JPH09512468A - 非回転式ガット張り装置および方法 - Google Patents

非回転式ガット張り装置および方法

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JPH09512468A JP7528520A JP52852095A JPH09512468A JP H09512468 A JPH09512468 A JP H09512468A JP 7528520 A JP7528520 A JP 7528520A JP 52852095 A JP52852095 A JP 52852095A JP H09512468 A JPH09512468 A JP H09512468A
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Abstract

(57)【要約】 ラケットのガットを張る装置は、ラケット(26)の中のガット上で直接動作する1つまたは複数のテンション掛けおよび保持クランプ統合部(12)を使用してラケット(26)のガットiテンションを掛ける。本発明は、ガット張り工程を介してラケット(26)を固定する固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具(10)も備えている。ラケットは、ラケットヘッドフレームのみの外端に沿って配置される与圧装着部(14)によりたわむことなく支持される。ラケットのガット張り装置は、ラケット保持固定具の下の床を占めないように釣合い錘により装置を安定させるオフセット基台(24)も備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 非回転式ガット張り装置および方法 発明の背景 発明の分野 本発明は従来のテニスラケットなどへのガット張り装置に関する。関連技術の説明 これまでのラケットのガット張り装置はすべて基本的には同様に動作し、いく つかの基本的な構成要素を共有している。こうした装置の明瞭な構造上の特色は 以下のとおりである。 (a) 支持部に回転可能に装着してある非平坦型ラケットヘッドフレーム保持固 定部。従来の装置のラケットヘッドフレーム保持固定部は、Longeat(1992)の米 国特許第5080360号やLee(1992)の米国特許第5090697号に記載し てあるものなど回転式の揺りかご状の固定具から構成されている。図4は従来の ラケットヘッドフレーム保持固定具の必須構成要素を詳細に示している。垂直心 棒と軸受けがピボット式に動作して、そこに平坦な卓上部材96が取付けられ軸 受けされている。2つの垂直支持部98は台部96から上方に延在して、ラケッ トフレームを保持する2つの半円形ラケット支持アーム100を支持する。たと えば、Balaban(1982)による米国特許第4348024号には、上記の揺りかご をさらに堅牢にして、クランプによるたわみとラケットのゆがみを低下させるた めに、上記の2つの半円形ラケット支持アーム100の代わりにリングが開示さ れている。しかし、これまで周知のすべてのラケットヘッドフレーム保持固定具 は平坦ではなく、支持部状に旋回可能に装着された3次元揺りかご状固定具であ る。こうした固定具では、作業員がガット張り動作中にその固定具とそこに装着 されたラケットの角位置を継続的に調整する必要がある。 (b) 従来の装置のテンション要素は論理的には上記の回転式固定具と相互に関 連している。こうしたテンション要素は、図4に示してあるように、ラケットヘ ッドフレームの外部に配置されそこで動作するテンション掛け部84とラケット ヘッドフレームの空間領域の内部で動作する1対のガット保持クランプ86から 構成されている。ガット張りに関わる問題への従来の設計上の解決法は、固定式 外部テンション装置に関してラケットフレームを回転させることである。 (c) 設計システム全体と協調して動作する従来の装置の他の構成要素は、図4 に示してあるように、基台94である。この基台94は、ガット張りヘッドの下 部の中央に置かれた三脚または四脚から構成される。従来の装置の基本になる回 転式ラケット動作原理では、作業員は立ったままで作業しなければならない。し たがって、ガット張りヘッドの下の床空間を、基台94の構造が占めるので、人 が座れない。 (d) 最後に、以前の装置にはゆがみ防止取付けシステムを備えてある。このシ ステムには、ラケットフレーム内の1対の支持部88と複数の膨張防止側部支持 部90が含まれている。 上記の従来の型のガット張り装置は基本的な需要を満たしているが、以下に示 す1つまたは複数の欠点がある。不正確なテンション これまでのテニスラケットのガット張り装置は一貫して正確に希望のテンショ ンを達成することも、ラケットの最適な性能に必要な均一なテンションを達成す ることもできない。テンションの制御が不正確なのは、これまでのテンション掛 けおよびクランプシステムの設計の故である。従来の装置は、ラケットヘッドフ レームの外部に配置されたテンション測定装置およびラケットヘッドフレームの 空き領域の内部に配置された1対のガットテンション保持クランプにより設計さ れている。これまでのラケットのガット張り装置で張られたラケットの備えてい るネット状のガットテンションは、上記の装置のガットテンション保持クランプ のづれやたわみにより、測定された入力テンションより低くなる。外部テンショ ン測定装置により各ガットに誘導されたガットテンション負荷は、テンション保 持クランプ構造に移される。この構造は、上記テンション測定装置が次のガット にテンションを掛けるに使用されている間にはそのガットをしっかりと固定する 。しかし、テンションが測定され負荷が移された後で、づれやたわみがテンショ ン保持クランプと関連する構造に発生する。したがって、受動型クランプ構造で は 測定テンションレベルにガットを保持できない。受動型テンション保持クランプ 組立部の比較的わずかなたわみやづれでさえも、ガットにはかなり大きなテンシ ョン損失となる場合がある。 このテンション損失は一定ではなく、調整が難しく、テンション測定装置の精 度と無関係に、ガットテンションがガット毎およびラケット毎にばらつく。たと えば、これまでの装置により測定された初期テンションが60ポンドである場合 、そのラケットは通常「60ポンド」で張られていると呼ばれる。しかし、実際 の正味のテンションは、25ないし35ポンドの範囲である(その範囲はクラン プの損失のばらつきにより変動する)。したがって、これまでの装置は、測定さ れた任意の特定の初期テンション力に1つの均一な結果を導くことはなく、発生 しうる結果には幅があった。 クランプの損失のばらつきによるエラーの繰返しが、これまでの装置のテンシ ョンの精度の低さを導く。このテンションのばらつきにより、プレイヤーは試合 毎に変わるテンションに対処しなければならない。こうした装置の不均一により 、ラケットがさまざまなテンションレベルで異なるように反応するので、運動フ ォームを一貫させようとするプレイヤーの努力が無駄になってしまう。 さらに、これまでの装置は、テンションが均一となったガット床を達成するこ とはできなかった。その結果、ラケットのガット床のテンションが不安定になり 、ボールショットの精度が低下する。これは、ボールが平坦でないテンションガ ット床から不規則に跳ね返るからである。したがって、こうしたテンションの不 安定性は、均一性が成功の重要な鍵であるテニスのような試合ではプレイヤーの 動作にかなり悪影響を及ぼすことになる。過度のガット応力 他の問題点は、これまでの装置がガット張り中にガットに及ぼす過度の応力で ある。テンション保持クランプでのづれやたわみは避けられないので、それらを 補償するために、これまでの装置は、ガットを過度に高い初期テンション力で引 っ張って、望ましい最終的なテンションに近づけることが必要とされた。たとえ ば、これまでの装置により測定された初期テンションが60ポンドである場合、 そのラケットは通常「60ポンド」でガットが張られたと呼ばれる。しかし、実 際のテンションは、約30ポンドである。その差はクランプの損失によるもので ある。したがって、ガットに加えられた高い初期テンションは、ガットを過度に 延ばすのでそのガットは必然的に損傷を被る。 従来の装置は、ガットに与圧損傷ももたらす。これは、経験のある作業員が、 ずれやそれに関連するテンション損失を妨げるために、これまでの装置で利用可 能な唯一の手段として過度のクランプ圧力を利用するからである。しかし、づれ を防ぐこの努力は、テンション損失に対する有効な防御ではない。というのはそ の結果ガットをつぶすことになるからである。したがって、従来の装置の主な欠 点は、強さ、使いやすさ、ガットの有効寿命がかなり低下することである。回転式ラケットシステム 従来の装置の一つに、回転式ラケット動作システムがあるが、これは作業員の 能率を大幅に低下させる。これまでのラケットのガット張り装置の設計すべてに 、テンション測定装置がラケットヘッドフレームの外部に離して置かれている。 したがって、ラケットとラケットヘッド保持固定具全体はピボット上で回転して 、ラケット上のガットの出口穴とテンション測定装置の軸線を整合させて各ガッ トにテンションを掛けなければならない。ラケットとラケットヘッド保持固定具 の約180度の回転が各ガットテンション掛けおよびクランプサイクルには必要 となる。 この回転式設計がもたらす制限には、作業員が立ったままでなければならない 、または継続的に仕事を中断して立ち上がり、ラケットの回転中には装置から自 分の身体を離してラケットのハンドルを通過させなければならない。立ったまま の作業は、作業員が疲れるだけでなく、作業員は身体全体をなんども無意味に周 辺に移動させなければならず、この動作はガット張り工程には無関係である。作 業員は、ラケットヘッド保持固定具の角位置を継続的に調整しなければならず、 通常は、テンション掛けの間に回転を止めるために、従来の装置にはほぼ必然的 に備えられている手動ブレーキを押したり離したりしなければならない。ラケッ トの連続的な回転は、作業員の見当識障害も引き起こす。これは、各サイクル毎 に作業員に関してラケット面の位置が変わるからである。ラケットの移動はひっ きりなしに滑らかな作業リズムを中断して、しばしば精神面での調整や再教育が 必 要となる。したがって、ラケットのガット張り装置の旋回により、立ち作業が必 要となり、作業員に余分な動作を要求され、見当識障害が発生するので作業員の 能率が低下することになる。作業のしづらさ これまでのあらゆるラケットガット張り装置の設計では構造上、ラケット面の 下の空間が制限されるので、ガット張り面の作業がしづらい。回転式ラケットシ ステムではラケット面の下のピボット構造が必要となり、その構造ではガット張 り工程で作業員の手が自由に動きづらい。作業のしやすさ、したがって作業員の 速度は、従来のラケットヘッドフレーム保持固定具の非平面、すなわち三次元特 性により阻害される。ラケット面の下のガイドレールに備えてあるクランプはさ らに作業空間を狭める。Balaban(1982)による米国特許第4348024号に開 示された設計では、従来の装置の容積を増加し堅牢にしてクランプシステムにお けるたわみを最小にすることで、作業の余裕をさらに低下させることによっての みテンションの精度を増加させるようになっている。こうした手作業の障害の結 果、作業員の関節が傷つくことになり、ラケットのガット張りの速度、容易さ、 ならびに気軽さが制限されることになる。複雑なガット張り工程 これまでの装置では、回転式ラケットシステムには、各ガットが個別にラケッ トヘッドに通されて、次のガットが張られる前にテンションが掛けられることに なっていた。ガット床全体をラケットヘッドフレームに通してその後各ガットを 引っ張るのは実用的ではない。これは時間がかかるので、ガット張り工程を完了 させる速度とその能率が制限されることになる。効率の低い取付けシステム これまでのラケット取付けシステムは、ガット張り中のラケットフレームの変 形という問題が効率よく解決されてなかった。ラケットフレームの柔軟性により 、ガット張り装置のラケット取付けシステムが、クロス状にガットが張られるま でに(通常は最初に張られる)主ガットへの負荷を誘導することになる変形に遭 遇することになる。従来の装置は、ラケットの枠と遠心端での2つの内部支持部 とその側部の複数(4ないし6)の外部支持部を使用することで上記の要求に応 え ようとしている。実際は、従来の装置では、負荷の大半を受け取るのは内部支持 部である。したがって、従来の取付けシステムの正味の効果は、2つの端点で、 主ガットがラケットフレームの枠と遠心端を内方に引っ張られるのを止めること である。 しかし、完全にガットが張られたラケットから分かるように、ラケットフレー ムは、主ガットのテンション負荷とクロスガットのテンションのバランスが取ら れるよう設計されている。したがって、ラケットフレームは、ラケットの両側部 への分散された与圧支持力により主ガットが張られている間に変形に対して最も 効率よく抗することになる。この分散された与圧支持力により、ガットを張って いる間にラケットが設計された負荷パターンが2倍になることになる。 上記の作業員の能率の低さ、不正確なガットテンション、ガットへの過度な応 力、効率の低い取付けシステム、および他の付随する問題点により、従来の装置 はラケットのガット張りの問題に構造面での不十分な解決法しか提供しない。発明の要約 本発明の目的は、従来のガット張り装置の設計で遭遇した問題への効率のよい 解決法を提供することにある。したがって、本発明は新しい視点からガット張り に関する問題点に接近するもので、従来のシステムとは実質的に異なるガット張 りシステムを提案するものである。本発明の基本的な構造上の構成要素は以下の 通りである。 (a) 固定式かつ非回転式で、ほぼ平坦なラケットヘッドフレーム保持固定具。 この基本要素がもたらす2つの結果に注意すべきである。1つは、構造が単純化 されたこと、2つは、作業方法が変わったことである。図1は、従来技術の図4 に示す非回転式固定具と比べて単純な構成を示す。従来技術の図4にはあるが本 発明の設計にはあきらかに無いものは、心棒と軸受け、卓上部材96、および垂 直支持部98である。本発明を作動方法は、作業員が固定具の角位置を継続的に 調整することを要求されない点で従来の発明とは異なっている。 (b) テンションシステムがガットが張られるラケットヘッドフレームの空間内 で動作する少なくとも1組のテンション掛けおよび保持クランプから構成されて いることである。テンション掛けおよび保持動作は1つの構成部に包括されてい る。この構成部は、固定式外部テンション装置に関してラケットを回転させる従 来の解決法とは異なり、連続するガット上で動作するように固定されたラケット フレームに関して移動する。 (c) 実質的に支持柱の一方の側にオフセットしたカウンターウエイトを構成し 、それにより、ガット張りヘッドの下方の床に脚柱構造をなくすようにした基台 。非回転式ラケット作業原理でもって、座った状態での作業が容易になる。した がって、基台は座った人を収容できるよう設計されている。 (d) 外部与圧支持部のみから構成されるゆがみ防止取付けシステム。 こうした構造上の構成要素は共働して動作して、ガット張りにおける多くの重 要な利点を産み出す。本発明の目的と利点には、テンションの精度と作業員の能 率の実質的な増加、ガットの過度の応力の除去、および改良型取付けシステムが 含まれており、他の目的と利点は以下に示す説明で明らかになる。テンションの精度 本発明では、作業員は従来技術に比べて正味のガットテンションに対する大幅 に改善された制御を行うことができる。この改良は、従来のテンション掛けおよ びクランプシステムで被ったテンションの損失をなくした新しいテンション掛け およびクランプシステムを使用することで達成された。本発明では、ラケットヘ ッドフレームの内部空間のガット上で直接動作するテンション掛けおよびクラン プの結合により、ガットが望ましいテンション力で引かれてそのテンション力で ガットが保持される。これまでの装置におけるように、ラケットフレームの外部 に置かれた動的テンション測定装置から分離型受動テンション保持クランプへの ガットテンション負荷の転送はない。代わりに、ラケットヘッドフレームの内部 空間で動作する構成部がテンションをガットにかけて、そのテンションでガット を保持する。したがって、テンション負荷は、ガットのテンション下でたわむ受 動ガットテンション保持クランプ構造に転送されるので、これまでの装置による ようなテンション損失がない。さらに、ラケットに張られた正味のガットテンシ ョンは、望ましい入力テンションに応じてテンション掛けおよびクランプ結合部 により測定されたテンション力そのものである。結合部の1つは、同時に単一の ガットで動作するように受動ガットクランプと共に使用できる。好ましくは、こ うしたテンション掛けおよびクランプ結合部の2つが交互に使用されて、連続す るガットで動作する。すなわち、本発明では、ガットをテンション掛けしクラン プる改良型システムにより、正味のテンションをより正確に制御できる。 本発明により可能になった正味のガットテンションに対する調整力が増大する と、ラケット性能が飛躍的に改良される。本発明ではラケット面の各ガットのテ ンションの均一性が高まるので、本発明の装置でガットが張られたラケットでは 、プレイヤーのショットの方向のより正確な調整がより容易になる。さらに、ガ ット張り毎にテンション力を正確に複製できるので、プレイヤーは長い間同じテ ンション力で競技できる。このことは、首尾一貫したプレイを展開しようとする プレイヤーの支えとなる。したがって、本発明では正味のテンション力をより正 確に調整できるので、ラケットの性能を最適化できる。ガットの過度応力の除去 上記の新規テンション掛けおよびクランプシステムはテンションの精度を改良 すると共に他の利点ももたらす。こうした利点の1つは、従来の装置の不本意な 副産物であるガットにかかる過度の応力と付随損傷を除去できることである。本 発明ではテンション負荷が受動クランプ装置に転送されてテンション力が失われ ることがないので、従来の装置のようにガットを過度に高い初期テンション力で 引っ張って必然的に発生するテンション損失を補償する必要はない。ガットは望 ましいテンション力を超えて引かれることはなく、したがって、従来装置におけ るようにガットを弱める過度の伸張を受けることはない。さらに、作業員がずれ を避けるためにクランプに過度の力を加える必要がないので、ガットが潰れるこ とはない。本発明を使用すると、ガットは、ガット張り過程を通してそれが元来 もつ以上の柔軟性と剛性を保持することになる。したがって、使用中のガットの 「感触」が改善されて、寿命も長くなる。 さらに、ガットの過度応力を除去できると、軽いゲージガットを以前よりも容 易に使えるようになる。軽いゲージガットは、使用時における反応がより良くな ることが一般に認められていたが、これまでは、従来の装置が過度の応力をかけ るので軽いゲージガットが耐えられない。したがって、大半のプレイヤーが使用 するのは非実用的であった。こうした条件では重いゲージガットが比較的長持ち するので、軽いゲージガットは通常のプレイヤーが使用するのが不可能なほど高 くついた。本発明を使用すると、より高品質な軽いゲージガットを利用できるプ レイヤーが増える。というのは、これまで重いゲージガットが保持していたのと 同じ耐久性がより小さなガットで達成可能になるからである。 本発明によりガットの過度の応力が除去されると、ガットに傷がなくなり使用 中の反応がよくなり、ガットの耐久性が長くなる。このため、軽いゲージガット からの恩恵を受けるプレイヤーが増える。非回転型ラケットシステム 本発明の顕著な設計上の特色や従来技術とは異なる主な点は、本発明の固定式 非回転ラケットヘッド保持固定具にある。設計上の基本的な差は、新しいテンシ ョン掛けおよびクランプシステムに生じている。テンション測定装置は、従来技 術でのようにラケットヘッドフレームの外部に離れて置かれてないので、ラケッ トのガットの出口穴とテンションヘッドの軸線を一致させるために、各テンショ ン掛けおよびクランプサイクル毎にラケットを回転させる必要がない。さらに、 新しいテンション掛けおよびクランプシステムの設計は、少なくとも1つのラケ ットヘッドフレームの内部空間で動作するテンション掛けおよびクランプ結合部 を備えているので、ガット張り過程を通してラケットおよびラケットヘッド保持 固定具が固定されている。 非回転設計の利点は、従来技術の回転式ラケットシステムによりもたらされた 作業員の能率を下げる障害を取り除くことである。さらに、非回転設計では、作 業員はガット張り工程を通して座っていることができる。これは、ラケットのハ ンドルが各ガット張りサイクル毎に作業員と装置の間を通過する必要がないから である。座ったまま作業できるので、疲れが抑えられ、これまでの装置に必然的 に備わらざる得なかった無益で作業と無関係な体の動きが不必要になる。こうし た余分な動作を必要とせずに、本発明は手の動作だけが必要となる。第2に、作 業員の見当識障害が非回転ラケットシステムにより取り除ける。これは、作業員 とラケット面の相対的な位置が変わらないからである。作業員は固定された参照 点を維持できる。このため、回転ラケットシステムによる集中や見当識を中断す ることなく能率の良い動作が容易になる。最後に、ガット張り装置とガット張り 過程に必要な床面積は本発明では減っているが、これは、ラケットハンドルが回 転しないからである。したがって、非回転ラケットシステムの利点には、作業員 の能率の飛躍的な増大ならびにガット張りに必要な空間の減少という実用的な利 点がある。作業のしやすさの改善 本発明は、ラケット面の下面に何にもさえぎられずに手が届くので作業員の能 率が増加する。ラケットヘッドフレーム保持固定具は、装着されたラケットの周 囲の手の移動を防ぐ従来の装置の一体化した揺りかご状の固定具と異なり、ほぼ 平坦である。これまでの装置の回転ラケットシステムとは異なり、非回転ラケッ トシステムでは、ラケット面の真下の中央ピボットが必要になる。ラケット面の 下の空間は、支持柱の1方の側に寄せられた基台設計により空くので、非回転ラ ケットシステムと共働して動作しもっと容易に作業に手が届きもっと長く座った まま作業できる。さらに、本発明で使用されるテンション掛けおよびクランプ構 造は、作業がしやすくなる。これは、この構造が従来の装置のクランプ構造より 小さいからで、ラケット面の端部でのみ動作するからである。 最も重要なことは、本発明が、作業のゆとりを犠牲にして高度のテンション精 度に到達してないことである。これと対照的に、すこし前の従来例の設計では、 占有体積を増加させ作業のよゆうを抑えてそれより前の設計よりテンション精度 を高めただけのものもある。たとえば、Balaban(1982)による米国特許第434 8024号には、リングを新たに追加した従来のガット張り装置が記載されてい る。この装置は、従来の受動クランプをより堅牢に支持しているので、負荷をか けられている元でクランプによるたわみを下げることができる。しかし、クラン プによるたわみを最小にするこの方法は、ガット張り装置の標準設計のテンショ ン精度を改良したが、体積が大きくなり作業のよゆうが限られてしまうという問 題が悪化する。したがって、従来技術のラケットガット張り装置では、作業のし やすさとテンションの精度のどちらかを重視しなければならない。他方、本発明 は、作業を最も実行しやすくすると同時にこれまでで最高のテンション精度を達 成している。 ラケット面の下での手の自由な動きを妨害するものがないので、本発明は飛躍 的に、ラケットにガットが張られる速度を高め、それを容易にして、さらに、そ の作業を快適にする。ガット張り工程の単純化 作業員の能率に関わる本発明の他の特色は、ガット張り工程の流れ作業化であ る。本発明は、ラケットのガット張りの中心の2つの仕事、すなわちガットをラ ケットに織り込むこととガットをテンション掛けすること、を分離できる。従来 の装置のように外部ではなくラケットフレームの中でテンションが測定されるの で、ガット床全体が、テンション測定工程が始まる前に、ラケットヘッドフレー ムによゆうをもって織り込まれる。これまでの装置では、作業員が1本のガット を織り込み、ラケットを回転させて、ガットの出口穴とテンションヘッドの軸線 を一致させて、そのガットのテンションを測定しなければならない。その後の各 ガットでもこの工程が繰り返される。他方で、本発明を使用すると、作業員は、 最初に、すべてのガットをよゆうをもってラケットヘッドフレームに織り込むこ とができる。次に、ラケットを回転することなく、作業員は、2つのテンション 掛けおよびクランプ装置または受動クランプと共に単一装置を使用して、ガット 毎に、すでに張られたガット床をテンション掛けできる。こうした流れ作業化し た工程のおかげで、作業員は、従来技術で必要だった時間の数分の1でガット張 りの仕事を完了できる。装着システムの改良 本発明の装着システムは、ラケットのガット張りで必ず遭遇するフレームのた わみのような問題へのより洗練された解決法を備えている。これまでの装置は、 主にラケットフレームの枠部と遠心端での2つの内部支持部を使用してたわみを 止めるものである。これと対照的に、本発明の装着システムは、側部において圧 力だけでラケットを保持し、内部の支持部をすべて除いてある。このシステムは 、クロスガットが張られるまでそれらの圧力を複製して主ガットのテンションに 対抗するので、完全にガットが張られたフレームが装着されるのと同様にガット 張り工程の始めからフレームを装着できる。したがって、ガット張り中のフレー ムへの装着パターンは、ラケットの設計が最適化されるパターンである。容易な分解、軽量、可搬性 本発明の他の進歩的な特色は、専門レベルの装置を可搬モデルに変えるのが容 易な点である。従来例と比べて構成が単純なので、本発明の装置は容易に2つの 部分に分解される。重いほうの部分である容積の大きなラケットの支持と安定に 必要な支柱および基礎部は、可搬装置を望む場合には、(専門的な作業で)ガッ ト張りヘッド部分から取り外して後に残しておく。装置のコンパクトな上方部分 、ガット張りヘッドは、比較的少数個の軽量部分から構成されており、迅速に分 解してキャリングケースに詰められる。ラケットヘッドフレーム保持固定具の固 有の平面設計こそが詰め込みにはとくに有益である。本設計の可搬性は、当然の ことながら、輸送でも旅行でも便利がよく経済的である。 ラケットは本設計では回転しないので、支柱および基礎部から取り外すとガッ ト張りヘッドは容易に台の上での取付けや台の端でのクランプに適用できる。ガ ット張りヘッドの他の支持システムは、折り畳み式の壁掛け取付けであり、これ は装置を使用してないときにはじゃまにならないところに収納できる。 最も重要なのは、ラケットフレームが回転しないので、本発明は、基礎および 支柱装置のない可搬モードで動作するときも、専門的な支柱構造のないモードで 動作するときと同じくらい効率的である。他方で、従来技術は可搬モードと専門 レベルモードの結果を1つの装置に結合することはできない。これまでの可搬式 装置がより低いレベルの結果を産み出すが、これまでの専門レベルの装置は、重 量、高容量、多部品、回転ラケット設計による可搬式用とは別けられている。構 成が単純で、分解が容易で、ガット張りヘッドが軽量で、ラケットを回転させな いので、本発明は、可搬性や専門店の需要など様々な要件に適用でき、様々なモ ードで効果的に動作する。 本発明の他の目的と利点は、図面や以下の記載から明らかになるであろう。図面の簡単な説明 図1は、本発明によるラケットガット張り装置の斜視図である。 図2は、本発明に応じて構成されたラケットガット張り装置の一部の上方から の平面図である。 図3は、本発明のテンンョン掛けおよび保持クランプ結合部の形成部の斜視図 である。 図4は、従来技術による代表的なラケットガット張り装置の斜視図である。 図面の参照番号 10 固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具 12 テンション掛けおよび保持クランプ結合部 14 与圧装着部 16 調整式止め具 18 マイクロコンピュータおよびハウジング部 20 制御パネル 22 支持柱 24 カウンターウエイトオフセット基台 26 ラケット 28 ラケットヘッドフレーム 30 ラケットハンドル 32 リング 34 ネック延長部 36 保持式サブトラック 38 線形アクチュエータ 40 ガットクランプ 42 シャトル 44 テンション変換器 46 コンピュータ制御ボタン 48 事前テンション掛け器 50 水平往復光線 52 把持顎 54 クランプ起動レバー 56 手動機構 58 多導体接続ケーブル 60 事前テンンョン掛け器制御スイッチ 62 事前テンション掛け器ガットクランプ 64 ブロック 66 顎 68 止めねじ 70 ディジタル表示 72 数値キーパッド 74 円形リングクランプ 76 はり 78 横ばり 80 ガット 82 回転ラケットヘッドフレーム保持固定具 84 外部事前テンション掛け器 86 受動ガットクランプ 88 内部支持部 90 耐膨張側部支持部 92 支持支柱 94 非オフセット基台 96 卓状部材 98 垂直支持部 100 半円形ラケット支持アーム好ましい実施例の詳細な説明 本発明の様々な実施例の詳細な説明は、添付図面を参照して、本発明の概念と それから発生するラケットガット張りの利点を示すものである。 本発明のラケットガット張り装置の実施例には以下の構成要素が含まれている 。固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具10、単一テンション掛けお よび保持クランプ組立部12、受動クランプ86、6つの与圧装着部14、1対 の調整式止め具16、マイクロコンピュータおよびハウジング部18、制御パネ ル20、支持支柱22、およびカウンターウエイトオフセット基台24である。 受動クランプ86は当業者にとって周知である。図4を参照のこと。クランプ組 立部12だけの使用が本発明の最も好ましい実施例ではない。当業者には、本適 用 で説明された教唆を利用して、1つの受動クランプ86と1つのクランプ組立部 12により本発明を実施できる。 本発明のラケットガット張り装置の好ましい実施例が、図1(斜視図)と図2 (平面図)に示される。図1によると、好ましい実施例は、以下の構成要素を備 えている。固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具10、1対のテンシ ョン掛けおよび保持クランプ統合部12、6つの与圧装着部14、1対の調整式 止め具16、マイクロコンピュータおよびハウジング部18、制御パネル20、 支持支柱22およびカウンターウエイトオフセット基台24である。 好ましい実施例のこうした構成要素それぞれの詳細な説明は以下のとおりであ る。図2によると、固定具10は、リング32とネック延長部34を含む。リン グ32は、ラケットヘッドフレーム28をほぼ囲むように調整されたほぼ平坦で 平行な上下面を備えている。リング32は、ガット張り中にガットのテンション によるたわみ負荷に対抗できる剛性をうみだし、その下方面で保持サブトラック 36を覆うだけの横断面をもつ。保持サブトラック36は点線で図2に示してあ る。保持サブトラック36は、たとえば、あり継ぎスロットまたはTスロットで ある。 ネック延長部34はリング32をマイクロコンピュータおよびハウジング部1 8に固く接続するものである。ネック延長部34はほぼリング32と同一平面で ある。図1に示す好ましい実施例では、ネック延長部34はリング32と一体で あるが、ネック延長部34がねじによりリング32に閉められる分離構造となっ ている本発明の他の実施例も実現可能である。図2に示す好ましい実施例では、 ネック延長部34がリング32に装着されるとラケットヘッドフレーム28の枠 端に相当するリング32の側部から出ている。ラケットの軸およびラケットハン ドル30の端部はネック延長部34及びマイクロコンピュータおよびハウジング 部18の頂部にあるので、ラケットハンドル30は、ガット張り装置からは出て なく、従来の装置のように作業をしにくくするようなことはない。 固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具の利点は、添付図面を考慮す ると容易に明らかになる。固定具10は非回転式であるがネック延長部34によ りマイクロコンピュータおよびハウジング部18に固く固定されているので、ピ ボット構造は、従来技術の装置におけるように固定具10の下にはない。したが って、宙ぶらりの固定具10の下の空間は空いているので、装置の作業者は従来 の設計よりも容易に接近できる。 本発明の好ましい第2の主構成要素は、1対のテンション掛けおよび保持クラ ンプ組立部12の使用である。これは、ガットテンション掛けにおいて重要な利 点となる。図1と図2に示すように、各結合部12は、固定具10に緊密に接続 されている。この1対の結合部12の1方の詳細な斜視図は図3に示してある。 図3によると、各結合部12は全体的には、線形アクチュエータ38、ガットク ランプ40、シャトル42、テンション変換器44、3つのコンピュータ制御ボ タン46および事前テンション掛け器48から構成されている。 好ましい実施例では、各組立部12の線形アクチュエータ38は水平方向に往 復するはり50をもつ電磁線形アクチュエータであるが、空圧式、水圧式、錘式 、バネ式、および手動式線形アクチュエータなど任意の線形アクチュエータを様 々な実施例で使用できる。 各組立部12はさらに、図3に示すようにガットクランプ40を備えている。 ガットクランプ40は、その間にテンション掛けするガット80を受け入れてク ランプる1対の対抗する把持顎52を備えている。クランプ起動レバー54は、 互いに顎を離したり近付けたりするために備えられている。テンション変換器4 4は、ガットのテンション力を感知するためにガットクランプ40の一部を形成 している。ガットクランプ40の側部に配置されているので、テンション変換器 44はガットテンション負荷の元でガットクランプ40の角たわみを感知する。 ガットクランプ40は、はり50に関してガットクランプ40が垂直に変位し て、クランプ40がガット80に掛かるよう上昇したり、ラケットヘッドフレー ム28のガット床のレベルより下がって自由に移動可能になるように線形アクチ ュエータ80のはり50に接続されている。 図3に示すように、シャトル42は各結合部12の線形アクチュエータの頂面 に旋回可能に装着されている。シャトル42は、リング32の保持サブトラック 36に当て嵌まるよう形成されており、各結合部12はリング32の下側部に緊 密に接続されている。シャトルと結合部12はサブトラック36に添って自由に 滑走可能であり、結合部12はサブトラック36に関して任意の角度に回転可能 である。 ロッドリンク装置を備えたちょうねじまたはレバーである手動機構56は、各 結合部12のシャトルに42に接続され、結合部12の本体に関して垂直にシャ トル42を移動させて、サブトラック36上の任意の位置で結合部12を閉め助 けたり、結合部12をリング32にそって新しい位置に移動させる。シャトル4 2が結合部12より高い位置にあると、シャトル42と結合部12は、サブトラ ック3上を自由に滑走する。シャトル42が結合部12より低い位置にあるとき は、結合体12はリング32に置かれる。 コンピュータ制御ボタン46が備えてあり、作業員が各結合部12の線形アク チュエータ38の移動を調整する、このボタン46は線形アクチュエータ38本 体の外部表面に取付けてある。各結合部12はマイクロコンピュータおよびハウ ジング部18に多導体接続ケーブル58を介して接続される。 主ガットによるクランプ干渉のため、クロスガットは、事前テンション掛け器 48により約25%ないし95%に事前テンション掛けされる。各結合部12上 に事前テンション掛け器が備えてあるので、望ましいテンションを達成するのに 必要なガットクランプ40の移動距離が減少する。電動事前テンション掛け器4 8は結合部12と一体であり、事前テンション掛け器ガットクランプ62と事前 テンション掛け器制御スイッチ60から構成される。事前テンション掛け器制御 スイッチ60で、事前テンション掛け器のガットクランプ62の開閉と事前テン ション掛け器ガットクランプ62の往復運動を制御する。事前テンション掛け器 ガットクランプ62は結合部12から取り外し可能で、主ガットのテンション掛 け中に統合部12はネック延在部34の下を通過する。 本発明は、ガット張り装置にラケットヘッドフレーム28を取り付ける新規な 装着システムも備えている。図1に示すように、この装着システムは、リング3 2の頂面に放射状に配置されている6つの与圧装着部14を備えており、これら の装着部14でラケットが保持され、ラケットの両側に圧力をかけてガットが張 られる。各与圧装着部14は、図2に示すように、ブロック64、顎66および 止めねじ68から成る。ブロック64はリング32の上面に固く取り付けられて おり、リングの外端と同一面にある。顎66はブロック64とラケットヘッドフ レーム28の間のリング32に摺動可能に取り付けてある。 止めねじ68はリング32の上面に平行なねじの切られた穴にとめられる。顎 66が止めねじ68の端部を受けているので、止めねじ68を回転させると、ラ ケットヘッドフレーム28に近づいたり離れたりするようリング32上を横方向 に顎66が動き、ラケットヘッドフレーム28の外端と噛み合わさったり離れた りする。 与圧装着部14は、クロスガットが張られる前にクロスガットテンション効果 を2倍にすることで、主ガットを張っている間にラケットヘッドフレームが歪む のを抑制する。 ラケットヘッドフレーム28ののど端と遠心端にある1対の調整式止め具は、 下方圧力をかけて、リング32にラケットヘッドフレーム28に保持する。 本発明の好ましい実施例の他の主構成要素は、図1に示すようなマイクロコン ピュータおよびハウジング部18である。コンピュータおよびハウジング部18 の内部空間にはマイクロコンピュータが入っており、ツールボックスとしても動 作する。上記したように、コンピュータおよびハウジング部18は、リング32 と支持支柱22の間の機構インターフェースとしても動作する。これは、リング 32のネット延長部34はコンピュータおよびハウジング部18の上部に固く止 められており、コンピュータおよびハウジング部18は支持支柱33の頂部に取 り付けてあるからである。 コンピュータおよびハウジング部18は制御パネル20の機構上の支持部とし ても機能する。図2に示すように、制御パネル20にはディジタル表示部70お よび数値キーパッド72を含まれている。数値キーパッド72を使うと、作業員 は望ましいテンション力をマイクロコンピュータに入力できる。ディジタル表示 部70は望ましいテンション力を示し、同時に、一方の結合部12のテンション 変換器44により測定されたガット80の現在のテンションを示す。制御パネル 20は、コンピュータおよびハウジング部18に着脱可能であり、コンピュータ およびハウジング部18の一方の側に装着して、右利きや左利きの作業員のため に便宜をはかる。 図1に示すように、支持支柱22は、入れ子式の高さ調整型の堅牢なチューブ 状支柱である。円形リングクランプ74は、支持支柱22に備えてあり、任意の 高さにガットを張るヘッドを固定する。支持支柱22は、本発明の非回転固定具 10により座ったままの作業が初めて実用可能になったので、高さが調整できる ように設計されている。 カウンターウエイトオフセット基台24は、図1に示してあるように、非回転 理論および構造から現れる本発明の他の重要な新規な構成要素である。座った状 態での作業を実現可能にするため、ガット張り装置の下の床空間は、脚部構造に 占められてない。すなわち、脚部は支持支柱22の中心線から離れている。この ため、カウンターウエイト効果によりガットを張るヘッドが傾くことはなくなる 。図1に示すように、基台24は、傾かないように装置を安定できるだけの重さ の材料で形成されたT形状をしている。基台24は、床に平行で、リング32と は反対側に支持支柱22の底部から延在するはり76およびそのはり76と直交 し堅く接続されている横ばり78を備えている。はり76は支持支柱22と着脱 自在であり、輸送のためのガット張り装置の分解が容易になる。 本発明は、従来技術と比較するとより理解が高まるであろう。図4は、従来技 術による通常のラケットガット張り装置の斜視図である。図4に示すように、従 来技術によるガット張り装置の基本的な構造上の構成要素とは、回転ラケットヘ ッドフレーム保持固定具82、外部テンション掛け器84、1対の受動ガットク ランプ86、1対の外部支持部88、複数の膨張防止側部支持部90、支持支柱 92および中心軸から外れてない基台94である。 作業 図1、2、3 非回転ラケットガット張り装置の使用方法は、現行の装置でガットを張る方法 とはほぼ異なっている。したがって、以下に本発明の好ましい実施例のラケット のガット張りの方法を工程毎に記載する。 1. 第1に、図2に示すように、ラケット26は固定具10に配置され、ラケ ットハンドル30はネック延在部34とマイクロコンピュータおよびハウジング 部18に置かれている。 2. 次に、図2に示すように、各止め具16は、ラケットヘッドフレーム28 ののど端および遠心端でラケットヘッドフレーム28上でねじ留めされる。 3. 各与圧装着部14の止めねじ68は、各与圧装着部14の顎66がラケッ トヘッドフレーム28に圧力をかけるまで、ねじ留めされる。 4. 次に、主ガット床を構成できるほど長いガットは、これからガット張りさ れようとする特定のラケットの製造者の指定開始点で結びがほどかれる。次に、 すべての(垂直方向の)ガットが余裕をもってラケットヘッドフレーム28に織 り込まれて、主ガットのテンション掛けを始める前にゆるく織り込まれたガット 床がラケットヘッドフレーム28に完全に装着される。 5. 主ガットがゆるくガット面に張られた後で、テンション掛けが始まる。最 初に望ましい正味ガットテンション力が数値キーパッド72で入力される。 「目標」テンション力がディジタル表示70に表示される。 6. サブトラック36上を統合部12を手動で摺動させ、ガットをテンション 掛けするのに必要な方向に統合部12を手動で回転させることで、一方の統合部 12を最初のテンション予定ガットに整合させる。 7. 次に、手動機構56を作動させて統合部12をリング32の所定の位置に ロックする。 8. ガットがガットクランプ40の空いた把持顎52に挟まれるまで、最初の テンション予定ガットに向けて統合部12のガットクランプ40が手動で上方に 動かされる。 9. 次に、ガットクランプ40のクランプ起動レバー54が、最初の主ガット で把持顎52を閉めるよう動かされる。 10. 統合部12上の「引く」と示されたコンピュータ制御ボタン46が押さ れる。次いで、上記の工程5で入力された事前設定「目標」テンション力になる まで統合部12が自動的にガットクランプ40を引く。「目標」テンション力に 達するまで、結合部12が停止し、目標テンション力でガットを保持する。 11. すべてのガットが目標のテンション力になるまでテンション掛けされる まで、上記の工程5ないし10が、2つの統合部12を交互に使用して残りの主 ガットについて繰り返される。 12. 最後に、すべての主ガットが織り込まれた後で、主ガットを構成するの に必要な長さでガットが、ラケットヘッドフレームで縛られる。 13. すべての主ガットが余裕をもって張られてその後テンション掛けされる と、クロスガット張りやテンション工程が同様に実行される。最初に、クロスガ ットを構成するのに十分な長さのガットが、フレームのクロスガット開始点で縛 られる。次に、すべてのクロス(水平)ガットはラケットヘッドフレーム28に ゆったりと織り込まれる。最初のクロスガットと第2のクロスガット間で、約1 2インチのガットがラケットヘッドフレーム28の外に、以後の工程で事前テン ション掛け器48によりガットを事前テンション掛けするのに使用されるループ に残されている。ラケットヘッドフレーム28を介して織り込まれたあらゆる以 後のクロスガット間で、約2インチの長さのガットが、事前テンション掛けのた めにラケットヘッドフレーム28の外のループに残されている。 14. 工程15を追加すると共に、各クロスガットにたいして工程5ないし8 が繰り返される。 15.工程9ないし11における最終的なテンション掛けの前に、上記の工程1 3の各クロスガットの端部でラケットヘッドフレーム28の外に残されたガット ループが事前テンション掛け器48でクランプられて、事前設定制御スイッチ6 0を動かすことで目標テンションの約75%までテンション掛けされる。 16. 最後に、すべてのクロスガットをテンション掛けした後で、クロスガッ ト床を構成するのに必要な長さでガットはラケットヘッドフレーム28の近くで 固く縛られる。 結論、変形例および発明の範囲 本明細書に記載の設計の相乗作用により、すべての分野でガット張りの能率面 で重要な利得も同時に達成できる。新しいテンション掛けおよびクランプシステ ム設計はどちらもテンション精度を改良して、ガットの過度の応力を除去する。 非回転ラケットシステムは、作業のしやすさ、装着の能率およびガット張りの単 純化を一層促進する。これらすべては作業者の能率と速度を支援する。最後に、 本発明は、その効果を喪失することなく可搬式装置として動さ可能である。こう した改良は、より高品質のガットの反応を産み出すシステムを作成し、ラケット のガット張りを以前より容易かつ迅速にするよう統合されたものである。ガット 張りの時間は、初めて、小売りの「待っている間のガット張り」サービスが実用 的になる点まで短縮可能である。この結果は小売店に様々な利点をもたらす。た とえば、顧客がガット張りを待っている間に店で商品を見て回れるなどが挙げら れる。本発明のマーケティング面での成功は、こうした顧客や小売店を喜ばせる 特色により一層高まる。 上記の記載には多くの指定が含まれているが、本発明の範囲の制限としてでは なく、好ましい実施例の例示として解釈されるべきである。他の多くの変形も可 能である。たとえば、受動クランプ86に単一の統合部12を使用するなどであ る。本特許は、直接テンション部/非回転ラケット動作原理に基づく多くの可能 な変形例をカバーしている。実際の変形例は以下のようである。 1. 空気式、水圧式、下降錘式、バネおよび手動式線形アクチュエータ。 2. テンションの感知および帰還の代わりにドライバーの駆動力を変えること でガットテンションを制御する。たとえば、異なるガットテンション力を作成す るように空気式または水式線形アクチュエータに応じて空気または流体圧力を測 定する。 3. ラケットヘッドフレーム保持固定具に対してテンション掛けおよびクラン プ統合部を位置づけ固定する様々な手段を備える。たとえば、リング内のあり継 ぎおよびTスロット保持トラック、テンション掛けおよび保持クランプ統合部を 着脱自在に位置づけるリングの穴、および各部をリングに装着するクランプを備 えたテンション掛けおよび保持クランプ統合部などである。 4. 非回転/直接テンションシステムは、完全に自動化されたテンション掛け および保持クランプ統合部またはロボットのような関節のあるアーム、すなわち 、ガット張りロボットによる自動織り込みおよびテンション用の最上の基礎部で もある。 5. アナログ帰還ループにより制御されたサーボモータ駆動線形アクチュエー タから構成されたテンション掛けおよび保持クランプ統合部。 6. 本発明の他の可能な実施例は、既存の装置の修正である。この修正では、 従来の受動保持クランプがガットの実際のテンションを感知するよう修正され、 クランプの移動によりそのテンションを調整する。変換方法では、従来の回転揺 りかご構造によりこうしたハイブリッド装置が本発明により改良された作業のし やすさを備えられなかったので、この回転揺りかご構造は好ましい実施例とはな らない。しかし、テンションの精度面では多大な利得が、本発明の直接テンショ ン掛けの採用により達成できる。 7. 本発明の他の可能な実施例は、従来の受動クランプシステムと組合せて使 用された非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具から成る装置である。こうし た装置では、リングに関して移動可能な外部テンション掛け器または移動可能な ローラと組み合わさった固定式外部テンション掛け器によりテンション掛けが実 行される。本実施例では、好ましい実施例のもつ作業しやすさが得られるが、好 ましい実施例もつテンションの精度は失われることになる。 本発明の意図と精神に基づく多くの実施例が可能である。したがって、本発明 の範囲は例示の実施例により定められるものではなく、添付の請求項とその法的 な等価物により定められるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つのテンション掛けおよび保持クランプ統合部を含み、前記統 合部はガットを望ましいテンション力で引き、前記望ましいテンション力で前記 ガットを保持する手段をもち、前記クランプはガットの長手方向でラケットヘッ ドフレームの内部空間で動作し、さらに前記ラケットヘッドフレームに関して任 意の位置に前記クランプを固定する手段を含むことを特徴とするラケットにガッ トを張る装置。 2.前記クランプはテンション掛けおよび保持クランプ統合部である請求項1に 記載の装置。 3. 固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具をさらに含む請求項1に 記載の装置。 4.請求項1に記載の装置であって、前記テンション掛けおよび保持クランプ統 合部が、 (a)ガットクランプと、 (b)前記ガットクランプを駆動する電気機械式線形アクチュエータ駆動手段 と、 (c)ガットのテンションレベルを電子式に感知するガット変換器手段と、を 含み、 前記装置はさらに、前記ガット変換器手段からの作業員の入力と帰還に応じ て前記電気機械式線形アクチュエータ駆動手段を制御する組込み式ディジタルマ イクロコンピュータシステムを含み、 前記固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具は前記ラケットヘッド フレームの周囲を画定するリングの形式であり、 前記リングはその下側部に保持トラックを備えており、さらに前記テンショ ン掛けおよび保持クランプ統合部を前記保持トラックに係合し、前記各部が自由 に移動可能になり前記トラックの任意の位置で固くクランプ可能になる手段を含 む、前記装置。 5.固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具とガットをテンション掛け し保持する手段を含むラケットにガットを張る装置。 6.ガットをテンション掛けし保持する前記手段は、1つまたは複数のテンショ ン掛けおよび保持およびクランプ統合部を含み、各統合部はガットを望ましいテ ンション力でテンション掛けし、前記望ましいテンション力で前記ガットを保持 する手段を備えて、前記テンション掛けおよび保持クランプ統合部が張られてい るガットの長手方向にラケットヘッドフレームの内部空間で動作する、請求項5 に記載の装置。 7.前記固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具はほぼ平坦である請求 項5に記載の装置。 8.前記固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具はリングの形式である 請求項5に記載の装置。 9.前記テンション掛けおよび保持クランプ統合部を前記リングに係合または連 結して前記各部が自由に移動可能になり前記リングの周囲の任意の位置で固くク ランプ可能になる手段をさらに含む請求項8に記載の装置。 10.ラケットヘッドフレームの外周部に配置された複数のラケットヘッドフレ ーム係合および保持部材を含み、前記ラケットヘッドフレーム係合および支持部 材が、主ガットを張ることによる前記ラケットヘッドフレームの側部の放射方向 への膨張を防ぎ、さらに、前記ガットをテンション掛けし保持する手段を含むラ ケットヘッドフレーム保持固定具を含むガットをラケットに張る装置。 11.前記ガットをテンション掛けし保持する前記手段は、1つまたは複数のテ ンション掛けおよび保持クランプ統合部を含み、各統合部は、望ましいテンショ ン力でガットをテンション掛けし、前記望ましいテンション力で前記ガットを保 持する手段を備え、前記テンション掛けおよび保持クランプ統合部はガットの長 手方向でラケットヘッドフレームの内部空間で動作する、請求項10に記載の装 置。 12.固定式非回転ラケットヘッドフレーム保持固定具をさらに含む請求項11 の装置。 13.傾かないように装置を安定させる支持支柱の1方の側をオフセットする釣 合い錘を含む基台を含み、ガットを張るヘッドの真下の床は基台構造が無いので 人が座る余裕がある、ラケットにガットを張る装置。 14.前記基台はT型である請求項13に記載の装置。 15.ガットをテンション掛けし保持する前記手段は、1つまたは複数のテンシ ョン掛けおよび保持クランプ統合部を含み、各統合部は、望ましいテンション力 でガットをテンション掛けし前記ガットを前記望ましいテンション力で保持する 手段を備えて、前記テンション掛けおよび保持クランプ統合部は張ろうとするガ ットの長手方向にラケットヘッドフレームの内部空間内で動作し、さらに、前記 のラケットヘッドフレームに関して任意の位置にテンション掛けおよび保持クラ ンプ統合部を固定する手段とを含む、請求項13に記載の装置。 16.回転式ではなく固定位置に保持されている間に、前記ラケットにガットを 張る工程を含む従来から張られたラケットにガットを張る方法。 17.1つまたは複数のテンション掛けおよび保持クランプ統合部を使用してラ ケット面上で前記ガットをテンション掛けし保持することで前記ガットが張られ る、請求項16に記載の方法。 18.(a)前記主ガットをテンション掛けする前にラケットヘッドフレームに余 裕をもってすべての主ガットを織り込む工程と、 (b)すべての主ガットをテンション掛けする工程と、 (c)前記ラケットヘッドフレームにすべてのクロスガットを余裕をもって織 り込み、前記主ガットと前記クロスガットを織り交ぜる工程と、 (d)すべてのクロスガットをテンション掛けする工程と、をさらに含む請求 項17に記載の方法。 19.(a)すべての主ガットとクロスガットをラケットヘッドフレームに余裕を もって織り込む工程と、 (b)前記主およびクロスガットをテンション掛けする工程とを、 さらに含む請求項17に記載の方法。 20.前記クロスガットが事前テンション掛けされる請求項18に記載の方法。
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