JPH09511508A - 上皮細胞の腫瘍化抑制用カロチノイド剤 - Google Patents

上皮細胞の腫瘍化抑制用カロチノイド剤

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JPH09511508A JP7525975A JP52597595A JPH09511508A JP H09511508 A JPH09511508 A JP H09511508A JP 7525975 A JP7525975 A JP 7525975A JP 52597595 A JP52597595 A JP 52597595A JP H09511508 A JPH09511508 A JP H09511508A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、適切な非毒性キャリアー媒体中に水不溶性カロチノイド成分を有効量含有する上皮細胞の腫瘍化抑制用カロチノイド剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 上皮細胞の腫瘍化抑制用カロチノイド剤 発明の分野 この発明は上皮細胞の腫瘍化抑制用カロチノイド剤(carotenoid agent)および 該カロチノイド剤を用いる処置法に関する。特にこの発明はメラニン細胞の黒色 腫化抑制用カロチノイド剤および該カロチノイド剤を用いる処置法に関する。 発明の背景 以下の説明は特にメラニン細胞と黒色腫に関するものであるが、その他の上皮 細胞に関しても類似の議論が適用できることは当業者には明らかである。 黒色腫は、タンニンとして認識されている褐色のメラニンを生成する皮膚細胞 (メラニン細胞)の変性に起因する。あざやそばかすはメラニン細胞が多く含まれ る部分に発生する。 黒色腫は一般に皮膚を日光にさらすことによって発生する。色白の人々、特に あざのある人は黒色腫になりやすい。 メラニン細胞の増殖分裂様式が光の影響により変化を受けて黒色腫が発生する と考えられる。黒色腫は身体の他の部位へ広がる悪性の場合がある。広がらない 黒色腫は良性黒色腫と呼ばれている。 黒色腫は通常は露出した皮膚に形成されるが、口腔内のような部位で発生する こともある。 黒色腫は増殖して大きくなるので、身体の他の部位まで広がる前に外科的に除 去しなければならない。黒色腫が内部臓器まで広がると、その除去または治療は より困難となり、化学療法または放射線療法が必要となる。従って、メラニン細 胞の黒色腫化を抑制することができるならば、黒色腫の処置に関連する問題も少 なくすることが可能となる。 カロチノイド、特にβ−カロチンが乳癌、肺癌、結腸癌、前立腺癌、頸部癌、 心臓病および脳卒中の発生率を低減させ、また、しみやあざの変性を抑制すると いうことが仮定されている。これに関連して、哺乳類の体内においてはβ−カロ チンがビタミンA、ビタミンA類似体またはレチノイドに変換されるという仮定 がなされている[ムーン(Moon R.C.)、「癌の化学的予防剤としてのカロチ ノイドとレチノイドの比較検討」、J.Nutr.、第119巻、第127頁〜第1 34頁(1989年)]。カロチノイド、特にβ−カロチンが化学的予防剤の研究 において重要な化合物となっているのは、このプロビタミンA活性および酸化的 損傷抑制能に起因する。例えば、特に細胞内での正常な代謝の副生物であるフリ ーラジカルを失活させるために抗酸化剤が用いられている。 β−カロチンは赤血球生成性プロトポルフィリン症(erythropoietic protopor phyria;EPP)の治療に用いられている。EPPはポルフィリン化合物の代謝阻 害をもたらす遺伝病である。この病気をもつ患者の皮膚を日光にさらすと、直ち に水疱が形成される。 先に例示した特定の癌の発生率を低減させるのにカロチノイドが有効であろう ということが仮定されているが、カロチノイドがメラニン細胞の黒色腫化を抑制 するのに有効であるという可能性を実証した研究は全くなされていない。 このような理由から、カロチノイドがメラニン細胞の黒色腫化の抑制または低 減に有効であるかどうかを決定するための研究をおこなった。この研究に際して は、カロチノイドの性状や化学的特性に起因して該化合物をヒトに適用するのは 困難であるという問題を解決することが必要であった。 カロチノイドは親油性であるために、水に有効量溶解させることができない。 カロチノイドは低密度リポタンパク質と共に血流中へ輸送されると考えられる。 これまでのところ、正常な細胞と変換細胞に対するβ−カロチンの効果を調べ るために、β−カロチンを溶剤(例えば、テトラヒドロフラン、ブタノール、ク ロロホルム、ヘキサン、ジメチルスルホキシド、エタノール)を用いて溶解させ るかまたはリポソームミセルとする生体外での試験がいくつかおこなわれている 。従来のリポソーム製剤は細胞系の培養において毒性を示すので、その用途は限 定される。これらの点に関しては下記の文献を参照されたい: (i)ベンラム(Benram J.S.)、パング(Pung.A.)およびチャーりー(Ch urley M.)ら、「化学的に誘発される腫瘍変換に対する種々のカロチノイドに よる予防」、Carcinogenesis、第12巻、第671頁〜第678頁(1991年) 、 (ii)ハズカ(Hazuka M.B.)、プラサド−エドワーズ(Prasad−Edweards J.)およびニューマン(Newman F.)ら、「β−カロチンは形態学的分化を誘発し 、培養中のメラニン細胞のアデニルサイクラーゼ活性を低下させる」、J.Am. Coll.Nutr.、第9巻、第143頁〜第149頁(1990年)、 (iii)シュルツ(Schulz T.D.)、チュー(Chew B.P.)およびシーマン( Seaman W.R.)ら、「ヒトの癌細胞の生体外増殖に対するリノール酸の共役 ジェン誘導体およびβ−カロチンの抑制効果」、Canc.Letters、第63巻、第 125頁〜第133頁(1992年)、 (iv)シュヴァルツ(Schwartz J.L.)およびシュクラール(Shklar G.)、「 生体外のヒトの癌細胞系に対するカロチノイドとα−トコフェロールの選択的 細胞毒効果」、J.Oral Maxillofac Surg.、第50巻、第367頁〜第3 73頁(1992年)、 (v)シュヴァルツ、タナカ(Tanaka J.)およびカンデカール(Khandekar V .)ら、「ヒトのSCC−25扁平上皮癌細胞内のアルキル化剤の活性調節因子と してのβ−カロチンおよび/またはビタミンE」、Canc.Chemother.Pharmac ol.、第29巻、第207頁〜第213頁(1992年)、 (vi)チャン(Zhang L−X.)、クーニー(Cooney R.V.)およびバートラ ム(Bertram J.S.)、「カロチノイドはC3H/10T1/2細胞内におい てギャップ結合能を高めて脂質の過酸化を抑制する;該化合物のこれらの特性と 癌に対する化学的予防作用との関係」、Carcinogenesis、第12巻、第2109 頁〜第2114頁(1991年)、 (vii)チャン、クーニーおよびバートラム、「カロチノイドはそれらのプロビタミ ンAまたは抗酸化剤としての特性とは無関係にコネキシン43遺伝子発現の調節 能を高める」、Canc.Res.、第52巻、第5707頁〜第5712頁 (1992年)。 上記の溶剤は、投与量によって左右される毒性効果を示すことが知られている 。これらの溶剤は静脈内投与製剤または注射用製剤の成分としてはヒトの血液ま たはリンパ液と適合しない。 従って、カロチノイドを投与する場合には適当なキャリアーを使用しなければ ならない。このような理由から本発明者は、上皮細胞の腫瘍化、特にメラニン細 胞の黒色腫化に対するカロチノイドの抑制効果を調べるための生体外試験をおこ なった。 発明の概要 本発明によれば、適切な非毒性キャリアー媒体に水不溶性カロチノイド成分を 有効量含有する上皮細胞の腫瘍化抑制用カロチノイド剤が提供される。 本発明はまた、適切な非毒性キャリアー媒体中に配合した水不溶性カロチノイ ド剤を上皮細胞に有効量投与することを含む上皮細胞の腫瘍化抑制方法を提供す る。 上皮細胞は哺乳類の上皮細胞であってもよく、好ましくは皮膚細胞であり、特 に好ましくはメラニン細胞である。本発明のより好ましい態様においては、上皮 細胞はヒトの上皮細胞、特に好ましくはヒトのメラニン細胞である。 好ましくは、水不溶性カロチノイド成分にはβ−カロチンが含まれる。本発明 のさらに好ましい態様においては、水不溶性カロチノイド成分にはβ−カロチン が2〜50重量%含まれる。さらに好ましくは、水不溶性カロチノイド成分には β−カロチンが20〜40重量%含まれる。より好ましくは、水不溶性カロチノ イド成分にはβ−カロチンが30重量%含まれる。 好ましくは、キャリアー媒体には次の群から選択される沈澱防止剤が含まれる :脂肪酸、トリグリセリド脂質、非鹸化性脂質製剤、可溶性炭化水素およびこれ らの任意の混合物。 トリグリセリド脂質は植物から得られる脂肪および/または油(特に好ましく は種子油、例えば綿実油、ひまわり油またはこれらの任意の混合物)から選択す るのが好ましいが、動物源、例えば獣肉および魚肉から得られる脂肪および/ま たは油から選択してもよい。キャリアー媒体に配合するには種子油が特に好まし く、就中、大豆油が特に好ましい。 本発明によるカロチノイド剤には水不溶性カロチノイド成分を0.1〜10重 量%、就中、1〜5重量%配合するのが特に好ましい。 非毒性キャリアー媒体には乳化剤も配合するのが好ましい。乳化剤はツイーン (Tween)、グリセロール脂肪酸エステルおよび脂肪酸のアセチル化エステルから 選択するのが好ましい。グリセロールモノオレエートは特に好ましい乳化剤であ る。 非毒性キャリアー媒体には水溶性分散剤も配合するのが好ましいC水溶性分散 剤として特に好ましいものは糖またはボリオール、就中、ソルビトールおよびグ リセロールである。 本発明のいずれの態様においても、メラニン細胞と接触させるカロチノイド剤 の有効量は、好ましくは0.1〜10.0μg/ml、就中、,0.3〜3.0μg /mlである。このような濃度は適当な希釈剤を用いて調整すればよい。希釈剤は 細胞増殖に適した培地、水性緩衝液、通常の静脈用製剤(等張塩水および5%デ キストロース溶液を含む)、血漿およびこれらの任意の混合物から選択するのが 好ましい。 この明細書で用いる「混合物」には、エマルション、溶液および結晶懸濁液を含 む種々の物理的形態のものが含まれる。 実施例 以下の実施例はカロチノイド組成物のメラニン細胞の処置における効能と該組 成物の相対的非毒性(relative non−toxicity)を例証するものである。 以下の実施例を添付図に基づいて説明する。 図1は正常なヒトのメラニン細胞内でのDNA合成に対するβ−カロチンの効 果を示すグラフである。要するに、DNA合成はβ−カロチンの使用量を最大に することによって著しく抑制されるが、使用量が少ない場合にはほとんどまたは 全く抑制されない。UV試験のための前処理量としては1.0μg/mlを選択し た。これは該使用量が、DNA合成に対して最小の効果をもたらすβ−カロチン の最大濃度だからである。β−カロチンと共にメラニン細胞を24時間培養した 。各々のデータポイントは対照に対する標準誤差が6ウェル+/−%の平均値で ある。 図2はβ−カロチンの存在下または不存在下でのUVB照射処理に付した後の 正常なヒトのメラニン細胞の生存率を示すグラフである。要するに、UVB(5 00mJ/cm2)の照射から0.05時間後の細胞の生存率は、β−カロチンを存在 させる場合はβ−カロチンを存在させない場合に比べて、ほぼ20%高くなる。 この効果は経時的に維持された。各々のデータポイントは対照に対する標準誤差 が3ウェル+/−%の平均値である。 図3はβ−カロチンの存在下または不存在下でのUVB照射処置に付したメラ ニン細胞のノーザン分析を示すグラフである。要するに、500mJ/cm2の照射 から24時間後に発生するUVBによるc−junの誘導は最も高くなる(基礎レベ ルの36.2倍に相当する)。c−fosの誘導は照射から2時間後に最大となる(発 現度は基礎レベルの57倍に相当する)。UVBによる誘導はβ−カロチンによ って実質的に阻害される。c−jun発現は照射誘導は4時間後、β−カロチンによ って11.1倍増大するが、UVBによる誘導は24時間後には完全に阻害され る。β−カロチンを存在させない場合またはUVBを照射させない場合のこれら の遺伝子の基礎発現度は図示する全てのRNAレベルから差し引いた。ブロット は18Sによるローディングに対して補正した。 図4はβ−カロチンの存在下または不存在下での正常なヒトのメラニン細胞内 でのDNA合成を示すグラフである。要するに、β−カロチンで前処理すること によって、UVB照射(400mJ/cm2)から24時間後のDNA合成量は増大す る。この効果は照射から4時間後には認められない。各々のデータポイントは、 対照に対する標準誤差が6ウェル+/−%の平均値である。 図5は、実施例で使用したストラタリンカー・クロスリンカー(Stratalinker Crosslinker)装置に用いたUVP灯のスペクトル分布を示すグラフである。 図6は、UVB照射処理に付したメラニン細胞に対するβ−カロチンの処理効 果を比較する実験結果を示す4種のヒストグラムである。要するに、メラニン細 胞を1μg/mlのβ−カロチンの存在下または不存在下で24時間処理した結果 と適当な対照を用いた結果を比較したものである。培地を除去した後、細胞に1 00mJ/cm2または500mJ/cm2のUVBを照射した。次いで、新鮮な培地を加 えて細胞をさらに、1.4〜24時間培養し、全てのRNAを単離した。これら のヒストグラムは4種の正常なコーカソイドのメラニン細胞系に関する4種の独 立したノーザン分析の結果(ローディングに対して補正した結果)を示す。 図7は、UVB照射処理(100mJ/cm2)に付した細胞のDNA結合活性に対 するβ−カロチンの処理効果を示す。 図8は、UVB照射処理(500mJ/cm2)に付した細胞のDNA結合活性に対 するβ−カロチンの処理効果を示す。要するに、4種の正常なコーカソイドのメ ラニン細胞(NCM)系からの核抽出物のDNA結合活性を測定するために、NF カッパB共通配列を用いるゲル移動度シフトアッセイ(gel mobility shift assa y)をおこなった。NCMはβ−カロチン1.0μg/mlを用いて24時間前処理 した後、UVB照射処理(500mJ/cm2)に付し、次いで照射処理から1.4〜 24時間後にアッセイをおこなった。 図9はヒトのメラニン細胞をO−テトラデカノイルフォルボール13−アセテ ート(TPA)、3−イソブチル1−メチルキサンチン(IBMX)またはTPAと IBMXとの混合物で処理した後、UVB照射をおこなったときまたは該照射を おこなわなかったときのRNAの全合成量を示す。要するに、メラニン細胞をT PA(10ng/ml)もしくはIBMX(0.1mM)または適当な対照を用いて24時 間処理した効果を示す。培地を除去した後、細胞にUVBを照射し(100mJ/c m2)、次いでTPAもしくはIBMXを含有するか、または含有しない新鮮な培 地を添加して1時間培養し、さらに照射処理をおこなった後、RNAを単離した 。これらのヒストグラムは、2種の正常なコーカソイドの新生児のメラニン細胞 系 についての2種の独立したノーザン分析の結果(ローディングに対して補正した 結果)を示す。 図10はUV照射に対するヒトのメラニン細胞の反応の原因と考えられる細胞 内機構の概要を示す。 図1および図5は、DNA合成活性の尺度である三重水素化されたチミジンの 取り込み率(%)」に関する。 本発明に関しておこなった実験の詳細を以下に説明する。 実験に関する資料 (a)細胞培養 ヒトの新生児の包皮を0.25%トリプシン(4℃)中に一夜放置した。この培 養をおこなった後、組織をこすりおとし、メラニン細胞を回復させた。このメラ ニン細胞を次の成分を含有するMCDB151培地[シグマ社(Sigma)製]中で培 養した:2%牛胎児血清、0.3%牛下垂体エキス[クロネチックス社(Clonetics Corp.)製]、10ng/mlTPA、2mMCaCl2、5μg/mlインスリンおよび0 .1mM IBMX(シグマ社製)。 (b)化学薬品 β−カロチンは藻類ドゥナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)から単離した 。β−カロチンは全カロチノイド中に85〜90%含まれ、残りの半分はオキシ カロチノイド(ルテインおよびゼアキサンチン)であり、半分はα−カロチンであ った。γ−カロチンは通常は高圧液体クロマトグラフィーによっては検出されな い。大豆油は大豆から単離した。β−カロチンと大豆油との結晶懸濁液を調製し た。この懸濁液を乳化して下記の組成物を調製した。該組成物は加熱または濾過 による滅菌処理に付した。細胞系についての試験をおこなう前に、各々の小瓶中 の該組成物は各試験に使用する新鮮な小瓶を用いて低温小瓶[コスター社(Costa r)製]に小分けした。実験の全操作を通じて、β−カロチンが直接光にさらされ るのを避けた。β−カロチンの乳化組成物の配合組成は次の通りである: 成 分 配合量(重量%) β−カロチン 2.4 大豆油 6.8 グリセリルモノオレエート 7.2 グリセロール 66.7 水 16.9 この組成物は次の様にして調製した。β−カロチンと大豆油との結晶懸濁液を 加熱し、グリセリルモノオレエートを添加した。この油性相を高剪断混合によっ てグリセロールの水性相中に分散させた後、60〜70℃での均質化処理に付し た。均質化圧は通常は8,000〜10,000PSIであるが、使用するホモジ ナイザーに応じて変化させてもよい。得られた組成物は加熱による滅菌処理に付 した。一般的には、加熱は分散用容器(3mlのガラス製小瓶)中において121℃ で15分間の圧熱処理によっておこなう。所望により、抗酸化剤としてトコフェ ロールを0.3%添加することによって、毒性物の経時的生成を防止してもよい 。 (c)実験条件 紫外線(UV)照射は細胞に対して重大な損傷、例えば、遺伝的突然変異、発癌 の促進およびその他の有害な変化等をもたらす。ヒトに対するUV照射の潜在的 に有害な効果は主としてUVBスペクトル(即ち、波長が290〜320nmの放 射線)に起因する。この点に関しては次の文献を参照されたい:ギルヒレスト(Gi lchrest B.A.)、ソーラー(Soler N.A.)、スタッフ(Staff J.S .)およびミーム(Mihm M.C.Jr.)「ヒトの日焼け反応:組織学的および生 化学的研究」、J.Am.Acad.Dermatol.、第5巻、第411頁〜第422頁 (1981年)。UV照射の別の形態はUVC照射である。日光に含まれるUVC 放射線は254nmのオーダーの波長を有する放射線であるが、生物学的にはUV B放射線のような問題はもたらさない。これは、日光に含まれるUVC放射線が 地球のオゾン層によって強く吸収されるからである。従って、この実験において はメラニン細胞に対するUVB照射の効果およびメラニン細胞をカロチノイドで 処理することによる該効果の変化を検討した。細胞はプラスチック製容器内で培 養 したのでUVC放射線は実験系から遮断された。 メラニン細胞のUVB照射はストラタリンカー・クロスリンカー装置[ストラ タジーン社(Stratagene)製]を用いておこなった。、該装置は、UVX−31ラ ジオメーター[ユー・ブイ・ピー社(UVP Inc.)製]で測定したときに放射極 大中心を302nmに示すUVP灯を5個具有する。波長が280nmよりも短い放 射線は組織培養皿に蓋を装着させることによって遮断した。図5は該UVP灯の スペクトル分布を示す。 (d)RNA分析 全てのRNAは、界面活性剤を用いる溶解処理に付した後、フェノールークロ ロホルム抽出とエタノール沈澱処理をおこなうことによって単離した。RNA( 15μg)を変性ホルムアルデヒド/アガロースゲル上でのサイズ分画処理に付し た後、毛細管ブロッティング法によってナイロン製フィルター上に移した。ブロ ットを32Pで標識化したcDNAプローブにさらした後、次の成分を含有する媒 体(42℃)中でのハイブリッド形成処理に24時間付した:50%ホルムアミド[ 2X SSC、5X デンハルツ(Denhardts)]、0.1% SDS、10%デ キストランスルフェートおよび100μg/ml鮭精子DNA。次いで、フィルタ ーを60℃で0.5−0.1X SSCのストリンジェンシー(stringency)まで 洗浄した後、フィルム(フジフィルム社製)を用いてオートラジオグラムを−80 ℃で3〜10日間撮影した。オートラジオグラムはGS−365ソフトウェア[ ヘーファー・サイエンティフィック社(Hoefer Scientific)製]を用いるデン シトメトリーによって定量した。 (e)遺伝子プローブ c−junプローブはプラスミドpHJからの1.2kb Sal 1/Hpa Iフラ グメントである[ボーマン(Bohmann)、1987年]。c−fosプローブはプラスミ ドBK28からの1.8kb Xho I/Eco RIフラグメントである[ヴェルマ (Verma)、1988年]。18Sプローブは、プラスミドpBからのEco RI消 化と5.6kbフラグメントの分離によって単離した[ゴンザレス(Gonzalez)、1 988年]。 (f)細胞の計数とDNA合成の測定 細胞は0.25%トリプシンを用いて収集し、クールターカウンター[クール ター・インストゥルメント社(Coulter Instruments)製]を用いて計数した。 生存度はトリパンブルー排除(trypan blue exclusion)によって決定した。DN A合成は、培地に添加した(メチル−3H)−チミジン2.5mCi/ml(20Ci/m mol)[デュポン−ニューイングランド・ヌクレア社(Dupont−New England Nuclear)製]を用いて培養終了前4時間にわたって標識化することによって測定 した。メラニン細胞はPh.D.細胞ハーべスター[ケンブリッジ・リサーチ社( Cambridge Research Inc.)製]を用いて収集した。取り込まれた放射能量 は液体シンチレーションカウンタ−LS5000TD[ベックマン・インストゥ ルメンツ社(Beckman Instruments)製]を用いて測定した。 (g)核タンパク質抽出物 細胞は全面の約50〜60%まで増殖させた後、以下のセクション(i)に記載 の実験プロトコルに従って処理した。細胞は次の成分を含有する氷上の低張緩衝 液中において15分間膨潤させた:10mM HEPES(pH7.8)、0.1mM EDTA、10mM KCC、1mM DTT、PMSF。細胞質ゾルのタンパ ク質フラクションは、ノニデット(Nonidet)P−40を0.5%まで添加した後 、遠心分離(500g、5分間)によって核から分離させることによって入手した 。核タンパク質は残存するペレットを高張緩衝液[20μM HEPES(pH7 .9)、350mM NaCl、1mM DTT、1mM PMSF]を用いる透析処 理(10℃、2時間)に付すことによって単離した。単離した核タンパク質は−8 0℃で凍結保存した。定量は波長230nm、260nmおよび320nmにおける光 学濃度からの計算によっておこなった。 (h)ゲル移動度シフトアッセイ 各々の抽出物試料5μgを、32pで標識化したNFカッパBの共通オリゴヌク レオチド10,000cpmと共にインキュベートした。1時間インキュベートした 後、 試料を低イオン強度のポリアクリルアミドゲル中での電気泳動処理に付した。タ ンパク質:DNA複合体の定量はデンシトメトリーによっておこなった。 (i)実験プロトコル 実験は下記のタイムテーブルに従っておこなった。 正常なヒトのメラニン細胞を適当な容器(6ウェルプレート、96ウェルプレ ート、75cmもしくは175cmフラスコ)内に接種し、全面の50〜60%まで 増殖させた。「処理」グループの場合には、次いで新鮮な培地とβ−カロチン(1 .0μg/ml)を添加し、細胞をβ−カロチンと共に24時間インキュベートした 。インキュベーションをおこなった後、細胞をPBSを用いて2回洗浄し、次い でUVBを照射した(500mJ/cm2)。照射後、β−カロチンを含有しない新鮮 な培地を添加し、さらに1時間、2時間、4時間および24時間インキュベート した。「0.05時間」は、UVB照射後、細胞を3分以内に収集した時点を意味 する。「対照」グループにおいては、β−カロチン処理以外は「処理」グループと全 く同様の処理をおこなった。 結果の検討 図1によれば、β−カロチンの添加量が最大の場合には、DNA合成は著しく 抑制されるが、添加量が少ない場合にはこのような抑制効果はほとんどまたは全 くみられない。UV照射実験のためのβ−カロチンの前処理量としては1.0μ g/mlを選択したが、これはDNA合成に対する最小の効果を得るためのβ−カ ロチンの最大濃度が1.0μg/mlだからである。β−カロチンはメラニン細胞 と共に24時間インキュベートした。各々のデータポイントは、対照に対する標 準誤差が6ウェル+/−%の平均値である。 図2は、UVBの照射(500mJ/cm2)から0.05時間後の細胞の生存率は UVB照射のみの場合に比べてβ−カロチンを存在させる場合の方が約20%高 くなることを示す。この効果は経時的に維持された。各々のデータポイントは、 対照に対する標準誤差が3ウェル+/−%の平均値である。 図3は、500mJ/cm2の照射から24時間後に発生するUVBによるc−jum の誘導が最も大きくなることを示す(基礎レベルの36.2倍に相当する)。c−f osの誘導は照射から2時間後に最大となる(発現度は基礎レベルの57倍に相当 する)。UVBによるc−fosの誘導はβ−カロチンによって実質的に阻害される 。c−jun発現は照射から4時間後にβ−カロチンによって11.1倍増大するが 、24時間後にはUVBによる誘導は完全に阻害される。β−カロチンを存在さ せない場合またはUVBを照射させない場合のこれらの遺伝子の基礎発現度は図 示する全てのRNAレベルから差し引いた。ブロットは18Sによるローディン グに対して補正した。 図4は、β−カロチンで処理したメラニン細胞における三重水素化チミジンの 取り込み量は照射後24時間で増大することを示す。 特定の理論に限定されるものではないが、例示した混合物は非常に微細なエマ ルションであると考えられる。 図6のヒストグラムは4種の別々のノーザン分析の結果を示す。左側にはUV Bを100mJ/cm2照射した結果を示し、右側にはUVBを500mJ/cm2照射し た結果を示す。図6のヒストグラムに示すように、c−fosとc−junのRNAレベ ルは急激に増大し、照射後1時間で最大の発現度に達する。しかしながら、この 誘導は一過性のものであり、発現度は照射後4時間で基礎レベルまで低下する。 500mJ/cm2の照射後1時間のc−junの発現度は100mJ/cm2の照射の場合に 比べてほぼ2倍になる。c−fosの発現度も500mJ/cm2の照射後の場合が高く なる。β−カロチンはUVB照射で誘発されるc-fosの発現を変化させず、また 、c−junに対してもわずかな効果を及ぼすだけである。 図7は、照射処理に付したメラニン細胞から単離した核タンバク質のDNA結 合活性に関する。転写因子NFカッパBに対する活性は経時的に実質的な影響を 受けなかった。細胞質中での核因子カッパB(NFカッパB)の活性は核因子カッ パB複合体の不活性なNFカッパB−インヒビターの解離に起因することが知ら れている。これに関しては次の文献を参照されたい:シモン(Simon M.M.) ら、「UVB照射による細胞不含細胞質ゾル抽出物中の染色体DNA損傷によっ て核因子カッパB(NFカッパB)活性は独立して誘発される」、The Joural of Investigative Dermatology、第102巻(第4号)、第422頁(199 4年)。しかしながら、β−カロチンはNFカッパB結合活性を幾分低下させる 。100mJ/cm2の照射によっては基礎レベル以上の結合活性は誘発されないが 、β−カロチンはNFカッパB活性に変化をもたらす。 図8は、UVBを500mJ/cm2照射した後の正常なコーカソイドのメラニン 細胞のDNA結合活性の測定結果を示す。NFカッパBの典型的なオートラジオ グラムを図の左側に示し、測定結果を図の右側に示す。最も低い活性は照射から 24時間後にみられる。 図7に示すように、照射量が100mJ/cm2のときにはβ−カロチンはNFカ ッパBに対して適度な効果をもたらすが、照射量が500mJ/cm2になると、β −カロチンは照射から1時間後にNFカッパB活性を50%以上抑制する。これ らのデータは、UVBの照射量が高いときにはNFカッパB結合活性が低レベル に調節されることを示す。 図9は、TPAおよびIBMX中で培養した正常なコーカソイドの新生児のメ ラニン細胞のノーザン分析の結果を示す。UVBを100mJ/cm2照射した後のc −junの誘導はこれらの培地条件の影響を受けることが判明した。TPAまたは IBMXを用いて24時間処理するか、またはこのような処理をおこなわないメ ラニン細胞を照射処理に付した後、問題となる因子の存在下または不存在下でさ らに1時間インキュベートした。完全培地(即ち、TPAとIBMXの両方を含 有する培地)中で照射したメラニン細胞に比べて、c−junの誘導は約50%低下 した。さらに、TPAおよびIBMXで処理しない照射メラニン細胞はc−jun発 現を、非照射条件下の試料の場合のレベルまで低減させる。RNAレベルは、U VB照射を受けるメラニン細胞内においてTPA、IBMXまたはこれらの混合 物の不存在によって影響を受けない。照射量が100mJ/cm2の場合、c−junを 完全に誘導させるためには、メラニン細胞はTPAとIBMXの両方を必要とす る。 結論 紫外線照射によるDNA損傷によって多くの転写因子が影響を受けやすいこと が文献に報告されている。このような因子にはc−fos遺伝子、c−jun遺伝子、N FカッパB複合体およびAP−1複合体が含まれる。正常なメラニン細胞のDN Aに対する紫外線照射損傷に関する応答の仲介に含まれる幾分複雑な推定機構の 概略を図10に示す。培養した正常なメラニン細胞に関して一連の実験をおこな った(UVB照射後の該細胞のc−fosとc−junの発現に対するノーザン分析によ って検討した)。c−fos遺伝子とc−jun遺伝子に対する効果を調べた実験から得 られたデータは幾分矛盾する結果をもたらした。観察された矛盾は多数の影響因 子、例えば、使用した紫外線の照射量が上皮細胞中のc−fos遺伝子およびc−jun 遺伝子に対する照射効果または誘発応答に対するカロチノイドの効果を調べるの に不適当であった可能性等に起因するかもしれない。従って、異なった実験条件 下において、これらの遺伝子に対する照射とカロチノイド処理の効果を調べる必 要がある。さらに、junとfosの遺伝子ファミリーの他のメンバー(例えば、jun− B、jun−D、fos−B、fraI、fraII等)が、正常な上皮細胞への紫外線照射に 対する応答および該応答に対するβ−カロチンの効果に関連してより重要な役割 を果たしている可能性もある。これらの問題を解決するためにはさらに別の実験 が必 要である。 一方、本願の発明者は、NFカッパB複合体の比較的最近発見された特性に関 する研究を最近おこなった。この研究によれば、該複合体によって仲介されるU V損傷応答をβ−カロチンが防ぐということを示す統計的に有意な結果が得られ た。本明細書ではこのような結果を説明するために特定の明確な理論を開示する ものではないが、NFカッパB複合体は、正常なヒトのメラニン細胞への紫外線 照射によって誘発される核酸損傷に対して比較的減弱性で高感度のインジケータ ーであると考えられる。該メラニン細胞をβ−カロチンを用いて前処理すること によって統計的に有意な防止効果が得られるが、この効果はUVBを500mJ/ cm2照射してから1時間後に特に高くなる。この防止効果は、スチューデントのt −テストによるp値が0.05よりも小さいときに統計的に有意である。従って 、メラニン細胞の黒色腫化およびβ−カロチンによる該黒色腫化の抑制を研究す るモデルとして現在知られているもののなかで、NFカッパB複合体は最も適当 なモデルと考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,US,UZ,VN (72)発明者 シュリパリウス,ランス・エリオット オーストラリア3147ビクトリア、アッシュ ウッド、デルタ・アベニュー14番 (72)発明者 バックメイヤー,ジューリ・エイ アメリカ合衆国90815カリフォルニア州 ロンビ・ビーチ、ハサウェイ・アベニュー 3810番 アパートメント1013 (72)発明者 メイスケンス,フランク・エル・ジュニア アメリカ合衆国90815カリフォルニア州 アービン、エクセター・アベニュー111番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.適切な非毒性キャリアー媒体中に水不溶性カロチノイド成分を有効量含有 する上皮細胞の腫瘍化抑制用カロチノイド剤。 2.上皮細胞が哺乳類の上皮細胞である請求項1記載のカロチノイド剤。 3.上皮細胞が皮膚細胞である請求項1または2記載のカロチノイド剤。 4.上皮細胞がメラニン細胞であり、腫瘍が黒色腫である請求項1から3いず れかに記載のカロチノイド剤。 5.上皮細胞がヒトの上皮細胞である請求項1から4いずれかに記載のカロチ ノイド剤。 6.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを含有する請求項1から5いず れかに記載のカロチノイド剤。 7.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを2〜50重量%含有する請求 項1から6いずれかに記載のカロチノイド剤。 8.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを20〜40重量%含有する請 求項7記載のカロチノイド剤。 9.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを30重量%含有する請求項7 または8記載のカロチノイド剤。 10.キャリアー媒体が次の群から選択される沈澱防止剤を含有する請求項1か ら9いずれかに記載のカロチノイド剤:脂肪酸、トリグリセリド脂質、非鹸化性 脂質製剤、可溶性炭化水素およびこれらの任意の混合物。 11.トリグリセリド脂質が植物から得られる脂肪および/または油から成る群 から選択される請求項10記載のカロチノイド剤。 12.脂肪および/または油が種子油から選択される請求項11記載のカロチノ イド剤。 13.種子油が大豆油、綿実油、ひまわり油またはこれらの任意の混合物を含有 する請求項12記載のカロチノイド剤。 14.トリグリセリド脂質が動物から得られる脂肪および/または油から成る群 から選択される請求項10記載のカロチノイド剤。 15.脂肪および/または油が獣肉および魚肉から誘導される請求項14記載の カロチノイド剤。 16.種子油が大豆油である請求項13記載のカロチノイド剤。 17.水不溶性カロチノイド成分を0.1〜10重量%含有する請求項1から1 6いずれかに記載のカロチノイド剤。 18.水不溶性カロチノイド成分を1〜5重量%含有する請求項17記載のカロ チノイド剤。 19.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを含有する請求項16から18 いずれかに記載のカロチノイド剤。 20.非毒性キャリアー媒体が乳化剤をさらに含有する請求項1から19いずれ かに記載のカロチノイド剤。 21.乳化剤が次の群から選択される請求項20記載のカロチノイド剤:ツイー ン、グリセロール脂肪酸エステルおよび脂肪酸のアセチル化エステル。 22.乳化剤がグリセロールモノオレエートである請求項21記載のカロチノイ ド剤。 23.非毒性キャリアー媒体が水溶性分散剤をさらに含有する請求項20から2 2いずれかに記載のカロチノイド剤。 24.水溶性分散剤が糖またはポリオールである請求項23記載のカロチノイド 剤。 25.水溶性分散剤がソルビトールおよびグリセロールを含む群から選択される 請求項24記載のカロチノイド剤。 26.適切な非毒性キャリアー媒体中に配合した水不溶性カロチノイド剤を上皮 細胞に有効量投与することを含む上皮細胞の腫瘍化抑制方法。 27.適切な非毒性キャリアー媒体中に配合した水不溶性カロチノイド剤を上皮 細胞に有効量投与することを含む上皮細胞の腫瘍化を抑制するための上皮細胞の 処置方法。 28.上皮細胞が哺乳類の上皮細胞である請求項26または27記載の方法。 29.上皮細胞が皮膚細胞である請求項26から28いずれかに記載の方法。 30.上皮細胞がメラニン細胞である請求項26から29いずれかに記載の方法 。 31.メラニン細胞がヒトのメラニン細胞である請求項30記載の方法。 32.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを含有する請求項26から31 いずれかに記載の方法。 33.カロチノイド剤が乳化剤をさらに含有する請求項26から32いずれかに 記載の方法。 34.乳化剤が次の群から選択される請求項33記載の方法:ツイーン、グリセ ロール脂肪酸エステルおよび脂肪酸のアセチル化エステル。 35.乳化剤がグリセロールモノオレエートである請求項34記載の方法。 36.非毒性キャリアー媒体が水溶性分散剤をさらに含有する請求項26から3 5いずれかに記載の方法。 37.水溶性分散剤が糖またはポリオールである請求項36記載の方法。 38.水溶性分散剤がソルビトールおよびグリセロールを含む群から選択される 請求項37記載の方法。 39.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを2〜50重量%含有する請求 項26から38いずれかに記載の方法。 40.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを20〜40重量%含有する請 求項39記載の方法。 41.水不溶性カロチノイド成分がβ−カロチンを30重量%含有する請求項3 9または40記載の方法。 42.キャリアー媒体が次の群から選択される沈澱防止剤を含有する請求項26 から41いずれかに記載の方法:脂肪酸、トリグリセリド脂質、非鹸化性脂質製 剤、可溶性炭化水素およびこれらの任意の混合物。 43.トリグリセリド脂質が植物から得られる脂肪および/または油を含む群か ら選択される請求項42記載の方法。 44.脂肪および/または油が種子油から選択される請求項43記載の方法。 45.種子油が大豆油、綿実油、ひまわり油およびこれらの任意の混合物から選 択される請求項44記載の方法。 46.トリグリセリド脂質が動物から得られる脂肪および/または油を含む群か ら選択される請求項42記載の方法。 47.脂肪および/または油が獣肉および魚肉から得られる請求項45記載の方 法。 48.種子油が大豆油である請求項44記載の方法。 49.カロチノイド剤が水不溶性カロチノイド成分を0.1〜10重量%含有す る請求項26から48いずれかに記載の方法。 50.水不溶性カロチノイド成分の含有量が1〜5重量%である請求項49記載 の方法。 51.カロチノイド成分がβ−カロチンを含む請求項49または50記載の方法 。 52.上皮細胞と接触させるカロチノイド剤の有効量が0.1〜10.0μg/m lである請求項1から25いずれかに記載のカロチノイド剤。 53.有効量が0.3〜3.0μg/mlである請求項52記載のカロチノイド剤 。 54.上皮細胞と接触させるカロチノイド剤の有効量が0.1〜10.0μg/m lである請求項26から51いずれかに記載の方法。 55.有効量が0.3〜3.0μg/mlである請求項54記載の方法。
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