【発明の詳細な説明】
抗血栓剤
本発明は、動物における抗凝血薬として有用であるトロンビンインヒビターに
関するものである。具体的には、高い抗血栓活性、抗凝血活性、および経口バイ
オアベイラビリティーを有するペプチド誘導体に関するものである。
血液凝固、血栓のプロセスは、トロンビンの形成を引き起こす複雑なタンパク
質分解カスケードが引金となる。トロンビンは、血漿中に溶解しているフィブリ
ノーゲンのAα鎖およびBβ鎖から、活性化ペプチドをタンパク質分解的に分離
して不溶性のフィブリン形成を開始する。
抗凝血は一般に、ヘパリンおよびクマリンの投与によって行われている。
凝血および血栓の非経口の薬学的制御は、ヘパリンの使用によるトロンビンの
阻害に基づいている。ヘパリンは内因性抗トロンビンIII(トロンビンの主な
生理学的インヒビターである)の阻害作用を促進することによってトロンビンに
対し間接的に作用する。抗トロンビンIIIの血漿中のレベルは変化し、表面結
合したトロンビンはこの間接的機構には耐性があるようであるので、ヘパリンは
効果のない治療となり得る。凝血分析は、効果と安全性に関連するものであると
考えられており、ヘパリンのレベルは凝血分析でモニターしなければならない(
特に活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)分析)。クマリンは、プロ
トロンビンおよびこのタイプの他のタンパク質合成において、翻訳後のガンマカ
ルボキシル化を妨げることによりトロンビンの生成を阻止する。この作用機構の
為、クマリンの効果は、投与後6〜12時間後に徐々にしか現れない。さらに、
クマリンは選択的な抗凝血薬ではない。クマリンはまた、凝血分析(具体的には
プロトロンビン時間(PT)分析)でモニターする必要もある。
最近、天然の基質と同様の方法でタンパク質分解酵素により認識される短い合
成ペプチドに対する関心が高まってきている。D−Phe−Pro−Arg−H、Boc
−D−Phe−Pro−Arg−H、およびD−MePhe−Pro−Arg−Hなどのトリ
ペプチドアルデヒドは、トロンビンに対する強い直接的阻害を示す。[Bajuszら
,ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー(J.Med.Chem.),33巻,
1729〜1735頁,(1990年)]。D−MePhe−Pro−Arg−H硫酸
塩が人間における抗凝血薬であることを証明する初期の臨床的研究が報告されて
いる。シモーンズ(Simoons)ら,サーキュレーション(Circulation),90巻
,I−231,Abstr.1241,(1994年)を参照されたい。多くの研究
者が、医薬の開発の努力の中、アナログを合成してきた。例えば、シューマン(
Shuman)ら,ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー(J.Med.Chem.)
,36巻,314〜319頁,(1993年)である。米国特許第4,346,
078号は、アグマチン(1−アミノ−4−グアニジノブタン)基を有する一連
の抗凝血ペプチドを教示している。アグマチン誘導体および関連の化合物もまた
、国際公開番号WO93/11152合第のPCT出願、並びに1994年6月
15日発行の公開番号601459の欧州特許出願に開示されている。このよう
な化合物は、アグマチン化合物が、Arg基を含む同様の化合物にみられるカルボ
ニル部分を欠いているという点で前者の一連の化合物とは異なる。
ヘパリンとクマリンは、効果的な抗凝血薬であるけれども、既知のトリペプチ
ドアルデヒド由来の薬物はまだ出現していない。そして、この化合物のクラスが
有望であるにもかかわらず、依然として、トロンビンに選択的に作用し、抗トロ
ンビンIIIとは独立の、投与後、好ましくは経口投与後に迅速な阻害作用をも
たらし、止血の持続のために要求される血餅の溶解を妨害しない抗凝血薬の必要
性が存在している。
本発明は、以下に定義する本発明の化合物が、経口投与によって高いバイオア
ベイラビリティーを有し得る強力なトロンビンインヒビターであるという発見に
関するものである。さらに、本発明の特定の化合物はまた、凝血カスケードに関
わるXa因子の阻害を呈し得る。
したがって、本発明の第一の目的は、抗凝血薬として有用な強力なトロンビン
インヒビターである、新規のペプチド誘導体を提供することである。
さらなる目的、特徴、および利点は、以下の記載および特許請求の範囲から当
業者に明らかとなろう。
本発明は式(I):
X−Y−NH−(CH2)r−G I
[式中、Xは、プロリニル、ホモプロリニル、Rm−(CH2)g−NH−CH2−C
(O)−、
(式中、Rdはカルボキシまたはメチルスルホニルであり;
ReはNHRc、NHCORcまたはNHCOORc(ここでRcは、C1−C10ア
ルキル、C3−C8シクロアルキルまたは炭素原子4〜10の(C3−C8)シクロ
アルキル(C1−C6)アルキル基である)
であり;
TはC3−C8シクロアルキル、C1−C8アルキル、
であり;
aは0、1または2であり;
Qは−OH、C1−C4アルコキシ、または−NH−Aであり;
Aは水素、C1−C4アルキル、R"SO2−、R"OC(O)−、R"C(O)−
、RnC(O)−または−(CH2)g−Rmであり;
gは1、2または3であり;
Bは水素またはC1−C4アルキルであり;
R'は水素またはC1−C4アルキルであり;
R"はC1−C4アルキル、C1−C4ペルフルオロアルキル、−(CH2)d−Rm
または置換されていないかまたは置換されているアリール(但し、アリールは、
フェニル、ナフチル、5または6員環の置換されていないかまたは置換されてい
る芳香族のヘテロ環であって、硫黄、酸素および窒素から選択される同じかまた
は異なる1または2個のヘテロ原子を有するもの、または9または10員環の置
換されていないかまたは置換されている縮合した二環式の芳香族のヘテロ環であ
って、硫黄、酸素および窒素から選択される同じかまたは異なる1または2個の
ヘテロ原子を有するものである)
であり;
Rmは、−COORb、−SO2(C1−C4アルキル)、−SO3H、−P(O)
(ORb)2またはテトラゾール−5−イルであり;
Rnは、−COORbまたはテトラゾール−5−イルであり;
各Rbは独立に水素またはC1−C4アルキルであり;
dは1、2または3であり;
mは0、1または2であり;
nは0、1または2であり;そして
zは水素、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロまたは
RaがC1−C4アルキルであるRaSO2NH−であり;
(式中、
RgはC1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、または−(CH2)p−L
−(CH2)q−T'であり;
Rpは水素、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、または−(CH2)p
−L−(CH2)q−T'(ここでpは、0、1、2、3または4であり;Lは結
合、−O−、−S−、または−NH−であり;
qは0、1、2または3であり;
T'は水素、C1−C4アルキル、C3−C8シクロアルキル、−COOH、−C
ONH2、またはAr(但し、Arは置換されていないかまたは置換されているア
リールであって、該アリールはフェニル、ナフチル、5または6員環の置換され
ていないかまたは置換されている芳香族のヘテロ環であって、硫黄、酸素および
窒素から選択される同じかまたは異なる1または2個のヘテロ原子を有するもの
か、または9または10員環の置換されていないかまたは置換されている縮合し
た二環式の芳香族のヘテロ環であって、硫黄、酸素および窒素から選択される同
じかまたは異なる1または2個のヘテロ原子を有するものである)
であり;
Ryは−CH2−、−O−、−S−、または−NH−であり;
Rzは結合、またはRyと3つの隣接する炭素原子とともに、1つの原子が−O
−、−S−、または−NH−であってよい炭素原子5〜8の飽和の炭素環を形成
する)
であり;
rは1、2または3であり;
そして
Gはsが0〜5である−(CH2)s−R、tが0〜3である−CH=CH−(C
H2)t−Rであるか、
または、
Gは、
(式中、DおよびEはそれぞれ独立して、NまたはCHであり;
kは0または1であり;
bは0または1であり;
MはS、O、またはNHであり;
各Wは独立してNまたはCHであり;そして
であるか;
または、
および芳香族のまたはヘテロ芳香族の環
のそれ以外の置換されていない炭素原子の1つないしすべてがフルオロ置換基を
有していてもよい]
を有するトロンビン阻害化合物またはその薬学上許容し得る塩;または、
該化合物またはその塩の薬学上許容し得る溶媒和物を提供するものである。
但し、Gが、−(CH2)s−NH−C(NH)NH2であり、Yが置換されてい
ないプロリニル(Rpは水素である)であり、
ニルでもなく;
さらに、
r=1およびs=0であるとき、Rはアミノでもグアニジノでもなく;
さらに、
Gが、−(CH2)s−R
であり、
る)または4−ヒドロキシプロリニル(RpはOHである)であり、
R'は水素であり、
Tはシクロヘキシルであって、
Qが−NH−Aであるとき、Aは、水素、C1−C4アルキル、メチルスルホニ
ルまたは−(CH2)g−Rmでなく;
さらに、
Gが、−(CH2)s−R
であり、
Yは、置換されていないプロリニル(Rpは水素である)または4−メチルチ
オプロリニル(Rpは−SCH3である)であり、
Qが、−NH−Aであるとき、R"SO2は、アリールスルホニルではなく;
さらに、
であり、
であり、
Qが−NH−Aであるとき、AはR"SO2−ではない。
上記式(I)の化合物の特定の群は、Xがプロリニル、ホモプロリニル、
であり;
TはC3−C8シクロアルキル、C1−C8アルキル、
であり;
aは0または1であり;
Qは−OH、C1−C4アルコキシ、または−NH−Aであり;
Aは水素、C1−C4アルキル、R"SO2−、R"OC(O)−、R"C(O)−
、または−(CH2)g−COOHであり;
gは1、2、または3であり;
Bは水素またはC1−C4アルキルであり;
R'は水素またはC1−C4アルキルであり;
R"は、C1−C4アルキル、C1−C4ペルフルオロアルキル、−(CH2)d−C
OOH、または置換されていないか置換されているアリール(但し、アリールは
、フェニル、ナフチル、5または6員環の置換されていないかまたは置換されて
いる芳香族のヘテロ環であって、硫黄、酸素および窒素から選択される同じかま
た
は異なる1または2個のヘテロ原子を有するもの、または9または10員環の置
換されていないかまたは置換されている縮合した二環式の芳香族のヘテロ環であ
って、硫黄、酸素および室素から選択される同じかまたは異なる1または2個の
ヘテロ原子を有するものである)
であり;
dは1、2、または3であり;
mは0、1、または2であり;
nは0、1、または2であり;そして
zは水素、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、また
はRaがC1−C4アルキルであるRaSO2NH−であり;
(式中、Rgは、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、または−(CH2)p
−L−(CH2)q−T'であり;
Rpは、水素、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、または−(CH2)p
−L−(CH2)q−T'(ここでpは、0、1、2、3、または4であり;
Lは結合、−O−、−S−、または−NH−であり;
qは0、1、2または3であり;
T'は水素、C1−C4アルキル、C3−C8シクロアルキル、−COOH、−C
ONH2、またはAr(Arは置換されていないかまたは置換されているアリール
であって、該アリールがフェニル、ナフチル、5または6員環の置換されていな
いかまたは置換されている芳香族のヘテロ環であって硫黄、酸素および窒素から
選択される同じかまたは異なる1または2個のヘテロ原子を有するもの、または
9または10員環の置換されていないかまたは置換されている縮合した二環式の
芳香族のヘテロ環であって、硫黄、酸素および窒素から選択される同じかまたは
異なる1または2個のヘテロ原子を有するものである)
であり;
Ryは、−CH2−、−O−、−S−、または−NH−であり;
Rzは、結合、またはRyと3つの隣接する炭素原子とともに、1つの原子が−
O−、−S−、または−NH−であってよい5〜8原子の飽和の炭素環を形成す
る)
であり;
rは1または2であり;
そして
Gはsが0〜5である−(CH2)s−R、tが0〜3である−CH=CH−(C
H2)t−R、
(式中、DおよびEはそれぞれ独立して、NまたはCHであり;
kは0または1であり;
bは0または1であり;
MはS、O、またはNHであり;
各Wは独立してNまたはCHであり;
である]
である式(I)の化合物またはその薬学上許容し得る塩、または該化合物若しく
はその塩の薬学上許容し得る溶媒和物からなる。但し、
Gは−(CH2)s−NH−C(NH)NH2であり、
Yは置換されていないプロリニル(Rpは水素である)であり、
ルボニルでもなく;
さらに、
r=1およびs=0であるとき、Rはアミノでもグアニジノでもなく;
さらに、
Gは−(CH2)s−R
であり、
る)または4−ヒドロキシプロリニル(RpはOHである)であり、
R'は水素であり、
Tはシクロヘキシルであって、
Qが−NH−Aであるとき、Aは水素、C1−C4アルキル、メチルスルホニル
または−(CH2)g−COOHではなく;
さらに、
Gは−(CH2)s−R
Yは置換されていないプロリニル(Rpは水素である)または4−メチル−チ
オプロリニル(Rpは−SCH3である)であり、
Qが−NH−Aであるとき、R"SO2はアリールスルホニルではなく;
さらに、
Qが−NH−Aであるとき、AはR"SO2−ではない。
式(I)の化合物に加えて、本発明は、式(I)の化合物を薬学上許容し得る
担体、希釈剤または賦形剤と共に含んでなる医薬製剤を提供するものである。
本発明はまた、処置を必要とする動物に抗血栓量の式(I)の化合物を投与す
ることからなる動物における血栓を阻止する方法を提供するものである。
本発明はさらに、処置を必要とする動物にトロンビンを阻害する量の式(I)
の化合物を投与することからなるトロンビンを阻害する方法を提供するものであ
る。
本発明は、新規のトロンビンのインヒビター、活性成分として該化合物を含有
する医薬組成物、および静脈血栓症、肺塞栓、特に心筋イスケミア(虚血)、心
筋梗塞および脳血栓などの血栓性塞栓症および血管形成術並びに冠動脈バイパス
手術および炎症過程に関わる全身性組織損傷の後に起こる全身性の凝血亢進状態
および局所的な凝血亢進状態を予防または治療するための抗凝血薬としての該化
合物の使用に関する。
それ自身または他の置換基の一部として「アルキル」なる語は、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、およ
びsec−ブチルでなどの指定された数の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のア
ルキル基を意味する。それ自身または他の置換基の一部として「ペルフルオロア
ルキル」なる語は、トリフルオロメチル、ペルフルオロエチル、ペルフルオロ−
n−プロピル、ペルフルオロイソプロピル、ペルフルオロ−n−ブチル、ペルフ
ルオロ−t−ブチル、ペルフルオロイソブチル、およびペルフルオロ−sec−ブ
チルなどの、各水素原子がフッ素原子に置き換わっている、指定された数の炭素
原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基を意味する。
「C3−C8シクロアルキル」なる語は、シクロプロピル、メチルシクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシ
ルまたはシクロオクチルなどの炭素原子数3〜8の飽和脂肪族環を意味する。「
アルコキシ」なる語は、酸素原子により基体部分に結合した、指定された数の炭
素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基を意味する。「ハロ」なる語は、
クロロ、フルオロ、ブロモまたはヨードを意味する。「アセチル」なる語は、C
H3−C(O)−を意味する。「t−ブチルオキシカルボニル」なる語は、(CH3
)3C−O−C(O)−を意味し、「Boc」と略す。「ベンジルオキシカルボニ
ル」なる語は、C6H5CH2−O−C(O)−を意味し、「Cbz」と略す。
「5または6員環のヘテロ環」なる語は、1または2個の窒素原子;1個の硫
黄原子;1個の酸素原子;1個の酸素原子と1個の硫黄原子;または1個の窒素
原子と1個の酸素原子を含んでいる安定な構造を与えるであろう5または6員環
を意味する。5員環は1または2個の二重結合を有し、6員環は、2または3個
の二重結合を有する。このようなヘテロ環には、フリル、チエニル、ピロリル、
ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピ
ラニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサジニルおよびチアジニ
ルが含まれる。
「9または10員環のヘテロ環」なる語は、前記の5または6員環のいずれか
が、ベンゼン環または前記で定義した他の6員環と縮合した、安定な構造を与え
るであろう二環式基のいずれかを意味する。これらのヘテロ環系には、インドリ
ル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリ
ル、ベンゾピラゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリルおよ
びベンゾチアゾリルが含まれる。
前記ヘテロ環の多くが互変異性体の形で存在し得るということは理解できるで
あろう。これらすべての形は、本発明の範囲内に含まれる。
ArまたはR"の定義に挙げられたすべての芳香族環またはヘテロ芳香族環の基
は、ハロ、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、アミノ(−N
H2)、モノ(C1−C4アルキル)アミノ、−(CH2)jCOOH、メルカプト
、−S(O)h(C1−C4アルキル)、−NHS(O)h(C1−C4アルキル)、
−NHC(O)(C1−C4アルキル)、−S(O)hNH2、−S(O)hNH(
C1−C4アルキル)、または−S(O)hN(C1−C4アルキル)2(但し、hは
、0、1または2であり、jは、0、1、2、3、または4である)から独立に
選択される、安定な構造に供する1または2個の置換基で独立して置換されてい
ないかまたは置換されている。置換基R"(C)O−について、特に好ましいも
のは、1−メチルインドール−2−オイルである。
式(I)において、基Xのカルボニル官能基が、基Yのアミン官能基に結合し
ている。さらに、Yのカルボニル官能基が、式(I)に示したアミノ基に結合し
ている。
[式中、ZおよびAは、両者とも水素である]
は、本明細書ではフェニルグリシルと称し、Phgと略する。Aが例えばメチルで
ある化合物は、Nα−メチル−フェニルグリシル基と称し、MePhgと略する。
Zが水素以外である置換された化合物は、その置換基の種類と位置によって称し
、例えば、3"−クロロフェニルグリシルまたはPhg(3−Cl)と称する。
[式中、ZおよびAは、両者とも水素である]
は、本明細書ではフェニルアラニルと称し、Pheと略する。Aが例えばメチルで
ある化合物は、Nα−メチル−フェニルアラニルと称し、MePheと略する。Z
が水素が以外である置換された化合物は、その置換基の種類と位置によって称し
、例えば、3'−クロロフェニルアラニルまたはPhe(3−Cl)と称する。
[式中、R'は水素である]
は、本明細書ではそれぞれ、1−および3−テトラヒドロ−イソキノリンカルボ
ニルと称し、それぞれ1−Tiqおよび3−Tiqと略する。
[式中、R'は水素である]
は、本明細書ではそれぞれ、1−および3−ペルヒドロ−イソキノリンカルボニ
ルと称し、それぞれ1−Piqおよび3−Piqと略する。破線で示すように、これ
ら置換基の種々の環縮合異性体が存在する。本発明により、いかなる、個々の異
性体およびそれらの組み合わせが考えられる。
は、本明細書ではそれぞれ、ピロリニルおよびアゼチジン−2−カルボニルと称
し、それぞれ1−Proおよび3−Aztと略する。
は、4,5;5,5;6,5;7,5;または8,5型の飽和二環系を表す。3
aにおける立体化学は、カルボニルに対してシスであり、4,5および5,5環
系が橋頭においてシスでならなければならないことを除いては、他の橋頭結合は
シスでもトランスでもよい。RyおよびRzは、示された3個の炭素原子を含む可
変的な環であって、原子数4〜8の飽和炭素環を意味する。すべての環原子が炭
素であってもよいし、または環原子の1個が−O−、−S−および−NH−から
選択されるヘテロ原子であってよい。この定義は、
ドール−2−カルボン酸から得られる好ましい部分を包含する。この部分の種々
のシスおよびトランス型は本発明により意図されるものである。
基Yの星印は(L)であるキラル中心を表す。基Xの星印は(D)または(D
L)であるキラル中心を表し、基Xの#は(L)であるキラル中心を表す。
さらに、アルキル置換基の分岐によって、ジアステレオマーが存在し得る。本
発明の化合物は、それぞれ個々の異性体と同様に2またはそれ以上のジアステレ
オマーの混合物を含む。
本発明の好ましい化合物には、Xが
1−または3−Piqであり、Yがプロリニルである式(I)の化合物、およびそ
の薬学上許容し得る塩および溶媒和物が含まれる。特に、QがNHAであり、A
が水素またはスルホンアミド(例えば、A=R"SO2−)であり、R'が水素で
ありZが水素であり、Bが水素である化合物はすべて好ましい。また、Rがグア
ニジノ、または特にアミジノ基である化合物は好ましい。
1つの特に好ましい置換基の組み合わせは、GがR−置換されたフェニル(す
なわち、D=E=CH、k=0)であり、特に好ましいのはGが4−アミジノフ
ェニル基である置換基の組み合わせである。
芳香族のまたはヘテロ芳香族の環
の置換されていない炭素原子の1ないし全部がフルオロ置換基を有するこれらの
化合物の好ましい群は、DまたはEがNであるとき、フルオロ置換基がDまたは
Eに対してα−またはγ−でない群である。
本発明の化合物の別の好ましい群は、Xが
[式中、Tはシクロヘキシルであり、aは1であり、R'は水素であり、Qは−
NH−Aである]
である、前記で定義した式(I)の化合物を包含する。1つ具体的な好ましいサ
ブグループは、Aが水素であるものである。第2の具体的なサブグループは、A
がR"SO2−、特にR"がエチルであるものである。第3の具体的なサブグルー
プはAが−(CH2)g−COOH、好ましくはgが1であるものである。
X、rおよびGが前記で定義された式(I)の化合物についての好ましいYの
具体的な定義は、(L)−プロリニル(Pro)、(S)−cis−オクタヒドロ−
1H−インドール−2−カルボニル(Ohi)およびN−(2−フェニルエチル)
グリシル[N(PhCH2CH2)Gly]である。
Rが−NH2である式(I)の化合物については、XおよびYの定義が前記で
定義されたものから選択され、rおよびGの定義が
a)rは1であり、Gはアニリノ環が1または2個のフルオロ置換基を有して
中から選択されることが好ましい。
式(I)の化合物の1つの好ましい群は、Yが(L)−プロリニルであり、r
が1であり、Gが
[式中、各DおよびEはCHであり、kは0であり、Rはアミジノである]
の定義を有するものであり、これは式(Ia)
[式中、ベンズアミジン環は置換されていないかまたは1または2個のフルオロ
置換基を有してもよく、好ましくは、アミジノ基に対してメターであり、Xが前
記の定義のいずれかを有する]
で示される。
式(Ia)の化合物についてのさらに好ましい定義は、ベンズアミジン環が置
換されていないものである。
別の特に好ましい式(I)の化合物の群は、Yが(L)−プロリニル、rが1
であり、Gが
[式中、MはSであり、各WはCHであり、Rはアミジノである]
の定義を有するものであり、これは式(Ib)
[式中、Xは前記の定義のいずれかを有する]
で示される。
式(I)の化合物のさらなる好ましい群は、Yが(L)−プロリニル、rが1
であり、Gが
[式中、DはNまたはCHであり、kは0であり、Rはアミジノである]
の定義を有するものであり、これは式(Ic)
[式中、Xは前記の定義のいずれかを有し、DはNまたはCHである]
で示すことができる。
式(Ia)(Ib)(Ic)の化合物に関するXについての好ましい定義は、
[式中、R'は水素であり、aは1であり、Tはシクロヘキシルまたはフェニル
であり、QはNH−Aである]
である。さらに好ましくは、Aは水素、エチルスルホニルまたはカルボキシメチ
ルである。Xについての1つの特に好ましい定義は、N−カルボキシメチル−D
−シクロヘキシルアラニルである。Xについての別の好ましい定義は、N−カル
ボキシメチル−D−フェニルアラニルである。
本発明の式(I)の特定の化合物を実施例に記載する。薬学上許容し得る塩ま
たは溶媒和物として使用し得る好ましい種類は、実施例15、18、23、44
、45、46、48、49、51、52、56、65、66、68、69、70
、71、72、80、86、87、88、および92に開示された化合物から選
択することができる。さらに好ましい種類は、実施例45、46、48、51、
65、70、71および72に開示された化合物から選択することができる。予
想外の優れた特性に基づく最も好ましい種類は、実施例48である。もう1つの
非常に好ましい種類は実施例65である。
上に述べたように、本発明は、前記の式(I)により定義される化合物の薬学
上許容し得る塩を包含する。本発明の具体的な化合物は、1またはそれ以上の十
分塩基性な官能基を有することができ、したがって幾つかの無機および有機酸の
任意のものと反応して薬学上許容し得る塩を形成することができる。酸付加塩を
形成するために一般に使用される酸は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸
、リン酸等のような無機酸、および、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、シュウ酸、p−ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安
息香酸、酢酸等のような有機酸である。このような薬学上許容し得る塩の例は、
硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水
素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化
物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸
塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シュウ酸塩
、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイ
ン酸塩、ブチン−1,4−二酸塩、ヘキシン−1,6−二酸塩、安息香酸塩、クロ
ロ安息香
酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキ
シ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢
酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒ
ドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンス
ルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、
マンデル酸塩等である。好ましい薬学上許容し得る酸付加塩は、塩酸臭化水素酸
および硫酸のような鉱酸を用いて形成されたものである。
本発明の化合物は、適当な溶媒と水和物および溶媒和物を形成することが知ら
れている。溶媒和物の製造に好ましい溶媒には、水、アルコール、テトラヒドロ
フラン、DMF、およびDMSOが含まれる。好ましいアルコールは、メタノー
ルおよびエタノールである。他の好ましい溶媒は、溶媒分子の大きさに基づいて
選択し得る。小さい溶媒分子は、対応する溶媒和物の形成の促進には好ましいも
のである。溶媒和物または水和物は、一般に再結晶または塩の形成の過程で典型
的に形成する。溶媒和物に関する1つの有用な参考文献は、サイクス(Sykes),
ペーター(Peter),「有機化学における機構のガイドブック」(A Guidebook to M
echanism in Organic Chemistry),第6版,(ジョン・ワイリー・アンド・サン
ズ(John Wiley & Sons),ニューヨーク,1986年)である。本明細書で用い
る「溶媒和物」なる用語には、一水和物および二水和物などの水和物が含まれる
。
式(I)の化合物は、ペプチドカップリングの公知方法により製造される。あ
る1つのこのような方法よれば、酸P−X'−COOH[式中、−X'−C(O)
−は−X−であり、式(I)において定義したのと同じ意味を有し、Pはアミノ
保護基(必要なら)である]は、カルボキシ保護されたY化合物とカップリング
してジペプチド(a)を形成する。Y部分のカルボキシ保護しているエステル基
を次いで除去(脱保護または脱エステル化)し、ジペプチド(b)の遊離酸型を
保護された化合物(d)とカップリングさせる。この反応工程は以下の反応式1
で示される:
以外は、Gと同義であり;
Pはそれぞれアミノ保護基を意味し、必要ならばP'はHまたはPであり、a
lkは低級アルキルまたはある同様のカルボン酸保護基であり、−Y'−はアミ
ノおよびカルボキシ官能基を有する−Y−と同義である、すなわち、−Y−は−
N−Y'−C(O)−と同義である]。
存在すれば、G'のシアノ基をRと同義のものとし;(c)中の保護基を金属
触媒による水素化等の当業者に周知の方法により脱離して式(I)の化合物を得
る。
P−X'−COOH化合物とHN−Y'−COO−alkのカップリングは、も
しあるならば、最初にアミノ酸のアミノ基を保護することにより行う。アミノ基
の一時的な保護またはブロックによく用いられる慣用のアミノ保護基を使用する
。
「アミノ保護基」という語は、その化合物上の他の官能基を反応させる間、ア
ミノ官能性をブロックまたは保護するのに一般的に使用されるアミノ基の置換基
を意味する。このようなアミノ保護基の例には、ホルミル基、トリチル基、フタ
ルイミド基、トリクロロアセチル基、クロロアセチル基、ブロモアセチル基、ヨ
ードアセチル基;またはウレタン型ブロック基、例えはベンジルオキシカルボニ
ル、t−ブトキシカルボニル、4−フェニルベンジルオキシカルボニル、2−メ
チルベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、4−
フルオロベンジルオキシカルボニル、4−クロロベンジルオキシカルボニル、3
−クロロベンジルオキシカルボニル、2−クロロベンジルオキシカルボニル、2
,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、4−ブロモベンジルオキシカルボニ
ル、3−ブロモベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、4−シアノベンジルオキシカルボニル、2−(4−キセニル)イソプロポキ
シカルボニル、1,1−ジフェニルエト−1−イルオキシカルボニル、1,1−ジ
フェニルプロプ−1−イルオキシカルボニル、2−フェニルプロプ−2−イルカ
ルボニル、2−(p−トルイル)プロプ−2−イルオキシカルボニル、シクロペ
ンタニルオキシカルボニル、1−メチルシクロペンタニルオキシカルボニル、シ
クロヘキサニルオキシカルボニル、1−メチルシクロヘキサニルオキシカルボニ
ル、2−メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2−(4−トルイルスルホ
ニル)エトキシカルボニル、2−(メチルスルホニル)エトキシカルボニル、2
−(トリフェニルホスフィノ)エトキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシ
カルボニル(「FMOC」)、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、
アリルオキシカルボニル、1−(トリメチルシリルメチル)プロポ−1−エニル
オキシカルボニル、5−ベンズイソキサリルメトキシカルボニル、4−アセトキ
シベンジルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−
エチニル−2−プロポキシカルボニル、シクロプロピルメトキシカルボニル、4
−(デシルオキシ)ベンジルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル
、1−ピペリジルオキシカルボニル等;ベンゾイルメチルスルホニル基、2−(
ニトロ)フェニルスルフェニル基、ジフェニルホスフィンオキシド基等のアミノ
保護基が包含される。使用されるアミノ保護基の種類は、誘導体化されたアミノ
基が、その分子の他の位置におけるその後の反応の条件に対して安定である限り
、重要でなく、また、当該分子の残りの部分を乱すことなく、適当な時点で除去
することができる。好ましいアミノ保護基は、ベンジルオキシカルボニル、アリ
ルオキシ
カルボニル、t−ブトキシカルボニルおよびトリチル基である。セファロスポリ
ン、ペニシリンおよびペプチドの技術分野において使用される同様のアミノ保護
基もまた、上記の語によって含まれる。上記の語によって示される基のさらなる
例は、J.W.バートン、「プロテクティヴ・グループス・イン・オーガニック
・ケミストリー」、J.G.W.マコーミー編、プレナム・プレス、ニューヨー
ク、ニューヨーク州、1973、2章、およびT.W.グリーン、「プロテクテ
ィヴ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス」、ジョン・ワイリー・ア
ンド・サンズ(John Wiley & Sons)、ニューヨーク、ニューヨーク州、198
1、7章により記載されている。関連の「保護されたアミノ」なる語は前記のア
ミノ保護基により置換されたアミノ基を意味する。
カップリング反応の実施において、アミノ保護基が元のまま残るような条件に
より脱離可能な、HN−Y'−COOHに対するエステル保護基を使用する。ア
シル化を起こす酸P−X'−COOHのアミノ保護基は、その後のアミン(d)
とのカップリングの間、アミノ基の保護ために所定の位置に残存して(c)を形
成する。
本明細書に使用するカルボキシ保護するエステル基は、その化合物上の他の官
能基を反応させる間、カルボン酸基をブロックまたは保護するのに一般的に使用
されるカルボン酸基のエステル誘導体の内の1つを意味する。このようなカルボ
キシ−保護基の例にはC1−C4アルキル、ベンジル、4−ニトロベンジル、4−
メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4−ジメトキシベンジル、
2,4,6−トリメトキシベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、ペンタメチ
ルベンジル、3,4−メチレンジオキシベンジル、ベンズヒドリル、4,4'−ジ
メトキシベンズヒドリル、2,2',4,4'−テトラメトキシベンズヒドリル、t
−ブチル、t−アミル、トリチル、4−メトキシトリチル、4,4'−ジメトキ
シトリチル、4,4',4"−トリメトキシトリチル、2−フェニルプロパン−2−
イル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェナシル、2,2,2−
トリクロロエチル、β−(トリメチルシリル)エチル、β−(ジ(n−ブチル)
メチルシリル)エチル、p−トルエンスルホニルエチル、4−ニトロベンジルス
ル
ホニルエチル、アリル、シンナミル、1−(トリメチルシリルメチル)プロパン
−1−エン−3−イルなどの部分が含まれる。使用されるカルボキシ保護基の種
類は、誘導体化されたカルボン酸が、その分子の他の位置におけるその後の反応
の条件に対して安定である限り、重要でなく、また、当該分子の残りの部分を乱
すことなく、適当な時点で除去することができる。特に、カルボキシ保護された
分子を強力な求核塩基またはRaneyニッケル等の非常に活性な金属触媒を使
用する還元条件に付さないことは重要である。(このような厳しい脱離条件はま
た、以下に述べるアミノ保護基を脱離する場合にも回避すべきものである)。こ
れらの基のさらなる例は、E.ハスラン(Haslam),「プロテクティヴ・グルー
プス・イン・オーガニック・ケミストリー」、J.G.W.マコーミー編、プレ
ナム・プレス、ニューヨーク、ニューヨーク州、1973、第5章、およびT.
W.グリーン、「プロテクティヴ・グループス・イン・オーガニック・シンセシ
ス」、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)、ニューヨー
ク、ニューヨーク州、1981、第5章により記載されている。
式(I)の化合物はまた、最初にHN−Y'−COOH(CH2)r−G'アミド
前駆体を合成し、次いで保護されたX−部分と反応させることによっても製造す
ることができる。この方法によれば、(d)を製造し、PN−Y'−COOH(
g)と、以下に示すようにカップリングさせてアミド(h)を得る。
[式中、Pはベンジルオキシカルボニル(Cbz)基、t−ブトキシカルボニル(
Boc)基、p−トルエンスルホニル等のアミノ保護基を表す]。使用されるアミ
ノ保護基は、水素化または弱酸(例えば、トリフルオロ酢酸等)若しくは強酸(
例えば、HCl)による処理によって脱離可能であることが好ましい。他の適当
なアミノ保護基の例は、T.W.グリーン(Green)およびペーター(Peter).
G.M.ワッツ(Wuts)、「プロテクティヴ・グループス・イン・オーガニック・
シ
ンセシス」、第2版、第7章、309〜405頁、(1991)、出版元 ジョン
・ワイリー・アンド・サンズ、インコーポレイテッド(John Wiley & Sons,Inc
.)に示されている。Bocまたは他の適当な保護基をY残基のアミノ窒素から
脱離し、次いで、所望のアミノ酸アシル基でアシル化し、以下に示すジペプチド
を得る。
シアノ基(G'中に存在すれば)を変換し、前記のように(c)の保護基を脱離
する。
P−X'−COOH化合物のカップリングを、存在するならば、最初にアミノ
酸のアミノ基を保護することにより行う。アミノ基の一時的な保護またはブロッ
クに一般に用いられる慣用のアミノ保護基を使用する。このような保護基の例は
前記している。
前記のカップリング反応を約−20°Cから約15°Cの間の低温で行うのが
好ましい。カップリング反応は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルムのような一般的な溶媒また
はこのような溶媒の混合物などの安定な有機溶媒中で行う。通常、カップリング
反応において、アシル化を起こす酸の活性なエステルを使用する場合は、無水条
件を用いる。
中間体(d)および(g)を有機化学の標準的な方法により以下の反応式にま
とめた通りに製造する。
[式中、−K−Rは−(CH2)r−Gである]。
上記反応式によれば、保護されたグアニジンは、S−メチルイソチオ尿素を二
重に保護することにより製造し得る。好ましいブロック基はt−ブチルオキシカ
ルボニル(Boc)基であり、ジ−t−ブチルジカーボネートの存在下でS−メチ
ルイソ尿素を反応させることにより誘導し得るものである。S−メチルイソチオ
尿素の酸性塩はよく使用される。この塩を水に溶解して水性の塩基で処理するこ
とにより系中で遊離塩基を生じ得る。次いで、ジ−t−ブチルジカーボネートを
、t−ブタノールなどの水と混和し得る溶媒中での反応に導き、二重に保護され
たS−メチルイソ尿素を得る。次いで、所望の二重に保護されたグアニジンを非
反応性の溶媒または溶媒の混合物中、適当なジアミンH2N−K−NH2で処理す
ることにより形成する。ジメチルホルムアミド、または水、またはその混合物等
の代表的な水と混和し得る溶媒は効果的に使用される。この反応は、通常、約3
〜72時間で完結する。次いで、得られた保護されたグアニジンを前記の如くカ
ップリングして式(I)
の化合物の保護された中間体を得る。
R=−NH2である式(I)の化合物に関しては、中間体は1つが保護されて
いるジアミンである。多くの場合この中間体は、単に、保護されていないジアミ
ンを1当量モルの保護試薬と反応させることにより製造し得る。最終のアミン(
R=−NH2)を誘導する他の方法は、有機化学者にとっては明らかなものであ
ろう。例えば、このアミンを幾つかの他の前駆の官能基、例えば、ニトロ基また
はシアノ基等から得ることができる。ニトロ基の場合、アミノ基への変換は、通
常、ニトロ基が直接芳香族環、具体的にはフェニル基に結合する物質によって行
われる。この場合、当業者に周知の多くの方法のいずれかにより、ニトロフェニ
ル基を還元して対応するアニリン官能基にする。1つの具体的な効果的方法は、
ニトロ化合物をエタノール、水、またはその混合物等の非反応性溶媒中でヒドロ
亜流酸ナトリウムにより処理するものである。ニトロ化合物をヒドロ亜流酸ナト
リウムの存在下で水/エタノール混合物中で還流加熱すれば、通常、還元は数時
間以内に完結する。好ましい場合は、テトラヒドロフラン等の溶媒中、水素化リ
チウムアルミニウム、ボランのような還元剤の存在下で、または金属が導入され
たホウ水素化ナトリウム還元により、シアノ基も同様に還元し得る。
製造し得る。この変換を行うための数多くの方法が当業者には周知である。具体
的には、ピリジンとトリエチルアミンの混合物中で硫化水素を使用した後、アセ
トンおよびヨウ化メチルで処理し、最後にメタノール中、酢酸アンモニウムで処
理する方法は、この変換を起こさせるのに効果的で十分な方法である。別法とし
て、このニトリルをエタノール等の水酸基を有する溶媒中でヒドロキシルアミン
塩酸塩およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン等の塩基とともに加熱した後
、接触水素化(例えば、パラジウム炭素による水素化分解)する方法もまた、こ
の変換を起こすのに効果的に使用し得る。この方法により、ヒドロキシアミジン
本発明の化合物の合成において最初の出発物質として使用される他の化合物は
、
よく知られているものであり、市販によって得られない程度まで当業者によって
一般に用いられる標準的方法により容易に合成される。
本発明の化合物の製造の為に使用する4位置換のプロリン(Rpは、C1−C
6アルキル、C3−C8シクロアルキル、または−(CH2)p−L−(CH2)q−T
'である)は、カルボニル部分に対し、すべてシス配置の4位の置換体である。
式(I)の化合物に、この置換基を導入するための化合物は、標準的な方法によ
って製造される。
例えば、Rp基がプロリン環への結合位置でメチレン基を含む4位置換された
プロリン誘導体は、以下のように製造し得る:
[式中、R4=R3CH2=プロリン環への結合点でメチレン基を含むRp基]。
4−ヒドロキシプロリン(シス体、トランス体が共に市販で入手可能である)
を始めにアミノ保護基で保護する−Cbz基は特にこの反応には有用である。次い
で、得られた中間体をエステル化(メチルまたは特にエチルエステルは特に便利
である)した後、酸化して対応するケトンを得る。この酸化は、Jones酸化
またはピリジニウムクロロクロメートなどの多くの酸化条件のいずれかの下で行
う;特にピリジニウムクロロホルメートを、乾燥したジクロロメタン等の非反応
性溶媒中で使用することはこの変換には特に有用である。室温で行う場合、8〜
16時間反応させれば、通常この反応は完結する。次いで、この反応性ケトン中
間体を適当なWittig試薬と反応させて所望のオレフィンを得る。代表的な
適当なRp−置換されたトリフェニルホスホニウムハライドを、強塩基(例えば
カリウムt−ブトキシド)を含む乾燥した安定な溶媒(例えばテトラヒドロフラ
ン)に加える。このケトンを誘導してから室温で3時間後に所望のオレフィン中
間体は単離し得る。オレフィンを高収率で得るために、ケトンに対し0.4〜0.
6モル過剰のWittig試薬を使用することが好ましい。次いで、このオレフ
ィンを標準的な還元法により所望のRp−置換されたプロリンに還元する。接触
水素化は、研究室においてこの変換を行うのに最も容易な方法である。触媒(例
えば5%パラジウム炭素)の存在下でのエタノール等の安定な溶媒中のオレフィ
ンの水素化は、大気圧下で効果的であろう。アミノ保護基がCbzである中間体の
場合、水素化はこの保護基も除去し、P−X'−COOHとのカップリングに使
用し得る化合物が得られる。当業者により理解され得るように、この方法は、RP
基がヘテロ原子を介してプロリン環に結合しているかまたは芳香族環である化
合物の製造には効果的ではないであろう。よって、上記の反応式において、R3
はアルキル、アルアルキル(例えばベンジル)、(シクロアルキル)アルキル等
であろう。
これら中間体の製造に関する方法を以下の反応式に要約する:
上記反応式は、前記のWittig反応の別法であり、Wittig試薬が調
製できない化合物の製造に有用である。したがって、Raがアルキル、フェニル
等である中間体を製造するために、ピロリジノン中間体を適当なグリニャール試
薬と反応させる。典型的には、僅かにモル過剰のグリニャール試薬を、通常低温
(例えば−80°C〜−60°C)で、テトラヒドロフラン等の低凝固点の安定
な溶媒中で使用する。この試薬を加えた後、反応混合物を室温に温め、その後数
時
間以内に反応は完結する。得られた中間体を、例えば、トリフルオロ酢酸により
脱水する。次いで、3,4−デヒドロ中間体を、オレフィン中間体の還元につい
て前記したのと同じ還元条件を用いて所望のシス中間体に還元する。
ヘテロの「L」−基が酸素であってプロリン環に直接結合している中間体(例
えばp=0である)は、光延反応を用いて製造し得る[光延(Mitsunobu),シ
ンセシス(Synthesis),1巻,(1981年)]:
この反応において、トランスヒドロキシピロリジンカルボキシエステルを、テ
トラヒドロフラン等の溶媒中、Ar−O−Hの存在下でトリフェニルホスフィン
により処理する。この混合物を約0°Cに冷却し、ジエチルアゾジカルボキシレ
ートを加える。室温に温めた後、反応を終了して所望のシス中間体を得る。この
反応式は上記において、L=−O−、p=q=0、およびT=Arである化合物
の反応を表すものであるが、この反応は、p=0であって、Lが−O−である他
の化合物の製造にとっても有用なものである。
Lが硫黄であって、環に直接結合している中間体は、始めにヒドロキシ基をト
シレートまたは他の同様の離脱基に変換した後、チオレートアニオンで置換する
ことにより製造し得る[Krapchoら,ジャーナル・オブ・メディカル・ケミスト
リー(J.Med.Chem.),31巻,1148〜1160頁,(1988年);ス
ミス(Smith)ら,ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー(J.Med.Che
m.),31巻,875〜855頁,(1988年)を参照されたい]。
Lが窒素であって、環に直接結合している中間体は、始めにヒドロキシ基をト
シレートまたは他の同様の離脱基に変換した後、アジドで置換することにより製
造し得る。このアジドは周知の方法を使用して還元した後、アルキル化して所望
の官能基を得ることができる[スミス(Smith)ら,ジャーナル・オブ・メディ
カル・ケミストリー(J.Med.Chem.),31巻,875〜855頁,(198
8年)を参照されたい]。
シスOhi官能基を含む本発明の化合物は、(S)−インドリンカルボン酸エチ
ルエステルを対応する酸から製造し[ビンセント(Vincent)ら,ドラッグ・デ
ザイン・アンド・ディスカバリー(Drug Design and Discovery),9巻,11
〜28頁,(1992年)を参照されたい]、この中間体をエタノール中の5%
Pd/Cによる水素化により還元して、以下に要約されるように一般にOhi−エ
ステルと呼ばれるオクタヒドロインドール−2−カルボン酸エステルを得ること
により製造する。
トランス−Ohi官能基を含む本発明の化合物は、ビンセント(Vincent)ら,ド
ラッグ・デザイン・アンド・ディスカバリー(Drug Design and Discovery),
9巻,11〜28頁,(1992年)の方法により製造する。これは以下に示す
反応式で要約される。
二環式系(ヘテロ原子を有するか有しない)を含む本発明の化合物は、テーツ
(Teetz)ら,テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters),25巻,4
479頁,(1984年)の方法によって製造できる。一般には:
[式中、Pは保護基であり、Rxはアルキルである]である。
本発明の化合物を製造するために使用するN−置換されたグリシン官能基(Y
)を誘導するための中間体は、標準的な方法により製造する。
例えば、t−ブチルブロモアセテート等のハロアセテートエステルは、適当な
第一級アミンで処理することにより所望の置換体に変換し得る。
t−ブチルブロモアセテートを無溶媒でまたは好ましくはアルコール等の非反
応性の溶媒中で、適当な第一級アミンと反応させる。1モル過剰のアミンを使用
して反応を完結させることが好ましい。この反応混合物はまた、少なくとも1モ
ル当量のトリエチルアミン等の非反応性の酸スカベンジャーを含むことも好まし
い。反応物は通常、冷却して混合するが(例えば0°C)、この反応物を通常は
室温に温めた後、反応が通常24時間以内に完結する。ブロモアセテートは好ま
しいが、ヨードアセテートおよびクロロアセテート等の他のハロアセテートもこ
の変換に使用し得る。他のエステル基も同様に使用し得る。アニソールおよびト
リフルオロ酢酸で処理することにより、後で容易に除去できるということからt
−ブチルエステルが好ましい。
これら中間体を製造するための第2の方法を以下の反応式に要約する。
[式中Ro−CH2−は、グリシン部分への結合点に隣接して置換されていないメ
チレン基を有するRg基である]。
上記の反応式において、適当なアルデヒドをメタノールまたはエタノール等の
非反応性溶媒中でグリシンエステルと混合する。グリシンエステルの塩を用いる
場合、水酸化カリウム等の1モル当量の塩基を加えてアミノエステルの遊離塩基
を生成し得る。アルデヒドとグリシンエステルとの反応により、中間体のSch
iff塩基が形成し、次いでこれをナトリウムシアノボロハイドライド等の還元
剤で処理することにより系中で還元し得る。Schiff塩基の形成は、通常は
1時間以内に起こり、還元は通常10〜15時間後に完結する。メチルまたはエ
チルエステルは、ジオキサン水溶液中での水酸化リチウムによる処理により、こ
れらの基が除去(脱防御)し得るため特に有用である。アルデヒドRo−CHO
の代わりに適当なケトンを使用することにより、グリシンアミンに結合したメチ
レン基が置換されている中間体が製造される。
別法として、特にRgがAr(すなわち、アルキル基の介入がない)であるこれ
ら化合物については、中間体P−X'−CONHArを標準的な方法(例えば、P
−X'−COOHの活性型のArNH2との反応)により製造した後、この中間体
をアルキルハロアセテートと前記のごとく反応させて、この後さらに常法により
変換し得るP−X'−CONHAr−CH2−COO−alkを得ることが好まし
い。
本発明の最終化合物またはその中間体の大部分が標準的な方法により転換し得
る。例えば、ニトロにより置換されているアリール化合物は還元し得る(例えば
、硫化水素ナトリウムの存在下、エタノール、水、またはその混合物等の非反応
性の溶媒中で)。ニトロ化合物を硫化水素ナトリウムの存在下、水/エタノール
混
合物中で還流加熱する場合、還元は通常、数時間以内に完結する。得られるアミ
ンは、最終生成物中に存在していてもよい;アミンが中間体中に存在するときは
、その最終の望ましい形に変換(例えば、アシル化してアシル化されたアミンを
得る)することが望ましいこともあろうし、または保護してその後の化学反応の
間の副反応を回避してもよい。遊離のアミンが望ましい化合物である場合、Cbz
保護基は特にこの点において有用である。このタイプの他の変換体および転換体
は有機化学者には明らかであろう。
当業者には理解し得るように、前記の変換は、前記記載の出発物質に対して行
うことができ、また多くの場合は、それぞれが同一の官能基を含むジまたはトリ
ペプチド中間体に対しても行うこともできる。後者の場合、種々の基を保護する
必要性、またはその必要性の欠如は否定してもよい;したがって、関与する化学
反応の順序および種類が、合成を行う順序と同様に保護基の必要性と種類を決定
するであろう。同じく当業者には理解し得るように、後に続く化学反応の間、官
能基を保護する目的を果し、適当な条件下および適当な順序で除去して後に続く
変換を可能にするものである限りは、他の置換基を選択してもよい。例えば、反
応式1において前記のG'は、Rが−CNである置換基を包む;このニトリル基
はアミジンに変換するかまたはアミンに還元して、場合によりこれをさらに本発
明のグアニジンにすることができる。
本発明の化合物は、酸付加塩の形に単離することが最良である。前記したよう
な酸と形成する式(I)の化合物の塩は、抗血栓剤の投与およびこれら薬剤の製
剤の製造のための薬学上許容し得る塩として有用である。他の酸付加塩を製造し
、ペプチドの単離および精製において使用してもよい。例えば、メタンスルホン
酸、n−ブタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、およびナフタレンスルホ
ン酸等のスルホン酸と形成する塩をそのように使用してもよい。
式(I)の化合物は、
a)式(II)
(P)X-Y-NH-(CH2)r-G(P) II
[式中、(P)Xは1つまたはそれ以上の、Xが塩基性NH部分を含む式(I)
の化合物に対するアミノ保護基P、およびXがカルボキシ残基を含む式(I)の
化合物に対するカルボキシ保護基Pから独立に選択される保護基Pを有していて
もよい基Xを表し、G(P)は1つまたはそれ以上の独立に選択されたアミノ保
護基Pを有していてもよい基Gを表す]
で示される対応の化合物の保護基Pを同時にまたは順次に除去すること;または
、
式(I)の対応の化合物の水素化分解をし、その後、式(I)の化合物の塩が必
要な場合は、薬学上許容し得る酸とともに塩を形成することにより製造し得る。
工程a)と同時に工程b)を行うのが好ましいこともあろう。酸保護基がt−
ブチルエステルおよび/またはアミノ保護基がt−ブチルオキシカルボニルであ
る式(I)の化合物については、アニソールの存在下でジオキサンまたはジクロ
ロメタン等の安定な溶媒中のトリフルオロ酢酸または無水塩化水素等の強酸での
処理により、保護基を除去し得る。酸保護基がベンジルエステルおよび/または
アミノ保護基がベンジルオキシカルボニルである式(I)の化合物については、
パラジウム炭素触媒によりエタノール性塩化水素中で便利に行われる水素化分解
により、保護基を除去し得る。
所望の安定な塩の形の製造と同点に式(I)の化合物を精製する好ましい方法
は、米国特許第5,250,660号に記載されている方法である。この方法によ
れば、安定な硫酸塩または塩酸塩は、水性成分がpH2.5の、硫酸および塩酸を
含む、アセトニトリルが有機成分であるC18逆相クロマトグラフィーによる調製
用精製によって得られる。酸性溶出液のpHは、ヒドロキシル型のアニオン交換
樹脂、例えばBio−Rad AG−1X8でpH約4から約6の間に調製する。
pHを調製した後、トリペプチド硫酸塩または塩酸塩の溶液を凍結乾燥して純粋
な塩を乾燥粉末の形で得る。この工程の一例では、粗製のD−Phe-Pro−p−
NHCH2C6H4C(NH)NH2硫酸塩は水に溶解でき、この溶液をVydac
C18RP HPLC 5cm×50cmカラム上に充填する。10時間にわたるB
の2〜10%のグラジェント(A=0.01% H2SO4;B=アセトニトリル)
を用いる。複数の画分を集め、分析用RP HPLCにより決定された生成物を
含む画分をプールする。プールした画分のpHをヒドロキシド型のAG−1X8
樹脂(Bio−Rad社、カリフォルニア州94804、リッチモンド、ラガッ
タ・ブールバー3300)でpH4.0〜4.5に調整する。この溶液を濾過し、
濾液を凍結乾燥して硫酸塩の形の純粋なD−、L−ジアミンを得る。
基Xにおけるジアステレオマーの光学活性な異性体もまた、本発明の一部とみ
なされる。このような光学活性な異性体は、前記記載の手順によりそれらのそれ
ぞれの光学活性な前駆体から、またはラセミ混合物を分割することにより製造し
得る。この分割はキラル試薬により誘導体化した後、クロマトグラフィーかまた
は結晶化の繰り返しにより行うことができる。標準的な方法によるキラル補助物
(auxiliary)の除去により、本発明の化合物またはその前駆体の実質的に光学
的に純粋な異性体が得られる。分割に関するさらなる詳細は、Jacquesら,エナ
ンチオマー,ラセメート,アンド・レゾルーションズ(Enantimers,Racemates
,and Resolutions),ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons
)(1981年)で得られる。
本発明の化合物の合成において最初の出発物質として使用される化合物は、よ
く知られているものであり、市販では入手できない程度まで、当業者によって一
般的に使用されている標準的な方法により容易に合成される。
本発明をさらに記載するため、そして比較のための例を提供するために以下の
実施例を示すが、実施例の限定であると解釈してはならない。
本明細書に使用される略語は以下の意味を有する。
アミノ酸残基:Arg=アルギニル、Glu=グルタミル、Gly=グリシル、Pro
=プロリル、hPro=ホモプロリル、Azt=アゼチジン−2−カルボニル、Phg
=フェニルグリシル、Phe=フェニルアラニル、hPhe=ホモフェニルアラニル
、1−Tiq=1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボニル、3−
Tiq=1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボニル、Cha=β−
シクロヘキシルアラニル、hCha=α−アミノ−γ−シクロヘキシルブチリル、
NMI=N−メチルインドール−2−オイル、Ohi=cis−オクタヒドロインド
ール
−2−オイル、1−Piq=ペルヒドロ−イソキノリン−1−カルボニル、3−P
iq=ペルヒドロ−イソキノリン−3−カルボニル、Met=メチオニル、Met(O2
)=S,S−ジオキソメチオニル。
Agm=アグマチン
Boc=t−ブトキシカルボニル
Bn=ベンジル
Cbz=ベンジルオキシカルボニル
DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド
DMF=ジメチルホルムアミド
Et=エチル
DMSO=ジメチルスルホキシド
EtOAc=酢酸エチル
Et2O=ジエチルエーテル
EtOH=エタノール
Fmoc=9−フルオレニルメトキシカルボニル
FAB−MS=高速原子衝撃質量分析
FD−MS=電解脱離質量スペクトル
IS−MS=イオンスプレー質量分析
HRMS=高分解能質量分析
HOBT=1−ヒドロキシベンゾトリアゾールハイドレート
IR=赤外スペクトル
RPHPLC=逆相高速液体クロマトグラフィー
Ph=フェニル
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
RPHPLCについては以下のパラメーターを使用した。
溶媒A:0.05%塩酸水溶液(水3L中の濃塩酸1.5mL);
溶媒B:アセトニトリル;
溶出液:各実施例で定義する;
方法1:カラム:Vydac C182.5cm×25cm;流速:5mL/分;
方法2:カラム:Vydac C185cm×25cm;流速:10mL/分;
方法3:カラム:Vydac C182.5cm×50cm;流速:10mL/分。
特記しない限り、pH調整は酸または塩基の水溶液で行った。
1H−NMRを示した実施例においては、反応によって得られた化合物をプロ
トンNMRにより確認して得られた標記化合物を確認した。データ無しのIRも
同様に満足のゆく赤外スペクトルが得られたことを示している。HRMSは、記
載された手順の生成物に対し、満足のゆく元素分析が得られなかった化合物の正
確な質量を確認するために使用した。観察されたイオン(例えばMH+)の元素
の組成を示す。
実施例1
A)Boc−D−Phe−Pro−OBnの製造
ジクロロメタン(600mL)中0℃の、Boc−D−Phe−OH(89.1g,
336mmol)、Pro−OBn塩酸塩(81.2g,336mmol)、HOBT(50
g,370mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(176mL,1,
008mmol)の溶液に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド塩酸塩(71g,370mmol)を加えた。18時間撹拌した後、この混
合物をジエチルエーテル(1L)で希釈し、1Nクエン酸(250mL)で3回
、
水(250mL)で1回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)で3回、そ
して飽和塩化ナトリウム水溶液(250mL)で1回、順次に洗浄した。有機相
を乾燥(Na2SO4)し、濾過して減圧濃縮して淡黄色の泡状物140mg(92
.5%)を得た。
FD−MS,m/e 452(M+)1
H NMR
B)D−Phe−Pro−OBn・TFAの製造
0℃で、ジクロロメタン(50mL)中の、Boc−D−Phe−Pro−OBn(6
8g,150mmol)の溶液を撹拌しながら、アニソール(20mL)、次いでト
リフルオロ酢酸(400mL)を加えた。3時間撹拌した後、溶媒を真空留去し
て粘稠な油状の残留物をジエチルエーテル(1.5L)中に溶解し、冷凍した(
72時間)。白色の沈殿を濾過し、ジエチルエーテル(300mL)で洗浄し、
乾燥して白色の粉末59.4g(85%)を得た。1
H NMR
C)EtSO2−D−Phe−Pro−OBnの製造
−78°Cでジクロロメタン(200mL)中のD−Phe−Pro−OBn・TF
A(12g,25.7mmol)およびトリエチルアミン(7mL,50.2mmol)の
溶液を撹拌しながら、エタンスルホニルクロリド(2.65mL,28.3mmol)
を添加漏斗により滴加した。反応容器を0°Cに温め、4時間撹拌した後。水(
10mL)を加えた。有機相を1N 塩酸(100mL)で3回、飽和塩化ナトリ
ウム溶液(100mL)で1回洗浄し、次いで溶媒を真空留去した。生成物を、
酢酸エチル/ヘキサン(6:4)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマト
グラフィーにより精製した。生成物を含む画分(TLCにより判断)を集め、濃
縮して、固化する黄色の油6.62g(58%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 445(M+)
元素分析(C23H28N2O5S):
計算値:C,62.14;H,6.35;N,6.30;
実測値:C,61.87;H,6.37;N,6.18
D)EtSO2−D−Phe−Pro−OHの製造
p−ジオキサン(150mL)中のEtSO2−D−Phe−Pro−OBn(4.5
g,10.1mmol)の溶液に撹拌しながら水(75mL)中の水酸化リチウム一水
和物(2.1g,50.5mmol)の溶液を加えた。16時間撹拌した後、溶液の体
積を真空下で半分に減じ、この溶液を水(300mL)および0.1N NaOH
(100mL)で希釈した。次いで、水相をジエチルエーテル(250mL)で2
回洗浄し、固体のクエン酸で酸性化した後、酢酸エチル(150mL)で3回抽
出した。酢酸エチル抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し
、乾燥し(MgSO4)、濾過して濃縮し、白色の固体3.6g(90%)を得た
。
FD−MS,m/e 355(M+)
元素分析(C16H22N2O5S):
計算値:C,54.22;H,6.26;N,7.90;
実測値:C,54.40;H,6.42;N,7.85
E)N,N'−ジ−Boc−S−メチルイソチオ尿素の製造
t−ブタノール(300mL)中のジ−t−ブチルジカーボネート(100g
,458mmol)の溶液に撹拌しながら水(150mL)中のbis−S−メチルイソ
チオ尿素硫酸塩(32.7g,117mmol)の溶液、次いで、水(150mL)中
の水酸化ナトリウム(19.2g,480mmol)の溶液を加えた。48時間撹拌
した後、混合物を真空下で初めの体積の約3分の1に濃縮し、ジエチルエーテル
(500mL)で希釈した。有機相を水(250mL)で1回、1N クエン酸(
250mL)で3回、そして再び水(250mL)で1回洗浄した。次いで、有機
相を乾燥し(MgSO4)、濾過して減圧濃縮し、白色の固体42g(62%)を
得た。1
H NMR
F)NgNg'−ジ−Boc−アグマチンの製造
2:1ジメチルホルムアミド:水(300mL)中の1,4−ブタンジアミン(
23g,258mmol)の溶液に撹拌しながらジメチルホルムアミド(100mL
)中のN,N'−ジ−Boc−S−メチルイソチオ尿素(15g,52mmol)の溶液
を添加漏斗により加えた。2時間撹拌した後、溶媒を真空留去して残留物を1N
クエン酸(250mL)中に溶解し、水(250mL)で希釈して酢酸エチル(2
50mL)で洗浄した。酢酸エチルの相を1N クエン酸(100mL)で逆抽出
し水相を集め、炭酸ナトリウムで塩基性化し、固体の塩化ナトリウムで飽和し、
酢酸エチル(250mL)で2回抽出した。酢酸エチル抽出液を集め、飽和エチ
ルナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過して濃
縮して粘稠なシロップ状物12.5g(73%)を得た。1
H NMR
G)EtSO2−D−Phe−Pro−Agm(Boc)2の製造
ジクロロメタン(30mL)中のNg,Ng'−ジ−Boc−アグマチン(2g,6m
mol)の溶液に撹拌しながらEtSO2−D−Phe−Pro−OH(2.1g,6mmol
)、HOBT(810mg,6mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン(1.6g,12mmol)、次いで1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド塩酸塩(1.4g,73mmol)を加えた。20時間撹拌し
た後、この溶液を酢酸エチル(300mL)で希釈して1N クエン酸(150m
L)で3回、水(150mL)で1回、飽和重炭酸ナトリウムで2回洗浄した。次
いで、有機相を乾燥し(MgSO4)、濾過して減圧濃縮した。残留物を、酢酸エ
チル:ヘキサン(1:4)から酢酸エチルへのステップグラジェントで溶出する
シリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。生成物を含む画分(TLCによる
)を集めて濃縮し、粘稠な油状物2.4g(60%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 668(M+)
H)EtSO2−D−Phe−Pro−Agm・HClの製造
アニソール(1mL)中のEtSO2−D−Phe−Pro−Agm(Boc)2(1.6
g,2.4mmol)の懸濁液を撹拌しながらトリフルオロ酢酸(20mL)中に溶解
し、室温で1時間撹拌した。次いで、溶媒を真空留去し、残留物を水(100m
L)とジエチルエーテル(50mL)との間に分配した。水相をジエチルエーテル
(50mL)で再び洗浄した後、部分的に濃縮し、凍結乾燥して粗製のトリフル
オロ酢酸塩1.4gを得た。次いで、この物質の半分を水に溶解し、RPHPL
C(方法1;98/2(A/B);50/50(A/B)までの勾配溶出、60
分間)により精製して白色の粉末490mg(81%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 467(M+)
元素分析(C21H34N6O4S・HCl・H2O):
計算値:C,48.41;H,7.16;N,16.13;Cl,6.80;
実測値:C,48.01;H,6.81;N,16.15;Cl,6.97
実施例2
A)Boc−D−Cha−Pro−OBnの製造
実施例1−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Cha−OH
およびPro−OBn・HClからBoc−D−Cha−Pro−OBnを収率91%(1
09g)で製造した。
FD−MS,m/e 458(M+)
B)D−Cha−Pro−OBn・TFAの製造
実施例1−Bに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Cha−Pro−OB
n・TFAを製造した(計算上の収率116%、130g)。1
H NMR
FD−MS,m/e 359(M+)
C)EtSO2−D−Cha−Pro−OBnの製造
実施例1−Cに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−
Pro−OBnを製造した(収率20%、2.3g)。1
H NMR
FD−MS,m/e 450(M+)
元素分析(C23H34N2O5S):
計算値:C,61.31;H,7.61;N,6.22;
実測値:C,61.55;H,7.59;N,6.28
D)EtSO2−D−Cha−Pro−OHの製造
実施例1−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−
Pro−OHを製造した(収率48%、0.78g)。1
H NMR
FD−MS,m/e 361(M+)
E)EtSO2−D−Cha−Pro−Agm(Boc)2の製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−
Pro−OHとNg−Ng'−ジ−Boc−AgmからEtSO2−D−Cha−Pro−Agm
(Boc)2400mg(40%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 674(MH+)
F)EtSO2−D−Cha−Pro−Agm−HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−
Pro−Agm・HClを製造した(収率45%、100mg)。生成物をRPHPL
C(方法1;98/2(A/B);50/50(A/B)までの勾配溶出、60
分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 473(M+)
元素分析(C21H40N6O4S・1.2HCl・H2O):
計算値:C,47.20;H,8.15;N,15.73;Cl,7.96
実測値:C,47.47;H,7.84;N,16.10;Cl,7.80
実施例3
A)EtOCO−D−Phe−Pro−OHの製造
エタンスルホニルクロリドの代わりにエチルクロロホルメートを使用して実施
例1−Cおよび1−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtOCO−D
−Phe−Pro−OH6.59g(92%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 335(M+)
元素分析(C17H22N2O5):
計算値:C,61.07;H,6.63;N,8.38;
実測値:C,60.88;H,6.72;N,8.14
B)EtOCO−D−Phe−Pro−Agm・HClの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtOCO−D−Phe
−Pro−OHとNg−Ng'−ジ−Boc−AgmからEtOCO−D−Phe−Pro−A
gm(Boc)22.1g(54%)を製造した。次いで、実施例1−Hに記載の方法
と実質的に同じ方法により、EtOCO−D−Phe−Pro−Agm・HClを製造し
た。生成物をRPHPLC(方法1;98/2(A/B);50/50(A/B
)までの勾配溶出、60分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 447(M+)
元素分析(C22H34N6O4・0.9HCl・0.2TFA・H2O):
計算値:C,51.70;H,7.22;N,16.15;Cl,6.13;
実測値:C,51.73;H,7.20;N,16.54;Cl,6.36
実施例4
(N−[(1−メチル−1H−インドール−2−イル)カルボニル]−D−フェ
ニルアラニル−N−[4−[(アミノイミノメチル)アミノ]ブチル]−L−プ
ロリンアミドモノヒドロクロリド)
A)NMI−D−Phe−Pro−OHの製造
乾燥テトラヒドロフラン(45mL)中のN−メチルインドール−2−カルボ
ン酸(2.6g,14.9mmol)の溶液にペンタフルオロフェノール(3g,16
.5mmol)、次いで1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド(3.2g,16.5mmol)を加えた。この混合物を還流温度で3時間半撹
拌した後、室温に冷却した。この混合物に、テトラヒドロフラン(25mL)中
のD−Phe−Pro−OBn・TFA(7g,14.9mmol)およびN,N−ジイソ
プロピルエチルアミン(4g,30mmol)の溶液を加えた。さらに2時間撹拌し
た後、溶媒を真空留去し、残留物を酢酸エチル(500mL)に溶解した後、0.
1N 重硫酸ナトリウム水溶液(250mL)で3回、1N炭酸カリウム水溶液(
250mL)で3回洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、減圧濃縮
して非晶質の固体(ペンタフルオロフェノールが混入した所望の生成物の混合物
)6.5gを得た。次いで、この粗製物を実施例1−Dに記載の方法と実質的に
同一の方法により加水分解して灰白色の固体3.8g(62%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 419(M+)
B)NMI−D−Phe−Pro−Agm・HClの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、NMI−D−Phe−P
ro−Agm(Boc)2900mg(20%)を製造した。次いで、実施例1−Hに記
載の方法と実質的に同じ方法により、NMI−D−Phe−Pro−Agm・HCl1
44mg(31%)を製造した。この粗製物を氷酢酸中に溶解し、RPHPLC
(方法1;90/10(A/B);40/60(A/B)までの勾配溶出、80
分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 532(M+)
元素分析(C29H37N7O3・0.9HCl・0.6TFA・0.5H2O):
計算値:C,56.46;H,6.29;N,15.27;Cl,4.97;
実測値:C,56.77;H,6.58;N,15.35;Cl,5.28
実施例5
A)Boc−D−Phe−Pro−OHの製造
p−ジオキサン(660mL)中のBoc−D−Phe−Pro−OBn(145g,
320mmol)の溶液に、水(330mL)中の水酸化リチウム一水和物(54g
,1,280mmol)の溶液を激しく撹拌しながら加えた。4時間後、溶液を減圧
濃縮して体積を初めの約4分の1に減じ、水(350mL)および0.1N 水酸
化ナトリウム(100mL)で希釈した。水相をジエチルエーテル(250mL)
で3回洗浄した後、固体のクエン酸でpH3に酸性化して、沈殿を形成させた。
この固体を濾過し、水で2回洗浄した後、高真空下で乾燥して白色の固体91g
(78%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 363(M+)
B)Ng,Ng'−ジ−Boc−6−アミノヘキシルグアニジンの製造
実施例1−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、1,6−ヘキサンジア
ミンからNg,Ng'−ジ−Boc−6−アミノヘキシルグアニジン4.7g(66%
)を製造した。
C)Boc−D−Phe−Pro−NH(CH2)6NHC(NBoc)NH(Boc)の製
造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−NH(CH2)6NHC(NBoc)NH(Boc)およびNg,Ng'−ジ−Boc−
6−アミノヘキシルグアニジンからBoc−D−Phe−Pro−NH(CH2)6NH
C(NBoc)NH(Boc)1.3g(62%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 703(M+)
D)D−Phe−Pro−NH(CH2)6NHC(NH)NH2・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−NH
(CH2)6NHC(NH)NH2・HCl約100mgを製造した。
FD−MS,m/e 389(M+)
元素分析(C21H34N6O2・0.9HCl・0.9TFA・0.5H2O):
計算値:C,49.97;H,6.95;N,15.34;
実測値:C,49.60;H,7.13;N,15.23
実施例6
A)Ng,Ng'−ジ−Boc−5−アミノペンチルグアニジンの製造
実施例1−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、1,5−ペンタンジア
ミンからNg,Ng'−ジ−Boc−5−アミノペンチルグアニジン1.73g(72
%)を製造した。
FD−MS,m/e 345(M+)1
H NMR
B)Boc−D−Phe−Pro−NH(CH2)5NHC(NBoc)NH(Boc)の製
造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHおよびNg,Ng'−ジ−Boc−5−アミノペンチルグアニジンからBoc−D
−Phe−Pro−NH(CH2)5NHC(NBoc)NH(Boc)1.9g(92%
)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 689(M+)
C)D−Phe−Pro−NH(CH2)5NHC(NH)NH2・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−NH
(CH2)5NHC(NH)NH2・HCl約100mgを製造した。この生成物を
RPHPLC(方法1;98/2(A/B);40/60(A/B)までの勾配
溶出、40分間)により精製した。
FD−MS,m/e 389(M+)
元素分析(C20H32N6O2・0.9HCl・0.9TFA・0.7H2O):
計算値:C,48.71;H,6.79;N,15.63;
実測値:C,48.34;H,6.68;N,16.01
実施例7
A)Boc−D−Phe−Pro−NH(CH2)3NHC(NBoc)NH(Boc)の製造
ジメチルホルムアミド(25mL)中の1,3−ジアミノプロパン(2.2g,
30mmol)の溶液にジメチルホルムアミド(25mL)中のN,N'−ジ−Boc−
S−メチルイソチオ尿素(2.9g,10mmol)を加えた。1時間撹拌した後、
混合物をジクロロメタン(400mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
と飽和塩化ナトリウム水溶液の混合物(200mL)で2回、飽和塩化ナトリウ
ム水溶液(250mL)で1回洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過し
、部分的に減圧濃縮して約200mLの体積にした。
次いで、この溶液にBoc−D−Phe−Pro−OH(3.6g,10mmol)、H
OBT(1.3g,10mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1,
3g,10mmol)、次いで1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド・HCl(2.1g,11mmol)を加えた。16時間撹拌した後、溶
媒を真空留去し、残留物を酢酸エチル(250mL)に溶解した。有機相を1N
クエン酸(200mL)で3回、水(100mL)で1回、飽和重炭酸ナトリウム
水溶液(200mL)で2回、そして飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄した
。次いで、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮した。次に残留物を
、酢酸エチル/ヘキサン(1:4)から酢酸エチルのステップグラジェントで溶
出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。生成物を含む画分(TLC
により判断)を濃縮して粘稠な無色の油状物2.6g(40%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 661(M+)
B)D−Phe−Pro−NH(CH2)3NHC(NH)NH2・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−NH
(CH2)3NHC(NH)NH2・HCl460mg(71%)を製造した。生成
物をRPHPLC(方法1;98/2(A/B);40/60(A/B)までの
勾配溶出、40分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 361(M+)
元素分析(C18H28N6O2・HCl・1.1TFA・1.1H2O):
計算値:C,44.66;H,6.20;N,15.47;
実測値:C,44.69;H,6.10;N,15.19
実施例8
A)Ng,Ng'−ジ−Boc−4−アミノ−trans−2−ブテニルグアニジンの製造
実施例1−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、1,4−ジアミノ−tra
ns−2−ブテンからNg,Ng'−ジ−Boc−4−アミノ−trans−2−ブテニルグ
アニジン2.4g(42%)を製造した。
B)Boc−D−Phe−Pro−NHCH2−trans−CH=CHCH2NHC(NBo
c)NHBocの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHとNg,Ng'−ジ−Boc−4−アミノ−trans−2−ブテニルグアニジンか
らBoc−D−Phe−Pro−NHCH2−trans−CH=CHCH2NHC(NBoc
)NHBoc2.7g(55%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 673(M+)
C)D−Phe−Pro−NHCH2−trans−CH=CHCH2NHC(NH)NH2
・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−NH
CH2−trans−CH=CHCH2NHC(NH)NH2・HCl約100mgを製造
した。生成物をRPHPLC(方法1;98/2(A/B);40/60(A/
B)までの勾配溶出、40分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 373(M+)
元素分析(C19H28N6O2・HCl・0.5TFA・2.5H2O):
計算値:C,47.01;H,6.81;N,16.45;
実測値:C,47.36:H,6.53;N,16.70
実施例9
A)p−H2NCH2C6H4CH2NHC(NBoc)NHBocの製造
実施例1−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、p−キシレンジアミン
からp−H2NCH2C6H4CH2NHC(NBoc)NHBoc2.3g(42%)を
製造した。1
H NMR
B)Boc−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4CH2NHC(NBoc)NHB
ocの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHとp−H2NCH2C6H4CH2NHC(NBoc)NHBocからBoc−D−
Phe−Pro−p−NHCH2C6H4CH2NHC(NBoc)NHBoc2.8g(6
3%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 723(M+)
C)D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4CH2NHC(NH)NH2・2TF
Aの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、標記のbis−TFA塩
725mg(81%)を製造し、RPHPLCによるさらなる精製は行わなかっ
た。1
H NMR
FD−MS,m/e 423(M+)
元素分析(C23H30N6O2・2.1TFA・H2O):
計算値:C,48.05;H,5.05;N,12.36;
実測値:C,48.06;H,4.85;N,12.28
実施例10
A)N−Boc−p−(アミノメチル)ベンジルアミンの製造
ジメチルホルムアミド/水(1:1、100mL)中のp−キシレンジアミン
(10g,73mmol)の溶液に撹拌しながらジ−t−ブチルジカーボネート(8
g,37mmol)を加えた。20時間撹拌した後、混合物を減圧濃縮して残留物を
ジエチルエーテル(200mL)と1Nクエン酸(200mL)の間に分配した。
水相をジエチルエーテル(200mL)で再び洗浄した後、固体の重炭酸ナトリ
ウムで塩基性化し、固体の塩化ナトリウムで飽和した。次いで、水相を酢酸エチ
ル(200mL)で4回抽出した。酢酸エチル抽出液を集め、乾燥(MgSO4)
し、濾過して濃縮し、粘稠な油状物2.1g(24%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 237(M+)
元素分析(C13H20N2O2):
計算値:C,66.07;H,8.53;N,11.85;
実測値:C,66.33;H,8.44;N,12.11
B)Boc−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4CH2NHBocの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHとN−Boc−p−(アミノメチル)ベンジルアミンからBoc−D−Phe−
Pro−p−NHCH2C6H4CH2NHBoc1.1g(63%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 581(M+)
元素分析(C32H44N4O6):
計算値:C,66.19;H,7.64;N,9.65;
実測値:C,65.99;H,7.63;N,9.42
C)D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4CH2NH2・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−p−
NHCH2C6H4CH2NH2・HCl約100mgを製造した。生成物をRPHP
LC(方法1;98/2(A/B);40/60(A/B)までの勾配溶出、4
0分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 381(M+)
元素分析(C22H28N4O2・HCl・1.1TFA・H2O):
計算値:C,51.87;H,5.77;N,10.00;
実測値:C,51.78;H,5.88;N,10.28
実施例11
A)N−Boc−m−(アミノメチル)ベンジルアミンの製造
実施例10−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、m−キシレンジアミ
ンからN−Boc−m−(アミノメチル)ベンジルアミン2.6g(30%)を製
造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 237(MH+)
元素分析(C13H20N2O2):
計算値:C,66.07;H,8.53;N,11.85;
実測値:C,65.81;H,8.48;N,11.98
B)Boc−D−Phe−Pro−m−NHCH2C6H4CH2NHBocの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHとN−Boc−m−(アミノメチル)ベンジルアミンからBoc−D−Phe−
Pro−m−NHCH2C6H4CH2NHBoc1.6g(95%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 581(M+)
C)D−Phe−Pro−m−NHCH2C6H4CH2NH2・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−m−
NHCH2C6H4CH2NH2・HCl約100mgを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 381(M+)
元素分析(C22H28N4O2・HCl・TFA・H2O):
計算値:C,52.51;H,5.87;N,10.21;
実測値:C,52.13;H,6.21;N,10.48
実施例12
A)N−Boc−trans−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸の製造
1N 水酸化ナトリウム(334mL,334mmol)およびt−ブタノール(4
00mL)中のtrans−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(50g
,318mmol)の溶液にテトラヒドロフラン(50mL)中のジ−t−ブチルジ
カーボネート(73g,334mmol)の溶液を加えた。20時間撹拌した後、溶
媒を真空留去し、残留物を水(500mL)とジエチルエーテル(250mL)の
間に分配した。水相をジエチルエーテル(250mL)で再び洗浄した後、固体
のクエン酸で酸性化し、白色の沈殿を形成させた。この固体を濾過し、水(10
0mL)で2回洗浄し、真空乾燥して白色の粉末48g(59%)を得た。1
H NMR
B)HOCH2−trans−4−(N−Boc−アミノメチル)シクロヘキサンの製造
0°Cで、テトラヒドロフラン(150mL)中のN−Boc−trans−4−(ア
ミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(15g,58mmol)の溶液に撹拌しな
がらN−メチルモルホリン(5.9g,58mmol)、次いでエチルクロロホルメ
ート(6.3g,58mmol)を加えた。30分間撹拌した後、ホウ水素化ナトリ
ウム(6.5g,175mmol)を加え、次いでメタノール(300mL)を添加漏
斗により5分間かけて加えた。混合物を1時間撹拌した後、溶媒を真空留去した
。残留物を酢酸エチル(500mL)に溶解し、1N クエン酸(250mL)で
2回、水(100mL)で1回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)で2
回、そして飽和塩化ナトリウム水溶液(250mL)で1回洗浄した。有機相を
乾燥(MgSO4)し、濾過して濃縮し、標題の化合物13g(91%)を得た。1
H NMR
C)NH2CH2−trans−4−(N−Boc−アミノメチル)シクロヘキサンの製
造
テトラヒドロフラン(300mL)中のHOCH2−trans−4−(N−Boc−
アミノメチル)シクロヘキサン(13g,53mmol)およびトリフェニルホスフ
ィン(21g,80mmol)の溶液に撹拌しながらジエチルアゾジカルボキシレー
ト(13.9g,80mmol)、次いでテトラヒドロフラン(100mL)中のジフ
ェニルホスフィンアジド(22g,80mmol)の溶液を加えた。16時間撹拌し
た後、溶媒を真空留去して、残留物を、酢酸エチル/ヘキサン(1:3)から酢
酸エチル/ヘキサン(3:1)のステップグラジェントにより溶出するシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーに付した。生成物を含む画分(TLCにより判断)を
集め、濃縮して粗製物17.4g(より高いRf値を有する化合物を混入している
)を得た。この粗製のアジドをメタノール(200mL)に溶解し、この溶液を
メタノール(100mL)中の微細に粉砕したNa2S・9H2O(51g,212
mmol)およびトリエチルアミン(1g,11mmol)の懸濁液に撹拌しながら加え
た。得られた混合物を還流加熱(16時間)した後、室温に冷却し、溶媒を真空
留去した。残留物を水(250mL)で希釈し、固体のクエン酸で酸性化した。
水相を酢酸エチル(250mL)で2回洗浄し、固体の重炭酸ナトリウムで塩基
性化
し、固体の塩化ナトリウムで飽和した。次いで、水相を酢酸エチル(200mL
)で3回抽出し、集めた抽出液を乾燥(MgSO4)し、濾過して濃縮し、粘稠な
油状物6.4g(45%)を得た。1
H NMR
D)N−Boc−D−Phe−Pro−NHCH2−trans−4−(N−Boc−アミノメ
チル)シクロヘキサンの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHとNH2CH2−trans−4−(N−Boc−アミノメチル)シクロヘキサン
からN−Boc−D−Phe−Pro−NHCH2−trans−4−(N−Boc−アミノメ
チル)シクロヘキサン4.5g(74%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 587(M+)
E)D−Phe−Pro−NHCH2−trans−4−(アミノメチル)シクロヘキサン
・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−NH
CH2−trans−4−(アミノメチル)シクロヘキサン・HCl588mg(75%
)を製造した。この場合、中間体TFA塩の分析用RPHPLCは非常に鮮明で
あったが、この塩は吸湿性であった。そこで、この塩を0.1N 塩酸(20mL
)に溶解し、pHを5に調整して、試料を再び凍結乾燥して安定な白色の固体を
得た、塩酸塩。1
H NMR
FD−MS,m/e 387(M+)
元素分析(C22H34N4O2・HCl・TFA・2H2O):
計算値:C,50.30;H,7.04;N,9.78;
実測値:C,50.44;H,7.20;N,9.62
実施例13
A)Boc−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4NH2の製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHとp−NO2−ベンジルアミン・HClからBoc−D−Phe−Pro−p−N
HCH2C6H4NO28gを製造した。この中間体をエタノール(250mL)に
溶解し、還流加熱した。この溶液に撹拌しながら、水(125mL)中のNa2S2
O4(12.3g,70mmol)の溶液を加えた。還流温度で2時間撹拌した後、溶
媒を真空留去し、残留物を酢酸エチル(250mL)と水(250mL)の間に分
配した。水相を酢酸エチル(250mL)で再び抽出し、集めた有機相を乾燥(
MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して淡黄色の固体2.4g(21%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 466(M+)
元素分析(C26H34N4O4):
計算値:C,66.93;H,7.34;N,12.01;
実測値:C,66.69;H,7.32;N,12.28
B)D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4NH2・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−p−
NHCH2C6H4NH2・HCl180mg(60%)を製造した。生成物をRPH
PLC(方法1;98/2(A/B);60/40(A/B)までの勾配溶出、
60分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 366(M+)
元素分析(C21H26N4O2・HCl・0.6TFA・0.5H2O):
計算値:C,55.51;H,6.00;N,11.66;
実測値:C,55.16;H,6.14;N,11.57
実施例14
A)Boc−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2C6H4NH2の製造
実施例13−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−P
ro−OHとp−NO2−フェネチルアミン・HClからBoc−D−Phe−Pro−p
−NHCH2CH2C6H4NH23g(23%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 480(M+)
元素分析(C27H36N4O4):
計算値:C,67.48;H,7.55;N,11.66;
実測値:C,67.30;H,7.54;N,12.34
B)D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2C6H4NH2・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−p−
NHCH2CH2C6H4NH2・HCl175mg(58%)を製造した。生成物を
RPHPLC(方法1;98/2(A/B);60/40(A/B)までの勾配
溶出、60分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 380(M+)
元素分析(C22H28N4O2・HCl・0.7TFA・0.7H2O):
計算値:C,55.18;H,6.15;N,11.00;
実測値:C,55.12;H,6.18;N,10.99
実施例15
(D−フェニルアラニル−N−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル]メチ
ル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)p−(アミノメチル)ベンゾニトリル・TFAの製造
テトラヒドロフラン(100mL)中の水素化ナトリウム(2.2g,56mmol
,油中に60%分散)の懸濁液に撹拌しながら4−(ブロモメチル)ベンゾニト
リル(10g,51mmol)を加えた。この混合物にジ−t−ブチルイミノジカル
ボキシレート(12.2g,56mmol)の溶液を添加漏斗によりゆっくりと加え
た。16時間撹拌した後、混合物をジエチルエーテル(300mL)で希釈し、
水(150mL)で2回洗浄した。次いで、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過
して濃縮した。次に、得られた固体を最少量のジクロロメタンに溶解した。アニ
ソール(10mL)を加え、この溶液を0°Cに冷却した。次いで、溶液をトリ
フルオロ酢酸(200mL)で希釈し、1時間撹拌した。溶媒を真空留去し、油
状の残留物をジエチルエーテル(100mL)とともに激しく撹拌すると、2、
3分後に
生成物が固化した。沈殿を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥して白
色の粉末11.3g(90%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 132(M+)
B)Boc−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4CNの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHとp−(アミノメチル)ベンゾニトリル・TFAからBoc−D−Phe−P
ro−p−NHCH2C6H4CN7.4g(78%)を製造した。この場合、生成物
をジエチルエーテルからの再結晶により精製した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 476(M+)
C)Boc−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2の製造
硫化水素ガスをピリジン(25mL)およびトリエチルアミン(2.5mL)中
のBoc−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4CN(2g,4.2mmol)の溶液
中に30分間通気した。次いで、反応容器を密閉し、室温で2日間静置した。次
に、この溶液を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL)で2回抽出
した。集めた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄し、乾燥(MgSO4
)し、濾過して減圧濃縮した。
残留物をアセトン(50mL)中に溶解し、ヨウ化メチル(10mL)を加え、
この溶液を還流加熱した(2時間)。溶媒を真空留去し、残留物をメタノール(
20mL)中に溶解し、NH4OAc(712mg,9.2mmol)を加え、この溶液
を還流加熱した(12時間)。溶媒を再び真空留去し、残留物を1N クエン酸
(100mL)に溶解し、水相を酢酸エチル(200mL)で2回洗浄した後、固
体の重炭酸ナトリウムで酸性化し、固体の塩化ナトリウムで飽和し、酢酸エチル
(2
00mL)で2回抽出した。集めた酢酸エチル抽出液を乾燥(MgSO4)し、濾
過して濃縮し、粘稠な油状物1.4g(67%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 494(M+)
D)D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HClの製造
実施例1−Hに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−p−
NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl7.7g(57%)を製造した。生成物
をRPHPLC(方法3;98/2(A/B);70/30(A/B)までの勾
配溶出、300分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 394(M+)
元素分析(C22H27N5O2・HCl・1.4TFA・0.5H2O):
計算値:C,49.76;H,5.12;N,11.70;
実測値:C,49.75;H,5.19;N,11.58
実施例16
A)m−(アミノメチル)ベンゾニトリル・TFAの製造
実施例15−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、m−(ブロモメチル
)−ベンゾニトリルからm−(アミノメチル)ベンゾニトリル・TFA10.8
g(86%)を製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 132(M+)
B)Boc−D−Phe−Pro−m−NHCH2C6H4CNの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−Pro
−OHとm−(アミノメチル)ベンゾニトリル・TFAからBoc−D−Phe−P
ro−m−NHCH2C6H4CN7.5g(79%)を製造した。この場合、生成物
をジエチルエーテルからの再結晶により精製した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 476(M+)
元素分析(C27H32N4O4):
計算値:C,68.05;H,6.77;N,11.76;
実測値:C,68.27;H,6.82;N,11.96
C)Boc−D−Phe−Pro−m−NHCH2C6H4C(NH)NH2の製造
実施例15−Cに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−P
ro−m−NHCH2C6H4C(NH)NH21.1g(53%)を製造した。
FD−MS,m/e 494(M+)
D)D−Phe−Pro−m−NHCH2C6H4C(NH)NH2・0.75HClの製
造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Phe−Pro−m−
NHCH2C6H4C(NH)NH2・0.75HCl0.65g(63%)を製造し
た。生成物をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);75/25(A/B
)までの勾配溶出、120分間)により精製した。
FD−MS,m/e 394(M+)
元素分析(C22H27N5O2・0.75HCl・1.2TFA・0.5H2O):
計算値:C,51.72;H,5.33;N,12.36;Cl,4.69
実測値:C,51.79;H,4.93;N,11.96;Cl,4.82
実施例17
(D−ホモプロリル−N−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]
−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)Cbz−D−hPro−OHの製造
D−hPro−OH(5.0g,38.7mmol)をテトラヒドロフラン(100mL
)および水(30mL)中に溶解した。溶液のpHを2N 水酸化ナトリウムによ
り9.5に調整し、ベンジルクロロホルメート(5.5mL,38.7mmol)を滴加
し、2N 水酸化ナトリウムでpH9.5に維持した。反応物を室温でさらに1時
間撹拌した。有機溶媒を真空留去し、残留物にジエチルエーテル(100mL)
と水(50mL)を加えた。水相を分離し、3N 塩酸で溶液のpHを2.8に調整
し、酢酸エチル(150mL)を加えた。有機相を分離し、乾燥(MgSO4)し
、濾液を減圧濃縮して透明の油状物9.6g(95%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 264(MH+)
B)Cbz−D−hPro−Pro−OHの製造
Cbz−D−hPro−OH(9.5g,36mmol)を酢酸エチル(100mL)に
溶解し、この溶液を0℃に冷却した。この溶液に2,4,5−トリクロロフェノー
ル(7.1g,36mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(7.
4g,36mmol)を加えた。反応物を0°Cで1時間、室温で1時間撹拌した。
沈殿を濾過し、濾液を減圧濃縮して油状物とした。この油状物をピリジン(10
0mL)に溶解し、Pro−OH(4.2g,36mmol)およびトリエチルアミン(
5.0mL,36mmol)を加えた。反応物を室温で撹拌した(24時間)。反応溶
媒を真空留去して油状物とした。残留物を水(100mL)に溶解し、ジエチル
エーテル(50mL)を加え、2N 水酸化ナトリウムでpHを9.5に調整した。
水相をジエチルエーテルで2回抽出した。水相を分離し、3N 塩酸でpHを2.
8に調整し、酢酸エチル(150mL)を加えた。有機相を分離し、乾燥(MgS
O4)し、濾液を真空留去して非晶質の固体(11.4g,88%)を得た。
FD−MS,m/e 361(M+)
元素分析(C19H24N2O5):
計算値:C,63.32;H,6.71;N,7.77;
実測値:C,63.42;H,6.84;N,7.96
C)Cbz−D−hPro−Pro−p−NHCH2C6H4CNの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−hPro−Pr
o−OHとp−NH2CH2C6H4CN・TFAからCbz−D−hPro−Pro−p−
NHCH2C6H4CN2.2g(84%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 474(M+)
元素分析(C27H30N4O4):
計算値:C,68.34;H,6.37;N,11.81;
実測値:C,68.36;H,6.47;N,11.57
D)D−hPro−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HClの製造
実施例15−Cに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−hPro−Pro
−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2(計算上28mmol)を製造した。次いで
、この粗製物を酢酸(350mL)に溶解し、HBrガスをこの溶液に30分間通
気した。さらに1時間撹拌した後、溶媒を真空留去し、残留物を水(200mL
)に溶解し、酢酸エチル(100mL)で2回洗浄した。次に、水相をイオン交
換樹脂(Bio Rad社 AG1−X8、塩基型)によりpH4に調整し、凍結
乾燥して羽毛状の白色の固体を得た。次いで、この生成物を水(25mL)に再
溶解し、調整用RPHPLC(方法3;98/2(A/B);70/30(A/
B)までの勾配溶出、300分間)により精製し、hPro−Pro−p−NHCH2
C6H4C(NH)NH2・0.9HCl・0.9HBr・0.5H2O 5g(41%)
を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 357(M+)
元素分析(C19H27N5O2・0.9HCl・0.9HBr・0.5H2O):
計算値:C,48.34;H,6.36;N,14.83;Cl,6.76;Br,15.23
実測値:C,48.66;H,6.36;N,14.62;Cl,7.14;Br,14.90
実施例18
(N−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−1−[[(4aS
,8aS)−デカヒドロ−1(R)−イソキノリニル]カルボニル]−L−プロ
リンアミド二塩酸塩)
A)Cbz−D−1−Piq−Pro−OHの製造
EtOH(150mL)および5N HCl60mL中の1−イソキノリンカルボ
ン酸(50g,0.288mol)の溶液を5%Rh/Al2O3(14g)により、高
圧装置中52bar(750psi)の水素下で還元した。反応混合物をケイソウ土の
パッドにより濾過し、濾液を減圧濃縮した。固体を水に溶解し、濾過して乾燥し
、DL−ペルヒドロ−1−イソキノリンカルボン酸(DL−1−Piq−OH)を
得た(30g,48%)FD−MS 184(MH+)。
DL−1−Piq−OH(30.2g,137mmol)をテトラヒドロフラン(1
50mL)および水(150mL)に溶解した。溶液のpHを、5N NaOHによ
り9.8に調整し、ベンジルクロロホルメート(21.6mL,151mmol)を滴
加し、2N NaOHでpHを9.5に維持した。反応物を室温でさらに2時間撹拌
した。有機溶媒を真空留去し、ジエチルエーテル(150mL)および水(50
mL)をこの残留物に加えた。水層を分離し、溶液のpHを5N HClで2.5に
調整し、酢酸エチル(200mL)を加えた。有機層を分離し、乾燥(MgSO4
)し、濾液を減圧濃縮して透明な油状物を得た。この油状物をジエチルエーテル
(150mL)に溶解し、この溶液を室温で静置した(24時間)。沈殿を濾過
し、乾燥して2−Cbz−DL−ペルヒドロ−1−イソキノリンカルボン酸(Cbz
−DL−1−Piq−OH)(32g,75%)を得た。FD−MS 318(MH+
)。
Cbz−DL−1−Piq−OH(31.8g,100mmol)をDMF(100mL
)に溶解し、0°Cに冷却した。この反応物にプロリンt−ブチルエステル(1
7.1g,100mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(13.5g,10
0mmol)およびDCC(20.6g,100mmol)を加えた。この反応物を0°
Cで3時間、室温で24時間撹拌した。反応物の沈殿を濾過し、濾液を減圧濃縮
して油状物とした。この油状物をEtOAc(200mL)および水(100mL)
中に溶解した。有機層を分離し、1N NaHCO3、水、1.5N クエン酸、お
よび水で順次に洗浄した。有機層を乾燥(MgSO4)し、濾液を留去して油状物
とし、これを乾燥して2−Cbz−DL−ペルヒドロ−1−イソキノリンカルボニ
ル−L−プロリルt−ブチルエステル(Cbz−DL−1−Piq−Pro−O−t−
Bu)(47.0g,100%)を得た。FD−MS 470(MH+)。
Cbz−DL−1−Piq−Pro−O−t−Bu(47.0g,100mmol)をトリ
フルオロ酢酸(100mL)、CH2Cl2(35mL)、アニソール(5mL)の入
った丸底フラスコに入れ、室温で撹拌した(1時間)。反応物を加熱することな
く濃縮し、ジエチルエーテル(100mL)および水(100mL)を加えた。溶
液のpHを5N NaOHにより9.8に調整した。水層を分離し、溶液のpHを5
N HClにより2.5に調整し、酢酸エチル(200mL)を加えた。有機層を分
離して乾燥(MgSO4)し、濾液を減圧濃縮して透明な油状物を得た。この油状
物をジエチルエーテル(700mL)に溶解し、(L)−(−)−α−メチルベ
ンジルアミンをこの溶液に加えた。溶液を室温で5日間静置した。得られた固体
を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。濾液を1.5N クエン酸および水で洗
浄した。有機層を乾燥(MgSO4)し、濾液を留去して油状物とした。この油状
物をジエチルエーテル(400mL)に溶解し、室温で静置した(48時間)。
得られた固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄して乾燥し、2−Cbz−D−ペ
ルヒドロ−1−イソキノリンカルボニル−L−プロリン(Cbz−D−1−Piq−
Pro−OH)(5.86g,36%)を得た。FAB−MS 415(MH+);
[α]D=−34.2°(C=0.5、MeOH)。
B)N−Boc−p−(アミノメチル)ベンゾニトリルの製造
テトラヒドロフラン(150mL)中の水素化ナトリウム(4.6g,115mm
ol、油中に60%分散)の懸濁液に撹拌しながら、4−(ブロモメチル)ベンゾ
ニトリル(20.5g,105mmol)を加えた。この混合物にジ−t−ブチルイ
ミノジカルボキシレート(25g,115mmol)を(添加漏斗によりゆっくりと
)加えた。16時間撹拌した後、混合物をジエチルエーテル(500mL)で希
釈し、水(250mL)で2回洗浄した。次いで、有機相を乾燥(MgSO4)し
、濾過して濃縮し、粗製の固体40.2gを得た。
次に、得られた固体(28.3g,85mmol)をテトラヒドロフラン(150
mL)に溶解し、メタノール(300mL)中の水素化ナトリウム(3.4g,8
5mmol)の溶液を加えた。一晩撹拌した後、この溶液を約2分の1の体積に濃縮
し、水を加えて生成物の沈殿を促進した。この沈殿を濾過し、真空乾燥して白色
の固体18.5g(94%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 232(M+)
元素分析(C13H16N2O2):
計算値:C,67.22;H,6.94;N,12.06;
実測値:C,67.19;H,7.16;N,11.82
C)p−(BocNHCH2)C6H4C(NH)NHCbzの製造
実施例15−Cに記載の方法と実質的に同じ方法により、N−Boc−p−(ア
ミノメチル)ベンゾニトリル(32.7g,140mmol)をp−(BocNHCH2
)C6H4C(NH)NH2とした。この手順により得た残留物をジメチルホルム
アミド(700mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(72g,
560mmol)を加えた。この溶液に撹拌しながら、ベンジルクロロホルメート(
48g,280mmol)を滴加した。16時間撹拌した後、水(100mL)を加
え、次いで溶媒を真空留去した。残留物を水(250mL)と酢酸エチル(50
0mL)の間に分配した。相を分離し、有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液(
250mL)で3回、水(200mL)で1回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2
50mL)で2回洗浄した。次に、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過して濃縮
し、生成物をジエチルエーテルから再結晶して白色の固体14g(26%)を得
た。1
H NMR
FD−MS,m/e 384(M+)
D)p−H2NCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HClの製造
0°Cで、ジクロロメタン(125mL)中のp−(BocNHCH2)C6H4C
(NH)NHCbz(11g,28.7mmol)の溶液に、アニソール(10mL)、
次いでトリフルオロ酢酸(125mL)を加えた。2時間撹拌した後、溶媒を真
空留去し、残留物を1N塩酸(50mL)に溶解しジエチルエーテル(50mL)
で2回洗浄した。pHをイオン交換樹脂(BioRad社AG1−X8、塩基型
)により3に調整し、溶液を凍結乾燥して白色の粉末9.2g(90%)を得た
。1H NMR
FD−MS,m/e 284(M+)
E)Cbz−1−Piq−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbzの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−1−Piq−Pro
−OHとp−H2NCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HClからCbz−1−Pi
q−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz4.4g(79%)を製造し
た。この場合、p−H2NCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HClの溶解度の
問題から反応をジメチルホルムアミド中で行った。1
H NMR
FD−MS,m/e 681(MH+)
元素分析(C39H45N5O6):
計算値:C,68.91;H,6.67;N,10.30;
実測値:C,68.71;H,6.93;N,10.38
F)1−Piq−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HClの製造
エタノール(200mL)中のCbz−1−Piq−Pro−p−NHCH2C6H4C(
NH)NHCbz(4.2g,6.1mmol)の溶液に1N 塩酸(18.3mL,18.
3mmol)および水(100mL)を加えた。この溶液に撹拌しながら5%Pd/C
(1g)を加え、水素ガスをこの溶液に2時間通気した。次いで、この混合物を
窒素でフラッシュした後、ケイソウ土のパッドで濾過した。次に、濾液を減圧濃
縮し、水(25mL)中に再溶解して、RPHPLC(方法2;98/2(A/
B);60/40(A/B)までの勾配溶出、300分間)により精製し、1−
Piq−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HCl1.3g(53%)
を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 412(M+)
元素分析(C23H33N5O2・1.9HCl・2.5H2O):
計算値:C,52.53;H,7.65;N,13.32;Cl,12.81
実測値:C,52.63;H,7.36;N,13.47;Cl,12.95
実施例19
A)Cbz−D−3−Piq−Pro−OHの製造
D−フェニルアラニン(50g,302mmol)をホルムアルデヒドの37%溶
液(120mL)および濃HCl(380mL)と還流温度で反応させた。30分
後にさらにホルムアルデヒド50mLを加え、反応を3時間続けた。反応物を−
10°Cに冷却し、沈殿を濾液した。固体を真空乾燥してD−1,2,3,4−
テトラヒドロ−3−イソキノリンカルボン酸(24.2g,45%)を得た。F
D−MS 178(MH+)。
水(200mL)および5N HCl20mL中のD−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−3−イソキノリンカルボン酸(17g,96mmol)の溶液を5%Rh/A
l2O3(8.5g)により、高圧装置中138bar(2000psi)で、120°
Cにて16時間水素化した。反応混合物をケイソウ土のパッドにより濾過し、濾
液を凍結乾燥してD−ペルヒドロ−3−イソキノリンカルボン酸(D−3−Piq
−OH)を得た(21g,100%)FD−MS 184(MH+)。
D−3−Piq−OH(21.0g,95.8mmol)をテトラヒドロフラン(75
mL)および水(50mL)に溶解した。溶液のpHを、5N NaOHにより10.
0に調整し、ベンジルクロロホルメート(16.4mL,115mmol)を滴加し、
2N NaOHでpHを9.5に維持した。反応物を室温でさらに1時間撹拌した。
有機溶媒を真空留去し、ジエチルエーテル(100mL)および水(50mL)を
この残留物に加えた。水層を分離し、溶液のpHを3N HClで3.0に調整し、
酢酸エチル(250mL)を加えた。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濾
液を減圧濃縮して透明な油状物、2−Cbz−D−ペルヒドロ−3−イソキノリン
カルボン酸(Cbz−D−3−Piq−OH)(25.8g,85%)を得た。FD
−MS 318(M+)。
Cbz−D−3−Piq−OH(17.2g,54mmol)をDMF(50mL)に溶
解し、0°Cに冷却した。この反応物にプロリンt−ブチルエステル(9.2g
,54mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(7.3g,54mmol)およ
びDCC(11.1g,54mmol)を加えた。この反応物を0°Cで3時間、室
温で24時間撹拌した。反応物の沈殿を濾過し、濾液を減圧濃縮して油状物とし
た。この油状物をEtOAc(200mL)および水(100mL)中に溶解した。
有機層を分離し、1N NaHCO3、水、1.5N クエン酸、および水で順次に
洗浄した。有機層を乾燥(MgSO4)し、濾液を留去して油状物とし、これを乾
燥して2−Cbz−D−ペルヒドロ−3−イソキノリンカルボニル−L−プロリン
t−ブチルエステル(Cbz−D−3−Piq−Pro−O−Bu)(23.8g,94
%)を得た。FAB−MS 471(MH+)。
Cbz−D−3−Piq−Pro−O−t−Bu(31.2g,66.3mmol)をトリ
フルオロ酢酸(100mL)、アニソール(5mL)の入った丸底フラスコに入れ
、室温で撹拌した(1時間)。反応物を加熱することなく濃縮し、ジエチルエー
テル(150mL)および水(100mL)を加えた。溶液のpHを5N NaOH
により9.8に調整した。水層を分離し、溶液のpHを3N HClにより2.8に
調整し、酢酸エチル(200mL)を加えた。有機層を分離して乾燥(MgSO4
)し濾過した。濾液を減圧濃縮して透明な油状物を得た。この油状物をジエチル
エーテル(300mL)に溶解し、溶液を室温で静置した(24時間)。得られ
た
固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して2−Cbz−ペルヒドロ−3
−イソキノリンカルボニル−L−プロリン(Cbz−D−3−Piq−Pro−OH)
(13.5g,49%)を得た。FAB−MS 415(MH+)。
元素分析(C23H30N2O5):
計算値:C,66.65;H,7.29;N,6.76;
実測値:C,66.90;H,7.33;N,6.81
B)Cbz−D−3−Piq−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbzの製
造
実施例18−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−3−Piq
−Pro−OHとp−H2NCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HClからCbz−
D−3−Piq−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz1.6g(49%
)を製造した。
FD−MS,m/e 680(M+)
C)D−3−Piq−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・3HClの製
造
実施例17−Cに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−3−Piq−Pro
−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・3HCl150mgを製造した。生成物
をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);60/40(A/B)までの勾
配溶出、240分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 412(M+)
元素分析(C23H33N5O2・3HCl・0.5H2O):
計算値:C,52.13;H,7.04;N,13.22;
実測値:C,52.35;H,7.23;N,12.95
実施例20
((S−cis)−N−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−オ
クタヒドロ−1−D−ホモプロリル−1H−インドール−2−カルボキシアミド
トリヒドロクロリド)
A)Cbz−D−hPro−Ohi−OHの製造
エタノール(500mL)中の(S)−インドリン−2−カルボン酸(20g
,110mmol)の懸濁液に撹拌しながらHClガスを通気した。酸が完全に溶解
したらこの溶液を還流した。16時間後、溶液を冷却し、溶媒を真空留去した。
残留物をジエチルエーテルに溶解し、得られた灰白色の固体を濾過により集め、
ヘキサンで洗浄し、真空オーブン中、30°Cで一晩乾燥して(S)−インドリ
ン−2−カルボン酸エチルエステル・HCl(25.7g,78%)を得た。
この固体をエタノール(800mL)中に溶解し、5%Pd/C(25g)を加
え、得られた懸濁液をParrシェイカー上で8時間水素化した(4.1bar,6
0psi)。この溶液を濾過し、溶媒を真空留去した。残留物をジエチルエーテル
に磨砕し、灰白色の固体18.8g(73%)(cis−Ohi−OEt−HCl)を濾
過により集めた。
実施例1−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−hPro−Oh
i−OHとcis−Ohi−OEt・HClからCbz−D−hPro−cis−Ohi−OEt1
3.5g(93%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 442(M+)
元素分析(C25H34N2O5):
計算値:C,67.85;H,7.74;N,6.33;
実測値:C,67.59;H,7.72;N,6.48
実施例1−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−hPro−cis
−Ohi−OH12.5g(102%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 414(M+)
元素分析(C23H30N2O5):
計算値:C,66.65;H,7.29;N,6.76;
実測値:C,66.46;H,7.30;N,6.86
C)D−hPro−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・3HClの製造
実施例18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−hPro−Ohi−
p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・3HCl2.2g(66%)を製造した。
生成物をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);60/40(A/B)ま
での勾配溶出、3000分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 412(M+)
元素分析(C23H33N5O2・3HCl・0.5H2O):
計算値:C,52.13;H,7.04;N,13.22;
実測値:C,51.98;H,7.04;N,13.35
実施例21
(D−ホモプロリル−N(α)−(2−フェニルエチル)−N−[[4−(アミ
ノイミノメチル)フェニル]メチル]グリシンアミドジヒドロクロリド)
A)Cbz−D−hPro−N(PhCH2CH2)Gly−OHの製造
0°Cで、エタノール(200mL)中のフェネチルアミン(58mL,461
mmol)およびトリエチルアミン(21mL,154mmol)の溶液にエタノール(
50mL)中のt−ブチルブロモアセテート(30g,154mmol)の溶液を1
時間かけて加えた。氷浴を離し、溶液を室温に温めた。一晩撹拌した後、溶媒を
真空留去して残留物を1N クエン酸に溶解した。この水溶液をジエチルエーテ
ルで2回洗浄し、固体の重炭酸ナトリウムで塩基性化した後、酢酸エチル(20
0mL)で3回抽出した。集めた酢酸エチル抽出液を乾燥(MgSO4)し、濾過
して24時間静置した。得られた沈殿を濾過してジエチルエーテルで洗浄し、乾
燥して白色の固体10.5gを得た。母液を約100mLの体積に濃縮した後、ジ
エチルエーテル(400mL)で希釈した。30分間静置した後、溶液を濾過し
て、白色の固体23.5gをさらに得、これを合わせてN(PhCH2CH2)Gly
−O−t−Bu34g(94%)とした。1
H NMR
FD−MS,m/e 235(M+)
実施例1−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−hPro−O
HとN(PhCH2CH2)Gly−O−t−Buから、Cbz−D−hPro−N(PhC
H2CH2)Gly−O−t−Bu10.8g(56%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 480(M+)
元素分析(C28H36N2O5):
計算値:C,69.98;H,7.55;N,5.83;
実測値:C,69.68;H,7.56;N,5.77
Cbz−DL−1−Piq−Pro−O−t−Buの脱保護については、実施例18
−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により行い、Cbz−D−hPro−N(PhC
H2CH2)Gly−OH9.2g(100%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 425(M+)
元素分析(C24H28N2O5):
計算値:C,67.91;H,6.65;N,6.60;
実測値:C,68.19;H,6.68;N,6.71
B)Cbz−D−hPro−N(PhCH2CH2)Gly−p−NHCH2C6H4C(N
H)NHCbzの製造
実施例18−Eに記載の方法と実質的に同じ方法によりCbz−D−hPro−N
(PhCH2CH2)Gly−OHとp−H2NCH2C6H4C(NH)NHCbz・2
HClから、Cbz−D−hPro−N(PhCH2CH2)Gly−p−NHCH2C6H4
C(NH)NHCbz3.2g(55%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 690(M+)
元素分析(C40H43N5O6):
計算値:C,69.65;H,6.28;N,10.15;
実測値:C,69.80;H,6.46;N,10.14
C)D−hPro−N(PhCH2CH2)Gly−p−NHCH2C6H4C(NH)N
H2・2HClの製造
実施例19−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−hPro−N(Ph
CH2CH2)Gly−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HCl770mg(
54%)を製造した。生成物をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);8
58/15(A/B)までの勾配溶出、120分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 423(MH+)
元素分析(C24H31N5O2・2HCl):
計算値:C,58.30;H,6.73;N,14.16;
実測値:C,58.05;H,6.60;N,14.28
実施例22
(cis−D−ホモプロリル−N−[[4−(アミノイミノメチル)−フェニル]
メチル]−4−フェノキシ−L−プロリンアミドジヒドロクロリド)
A)Cbz−D−hPro−Pro(4−cis−PhO)−OHの製造
0°Cで、テトラヒドロフラン(500mL)中のCbz−Pro(4−trans−O
H)−Et(58.8g,200mmol)、トリフェニルホスフィン(65.6g,
250mmol)、およびフェノール(23.5g,250mmol)の溶液にテトラヒ
ドロフラン(50mL)中のジエチルアゾジカルボキシレート(40mL,250
mmol)の溶液を(1時間かけて)滴加した。次いで、冷却浴を取り外し、溶液を
室温に温めた(16時間)。次に、溶媒を真空留去し、残留した琥珀色のシロッ
プをジエチルエーテルに溶解した。白色の固体を濾過により除き、濾液を濃縮し
た。次いで残留物を、ヘキサンから1:1酢酸エチル/ヘキサンのステップグラ
ジェントで溶出するシリカゲル(1Kg)上のクロマトグラフィーに付した。純
粋な生成物を含む画分(TLCにより判断)を集め、減圧濃縮して無色のシロッ
プ状のCbz−Pro(4−cis−フェノキシ)−OEt36.3g(50%)を得た
。1
H NMR
FD−MS,m/e 369(M+)
元素分析(C21H23NO5):
計算値:C,68.28;H,6.28;N,3.79;
実測値:C,68.38;H,6.30;N,3.89
エタノール(400mL)中のCbz−Pro(4−cis−フェノキシ)−OEt(
25g,67.7mmol)の溶液に5%Pd/C(5g)を加えた。この溶液に水素
を3時間通気した後、溶液をケイソウ土のパッドにより濾過し、濃塩酸3mLを
加え、この溶液を減圧濃縮した。残留物を激しく撹拌しながらジエチルエーテル
中に懸濁した後、濾過して乾燥し、Pro(4−cis−フェノキシ)−OEt・HC
l14.2g(77%)を白色の固体として得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 235(M+)
元素分析(C13H18NO3Cl):
計算値:C,57.46;H,6.68;N,5.15;
実測値:C,57.68;H,6.78;N,5.18
実施例1−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−hPro−O
HとPro(4−cis−フェノキシ)−OEt・HClからCbz−D−hPro−Pro(
4−cis−フェノキシ)−OEt19.4g(100%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 480(M+)
元素分析(C27H32N2O6):
計算値:C,67.48;H,6.71;N,5.83;
実測値:C,67.71;H,6.79;N,5.89
実施例1−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−hPro−Pr
o(4−cis−フェノキシ)−OH16g(100%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 452(M+)
元素分析(C25H28N2O6):
計算値:C,66.36;H,6.24;N,6.19;
実測値:C,66.22;H,6.18;N,6.17
B)Cbz−D−hPro−Pro(4−cis−PhO)−p−NHCH2C6H4C(NH
)NHCbzの製造
実施例18−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−hPro−
Pro(4−cis−PhO)−OHとp−H2NCH2C6H4C(NH)NHCbz・
2HClからCbz−D−hPro−Pro(4−cis−PhO)−p−NHCH2C6H4
C(NH)NHCbz4.55g(75%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 718(M+)
C)D−hPro−Pro(4−cis−PhO)−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2
・2HClの製造
実施例18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−hPro−Pro(
4−cis−PhO)−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HCl873mg(
40%)を製造した。生成物をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);8
5/15(A/B)までの勾配溶出、120分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 451(MH+)
元素分析(C25H31N5O3・2HCl):
計算値:C,57.47;H,6.37;N,13.40;
実測値:C,57.22;H,6.29;N,13.47
実施例23
(N−(エチルスルホニル)−D−フェニルアラニル−N−[[4−(アミノイ
ミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミドヒドロクロリド)
A)p−NH2CH2−C6H4CN・HClの製造
0°Cで、酢酸エチル(400mL)中のN−Boc−p−アミノメチルベンゾ
ニトリル(15g,64.6mmol)の溶液に撹拌しながらHClガスを10分間通
気した。冷却浴を取り外した後、1時間半撹拌し、溶媒を真空留去して残留物を
ジエチルエーテルに懸濁し、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄して乾燥し、白色
の固体10.1g(93%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 132(M+)
元素分析(C8H9N2Cl):
計算値:C,56.98;H,5.38;N,16.61;Cl,21.02
実測値:C,56.36;H,5.46;N,16.22;Cl,21.31
B)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2−C6H4CNの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Phe−
Pro−OHとp−NH2CH2−C6H4CN−HClからEtSO2−D−Phe−Pr
o−p−NHCH2−C6H4CN1.5g(80%)を製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 468(M+)
元素分析(C24H28N4O4S):
計算値:C,61.52;H,6.02;N,11.09;
実測値:C,61.23;H,6.13;N,11.80
C)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2−C6H4C(=NOH)NH2・
HClの製造
無水エタノール(35mL)中のEtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2−
C6H4CN(1g,2.1mmol)の溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(
0.47mL,2.7mmol)、次いでヒドロキシルアミン塩酸塩(185mg,2.
7mmol)を加え、この溶液を還流した。16時間後、溶液を冷却し、溶媒を真空
留去した。この物質の250mgを次の工程に用い、残りの物質をRPHPLC
(方法1;90/10(A/B);60/40(A/B)までの勾配溶出、20
0分間)により精製した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 501(M+)
元素分析(C24H31N5O5S・1.2HCl・H2O):
計算値:C,51.17;H,6.12;N,12.42;Cl,7.55
実測値:C,51.04;H,5.81;N,12.39;Cl,7.18
D)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2−C6H4C(=NH)NH2・H
Clの製造
エタノール(40mL)および水(19mL)中のEtSO2−D−Phe−Pro−
p−NHCH2−C6H4C(=NOH)NH2・HCl(250mg,0.52mmol
)の溶液に1N HCl(1mL)、次いで5%パラジウム炭素(250mg)を加
えた。この懸濁液を撹拌しながら水素雰囲気下に18時間置いた後、濾過し、濃
縮
してRPHPLC(方法1;90/10(A/B);60/40(A/B)まで
の勾配溶出、200分間)により精製し、EtSO2−D−Phe−Pro−p−NH
CH2−C6H4C(=NH)NH2・HCl140mg(52%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 486(M+)
元素分析(C24H31N5O4S・HCl・1.5H2O):
計算値:C,52.50;H,6.42;N,12.75;
実測値:C,52.56;H,6.19;N,12.59
生成物5gを実施例15に記載の方法により別途製造し、RPHPLC(方法
3;98/2(A/B),60分間;60/40(A/B)までの勾配溶出,3
00分間)により精製した。
実施例24
A)EtSO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2−C6H4C(=NOH)NH2の
製造
実施例23に記載の方法と実質的に同じ方法により、m−BrCH2−C6H4C
Nをp−BrCH2−C6H4CNの代わりに使用して、EtSO2−D−Phe−Pro
−m−NHCH2−C6H4C(=NOH)NH2を製造した。この結晶の中間体1
40mg(13%)を保存し、この物質の残りを工程B)で用いた。1
H NMR
FD−MS,m/e 502(M+)
元素分析(C24H31N5O5S):
計算値:C,57.47;H,6.23;N,13.96;
実測値:C,57.28;H,6.21;N,13.66
B)EtSO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2−C6H4C(=NH)NH2・H
Clの製造
実施例23−Cおよび23−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、Et
SO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2−C6H4C(=NH)NH2・HCl0.
27g(28%,2段階)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 486(M+)
元素分析(C24H31N5O4S・1.1HCl・2H2O):
計算値:C,51.32;H,6.48;N,12.47;Cl,6.94
実測値:C,51.33;H,6.09;N,12.20;Cl,6.66
実施例25
実施例23に記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−1−Piq−P
ro−OHとm−NH2CH2−C6H4CN・HClからD−1−Piq−Pro−m−
NHCH2−C6H4C(=NH)NH2・HCl0.86gを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 412(M+)
元素分析(C23H33N5O2・2.5HCl・0.5H2O):
計算値:C,53.99;H,7.19;N,13.69;
実測値:C,54.19;H,7.02;N,13.81
実施例26
A)p−シアノ−trans−ケイ皮酸メチルの製造
0°Cで、テトラヒドロフラン(250mL)中のNaH(油中に60%に懸濁
、6.1g,153mmol)およびp−シアノベンズアルデヒド(20g,153m
mol)の懸濁液に撹拌しながらテトラヒドロフラン(50mL)中のトリメチルホ
スホノアセテート(28g,153mmol)の溶液を添加漏斗により加えた。48
時間撹拌した後、溶媒を真空留去し、粗製の残留物を酢酸エチル(500mL)
中に溶解した。この酢酸エチル溶液を水で1回、飽和NaHSO3水溶液で3回、
ブラインで1回洗浄した。次いで、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過して減圧濃
縮し、白色の固体28g(98%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 187(M+)
B)p−シアノ−ジヒドロケイ皮酸メチルの製造
トルエン(485mL)中のp−シアノ−trans−ケイ皮酸メチル(13.6g
,
73mmol)の溶液に5%Pd/BaSO4(2.7g)を加えた。4bar(60psi)
の水素ガス下で9時間経過した後、この溶液を濾過し、減圧濃縮し、ヘキサンか
ら30%酢酸エチル/ヘキサンのステップグラジェントで溶出するシリカゲル上
のクロマトグラフィーに付した。生成物を含む画分を集め、濃縮して無色の油状
物10.6g(77%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 189(M+)
C)p−シアノ−ジヒドロケイ皮酸の製造
実施例1−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、1.1当量のLiOH・
H2Oを使用し、p−シアノ−ジヒドロケイ皮酸メチルからp−シアノ−ジヒド
ロケイ皮酸5.1g(58%)を製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 175(M+)
D)Boc−p−NHCH2CH2−C6H4CNの製造
t−ブタノール(150mL)中のp−シアノ−ジヒドロケイ皮酸(6.7g,
38.2mmol)およびトリエチルアミン(5.9mL,42mmol)の溶液にジフェ
ニルホスホリルアジド(11.6g,42mmol)を加え、この溶液を還流した。
一晩撹拌した後、溶液を冷却して溶媒を真空留去した。残留物を酢酸エチルに溶
解し、1N クエン酸で3回、ブラインで1回、飽和NaHCO3水溶液で2回洗
浄した後、乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮した。次いで、残留物を10
%酢酸エチル/ヘキサンから50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル
上のクロマトグラフィーに付した。TLCにより判断した生成物を含む画分を集
めて濃縮し、白色の固体5.4g(57%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 246(M+)
元素分析(C14H18N2O2):
計算値:C,68.27;H,7.37;N,11.37;
実測値:C,68.39;H,7.50;N,11.40
E)p−NH2CH2CH2−C6H4CN・HClの製造
実施例23−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、p−NH2CH2CH2
−C6H4CN・HCl3.6g(98%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 147(MH+)
元素分析(C9H11N2Cl):
計算値:C,59.18;H,6.07;N,15.34;Cl,19.41
実測値:C,58.90;H,6.16;N,15.20;Cl,19.30
F)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2−C6H4CNの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Phe−
Pro−OHとp−NH2CH2CH2−C6H4CN・HClからEtSO2−D−Phe
−Pro−p−NHCH2CH2−C6H4CN1.5gを製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 482(M+)
G)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2−C6H4C(=NOH)N
H2・HClの製造
EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2−C6H4CN(1g,2.0
7mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.45mL,2.59mmol
)の溶液に撹拌しながらヒドロキシルアミン塩酸塩(180mg,2.59mmol)
を
加え、この溶液を還流した。18時間後、溶液を冷却し、溶媒を真空留去し、残
留物を酢酸(15mL)に溶解して、RPHPLC(方法2;90/10(A/
B);60/40(A/B)までの勾配溶出、200分間)により精製した。分
析用RPHPLCにより決定された、純粋なEtSO2−D−Phe−Pro−p−N
HCH2CH2−C6H4C(=NOH)NH2・HClを含む画分を集め、pHを前
記の如く調整し、凍結乾燥してEtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2
−C6H4C(=NOH)NH2・HCl0.35g(31%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 516(M+)
元素分析(C25H33N5O5S・HCl・H2O):
計算値:C,52.67;H,6.36;N,12.28;Cl,6.22
実測値:C,52.40;H,6.10;N,12.25;Cl,6.51
H)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2−C6H4C(=NH)NH2
・HClの製造
実施例23−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Phe
−Pro−p−NHCH2CH2−C6H4C(=NOH)NH2・HClからEtSO2
−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2−C6H4C(=NH)NH2・HCl0.
098g(50%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 500(M+)
元素分析(C25H33N5O4S・6HCl・H2O):
計算値:C,49.03;H,6.19;N,11.44;
実測値:C,48.87;H,5.79;N,11.15
実施例27
A)EtSO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2CH2−C6H4C(=NOH)N
H2の製造
実施例26−Aから26−Eおよび24−Aに記載の方法と実質的に同じ方法
により、m−シアノベンズアルデヒドからEtSO2−D−Phe−Pro−m−NH
CH2CH2−C6H4C(=NOH)NH20.15gを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 516(M+)
元素分析(C25H33N5O5S):
計算値:C,58.23;H,6.45;N,13.50;
実測値:C,57.99;H,6.57;N,13.28
B)EtSO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2CH2−C6H4C(=NH)NH2
・HClの製造
実施例24−Bに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Phe
−Pro−m−NHCH2CH2−C6H4C(=NOH)NH2からEtSO2−D−
Phe−Pro−m−NHCH2CH2−C6H4C(=NH)NH2・HCl0.21g
(20%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 500(M+)
元素分析(C25H33N5O4S・2.1HCl・0.7H2O):
計算値:C,51.00;H,6.25;N,11.89;
実測値:C,50.79;H,5.86;N,11.54
実施例28
実施例23に記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−1−Piq−P
ro−OHとp−NH2CH2CH2−C6H4CN・HClから1−Piq−Pro−p−
NHCH2CH2−C6H4C(=NH)NH2・2HCl0.85gを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 426(M+)
元素分析(C24H35N5O2・2HCl・2H2O):
計算値:C,53.93;H,7.73;N,13.10;
実測値:C,53.94;H,7.60;N,13.06
実施例29
実施例23に記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−1−Piq−P
ro−OHとm−NH2CH2CH2−C6H4CN・HClから1−Piq−Pro−m−
NHCH2CH2−C6H4C(=NH)NH2・2HCl0.8gを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 426(M+)
元素分析(C24H35N5O2・2HCl・2H2O):
計算値:C,53.93;H,7.73;N,13.10;
実測値:C,53.62;H,7.57;N,13.18
実施例30
A)p−HOCH2CH2CH2−C6H4CNの製造
テトラヒドロフラン(150mL)中のp−シアノ−ジヒドロケイ皮酸メチル
(10g,53mmol)の溶液に撹拌しながらLiBH4(1.15g,53mmol)
を加え、この溶液を還流加熱した。2時間後、溶液を冷却し、リン酸ナトリウム
緩衝液(pH7)を滴加した。気体の発生が完結した後、酢酸エチルと水を加え
て層を分離した。水相を酢酸エチルで1回抽出し、集めた酢酸エチル相をブライ
ンで洗浄した後、MgSO4で乾燥して濃縮し、粘稠な無色の油状物8.1g(9
5%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 161(M+)
B)p−BrCH2CH2CH2−C6H4CNの製造
テトラヒドロフラン(100mL)中のp−HOCH2CH2CH2−C6H4CN
(8.1g,50mmol)の溶液に撹拌しながらトリフェニルホスフィン(14.4
g,55mmol)、次いで四臭化炭素(18.2g,55mmol)を加えた。18時
間撹拌した後、溶媒を真空留去し、残留物を、ヘキサンから20%酢酸エチル/
ヘキサンのステップグラジェントで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィー
に付した。TLCにより判断した生成物を含む画分を集め、濃縮して粘稠な無色
の油状物7.3g(65%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 223(M+)
元素分析(C10H10BrN):
計算値:C,53.60;H,4.50;N,6.25;
実測値:C,53.90;H,4.67;N,6.24
C)p−Boc2NCH2CH2CH2−C6H4CNの製造
DMF(100mL)中のNaH(油中に60%に分散、1.4g,34mmol)
の懸濁液に撹拌しながらDMF(20mL)中のジ−t−ブチルイミノジカルボ
キシレート(7.4g,34mmol)の溶液を添加漏斗により滴加した。気体の発
生が完結した後、DMF中のp−BrCH2CH2CH2−C6H4CN(7g,31
mmol)の溶液を添加漏斗により加え、この溶液を70°Cに加熱した。12時間
撹拌した後、溶液を冷却して溶媒を真空留去した。残留物をジエチルエーテルに
溶解し、水で3回洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過して濃縮し、残留
物を、ヘキサンから20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロ
マトグラフィーに付した。生成物を含む画分を集め、濃縮して白色の固体9.3
8g(84%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 361(M+)
元素分析(C20H28N2O4):
計算値:C,66.64;H,7.83;N,7.77;
実測値:C,66.40;H,7.81;N,7.57
D)p−NH2CH2CH2CH2−C6H4CN−HClの製造
実施例23−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、p−NH2CH2CH2
CH2−C6H4CN・HCl4.3g(84%)を製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 160(M+)
E)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NO
H)NH2・HClの製造
実施例1−Gおよび26−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtS
O2−D−Phe−Pro−OHとp−NHCH2CH2CH2−C6H4CN・HClか
らEtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NOH
)NH2・HCl0.32gを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 530(M+)
元素分析(C26H35N5O5S・1.2HCl・H2O):
計算値:C,52.88;H,6.51;N,11.84;
実測値:C,52.71;H,6.26;N,11.76
F)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NH
)NH2・HClの製造
実施例23−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Phe
−Pro−p−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NOH)NH2・HClからEt
SO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NH)NH2
・HCl0.13g(67%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 514(M+)
元素分析(C26H35N5O4S・1.5HCl・2H2O):
計算値:C,51.67;H,6.75;N,11.59;
実測値:C,51.36;H,6.46;N,11.28
実施例31
A)EtSO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NO
H)NH2・HClの製造
実施例1−Gおよび26−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、m−シ
アノジヒドロケイ皮酸からEtSO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2CH2CH2
−C6H4C(=NOH)NH2・HCl0.32gを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 530(M+)
元素分析(C26H35N5O5S・HCl・1.1H2O):
計算値:C,53.30;H,6.57;N,11.95;Cl,6.05
実測値:C,52.97;H,6.19;N,11.96;Cl,6.13
B)EtSO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NH
)
NH2・HClの製造
実施例23−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Phe
−Pro−m−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NOH)NH2・HClからEt
SO2−D−Phe−Pro−m−NHCH2CH2CH2−C6H4C(=NH)NH2
・HCl0.12g(62%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 514(M+)
元素分析(C26H35N5O4S・1.5HCl・H2O):
計算値:C,53.26;H,6.62;N,11.94
実測値:C,53.19;H,6.25;N,12.00
実施例32
実施例23に記載の方法と実質的に同じ方法により、1−Piq−Pro−OHと
p−NH2CH2CH2CH2−C6H4CN・HClから1−Piq−Pro−p−NH
CH2CH2CH2−C6H4C(=NH)NH2・HCl0.66g(48%)を製造
した。1
H NMR
FD−MS,m/e 440(M+)
元素分析(C25H37N5O2・2.1HCl・H2O):
計算値:C,56.21;H,7.75;N,13.11;
実測値:C,56.36;H,7.44;N,12.79
実施例33
実施例23に記載の方法と実質的に同じ方法により、1−Piq−Pro−OHと
m−NH2CH2CH2CH2−C6H4CN・HClから1−Piq−Pro−m−NH
CH2CH2CH2−C6H4C(=NH)NH2・HCl0.64g(46%)を製造
した。1
H NMR
FD−MS,m/e 440(M+)
元素分析(C25H37N5O2・2HCl・H2O):
計算値:C,56.60;H,7.79;N,13.20;
実測値:C,56.92;H,7.55;N,13.26
実施例34
A)Boc−p−NHCH2C6H4NO2の製造
ジクロロメタン(200mL)中の4−ニトロベンジルアミン塩酸塩(15g
,79mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(14mL,79mmol)
の溶液に撹拌しながらジ−t−ブチルジカーボネート(17g,79mmol)を加
えた。48時間後、溶媒を真空留去し、残留物を酢酸エチル(500mL)に溶
解し、1M クエン酸で2回、水で1回、飽和NaHCO3水溶液で1回洗浄した
。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過して減圧濃縮し、灰白色の固体を得、これを
クロロホルム/ヘキサンから再結晶した。3回分の収量を集め、ヘキサンで洗浄
し、真空乾燥して白色の固体11.5g(58%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 252(M+)
元素分析(C12H16N2O4):
計算値:C,57.13;H,6.39;N,11.10;
実測値:C,57.27;H,6.60;N,11.13
B)p−BocNHCH2C6H4NH2の製造
0°Cで、メタノール(150mL)中のp−BocNHCH2C6H4NO2(7.
5g,29.7mmol)およびNiCl2・6H2O(17.7g,74.3mmol)の溶
液に撹拌しながらNaBH4(5.6g,149mmol)を少しずつ30分間かけて
加えた。NaBH4を加え終えて15分後に、溶媒を真空留去して残留物を濃水酸
化アンモニウムに溶解し、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機の抽出液
をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過して減圧濃縮し、白色の固体6.
4g(97%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 222(M+)
元素分析(C12H18N2O2):
計算値:C,64.84;H,8.16;N,12.60;
実測値:C,65.10;H,8.42;N,12.76
C)N,N'−ジ−Cbz−S−メチルイソチオ尿素の製造
ジクロロメタン(200mL)中のbis−S−メチルイソチオ尿素硫酸塩(20
g,144mmol)の懸濁液に撹拌しながら5N 水酸化ナトリウム(16mL)を
加えた。この溶液を0℃に冷却し、ベンジルクロロホルメート(41mL,28
8mmol)を滴加した。同時に、2N 水酸化ナトリウムを溶液のpHが約11を維
持する速度で加えた。次いで冷却浴を取り外し、室温に温めた後、相を分離して
水相をジクロロメタン(250mL)で抽出した。次に、集めた有機相を0.1N
HCl(250mL)で2回、ブライン(250mL)で1回洗浄した。次いで、
有機相をMgSO4で乾燥し、濾過して減圧濃縮し、粘稠な無色の油状物41g
(79%)を得た。1
H NMR
D)p−BocNHCH2C6H4NHC(NCbz)NHCbzの製造
テトラヒドロフラン(50mL)中のp−BocNHCH2C6H4NH2(5g,
22.5mmol)の溶液に撹拌しながらN,N'−ジ−Cbz−S−メチルイソチオ尿
素(8.9g,24.7mmol)を加えた。48時間後、溶媒を真空留去して残留物
をクロロホルムに溶解した。シリカゲルを加えて溶媒を真空留去して灰白色の粉
末を得、これをシリカゲルカラム上に乾燥充填した。次いで、カラムを5%酢酸
エチル/ヘキサンから30%酢酸エチル/ヘキサンのステップグラジェントで溶
出した。生成物を含む画分(TLCにより決定)を集め、減圧濃縮して白色の固
体7.6g(63%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 532(M+)
元素分析(C29H32N4O6):
計算値:C,65.40;H,6.06;N,10.52;
実測値:C,65.66;H,6.35;N,10.59
E)HCl・p−NH2CH2C6H4NHC(NCbz)NHCbzの製造
実施例23−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、p−BocNHCH2
C6H4NHC(NCbz)NHCbzからHCl・p−NH2CH2C6H4NHC(N
Cbz)NHCbz4.7g(89%)を製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 433(MH+)
F)EtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4NHC(NH)NH2・H
Clの製造
実施例1−Gおよび実施例18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、
EtSO2−D−Phe−ProOHとHCl・p−NH2CH2C6H4NHC(NCbz
)NHCbzからEtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4NHC(NH
)NH2・HCl1.1gを製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 501(M+)
元素分析(C24H32N6O4S・HCl・H2O):
計算値:C,51.73;H,6.36;N,15.14;
実測値:C,52.32;H,5.99;N,14.79
実施例35
実施例34に記載の方法と実質的に同じ方法により、4−ニトロフェネチルア
ミン・HClからEtSO2−D−Phe−Pro−p−NHCH2CH2C6H4CNH
(NH)NH2・HCl1.8g(%)を製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 515(MH+)
HRMS(FAB)m/e(C25H35N6O4S)
計算値:515.2441
実測値:515.2483
実施例36
実施例30−Cおよび34−Bから34−Fに記載の方法と実質的に同じ方法
により、3−ニトロベンジルブロミドからEtSO2−D−Phe−Pro−m−NH
CH2C6H4NHC(NH)NH2・HCl1.8gを製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 501(MH+)
HRMS(FAB)m/e(C24H33N6O4S)
計算値:501.2284
実測値:501.2280
実施例37
実施例26−D、26−B(Pd/BaSO4の代わりに5%Pd/Cを、トルエ
ンの代わりに酢酸エチルを用いる)、および34−Dから34−Fに記載の方法
と実質的に同じ方法により、3−ニトロケイ皮酸からEtSO2−D−Phe−Pro
−m−NHCH2CH2C6H4NHC(NH)NH2・HCl0.85gを製造した
。1
H NMR
FD−MS,m/e 515(MH+)
元素分析(C25H34N6O4S・2.2HCl・0.5H2O):
計算値:C,49.73;H,6.21;N,13.92
実測値:C,49.45;H,5.82;N,13.55
実施例38
実施例34に記載の方法と実質的に同じ方法により、D−1−Piq−Pro−p
−NHCH2C6H4NHC(NH)NH2・2HCl0.94gを製造した。最終生
成物をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);70/30(A/B)まで
の勾配溶出、180分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 427(MH+)
元素分析(C23H34N6O2・2HCl):
計算値:C,55.31;H,7.26;N,16.82;Cl,14.20
実測値:C,55.05;H,7.23;N,16.55;Cl,14.24
実施例39
実施例35に記載の方法と実質的に同じ方法により、D−1−Piq−Pro−p
−NHCH2CH2C6H4NHC(NH)NH2・2HCl1.03gを製造した。
最終生成物をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);70/30(A/B
)までの勾配溶出、180分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 441(M+)
元素分析(C24H36N6O2・2HCl・1.5H2O):
計算値:C,53.33;H,7.65;N,15.55;Cl,13.12
実測値:C,53.41;H,7.45;N,15.37;Cl,13.48
実施例40
実施例36に記載の方法と実質的に同じ方法により、D−1−Piq−Pro−m
−NHCH2C6H4NHC(NH)NH2・2HCl1.04gを製造した。最終生
成物をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);70/30(A/B)まで
の勾配溶出、180分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 427(M+)
元素分析(C23H34N6O2・2HCl・H2O):
計算値:C,53.38;H,7.40;N,16.24;Cl,13.70
実測値:C,53.25;H,7.50;N,16.23;Cl,13.88
実施例41
実施例37に記載の方法と実質的に同じ方法により、D−1−Piq−Pro−m
−NHCH2CH2C6H4NHC(NH)NH2・2HCl0.96gを製造した。
最終生成物をRPHPLC(方法2;98/2(A/B);70/30(A/B
)までの勾配溶出、180分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 441(M+)
元素分析(C24H36N6O2・2.1HCl・5H2O):
計算値:C,52.97;H,7.61;N,15.44;Cl,13.68
実測値:C,52.80;H,7.57;N,15.46;Cl,13.35
実施例42
A)Cbz−DL−1−Piq−cis−Ohi−OEtの製造
実施例1−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−DL−1−Piq
−OHとcis−Ohi−OEt・HClからCbz−DL−1−Piq−cis−Ohi−OE
t16.6g(100%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 496(M+)
元素分析(C29H40N2O5):
計算値:C,70.13;H,8.12;N,5.64;
実測値:C,69.96;H,8.23;N,5.73
B)Cbz−D−1−Piq−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz
の製造
実施例1−Dおよび18−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−
D,L−1−Piq−Pro−OHとp−H2NCH2C6H4C(NH)NHCbz・2
HClからCbz−D−1−Piq−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)N
HCbzおよびCbz−L−1−Piq−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)
NHCbzを製造した。これらジアステレオマーを酢酸エチル/ヘキサンのグラジ
ェントを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより分離した。リーディングジ
アステレオマーを含む(Rf値=0.31、酢酸エチル)画分をプールし、濃縮し
てCbz−L−1−Piq−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz1
.3gを得た。テーリングジアステレオマーを含む画分(Rf値=0.19、酢酸
エチル)をプールし、濃縮してCbz−D−1−Piq−cis−Ohi−p−NHCH2
C6H4C(NH)NHCbz1.5gを白色の泡状物として得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 735(MH+)
元素分析(C43H51N5O6):
計算値:C,70.37;H,7.00;N,9.54;
実測値:C,70.20;H,7.22;N,9.36
C)D−1−Piq−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HCl
の製造
実施例18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、Cbz−D−1−Piq
−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbzからD−1−Piq−cis
−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HCl0.61g(63%)を
製造した。この場合に使用したHPLCグラジェントは、98/2(A/B)か
ら70/30(A/B)の120分間にわたる勾配溶出であった。1
H NMR
FD−MS,m/e 466.4(MH+)
元素分析(C27H39N5O2・2HCl・1H2O):
計算値:C,58.27;H,7.79;N,12.58;
実測値:C,58.66;H,7.56;N,12.78
実施例43
A)D−3−Piq−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HCl
の製造
実施例1−A、1−D、18−E、および18−Fに記載の方法と実質的に同
じ方法により、3−Piq−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・
2HCl1.3gを製造した。この場合に使用したHPLCグラジェントは、98
/2(A/B)から70/30(A/B)の120分間にわたる勾配溶出であっ
た。1
H NMR
FD−MS,m/e 466.4(M+)
元素分析(C27H39N5O2・2HCl):
計算値:C,60.22;H,7.67;N,13.00;
実測値:C,59.95;H,7.73;N,12.89
実施例44
((S−cis)−N−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−1
−[N−(エチルスルホニル)−D−フェニルグリシル]−1H−インドール−
2−カルボキシアミド塩酸塩)
A)Boc−D−Phg−cis−Ohi−OEtの製造
実施例1−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phg−OH
と(S)−cis−オクタヒドロインドール−2−カルボン酸エチルエステル・H
ClからBoc−D−Phg−cis−Ohi−OEt14.9g(58%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 430(M+)
元素分析(C24H34N2O5):
計算値:C,66.95;H,7.96;N,6.51;
実測値:C,66.69;H,8.02;N,6.40
B)D−Phg−cis−Ohi−OEt・HClの製造
冷却(0°C)した酢酸エチル中のBoc−D−Phg−cis−Ohi−OEtの溶液
を撹拌しながらHClガスを10分間通気した。室温に温めながら2時間撹拌し
た後、溶媒を真空留去した。得られた固体をジエチルエーテル中に懸濁した後、
濾過により単離してD−Phg−cis−Ohi−OEt・HCl10.7g(97%)を
得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 331(M+)
元素分析(C19H27N2O3Cl):
計算値:C,62.20;H,7.41;N,7.64;
実測値:C,62.42;H,7.36;N,7.85
C)EtSO2−D−Phg−cis−Ohi−OEtの製造
−78°Cで、THF(200mL)中のD−Phg−cis−Ohi−OEt・HCl
(10g,27mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10.7mL,6
1mmol)の溶液にTHF(20mL)中のエタンスルホニルクロリド(3.9g,
30mmol)の溶液を添加漏斗により加えた。次いで、冷却浴を離した後、この溶
液を室温にゆっくりと温めた。約18時間後、溶液を減圧濃縮した。残留物を酢
酸エチル(200mL)に溶解し、1N クエン酸(200mL)、飽和NaHCO3
水溶液(200mL)およびブライン(200mL)でそれぞれ2回洗浄した。
次いで、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して黄色の泡状物11.
2g(97%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 422(M+)
元素分析(C21H30N2O5S):
計算値:C,59.69;H,7.16;N,6.63;
実測値:C,59.94;H,7.08;N,6.78
D)EtSO2−Phg−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl
の製造
実施例1−D、18−E、および18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法に
より、EtSO2−Phg−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2
HCl0.62gを得た。この場合に使用したHPLCグラジェントは、90/1
0(A/B)から60/40(A/B)の120分間にわたる勾配溶出であった。1
H NMR
FAB−MS,m/e 526.3(MH+)
元素分析(C27H35N5O4S・HCl):
計算値:C,57.69;H,6.45;N,12.46;
実測値:C,57.47;H,6.48;N,12.20
実施例45
((S−cis)−N−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−1
−[N−(エチルスルホニル)−D−フェニルアラニル]−1H−インドール−
2−カルボキシアミド塩酸塩)
A)EtSO2−Phe−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2H
Clの製造
実施例44に記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Phe−OHか
らEtSO2−Phe−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl1
.5gを製造した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 540.3(MH+)
元素分析(C28H37N5O4S・HCl・H2O):
計算値:C,56.51;H,6.94;N,11.77;
実測値:C,56.24;H,6.55;N,11.72
実施例46
(N−(カルボキシメチル)−D−フェニルアラニル−N−[[4−(アミノイ
ミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)N−(t−BuOOCCH2)−N−Boc−D−Phe−Pro−OBnの製造
DMF(100mL)中のD−Phe−Pro−OBn・HCl(20g,51mmol
)の溶液にt−ブチルブロモアセテート(9.9g,56mmol)を1度に加え、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(17.4mL,101mmol)を30分間か
けて滴加した。この混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、ジ−t−ブチル
ジカーボネート(16.6g,76mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルア
ミン(13.2mL,76mmol)を1度に加え、さらに24時間撹拌して反応させ
た。溶媒を真空留去し、残留物を酢酸エチル(1L)と1M クエン酸水溶液(
500mL)の間に分配した。層を分離し、有機相を1M クエン酸水溶液で1回
、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回、ブラインで1回洗浄した(各500mL
)。この有機相を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、減圧濃縮した。琥珀色の油状
物を
酢酸エチル/ヘキサングラジェント(ヘキサンから30%酢酸エチル/ヘキサン
)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含む画分
を集め、濃縮して、静置するとゆっくりと結晶化する無色の油状物19.0g(
66%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 566(M+)
元素分析(C32H42N2O7):
計算値:C,67.82;H,7.47;N,4.94;
実測値:C,68.06;H,7.33;N,5.17
B)N−(t−BuOOCCH2)−N−Boc−D−Phe−Pro−OHの製造
酢酸エチル(250mL)中のN−(t−BuOOCCH2)−N−Boc−D−
Phe−Pro−OBn(18.5g,33mmol)の溶液に5%Pd/C触媒(5g)
を加えた。この溶液を真空中で数回脱気し、撹拌しながら水素雰囲気下に2時間
置いた。バルーンを取り除き、ケイソウ土を加え、スラリーをケイソウ土のパッ
ド上で濾過した。濾液を減圧濃縮して白色の泡状物13.2g(84%)を得た
。1
H NMR
FD−MS,m/e 476(M+)
元素分析(C25H36N2O7):
計算値:C,63.01;H,7.61;N,5.88:
実測値:C,63.23;H,7.73;N,5.59
C)N−(t−BuOOCCH2)−N−Boc−D−Phe−Pro−p−NHCH2
C6H4C(NH)NHCbzの製造
実施例18−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により、N−(t−BuOO
CCH2)−N−Boc−D−Phe−Pro−OHとp−H2NCH2C6H4C(NH
)NHCbz・2HClからN−(t−BuOOCCH2)−N−Boc−D−Phe−
Pr
o−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz2.7g(90%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 743(MH+)
元素分析(C41H51N5O8):
計算値:C,66.38;H,6.93;N,9.44;
実測値:C,66.08;H,6.92;N,9.16
D)HOOCCH2−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・
HClの製造
冷却(0°C)した、ジオキサン(100mL)中のN−(t−BuOOCCH2
)−N−Boc−D−Phe−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz(2
.2g,3mmol)の溶液にHClガスを10分間通気した。室温に温めながら3時
間撹拌した後、ジオキサンを真空留去した。残留物を無水エタノール(150m
L)、水(75mL)および1N HCl(6mL)の混合物中に溶解した。これに
5%Pd/C(1g)を加えた。吸引して脱気した後、この混合物を室温で撹拌
しながら水素雰囲気下に16時間置いた。ケイソウ土を加え、得られたスラリー
をケイソウ土のパッド上で濾過した。濾液を減圧濃縮して残留物を得、これをす
ぐにHPLCの方法2(98/2(A/B)から70/30(A/B)までの2
時間にわたる勾配溶出)により精製した。純粋な生成物を含む画分をプールし、
凍結乾燥して白色の泡状物1.1g(72%)を得た。1
H NMR
FAB−MS,m/e 452.3(MH+)
元素分析(C24H29N5O4・2HCl):
計算値:C,54.97;H,5.96;N,13.35;
実測値:C,55.21;H,6.11;N,13.39
実施例47
A)t−BuOOCCH2−D−Phe−cis−Ohi−OEtの製造
アセトニトリル(400mL)中のD−Phe−cis−Ohi−OEt・HCl(30
g,79mmol)の溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(41mL,236
mmol)およびt−ブチルブロモアセテート(14mL,87mmol)を加えた。こ
の溶液を50°Cに温め、これを3時間維持した。室温に冷却した後、溶液を減
圧濃縮した。残留物を酢酸エチル(300mL)に溶解し、この溶液を飽和塩化
アンモニウム水溶液(200mL)で2回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20
0mL)で2回、ブライン(200mL)で2回洗浄した。有機層を乾燥(MgS
O4)し、濾過し、減圧濃縮して橙色の油状物を得、これをヘキサンから1:1
ヘキサン/酢酸エチルのグラジェントで溶出するシリカゲルクロマトグラフィー
により精製した。生成物を含む画分(TLCにより判断)を集め、濃縮して無色
の油状物33.2g(92%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 458(M+)
元素分析(C26H38N2O5):
計算値:C,68.10;H,8.35;N,6.11;
実測値:C,68.37;H,8.47;N,5.90
B)N−(t−BuOOCCH2)−N−Boc−D−Phe−cis−Ohi−OHの製造
THF(200mL)中のt−BuOOCCH2−D−Phe−cis−Ohi−OEt
(30g,65mmol)の溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(17mL,
98mmol)およびジ−t−ブチルジカルボキシレート(15.7g,72mmol)
を加えた。この溶液を静かに還流して16時間維持した。加熱を中断し、一旦冷
却し、溶液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル(400mL)に溶解し、1.0
M クエン酸(200mL)で2回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回、ブライ
ン(200mL)で2回洗浄した。有機溶液を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減
圧濃縮して黄色の油状物を得た。この油状物の一部(24.8g,44mmol)を
ジオキサン300mL中に溶解した。これに水150mL中にLiOH・H2O2.
05g(49mmol)を含む溶液を加えた。この混合物を室温で5時間撹拌したそ
の時点で飽和塩化アンモニウム水溶液100mLを加えた。溶媒を真空留去し、
残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液とジエチルエーテルの間に分配した。層を
分離し、水層をクエン酸でpH3に酸性化した。この酸性水溶液をジエチルエー
テル(200mL)で3回抽出し、これらを集め、乾燥(MgSO4)し、濾過し
て濃縮し、N−(t−BuOOCCH2)−N−Boc−D−Phe−cis−Ohi−O
H24.3gを白色の泡状物として得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 530(M+)
元素分析(C29H42N2O7):
計算値:C,65.64;H,7.98;N,5.28;
実測値:C,65.39;H,8.04;N,5.39
C)HOOCCH2−D−Phe−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)N
H2・HClの製造
実施例18−Eおよび46−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、HO
OCCH2−D−Phe−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HC
l1.2g(67%)を得た。1
H NMR
FAB−MS,m/e 506.3(MH+)
元素分析(C28H35N5O4・H2O):
計算値:C,57.24;H,6.52;N,11.92;
実測値:C,57.40;H,6.30;N,11.69
実施例48
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[4−(ア
ミノイミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド)
A)HOOCH2−D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・H
Clの製造
実施例46に記載の方法と実質的に同じ方法により、HOOCH2−D−Cha
−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl0.92gを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 458(M+)
元素分析(C24H35N5O4・HCl・0.5H2O):
計算値:C,57.30;H,7.41;N,13.92;
実測値:C,57.52;H,7.29;N,13.83
実施例49
((S−cis)−N−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−1
−[N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル]−1H−インド
ール−2−カルボキシアミド塩酸塩)
A)HOOCCH2−D−Phe−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)N
H2・HClの製造
実施例1−A、1−D、18−E、44−B、47−A(ベンジルブロモアセ
テートを使用する)および18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、B
oc−D−Chaおよびcis−Ohi−OEt・HClから出発して、HOOCCH2−D
−Cha−cis−Ohi−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl0.75gを
得た。98/2(A/B)から70/30(A/B)の3時間にわたるグラジェ
ントを使用して、HPLC方法2をこの物質の精製に用いた。1
H NMR
FAB−MS,m/e 512.3(MH+)
元素分析(C28H41N5O4・HCl):
計算値:C,61.36;H,7.72;N,12.78;
実測値:C,61.08;H,7.47;N,12.53
実施例50
HOOCCH2−D−Phe−Pro(4−cis−イソアミール)−p−NHCH2C6
H4C(NH)NH2・HCl
A)Cbz−Pro(4−trans−OH)−OEtの製造
エタノール(500mL)中のCbz−Pro(4−trans−OH)−OH(33g
,124mmol)の溶液にp−トルエンスルホン酸(1g)を加え、この溶液を還
流温度に加熱した。16時間後、溶液を室温に冷却し、溶媒を真空留去した。残
留物を酢酸エチル(400mL)に溶解し、飽和NaHCO3水溶液で2回、飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。この酢酸エチル溶液をMgSO4で乾燥し、濾
過して減圧濃縮して無色の油状物34.5g(95%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 293(M+)
元素分析(C15H19NO5):
計算値:C,61.42;H,6.53;N,4.77;
実測値:C,61.20;H,6.65;N,4.73
B)Cbz−Pro(4−オキソ)−OEtの製造
Cbz−Pro(4−trans−OH)−OEt(32.7g,111mmol)を1L容
の丸底フラスコ中で機械で撹拌しながらジクロロメタン(500mL)中に溶解
した。この溶液に3オングストローム分子シーブ(100g)およびピリジンニ
ウムクロロホルメート(60g,278mmol)を十分な撹拌を維持するだけの少
ない量ずつで加えた。室温で12時間撹拌した後、ジエチルエーテル(200m
L)を加え、黒色のスラリーをタール状の残留物から傾斜して、シリカゲル(2
00g)のカラム中でフラッシュした。この残留物をジクロロメタン(200m
L)で2回洗浄し、集めた洗液もシリカプラグに通した。濾液を1:1酢酸エチ
ル/ヘキサン(4L)でシリカゲルカラム中でフラッシュし、500mLの画分
を集めた。TLCにより判断し、生成物を含むすべての画分を集めて減圧濃縮し
、無色の油状物23.8g(74%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 291(M+)
元素分析(C15H17NO5):
計算値:C,61.85;H,5.88;N,4.81;
実測値:C,61.57;H,5.82;N,4.71
C)Cbz−Pro(4−イソブチルメチリデン)−OEtの製造
窒素注入口、マグネティック撹拌棒、および添加漏斗を備えたオーブン乾燥し
た二股の2L容丸底フラスコ中で、カリウムt−ブトキシド(34g,288mm
ol)をテトラヒドロフラン(800mL)に懸濁した。この懸濁液にイソアミー
ルトリフェニルホスホニウムブロミド(120g,288mmol)を数回に分けて
加えた。30分間撹拌した後、テトラヒドロフラン(150mL)中のCbz−Pr
o(4−オキソ)−OEt(70g,240mmol)の溶液を添加漏斗により1時間
かけて滴加した。さらに2時間撹拌した後、飽和NH4Cl水溶液(100mL)
を加えた。この溶液を酢酸エチル(750mL)で希釈して層を分離した。有機
層を1N クエン酸で2回、NaHCO3で2回、飽和塩化ナトリウム水溶液で2
回洗浄した。有機溶液をMgSO4で乾燥し、濾過して濃縮し、黄色の油状物を得
た。この油状物を、2:1ヘキサン/酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含む画分(TLCにより判
断)を集めて減圧濃縮し、無色の油状物37g(45%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 345(M+)
元素分析(C20H27NO4):
計算値:C,69.54;H,7.88;N,4.05;
実測値:C,69.74;H,7.85;N,3.99
D)Pro(4−cis−イソアミール)−OEt・HClの製造
エタノール(500mL)中のCbz−Pro(4−イソブチルメチリデン)−O
Et(37g,107mmol)の溶液に5%Pd/C(5g)を加えた。窒素ガスを
この溶液に5分間通気した後、水素ガスを3時間通気した。この溶液をケイソウ
土のパッドにより濾過した。次いで、塩化水素ガスをこの溶液に飽和するまで通
気した後、溶液を減圧濃縮して琥珀色の油状物26g(97%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 214(M+)
元素分析(C12H24ClNO2):
計算値:C,57.70;H,9.68;N,5.61;
実測値:C,57.46;H,9.50;N,5.82
E)HOOCCH2−D−Phe−Pro(4−cis−イソアミール)−p−NHCH2
C6H4C(NH)NH2・HClの製造
実施例1−Aおよび1−D、18−E、44−B、47−A(ベンジルブロモ
アセテートを使用する)および18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により
、Boc−D−ChaおよびPro(4−cis−イソアミール)−OEt・HClを出発
物質としてHOOCCH2−D−Phe−Pro(4−cis−イソアミール)−p−N
HCH2C6H4C(NH)NH2・HCl0.27gを得た。98/2(A/B)か
ら50/50(A/B)の3時間にわたるグラジェントを使用して、HPLCの
方法2をこの物質の精製に用いた。1
H NMR
FAB−MS,m/e 528.4(MH+)
元素分析(C29H45N5O4・1.9HCl):
計算値:C,58.34;H,7.92;N,11.73;Cl,11.28
実測値:C,58.30;H,7.85;N,11.83;Cl,11.27
実施例51
(D−シクロヘキシルアラニル−N−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル
]メチル]−L−プロリンアミド二塩酸塩
A)Boc−D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbzの製造
実施例1−A、46−Eおよび18−Eに記載の方法と実質的に同じ方法によ
り、Boc−D−Cha−Pro−OHを出発物質としてBoc−D−Cha−Pro−p−
NHCH2C6H4C(NH)NHCbz32.5g(94%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 634(M+)
元素分析(C35H47N5O6):
計算値:C,66.33;H,7.47;N,11.05;
実測値:C,66.30;H,7.47;N,11.26
B)D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HClの製造
実施例23−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Cha−P
ro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbzからD−Cha−Pro−p−NHC
H2C6H4C(NH)NHCbz・2HCl9.6g(101%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 534(M+)
元素分析(C30H41N5O4Cl2):
計算値:C,59.40;H,6.81;N,11.54;Cl,11.69
実測値;C,59.54;H,6.80;N,11.77;Cl,11.21
C)D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HClの製造
実施例18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−Cha−Pro−p
−NHCH2C6H4C(NH)NH2・2HCl0.74g(62%)を製造した。
98/2(A/B)から75/25(A/B)の2時間半にわたるグラジェント
を使用して、HPLCの方法2をこの物質の精製に用いた。1
H NMR
FAB−MS,m/e 400.3(M+)
元素分析(C22H33N5O2・2.1HCl):
計算値:C,55.50;H,7.43;N,14.71;Cl,15.64
実測値:C,55.64;H,7.50;N,14.65;Cl,15.81
実施例52
(N−(2−カルボキシエチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[4−
(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)HOOCCH2CH2−D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)N
H2・HClの製造
D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HCl(2.5
g,4.1mmol)をEtOAc(100mL)に撹拌しながら懸濁した。1M KH
NO3(100mL)の溶液をこの懸濁液に加え、この混合物をすべての固体が溶
解するまで撹拌した。混合物を分液漏斗に移し、層を分離した。有機層を乾燥(
MgSO4)し、濾過して減圧濃縮し、遊離の塩基1.24gを白色の固体として
得た。この固体をEtOH(100mL)に溶解した。ベンジルアクリレート(0
.41g,2.6mmol)を加え、この溶液を室温で2日間撹拌した。次いで、この
溶液に水(50mL)、1N HCl(4.6mL)および5%Pd/C(0.5g)
を加え、この懸濁液を撹拌しながら脱気して水素雰囲気下に置いた。16時間後
、ケイソウ土を加え、スラリーをケイソウ土のパッド上で濾過した。濾液を減圧
濃縮して、体積を25mLとし、98/2(A/B)から75/25(A/B)
の2時間半にわたるグラジェントを使用する調整用RPHPLC方法2により精
製した。生成物を含む画分(分析用HPLCにより判断)をプールし、濃縮して
凍結乾燥し、HOOCCH2CH2−D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(
NH)NH2・HCl0.27g(23%)を得た。1
H NMR
FAB−MS,m/e 472.4(MH+)
元素分析(C25H37N5O4・1.9HCl):
計算値:C,55.50;H,7.25;N,12.94;Cl,12.45
実測値:C,55.26;H,7.26;N,13.21;Cl,12.85
実施例53
A)Boc−4−(アミノメチル)ピリジンの製造
実施例34−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、4−(アミノメチル
)ピリジンからBoc−4−(アミノメチル)ピリジン19g(87%)を製造し
た。1
H NMR
B)4−BocNHCH2−N−Cbz−ピペリジンの製造
4−BocNHCH2−ピリジン(10g,48mmol)をエタノール(280mL
)に溶解し、5%Rh/C(10g)を加えた。この懸濁液を水素雰囲気下(4.
1bar,60psi)60°Cで一晩震盪した。次いで、触媒を濾過により除き、溶
液を減圧濃縮して灰色の固体9.0gを得た。この固体の一部3.2gをテトラヒ
ドロフラン(75mL)に溶解し、炭酸カリウム(4.2g,30mmol)の水溶液
(75mL)を加えた。この溶液に撹拌しながらベンジルクロロホルメート(2.
3mL,16mmol)を加えた。15分後、溶液を、始めの体積の約2分の1に減
圧濃縮した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、ブラインで洗浄した後
、乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮して白色の固体4.6g(76%)を
得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 349(M+)
C)4−NH2CH2−N−Cbz−ピペリジン・HClの製造
実施例23−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、4−BocNHCH2
−N−Cbz−ピペリジンから4−NH2CH2−N−Cbz−ピペリジン・HCl3
g(84%)を製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 249(MH+)
D)N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−OHの製造
N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Phe−Pro−OH(13g,27
mmol)をエタノール(750mL)中に溶解し、PtO2(13g)を加えた。こ
の懸濁液を4.1bar(60psi)の水素雰囲気下、40℃で16時間震盪した。
次いで、触媒を濾過により除き、溶液を減圧濃縮して白色の泡状物11.7g(
90%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 483(M+)
元素分析(C25H42N2O7):
計算値:C,62.22;H,8.77;N,5.80;
実測値:C,62.99;H,8.96;N,5.48
E)HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−ピペリジン・HClの製造
実施例1−Gおよび46−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、N−(
t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−OHおよびHCl・4−NH2
CH2−N−Cbz−ピペリジンからHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHC
H2−ピペリジン・HCl1.1gを製造した。生成物を、98/2(A/B)か
ら70/30(A/B)へと2時間かけて勾配溶出するRPHPLC方法2によ
り精製した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 423(M+)
元素分析(C22H38N4O4・2HCl・1.5H2O);
計算値:C,50.57;H,8.29;N,10.72;
実測値:C,50.31;H,8.46;N,10.93
実施例54
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2−ピペリジン・HClの
製造
実施例52に記載の方法と実質的に同じ方法により、4−アミノエチルピリジ
ンからHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2−ピペリジン・HC
l0.59gを製造した。生成物を、98/2(A/B)から70/30(A/B
)へと2時間かけて勾配溶出するRPHPLC方法2により精製した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 437(M+)
元素分析(C23H40N4O4・2.5HCl・1.5H2O):
計算値:C,49.80;H,8.27;N,10.10;
実測値:C,49.95;H,8.08;N,10.34
実施例55
A)4−ヒドロキシプロピル−N−Cbz−ピペリジンの製造
実施例53−Bに記載の方法と実質的に同じ方法により、4−ヒドロキシプロ
ピルピペリジンから4−ヒドロキシプロピル−N−Cbz−ピペリジン28g(6
7%)を製造した。1
H NMR
B)4−(NH2CH2CH2CH2)−N−Cbz−ピペリジン・HClの製造
実施例30−B、30−Cおよび30−Dに記載の方法と実質的に同じ方法に
より、4−ヒドロキシプロピル−N−Cbz−ピペリジンから4−(NH2CH2C
H2CH2)−N−Cbz−ピペリジン・HCl7.3gを製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 276(M+)
C)HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2CH2−ピペリジン・
HClの製造
実施例53−Dおよび53−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により、N−
(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−OHと4−アミノプロピ
ル−N−Cbz−ピペリジン・HClからHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−N
HCH2CH2CH2−ピペリジン・HCl0.39gを製造した。生成物を、98
/2(A/B)から70/30(A/B)へと2時間にわたり勾配溶出するRP
HPLC方法2により精製した。
IR1
H NMR
IS−MS,m/e 451.4(MH+)
元素分析(C24H42N4O4・2HCl・H2O):
計算値:C,53.23;H,8.56;N,10.35;
実測値:C,53.43;H,8.63;N,10.19
実施例56
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[1−(ア
ミノイミノメチル)−ヘキサヒドロピリジン−4−イル]メチル]−L−プロリ
ンアミド塩酸塩)
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−1−アミジノピペリジン・H
Clの製造
実施例34−D、23−A、1−G(N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc
−D−Cha−Pro−OHを用いる)、18−Eおよび1−Hに記載の方法と実質
的に同じ方法により、4−BocNHCH2ピペリジンからHO2CCH2−D−Ch
a−Pro−4−NHCH2−1−アミジノピペリジン・HCl0.35gを製造した
。最終生成物を、RPHPLC方法2(98/2(A/B)から75/25(A
/B)の勾配溶出,150分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 465(MH+)
元素分析(C23H40N6O4・2HCl):
計算値:C,51.39;H,7.88;N,15.63;Cl,13.19
実測値:C,51.66;H,7.98;N,15.80;Cl,13.48
実施例57
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2−1−アミジノピペリジン
・HClの製造
実施例34−D、23−A、1−G(N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc
−D−Cha−Pro−OHを用いる)、18−Eおよび1−Hに記載の方法と実質
的に同じ方法により、4−BocNHCH2CH2−ピペリジンからHO2CCH2−
D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2−1−アミジノピペリジン・HCl0.34
gを製造した。最終生成物を、RPHPLC方法2(98/2(A/B)から7
5/25(A/B)の勾配溶出,150分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 479.4(MH+)
元素分析(C24H42N6O4・2HCl):
計算値:C,52.26;H,8.07;N,15.24;Cl,12.86
実測値:C,52.56;H,8.15;N,15.37;Cl,13.07
実施例58
A)4−BocNHCH2−N−メチル−ピリジニウムイオダイドの製造
アセトニトリル(200mL)中の4−BocNHCH2−ピリジン(20g,9
6mmol)の溶液に撹拌しながらヨードメタン(8.9mL,144mmol)を加えた
。16時間後、この溶液を減圧濃縮して、粘稠な淡黄色の油状物33.8g(9
6%)を得た。
FD−MS,m/e 223.1(M+)
B)4−BocNHCH2−N−Fmoc−3,4−デヒドロ−ピペリジンの製造
1,2−ジクロロエタン(100mL)中の4−BocNHCH2−N−メチル−
ピリジニウムイオダイド(7.7g,34mmol)の溶液に撹拌しながら1,8−ビ
ス(ジメチルアミノ)ナフタレン(1.5g,6.8mmol)、次いで2−クロロエ
チルクロロホルメート(5.3g,37mL)を加えた。この溶液を還流加熱し、
2時間後、溶液を室温に冷却して溶媒を真空留去し、残留物を、20%酢酸エチ
ル/ヘキサンによりシリカゲルカラム中で素早くフラッシュした。有機溶媒を真
空留去し、残留物をメタノール(300mL)中に溶解し、、20分間還流加熱
した。次いで、飽和NaHCO3水溶液(100mL)を加え、溶媒を真空留去し
た。残留物を水(200mL)に溶解し、ヘキサンで2回洗浄した後、固体のNa
Clで飽和して、酢酸エチルで数回抽出した。集めた酢酸エチル抽出液を乾燥(
MgSO4)し、濾過して減圧濃縮し、淡黄色の油状物を得、これをジクロロメタ
ン(75mL)に溶解した。次いで、この溶液に撹拌しながらN,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(2.1mL,12.2mmol)、次いで9−フルオレニルメチル
クロロホルメート(3.2g,12.2mmol)を加えた。2時間後、溶媒を真空留
去し、残留物を酢酸エチル(250mL)に溶解し、1N クエン酸で2回、ブラ
インで1回、飽和NaHCO3水溶液で2回、最後にブラインで1回洗浄した。次
いで、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮し、残留物を5%酢酸エ
チル/ヘキサンから50%酢酸エチル/ヘキサンのステップグラジェントで溶出
するシリカゲルカラム上のクロマトグラフィーに付した。生成物を含む画分(T
LCにより判断)を集め、濃縮して白色の固体4g(27%)を得た。IR1
H NMR
FD−MS,m/e 435(M+)
C)N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−
N−Fmoc-3,4−デヒドロ−ピペリジンの製造
実施例23−Aおよび1−G(N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−
Cha−Pro−OHを使用する)に記載の方法と実質的に同じ方法により、4−B
ocNHCH2−N−Fmoc−3,4−デヒドロ−ピペリジンからN−(t−BuO2
CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−N−Fmoc−3,4−デ
ヒドロ−ピペリジン2.5gを製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 799(M+)
D)N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−
3,4−デヒドロ−ピペリジンの製造
N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−N
−Fmoc−3,4−デヒドロ−ピペリジン(1.5g,1.9mmol)をモルホリン(
25mL)に溶解し、5時間撹拌した後、溶媒を真空留去した。残留物を酢酸エ
チルに溶解し、飽和NaHCO3水溶液で2回洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過
して減圧濃縮した。次いで、残留物を少量のクロロホルムに溶解し、5%から1
0%のA/B(A=9:1メタノール/濃NH4OH;B=クロロホルム)グラ
ジェントで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。TLCにより
判断した生成物を含む画分を集めて減圧濃縮し、白色の固体890mg(82%
)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 576(MH+)
E)HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3,4−デヒドロ−ピペリ
ジン・HClの製造
0°Cで、ジオキサン(25mL)中のN−(t−BuO2CCH2)−N−Boc
−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3,4−デヒドロ−ピペリジン(820mg
,1.4mmol)およびアニソール(1mL)の溶液にHClガスを10分間通気し
た。12時間撹拌した後、溶媒を真空留去し、残留物を水(50mL)に溶解し
、ジエチルエーテルで2回洗浄した。次いで、水相を約20mLの体積に減圧濃
縮して、RPHPLC(方法2,98/2(A/B)から70/30(A/B)
の勾配溶出,2時間)により精製した。分析用RPHPLCにより判断した生成
物を含む画分を集め、部分的に減圧濃縮し、凍結乾燥して白色の固体442mg
(68%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 423(MH+)
元素分析(C22H36N4O4・2HCl・1.5H2O):
計算値:C,50.57;H,8.29;N,10.72;
実測値:C,50.31;H,8.46;N,10.93
実施例59
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2−3,4−デヒドロ−ピペ
リジン・HClの製造
実施例58に記載の方法と実質的に同じ方法により、4−BocNHCH2CH2
−ピリジンからHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2−3,4−
デヒドロ−ピペリジン・HCl73mgを製造した。最終生成物を、RPHPLC
方法2(98/2(A/B)から70/30(A/B),2時間)により精製し
た。
IR1
H NMR
IS−MS,m/e 435.2(MH+)
元素分析(C23H38N4O4・2.3HCl・3H2O):
計算値:C,48.26;H,8.15;N,9.79;Cl,14.24
実測値:C,48.31;H,7.93;N,9.66;Cl,14.56
実施例60
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2CH2−3,4−デヒドロ−
ピペリジン・HClの製造
実施例58に記載の方法と実質的に同じ方法により、4−BocNHCH2CH2
CH2−ピリジンからHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2CH2
−3,4−デヒドロ−ピペリジン・HCl205mgを製造した。
IR1
H NMR
IS−MS,m/e 449.2(MH+)
元素分析(C24H40N4O4・2.3HCl・H2O):
計算値:C,52.37;H,3.11;N,10.18;
実測値:C,51.64;H,7.72;N,10.31;Cl,14.69
実施例61
(N−[4−[(アミノイミノメチル)アミノ]ブチル]−1−[[(4aR,
8aR)−デカヒドロ−1(R)−イソキノリニル]カルボニル]−1−プロリ
ンアミド三塩酸塩)
本実施例のRf値を、以下の溶媒系(v/v)を用いて、シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー(Kieselgel 60 F−254)により決定した。
(A)クロロホルム:メタノール:酢酸 135:15:1
(B)酢酸エチル:酢酸:無水エタノール 90:10:10
(C)酢酸エチル:ヘキサン (70:30)
(D)クロロホルム
A)N−メトキシカルボニルフェネチルアミン
THF(500mL)中のフェネチルアミン(75.2mL,0.6mol)および
トリエチルアミン(83mL,0.6mol)の溶液に撹拌しながら、THF(50
mL)に溶解したメチルクロロホルメート(46.2mL,0.6mol)をゆっくり
と加えた。反応物を室温でさらに1時間撹拌した後、ジエチルエーテル(2L)
および1N HCl(800mL)を加えた。有機相を水洗し、乾燥(MgSO4)
し、濾過し、濾液を減圧濃縮して純粋な標題化合物(102g,95%)の透明
の油状物を得た。
B)2−メトキシカルボニル−DL−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−1−カルボン酸
トリフルオロ酢酸(300mL)中のN−メトキシカルボニルフェネチルアミ
ン(102g,0.57mol)の溶液にグリオキシル酸(63g,0.68mol)を
加え、この混合物を還流温度に加熱した。4時間還流した後、反応物を室温に冷
却し、溶媒を真空留去し、ジエチルエーテル(800mL)/水(100mL)を
残留物に加えた。反応混合物のpHを5N NaOHにより12に上げ、水層を分
離した。この水層にジエチルエーテル(500mL)を加え、この溶液を5N H
ClによりpH2.5に酸性化した。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濾過
し、濾液を減圧濃縮して純粋な標題化合物(107g,80%)の油状物を得た
。
FAB−MS 236(MH+)。
C)2−メトキシカルボニル−DL−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−1−カルボン酸 t−ブチルエステル
CH2Cl2(200mL)中の2−メトキシカルボニル−DL−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸(2)(105g,0.45mol)を
t−ブタノール(52mL,0.54mol)およびDCC(92g,0.45mol)
に加えた。0°Cで2時間、室温で24時間経過後、溶媒を真空留去し、酢酸エ
チル(800mL)/1N NaHCO3(300mL)をこの残留物に加えた。有
機層を分離し、水、1.5N クエン酸、および水で洗浄した。この有機層を乾燥
(MgSO4)し、濾過し、濾液を減圧濃縮して純粋な標題化合物の油状物(10
6g,81%)を得た。
FAB−MS,292(MH+)
TLC Rf (A)0.61
元素分析(C16H21NO4):
計算値:C,65.96;H,7.27;N,4.81;
実測値;C,66.24;H,7.28;N,4.73
D)2−メトキシカルボニル−(1RS,4aSR,8aSR)−ペルヒドロイ
ソキノリン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル
t−ブタノール(800mL)中の2−メトキシカルボニル−DL−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(105
g,0.36mol)の溶液を5%Rh/Al2O3(52.5g)により、高圧装置中
55bar(800psi)の水素下で、50°Cで24時間還元した。反応混合物を
ケイソウ土のパッドにより濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた油状物を乾燥
して純粋な標題化合物(96.5g,90%)を得た。
FD−MS,298(MH+)
TLC Rf (C)0.63
E)2−メトキシカルボニル−(1RS,4aSR,8aSR)−ペルヒドロイ
ソキノリン−1−カルボン酸 エチルエステル
EtOH(500mL)中の2−メトキシカルボニル−(1RS,4aSR,8
aSR)−ペルヒドロイソキノリン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(8
1.2g,273mol)の溶液にナトリウムエトキシド(エタノール中21%)(
88.4mL,273mmol)を加え、反応混合物を還流した(24時間)。有機溶
媒を真空留去し、酢酸エチル(400mL)および水(100mL)をこの残留物
に加えた。有機層を分離し、水で2回洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濾
液を減圧濃縮して純粋な標題化合物(70g,95%)の油状物を得た。
FAB−MS 270(MH+)
TLC Rf (A)0.61
F)2−メトキシカルボニル−(1RS,4aSR,8aRS)−ペルヒドロイ
ソキノリン−1−カルボン酸
THF(250mL)中の工程E)の生成物(70g,260mmol)の溶液に
2N NaOH(156mL,312mmol)を加え、この反応混合物を室温で撹拌
した(30時間)。有機溶媒を真空留去し、ジエチルエーテル(400mL)お
よび水(100mL)をこの残留物に加えた。水層を分離し、酢酸エチル(40
0mL)を加えた。この溶液のpHを5N HClにより2.0に調整した。有機層
を乾燥(MgSO4)し、濾過し、濾液を減圧濃縮して透明な油状物を得た。この
油状物をヘキサン(200mL)から結晶化して純粋な標題化合物(46.4g,
74%)を得た。
FAB−MS 242(MH+)
TLC Rf (A)0.36
元素分析(C12H19NO4):
計算値:C,59.74;H,7.94;N,5.81;
実測値:C,59.95;H,7.88;N,5.54
NMR帰属を同核デカップリング、COSY、HMQCおよびDEPT実験によ
り行った。
G)2−Cbz−(1RS,4aRS,8aRS)−ペルヒドロイソキノリン−1−
カルボン酸
無水CH3CN(200mL)中の工程Fの生成物(46g,191mmol)の溶
液を室温で撹拌しながら、安定な雰囲気下でCH3CN(60mL)中のヨードト
リメチルシラン(62.4mL,440mmol)の溶液を加えた。反応混合物を55
°Cで30分間撹拌し、室温に冷却した。反応を水(100mL)、次いでメタ
重硫酸ナトリウム(1g)でクエンチした。反応物のpHを5N NaOHにより
10.0に上げ、ベンジルクロロホルメート(27.3mL,191mmol)を、2
N NaOHでpHを10に維持しながら滴加した。反応物を室温でさらに30分
間撹拌した後、有機溶媒を真空留去し、ジエチルエーテル(200mL)を加え
た。反応物を室温で静置し(2時間)、酢酸エチル(200mL)を加えた。こ
の水溶液を5N HClでpH2.5に酸性化し、有機層を分離し、乾燥(MgSO4
)し、濾過して減圧濃縮し、純粋な標題化合物を油状物として得た(39.5g
,65%)。
FAB−MS 318(MH+)
元素分析(C18H23NO4):
計算値:C,68.12;H,7.30;N,4.41;
実測値:C,66.37;H,7.52;N,4.37
H)2−Cbz−(1RS,4aRS,8aRS)−ペルヒドロイソキノリン−1−
カルボニル−Pro−O−t−Bu
冷却(0°C)した、THF(200mL)中の工程Gの生成物(39g,1
23mmol)の溶液を撹拌しながら、プロリンt−ブチルエステル(21.1g,
123mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(16.6g,123mmol)
、およびDCC(25.3g,123mmol)を加えた。反応混合物を0°Cで2時
間、室温で24時間撹拌した。反応物の沈殿を濾過し、濾液を減圧濃縮して油状
物とした。この油状物をEtOAc(200mL)および水(100mL)に溶解し
た。有機層を1N NaHCO3、水、1.5N クエン酸、および水で順次に洗浄
した。有機層を乾燥(MgSO4)し、濾過し、濾液を留去して、標題化合物の非
晶質の固体(52.7g,91%)をジアステレオマーの混合物として得た。
FAB−MS 471(MH+)
I)2−Cbz−(4aR,8aR)−ペルヒドロイソキノリン−1(R)−カル
ボニル−Pro−OH
CH2Cl2(20mL)中の工程Hの生成物(52.4g,111mmol)の溶液
を撹拌しながら、トリフルオロ酢酸(70mL)およびアニソール(5mL)を加
えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、加熱することなく減圧濃縮した。残留
物をジエチルエーテル(400mL)、水(100mL)で希釈し、溶液のpHを
5N NaOHで10.0に調整した。水層を分離し、酢酸エチル(300mL)を
加えた。溶液のpHを5N HClで2.5に調整し、有機層を分離し、乾燥(Mg
SO4)し、濾過し、濾液を減圧濃縮して透明な油状物を得た。この油状物をジ
エチルエーテル(500mL)に溶解し(L)−(−)−アルファ−メチルベン
ジルアミンをこの溶液に加えた。この溶液を室温で静置した(24時間)。得ら
れた固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄して乾燥した。この固体を酢酸エチ
ルに懸濁し、1.5N クエン酸および水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO4)
し、濾過し、濾液を留去して標題の化合物(20.2g,44%)を油状物とし
て得た。
FAB−MS 415(MH+)
[a]D=3.2°(C=0.5,MeOH)
元素分析(C23H30N2O5);
計算値:C,66.65;H,7.30;N,6.76;
実測値:C,66.38;H,7.36;N,6.63
J)2−Cbz−(4aR,8aR)−ペルヒドロイソキノリン−1(R)−カル
ボニル−Pro−NH−(CH2)4−NH−Boc
フラスコ1中で、工程Iの生成物(1.06g,2.55mmole)をDMF(1
0mL)に溶解し、−15°Cに冷却し、N−メチルモルホリン(0.28mL,
2.55mmole)を加え、次いでイソブチルクロロホルメート(0.33mL,2.
55mmole)を加えた。反応混合物を−15°Cで2分間撹拌した。
フラスコ2中で、N−Boc−1,4−ジアミノ−ブタン(0.48g,2.55
mmole)をDMF(10mL)に溶解し、0°Cに冷却し、N−メチルモルホリン
(0.28mL,2.55mmole)をこの溶液に加えた。反応混合物を0°Cで2分
間撹拌した。
フラスコ2の中身をフラスコ1に加え、反応混合物を−15°Cで4時間、室
温で24時間撹拌した。この反応物に、1N NaHCO3(1mL)を加え、反応
溶媒を真空留去して油状物とした。残留物をEtOAc(200mL)に溶解し、
1.5N クエン酸、水、1N NaHCO3(100mL)、および水で順次に洗浄
した。この有機溶液を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧下で濃縮乾固して粗製
の標題化合物(1.47g,99%)を固体として得た。
FAB−MS 585(MH+)
TLC Rf (A) 0.70
K)(4aR,8aR)−ペルヒドロイソキノリン−1(R)−カルボニル−Pr
o−Agm・3HCl
CH2Cl2(2mL)中の工程Jの生成物(1.4g,2.4mmol)の溶液を撹拌
しながら、アニソール(2.5mL)中のトリフルオロ酢酸(25mL)を加えた
。反応混合物を室温で30分間撹拌し、加熱することなく減圧濃縮した。反応物
をジエチルエーテル(100mL)で希釈し、上清を傾斜した。得られた油状物
をジエチルエーテルで2回摩砕して乾燥した。乾燥した油状物をTHF(20m
L)に溶解し、トリエチルアミン(0.66mL,4.8mmol)、およびbis−Cbz
−S−メチルイソチオ尿素(0.859g,2.4mmol)をこの混合物に加えた。
反応混合物を室温で48時間撹拌した。有機溶媒を真空留去し、残留物をEtO
Ac(200mL)に溶解して、1N NaHCO3(100mL)および水で順次に
洗浄した。有機溶液を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧下で濃縮乾固して粗製
の固体(1.5g,79%)を得た。TLC Rf(D)0.33。エタノール(
50mL)、水(10mL)、および1N HCl(5.8mL,5.8mmol)に溶解
したこの粗製の固体(1.5g,1.93mmol)を5%Pd/C触媒(2.5g)の
存在下、常温常圧で水素化した。触媒を濾過により除き、濾液を減圧濃縮して油
状物とした。この油状物をトリフルオロ酢酸(10mL)に溶解し、チオアニソ
ール(1.0mL)およびトリフルオロメタンスルホン酸(1.0mL)をこの混合
物に加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、ジエチルエーテル(100m
L)を加えた。上清を傾斜し、得られた油状物をジエチルエーテルで2回摩砕し
て減圧乾燥して粗製の固体(1.3g)を得た。この固体(1.3g)を0.05
%HClに溶解し、Vydac C18樹脂の5×25cmのカラムに付した。CH3
CNの濃度を増加させるグラジェント(2%〜25%)を使用してカラムから
ペプチドを溶出した。分析用RPHPLCプロファイルに基づいて画分を集めて
プールし、凍結乾燥して純粋な標題の化合物(0.139g,15%)を得た。
FAB−MS 393(MH+)
元素分析(C20H36N6O2・5HCl・3H2O):
計算値;C,38.28
実測値:C,38.34
実施例62
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2C6H4NH2・HClの製造
実施例1−G(N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−ProOH
を用いる)、23−D、および58−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により
、4−ニトロベンジルアミン塩酸塩からHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−N
HCH2C6H4NH2・HCl0.17gを製造した。最終生成物を、RPHPLC
方法2(98/2(A/B)から70/30(A/B),2時間)により精製し
た。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 431.3(MH+)
元素分析(C23H34N4O4・2.2HCl・1.5H2O):
計算値:C,51.37;H,7.35;N,10.42;Cl,14.50
実測値:C,50.87;H,6.72;N,10.41;Cl,14.18
実施例63
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2C6H4NH2・HClの製造
実施例に62記載の方法と実質的に同じ方法により、4−ニトロフェネチルア
ミン塩酸塩からHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2C6H4NH2
・HCl0.19gを製造した。最終生成物を、RPHPLC方法2(98/2
(A/B)から70/20(A/B),2時間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 445.3(MH+)
元素分析(C24H36N4O4・2.2HCl・0.5H2O):
計算値:C,54.00;H,7.40;N,10.50;Cl,14.61
実測値:C,53.65;H,7.59;N,10.24;Cl,14.33
実施例64
A)4−Boc2NCH2−3−F−C6H3NO2の製造
四塩化炭素(160mL)中の2−フルオロ−4−ニトロトルエン(5g,3
2mmol)の溶液を撹拌し、N−ブロモサクシンイミド(5.7g,32mmol)、
次いでベンゾイルペルオキシド(0.78g,3.2mmol)を加え、この溶液を還
流加熱した。12時間後、加熱を止め、混合物を四塩化炭素(100mL)で希
釈して水洗した。次いで、有機相を酢酸エチル(300mL)で希釈し、乾燥(
MgSO4)し、濾過して減圧濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン(50mL
)に溶解し、テトラヒドロフラン(100mL)中のNaH(油中に60%に分散
、1.3g、32mmol)およびジ−t−ブチルイミノジカルボキシレート(6.9
g,32mmol)の溶液に撹拌しながら加えた。一晩撹拌した後、溶媒を真空留去
し、残留物を、ヘキサンから20%酢酸エチル/ヘキサンへのステップグラジェ
ントで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。生成物を含む画分
(TLCにより判断)を集め、減圧濃縮して白色の固体3.9g(33%)を得
た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 370(M+)
元素分析(C17H23N2O6):
計算値:C,55.13;H,6.26;N,7.56;
実測値:C,55.27;H,6.23;N,7.44
B)HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3−F−C6H3NH2・H
Clの製造
実施例23−A、1−G(N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha
−ProOHを用いる)、23−D、および58−Eに記載の方法と実質的に同じ
方法により、HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3−F−C6H3
NH2・HCl0.44gを製造した。最終生成物を、RPHPLC方法2(98
/2(A/B)から70/30(A/B),2時間)を用いて精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 449.3(MH+)
元素分析(C23H33N4O4F・1.3HCl):
計算値:C,55.70;H,6.97;N,11.30;Cl,9.29
実測値:C,55.38;H,6.97;N,11.05;Cl,9.31
実施例65
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[5−(アミ
ノイミノメチル)チオフェン−2−イル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩
)
A)2−シアノ−5−ホルミルチオフェンの製造
炎乾燥した1L容の三頸丸底フラスコにTHF(150mL)中のジイソプロ
ピルアミン(9mL,66mmol)を窒素雰囲気下で加えた。内部の温度が−78
℃になるまでフラスコを冷却した(ドライアイス/アセトン)。この溶液を撹拌
しながら、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M,41.3mL,66.1mmol
)をシリンジにより加え、混合物を5分間撹拌した。この溶液にTHF(30m
L)中の2−チオフェンカルボニトリル(6.55g,60mmol)を10分間かけ
て加えた。得られた鮮赤色の溶液を−78℃で45分間撹拌した時点でジメチル
ホルムアミド(23.3mL,300mmol)をシリンジにより加えた。この混合物
を−78°Cで2時間撹拌した後、固体のクエン酸(約10g)、次いで水(6
0mL)を加えた。揮発性の溶媒を真空留去し、残留物をジエチルエーテルとブ
ライン(各200mL)の間に分配した。層を分離し、水相をジエチルエーテル
で1回洗浄した。集めた有機相をブラインで1回洗浄し、乾燥(MgSO4)し、
濾過して減圧濃縮し、黄色の固体を得、これを酢酸エチル/ヘキサンのグラジェ
ント(ヘキサンから50%酢酸エチル/ヘキサン)を用いるシリカゲルクロマト
グラフィーにより精製した。純粋な生成物を含む画分をプールし、減圧濃縮して
2−シアノ−5−ホルミル−チオフェン6.9g(84%)を得た。1
H NMR
B)2−シアノ−5−(ヒドロキシメチル)チオフェンの製造
EtOH(100mL)中の2−シアノ−5−ホルミル−チオフェン(6.9g
,50mmol)の溶液にホウ水素化ナトリウム(1.9g,50mmol)を少しずつ
加えた。5分間撹拌した後、溶媒を真空留去して残留物を酢酸エチルとブライン
の間に分配した。層を分離し、有機相を1Mクエン酸で1回、ブラインで1回洗
浄した後、乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮し、2−シアノ−5−(ヒド
ロキシメチル)チオフェン6.1g(88%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 140(M+)
元素分析(C6H5NOS):
計算値:C,51.78;H,3.62;N,10.06;
実測値:C,51.54;H,3.62;N, 9.86
C)2−シアノ−5−(ブロモメチル)チオフェンの製造
THF(50mL)中の2−シアノ−5−(ヒドロキシメチル)チオフェン(
6.0g,43mmol)の溶液にトリフェニルホスフィン(15.7g,47mmol)
および四塩化炭素(12.3g,47mmol)を加えた。窒素雰囲気下、室温で一
晩撹拌した後、溶媒を真空留去して残留物をクロロホルムに溶解し、シリカゲル
に吸着させて、シリカゲルカラム上に充填した。生成物を酢酸エチル/ヘキサン
のグラジェントを用いて溶出した。純粋な生成物を含む画分(TLCにより判断
)をプールして減圧濃縮し、2−シアノ−5−(ブロモメチル)チオフェン6.
5g(75%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 203(M+)
元素分析(C6H4NSBr):
計算値:C,35.66;H,1.99;N,6.93;
実測値:C,35.71;H,2.03;N,6.95
D)2−シアノ−5−(アミノメチル)チオフェン・HClの製造
THF(50mL)中の2−シアノ−5−(ブロモメチル)チオフェン(6.0
g,30mmol)の冷却(0°C)溶液に、窒素雰囲気下でNaH(油中に60%
に分散,1.3g,33mmol)を少しずつ加えた。この懸濁液を撹拌しながら、
THF(50mL)中のジ−t−ブチルイミノジカルボキシレート(7.1g,3
3mmol)の溶液を30分間かけて加えた。3時間撹拌した後、飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(100mL)を加えた。次いで、揮発性の溶媒を真空留去し、残留
物を酢酸エチルと水の間に分配した。層を分離し、有機相をブラインで2回洗浄
し、乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮して2−シアノ−5−Boc2NCH2
−チオフェン10.5g(100%)を得、これを静置して結晶化した。この固
体をEtOAc(200mL)に溶解し、氷/水浴を用いて0℃に冷却した。無水
HClガスをこの溶液に10分間通気して、混合物を室温に温めながら2時間撹
拌した。溶媒を真空留去して得られた固体をジエチルエーテルに懸濁して、濾過
により単離した。白色の固体を真空下で一晩乾燥して2−シアノ−5−(アミノ
メチル)
チオフェン・HCl5.2g(100%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 139(M+)
元素分析(C6H7N2SCl):
計算値:C,41.26;H,4.04;N,16.04;
実測値:C,41.19;H,4.12;N,15.82
E)N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−
2−シアノチオフェンの製造
実施例1−G(N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−ProOH
を用いる)に記載の方法と実質的に同じ方法により、2−シアノ−5−(アミノ
メチル)チオフェン・HClからN−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha
−Pro−4−NHCH2−2−シアノチオフェン4.6g(93%)を製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 602(M+)
F)N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−
2−C(NH)NHBoc−チオフェンの製造
硫化水素ガスをピリジン(45mL)中のN−(t−BuO2CCH2)−N−B
oc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−2−C−シアノチオフェン(1.5g,2
.5mmol)およびトリエチルアミン(4.5mL)の溶液に5分間通気した後、容
器を密閉して一晩静置した。翌朝、窒素をこの溶液に5分間通気し、溶媒を真空
留去した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で1回、ブラインで1回洗浄した後
、乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮した。次いで、残留物をトルエンに溶
解して2回減圧濃縮した。
次に、残留物をアセトン(100mL)に溶解してヨードメタン(5mL)を加
えた。室温で一晩撹拌した後、溶媒を真空留去した。次いで、得られた金色の泡
状物をメタノール(20mL)中に溶解し、NH4OAc(0.39g,5mmol)を
加え、この溶液を還流加熱した。1時間後、溶媒を真空留去して残留物をテトラ
ヒドロフラン(10mL)に溶解した。この溶液を撹拌しながら、水(10mL)
中のK2CO3(1.73g,12.5mmol)の溶液を加えた後、ジ−t−ブチルジ
カーボネート(2.2g,10mmol)を加えた。1時間撹拌した後、この懸濁液
を酢酸エチル(400mL)で希釈し、水、次いでブラインで洗浄した。次に、
有機相を減圧濃縮し、10%酢酸エチル/ヘキサンから75%酢酸エチル/ヘキ
サンのステップグラジェントで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付
した。TLCにより判断した生成物を含む画分を集めて減圧濃縮し、白色の泡状
物1.1g(61%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 720(M+)
元素分析(C36H57N5O8S):
計算値:C,60.06;H,7.98;N,9.73;
実測値:C,59.76;H,8.07;N,9.52
G)HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−2−アミジノチオフェン
・HClの製造
実施例58−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により、HO2CCH2−D−
Cha−Pro−4−NHCH2−2−アミジノチオフェン・HCl500mgを製造
した。生成物を、RPHPLC方法2(98/2(A/B)から70/30(A
/B),2時間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 464.2(MH+)
元素分析(C22H33N5O4S・2HCl・H2O):
計算値:C,47.65;H,6.73;N,12.63:Cl,12.79
実測値:C,47.53;H,6.57;N,12.59;Cl,12.67
実施例66
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[5−(ア
ミノイミノメチル)ピリジン−2−イル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩
)
A)N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−2−NHCH2−
5−シアノピリジンの製造
実施例64−A、23−Aおよび1−G(t−BuO2CCH2)−N−Boc−
D−Cha−ProOHを用いる)に記載の方法と実質的に同じ方法により、2−メ
チル−5−シアノピリジンからN−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Ch
a−Pro−2−NHCH2−5−シアノピリジン4.4gを製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 597(M+)
B)HO2CCH2−D−Cha−Pro−2−NHCH2−5−アミジノピリジン・
HClの製造
実施例65−Fおよび65−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、N−
(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−2−NHCH2−5−シア
ノピリジンからHO2CCH2−D−Cha−Pro−2−NHCH2−5−アミジノ
ピリジン・HCl130mgを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/
2(A/B)から70/30(A/B),2時間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 459.3(MH+)
HRMS(FAB)m/e(C23H35N6O4):
計算値:459.2720
実測値:459.2707
実施例67
N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−2−NHCH2−5−
シアノピリジン(1.2g,2mmol)から実施例23−A、23−B、および1
−Bに記載の方法と実質的に同じ方法により得た。生成物を、RPHPLC方法
2(98/2(A/B)から70/30(A/B),2時間)により精製した。
分析用RPHPLCにより判断した主生成物を含む画分を集め、部分的に減圧濃
縮して凍結乾燥し、淡緑色の固体93mg(9%)を得た。
IR1
H NMR
IS−MS,m/e 465.5(MH+)
HRMS(FAB)m/e(C23H41N6O4):
計算値:465.3189
実測値:465.3191
実施例68
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[5−(ア
ミノイミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−2−イル]メチ
ル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
HO2CCH2−D−Cha−Pro−2−NHCH2−5−アミジノ−5,6−デヒド
ロ−ピペリジン・HClの製造
N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−2−NHCH2−5
−シアノピリジン(1.2g,2mmol)から実施例23−A、23−B、および
1−Bに記載の方法と実質的に同じ方法により得た。生成物を、RPHPLC方
法2(98/2(A/B)から70/30(A/B),2時間)により精製した
。分析用RPHPLCにより判断した主生成物を含む画分を集め、部分的に濃縮
して凍結乾燥し、白色の固体422mg(39%)を得た。
IR1
H NMR
IS−MS,m/e 463.3(MH+)
元素分析(C23H38N6O4・2.9HCl・2H2O):
計算値:C,45.71;H,7.49;N,13.91;Cl,17.01
実測値:C,45.51;H,6.83;N,13.66;Cl,16.83
実施例69
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[6−(ア
ミノイミノメチル)ピリダジン−3−イル]メチル]−L−プロリンアミド三塩
酸塩)
A)3−メチル−6−シアノピリダジンの製造
ジクロロメタン(200mL)中の3−メチルピリダジン(11g,118mmo
l)の溶液を撹拌しながら、AlCl3(0.05g)、次いでトリメチルシリルシ
アニド(21g,211mmol)を加えた。20分後、ジクロロメタン(50mL
)中のp−トルエンスルホニルクロリド(38g,201mmol)の溶液を添加漏
斗により加え、溶液を一晩撹拌し続けた。翌朝、溶媒を真空留去して残留物を、
15分間撹拌しながらエタノール中に懸濁した後、濾過して白色の固体を得た。
この固体をテトラヒドロフラン(200mL)中に溶解し、この溶液を撹拌しな
がら1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカン−7−エン(16mL,10
5mmol)を加えた。1時間後、溶媒を真空留去し、残留物をヘキサンと飽和NH4
Clの間に分配した。相を分離し、水相を固体のNa2CO3で塩基性化した後、
酢酸エチルで3回抽出した。集めた酢酸エチル相を乾燥(MgSO4)し、濾過し
て減圧濃縮し、白色の固体9g(64%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 119.1(M+)
B)HO2CCH2−D−Cha−Pro−3−NHCH2−6−アミジノ−ピリダジ
ン・HClの製造
実施例66に記載の方法と実質的に同じ方法により、3−メチル−6−シアノ
ピリダジンからHO2CCH2−D−Cha−Pro−3−NHCH2−6−アミジノ
ピリダジン・HCl90mgを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/
2(A/B)から70/30(A/B),2時間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 460.3(MH+)
元素分析(C22H33N7O4・3HCl・2H2O):
計算値:C,43.68;H,6.66;N,16.21
実測値:C,44.04;H,6.45;N,15.57
実施例70
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[1−(ア
ミノイミノメチル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]メチ
ル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)N,N'−Boc2−チオ尿素の製造
0°Cで、テトラヒドロフラン(500mL)中のNaH(60%で油に分散、
9.4g,234mmol)の懸濁液を撹拌しながら、チオ尿素(4.0g,52mmol
)を加えた。30分後、冷却浴を取り除き、反応物を室温で30分間撹拌した。
もう1度、反応容器を0°Cに冷却して、テトラヒドロフラン(100mL)中
のジ−t−ブチルジカーボネート(25g,115mmol)の溶液を添加漏斗によ
り加えた。0℃で30分間撹拌した後、室温でさらに2時間撹拌し、飽和NaH
CO3水溶液を加えた。次いで、この溶液を、始めの体積の約半分に減圧濃縮し
た後、酢酸エチルを加えた。次に、有機相を飽和NaHCO3水溶液、次いでブラ
インで洗浄した後、MgSO4で乾燥し、濾過して濃縮し、白色の固体11.9g
(83%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 276(M+)
元素分析(C11H20N2O4S):
計算値:C,47.81;H,7.30;N,10.14
実測値:C,47.69;H,7.28;N,10.34
B)N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−
1−(N,N'−Boc2−アミジノ)−3,4−デヒドロ−ピペリジンの製造
ジメチルホルムアミド(10mL)中のN−(t−BuO2CCH2)−N−Boc
−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3,4−デヒドロ−ピペリジン(0.6g,
1mmol)およびトリエチルアミン(0.35g,3.4mmol)の溶液を撹拌しなが
ら、N,N'−Boc2−チオ尿素(0.28g,1mmol)、次いでHgCl2(0.28
g,1mmol)を加えた。4時間後、溶媒を真空留去し、残留物を酢酸エチルに溶
解し、ブラインで2回洗浄した。次いで、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過して
減圧濃縮した。生成物を、20%酢酸エチル/ヘキサンから75%酢酸エチル/
ヘキサンにより溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。T
LCにより判断した生成物を含む画分を集め、減圧濃縮して白色の泡状物800
mg(94%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 820(MH+)
元素分析(C42H70N6O10):
計算値:C,61.59;H,8.61;N,10.26
実測値:C,61.81;H,8.79;N,10.45
C)HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−1−アミジノ−3,4−デ
ヒドロ−ピペリジン・HClの製造
実施例58−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により、N−(t−BuO2C
CH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−1−(N,N'−Boc2−
アミジノ)−3,4−デヒドロ−ピペリジンからHO2CCH2−D−Cha−Pro
−4−NHCH2−1−アミジノ−3,4−デヒドロ−ピペリジン・HCl0.22
g(55%)を製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/2(A/B)
から70/30(A/B),2時間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 463.3(MH+)
元素分析(C23H38N6O4・2.2HCl・2H2O):
計算値:C,47.73;H,7.70;N,14.52;Cl,13.47
実測値:C,47.49;H,7.64;N,14.55;Cl,13.48
実施例71
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[4−(ア
ミノイミノメチル)−2−フルオロフェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩
酸塩)
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3−F−ベンズアミジン・H
Clの製造
実施例66に記載の方法と実質的に同じ方法により、3−F−4−Me−ベン
ゾニトリルからHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3−F−ベン
ズアミジン・HCl0.27gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98
/2(A/B)から70/30(A/B),2時間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 476.3(MH+)
元素分析(C24H34N5O4F・2HCl・1.5H2O):
計算値:C,50.09;H,6.83;N,12.17;Cl,12.32
実測値:C,49.89;H,6.65;N,12.17;Cl,12.42
実施例72
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[4−(ア
ミノイミノメチル)−2,6−ジフルオロフェニル]メチル]−L−プロリンア
ミド塩酸塩)
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3,5−F2−ベンズアミジン
・HClの製造
実施例65に記載の方法と実質的に同じ方法により、3,5−F2−ベンゾニト
リルからHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3,5−F2−ベンズ
アミジン・HCl0.28gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/
2(A/B)から70/30(A/B),150分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 494.2(MH+)
元素分析(C24H33N5O4F2・2HCl・1.5H2O):
計算値:C,48.57;H,6.45;N,11.80;Cl,11.95
実測値:C,48.26;H,6.17;N,11.89;Cl,11.90
実施例73
A)4−メチル−2−フタルイミドピリジンの製造
酢酸(1L)中の4−メチル−2−アミノピリジン(50g,460mmol)の
溶液を撹拌しながら、無水フタル酸(68g,460mmol)を加え、反応物を還
流加熱した。12時間後、無水酢酸(43mL,460mmol)を加え、この溶液
をさらに48時間還流温度で撹拌を続けた。次いで、溶媒を真空留去して、固体
の残留物をトルエンに懸濁し、2回減圧濃縮した。次に、この固体を酢酸エチル
に激しく撹拌しながら懸濁し、濾過した。この酢酸エチル洗浄の操作を繰り返し
た後、この固体を一晩真空乾燥して白色の固体46.6g(42%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 238(M+)
元素分析(C14H10N2O2):
計算値:C,70.58;H,4.23;N,11.76
実測値:C,70.42;H,4.29;N,11.70
B)N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−
2−フタルイミドピリジンの製造
実施例64−A、23−A、および1−G(N−(t−BuO2CCH2)−N
−Boc−D−Cha−ProOHを用いる)に記載の方法と実質的に同じ方法により
、4−メチル−2−フタルイミドピリジンからN−(t−BuO2CCH2)−N
−Boc−D−Cha−Pro−4−NHCH2−2−フタルイミドピリジン2.4gを
製造した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 717.7(M+)
C)HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−2−アミノピリジン・H
Clの製造
エタノール(25mL)中のN−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha
−Pro−4−NHCH2−2−フタルイミドピリジン(1.6g,2.2mmol)の
溶液を撹拌しながら、ヒドラジン一水和物(0.52mL,10.4mmol)を加え
た。1時間後、溶媒を真空留去し、残留物を酢酸エチルに溶解し、2回減圧濃縮
した。残留物を実施例58−Eに記載の方法と実質的に同じ方法により処理し、
白色の固体380mg(37%)を得た。生成物を、RPHPLC方法2(98
/2(A/B)から70/30(A/B),150分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 432.3(MH+)
元素分析(C22H33N5O4・2.1HCl・H2O):
計算値:C,50.23;H,7.11;N,13.31
実測値:C,50.05;H,7.08;N,13.54
実施例74
HO2CCH2−D−Cha−Pro−5−NHCH2−2−アミノピリジン・HClの
製造
実施例73に記載の方法と実質的に同じ方法により、5−メチル−2−アミノ
ピリジンからHO2CCH2−D−Cha−Pro−5−NHCH2−2−アミノピリ
ジン・HCl0.88gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/2(
A/B)から70/30(A/B),150分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 432.3(MH+)
元素分析(C22H33N5O4・2HCl・H2O):
計算値:C,50.58;H,7.14;N,13.40
実測値:C,50.79;H,7.20;N,13.58
実施例75
A)5−Me−2−Boc2N−ピリジンの製造
0℃で、ジクロロメタン(200mL)中の5−メチル−2−アミノピリジン
(10.5g,100mmol)の溶液を撹拌しながら、N,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン(25.8g,200mmol)、次いでジ−t−ブチルジカーボネート(
55g,250mmol)、最後に4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(12.
2g,100mmol)を加えた。冷却浴を取り除き、溶液を一晩撹拌し続けた。次
いで、この混合物を酢酸エチル(600mL)で希釈し、飽和NH4Cl水溶液で
3回、ブラインで1回、飽和NaHCO3水溶液で2回、再びブラインで1回洗浄
した。次に、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮し、10%酢酸エ
チル/ヘキサンから75%酢酸エチル/ヘキサンにより溶出するシリカゲル上の
クロマトグラフィーに付した。TLCにより判断した生成物を含む画分を集め、
減圧濃縮して白色の固体12.8g(42%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 308(M+)
元素分析(C16H24N2O4):
計算値:C,62.32;H,7.84;N,9.08
実測値:C,62.51;H,8.11;N,9.37
B)5−BrCH2−2−Boc2N−ピリジンの製造
実施例64−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、5−Me−2−Boc2
N−ピリジンから5−BrCH2−2−Boc2N−ピリジン約11.6gを製造した
(出発物質が混入している)。1
H NMR
FD−MS,m/e 386.3(M+)
元素分析(C16H23N2O4Br):
計算値:C,49.62;H,5.99;N,7.23
実測値:C,49.86;H,6.00;N,7.07
C)5−NHCH2−2−Boc2N−ピリジンの製造
ジメチルホルムアミド(150mL)中の5−BrCH2−2−Boc2N−ピリジ
ン(9.7g,25mmol)の溶液を撹拌しながら、18−クラウン−6(1.32
g,5mmol)、次いでHCN(1.95g,30mmol)を加えた。6時間撹拌し
た後、溶媒を真空留去し、残留物を、ヘキサンから40%酢酸エチル/ヘキサン
のステップグラジェントにより溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付
した。TLCにより判断した生成物を含む画分を集め、減圧濃縮して白色の固体
2.6g(2工程で31%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 333.4(M+)
元素分析(C17H23N3O4):
計算値:C,61.25;H,6.95;N,12.60
実測値:C,61.09;H,6.92;N,12.53
D)HO2CCH2−D−Cha−Pro−5−NHCH2CH2−2−アミノピリジン
・HClの製造
メタノール(150mL)中の5−NHCH2−2−Boc2N−ピリジン(2.5
g,7.5mmol)の溶液を撹拌しながら、CoCl2(0.97g,7.5mmol)およ
び水(0.81g,45mmol)を加えた。5分後、NaBH4(2.84g,75mm
ol)を15分かけて少しずつ加えた。さらに15分後、溶媒を真空留去し、残留
物を濃NH4OH水溶液に溶解し、酢酸エチルで数回抽出した。集めた酢酸エチ
ル抽出液をMgSO4で乾燥し、濾過して減圧濃縮した。
次いで、実施例1−Aおよび73−Cに記載の方法と実質的に同じ方法により
、この残留物を処理してHO2CCH2−D−Cha−Pro−5−NHCH2CH2−
2−アミノピリジン・HCl1.2g(33%)を得た。生成物を、RPHPLC
方法2(98/2(A/B)から60/40(A/B),150分間)により精
製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 446.3(MH+)
HRMS(FAB)m/e(C23H36N5O4):
計算値:446.2767
実測値:446.2769
実施例76
A)4−BocNHCH2CH2−2−CN−ピリジンの製造
アセトン(50mL)中の4−BocNHCH2CH2−ピリジン(2.22g,1
0mmol)の溶液にアセトン(50mL)中のm−クロロ過安息香酸(5.2g,3
0mmol)の溶液を添加漏斗により10分間かけて加えた。一晩撹拌した後、溶媒
を真空留去して残留物を水(100mL)とジエチルエーテル(100mL)の間
に分配した。有機相を分離し、水で3回抽出した。次いで、集めた水相を固体の
NaClで飽和し、ジクロロメタン(100mL)で3回抽出した。集めたジクロ
ロメタン抽出液をブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して少量の
体積に減圧濃縮した後、ジエチルエーテルを加えた。白色の沈殿(2.0g)を
濾過して真空乾燥した。
単離された固体の2分の1(4.2mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解
し、この溶液を撹拌しながら、トリメチルシリルシアニド(0.84mL,6.3m
mol)、次いでN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.58mL,6.3mmol
)を加えた。一晩撹拌した後、1M KHNO3水溶液(1mL)をゆっくりと加
え、この混合物を酢酸エチルと水の間に分配した。次いで、有機相をブラインで
2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過して減圧濃縮し、静置により結晶化する琥
珀色の油状物0.6g(58%)を得た。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 247(M+)
元素分析(C13H17N3O2):
計算値:C,63.31;H,7.02;N,16.99
実測値.C,63.31;H,7.02;N,16.71
B)4−BocNHCH2CH2−2−CbzNH−ピリジンの製造
メタノール(2.4mL)中の4−BocNHCH2CH2−2−CN−ピリジン(
0.5g,2mmol)の溶液を撹拌しながら、5N NaOH(1.6mL,8mmol)を加
え、この溶液を還流加熱した。24時間後、溶液を室温に冷却し、さらに48時
間撹拌した。次いで、pHを1N HClにより7に調整して溶媒を真空留去した
。
残留物をトルエン(50mL)に懸濁し、還流加熱した。この溶液を撹拌しな
がらトリエチルアミン(0.36mL,2.6mmol)、ベンジルアルコール(0.2
7mL,2.6mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(0.72g,2.6mmol
)を順次に加えた。還流温度で一晩撹拌した後、溶液を冷却し、酢酸エチル(2
00mL)で希釈して飽和NH4Cl水溶液で2回、ブラインで2回洗浄した。次
に、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過して減圧濃縮した。次いで、残留物をヘキ
サンから50%酢酸エチル/ヘキサンのステップグラジェントにより溶出するシ
リカゲル上のクロマトグラフィーに付した。TLCにより決定した生成物を含む
画分を集め、減圧濃縮して白色の固体0.37g(50%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 371.2(M+)
元素分析(C20H25N3O4):
計算値:C,64.67;H,6.78;N,11.31
実測値:C,64.90;H,7.07;N,11.06
C)HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2−2−アミノピリジン
・HClの製造
実施例23−A、1−G(N−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha
−ProOHを用いる)、23−D、および58−Eに記載の方法と実質的に同じ
方法により、4−BocNHCH2CH2−2−CbzNH−ピリジンからHO2CC
H2−D−Cha−Pro−4−NHCH2CH2−2−アミノピリジン・HCl48m
gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/2(A/B)から70/
30(A/B),150分間)により精製した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 446.4(MH+)
元素分析(C23H35N5O4・1.5HCl・H2O):
計算値:C,53.30;H,7.49;N,13.51
実測値:C,53.64;H,7.27;N,13.80
実施例77
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−2−F−アニリン・HClの製
造
実施例64に記載の方法と実質的に同じ方法により、3−F−4−NO2−ト
ルエンからHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−2−F−アニリン
・HCl0.55gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/2(A/
B)から60/40(A/B),180分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 449.3(MH+)
元素分析(C23H33N4O4F・0.9HCl・H2O):
計算値:C,55.32;H,7.25;N,11.22;Cl,6.39
実測値:C,55.49;H,6.93;N,11.15;Cl,6.23
実施例78
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2C6H4CH2NH2・HClの製造
実施例10に記載の方法と実質的に同じ方法により、N−(t−BuO2CCH2
)−N−Boc−D−Cha−ProOHをBoc−D−Phe−ProOHの代わりに用
いてHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2C6H4CH2NH2・HCl0
.53gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/2(A/B)から
70/30(A/B),150分間)により精製した。
IR1
H NMR
FD−MS,m/e 445.4(MH+)
元素分析(C24H36N4O4・2.2HCl・0.5H2O):
計算値:C,54.00;H,7.40;N,10.50;Cl,14.61
実測値:C,54.18;H,7.54;N,10.31;Cl,14.86
実施例79
HO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2C6H10CH2NH2・HClの製
造
実施例12に記載の方法と実質的に同じ方法により、N−(t−BuO2CCH2
)−N−Boc−D−Cha−ProOHをBoc−D−Phe−ProOHの代わりに用
いてHO2CCH2−D−Cha−Pro−4−NHCH2C6H10CH2NH2・HCl
0.04gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(98/2(A/B)か
ら70/30(A/B),150分間)により精製した。1
H NMR
FD−MS,m/e 451(MH+)
元素分析(C24H42N4O4・2.7HCl・0.5H2O):
計算値:C,51.65;H,8.25;N,10.04
実測値:C,51.47;H,7.87;N, 9.97
実施例80
(N−(エチルスルホニル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[4−(ア
ミノイミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
EtSO2−D−Cha−Pro−4−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HClの製
造
実施例18に記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−P
roOHをCbz−D−1−Piq−ProOHの代わりに用いてEtSO2−D−Cha−
Pro-4−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl3.6gを製造した。生成物
を、RPHPLC方法2(90/10(A/B)から50/50(A/B),1
80分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 492.3(MH+)
元素分析(C24H37N5O4S・HCl):
計算値:C,54.58;H,7.25;N,13.26;Cl,6.71
実測値:C,54.31;H,7.31;N,13.37;Cl,6.71
実施例81
EtSO2−D−Cha−Pro−4−NHCH2C6H4CH2NH2・HClの製造
実施例10に記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−P
roOHをBoc−D−Phe−ProOHの代わりに用いてEtSO2−D−Cha−Pro
−4−NHCH2C6H4CH2NH2・HClを製造した。生成物を、RPHPLC
方法2(90/10(A/B)から50/50(A/B),180分間)により
精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 479.4(MH+)
元素分析(C24H38N4O4S・HCl・H2O):
計算値:C,54.07;H,7.75;N,10.51;Cl,6.65
実測値:C,54.13;H,7.44;N,10.51;Cl,6.78
実施例82
EtSO2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3−F−C6H3NH2・HClの製
造
実施例64に記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−P
roOHをN−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−ProOHの代わり
に用いてEtSO2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−3−F−C6H3NH2・H
Cl0.53gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(90/10(A/B
)から50/50(A/B),180分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 483.3(MH+)
元素分析(C23H35N4O4SF・1.1HCl・0.5H2O):
計算値:C,51.95;H,7.03;N,10.54;Cl,7.33
実測値:C,52.09;H,6.94;N,10.39;Cl,7.24
実施例83
EtSO2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−2−アミノピリジン・HClの製造
実施例73に記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−P
roOHをN−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−ProOHの代わり
に用いてEtSO2−D−Cha−Pro−4−NHCH2−2−アミノピリジン・H
Cl0.22gを製造した。生成物を、RPHPLC方法2(90/10(A/B
)から50/50(A/B),180分間)により精製した。
IR1
H NMR
FAB−MS,m/e 466.4(MH+)
元素分析(C22H35N5O4S・1.1HCl):
計算値:C,52.25;H,7.19;N,13.85;Cl,7.71
実測値:C,52.49;H,6.96;N,13.96;Cl,7.76
実施例84
EtSO2−D−Cha−Pro−5−NHCH2−2−アミノピリジン・HClの製造
実施例73に記載の方法と実質的に同じ方法により、EtSO2−D−Cha−P
roOHをN−(t−BuO2CCH2)−N−Boc−D−Cha−ProOHの代わり
に用いて、5−メチル−2−アミノピリジンからEtSO2−D−Cha−Pro−5
−NHCH2−2−アミノピリジン・HCl0.24gを製造した。生成物を、R
PHPLC方法2(90/10(A/B)から50/50(A/B),180分
間)により精製した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 466.4(MH+)
元素分析(C22H35N5O4S・1.15HCl):
計算値:C,52.06;H,7.18;N,13.80;Cl,8.03
実測値:C,52.38;H,6.97;N,14.20;Cl,8.46
実施例85
(N−(3−カルボキシプロピル)−D−シクロヘキシルアラニル−N−[[4
−(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)Cbz−MeOOCCH=CHCH2−D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4
C(NH)NHCbzの製造
DMF(50mL)中のD−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH
Cbz・2HCl(2.5g,4.1mmol)の溶液にN,N−ジイソプロピルエチルア
ミン(2.2mL,12.2mmol)およびメチル3−ブロモクロトネート(0.95
g,4.5mmol)を加えた。48時間撹拌した後、Cbz−Cl(0.7mL,5mmol
)およびさらにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.85mL,5mmol)を
加えた。さらに16時間撹拌した後、揮発性物質を真空留去した。残留物を酢酸
エチル(100mL)と飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)の間に分配し
た。層を分離し、有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)で1回、飽
和重炭酸ナトリウム(50mL)で2回、ブライン(50mL)で2回洗浄した。
この有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過して減圧濃縮した。粗製の残留物をフラ
ッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサンのグラジェント)により精製
し、白色の泡状物660mg(22%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 766(M+)
元素分析(C43H51N5O8):
計算値:C,67.43;H,6.71;N,9.14
実測値:C,67.22;H,6.57;N,8.98
B)HOOCCH2CH2CH2−D−Cha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH
)NH2・HClの製造
エタノール(5mL)中のCbz−MeOOCCH=CHCH2−D−Cha−Pro
−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz(0.5g,0.65mmol)の溶液に
1N 水酸化ナトリウム(0.65mL)を加えた。室温で5時間撹拌した後、1
N HCl(3mL)、10%Pd/C(0.5g)、H2O(15mL)およびエタ
ノール(25mL)を加えた。この懸濁液を撹拌しながら真空下で脱気した後、
水素雰囲気下に18時間置いた。ケイソウ土を加え、スラリーを濾過した。濾液
を減圧濃縮し、RPHPLC(方法2、98/2(A/B)から75/25(A
/B)の150分間にわたる勾配溶出)により精製した。純粋な生成物を含む画
分をプールし、凍結乾燥して46mg(13%)を得た。1
H NMR
FAB−MS,m/e 486.3(MH+)
元素分析(C26H39N5O4・2.1HCl):
計算値:C,55.15;H,7.35;N,12.19;Cl,13.24
実測値:C,55.55;H,7.37;N,12.19;Cl,13.58
実施例86
(N−(カルボキシメチル)−D−シクロヘキシルグリシル−N−[[4−(ア
ミノイミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)D−シクロヘキシルグリシンの製造
実施例53−Bに記載の方法と実質的に同じ方法により、D−フェニルグリシ
ンを出発物質としてD−シクロヘキシルグリシン16.1g(16%)を製造し
た。1
H NMR
FD−MS,m/e 117(M+)
元素分析(C8H15NO2):
計算値:C,61.12;H,9.62;N,8.91
実測値:C,61.23;H,9.56;N,8.73
B)Boc−D−シクロヘキシルグリシンの製造
実施例17−A(ジ−tert−ブチルジカーボネートを用いる)に記載の方法と
実質的に同じ方法により、Boc−D−シクロヘキシルグリシン22g(90%)
を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 258(M+)
元素分析(C13H23NO4):
計算値:C,60.68;H,9.01;N,5.44
実測値:C,60.91;H,9.18;N,5.38
C)Boc−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbzの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−Pro−OHおよ
びNH2CH2C6H4C(NH)NHCbz・2HClからBoc−Pro−p−NHC
H2C6H4C(NH)NHCbz20.5g(76%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 481(M+)
元素分析(C26H32N4O5):
計算値:C,64.98;H,6.71;N,11.66
実測値:C,64.76;H,6.78;N,11.62
D)Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HClの製造
実施例23−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、Pro−p−NHCH2
C6H4C(NH)NHCbz・2HCl18.4g(100%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 381(M+)
元素分析(C21H26N4O3Cl2):
計算値:C,55.63;H,5.78;N,12.36
実測値:C,54.19;H,6.27;N,12.15
E)Boc−D−Chg−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbzの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−Chg−Pro
−P−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz3.6g(97%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 619(M+)
元素分析(C34H45N5O6):
計算値:C,65.89;H,7.32;N,11.30
実測値:C,67.59;H,8.07;N,10.99
F)Cbz−t−BuOOCCH2−D−Chg−Pro−p−NHCH2C6H4C(N
H)NHCbzの製造
実施例23−Aおよび85−A(t−ブチルブロモ酢酸およびベンジルクロロ
ホルメートを用いる)に記載の方法と実質的に同じ方法により、N−Cbz−N−
(t−BuOOCCH2)−D−Chg−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)N
HCbz1.6g(45%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 769(M+)
元素分析(C43H53N5O8):
計算値:C,67.26;H,6.96;N,9.12
実測値:C,67.50;H,6.97;N,9.11
G)HOOCCH2−D−Chg−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・
HClの製造
実施例23−A(溶媒としてジオキサンを使用する)および18−Fに記載の
方法と実質的に同じ方法により、HOOCCH2−D−Chg−Pro−p−NHC
H2C6H4C(NH)NH2・HCl411mg(61%)を製造した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 444.3(MH+)
元素分析(C23H33N5O4・2.5HCl):
計算値:C,51.67;H,6.69;N,13.10
実測値:C,51.84;H,6.50;N,13.15
実施例87
(N−(カルボキシメチル)−D−ホモフェニルアラニル−N−[[4−(アミ
ノイミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)HOOCCH2−D−hPhe−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・
HClの製造
実施例86に記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−hPhe−OH
からHOOCCH2−D−hPhe−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・
HCl335mgを製造した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 466.3(MH+)
元素分析(C25H31N5O4・2.1HCl・H2O):
計算値:C,53.61;H,6.32;N,12.50;Cl,13.29
実測値:C,53.58;H,6.08;N,12.59;Cl,13.67
実施例88
(N−(カルボキシメチル)−D−ホモシクロヘキシルアラニル−N−[[4−
(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
A)Boc−D−hCha−OHの製造
実施例53−Dに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−D−hPhe−
OHからBoc−D−hCha−OH5.1g(100%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 240(M+)
元素分析(C15H27NO4):
計算値:C,63.13;H,9.54;N,4.91
実測値:C,63.38;H,9.39;N,5.12
B)HOOCCH2−D−hCha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・
HClの製造
実施例86に記載の方法と実質的に同じ方法により、HOOCCH2−D−hC
ha−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl135mgを製造した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 472.3(MH+)
元素分析(C25H37N5O4・2.2HCl・0.5H2O):
計算値:C,53.54;H,7.22;N,12.49,Cl,13.91
実測値;C,53.29;H,7.01;N,12.46;Cl,14.30
実施例89
A)HOOCCH2−Gly−N−C6H5CH2CH2Gly−P−NHCH2C6H4C
(NH)NH2・HClの製造
実施例1−G、1−D、1−G、23−A、85−A、および18−Fに記載
の方法と実質的に同じ方法により、HOOCCH2−Gly−N−C6H5CH2CH2
−Gly−P−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl365mgを製造した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 426.2(MH+)
元素分析(C22H27N5O4・2.2HCl・1.5H2O):
計算値:C,49.60;H,6.09;N,13.15;Cl,14.64
実測値:C,49.79;H,5.71;N,13.31;Cl,14.49
実施例90
A)Boc−(γ−OBn)−Glu−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHC
bzの製造
実施例1−Gに記載の方法と実質的に同じ方法により、Boc−(γ−OBn)
−Glu−OHとPro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HClからB
oc−(γ−OBn)−Glu−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz2.
7g(64%)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 700(M+)
元素分析(C38H45N5O8):
計算値:C,65.22;H,6.48;N,10.01
実測値:C,65.00;H,6.56;N,10.06
B)(γ−OBn)−Glu−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz・2
HClの製造
実施例23−Aに記載の方法と実質的に同じ方法により、(γ−OBn)−Gl
u−Pro−P−NHCH2C6H4C(NH)NHCbz・2HCl2.38g(98%
)を製造した。1
H NMR
FD−MS,m/e 600(M+)
元素分析(C33H39N5O6Cl2):
計算値:C,58.93;H,5.84;N,10.41
実測値:C,58.64;H,6.00;N,10.63
C)(C2H5)2CHCO−(γ−OBn)−Glu−Pro−p−NHCH2C6H4
C(NH)NHCbzの製造
THF/H2O(各50mL)中の(γ−OBn)−Glu−Pro−p−NHCH2
C6H4C(NH)NHCbz・2HCl(1.3g,2mmol)の混合物を撹拌しなが
らK2CO3(1.38g,10mmol)および2−エチルブチリルクロリド(0.3
g,2.2mmol)を加えた。10分間撹拌した後、揮発性成分を真空留去した。
得られた残留物を水と酢酸エチル(各100mL)の間に分配した。層を分離し
、有機相を 飽和塩化アンモニウム水溶液とブラインそれぞれで洗浄し、乾燥(
MgSO4)し、濾過して減圧濃縮し、1.45g(100%)を得た。1
H NMR
FD−MS,m/e 698(M+)
元素分析(C39H47N5O7):
計算値:C,67.13;H,6.79;N,10.04
実測値:C,67.11;H,6.70;N, 9.74
D)(C2H5)2CHCO−Glu−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2
・HClの製造
実施例18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、(C2H5)2CHC
O−Glu−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl425mg(47
%)を製造した。HPLC方法2(98/2(A/B)から75/25(A/B
)の勾配溶出,150分間)を使用して生成物を精製した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 474.3(MH+)
元素分析(C24H35N5O5・1.5HCl・1.1H2O):
計算値:C,51.10;H,6.91;N,12.41,Cl,9.43
実測値:C,51.10;H,6.81;N,12.41;Cl,9.62
実施例91
A)(C2H5)2CHCO−Met(O2)−Pro−p−NHCH2C6H4C(NH
)NH2・HClの製造
実施例90に記載の方法と実質的に同じ方法により、(C2H5)2CHCO−
Met(O2)−Pro−P−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl530mgを
製造した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 508.2(MH+)
元素分析(C24H37N5O5S・1.1HCl):
計算値:C,52.63;H,7.01;N,12.79;Cl,7.12
実測値:C,52.42;H,7.03;N,12.80;Cl,6.99
実施例92
(N−(メチルスルホニルアセチル)−L−シクロヘキシルアラニル−N−[[
4−(アミノイミノメチル)フェニル]メチル]−L−プロリンアミド塩酸塩)
MeSO2CH2CO−D−Cha−Pro−P−NHCH2C6H4C(NH)NH2・
HClの製造
実施例1−Gおよび18−Fに記載の方法と実質的に同じ方法により、MeS
O2CH2CO−D−Cha−Pro−P−NHCH2C6H4C(NH)NH2・HCl
550mgを製造した。1
H NMR
FAB−MS,m/e 520.5(MH+)
元素分析(C25H37N5O5S・1.2HCl・H2O):
計算値:C,51.64;H,6.97;N,12.04;Cl,7.32
実測値:C,51.58;H,6.84;N,12.18;Cl,7.61
本発明の化合物は、身体の天然の血餅溶解能に対し認め得るほどの干渉をする
ことなく(該化合物は、フィブリン溶解に対する阻害作用が低い)、血液凝固に関
与する他のプロテイナーゼおよび非酵素タンパク以上に、選択的にトロンビンを
阻害すると考えられる。さらにそのような選択性は、血栓崩壊およびフィブリン
溶解に対し実質的な干渉をすることなく、血栓崩壊剤と共に使用することを可能
にすると考えられる。さらに本発明の化合物は、経口で活性であると考えられる
。
本発明は、その態様の1つにおいて、哺乳動物においてトロンビンを阻害する
方法であって、処置を必要とする哺乳動物に、式Iの化合物の有効(トロンピン
阻害)用量を投与することからなる方法を提供する。
本発明の方法により意図されるトロンビン阻害には、医学的治療および/また
は予防的処置の両方が適宜含まれる。
さらなる一態様において、本発明は、ヒトまたは動物における、トロンビンの
阻害が必要とされる状態の処置に関する。本発明の化合物は、人間を含む動物に
おける、血栓症および血液並びに組織での凝固能亢進の処置または予防に有用で
あろうと思われる。該化合物が可能な有用性を有する疾患状態は、血栓症および
血液並びに組織での凝固能亢進の処置または予防における疾患状態である。該化
合物が処置および/または予防において可能な有用性を有する疾患状態には、静
脈血栓症並びに肺塞栓症、動脈血栓症、例えば、心筋虚血、心筋梗塞、不安定な
アンギナ、血栓形成に基づく発作および末梢動脈血栓症におけるものが含まれる
。さらに該化合物は、冠動脈疾患、脳動脈疾患および末梢動脈疾患といったよう
なアテローム性動脈硬化疾患の予防における有用性が期待されている。さらに該
化合物は、心筋梗塞における血栓崩壊剤との併用に有用であろうと思われる。さ
らに該化合物は、血栓崩壊、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)および冠動脈バイ
パス手術後の再閉塞に対する処置または予防における有用性が期待されている。
さらに該化合物は、顕微手術後の再血栓形成の防止における有用性が期待されて
いる。さらに該化合物は、人工器官および心臓弁に関連する抗凝固処置に有用で
あろうと思われる。さらに該化合物は、血液透析および散在性血管内凝固での抗
凝固処置における有用性が期待されている。さらなる期待される有用性は、患者
にインビボにおいて使用されたカテーテルおよび機械装置の濯ぎにおける有用性
、および血液、血漿並びに他の血液製品のインビトロにおける保存のための抗凝
固剤としての有用性である。またさらに該化合物は、転移を含む癌、並びに関節
炎を含む炎症性疾患、および糖尿病といったような、血液凝固が基本的寄与工程
または二次的病状の原因となり得る他の疾患における有用性が期待されている。
該
抗凝固化合物は、経口で、非経口で、例えば、静脈内注入(iv)、筋肉内注射(im)
または皮下(sc)により投与される。
治療的および/または予防的効果を得るために本発明により投与する化合物の
具体的な用量は、勿論、例えば、投与する化合物、投与速度、および処置する状
態を含む、その症例を取り巻く個々の状況により決定されるであろう。
先の各々の有用性に対する典型的な1日用量は、約0.01mg/kg〜約100
0mg/kgの間である。用量レジメは変えることができ、例えば、予防的使用には
、1日1回の用量を投与することができ、または1日3もしくは5回といったよ
うな複数回用量が適当であり得る。重篤な治療状況では、本発明の化合物をiv注
入により、約0.01mg/kg/時間〜約20mg/kg/時間の間、また好ましくは
約0.1mg/kg/時間〜約5mg/kg/時間の間の速度で投与する。
本発明の方法はまた、血餅溶解剤、例えば、組織プラスミノーゲン活性化因子
(t−PA)、修飾されたt−PA、ストレプトキナーゼまたはウロキナーセと共に
も実施される。血餅形成が起こって、動脈または静脈が部分的に、もしくは完全
にブロックされた場合には、通常、血餅溶解剤を使用する。本発明の化合物は、
該溶解剤の前、もしくは該溶解剤と共に、または該溶解剤の使用後に単独で投与
することができ、また血餅形成の再発を防ぐために、アスピリンと共に投与する
のがさらに好ましい。
本発明の方法はまた、血小板凝集を阻害する血小板糖タンパクレセプター(IIb
/IIIa)アンタゴニストと共にも実施される。本発明の化合物は、血餅形成の再
発を防ぐために、該IIb/IIIaアンタゴニストの前、もしくは該IIb/IIIaアンタ
ゴニストと共に、または該IIb/IIIaアンタゴニストの使用後に投与することが
できる。
本発明の方法はまた、アスピリンと共にも実施される。本発明の化合物は、血
餅形成の再発を防ぐために、アスピリンの前、もしくはアスピリンと共に、また
はアスピリンの使用後に投与することができる。上述のように、好ましくは本発
明の化合物を血餅溶解剤およびアスピリンと共に投与する。
本発明はまた、上記治療法において使用するための医薬品製剤も提供する。本
発明の医薬品製剤は、薬学上許容され得る担体、賦形剤または希釈剤と共に、有
効なトロンビン阻害量の式Iの化合物を含んでなる。経口投与には、該抗血栓化
合物を、結合剤、潤滑剤、崩壊剤等といったような賦形剤を含み得るゼラチンカ
プセル剤または錠剤に製剤化する。非経口投与には、該抗血栓化合物を、薬学上
許容され得る希釈剤、例えば、生理食塩水(0.9%)、5%デキストロース、リ
ンゲル溶液等に製剤化する。
本発明の化合物は、約0.1mg〜約1000mgの間の用量を含んでなる単位投
与製剤に製剤化することができる。好ましくは該化合物は、例えば、硫酸塩、酢
酸塩またはリン酸塩といったような、薬学上許容され得る塩の形である。単位投
与製剤の一例は、10mlの無菌ガラス製アンプル中に本発明の化合物5mgを薬学
上許容され得る塩として含んでなる。単位投与製剤の別の例は、無菌アンプルに
入れた等張食塩水20ml中に本発明の化合物約10mgを薬学上許容され得る塩と
して含んでなる。
該化合物は、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、および鼻腔内を含む
種々の経路により投与することができる。本発明の化合物は、投与前に製剤化す
るのが好ましい。従って、本発明の別の態様は、薬学上許容され得る担体、希釈
剤もしくは賦形剤と共に、有効量の式Iの化合物またはその薬学上許容され得る
塩もしくは溶媒和物を含んでなる医薬品製剤である。
そのような製剤中の活性成分は、該製剤の0.1重量%〜99.9重量%を構成
する。「薬学上許容され得る」とは、担体、希釈剤または賦形剤が製剤の他の成
分と共存可能でなければならず、またそのレシピエントに対して有害であっては
ならないことを意味する。本発明の医薬品製剤は、周知かつ容易に入手可能な成
分を用いる既知の手順により製造される。本発明の組成物を製造する際は、通常
、活性成分を担体と混合するか、または担体で希釈するか、またはカプセル、サ
シェ、紙もしくは他の容器の形態であり得る担体内に充填する。担体が希釈剤と
して働く場合、担体は、該活性成分に対してビヒクル、賦形剤もしくは媒体とし
て作用する、固体、半固体または液体の物質であってよい。従って、該組成物は
、錠剤、丸剤、粉末剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁
剤、
乳剤、溶液剤、シロップ剤、エアゾール剤(固体として、または液体媒体中の)、
軟および硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、無菌注射用溶液剤、無菌包装粉末剤等の
形にすることができる。本発明の組成物は、当業界において周知の手順を利用す
ることにより、患者に投与した後、活性成分を迅速に、持続的に、または遅延し
て放出するよう、製剤化することができる。
以下の製剤例は単に説明するだけのものであって、本発明の範囲を何ら制限し
ようと意図するものではない。「活性成分」は、勿論、式Iで示される化合物ま
たはその薬学上許容され得る塩もしくは溶媒和物を意味する。
製剤例1
硬質ゼラチンカプセルを次の成分を用いて製造する。 用量(mg/カプセル
)
活性成分 250
乾燥デンプン 200 ステアリン酸マグネシウム 10
製剤例2
錠剤を以下の成分を用いて製造する。 用量(mg/錠剤)
活性成分 250
セルロース(微結晶) 400
二酸化ケイ素(ヒューム) 10 ステアリン酸 5
合 計 665mg
成分を混合し、圧縮して各重量665mgの錠剤を形成する。
製剤例3
以下成分を含むエアロゾル溶液を製造する。 重量
活性成分 0.25
エタノール 25.75 プロペラント22(クロロジフルオロメタン) 70.00
合 計 100.00
活性成分をエタノールと混合し、この混合物を一部のプロペラント22に加え
、−30℃に冷却して充填機に移す。次いで必要量をステンレススチールの容器
に入れて残りのプロペラントで希釈する。次にバルブユニットをこの容器に取り
付ける。
製剤例4
それぞれ活性成分を60mg含有する錠剤を以下ように製造する。
活性成分 60mg
デンプン 45mg
セルロース(微結晶) 35mg
ポリビニルピロリドン(10%水溶液) 4mg
ナトリウムカルボキシメチルデンプン 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg タルク 1mg
合 計 150mg
活性成分、デンプン及びセルロースをNo.45メッシュU.S.シーブに通し、
充分に混合する。ポリビニルピロリドンを含む水溶液を得られた粉末と混合した
後、この混合物をNo.14メッシュU.S.シーブに通す。生成した顆粒を50℃
で乾燥し、No.18メッシュU.S.シーブに通す。あらかじめNo.60メッシ
ュU.S.シーブに通したナトリウムカルボキシメチルデンプン、ステアリン酸マ
グネシウム及びタルクを顆粒に加え、混合した後、打錠機で圧縮して各重量15
0mgの錠剤を得る。
製剤例5
活性成分をそれぞれ80mg含有するカプセル剤を以下のように製造する。
活性成分 80mg
デンプン 59mg
微結晶セルロース 59mg ステアリン酸マグネシウム 2mg
合 計 200mg
活性成分、セルロース、デンプン、およびステアリン酸マグネシウムを混合し
、No.45メッシュU.S.シーブに通し、硬質ゼラチンカプセル200mgの量
でに充填する。
製剤例6
活性成分をそれぞれ225mg含有する坐剤を以下のように製造する。
活性成分 225mg 飽和脂肪酸クリセリド 2,000mg
合 計
活性成分をNo.60メッシュU.S.シーブに通して、あらかじめ必要最小限の
加熱で融解した飽和脂肪酸グリセリドに懸濁する。次いでこの混合物を公称容量
2gの坐剤用の型に入れ、冷却する。
製剤例7
各製剤の5ml用量中に活性成分をそれぞれ50mg含有する懸濁剤を以下の
ように製造する。
活性成分 50mg
ナトリウムカルボキシメチルセルロース 50mg
シロップ 1.25mL
安息香酸溶液 0.10mL
香料 q.v.
着色料 q.v. 精製水を加えて5mlとする
活性成分をNo.45メッシュU.S.シーブに通し、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルロース及びシロップと混合してなめらかなペーストにする。安息香酸溶液
、香料、及び着色料を撹拌しながら少量の水で希釈する。次いで、水を加えて必
要な体積にする。
製剤例8
静脈製剤は以下のように製造し得る。
活性成分 100mg
等張食塩水 1,000mL
一般に上記成分の溶液を患者に1分間当たり約1mLの速度で静脈投与する。
本発明により提供する式(I)の化合物は、経口で活性であり、また哺乳動物
においてトロンビンの作用を選択的に阻害する。
本発明の化合物が有効かつ経口で活性なトロンビン阻害剤である能力を以下の
1つまたはそれ以上のアッセイで評価する。
トロンビンの阻害は、トロンビンが色原体基質であるN−ベンゾイル−L−フ
ェニルアラニル−L−バリル−L−アルギニル−p−ニトロアニリドを加水分解
するアッセイで測定する、トロンビンのアミダーゼ活性のインビトロにおける阻
害により実証される。
該アッセイは、緩衝液(0.03M トリス、0.15M NaCl、pH7.4)50
μlをウシトロンビンまたはヒトトロンビン溶液(0.21mg/mlのトロンボスタ
ットウシトロンビン、Parke−Davis、または精製ヒトトロンビン、Enzyme R
esearch Laboratories、South Bend、Indiana、約8NIH単位/ml、同一
緩衝液中)25μlおよび溶媒(50%水性メタノール中、v:v)中の被験化合物
25μlと混合することにより行う。色原体基質の水溶液(0.25mg/ml)150
μlを加えて、反応をp−ニトロアニリンの放出に関して405nmでモニターする
ことにより、該基質の加水分解速度を測定する。加水分解速度に対して遊離トロ
ンビン濃度をプロットすることにより、標準曲線を作成する。次いで、その標準
曲線を用いることにより、試験化合物で観察された加水分解速度を各々のアッセ
イでの「遊離トロンビン」値に変換する。アッセイで使用したトロンビンの既知
の初期量から各々のアッセイで観察された遊離トロンビンの量を減ずることによ
り、結合した(試験化合物に結合した)トロンビンを算出する。加えた阻害剤(試
験化合物)のモル数から結合したトロンビンのモル数を減ずることにより、各々
のアッセイでの遊離阻害剤の量を算出する。
Kass値は、トロンビンと試験化合物(I)との間の反応に関する仮定平衡定
数である。
Kassを試験化合物の濃度範囲に関して算出し、その平均値を1モル当たりの
リットル単位で報告する。
実質的には、ヒトトロンビンに関して先に記載した手順に従い、また他のヒト
血液凝固系セリンプロテアーゼおよびフィブリン溶解系プロテアーゼを以下に指
定する適当な色原体基質と共に使用することにより、凝固因子セリンプロテアー
ゼに関する、またフィブリン溶解系セリンプロテアーゼに関する本発明の化合物
の選択性を、さらにはまたフィブリン溶解系セリンプロテアーゼに対する実質的
な干渉の欠如を評価する。トロンビン阻害剤は、好ましくは、ウロキナーゼ、組
織プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)およびストレプトキナーゼにより誘発
されるフィブリン溶解を温存すべきである。このことは、ストレプトキナーゼ、
t−PAまたはウロキナーゼの血栓崩壊療法に対する補助物としての薬剤の治療
的使用に、また内因性フィブリン溶解温存性(t−PAおよびウロキナーゼに関す
る)抗血栓剤としての薬剤の使用に重要であろう。フィブリン溶解プロテアーゼ
のアミダーゼ活性に対する干渉の欠如に加えて、そのようなフィブリン溶解系温
存を、ヒト血漿血餅および各々のフィブリン溶解プラスミノーゲン活性化因子に
よるヒト血漿血餅の溶解によって研究することができる。
ヒトのX、Xa、IXa、XIa、およびXIIa因子をEnzyme Research Laboratori
es、South Bend、Indianaから購入し;ヒトウロキナーゼをLeo Pharmaceut
icals、Denmarkから購入し;また細換え活性化プロテインC(aPC)は、実質的
には、米国特許第4,981,952号により、Eli Lilly and Co.で製造する
。色原体基質:N−ベンゾイル−Ile−Glu−Gly−Arg−p−ニトロアニリド(
X
a因子用);N−Cbz−D−Arg−Gly−Arg−p−ニトロアニリド(Xa因子基質
としてIXa因子アッセイ用);ピログルタミル−Pro−Arg−p−ニトロアニリド(
XIa因子用およびaPC用);H−D−Pro−Phe−Arg−p−ニトロアニリド(XII
a因子用);およびピログルタミル−Gly−Arg−p−ニトロアニリド(ウロキナー
ゼ用);をKabi Vitrum、Stockholm、Swedenから、またはMidwest Biotech
、Fishers、Indianaから購入する。ウシトリプシンをWorthington Biochemi
cals、Freehold、New Jerseyから、またヒト血漿カリクレインをKabi Vitr
um、Stockholm、Swedenから購入する。血漿カリクレインに対する色原体基質
であるH−D−Pro−Phe−Arg−p−ニトロアニリドをKabi Vitrum、Stock
holm、Swedenから購入する。ヒトトロンビンに対する、またトリプシンに対す
る基質であるN−ベンゾイル−Phe−Val−Arg−p−ニトロアニリドは、本発
明の化合物に関して先に記載した手順により、市販されている反応体から既知の
ペプチド結合法を用いて合成するか、またはMidwest Biotech、Fishers、In
dianaから購入する。
ヒトプラスミンをBoehringer Mannheim、Indianapolis、Indianaから購入
し;nt−PAを一本鎖活性対照標準としてAmerican Diagnostica、Greenwich
、Connecticutから購入し;修飾t−PA6(mt−PA6)は、当業界で既知の手
順により、Eli Lilly and Companyで製造する[Burckら、J.Biol.Chem.
、265、5120−5177(1990)を参照]。プラスミン色原体基質で
あるH−D−Val−Leu−Lys−p−ニトロアニリドおよび組織プラスミノーゲ
ン活性化因子(t−PA)基質であるH−D−Ile−Pro−Arg−p−ニトロアニリ
ドをKabi Vitrum、Stockholm、Swedenから購入する。
上記色原体基質では、三文字記号であるIle、Glu、Gly、Pro、Arg、Phe
、Val、LeuおよびLysを使用して、各々、対応するアミノ酸基であるイソロイ
シン、グルタミン酸、グリシン、プロリン、アルギニン、フェニルアラニン、バ
リン、ロイシンおよびリジンを示す。
以下の第1表は、式Iで表わされる、指示された化合物に関して得られたKas
s値を列挙している。
予想外にも、XがD−シクロヘキシルアラニル部分を含む化合物は、トロンビ
ンの阻害に関して改善された効力を有し、また、例えばXがD−フェニルアラニ
ル部分を含む対応の化合物と比較した場合には、Xa因子の阻害に関してとりわ
け驚くべき効力の増強を示すことがわかる。
材料
イヌ血漿を、意識のある雑種の猟犬(どちらか一方の性別、Hazelton−LRE
、Kalamazoo、Michigan、U.S.A.)から静脈穿刺により3.8%クエン酸塩中
に採取する。フィブリノーゲンは、新鮮なイヌの血漿から調製し、またヒトフィ
ブリノーゲンは、先の手順および仕様書により、イン−デート(in−date)のAC
Dヒト血液から画分I−2で調製する[Smith、Biochem.J.、185、1−1
1(1980);およびSmithら、Biochemistry、11、2958−2967
(1972)]。ヒトフィブリノーゲン(純度98%/プラスミンを含まない)を
American Diagnostica、Greenwich、Connecticutから得る。フィブリノーゲ
ンI−2調製物の放射能標識を先に報告したように実施する[Smithら、Bioch emistry
、11、2958−2967(1972)]。ウロキナーゼを2200
プローグ(Ploug)単位/バイアルとしてLeo Pharmaceuticals、Denmarkから
購入する。ストレプトキナーゼをHoechst−Roussel Pharmaceuticals、Some
rville、New Jerseyから購入する。
方法−ヒト血漿血餅の溶解に対するt−PAの効果
0.0229μCiの125−ヨウ素で標識したフィブリノーゲンを含むヒト血
漿100μlに、トロンビン50μl(73NIH単位/ml)を加えることにより、
ヒト血漿血餅を微小試験管内で形成させる。その血餅に50μlのウロキナーゼ
またはストレプトキナーゼ(50、100、または1000単位/ml)を積層して
、室温で20時間インキュベートすることにより、血餅溶解を調べる。インキュ
ベーション後、その管をBeckman Microfugeで遠心分離する。γ計数するため
に、上清25μlを1.0ml体積の0.03Mトリス/0.15M NaCl緩衝液中
に加え
る。トロンビンを省く(また緩衝液を代用する)ことにより、計数対照の100%
溶解を得る。その積層溶液中にトロンビン阻害剤を1、5、および10ug/mlの
濃度で含ませることにより、フィブリン溶解に対して起こり得る干渉に関して該
トロンビン阻害剤を評価する。データポイントからその特定濃度のフィブリン溶
解物質に関して50%溶解を示す値までの直線外挿により、概算のIC50値を見
積る。
抗凝固活性
材料
イヌ血漿およびラット血漿を、意識のある雑種の猟犬(どちらか一方の性別、
Hazelton−LRE、Kalamazoo、Michigan、U.S.A.)、または麻酔した雄の
Sprague−Dawleyラット(Harlan Sprague−Dawley,Inc、Indiana、U.S
.A.)から、静脈穿刺により3.8%クエン酸塩中に採取する。フィブリノーゲン
は、先の手順および明細書により、イン−デートのACDヒト血液から画分I−
2として調製する[Smith、Biochem.J.、185、1−11(1980);お
よびSmithら、Biochemistry、11、2958−2967(1972)]。ヒ
トフィブリノーゲンをまたAmerican Diagnostica、Greenwich、Connecticut
から純度98%/プラスミンを含まないものとして購入する。凝固試薬であるA
CTIN、トロンボプラスチン、およびヒト血漿をBaxter Healthcare Corp.
、Dade Division、Miami、Floridaから得る。Parke−Davisから得るウシ
トロンビンを血漿中での凝固アッセイに使用する。
方法
抗凝固測定
凝固アッセイ方法は、先に記載した通りである[Smithら、Thrombosis Res earch
、50、163−174(1988)]。CoAScreener凝固装置(Ameri
can LABor,Inc.)を全ての凝固アッセイ測定に使用する。試験血漿0.05ml
に、食塩水0.05mlおよびトロンボプラスチン−C試薬0.05mlを加えること
により、プロトロンビン時間(PT)を測定する。試験血漿0.05mlをアクチン
試薬0.05mlと共に120秒間インキュベートした後、CaCl2(0.02M)0.
05mlを加えることにより、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)を測
定する。試験血漿0.05mlに、食塩水0.05mlおよびトロンビン(10NIH
単位/ml)0.05mlを加えることにより、トロンビン時間(TT)を測定する。式
Iの化合物を広範囲の濃度にわたりヒトまたは動物の血漿に加えて、APTT、
PT、およびTTアッセイに対する延長効果を測定する。直線外挿を行って、各
々のアッセイに関して凝固時間を二倍とするのに必要な濃度を見積る。
動物
雄のSprague−Dawleyラット(350−425gm、Harlan Sprague−Dawle
y,Inc.、Indianapolis、IN)をキシラジン(20mg/kg、s.c.)およびケタミ
ン(120mg/kg、s.c.)で麻酔して、温めたウォーターブランケット(37℃)上
で保持する。頸静脈にカニューレ挿入して、注入を可能とする。
動脈−静脈シャントモデル
左頸静脈および右頸動脈に長さ20cmのポリエチレンPE60管をカニューレ
挿入する。管腔内に綿糸(5cm)を有する、より大きな管(PE190)の中央部分
6cmを、より長い部分の間に摩擦装着して、動脈−静脈シャント回路を完成する
。そのシャントに血液を15分間循環させた後、糸を注意深く取り除いて、重量
を測定する。糸および血栓の合計重量から湿った糸の重量を減ずる[J.R.Smi
th、Br.J.Pharmacol.、77、29(1982)を参照]。
実施例48の化合物を動脈−静脈シャントモデルにおいてD−MePhe−Pro
−Arg−H(2頁で記述されている)と比較した場合、抗血栓活性は連続的静脈
点滴で9倍になることが認められた。血栓重量を同程度(対照の約20%)に減
少させる場合おいて、実施例48の化合物は、血漿トロンビン時間を約3倍に延
長し、また、血漿トロンビン時間は標準化合物の点滴の場合の20倍以上長くな
った。プロトロンビン時間およびAPTTは、実施例48の化合物の点滴で対照
の
約120%(2,3秒間)しか延長されなかった。
動脈損傷のFeCl3モデル
頸動脈を正中腹側頸部切開により単離する。熱電対を各々の動脈下に配置して
、血管温度をストリップチャートで連続的に記録する。管のカフ(0.058ID
×0.077OD×4mm、Baxter・Med.Grade Silicone)を縦に切断し、熱
電対上の各々の頸動脈の周囲に直接巻き付ける。FeCl3六水和物を水に溶解し
て、濃度(20%)を実際のFeCl3のみの重量に換算して示す。動脈を損傷して
、血栓症を誘発するために、2.85μlをカフ中にピペットで分注して、熱電対
プローブ上の動脈を濡らす。動脈閉塞は、温度の急速な下降により示される。閉
塞までの時間を分単位で報告して、FeCl3の適用と血管温度の急速な下降との
間の経過時間を示す[K.D.Kurz、Thromb.Res.、60、269(1990)]。
自発的血栓崩壊モデル
インビトロにおけるデータは、ペプチドトロンビン阻害剤がトロンビン、およ
びプラスミン並びに組織プラスミノーゲン活性化因子といったような他のセリン
プロテアーゼを阻害することを示唆した。該化合物がインビボにおいてフィブリ
ン溶解を阻害したかどうかを評価するために、標識した全血血餅を肺循環中に移
入することにより、自発的血栓崩壊の速度を測定する。ラット血液(1ml)をウシ
トロンビン(4IU、Parke Davis)および125Iヒトフィブロゲン(5μCi、I
CN)と迅速に混合し、直ちにシラスティック管中に吸引して、37℃で1時間
インキュベートする。経時した血栓を管から追い出し、1cmのセグメントに切り
分け、標準食塩水中で3回洗浄して、各々のセグメントをγカウンターで計数す
る。既知の計数を有するセグメントをカテーテル中に吸引した後、これを頸静脈
中に移入する。そのカテーテルの先端を右心房付近まで進め、血餅を追い出して
、肺循環中に浮遊させる。移入してから1時間後、心臓および肺を摘出して、別
々に計数する。血栓崩壊は、
の%として示される。移入した血餅のフィブリン崩壊性溶解は、時間に依存して
起こる[J.P.Clozel、Cardiovas.Pharmacol.、12、520(1988)
を参照]。
凝固パラメータ
血漿トロンビン時間(TT)および活性化部分トロンボプラスチン時間(APT
T)をフィブロメーターで測定する。血液を頸静脈カテーテルから採取して、ク
エン酸ナトリウム(3.8%、血液9部に対して1部)の入ったシリンジ中に集め
る。TTを測定するために、ラット血漿(0.1ml)を食塩水(0.1ml)およびウシ
トロンビン(0.1ml、トリス緩衝液中、30U/ml;Parke Davis)と37℃で
混合する。APTTの場合には、血漿(0.1ml)およびAPTT溶液(0.1ml、
Organon Teknika)を5分間(37℃)インキュベートし、CaCl2(0.01ml、
0.025M)を加えて、凝固を開始させる。アッセイを二回行って、平均する。
バイオアベイラビリティー指数
生物活性の尺度、血漿トロンビン時間(TT)は、TTの増加が親化合物によ
るトロンビン阻害のみから起こるという仮定の下に、親化合物のアッセイに代わ
る物として役立つ。TTに対するトロンビン阻害剤の効果の時間経過を、麻酔し
たラットへのi.v.ボーラス投与後、また断食した意識のあるラットの経口処置
後に測定する。血液量の制限、および処置時間から反応が処置前の値に戻った時
間までの時間経過を測定するために必要なポイントの数の制限のため、2つのラ
ット集団を使用する。各々の試料集団が交互連続的時間ポイントを示した。その
時間経過全体にわたる平均のTTを用いて、曲線下面積(AUC)を算出する。
バイオアベイラビリティー指数を以下に示す式により算出して、相対活性(%)
と
して示す。
血漿TT時間経過の曲線下面積(AUC)を測定して、用量を調節する。このバ
イオアベイラビリティー指数は、「相対活性(%)」と呼ばれて、
として算出される。
化合物
化合物溶液を標準食塩水中で毎日新たに調製して、ボーラスとして注射するか
、または実験摂動15分前に開始して、動静脈シャントモデルでは15分間、ま
た動脈損傷のFeCl3モデルおよび自発的血栓症モデルでは60分である実験摂
動中ずっと続けて注入する。ボーラス注射量は、i.v.の場合には1ml/kg、また
p.o.の場合には5ml/kgであって、注入量は3ml/時間である。
統計
結果を平均+/−SEMとして示す。分散の一元分析を用いて、統計的に有意
な差を見つけ出した後、ダンネット(Dunnet)試験を適用して、どの平均が異な
っているかを決定する。等しい平均値の帰無仮説の棄却に対する有意レベルは、
P<0.05である。
動物
雄のイヌ(ビーグル;18ヶ月−2年;12−13kg、Marshall Farms、No
rth Rose、New York 14516)を一晩断食させて、投薬してから240分
後にピューリナ(Purina)保証処方飼料(Purina Mills、St.Louis、Missour
i)を与える。水は自由に摂取させる。室温を66−74°F;相対湿度を45−
50%に保ち;また0600−1800時間点灯する。
薬物動態学モデル
0.9%無菌食塩水に溶解して、5mg/mlの調製物とすることにより、試験化
合物を投与する直前に製剤化する。イヌに1回2mg/kg用量の試験化合物を経口
栄養により与える。投薬してから0.25、0.5、0.75、1、2、3、4お
よび6時間後に血液試料(4.5ml)を頭部静脈から採取する。試料をクエン酸入
りバキュテイナー(citrated Vacutainer)管中に集めて、氷上に置いた後、遠心
分離により血漿にする。血漿試料をジニトロフェニルヒドラジンで誘導体化して
、メタノール/リン酸でpH7に調節した500mM 酢酸ナトリウム(60:40
、v/v)で溶出するHPLC(Zorbax SB−C8カラム)により分析する。試
験化合物の血漿濃度を記録して、薬物動態学パラメーター:排泄速度定数、Ke
;総クリアランス、Clt:分布容量、VD;最大血漿試験化合物濃度の時間、Tm
ax;Tmaxでの試験化合物の最大濃度、Cmax;血漿半減期、t0.5;曲線下面積
、A.U.C.;および吸収された試験化合物の割合、Fを算出するのに使用する
。
イヌの冠動脈血栓症モデル
イヌの外科手術上の準備および器具使用は、Jacksonら、Circulation、82
、930−940(1990)に記載されている通りである。雑種の猟犬(6−
7ヶ月齢、どちらか一方の性別、Hazelton−LRE、Kalamazoo、MI、U.S
.A.)をペントバルビタールナトリウム(静脈内に30mg/kg、i.v.)で麻酔し、
挿管して、室内の空気で換気する。換気量および呼吸速度を調節して、血液のP
O2、PCO2およびpHを正常限度内に保つ。皮下針電極を、リード(lead)II E
CGを記録するために挿入する。
左頸静脈および総頸動脈を左の中外側頸部切開によって単離する。動脈血圧(
ABP)を、頸動脈に挿入した、あらかじめ検定しておいたミラー(Millar)変換
器(モデルMPC−500、Millar Instruments、Houston、TX、U.S.A.
)で連続的に測定する。実験中に血液を採取するために、この頸静脈にカニュー
レ
挿入する。さらに、試験化合物を投与するために、両後足の大腿静脈にカニュー
レ挿入する。
左胸部フィステル形成術を第五肋間隙で実施して、心臓を心膜離被架に懸架す
る。左回旋冠動脈(LCX)の1〜2cmのセグメントを、第一主要対角線の心室枝
付近で単離する。長さ3−4mmの26ゲージ針を先端とする針金の陽極電極(テ
フロン(商標)で被覆された、30ゲージの銀メッキされた銅線)をLCXに挿入
して、動脈の内膜表面に接触するよう配置する(実験が終了した時点で確認した)
。陰極を皮下(s.c.)部位に配置することにより、刺激回路を完成する。調節可能
なプラスチック製オクルダーを電極領域上のLCXの周囲に配置する。冠血流(
CBF)を測定するために、あらかじめ検定しておいた電磁流プローブ(Carolin
a Medical Electronics、King、NC、U.S.A.)を、陽極と隣接したLCX
の周囲に配置する。オクルダーを調節して、LCXの10秒の機械的閉塞後に観
察される充血血流反応の40−50%の阻害を引き起こす。血流力学の、および
ECGの測定値を全て記録して、データ取得システム(モデルM3000、Modu
lar Instruments、Malvern、PA、U.S.A.)で分析する。
血栓の形成および化合物の投与レジメ
陽極に100μAの直流(DC)を流すことにより、LCXの内膜に電解損傷を
引き起こす。その電流を60分間保った後、血管が閉塞しているか否かに拘らず
停止する。血栓形成は、LCXが完全に閉塞されるまで自発的に進行する(0の
CBF、およびS−Tセグメントの増加により判断した)。閉塞している血栓を
1時間経時させた後、化合物の投与を開始する。本発明の化合物の0.5および
1mg/kg/時間の用量での2時間の注入を、血栓崩壊剤(例えば、組織プラスミ
ノーゲン活性化因子、ストレプトキナーゼ、APSAC)の注入と同時に開始す
る。試験化合物の投与後3時間、再灌流が続いて起こる。血栓崩壊が成功した後
の冠動脈の再閉塞は、≧30分間持続した0のCBFとして定義する。
血液学およびテンプレート出血時間の測定
全血球数、ヘモグロビン、およびヘマトクリット値を、クエン酸入り(3.8%
)血液(クエン酸塩1部:血液9部)試料40μlに関して血液学アナライサー(Ce
ll−Dyn 900、Sequoia−Turner、Mount View、CA、U.S.A.)で測定
する。歯肉テンプレート出血時間をシンプレート(Simplate)II出血時間装置(O
rganon Teknika Durham、N.C.、U.S.A.)で測定する。その装置を使用し
て、イヌの左の下顎または上顎どちらかの歯肉を2ケ所水平に切開する。切開は
各々、幅3mm×深さ2mmである。切開を行なって、ストップウォッチを使用して
、どれだけの時間出血が起こるかを測定する。綿棒を使用して、切開部から滲み
出る血液を吸い取る。テンプレート出血時間とは、切開から出血停止までの時間
である。出血時間は、被験化合物を投与する直前(0分)、注入に入って60分、
試験化合物の投与が終了した時点(120分)、および実験が終点した時点で測定
する。
データは全て、分散の一元分析(ANOVA)により分析した後、Student−N
euman−Kuels post hoc t検定により分析して、有意レベルを測定する。反復測
定ANOVAを使用して、実験中の時間ポイント間の有意差を測定する。値は、
少なくともp<0.05のレベルで統計上異なると判断する。値は全て、平均±
SEMである。研究は全て、米国生理学会の指針に従って行う。その手順に関す
るさらなる詳細は、Jacksonら、J.Cardiovasc.Pharmacol.、21、587−
599(1993)に記載されている。
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フロントページの続き
(81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG,
CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T
D,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),A
M,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ
,EE,FI,GE,HU,JP,KE,KG,KP,
KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,M
N,MW,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SD
,SG,SI,SK,TJ,TT,UA,UG,UZ,
VN
(72)発明者 シャハト,アロン・リー
アメリカ合衆国46278インディアナ州 イ
ンディアナポリス、マラード・ランディン
グ 8061番
(72)発明者 シューマン,ロバート・セオドア
アメリカ合衆国46143インディアナ州 グ
リーンウッド、ウィロー・ストリート2596
番