JPH09511125A - 腫瘍形成能抑制活性を有するアンチセンスオリゴヌクレオチド - Google Patents

腫瘍形成能抑制活性を有するアンチセンスオリゴヌクレオチド

Info

Publication number
JPH09511125A
JPH09511125A JP7515713A JP51571395A JPH09511125A JP H09511125 A JPH09511125 A JP H09511125A JP 7515713 A JP7515713 A JP 7515713A JP 51571395 A JP51571395 A JP 51571395A JP H09511125 A JPH09511125 A JP H09511125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oligonucleotide
tumorigenicity
sequence
suppressing
antisense
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7515713A
Other languages
English (en)
Inventor
ホーフェ エリック フォン
モーシェ シーフ
Original Assignee
ハイブリドン インコーポレイテッド
マックギル ユニヴァーシティー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハイブリドン インコーポレイテッド, マックギル ユニヴァーシティー filed Critical ハイブリドン インコーポレイテッド
Publication of JPH09511125A publication Critical patent/JPH09511125A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/11DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
    • C12N15/113Non-coding nucleic acids modulating the expression of genes, e.g. antisense oligonucleotides; Antisense DNA or RNA; Triplex- forming oligonucleotides; Catalytic nucleic acids, e.g. ribozymes; Nucleic acids used in co-suppression or gene silencing
    • C12N15/1137Non-coding nucleic acids modulating the expression of genes, e.g. antisense oligonucleotides; Antisense DNA or RNA; Triplex- forming oligonucleotides; Catalytic nucleic acids, e.g. ribozymes; Nucleic acids used in co-suppression or gene silencing against enzymes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2310/00Structure or type of the nucleic acid
    • C12N2310/30Chemical structure
    • C12N2310/31Chemical structure of the backbone
    • C12N2310/315Phosphorothioates

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、哺乳類のDNAメチルトランスフェラーゼをコードするmRNAまたは二本鎖DNAに相補的な腫瘍形成能抑制アンチセンスオリゴヌクレオチドを包含する。本発明はさらに、腫瘍形成能を抑制する方法、および腫瘍形成能抑制アンチセンスヌクレオチドを含む医薬組成物を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 腫瘍形成能抑制活性を有するアンチセンスオリゴヌクレオチド発明の分野 本発明は、DNAメチルトランスフェラーゼの発現の抑制に使用するオリゴヌ クレオチドに関し、より具体的には腫瘍形成能のアンチセンス抑制に関する。関連技術の記載 細胞の正常な遺伝子発現プロフィールの変化は、発癌性変化の初期事象である と考えられる。腫瘍遺伝子の多くは転写因子である。しかしながら、多数の腫瘍 遺伝子は転写因子ではないけれども、転写因子の活性化の引き金となるシグナル 変換経路(例えばRAS誘導経路によるJunの活性化)で中心的役割を果たす 。 DNAメチルトランスフェラーゼ(DNAMeTase)遺伝子の5’領域の 性状が最近明らかにされた(Rouleauら、J.Biol.Chem.,267:7368-7377(1992)) 。この領域は、少なくとも2つの機能的AP−1部位を含み、この遺伝子のプロ モーターは、Fos、JunまたはRasによって劇的に遠隔活性化(transact ivated)を受けることができる。DNAメチルトランスフェラーゼ遺伝子は、ジ ヌクレオチド配列CpGのシトシン残基をメチル化することができる活性をコー ドする。DNAメチル化の特徴は、CpG部位の80%を作為的態様でメチル化 し、部位特異的、組織特異的さらに遺伝子特異的メチル化パターンを生じること である。メチル化パターンは発生の段階で形成される。適切なメチル化パターン の樹立と維持(Razin & Szyf,Biochem.Biophys.Acta,782:331-342(1984))は 、発生(Liら、Cell,69:915-926(1992))および細胞分化の状態を限定する(Szy fら、J.Biol.Chem.,267:12831-12836(1992))ために必須である。メチル化パ ターンは、DNAメチルトランスフェラーゼによって複製時に維持され(Szyfら 、J.Biol.Chem.,260:8653-8656(1985))、DNAメチルトランスフェラーゼ活 性および遺伝子発現レベルは、種々の初代培養細胞および永代細胞株の増殖の状 態で調節されている(Szyfら、J.Biol.Chem.,266:10027-10030(1991))。 DNAメチル化と腫瘍形成能との関係はここしばらく混乱の状態にある。幾つ かの報告は、ある種の遺伝子の低メチル化は新形成を暗示することを示唆した( 例えば以下を参照のこと、Ohtani-Fukitaら、Oncogene,8:1063-1967(1993))。 しかしながら、多くの報告は、ゲノムDNA全体の低メチル化を明らかにした( 例えば以下を参照のこと、Feinbergら、Cancer Res.,48:1159-1161(1988); Goe lz & Vogelstein,Science,228:187-190(1985))。また他の報告は、個々の遺伝 子の低メチル化を腫瘍形成と結び付けた(例えば以下を参照、Feinberg & Vogel stein,Nature,301:89-92(1983); Jones & Buckley,Adv.Can.Res.,54:1-12 (1990))。さらにまた、DNAメチル化と癌についての最新の仮説では、DNA メチル化を低下させる薬剤は細胞の癌化を引き起こすことを示唆するということ が提唱された(Jones & Buckley,上掲書)。したがって、従来技術は、DNAメ チル化をどのように調節すれば腫瘍形成能を減少させることができるかについて 意義のある提案を欠いている。 アンチセンスオリゴヌクレオチド技術は、種々の遺伝子の発現抑制を可能にし た。一般的にはアグラワルの報告を参照されたい(Agrawal,Trends in Biotech. ,10:152(1992))。RNAの相補的核酸配列に結合することによって、アンチセ ンスオリゴヌクレオチドはRNAの組み継ぎ接合(スプライシング)と翻訳を抑 制することができる。このようにして、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、蛋 白の発現を抑制することができる。アンチセンスオリゴヌクレオチドはまた、ゲ ノムDNAに結合して三重合体(triplex)を形成し、転写を抑制することができ ることも明らかにされた。さらに、統計的に17量体の塩基配列は、ヒトゲノム でただ1度発生し、したがって、そのようなアンチセンスオリゴヌクレオチドを 用いて、特異的な配列に極めて正確に照準を合わせることが可能である。 1978年にザメクニックとステファンソンは、治療目的でアンチセンスオリ ゴヌクレオチドを使用することを初めて提唱した(Zamecnik & Stephenson,Pro c.Natl.Acad.Sci.USA,75:285(1978); Zamecnik & Stephenson,Proc.Natl .Acad.Sci.USA,75:280(1978))。彼らは、ラウス肉腫ウイルスのRNAに対 して相補的な13量体のオリゴヌクレオチドを用いることによって、細胞培養で ウイルスの増殖が抑制されることを報告した。その時から、アンチセンスオ リゴヌクレオチドのウイルス増殖抑制のインビトロでの有効性を明らかにする膨 大なその他の研究が報告されてきた。例えば、水庖性口内炎ウイルス(Leonetti ら、Gene,72:323(1988))、単純庖疹ウイルス(Smithら、Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,83:2787(1986))、およびインフルエンザウイルス(Zerialら、Nucleic A cidsRes.,15:9909(1987))である。 アンチセンスオリゴヌクレオチドはまた、内因性哺乳類遺伝子の蛋白発現を抑 制することが示された。例えば、バーチとメーハンは、ネズミおよびヒトのIL −1レセプターを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドを開示したが、こ れらは、それぞれネズミおよびヒトの線維芽細胞でIL−1刺激PGE2合成を 抑制した(Burch & Mahan,J.Clin.Invest.,88:1190(1991))。コリージらは 、アンチセンスオリゴヌクレオチドが、核酸導入(transfected)マウス3T3細 胞で変異ヒトプロコラーゲン遺伝子の発現を、この同じ蛋白の内因性遺伝子の発 現を抑制することなく特異的に抑制することを開示した(Coligeら、Biochemist ry,32:7(1993))。さらに、モニアらは、ホスホロチオエートアンチセンスオリ ゴヌクレオチドを用いて変異体Ha−rasmRNAの発現が選択的に抑制され ることを示した(Moniaら、J.Biol.Chem.,267:19954(1992))。 アンチセンス手法は種々の病状に対して有望であることを示したが、アンチセ ンス手法の使用の成功によって腫瘍形成に影響を与えることを可能にする何らか の遺伝子標的が存在するのか否か、またはどのように存在するのかについての明 確な情報はない。したがって、この有望な技術を新形成に対抗するために利用す ることが可能なように開発する必要がある。 発明の要旨 これまでの開示は、DNAメチル化を抑制する薬剤は細胞を形質転換させる能 力を有することを示唆した(Jones & Buckley,Adv.in Cancer Res.,54:1-23( 1990)参照)。 本発明は、驚くべきことに腫瘍形成能抑制活性を示すアンチセンスオリゴヌク レオチドを提供する。本発明のオリゴヌクレオチドは、DNAメチルトランスフ ェラーゼをコードする遺伝子の発現を抑制することによって腫瘍形成を抑制する 。これらのオリゴヌクレオチドは、哺乳類のDNAメチルトランスフェラーゼを コ ードするmRNAまたは二本鎖DNAに相補的である。本発明はさらに、DNA メチルトランスフェラーゼ遺伝子の発現を防止するために有用な化合物、組成物 および方法を提供する。本発明のさらに別の目的は、腫瘍形成を治療しさらに抑 制するための化合物、組成物および方法を提供することである。 したがって、本開示は、DNAメチルトランスフェラーゼをコードする核酸配 列に結合させ、それによってその発現生成物の産生を阻害するように構築された アンチセンスオリゴヌクレオチドを提示する。さらに提示されるものは、DNA メチルトランスフェラーゼの発現および腫瘍形成を抑制する方法である。 本発明は腫瘍をもつ実験用マウスの治癒に有用である。より特定すれば、本発 明は、ヒトの腫瘍(特にヒト小型肺細胞癌)をもつヌードマウスの治癒に有用で ある。したがって、本発明は、実験終了時に動物を殺処分することを避けるため に用いてもよい。 本発明は、細胞株(特にマウスおよびヒト癌細胞株)で、DNAメチルトラン スフェラーゼに対してアンチセンスメッセージを発現させることによって腫瘍発 生を抑制する方法を提供する。アンチセンスDNAメチルトランスフェラーゼの 発現は以下の現象をもたらす。(i)ゲノムのメチル化含有量の一般的低下、( ii)細胞株内で異常にメチル化された領域(例えば副腎特異的21−ヒドロキ シラーゼ遺伝子の他、腫瘍サプレッサ遺伝子座)の脱メチル化、(iii)形質 転換表現型の抑制を示唆する形態的変化、(iv)インビトロでの腫瘍形成の抑 制の他、脈管形成機能の低下、および(vi)適切な条件下でアポプトシスによ る細胞死プログラムを受ける能力。 図面の簡単な説明 図1は、pZEMおよびpZαMプラスミドの物理的地図である。メタロチオ ニン(MT)プロモーター(黒塗り四角)、ヒト成長ホルモン3’領域(HGH )(白色棒)、およびメチルトランスフェラーゼcDNA配列(斜線部分)が図 示されている。 図2は、Y1pZαM核酸導入体(transfectant)の全ゲノムDNAおよび特 定遺伝子のメチル化の状態を示すグラフである。Cおよび5−メチルCに対応す るTLCプレート上のスポットをこすり落とし、液体βシンチレーションカウン ターで計数した。値は平均±SEMを示す。 図3は、Y1pZEM(クローン4および7)およびY1pZαM核酸導入体 (クローン4、7および9)の付着物非依存性増殖アッセーを示すグラフである 。 図4は、Y1pZαM核酸導入体に由来する腫瘍でのアンチセンス発現の低下 を示すグラフである。 図5aは、密度制限増殖アッセーによって求めたY1pZαM細胞の生存およ びアポプトシスを示すグラフである。 図5bは、血清枯渇培養液でのY1pZαM細胞の生存およびアポプトシスを 示すグラフである。 図6は、DNAメチルトランスフェラーゼに対するアンチセンスを発現してい るNCIH446細胞およびDNAメチルトランスフェラーゼのコントロールセ ンスオリゴヌクレオチドを発現している細胞でのCpGメチル化の%を示すグラ フである。 図7は、アンチセンスおよびコントロールオリゴヌクレオチドで処理したNC IH446細胞の、軟寒天中で付着物非依存性態様で増殖することができる能力 を示す。 好ましい実施例の詳細な記載 本発明は、驚くべきことに腫瘍形成能を抑制するアンチセンスオリゴヌクレオ チドを提供する。これらのオリゴヌクレオチドは、哺乳類、特にヒトまたはネズ ミのDNAメチルトランスフェラーゼを発現するmRNAまたは二本鎖DNAに 相補的で、予想に反して腫瘍形成能抑制活性を示す。本発明の好ましいアンチセ ンスオリゴヌクレオチドの1つは5’−CATCTGCCATTCCCACTC TA−3’(配列番号:1)でホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合 のいずれかを有する。他の適切なアンチセンスオリゴヌクレオチドは、ホスホロ チオエート、5’−TTGGCATCTGCCATTCCCACTCTA−3’ (配列番号:2)を含む。 腫瘍形成能にインビボで対抗する活性を有する修飾オリゴヌクレオチドは、本 明細書では抗腫瘍形成性または腫瘍形成能抑制修飾オリゴヌクレオチドと呼ぶ。 本発明は、DNAメチルトランスフェラーゼの発現を抑制することにおいて有効 性を有する腫瘍形成能抑制修飾オリゴヌクレオチドを提供する。本発明の修飾オ リゴヌクレオチドは、下記のそれぞれ好ましい実施例において詳細に検討する特 定の好ましい特徴を有する。これらの特徴に加え、本発明の修飾オリゴヌクレオ チドは、場合によって追加のリボヌクレオチド、2’−置換リボヌクレオチド、 および/またはデオキシリボヌクレオチド単量体を有していてもよく、そのいず れも5’−3’結合を介して共に連結されてあり、この結合には当該技術分野で 既知のヌクレオチド間結合の全てが含まれる。好ましくは、そのような修飾オリ ゴヌクレオチドは、場合によってホスホジエステル、ホスホトリエステル、ホス ホルアミデート、シロキサン、カルボネート、カルボキシメチルエステル、アセ トアミデート、カルバメート、チオエーテル、架橋ホスホルアミデート、架橋メ チレンホスホネート、架橋ホスホロチオエートおよび/またはスルホンヌクレオ チド間結合を含むことができる。下記文献で詳述されているように、これらヌク レオチド間結合のいずれかを含むオリゴヌクレオチドの合成は当業者には周知で あることは当業者には理解されよう(Uhlmann & Peyman,Chemical Reviews,90: 543-584(1990); Schneider & Banner,Tetrahedron Lett.,21:335(1990))。好 ましくは、本発明の修飾オリゴヌクレオチドは、合計約6から約100個の単量 体、最も好ましくは合計約12から約50の単量体を含むべきである。そのよう な修飾オリゴヌクレオチドはまた、場合によって修飾核酸塩基および/または糖 の他、追加置換基(例えばジアミン、コレステリルまたは他の親油基)を含むこ とができる。 本発明の修飾オリゴヌクレオチドの種々の好ましい実施例は下記で検討される 。これら実施例の全てはDNAメチルトランスフェラーゼ遺伝子の同じ領域のヌ クレオチド配列を有するが、DNAメチルトランスフェラーゼの他の必須の核酸 配列に対して相補的なヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドの腫瘍形成 能抑制の有効性は、本発明の修飾オリゴヌクレオチドの好ましい実施例の構造的 特徴をそのようなオリゴヌクレオチドに取り込ませることによってもまた強化で きることは、当業者には理解されるところである。 本発明の目的のためには、相補的とは、生理的条件下でこの必須の核酸配列に ハイブリダイズする配列を有することを意味する。DNAメチルトランスフェラ ーゼ遺伝子の必須の核酸配列とは、DNAメチルトランスフェラーゼを発現する ために必要な核酸配列を指す。例えば、そのようなオリゴヌクレオチドは、DN Aメチルトランスフェラーゼ遺伝子由来の他の配列を有することができる。実際 、DNAメチルトランスフェラーゼ遺伝子由来のいずれの配列も(ロウリューら またはイェンらによって開示された5’領域(Rouleauら、J.Biol.Chem.,267: 7368-7377(1992); Yenら、Nucl.AcidsRes.,9:2287-2291(1992))本発明の修飾 オリゴヌクレオチドの基礎として役立つはずである。実際的な事柄として、本発 明の修飾オリゴヌクレオチドの好ましい実施例の構造的特徴は、DNAメチルト ランスフェラーゼ遺伝子に必須であるいずれかの核酸配列と細胞内でハイブリダ イズするヌクレオチド配列を有する、いずれのアンチセンスオリゴヌクレオチド の腫瘍形成能抑制活性をも強化するはずである。 本発明の修飾オリゴヌクレオチドの各々好ましい実施例は、それぞれ別個に極 めて詳細に下記で考察される。 第一の好ましい実施例では、本発明の腫瘍形成能抑制修飾オリゴヌクレオチド は、ホスホロチオエートまたはホスホロジチオエートヌクレオチド間結合によっ て連結された1つまたは2つ以上のヌクレオチド領域(“ホスホロチオエートま たはホスホロジチオエート領域”)の他、アルキルホスホネートヌクレオチド間 結合によって連結された1つまたは2つ以上の領域(“アルキルホスホネート領 域”)を有する混成バックボーンまたはキメラオリゴヌクレオチドの形態を有す る。この実施例では、少なくとも1つのアルキルホスホネート領域は、好ましく は、このオリゴヌクレオチドの5’末端にもしくは5’末端近くに、および/ま たは3’末端にもしくは3’末端近くにヌクレオチドを含む。本発明の目的のた めに、“このオリゴヌクレオチドの5’末端にもしくは5’末端近くに、および /または3’末端にもしくは3’末端近くに”は、このオリゴヌクレオチドの5 ’または3’末端から約5ヌクレオチド以内に少なくとも1個のヌクレオチドを 含むことを意味する。好ましくは、このアリキルホスホネート領域は、アルキル ホスホネート結合によって連結された約2個から約10個の連続したヌクレオチ ドを含む。好ましくは、このホスホロチオエートまたはホスホロジチオエート領 域は、ホスホロチオエートまたはホスホロジチオエート結合によって連結された 少 なくとも3個、さらには約100個までの連続したヌクレオチドを含む。このタ イプのバックボーン構造をもつオリゴヌクレオチドの多くの例は、米国特許第5 149797号および5220007号で教示されているが、その教示内容は参 照により本明細書に含まれる。 本発明のこの実施例の腫瘍形成能抑制活性を有する修飾オリゴヌクレオチドは 、固相法によって合成され、ホスホロチオエート領域についてはH−ホスホネー ト化学反応とイオウの酸化が交互になり、アルキルホスホネート領域については アルキルホスホンアミデート化学反応が交互に入る。好ましいH−ホスホネート 手法は米国特許第5149798号(Agrawalら)に教示されているが、この教示 内容は参照により本明細書に含まれる。アルキルホスホンアミダイト化学反応は 当該技術分野で周知であり、アグローワルとグッドチャイルドによって詳述され ている(Agrawal & Goodchild,Tetrahedron Lett.,28:3539-3542(1987))。ホ スホロジチオエート含有オリゴヌクレオチドの合成もまた当該技術分野で周知で あり、米国特許第5151510号に詳述されている。この教示内容は参照によ り本明細書に含まれる(さらに、例えばマーシャルとカルサーの文献およびその 中の引用文献も参照されたい(Marshall & Caruthers,Science,259:1564-1570 (1993))。 第二の好ましい実施例では、本発明の腫瘍形成能抑制活性をもつ修飾オリゴヌ クレオチドは、ホスホロチオエートまたはホスホロジチオエートヌクレオチド間 結合によって連結された1つまたは2つ以上のヌクレオチド領域(“ホスホロチ オエートまたはホスホロジチオエート領域”)の他、アルキルホスホノチオエー トまたはアリールホスホノチオエートヌクレオチド間結合によって連結された1 つまたは2つ以上のヌクレオチド領域(“アルキルホスホノチオエート領域”) をもつキメラオリゴヌクレオチドの混成バックボーンの形態を有する。この実施 例では、少なくとも1つのアルキルホスホノチオエート領域は、好ましくはこの オリゴヌクレオチドの5’末端または5’末端近く、および/または3’末端ま たは3’末端近くにヌクレオチドを含む。好ましくは、アルキルホスホノチオエ ート領域は、アルキルホスホノチオエート結合によって連結された約2個から約 10個の連続したヌクレオチドを含む。好ましくは、ホスホロチオエートまたは ホスホロジチオエート領域は、ホスホロチオエートまたはホスホロジチオエート 結合によって連結された少なくとも3個から約100個までの連続したヌクレオ チドを含む。 本発明のこの実施例の腫瘍形成能抑制修飾オリゴヌクレオチドは、合成される べき各領域についての化学反応を交互に入れ換えて固相法によって合成される。 ホスホロチオエートまたはホスホロジチオエート領域は、第一の実施例について 述べたように合成される。アルキルホスホノチオエート領域は、アルキルホスフ ァイト結合を介して2つまたは3つ以上のヌクレオシドを一緒に共役させ、続い てアルキルホスファイト結合を酸化的にチオール付加しアルキルホスホノチオエ ート結合を生成して合成される(例えば、アグローワルらの文献(Agrawalら、Nu cl.Acids Res.,20:2729-2735(1993)を参照のこと)。 第三の好ましい実施例では、本発明の腫瘍形成能抑制修飾オリゴヌクレオチド は、デオキシリボヌクレオチドの領域(“デオキシリボヌクレオチド領域”)お よびリボヌクレオチドまたは2’−置換リボヌクレオチド(“リボヌクレオチド 領域”)をもつハイブリッドオリゴヌクレオチドの形態を有する。好ましくは、 約1個からほぼ全てのヌクレオチド間結合が、ホスホロチオエートまたはホスホ ロジチオエート結合である。好ましい2’−置換リボヌクレオチドは、ハロ、ア ミノ、アルキル、アリールまたは低級アルキル(炭素原子1−6個)置換リボヌ クレオシド、特に2’−OMe−リボヌクレオチドである。好ましくは、リボヌ クレオチド領域のいくつかは、このオリゴヌクレオチドの5’末端または5’末 端近く、および/または3’末端または3’末端近くに存在するヌクレオチドを 含む。最も好ましくは、リボヌクレオチド領域の各々は、約2個、好ましくは約 4から約100個の連続したリボヌクレオチドおよび/または2’−置換オリゴ ヌクレオチドを含む。デオキシリボヌクレオチド領域は存在してもしなくてもよ いが、それが存在する場合は、約1から約100個の連続したデオキシリボヌク レオチドを含むことができる。本発明のこの実施例の腫瘍形成能抑制修飾オリゴ ヌクレオチドは、典型的には固相法、好ましくはホスホルアミダイト法によって 合成されるが、この場合、デオキシリボヌクレオチド領域にはデオキシヌクレオ チドホスホルアミダイトが、リボヌクレオチド領域にはリボヌクレオチドホスホ ルアミダイトまたは2’−置換リボヌクレオチドホスホルアミダイトが用いられ る。 第四の好ましい実施例では、本発明の腫瘍形成能抑制修飾オリゴヌクレオチド は、その5’および/または3’末端に、エキソヌクレアーゼ耐性をこのオリゴ ヌクレオチドに付与するキャップ構造を有するオリゴヌクレオチドの形態を有す る。そのような修飾オリゴヌクレオチドは、好ましくはまた、1個からほぼ全て の修飾(非ホスホジエステル)ヌクレオチド間結合を有する。好ましいキャップ 構造は低級アルキル(C1−C12)またはアルコール基を含む。好ましい修飾ヌ クレオチド間結合は、ホスホトリエステル、ホスホルアミデート、シロキサン、 カルボネート、カルボキシメチルエステル、アセトアミデート、カルバメート、 チオエーテル、架橋ホスホルアミデート、架橋メチレンホスホネート、架橋ホス ホロチオエート、スルホン、ホスホロチオエートおよびホスホロジチオエート結 合を含む。本発明のこの実施例の腫瘍形成能抑制修飾オリゴヌクレオチドは、当 該技術分野で周知の方法にしたがって合成される(例えば以下の文献を参照され たい、Uhlmann & Peyman,Chemical Reviews,90:43-584(1990); Schneider & B anner,Tetrahedron Lett.,31:335(1990))。3’末端にキャップ構造をもつオ リゴヌクレオチドのためには、このキャップ構造は固形支持体に可逆的に結合さ れ、続いてこの合成系の第一のヌクレオチド単量体に共役される。5’末端にキ ャップ構造をもつオリゴヌクレオチドのためには、このキャップ構造は、この合 成系の最後のヌクレオチド単量体を付加した後、オリゴヌクレオチドの末端に共 役される。第五の実施例では、腫瘍形成能抑制修飾オリゴヌクレオチドは、この オリゴヌクレオチドと分子内でハイブリダイズする自己相補的領域をもち、エキ ソヌクレアーゼ耐性ヘアピン様構造を形成することによって自己安定化されてい る(例えばアグローワルらの文献を参照のこと、Agrawalら、Nucleic Acids Res .20:2729-2753(1993))。本発明のこの実施例の修飾オリゴヌクレオチドは、一 般に2つの領域(DNAメチルトランスフェラーゼハイブリダイズ領域および自 己相補的領域)をもつことを特徴とする。このDNAメチルトランスフェラーゼ ハイブリダイズ領域は、DNAメチルトランスフェラーゼの必須の核酸配列に相 補的なヌクレオチド配列を有する。好ましくは、この領域は約6から約100 個のヌクレオチドを有する。この実施例では、オリゴヌクレオチドは安定化され ている。すなわち、標的ハイブリダイズ領域と自己相補的領域との間の塩基対形 成によるか、および/またはこの自己相補的領域内の相補的配列間の塩基対形成 によって末端分解性核酸分解(exonucleolytic degradation)に対して耐性を与 えられる。オリゴヌクレオチドが、相補的な核酸配列をもつDNAメチルトラン スフェラーゼ核酸分子に出会うと、オリゴヌクレオチドのDNAメチルトランス フェラーゼハイブリダイズ領域と自己相補的領域との間の塩基対形成が壊れ、オ リゴヌクレオチドのDNAメチルトランスフェラーゼハイブリダイズ領域とこの 核酸分子の相補的核酸配列との間の塩基対形成によって置き換えられる。塩基対 形成のこの崩壊と置き換えは、標的核酸配列と標的ハイブリダイズ領域との間の ハイブリッドによって形成される分子間塩基対構造が自己相補的オリゴヌクレオ チドによって形成される分子内塩基対構造よりも熱力学的により安定であるため に生じる。 本発明のこの実施例のオリゴヌクレオチドの第二の形態は、第一の形態と同様 な態様で機能するが、自己相補的塩基対形成に際して異なる構造を形成する。こ の代替形態はハンマー様構造を形成する。この形態では、この自己相補的領域は 、自己相補的領域内で他のオリゴヌクレオチド配列と塩基対を形成できるオリゴ ヌクレオチド配列を含む。この自己相補的配列はまた、腫瘍形成性ハイブリダイ ズ領域の相補的なオリゴヌクレオチド配列を含む。 本発明の自己安定化オリゴヌクレオチドの第二の重要な領域は自己相補的領域 である。この自己相補的領域は、オリゴヌクレオチド内に他のオリゴヌクレオチ ドに対して相補的なオリゴヌクレオチド配列を含む。これら他のオリゴヌクレオ チド配列は、DNAメチルトランスフェラーゼハイブリダイズ領域内もしくは自 己相補的領域内に存在するかもしれないし、またはそれらは、両方の領域に広が るかもしれない。この相補的配列は塩基対を形成し、ヘアピン構造またはハンマ ー様構造の形成をもたらす。ヘアピン構造またはハンマー様構造はどちらも、塩 基対非形成ヌクレオチドから生じるおそらく4から5個以上のヌクレオチドルー プを有するであろう。自己相補的領域を中心とする分子内ハイブリダイゼーショ ンによって形成される塩基対の数は多様であってもよいが、エンドヌクレアーゼ が3’末端にアクセスできないように二本鎖構造を維持するために適切なもので なければならない。一般には、約4から5個以上の塩基対が、そのような二本鎖 構造を維持するために必要である。好ましい実施例では、最も3’側のヌクレオ チドを含む連続した10塩基対をもつ自己安定化オリゴヌクレオチドで形成され た約10個の分子内塩基対が存在する。もちろん、この分子内塩基対形成は、オ リゴヌクレオチドの全ヌクレオチドを巻き込むほど広範囲であることも可能であ る。好ましくは、分子内塩基対形成は、約50ヌクレオチドまたはそれ未満の自 己相補的領域を含む。 この実施例のオリゴヌクレオチドは、第四の実施例で述べたように1個からほ ぼ全ての修飾ヌクレオチド間結合を有する。好ましくは、DNAメチルトランス フェラーゼハイブリダイズ領域または自己相補的領域の少なくともいずれか、最 も好ましくはその両方が、ホスホロチオエートおよび/またはホスホロジチオエ ート結合によって共役された約2個からほぼ全てのヌクレオチドを含む。 上記の種々の好ましい実施例の特徴を組み合せ、より高い腫瘍形成能抑制活性 さえももつまた別の具体例を製造することが可能であることは、当業者には理解 されるところである。したがって本発明は、キメラの特性、ハイブリッドの特性 、キャップ構造および自己安定化特性(全て本明細書に開示されている)のあら ゆる可能な組合せを有する修飾腫瘍形成能抑制オリゴヌクレオチドを含む。その ようなオリゴヌクレオチドは腫瘍増殖抑制用治療薬として有用である。そのよう な処置のために、オリゴヌクレオチドは、腹腔内、鼻腔内、経口的または肛門内 に投与できる。好ましくは、そのようなオリゴヌクレオチドは、約1から約50 mg/kg体重の濃度で投与されるであろう。 以下の実施例は本発明の好ましい一定の実施例をさらに詳述することを目的と し、全く制限を目的とするものではない。 実施例1 DNAメチルトランスフェラーゼ遺伝子に対するアンチセンスの Y1細胞での発現はDNA脱メチル化の制限をもたらす 細胞培養とDNA仲介遺伝子伝達 Y1細胞でDNAメチル化を直接的に抑制するために、DNAメチルトランス フェラーゼアンチセンス発現構築物pZαMまたはpZEMコントロールベクタ ー(Szyfら、J.Biol.Chem.,267:12831-12836(1992))のいずれかを、以下のよ うにDNA仲介遺伝子伝達によってY1副腎皮質癌細胞に導入した。 Y1細胞は単層培養としてF−10培養液中で維持された。この培養液には7 .25%熱不活化ウマ血清および2.5%熱不活化ウシ胎児血清(Immunocorp. モントリオール)を補充した(Yasumuraら、Cancer Res.,26:529-535(1988))。 細胞培養のための他の全ての培養液および試薬はギブコ(GIBCO-BRL)から入手し た。Y1細胞(1×106)は核酸導入の15時間前に150mm皿(Nunc)に 播種した。pZαM発現ベクター(10μg)を、選択可能なマーカーとして1 μgのpUCSVneoとともに、燐酸カルシウムプロトコルを用いたDNA仲 介遺伝子伝達(Ausubelら、分子生物学の最新プロトコル(Current Protocols in Molecular Biology)、Wiley & Sons,(1988),ニューヨーク)によってY1細胞 に同時導入した。選別は、培養液に0.25mg/mlのG418(GOBCO-BRL )を添加することによって核酸導入後48時間で開始した。両方の構築物のため に、G418耐性細胞を分離し、続いて選択培地でクローニンク化た。軟寒天で の増殖分析については、1×103の細胞を3列1組として30mm皿(Falcon) に4mlのF−10培養液とともに37℃で播種したが、この培養液は7.5% のウマ血清、2.5%のFCS、0.25mg/mlのG418(核酸導入体の ために)および0.33%寒天溶液を含んでいた(Freedman & Shin,Cell,3:35 5-359(1974))。細胞には1日おきにG418含有培養液2mlを与えた。増殖は 播種後21日して10?より多い細胞を含むコロニーとしてスコアした。 実施例2 DNAおよびRNA分析 ゲノムDNAおよび全細胞RNAの調製、標識(ベーリンガーマンハイム(Boe hringer Mannheim)のランダムプライマー標識キット使用)、ハイボンド(Hybond )−N+(Amersham)へのRNAのブロッティング(blotting)、および他の全ての標 準的な分子生物学操作はオースベルら(Ausubelら、分子生物学の最新プロトコル (Current Protocols in Molecular Biology)、Wiley & Sons,(1988),ニューヨ ーク)にしたがって実施した。MspIおよびHpaII制限酵素(ベ ーリンガーマンハイム)は2.5単位/ugの濃度で37℃で8時間DNAに添 加した。放射性ヌクレオチド(3000mCi/mmol)はアマーシャムから 購入した。 核酸導入体がこの導入された構築物を受容していることを確認するために、核 酸導入体からDNAを調製し、MspIまたはHpaIIのいずれかで消化し、 サザンブロット分析および32P標識0.6kbDNAメチルトランスフェラーゼ フラグメントとのハイブリダイゼーションを実施した。結果は、3つのpZαM 核酸導入体は顕著なレベルでDNAメチルトランスフェラーゼcDNA配列を含 み、一方、コントロール核酸導入体には異物の混入はないことが明示された。 pZαM構築物が核酸導入体で発現されるか否か、さらに、これらの細胞でメ タロチオネインプロモーターが機能しているか否かを調べるために、核酸導入体 を50μMのZnSO4とともに培養し異なる時点でRNAを調製し、続いてノ ザンブロット分析および32P標識MET0.6プローブによるハイブリダイゼー ションを実施した。核酸導入体7および9は、ZnSO4での誘発前でも相当量 のMET0.6cDNA(〜1.3kbキメラmRNA)を発現する。 実施例3 Y1pZαM核酸導入体での特異的遺伝子の脱メチル化 pZαMの発現は脱メチル化をもたらすことを証明し、さらに特異的遺伝子が 脱メチル化されるか否かを決定するために、HpaII/MspI制限酵素分析 を実施し、続いてサザンブロットおよび特異的遺伝子プローブによるハイブリダ イゼーションを実施した。HpaIIは配列CCGG、CpGジヌクレオチド配 列(当該部位がメチル化されていない場合のみ)を切断し、一方、MspIはメ チル化の状態に関係なく同じ配列を切断する。pZαM発現細胞における特異的 遺伝子のHpaII切断パターンを親Y1またはベクターのみを有する細胞のそ れと比較し、アンチセンス核酸導入体でこの遺伝子が脱メチル化されているか否 かを決定した。ステロイド21−ヒドロキシラーゼ遺伝子C21のメチル化の状 態がまず分析された(Szyfら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:6853-6857(1989 ); Szyfら、Mol.Endocrin.,4:1144-1152(1990))。この遺伝子は副腎皮質で特 異的に発現され低メチル化されているが、Y1細胞で不活化され高メチル化 される(Szyfら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:6853-6857(1989);Szyfら、Mo l.Endocrin.,4:1144-1152(1990))。Y1、pZαM(Bernardsら、Proc.Natl .Acad.Sci.USA,86:6474-6478(1989);Collinsら、J.Exp.Med.,176:1043-1 091(1992))およびpZEM(Bernardsら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:647 4-6478(1989))核酸導入体から調製されたDNAをMspIまたはHpaIIの いずれかで消化し、サザンブロット分析および、C21遺伝子のエンハンサーと プロモーター領域を含む0.36kbXba−BamHIフラグメントによるハ イブリダイゼーションを実施した(このプローブの物理的地図については以下の 文献を参照のこと、Szyfら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:6853-6857(1989) ; Szyfら、Mol.Endocrin.,4:1144-1152(1990))。このプローブは、このプロモ ーター領域が完全に脱メチル化されているとき、0.36kbおよび0.16k bHpaIIフラグメントが検出される(Szyfら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA ,86:6853-6857(1989); Szyfら、Mol.Endocrin.,4:1144-1152(1990))。 このプロモーター領域およびエンハンサー領域は、Y1細胞およびpZEM核 酸導入体で濃密にメチル化されている。対照的に、Y1pZαM核酸導入体は部 分的に脱メチル化されたC21の5’領域を有する。このことは、3.8および 2kbフラグメントの相対的減少、並びに完全に脱メチル化された微かな0.3 6kbのバンドの出現の他、HpaII切断によって0.56および〜1kbの 部分フラグメントが得られるという事実(このエンハンサー領域に対して上流お よび下流部位の部分的低メチル化を示唆する)によって示唆される。 低メチル化がこのエンハンサー領域に限定されるのか、またはC21遺伝子の 遺伝子座全体に広がっているのかを決定するために、同様なHpaII消化およ びサザンブロットトランスファーを、Y1細胞、コントロールpZEM(Bernard sら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:6474-6478(1989))核酸導入体、および3 つのpZαMアンチセンス核酸導入体から抽出したDNAの種々の調製物で実施 した。フィルターを、C21遺伝子本体および3’配列(物理的地図については 以下の文献を参照のこと:Szyfら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:6853-6857 (1989); Szyfら、Mol.Endocrin.,4:1144-1152(1990))を含む3.8kbBam HIフラグメントでハイブリダイズさせた。この領域の完全な脱メチル化によっ て、1対の〜1kb、0.8kbフラグメントおよび0.4kbフラグメントの 他、多数の低分子量フラグメント(0.1−0.2kb)が得られた。23kb より大きい高分子量フラグメントによって示唆されるように、C21遺伝子座は 、コントロールの核酸導入体と同様にY1細胞で濃密にメチル化される。微かな バンドのみが1.9kbの局部的範囲同様、予想された1kbの分子量範囲に存 在し、さらに、1から0.4kbの間の低分子量範囲に新規な部分フラグメント が出現し、このことは、C21遺伝子の3’領域に含まれる多数のHpaII部 位の部分的低メチル化を示唆している(Szyfら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,8 6:6853-6857(1989); Szyfら、Mol.Endocrin.,4:1144-1152(1990))。多数のH paII部分フラグメントによって示唆される脱メチル化パターンは、C21遺 伝子の限定領域におけるメチル化の特異的低下よりむしろ一般的な部分的低メチ ル化と考えられる。 脱メチル化が、Y1細胞で潜在的に発現可能な遺伝子(例えば副腎皮質特異的 C21遺伝子)に限定されるのか(Szyfら、Mol.Endocrin.,4:1144-1152(1990) )、または脱メチル化はゲノム全体に広がっているのかを決定するために、他の 遺伝子、例えば筋肉特異的MyoD遺伝子の他、海馬特異的5HT1Aレセプタ ー遺伝子を分析した。両方の遺伝子が低メチル化された。 特異的低メチル化を受ける可能性がある別の種類の遺伝子には腫瘍サプレッサ 遺伝子が含まれる。この種類の2つの遺伝子(p53および網膜芽腫(RB)で 、これらは両方とも細胞サイクル調節に中心的な役割を果たす腫瘍サプレッサ遺 伝子である)のメチル化の状態を決定した。これら遺伝子産物のいずれか一方の 消失は、細胞サイクルの調節解除および新形成をもたらすことが示された(Berna rdsら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:6474-6478(1989); Donehoweerら、Nat ure,356:215-221(1992))。 PCRによるp53と網膜芽腫(RB)プローブの生成 プライマー選別プログラム(PC Gene)を用いて、マウスp53遺伝子 の5’領域のオリゴプライマーを公表されたゲノム配列(アクセッション番号: XO1235)(Zakut-Houriら、Nature,306:594-597(1983))から選択した。塩 基154−172に対応する5’プライマー(5’TCCGAATCGGTTT CCACCC3’(配列番号:3))および塩基472−495に対応する3’ プライマー(GGAGGATGAGGGCCTGAATGC3’(配列番号:4 ))を、製造元(Amersham Hot tub)の推奨する保持(incubation)条件(1.5 mM MgCl2)を用いて100μgのマウスDNA(C2C12細胞由来) を含む増幅反応混合物に添加し、95℃2分、55℃2分および72℃0.5分 の40サイクルでDNAを増幅させた。反応産物を低温溶融アガロースゲル(BRL )で分離し、予想されるサイズに対応するバンドを切り出し、標準的なプロトコ ルにしたがって抽出した(Ausubelら、分子生物学の最新プロトコル(Current Pro tocols in Molecular Biology)、Wiley & Sons,(1988),ニューヨーク)。 マウスRB遺伝子のゲノム配列はゲンバンク(GenBank)から入手できないので 、ランダムオリゴヌクレオチドプライマー(Boehringer)を用いてスーパースク リプト逆転写酵素(BRL)とともに0.5μgの全マウスRNA(C2C12細胞 由来)から網膜芽腫mRNAを製造元の推奨する条件下で逆転写した。RB配列 は、公表されたcDNA(Bernardsら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:6474- 6478(1989))の塩基2−628に対応するオリゴヌクレオチドを用いて逆転写し たcDNAから増幅させた。用いたオリゴプライマーは、5’GGACTGGG GTGAGGACGG3’(1−18)(配列番号:5)および5’TTTCA GTAGATAACGCACTGCTGG3’(620−610)(配列番号: 6)であった。増幅条件は上記に記載したとおりである。 マウスRBcDNAの5’領域由来の300bpの配列に対するプローブを用 いて、pZαM核酸導入体と同様にコントロールベクターで核酸導入したY1細 胞でこの遺伝子のメチル化のレベルを決定した。HpaIIによるこの領域の切 断によって0.6kbおよび0.1kbのフラグメントが得られた。RB遺伝子 座は、高分子量フラグメントへのプローブのハイブリダイゼーションによって示 されたとおり、コントロール細胞で濃密にメチル化されている。この遺伝子座は 、高分子量マーカーの量が相対的に減少すること、並びに0.6kbおよび0. 15kbフラグメントが部分的に存在することによって示唆されるとおり、pZ αM核酸導入体では部分的に低メチル化されている。 実施例4 最隣接分子分析 DNAメチルトランスフェラーゼ遺伝子に対するアンチセンスRNAの発現が ゲノムのメチル化レベルの一般的低下につながるか否かを決定するために、“最 隣接分子”分析をラジンらの記載(Razinら、Biochemistry & Biology of DNA Me thylation(DNAメチル化の生化学と生物学)、A.Razin & G.L.Cantoni編、Al lan R.Liss,Inc.ニューヨーク(1985))にしたがって〔α−32P〕−dGTP を用いて実施した。この分析は、ジヌクレオチド配列(CpG)内に存在するメ チル化シトシンの百分率を決定することを可能にする。核酸導入体およびコント ロールDNAにDNAアーゼIで切れ込み(ニック、nick)を入れ、DNAポリ メラーゼIを用いて一本鎖ヌクレオチド〔α−32P〕−dGTPとともにニック 翻訳を実施した。3’から導入されたα−32PへとDNAを切断するミクロコッ カスヌクレアーゼを用いて標識されたDNAを消化して3’燐酸モノヌクレオチ ドを得た。dGMPの〔α−32P〕標識5α隣接分子をTLCプレートでクロマ トグラフィーにより分離し、dCMPおよびdCmetMPについて得られたスポ ットをこすり落とし液体シンチレーションで計数した。図2a(サンプルのオー トラジオグラム)およびb(グラフ表示)に示した3組1セットの実験結果は、 コントロール列pZEMと比較したとき、DNAメチル化の全体的レベルの限界 はあるが顕著な低下(核酸導入体#4では12%、#7では22%)がpZαM 構築物発現核酸導入体で生じることが示唆された。 “最隣接分子”分析は以下のように実施した:2μgのDNAを、0.1単位 のDNAアーゼ、2.5μlの32P−α−dGTP(3000Ci/mmol、 アマーシャムから入手)とともに37℃、15分保持し、続いてコーンバーグ( Kornberg)DNAポリメラーゼ(ベーリンガー)を加え、反応物をさらに25分 30℃で保持した。50μlの水を加え、ミクロコンカラム(microcon colum、 Amicon)で最大速度で30秒回転させることによって未取り込みヌクレオチドを 除去した。標識DNA(20μl)を製造元の推奨する緩衝液で37℃10時間 70μgのミクロコッカスヌクレアーゼ(ファルマシア)で消化した。等量の放 射能活性をTLCホスホセルロースプレート(メルク)に添加し、一次元クロマ トグラフィーによって3’モノヌクレオチドを分離した(イソブチル酸:H2O :NH4OHの比は66:33:1)。クロマトグラムはXARフィルム(イー ストマン−コダック)に感光させ、シトシンおよび5−メチルシトシンに対応す るスポットをこすり落とし、β−シンチレーションカウンターで計数した。 実施例5 インビトロ腫瘍形成能アッセー コントロールY1およびY1pZEM細胞が限定的な接触増殖抑制(contact i nhibition)を示し多層細胞巣を形成する一方で、Y1pZαM核酸導入体はより 球形で異なる形態を示し、もっぱら単層状態で増殖する。 DNAメチルトランスフェラーゼに対してアンチセンスの発現が腫瘍形成性潜 在能力の復元をもたらすか否かを決定するために、付着物非依存性態様で増殖す る核酸導入体の能力を調べた。このアッセーは腫瘍形成能のインジケーターと考 えられる(Freedman & Shin,Cell 3:355-359(1974))。Y1pZαM核酸導入体 は、軟寒天中でコロニーを形成する能力、のみならず図3Bに示したようにわず か数個の細胞を含むコロニーを形成する能力もほぼ完全に消失することを明らか にした。軟寒天上の増殖は肉眼観察で定量化し、図3にグラフで表した。これら の実験は、DNAメチルトランスフェラーゼに対するアンチセンスメッセージの 発現によるDNAメチル化の抑制は腫瘍形成能のインビトロでの消失をもたらす ことを明らかにした。 実施例6 インビボ腫瘍形成能アッセー LAF−1同系マウス(6−8週齢雄)の皮下に、Y1pZαM、Y1および Y1pZEM核酸導入体を各々106細胞ずつ注射した。腫瘍の存在については 毎日触診することによってモニターした。直径が1cmより大きい腫瘍をもつマ ウスをCO2で窒息させて殺処分し、腫瘍を切り出しイソチオシアン酸グアニジ ウム中で均質化した。腫瘍をもたないマウスは90日間維持してから殺処分した 。RNAを塩化セシウムによって腫瘍から調製した(Ausubelら、分子生物学の最 新プロトコル、Wiley & Sons,(1988),ニューヨーク)。 腫瘍の存在は触診によって決定した。Y1細胞を注射された全動物が注射後2 から3週間後に腫瘍を形成する一方で、pZαM核酸導入体を注射された動物の 腫瘍形成率は極めて低かった。結果は下記の表Iに示す。 実施例6A ヌードマウス系におけるヒト小型肺癌細胞の腫瘍形成能のインビボ抑制 アンチセンスメッセージの発現によるDNAメチルトランスフェラーゼの抑制 がヒト癌腫の細胞性変換の抑制をもたらすか否かを決定するために、翻訳開始部 位(+155から+481)を含む330bp配列を公表されたヒトDNAメチ ルトランスフェラーゼcDNA配列を用いて上記の実施例3で述べた増幅プロト コルによって増幅させた(アンチセンスプライマーは5’GCAAACAGAA TAAAGAATC3’(配列番号:7)で、センスプライマーは5’GTAT GGTGGTTTGCCTGGT3’(配列番号:8))。この330bp配列 は、マウスアンチセンスについて上記に述べたようにアンチセンスの方向で発現 ベクターpZEMでサブクローニングされた。ヒト小型肺癌細胞株NCIH44 6に、アンチセンスDNAメチルトランスフェラーゼ発現ベクターまたはコント ロールのセンス発現ベクターのいずれかとヒグロマイシン耐性を付与したプラス ミドとを上記の核酸導入プロトコルを用いて同時核酸導入を実施した。ヒグロマ イシン耐性コロニーを選別し、導入アンチセンスの存在は、EcoRIによる消 化、サザンブロットトランスファーおよび0.4kbヒトDNAメチルトランス フェラーゼcDNAプローブによるハイブリダイゼーションによって確認した。 アンチセンスを発現している細胞のゲノムDNAの脱メチル化は、上記および特 異的遺伝子プローブによるハイブリダイゼーションで述べたように最隣接分子分 析(図6)によって確認された。IGF−1増殖因子をコードする遺伝子はアン チセンス核酸導入体で脱メチル化されるがセンスコントロールでは脱メチル化さ れなかった。 DNAメチルトランスフェラーゼに対するアンチセンスの発現が腫瘍形成潜在 能力についての復元をもたらすか否かを決定するために、付着物非依存性態様で 増殖することができる核酸導入体の能力を調べた。アンチセンス核酸導入体は、 軟寒天中でコロニーを形成する能力を失ったが、これはインビトロの腫瘍形成能 の消失を示唆している。 ヌードマウスでの腫瘍増殖は以下のように評価した: 4群のマウスには、pZαM5’ヒトメチルトランスフェラーゼ(0.4kb )アンチセンス発現プラスミドとヒグロマイシン耐性プラスミドを導入した106 個のNCIH446細胞を注射した。 1群のマウスには、pZαM5’ヒトメチルトランスフェラーゼ(0.4kb )センス発現プラスミドとヒグロマイシン耐性プラスミドを導入した106個の NCIH446細胞を注射した。 1群のマウスには、ヒグロマイシン耐性プラスミドを含む106個のNCIH 446細胞を注射した。 1群のマウスには、106個のNCIH446肺細胞株を注射した。 マウスは12週間以上追跡調査した。結果は表IIに示す。これらの結果は、 DNAメチルトランスフェラーゼに対するアンチセンスの発現によってインビボ で腫瘍形成が抑制されたことを示している。 新生血管形成 脈管形成能と細胞株の転移能とは正の関係にあることは多くの証拠によって示 唆されている(Liottaら、Cell,64:327-336(1991))。pZαM核酸導入体から 生じる腫瘍は極めて限定的な新生血管形成を示し、一方、Y1細胞またはコント ロール核酸導入体を注射された動物で形成される腫瘍では脈管形成は強度である 。 Y1pZαM核酸導入体から生じる腫瘍のRNAを分離し、0.6kbアンチ センスメッセージの発現レベルをインビトロの核酸導入体株について観察された ものと比較した。分離RNAでノザンブロット分析および32P標識MET0.6 フラグメントによるハイブリダイゼーションを実施した。その放射能活性をもつ フィルターを取り外し、先に述べたように(Szyfら、Mo.Endocrinol.,4:1144- 1152(1990))18SrRNAに対する32P標識オリゴヌクレオチドプローブで再 度ハイブリダイズさせた。このオートラジオグラムを走査し、MET0.6の発 現レベルを18Sプローブで得られたシグナルに対して決定した。アンチセンス メッセージの発現は腫瘍で顕著に低下した。したがって、DNAメチルトランス フェラーゼに対するアンチセンスメッセージの発現は腫瘍形成と両立しないよう である。明らかに、pZαM核酸導入体を注射した動物で発生する少数の腫瘍は 、インビボの淘汰的圧力下でDNAメチルトランスフェラーゼに対するアンチセ ンス発現を失った復帰変異体に由来するものであった。 実施例7 アポプトシス的細胞消滅プログラムに対する Y1細胞のpZαM発現と血清枯渇との関係 腫瘍細胞は血清に対して限定的な依存生を示し、通常、血清非依存性増殖が可 能である(Barns & Sato,Cell,22:649-655(1980))。血清中に存在する因子は多 くの腫瘍非形成性細胞の生存に必須である。数種の証明によって最近、腫瘍形成 性細胞の生存能の強化はプログラムされた細胞死の抑制と関連することが提唱さ れた。例えば、オンコジーンbcl−2は細胞増殖の刺激因子ではないが、むし ろアポプトシスの抑制を惹起する(Strasserら、Nature,348:331-333(1990))。 腫瘍サプレッサp53はヒト結腸癌由来株でアポプトシスを誘発することができ (Shawら、Proc.Natl.Acad.Sci.,89:4495-4499(1992))、ある種の化学療法 剤は癌細胞でアポプトシスを誘発することが示された(Collinsら、J.Exp.Med. ,176:1043-1091(1992))。 pZαM核酸導入体での観察によって、それらが血清に対して依存性を強めて いること、および血清枯渇条件下では生存能力に限りがあることが明らかにされ た。血清欠乏の影響をpZαM核酸導入体で調べた。pZαM核酸導入体および コントロールY1pZEM核酸導入体(3×105/穴)を6穴プレートの低血 清培養液(1%ウマ血清)に播種し、24時間毎に採取し、トリパンブルー染色 によって生存率について検査した(図6B)。血清枯渇培養液に移した後72時 間までコントロール細胞はほぼ100%の生存率を示し、一方、Y1pZαM細 胞では48時間で生存率が75%まで失われた(図6B)。 Y1pZαM細胞を欠乏培養液(1%ウマ血清)に播種し、24時間間隔で採 取した。血清欠乏条件で48時間後、pZαM核酸導入体は特徴的な180bp のヌクレオソーム間DNAラダー(ladder)を示し、一方、コントロールpZE M核酸導入体はこの時点ではアポプトシスを示さない。 Y1pZαM細胞で24時間血清を欠乏(2%ウマ血清)させ、さらに採取し て以下のように電子顕微鏡で調べた。カコジル酸緩衝液(0.1M)中のグルタ ルアルデヒド(2.5%)で細胞を1時間固定し、さらに1%四酸化オスミウム で固定した。アルコール濃度および酸化プロピレンを高めながらサンプルを脱水 し、その後エポン(Epon)中に包埋した。半薄切切片(1μM)をブロックから ウルトラミクロトームで切り出し、酢酸ウラニルおよびクエン酸鉛で対比染色を 施した。フィリップス410電子顕微鏡(Maysingerら、Neurochem.Intl.,23:1 23-129(1993))を用いてサンプルを調べた。 コントロールY1pZEMおよびY1pZαM核酸導入体の種々の倍率での電 子顕微鏡によって、コントロール細胞は微細で均一な核膜を有するが、一方、p ZαM細胞は、アポプトシスの主要マーカー(Willieら、Histochem.J.,13:681 -692(1981))であるクロマチン凝縮と核周辺へのその移動、クロマチン凝縮、核 の断片化、アポプトシス体(apoptotic body)の形成および細胞の断片化を示した 。これらの実験群は、脱メチル化が腫瘍形成能を抑制する可能なメカニズムは、 プログラムされた細胞死の抑制を排除することによるものであることを提唱する 。 実施例8 この実験では、ヒト小型肺癌細胞(NCIH446)を5μlのリポフェクチ ン試薬(Gibco BRL)およびオリゴ(5μl)とともに1mlの血清非含有培養液 中で約4時間処理した(オリゴ最終濃度=5μM)。続いて培養液を2mlの通 常の培養液と交換し、さらにオリゴを添加して5μMの濃度とした。以後の3日 間、培養液とオリゴを毎日交換した。用いたオリゴは以下のものであった: 34:DW2−34B(アンチセンスホスホジエステル) 5’CATCTGCCATTCCCACTCTA3’(配列番号:9) 35:DW2−35C 34の5’ホスホロチオエート(配列番号:10) 36:DW2−36C(ランダムコントロールホスホジエステル) 5’CTGACTGCCAACTATGAACA3’(配列番号:11) 37:DW2−37D 36の5’ホスホロチオエート(配列番号:12) 細胞はそこそこによく増殖したが、増殖期間を通してオリゴ35で処理した穴 の細胞は他の穴の細胞より少なく、これらの穴の細胞では多くの細胞が浮遊して いた。オリゴ37で処理した穴のいくつかの細胞もまた剥がれた。実験A この実験では、細胞を前の実験よりもっと長く(14日)オリゴの存在下で増 殖させた。最初の処置は5μlのリポフェクチンおよび10μlのオリゴを1m lの培養液中に含んでいた。その後、毎日培養液を交換しオリゴを9日間加えた が(2ml中に10μl)、最後の4日間については浮遊しているが必ずしも死 んでいるわけではない細胞が失われるのを防ぐために、培養液は1度だけ交換し 、オリゴは1日おきに培養液に加えた。 この実験では細胞はゆっくりと増殖を開始した。オリゴで処理した最初の週で は、細胞は極めてまばらのままで、非常に高い比率で細胞は球形および/または 浮遊しているのが認められた。第二の週では、細胞はより元気に増殖し始めたの で、コントロールの穴並びに34および36の穴で細胞凝集塊が出現した。オリ ゴ35で処理した穴ではコントロールの穴より細胞数は定常的に少なく、浮遊細 胞の割合は高かった。さらに、付着したままの35細胞はコントロールよりもっ と細長かった。同様な特徴は37細胞でより軽度に認められた。実験の最後の方 で、コントロール細胞は以前よりももっと細長くみえたが、35細胞よりもその 程度は極めて低かった。34および36の穴は、他のものよりもっと大きな細胞 凝集塊を含んでいた(コントロールよりも)。全体として、35および37の穴 では他の全ての穴より凝集塊の数は少なかった。オリゴ34(アンチセンスホス ホジエステル)は、細胞の形態に影響を与えないようであった。 DNAメチルトランスフェラーゼアンチセンスオリゴヌクレオチドによる処理 がインビトロでの腫瘍形成を抑制するか否かを決定するために、処理細胞の付着 物非依存性態様で増殖する能力を決定した。2組の細胞を分析した:組Aは15 日間処理し、組Bは9日間処理した。細胞の数は播種後18日して肉眼での検査 で求めた。図7に示したように、オリゴ35で処理した細胞はインビトロで付着 物非依存性態様で増殖する能力を消失し、インビトロでの腫瘍形成能抑制を示唆 した。実験B 実験Aの最初の段階で細胞は極めて良好には増殖しなかったので、もっと多く の細胞(80000の代わりに〜150000)を播種して実験を繰り返した。 これらの細胞を1日目にリポフェクチン(5μl)およびオリゴ(10μl)で 処理し、続いて培養液を交換し10μlのオリゴを3日間毎日加え、さらに次の 4日間は10μlのオリゴを毎日加え、培養液はただ1度交換した。 8日間の処理の後、穴36および37の細胞はコントロールの穴の外観と類似 していた。オリゴ35で処理した細胞のみが、増殖がより少なく全体的にコント ロールより凝集の程度が軽いように見えるという点で他のものとは顕著に異なっ ているようであった。さらにまた、オリゴ35で処理した細胞は軟寒天でコロニ ーを形成する能力を失っており、インビトロでの腫瘍形成性の復元を示唆した。用量曲線 : 細胞を異なる用量のオリゴ35(アンチセンスホスホロチオエート)で5日間 処理した:0.5μM、1.5μM、5μM、15μMおよび50μM。 リポフェクチンおよびオリゴによる最初の処理は1mlの培養液中で実施し、 続いて細胞を2mlの培養液に入れた。 オリゴ35による処理は細胞の形態に劇的な変化を生じた。全ての用量で、コ ントロールに対して大きな細胞凝集塊の形成が抑制された。オリゴの濃度が増加 するにつれ、細胞の凝集性は低下しより細長くなった。浮遊細胞の数は増加し、 生存率計測によって明示されたようにその多くは生きていた。 15μMオリゴによる処理で細胞は劇的に細長くなり、細胞凝集塊は認められ なかった(写真参照)。高い割合で細胞は浮遊していたが、生存率は50%を越 えていることが分かった。このことは浮遊細胞の多くはなお生きていることを示 している。 実施例9 アンチセンス技術を用いた腫瘍形成能のインビボ抑制 DNAメチルトランスフェラーゼ発現と腫瘍形成のインビボ抑制が、本発明の アンチセンスオリゴヌクレオチドの哺乳類への投与によって達成できる。例えば 、マウスへの投与は、緩徐な輸液ポンプによって約0.5−3.0nM/時間( 体重1kgにつき20量体のオリゴヌクレオチドが約0.15−1.0mg)の 速度で実施できる。また別に、尾静脈に体重1kg当たりオリゴヌクレオチドを 約1−5mg静脈注射してもよい。約10から21日後、腫瘍を切り出しDNA メチルトランスフェラーゼの発現の他、腫瘍の重さと形態を調べることによって 分析した。コントロールオリゴヌクレオチドで処理したマウスの腫瘍とDNAメ チルトランスフェラーゼレベルを比較することができる。 本発明の特定の実施例は詳述のために本明細書に記載したが、本発明の範囲か ら逸脱することなく種々の修飾を実施することができるということは、前述の記 載から理解されるところであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 フォン ホーフェ エリック アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02181 ウェルズリー レッドウィング ロード 33 (72)発明者 シーフ モーシェ カナダ ケベック エイチ4ダブリュー 2ゼット7 コート セント ルーク メ ーリング 5770

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳類のDNAメチルトランスフェラーゼをコードするmRNAまたは二本 鎖DNAに相補的な、腫瘍形成能抑制アンチセンスオリゴヌクレオチド。 2.該アンチセンスオリゴヌクレオチドが、DNAメチルトランスフェラーゼを コードするmRNAまたは二本鎖DNAのコード配列にアニールする、請求の範 囲第1項の腫瘍形成能抑制オリゴヌクレオチド。 3.該アンチセンスオリゴヌクレオチドが、DNAメチルトランスフェラーゼを コードするmRNAまたは二本鎖DNAの開始または停止配列にアニールする、 請求の範囲第1項の腫瘍形成能抑制アンチセンスオリゴヌクレオチド。 4.該オリゴヌクレオチドが自己安定化されている、請求の範囲第1項の腫瘍形 成能抑制アンチセンスオリゴヌクレオチド。 5.該オリゴヌクレオチドが、メチルホスホノチオエートヌクレオチド間結合、 ホスホロチオエートヌクレオチド間結合、メチルホスホネートヌクレオチド間結 合、ホスホルアミデートヌクレオチド間結合、3’末端キャップまたは3’ヘア ピンループ構造によって安定化される、請求の範囲第4項の腫瘍形成能抑制アン チセンスオリゴヌクレオチド。 6.該オリゴヌクレオチドが、RNアーゼHを活性化させる内部配列を有し、し かもその配列にはRNアーゼHを活性化することができない配列が片側または両 側に隣接している混成ホスフェートバックボーンをもつオリゴヌクレオチドであ る、請求の範囲第1項の腫瘍形成能抑制アンチセンスオリゴヌクレオチド。 7.5’−CATCTGCCATTCCCACTCTA−3’(配列番号:1) の配列を有する請求の範囲第1項の腫瘍形成能抑制アンチセンスオリゴヌクレオ チド。 8.5’−TTGGCATCTGCCATTCCCACTCTA−3’(配列番 号:2)の配列を有する請求の範囲第1項の腫瘍形成能抑制アンチセンスオリゴ ヌクレオチド。 9.腫瘍形成能抑制に有効な量のDNAメチルトランスフェラーゼmRNAに対 して相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドを提供することを含む、腫瘍形 成能を抑制する方法。 10.該オリゴヌクレオチドが、DNAメチルトランスフェラーゼmRNAのコー ド配列にアニールする、請求の範囲第9項の腫瘍形成能を抑制する方法。 11.該オリゴヌクレオチドが、DNAメチルトランスフェラーゼmRNAの開始 または停止配列に結合する、請求の範囲第9項の腫瘍形成能を抑制する方法。 12.該オリゴヌクレオチドが自己安定化されている、請求の範囲第11項の腫瘍 形成能を抑制する方法。 13.該オリゴヌクレオチドが、メチルホスホノチオエートヌクレオチド間結合、 ホスホロチオエートヌクレオチド間結合、メチルホスホネートヌクレオチド間結 合、ホスホルアミデートヌクレオチド間結合、3’末端キャップまたは3’ヘア ピンループ構造によって安定化される、請求の範囲第12項の腫瘍形成能を抑制 する方法。 14.該オリゴヌクレオチドが、RNアーゼHを活性化させる内部配列を有し、し かもその配列にはRNアーゼHを活性化することができない配列が片側または両 側に隣接している混成ホスフェートバックボーンをもつオリゴヌクレオチドであ る、請求の範囲第9項の腫瘍形成能を抑制する方法。 15.腫瘍形成能抑制に有効な量のDNAメチルトランスフェラーゼmRNAに対 して相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドを提供することを含む、腫瘍形成 能を抑制する方法。 16.該オリゴヌクレオチドが、5’−CATCTGCCATTCCCACTCT A−3’(配列番号:1)の配列を有する請求の範囲第9項の方法。 17.該オリゴヌクレオチドが、5’−TTGGCATCTGCCATTCCCA CTCTA−3’(配列番号:2)の配列を有する請求の範囲第9項の方法。 18.腫瘍形成能抑制に有効な量のアンチセンスオリゴヌクレオチドを含む医薬組 成物。 19.該オリゴヌクレオチドが、DNAメチルトランスフェラーゼmRNAのコー ド配列にアニールする、請求の範囲第15項の医薬組成物。 20.5’−TTGGCATCTGCCATTCCCACTCTA−3’(配列番 号:2)の配列を有する請求の範囲第16項の医薬組成物。 21.5’−CATCTGCCATTCCCACTCTA−3’(配列番号:1) の配列を有する請求の範囲第16項の医薬組成物。
JP7515713A 1993-12-01 1994-11-30 腫瘍形成能抑制活性を有するアンチセンスオリゴヌクレオチド Pending JPH09511125A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/161,673 1993-12-01
US08/161,673 US5578716A (en) 1993-12-01 1993-12-01 DNA methyltransferase antisense oligonucleotides
PCT/US1994/013685 WO1995015378A1 (en) 1993-12-01 1994-11-30 Antisense oligonucleotides having tumorigenicity-inhibiting activity

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09511125A true JPH09511125A (ja) 1997-11-11

Family

ID=22582230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7515713A Pending JPH09511125A (ja) 1993-12-01 1994-11-30 腫瘍形成能抑制活性を有するアンチセンスオリゴヌクレオチド

Country Status (10)

Country Link
US (3) US5578716A (ja)
EP (1) EP0731835B1 (ja)
JP (1) JPH09511125A (ja)
AT (1) ATE221914T1 (ja)
CA (1) CA2177732C (ja)
DE (1) DE69431164T2 (ja)
DK (1) DK0731835T3 (ja)
ES (1) ES2180622T3 (ja)
PT (1) PT731835E (ja)
WO (1) WO1995015378A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198425A (ja) * 2012-03-24 2013-10-03 Kanagawa Univ オリゴヌクレオチドの製造方法

Families Citing this family (99)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE178939T1 (de) * 1993-11-30 1999-04-15 Univ Mcgill Dna methyltransferase inhibierung
US6645943B1 (en) * 1994-10-25 2003-11-11 Hybridon, Inc. Method of down-regulating gene expression
US6608035B1 (en) 1994-10-25 2003-08-19 Hybridon, Inc. Method of down-regulating gene expression
US7074768B2 (en) 1995-08-17 2006-07-11 Idera Pharmaceuticals, Inc. Modified protein kinase A-specific oligonucleotides and methods of their use
EP0914324B1 (en) * 1996-05-22 2001-12-05 McGILL UNIVERSITY Specific inhibitors of dna methyltransferase enzyme
US6268137B1 (en) 1996-05-22 2001-07-31 Methylgene, Inc. Specific inhibitors of DNA methyl transferase
AU6592496A (en) * 1996-07-22 1998-02-10 Hybridon, Inc. Compositions and methods for treating specific gene expression-related diseases and disorders in humans
EP0985035A2 (en) 1997-05-30 2000-03-15 McGILL UNIVERSITY Dna methyltransferase genomic sequences and antisense oligonucleotides
US6020318A (en) * 1997-05-30 2000-02-01 Methylgene, Inc. DNA methyltransferase genomic sequences and antisense oligonucleotides
DE69829984D1 (de) * 1997-08-29 2005-06-02 Univ California Modulatoren der cytosin-5-methyl-transferase und verfahren zu ihrer verwendung
US7138384B1 (en) * 1997-08-29 2006-11-21 The Regents Of The University Of California Modulators of DNA cytosine-5 methyltransferase and methods for use thereof
US6506559B1 (en) * 1997-12-23 2003-01-14 Carnegie Institute Of Washington Genetic inhibition by double-stranded RNA
US6066625A (en) * 1998-02-03 2000-05-23 Methylgene, Inc. Optimized antisense oligonucleotides complementary to DNA methyltransferase sequences
AUPP249298A0 (en) * 1998-03-20 1998-04-23 Ag-Gene Australia Limited Synthetic genes and genetic constructs comprising same I
WO1999049029A1 (en) 1998-03-20 1999-09-30 Benitec Australia Ltd Control of gene expression
US7368551B2 (en) 1998-06-25 2008-05-06 The General Hospital Corporation De novo DNA cytosine methyltransferase genes, polypeptides and uses thereof
US7342108B2 (en) * 1998-06-25 2008-03-11 The General Hospital Corporation De novo DNA cytosine methyltransferase genes, polypeptides and uses thereof
WO2000012698A1 (en) * 1998-08-31 2000-03-09 Astrazeneca Ab Human deltex-like gene zdx
US6953783B1 (en) * 1998-10-19 2005-10-11 Methylgene, Inc. Modulation of gene expression by combination therapy
PT1129064E (pt) 1998-11-12 2008-01-31 Invitrogen Corp Reagentes de transfecção
EP1147204A1 (en) * 1999-01-28 2001-10-24 Medical College Of Georgia Research Institute, Inc. Composition and method for in vivo and in vitro attenuation of gene expression using double stranded rna
WO2000063364A2 (en) * 1999-04-21 2000-10-26 American Home Products Corporation Methods and compositions for inhibiting the function of polynucleotide sequences
US20040138168A1 (en) * 1999-04-21 2004-07-15 Wyeth Methods and compositions for inhibiting the function of polynucleotide sequences
US20030078216A1 (en) * 1999-05-03 2003-04-24 Macleod A. Robert Inhibition of histone deactylase
US6423885B1 (en) 1999-08-13 2002-07-23 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organization (Csiro) Methods for obtaining modified phenotypes in plant cells
EP1130120A3 (en) * 2000-01-26 2004-02-04 Nisshinbo Industries, Inc. Method for separating and collecting nucleic acids
JP2003527856A (ja) * 2000-03-17 2003-09-24 ベニテック オーストラリア リミテッド 遺伝子のサイレンシング
EP1438404A2 (en) 2000-03-24 2004-07-21 Methylgene, Inc. Inhibition of specific histone deacetylase isoforms
NZ553687A (en) 2000-03-30 2010-03-26 Whitehead Biomedical Inst RNA sequence-specific mediators of RNA interference
US20040006036A1 (en) * 2000-04-12 2004-01-08 Gmr, A Delaware Corporation Silencing transcription by methylation
US8568766B2 (en) 2000-08-24 2013-10-29 Gattadahalli M. Anantharamaiah Peptides and peptide mimetics to treat pathologies associated with eye disease
EP1326892A2 (en) 2000-10-12 2003-07-16 University of Rochester Compositions that inhibit proliferation of cancer cells
CA2427068A1 (en) * 2000-10-27 2002-05-02 Invitrogen Corporation Method for introducing antisense oligonucleotides into eucaryotic cells
DE60130583T3 (de) * 2000-12-01 2018-03-22 Europäisches Laboratorium für Molekularbiologie Kleine rns moleküle, die rns-interferenz vermitteln
CA2369944A1 (en) * 2001-01-31 2002-07-31 Nucleonics Inc. Use of post-transcriptional gene silencing for identifying nucleic acid sequences that modulate the function of a cell
AU2002309585B2 (en) * 2001-04-20 2008-01-31 Wyeth Heterocyclylalkoxy-, -alkylthio- and -alkylaminobenzazole derivatives as 5-hydroxytryptamine-6 ligands
IL158445A0 (en) * 2001-04-20 2004-05-12 Wyeth Corp Heterocyclyloxy-, -thioxy-and-aminobenzazole derivatives as 5-hydroxytryptamine-6 ligands
DE10296800T5 (de) * 2001-05-11 2004-04-22 Methylgene, Inc., Saint-Laurent Inhibitoren von Isoformen der DNA Methyltransferase
US20040266718A1 (en) * 2001-08-06 2004-12-30 Zuomei Li Inhibition of specific histone deacetylase isoforms
MXPA04007586A (es) 2002-02-06 2005-06-08 Vicor Technologies Inc Moleculas anti-infarto.
EP1534729A2 (en) * 2002-02-26 2005-06-01 University of Utah Research Foundation Variants of nedd4l associated with hypertension and viral budding
US20050287648A1 (en) 2002-08-05 2005-12-29 University Of Rochester Protein Transducing Domain/Deaminase Chimeric Proteins, Related Compounds, and Uses Thereof
ITMI20031714A1 (it) * 2003-09-05 2005-03-06 Gentium Spa Formazioni ad azione antitumorale.
US7855323B2 (en) * 2004-02-10 2010-12-21 Monsanto Technology Llc Recombinant DNA for gene suppression
EP1574499A1 (en) * 2004-03-08 2005-09-14 DKFZ Deutsches Krebsforschungszentrum Inhibitors of DNA methylation in tumor cells
CA2564868C (en) * 2004-04-28 2013-11-26 Molecules For Health, Inc. Methods for treating or preventing restenosis and other vascular proliferative disorders
CN101128588A (zh) 2004-08-11 2008-02-20 孟山都技术有限公司 转基因玉米种子中增强的玉米醇溶蛋白减少
MX2007008065A (es) * 2004-12-30 2008-03-04 Todd M Hauser Composiciones y metodos para modular la expresion genica usando oligonucleotidos autoprotegidos.
KR20070121001A (ko) * 2005-03-03 2007-12-26 젠티엄 에스피에이 신혈관 형성-의존성 종양 치료용 약학적 제제
DE202005004135U1 (de) * 2005-03-11 2005-05-19 Klocke Verpackungs-Service Gmbh Mehrkomponentenverpackung mit Applikator
IL296666A (en) 2005-03-23 2022-11-01 Genmab As Antibodies against 38cd for the treatment of multiple myeloma
US7476733B2 (en) 2005-03-25 2009-01-13 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Development of a real-time PCR assay for detection of pneumococcal DNA and diagnosis of pneumococccal disease
US20060252723A1 (en) * 2005-04-01 2006-11-09 Methylgene, Inc. The Cleveland Clinic Foundation Combined therapy utilizing reduction of DNA methyltransferase expression and/or activity and interferon
CN101796055B (zh) * 2005-05-20 2013-09-04 梅特希尔基因公司 Vegf受体和hgf受体信号的抑制剂
US8080534B2 (en) 2005-10-14 2011-12-20 Phigenix, Inc Targeting PAX2 for the treatment of breast cancer
EP2392647A1 (en) 2005-10-14 2011-12-07 MUSC Foundation For Research Development Targeting PAX2 for the induction of DEFB1-mediated tumor immunity and cancer therapy
US20080064718A1 (en) * 2006-03-22 2008-03-13 Saavedra Oscar M Inhibitors of protein tyrosine kinase activity
US20080004273A1 (en) * 2006-05-30 2008-01-03 Stephane Raeppel Inhibitors of protein tyrosine kinase activity
EP1872787A1 (en) * 2006-06-27 2008-01-02 Gentium S.p.A. Use of defibrotide for the inhibition of heparanase
US20100190689A1 (en) 2006-09-21 2010-07-29 University Of Rochester Compositions and methods related to protein displacement therapy for myotonic distrophy
US20080255155A1 (en) * 2006-10-18 2008-10-16 Stephane Raeppel Kinase inhibitors and uses thereof
US8999317B2 (en) 2006-11-01 2015-04-07 University Of Rochester Methods and compositions related to the structure and function of APOBEC3G
CN101600451A (zh) 2006-12-11 2009-12-09 犹他大学研究基金会 用于治疗病理性血管生成和血管通透性的组合物和方法
EP1982722A1 (en) * 2007-04-16 2008-10-22 Gentium S.p.A. Use of oligotide for the treatment of renal diseases
US9526707B2 (en) * 2007-08-13 2016-12-27 Howard L. Elford Methods for treating or preventing neuroinflammation or autoimmune diseases
JP2010538005A (ja) 2007-08-28 2010-12-09 ユーエービー リサーチ ファウンデーション 合成アポリポ蛋白質e模倣ポリペプチドおよび使用方法
CA2697957A1 (en) 2007-08-28 2009-03-12 Uab Research Foundation Synthetic apolipoprotein e mimicking polypeptides and methods of use
WO2010070380A2 (en) 2007-12-03 2010-06-24 The Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary, Department Of Health Of Human Services, National Institutes Of Health Doc1 compositions and methods for treating cancer
EP2103689A1 (en) * 2008-03-19 2009-09-23 Gentium S.p.A. Synthetic phosphodiester oligonucleotides and therapeutical uses thereof
US20110262395A1 (en) 2008-05-08 2011-10-27 University Of Utah Research Foundation Sensory receptors for chronic fatigue and pain and uses thereof
WO2010027641A2 (en) * 2008-08-15 2010-03-11 Georgetown University Na channels, disease, and related assays and compositions
EP2340244A4 (en) 2008-10-14 2012-07-25 Ning Xi COMPOUNDS AND APPLICATION PROCEDURES
EP2370080A1 (en) 2008-12-02 2011-10-05 University of Utah Research Foundation Pde1 as a target therapeutic in heart disease
US20110060000A1 (en) 2009-09-10 2011-03-10 Maurizio Grimaldi Acridine analogs in the treatment of gliomas
US20110207789A1 (en) 2010-02-19 2011-08-25 Ye Fang Methods related to casein kinase ii (ck2) inhibitors and the use of purinosome-disrupting ck2 inhibitors for anti-cancer therapy agents
PL2580243T3 (pl) 2010-06-09 2020-05-18 Genmab A/S Przeciwciała przeciwko ludzkiemu CD38
EP2637672B1 (en) 2010-11-12 2018-08-22 Gentium S.r.l. Defibrotide for use in prophylaxis and/or treatment of graft versus host disease (gvhd).
CA2820709C (en) 2011-02-28 2016-02-16 Sunshine Lake Pharma Co., Ltd. Substituted quinoline compounds and methods of use
KR101948243B1 (ko) 2012-06-22 2019-05-21 젠티엄 에스알엘 디파이브로타이드의 생물학적 활성 측정을 위한 유우글로불린에 기초한 방법
US8969388B1 (en) 2012-07-28 2015-03-03 Sunshine Lake Pharma Co., Ltd. Substituted pyrazolone compounds and methods of use
TWI574962B (zh) 2012-11-14 2017-03-21 加拓科學公司 作爲pi3激酶調節劑的芳雜環化合物及其使用方法和用途
WO2014093688A1 (en) 2012-12-12 2014-06-19 1Massachusetts Institute Of Technology Compositions and methods for functional nucleic acid delivery
KR102148681B1 (ko) 2013-02-21 2020-08-27 칼리토르 사이언시즈, 엘엘씨 Pi3 키나제 모듈레이터로서의 헤테로방향족 화합물
US10441637B2 (en) 2013-11-21 2019-10-15 Sena Research, Inc. Methods for structural determination of selenium derivatized nucleic acid complexes
EP3169310A1 (en) 2014-07-15 2017-05-24 Life Technologies Corporation Compositions with lipid aggregates and methods for efficient delivery of molecules to cells
AU2015298263B2 (en) 2014-07-31 2020-05-14 Anji Pharmaceuticals, Inc. ApoE mimetic peptides and higher potency to clear plasma cholesterol
EP3026122A1 (en) 2014-11-27 2016-06-01 Gentium S.p.A. Cellular-based method for determining the potency of defibrotide
AU2016343517B2 (en) 2015-10-19 2020-04-30 Sunshine Lake Pharma Co., Ltd. A salt of EGFR inhibitor, crystalline form and uses thereof
JP7556688B2 (ja) 2016-07-28 2024-09-26 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド Gpr156変異体及びその使用
AU2017306422A1 (en) 2016-08-03 2019-01-31 H. Lee Moffitt Cancer Center And Research Institute, Inc. TLR9 targeted therapeutics
JP7458785B2 (ja) 2017-01-23 2024-04-01 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド ヒドロキシステロイド17-βデヒドロゲナーゼ13(HSD17B13)バリアント及びその使用
FI3635102T3 (fi) 2017-06-05 2025-10-28 Regeneron Pharma B4GALT1-variantteja ja niiden käyttöjä
FI3679158T3 (fi) 2017-09-06 2025-06-18 Regeneron Pharma Yksittäisimmunoglobuliini-interleukiini-1-reseptoriin liittyvän proteiinin (SIGIRR) variantteja ja niiden käyttöjä
CA3074682A1 (en) 2017-09-07 2019-03-14 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Solute carrier family 14 member 1 (slc14a1) variants and uses thereof
WO2019051355A1 (en) 2017-09-08 2019-03-14 Ohio State Innovation Foundation NEW MICROARN INHIBITOR THERAPY FOR SYSTEMIC LUPUS ERYTHEMATOSUS
JP7434151B2 (ja) 2017-10-11 2024-02-20 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド Pnpla3 i148mの変異を発現している患者の肝疾患の治療におけるhsd17b13の阻害
SG11202002822XA (en) 2017-10-16 2020-04-29 Regeneron Pharma Cornulin (crnn) variants and uses thereof
EP3994125B1 (en) 2019-07-02 2025-12-24 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Modulators of hsd17b13 and methods of use thereof
WO2024173343A1 (en) 2023-02-14 2024-08-22 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Compounds targeting hydroxysteroid 17-beta dehydrogenase (hsd17b) and uses thereof

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0506944A4 (en) * 1990-10-23 1994-08-17 Hope City Mechanism based inhibitors of dna methyltransferase
CA2108144A1 (en) * 1991-03-06 1992-09-07 Jack A. Roth Methods and compositions for the selective inhibition of gene expression

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198425A (ja) * 2012-03-24 2013-10-03 Kanagawa Univ オリゴヌクレオチドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69431164T2 (de) 2003-05-08
DE69431164D1 (de) 2002-09-12
AU1296195A (en) 1995-06-19
EP0731835B1 (en) 2002-08-07
ATE221914T1 (de) 2002-08-15
CA2177732C (en) 2004-04-27
US5919772A (en) 1999-07-06
US5578716A (en) 1996-11-26
ES2180622T3 (es) 2003-02-16
EP0731835A1 (en) 1996-09-18
DK0731835T3 (da) 2002-10-28
PT731835E (pt) 2002-11-29
US6054439A (en) 2000-04-25
CA2177732A1 (en) 1995-06-08
AU700264B2 (en) 1998-12-24
WO1995015378A1 (en) 1995-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09511125A (ja) 腫瘍形成能抑制活性を有するアンチセンスオリゴヌクレオチド
Shea et al. Synthesis, hybridization properties and antiviral activity of lipid-oligodeoxynucleotide conjugates
JPH09506253A (ja) Dnaメチルトランスフェラーゼの阻害
JP5805088B2 (ja) 遺伝子発現を阻害する組成物およびその使用
US20100092486A1 (en) Modulation of myeloid differentation primary response gene 88 (myd88) expression by antisense oligonucleotides
JP2003524637A (ja) Lna修飾オリゴヌクレオチドの治療上の使用
CA2732802A1 (en) Modulation of toll-like receptor 8 expression by antisense oligonucleotides
JP2003505080A (ja) ヒトeg5の発現を阻害するためのオリゴヌクレオチド
AU2009276743A1 (en) Modulation of Toll-Like Receptor 9 expression by antisense oligonucleotides
AU2009279857A1 (en) Modulation of toll-like receptor 3 expression by antisense oligonucleotides
KR20110081336A (ko) 안티센스 올리고누클레오티드에 의한 toll―유사 수용체 2 발현의 조절
WO1991018625A1 (en) Ribozyme mediated reversal of transformation by cleavage of the hras oncogene rna
KR20110081337A (ko) 안티센스 올리고누클레오티드에 의한 toll―유사 수용체 4 발현의 조절
JP2002512508A (ja) Dnaメチルトランスフェラーゼゲノミック配列およびアンチセンスオリゴヌクレオチド
KR20110039381A (ko) 안티센스 올리고누클레오티드에 의한 톨-유사 수용체 7 발현의 조절
JP2003505517A (ja) 接合体ならびにそれらの製造方法および生体膜を横切り分子を輸送するためのそれらの使用
KR20110081338A (ko) 안티센스 올리고누클레오티드에 의한 toll―유사 수용체 5 발현의 조절
US5789248A (en) CAPL-specific oligonucleotides and method of inhibiting metastatic cancer
AU700264C (en) Antisense oligonucleotides having tumorigenicity-inhibiting activity
JP2002517177A (ja) オリゴヌクレオチドの経胎盤デリバリー
US20020156032A1 (en) Inhibition of DNA methyltransferase
WO2019103578A1 (ko) 올리고뉴클레오티드 및 이를 포함하는 암의 예방 또는 치료용 약학적 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060703

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061003