【発明の詳細な説明】
化粧品組成物
技術分野
本発明は化粧品組成物に関する。特に、優れたすりこみ(rub-in)及び吸収性と
一緒に、改善された潤い、皮膚感、スキンケア及び外観効果と低い脂性を示す、
エマルジョン又はローション形態の化粧品組成物に関する。その組成物は常温及
び高温で優れた安定性も示す。
発明の背景
皮膚は、その構造の骨格を形成するケラチン及びコラーゲン繊維タンパク質を
コートして保護する数層の細胞から構成されている。角質層と呼ばれるこれらの
層の最外部は、8nm厚層で囲まれた25nmタンパク質束から構成されること
が知られている。アニオン系界面活性剤及び有機溶媒は典型的には角質層膜に浸
透して、脱脂(即ち、角質層から脂肪の除去)によりその一体性を破壊する。皮
膚表面形態のこの破壊はざらざらした感触を生じ、ついには界面活性剤又は溶媒
をケラチンと相互作用させて、刺激を起こす。
角質層で適正な水勾配を維持することはその機能性にとり重要であることが現
在認識されている。ときには角質層可塑剤であると考えられるこの水のほとんど
は、体内からくる。湿度が寒冷地方のように低すぎると、組織を適正に可塑化す
る上で不十分な水が角質層の外層に留まり、皮膚はスケール化し始めて、かゆみ
だす。皮膚浸透性も角質層の水が不十分であるときやや減少する。他方、皮膚の
外側に水が多すぎると、最終的には角質層にそれ自体の重量の3〜5倍の結合水
を吸収させてしまう。これは皮膚を膨潤及びしわよせさせ、水及び他の極性分子
に対する皮膚の浸透性を約2〜3倍増加させる。
このため、皮膚が洗浄、作業及びレクリエーションで遭遇する有害な相互作用
にもかかわらず、角質層が最良性能でそのバリア及び保水機能を維持するように
助ける組成物の必要性が存在している。
例えばSagarin,Cosmetics Science and Technology,2nd Edition,Vol.I,Wiley
Interscience(1972) 及びencyclopaedia of Chemical Technology,Third Edit
ion,Volume 7 で記載されるような慣用的化粧クリーム及びローション組成物は
、様々な程度で皮膚軟化、バリア及び保水(潤い)効果を示すことが知られてい
る。しかしながら、それらは皮膚感触に関してかなり否定的な面も有し(即ち、
それらはしばしば皮膚で非常にべとついて感じる)、しかもすりこみ、吸収及び
残留性に乏しい。
したがって、本発明では潤い、吸収、皮膚感、スキンケア及び外観性で改善を
示し、特に改善された短期及び長期潤い効力を示し、同時に粘着性を減少させて
皮膚上の脂性感を避けた、スキンケア化粧品組成物を提供する。その組成物は常
温及び高温双方で優れた安定性も示す。
発明の要旨
したがって、本発明の一面において、
(a)約1〜約60重量%の油
(b)約30〜約98.8重量%の水
(c)約0.1〜約20重量%の尿素、及び
(d)約0.1〜約20重量%の有機液晶形成両親媒性乳化剤物質
を含んでなる水中油型エマルジョン形態のスキンケア組成物が提供される。
本発明の組成物は、下記のような尿素及び必須液晶形成乳化剤成分と様々な任
意成分と一緒に1種以上の別々な乳化又は分散油相を含有した水中油型エマルジ
ョン又は分散液の形態をしている。すべてのレベル及び比率は、他で指摘されな
いかぎり、全組成物の重量による。鎖長及びエトキシル化度も重量平均ベースで
示されている。
本組成物の第一必須成分は油又は油の混合物である。物理的に、組成物は通常
水性連続相中で1以上の油相(本明細書では第一相、第二相等と称される)の分
散形態をとり、各油相は単一の油性成分あるいは混和又は均一形で油性成分の混
合物を含んでいる。本発明の組成物で油相成分の全体レベルは、好ましくは約1
〜約60重量%、好ましくは約2〜約30%、更に好ましくは約3〜約20%で
ある。好ましい態様において、第一油相は組成物の約4〜約16重量%、更に好
ましくは約5〜約11%の量で存在する。第一油相成分のレベルは最良の潤い及
び脂性を出すために本発明では重要であることがわかっている。第一油相は、皮
膚軟化化粧性質を有する鉱物、植物及び動物油、脂肪及びロウ、脂肪酸エステル
、脂肪アルコール、脂肪酸とそれらの混合物から選択される天然又は合成油を通
常含んでいる。第一油相成分は好ましくは本質的にシリコーンを含まず、即ち約
10重量%以下、好ましくは約5重量%以下のシリコーンベース物質を含有して
いる。油相は少ないレベル(例えば、約25%、好ましくは10%以内)の油相
可溶性乳化剤成分を含有してもよいことが理解されるであろう。このような成分
は油相レベル及び所要HLBを決定する観点から油相成分として考えられない。
好ましい態様において、油相の全体所要HLBは約8〜約12、特に約9〜約1
1であり、所要HLBは油相中のW/W%を掛けた油相の各成分に関する個別所
要HLB値を合計することにより決定される(HLB系についてICI文献参照
)。
本発明で使用上適した第一油相成分には、例えば場合によりヒドロキシ置換さ
れたC8‐C50不飽和脂肪酸及びそのエステル、C8‐C30飽和脂肪酸のC1‐C2 4
エステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル及びオクチ
ルドデシルミリステート〔ウィケノール(Wickenol)142〕、蜜ロウ、飽和及び
不飽和脂肪アルコール、例えばベヘニルアルコール及びセチルアルコール、炭
化水素、例えば鉱油、ペトロラタム及びスクアラン、脂肪ソルビタンエステル(
1976年10月26日付で発行されたSeidenの米国特許第3988255号明
細書参照)、ラノリン及びラノリン誘導体、動物及び植物トリグリセリド、例え
ばアーモンド油、ピーナツ油、小麦麦芽油、亜麻仁油、ホホバ油、アプリコット
ピット(pit)油、クルミ油、パームナッツ油、ピスタシオナッツ油、ゴマ種子油
、菜種油、ケード(cade)油、コーン油、ピーチピット油、ケシ種子油、マツ油、
ヒマシ油、大豆油、アボカド油、サフラワー油、ココナツ油、ハシバミ実油、オ
リーブ油、ブドウ種子油及びヒマワリ種子油と、ダイマー及びトリマー酸のC1
‐C24エステル、例えばジイソプロピルダイメレート(dimerate)、ジイソステア
リルマレート、ジイソステアリルダイメレート及びトリイソステアリルトリメレ
ート(trimerate)がある。上記の中では、鉱油、ワセリン、不飽和脂肪酸及びそ
のエステルとそれらの混合物が高度に好ましい。
本組成物は好ましくは第二油相も含み、これは好ましい態様において組成物の
約0.1〜約20重量%、特に約1〜約10%のレベルで存在する。更に、第一
油相は好ましくは第二油相よりも重量過剰で存在する。第二油相成分は好ましく
はシリコーンベースである。本発明で適切なシリコーン成分には、不揮発性ポリ
アルキル及びポリアリールシロキサンゴム及び液体、揮発性環状及び直鎖ポリア
ルキルシロキサン、ポリアルコキシル化シリコーン、アミノ及び四級アンモニウ
ム改質シリコーン、硬質架橋及び強化シリコーンとそれらの混合物を含めた非水
溶性シリコーンがある。好ましい態様において、シリコーン成分は約200,0
00〜約4,000,000の分子量を有するシリコーンゴム、又はシリコーン
ゴムを含めたシリコーンの混合物である。混合物のとき、シリコーンゴムは好ま
しくはシリコーン混合物の約5〜約40重量%、特に約10〜20%である。シ
リコーン又はシリコーン混合物は、好ましくは組成物の約0.1〜約20重量%
、更に好ましくは約0.5〜約15%、特に約1〜約10%である。
本発明で使用上好ましいシリコーン成分は:
(i)ジメチコノール、フルオロシリコーン、ジメチコン及びそれらの混合物
から選択される、約200,000〜約4,000,000の分子量を有するシ
リコーン、及び
(ii)約0.65〜約100mm2/sの粘度を有するシリコーンベースキャリア
から本質的になり、i)対ii)の比率は約10:90〜約20:80であり、上
記シリコーン成分は約500〜約10,000mm2/sの最終粘度を有する。
本発明で使用に適したジメチコノールベースシリコーンは下記化学構造(II)
を有する:
HO(CH3)2SiO〔(CH3)2SiO〕n(CH3)2SiOH
上記においてnは約2000〜約40,000、好ましくは約3000〜約30
,000である。
本発明で有用なフルオロシリコーンは約200,000〜約300,000、
好ましくは約240,000〜約260,000、最も好ましくは約250,0
00の分子量を有する。
シリコーンゴムには、1979年5月1日付Spitzer らの米国特許第4,15
2,416号明細書とNoll,Walter,Chemistry and Technology of Silicones,Ne
w York: Academic Press,1968 を含めたPetrarch及びその他により記載されるよ
うなジメチコンがある。ゼネラル・エレクトリック・シリコーンゴム製品データ
シート(General Electric Silecone Rubber Product Data Sheets)SE30、S
E33、SE54及びSE76も記載シリコーンゴムである。本発明で有用な“
シリコーンゴム”物質とは、約200,000以上、好ましくは約200.00
0〜約4,000,000の質量平均分子量を有する高分子量物質を表す。典型
的には、それらは25℃で約1,000,000mm2/s以上の粘度を有する。具
体例にはポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メ
チルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル
)(メチルビニルシロキサン)コポリマー及びそれらの混合物がある。
本発明で使用に適したシリコーンベースキャリアには、あるシリコーン流体が
ある。シリコーン流体にはポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、
ポリアルキルアリールシロキサン又はポリエーテルシロキサンコポリマーがある
。これら流体の混合物も使用でき、ある実施にとり好ましい。
使用できるポリアルキルシロキサン流体には、例えば粘度が25℃で約0.6
5〜600,000mm2/s、好ましくは約0.65〜約10,000mm2/s範囲の
ポリジメチルシロキサンがある。これらのシロキサンは、例えばゼネラル・エレ
クトリック社からビスカシル(Viscasil)(RTM)シリーズ及びダウ・コーニング(Do
w Corning)からダウ・コーニング200シリーズとして入手できる。使用できる
本質的に不揮発性のポリアルキルアリールシロキサン流体には、例えば25℃で
約0.65〜30,000mm2/sの粘度を有するポリメチルフェニルシロキサン
がある。これらのシロキサンは、例えばゼネラル・エレクトリック社からSF1
075メチルフェニル流体又はダウ・コーニングから556コスメチック・グレ
ード流体(Cosmetic Grade Fluid)として入手できる。約3〜約7つの(CH3)2
SiO部分を含む環構造を有したある揮発性環状ポリジメチルシロキサンも本発
明で使用に適している。
粘度はDow Corning Corporate Test Method CTM0004,July 29,1970で示される
ようなガラスキャピラリー粘度計により測定できる。好ましくは、第二油相を構
成するシリコーンブレンドの粘度は約500〜約100,000mm2/s、好まし
くは約1000〜約10,000mm2/sの範囲である。
本発明で使用上最も好ましいシリコーン成分は、粘度約0.65〜100mm2/
sのシリコーンキャリアと一緒にした、約200,000〜約4,000,00
0の分子量を有するジメチコノールゴムである。このシリコーン成分の例は、ダ
ウ
・コーニングから入手できるダウ・コーニングQ2‐1403(85%5mm2/s
ジメチコン流体/15%ジメチコノール)及びダウ・コーニングQ2‐1401
である。
本発明で使用に適したもう1つのクラスのシリコーン成分には、少くとも1つ
のポリジオルガノシロキサンセグメント及び少くとも1つのポリオキシアルキレ
ンセグメントを含んだポリジオルガノシロキサン‐ポリオキシアルキレンコポリ
マーがある;上記ポリジオルガノシロキサンセグメントは:
RbSiO(4-b)/2
シロキサン単位から本質的になり、上記式中bは約0〜約3の値を有し、コポリ
マーですべてのシロキサン単位について約2のR基/ケイ素の平均値であり、R
はメチル、エチル、ビニル、フェニルと上記ポリオキシアルキレンセグメントを
ポリジオルガノシロキサンセグメントに結合させる二価基から選択される基を表
し、全R基の少くとも約95%はメチルである;上記ポリオキシアルキレンセグ
メントは少くとも約1000の平均分子量を有し、約0〜約50モル%ポリオキ
シプロピレン単位及び約50〜約100モル%ポリオキシエチレン単位からなり
、上記ポリオキシアルキレンセグメントの少くとも1つの末端部分は上記ポリジ
オルガノシロキサンセグメントに結合され、上記ポリジオルガノシロキサンセグ
メントに結合されていない上記ポリオキシアルキレンセグメントの末端部分は末
端基で化合されている;上記コポリマーにおけるポリジオルガノシロキサンセグ
メント対ポリオキシアルキレンセグメントの重量比は約2〜約8の値を有する。
このようなポリマーは米国特許第4,268,499号明細書で記載されている
。
本発明で使用上好ましいのは、下記一般式を有するポリジオルガノシロキサン
‐ポリオキシアルキレンコポリマーである:
上記式中x及びyは、ポリジオルガノシロキサンセグメント対ポリオキシアルキ
レンセグメントの重量比が約2〜約8であるように選択される;a:(a+b)
のモル比は約0.5〜約1である;Rは特に水素;ヒドロキシル;メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ベンジルのようなアルキル;フェニルのようなアリール
;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシのようなアルコキシ;ベンジルオ
キシ;フェノキシのようなアリールオキシ;ビニルオキシ及びアリルオキシのよ
うなアルキニルオキシ;アセトキシ、アクリルオキシ及びプロピオノキシのよう
なアシルオキシ;ジメチルアミノのようなアミノから選択される鎖末端基である
。
コポリマーにおけるセグメントの数及び平均分子量は、コポリマーにおけるポ
リジオルガノシロキサンセグメント対ポリオキシアルキレンセグメントの重量比
が好ましくは約2.5〜約4.0であるような程度である。
適切なコポリマーはベッカー‐ケミー社(Wacker-Chemie GmbH),Geschaftsbere
ichS,Postfach D-8000 Munich 22 から商品名ベルシル(Belsil)(RTM)及びTh.
ゴールドシュミッツ社(Th.Goldschmidt Ltd.),Tego House,Victoria Road,Ruisl
ip,Middlesex,HA4 OYL からアビル(Abil)(RTM)として市販されている。本発明で
使用上特に好ましいのはベルシル(RTM)6031及びアビル(RTM)B88183で
ある。
上記ポリジオルガノシロキサン‐ポリオキシアルキレンコポリマーは、上記の
ように、又は他のシリコーン、例えば揮発性環状ポリジメチルシロキサンと一緒
に用いることができる。更に、このようなコポリマー及び混合物は本明細書で規
定されたシリコーンゴムと併用することができる。
シリコーン成分は、組成物の知覚皮膚感を変えるために、液晶形成乳化剤及び
尿素と一緒にすると本発明では有益である。この面で高度に好ましいのは、20
0,000〜4,000,000の分子量を有するシリコーンゴムである。この
ため本発明のもう1つの面によれば、0.1〜20重量%のレベルでシリコーン
又はシリコーンの混合物を含み、そのシリコーン又はシリコーン混合物が約20
0,000〜約4,000,000の分子量を有したシリコーンゴムを含む、水
中油型分散液の形態をしたスキンケア組成物が提供され、その組成物は更に尿素
約0.1〜約20%と、水中で液晶を形成できる乳化剤約2〜約10%を場合に
より配合しており、好ましい乳化剤はソルビタン脂肪酸エステル及びスクロース
脂肪酸エステルの混合物に基づく脂肪酸エステルブレンドである。各場合におけ
る脂肪酸エステルは好ましくはC8‐C24、更に好ましくはC10‐C20である。
シリコーン又はシリコーン混合物は組成物の約0.5〜約15重量%、好ましく
は約1〜約10%のレベルで存在することが好ましく、このレベルはゴム及び非
ゴムシリコーン物質の全ブレンドに基づいている。好ましい態様において、本発
明のこの面の組成物は、シリコーンゴムを含む第二油相と一緒に、本質的にシリ
コーンを含まない第一油相からなる。第一油相は上記で詳細に記載されている。
本発明で好ましい態様では、約0.1〜約10重量%の不飽和脂肪酸又はエス
テルを含む。本発明で使用上好ましい不飽和脂肪酸及びエステルは、場合により
ヒドロキシ置換されたC8‐C50不飽和脂肪酸及びエステル、特にリシノール酸
のエステルである。不飽和脂肪酸又はエステル成分は、組成物の皮膚感及びすり
こみ性を改善するために、液晶形成乳化剤と一緒にすると本発明では有益である
。この面で高度に好ましいのはリシノール酸セチルである。
本組成物中における第二必須成分は、製品中であるいは製品が環境温度又は高
温で皮膚に適用されたときに液晶を形成できる、有機両親媒性乳化剤物質である
。
好ましくは、乳化剤は約20〜約60℃範囲の温度で液晶(特に、スメクチック
リオトロピック液晶)を形成することができる。乳化剤は、組成物の約0.1〜
約20重量%、好ましくは約2〜約10%、更に好ましくは約3〜約7%の量で
組成物中に配合されることが好ましい。本発明で使用上好ましい両親媒性乳化剤
はポリオールエステル、アルコキシル化ポリオールエステル及びそれらの混合物
から選択され、好ましい乳化剤は糖エステル、特にスクロースオレエート及びパ
ルミテートとそれらの混合物から選択されるエステルである。本発明で高度に好
ましいのはソルビタン又はソルビトール脂肪酸エステル及びスクロース脂肪酸エ
ステルの混合物に基づく脂肪酸エステルブレンドであり、各場合における脂肪酸
は好ましくはC8‐C24、更に好ましくはC10‐C20である。潤いの観点から好
ましい脂肪酸エステル乳化剤はソルビタン又はソルビトールC16‐C20脂肪酸エ
ステルとスクロースC10‐C16脂肪酸エステル、特にソルビタンステアレート及
びスクロースココエートのブレンドである。これはICIから商品名アーラトン
(Arlatone)2121として市販されている。アーラトン2121から誘導される
処方の安定化メカニズムは、油相が分散された水相中における分離液晶構造の形
成に基づいている。低い脂性と一緒に最良の潤い、吸収及び皮膚感を出すために
、第一油対脂肪酸エステル乳化剤の比率は約6:1〜約1:1、好ましくは約4
:1〜約1:1の範囲内にあることが望ましい。
本組成物の別な必須成分は、組成物の約0.1〜約20重量%、好ましくは約
0.5〜約10%、更に好ましくは約1〜約5%のレベルで存在する尿素である
。
好ましい態様において、油相と有機両親媒性物質は、尿素の添加前に液晶/水
中油型分散液を形成するために、有機両親媒性物質のクラフト点より高い温度(
但し、好ましくは約60℃以下)で水にプレミックスされる。尿素は、水中油型
スキンケアエマルジョン組成物の関係から顕著な皮膚潤いと柔軟性を与える上で
、両親媒性乳化剤物質と組合せると本発明で特に有効であることがわかった。
更に、尿素は加水分解に対してより安定化させ、それにより組成物pHを増加さ
せることも意外にわかった。
非閉塞性モイスチャライザー、保湿剤、ゲル化剤、中和剤、香料、着色剤及び
界面活性剤のような様々な任意成分が本発明のスキン組成物に添加できる。
本組成物は保湿剤を含むことができる。本発明で使用上適切な保湿剤にはソル
ビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール
、エトキシル化グルコース誘導体、ヘキサントリオール、グリセリン、水溶性ポ
リグリセリルメタクリレート滑沢剤及びパンテノール類がある。本発明で好まし
い保湿剤はグリセリン(ときにはグリセロール又はグリセリンとして知られる)
である。化学的にグリセリンは1,2,3‐プロパントリオールであって、市販
製品である。その物質の1つの大きな供給源は石鹸の製造においてである。ブチ
レングリコールも本発明で使用上好ましい。
本組成物において、保湿剤は好ましくは組成物の約0.1〜約20重量%、更
に好ましくは約1〜約10%、特に約2〜約5%のレベルで存在する。
本発明の組成物で使用上適切なポリグリセリルメタクリレート滑沢剤は、ガー
ディアン・ケミカル社(Guardian Chemical Corporation),230 Marcus Blvd.,Hau
ppage,N.Y.11787 から商標名ルブラジェル(Lubrajel)(RTM)として入手できる。
一般的に、ルブラジェルはグリセリン酸ナトリウムとメタクリル酸ポリマーとの
反応により形成される水和物又は包接体として記載することができる。その後、
水和物又は包接体は少量のプロピレングリコールで安定化され、次いで得られた
生成物の制御的水和が行われる。ルブラジェルはグリセレート:ポリマー比率及
び粘度を変えたいくつかのグレードで販売されている。適切なルブラジェルには
ルブラジェルTW、ルブラジェルCG、ルブラジェルMS、ルブラジェルWA、
ルブラジェルDV及びいわゆるルブラジェルオイルがある。
保湿剤の少くとも一部(組成物の約5重量%以内)は粒状親油性又は疎水性キ
ャリア物質と混合した形で配合できる。キャリア物質及び保湿剤は水性又は分散
相のいずれにも添加できる。
このコポリマーは、有効な潤い効果を出すのを助けながら、照りを減少させて
油を抑制する上で、特に有益である。架橋疎水性ポリマーは好ましくはコポリマ
ー格子の形態をとり、少くとも1種の活性成分がコポリマー格子中に均一に分散
されて、その中に捕捉されている。一方、疎水性ポリマーは約50〜500、好
ましくは100〜300m2/g範囲の表面積(N2、BET)を有する多孔質粒子
の形態をとって、そこに活性成分を吸着させることができる。
架橋疎水性ポリマーは好ましくは約0.1〜約10重量%の量で存在し、好ま
しくは外部水相中に配合される。活性成分は皮膚適合性油、皮膚適合性保湿剤、
皮膚軟化剤、モイスチャライジング剤及び日焼け止め剤の1種以上又は混合物で
ある。一態様において、ポリマー物質は粉末の形態をとり、その粉末は粒子の混
合系である。粉末粒子の系は、平均径約1ミクロン以下の単位粒子、平均径約2
0〜100ミクロン範囲の融合単位粒子の凝集物及び平均径約200〜1200
ミクロン範囲の融合凝集物の集塊の集合体を含めた格子を形成している。
この態様の粉末物質は、架橋“後吸収”疎水性ポリマー格子として広義に記載
できる。粉末は好ましくは活性剤を捕捉してその中に分散させるが、これは固体
、液体又は気体の形態をしている。格子は粒状形をとり、活性物質を担持したと
きに易流動性分離固体粒子を形成する。格子は既定量の活性物質を含有してよい
。適切なポリマーは下記構造式を有する:
上記においてx対yの比率は80:20であり、R′は‐CH2CH 2‐であり
、R″は‐(CH2)11CH3である。
疎水性ポリマーは高度架橋ポリマー、更に具体的には高度架橋ポリメタクリレ
ートコポリマーである。その物質はUSA、ミシガン州、ミッドランドのダウ・
コーニング社により製造され、商標名ポリトラップ(POLYTRAP)(RTM)として販売
されている。それは超軽質易流動性白色粉末であり、粒子は高レベルの親油性液
体及び一部の親水性液体を吸収して、同時に易流動性粉末特徴を維持することが
できる。粉末構造は20〜100ミクロンの凝集物に融合される1ミクロン以下
の単位粒子の格子からなり、凝集物は約200〜約1200ミクロンサイズの大
粒子又は集合体に粗く集塊化される。ポリマー粉末はその重量の4倍も多い流体
、エマルジョン、分散物又は溶融固体物を含有することができる。
ポリマー粉末への活性剤の吸着はステンレススチールミキシングボウル及びス
プーンを用いて行うことができ、その場合に活性剤が粉末に加えられて、スプー
ンが活性剤をポリマー粉末中に静かに混ぜるために用いられる。低粘度流体は、
ポリマーを含有した密封しうる容器に流体を加えて、その後粘稠になるまでその
物質をタンブリングすることにより吸着させてもよい。リボン又はツインコーン
ブレンダーのような更に入念なブレンド装置も用いることができる。本発明で使
用上好ましい活性成分はグリセリンである。好ましくは、保湿剤:キャリアの重
量比は約1:4〜約3:1である。
高度架橋ポリメタクリレートコポリマーとしてマイクロスポンジズ(Microspon
ges)5647も適切である。これは約0.01〜約0.05μmの孔径及び20
0〜300m2/gの表面積を有した架橋疎水性ポリマーの全体的球状粒子の形態を
とる。しかも、それは上記レベルで保湿剤を担持していることが好ましい。
本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約10%、更に好ましくは約0.
02〜約2%、特に約0.02〜約0.5%のレベルで親水性ゲル化剤も含有す
ることができる。ゲル化剤は、好ましくは少くとも約4000mPa.s 、更に好ま
しくは少くとも約10,000mPa.s 、特に少くとも50,000mPa.s の粘度
(1%水溶液、20℃、ブルックフィールド(Brookfield)RVT)を有する。
適切な親水性ゲル化剤は通常水溶性又はコロイド水溶性ポリマーとして記載で
き、それにはセルロースエーテル(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ポリビニルピロリドン
、ポリビニルアルコール、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム及びキサ
ンタンガムがある。
しかしながら、本発明で好ましい親水性ゲル化剤は、カルボポール(Carbopol)
樹脂の商標名でB.F.グッドリッチ社(B.F.Goodrich Company)により販売され
るカルボキシビニルポリマーとアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマーである
。これらの樹脂は、例えばポリアリルスクロース又はポリアリルペンタエリトリ
トールのような架橋剤0.75〜2.00%で架橋されたアクリル酸のコロイド
水
溶性ポリアルケニルポリエーテル架橋ポリマーから本質的になる。例としてはカ
ルボポール934、カルボポール940、カルボポール950、カルボポール9
54、カルボポール980、カルボポール951及びカルボポール981がある
。カルボポール934は各スクロース分子当たり平均で約5.8のアリル基を有
するスクロースのポリアリルエーテル約1%で架橋されたアクリル酸の水溶性ポ
リマーである。最も好ましいポリマーはカルボポール951である。商品名カル
ボポール1382、カルボポール1342及びペムレン(Pemulen)TR‐1とし
て入手しうる両親媒性を有したアクリル酸の疎水性改質架橋ポリマー(CTFA
名:アクリレート/10‐30アルキルアクリレートクロスポリマー)も本発明
で使用に適している。ポリアルケニルポリエーテル架橋アクリル酸ポリマー及び
疎水性改質架橋アクリル酸ポリマーの組合せも本発明で使用上適切で好ましい。
本発明のゲル化剤は、常温及び高温双方にわたり優れた安定性を与える上で特に
有益である。
本発明で酸性基保有親水性ゲル化剤を中和する上で使用に適した中和剤には水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノエタノールアミン
、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンがある。
本発明の組成物はエマルジョン形態をとり、好ましくは少くとも約4000mP
a.s 、好ましくは約4000〜約300,000mPa.s 、更に好ましくは約80
00〜約200,000mPa.s 、特に約10,000〜約50,000mPa.s (
25℃、ニート、ブルックフィールドRVTスピンドルNo.5)範囲の製品粘
度を有するように処方されることが好ましい。
本発明の組成物は約0.1〜約10%、好ましくは約1〜約5%のパンテノー
ルモイスチャライザーも含有することができる。パンテノールモイスチャライザ
ーはD‐パンテノール〔(R)‐2,4‐ジヒドロキシ‐N‐(3‐ヒドロキシ
プロピル)‐3,3‐ジメチルブタミド〕、DL‐パンテノール、パントテン酸
カルシウム、ローヤルゼリー、パンテチン、パントテイン、パンテニルエチルエ
ーテル、パンガミン酸、ピリドキシン、パントイルラクトース及びビタミンB複
合体から選択できる。スキンケア及び粘着減少の観点からはD‐パンテノールが
高度に好ましい。
本発明の組成物は約0.001〜約0.5重量%、好ましくは約0.002〜
約0.05%、更に好ましくは約0.005〜約0.02%のカルボキシメチル
キチンを更に含むことができる。キチンはロブスター及びカニの外殻に存在する
多糖であって、N‐アセチル‐D‐グルコサミンのβ(1‐4)結合鎖を有した
ムコ多糖である。カルボキシメチルキチンは精製キチン物質をアルカリ、その後
モノクロロ酢酸で処理することにより製造される。それはA&Eコノック社(A &
E Connock Ltd.),Fordingbridge,Hampshire,Englandから入手しうる名称キチン
液(Chitin Liquid)として希釈(約0.1〜0.5重量%)水溶液の形態で市販
されている。
他の任意物質には、サリチル酸のような角質溶解剤;タンパク質、ポリペプチ
ド及びそれらの誘導体;ジャマール(Germall)115、ヒドロキシ安息香酸のメ
チル、エチル、プロピル及びブチルエステル、ベンジルアルコール、EDTA、
ユーキシル(Euxyl)(RTM)K400、ブロモポール(2‐ブロモ‐2‐ニトロプロ
パン‐1,3‐ジオール)とフェノキシプロパノールのような水溶性又は可溶性
保存剤;アーガサン(Irgasan)(RTM)及びフェノキシエタノールのような抗菌剤(
好ましくは0.1〜約5%のレベル);デンプングラフト化ナトリウムポリアク
リレート、例えばセラニーズ・スーパーアブゾーベント・マテリアルズ(Celanes
e Superabsorbent Materials),Portsmith,VA,USAから入手しうる米国特許第4,
076,663号明細書で記載されたサンウェット(Sanwet)(RTM)IM‐100
0、IM‐1500及びIM‐2500とヒアルロン酸のような可溶性又はコロ
イド可溶性モイスチャライジング剤;着色剤;香料及び香料溶解剤;脂
肪アルコールエトキシレート、エトキシル化ポリオール脂肪酸エステルのような
追加界面活性剤/乳化剤(ポリオールはグリセリン、プロピレングリコール、エ
チレングリコール、ソルビトール、ソルビタン、ポリプロピレングリコール、グ
ルコース及びスクロースから選択できる)がある。例としてはグリセリルモノヒ
ドロキシステアレート、アルコールモル当たり平均エチレンオキシド10〜20
0モルでエトキシル化されたステアリルアルコールと、PEG‐6カプリル/カ
プリン酸グリセリドがある。
本発明の好ましい態様では、約0.1〜約5重量%のデンプンオクテニルコハ
ク酸アルミニウムを更に含む。デンプンオクテニルコハク酸アルミニウムは無水
オクテニルコハク酸とデンプンとの反応生成物のアルミニウム塩であり、ナショ
ナル・スターチ&ケミカル社(National Starch & Chemical Ltd.) から商品名ド
ライ・フロ(Dry Flo)として市販されている。ドライ・フロは皮膚感及び塗布性
の観点から本発明では有用である。
本発明で他の任意物質には顔料があり、非水溶性のときには油相成分の全レベ
ルに関与して、その中に含有される。本発明の組成物で使用に適した顔料は有機
及び/又は無機である。顔料という用語の中には、艶消仕上剤及び光散乱剤のよ
うな低い色又は艶を有する物質も含まれる。適切な顔料の例は酸化鉄、アシルグ
ルタメート酸化鉄、群青、D&C色素、カルミン及びそれらの混合物である。組
成物のタイプに依存して、顔料の混合物が通常用いられる。潤い、皮膚感、皮膚
外観及びエマルジョン適合性の観点から本発明で使用上好ましい顔料は処理顔料
である。顔料はアミノ酸、シリコーン、レシチン及びエステル油のような化合物
で処理できる。
組成物のpHは好ましくは約4〜約9、更に好ましくは約5〜約7.5である
。本組成物の水分は通常約30〜約98.8重量%、好ましくは約50〜約95
%、特に約60〜約90%である。
本発明は下記例で説明される。例I〜V
1.グリセリルモノヒドロキシステアレート
組成物は下記のように作る:
尿素以外を除く増粘剤、アーラトン2121及び他の水溶性成分の第一プレミ
ックスを水中で混合して約80℃に加熱することにより作る。シリコーンゴム以
外の油相成分の第二プレミックスをミックス及び加熱することにより作り、水性
プレミックスに加える。
得られた混合液を約60℃に冷却する。次いでシリコーンゴム及び尿素を得ら
れた水中油型エマルジョンに加え、混合液を冷却してから、副成分を加える。組
成物は直ちにパッケージ化できる。
組成物は、低い脂性、優れたすりこみ及び吸収性と一緒に、改善された潤い、
皮膚感及びスキンケア性を示す。例VI〜X
1.グリセリルモノヒドロキシステアレート
例VI〜Xの組成物は前記例I〜Vの組成物と同様に製造する。
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,LR,LT,LV,MD,MG,MN,MX,NO,
NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,TJ,T
T,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 スペングラー,エリック ジョージ
イギリス国バークシャー、ウォルトン、ド
ライブ、アスコット、17、ヘッジャロウズ
(番地なし)