JPH0952873A - トルイレンジイソシアネートの製造方法、トルイレンジアミンと水の特定の混合物、及びトルイレンジイソシアネートを製造するための混合物の使用 - Google Patents

トルイレンジイソシアネートの製造方法、トルイレンジアミンと水の特定の混合物、及びトルイレンジイソシアネートを製造するための混合物の使用

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JPH0952873A
JPH0952873A JP8216900A JP21690096A JPH0952873A JP H0952873 A JPH0952873 A JP H0952873A JP 8216900 A JP8216900 A JP 8216900A JP 21690096 A JP21690096 A JP 21690096A JP H0952873 A JPH0952873 A JP H0952873A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルイレンジイソシアネートの製造方法を提
供する。 【解決手段】 1)トルエンを硝酸と反応させてジニト
ロトルエンを生成させるステップ、 2)前記ジニトロトルエンを水素化してトルイレンジア
ミンと反応水の粗製溶液を生成させるステップ、 3)トルイレンジアミンと反応水の前記粗製溶液を蒸留
してトルイレンジアミンと水の中間混合物を生成させる
ステップ[ここで、前記蒸留は前記中間混合物の水含量
が約1〜40重量%である点で中断される]、 4)トルイレンジアミンと水の前記中間混合物を第一製
造プラントから第二製造プラントに輸送するステップ、
引き続いて、 5)トルイレンジアミンと水の前記中間混合物を第二製
造プラントにおいて完全に蒸留して乾いたトルイレンジ
アミンを生成させるステップ並びに 6)前記の乾いたトルイレンジアミンをホスゲン化して
トルイレンジイソシアネートを生成させるステップ から成るトルイレンジイソシアネートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルイレンジイソ
シアネート(TDI)の製造方法に関する。この方法
は、トルエンを硝酸と反応させてジニトロトルエン(D
NT)を生成させること、生成したジニトロトルエン
(DNT)を水素化させてトルイレンジアミン(TD
A)と反応水を生成させること、そしてトルイレンジア
ミンとホスゲンとを反応させてTDIを生成させること
から成る。しかしながら、トルイレンジアミン(TD
A)を生成させるための方法ステップは、水素化ステッ
プからのトルイレンジアミン(TDA)と水の粗製溶液
を蒸留して、約1〜40重量%の水を含むトルイレンジ
アミンと水との中間混合物を生成させる第一製造プラン
トにおいて実施される。この中間混合物を、第一プラン
トからある程度の距離の位置にある第二製造プラントに
輸送する。第二製造プラントにおいては、トルイレンジ
アミン(TDA)と水の中間混合物の蒸留を完了させて
乾いたトルイレンジアミンを生成させ、次にこれをホス
ゲン化させてトルイレンジイソシアネート(TDI)を
生成させる。本発明はまた、トルイレンジアミンと水の
特定の混合物に関し、そしてトルイレンジアミンと水の
混合物が得られ又は製造された場所とは異なる場所にお
いてトルイレンジイソシアネートを製造するためのこれ
らの混合物の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】通常は、TDIの大規模製造は、トルエ
ンを硝酸と反応させてDNTと水を生成させ、このDN
Tを水素と反応させてTDAと水を生成させ、引き続い
て処理され乾燥されたTDAをホスゲンと反応させてT
DIと塩化水素を生成させる方法段階を使用して実施さ
れるが、ここではこれらの方法の各々の段階のための製
造装置は一つの製造プラント中でお互いに連結されてい
る。しかしながら、これらの方法ステップをお互いから
ある程度の距離の位置にある二つの製造プラントにおい
て実施し、そこではTDAの製造までの方法段階を一つ
の製造プラントで実施しそしてTDAとホスゲンとの反
応及び市販可能なTDI最終生成物を与えるための処理
を第二製造プラント中で実施することが有利である可能
性がある。このタイプの手順は、例えば適切な原材料及
びインフラストラクチャーが一つの地域において容易に
利用可能であるが、最終生成物の地方での製造のための
必要性を有する大きな購入マーケットがかなり距離が離
れた位置にあるもう一つの地域において与えられる場合
には、経済的に魅力的である可能性がある。更にまた、
一つの中央の統合されたアミンプラントからある程度距
離が離れた位置にある種々の場所に、種々の小さなホス
ゲン装置を備えるえることもまた、経済的に有利である
可能性がある。
【0003】しかしながら、この製造及び/又は操作の
態様は、中間生成物即ちTDAが高い融点を有するとい
う事実によってかなり一層困難になる。これは、TDA
を固体の形でか又は100℃より高い温度での熱い溶融
液としてかのどちらかでしか輸送することができないこ
とを意味する。固体の形でTDAを輸送する時には、そ
の最後のホスゲン化反応における使用のための輸送の後
で製品(生成物)を再び溶融させることができるため
に、TDAをまず高価な処理段階にかけなければならな
い、例えばフレークを製造しなければならない。他方、
熱い溶融液としての海外輸送は、加熱可能なタンク容器
の使用及び船上での適切な加熱設備例えば加熱スチーム
のための若しくは電力のための接続、又は、ばら積み商
品としての輸送の場合には、それらの船倉を105〜1
10℃の温度に加熱することができるタンカー船の使用
を必要とする。加熱可能なタンク容器の使用を必要とす
る第一の場合は、大量のTDAの輸送のためには非常に
高価かつ不経済である。第二の場合には、加熱可能な船
倉を有する船の中のばら積み商品としての輸送もまた、
非常に高価でありそしてそれ故不経済であろう。何故な
らば、通常のタンカー船及びドックにおける積み換え装
置は、高温での使用を意図していないからである。仮に
この方法をとるとすれば、まず、タンカー船及び積み換
え装置(設備)をこの目的のために適応させるようにす
るが必要であり、そしてこれは大きな出費である。最後
に、必要に応じて地上での高価で特別な廃物焼却手順に
よって、船の船倉からの残り物を処分する問題を克服し
なければならない。
【0004】米国特許第5,449,832号は、トル
エンジアミン(TDA)を貯蔵しそして輸送するための
一つの方法を述べている。この方法は、トルエンをジニ
トロ化させてジニトロトルエンの2,4−及び2,6−
異性体を生成させること、ジニトロトルエンを水素化さ
せてトルエンジアミンの2,4−及び2,6−異性体を
生成させること、並びにトルエンジアミンを蒸留して本
質的に無水の2,4−及び2,6−トルエンジアミンの
生成物を生成させること、次にこれを冷却しそして貯蔵
及び/又は出荷のために移送することから成る。トルエ
ンジアミン(TDA)を貯蔵び/又は出荷するのに先立
って、約5〜15%、好ましくは7〜10重量%(無水
TDAの重量を基にして)の量で水を添加することによ
って、TDAの融点を低下させ、そして生成するTDA
−水混合物の温度を、TDA−水混合物の最後の温度が
沸点にある又はそれ未満であるように制御する。長期間
の貯蔵及び/又は輸送のために適切であるのはこの混合
物である。無水TDAに添加される水は、熱い脱ミネラ
ル水、脱イオン水、又は減圧下での蒸留水である。無水
TDAへの水の添加からの最後の温度レベルは、TDA
−水混合物を長い時間の期間の間液体状態に維持し、そ
してかくして、混合物の貯蔵及び/又は輸送を可能にす
るのに十分な内部熱を供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、固体の析出
無しで95℃未満の温度で液体の形で貯蔵又は輸送する
ことができるTDA調合物を提供する。別の目的は、ト
ルエンをニトロ化させてDNTを生成させ、DNTを水
素化させてTDA及び水を生成させ、そしてタンカー容
器中の又はばら積み商品としてのTDAを第一製造プラ
ントから、ある程度離れた距離の位置にある第二製造プ
ラントへ、上で述べた欠点無しで、輸送することが可能
であるようなやり方で、乾燥されたTDAをホスゲンと
反応させてTDIを生成させることによって、TDIの
製造方法を改善(改質)することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的は本発明の混合
物及び方法によって達成される。1〜40%、好ましく
は2〜10%の水含量を有するTDAと水の特定の混合
物は、明確に融点を押下げ、そしてそれ故純粋なTDA
よりも取り扱うのがかなり容易でありそしてタンカー船
中のばら積み商品として長い距離にわたって輸送するの
が一層コスト効果的であることが、ここに驚くべきこと
に示された。化学品を輸送するために設計されたタンカ
ー船は、一般に、輸送の間に約65〜70℃の範囲の温
度に輸送されている商品を維持し、そしてまた類似の温
度範囲にわたって化学品を荷下ろしすることができる。
かくして、本発明による方法の一つの目的は、それらの
溶融特徴が通常のタンカー船中のばら積み商品としての
それらの輸送を可能にするTDA/水混合物を得ること
である。本発明による混合物は、原理的には、純粋なT
DA、即ち約80重量%の2,4−TDA及び約20重
量%の2,6−TDAを含む一般的な工業的異性体混合
物を水と混合させることによって製造することができ
る。しかしながら、これらの混合物は、TDA及び水を
含む水素化生成物の蒸留ステップの間に、工業的方法
を、一般的方法におけるような無水TDAの代わりに、
約1〜40重量%の水含量を有するTDAと水の中間混
合物が得られるような適切な点で中断するならば一層容
易に入手できる。
【0007】かくして、本発明は、トルエンを硝酸と反
応させてジニトロトルエンを生成させること、前記ジニ
トロトルエンを水素化させてトルイレンジアミンと反応
水の粗製溶液を生成させること、並びにトルイレンジア
ミンと反応水の前記粗製溶液を蒸留して、約1〜40
%、好ましくは約2〜10重量%の水を含むトルイレン
ジアミンと水の中間混合物を生成させること、次にトル
イレンジアミンと水のこの中間混合物を第一製造プラン
トから第二製造プラントに輸送すること、引き続いて、
トルイレンジアミンと水の前記中間混合物を第二製造プ
ラントにおいて完全に蒸留して乾いたトルイレンジアミ
ンを生成させること、並びに前記の乾いたトルイレンジ
アミンをホスゲン化させてトルイレンジイソシアネート
を生成させることから成るトルイレンジイソシアネート
の製造方法を提供する。もう一つの実施態様において
は、ジニトロトルエンを溶媒又は希釈剤の存在下水素化
させる。この溶媒又は希釈剤は、トルイレンジアミンと
反応水の粗製溶液を蒸留して、貯蔵及び/又は輸送のた
めに適切であるトルイレンジアミンと水の中間混合物を
生成させるのに先立って、付加的なステップにおいてト
ルイレンジアミンと反応水の粗製溶液から、部分的に又
は完全に、除去又は分離することができる。もう一つの
実施態様においては、乾燥されたジアミンを、第二製造
プラントにおいて完全に蒸留した後で、それ自体は既知
のやり方でトルイレンジイソシアネートを生成させるた
めのホスゲン化に先立って更なる処理段階にかけること
ができる。
【0008】本発明によれば、 - トルイレンジアミンが、2,4−トルイレンジアミ
ン、2,6−トルイレンジアミン又はこれらの異性体の
任意の混合物を、そして、必要に応じて任意の量の2,
3−トルイレンジアミン、3,4−トルイレンジアミン
又はこれらの混合物と共に含むこと、並びに - ジニトロトルエンの水素化の間には溶媒又は希釈剤
が存在しないことが好ましい。本発明はまた、トルイレ
ンジアミンと水の混合物であって、これらの混合物の凝
固点が高々95℃である混合物に関する。本発明によれ
ば、 - 2,4−及び/又は2,6−トルイレンジアミン並
びに水から成り、そして - 100重量部のトルイレンジアミンに対して1〜4
0重量部の水、更に好ましくは2〜10重量部の水を含
み、約60〜95℃、更に好ましくは65〜70℃の範
囲の凝固点を有する混合物が好ましい。
【0009】上で与えられた水含量に加えて、本発明に
よる混合物は、必要に応じて、約10重量%の最大濃度
の有機の均一に溶かされた溶媒又は希釈剤を含むことが
できる。この場合の適切な溶媒又は希釈剤は、特に、低
級アルコール、好ましくはメタノール、エタノール、n
−プロパノール及びイソプロパノール、低級ケトン、詳
細にはアセトン、並びにジオール、詳細にはエチレング
リコール、又はまたトルエンである。本発明はまた、水
を先行して除去して、ホスゲン化によってトルイレンジ
イソシアネートを製造するためのTDAと水の中間混合
物の使用を提供する。トルイレンジイソシアネートを製
造するための意図の中間混合物を、混合物の製造の場所
から空間的に離れている(displaced)製造プ
ラントに輸送することが好ましい。
【0010】ジニトロトルエンからのTDAの工業的製
造は、一般には、懸濁され粉末化された触媒例えば活性
炭上のパラジウム又はラネーニッケル上で、そして必要
に応じて希釈剤又は溶媒の存在下で、高圧下で水素によ
ってDNT中の窒素基を還元させることによる連続的方
法を使用して達成される。本発明における対応するニト
ロ化合物、DNTの接触水素化によって芳香族アミン例
えばTDAを製造するための多数の方法が既に開示され
ている。これらの方法は、例えば、ドイツ特許出願公開
明細書第1,542,544号、第1,947,851
号、第2,016,644号、第2,135,154
号、第2,214,056号、第2,456,308
号、ベルギー特許発明明細書第631,964号、第6
61,047号、第661,946号、フランス特許発
明明細書第1,359,438号、英国特許発明明細書
第768,111号、欧州特許出願公開明細書第0,1
24,010号中に述べられている。
【0011】適切な溶媒又は希釈剤は、メタノール、エ
タノール又はプロパノールのような化合物を含む(ウル
マン、第4版、1977、13巻、14頁)。これらの
溶媒又は希釈剤の存在は、(1モルのニトロ基あたり約
418kJの)高い反応熱を大量の反応物質中に分配
し、そしてその除去を容易にし、並びに溶解度を改善す
ることによって懸濁液中のジニトロトルエンの利用性を
増加させるのを助ける。これらの望ましい特性とは逆
に、溶媒の存在には、それらの分離のための付加的な蒸
留コストが伴う。それ故、この段階の安全及び反応要件
を同時に観察しながら、溶媒の使用を最小にすること
は、最適化目標に相当する。従って、溶媒の使用無しの
TDAの連続的製造は、その開示が引用によって本明細
書中に組み込まれる米国特許第5,3,87,396号
(ドイツ特許出願公開明細書第3,635,217号に
対応すると信じられる)に従った反応器を使用すること
が可能であるので、本発明による方法のために好まし
い。これらの反応器は、それらが蒸発冷却による、即ち
例えば冷却剤側での水蒸気の生成による、熱の特に効果
的な除去を可能にするようなやり方で作られる。かくし
てジニトロトルエンの場合には、これらの反応器は、さ
もなければ通常であるよりも高い温度で、即ち100〜
150℃の代わりに180〜200℃で、そして溶媒の
使用無しでこの反応を実施することを可能にする。
【0012】ジニトロトルエンと水素との間の反応の間
に得られる粗製溶液は、約60重量%のTDAと約40
重量%の反応水及び、随時、使用された希釈剤又は溶媒
から成る。この粗製溶液はまた、例えば濾過又は沈降に
よる固体触媒の単離の後で、この方法の副生成物を含
む。これらの副生成物は主に2,3−TDA及び3,4
−TDAであり、そして粗製溶液の約3〜5重量%を占
めるであろう。高分子量を有するものを含むその他の副
生成物もまた存在する可能性がある。ホスゲン化のため
に使用することができる適切な出発生成物を製造するた
めに、水及び、必要に応じて、存在し得る希釈剤又は溶
媒を、それ自体は既知のやり方で例えば蒸留によって完
全に除去しなければならない。加えて、TDIの可能な
最高収率を得るためには、蒸留によって副生成物を除去
することもまた好都合であり、そうすると、一般的な純
度の商業的に入手できるTDAが得られる。一般的な純
粋なTDAは、約80重量%の2,4−トルイレンジア
ミン及び約20重量%の2,6−トルイレンジアミンか
ら成る。
【0013】ジニトロトルエンの水素化の間に製造され
る反応水を除去する前に、存在し得る溶媒を、トルイレ
ンジアミン(TDA)及び反応水の、粗製の触媒を含ま
ない溶液からまず除去しなければならない。溶媒の除去
は、一般に、連続的に運転される蒸留塔中での蒸留によ
って既知のやり方で行い、その際には、溶媒を追加の精
製無しで本発明の方法中に直接再使用することができる
ような純度の状態で、プロセス管理によって、回収す
る。TDAと反応水の粗製溶液から、蒸留によって生成
水の幾らか(又はすべて)と一緒に溶媒を分離し、そし
て次に後のプロセス段階において溶媒と水の混合物から
必要な程度の純度を有する溶媒を回収することもまた可
能である。溶媒を添加すること無く反応を実施する時に
は、溶媒単離は明らかに必要ではない。
【0014】トルイレンジイソシアネート(TDI)の
製造のための慣用的な工業的方法においては、TDAと
水の粗製溶液の乾燥手順が次に続く。この手順は、TD
Aと反応水の粗製溶液中に存在するすべての反応水を完
全に除去する。水は、一般に、粗製溶液の約40重量%
を占める。原理的には、これは、真空下で粗製溶液を加
熱しそして生成される蒸気を取り出すことによって、水
を単に蒸発させることによって達成することができる。
しかしながら、この簡単な手順によって得られる単離水
は、そのままの廃物処理のために必要とされる純度では
製造されず、多かれ少なかれ常にTDAによって汚染さ
れる。従って、適切な蒸留装置中での蒸留によって反応
水を除去することがより良い。この場合には、例えば、
TDAと反応水の粗製溶液を塔底で200℃よりも高い
温度に加熱し、かくして塔頂で純粋な形の水を製造す
る。慣用的な方法において使用されるこれらの蒸留塔
は、大気圧で又は少し過剰の圧力で運転され、約20〜
30段の泡鐘(bubble)棚板(即ち実際の棚板)
を有し、そしてTDAが塔底から取り出され、そして最
後の微量の水が30〜50ミリバールへ減圧することに
より除去される。
【0015】図1は、TDAからの水の除去のための伝
統的な方法(即ち、先行技術の方法)の略図である。図
1において:Aは、約60重量%のTDAを含む、TD
Aと水の粗製溶液を表し、Bは、水取り出しを表し、C
は、Aに返されるTDA/水混合物を表し、Dは、TD
A(乾いた)取り出しを表し、そして25は、蒸留塔中
の泡鐘棚板の数を表す。
【0016】しかしながら、本発明は、上で述べたTD
Aを製造するための従来の過程とは異なる。更に詳細に
は、本発明は、TDAと反応水の粗製溶液から水を分離
するステップを二つのステップで実施するということで
従来の方法とは異なる。事実、約40重量%の水を含
む、TDAと反応水の粗製溶液は、約45℃の非常に低
下した凝固点を有する。それ故、TDAと反応水のこの
粗製溶液は、タンカー船中のばら積み輸送のために適切
であろう。本発明において使用する時には、凝固点は、
液体状態から固体状態への転移が起こる温度であると理
解される。しかしながら、TDAと反応水の粗製溶液を
輸送することは、高価な積み荷スペースが水の輸送のた
めに大幅に浪費されるであろうことを意味するであろ
う。それ故、本発明による方法においては、TDAと反
応水の粗製溶液からの反応水の部分的除去を実施して、
TDAと水の中間混合物を生成させるが、ここにおいて
は、中間混合物中の水の残留濃度を、生成する中間混合
物の凝固点がタンカー船中で通常利用される制御温度範
囲のものよりも高くないように調節する。図3中に示す
ようなTDAと水の混合物の凝固点の変化を、混合物を
貯蔵及び/又は輸送のために適切にせしめるために、こ
れらの中間混合物中の水の適切な濃度を決定するための
基準として使用する。図3は、TDAと水の混合物の凝
固点を図示する。更に詳細には、このTDAは80重量
%の2,4−TDA及び20重量%の2,6−TDAか
ら成る。x軸は重量%での水含量を表し、そしてy軸は
℃での凝固点を表す。この図(グラフ)によれば、例え
ば、65℃の凝固点は7重量%の水含量に対応する。
【0017】TDAと反応水の粗製溶液からの水の部分
的な除去のために使用される方法は、上で述べたような
従来の方法においてTDAを乾燥させるための装置より
もずっと簡単である。水の部分的な除去は簡単な大気圧
蒸留による。本発明による方法においては、わずかに5
段の泡鐘棚板(即ち実際の棚板)しか持たない蒸留塔
が、TDAを含まない塔頂生成物を製造するために適切
である以上である。主要な割合の水をこのやり方で既に
除去してしまうので、乾いたTDAを生成させるための
最後の目的地において必要とされる真空蒸留装置、即ち
第二製造プラントは、わずかに約10段の棚板(即ち実
際の棚板)を有することが必要とされるに過ぎない。か
くして、本発明によって必要とされる真空蒸留装置は、
TDAを製造するための従来の工業的方法において必要
とされる従来の真空蒸留装置よりも小さい。従って、本
発明の蒸留装置もまた一層経済的に効率的である。乾い
たTDAを生成させるための、本発明のために適切な蒸
留塔は、TDA/水の系に関する相平衡図を考慮に入れ
ることによって、それ自体は既知のやり方で設計される
(図4を参照せよ、太線:1013ミリバール、細線:
100ミリバール)。図4においては、x軸は液相中の
水のモル濃度を表し、そしてy軸は蒸気相中の水のモル
濃度を表す。
【0018】本発明による方法の別の利点は、船のタン
クからの残渣の問題の無い廃物処分である。船を水によ
ってすすぎ出すことができそしてTDAと水の中間混合
物の蒸留を各々の最終目的地で完了させるので、TDA
含有のすすぎ水の処理もまた最後の目的地において可能
である。従って、高価な特別な廃物焼却手順は必要では
ない。最終的な(又は最後の)目的地におけるTDIを
与える乾燥TDAの更なる処理はまた、当業者には既知
の従来の方法を使用して実施する。TDAの2,3−及
び3,4−異性体並びにその他の副生成物は、必要に応
じて、まずTDAの異性体混合物から除去することがで
きる。これらの異性体及びその他の副生成物の除去のた
めの適切な方法は、例えば、それらの開示が引用によっ
て本明細書中に組み込まれる米国特許第3,420,7
52号及び第3,414,619号中に述べられてい
る。TDAのホスゲン化によってTDIを製造する全体
の方法の最後のステップは既知のやり方で進行する。例
えば、ベッカー/ヴラウン、プラスチックハンドブッ
ク、第2版、1983、7巻、63頁以降、カール−ハ
ンザー出版社 ミュンヘン、及びそこで引用された文献
を参照せよ。
【0019】従って、本発明は、トルエンをニトロ化さ
せてジニトロトルエン(DNT)を生成させること、必
要に応じて溶媒又は希釈剤の存在下で、しかしながら好
ましくはこれらの使用無しでDNTを水素化させてトル
イレンジアミン(TDA)と反応水の粗製溶液を生成さ
せること、必要に応じて、完全に又は部分的に溶媒を除
去すること、並びにTDAと反応水の粗製溶液を蒸留し
てTDAと水の中間混合物を生成させるが、この際TD
Aと水の中間混合物が約1〜40重量%の水を含むよう
な点で蒸留を停止させることによってTDIを製造する
ための方法を提供する。次に、この中間混合物を第一製
造設備から第二製造設備に輸送する。第二製造設備にお
いては、TDAと水の中間混合物を更に蒸留して乾いた
TDAを生成させる。あり得る副生成物例えば2,3−
TDA及び/又は3,4−TDAもまた、この第二蒸留
ステップ又はもう一つの処理ステップのどちらかによっ
て除去して、商業的品質の乾いたTDAを生成させるこ
とができる。次に、乾いたTDAをホスゲン化させてT
DIを生成させる。
【0020】本発明による方法のための適切な化合物
は、2,4−トルイレンジアミン及びトルイレンジアミ
ンの種々の異性体混合物である。商業的品質のTDA
は、典型的には、2,4−TDA対2,6−TDAの異
性体比が約65:35又は80:20である2,4−異
性体及び2,6−異性体の混合物である。一つの製造プ
ラントから第二製造プラントに輸送することができるT
DAと水の適切な中間混合物は、2,4−TDA及び/
又は2,6−TDAと種々の濃度のTDAの2,3−及
び3,4−異性体との異性体混合物を含む。これらの中
間混合物もまた反応の副生成物を含む。典型的には、
2,3−及び/又は3,4−異性体は、約0.05〜
5.0重量%の量でこれらの中間混合物中に存在する。
TDAと水のこれらの中間混合物はまた、種々の割合の
高分子量を有する副生成物を含む。これらの比較的高分
子量の副生成物は、典型的には、約0.01〜2.5重
量%、通常は0.2〜1.8重量%の量で存在する。
【0021】以下の実施例は本発明の方法のための詳細
を更に説明する。上述の開示中に述べられている本発明
は、これらの実施例によって精神又は範囲のどちらにお
いても限定されるべきではない。当業者は、以下の手順
の条件の既知の変更を使用することができることを容易
に理解するであろう。特記しない限り、すべての温度は
摂氏度であり、そしてすべてのパーセントは重量%であ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施例1 本発明によるTDA/水混合物の製造 a)ジニトロトルエンの製造 ジニトロトルエン(DNT)を、水によって冷却された
2つの撹拌タンク反応器中で製造した。各々の反応器は
500リットルの稼働容積を有しそして分離フラスコ中
への横のオーバーフローを備えていて、そして各々のフ
ラスコは100リットルの容積を有していた。脱ガス側
において、装置を、大気圧で運転されたベントガス収集
ラインに接続した。反応を開始させる前に、両方の容器
を92%濃度の硫酸でオーバーフローまで満たして、撹
拌機のスイッチを入れた。第一タンク中に、93kg/
hのトルエン及び100kg/hの65%濃度の硝酸並
びに、665kg/hで92%濃度として第二タンク中
に導入されそして下流沈降フラスコ中にオーバーフロー
していた硫酸を供給した。第一タンクからのオーバーフ
ローは、関連の沈降フラスコ中で、処理のために除去さ
れる硫酸相と、モノニトロトルエン(MNT)から主に
成る有機相とに分離した。有機相を連続的に第二タンク
中にポンプ輸送し、そこで、上で述べた92%硫酸に加
えて、別の105kg/hの65%濃度の硝酸を添加し
た。第二タンク中の温度は70℃であった。第二タンク
からのオーバーフローは、関連の沈降フラスコ中で、後
で第一タンク中にポンプ輸送される上述のような硫酸相
と、そして粗製DNTを含みそして微量の酸を同伴する
有機相とに分離した。生成物を精製するために、組成D
NTを70℃で維持された3段階のミキサー/セトラー
の組を通して連続的に流し、そこでは粗製DNTを、順
番に、50リットル/hの温水(70℃)、50リット
ル/hの2%濃度の苛性ソーダ溶液(70℃)、及び5
0リットル/hの脱イオン水(70℃)で洗浄した。生
成したDNTの水性抽出物は、7.6のpHを有してい
た。水性相を流出物として排除した。
【0023】b)TDAを生成させるDNTの水素化 冷却及び加熱設備、ガス分散撹拌機、温度計及びレベル
指示計を備えた500リットルのオートクレーブを使用
してDNTを水素化させてトルイレンジアミン(TD
A)を生成させた。70kgの水及び150kgのトル
イレンジアミンの混合物を、80℃で最初にオートクレ
ーブ中に導入し、そして次に約30リットルの水の中に
懸濁させた約7kgのラネーニッケルをこの混合物に添
加した。このオートクレーブを10回、10バールの圧
力で水素で満たし、そして次に各々の回毎に大気圧まで
減圧した。次に、水素を22バールの圧力で導入し、撹
拌機のスイッチを入れ、そして182kg/hの流量
で、沈めたチューブを経由して、反応混合物中へのDN
Tの添加を開始した。約2分後に、オートクレーブ内側
の温度の急速な上昇によって、反応の開始を検出した。
加熱手順を冷却手順に変えた後で、温度を190℃で制
御した。オートクレーブ内側の圧力が22バールで一定
に維持されるように新しい水素を添加することによっ
て、水素消費を補った。25Nm3 /hのガス流れをオ
ートクレーブ中のガス空間から取り出した。液体がオー
トクレーブの75%を満たした時に、浸漬チューブを経
由しての生成物の取り出しを開始した。生成物は、その
中に3つの焼結金属フィルターカートリッジが事前に挿
入されている約20リットルの容積を有する濾過容器中
に流れ込んだ。
【0024】触媒が濃縮された反応混合物の約50リッ
トル/hを、ポンプを使用して濾過容器から反応器に返
し、一方フィルターカートリッジを通って流れる反応混
合物の圧力を、反応器中のレベルによって制御される制
御弁を経由して、還流コンデンサーを有する減圧容器中
で3バールに減圧した。減圧されたガスをベントガスと
して排出した。反応混合物は減圧容器から、5段の泡鐘
棚板を有する第一蒸留塔中に連続的に流れたが、ここで
この蒸留塔は長さが約2.5mそして径が約200mm
であった。塔を周囲圧力で運転し、そして塔底を差し込
み式(plug−in)蒸発器及び6バールのスチーム
を使用して135℃に加熱した。塔頂においては、約2
5ppmのTDAを含む水を還流比(還流/取り出し)
=3で取り出した。塔底からの生成物は、約7重量%の
水を含み、そして約65℃の凝固点を有する、TDAと
水の中間混合物であった。それは、TDAの異なる異性
体、即ち2,3−、2,4−、3,4−及び2,6−異
性体、並びにもっと高分子量を有する副生成物を含んで
いた。4週間の間約70℃で貯蔵した後で、TDAと水
のこの中間混合物からは固体が沈殿しなかった。かくし
て、TDAと水のこの中間混合物は、船の中での70℃
でばら積み輸送のために適切であった。
【0025】実施例2 本発明によるTDAと水の中間混合物からのトルイレン
ジイソシアネートの製造TDAと水の中間混合物(即ち
上の実施例1b中で述べられた第一蒸留塔からの生成
物)から、トップでの100ミリバールでの真空下でそ
して10段の泡鐘棚板を有する第二蒸留塔中の液溜め中
の205℃で、残留水を除去した。この第二蒸留塔は、
長さが約4.5mそして径が約300mmであった。塔
底を30バールのスチームを使用して加熱した。この蒸
留は、(還流/取り出し)=4である時に、塔底におい
て本質的に乾いたTDA(これは約400ppmの水を
含んでいた)を生成させ、そして塔頂では水(これは約
10ppmのTDAを含んでいた)が製造された。
【0026】第二蒸留ステップを通る、本発明による方
法の略図を図2中に示す。図2においては:AはDNT
供給を表し、Bは水素供給を表し、Cはベントガスを表
し、Dは熱除去を表し、EはDNTからTDAへの接触
転換(185℃、25〜30バール、2〜3重量%の触
媒)を表し、Fは触媒分離を表し、Gは130℃、3バ
ールへの減圧を表し、Hは塔1への供給を表し、Iは水
取り出し(TDA含量:25ppm)を表し、JはTD
Aと水の中間混合物の取り出し(本発明による)を表
し、Kは80℃での、TDAと水の中間混合物の一時的
な貯蔵及び/又は輸送(本発明による)を表し、Lは塔
2からのTDA(水含量:400ppm)の取り出しを
表し、Mは塔2からの水取り出し(TDA含量:10p
pm)を表し、1)は第一蒸留塔を表し[ここで、5は
塔1中の泡鐘棚板の数を表し]そして2)は第二蒸留塔
を表し[ここで、10は塔2中の泡鐘棚板の数を表
す]。
【0027】次に、乾いたTDAをホスゲンと反応させ
てTDIを生成させた。この段階は、30バールのスチ
ームによって加熱された二つの撹拌タンクから本質的に
成る連続的に運転される装置中で実施された。ここで、
これらの二つのタンクの各々は、2m3 の容積及び二本
の蒸留塔を有していた。オルトジクロロベンゼン(OD
B)中の50%濃度溶液の形の800kg/hのホスゲ
ンを二つの撹拌タンクの第一のものの中に供給し、そし
て1.9バールの圧力で90℃に加熱した。オーバーフ
ローは、脱ガス側で第一タンクに接続された第二撹拌タ
ンク中に流れ込み、そして約135℃の温度で維持され
た。ポンプを経由してODB中の5%濃度の溶液の形で
45℃で120kg/hでTDA溶液タンクから取り出
されたTDAを、第一撹拌タンク中に導入されたホスゲ
ン溶液と混合させた。開いたインペラーを有する遠心分
離ポンプを、これらの二つの溶液を良く混合させるため
に使用した。第二撹拌タンクを去った後で、反応混合物
を、30バールのスチームによって運転された熱交換器
中で190℃に加熱した。撹拌タンクからそして熱交換
器から排出された蒸気を、約500mmの径、約4mの
長さを有しそして10段の泡鐘棚板を含む洗浄塔を通し
て流した。塔頂で60℃でODBによって冷却されたコ
ンデンサーは、還流媒体として塔に添加された幾らかの
反応混合物を凝縮させた。塔からの排出を、第一撹拌タ
ンクの液体レベルよりも下に返した。塔から出る蒸気
は、製造された塩化水素から使用される過剰のホスゲン
を、分離するための回収装置中に流した。
【0028】熱交換器(上で述べた)から出る190℃
の反応混合物を、約450mmの径、約6mの長さを有
しそして約4mの高さまで充填物を含む溶媒塔の塔底中
に導入した。溶媒塔の塔底を差し込み式蒸発器を使用し
て30バールのスチームによって約185℃に加熱した
が、塔頂での圧力は330ミリバールであった。冷水に
よって運転されているコンデンサーを使用して、還流比
R:E=2を確立した。取り出されたODBはTDIを
含まず、そしてTDA溶液及びホスゲン溶液(上で述べ
たように、これは第一タンクに入る)を製造するために
再び使用した。溶媒塔の塔底から取り出されたTDI
を、30バールのスチームによって加熱されそして10
0ミリバールの圧力で維持された、下流の薄層蒸発器
(TLE)中で約10%のODBと共に加熱し、そして
ODBを完全に除去した。TLE留出物を、冷水を使用
するコンデンサー中で凝縮させそして溶媒塔に返した。
TLEの底からの排出物を、これもまた30バールのス
チームによって加熱されそして10ミリバールの圧力で
維持された第二薄層蒸発器中で、約90%の塔頂生成物
と約10%の塔底生成物とに分離した。塔底生成物を2
3 の容量を有する蒸留ボイラー中で収集し、そして粘
着性溶融液が生成されるまで220℃/5ミリバールで
30バールのスチームを使用して回分式に蒸発させた。
この粘着性溶融液を、熱い間に流し去り、板紙のタブ中
で固化させ、そして廃物焼却手順によって処分した。そ
れは、ホスゲン化の間に生成される高沸副生成物に加え
て、またTDA供給物からの高分子量の副生成物も含ん
でいた。
【0029】ボイラー蒸留からの留分を、第二TLEか
らの留分と一緒にTDI塔に供給した。TDI塔は、約
5mの全高さ、250mmの径を有し、そして約3.5
mの高さまで充填物を含んでいた。塔頂には、全部の還
流をもたらすコンデンサーがあった。TDI塔からの生
成物取り出しは、取り出し棚板によって内部充填物のト
ップから約400mm下で行った。還流比R:Eは15
であった。塔頂では15ミリバールの圧力が存在した。
TDI塔の底は、約100リットルの容量を有していた
が、温度が163℃であるように差し込み蒸発器によっ
て30バールのスチームで加熱した。底部分の内容物
を、6時間の規則的な間隔で約30リットルだけ減少さ
せ、そして取り出した生成物を上で述べた第二TLEに
原料として添加した。TDI塔から取り出したTDI生
成物は、以下の分析的特徴を有していた: 79.4% 2,4−異性体 20.6% 2,6−異性体 0.005% 加水分解可能な塩素 及び 0.005%未満 ODB。 それ故、この実施例のTDI生成物は、市販のTDIの
品質に相当した。トルエンからトルイレンジイソシアネ
ートまでのすべての製造段階にわたる収率は約85%で
あった。
【0030】例証の目的のためにこれまで本発明を詳細
に説明してきたけれども、このような詳細は単にその目
的のためだけであること、並びに本発明を特許請求の範
囲によって限定して良い以外は本発明の精神及び範囲か
ら逸脱することなく当業者はその中で変更を加えること
ができることが理解されるべきである。
【0031】本発明の主なる特徴及び態様は以下の通り
である。 1. 1)トルエンを硝酸と反応させてジニトロトルエ
ンを生成させるステップ、 2)前記ジニトロトルエンを水素化してトルイレンジア
ミンと反応水の粗製溶液を生成させるステップ、 3)トルイレンジアミンと反応水の前記粗製溶液を蒸留
してトルイレンジアミンと水の中間混合物を生成させる
ステップ[ここで、前記蒸留は前記中間混合物の水含量
が約1〜40重量%である点で中断される]、 4)トルイレンジアミンと水の前記中間混合物を第一製
造プラントから第二製造プラントに輸送するステップ、
引き続いて、 5)トルイレンジアミンと水の前記中間混合物を第二製
造プラントにおいて完全に蒸留して乾いたトルイレンジ
アミンを生成させるステップ並びに 6)前記の乾いたトルイレンジアミンをホスゲン化して
トルイレンジイソシアネートを生成させるステップから
成るトルイレンジイソシアネートの製造方法。
【0032】2. 前記ジニトロトルエンの水素化を溶
媒又は希釈剤の存在下にて行い、そして引き続いて、前
記のトルイレンジアミンと反応水の粗製溶液を蒸留して
トルイレンジアミンと水の前記中間混合物を生成させる
のに先立って、トルイレンジアミンの前記粗製溶液か
ら、部分的に又は完全に、前記溶媒又は希釈剤を除去す
る、上記1記載の方法。 3. トルイレンジアミンと反応水の前記の粗製溶液を
蒸留してトルイレンジアミンと水の前記中間混合物を生
成させるステップを、前記中間混合物の水含量が約2〜
10重量%である点で中断する、上記1記載の方法。 4. 前記トルイレンジアミンが2,4−異性体、2,
6−異性体又はそれらの混合物を含む、上記1記載の方
法。 5. 前記トルイレンジアミンが2,4−異性体、2,
6−異性体又はそれらの混合物を2,3−異性体、3,
4−異性体又はそれらの混合物と組み合わせて含む、上
記4記載の方法。
【0033】6. トルイレンジアミンと水の混合物で
あって、高くとも95℃の凝固点を有する前記混合物。 7. 凝固点が60〜95℃の範囲にある、上記6記載
の混合物。 8. 凝固点が65〜70℃の範囲にある、上記6記載
の混合物。 9. 前記トルイレンジアミンが2,4−異性体及び
2,6−異性体から成る、上記6記載の混合物。 10. 前記トルイレンジアミンが2,3−異性体、
3,4−異性体又はそれらの混合物と組み合わせられた
2,4−異性体、2,6−異性体又はそれらの混合物、
並びにもっと高分子量の副生成物から成る、上記6記載
の混合物。 11. 前記混合物が約100重量部のトルイレンジア
ミンに対して約1〜40重量部の水を含む、上記6記載
の混合物。 12. 前記混合物が約100重量部のトルイレンジア
ミンに対して約2〜10重量部の水を含む、上記6記載
の混合物。 13. トルイレンジアミンをホスゲン化してトルイレ
ンジイソシアネートを生成させることから成るトルイレ
ンジイソシアネートの製造方法において、前記トルイレ
ンジアミンが、ホスゲン化を施されるのに先立って水含
量を除去するために蒸留された上記6記載の混合物から
成るという改善を含む前記方法。 14. 上記6記載の前記混合物が、前記混合物の製造
の場所から空間的に離れている製造プラントに輸送され
た、上記13記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術中で述べられたような伝統的な方法に
おいて、乾いたTDAを生成させるためのTDAと水の
粗製溶液からの水の除去を図示する略図である。
【図2】第二蒸留ステップを通る、本発明による方法を
図示する略図である。
【図3】TDAと水の粗製溶液の凝固点の変化を示すグ
ラフである。
【図4】TDAと水の粗製溶液の相平衡図である。
【符号の説明】
1) 第一蒸留塔 2) 第二蒸留塔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1)トルエンを硝酸と反応させてジニト
    ロトルエンを生成させるステップ、 2)前記ジニトロトルエンを水素化してトルイレンジア
    ミンと反応水の粗製溶液を生成させるステップ、 3)トルイレンジアミンと反応水の前記粗製溶液を蒸留
    してトルイレンジアミンと水の中間混合物を生成させる
    ステップ[ここで、前記蒸留は前記中間混合物の水含量
    が約1〜40重量%である点で中断される]、 4)トルイレンジアミンと水の前記中間混合物を第一製
    造プラントから第二製造プラントに輸送するステップ、
    引き続いて、 5)トルイレンジアミンと水の前記中間混合物を第二製
    造プラントにおいて完全に蒸留して乾いたトルイレンジ
    アミンを生成させるステップ並びに 6)前記の乾いたトルイレンジアミンをホスゲン化して
    トルイレンジイソシアネートを生成させるステップから
    成るトルイレンジイソシアネートの製造方法。
  2. 【請求項2】 トルイレンジアミンと水の混合物であっ
    て、高くとも95℃の凝固点を有する前記混合物。
  3. 【請求項3】 トルイレンジアミンをホスゲン化してト
    ルイレンジイソシアネートを生成させることから成るト
    ルイレンジイソシアネートの製造方法において、前記ト
    ルイレンジアミンが、ホスゲン化を施されるのに先立っ
    て水含量を除去するために蒸留された請求項2記載の混
    合物から成るという改善を含む前記方法。
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