JPH09512056A - チタン含有材料を品質向上させるための侵出液の処理 - Google Patents

チタン含有材料を品質向上させるための侵出液の処理

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JPH09512056A JP52656895A JP52656895A JPH09512056A JP H09512056 A JPH09512056 A JP H09512056A JP 52656895 A JP52656895 A JP 52656895A JP 52656895 A JP52656895 A JP 52656895A JP H09512056 A JPH09512056 A JP H09512056A
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Abstract

(57)【要約】 チタン含有材料のアルカリ性浸出のための工業的に実現可能な方法が開示されている。その方法は次の工程:(I)チタン含有材料をアルカリ性浸出液で浸出し、チタン含有材料中の不純物を溶液中に移行させ、そして(II)前記浸出液を処理して、工程(I)での不純物の除去に対する浸出液の効果性を向上させることからなる。特に、工程(II)は、浸出液の加熱するか、又は珪酸ナトリウム又は石灰のような添加物を添加し、アルミナ及びシリカの析出を起こさせることを含んでいてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 チタン含有材料を品質向上させるための浸出液の処理 本発明は、チタン含有材料から不純物を浸出し、チタン含有材料のチタニア含 有量を増大させるために用いられる浸出液の処理に関する。 用語「チタン含有材料」は、ここでは少なくとも2重量%のチタンを含む材料 を意味するものと理解されたい。 特に本発明は、チタン含有材料中の不純物を除去するための浸出液の効果性を 向上させるために浸出液を処理することに関する。 更に特に本発明は、絶対的にと言う訳ではないが、多くのチタン含有材料中に 不純物として存在しているシリカ及びアルミナの、浸出過程に対する影響をでき るだけ小さくすることに関する。 特別な態様として、本発明は、浸出過程で再循環する浸出液中のシリカ及びア ルミナの濃度を、浸出過程に悪影響を与える濃度より低く維持する方法を与える 。 工業的塩素化法では、二酸化チタン含有供給原料をコークスと共に、700〜 1200℃の範囲の最高温度まで操作される種々の設計(流動床、シャフト、溶 融塩)の塩素化器へ供給する。工業的塩素化器の最も一般的な型は、流動床型の ものである。チタニア及び炭素含有導入物中にガス状塩素を通過させ、二酸化チ タンを四塩化チタンガスに転化し、そのガスを次に排出ガス流として取り出し、 凝縮して液体四塩化チタンにし、更に精製及び処理する。 工業的塩素化器中で行われる塩素化法は、純粋二酸化チタン供給原料を四塩化 チタンへ転化するのに非常に適している。しかし、他の導入物の殆ど(即ち、供 給原料中の不純物)は、塩素化工程自身、又は続く凝縮及び精製段階を非常に複 雑にする問題を起こす。起きる問題の種類を記載した表をここに提示する。更に 、生成物中に入らない各導入物部分は、処理及び廃棄すべき廃棄物の発生の実質 上の原因になる。或る導入物(例えば、重金属、放射性物質)は、廃棄物の分類 を要する結果になり、それは専門家によって監視付貯蔵所に廃棄しなければなら ないであろう。従って、塩素化に好ましい導入物は高品質材料であり、鉱物ルチ ル(TiO295〜96%)は現在最も適した供給物である。ルチルの品不足は 、チタン含有スラグ(TiO2約86%)及び合成ルチル(TiO292〜95% で変動)のように、天然産イルメナイト(TiO240〜60%)を品質向上さ せて形成した他の供給原料の開発をもたらしてきた。これらの品質向上法は、第 一の要点として鉄の除去を行うが、幾らかのアルミニウムと同様、マンガン及び アルカリ土類不純物の除去まで拡張されている。 従来法では、チタン含有材料、例えば、イルメナイトから、種々の方法により 合成ルチルが形成されてきた。オーストラリア西部で種々に操作されているよう な最も一般的に適用されている方法によれば、ロータリーキルン中で1100℃ を越える温度でチタン含有鉱物を石炭又は木炭により還元する。この方法では鉱 物中に含まれる鉄は実質的に金属化する。マンガン不純物を部分的に硫化物へ転 化するために、硫黄の添加も行われている。還元に続き金属化生成物を冷却し、 付随する木炭から分離し、次に水中空気混入法にかけて実質的に全ての含有金属 鉄を分離可能な微細酸化鉄として除去する。分離されたチタン含有生成物を2〜 5%の硫酸水溶液で処理し、マンガン及び幾らかの残留鉄を溶解する。報告され 、或は操作されているこの方法では、アルカリ又はアルカリ土類、アルミニウム 、珪素、バナジウム、又は放射性物質の化学的除去は実質的に行われていない。 更に、鉄及びマンガンの除去は不完全である。 最近の報告では、一層低い温度で還元を行い、水中空気混入及び酸化鉄分離工 程後に塩酸浸出を行う方法が与えられている。この報告によれば、その方法は鉄 、マンガン、アルカリ及びアルカリ土類不純物、アルミニウム導入物の実質的部 分及び幾らかのバナジウムの外、トリウムを除去するのに効果的である。その方 法は現存するキルン型装置で改造して操作することができる。しかし、この方法 はバナジウムを完全に除去するには効果的でなく、珪素に対する化学的効果は殆 どない。 別の従来法の発明では、マグネシウム、マンガン、鉄及びアルミニウムの比較 的高度の除去が達成されている。そのような方法の一つでは、通常ロータリーキ ルン中で、イルメナイトを先ず熱還元してそれに含まれる酸化第二鉄の還元を( 即ち、実質的な金属化を行うことなく)実質的に完了させる。次に冷却した還元 生成物を35psiの圧力で140〜150℃で20%を越える塩酸で浸出し、 鉄、マグネシウム、アルミニウム及びマンガンを除去する。浸出液は噴霧焙焼し 、塩化水素を再生させ、それを浸出工程へ再循環する。 別の方法では、イルメナイトを加熱酸化した後、熱還元することにより(流動 床又はロータリーキルンで)粒子精製する。次に冷却した還元生成物を20%を 越える塩酸で大気圧浸出にかけて有害な不純物を除去する。この方法ではスプレ ー焙焼により酸再生も行う。上述の塩酸浸出型の方法では、全て不純物の除去は 同様である。バナジウム、アルミニウム及び珪素の除去の効果性は完全なもので はない。 更に別の方法では、ロータリーキルン中でイルメナイトを炭素と共に熱還元し (金属化は行わない)、次に非酸化性雰囲気中で冷却する。冷却した還元生成物 を20〜30psiゲージ圧力で130℃で10〜60%(典型的には、18〜 25%)の硫酸で、種子材料を入れて浸出する。その種子材料は溶解したチタニ アの加水分解を助け、従って、不純物の浸出を助ける。この方法について硫酸の 代わりに塩酸を用いることも特許請求されている。そのような条件では、他の塩 酸型装置で達成される不純物除去と同様な不純物除去が予想される。硫酸を用い た場合、放射性物質の除去は不完全になるであろう。 イルメナイトを一層高品質の生成物へ向上させるために一般に適用されている 方法は、コークスを添加して電気炉中で溶融し、溶融チタン含有スラグ(注型及 び粉砕用)及び銑鉄を生成させる。このやり方では問題の不純物中で鉄だけが除 去され、そのため、その方法の組成限界の結果として不完全なものにしかならな い。 塩素化に適したチタン含有量の大きな材料へ品質向上させるために、非常に多 種類の可能性のある供給原料を利用することができる。塩素化に適した材料を生 成させる目的で、従来法により満足に品質向上することができない主なチタニア 原料の例には、硬質岩石(非岩屑)イルメナイト、珪酸質ロイコキセン(leucoxe ne)、多くの一次(非風化)イルメナイト、及び大きなアナターゼ原料が含まれ る。多くのそのような二次原料(例えば、チタニア含有スラグ)も存在する。 供給物中の不純物の性質とは殆ど無関係に高品質の生成物を経済的に製造する ことができるチタン含有材料の品質向上法を発見すべき大きな根拠が存在するこ とは明らかである。 現在塩化物法によるチタニア顔料の手順は、供給物のシリカ含有量ができるだ け低いことが必要である。一般に殆どの供給原料のSiO2は2%より少ない。 種々の理由から、シリカ含有量の大きい供給原料を利用できる場合、それらは他 のシリカ含有量の低い供給原料と混合し、屡々かなりのコスト及び生産性の損失 を伴う。従って、塩素化のためのチタン含有供給原料を供給する業者は、シリカ 含有量の低い選鉱生成物を与える結果になるような鉱石及び精鉱を慣用的に選択 している。これは一般に物理的分離を基礎にした鉱物選鉱法により達成されてい る。これらの方法では、価値のあるチタニア鉱物の回収を犠牲にすることなく、 遊離石英粒子の大部分を本質的に除外することができるだけである。鉱物学的に 含有されるシリカの水準は、チタン含有精鉱中でも通常残っている。現在行われ ているイルメナイトを合成ルチルへ品質向上させる方法では、鉄及び他の主要な 不純物を除去することにより、シリカを濃縮させる効果を与える結果になり、そ れは品質向上プラントへの供給原料としてのイルメナイト精鉱に必要な資格を悪 化させる。シリカはどのような商業的品質向上法によっても除去されることはな い。 チタン含有精鉱及び品質向上生成物からのシリカの化学的除去は、理論的には 水性浸出により達成することができる。チタン含有材料からのシリカの浸出は、 アルミナのような他の不純物の浸出により屡々達成されている。そのような不純 物は殆どのチタン含有材料中に存在する。アルミナのような不純物が僅かな濃度 でも溶液中に入ると、シリカは浸出中に不純物及びシリカ含有固体化合物として 析出し、浸出の効果を低下する。従って、どのような浸出処理法でも、それによ って生成する浸出液(leachant)中のアルミナのような或る不純物の量を精密に制 御し、比較的大きな浸出液対固体供給物比を用いるようにすることが必要である 。 従来法では、シリカ及び或る他の不純物は、簡単な苛性溶液を極めて過剰に用 いて水性浸出によりチタン含有材料から除去している。過剰であることは、チタ ン含有材料中に存在する不純物(例えば、アルミナ)が浸出の効果性を阻害しな いようにするため必要である。或る場合には、使用済み浸出液を廃棄する。その ような溶液を廃棄する前に、一般に環境規制を満足するように中和する必要があ る。苛性浸出液及び中和工程の費用は、品質向上したチタニアに加わる価値を通 常遥かに越えている。 非チタン含有材料の苛性浸出を行う他の方法では、使用済み苛性浸出液を、石 灰を添加して固体珪酸カルシウム化合物を析出し、それを除去することにより再 生する。これらの方法は、チタン含有系で観察される有害な不純物の蓄積を防ぐ ことよりも、むしろ活性浸出液成分、即ち、苛性分を再生させるようなやり方で 行われている。析出物は屡々比較的大きなカルシア対シリカ比を有し、それは同 等のシリカ除去に対して経済的に許容できる量よりも遥かに多量の石灰を消費す る結果になる。更に、それら析出物は有害な不純物に対し限定された収容力しか 持たない。従って、この再生方法は、有害な不純物が浸出工程へ戻ることが報告 されているように、チタン含有材料の処理に対する有用性には限界がある。 要するに、アルカリ性浸出によるチタン含有材料からのシリカ及び他の不純物 の除去は、一般に経済的条件内での浸出液の有効性には実際的限界があるため、 一般に実施されていない。最大限のシリカ除去を妨げる不純物の制御を、経済的 薬品及びエネルギー消費を維持しながら可能にする方法は現在存在しない。 本発明は、次の処理工程: (i) チタン含有材料を浸出して、チタン含有材料中の不純物を溶液中へ移 行させ、そして (ii) 浸出液を処理して、工程(i)中での浸出液の不純物除去に対する効 果性を向上させる、 工程を含む、チタン含有材料のアルカリ性浸出のための工業的に実現可能な方法 として広く記載することができる。 本発明は、次の工程: (i) チタン含有材料を浸出液で浸出してチタン含有材料からの不純物を溶 液中へ移行させることによりそれら不純物を除去し、然も、その浸出液は、浸出 液の効果性を維持するように処理することができる、浸出液として有効な組成を 有し、 (ii) 固体浸出残留物から浸出液を分離し、 (iii) 工程(ii)からの浸出液を処理して、工程(i)中での浸出液の効果 性を維持し、 (iv) 工程(iii)の処理済み浸出液を工程(i)へ再循環する、 工程を含む、チタン含有材料のアルカリ性浸出のための工業的に実現可能な方法 として特に記述することもできる。 用語「不純物」とは、ここではシリカ及びアルミナを含むものとするが、本発 明は、それらの不純物に限定されるものではなく、燐酸塩及び就中アルカリを含 む他の不純物へ拡張することができることも理解されたい。 用語「浸出液(leachant)」とは、ここでは浸出工程へ供給させる液体及び浸出 工程を出る液体を含むものと理解されたい。 処理工程は、浸出工程中に固体不純物含有相が形成されるため、浸出工程で浸 出液の有効性が失われるのを防ぐ効果を有するどのような処理からなっていても よい。 特に、浸出工程を出る浸出液の加熱が、複雑なアルミナ含有珪酸塩を形成する ことにより、アルミナ及びシリカを効果的に析出させる結果になることが驚いた ことに発見されている。これらの珪酸塩は、次にどのような適当なやり方でもよ いが、行うことができる固体/液体分離により除去することができ、その処理し た浸出液を浸出工程へ再循環し、浸出工程で複雑な固体アルミナ珪酸塩を形成し なかった調節された水準のアルミナ及びシリカをその再循環浸出液が有する結果 になるようにすることができる。 添加剤を含む場合もある種々の処理によって、アルミナ及びシリカの析出を制 御し、処理が継続する間に浸出液中にアルミナ及びシリカの一方又は他方が真に 蓄積することがないようにすることができることも驚いたことに発見されている 。 浸出中に形成される溶液は、次に、例えば種子を添加し、又は添加せずに浸出 温度で或る時間保持することにより分解して、アルミナ及びシリカを溶液から除 去することを可能にすることができることも驚いたことに発見された。 本方法の浸出液中に特定の化学薬品を存在させると、処理工程で多くの有利な 効果を有することができる。アルミナのような不純物の溶解度は、遊離苛性含有 量の低い溶液中では増大し、一層低い浸出液再循環速度を用いることを可能にし 、即ち浸出工程中に合理的な固形物濃度を達成することを可能にすることが見出 されている。 浸出工程では、浸出液の効果性を向上させるのに充分な温度で浸出液を維持す るのが好ましい。浸出は加圧下、即ち浸出液の沸点よりも高い温度で行うことも できる。 浸出工程はどのような適当な装置で行なってもよい。それは撹拌タンク反応器 で行われるのが典型的である。浸出工程は、連続的又はバッチ式で多段階又は単 一の段階として行うことができる。浸出工程中に流れる固体及び液体は、同方向 に流れてもよく、或は向流状になっていてもよい。浸出滞留時間は、最初の効果 的な浸出の後、アルミナ及びシリカを再析出することがあるチタン酸塩と浸出液 との逆反応を防ぐように精密に調節することができる。そのような精密な調節は 、バッチ式浸出、又は多段階(例えば、3段階)連続浸出法により達成すること ができる。 浸出後、サイクロン、濃化器、濾過器、又は遠心分離機、又はそれら装置の組 合せを含むどのような適当な固体/液体分離装置によって分離してもよい。浸出 残留物の濾過により得られた洗浄水は、水均衡の条件により、回路中に維持して もよく、又は維持しなくてもよい。 チタン含有材料から浸出された不純物の入った浸出及び洗浄回路を出る液体流 は、次にどのような適当なやり方でもよいが、その効果性を維持するように処理 してもよい 処理工程が浸出液からの不純物含有固体の析出を促進する加熱を含む場合、そ のような加熱はどのような実際的なやり方で行なってもよい。例えば、生蒸気を 浸出液中に注入する方法を用いてもよい。別法として、液中燃焼法又は高温流体 からの間接的熱交換を用いてもよい。 処理段階は、どのような実際的なやり方でもよいが適当な薬剤又は種子を添加 することを含んでいてもよい。例えば、固体薬剤又は種子を直接又は計量したス ラリーとして添加してもよい。もし適当ならば、薬剤は溶液にして添加してもよ い。 処理工程はどのような適当な装置で行なってもよい。典型的には、撹拌タンク 反応器又は一連の撹拌タンク反応器が適切である。バッチ式又は連続式処理を用 いることができ、添加した固体又は形成された析出物と同一方向又は向流状の接 触を用いることができる。 処理工程の後、形成された析出物を、どのような効果的な固体/液体分離法で もよいが、それによって処理した浸出液から分離することができる。例えば、サ イクロン、濾過器、又は遠心分離機を用いることができる。 もし望むならば、付加的工程をその方法に組み込んでもよい。例えば: (i) チタン含有材料供給物を、不純物の浸出され易さを大きくするような どのようなやり方で処理してもよい。例えば、供給物を、添加物を入れて、又は 入れずに粉砕又は焙焼してもよい。 (ii) 浸出液の組成を維持するのに必要な添加物を、浸出液に溶解する添加 物の利用性を確実にするどのようなやり方で供給物中へ配合してもよい。 (iii) 処理工程は多段階で行なってもよく、夫々の段階(それ自身複数の段 階からなっていてもよい)は、特定のやり方で浸出液の組成を調節する目的で行 う。例えば、アルミナの析出を促進するため浸出液の加熱の次に、石灰のような アルカリ土類含有薬剤を添加して、珪酸塩の析出により実用的時間内に浸出液が その効果性を失う閾値より低くシリカ含有量を維持するようにしてもよい。 (iv) 浸出/溶液処理工程からの浸出液の少量の分岐流を操作して、僅かな 不純物の含有量を調節してもよい。 (v) 洗浄液体の一部分を浸出/溶液処理工程へ補充水として再循環し、洗 浄水排出流の量を減少し、水を保存するようにしてもよい。 (vi) 浸出したチタン含有材料を更に処理する段階、例えば、鉄又は他の不 純物を除去するための酸浸出及び(又は)汚染鉱物又は凝集物を物理的に除去す るような物理的処理及び(又は)熱的処理(例えば、か焼)へ送り、最終的生成 物の価値を更に向上させるようにしてもよい。 記載した方法には、広い範囲の供給材料及び浸出液組成のみならず、浸出及び 浸出液処理条件及び構成に順応する大きな融通性が存在することは明らかである 。この融通性は、種々のチタン含有供給原料からの不純物の除去を最適にし、最 も経済的なやり方でその方法を実施するのに適用することができる。 本発明は、広い意味で、上記アルカリ性浸出法からなるチタン含有材料のチタ ニア含有量を上昇させるための方法として記述することもできる。 例1 この例は、チタン含有材料中に存在する不純物の、他の不純物、特にこの場合 にはシリカの浸出に対する有害な影響を例示する。 チタン含有精鉱に、0.65%の無水硼砂及び炭酸ナトリウムとして添加した 0.65%のソーダを添加して粉砕し、混合し、そして凝集させ、1000℃で 木炭と共に焙焼した。木炭を分離した後の焙焼生成物の組成を表1に与える。焙 焼は、供給物中のシリカがガラス状相を形成することにより後の浸出に対するそ のシリカの順応性を向上させるために行なった。 焙焼した生成物の試料を、固体濃度5%(重量)で、沸騰する10%苛性ソー ダにより4時間還流下で撹拌浸出にかけた。洗浄後、浸出残留物は、これらの浸 出条件に対し表2に示した組成を持っていた。シリカがガラス相に入った程度ま で、それは実質的に除去された。 表1の焙焼生成物の更に別の試料を、0.75g/lのAl23及び2g/l のSiO2を添加した苛性ソーダを用い、撹拌浸出にかけた。その他の点では条 件は上の浸出と同じであった。この浸出残留物の組成も表2に記録してある。 浸出液中に極めて低い濃度でアルミナが存在することは、それら濃度は高スラ リー濃度での浸出、又は浸出液を後の浸出に再循環するどのような浸出でも、容 易に越えられると予想されるものであるが、示されたアルミナの浸出に対する順 応性を見ると、浸出中長石型アルミノ珪酸ナトリウムが析出することによりシリ カ及びアルミナ除去に実質的に悪い影響を持っていた。 例2 この例は、石灰の添加によって溶液から不純物を析出することだけを含む苛性 再生及び再循環のための方法は、浸出の効果性を回復させる溶液処理で完全又は 適切な効果性は持たないことを例示している。 表1に記載した組成を有する浸出供給物の試料を、次の工程により処理した。 (i) 沸騰する、45g/lのNaOH及び45g/lのNa247浸出 水溶液を5%の固体濃度で用いて還流下で4時間浸出する(溶液中の出発アルミ ナ含有量は、アルミン酸ナトリウムを添加することにより0.25g/lに設定 されていた)。 (ii) 固体/液体分離(加圧濾過)及び固体洗浄及び乾燥;固体を分析へ送 る。 (iii) 浸出で取り込まれた全てのシリカを析出することができると推定され た濃度で石灰を液体へ添加した(撹拌しながら80℃に1時間保持)。 (iv) 濾過により液体から析出物を分離。 (iv) 苛性/硼砂溶液で多量に形成した濾液を、浸出供給物の新しい試料で 浸出を繰り返すために戻した。 浸出液として再循環液体を用いた上記手順を6回繰り返した。シリカ含有量を 調節するための石灰添加量は、前の試験の石灰の効果から後の試験で決定した。 このようにして後の試験では定常状態が達成され、全回路中のアルミナ及びシリ カの挙動が決定された。試験を決定する重要なパラメーターを、表3に記載する 。 シリカの除去は、アルミナ除去の場合のように、後の試験よりも最初の試験で 最も効果的であった。液体中のシリカ及びアルミナ含有量が安定化して定常状態 になった時でも(試験5及び6)、シリカ及びアルミナの除去は最初の工程で示 したものよりも低かった。長石型アルミノ珪酸塩の存在は、試験2〜6の浸出残 留物で確認された。 例3 この例は、浸出液からアルミナのような有害な不純物を除去し、液体を浸出の ため再循環させるため、本発明による溶液処理を用いた場合を例示する。 表1の浸出供給物を、300g/lのSiO2、5g/lのAl23、150 g/lのNa2O、及び150g/lのNa247を含む溶液で浸出にかけた。 浸出を、10%の固体濃度で、加圧下で150℃で1時間行なった。浸出後の液 体のアルミナ含有量は6g/lのAl23であった。浸出残留物の組成を表4に 記載する。 固体/液体分離後、浸出液体を、微細なナトリウム長石種子を入れて190℃ に1時間加熱した。最終溶液のアルミニウム含有量は1.3g/lであった。 この場合、溶液は、最初の浸出のやり方でシリカ除去に有効な浸出で再使用す ることができる程度までアルミニウムが除去されていた。 例4 この例では、添加物を使用することによりアルミニウム除去を促進させた析出 工程を例示する。 Na2O及びNa247の各々を0.85%添加した点を除き、表1に与えた ものと同様なやり方で調製した供給物を、1.2g/lのSiO2、0.53g /lのAl23、60g/lのNa247、及び47g/lのNa2Oを含む沸 騰する溶液中で3%のスラリー濃度で4時間還流下で浸出した。固体/液体分離 及び洗浄後に回収された浸出残留物の組成を表5に記載する。 浸出後に分離した液体(2.8g/lのSiO2及び0.66g/lのAl23 を含有する)を、1:3.2のNa2O:SiO2比で1.7g/lの珪酸ナト リウム及び5.25g/lのCaOを添加し、得られた懸濁物を2時間90℃に 維持することにより処理した。固体/液体分離後、最終液体組成は、1.1g/ lのSiO2、0.47g/lのAl23、56g/lのNa247、及び45 g/lのNa2Oであった。即ち、処理した液体は、アルミナ又はシリカの真の 蓄積を起こすことなく浸出へ再循環するのに適していた(恐らく補充薬剤と共に )。 例2の試験とは対照的に、浸出残留物中に長石又は他のアルミノ珪酸塩がかな り析出する兆候はなかった。即ち、効果的な浸出/溶液処理工程であったことが 確認された。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.チタン含有材料をアルカリ性浸出するための工業的に実現可能な方法にお いて、次の処理工程: (i) チタン含有材料をアルカリ性浸出液で浸出し、チタン含有材料中の不 純物を溶液中に移行させ、そして (ii) 前記浸出液を処理して、工程(i)での不純物の除去に対する浸出液 の効果性を向上させる、 工程からなるチタン含有材料浸出方法。 2.チタン含有材料をアルカリ性浸出するための工業的に実現可能な方法にお いて、次の工程: (i) チタン含有材料をアルカリ性浸出液で浸出して、不純物を溶液中へ移 行させることによりチタン含有材料から不純物を除去し、然も、前記浸出液は、 浸出液として有効な、浸出液の効果性を維持するように処理することができる組 成を有し、 (ii) 固体浸出残留物から浸出液を分離し、 (iii) 工程(ii)からの浸出液を処理して工程(i)での浸出液の効果性を 維持し、 (iv) 工程(iii)から(i)の処理済み浸出液を再循環する、 工程からなるチタン含有材料浸出方法。 3.浸出液処理工程が、浸出工程からの浸出液を加熱し、アルミナ及びシリカ の析出を起こさせることを含む、請求項1又は2に記載の方法。 4.浸出液処理工程が、浸出工程からの浸出液に添加物を添加してアルミナ及 びシリカの析出を起こさせることを含む、請求項1又は2に記載の方法。 5.添加物が一種類以上の珪酸ナトリウム及び石灰からなる、請求項4に記載 の方法。 6.浸出液処理工程が、浸出工程からの浸出液を浸出温度に維持し、アルミナ 及びシリカの析出を起こさせることからなる、請求項1又は2に記載の方法。
JP52656895A 1994-04-15 1995-04-13 チタン含有材料を品質向上させるための侵出液の処理 Pending JPH09512056A (ja)

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