JPH0952377A - インクジェットプリンタの階調印字制御装置 - Google Patents
インクジェットプリンタの階調印字制御装置Info
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Abstract
とができるインクジェットプリンタの階調印字制御装置
を提供することを目的とする。 【構成】 印字周期でインクを吐出する複数ノズル5
と、複数ノズル5のそれぞれに対応した複数吐出エネル
ギー発生部2〜4と、所定数階調に対応する階調制御信
号SMを印字周期でかつ階調に応じた位相で発生するヒ
ートパルス発生器15〜18と、所定数階調制御信号の
うちいずれかの階調制御信号を選択してイネーブル信号
ENBを出力するイネーブル信号発生部11〜14と、
印字周期に同期して変化する変調電圧VMを発生する電
源回路10と、変調電圧、イネーブル信号を入力し、階
調に応じた位相及び値の変調電圧を吐出エネルギー発生
部に供給するドライバ回路6〜9とを備える。
Description
階調印字制御装置に関し、特にインクジェットプリンタ
の印字ヘッドの印字階調を制御する階調印字制御装置に
関するものである。
時に静粛で、高速記録が可能であり、カラー化が容易で
あるといった点から、家庭用、オフィス用コンピュータ
の出力用プリンタとして広く利用されるようになってき
た。このようなインクジェットプリンタはインクを小滴
化して飛翔させ、この飛翔小滴を記録紙に付着させて記
録を行うもので、小滴の発生法や飛翔方向の制御法によ
ってコンティニアス方式とオンデマンド方式とに大別さ
れる。
3060429号公報に開示されている方式であって、
インクの小滴化を静電吸引的に行い、発生した小滴を記
録信号に応じて電解制御し、記録紙上に小滴を選択的に
付着させて記録を行うものであり、小滴の発生に高電圧
を要し、マルチノズル化が困難であるので、高速記録に
は不適である。
4747120号公報に開示されている方式であって、
小滴を吐出するノズル孔を有する記録ヘッドに付設され
ているピエゾ振動素子に電気的な記録信号を付加し、こ
の電気記録信号をピエゾ振動素子の機械的振動に変え、
機械的振動に従って上記ノズル孔より小滴を吐出させて
記録紙に付着させることで記録を行うものであり、オン
デマンド(要求しだい)でインクをノズル孔より吐出し
て記録を行うため、コンティニアス方式のように吐出飛
翔する小滴の中、画像の記録に要さなかった小滴を回収
することが不要であるため、シンプルな構成が可能であ
る。しかし、記録ヘッドの加工が困難であることや、ピ
エゾ振動素子の小型化が極めて困難でマルチノズル化が
難しいこと、ピエゾ振動素子の機械振動という機械的エ
ネルギーで小滴の飛翔を行うので高速記録に向かないこ
となどの欠点を有する。
61−59911号公報、特公昭62−11035号公
報および特公昭61−59914号公報には、発熱抵抗
体により沸騰を生起させて液滴を飛翔させる記録方式が
開示されている。
特許第3179042号公報には、ピエゾ振動素子等の
手段による機械的振動エネルギーを利用する代わりに熱
エネルギーを利用することが記載されている。熱エネル
ギーを利用する方式は、機械的振動エネルギーを利用す
る方式と比較し、エネルギー変換効率が高い、マルチノ
ズル化が容易であるといった特徴がある。
おけるインク吐出原理について説明する。図7は、従来
の階調印字制御装置を示す構成図である。図7におい
て、37は導電性インク、38は導電性インク37で満
たされたインク室、39は導電性インク37を収容する
インクタンク、40、41は導電性インク37の液面以
下に配置された一対の電極、42は電源、43は電源4
2のスイッチ、44は導電性インク37を吐出するノズ
ル、45は記録紙、46はノズル44から吐出されるイ
ンク滴である。一対の電極40、41に電圧を印加する
と、導電性インク37に電流が流れ、そのジュ−ル熱で
電極40、41の先端間の導電性インク37の一部が気
化する。さらにその気化された導電性インク37の蒸気
はノズル44から記録紙45にインク滴46を吐出させ
るのに十分な圧力を発生するまで膨脹する。スイッチ4
3のオン、オフにより電源42から電圧を印加または非
印加とすることで、導電性インク37を吐出するノズル
孔を選び、記録紙45に所望の文字を形成できるように
している。
ンク吐出装置を階調印字制御装置として使用する場合に
は、複数のノズルの各ノズル毎に階調数分の電圧を切り
替えるスイッチング素子が必要となる。例えば100ノ
ズルのそれぞれを8段階で切り替えようとすると、80
0個のスイッチング素子が必要となり、回路コストが膨
大となるという問題点があった。また、同一行を8回ス
キャンすることとして、スキャン毎に電圧を切り替える
ようにした場合には、回路規模は小さくなるが、印字速
度が1/8に低下してしまうという問題点があった。
で、小規模な回路で高速な階調印字を達成することがで
きるインクジェットプリンタの階調印字制御装置を提供
することを目的とする。
に本発明の請求項1記載のインクジェットプリンタの階
調印字制御装置は、印字周期でインクを吐出する複数の
ノズルと、複数のノズルのそれぞれに対応した複数の吐
出エネルギー発生部と、所定数の階調に対応する階調制
御信号を印字周期でかつ階調に応じた位相で発生するパ
ルス発生器と、所定数の階調制御信号のうちのいずれか
の階調制御信号を選択信号により選択してイネーブル信
号として出力するイネーブル信号発生部と、印字周期に
同期して最大値から最小値へ変化する変調電圧を発生す
る電源回路と、変調電圧およびイネーブル信号を入力
し、階調に応じた位相および値の変調電圧を吐出エネル
ギー発生部に供給するドライバ回路とを備えた構成を有
している。
階調印字制御装置は、請求項1記載のインクジェットプ
リンタの階調印字制御装置において、ドライバ回路が、
階調に応じた位相および値の変調電圧を吐出エネルギー
発生部に供給することにより、吐出エネルギー発生部へ
の供給電圧値に応じて異なるインク吐出速度差を補正す
る構成を有している。
階調印字制御装置は、請求項1又は2記載のインクジェ
ットプリンタの階調印字制御装置において、電源回路が
変調電圧の波形を三角波形となす構成を有している。
階調印字制御装置は、請求項1、2又は3記載のインク
ジェットプリンタの階調印字制御装置において、電源回
路が変調電圧の最大値および最小値を温度に応じて変化
させる構成を有している。
階調印字制御装置は、請求項1記載のインクジェットプ
リンタの階調印字制御装置において、吐出エネルギー発
生部が熱エネルギーを発生する構成を有している。
調制御信号を印字周期で階調に応じた位相で発生し、階
調に応じた位相および値の変調電圧信号であるヘッド駆
動信号で吐出エネルギー発生部を駆動するようにしたの
で、スイッチ素子を設けることなくマルチプレクサによ
り階調の切替えを行うことができ、回路規模を小さくす
ることができ、また、階調数が増加しても印字を高速化
することができる。また、階調に応じた位相および値の
変調電圧を吐出エネルギー発生部に供給することによ
り、吐出エネルギー発生部への供給電圧値に応じて異な
るインク吐出速度差を補正するようにしたので、インク
滴の付着位置が階調によって異なるのを防止することが
できる。さらに、変調電圧の波形が三角波であることに
より、容易に階調に応じて変調電圧値を変えることがで
きる。さらに、変調電圧の最大値および最小値を温度に
応じて変化させることにより、温度の階調に与える影響
を防止することができる。さらに、吐出エネルギー発生
部が熱エネルギーを発生することにより、熱エネルギー
によってインク滴を吐出するインクジェットプリンタへ
の適用が可能となる。
て説明する。
ットプリンタの階調印字制御装置を示すブロック図であ
り、4ノズルの例を示すものである。図1において、1
は本実施例に係る階調印字制御装置により制御される印
字ヘッド、2は導電性インクで満たされたインク室、
3、4は一対の電極、5は導電性インクを吐出するノズ
ル、6〜9は印字ヘッド1を駆動するドライバ回路、1
0は変調電圧VMを発生する電源回路、11〜14はイ
ネーブル信号ENBを発生するマルチプレクサ(イネー
ブル信号発生部)、15〜18は階調制御信号SM1〜
SM4を発生するヒートパルス発生器(パルス発生
器)、19は予備加熱信号fを発生するプリヒートパル
ス発生器、IP1〜IP4はインク液滴である。
るドライバ回路6〜9を詳細に示す回路図である。図2
において、2はインク室、3、4は電極、5はノズルで
あり、これらは図1と同様のものなので、同一符号を付
して説明は省略する。Q1〜Q4はトランジスタ、2
0、21はAND回路、22は交流パルスを発生する交
流パルス発生器である。
の動作を説明する前に、図2のドライバ回路の信号・動
作等、導電性インクの予備加熱制御および階調制御方法
について説明する。
ついて説明する。いまトランジスタQ1、Q2のベース
に入力されるパルス信号iがハイレベル、トランジスタ
Q3、Q4のベースに入力されるパルス信号jがローレ
ベルであるとすると、トランジスタQ1はオフ、Q2は
オン、Q3はオン、Q4はオフ状態となり、電極3には
電源回路10の出力電圧VMが印加され、電極4はグラ
ンドレベルとなるので、通電電流Iが導電性インク中を
矢印の方向に流れる。同様に、トランジスタQ1、Q2
のベースに入力されるパルス信号iがローレベル、トラ
ンジスタQ3、Q4のベースに入力されるパルス信号j
がハイレベルであるとすると、トランジスタQ1はオ
ン、Q2はオフ、Q3はオフ、Q4はオン状態となり、
電極4には電源回路10の出力電圧VMが印加され、電
極3はグランドレベルとなるので、通電電流Iが導電性
インク中を矢印と逆の方向に流れる。このように、電極
周辺の導電性インクを吐出させる時は、パルス信号iお
よびjのハイ、ローのレベルを一定期間交互に繰り返
し、電極3と4の間に交流電流を流すことにより、電極
周辺の導電性インクを沸騰させ、その沸騰により生じる
気泡の圧力によってノズル5から導電性インクを吐出さ
せる。電極3、4間に交流電流を流すことの最大のメリ
ットは、電極3、4の電気分解を防ぎ、電極3、4の寿
命を直流と比べて長期化できることである。交流パルス
信号発生器22の出力信号cおよびdは、周波数が数百
kHz〜数MHzで、デューティ比が50%以下の高周
波であり、位相が互いに180度ずれている。信号cお
よびdはトランジスタQ1〜Q4をスイッチングする基
本パルスであり、この信号c、dとイネーブル信号EN
BとはAND回路20、21で論理積をとられており、
信号c、dはイネーブル信号ENBがハイレベルのとき
有効となる。
いて説明する。図3は導電性インクの温度に対する導電
性インクの比抵抗を示すグラフである。図3に示すよう
に、インク温度が上がるとインク比抵抗が下がる。つま
りインク温度が上がるとインクに電流が流れやすくな
る。図4は電極3、4間の導電性インクの温度を示すグ
ラフである。図4に示すように、時間0で温度20℃の
導電性インクを時間5Tで温度70℃の導電性インクと
なるようにプリヒート(予備加熱)する。時間5Tで連
続印字を開始した場合、吐出周期(印字周期)T間にお
ける印字電力/ドット=P1、吐出通電時間=t1とす
ると、 印字エネルギー/ドット/T=P1×t1 =E1 =奪われるエネルギー/ドット/T が成立するとき、熱的な平衡状態が維持されるので、特
性線S1で示すように、常にインク温度は70℃に保持
される。
線S2で示すように、例えば印字の無い時間5Tから9
Tまでの4Tの期間は熱エネルギーが電極間に投入され
ないので、導電性インクの温度が徐々に降下し、沸騰し
にくくなると共に温度低下に伴う比抵抗の増加により導
電性インクに電流が流れにくくなり、時間10Tでは印
字ができなくなる。
例では、予備加熱制御を行う。すなわち、インク非吐出
期間にダミー印字(電極間の導電性インクに熱エネルギ
ーを与えるが、実際にはインク吐出は行われない印字)
を行う。吐出周期(印字周期)T間における予備加熱通
電時間をt2とすると、 インク保温エネルギー/ドット/T=P1×t2 =E2 =奪われるエネルギー/ドット/T が成立するとき、熱的な平衡状態が維持されるので、導
電性インクの温度は常に一定の温度に保持され、安定吐
出が達成できる。なお、インク吐出期間であっても、電
極間に熱エネルギーが与えられないインク吐出無しの印
字期間では予備加熱が行われ、導電性インクの温度が保
持される。また、E1−E2は加熱されたインクがヘッ
ド外に吐出される分だけのエネルギー損失の差となるた
めにt2はt1よりかなり短い時間になる。
いて説明する。図5は階調制御のためのドット径制御を
説明するためのグラフであり、印加電力と加熱時間との
関係を示すグラフである。図5において、横軸は加熱時
間を示し、縦軸は印加電力Wおよびドット径を決定する
気泡体積pl(ピコリットル)を示す。図5に示すよう
に、印字ヘッド1に0.4Wの電力を与えると、沸騰開
始までの加熱時間は7μsとなり、E11=0.4×7
=2.8μJ(マイクロジュール)のエネルギーが与え
られる。そのときの気泡はB1のように成長し、最大気
泡体積は200plとなる。同様に、印字ヘッド1に
0.23Wの電力を与えると、沸騰開始までの加熱時間
は22μsとなり、E12=0.23×22μJ=5.
06μJのエネルギーが与えられ、そのときの気泡はB
2のように成長し、最大気泡体積は400plとなる。
このように印加電力により沸騰開始までの時間が決ま
り、それにより導電性インクの加熱される体積が変化
し、加熱される体積が大きいほど最大成長気泡体積が大
きくなる。つまり、ゆっくり加熱すれば、より大きな気
泡を形成することができる。沸騰が開始されると、気泡
により電極間の電流が遮断されるので、電圧を沸騰開始
直後に切るように制御しても、最大成長気泡体積に影響
を与えない。このようにして気泡体積を変化させ、ドッ
ト径による階調制御ができる。
について、その信号、動作等を説明する。図6は図1の
階調制御装置の動作を説明するためのタイミングチャー
トであり、例として4階調の場合を示す。つまり、ドッ
ト径が4種類の場合を示し、この4種類のドット径を小
さい方から順に小、小中、中大、大で表現する。図6に
おいて、図6(a)は印字クロックCKを示し、図6
(b)は変調電圧VM、図6(c)はドット径が小の階
調制御信号SM1、図6(d)はドット径が小中の階調
制御信号SM2、図6(e)はドット径が中大の階調制
御信号SM3、図6(f)はドット径が大の階調制御信
号SM4、図6(g)は予備加熱信号f、図6(h)は
イネーブル信号ENB、図6(i)、(j)はドライバ
回路6〜9におけるパルス信号i、j(図2参照)、図
6(k)は電極3、4間の電圧DM、図6(l)、
(m)はドライバ回路6〜9から出力される駆動信号
p、q(図1、図2参照)を示す。
(吐出周期)Tで、各ノズル5の印字タイミングの基本
となるクロックである。印字クロックCKは電源回路1
0、ヒートパルス発生器15〜18およびプリヒートパ
ルス発生器19に入力され、それぞれの電源回路10、
15〜19は印字周期Tで同期して動作する。図6
(b)の変調電圧VMは印字クロックCKに同期し、最
大電圧Vmax、最小電圧Vminの値を取る周期Tの
三角波である。この変調電圧VMはドライバ回路6〜9
に共通に供給される。また変調電圧VMはのこぎり波
や、正弦波、階段状波形でもかまわず、周期性を持って
いれば良い。図6(c)、(d)、(e)、(f)の階
調制御信号SM1、SM2、SM3、SM4は、それぞ
れヒートパルス発生器15、16、17、18から印字
クロックCKに同期して出力され、インク吐出量すなわ
ち印字ドット径を可変にするための信号であり、印字ド
ット径の大きさを示す階調1、2、3、4に対応するタ
イミング信号である。図6(g)の予備加熱信号fは、
インク非吐出期間(インク吐出期間におけるインクを吐
出しない期間を含む)においてインクを吐出しない程度
の予備加熱を行うための信号で、プリヒートパルス発生
器19から印字クロックCKに同期して出力される。図
6(h)のイネーブル信号ENBは、マルチプレクサ1
1〜14から出力される信号であり、各印字周期におい
て階調制御信号SM1、SM2、SM3、SM4および
予備加熱信号fのうち階調レベルに合わせて選択信号S
ELによって選択される信号である。
ルチプレクサ11、ドライバ回路6を中心に説明する。
いま、マルチプレクサ11において、選択信号SELに
より、インク非吐出期間においては予備加熱信号fが選
択され、インク吐出期間においては、階調制御期間Tu
1では階調制御信号SM1が選択され、階調制御期間T
u2では階調制御信号SM2が、階調制御期間Tu3で
は階調制御信号SM3が、階調制御期間Tu4では階調
制御信号SM4が選択されたとする。図6(i)、
(j)に示すパルス信号i、jすなわち連続する基本パ
ルス信号c、d(図2参照)は互いに位相が180度ず
れた交流パルス信号で、インク非吐出期間およびインク
吐出期間において導電性インクを加熱する。図6(k)
に示す電極電圧信号であるヘッド駆動信号の電圧DM
は、電極3、4に印加される互いに位相が180度ずれ
た交流電圧信号p、q(図6(l)、(m)参照)を簡
単のために直流で示したものである。インク非吐出期間
においては、ドライバ回路6から出力されるヘッド駆動
信号の電圧DMは、予備加熱信号fにより、変調電圧V
Mの値がV0のときにTa0の期間オンされる信号であ
り、Ta0の期間、予備加熱を行う。インク吐出期間に
おいては、階調レベル1の時、イネーブル信号ENBは
変調電圧VMの値がV1となったときからTb1の期間
ハイレベルとなり、階調レベル2の時は変調電圧VMの
値がV2となったときからTb2の期間ハイレベル、階
調レベル3の時は変調電圧VMの値がV3となったとき
からTb3の期間ハイレベル、階調レベル4の時は変調
電圧VMの値がV4となったときからTb4の期間ハイ
レベルとなる。このようにして、変調電圧VMからイネ
ーブル信号ENBが階調レベルに合った電圧値と通電時
間を切り出すようにして、ヘッド駆動信号の電圧DMを
得る。
プレクサ11と同様に、ノズルに固有の選択信号SEL
を受けて、それぞれドライバ回路7、8、9に対し、イ
ネーブル信号ENBを出力する。これにより、各ノズル
から階調レベルに合った量の導電性インクを吐出するこ
とができる。図1においては、印字ヘッド1の4つのノ
ズルから階調レベル1、2、3、4に見合ったインク液
滴IP1、IP2、IP3、IP4を吐出している状態
を示す。
字ヘッド1が印字用紙に対し相対的な運動をしながら印
字をする場合、インク液滴のサイズが異なっても印字用
紙の同一箇所に着弾されるような補正が必要である。一
般的に、小さな液滴をノズル5より吐出させる場合は、
投入エネルギーを小さくするためにインクの飛翔速度は
小さくなる。図6において、階調制御信号SM1すなわ
ち階調レベル1のときのインク飛翔時間をTc1とす
る。SM2は階調レベル2で、SM3は階調レベル3、
SM4は階調レベル4である。階調制御信号SM2、S
M3、SM4がハイになるタイミングはそれぞれ、階調
制御信号SM1に対し、Ta2、Ta3、Ta4の期間
後で、そのとき変調電圧VMの値がV2、V3、V4と
なる。階調制御信号SM2、SM3、SM4がハイにな
る期間はTb2、Tb3、Tb4であり、インク飛翔時
間はそれぞれTc2、Tc3、Tc4である。図6で分
かるように、 Tb1+Tc1=Ta2+Tb2+Tc2 =Ta3+Tb3+Tc3 =Ta4+Tb4+Tc4……(1) となるように変調電圧VMを作ってやれば、インク吐出
量が変化しても(インク飛翔時間が変化しても)、印字
用紙面の着弾位置は同一箇所になる。
測定結果から変調電圧を求めると、(表1)のようにな
る。
4+Tc4により着弾位置を補正すると、(表1)から
Ta4=Tb1+Tc1−Tb4−Tc4=9+188
−60−60=77μsとなる。従って、電圧30Vか
ら20.5Vまで変化するのに、Ta4−(Tb1/
2)+Tb4/2=77−9/2+60/3=93.5
μsとなる傾きを持つ変調電圧をつくればよい。この変
調電圧の値がリニアに変化するものとすると、(表2)
に示すようなTa、Tb、Tc(Ta1〜Ta4、Tb
1〜Tb4、Tc1〜Tc4)が得られる。
調レベル1と2とで10%の着弾ずれとなるが、変調電
圧を補正するような補正電圧を付加して最適な変調電圧
の時間特性とすれば、着弾ずれは更に少なくなる。ま
た、変調電圧VMの最大値Vmaxと最小値Vmin
は、環境温度に応じて、その環境温度に最適な電圧値に
選ぶこともできる。
合を示したが、本発明はこれに限らず、マルチプレク
サ、ドライバ回路を増加することにより、ノズル数を増
加することができる。また、階調数が4つの場合を示し
たが、ヒートパルス発生器を増加することにより、階調
数を増加することができる。
レクサにおいて印字周期毎に階調制御信号を選択し、そ
の選択した階調制御信号に応じた値および位相のヘッド
駆動信号で印字ヘッド1を駆動するようにしたので、階
調の切替えを高速に行うことができ、また階調を切り替
えるのに従来のような階調毎のスイッチ切替えが不要で
あり、小規模な回路で高速な階調印字が可能となり、さ
らに、ヘッド駆動信号が階調に応じた位相であるので階
調によって異なるインク飛翔時間すなわちインク液滴の
着弾位置を補正することができる。さらに、インク非吐
出期間においては予備加熱を行うようにしたので、導電
性インクを一定温度に保持することができ、温度が低下
することにより階調印字が不能となることを防止するこ
とができる。
クを吐出する複数のノズルと、複数のノズルのそれぞれ
に対応した複数の吐出エネルギー発生部と、所定数の階
調に対応する階調制御信号を印字周期でかつ階調に応じ
た位相で発生するパルス発生器と、所定数の階調制御信
号のうちのいずれかの階調制御信号を選択信号により選
択してイネーブル信号として出力するイネーブル信号発
生部と、印字周期に同期して最大値から最小値へ変化す
る変調電圧を発生する電源回路と、変調電圧およびイネ
ーブル信号を入力し、階調に応じた位相および値の変調
電圧を吐出エネルギー発生部に供給するドライバ回路と
を設けたことにより、所定数の階調に対応する階調制御
信号を印字周期で階調に応じた位相で発生し、階調に応
じた位相および値の変調電圧信号であるヘッド駆動信号
で吐出エネルギー発生部を駆動するようにしたので、ス
イッチ素子を設けることなくマルチプレクサにより階調
の切替えを行うことができ、回路規模を小さくすること
ができ、また、階調数が増加しても印字を高速化するこ
とができるインクジェットプリンタの階調印字制御装置
を実現することができる。
および値の変調電圧を吐出エネルギー発生部に供給する
ことにより、吐出エネルギー発生部への供給電圧値に応
じて異なるインク吐出速度差を補正するようにしたの
で、インク滴の付着位置が階調によって異なるのを防止
することが可能なインクジェットプリンタの階調印字制
御装置を実現することができる。
波形となすことにより、容易に階調に応じて変調電圧値
を変えることが可能なインクジェットプリンタの階調印
字制御装置を実現することができる。
び最小値を温度に応じて変化させることにより、温度の
階調に与える影響を防止することができるインクジェッ
トプリンタの階調印字制御装置を実現することができ
る。
ギーを発生することにより、熱エネルギーによってイン
ク滴を吐出するインクジェットプリンタへの適用が可能
なインクジェットプリンタの階調印字制御装置を実現す
ることができる。
タの階調印字制御装置を示すブロック図
路を詳細に示す回路図
抵抗を示すグラフ
Claims (5)
- 【請求項1】印字周期でインクを吐出する複数のノズル
と、前記複数のノズルのそれぞれに対応した複数の吐出
エネルギー発生部と、所定数の階調に対応する階調制御
信号を前記印字周期でかつ前記階調に応じた位相で発生
するパルス発生器と、前記所定数の階調制御信号のうち
のいずれかの階調制御信号を選択信号により選択してイ
ネーブル信号として出力するイネーブル信号発生部と、
前記印字周期に同期して最大値から最小値へ変化する変
調電圧を発生する電源回路と、前記変調電圧および前記
イネーブル信号を入力し、前記階調に応じた位相および
値の前記変調電圧を前記吐出エネルギー発生部に供給す
るドライバ回路とを備えたことを特徴とするインクジェ
ットプリンタの階調印字制御装置。 - 【請求項2】前記ドライバ回路は、前記階調に応じた位
相および値の前記変調電圧を前記吐出エネルギー発生部
に供給することにより、前記吐出エネルギー発生部への
供給電圧値に応じて異なるインク吐出速度差を補正する
ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリン
タの階調印字制御装置。 - 【請求項3】前記電源回路は前記変調電圧の波形を三角
波形となすことを特徴とする請求項1又は2記載のイン
クジェットプリンタの階調印字制御装置。 - 【請求項4】前記電源回路は前記変調電圧の最大値およ
び最小値を温度に応じて変化させることを特徴とする請
求項1、2又は3記載のインクジェットプリンタの階調
印字制御装置。 - 【請求項5】前記吐出エネルギー発生部は熱エネルギー
を発生することを特徴とする請求項1記載のインクジェ
ットプリンタの階調印字制御装置。
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1996
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