JPH0952438A - 感圧転写性磁気記録媒体 - Google Patents

感圧転写性磁気記録媒体

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JPH0952438A
JPH0952438A JP20621295A JP20621295A JPH0952438A JP H0952438 A JPH0952438 A JP H0952438A JP 20621295 A JP20621295 A JP 20621295A JP 20621295 A JP20621295 A JP 20621295A JP H0952438 A JPH0952438 A JP H0952438A
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Kazuo Miyai
一雄 宮井
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Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MICRでの読み取り信頼性の高い磁性印像
を形成しうる感圧転写性磁気記録媒体を提供すること。 【解決手段】 支持体上に、磁性体粉末を含有する感圧
転写性磁性インク層が、直接または間接に設けられた感
圧転写性磁気記録媒体において、該感圧転写性磁性イン
ク層が、溶解度パラメーター値が8.8〜10.6(c
al/cm30.5の範囲にあるチタネート系カップリン
グ剤を含有し、かつ磁性体粉末のバインダー樹脂がセル
ロースアセテートブチレート樹脂であることを特徴とす
る感圧転写性磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧転写性磁気記
録媒体に関する。さらに詳しくは、磁気インク文字読出
装置(以下、MICRと略す)によって読み取り可能な
高い磁気特性を持った印像を感圧プリンターにより簡単
に形成しうる感圧転写性磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】MICRは、磁性体粉末を含有したイン
クを用いて手形、小切手、クレジットカード、定期券、
交通量調査票などに印字された文字や記号などの印像を
磁気ヘッドで読み取るものであって、磁気ヘッドは各種
の文字や記号に対応する磁気部分の変化を所定の信号に
変え、この電圧を検出して文字や記号を識別するもので
ある。しかして磁気ヘッドによって読み取られる文字や
記号は、所定の磁気信号レベルを有していると共に、所
定の字体、寸法及び寸法許容範囲を有していなければな
らない。そのため、たとえばアメリカ銀行協会で採用さ
れているE13B活字について我が国でもJIS X
9002で許容範囲を規定している。
【0003】JIS X 9002に規定されるE13
B活字は数字10個(0〜9)および特殊記号4個の合
計14個の文字で構成されており、各文字について高
さ、文字幅、かどの半径、さらにこれらの各公称寸法に
対する許容範囲及びボイドの許容範囲が規定されてい
る。MICR用文字は、前記E13BのほかにCMC−
7と呼ばれる字形があり、このものは、7本の縦バーを
2種類の間隔で配列して文字が形成され、2種類の間隔
を組み合わせることによって磁気的に判別し得るように
数字10個、英大文字26個、特殊記号5個の合計41
個の文字からなっている。かかるCMC−7の寸法、磁
気特性などの規格はEMCA(欧州電子計算機製造工業
会)で決められている。
【0004】これらのMICR用の印像は、通常磁性体
粉末とバインダーとからなる磁性インク組成物をプラス
チックフィルムなどの基材上に塗布、乾燥して得られる
磁気記録媒体を用いてタイプライターのごとき感圧プリ
ンターにより前記磁性インクを所定の用紙に感圧転写せ
しめて形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気記録媒体を製造す
る上での問題は、磁性体粉末のバインダー中への分散性
およびバインダーへの結合性に関連する。磁性体粉末は
微粉末状で用いられ、バインダーや他の添加物と共に有
機溶剤中で均一に混合され、基材上に塗布、乾燥される
が、磁性体粉末はきわめて比重が高いために容易に沈降
しやすく、常に均一な磁性体密度の感圧転写層を基材上
に形成することは、きわめて困難である。また磁性体粉
末はバインダーとの結合が充分でなく、磁気特性が低下
してしまうといった欠点がある。
【0006】前記磁性インクの代表例としては、特公昭
47−25485号公報に見られるように、磁性インク
に不乾性油、金属石鹸および不乾性油変性アルキッド樹
脂を含有させることにより、印像の鮮明性を向上させる
方法が考案されている。しかしながら、前述のごとく磁
性体粉末を用いた場合、粒子間の相互作用が強く飽和磁
化が大きいので、磁性体粉末の凝集を生じ易く、印像の
鮮明性や磁気特性も磁性体粉末の凝集によって損なわれ
てしまうことがあった。
【0007】一方、磁気記録テープ等に見られる技術と
しては、磁性体粉末に対して表面改質を行うことが提案
されているが、転写することを主目的としておらず、磁
性体粉末の微細分散のみがクローズアップされているの
が実状である。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、前記の
現状に鑑み、鮮明でかつ磁気特性の良好な印像を安定し
て与える感圧転写性磁性インク層を有する磁気記録媒体
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)支持体
上に、磁性体粉末を含有する感圧転写性磁性インク層
が、直接または間接に設けられた感圧転写性磁気記録媒
体において、該感圧転写性磁性インク層が、溶解度パラ
メーター値(以下、SP値と略す)が8.8〜10.6
(cal/cm30.5の範囲にあるチタネート系カップ
リング剤を含有し、かつ磁性体粉末のバインダー樹脂が
セルロースアセテートブチレート樹脂(以下、CAB樹
脂と略す)であることを特徴とする感圧転写性磁気記録
媒体に関する。
【0010】本発明はさらに、(2)前記チタネート系
カップリング剤が、ビス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)オキシアセテートチタネートおよびイソプロピルト
リクミルフェニルチタネートの少なくとも1種であり、
かつ用いられるCAB樹脂の数平均分子量が10000
〜20000であることを特徴とする前記(1)項記載
の感圧転写性磁気記録媒体に関する。
【0011】なお、SP値は下式で定義される値であ
る。
【0012】δ2=E/V δ=SP値〔(cal/cm30.5〕 E=凝集エネルギー(cal/mol) V=分子容(cm3/mol)
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における感圧転写性磁気イ
ンク層は、活字などの加圧部材によって支持体の裏面か
ら圧力を加えられた場合に、圧力が加えられた部分のみ
が他から分離して受容体に転移されて印像を形成すると
ころの選択転写性の感圧転写層であり、このものはCA
B樹脂を主成分とし、必要に応じて油状物質を配合して
なるバインダーおよび強磁性の磁性体粉末、さらに要す
れば適宜な着色剤を有機溶剤に加え、均一に混合して支
持体上に塗布、乾燥せしめることによって形成される。
【0014】本発明の特徴は、感圧転写性磁性インク層
が、SP値8.8〜10.6(cal/cm30.5(以
下、SP値の単位は省略する)の範囲にあるチタネート
系カップリング剤を含有し、かつ磁性体粉末のバインダ
ー樹脂としてCAB樹脂を含有することである。
【0015】本発明に使用されるチタネート系カップリ
ング剤は、SP値が8.8〜10.6の範囲のものであ
り、この条件を充足すれば、従来公知のものがいずれも
使用でき、これらは1種でもあるいは2種以上を組み合
わせて用いてもよい。SP値が8.8〜10.6の範囲
にあるチタネート系カップリング剤はCAB樹脂との結
合性に優れ、耐摩耗性や耐久性にすぐれた磁性印像がえ
らえる。
【0016】これらチタネート系カップリング剤として
は、たとえばイソプロピルトリクミルフェニルチタネー
ト(SP値10.1)、テトライソプロピルビス(ジオ
クチルホスファイト)チタネート(SP値10.1)、
イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)
チタネート(SP値9.2)、ビス(ジオクチルパイロ
ホスフェート)オキシアセテートチタネート(SP値
9.2)、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチ
レンチタネート(SP値9.1)、ジイソプロピルビス
(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート(SP値
9.0)などが挙げられる。
【0017】本発明に使用されるCAB樹脂としては、
ブチリル基の含有量が10〜70重量%、アセチル基の
含有量が2〜30重量%で、4つのグルコースユニット
中に水酸基を0〜4個の範囲で有するものが好ましい。
本発明に使用されるCAB樹脂はさらに数平均分子量が
10000〜20000の範囲内にあり、これにより、
優れた印字性能を発揮しうることが見出された。CAB
樹脂の数平均分子量が10000より小さい場合、層自
体の凝集力が弱まり、字欠けが生じやすく、転写した印
像が柔らかくなり耐摩擦性が不足する。また、CAB樹
脂の数平均分子量が20000より大きい場合、層自体
の凝集力が強まり、転写に要する切断力が大きくなって
しまい印字の鮮明性が損なわれる。
【0018】前記条件を充足すれば、従来公知のCAB
樹脂がいずれも使用でき、これらは1種でもあるいは2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】さらに、本発明で推奨される組み合わせと
して、使用されるチタネート系カップリング剤が、ビス
(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチ
タネートおよびイソプロピルトリクミルフェニルチタネ
ートの少なくとも1種であり、かつ用いられるCAB樹
脂の数平均分子量が10000〜20000の範囲内に
ある組み合わせがあげられ、これにより本発明の目的と
する優れた印字性能をより効果的に発揮させうることが
見出された。
【0020】本発明における感圧転写性磁性インク層
は、好ましくは、磁性体粉末30〜97%(重量%、以
下同様)、ワックス0〜20%、CAB樹脂20〜70
%、油状物質0〜30%、さらに要すれば着色剤0〜3
0%からなる。さらにレシチンなどの湿潤剤を配合して
もよい。このようなインク層は前記成分をトルエン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサン、酢酸エチル、ジオキサン、エチルベンゼンなど
の有機溶剤に均一に分散、溶解して調製した塗工液を支
持体上に塗布、乾燥することによって形成される。な
お、カップリング剤は、磁性体粉末の重量に対して0.
1〜20%の比率で含有される。
【0021】磁性体粉末の含有量は、感圧転写性磁性イ
ンク層の総量に対して30〜97%であるのが好まし
く、磁性体粉末の含有量が前記範囲より少ないときは、
得られる印像の磁気特性が低く、MICRによる読み取
りに支障をきたし、また前記範囲より多いときは、それ
だけバインダーの含有量が少なくなり、感圧転写性およ
び用紙に対する印像の固着強度が低下することになる。
【0022】前記磁性体粉末としては、従来より種々の
磁気記録媒体に使用せられる磁性酸化鉄がそのまま使用
しうる。かかる磁性酸化鉄の好ましい例としては、αF
23・H2Oを出発原料として得られる針状のガンマ
型酸化鉄(γFe23)があげられ、該酸化鉄は、得ら
れる磁気記録媒体の保磁力、磁気配向性、消去効果、熱
安定性などが不安定とならないように微粉末状(約1〜
0.7μm)で使用される。
【0023】本発明においては、その他、化合物結合水
および物理的含有水を有さないガンマ型、スピネル型、
マグネトプラムバイト型、ガーネット型、オルソフェラ
イト型などの磁性酸化鉄、または鉄以外の金属酸化物、
もしくはこれら両者の共融物である磁性体がいずれも前
記特定のカップリング剤との一定の組み合わせによって
好適に使用せられるものである。前記鉄以外の金属酸化
物としては、酸化クロムCr23などが挙げられる。
【0024】また前記共融物としては、CoO・Fe2
3、MnO・Fe23、NiO・Fe23、CuO・
Fe23、MgO・Fe23、ZnO・Fe23などが
挙げられる。
【0025】これら磁性体粉末はいずれも針状であっ
て、そのアスペクト比(L/D)が5:1〜20:1、
なかんづく5:1〜10:1であり、直径が0.01〜
1μm、なかんづく0.02〜0.5μm、長さが0.
05〜20μm、なかんづく0.1〜5μmであるのが
好ましい。
【0026】前記ワックスとしては、たとえば木ロウ、
セレシンワックス、鯨ロウ、カルナバワックス、マイク
ロクリスタリンワックスなどが挙げられる。
【0027】前記油状物質としては、たとえば動植物
油、鉱油、ラノリン、ワセリン、ジオクチルフタレー
ト、トリクレジルホスフェートなどが挙げられる。
【0028】さらに前記着色剤としては、通常の染料や
顔料が制限なしに使用しうるものである。
【0029】前記感圧転写性磁気インク層の厚さは、2
〜25μmの範囲が好適である。
【0030】本発明に用いる支持体としては、従来公知
の種々のものを用いることができ、例えばポリオレフィ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリイミド、セルロール系等のプラスチックフィルム
類;コンデンサー紙、ラミネート紙、グラシン紙等の紙
類;紙/プラスチックフィルムなどのラミネートフィル
ム紙;アルミ箔などの金属箔等がいずれも好適に用いら
れ、厚さは一般に2〜100μmであり、さらには10
〜20μmのものが良好な転写圧を得る上で好ましい。
【0031】本発明においては、前記特定の感圧転写性
磁性インク層を用いるかぎり、各種の層構造を採用しう
るものである。たとえば、支持体と感圧転写性磁性イン
ク層との間に離型層を設けてもよく、あるいは感圧転写
性磁性インク層上に接着層を設けてもよい。さらに前記
離型層と接着層を共に設けてもよい。
【0032】本発明の磁気記録媒体は、その使用にあた
り、所定の用紙(たとえば小切手など)と重ね合わさ
れ、タイプライターのごとき感圧プリンターにより印字
され、磁性印像を用紙上に感圧転写せしめる。
【0033】その際、前記CAB樹脂の有する高い感圧
転写性および用紙に対する接着性により、えられる磁性
印像はボイドや字崩れを起こすことが無く、きわめてシ
ャープな輪郭を有する。さらに得られる磁性印像はその
寸法精度にも優れており、MICRによる読み取りを一
層確実ならしめ、高い信頼性をうることができる。
【0034】さらに本発明における磁性体粉末はカップ
リング剤で表面改質されているために、感圧転写層内に
高密度で均一に分散させることができ、それゆえ得られ
る磁性印像はきわめて高い磁気特性を発揮しうると共
に、カップリング剤のSP値がCAB樹脂のSP値と近
いのでべヒクルとの結合性にも優れており、耐摩耗性や
耐久性も大幅に向上される。
【0035】なお本発明における磁性印像は感圧プリン
ターにより得られるものであるために、前述のごときE
13B、CMC−7などの文字のみに限定されるもので
はなく、他の所定の文字をも容易に形成しうることはも
ちろんである。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例でさらに
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0037】下記に示される処方の感圧転写性磁性イン
ク用塗工液を厚さ16μmのポリエチレンフィルム上に
均一に塗布し、乾燥して厚さ6μmの感圧転写性磁性イ
ンク層を形成して、感圧転写性磁気記録媒体を製造し
た。
【0038】実施例1 カップリング剤 0.24重量部 [ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネート(S P値10.1)、味の素(株)製プレンアクト KR 138S] CAB樹脂 4.50重量部 [CAB−551−0.01(数平均分子量16000)、イーストマン ケミカル プロダクツ社(EASTMAN CHEMICAL PRODUCTS,INC)製] 磁性体粉末 8.00重量部 [γFe23(直径0.03μm、長さ0.2μm)] 油状物質 4.00重量部 (ラードオイル) 湿潤剤 0.35重量部 (レシチン) インク溶解用溶剤 40重量部 (酢酸エチル) 磁性体粉末表面改質用溶剤 32重量部 (トルエン) 実施例2 実施例1におけるカップリング剤を下記のものに変更し
た。 カップリング剤 0.24重量部 [イソプロピルトリクミルフェニルチタネート(SP値10.1)、 味の素(株)製プレンアクト KR 138S] 他の材料は、実施例1と同様とした。
【0039】実施例3 実施例1におけるCAB樹脂を下記のものに変更した。 CAB樹脂1 2.50重量部 [CAB−551−0.01(数平均分子量16000)、イーストマン ケミカル プロダクツ社製] CAB樹脂2 2.00重量部 [CAB−321−0.1(数平均分子量12000)、イーストマン ケミカル プロダクツ社製] 他の材料は、実施例1と同様とした。
【0040】実施例4 実施例1におけるカップリング剤を下記のものに変更し
た。 カップリング剤 0.24重量部 [ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート(SP値9. 1)、味の素(株)製プレンアクト KR 238S] 他の材料は、実施例1と同様とした。
【0041】比較例1 実施例1においてカップリング剤を添加しなかった。他
の材料は、実施例1と同様とした。
【0042】比較例2 実施例1におけるカップリング剤を下記のものに変更し
た。 カップリング剤 0.24重量部 [イソプロピルトリイソステアロイルチタネート(SP値8.1)、 味の素(株)製プレンアクト KR TTS] 他の材料は、実施例1と同様とした。
【0043】比較例3 実施例1におけるCAB樹脂を下記のものに変更した。 CAB樹脂 2.50重量部 [CAB−551−0.2(数平均分子量30000)、イーストマン ケミカル プロダクツ社製] 他の材料は、実施例1と同様とした。
【0044】比較例4 実施例1におけるカップリング剤を下記のものに変更し
た。 カップリング剤 0.24重量部 [イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネート(S P値12.0)、味の素(株)製プレンアクト KR TTS] 他の材料は、実施例1と同様とした。
【0045】前記各インク塗工液は下記に示す3つの手
順により調製した。
【0046】1.磁性体粉末8.00重量部とトルエン
32重量部とカップリング剤0.24重量部をデスパタ
ンクを用いて10分間攪拌した後、減圧乾燥によりトル
エンを除去することにより表面改質された磁性体粉末を
得る。 2.CAB樹脂4.50重量部を酢酸エチル40重量部
にホモジナイザーを用いて溶解する。 3.1で得られた表面改質済みの磁性体粉末と2で得ら
れた樹脂溶解液と油状物質、湿潤剤を混合し、ボールミ
ルで90分間分散する。
【0047】前記でえられた各感圧転写性磁気記録媒体
について、つぎの項目を評価した。結果を表1に示す。
【0048】(磁気特性)実施例及び比較例で得た各感
圧転写性磁気記録媒体を8mm幅に截断し、富士システ
ム(株)製MICRエンコーダーFZ−1144用カセ
ットに装填した。富士システム(株)製MICRエンコ
ーダーFZ−1144を用いて指定紙上に自己印字パタ
ーンによりJIS X−9002に規定されるE13B
活字の磁性印像を得た。
【0049】この磁性印像の磁気特性を評価するために
チェックメイト エレクトロニクス社(CHECKMA
TE ELECTRONICS,Inc.)製MICR
−MATE PLUSを用いて信号強度の平均値と信号
強度の範囲を測定した。
【0050】(転写特性)実施例及び比較例で得た各感
圧転写性磁気記録媒体の転写特性を比較するために、前
記MICRエンコーダーFZ−1144を用いてE13
B活字のうち
【0051】
【外1】
【0052】の印字をFZ−1144の指定紙上に行な
った。
【0053】
【外2】
【0054】は、連続61文字印字し、文字の欠けを計
数した。
【0055】
【外3】
【0056】の字欠けが少ないほどインク層の凝集力が
高くなっていると判断され、字欠けが多くなるとインク
層の凝集力が低く耐擦過性が劣る傾向となる。
【0057】またボンド紙(Strathmore B
ond、綿繊維25%含有、20lb.)を被転写紙と
してキャノン ビジネス マシーンズ社(CANON
BUSINESS MACHINES,INC.)製タ
イプライターAP 110でモダンフォントを用いて、
¶マークの印字を行なった。¶マークは印字圧2.8か
ら4.0の範囲で印字圧の0.1の変化毎に各25文字
印字し、印字の潰れを計数した。¶マークの印字潰れが
少ないほどインク層の切断性が良好と判断され、鮮明な
MICR文字が得られる。印字潰れが多くなると印字の
切れが劣り、不鮮明なMICR文字となる。
【0058】(分散性能)磁性体粉末の分散性能の評価
として実施例及び比較例で得た各感圧転写性磁気記録媒
体の透過濃度をマクベスTD−904(黒フィルター使
用)を用いて測定した。透過濃度が高いほど分散性が良
好であると判断される。
【0059】
【表1】
【0060】なお、表1に示される各評価項目の許容値
はつぎのとおりである。
【0061】
【外4】
【0062】表1の結果より明らかなごとく、実施例に
おいては、いずれの場合も適正な磁気特性と鮮明性の良
好な磁性印像を得ることができた。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、CAB樹脂の有する高い感圧転写性お
よび用紙に対する接着性により、えられる磁性印像はボ
イドや字崩れを起こすことが無く、きわめてシャープな
輪郭を有する。さらに得られる磁性印像はその寸法精度
にも、優れており、MICRの読み取りをより一層確実
ならしめ、高い信頼性をうることができる。さらに本発
明における磁性体粉末は特定のカップリング剤で表面改
質されているために、感圧転写性インク層内に高密度で
均一に分散させることができ、それゆえ得られる磁性印
像はきわめて高い磁気特性を発揮しうると共に、カップ
リング剤のSP値がCAB樹脂のSP値と近いのでバイ
ンダーとの結合性にも優れており、耐摩耗性や耐久性も
大幅に向上される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、磁性体粉末を含有する感圧
    転写性磁性インク層が、直接または間接に設けられた感
    圧転写性磁気記録媒体において、該感圧転写性磁性イン
    ク層が、溶解度パラメーター値が8.8〜10.6(c
    al/cm30.5の範囲にあるチタネート系カップリン
    グ剤を含有し、かつ磁性体粉末のバインダー樹脂がセル
    ロースアセテートブチレート樹脂であることを特徴とす
    る感圧転写性磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記チタネート系カップリング剤が、ビ
    ス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテート
    チタネートおよびイソプロピルトリクミルフェニルチタ
    ネートの少なくとも1種であり、かつ前記セルロースア
    セテートブチレート樹脂の数平均分子量が10000〜
    20000であることを特徴とする請求項1記載の感圧
    転写性磁気記録媒体。
JP20621295A 1995-08-11 1995-08-11 感圧転写性磁気記録媒体 Pending JPH0952438A (ja)

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