JPH0953110A - 浸漬管 - Google Patents
浸漬管Info
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- JPH0953110A JPH0953110A JP23338395A JP23338395A JPH0953110A JP H0953110 A JPH0953110 A JP H0953110A JP 23338395 A JP23338395 A JP 23338395A JP 23338395 A JP23338395 A JP 23338395A JP H0953110 A JPH0953110 A JP H0953110A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 浸漬管の安全性を確保しながら、かつ浸漬管
下部に配置された下部芯金部分を効率的に冷却して浸漬
管全体の耐用性を向上させる浸漬管を提供する。 【解決手段】 真空精錬炉11の下部に取り付けられ、
冷却媒体により冷却される冷却芯金15と冷却芯金15
の下端に配置される下部芯金16とを耐火物18、19
中に内蔵する浸漬管12において、下部芯金16が高熱
伝導性金属28と低熱伝導性金属29とを複合させてな
り、高熱伝導性金属28が冷却芯金15に接触して取り
付けられている。
下部に配置された下部芯金部分を効率的に冷却して浸漬
管全体の耐用性を向上させる浸漬管を提供する。 【解決手段】 真空精錬炉11の下部に取り付けられ、
冷却媒体により冷却される冷却芯金15と冷却芯金15
の下端に配置される下部芯金16とを耐火物18、19
中に内蔵する浸漬管12において、下部芯金16が高熱
伝導性金属28と低熱伝導性金属29とを複合させてな
り、高熱伝導性金属28が冷却芯金15に接触して取り
付けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶鋼の脱ガス処理
又は成分調整を行うDH、RH等の真空精錬炉に使用さ
れる浸漬管に関する。
又は成分調整を行うDH、RH等の真空精錬炉に使用さ
れる浸漬管に関する。
【0002】
【従来の技術】溶鋼の真空精錬を行うDH、RH等の真
空精錬炉においては、溶鋼を保持する取鍋の上方に真空
精錬炉を配置して、該真空精錬炉の下部に取り付けられ
た浸漬管により取鍋中にある溶鋼を真空精錬炉に吸い上
げて、真空雰囲気下で溶鋼を脱ガスしあるいは溶鋼成分
を調整する処理等が行われている。これを例えば、図1
に基づいて説明すると真空精錬炉11が溶鋼14を保持
する取鍋13の上方に配置され、真空精錬炉11の下部
に浸漬管12が取り付けられている。そして、浸漬管1
2は冷媒(冷却媒体)により冷却される冷却芯金15、
該冷却芯金15の下部に固定された冷却されていない鉄
製の下部芯金16、及び冷却芯金15と下部芯金16と
を囲繞してこれを保護する耐火物18、19よりなる。
そして、真空精錬処理に際しては、浸漬管12の下端部
を下降させて、浸漬管12の下部を取鍋13の溶鋼14
中に浸漬する。この時、浸漬管12の下部の外周、及び
内周の耐火物19、18は機械的な衝撃を直接的に受け
ると共に、溶鋼14との接触によって局部的に加熱さ
れ、急激かつ不均一な温度変化による熱的な衝撃を受け
る。また、真空処理が終了して浸漬管12が溶鋼14か
ら引き上げられる時には、浸漬管12の下部が急激に冷
やされて熱衝撃により損傷する。そしてこのような耐火
物の損耗、鉄製の下部芯金16の高温でのクリープ変形
等により、耐火物あるいは耐火物の目地に地金が差し込
んで浸漬管12が変形し、ついには下部芯金16が溶損
され浸漬管自体の寿命が短くなると共に、冷却芯金15
あるいは下部芯金16を再利用することができなくな
る。
空精錬炉においては、溶鋼を保持する取鍋の上方に真空
精錬炉を配置して、該真空精錬炉の下部に取り付けられ
た浸漬管により取鍋中にある溶鋼を真空精錬炉に吸い上
げて、真空雰囲気下で溶鋼を脱ガスしあるいは溶鋼成分
を調整する処理等が行われている。これを例えば、図1
に基づいて説明すると真空精錬炉11が溶鋼14を保持
する取鍋13の上方に配置され、真空精錬炉11の下部
に浸漬管12が取り付けられている。そして、浸漬管1
2は冷媒(冷却媒体)により冷却される冷却芯金15、
該冷却芯金15の下部に固定された冷却されていない鉄
製の下部芯金16、及び冷却芯金15と下部芯金16と
を囲繞してこれを保護する耐火物18、19よりなる。
そして、真空精錬処理に際しては、浸漬管12の下端部
を下降させて、浸漬管12の下部を取鍋13の溶鋼14
中に浸漬する。この時、浸漬管12の下部の外周、及び
内周の耐火物19、18は機械的な衝撃を直接的に受け
ると共に、溶鋼14との接触によって局部的に加熱さ
れ、急激かつ不均一な温度変化による熱的な衝撃を受け
る。また、真空処理が終了して浸漬管12が溶鋼14か
ら引き上げられる時には、浸漬管12の下部が急激に冷
やされて熱衝撃により損傷する。そしてこのような耐火
物の損耗、鉄製の下部芯金16の高温でのクリープ変形
等により、耐火物あるいは耐火物の目地に地金が差し込
んで浸漬管12が変形し、ついには下部芯金16が溶損
され浸漬管自体の寿命が短くなると共に、冷却芯金15
あるいは下部芯金16を再利用することができなくな
る。
【0003】そのために、鉄製の下部芯金16の部分を
水、空気等による冷却媒体で冷却することにより、下部
芯金16のクリープ変形を抑制し構造材としての強度を
保持すると共に、耐火物自体の高温下での損耗を防止す
る方法が知られている。このような冷却機構を備えた芯
金の構造を示すものとして例えば、特公平3−5080
4号公報には、図7に示すような浸漬管の冷却芯金15
が開示されている。これを以下に説明すると、前記冷却
芯金15においては、冷却芯金15の上部に配置された
冷媒供給ヘッダー22に空気、及び水の混合物からなる
冷媒が冷媒供給口21から供給され、冷媒が内部円筒鉄
板26と外部円筒鉄板25との間に配置された冷媒供給
支管24を通って上から下に移動する。そして冷媒供給
支管24の下端から吐出する冷媒が芯金底板27に衝突
して反転上昇し、この間に周囲の熱を奪って加熱された
冷媒が外部円筒鉄板25の上部の冷媒放散口23から放
出されるようになっている。しかし、前述のように機械
的及び熱的な衝撃が加わりやすい浸漬管の下部は、耐火
物が損耗あるいは脱落して冷却芯金15まで溶鋼14が
侵入するような場合には冷媒が溶鋼14中に吹き込まれ
て、水蒸気爆発を生じたり、あるいは溶鋼成分を変動さ
せる等のトラブルが発生する。そこで、安全性及び品質
上の理由から冷媒による冷却を行わない非冷却型の鋼鉄
の円筒からなる下部芯金16aが溶接又はボルト、ナッ
トにより冷却芯金15の下部に固定されている。
水、空気等による冷却媒体で冷却することにより、下部
芯金16のクリープ変形を抑制し構造材としての強度を
保持すると共に、耐火物自体の高温下での損耗を防止す
る方法が知られている。このような冷却機構を備えた芯
金の構造を示すものとして例えば、特公平3−5080
4号公報には、図7に示すような浸漬管の冷却芯金15
が開示されている。これを以下に説明すると、前記冷却
芯金15においては、冷却芯金15の上部に配置された
冷媒供給ヘッダー22に空気、及び水の混合物からなる
冷媒が冷媒供給口21から供給され、冷媒が内部円筒鉄
板26と外部円筒鉄板25との間に配置された冷媒供給
支管24を通って上から下に移動する。そして冷媒供給
支管24の下端から吐出する冷媒が芯金底板27に衝突
して反転上昇し、この間に周囲の熱を奪って加熱された
冷媒が外部円筒鉄板25の上部の冷媒放散口23から放
出されるようになっている。しかし、前述のように機械
的及び熱的な衝撃が加わりやすい浸漬管の下部は、耐火
物が損耗あるいは脱落して冷却芯金15まで溶鋼14が
侵入するような場合には冷媒が溶鋼14中に吹き込まれ
て、水蒸気爆発を生じたり、あるいは溶鋼成分を変動さ
せる等のトラブルが発生する。そこで、安全性及び品質
上の理由から冷媒による冷却を行わない非冷却型の鋼鉄
の円筒からなる下部芯金16aが溶接又はボルト、ナッ
トにより冷却芯金15の下部に固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように冷却芯金15と非冷却型の下部芯金16aとを組
み合わせて用いる方法では、冷却芯金15に対応する部
分の浸漬管の耐用性はその冷却効果により向上するもの
の、下部芯金16aから冷却芯金15へ向かって移動す
る伝熱量が少ないために、非冷却型である下部芯金16
aの温度が冷却芯金15に較べて200〜300℃程度
高くなり、下部芯金16aに熱膨張、及び荷重によるク
リープ変形が生じて浸漬管の全体の寿命を減少させる問
題点がある。
ように冷却芯金15と非冷却型の下部芯金16aとを組
み合わせて用いる方法では、冷却芯金15に対応する部
分の浸漬管の耐用性はその冷却効果により向上するもの
の、下部芯金16aから冷却芯金15へ向かって移動す
る伝熱量が少ないために、非冷却型である下部芯金16
aの温度が冷却芯金15に較べて200〜300℃程度
高くなり、下部芯金16aに熱膨張、及び荷重によるク
リープ変形が生じて浸漬管の全体の寿命を減少させる問
題点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、浸漬管の安全性を確保しながら、かつ浸漬管下
部に配置された下部芯金部分を効率的に冷却して浸漬管
全体の耐用性を向上させる浸漬管を提供することを目的
とする。
もので、浸漬管の安全性を確保しながら、かつ浸漬管下
部に配置された下部芯金部分を効率的に冷却して浸漬管
全体の耐用性を向上させる浸漬管を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の浸漬管は、真空精錬炉の下部に取り付けられ、冷
却媒体により冷却される冷却芯金と該冷却芯金の下端に
配置される下部芯金とを耐火物中に内蔵する浸漬管にお
いて、前記下部芯金が高熱伝導性金属と低熱伝導性金属
とを複合させてなり、該高熱伝導性金属が前記冷却芯金
に接触するように取り付けられている。請求項2記載の
浸漬管は、請求項1記載の浸漬管において、前記下部芯
金の高熱伝導性金属が前記冷却芯金に対して突出して設
けられている。
記載の浸漬管は、真空精錬炉の下部に取り付けられ、冷
却媒体により冷却される冷却芯金と該冷却芯金の下端に
配置される下部芯金とを耐火物中に内蔵する浸漬管にお
いて、前記下部芯金が高熱伝導性金属と低熱伝導性金属
とを複合させてなり、該高熱伝導性金属が前記冷却芯金
に接触するように取り付けられている。請求項2記載の
浸漬管は、請求項1記載の浸漬管において、前記下部芯
金の高熱伝導性金属が前記冷却芯金に対して突出して設
けられている。
【0007】ここで、冷却媒体とは、空気、水等の気体
及び/又は液体からなる流動性の熱媒体をいう。下部芯
金とは、冷却媒体によって直接的に冷却されることのな
い、浸漬管としての構造的な強度を保持するための芯金
をいう。高熱伝導性金属とは、芯金の材料として一般に
用いられる鋼鉄、ステンレス等の低熱伝導性金属に較べ
て熱伝導率が少なくとも2倍以上大きいような金属又は
合金、例えば銅、銀、黄銅等をいう。前記熱伝導率が2
倍より小さい金属を鋼鉄、ステンレス等の低熱伝導性金
属と複合させて使用した場合には、両者の間に必要な温
度勾配が得られず伝熱量が不足するために、冷却芯金と
の接触による冷却の効果が充分に発揮しえない。また、
低熱伝導性金属とは、冷却芯金の材料として一般に用い
られる鋼鉄、ステンレス等の金属又は合金をいう。
及び/又は液体からなる流動性の熱媒体をいう。下部芯
金とは、冷却媒体によって直接的に冷却されることのな
い、浸漬管としての構造的な強度を保持するための芯金
をいう。高熱伝導性金属とは、芯金の材料として一般に
用いられる鋼鉄、ステンレス等の低熱伝導性金属に較べ
て熱伝導率が少なくとも2倍以上大きいような金属又は
合金、例えば銅、銀、黄銅等をいう。前記熱伝導率が2
倍より小さい金属を鋼鉄、ステンレス等の低熱伝導性金
属と複合させて使用した場合には、両者の間に必要な温
度勾配が得られず伝熱量が不足するために、冷却芯金と
の接触による冷却の効果が充分に発揮しえない。また、
低熱伝導性金属とは、冷却芯金の材料として一般に用い
られる鋼鉄、ステンレス等の金属又は合金をいう。
【0008】
【作用】請求項1及び2記載の浸漬管においては、下部
芯金が高熱伝導性金属と低熱伝導性金属とを複合させて
なり、該高熱伝導性金属が前記冷却芯金に接触して取り
付けられているので、浸漬管下部の耐火物から下部芯金
に流入する熱量が、高熱伝導性金属を経由して、上部の
冷却芯金に効率的に伝導される。特に、請求項2記載の
浸漬管においては、下部芯金の高熱伝導性金属が冷却芯
金に対して突出して設けられているので、有効な伝熱面
の面積を大きくできる。
芯金が高熱伝導性金属と低熱伝導性金属とを複合させて
なり、該高熱伝導性金属が前記冷却芯金に接触して取り
付けられているので、浸漬管下部の耐火物から下部芯金
に流入する熱量が、高熱伝導性金属を経由して、上部の
冷却芯金に効率的に伝導される。特に、請求項2記載の
浸漬管においては、下部芯金の高熱伝導性金属が冷却芯
金に対して突出して設けられているので、有効な伝熱面
の面積を大きくできる。
【0009】
【発明の効果】従って、請求項1及び2記載の浸漬管に
おいては、下部芯金に対応する部分の浸漬管の耐用性を
維持させると共に、浸漬管下部の芯金が損傷しても、冷
却媒体が溶鋼中に漏洩するようなことがなく、安全性を
確保しつつ、流動性の冷却媒体によって直接的に冷却さ
れることのない下部芯金の冷却を効率的に行って、下部
芯金及び全芯金を対照とした熱膨張、及び荷重によるク
リープ変形を防止して浸漬管の全体の寿命を向上させる
ことができる。特に、請求項2記載の浸漬管において
は、有効な伝熱面積が増加し浸漬管下部の冷却効果をさ
らに向上させることができる。
おいては、下部芯金に対応する部分の浸漬管の耐用性を
維持させると共に、浸漬管下部の芯金が損傷しても、冷
却媒体が溶鋼中に漏洩するようなことがなく、安全性を
確保しつつ、流動性の冷却媒体によって直接的に冷却さ
れることのない下部芯金の冷却を効率的に行って、下部
芯金及び全芯金を対照とした熱膨張、及び荷重によるク
リープ変形を防止して浸漬管の全体の寿命を向上させる
ことができる。特に、請求項2記載の浸漬管において
は、有効な伝熱面積が増加し浸漬管下部の冷却効果をさ
らに向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに図1は真空精錬設備の説明
図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る浸漬管の芯
金部分の側断面図、図3は同浸漬管の下部芯金の斜視
図、図4は本発明の第2の実施の形態に係る浸漬管の下
部芯金の斜視図、図5は浸漬管処理回数と下部芯金温度
との関係を示す図、図6は第2の実施の形態及び従来例
における浸漬管寿命の比較図である。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに図1は真空精錬設備の説明
図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る浸漬管の芯
金部分の側断面図、図3は同浸漬管の下部芯金の斜視
図、図4は本発明の第2の実施の形態に係る浸漬管の下
部芯金の斜視図、図5は浸漬管処理回数と下部芯金温度
との関係を示す図、図6は第2の実施の形態及び従来例
における浸漬管寿命の比較図である。
【0011】本発明の第1の実施の形態に係る浸漬管1
2を適用する真空精錬設備10は、図1に示すように溶
鋼14を保持する取鍋13、取鍋13の上方に配置され
る真空精錬炉11、及び真空精錬炉11の下部に取り付
けられる浸漬管12よりなる。
2を適用する真空精錬設備10は、図1に示すように溶
鋼14を保持する取鍋13、取鍋13の上方に配置され
る真空精錬炉11、及び真空精錬炉11の下部に取り付
けられる浸漬管12よりなる。
【0012】そして、前記取鍋13は、耐火物が内張り
された溶鋼容量約300トンの鋼鉄製容器であり、転炉
あるいは電気炉等で精錬処理された溶鋼14を保持す
る。なお、図1は説明の都合上、取鍋13、真空精錬炉
11の配列の概略を示すものであり、実際の寸法、及び
比率の大小関係を反映したものではない。前記真空精錬
炉11は、図示しない真空ポンプにより炉内を排気する
ことにより、浸漬管12を介して取鍋13内の溶鋼14
を炉内に吸い上げ、真空雰囲気下において溶鋼14の脱
ガス、成分調整等を行う装置である。
された溶鋼容量約300トンの鋼鉄製容器であり、転炉
あるいは電気炉等で精錬処理された溶鋼14を保持す
る。なお、図1は説明の都合上、取鍋13、真空精錬炉
11の配列の概略を示すものであり、実際の寸法、及び
比率の大小関係を反映したものではない。前記真空精錬
炉11は、図示しない真空ポンプにより炉内を排気する
ことにより、浸漬管12を介して取鍋13内の溶鋼14
を炉内に吸い上げ、真空雰囲気下において溶鋼14の脱
ガス、成分調整等を行う装置である。
【0013】前記浸漬管12は、冷媒(冷却媒体)によ
り冷却される冷却芯金15、該冷却芯金15の下部に固
定された下部芯金16、及び冷却芯金15と下部芯金1
6とを囲繞する耐火物18、19よりなる略円筒状の管
である。さらに前記冷却芯金15は、冷却芯金15の上
部がフランジ20を介して真空精錬炉11の下部にボル
ト、ナット等の係止具により固定されている。図2に示
すように冷却芯金15は、冷媒供給ヘッダー22、冷媒
供給口21、内部円筒鉄板26、外部円筒鉄板25、冷
媒供給支管24、及び芯金底板27からなる。ここで、
冷却芯金15の上部の冷媒供給ヘッダー22に空気、及
び水の混合物からなる冷媒が冷媒供給口21から供給さ
れ、冷媒が内部円筒鉄板26と外部円筒鉄板25との間
に配置された冷媒供給支管24の中を通って上から下に
移動できるようになっている。そして冷媒供給支管24
の下端から吐出する冷媒が芯金底板27に衝突して、冷
媒供給支管24の外側面に沿って上昇し、外部円筒鉄板
25からの熱により加熱された冷媒が外部円筒鉄板25
の上部の冷媒放散口23から放出する構造になってい
る。
り冷却される冷却芯金15、該冷却芯金15の下部に固
定された下部芯金16、及び冷却芯金15と下部芯金1
6とを囲繞する耐火物18、19よりなる略円筒状の管
である。さらに前記冷却芯金15は、冷却芯金15の上
部がフランジ20を介して真空精錬炉11の下部にボル
ト、ナット等の係止具により固定されている。図2に示
すように冷却芯金15は、冷媒供給ヘッダー22、冷媒
供給口21、内部円筒鉄板26、外部円筒鉄板25、冷
媒供給支管24、及び芯金底板27からなる。ここで、
冷却芯金15の上部の冷媒供給ヘッダー22に空気、及
び水の混合物からなる冷媒が冷媒供給口21から供給さ
れ、冷媒が内部円筒鉄板26と外部円筒鉄板25との間
に配置された冷媒供給支管24の中を通って上から下に
移動できるようになっている。そして冷媒供給支管24
の下端から吐出する冷媒が芯金底板27に衝突して、冷
媒供給支管24の外側面に沿って上昇し、外部円筒鉄板
25からの熱により加熱された冷媒が外部円筒鉄板25
の上部の冷媒放散口23から放出する構造になってい
る。
【0014】前記下部芯金16はボルト、ナット等の機
械的な締結手段、又は溶接手段により冷却芯金15の下
部に接触して固定されている。そして、図2、図3に示
すように、下部芯金16は、高熱伝導性金属の一例であ
る銅(熱伝導率:0.94cal/cm・sec・de
g)のロッド28が、低熱伝導性金属の一例である鋼鉄
(熱伝導率:0.12cal/cm・sec・deg)
の円筒29の中に、その中心軸に平行に多数埋め込まれ
て形成される。銅のロッド28の上端部は突出部30と
なって鋼鉄の円筒29から外側に突出するようになって
おり、突出部30は前記冷却芯金15の芯金底板27を
貫通しており、冷却芯金15及び突出部30間の伝熱が
効率的に行えるようになっている。なお、冷却芯金15
との接触部において、銅のロッド28から冷却芯金15
への必要な量の伝熱量が確保できるような場合には、特
に突出部30を設けなくともよい。
械的な締結手段、又は溶接手段により冷却芯金15の下
部に接触して固定されている。そして、図2、図3に示
すように、下部芯金16は、高熱伝導性金属の一例であ
る銅(熱伝導率:0.94cal/cm・sec・de
g)のロッド28が、低熱伝導性金属の一例である鋼鉄
(熱伝導率:0.12cal/cm・sec・deg)
の円筒29の中に、その中心軸に平行に多数埋め込まれ
て形成される。銅のロッド28の上端部は突出部30と
なって鋼鉄の円筒29から外側に突出するようになって
おり、突出部30は前記冷却芯金15の芯金底板27を
貫通しており、冷却芯金15及び突出部30間の伝熱が
効率的に行えるようになっている。なお、冷却芯金15
との接触部において、銅のロッド28から冷却芯金15
への必要な量の伝熱量が確保できるような場合には、特
に突出部30を設けなくともよい。
【0015】冷却芯金15、及び下部芯金16の内側部
に配置される耐火物18はマグネシアクロム質等の耐火
れんがであり、これを各芯金15、16の内側部に沿っ
て必要に応じてモルタルを介して積層させることにより
浸漬管12の内側部分の耐火物ライニングが施工されて
いる。一方、各芯金15、16の外側部に配置される耐
火物19はアルミナ質、マグネシア質キャスタブル等か
らなる不定形耐火物であり、水等を加えて混合しスラリ
ー状あるいは練土状とした混合物を、冷却芯金15、及
び下部芯金16の周囲に配置した円筒状の型枠の中に必
要に応じて振動を加えながら流し込んで、これを硬化さ
せることにより冷却芯金15、及び下部芯金16の外側
部分の耐火物ライニングが形成されている。
に配置される耐火物18はマグネシアクロム質等の耐火
れんがであり、これを各芯金15、16の内側部に沿っ
て必要に応じてモルタルを介して積層させることにより
浸漬管12の内側部分の耐火物ライニングが施工されて
いる。一方、各芯金15、16の外側部に配置される耐
火物19はアルミナ質、マグネシア質キャスタブル等か
らなる不定形耐火物であり、水等を加えて混合しスラリ
ー状あるいは練土状とした混合物を、冷却芯金15、及
び下部芯金16の周囲に配置した円筒状の型枠の中に必
要に応じて振動を加えながら流し込んで、これを硬化さ
せることにより冷却芯金15、及び下部芯金16の外側
部分の耐火物ライニングが形成されている。
【0016】以上説明したような下部芯金16が組み込
まれてなる真空精錬設備10を用いて、実際の真空精錬
処理を行った結果を以下に述べる。図5は第1の実施の
形態に係る浸漬管12の下部芯金16(記号:●)、及
び従来例の鋼鉄の円筒からなる下部芯金16a(記号:
○)とにおける温度を真空精錬処理回数毎に測定して比
較したグラフであるが、特に約100回以降の真空精錬
処理では従来例に較べて下部芯金16の温度を約150
℃低減することができることを示している。また、前述
した冷却の効果に加えて、浸漬管12の下端の下部芯金
16が損傷したような場合にも、冷却媒体が存在しない
ので、漏洩した冷却媒体が溶鋼14中に吹き込まれて、
水蒸気爆発等の事故を発生させる恐れがなく、真空精錬
処理でのオペレータの心理的負担を軽減すると共に、耐
火物18、19を使用限度まで安全に使用することがで
きる。そして、本実施の形態においては冷却芯金15の
みならず、下部芯金16自体の機械的強度が保持され
て、耐火物18、19が下部芯金16によって確実に拘
束、支持されるようになり、図6に示すように従来例に
おいて550回程度であった浸漬管12の寿命を750
回に延長するという顕著な効果を得ることができた。な
お、記号(◎)は浸漬管寿命の各平均値を、線分の長さ
は寿命の範囲を示している。また、真空精錬処理中には
機械的衝撃あるいは耐火物18、19の損傷、及び熱負
荷により、耐火物18、19を支持する下部芯金16に
過大な応力がその都度発生する。そして、該応力に対抗
する下部芯金16の機械的強度は、芯金温度の上昇に伴
って急激に低下するので、必要な機械的強度を維持する
ために下部芯金16を冷却することが効果的であること
が以上の結果から分かる。
まれてなる真空精錬設備10を用いて、実際の真空精錬
処理を行った結果を以下に述べる。図5は第1の実施の
形態に係る浸漬管12の下部芯金16(記号:●)、及
び従来例の鋼鉄の円筒からなる下部芯金16a(記号:
○)とにおける温度を真空精錬処理回数毎に測定して比
較したグラフであるが、特に約100回以降の真空精錬
処理では従来例に較べて下部芯金16の温度を約150
℃低減することができることを示している。また、前述
した冷却の効果に加えて、浸漬管12の下端の下部芯金
16が損傷したような場合にも、冷却媒体が存在しない
ので、漏洩した冷却媒体が溶鋼14中に吹き込まれて、
水蒸気爆発等の事故を発生させる恐れがなく、真空精錬
処理でのオペレータの心理的負担を軽減すると共に、耐
火物18、19を使用限度まで安全に使用することがで
きる。そして、本実施の形態においては冷却芯金15の
みならず、下部芯金16自体の機械的強度が保持され
て、耐火物18、19が下部芯金16によって確実に拘
束、支持されるようになり、図6に示すように従来例に
おいて550回程度であった浸漬管12の寿命を750
回に延長するという顕著な効果を得ることができた。な
お、記号(◎)は浸漬管寿命の各平均値を、線分の長さ
は寿命の範囲を示している。また、真空精錬処理中には
機械的衝撃あるいは耐火物18、19の損傷、及び熱負
荷により、耐火物18、19を支持する下部芯金16に
過大な応力がその都度発生する。そして、該応力に対抗
する下部芯金16の機械的強度は、芯金温度の上昇に伴
って急激に低下するので、必要な機械的強度を維持する
ために下部芯金16を冷却することが効果的であること
が以上の結果から分かる。
【0017】続いて、本発明の第2の実施の形態に係る
浸漬管12について説明する。ここで、図4は円筒状を
なす下部芯金17の斜視図であり、高熱伝導性金属であ
る銅の円筒28aの外側、及び内側には鋼鉄の円筒29
aが密着して配置されている。そして、銅の円筒28a
の上端部が、冷却芯金15の下端部である芯金底板27
に接触するように固定されている。このとき鋼鉄の円筒
29aの上端部を冷却芯金15の下端部に溶接等の手段
により接合して芯金自体の構造的な強度を保持する。従
って、このような下部芯金17が組み込まれた浸漬管に
おいては、必要な構造的強度を有すると共に、鋼鉄の円
筒29aから銅の円筒28aに向かって熱が移動して、
さらにこの熱が下部芯金17の上端に露出する銅の円筒
28aの部分を介して、上部に配置された冷却芯金15
に移行する。このため浸漬管の周囲から下部芯金17に
流入する熱量の有効な伝熱面積が大きく取れ、鋼鉄の円
筒29aの部分を効率的に冷却することができる。な
お、図4における銅の円筒28aの側面である伝熱面に
凹凸を形成することにより、伝熱面積をさらに大きくす
るようなことも可能であり、この場合にも前記第1の実
施の形態と同様に浸漬管の寿命を延長する効果が得られ
ると共に、高熱伝導性金属と低熱伝導性金属間の密着強
度の向上が図られる。
浸漬管12について説明する。ここで、図4は円筒状を
なす下部芯金17の斜視図であり、高熱伝導性金属であ
る銅の円筒28aの外側、及び内側には鋼鉄の円筒29
aが密着して配置されている。そして、銅の円筒28a
の上端部が、冷却芯金15の下端部である芯金底板27
に接触するように固定されている。このとき鋼鉄の円筒
29aの上端部を冷却芯金15の下端部に溶接等の手段
により接合して芯金自体の構造的な強度を保持する。従
って、このような下部芯金17が組み込まれた浸漬管に
おいては、必要な構造的強度を有すると共に、鋼鉄の円
筒29aから銅の円筒28aに向かって熱が移動して、
さらにこの熱が下部芯金17の上端に露出する銅の円筒
28aの部分を介して、上部に配置された冷却芯金15
に移行する。このため浸漬管の周囲から下部芯金17に
流入する熱量の有効な伝熱面積が大きく取れ、鋼鉄の円
筒29aの部分を効率的に冷却することができる。な
お、図4における銅の円筒28aの側面である伝熱面に
凹凸を形成することにより、伝熱面積をさらに大きくす
るようなことも可能であり、この場合にも前記第1の実
施の形態と同様に浸漬管の寿命を延長する効果が得られ
ると共に、高熱伝導性金属と低熱伝導性金属間の密着強
度の向上が図られる。
【0018】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態においては、高熱伝
導性金属の形状を、ロッド(棒状)あるいは円筒状とし
て、これを低熱伝導性金属の中に配置して下部芯金を形
成したが、前記棒状の高熱伝導性金属を角柱、板状等と
し、あるいは円筒状を形成する高熱伝導性金属を円筒の
周方向に複数分割し、これを低熱伝導性金属中に埋め込
むようにしてもよい。
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態においては、高熱伝
導性金属の形状を、ロッド(棒状)あるいは円筒状とし
て、これを低熱伝導性金属の中に配置して下部芯金を形
成したが、前記棒状の高熱伝導性金属を角柱、板状等と
し、あるいは円筒状を形成する高熱伝導性金属を円筒の
周方向に複数分割し、これを低熱伝導性金属中に埋め込
むようにしてもよい。
【図1】真空精錬設備の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る浸漬管の芯金
部分の側断面図である。
部分の側断面図である。
【図3】同浸漬管の下部芯金の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る浸漬管の下部
芯金の斜視図である。
芯金の斜視図である。
【図5】浸漬管処理回数と下部芯金温度との関係を示す
図である。
図である。
【図6】第2の実施の形態及び従来例における浸漬管寿
命の比較図である。
命の比較図である。
【図7】従来例における芯金の説明図である。
10 真空精錬設備 11 真空精錬炉 12 浸漬管 13 取鍋 13a 耐火物 14 溶鋼 15 冷却芯金 16 下部芯金 17 下部芯金 18 耐火物 18a 耐火物 19 耐火物 20 フランジ 21 冷媒供給口 22 冷媒供給ヘッダー 23 冷媒放散口 24 冷媒供給支管 25 外部円筒鉄
板 26 内部円筒鉄板 27 芯金底板 28 銅のロッド 28a 銅の円筒 29 鋼鉄の円筒 29a 鋼鉄の円
筒 30 突出部
板 26 内部円筒鉄板 27 芯金底板 28 銅のロッド 28a 銅の円筒 29 鋼鉄の円筒 29a 鋼鉄の円
筒 30 突出部
Claims (2)
- 【請求項1】 真空精錬炉の下部に取り付けられ、冷却
媒体により冷却される冷却芯金と該冷却芯金の下端に配
置される下部芯金とを耐火物中に内蔵する浸漬管におい
て、 前記下部芯金が高熱伝導性金属と低熱伝導性金属とを複
合させてなり、該高熱伝導性金属が前記冷却芯金に接触
して取り付けられていることを特徴とする浸漬管。 - 【請求項2】 前記下部芯金の高熱伝導性金属が、前記
冷却芯金に対して突出して設けられている請求項1記載
の浸漬管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23338395A JPH0953110A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 浸漬管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23338395A JPH0953110A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 浸漬管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0953110A true JPH0953110A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16954243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23338395A Withdrawn JPH0953110A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 浸漬管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0953110A (ja) |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP23338395A patent/JPH0953110A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |