JPH09511305A - 複数の孔付きの新規のディスク部材を有する燃料噴射装置 - Google Patents

複数の孔付きの新規のディスク部材を有する燃料噴射装置

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JPH09511305A JP7525746A JP52574695A JPH09511305A JP H09511305 A JPH09511305 A JP H09511305A JP 7525746 A JP7525746 A JP 7525746A JP 52574695 A JP52574695 A JP 52574695A JP H09511305 A JPH09511305 A JP H09511305A
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Abstract

(57)【要約】 重ねられた複数の孔付きディスク部材(26a,26b)が協働して室(46)を形成しており、燃料が、該室(46)を強制的に貫通させられて、弁座(20)からノズル(16)へと流れるようになっている。一方の孔付きディスク部材に設けられた、室に燃料流を通す孔(48)は比較的大きくて、主に、乱流を形成する機能を実施する。これに対して、他方の孔付きディスク部材に設けられた、室に燃料流を通す孔(50)は比較的小さくて、主に、計量と目標定めの機能を実施する。従って、乱流形成の機能と計量の機能とは、互いに分離されている。ある構成では、少なくとも1つの別の孔付きディスク部材が、前記2つの孔付きディスク部材の間に挟まれていて、室を1つ以上の小さな室部分に仕切っている。しかし、これらの室部分間の燃料連絡は維持される。追加された孔付きディスク部材は、乱流形成機能又はより良好な計量・目標定めの機能のうちの一方又は両方の機能に貢献する。ある構成では、全ての孔が等しいので、それぞれが乱流形成、計量、及び目標定めに貢献する。

Description

【発明の詳細な説明】 複数の孔付きの新規のディスク部材を有する 燃料噴射装置 発明の分野 本発明は、燃料を内燃機関に噴射する燃料噴射装置と、特により良い燃料霧化 を実現することによって、噴射された燃料の特性を改善する複数の孔付きの新規 のディスク部材とに関する。 発明の背景と概要 目標となる基準、特に排気管の排気に関する基準を満たすために内燃機関の燃 焼室内における燃焼過程を改善するためには、一般的には、液体の燃料が可能な 限り微細に霧化されるべきであるとされている。この目的のために、多くの種々 の手段、例えば加熱付属装置及び空気補助付属装置(air assist a ttachments)が提案された。このような付属装置は、当然ながら、燃 料噴射装置部分だけでなく、しばしば燃料噴射装置への導入部にも付加的な部材 を必要とする。必然的に、コストと複雑さが加えられる。従って、燃料霧化を改 善するための、燃料噴射装置自体における厳密に機械的な手段が、好ましい解決 策であろう。本発明は、このような手段に関する。しかし、本発明の原理を具現 化する燃料噴射装置は、上 記のような付属物と組み合わせて利用されることも考えられる。 通常、燃料噴射装置は、層流の液体をその計量装置に送るために設定されてい る。これにより、燃料噴射装置から流出する明確に規定された流れが得られるが 、大きい滴サイズ及び少ない量の霧化になってしまうこともある。霧化を改善す るためのある従来技術では、計量装置の上流側に乱流を形成して、燃料に角運動 量を与え、これにより計量装置において燃料がより良く分散するようになってい る。 燃料霧化を改善するための厳密に機械的な手段の従来の形態は、米国特許第4 628576号明細書、同4647013号明細書、同4756508号明細書 、同4808260号明細書、同4826131号明細書、同4907748号 明細書、同4934653号明細書、同5286002号明細書を含む多くの特 許に見られる。一般的に挙げられる米国特許第4934653号明細書は、互い に重ねられた、平らな2つの孔付きディスク部材を開示している。これらの孔付 きディスク部材はステンレス鋼であり、機械的な金属加工法によって製造されて いる。その他の多くの特許の装置は、シリコン構造物を有しており、シリコン構 造物は、一般的にシリコン微細加工技術によって製造されている。読者は、シリ コン微細加工された装置が、弁機構自体に統合されていることに気づくだろう。 これに対して米国特許第4934653号明細書の場合のような燃料噴射装置に は、孔付きディスク部材は統合されておらず、弁座の下流側で、燃料を燃料噴射 装置から噴射するノズルの丁度手前に配置されている。シリコン微細加工された 構造物の製造は、相当精巧な、ひいてはコスト高の製法技術及び設備を必要とす る。更に、シリコン微細加工された構造物の寸法設定及び誤差は幾分重要である 。しかし、あるシリコン微細加工構造が、より厳しい基準を満たす燃料霧化を提 供することができることは認められている。しかし、一定のエンジン状態下にお いて、燃料噴射装置のサック容量(sac volume)が増大することに起 因して、計量されずに供給される燃料が多くなるという不利点を有している。こ の燃料は、適当に計量されずに噴射されると、排気問題を引き起こす可能性があ る。上述のような観点から、燃料噴射装置が、サック容量を増大させず且つ前記 のようなシリコン微細加工構造物を製造するために必要とされるような微細加工 技術を使用する必要のない金属製の孔付きディスク、例えばステンレス鋼ディス クを使用することによって、燃料霧化を所望通りに改善することができると、極 めて有利であると思われる。このような金属製の孔付きディスクは、米国特許第 4934653号明細書において孔付きディスクを製造するために利用されるよ うな金属加工技術によって製造され、同様の利点が、 本発明において得られる。 従って包括的な観点から、本発明は、次のような燃料噴射装置に関する。即ち 、内燃機関に燃料を噴射するための燃料噴射装置であって、本体が設けられてお り、燃料通路が設けられており、該燃料通路が、本体を貫通して、燃料を噴射す るノズルまで延びており、弁座が設けられており、該弁座が開口を制限していて 且つ本体の内部で燃料通路内に配置されており、電気的に操作される機構が設け られており、該機構が弁部材を有しており、該弁部材が、弁座に設けられた隣接 する開口を開閉するために弁座に着座したり弁座から離れたりすることによって 、燃料通路を開閉して燃料を流過させるために弁座に対して往復運動させられる ようになっており、孔付きディスク手段が、燃料通路内で弁座とノズルとの間に 配置されている形式のものにおいて、前記孔付きディスク手段が、2つの孔付き ディスク部材を有しており、これらの孔付きディスク部材が、互いの周面が隣接 し合うように互いに向き合って重ねられていて、且つこれらの孔付きディスク部 材の中央範囲が、協働してこれらの孔付きディスク部材の間に壁に囲まれた室を 規定するように形成されており、各孔付きディスク部材が、室の壁を貫通して延 びる少なくとも1つの貫通孔を有しており、該貫通孔が、室と燃料通路との間の 燃料の連絡を可能にして、弁座開口を貫通した燃料が、ノズルから噴射される前 に室を通過するようになっており、集合的に、前記貫通孔が乱流形成、計量、及 び目標定めの機能を実施するようになっており、個々の貫通孔が、前記機能のう ちの主に1つだけを実施するか、又は前記機能のうちの2つ又はそれ以上の機能 を組み合わせて実施するようになっていることを特徴とする、複数の孔付きの新 規のディスク部材を有する燃料噴射装置である。 この包括的な観点内で、燃料噴射装置は、更に次のように特徴付けられる。即 ち、本発明のある構成では、一方の孔付きディスク部材に設けられた前記の少な くとも1つの貫通孔が、このような貫通孔を複数包含しており、他方の孔付きデ ィスク部材に設けられた少なくとも1つの貫通孔が、このような貫通孔を複数包 含している。更に、一方の孔付きディスク部材に設けられた各貫通孔の流過範囲 が、他方の孔付きディスク部材に設けられた各貫通孔の流過範囲よりも大きい。 更に、本発明のある構成では、一方の孔付きディスク部材に設けられた少なくと も1つの貫通孔の流過範囲が、他方の孔付きディスク部材に設けられた少なくと も1つの貫通孔の流過範囲よりも大きい。更に、ある構成においては、前記の一 方の孔付きディスク部材は、他方の孔付きディスク部材の上流側に設けられてお り、また別の構成においては、前記の他方の孔付きディスク部材が、前記の一方 の孔付きディスク部材の上流側に設けられている。更に、本発明のある構成では 、一方の孔付きディスク部材の中央範囲は平らであるが、別の孔付きディスク部 材の中央範囲は平らでない。更に、本発明のある構成では、中央範囲が平らな孔 付きディスク部材は、他方の孔付きディスク部材の上流側に配置されているが、 別の構成では、他方の孔付きディスク部材の下流側に配置されている。更に、本 発明のある構成では、第3の孔付きディスク部材が、第1の孔付きディスク部材 と第2の孔付きディスク部材との間に挟まれて配置されて室を2つの部分に仕切 っていて、且つ第3の孔付きディスク部材自体の少なくとも1つの貫通孔を有し ていて、この貫通孔により、室の2つの部分の間を燃料が連絡することを可能に している。更に、本発明のある構成では、一方の孔付きディスク部材に設けられ た少なくとも1つの貫通孔が、主に乱流を形成するように構成され配置されてお り、他方の孔付きディスク部材に設けられた少なくとも1つの貫通孔が、主に流 れを計量するようになっており、更に、ある構成では、上流側の孔付きディスク 部材が主に流れを計量し、下流側の孔付きディスク部材が主に乱流を形成するよ うになっており、別の構成では、下流側の孔付きディスク部材が主に流れを計量 し、上流側の孔付きディスク部材が主に乱流を形成する。燃料噴射装置のノズル から間隔をおいた目標への噴射燃料の目標定めは、大抵は主に下流側の孔付きデ ィスク部材によって行われるが、上流側の孔付きディ スク部材が、特定のディスク及び孔の形状に応じて目標定めに幾らかの影響を与 えることも可能である。 上記の、そして更なる観点、特徴、及び利点は、以下に詳細に説明した本発明 の現在の有利な構成中に認められる。以下に説明した有利な構成には、本発明を 実施するための目下の最良の形式を示す図面が添付されている。 図面の簡単な説明 第1図は、第1実施例による孔付きディスク手段を有する燃料噴射装置のノズ ル付近を断片的に示す縦断面図である。 第2図は、第2実施例を示す図である。 第3図は、第3実施例を示す図である。 第4図は、第4実施例を示す図である。 第5図は、第5実施例を示す図である。 第6図は、第6実施例を示す図である。 第7図は、第7実施例を示す図である。 第8図は、第8実施例を示す図である。 第9図は、第9実施例を示す図である。 第10図は、第10実施例を示す図である。 第11図は、第11実施例を示す図である。 第12図は、第12実施例を示す図である。 第13図は、第13実施例を第1図と同様に見た図である。 第14図は、第13図の矢印14の方向で見た端部 の図である。 有利な実施例の説明 燃料噴射装置10は本体12を有しており、本体12は燃料通路14を有して おり、燃料通路14は、燃料を噴射するノズル16まで延びている。環状の弁座 部材18は、本体12の内部で燃料通路14内に配置されていて、弁座20を有 している。弁座20は、中央の円形の孔22に向かう燃料流の方向で円錐台形に テーパしている。本体12の、ノズル16に近い方の端部は、図示のように、組 付けに関連して弁座部材18とニードル案内部材24と孔付きディスク手段26 と環状の支持部材28とを受容して保持するように構成されている。従ってニー ドル案内部材24と弁座部材18と孔付きディスク手段26と支持部材28とは 、本体12の内側の肩部32と曲げ部34との間に確実に保持されたスタックを 形成していると見なしてよい。この曲げ部34は、スタックが本体12に挿入さ れた後で、図示のように形成される。スタックは、弁座部材18の周囲の、本体 12の壁表面に対する液密性を得るために、図示のO−リングのシール36又は 図示しない金属対金属のシールのような手段を有している。従って、燃料通路1 4の内部の燃料の、弁座部材18と本体12の壁表面との間の空隙に進入するこ とによる漏れが回避される。ニードル38は丸くされた先端を有しており、この 先端は、弁座20に載置さ れて孔22を閉鎖している状態で図示されている。ニードル案内部材24は、ニ ードル38の軸方向の往復運動を案内するための中央の円形の貫通孔40と、燃 料がニードル案内部材24を貫通するための数個の別の貫通孔42とを有してい る。ニードル38は、一般的にソレノイドとアーマチュアとバイアスばねとを有 した、汎用の電気的に作動される駆動機構(図示せず)を用いて軸方向で往復運 動させられる。ソレノイドが励磁されると、プロセス中にソレノイドはアーマチ ュアを引き付け、バイアスばねを一層圧縮しながらニードル38を弁座20から 離し、これにより、燃料を流すための燃料通路14が開かれる。ソレノイドが励 磁されていないときには、バイアスばねがニードル38を弁座20に押しつける ので、これにより、燃料を流すための燃料通路14が閉じられる。 孔付きディスク手段26は第1の孔付きディスク部材26aと第2の孔付きデ ィスク部材26bとを有している。各孔付きディスク部材26a,26bは、適 当な金属、例えばステンレス鋼から、孔付きディスクの製造で使用される金属加 工技術を用いて製造される。有利には、これらの技術は、シリコン加工で用いら れる微細加工技術以外、例えば機械的なスタンピング、打抜き成形、又はコイニ ングでよい。レーザ加工技術も、ステンレス鋼のような金属で使用することがで きる。孔付きディスク部材26bは完全に平らである 。しかし孔付きディスク部材26aは、完全に平らでなく、孔付きディスク部材 26bの対応する外縁部に接触する外縁部だけが平らである。孔付きディスク部 材26aの中央範囲がドーム部44を有しているので、2つの孔付きディスク部 材26a,26bは協働して、両孔付きディスク部材26a,26bの間にほぼ 半球状の壁を有する室46を形成している。ドーム部44は数個の貫通孔48を 有しており、孔付きディスク部材26bの中央範囲も数個の貫通孔50を有して いる。これらの貫通孔48,50は、室46に、燃料通路14の燃料流を連絡さ せるので、燃料は、弁座20からノズル16に向けて流れる際に強制的に室46 を通過させられる。 貫通孔48は、主に、貫通孔50が実施する主な機能とは異なった機能を実施 するように設定されている。各貫通孔50の流過範囲よりも大きい各貫通孔48 の流過範囲を形成することによって、貫通孔48は主に乱流を形成するように機 能し、これに対して貫通孔50は、主に流れを計量して目標を定めるために働く 。従って、各孔付きディスク部材26a,26bは、概して互いに異なった機能 を実施すると云える。 第2図に示した構成は、異なる形状の室46を示している。なぜならば、孔付 きディスク部材26aの中央位置に設けられたドーム部44が異なった形状をし ているからである。 第3図に示した構成は、完全に平らな孔付きディスク部材26aを示している 。これに対して、孔付きディスク部材26bの中央範囲が半球状のドーム部52 を有している。 第4図及び第5図の構成は、孔付きディスク部材26aと孔付きディスク部材 26bとの間に挟まれた第3の孔付きディスク部材26cを有する孔付きディス ク手段を示している。第4図及び第5図では、孔付きディスク部材26cは完全 に平らであるが、室46を2つに仕切っている部分に孔54を有している。更に 、両孔付きディスク部材26a,26bの中央範囲は、ドーム部44,52を有 している。 第6図は、第2図の構成の上下を逆にしたような構成を示している。 第7図は、下側の孔付きディスク部材26bに設けられた小さいドーム部50 が上側の孔付きディスク部材26aに設けられた大きいドーム部44の内部に重 ねられた構成を示している。 第8図は、第7図の構成の上下を逆にした構成を示している。 第9図は、第7図に似ているが、ドーム部44,52が、円形でなくたがね先 端状である。 第10図は、第9図の構成の上下を逆にしたような構成を示している。 第11図は、上側の孔付きディスク部材26aに設 けられたたがね先端状の小さい方のドーム部44が、下側の孔付きディスク部材 26bに設けられた大きい方の円形のドーム部52の内部に重ねられた構成を示 している。 第12図は、第7図の構成に似ているが、上側の孔付きディスク部材26aの ドーム部44が、円形でなくたがね先端状である。 第13図及び第14図の構成は、上側の孔付きディスク部材26aに設けられ たほぼ円錐台形のドーム部44と、下側の孔付きディスク部材26bのドーム部 52のための円錐形の窪みとを有している。4つの貫通孔50が、90°ずつ離 れて円錐形の窪みに配置されている。 種々の構成のいずれにおいても、各貫通孔50の流過範囲を各孔48の流過範 囲よりも大きく形成し、これによって計量機能を主に孔48が実施し、貫通孔5 0が主に乱流と目標定めの機能を実施するようにすることが可能である。又は、 択一的に、一方の孔付きディスク部材の流過範囲を他方の孔付きディスク部材の 流過範囲と等しくしてもよい。本発明の一般的な解釈内で、孔の別の種々のパタ ーンが考えられる。 本発明の有利な構成を図示して説明したが、本発明の原理は、請求の範囲の枠 内の全ての構成に適用可能である。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年4月17日 【補正内容】 特開昭60111057号公報には、2つの孔付き部材を有する燃料噴射弁が 記載されている。この場合、上流側の孔付き部材に、複数の渦流通路が配置され ている。渦流通路は、孔付き部材に成形又は機械加工されている。下流側の孔付 き部材は、ボウル状の室を有している。ボウル状の室は、燃料を噴射装置から放 出するための中央の孔を有している。両孔付き部材は機械加工されているが、薄 い部材ではない。 特開昭59005872号明細書には、やはり2つの孔付き部材を有する燃料 噴射弁が記載されている。この場合、孔付き部材のジオメトリは、薄くない金属 材料から機械加工されている。上流側の孔付き部材には渦流室が形成されていて 、下流側の孔付き部材はボウル状の部材を有している。ボウル状の部材には中央 の孔が形成されている。 燃料霧化を改善するための厳密に機械的な手段の別の従来の形態は、米国特許 第4628576号明細書、同4647013号明細書、同4756508号明 細書、同4808260号明細書、同4826131号明細書、同490774 8号明細書、同4934653号明細書、同5286002号明細書を含む多く の特許に見られる。 (1)補正した明細書第1頁は、国内書面に添付した明細書第2頁第11行から 第2頁第17行までに対応します。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年5月22日 【補正内容】 有利な実施例の説明 燃料噴射装置10は本体12を有しており、本体12は燃料通路14を有して おり、燃料通路14は、入口(図示せず)から、出口、又は燃料を放出するノズ ル16まで延びている。環状の弁座部材18は、本体12の内部で燃料通路14 内に配置されていて、弁座20を有している。弁座20は、中央の円形の孔22 に向かう燃料流の方向で円錐台形にテーパしている。本体12の、ノズル16に 近い方の端部は、図示のように、組付けに関連して弁座部材18とニードル案内 部材24と孔付きディスク手段26と環状の支持部材28とを受容して保持する ように構成されている。従ってニードル案内部材24と弁座部材18と孔付きデ ィスク手段26と支持部材28とは、本体12の内側の肩部32と曲げ部34と の間に確実に保持された弁部材を形成していると見なしてよい。この曲げ部34 は、弁部材が本体12に挿入された後で、図示のように形成される。弁部材は、 燃料通路14を開閉するために機能する。弁部材は、弁座部材18の周囲の、本 体12の壁表面に対する液密性を得るために、図示のO−リングのシール36又 は図示しない金属対金属のシールのような手段を有している。従って、燃料通路 14の内部の燃料の、弁座部材18と本体12の壁表面との間の空隙に進入する ことによる漏れが回避される。ニードル38は丸くされた先端を有しており、こ の先端は、弁座20に載置されて孔22を閉鎖している状態で図示されている。 ニードル案内部材24は、ニードル38の軸方向の往復運動を案内するための中 央の円形の貫通孔40と、燃料がニードル案内部材24を貫通するための数個の 別の貫通孔42とを有している。ニードル38は、一般的にソレノイドとアーマ チュアとバイアスばねとを有した、汎用の電気的に作動される駆動機構(図示せ ず)を用いて軸方向で往復運動させられる。ソレノイドが励磁されると、プロセ ス中にソレノイドはアーマチュアを引き付け、バイアスばねを一層圧縮しながら ニードル38を弁座20から離し、これにより、燃料を流すための燃料通路14 が開かれる。ソレノイドが励磁されていないときには、バイアスばねがニードル 38を弁座20に押しつけるので、これにより、燃料を流すための燃料通路14 が閉じられる。 孔付きディスク手段26は第1の孔付きディスク部材26aと第2の孔付きデ ィスク部材26bとを有している。各孔付きディスク部材26a,26bは、適 当な金属、例えばステンレス鋼から、孔付きディスクの製造で使用される金属加 工技術を用いて製造される。有利には、これらの技術は、シリコン加工で用いら れる微細加工技術以外、例えば機械的なスタンピング、打抜き成形、又はコイニ ングでよい。レーザ加工技術も、ステンレス鋼のような金属で使用することがで きる。孔付きディスク部材26bは完全に平らである。しかし孔付きディスク部 材26aは、完全に平らでなく、孔付きディスク部材26bの対応する外縁部に 接触する外縁部だけが平らである。孔付きディスク部材26aの中央範囲がドー ム部44を有しているので、2つの孔付きディスク部材26a,26bは協働し て、両孔付きディスク部材26a,26bの間に、壁に囲まれた室46を形成し ている。ドーム部44は数個の貫通孔48を有しており、孔付きディスク部材2 6bの中央範囲も数個の貫通孔50を有している。これらの貫通孔48,50は 、室46に、燃料通路14の燃料流を連絡させるので、燃料は、弁座20からノ ズル16に向けて流れる際に強制的に室46を通過させられる。 貫通孔48は、主に、貫通孔50が実施する主な機能とは異なった機能を実施 するように設定されている。各貫通孔50の流過範囲よりも大きい各貫通孔48 の流過範囲を形成することによって、貫通孔48は主に乱流を形成するように機 能し、これに対して貫通孔50は、主に流れを計量して目標を定めるために働く 。従って、各孔付きディスク部材26a,26bは、概して互いに異なった機能 を実施すると云える。 第2図に示した構成は、異なる形状の室46を示している。なぜならば、孔付 きディスク部材26aの中央位置に設けられたドーム部44が異なった形状をし ているからである。 第3図に示した構成は、完全に平らな孔付きディスク部材26aを示している 。これに対して、孔付きディスク部材26bの中央範囲が半球状のドーム部52 を有している。 第4図及び第5図の構成は、孔付きディスク部材26aと孔付きディスク部材 26bとの間に挟まれた第3の孔付きディスク部材26cを有する孔付きディス ク手段を示している。第4図及び第5図では、孔付きディスク部材26cは完全 に平らであるが、室46を2つに仕切っている部分に孔54を有している。更に 、両孔付きディスク部材26a,26bの中央範囲は、ドーム部44,52を有 している。 第6図は、第2図の構成の上下を逆にしたような構成を示している。 第7図は、下側の孔付きディスク部材26bに設けられた小さいドーム部50 が上側の孔付きディスク部材26aに設けられた大きいドーム部44の内部に重 ねられた構成を示している。 第8図は、第7図の構成の上下を逆にした構成を示している。 第9図は、第7図に似ているが、ドーム部44,52が、円形でなくたがね先 端状である。 第10図は、第9図の構成の上下を逆にしたような構成を示している。 第11図は、上側の孔付きディスク部材26aに設けられたたがね先端状の小 さい方のドーム部44が、下側の孔付きディスク部材26bに設けられた大きい 方の円形のドーム部52の内部に重ねられた構成を示している。 第12図は、第7図の構成に似ているが、上側の孔付きディスク部材26aの ドーム部44が、円形でなくたがね先端状である。 第13図及び第14図の構成は、上側の孔付きディスク部材26aに設けられ たほぼ円錐台形のドーム部44と、下側の孔付きディスク部材26bのドーム部 52のための円錐形の窪みとを有している。4つの貫通孔50が、90°ずつ離 れて円錐形の窪みに配置されている。 既に述べたように、各貫通孔48の流過範囲は、各貫通孔50の流過範囲より も大きい。しかし、種々の構成のいずれにおいても、各貫通孔50の流過範囲を 各孔48の流過範囲よりも大きく形成し、これによって計量機能を主に孔48が 実施し、貫通孔50が主に乱流と目標定めの機能を実施するようにすることが可 能である。又は、択一的に、一方の孔付きディスク部材の流過範囲を他方の孔付 きディスク部材の流過範囲と等しくしてもよい。本発明の一般的な解釈内で、孔 の別の種々のパターンが考えられる。 請求の範囲 1.内燃機関に燃料を噴射するための燃料噴射装置(10)であって、入口と 出口とが設けられており、該入口から出口までの燃料通路(14)が設けられて おり、弁部材(18,24,26,28)が、燃料通路(14)を開閉するため に前記入口と前記出口との間に介在しており、孔付きディスク手段(26)が、 燃料通路(14)の内部で弁部材(18,24,26,28)と前記出口との間 に配置されている形式のものにおいて、 2つの薄い孔付きディスク部材(26a,26b)が金属材料から製造されて おり、2つの孔付きディスク部材(26a,26b)のうちの少なくとも1つの 孔付きディスク部材(26a,26b)の中央範囲(44)が、両孔付きディス ク部材(26a,26b)の間に、協働して壁に囲まれた室を規定するように形 成されており、 前記孔付きディスク部材(26a,26b)のうちの一方の孔付きディスク部 材(26a)が、複数の貫通孔(48)を有しており、これらの貫通孔(48) が、前記室(46)まで延びていて、且つ、室(46)と前記燃料通路(14) との間の燃料の連絡を可能にしており、前記孔付きディスク部材(26a,26 b)のうちの他方の孔付きディスク部材(26b)が 、複数の貫通孔(50)を有しており、これらの貫通孔(50)が、前記室(4 6)まで延びていて、且つ、室(46)とノズル(16)との間の燃料の連絡を 可能にしており、前記一方の孔付きディスク部材(26a)に設けられた各貫通 孔(48)が、前記他方の孔付きディスク部材(26b)に設けられた各貫通孔 (50)よりも大きい流過範囲を有していて、弁座を貫通した燃料が、前記ノズ ル(16)から放出される前に前記室(46)を通過するようになっていること を特徴とする、複数の孔付きの新規のディスク部材を有する燃料噴射装置。 2.前記孔付きディスク部材(26a,26b)のうちの一方の孔付きディス ク部材の前記中央範囲が平らで、他方の孔付きディスク部材の前記中央範囲が平 らでない、請求項1記載の燃料噴射装置。 3.前記両孔付きディスク部材(26a,26b)の前記中央範囲が平らでな い、請求項1記載の燃料噴射装置。 4.前記両孔付きディスク部材(26a,26b)の前記中央範囲が、互いに 離れる方向で突出するそれぞれのドーム部(44,52)を有している、請求項 3記載の燃料噴射装置。 5.前記両孔付きディスク部材(26a,26b)の前記中央範囲がそれぞれ のドーム部を有しており、一方のドーム部が他方のドーム部に重ねられている、 請求項3記載の燃料噴射装置。 6.第3の孔付きディスク部材(26c)が、前記2つの孔付きディスク部材 (26a,26b)の間に挟まれており、第3の孔付きディスク部材(26c) が、前記室(46)を2つの部分に仕切っていて、且つ第3の孔付きディスク部 材(26c)自体の少なくとも1つの貫通孔(54)を有しており、該貫通孔( 54)が、前記室(46)の2つの部分間の燃料の連絡を可能にしている、請求 項1記載の燃料噴射装置。 7.前記一方の孔付きディスク部材(26a)に設けられた少なくとも1つの 前記貫通孔(48)が乱流形成機能を実施するようになっており、前記他方の孔 付きディスク部材(26b)に設けられた少なくとも1つの前記貫通孔(50) が、計量と流れの目標定めとの両方の機能を実施するようになっている、請求項 1記載の燃料噴射装置。 8.前記第3の孔付きディスク部材(26c)が平らで、前記各孔付きディス ク部材(26a,26b)の前記中央範囲がドーム部(44,52)を有してい る、請求項6記載の燃料噴射装置。 9.前記両孔付きディスク部材(26a,26b)の前記中央範囲がたがね先 端状である、請求項3記載の燃料噴射装置。 10.一方の孔付きディスク部材の中央範囲が円錐台形のドーム部で、他方の孔 付きディスク部材の中央範 囲が円錐形の窪みである、請求項3記載の燃料噴射装置。 11.前記一方の孔付きディスク部材が、円錐形の前記窪み内に、互いに90° ずつ離れた4つの孔を有している、請求項10記載の燃料噴射装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.内燃機関に燃料を噴射するための燃料噴射装置であって、本体が設けられ ており、燃料通路が設けられており、該燃料通路が、本体を貫通して、燃料を噴 射するノズルまで延びており、弁座が設けられており、該弁座が本体の内部で燃 料通路内に配置されており、電気的に操作される機構が設けられており、該機構 が弁部材を有しており、該弁部材が、弁座に着座したり弁座から離れたりするこ とによって、燃料通路を開閉して燃料を流過させるために弁座に対して往復運動 させられるようになっており、孔付きディスク手段が、燃料通路内で弁座とノズ ルとの間に配置されている形式のものにおいて、前記孔付きディスク手段が、2 つの孔付きディスク部材を有しており、これらの孔付きディスク部材が、互いの 周面が隣接し合うように互いに向き合って重ねられていて、且つこれらの孔付き ディスク部材の中央範囲が、協働してこれらの孔付きディスク部材の間に壁に囲 まれた室を規定するように形成されており、各孔付きディスク部材が、前記室の 壁を貫通して延びる少なくとも1つの貫通孔を有しており、該貫通孔が、室と燃 料通路との間の燃料の連絡を可能にして、弁座を貫通した燃料が、ノズルから噴 射される前に前記室を通過するようになっていることを特徴とする、複数の孔付 きの新規のディスク部材を 有する燃料噴射装置。 2.集合的に、前記貫通孔が、計量、乱流形成、及び目標定めの機能を実施す るようになっている、請求項1記載の燃料噴射装置。 3.一方の孔付きディスク部材の少なくとも1つの貫通孔が、他方の孔付きデ ィスク部材に設けられた少なくとも1つの貫通孔よりも大きい流過範囲を有して いる、請求項1記載の燃料噴射ポンプ。 4.一方の孔付きディスク部材に設けられた少なくとも1つの貫通孔が、この ような貫通孔を複数包含しており、他方の孔付きディスク部材に設けられた少な くとも1つの貫通孔が、このような貫通孔を複数包含しており、前記一方の孔付 きディスク部材に設けられた各貫通孔が、前記他方の孔付きディスク部材に設け られた各貫通孔よりも大きい流過範囲を有している、請求項1記載の燃料噴射装 置。 5.前記一方の孔付きディスク部材の前記中央範囲が平らであり、これに対し て、他方の孔付きディスク部材の前記中央範囲が平らでない、請求項1記載の燃 料噴射装置。 6.前記両孔付きディスク部材の前記中央範囲が平らでない、請求項1記載の 燃料噴射装置。 7.前記両孔付きディスク部材の前記中央範囲が、互いに離れる方向で突出す るそれぞれのドーム部を有している、請求項6記載の燃料噴射装置。 8..前記両孔付きディスク部材の前記中央範囲が、それぞれドーム部を有し ており、一方のドーム部が他方のドーム部内に重なっている、請求項6記載の燃 料噴射装置。 9.第3の孔付きディスク部材が、前記2つの孔付きディスク部材の間に挟ま れて配置されていて、第3の孔付きディスク部材が、前記室を2つの部分に仕切 っていて、且つ、第3の孔付きディスク部材自体の、少なくとも1つの貫通孔を 有しており、該貫通孔が、前記室の2つの部分の間の燃料の連絡を可能にしてい る、請求項1記載の燃料噴射装置。 10.前記一方の孔付きディスク部材に設けられた少なくとも1つの貫通孔が、 計量と乱流形成の両機能を実施するようになっており、他方の孔付きディスク部 材に設けられた少なくとも1つの貫通孔も、計量と乱流形成の両機能を実施する ようになっている、請求項1記載の燃料噴射装置。
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