体発現する宿主細胞は内因性又は組換え体グアニン ヌクレオチド結合タンパク質(すなわち、G−タンパク質)を発現することが好 ましい。G−タンパク質はα、β及びγサブユニットから成る膜結合(membrane- associated)タンパク質の高度に保存されるファミリーである。異なるG−タン パク質では、GDP及びGTPを結合するαサブユニットが異なる。βサブユニ ットとγサブユニットとの結合対は特有であってもなくても良く;異なるα鎖が 同一βγ対にも異なるβγ対にも結合することができる[LinderとGil man,Sci.Am.267:56〜65(1992)]。Gタンパク質αサ ブユニットをコードする30種を越えるcDNAがクローン化されている[Si mon等,Science,252:802(1991)]。少なくとも4種類 のβポリペプチド配列が知られている[Simon等,Science,252 :802(1991)]。G−タンパク質はグアニンヌクレオチド交換とGTP 加水分解とによって活性状態と不活性状態の間で転換する。不活性G−タンパク 質はリガンド活性化受容体によって刺激されて、GDPをGTPと交換する。活 性形では、GTPに結合したαサブユニットはβγ複合体から解離して、このサ ブユニットは次に細胞エフェクター分子と特異的に相互作用して、細胞反応を惹 起する。異なるG−タンパク質が異なるエフェクター系(例えば、ホスホリパー ゼC、アデニルシクラーゼ系)及び異なる受容体と相互作用することができるの で、異なる組換えCRF−R受容体サブタイプの発現に関して異なる宿主細胞を 研究することが有用である。或いは、宿主細胞を異なるGタンパク質の異種発現 のためにG−タンパク質サブユニットエンコーディングDNAによってトランス フェクトすることができる。 本発明のバイオアッセイに用いるために考えられる宿主細胞はCV−1細胞、 COS細胞等を含み;典型的に用いられるレポーターと発現プラスミドとはSV −40の複製起点をも含み、用いられるレポーターと発現プラスミドとは典型的 に選択可能なマーカーをも含む。 本明細書で用いるかぎり、“CRF−R反応性転写要素”とは、例えば、周知 のG−タンパク質仲介シグナル変換機構によって誘導されて、CRF−Rアゴニ スト(例えば、CRF)の結合時に転写を開始する任意のプロモーター領域であ る。好ましいCRF−R反応性転写要素はcAMP反応性転写要素である。本発 明のバイオアッセイに用いられる環状AMP(cAMP)反応性転写要素は当業 者に周知である。cAMP反応要素は、それに機能的に結合したDNA分子(す なわち、レポーター遺伝子)の転写を開始することによって、細胞内cAMPの 上昇に反応する。本明細書に用いるために適した、具体的なcAMP反応要素は ヒトDNAβ−ポリメラーゼ遺伝子プロモーターである(Mamula等,DN A and Cell Bio .,11:61〜70,1992参照)。 本明細書に用いるために適したレポータータンパク質は技術上周知である。レ ポータータンパク質をコードするレポーター遺伝子の発現レベルに関して、例え ば、比色法(例えば、β−ガラクトシダーゼのような着色レポーター生成物によ る)及び蛍光発光(例えばルシフェラーゼのようなレポーター生成物による)に よる測光手段、酵素活性等によるような、種々な方法で宿主細胞をモニターする ことができる。 本発明のバイオアッセイによるスクリーニングのために考えられる化合物はC RF又はCRF類似リガンドと、CRFに対して特定の構造的又は生物学的関連 性を有さない化合物とを含む。適当な化合物は周知のソースから、例えばペプチ ドライブラリー、化学的ライブラリー、細菌及び酵母のブロス(broth)、植物等 から得ることができる。 CRFに対して特定の構造的又は生物学的関連性を有さないが、本発明のバイ オアッセイによるスクリーニングのために考えられる化合物は、アンタゴニスト (すなわち、本発明の受容体ペプチドの作用をブロックすることができる)又は アゴニスト(すなわち、本発明の受容体ペプチドの作用を促進することができる )である任意の化合物、例えばアルカロイド、他の複素環式有機化合物等を含む 。 本明細書で用いるかぎり、“非CRF類似”なる用語はCRF(本明細書で広 範囲に定義する)と構造的類似性を本質的に有さない任意有機分子を意味する。 CRF−Rなる用語には、その種々なサブユニット(例えば、CRF−RA( 例えば、hCRF−RA1及びhCRF−RA2)、CRF−RB等)、並びにポ リペプチドフラグメント又はその類似体も含まれる。それ故、本発明によって考 えられるCRF−Rは、その使用にある一定の利益を与えるような、種々な変化 、置換、挿入及び欠失を受けることができる。例えば、ペプチドフラグメントは CRF−Rネイティブ抗原エピトープを免疫学的に模倣することができるか、又 は例えばCRFへの結合若しくはG−タンパク質への結合のような、CRF−R に特徴的な、他の生物学的な性質を示すことができる。 有効なシグナル変換のために必要である特定のCRF−R残基又は領域は、保 存されるG−タンパク質モチーフと相互作用することができる。さらに、G−タ ンパク質カップリングに必要な、ある一定の短いアミノ酸範囲(amino acid stre tch)もG−タンパク質相互作用の特異性を決定する。このように、本発明のCR F−Rのポリペプチドフラグメントは種々なG−タンパク質への制御結合が必要 であるアッセイ又は治療方法に有用である。 “類似体”なる用語は、1つ以上の残基が機能的に同じ残基によって保存的に 置換され、本明細書で述べるようなCRF−Rを模倣する能力を表示する、本明 細書に特に示す配列と実質的に同じアミノ酸残基配列を有する任意ポリペプチド を含む。保存的置換の例は例えばイソロイシン、バリン、ロイシン又はメチオニ ンのような非極性(疎水性)残基の1つと他の残基との置換、例えばアルギニン とリシンとの間、グルタミンとアスパラギンとの間、グリシンとセリンとの間の ような、極性(親水性)残基の1つと他の残基との置換、例えばリシン、アルギ ニン若しくはヒスチジンのような塩基性残基の1つと他の残基との置換、又は例 えばアスパラギン酸若しくはグルタミン酸のような酸性残基の1つと他の残基と の置換を含む。 “保存的置換”なるフレーズは、非誘導体化残基の代わりに化学的誘導体化残 基の使用をも含む、但し、このようなポリペプチドは必要な結合活性を示すもの とする。 “化学的誘導体”とは、官能側基の反応によって化学的に誘導体化された1個 以上の残基を有する本発明のポリペプチドを意味する。このような誘導体化分子 は例えば、その遊離アミノ基が誘導体化されて、アミンヒドロクロリド、p−ト ルエンスルホニル基、カルボベンゾキシ基、t−ブチルオキシカルボニル基、ク ロロアセチル基又はホルミル基を形成しているような分子を含む。遊離カルボキ シル基を誘導体化して、塩、メチルエステル、エチルエステル若しくは他の種類 のエステル、又はヒドラジドを形成することができる。遊離ヒドロキシル基を誘 導体化して、O−アセチル又はO−アルキル誘導体を形成することができる。ヒ スチジンのイミダゾール窒素を誘導体化して、N−イム−ベンジルヒスチジン(N -im-benzylhistidine)を形成する。化学的誘導体として、20種類の標準アミノ 酸の1種以上の天然生成アミノ酸誘導体を含むようなペプチドも含まれる。例え ば、プロリンの代わりに4−ヒドロキシプロリンを用いることができ;リシンの 代わりに5−ヒドロキシリシンを用いることができ;ヒスチジンの代わりに3− メチルヒスチジンを用いることができ;セリンの代わりにホモセリンを用いるこ とができ;リシンの代わりにオルニチンを用いることができる。本発明のポリペ プチドは本明細書にその配列を示したポリペプチド配列に比べて、残基の1個以 上の添加及び/又は欠失を有する任意のポリペプチドも、必要な活性が維持され るかぎり、含む。本発明のポリペプチドをラベル又は固体マトリックス又はキャ リヤーに便利に固定することができるようにリンカーを形成するためにいずれか の末端に付加的残基を加えた場合には、リンカー残基はCRF−Rエピトープを 形成しない、すなわち、構造においてCRF−Rに類似しない。本発明のポリペ プチドと共に使用可能であるラベル、固体マトリックス及びキャリヤーは以下で 説明する。 アミノ酸残基リンカーは少なくとも1個〜40個以上までの残基を含み(しば しば、1〜10個の残基を含む)、CRF−Rエピトープを形成しない。結合(l inking)のために用いられる典型的なアミノ酸残基はチロシン、システイン、リ シン、グルタミン酸及びアスパラギン酸である。さらに、本発明のポリペプチド は、他に指定しないかぎり、配列において、CRF−Rの天然配列とは、N末端 アシル化(例えば、アセチル化若しくはチオグリコール酸アミド化)による及び C末端アミド化(例えば、アンモニア、メチルアミン等による)による配列の修 飾によって異なることができる。 本発明のCRF−Rポリペプチドは、CRF−Rと免疫反応する抗体を誘導す ることができる。それ故、免疫交差反応の充分に確立された原理を考慮すると、 本発明はポリペプチドの抗原的に関係する変異体を含む。“抗原的に関係する変 異体”とは、本明細書に記載するCRF−Rポリペプチドと免疫反応する抗体分 子を誘導することができる本発明のポリペプチドである。 本発明のCRF−Rポリペプチドは、組換えDNA方法を含めた、ポリペプチ ド分野に熟練した人に周知である方法のいずれかによって合成することができる 。例えば固相Merrifield型合成方法のような合成化学方法が、ポリペ プチドフラグメントの製造のために、純度、抗原的特異性、好ましくない副生成 物を含まないこと、製造の容易さ等の理由から、好ましい。利用可能な多くの方 法の適切な概要は、J.M.StewardとJ.D.Young,“固相ペプ チド合成”,W.H.Freeman社,サンフランシスコ,1969;M.B odansky等,“ペプチド合成”,John Wiley & Sons, 第2版,1976;固相ペプチド合成に関して、J.Meienhofer,“ Holmonal Proteins and Peptides”,2巻,4 6頁,Academic Press(ニューヨーク),1983;典型的な溶 液合成に関して、E.SchroderとK.Kubke,“The Pept ides”,1巻,Academic Press(ニューヨーク),1965 (これらの各々は本明細書に援用される)に見い出すことができる。このような 合成に有用な、適当な保護基は上記文献と、J.F.W.McOmie,“有機 化学における保護基”,Plenum Press,ニューヨーク,1973( これは本明細書に援用される)とに記載される。本明細書に援用される米国特許 第5,055,396号をも参照のこと。 身体サンプル中に存在するCRF−R(又はそのフラグメント)レベルの検出 、身体サンプル中のCRFレベルの検出、又はCRF−R上のエピトープと免疫 反応する抗体を製造するための本明細書に記載するような接種剤の製造のための 、本発明による診断方法及び系に、CRF−Rポリペプチドを特に用いることが できる。CRF−Rポリペプチドは、種々な細胞内G−タンパク質とCRF類似 受容体アゴニスト/アンタゴニスト(例えば、複素環式化合物)等を結合し、検 出 し、精製するために使用可能である。さらに、CRF−Rポリペプチドは、例え ばCRF誘導ACTH放出を抑制し、患者におけるACTHレベルを低下させる ための、本明細書に記載する治療方法に使用可能である。 本発明のさらに他の実施態様によると、上記受容体タンパク質に対して形成さ れた抗体を提供する。このような抗体は診断用途、治療用途等に使用可能である 。治療用途に用いる抗体はモノクローナル抗体であることが好ましい。 上記抗体は、当業者に周知であるような標準方法によって、抗体産生のための 抗原として本発明の受容体タンパク質又はそのフラグメントを用いて製造するこ とができる。本発明の抗体は、哺乳動物をCRF−Rタンパク質又はそのフラグ メントを含む接種剤によって免疫化して、免疫化剤に対して免疫特異性を有する 抗体分子の産生を誘導することによって、典型的に製造される。 例えば、本発明のタンパク質の合成ペプチドフラグメントに対してウサギにお いて生じた抗体は、合成ペプチドと、等モル基準の本発明の対応CRF−Rとを 認識して、好ましくは、ネイティブタンパク質の活性を抑制することができる。 4℃における2時間の反応によってBSAに抗原としてTyrをビスジアゾ化ベ ンジジン(BDB)結合によってカップリングさせるために、C−末端にTyr を加えた、適当な合成ペプチドフラグメントによって、例えば、生後3か月の雄 及び雌のニュージーランド白ウサギを免疫化することによって、CRF−Rに対 する抗体を得た。この反応混合物を透析して、低分子量物質を除去し、リテンテ ート(retentate)を液体窒素中で凍結し、−20℃に保存する。動物をペプチド 抗原1mg当量によって、Vaughan等,Meth.in Enzymol ogy ,366:588〜617(1989)の方法に従って免疫化する。4週 間間隔で、抗原200μgの注入によって動物をブーストし、10〜14日後に 、採血した。第3ブースト後に、クロラミン−T方法によって調製し、CMCイ オン交換カラムクロマトグラフィー又はHPLCによって精製した放射性ヨウ素 化抗原ペプチドを結合するその可能性に関して、抗血清を試験する。次に、抗体 分子を哺乳動物から回収し、例えばDEAE Sephadexを用いる方法の ような周知方法によって、所望の程度に単離して、IgG画分を得る。 抗体の特異性を強化するために、抗体を固相免疫化ポリペプチドを用いるイム ノアフィニティクロマトグラフィーによって精製することができる。抗体を固相 免疫化ポリペプチドに、ポリペプチドが抗体分子と免疫反応して、固相免疫複合 体を形成するために充分な時間接触させる。結合した抗体を複合体から標準方法 によって分離する。 このように製造した抗体は、特に、哺乳動物(好ましくはヒト)の身体サンプ ル、例えば組織又は血管流体中に存在するCRF−Rレベルを検出するための診 断方法及び系に用いることができる。抗CRF−R抗体はCRF−R生物学的物 質のイムノアフィニティ又はアフィニティクロマトグラフィー精製に用いること もできる。さらに、本発明による抗CRF−R抗体を哺乳動物(好ましくはヒト )の治療方法にCRF−Rアゴニスト又はアンタゴニストとして用いて、CRF −Rの効果を中和若しくは調節し、遊離CRF(例えば、CRF−Rによって結 合されないCRF)のレベルを上昇させ、CRF誘導ACTH放出を高め、患者 におけるACTH誘導グルココルチコイドのレベルを増加させる等ができる。 本発明のタンパク質と、本発明の抗体とは、例えば腹腔内、筋肉内、静脈内又 は皮下注射等によるような標準方法を用いて、対象に投与することができる。移 植及び経皮投与形式も適当である。さらに、本発明のタンパク質は、本発明のタ ンパク質をコードするウイルス又はレトロウイルスベクターによるトランスフェ クションによって供給することもできる。当業者は用いる投与形式に依存して、 剤形、治療計画等を容易に決定することができる。 本発明の他の実施態様によると、上記受容体タンパク質を上記受容体タンパク 質をコードする単離、精製した核酸分子(例えば、DNA又はRNA)を提供す る。本明細書に記載する核酸分子は、このような核酸を当業者に周知の種々なタ ンパク質発現系に組み入れると、本発明のCRF−Rタンパク質を製造するため に有用である。さらに、このような核酸分子(又はそのフラグメント)は容易に 検出可能な置換基によって標識して、所定サンプル中のCRF−R遺伝子又はm RNA転写体の存在及び/又は量を分析するためのハイブリッド形成プローブと して用いることができる。このような核酸分子(又はそのフラグメント)は、容 易に検出可能な置換基によって標識するときに、他のCRF−R遺伝子を同定す るためのハイブリッド形成プローブとして用いることもできる。本明細書に記載 する核酸分子とそのフラグメントとは、本明細書に記載するCRF−Rタンパク 質をコードする遺伝子を増幅するためのPCR反応にプライマー及び/又は鋳型 としても有用である。さらに、本明細書に記載する核酸分子とそのフラグメント とは、本明細書に記載する受容体タンパク質のファミリーの一部である他のCR F−Rタンパク質をコードする遺伝子を同定するためのPCR反応にプライマー 及び/又は鋳型としても有用である。 上記受容体は多くの核酸分子、例えば、下記配列: 配列番号:1のヌクレオチド82〜1329、 配列番号:1のヌクレオチドの516〜517間に挿入された配列番号:3の ヌクレオチド1〜87をさらに含む配列番号:1のヌクレオチド82〜1329 、 配列番号:5のヌクレオチド81〜1324、 配列番号:7の実質的に全てのヌクレオチド、 配列番号:9のヌクレオチド79〜1371、 受託番号75474でATCCに寄託されたクローンhctCRFRのCRF −RA1コード部分、 又は、同じアミノ酸配列をコードするが、アミノ酸の一部に対して異なるコド ンを用いる、その変形、 又は、そのスプライス変異cDNA配列 と実質的に同じ連続(contiguous)ヌクレオチド配列を有する核酸分子によってコ ードされることができる。 本明細書で用いるかぎり、“核酸”なるフレーズはリボ核酸(RNA)又はデ オキシ核酸(DNA)を意味する。DNAは相補的DNA(cDNA)でもゲノ ムDNA、例えばCRF−Rをコードする遺伝子でもよい。 本明細書で用いるかぎり、“実質的に同じ連続ヌクレオチド配列”又は“実質 的に同じヌクレオチド配列”なるフレーズは、典型的な中程度の緊縮条件下で基 準ヌクレオチドにハイブリッド形成するような、基準ポリヌクレオチドに充分な 相同性を有するDNAを意味する。1実施態様では、基準ヌクレオチド配列と実 質的に同じヌクレオチド配列を有する核酸分子は、配列番号:2、4、6、8又 は10のいずれかのアミノ酸配列と実質的に同じアミノ酸配列をコードする。他 の実施態様では、基準ヌクレオチド配列と“実質的に同じヌクレオチド配列”を 有するDNAは、基準ヌクレオチド配列に関して少なくとも60%相同性を有す る。基準ヌクレオチド配列に対して少なくとも70%、より好ましくは80%、 さらにより好ましくは90%の相同性を有するDNAが好ましい。 上記受容体をコードするさらに他のDNAは、配列番号:1,3,5,7又は 9に記載される配列又は受託番号75474でATCCに寄託されたクローンh ctCRFRのCRF−RA1エンコーディング部分と実質的に同じ連続ヌクレ オチド配列を有するDNAである。 本発明のCRF−Rをコードする“遺伝子”(すなわち、ゲノムDNA)は典 型的に、少なくとも2つのイントロンを含む。このように、本発明のCRF−R をコードする代替スプライスド(alternatively spliced)変異cDNA配列も本 明細書では考慮する(例えば、CRF−RA2)。例えば、配列番号:3は配列 番号:1に記載されるCRF−RA1コードcDNAのヌクレオチド位置516 〜517間に挿入される87bp cDNAスプライス変異体インサート配列を 含む(それによって、CRF−RA2を形成する)。 本明細書で用いるかぎり、“スプライス変異体(splice variant)”又は“代替 スプライスド(alternatively spliced)”なるフレーズは、本発明の受容体をコ ードする特定のヌクレオチド配列を表すために用いる場合に、周知の真核細胞R NAスプライシングプロセスから生じるcDNA配列を意味する。RNAスプラ イシングプロセスはイントロンの除去と、真核細胞一次RNA転写体からのエキ ソンの接続とを含み、細胞質の成熟(mature)RNA分子を形成する。 スプライス変異体ヌクレオチド配列の単離方法は技術上周知である。例えば、 当業者は配列番号:1、3、5、7又は9のCRF−RエンコーディングcDN Aに由来するヌクレオチドプローブを用いて、実施例に記載するクッシング腫瘍 cDNAライブラリー又はCRF−Rを発現すると考えられる細胞、例えば、脳 、心臓、下垂体、免疫、生殖腺、副腎、胎盤、胃腸、肺、副腎皮質刺激性細胞等 に由来する、他のDNAライブラリーをスクリーニングすることができる。 好ましい実施態様では、本明細書に開示するCRF−RをコードするcDNA は、配列番号:1のヌクレオチド82〜1329、配列番号:1のヌクレオチド の516〜517間に挿入された配列番号:3のヌクレオチド1〜87をさらに 含む配列番号:1のヌクレオチド82〜1329、配列番号:5、配列番号:7 のヌクレオチド81〜1324、又は配列番号:9のヌクレオチド79〜137 1と実質的に同じヌクレオチド配列を有する。CRF−Rをコードする現在最も 好ましいcDNA分子は配列番号:1のヌクレオチド82〜1329、配列番号 :1のヌクレオチドの516〜517間に挿入された配列番号:3のヌクレオチ ド1〜87をさらに含む配列番号:1のヌクレオチド82〜1329、配列番号 :5、配列番号:7のヌクレオチド81〜1324、又は配列番号:9のヌクレ オチド79〜1371と同じヌクレオチド配列を有する。 本発明の他の実施態様によると、CRF−Rをコードする単離、精製した核酸 は、 (a)配列番号:2、配列番号:6、配列番号:8若しくは配列番号:10に 記載されるアミノ酸配列をコードするDNA、又は配列番号:2のアミノ酸14 5〜146間に挿入された、配列番号:4に記載のアミノ酸配列をさらに含む、 配列番号:2に記載のアミノ酸配列をコードするDNA;又は (b)中程度の緊縮条件下で(a)のDNAにハイブリッド形成するDNAで あって、生物学的に活性なCRF−RをコードするDNA;又は (c)上記(a)若しくは(b)のいずれかに関して縮重した、生物学的に活 性なCRF−RをコードするDNA から選択されることができる。 ハイブリッド形成は、染色体DNAにおいて天然に生じる結合に類似した水素 結合による、核酸の相補的鎖(すなわち、センス:アンチセンス鎖又はプローブ :標的DNA)の相互への結合を意味する。所定プローブを標的DNAとハイブ リッド形成させるために用いる緊縮レベル(stringency lebel)は当業者によって 容易に変えることができる。 本明細書で用いるかぎり、“中程度の緊縮”ハイブリッド形成なるフレーズは 、標的DNAと、この標的DNAに対して約60%、好ましくは約75%、より 好ましくは約85%相同性を有する相補的核酸との結合を可能にする条件を意味 し、 この標的DNAに対して約90%より大きい相同性が特に好ましい。中程度の緊 縮条件とは、好ましくは、50%ホルムアミド、5XDenhart溶液、5X SSPE、0.2%SDS中で42℃においてハイブリッド形成し、その後に 65℃において0.2X SSPE、0.2%SDS中で洗浄することに等しい 条件である。Denhart溶液とSSPE[例えば、Sambrook等, olecular Cloning,A Laboratory Manual ,Cold Spring Harbor Laboratory Press ,1989を参照]は、他の適当なハイブリッド形成バッファーと同様に、当業 者に周知である。 “官能性”又は“生物学的活性”なる用語は、本発明の受容体タンパク質の修 飾語として用いる場合に、本明細書に記載する任意のCRF−Rが有する、官能 性特徴(例えば、抗原性(antigenicity))の1つを生ずることができるポリペプ チドを意味する。他の実施態様では、生物学的活性とは、前記受容体タンパク質 へのCRF類似リガンド(例えば、CRF類似体、ウロテンシン、サウバジン等 )の結合が受容体のG−タンパク質との相互作用を修飾して、これが次に細胞内 第2メッセンジャー(好ましくはcAMP)のレベルに影響して、種々な生理学 的効果を生じることを意味する。上記の他の用語(way)“官能性”とは、受容体 タンパク質のアゴニスト活性化の結果としてシグナルが変換されることを意味す る。 本明細書で用いるかぎり、“縮重する”なる用語は、基準核酸(例えば、配列 番号:1)とは少なくとも1つのヌクレオチドにおいて異なるが、基準アミノ酸 と同じアミノ酸をコードするコドンを意味する。例えば、トリプレット“UCU ”、“UCC”、“UCA”及び“UCG”によって指定されるコドンは、これ らのコドンの4種類の全てがアミノ酸セリンをコードするので、相互に関して縮 重する。 本発明の核酸は技術上周知の多様な方法(例えば、実施例1及び5に記載する 方法)によって、配列番号:1、3、5、7、9等の種々な領域からのオリゴヌ クレオチドプライマーを用いて、PCR増幅を利用して、製造することができる 。 本発明の受容体をコードする核酸の単離及びクローニングに用いる1方法は、 例えばCOS6細胞のような、適当な宿主細胞中のCRFに反応すると考えられ る任意の細胞種類(例えば、下垂体細胞、胎盤細胞、繊維芽細胞等)から得られ るcDNAを哺乳動物細胞中に発現することを含む。次に、得られる哺乳動物細 胞が標識受容体リガンド(すなわち、標識CRF類似体)を結合できるか否かを 判定する。最後に、哺乳動物細胞に発現されたときに、特定のcDNAが標識受 容体リガンドの前記細胞への結合を誘導(又は強化)することができるか否かに 基づいて、所望のcDNAインサートを回収する。 或いは、問題のタンパク質に対して生じる抗体によって、免疫学的発現アッセ イを用いて、DNAライブラリーをスクリーニングすることができる。問題のタ ンパク質に対して生じる抗体による発現ライブラリーのスクリーニングは、単独 でもハイブリッド形成プロービング(probing)と組み合わせても、DNAライブ ラリークローン中の需要の多いDNA配列の存在を同定又は確認するためにも使 用可能である。このような方法は例えば、Maniatis等,Cold Sp ring Harbor Laboratory Manual ,Cold S pring Harbor(ニューヨーク)(1982)(以下では、CSH) に教示されている。 本発明の他の実施態様によると、任意に標識した受容体−コードcDNA又は そのフラグメントを用いて、ライブラリー(例えば、cDNA、ゲノム等)をC RF受容体ファミリーの新規な哺乳動物要素をコードする付加的なヌクレオチド 配列に関して調べることができる。このようなスクリーニングは、約42.5℃ 未満の温度、約50%未満のホルムアミド濃度、中程度〜低い塩濃度を含む、低 緊縮(low stringency)条件下で、最初に実施する。現在好ましいスクリーニング 条件は約42.5℃の温度、約20%のホルムアミド濃度、約5X標準生理的食 塩水クエン酸塩(SSC;20XSSCは3M塩化ナトリウム、0.3Mクエン 酸ナトリウム、pH7.5を含む)。このような条件はプローブ配列と実質的な 類似度を有する配列の同定を、安定なハイブリッドの同定のために完全な相同性 を必要とせずに、可能にする。“実質的な類似度”なるフレーズは、少なくとも 50%の相同性を共有する配列を意味する。プローブとの少なくとも70%の相 同性を有する配列の同定を可能にし、プローブとの低い相同性を有する配列を区 別するような、ハイブリッド形成条件を選択することが好ましい。 本明細書で用いるかぎり、核酸“プローブ”とは、配列番号:1,3,5,7 若しくは9、又はクローンhctCRFRのCRF−RA1−コード部分のいず れかに記載された14個以上の連続塩基と同じ(又はその補体)である少なくと も14個、好ましくは少なくとも20個、より好ましくは少なくとも50個の連 続塩基を含むヌクレオチド配列を有する、一本鎖DNA若しくはRNA、又はこ れらの類似体である。それからプローブを構成するために好ましい領域は5’及 び/又は3’コード配列、トランスメンブランドメインをコードすると予想され る配列、細胞質ループをコードすると予想される配列、シグナル配列、リガンド 結合部位等を含む。本発明のCRF−Rをコードする完全cDNA分子はプロー ブとして用いることもできる。プローブを以下で説明するような技術上周知の方 法によって標識して、種々な診断キットに用いることができる。 本発明のさらに他の実施態様によると、上記核酸配列を適当な宿主細胞に発現 することによる、本発明の受容体の組換え体産生方法を提供する。上記ヌクレオ チド配列をさらに取り扱うためにベクターに組み込むことができる。本明細書で 用いるかぎり、ベクター(又はプラスミド)は、異種DNA(例えば、配列番号 :1,3,5,7又は9)をその発現又は複製のために細胞中に導入するために 用いられる個別の要素を意味する。このようなビヒクルの選択と使用とは、充分 に当業者の熟練の範囲内である。 発現ベクターは、このようなDNAフラグメントの発現を調節することができ る調節配列(例えば、プロモーター領域)と機能的に結合するDNAを発現する ことができる要素を含む。このように、発現ベクターは、適当な宿主細胞への導 入時に、クローン化DNAの発現を生じる、例えばプラスミド、ファージ、組換 えウイルス又は他のベクターのような、組換えDNA又はRNA構造を意味する 。適当な発現ベクターは当業者に周知であり、真核細胞及び/又は原核細胞に複 製可能であるような発現ベクター、エピソームに留まるような発現ベクター、又 は宿主細胞ゲノムに組み込まれるような発現ベクターを含む。真核宿主細胞(特 に、哺乳動物細胞)中に本発明のCRF−Rを発現するために現在好ましいプラ スミドは、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター含有ベクター、SV4 0プロモーター含有ベクター、MMTV LTRプロモーター含有ベクター等を 含む。 本明細書で用いるかぎり、プロモーター領域とは、それが機能的に結合するD NAの転写を制御するDNAのセグメントを意味する。プロモーター領域はRN Aポリメラーゼの認識、結合及び転写開始のために充分である特異的配列を含む 。プロモーター領域のこの部分はプロモーターと呼ばれる。さらに、プロモータ ー領域は、RNAポリメラーゼのこの認識、結合及び転写開始活性を調節する配 列を含む。これらの配列はシス作用性であることも、トランス作用因子に反応す ることもできる。調節の性質に依存して、プロモーターは構成されることも調節 されることもできる。本発明の実施に用いるために考えられる典型的なプロモー ターは、SV40早期プロモーター、サイトメガロウイルス(CMV)プロモー ター、マウス乳腫瘍ウイルス(MMTV)ステロイド誘導プロモーター、Mol oneyネズミ白血病ウイルス(MMLV)プロモーター等を含む。 本明細書で用いるかぎり、“機能的に結合した”なる用語は、DNAと、例え ばプロモーター、エンハンサー、転写停止及び翻訳停止部位、その他のシグナル 配列のような、ヌクレオチドの調節及びエフェクター配列との機能的関係を意味 する。例えば、DNAとプロモーターとの機能的結合は、このようなDNAの転 写がプロモーターから、DNAを特異的に認識し、DNAに結合し、DNAを転 写させるRNAポリメラーゼによって開始されるような、DNAとプロモーター との間の物理的かつ機能的な関係を意味する。発現及び/又はインビトロ転写を 最適化するために、転写又は翻訳のレベルにおいて発現を妨害するか又は低下さ せる、余分な、恐らく不適切な、代替え(alternative)翻訳開始(すなわち、ス タート)コドン又は他の配列を除去するために、クローンの5’非翻訳部分を除 去するか、加えるか又は変化させることが必要になると考えられる。或いは、コ ンセンサス(consensus)リボソーム結合部位[例えば、Kozak(1991) ,J.Biol.Chem.266:19867〜19870参照]を出発コド ンの5’に直接挿入して、発現を強化することができる。このような修飾の望ま しさ(又は必要性)は経験的に決定することができる。 本明細書で用いるかぎり、発現とは、ポリ核酸をmRNAに転写して、ペプチ ド、ポリペプチド又はタンパク質に翻訳するプロセスを意味する。ポリ核酸がゲ ノムDNAに由来する場合に、適当な真核宿主細胞又は生物を選択するならば、 発現はmRNAのスプライシングを含む。 原核細胞トランスフォーメーションベクターは技術上周知であり、pBlue skript及びファージλZAPベクター(Stratagene,カリフォ ルニア州,ラジョラ)等を含む。大腸菌(E.coli)細胞のトランスフォーメーシ ョンのために適した、他のベクターはpET発現ベクター(Novagen,米 国特許第4,952,496号参照)、例えばpETlla(T7プロモーター 、T7ターミネーター、誘導大腸菌lacオペレーター及びlacリプレッサー 遺伝子を含む)と;pET 12a−c(T7プロモーター、T7ターミネータ ー、大腸菌ompT分泌シグナルを含む)とを含む。他の適当なベクターはpI N−IIIompA2[Duffaud等,Meth.in Enzymolo gy ,153:492〜507(1987)参照]であり、これはlppプロモ ーター、lacUVプロモーターオペレーター、ompA分泌シグナル及びla cリプレッサー遺伝子を含む。 哺乳動物細胞のトランスフェクションのために特に好ましい塩基ベクターは、 サイトメガロウイルス(CMV)プロモーターに基づくベクター、例えばpcD NA1(Invitrogen,カリフォルニア州,サンジエゴ);MMTVプ ロモーターに基づくベクター、例えばpMAMNeo(Clontech,カリ フォルニア州,パロアルト)及びpMSG(Pharmacia、ニュージャー シー州,ピスカタウェイからのカタログNo.27−4506−01);SV4 0プロモーターに基づくベクター、例えばpSVβ(Clontech,カリフ ォルニア州,パロアルト)等である。 タンパク質又はその生物学的に活性なフラグメントの組換え体産生のために、 非常に多様な生物の使用が報告されている。当業者は本発明のペプチドの組換え 体産生に用いるための適当な宿主(及び発現条件)を容易に決定することができ ると考えられる。酵母宿主、細菌宿主、哺乳動物宿主等が使用可能である。 本発明の他の実施態様によると、本発明の核酸分子(すなわち、DNA又はR NA)を含む“組換え体細胞”を提供する(例えば、配列番号:1,3,5,7 又は9)。適当な宿主細胞のトランスフォーメーション方法並びに異種タンパク 質をコードする遺伝子を含む前記細胞の培養に適用可能な方法は技術上周知であ る。例えば、Sambrook等,Molecular Cloning:A Laboratory Manual(第2版),Cold Spring H arbor Laboratory Press,Cold Spring H arbor(米国,ニューヨーク)(1989)を参照のこと。 代表的なトランスフォーション方法は、例えば、プラスミド、ウイルス又は細 菌のファージベクターを用いるトランスフォーション、トランスフェクション、 エレクトロポーレーション、リポフェクション等を含む。異種核酸は任意に、そ の染色体外維持を可能にする配列を含む、又は前記異種核酸は宿主のゲノムに組 み込まれることができる(宿主中の安定な維持を保証するための代替え手段とし て)。 本発明の実施に用いるために考えられる宿主生物は、異種タンパク質の組換え 体産生が実施されるような生物を含む。このような宿主生物の例は細菌(例えば 、大腸菌)、酵母(例えば、Saccharomyces cerevisia Candida tropicalisHansenula polym orpha 及びP.pastoris;例えば、米国特許第4,882,279 号、第4,837,148号、第4,929,555号及び第4,855,23 1号参照)、哺乳動物細胞(例えば、HEK293、CHO、CV−1及びLt k細胞)、昆虫細胞等を含む。 本発明はまた、流体又は組織サンプル中のCRF−Rタンパク質、CRF−R ポリペプチドフラグメント若しくは類似体、又はCRFペプチドの存在を分析す るための、好ましくはキット形式の診断系をも提供する。適当な診断系は少なく とも1回の分析のために充分な量で、別々に包装された免疫化学試薬としてCR F−Rタンパク質(又はそのポリペプチドフラグメント)及び/又は本発明の抗 体を含む。 “使用指示”は典型的に、試薬濃度又は少なくとも1回の分析方法パラメータ 、例えば、混合すべき試薬とサンプルとの相対的量、試薬/サンプル混合物の保 存時間、温度、バッファー濃度等を説明する具体的な表現を含む。 1実施態様では、例えば血液、血漿若しくは血清のような血管流体サンプル、 又は組織サンプル中のCRF−R(又は、より可能には、CRF−Rフラグメン ト)の存在又は量を分析するための診断系は、本発明の少なくとも1種のCRF −Rタンパク質又はそのポリペプチドフラグメントを包含するパッケージを含む 。さらに、少なくとも1種のCRF−R(又はそのポリペプチドフラグメント) を含む診断系を用いて、血管流体サンプル中に存在するCRFペプチドのレベル を検出する又は細胞内G−タンパク質の存在を検出することができる。 他の実施態様では、サンプル中のCRF−R又はそのフラグメント又はその類 似体の存在又は量を分析するための本発明の診断系は、本発明の抗CRF−R抗 体を含む。 さらに他の実施態様では、サンプル中のCRF−R又はCRF−Rポリペプチ ドの存在又は量を分析するための本発明の診断系は、少なくとも1種のCRF− R(又はそのポリペプチドフラグメント)と本発明の抗CRF−R抗体組成物と を含む。 好ましい実施態様では、本発明の診断系はさらに、本発明の核酸プローブ、タ ンパク質、ポリペプチド又は抗体分子を含む複合体の形成をシグナル化すること ができるラベル又は表示手段を含む。 CRF−Rの存在に関して哺乳動物組織サンプルの死後診断を実施するための 、本明細書に記載する抗CRF−R抗体を用いる免疫組織化学診断系も考えられ る。このような診断系の詳細に関しては、例えば、Potter等,RNAS, 89:4192〜4296(1992)(参照することにより本明細書に取り込 まれる)を参照のこと。 本発明のさらに他の実施態様では、ハイブリッド形成組織化学診断系を提供す る。この診断系はサンプル(例えば、血管流体又は細胞組織)中のCRF−Rを コードする核酸(例えば、cDNA又はmDNA)の存在又は量を分析するため に有用である。この診断系は本発明の少なくとも1種のCRF−Rエンコーディ ング核酸プローブを用いる。 本明細書で用いる“複合体”なる用語は、例えば抗体:抗原、受容体:リガン ド、タンパク質:タンパク質、又は核酸−プローブ:核酸標的反応のような、特 異的結合反応の生成物を意味する。典型的な錯体は免疫反応生成物と、CRF: CRF−R錯体である。 本明細書で用いるかぎり、“ラベル”及び“表示手段”なる用語は、それらの 種々な文法的形式で、検出可能なシグナルの形成に直接又は間接的に関係する単 一原子及び分子を意味する。ラベル又は表示手段は、本発明の抗体又はモノクロ ーナル抗体組成物の一部である、核酸プローブ、発現タンパク質、ポリペプチド フラグメント又は抗体分子に結合若しくは組み込まれることができるか、又は別 別に用いられることができる。これらの原子又は分子は単独で又は付加的な試薬 と組合せて用いることができる。このようなラベルはそれ自体で、臨床診断化学 の分野において周知である。 標識手段は、抗体又は抗原に変性させずに化学的に結合して、有用な免疫蛍光 トレーサーであるフルオロクロム(染料)を形成する蛍光標識剤であることがで きる。適当な標識剤は、例えば、フルオレセインイソシアネート(FIC)、フ ルオレセインイソチオシアネート(FITC)、5−ジメチルアミン−1−ナフ タレンスルホニルクロリド(DANSC)、テトラメチルローダミンイソシアネ ート(TRITC)、リッサミン(lissamine)、ローダミン8200スルホニル クロリド(RB−200−SC)等のようなフルオロクロムである。免疫蛍光分 析方法についての説明はDeLuca,“免疫蛍光分析”,Antibody As a Tool ,Marchalonis等編集,John Wiley & Sons社,189〜231頁(1982)(これは参照することにより本 明細書に取り込まれる)に見い出される。 好ましい実施態様では、表示基は例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ (HRP)、グルコースオキシダーゼ等のような酵素である。主要な表示基が酵 素である場合には、目視可能なシグナルの形成のために付加的な試薬が必要であ る。HRPに対するこのような付加的な試薬は、過酸化水素と、例えばジアミノ ベンジジンのような酸化染料前駆物質とを含む。グルコースオキシダーゼと共に 用いられる付加的な試薬は2,2’−アジノ−ジ−(3−エチル−ベンズチアゾ リン−G−スルホン酸)(ABTS)である。 他の実施態様では、標識剤として放射性元素を用いる。代表的な放射能標識剤 はγ線放射を生じる放射性元素である。例えば124I、125I、126I、131I及び51 Crのような、γ線を放射する元素は、放射性元素標識剤の1クラスであ る。125Iが特に好ましい。有用な標識手段の他のグループは陽電子を放射する 、例えば11C、18F、15O及び13Nのような元素である。このように放射される 陽電子は動物体内に存在する電子と衝突したときにγ線を放射する。例えば32P 、111インジウム又は3Hのようなβ放射体(emitter)も有用である。 基質へのラベルの結合、すなわち、核酸プローブ、抗体、ポリペプチド及びタ ンパク質の標識が技術上周知である。例えば、抗体分子を、培地に加えた放射能 標識アミノ酸の代謝取り込みによって標識することができる。例えばGalfr e等,Meth.Enzymol.73:3〜46(1981)を参照。活性化 官能基によるタンパク質共役(conjugation)又はカップリングの通常手段が特に 適用可能である。例えば、Aurameas等,Scand.J.Immuno .8巻,付録,7:7〜23(1978);Rodwell等,Biotec .3:889〜894(1984),米国特許第4,493,795号を参照 のこと。 診断系は、好ましくは分離パッケージとして、特異的結合剤を含むこともでき る。“特異的結合剤”とは、本発明の試薬種若しくはこのような種を含む錯体を 選択的に結合することができる分子状存在であるが、それ自体は本発明のポリペ プチド若しくは抗体分子組成物ではない。代表的な特異的結合剤は第2抗体分子 (例えば、抗−Ig抗体)、補体タンパク質若しくはそのフラグメント、S.a ureus タンパク質A等である。好ましくは、特異的結合剤は、試薬種が錯体 の一部として存在する場合に、この試薬種と結合する。 好ましい実施態様では、特異的結合剤を標識する。しかし、標識されない特異 的結合剤を診断系が含む場合には、特異的結合剤は典型的に増幅手段又は試薬と して用いられる。これらの実施態様において、標識された特異的結合剤は、増幅 手段が試薬種含有錯体に結合する場合に、増幅手段を特異的に結合することがで きる。 この診断キットは、例えば血液、血清若しくは血漿のような血管流体サンプル 中又は哺乳動物組織サンプル中のCRF、CRF−R又はCRF:CRF−R錯 体の量を検出するための“ELISA”フォーマットに使用可能である。“EL ISA”は、固相に結合した抗体若しくは抗原と酵素−抗原若しくは酵素−抗体 コンジュゲートを用いて、サンプル中に存在する抗原の量を検出及び定量する酵 素結合イムノソルベントアッセイを意味する。ELISA法の説明は、D.P. Sites等によるBasic and Clinical Immunolo gy ,第4版,22章,Lange Medical Publication s(カリフォルニア州,ロスアルトス)によって出版(1982)、米国特許第 3,654,090号、第3,850,752号及び第4,016,043号( これらは全て、参照することにより本明細書に取り込まれる)に見い出される。 このように、好ましい実施態様では、CRF−Rタンパク質、そのCRF−R ポリペプチドフラグメント、ポリクローナル抗CRF−R抗体又はモノクローナ ル抗CRF−R抗体を固体マトリックスに固定して、本発明の診断系にパッケー ジを含む固体サポートを形成する。試薬は典型的に、水性媒質からの吸着によっ て固体マトリックスに固定されるが、当業者に周知の、タンパク質及びポリペプ チドに適用可能な、他の固定形式も使用可能である。 有用な固体マトリックスも技術上周知である。このような物質は水不溶性であ り、架橋デキストラン(Pharmacia Fine Chemicals, ニュージャーシー州,ピスカタウェイ):アガロース;粒径約1ミクロン〜約5 mmのポリスチレンビーズ(Abbott Laboratories,イリノ イ州,ノースシカゴから入手可能);ポリ塩化ビニル;ポリスチレン;架橋ポリ アクリルアミド;ニトロセルロース−若しくはナイロン−ベースドウェブ(例え ば、シート、ストリップ若しくはパドル(paddle));又はポリスチレン若しくは ポリ塩化ビニル製のような、管、プレート若しくはマイクロタイタープレートの 孔を含む。 本明細書に記載する診断系の試薬種、標識された特異的結合剤又は増幅試薬は 溶液状態で液体分散系として、又は例えば凍結乾燥形の実質的に乾燥した粉末と して供給することができる。表示手段が酵素である場合に、酵素の基質を系の分 離パッケージとして提供することもできる。例えば、前記マイクロタイタープレ ートのような固体サポートと1種以上のバッファーとを、この診断アッセイ系に 分離パッケージ(packaged)要素として含めることもできる。 診断系に関連して本明細書で考慮するパッケージ用材料は、診断系に伝統的に 用いられる材料である。“パッケージ”なる用語は、本発明の例えばタンパク質 、ポリペプチドフラグメント、抗体又はモノクローナル抗体のような診断試薬を 一定範囲内に保持することができる、例えばガラス、プラスチック(例えば、ポ リエチレン、ポリプロピレン及びポリカーボネート)、紙、ホイル等のような固 体マトリックス又は材料を意味する。したがって、例えば、パッケージは、診断 試薬を含むために用いられるボトル、バイアル、プラスチック若しくはプラスチ ックホイルラミネーテッドエンベロープ(laminated envelope)容器等であること ができる。或いは、用いる容器は、診断試薬のμg量が検出すべき抗体又はポリ ペプチドによって免疫学的に結合されるように、機能的に固定された、すなわち 結合されたマイクロタイタープレート孔であることができる。 正常な個体では、CRFレベルは約1〜28pg/ml血管流体の範囲内で変 化しうる。しかし、妊娠の最後の3か月間中に、CRFレベルが早期に上昇する 傾向があることが判明している。この上昇は妊娠誘導高血圧に関係すると考えら れる。CRFレベルの変化のモニターが早産の可能性の予測を容易にすることが でき、早産を適当な処置によって回避することができる。 このように、CRFレベルの監視によって、妊娠中の可能な病的問題を示す異 常な上昇を早期に検出することができる。通常の高血圧は正常よりも高いCRF /“CRF結合タンパク質”比によって惹起される(又は付随される)と考えら れるので、CRFレベルのモニターはこのような疾患の素因を有する特定の患者 の予測を容易にして、例えば、CRFタンパク質又はそのポリペプチドフラグメ ントの用量を投与することによる治療的介入を可能にする。このような妊娠関連 障害を治療するためのCRF−R又はそのフラグメントの投与によって、CRF レベルを正常に戻して、胎児の正常な成長を促進することができる。 本発明は、サンプル中のCRF−R量に間接的又は直接的に比例する量の免疫 反応生成物を形成するための免疫化学的試薬として、本発明のCRF−R、その ポリペプチドフラグメント、抗CRF−Rポリクローナル若しくはモノクローナ ル抗体を用いて、生物学的流体又は組織サンプル中のCRF−R量を測定するた めの種々な免疫アッセイ方法を考慮する。本発明はまた、サンプル中のCRF量 に間接的又は直接的に比例する量の生成物を形成するための試薬として、CRF −R又はそのポリペプチドフラグメントを用いて、生物学的流体サンプル中のC RFペプチド量を測定するための免疫アッセイ方法をも考慮する。 競合的又は非競合的な溶液相又は固相の、種々な周知の異種及び同種プロトコ ールを本発明のアッセイ方法の実施に用いることができる。当業者は、本発明の 免疫化学的試薬を用いて、身体サンプル中に存在するCRF−R又はCRF量に 比例する量の免疫反応生成物を形成することができる、多くの周知の臨床診断化 学手段が存在することを理解するであろう。 1実施態様では、本明細書に開示する治療法によって治療的に投与したCRF −Rタンパク質又はポリペプチドフラグメントの最終結果(fate)をモニターする ための手段として、身体サンプル中のCRF−Rタンパク質又はポリペプチドフ ラグメントの検出を用いる。 ラベルを用いずに免疫反応生成物の形成を検出することができる免疫学的アッ セイも考慮する。このような方法は“検出手段”を用いるが、この検出手段はそ れ自体、臨床診断化学の分野で周知である。典型的な検出手段には、表面の反射 率の変化、光学繊維によるエバネッセント波の吸収の変化、表面音波の伝播の変 化等の検出に基づくバイオセンシング方法を含む。 本発明は、本明細書に開示する治療方法の実施に有用な治療組成物を含む。本 発明の治療組成物は生理的に適合するキャリヤーと、組成物に活性成分として溶 解又は分散した、本明細書に開示するCRF−Rタンパク質、CRF−Rポリペ プチドフラグメント又は抗CRF−R抗体を含む。好ましい実施態様では、この 治療組成物は、哺乳動物又はヒトの患者に治療目的で投与した場合に、免疫原で はない。 本明細書で用いる“薬剤学的に受容される”、“生理的に適合する”なる用語 及びこれらの文法的変化は、組成物、キャリヤー、希釈剤及び試薬に関するかぎ り、相互交換可能に用いられ、物質が例えば、吐き気、めまい感、胃不快感(gas tric upset)等のような、不快な生理的影響を生じることなく、哺乳動物に投与 されることができることを意味する。 組成物中に溶解又は分散した有効成分を含む薬理学的組成物の製造は技術上周 知である。典型的に、このような組成物は液体溶液若しくは懸濁液のいずれかと しての注射可能物として製造されるが、使用前に液体中の溶液又は懸濁液にする ために適した固体形を調製することもできる。 有効成分は本明細書に記載した治療法に用いるために適した量で、薬剤学的に 受容され、有効成分と適合しうる賦形剤と混合することができる。適当な賦形剤 は例えば水、生理食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノール等、並び にこれらの任意の2種類以上の組合せである。さらに、必要な場合には、組成物 は、有効成分の効果を強化する、少量の補助物質(例えば、湿潤剤、乳化剤、p H緩衝剤等)を含むことができる。 本発明の治療組成物はその成分の薬剤学的に受容される塩を含むことができる 。薬剤学的に受容される無毒性塩は、例えば、塩酸、臭化水素酸、過塩素酸、硝 酸、チオシアン酸、硫酸、リン酸のような無機酸、酢酸、プロピオン酸、グリコ ール酸、乳酸、ピルビン酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸 、アントラニル酸、ケイ皮酸、ナフタレンスルホン酸、スルファニル酸等によっ て形成される酸付加塩(ポリペプチドの遊離アミノ基とによって形成)を含む。 遊離カルボキシル基によって形成される塩は、例えば水酸化ナトリウム、水酸 化アンモニウム、水酸化カリウム等のような無機塩基と、例えばモノ−、ジ−及 びトリ−アルキル及び−アリールアミン(例えば、トリエチルアミン、ジイソプ ロピルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン等)及び任意に置換したエタノー ルアミン(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン等)のような有機塩 基に由来することもできる。 生理的に許容されるキャリヤーは技術上周知である。典型的な液体キャリヤー は、有効成分と水以外は物質を含まないか、又は生理的pHのリン酸ナトリウム のようなバッファー、生理的食塩水又はこれらの両方(例えば、リン酸塩緩衝化 生理食塩水)を含む無菌水溶液である。さらに他の水性キャリヤーは2種類以上 のバッファー塩、並びに例えば塩化ナトリウムと塩化カリウムのような塩、デキ ストロース、ポリエチレングリコール及びその他の溶質を含むことができる。 液体組成物は水に加えて、又は水を排除して液相を含むこともできる。典型的 な付加的液相はグリセリン、植物油(例えば、綿実油)、水−油エマルジョンを 含む。 既述したように、CRF−R又はそのポリペプチドフラグメントの投与は、哺 乳動物における血管流体CRFレベル又は、本明細書において“CRF誘導AC TH放出”と呼ぶ、過剰なCRFによって惹起される、高いACTHレベルを低 下させるために有効である。このようにして、CRF−Rは高コルチゾル血症、 クッシング病、アルコール中毒、神経性食欲不振及び同様な疾患に関連する、高 いコルチゾル(すなわち、グルココルチコイド)レベルの治療に有効である。同 様に、これらのCRF−RはCRFを産生する下垂体腫瘍の治療に−−特に、こ のような腫瘍が手術によって除去することができるまでの安定性の維持に有用性 を有すると考えられる。 本発明によると、CRF−RB1は意外にも、心臓に豊富に発現されることが 判明している。単離した潅流済み心臓では、左心房中へのCRFの添加は冠状動 脈へ長期間の拡大効果を及ぼし、正のイオノトロピー効果を一過性に生じ、心房 性のナトリウム排泄増加性ペプチドの分泌を刺激する[Saitoh等,Gen .Pharmac.(England)21:337〜342(1990);G runt等,Horm.Metab.Res.(Germany)24:56〜 59(1992)]。心臓の血管におけるCRF−RB1発現の意外な発見は、 CRF(又はこの受容体に対する他の天然若しくは薬理学的リガンド)が心臓潅 流を調節する可能性を高める。さらに、CRF及び関連リガンドによって拡大さ れると分かっている、例えば上腸間膜のような、他の血管床もCRF及びその受 容体によって調節されることが判明すると予想される。 したがって、CRFは心臓において幾つかの生物学的効果を有すると分かって いるので、特に心臓血管に作用して、効力を維持することができるCRFレベル を高める方法において、CRF−Rタンパク質、そのフラグメント、又はそのア ゴニスト/アンタゴニスト(例えば、抗CRF−R抗体)を効果的に用いて、心 臓に対するCRFの作用を選択的に調節することができる。 本発明によると、CRF−RB遺伝子が例えば十二指腸の粘膜下の深部領域に おけるCRF−RB1mRNAの存在によって実証されるように、胃腸管中に発 現されることも判明している。したがって、CRF−RB1受容体が上述したG I管へのCRFの刺激効果の一部を仲介することが考えられる。例えば、CRF はインビトロにおいて腸に作用して、小腸における腸管筋のニューロンを脱分極 する(depolarize)[HananiとWood,Eur.J.Pharmacol .(Netherlands)211:23〜27(1992)]。静脈内に投 与したCRF及びCRFアンタゴニストによるインビボ研究は、胃空虚(gastric emptying)及び腸運動性を調節するCRFの直接効果と一致する[Willia ms等,Am.J.Physiol.253:G582〜G586(1987) ;Lenz,H.J.,Horm.Metab.Res.Suppl.16:1 7〜23(1987);及びSheldon等,Regul.Pept.28: 137〜151(1990)]。さらに、CRFイムノステイニング(immunosta ining)はGI管の多くのレベルに存在する[Nieuwenhuyzen−Kr useman等,Lancet,2:1245〜1246(1982);POe trusz等,Federation Proc.44:229〜235(19 85);及びKawahito等,Gastroenterology,106 :859〜865(1994)]。 このように、CRF−R(例えば、CRF−RB)、そのフラグメント又はそ のアゴニスト/アンタゴニスト(例えば、抗CRF−R抗体)が、例えば過敏性 腸症候群のような胃腸障害の治療に用いるために考えられる。さらに、CRF− RBに対して選択的であるCRFアンタゴニストが過敏性腸症候群を治療するた めの治療方法に用いるために考えられる。 さらに、精巣上体中のCRF−RBの存在は、免疫反応性CRFを有すると報 告される精子との局所連絡を可能にすると考えられる[Voon等,Endoc rinology,122:759〜761(1988)]。このように、CR F−Rは受精能(fertility)障害の治療に用いるためにも考えられる。 CRF−Rタンパク質とそのフラグメントは、妊娠中に起こる、例えば子かん 前症(妊娠の毒血症)のような異常の治療にも有用である;例えば、これらは妊 娠誘導併発症とCRFレベルの上昇を減ずるために使用可能であり、さもなくば 、CRFレベルの上昇はACTHの過剰な放出を生じる可能性がある。さらに、 CRF−Rタンパク質とそのフラグメントを投与して、血管流体からCRFを封 鎖 し、それによって、血管流体サンプル中の遊離CRFのレベルを減ずる(すなわ ち、CRFがCRF−BPに結合しない)ことが有利である患者中に存在するC RF/“CRF結合タンパク質”の比を減じることができる。CRF結合タンパ ク質(CRF−BP)はPotter等の上記文献に記載される細胞外血清タン パク質である。CRF−RのIV投与はある一定の場合に利用して、血圧を調節 して、高血圧を治療することもできる。 CRFは免疫系の周知の調節剤であるので、CRF−R又はそのフラグメント の投与は、局所的に、すなわち、罹患した関節への直接の注入によって、関節炎 又は同様な病気を治療するために有用である。CRFが下垂体に対して幾つかの 生物学的効果を有することが知られており、したがって、CRF−Rタンパク質 を用いて、下垂体に対するCRFの作用を調節することができる。さらに、CR Fが脳において幾つかの生物学的効果を有することが周知である;それ故、特に 食欲、生殖、成長、不安、鬱病、熱及び代謝の調節、並びに血圧、心拍数、血液 流動等の調節に関して、脳に対するCRFの作用を調節するためにCRF−Rタ ンパク質を効果的に用いることができると考えられる。 このように、本発明は哺乳動物におけるCRF作用の調節方法であって、本発 明のCRF−Rタンパク質又はポリペプチドフラグメントを含む生理的に許容さ れる組成物の治療有効量を投与することを含む方法を提供する。さらに、CRF によるACTH放出の刺激は、対象を組織特異的CRFエンコーディング構造体 によってトランスフェクトすることによって強化されることができる。 他の実施態様では、本発明は、哺乳動物における妊娠関連病的障害の治療方法 であって、本発明のCRF−Rタンパク質又はポリペプチドフラグメントを含む 生理的に許容される組成物の治療有効量を投与することを含み、前記量がCRF を封鎖して、妊娠中の雌の正常範囲内のCRF/“CRF結合タンパク質”の比 を生じるために有効である方法を提供する。 また、前述したように、本明細書に記載する抗CRF−R抗体の投与は、イン ビボで投与する場合にCRF−Rの生物学的効果を調節するために有効である。 例えば、本発明の抗CRF−R抗体を上記哺乳動物治療方法に用いて、対象にお けるCRF−Rの効果を中和し、この効果に拮抗する;遊離CRF(例えば、C RF−Rによって結合されないCRF)レベルを高める;CRF誘導ACTH放 出を減ずる;又はACTH誘導グルココルチコイドレベルを低下させることがで きる。遊離CRFレベルの上昇はCRF誘導ACTH放出レベルを増加させ、こ れはグルココルチコイドレベルを上昇させるので、これらの治療方法は、例えば 炎症又はAddison病等の状態のように、患者の血管流体中のグルココルチ コイドレベルの上昇が治療的に有効であるような、ある種の生理的状態の治療に 有用である。 この目的のための抗体の投与はラインに沿って、この分野で一般に知られた量 で実施され、さらに詳しくは、このタンパク質自体の投与に関して本明細書に示 したラインに沿って実施される。 本明細書に記載するように、治療有効量は所望の効果を得るために、例えば、 患者におけるCRF、ACTHの量を低下させ、CRF/”CRF結合タンパク 質”比を減ずるために算出された所定量である。必要な用量は特定の治療及び所 望の治療期間によって変化するが、約10μg〜約1mg/kg体重/日の用量 が治療のために用いられると、予想される。以下で考察するように、このような 化合物をデポ剤として又は持効性形で投与することが特に有利である。治療有効 量は典型的には、生理的に許容される組成物として投与する場合に、約0.1μ g/ml〜約100μg/ml、好ましくは約1.0μg/ml〜約50μg/ ml、より好ましくは少なくとも約2μg/ml、通常は5〜10μg/mlの 血漿濃度を得るために充分であるような、CRF−Rタンパク質又はそのポリペ プチドフラグメントの量である。抗体は当該技術分野での周知の実施によって釣 り合った適当な量で投与される。 患者に存在する、特に血漿中に存在するACTHレベルはルーチンな臨床分析 によって容易に決定することができる。さらに、投与したCRF−Rタンパク質 又はポリペプチドフラグメントの効果を経時的に測定するために治療計画中のA CTHレベルの変化を監視することができる。 したがって、本発明の治療方法は、高い血清ACTHの症状を示し、ACTH レベルを低下させることが有利であるような、血清ACTHの存在によって医学 的危険状態にある対象におけるACTHレベルを低下させるインビボ手段を提供 する。さらに、本発明の治療方法は、高い血清コルチゾルの症状を示すヒト患者 におけるACTH誘導コルチゾル(例えば、グルココルチコイド)レベルを低下 させるインビボ手段を提供する。 同様に、患者に存在する、特に血漿中に存在するCRFレベルは、本明細書で 提供する診断方法及びキットによって容易に決定することができ、CRF−R、 その類似体又は抗CRF−R抗体の投与によって容易に治療することができる。 したがって、本発明の治療方法は、高い血清CRF/CRF−BPレベルの症 状を示し、血管流体サンプル中の遊離CRF(すなわち、CRF−Rに結合しな いCRF)レベルを低下させることが有利であるような、高い血清CRF/CR F−BP比の存在によって医学的危険状態にある対象におけるCRF?CRF− BP比を低下させるインビボ手段を提供する。 CRF−R(又はその官能性フラグメント)は医師の指導の下に投与すべきで ある。薬剤組成物は通常、このタンパク質を慣習的な薬剤学的に受容されるキャ リヤーと共に含む。治療のためには、実質的に純粋な合成CRF−R又はその無 毒性塩を薬剤学的に受容されるキャリヤーと組合せて、薬剤組成物を形成して、 ヒトを含めた哺乳動物に非経口的に、静脈内、皮下、筋肉内、経皮的、例えば鼻 腔内、又は脳室内のいずれかによって好ましくは投与され、適当なキャリヤーに よって経口投与が可能である。 本発明のCRF−Rポリペプチドを含む治療組成物は例えば単位用量の注入に よって静脈内に投与することが好ましい。“単位本発明の治療組成物に関連して 用いる場合に、“単位用量”なる用語は対象への単位投与量として適した、物理 的に個別の単位を意味し、各単位は所望の治療効果を生じるように算出された有 効物質の所定量を必要な希釈剤(すなわち、キャリヤー又はビヒクル)と共に含 む。 組成物は投与形に適した方法において、治療的有効量で投与される。投与量は 治療すべき対象と、有効成分を利用する対象の免疫系の容量と、必要な治療効果 度とに依存する。投与するために必要な、正確な有効成分量は開業医の判断に依 存し、各個体に特有である。しかし、全身投与のために適した投与量範囲を本明 細書では開示し、これは投与経路に依存する。初期投与とブースターショットと のための適当な計画も可変であるが、初期投与と、その後の注入又は他の投与に よる1回以上の反復投与とが典型的である。或いは、血液中の濃度をインビボ治 療法で指定される範囲内に維持するために充分な連続静脈内注入が考えられる。 CRF−Rポリペプチドの有効量の投与を助けるものとして、対象の血液中の CRF−Rポリペプチドを検出するための本発明の診断方法が、投与された治療 組成物の最終結果を特徴づけるために有用である。 CRF−Rを長期間にわたって、例えば単回投与から1週間から1年間までの 期間にわたって投与することも望ましいと考えられ、持続放出、デポ剤又は移植 投与形が使用可能である。例えば、投与形は体液中に低い溶解度を有する、薬剤 学的に受容される化合物の無毒性塩、例えば多塩基酸による酸付加塩;多価金属 カチオンによる塩;又はこれらの2種類の塩の組合せを含むことができる。比較 的不溶な塩もゲル(例えば、ステアリン酸アルミニウムゲル)に配合することが できる。注入のための適当な持続放出デポ剤は、例えば、米国特許第3,773 ,919号に記載のように、持続分解性の無毒性若しくは非抗原性ポリマー(例 えば、ポリ乳酸/ポリグリコール酸ポリマー)中に分散した又は封入されたCR F−R又はその塩を含むこともできる。これらの化合物はシラスチックインプラ ント(silastic implant)に配合することもできる。 本発明の組成物の有用性の付加的な例として、CRF依存性腫瘍の診断及び/ 又は治療、脳ニューロンの生残の強化、家畜及び他の家畜化動物の妊娠中絶の誘 導、家畜及び他の家畜化動物の双生児出産の誘導等のような分野に、本発明の核 酸、受容体及び/又は抗体を用いることもできる。 さらに、本明細書に記載する、CRFをコードする本発明のcDNA(例えば 、CRF−RA及びCRF−RB)を用いて、それぞれのCRF−R遺伝子をコ ードするゲノムクローンを単離することができる。単離CRF−R遺伝子の5’ 調節領域を配列決定して、組織特異的転写要素(すなわち、プロモーター)を同 定することができる。得られる組織特異的CRF−Rプロモーターは種々な遺伝 子を、通常CRF−Rを発現する細胞に導くために有用である。例えば、細胞毒 性タンパク質と、下垂体副腎皮質刺激性細胞(pituitary corticotropic cell)の 組織特異的CRF−RプロモーターとをコードするDNAを有するアデノウイル ス ベクターを下垂体副腎皮質刺激性腫瘍細胞を殺すための手段として用いることが できる。 下記非限定的実施例に関連して、本発明をさらに詳細に説明する。 実施例 他に指定しないかぎり、例えばManiatis等,Molecular C loning:A Laboratory Manual ,Cold Spri ng Harbor Laboratory Press,Cold Spri ng Harbor(米国,ニューヨーク)(1982);Sambrook等 ,Molecular Cloning:A Laboratory Manu al(第2版) ,Cold Spring Harbor Laborator y Press,Cold Spring Harbor(米国,ニューヨーク )(1989):Davis等,Basic Methods in Mole cular Biology ,Elsevier Science Publi shing社(米国,ニューヨーク)(1986):又はMethods in Enzymology:Guide to Molecular Cloni ng Techniques ,152巻,S.L.BergerとA.R.Ki mmerl編集,Academic Press社(米国,サンジエゴ)(19 87)に記載されているような、標準方法を用いて実施した。 二本鎖DNAはUS BiochemicalsからのSequenase試 薬を用いるジデオキシチエインターミネーター法によって配列決定した。データ ベースとのDNA配列の比較はFASTAプログラムを用いて実施した[Pea sonとLipman,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85 :2444〜2448(1988)]。ヨウ素化に用いたTyr−ヒツジCRF はPeninsulaから購入した。 実施例1 ヒトCRF−RをコードするcDNAの単離 ヒト下垂体コルチコトロープアデノーマ(Cushing腫瘍)細胞からの約 1.5x106独立クローンのcDNAライブラリーを哺乳動物発現ベクター, pcDNA1に構成し、単独トランスフェクト済み細胞の標識125I−Tyr− ヒツジCRFを検出可能に結合する能力に基づいて、発現クローニングアプロー チ[Gearing等,EMBO J.,3667〜3676(1989)] を用いてスクリーニングした。チャンバード(chambered)顕微鏡スライド上で直 接、トランスフェクションと結合反応とを実施し、次にスライドを写真乳剤中に 浸漬し、3〜4日間の露出後にスライドを現像し、顕微鏡下でそれらを分析する ことによって、結合を評価した。CRF−Rに高いアフィニティを有するがCR F−BPに低いアフィニティを有することが知られるヒツジCRF関連トレーサ ーを選択することによって、本物のCRF−Rではなく発現CRF結合タンパク 質、CRF−BPを検出する可能性を最小にした。CRF受容体cDNAによっ てトランスフェクトされ、その結果、放射性CRFを結合した細胞は銀グレイン によってカバーされた。 下垂体コルチコトロープアデノーマ細胞からポリアデニル化RNAを調製した 。対応cDNAを合成して、非パリンドロームBstXIリンカーを用いてプラ スミドpcDNA1に連結させて、MC1061/P3細胞をトランスフォーム させ、約1.5x106の一次組換え体のライブラリーを得た。未増幅cDNA ライブラリーを約5000クローン/100mmプレートでプレーティングした (plated)。次に、細胞をプレートから削り取り、グリセロール中で凍結させ、− 70℃において保存した。 アルカリ性溶菌方法を用いて、5,000クローンの各プールからmini− prep DNAを調製した[Maniatis等,Molecular Cl oning:A Laboratory Manual ,Cold Sprin g Harbor Laboratory Press(1982)]。min i−prepからのDNAの約1/10(100μl中の10μl)をCOSM 6細胞にトランスフェクトし、この細胞をヨウ素化TyrヒツジCRF結合能力 に関してスクリーニングした。 さらに詳しくは、2x105COS細胞をポリ−D−リシン20μg/mlで 被覆したチャンバード顕微鏡スライド(1チャンバーNunc)上にプレーティ ングし、DMEMと10%ウシ胎児血清(完全培地)中で少なくとも3時間結合 させた。細胞に対して下記のようにDEAE−デキストラン仲介トランスフェク ションを実施した。100μMクロロキン含有無血清Dulbecco改質イー グル培地(DMEM)1.5mlを細胞に加えた。DEAE−デキストラン50 0μg/mlを含むDMEM/クロロキン200μl中でDNAを沈殿させて、 細胞に加えた。細胞を37℃において4時間インキュベートし、次に、培地を除 去し、細胞をHEPES緩衝化生理食塩水中10%DMSOによって2分間処理 した。10%DMSOを除去し、新しい完全培地を加え、2日後に、細胞を結合 に関して分析した。 上記のように調製したトランスフェクト済み細胞を0.1%オバルブミン含有 HEPES緩衝化生理食塩水(HDB)によって2回洗浄し、106cpm125I −TyrヒツジCRF(約1ng,300pM)を含むHDB0.7ml、0. 1%オバルブミン中で22℃において90分間、インキュベートした。細胞を次 に、冷HDB、0.1%オバルブミンによって3回洗浄し、冷HDBによって2 回洗浄し、次いで、2.5%グルタールアルデヒド/HDB中で22℃において 15分間固定させ、HDBによって2回洗浄した。チャンバーをスライドから剥 離し、スライドを95%エタノール中で脱水させ、真空乾燥させ、NTB2写真 乳剤(Kodak)中に浸漬し、暗室で4℃において3〜4日間露出させた。乳 液の現像後に、スライドを95%エタノール中で脱水させ、エオシンで染色し、 DPXマウンタント(Electron Microscopy Scienc es)によってカバースリップした。スライドをLeitz顕微鏡を用いて、暗 視野照明下で分析した。 ポジティブプールの連続的サブディビジョン(subdivision)は、COSM6細 胞膜中に存在する場合に高アフィニティCRF結合(Kd=3.3±0.45n M)を実証した単一クローンを生じた。CRF受容体をコードする配列を含むク ローンを本明細書では“hctCRFR”と呼ぶ、これは受託番号75474で ATCCに寄託されており、これによってコードされる受容体を本明細書ではh CRF−RA1と呼ぶ。 上述した同じヒトCushing腫瘍cDNAからNotI/EcoRIアダ プターを用いてファージλZapIIを合成した。クローン“hctCRFR” のCRF−Rコーディング領域中の1.2kb PstIフラグメントを用いて 、標準方法によって高緊縮条件下でλZapIIをスクリーニングした。同定さ れたこれらのポジティブクローンの中、2つを配列決定して、イントロンなしで 全長CRF−R cDNAを含むことを発見した。これらのクローンは標識“C RF−R1”(本明細書ではhCRF−RA1とも呼ぶ)と、“CRF−R2” (本明細書ではhCRF−RA2とも呼ぶ)であり、これらの一部は、それぞれ 、配列番号:1と配列番号:3に記載される。クローンCRF−R1(すなわち 、hCRF−RA1)は、415アミノ酸CRF−Rタンパク質をコードする1 245bp読み取り枠を有する2584bpインサートを含む。クローンCRF −R2(本明細書ではhCRF−RA2とも呼ぶ)は、CRF−R1(すなわち 、hCRF−RA1)の代替えスプライスド変異配列であり、配列番号:2のア ミノ酸145〜146間に挿入された、配列番号:4に記載の29アミノ酸を有 する。 実施例2 CRF受容体mRNAの発現 標識CRFを種々な凍結組織切片に結合させるための周知のオートラジオグラ フィー方法を用いて、ネイティブCRFを検出し、実験動物及びヒトにおける下 垂体領域及び種々な脳領域において動態的に変化することを実証した、これらの 場合にこの受容体はアルツハイマー病及び重度なメランコリー鬱病を含む病的状 態で変化する。さらに、受容体は末梢において副腎、卵巣、胎盤、胃腸管及び赤 脾髄(脾臓のマクロファージ富化領域)のような器官と、恐らくこれらの組織内 のCRF作用に対応する炎症性部位で検出されている。 変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上でポリ(A)+−RNA(ラット脳、 ラット下垂体、ラット心臓、マウスAtT20副腎皮質刺激性細胞に由来)をサ イズ分画し、RNAを標準方法を用いてニトロセルロース紙に移すことによって ノーザンブロットアッセイを実施した。このニトロセルロース紙ブロットをQu ikHybTMハイブリダイゼーション溶液(Stratagene,カリフォル ニア州,ラジョラ)と100μg/mlサケ精子DNAとの中で68℃において 15分間プレハイブリッド形成した。次に、このブロットを68℃において 同じ溶液中で30分間、CRF−R1(すなわち、hCRF−RA1)のcDN A領域の大部分を含む“hctCRFR”誘導ランダムプライムド(Amers ham,イリノイ州,アーリントンハイト)1.3Kb PstI cDNAフ ラグメントにハイブリッド形成させた。このブロットを2X SSPEと0.1 5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)中で21℃において15分間、2回洗浄 した。次に、このブロットを0.2X SSPEと0.1%SDS中で60℃に おいて30分間、2回洗浄した。ニトロセルロース紙ブロットのオートラジオグ ラムを標準方法によって現像した。 ノーザンブロットアッセイの結果は、ラット脳、ラット下垂体及びマウスAt T20副腎皮質刺激性細胞における2.7Kb CRF−R mRNA転写体の 存在を明らかにした。心臓組織サンプル中ではCRF−R mRNAは検出され なかった。 実施例3 COSM6細胞に一過性に発現されるhctCRFRの薬理学的特徴 約106COSM6細胞をDEAE−デキストラン方法に従ってhctCRF R又はtGnRHR(ラットゴナドトロピン放出ホルモン受容体)によってトラ ンスフェクトし、150mm組織培養皿中で増殖させた。トランスフェクション 後2日目に、細胞をHDB 1mlによって2回洗浄し、HDB中0.5mM EDTA中で室温において15分間インキュベートすることによって剥離させた 。ペレット化後に、細胞をHDBで2回洗浄し、次に5%スクロース中で均質化 した(16ml/150mm皿)。ホモジネートを600xgにおいて5分間遠 心分離し、得られた上清を40,000xgにおいて20分間遠心分離した。得 られたペレット(未加工膜を含む)を10%スクロース中に1〜4mg/mlで 再懸濁させ、競合ラジオレセプターアッセイに用いて、Perrin等,End oc118:1171(1986)に記載されるようにCRF−Rへの結合を 測定した。 膜ホモジネート(10〜24μg)を100,000cpm125I(Nle21, Tyr32)ヒツジCRF(CRF 1μgをクロラミンT酸化によって2,00 0Ci/mmolの比活性までにヨウ素化し;ヨウ素化CRFをHPLCによっ て精製した)と共に、非標識ラット/ヒト(r/h)CRFの濃度を高めながら 、室温において90分間インキュベートした。ヨウ素化CRFと非標識ラット/ ヒト(r/h)CRFとの両方を20mM HEPES、0.1%BSA、10 %スクロース、2mM EGTA中で、200μlの最終量において、最終pH 7.5に、最終濃度10mMでMgSO4を含むまでに希釈した。1%BSA、 10mM HEPES(pH7.5)で予め湿潤させたGF/C(Whatma n)フィルターを通す濾過によって反応を停止させた。フィルターを0.1%B SA、50mM Tris(pH7.5)によって4回洗浄した。CRF−R:125 I−(Nle21,Tyr32)ヒツジCRF錯体の存在を示すフィルター結合 放射能をγシンチレーション計数によって測定した。 非標識ヒト/ラットCRF(r/hCRF)による125I−(Nle21,Ty r32)ヒツジCRFの置換に関するアッセイからの結果を図1に示す。結果は、 ネイティブr/hCRFがhctCRFRによるトランスフェクト済み細胞から 用量依存式に標識ヒツジCRFを置換できるが、rGnRHRによるトランスフ ェクト済み細胞からは置換できないことを実証する。このことは、hctCRF Rクローンが生理的に適切なCRF受容体(すなわち、CRF−RA1)に特徴 的な、薬理学的特異性を示す受容体をコードすることを実証する。 実施例4 細胞内cAMPレベルのCRF−R仲介刺激のアッセイ 多重シグナル形成経路(signaling pathway)へのCRF−Rの可能な結合を評 価するために、CRF−R発現COSM6細胞におけるcAMP形成を刺激する CRF−Rの能力を調べた。cAMPレベルの変化がcAMPホスホジエステラ ーゼの変化によって影響されないことを保証するために、ホスホジエステラーゼ 阻害剤3−イソブチル−1−メチルキサンチン(IBMX)を培地に加えた。1 50mm皿におけるctCRFR又はrGnRHRによるトランスフェクション 後24時間目に、COSM6細胞をトリプシン化し、24孔プレート(Cost ar)に再プレーティング化、10%FCS、DMEM中でさらに24時間受容 体を発現させた。 刺激した日に、0.1mM IBMX又は培地による30分間プレインキュベ ーションの少なくとも2時間前に、培地を0.1%FCS、DMEMに交換した 。試験リガンド(すなわち、r/hCRF、サウバギン、サケカルシトニン、血 管活性腸ペプチド(VIP)、成長ホルモン放出因子(GRF))を0.1%B SA、0.1%FCS、DMEM中に加え、37℃、7.5%CO2において刺 激を30分間実施した。培地を除去し、細胞を氷冷95%EtOH−0.1M HClによって−20℃nioite一晩抽出した。環状AMP(cAMP)レ ベルを3通りの孔からRIAキット(Biomedical Technolo gies,マサチューセッツ州,ストートン)によって製造者のプロトコールに 従って二重に測定した。 結果は図2A、2B及び2Cに示す。図2Aと2Bは、クローン化hctCR FRによるトランスフェクト済みCOSM6細胞が細胞内cAMPにおいて基底 cAMPレベルの約10〜20倍増加を示してCRFに応答することを実証する 。幾つかの非関連ペプチドは受容体トランスフェクト済み細胞における環状AM Pレベルに影響を及ぼさない。図2CはCRFアンタゴニスト、αヘリカル(9 −41)CRFがr/hCRFによる環状AMPの誘導をブロックすることを実 証する。 実施例5 ラットCRF−RをコードするcDNAの単離 成体Sprague−Dawleyラット全脳ポリ(A)+二本鎖cDNAを cDNAライブラリーの合成に用いた。二本鎖cDNAをEcoRI−NotI アダプター(Pharmacia/LKB)に連結し、2キロベースペア(kb )より大きいcDNAはλZAPIIベクター(Stratagene,カリフ ォルニア州,ラジョラ)に結合させた。このライブラリーを1回増幅させ、約7 X105クローンを標準方法によってCRF−R1(すなわち、CRF−RA1) の1.2kb PstIフラグメントとのハイブリッド形成によってスクリーニ ングした。同定されたポジティブクローンの1つを配列決定し、全長CRF−R (rbCRF−RA)を含むことを発見した。このポジティブクローンは標識ラ ット脳CRF−R(rbCRF−RA)であり、415アミノ酸CRF−Rタン パク質をコードする1245bp読み取り枠を有する約2500塩基対(bp) インサートを含む。cDNAと、“rbCRF−RA”に対応するアミノ酸配列 とはそれぞれ、配列番号:5及び6に記載される。 実施例6 マウスCRF−RB1をコードするゲノムDNAの単離 マウスファージゲノムライブラリーの約7x106クローン(Stratag ene,カリフォルニア州,ラジョラから入手)を、標準方法によって、ラット CRF−RA(配列番号:5参照)のヌクレオチド204〜1402を含むプロ ーブとのハイブリッド形成によってスクリーニングした。このように、ハイブリ ッド形成を5x SSPE、5X Denhardt溶液及び0.5%SDS中 で16時間、60℃において実施した。フィルターを室温において2x SSC 、0.1%SDSによって2回洗浄し、次に、60℃において2x SSC、0 .1%SDSによって2回洗浄した。 同定されたポジティブクローンの1つを配列決定し、CRF−RB1のトラン スメンブランドメイン3〜4に由来する部分的CRF−RB1配列をコードする 読み取り枠を含むことを発見した。このポジティブクローンは標識マウスCRF −RB1(mCRF−RB1)であり、約450ヌクレオチドのイントロンによっ て中断された2個のエキソンを含む。2個のエキソンは結合して、新規なCRF −RB1タンパク質の70アミノ酸部分をコードする210塩基対(bp)読み 取り枠を形成する。cDNAと、“mCRF−RB1”に対応するアミノ酸配列 とはそれぞれ、配列番号:7及び8に記載される。 クローンmCRF−RB1をさらに配列決定すると、クローンmCRF−RB1 をコードする読み取り枠の付加的78塩基対(配列番号:9のヌクレオチド89 5〜972に相当)を含む第3エキソンが明らかにされた。 実施例7 マウスCRF−RB1をコードするcDNAの単離 新規なマウスCRF−RB1受容体に対応するcDNAを得るために、マウス 心臓ファージライブラリーをハイブリッド形成によってスクリーニンク化た。λ zapIIベクター(Stratagene)に置ける増幅オリゴ−dtプライ ムドマウス心臓cDNAライブラリーの約1.2x106ファージプラークを ハイブリッド形成によってスクリーニングした。CRF−RB1のためのプロー ブは[α32P]−dCTPと下記プライマー: センス:5’CTGCATCACCACCATCTTCAACT3’(配列番号 :11)及びアンチセンス:5’AGCCACTTGCGCAGGTGCTC3 ’(配列番号:12) とを用いるPCRによって、調製した。 このプローブの形成に用いた鋳型は配列番号:10のアミノ酸206〜246 に及ぶCRF−RB1の1エキソンに相当するプラスミドDNAであった。PC R増幅を30サイクル(94℃において1分間変性させ、55℃において2分間 アニールし、72℃において3分間延伸した)、実施して、配列番号:9のヌク レオチド693〜815に相当する123bp生成物を得た。 ハイブリッド形成スクリーニングのために、プラークをナイロン膜上に持ち上 げ、変性させ、中和し、すすぎ洗いした。この膜を42℃において、0.6M NaCl、60mM クエン酸ナトリウム、4xDenhardt、40mM リン酸ナトリウム、pH6.5、170mg/mlサケ精子DNA、0.1%S DS、20%ホルムアミド中で前ハイブリッド形成した。この膜を次に、42℃ において、同じ溶液プラス50%硫酸デキストラン中で、溶液1mlにつき約1 06cpm標識プローブによってハイブリッド形成した。ハイブリッド形成後に 、フィルターを0.3M NaCl、30mM クエン酸ナトリウム、0.1% SDSによって室温において1回、42℃において2回、50℃において2回洗 浄した。 ポジティブプラークを単離し、次のラウンドのプラークハイブリッド形成で精 製した。λzapIIクローンのインビボ切断のためにヘルパーファージR40 8(Biorad)を用いた。クローン化受容体をSequenaseキット( United States Biochemical)を用いてジデオキシチ ェインターミネーター法によって両鎖に関して配列決定した。マウスCRF−R B1をコードするクローンは431アミノ酸のタンパク質をコードする1293 塩基対(bp)読み取り枠を含む2.2kbインサートを含有した。全長CRF −RB1受容体cDNAを、EcoRI制限酵素によって、発現ベクターpc DNA1(Invitrogen)にサブクローン化して、プラスミドpCRF −RB1を形成した。Jotun−Hein重みつき方法とPAM250残基重 量表とをそれぞれ用いて、ヌクレオチドとアミノ酸配列とをアライメントさせた 。CRF−RB1は、CRF−RA1に対して、ヌクレオチドレベルにおいて70 %相同性を有し、アミノ酸レベルにおいて68%相同性を有した。図3Aと図3 BはCRF−RB1とCRF−RA1とのアミノ酸配列の比較を示す。アライメン トは類似領域を最大にするように選択した。CRF−RB1のN−末端ドメイン には、CRF−RA1に存在するような、推定シグナルペプチドと5個の推定N −グリコシル化部位が存在する。CRF−RB1とCRF−RA1とを比較する場 合に、7個のトランスメンブランドメイン(TMD)には79%類似性と、細胞 内ループと細胞外尾部に84%類似性が存在する。細胞外ループ(ECL)には 僅か60%の同一性と、付加的な16アミノ酸を有するN−末端ドメインには4 0%同一性が存在する。 CRF−RA1における推定ホスホリル化部位の1つ以外の全てはCRF−R B1に検出され、欠失する1つはC−末端に存在するものである。CRF−RB1 はまた、切断された推定シグナルペプチド内に存在するN−末端領域に余分なシ ステインを有し、細胞外ループ−1とトランスメンブランドメイン−3との接合 部に、残基がこのトランスメンブランドメイン内に入るように、余分なシステイ ンを有する。 実施例8 COSM6細胞に一過性に発現されるCRF−RB1の薬理学的特徴 実施例3に記載の方法を用いて、ラジオレセプターアッセイを実施した。pC RF−RB1プラスミドDNA約10μgをDEAEデキストラン法によってC OSM6細胞中にトランスフェクトさせた。2日間後に、細胞を剥離し、粗膜画 分を調製し、125I−(Nle21,Tyr32)ヒツジCRFの競合置換による結 合評価に用いた。Kdを算出するために、置換データをMunsonとRodb ard(1980)のリガンド プログラム(Anal.Biochem.10 7:220〜239)によって分析した。 結合リガンドの競合置換によって測定すると、クローン化CRF−RB1はC RFを高いアフィニティで結合する。6回の実験から、解離定数は約Kd=1. 3±0.2nMであると算出された(図4参照)。ペプチドGRFとVIPは結 合したラジオリガンドと置換しないので、この結合は特異的である。さらに、C RF−Rはサウバギン、ウロテンシン及び強力なアンタゴニスト、例えば、[D Phe12,Nle2138]−hCRF(9−41)に対して高いアフィニティを 有する。 実施例9 細胞内cAMPレベルのCRF−RB1仲介刺激のアッセイ 実施例4に記載の方法を用いて、CRF−RB1発現COSM6細胞における cAMP形成を刺激するCRF−RB1の能力を調べた。プラスミドpCRF− RB1をCOSM6細胞にトランスフェクトした。1日後に、細胞をトリプシン 化し、24孔又は48孔COSTAR組織培養孔中の10%FBS、DMEMに 再プレーティングし、さらに24時間増殖させた。処理の少なくとも2時間前に 培地を0.1%FBS、DMEMに交換した。細胞を0.1mM 3−イソブチ ル−1−メチルキサンチンと共に30分間、プレインキュベートし、次に、種々 なペプチドに37℃において30分間暴露させた。細胞内cAMPをRIAキッ ト(Biochemical Technologies,マサチューセッツ州 ,ストートン)を用いて3通りの孔から二重に測定した。 結果は図5に示す。結果は、CRF−RB1がCOSM6細胞中に一過性にト ランスフェクトされるときに、CRFが細胞内cAMPの蓄積を刺激することを 実証する。EC50は1〜10nMにおいて生じ、投与量反応はCRF−RA1の マウス類似体をトランスフェクトする場合に見られる反応と同様である。CRF ペプチドファミリーの要素であるウロテンシンとサウバギンは細胞内cAMPの 蓄積の刺激においてCRFと等効力である。ペプチドGRFとVIPはcAMP 蓄積を刺激しない(図5参照)。クローン化CRF−RB1受容体によるCRF シグナル変換は1μM CRFアンタゴニスト,[DPhe12,Nle2138] −hCRF(12−41)の存在下で阻害される。 実施例10 CRF−RB1の組織分布を評価するためのRNアーゼ保護アッセイ CRF−RA1に相当するマウス受容体のコーディング領域を周知のRT−P CR方法によって公開配列に基づくプライマーと、鋳型としての、マウスAtT −20細胞(ATCC,No.CCl 89)からのRNAを用いてクローン化 した。マウスCRF−RA1のアミノ酸26〜106(配列番号:13)をコー ドするプラスミドDNAと、マウスCRF−RB1のアミノ酸1〜132(すな わち、配列番号:9のアミノ酸1〜132)とを線状形にし、SP6 RNAポ リメラーゼと、[α−32P]UTPとを用いて、アンチセンス リボプローブ(r iboprobe)を合成した。グリセルアルデヒド 3−ホスフェートデヒドロゲナー ゼ(GAPDH)の内部負荷対照(loading control)アンチセンス リボプロー ブをT7RNAポリメラーゼを用いて合成した。 マウス心臓と脳組織とからの総RNA(30μg)を標識リボプローブ5x1 05cmpに65℃において18時間、ハイブリッド形成することによって、R Nアーゼ保護アッセイを実施した。この後に、RNアーゼ消化(RNアーゼA 180μg/mlとRNアーゼT1 350U/ml)を23℃において60分 間実施し、この後にサンプルを5%ポリアクリルアミド、8M尿素ゲル上でラン した。 RNアーゼ保護分析を用いて、マウス脳と心臓におけるCRF−RA1とCR F−RB1との相対的発現を調べた。両受容体が脳と心臓において検出されたが 、心臓は主としてCRF−RB1を発現するように思われる(CRF−mRNA を発現することも報告されている)。心臓には多数の保護フラグメントが見られ る。さらに、5’CRF−RB1プローブを用いると、脳における主要な保護フ ラグメントは心臓におけるよりも小さく、クローン化CRF−RB1から形成さ れると予想されるものよりも小さい。 実施例11 CRF−RB1の組織分布を調べるための in−situハイブリッド形成アッセイ 35S標識アンチセンスcRNAプローブを用いて,in−situハイブリッ ド形成組織化学によって、CRF−RB1mRNAの組織分布をさらに特徴づけ た。生後6週間の雄C57BL/6マウスを0.1Mホウ酸塩バッファー中4% パラホルムアミドによって心臓を通して潅流し、脳、心臓、十二指腸、精巣/精 巣上体からの20〜30μm厚さ凍結切片の規則的間隔をおいたシリーズを既述 されているように採取した[Simmon等,J.Histotechnolo gy 12:169〜181(1989)]。pBluescript ksベ クター(Stratagene,カリフォルニア州,ラジョラ)にサブクローン 化した、80bpの5’非翻訳領域と926bpのCRF−RB1コーディング 配列とを含む、CRF−RB1cDNAの1.0kb BamHIダイジェスト から、放射性標識アンチセンス及びセンス(対照)cRNAコピーを合成した。 プローブ合成のための放射性同位体として32S−UTPを用いて、in−sit uハイブリッド形成を既述されているように実施した[Simmons等,上記 文献;Imaki等,Brain Res.496:35〜44(1989)] 。プローブを1〜3x109dpm/μgの比活性まで標識し、ハイブリッド形 成を高緊縮条件(70℃における0.2xSSC中での最終洗浄によって50% ホルムアミド)下で実施した。 同様な比活性まで標識したセンス鎖cRNAは、アンチセンスプローブがロブ スト(robust)シグナルを明らかにしたような配列に隣接する組織切片に施用した 場合に、ポジティブ局在性を示唆することができなかった。クローン化とRNア ーゼ保護アッセイとのデータと一致して、CRF−RB1転写体は心臓において 検出され、心臓では血管周囲の細胞上並びに心外膜中に標識が最も顕著に出現し た。雄生殖腺では、CRF−RB1mRNAが精巣上体の基質組織(stromal tiss ue)中に主として局在したが、精巣中の標識はバックグラウンドレベルであるか 又はこのレベルに近かった。十二指腸上のCRF−RB1mRNAシグナルは粘 膜下層上と、付加的に、絨毛の基部の単離された上皮細胞上との銀粒子の緻密な 帯として出現した。 脳では、CRF−RB1mRNAがかなり制限された分布を示し、これはラッ トにおけるCRF−RA1mRNAの分布とは程度とトポグラフィーとにおいて 対照的である。中隔領域(septal region)では、CRF−RB1mRNAが外側中 隔核(lateral septal nucleu)の限局面(circumscribed aspect)に発現されるが 、CRF−RA1mRNA転写体は内側中隔結合(medial septal complex)上 に見られる。前脳におけるCRF−RB1mRNA発現の他の主要な部位は嗅球 、視索前領域、視床下部及び扁桃の限局面を含む。 これらの領域の各々では、CRF−RB1発現のパターンがラット脳における CRF−RA1の発現パターンとは異なることが見られる。この場合に用いられ るマウスCRF−RB1プローブはマウスとラットの脳におけるハイブリッド形 成と同様なパターンを生じたので、CRF−R分布の主要な種差が関係するとは 思われない。 本発明をそのある一定の好ましい実施態様に関連して詳細に説明したが、改良 及び変更が、開示し、特許請求する発明の要旨及び範囲に含まれることは理解さ れるであろう。 配列の概要 配列番号:1は、本発明のヒト誘導CRF受容体(すなわち、hCRF−RA1 )をコードするcDNAの核酸配列(及び演繹されたアミノ酸配列)である。 配列番号:2は、配列番号:1に記載されるヒト誘導CRF受容体の演繹され たアミノ酸配列である。 配列番号:3は、本発明のヒト誘導CRF受容体の29アミノ酸インサート部 分をコードするスプライス変異cDNAインサートの核酸配列(及び演繹された アミノ酸配列)である。スプライス変異cDNAインサートは配列番号:1のヌ クレオチド516〜517間に配置される(それによって、CRF−RA2を生 じる)。 配列番号:4は、配列番号:3に記載されるヒト誘導CRF受容体スプライス 変異cDNAインサートの演繹されたアミノ酸配列である。スプライス変異アミ ノ酸インサートは配列番号:2のヌクレオチド145〜146間に配置される。 配列番号:5は、本発明のラット誘導CRF受容体(すなわち、rCRF−R A)のcDNAエンコーディング領域の核酸配列(及び演繹されたアミノ酸配列 )である。 配列番号:6は、配列番号:5に記載されるラット誘導CRF受容体の演繹さ れたアミノ酸配列である。 配列番号:7は、本発明のマウス誘導CRF受容体(すなわち、mCRF−R B1)をコードする部分的ゲノムクローンの2エキソン(介在イントロン配列を 除く)の核酸配列(及び演繹されたアミノ酸配列)である。 配列番号:8は、配列番号:7に記載されるヒト誘導CRF受容体の演繹され たアミノ酸配列である。 配列番号:9は、本発明のB型マウス誘導CRF受容体(すなわち、mCRF −RB1)をコードするcDNAの核酸配列(及び演繹されたアミノ酸配列)で ある。 配列番号:10は、配列番号:9に記載されるマウス誘導CRF−RB受容体 の演繹されたアミノ酸配列である。 配列番号:11は、実施例7に記載する“センス”プローブである。 配列番号:12は、実施例7に記載する“アンチセンス”プローブである。 配列番号:13は、マウス誘導CRF−RA1受容体のアミノ酸配列である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI G01N 33/53 0276−2J G01N 33/53 D 33/566 0276−2J 33/566 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP (72)発明者 チェン,ルオピング アメリカ合衆国 92130 カリフォルニア 州サン ディエゴ,カミニト カルメル ランディング 3623 (72)発明者 ルイス,キャシー エイ. アメリカ合衆国 92103 カリフォルニア 州サン ディエゴ,モンテシト ウエイ 1760 (72)発明者 ベイル,ウィリー ダブリュ.,ジュニア アメリカ合衆国 92037 カリフォルニア 州ラ ジョラ,バルデズ 1643 (72)発明者 ドナルドソン,シンシア ジェイ. アメリカ合衆国 92110 カリフォルニア 州サン ディエゴ,リンウッド ストリー ト 1767 (72)発明者 ソーチェンコ,ポール アメリカ合衆国 92024 カリフォルニア 州エンシニタス,オータムン プレイス 1820

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.単離した哺乳動物Gタンパク質共役副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CR F)受容体タンパク質又はそのフラグメント。 2.10ナノモル以下の濃度のCRFが前記受容体タンパク質の結合部位の5 0%以上を占めるように、CRFに対する充分な結合アフィニティを有する、請 求項1記載のタンパク質。 3.配列番号:2、配列番号:4、配列番号:6、配列番号:8、配列番号: 10に記載されるアミノ酸配列と実質的に同じアミノ酸配列と、受託番号754 74でATCCに寄託されたクローンhctCRFRのCRF−Rコード部分に よってコードされるアミノ酸配列と実質的に同じアミノ酸配列とを有する、請求 項1記載のタンパク質。 4.請求項1記載のタンパク質をコードする単離された核酸。 5.請求項3記載のタンパク質をコードする単離された核酸。 6.配列番号:1のヌクレオチド82〜1329、配列番号:3、配列番号: 5のヌクレオチド81〜1324、配列番号:7の実質的に全配列、配列番号: 9のヌクレオチド79〜1371、又は受託番号75474でATCCに寄託さ れたクローンhctCRFRのCRF−Rコード部分、若しくは同じアミノ酸配 列をコードするが、アミノ酸の一部に対して異なるコドンを用いるその変異体、 若しくはそのスプライス変異ヌクレオチド配列 と実質的に同じ連続ヌクレオチド配列を有する、請求項4記載の単離された核酸 。 7.請求項1記載のタンパク質をコードする、単離精製した核酸又はその機能 的フラグメントであって、 (a)配列番号:2、配列番号:4、配列番号:6、配列番号:8、配列番号 :10に記載されるアミノ酸配列をコードするDNA; (b)中程度の緊縮条件下で(a)のDNAとハイブリッド形成する、生物学 的に活性なCRF−RをコードするDNA;及び (c)生物学的に活性なCRF−Rをコードする、上記(a)又は(b)に関 する縮重したDNA から選択される前記核酸。 8.配列番号:1、3、5、7又は9に記載される配列と実質的に同じ連続ヌ クレオチド配列を有する、請求項4記載の単離された核酸。 9.CRF受容体の組換え体産生方法であって、請求項4記載の核酸を適当な 宿主細胞中で発現することを含む前記方法。 10.ハイブリッド形成プローブとして有用な単離された核酸フラグメントであ って、請求項4記載の核酸の少なくとも14個の連続ヌクレオチドを含み、検出 可能な置換基によって標識される前記フラグメント。 11.前記容易に検出可能な置換基が放射性標識分子、蛍光性分子、酵素又はリ ガントから選択される、請求項10記載の単離された核酸フラグメント。 12.CRF受容体をコードするクローンの同定方法であって、 低緊縮ハイブリッド形成条件下で請求項10記載の核酸フラグメントによって ゲノム又はcDNAライブラリーをスクリーニングし、 前記フラグメントに対して実質的なハイブリッド形成度を示すようなクローン を同定すること を含む前記方法。 13.CRF受容体に結合するような化合物を決定するために、化合物群をスク リーニングする方法であって、結合アッセイに請求項1記載の受容体を用いるこ とを含む前記方法。 14.試験化合物が請求項1記載の受容体タンパク質又は前記受容体タンパク質 の官能性修飾形に関してアゴニスト又はアンタゴニストのいずれとして作用する ことができるかどうかを評価するためのバイオアッセイであって、次の工程: (a)CRF受容体タンパク質又はその官能性修飾形を発現するDNAを含む 細胞を培養する工程であって、CRF受容体タンパク質のシグナル変換活性を調 節するその能力の評価を要求される少なくとも1種の化合物の存在下で培養を実 施する工程と;その後に、 (b)細胞内cAMPレベルの増加又は減少に関して前記細胞をモニターする 工程とを含む前記バイオアッセイ。 15.化合物が請求項1記載の受容体タンパク質又は前記受容体タンパク質の官 能性修飾形に対してアゴニストであるかどうかを評価するためのバイオアッセイ であって、次の工程: (a)前記受容体タンパク質又は前記受容体タンパク質の官能性修飾形を発現 するDNAと、CRF−R反応性転写要素に機能的に結合する、レポータータン パク質をコードするDNAとを含む細胞を培養する工程であって、前記受容体タ ンパク質のシグナル変換活性を誘導するその能力の評価を要求される少なくとも 1種の化合物の存在下で培養を実施する工程と;その後に、 (b)前記レポータータンパク質の発現に関して前記細胞をモニターする工程 と を含む前記バイオアッセイ。 16.化合物が請求項1記載の受容体タンパク質又は前記受容体タンパク質の官 能性修飾形に対するアンタゴニストであるかどうかを評価するためのバイオアッ セイであって、次の工程: (a)前記受容体タンパク質又は前記受容体タンパク質の官能性修飾形を発現 するDNAと、CRF−R反応性転写要素に機能的に結合する、レポータータン パク質をコードするDNAとを含む細胞を培養する工程であって、前記受容体タ ンパク質のシグナル変換活性を阻害するその能力の評価を要求される少なくとも 1種の化合物の増加する濃度と、前記受容体タンパク質又は前記受容体タンパク 質の官能性修飾形に対する少なくとも1種のアゴニストの一定濃度との存在下で 培養を実施する工程と;その後に、 (b)前記細胞における前記レポータータンパク質の発現レベルを前記化合物 の濃度の関数としてモニターして、それによって、転写活性化を阻害する前記化 合物の能力を実証する工程と を含む前記バイオアッセイ。 17.請求項1記載のタンパク質に対して形成される抗体。 18.前記抗体がモノクローナル抗体である請求項17記載の抗体。 19.CRF受容体によって仲介されるシグナル変換活性を調節する方法であっ て、前記受容体を請求項15によって同定される前記アゴニストの調節有効量と 接触させる工程を含む前記方法。 20.CRF受容体によって仲介されるシグナル変換活性を調節する方法であっ て、前記受容体を請求項16によって同定される前記アンタゴニストの調節有効 量と接触させることを含む前記方法。 21.CRF受容体によって仲介されるシグナル変換活性を調節する方法であっ て、前記受容体を請求項17記載の前記抗体の調節有効量と接触させることを含 む前記方法。 22.請求項12記載の方法によって産生されるCRF受容体をコードする核酸 のスプライス変異体核酸。
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