JPH0952852A - フッ素置換ビフェニル誘導体並びにそれらを含む液晶組成物 - Google Patents

フッ素置換ビフェニル誘導体並びにそれらを含む液晶組成物

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JPH0952852A
JPH0952852A JP7221218A JP22121895A JPH0952852A JP H0952852 A JPH0952852 A JP H0952852A JP 7221218 A JP7221218 A JP 7221218A JP 22121895 A JP22121895 A JP 22121895A JP H0952852 A JPH0952852 A JP H0952852A
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liquid crystal
compound
formula
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fluorine
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JP7221218A
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English (en)
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Kazuhiko Tsuchiya
和彦 土屋
Kenji Kuroiwa
健次 黒岩
Atsushi Sugiura
淳 杉浦
Kenji Suzuki
賢治 鈴木
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Kanto Chemical Co Inc
Original Assignee
Kanto Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 一般式(I) (式中、R並びにRはそれぞれ独立に炭素原子数1
〜14の直鎖状または分枝状のアルキル基あるいはアル
コキシ基を表し、X並びにXはそれぞれ独立に水素
原子あるいはフッ素原子を表し少なくともいずれか一方
はフッ素原子を表す)で表されるフッ素置換ビフェニル
誘導体。 【効果】 これらの化合物は、特に大きな負の誘電率異
方性を有していることから、安定したメモリー性を発現
させるためのACスタビライズ効果をもたらし、τ−V
minモード用強誘電性液晶組成物を調整する際にV
minを大きく低下させ、低電圧駆動させるのに有用な
材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、新規な液晶性化合物ならびにそ
れらの液晶性化合物の少なくとも1種を含有することを
特徴とする液晶組成物に関する。さらに詳しく言えば、
本発明は、液晶組成物に関し、液晶組成物作成の際、そ
の組成成分として有用で、且つ、化学的安定性に優れた
新規なフッ素置換ビフェニル誘導体並びにそれらの少な
くとも1種を含有することを特徴とする液晶組成物に関
する。
【0002】
【背景技術】液晶表示素子は、受光型で目が疲れない、
消費電力が少ない、薄型である等の優れた特徴を有して
いるため、従来より、時計、電卓、ワープロ、ポケット
テレビ等に広く用いられており、最近では画面サイズの
大きなもの、あるいは高情報量のディスプレイとして応
用されCRTに替わる表示装置として注目されている。
【0003】これらの液晶表示装置はネマチック液晶相
の電気光学効果を利用したものが殆どであり、その表示
方式としてはTN型(ねじれネマチック型)、STN型
(超ねじれネマチック型)、ECB型(電気制御複屈折
型)、GH型(ゲスト−ホスト型)等がある。表示素子
に要求される特性としては、駆動温度範囲、しきい値電
圧(Vth)、応答時間、視覚特性およびコントラスト等
があり、一品目の液晶化合物のみで要求されるそれらの
特性を満たすことは困難であるため、多種の液晶物質を
混合し、個々の物質の有する特性を生かした液晶組成物
を作成することにより、要求される性能を満たしてい
る。従って、実用に供される液晶組成物を作成するため
に、個々に特徴のある種々の液晶化合物が必要であり、
例えば、広い動作温度範囲を得るには広い温度範囲でネ
マチック相を有する材料、結晶−ネマチック相転移温度
(TCN)の低い材料あるいはネマチツク相−等方性液体
転移温度(TNI)の高い材料等が必要であり、高速応答
には低粘度な材料が、また、低電圧駆動には低しきい値
電圧材料が有効である。視野角やコントラストには目的
に応じて屈折率異方性(Δn)の大きな材料や小さな材
料が必要となる。また最近のTFTを用いた駆動方式に
使用する液晶には非常に高い抵抗率の材料が要求されて
いる。
【0004】一方、ネマチック相を利用したものではな
く、強誘電性液晶[主にキラルスメクチックC(キラル
SmC)相]を用いた表示装置の研究も活発に行われて
いる。強誘電性液晶[R.B. Meyerら;J. de Phys. 36 L
-69-71(1975)]を利用した表示方式[ N.A.Clarkら;Ap
plied Phys.lett.,36,899(1980)]は、従来のネマチッ
ク液晶方式に比べて100〜1,000倍もの高速応答
であること、及びメモリー性があること等の優れた基本
特性を有しており、液晶表示素子の用途拡大が期待され
ている。
【0005】強誘電性液晶表示素子に用いる液晶は、現
在、種々のスメクチックC(SmC)化合物を混合して
得られるSmC組成物(SmCホスト)に1〜数種の光
学活性化合物(キラルSmC相を有している方が良い
が、必ずしも有していなくても良い化合物でキラルドー
パントと称される)を添加し、強誘電性液晶組成物を作
製する方法[ L.A.Bersnev et al. Mol.Cryst. Liq.
Cryst. 89 327(1982), H.R.Brand et al. J. Physiq
ue 44(Lett.) L-771(1983)]が主流となっている。
【0006】強誘電性液晶における応答時間はτ=η/
E・Ps(τは応答時間、ηは粘性、Eは電界、Psは
自発分極)で表され、Psを大、ηを低くすればτを短
くすることができる。
【0007】しかし、実用的には応答時間の他に、動作
温度範囲、視野角、コントラスト等の種々の特性を最適
化する必要があり、そのため、ネマチック液晶の場合と
同様に多種多数の化合物を混合し、個々の化合物が有し
ている特長を生かすことで最適化を計ることが試みられ
ている。SmCホスト成分は強誘電性液晶組成物の中の
大きな割合を占めており、強誘電性液晶組成物の特性に
大きな影響を与えるため、優れたSmCホストが必要で
あり、例えばSmC温度範囲が広い、低粘性である、キ
ラルドーパント添加時にチルト角が22.5°、層構造
がブックシェルフあるいはシェブロン型でありツイスト
でないこと等である。
【0008】このようにネマチック液晶組成物並びに強
誘電性液晶組成物のいずれにおいても、それらを作製す
る際に有効な成分となり得る種々の化合物の研究開発が
望まれている。近年、実用的な表面安定化強誘電性液晶
(以下SSFLC)ディスプレイを実現する有用な方法
として、τ−Vminモード法が提案されている(H.Oriha
ra et al.,1986,Jpn.J.appl.phys,25,L839、 P.W.H.Surg
y et al.,1991、Ferroelectrics,122,63、 J.R.Hughes et
al.,1993,Liq.Crystal,13,597、 M.Koden et al.,1993,
Ferroelectrics,149,183)。このモード法はACスタビ
ライズ効果並びに広動作温度領域による高速ラインアド
レスタイム、高コントラストなどSSFLCディ スプ
レイを実現する上で有用な特徴を有している。
【0009】上記文献中、P.W.H.Surgy 及び J.R.Hugh
es 等はτ−Vminモード法材料としてメルク社製のSC
E−8を用いているが、実用的には高いVmin値による
高駆動電圧という課題が残されており、この課題を解決
するために、低いVmin値を示すアキラル液晶化合物を
主成分とした組成物 の開発が望まれている。P.W.H.Surg
y et al は、このVminが次式に示すように、自発分極
(Ps)と誘電率異方性(Δε)とのバランスによって
左右されるとの報告をしている。
【数1】
【0010】すなわちVminを下げるためには、自発分
極が小さく、負の誘電率異方性の大きい液晶組成物が最
も効果的である。一般的に液晶組成物の自発分極はキラ
ルドーパントに、また誘電率異方性はアキラル液晶化合
物に各々影響を受けることから、本発明者らは比較的低
粘性で負の誘電率異方性の大きなアキラル液晶化合物の
開発に着手した。
【0011】これまでに知られているΔεが大きな負の
材料は極めて少なく、例えば
【化3】 が知られている。これらは粘度が高い、融点が高い、化
学的に不安定、相溶性が悪い等の多数の欠点を有してい
る。
【0012】またτ−Vminモード用材料としては下記
トラン系化合物(1)〜(3)が報告されているが(K.
Tanaka et al.,1994,Bull.Chem.Soc.Jpn,67,2550)、
【化4】 トラン系化合物は、光、熱などの化学的安定性に問題が
ある。そこで本発明者らは、低粘性並びに良好な化学的
安定性を示す液晶化合物の骨格としてビフェニルに着目
し、このビフェニル骨格の側方にフッ素原子を置換する
ことで負の誘電率異方性を大きくすることを試みた。
【0013】本発明者らは、一般式(I)で示す新規化
合物をデザインし、これらの合成、各化合物単体及びそ
れらを含有する組成物の評価等について鋭意研究した結
果、驚くべきことに、該化合物がVminを顕著に下げる
有効なアキラル液晶化合物であることを見いだした。
【0014】すなわち、一般式(I)で示す化合物はτ
−Vminモード用SSFLCディスプレイに用いる液晶
組成成分として極めて有用な材料であった。また誘電率
異方性が負に大きな一般式(I)で示す化合物は、ホメ
オトロピック配向を行うECB型表示素子[J.Rbert,F.
Clerc SID 80 Digest Techn. Paper 30(1980),J.Duchen
e Display 73(1986)]用の材料、TNあるいはSTN型
に用いる液晶組成物の誘電率異方性の大きさを調整する
材料、あるいは、高周波重畳法による強誘電性液晶表示
素子[J.M.Geary SID 85 Digest Techn. Paper 128(198
5),Y.Sato et al. SID 86 Digest Techn. Paper 128(19
85)]用材料等にも用いることができる。
【0015】なお、側方をフッ素原子で置換したビフェ
ニル液晶化合物はWO89/02425にいくつか記載
されているが、これらをτ−Vminモード法に適用する
ことについては、全く記載されておらず、Δεやτ−V
特性などの物性についても明らかにされていない。ま
た、その実施例ではフッ素原子の数は2までで、3以上
のものについては記載されていない。
【0016】
【発明の開示】本発明は、一般式、
【化5】 (式中、R1並びにR2はそれぞれ独立に炭素原子数1〜
14の直鎖状または分枝状のアルキル基あるいはアルコ
キシ基を表し、Xa並びにXbはそれぞれ独立に水素原子
あるいはフッ素原子を表し、少なくともいずれか一方は
フッ素原子を表す)で表される新規なフッ素置換ビフェ
ニル誘導体を提供するものであり、またそれらの少なく
とも1種を含有することを特徴とする液晶組成物を提供
するものである。
【0017】以下に、本発明に係る液晶性化合物の合成
経路について説明し、さらに実施例等により、本発明を
詳細に説明する。式示した合成経路は一例であり、ま
た、実施例とともに、それらの例により、本発明は制約
されるものではない。[合成経路図]以下の記述におい
ては、多くの化学文献において慣用されている方法にな
らい、化合物に対し順次、番号に下線を付し、その化合
物をその番号をもって表示するものとする。
【0018】
【化6】 RはR1の炭素原子数より2つ少ない炭素原子数のアル
キル基、Zは単結合または酸素原子を示す。以下、経路
2並びに経路3においても同様の意味で用いる。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】経路3 一般式(I)で表される化合物の合成
経路
【0021】以下に式示した合成経路について説明す
る。 経路1 一般式1−〜1−で表される化合物は市販されてい
る。一般式1−で表される化合物をアルキルブロマイ
ド(R1Br)を用い、常法によりエーテル化すること
により一般式1−で表される化合物が得られ、さらに
過ヨウ素酸とヨウ素を用いてヨウ素化反応し、一般式P
−1で表される化合物を得ることができる。
【0022】一般式1−12で表される化合物は、一般
式1−で表される化合物にアルキルマグネシウムブロ
マイド(RMgBr)を作用させ、次いで脱水反応を行
い一般式1−で表される化合物とした後、パラジウム
カーボン(Pd/C)存在下水添反応することにより得
られる。この一般式1−12で表される化合物をn−ブ
チルリチウム(C49Li)でリチオ化後、ヨウ素と作
用させて一般式P−1で表される化合物が得られる。
【0023】一般式1−13で表される化合物は一般式
1−で表される化合物を臭素により臭素化した後、三
臭化ホウ素にてメトキシ基を開裂して得られる。この一
般式1−13で表される化合物をさらにR1Brとエー
テル化することにより一般式P−1で表される化合物が
得られる。
【0024】一般式1−で表される化合物を硫酸触媒
下、無水酢酸と反応させ一般式1−10で表される化合
物を得た後、臭素により臭素化し(1−14)さらに脱
アセチル化して得られた一般式1−15で表される化合
物を亜硝酸ナトリウム(NaNO2 )と反応させてジ
アゾニウム塩を調整し、これをヨウ化カリウム(KI)
を反応させて一般式1−16で表れる化合物が得られ
る。これをピロリジン溶媒中テトラキストリフェニルホ
スフィンパジウム[Pd(PPh34]触媒下、1−ア
ルキン(RC≡CH)と反応させ(1−17)、さらに
Pd/C存在下水添反応を行い一般式P−1で表される
化合物が得られる。また一般式1−で表される化合物
とR1Brとのエーテル化反応により一般式P−1で表
される化合物が得られる。
【0025】一般式1−11で表される化合物は一般式
1−で表される化合物を一般式1−16から1−17
で表される化合物を得るのと同じ方法で得られる。さら
にこの1−11で表される化合物にPd/C存在下水添
反応を行い、一般式P−1で表される化合物が得られ
る。
【0026】経路2 経路1で得られる一般式1−あるいは1−12化合物
で表される化合物をn−C49Liでリチオ化後、ホウ
酸トリメチルエステル[B(OCH33]を作用させて
得られるホウ酸エステル誘導体を酸処理することによ
り、一般式P−2で表される化合物が得られる。
【0027】経路3 一般式(I)で表される化合物
の合成経路 経路1で得られる一般式P−1で表される化合物と経路
2で得られる一般式P−2で表される化合物をPd(P
Ph34存在下、クロスカップリング反応させることに
より、一般式(I)で表される化合物を得ることができ
る。
【0028】以下に実施例等によりさらに詳しく本発明
を説明する。なお、本明細書中に記載されている略記号
は下記に示す意味を有する。 GTO: ガラスチューブオーブン GLC: ガスクロマトグラフィー HPLC: 高速液体クロマトグラフィー TLC: 薄層クロマトグラフィー IR: 赤外吸収スペクトル Mass: 質量分析 b.p.: 沸点 C: 結晶 SC: スメクチックC相 キラルSC: キラルスメクチックC相 SA : スメクチックA相 Ne: ネマチック相 Ch: コレステリック相 I : 等方性液体 ?: 0℃以下で固化しない
【0029】
【実施例】
実施例1
【化9】 2,3−ジフルオロフェノール 25g、n−オクチル
ブロマイド 52.1g、炭酸カリウム 49.1g及
びメチルエチルケトン 250mlから成る混合物を3
2時間還流撹拌した。反応混合物から吸引ろ過により不
溶物を除き、そのろ液を濃縮しエーテル抽出、水洗を行
い、硫酸ナトリウムにて乾燥後溶媒を留去し残渣を減圧
下にて蒸留し、2,3−ジフルオロオクチルオキシベン
ゼン 44.1g(94.8%)を得た。b.p 83
〜84℃/0.15torr、GLC 95.1%
【0030】
【化10】 酢酸 23ml、濃硫酸 0.7ml及び水 4.5m
lから成る溶液に上記(a)で得られた2,3−ジフル
オロオクチルオキシベンゼン 10g、ヨウ素4.2g
及び過ヨウ素酸・2水和物 1.98gを順次加え、7
5〜80℃にて3時間加熱撹拌した。
【0031】反応混合物に亜硫酸水素ナトリウムを加
え、n−ヘキサンにて抽出、水洗を行い、硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後溶媒を留去し、残渣を減圧下GTOにて蒸
留し、2,3−ジフルオロ−4−ヨードオクチルオキシ
ベンゼン 12.1g(80.0%)を得た。b.p.
110℃/0.2torr、GLC 98.6%
【化11】 アルゴン雰囲気下、上記(a)で得た2,3−ジフルオ
ロオクチルオキシベンゼン 20gのテトラヒドロフラ
ン 100ml溶液を−70℃まで冷却した後、1.6
M n−ブチルリチウムのヘキサン溶液 64mlを滴
下し、同温度で90分間撹拌した。この反応混合物にホ
ウ酸トリメチルエステル 10.6gを加え、ゆっくり
と室温まで戻し一昼夜撹拌した。反応混合物を希塩酸水
溶液に注加し、ベンゼンにて抽出、水洗を行い、硫酸ナ
トリウムにて乾燥後溶媒を留去し、残渣をn−ヘキサン
にて再結晶を行い、2,3−ジフルオロ−4− オクチ
ルオキシフェニルボロン酸 19.9g(84.3%)
を得た。HPLC 99.9%
【0032】
【化12】 アルゴン雰囲気下、Pd(PPh34 0.29g、上
記(b)で得た2,3−ジフルオロ−4−ヨードオクチ
ルオキシベンゼン 1.8gのベンゼン20ml溶液、
上記(c)で得た2,3−ジフルオロ−4−オクチルオ
キシフェニルボロン酸 1.54gのエタノール 20
ml溶液及び2M炭酸ナトリウム水溶液5mlから成る
混合物を32時間還流撹拌した。反応混合物を水に注加
し、ベンゼンにて抽出、水洗を行い、硫酸ナトリウムに
て乾燥後溶媒を留去し、残渣をn−ヘキサン−ベンゼン
(10:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、次いでメタノール−アセトン混
合溶媒にて再結晶を行い、2,2’,3,3 ’−テトラ
フルオロ−4,4’−ジオクチルオキシビフェニル
1.3g(55%)を得た。
【0033】得られた化合物の純度はHPLCにて9
9.5%であり、TLCにて1スポットであった。また
IR測定の結果及びMass分析にて482に分子イオ
ンピークが認められたこと並びに用いた原料の関係から
得られた物質が標記化合物であることを確認した。この
化合物をメトラーホットステージFP−82を用い、偏
光顕微鏡下にて相変化を観察した。その結果を表1に示
す。
【0034】実施例2
【化13】 実施例1−(a)において2,3−ジフルオロフェノー
ル 25gに替えて、2−フルオロ−4−ブロモフェノ
ール 34.1gを用い、他は実施例1−(a)と同様
に操作して、2−フルオロ−4−ブロモ−オクチルオキ
シベンゼン 38.5g(96.9%)を得た。b.
p.124〜126℃/0.5torr、GLC 9
6.1%
【0035】
【化14】 実施例1−(d)において2,3−ジフルオロ−4−ヨ
ード−オクチルオキシベンゼン 1.8gに替えて、上
記(a)で得た2−フルオロ−4−ブロモ−オクチルオ
キシベンゼン 1.48gを用い他は実施例1−(d)
と同様に操作して、2,3,3 ’−トリフルオロ−4,
’−ジオクチルオキビフェニル 1.24g(54.
6%)を得た。
【0036】得られた化合物の純度はHPLCにて9
9.5%であり、TLCにて1スポットであった。また
IR測定の結果及びMass分析にて464に分子イオ
ンピークが認められたこと並びに用いた原料の関係から
得られた物質が標記化合物であることを確認した。この
化合物をメトラーホットステージFP−82を用い、偏
光顕微鏡下にて相変化を観察した。その結果を表1に示
す。
【0037】実施例3
【化15】 3−フルオロアニソール 56gのクロロホルム 80
ml溶液に室温撹拌下臭素 69gを6時間かけて滴下
し、さらに1時間還流撹拌した。反応混合物を希水酸化
ナトリウム水溶液に注加し、クロロホルム層を水洗し、
硫酸ナトリウムにて乾燥後溶媒を留去し、残渣を減圧下
にて蒸留して3−フルオロ−4−ブロモアニソール 7
7g(84.7%)を得た。b.p.108〜113℃
/21torr、GLC 98%
【0038】
【化16】 アルゴン雰囲気下、上記(a)で得た3−フルオロ−4
−ブロモアニソール77gの塩化メチレン400ml溶
液に、0℃以下にて1M−三臭化ホウ素−塩化メチレン
溶液400mlを滴下し、さらに室温にて一昼夜撹拌し
た。反応混合物を氷冷水に注加し、塩化メチレン層を水
洗し、硫酸ナトリウムにて乾燥後溶媒を留去し、残渣を
減圧下にて蒸留し、次いでヘキサンで再結晶を行い、3
−フルオロ−4−ブロモフェノール 35.2g(4
9.3%)を得た。m.p.71.5〜72.5℃、G
LC 99%
【0039】
【化17】 実施例1−(a)において2,3−ジフルオロフェノー
ル 25gに替えて、上記(b)で得た3−フルオロ−
4−ブロモフェノール 34.1gを用い、他は実施例
1−(a)と同様に操作して、3−フルオロ−4−ブロ
モオクチルオキシベンゼン 52.5g(97.0%)
を得た。b.p.111 〜112 ℃/0.15to
rr、GLC 96.5%
【0040】
【化18】 実施例1−(d)において2,3−ジフルオロ−4−ヨ
ードオクチルオキシベンゼン 1.8gに替えて、上記
(c)で得た3−フルオロ−4−ブロモオクチルオキシ
ベンゼン 1.48gを用い、他は実施例1−(d)と
同様に操作して、2,2’,3−トリフルオロ−4,
’−ジオクチルオキシビフェニル 0.83g(3
6.6%)を得た。
【0041】得られた化合物の純度はHPLCにて9
9.9%であり、TLCにて1スポットであった。また
IR測定の結果及びMass分析にて464に分子イオ
ンピークが認められたこと並びに用いた原料の関係から
得られた物質が標記化合物であることを確認した。この
化合物をメトラーホットステージFP−82を用い、偏
光顕微鏡下にて相変化を観察した。その結果を表1に示
す。
【0042】
【表1】
【0043】実施例4
【化19】
【0044】上記5種類のデマスエステル化合物から成
る液晶組成物(DM−B)を調整した。このDM−Bに
下記に示す3種類の本発明化合物並びに比較化合物を
【化20】 30wt%添加し、各々の液晶組成物DM−E1,DM
−E2,DM−E3並びにDM−Cを調整し、下記の方
法にて誘電率異方性(Δε)を測定した。その結果を表
2に示す。
【0045】垂直配向セル並びに水平配向セル(EHC
社製、配向剤:日立化成ポリイミドLX−1400)を
用い、それぞれの空セル時静電容量C1並びにC2を、Ge
neral Radio 社製1620A型キャパシタンスブリッジ
にて測定した(±0.5V、1KH正弦波)。次に、2
種のセルに測定試料を封入し、前記同様に垂直配向セル
並びに水平配向セルの25℃に於ける静電容量C3並び
にC4をそれぞれ測定し、下式によりΔεを算出した。 Δε=[C3/C1]−[C4/C2] 表2に示すように、本発明化合物を添加した液晶組成物
(DM−E系)の方が、比較化合物を添加した液晶組成
物(DM−C)に比べて、明らかにDM−BのΔεを負
に大きくしている。特に、4つのフッ素原子で置換した
ビフェニル化合物を添加したDM−E1に於いてその変
化が顕著であった。以上のことから、本発明の目的の1
つである負に大きなΔεを有する材料が得られたことに
なる。また、この結果から、発明化合物は先の[背景技
術]で示した式よりτ−Vminモード用液晶材料として
minを低下させるのに有効な材料と言える。
【0046】
【表2】表 2 液晶組成物の誘電率異方性
【0047】実施例5 メルク社製強誘電性液晶組成物(SCE−8)90wt
%と実施例1〜3で得られた各々の化合物10wt%か
ら成る下記強誘電性液晶組成物を調整した。
【化21】
【0048】これらの強誘電性液晶組成物、並びにSC
E−8を各々ラビング処理を施した透明電極付きガラス
基板から成る2μmギャップセル(EHC社製)に注入
し、等方性液体になるまで加熱した後、1℃/minで
30℃まで冷却することにより、シェブロン構造におけ
る1つの配向状態すなわちC2配向(M.Koden et al.,1
981,Jpn.J.Appl.phy.30,L1823)した強誘電性液晶素子
を作成した。
【0049】これらの強誘電性液晶素子に対し、図1に
示すようなパルス波形を印加し、メモリーさせるのに必
要なパルス幅(τ)を電圧(V)ごとに測定することに
よりτ−V曲線(図2)を作成し、さらにこの曲線から
minを求めた。これらの強誘電性液晶素子の相転移温
度並びにVmin値を表3に示す。表3に示すように、本
発明化合物をSCE−8に添加した強誘電性液晶組成物
MM−E1〜3はSCE−8のみの場合に比べVmin
が低下し、良好なVmin値を示していることがわかる。
【0050】
【表3】表 3 強誘電性液晶組成物の特性
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように本発明に係る一般
式(I)で示した化合物は、特に大きな負の誘電率異方
性を有していることから、安定したメモリー性を発現さ
せるためのACスタビライズ効果をもたらし、τ−V
minモード用強誘電性液晶組成物を調整する際にVmin
大きく低下させ、低電圧駆動させるのに有用な材料であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 強誘電性液晶素子に対し、印加されたパルス
波形を表す。
【図2】 図1のパルス波形から、メモリーさせるのに
必要なパルス幅(τ)を電圧(V)ごとに測定すること
により求めたτ−V曲線を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 賢治 埼玉県草加市稲荷1−7−1 関東化学株 式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1並びにR2はそれぞれ独立に炭素原子数1〜
    14の直鎖状または分枝状のアルキル基あるいはアルコ
    キシ基を表し、Xa並びにXbはそれぞれ独立に水素原子
    あるいはフッ素原子を表し少なくともいずれか一方はフ
    ッ素原子を表す)で表されるフッ素置換ビフェニル誘導
    体。
  2. 【請求項2】 一般式(I)におけるXa並びにXbが両
    方ともフッ素原子で表される請求項1記載のフッ素置換
    ビフェニル誘導体。
  3. 【請求項3】 τ−Vminモードに用いる請求項1又は
    請求項2記載のフッ素置換ビフェニル誘導体。
  4. 【請求項4】 一般式(I) 【化2】 (式中、R1並びにR2はそれぞれ独立に炭素原子数1〜
    14の直鎖状または分枝状のアルキル基あるいはアルコ
    キシ基を表し、Xa並びにXbはそれぞれ独立に水素原子
    あるいはフッ素原子を表し少なくともいずれか一方はフ
    ッ素原子を表す)で表されるフッ素置換ビフェニル誘導
    体の少なくとも1種を含有することを特徴とする液晶組
    成物。
  5. 【請求項5】 一般式(I)におけるXa並びにXbが両
    方ともフッ素原子で表される請求項4記載のフッ素置換
    ビフェニル誘導体の少なくとも1種を含有することを特
    徴とする液晶組成物。
  6. 【請求項6】 τ−Vminモードに用いる請求項4又は
    請求項5記載のフッ素置換ビフェニル誘導体の少なくと
    も1種を含有することを特徴とする液晶組成物。
JP7221218A 1995-08-08 1995-08-08 フッ素置換ビフェニル誘導体並びにそれらを含む液晶組成物 Pending JPH0952852A (ja)

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