JPH0953162A - 軟質銅箔の製造方法 - Google Patents

軟質銅箔の製造方法

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JPH0953162A
JPH0953162A JP23326295A JP23326295A JPH0953162A JP H0953162 A JPH0953162 A JP H0953162A JP 23326295 A JP23326295 A JP 23326295A JP 23326295 A JP23326295 A JP 23326295A JP H0953162 A JPH0953162 A JP H0953162A
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copper foil
annealing
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copper
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Tatsuo Eguchi
達夫 江口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い張力や伸びに対して耐久性のある軟質銅
箔の製造方法を提供する。 【解決手段】 タフピッチ銅又は無酸素銅の鋳塊を熱間
圧延後、冷間圧延と中間焼鈍を複数回繰り返し、最終の
中間焼鈍後の仕上圧延において[{(最終の中間焼鈍厚
さ)−(仕上焼鈍前厚さ)}/最終の中間焼鈍厚さ]×
100 から算出される冷間加工度を60%以上とし、その後
仕上焼鈍を施して厚さ10μm 以下の軟質銅箔を製造する
方法において、前記最終の中間焼鈍後における銅板の再
結晶粒の平均結晶粒径を50μm 以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線等のシールド
材として使用される軟質銅箔の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の軟質銅箔の製造方法では、先ず、
タフピッチ銅又は無酸素銅の銅原料を溶解・鋳造して厚
さ50〜300mm の鋳塊を得、次いで、熱間圧延及び粗圧延
により厚さ約1.0mm の銅板とし、続いで、冷間圧延と中
間焼鈍を複数回繰り返して徐々に薄くして行くことによ
り厚さ10μm 以下の軟質銅箔を得ているが、タフピッチ
銅や無酸素銅は、冷間圧延による加工度を大きくするこ
とができるため、最終の中間焼鈍後の冷間加工度が90%
以上に圧延され、後に再結晶完了温度(平板状で加熱保
持時間を30分とした時の再結晶が完了する温度)以上、
一般には再結晶完了温度より10〜50℃高い温度で焼鈍を
行って軟質銅箔としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】軟質銅箔を電線に被覆
する工程では、一般に軟質銅箔や該銅箔に合成樹脂製フ
ィルムを張り合わせたものを電線に密着させて被覆する
ために軟質銅箔に高い張力が負荷されるが、従来の軟質
銅箔では、該工程中に銅箔が切れたり、クラックが発生
するという問題点があった。
【0004】本発明者は上記問題点を解決するために、
従来の軟質銅箔の引張強さを測定したところ、厚さ9μ
m の軟質銅箔の巾10mm、長さ150mm のものを試験片とし
て引張速度10mm/min 、初期チャック間長さ50mmで測定
した引張試験により求めた引張強さが110 〜140 N/mm
2 、伸びが3.0 〜4.5 %と低いものであった。そこで、
軟質銅箔の引張強さ及び伸び共に高い値となる銅箔の具
現化をはかるべく研究、実験を重ねた結果、仕上焼鈍後
の再結晶集合組織である立方体方位の発達を抑制できれ
ば、軟質銅箔に十分な引張強さと伸びが付与されて高い
張力負荷に対して耐久性のある軟質銅箔を得ることがで
きるという刮目すべき知見を得、前記技術的課題を達成
したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記技術課題は、次の通
りの本発明によって解決できる。即ち、本発明に係る軟
質銅箔の製造方法は、タフピッチ銅又は無酸素銅の鋳塊
を熱間圧延後、冷間圧延と中間焼鈍を複数回繰り返し、
最終の中間焼鈍後の仕上圧延において[{(最終の中間
焼鈍厚さ)−(仕上焼鈍前厚さ)}/最終の中間焼鈍厚
さ]×100 から算出される冷間加工度を60%以上とし、
その後仕上焼鈍を施して厚さ10μm 以下の軟質銅箔を製
造する方法において、前記最終の中間焼鈍後における銅
板の再結晶粒の平均結晶粒径を50μm 以上とするもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る軟質銅箔の製造方法
を詳しく説明すれば次の通りである。銅鋳塊は、溶解・
鋳造して得た厚さ約30〜300mm の普通のタフピッチ銅又
は無酸素銅を使用することができる。この銅鋳塊を熱間
圧延及び粗圧延により厚さ約1.0 〜2.0mm 前後の銅板と
し、冷間圧延と中間焼鈍を複数回繰り返して徐々に薄く
して厚さ約0.1 〜0.5mm の銅板とする。
【0007】最終の中間焼鈍を除く中間焼鈍は、従来公
知の方法で行えば良いが、最終の中間焼鈍後における銅
板の再結晶粒の平均結晶粒径を50μm 以上とするため
に、最終の中間焼鈍は、連続焼鈍法又はバッチ式焼鈍で
行い、物温を350 ℃以上、特に、400 ℃以上の条件で行
えばより好ましい。そして、連続焼鈍法の場合は、加熱
保持時間が短いため、物温は高いほうがよく、バッチ式
焼鈍の場合は、通常コイル表面温度が目標温度に到達
後、2〜3時間の保持を行うが、加熱保持時間を10時間
以上に延長することで物温350 ℃でも、再結晶粒の平均
結晶粒径50μm 以上のものを得ることができる。再結晶
粒の平均結晶粒径が50μm 以下では、仕上焼鈍後に再結
晶集合組織である立方体方位が発達し、引張強さ・伸び
が小さくなり、好ましくない。なお、再結晶粒の平均結
晶粒径の上限は特に限定されるものではないが、あまり
大きすぎると圧延時に切れ等が生じ易くなるので、再結
晶粒の平均結晶粒径は50〜150 μm の範囲とするのが好
ましい。
【0008】仕上焼鈍前の冷間圧延(仕上圧延)では、
1パス(一対の圧延ロール間に銅板を一回通す)あたり
5〜50%の範囲内で繰り返し圧延を行って所望厚さのも
のを得るのが好ましい。仕上焼鈍前の冷間加工度が60%
以下では、仕上焼鈍後に銅箔同志がくっつき、次工程が
スムーズに行えない場合がある。仕上焼鈍は、一般に採
用されるバッチ式焼鈍によればよく、170 〜250 ℃の温
度で焼鈍を行えばよい。
【0009】なお、中間焼鈍は、連続焼鈍法又はバッチ
式焼鈍を採用して行われ、仕上焼鈍は一般にバッチ式焼
鈍を採用して行われるが、いずれの方法においても、不
活性ガス雰囲気下で行われ、使用する不活性ガスとして
は、アルゴンや窒素等があるが、窒素ガスを用いれば、
経済的である。また、冷間加工度を算出するための最終
の中間焼鈍厚さとは、仕上圧延を開始する前に行われる
中間焼鈍時の板厚のことであり、仕上焼鈍前厚さとは、
最後の冷間圧延によって得られる銅箔の厚さ、即ち製品
厚さのことである。さらに、再結晶粒の平均結晶粒径
は、中間焼鈍後の試料に電解研磨を施し、化学エッチン
グにより組織を現した後、JIS H 0501 の伸銅品
結晶粒度試験方法の比較法によれば簡易に求めることが
できる。
【0010】本発明においては、最終の中間焼鈍におい
て銅板又は銅箔の再結晶粒の平均結晶粒径を50μm 以上
とする中間焼鈍工程を経ることにより、[{(最終の中
間焼鈍厚さ)−(仕上焼鈍前厚さ)}/最終の中間焼鈍
厚さ]×100 から算出される冷間加工度が60%以上とな
るように、冷間圧延を行った厚さ10μm 以下の銅箔は、
仕上焼鈍を行った場合、再結晶集合組織である立方体方
位の発達が少なく、結果として、銅箔に十分な引張強さ
と伸びが得られ、電線等に銅箔を被覆する工程中の高い
張力に対して耐久性のある軟質銅箔を得ることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に説明す
る。 実施例1.溶解・鋳造して、厚さ30mm×巾200mm ×長さ
300mm としたタフピッチ銅鋳塊を熱間圧延及び粗圧延に
より厚さ1.2mm の銅板とし、中間焼鈍と冷間圧延を繰返
し行って徐々に薄くして厚さ0.4mm とし、バッチ式焼鈍
において窒素雰囲気下で、物温400 ℃×2時間保持の最
終の中間焼鈍を行った。最終の中間焼鈍後の平均結晶粒
径を前記伸銅品結晶粒度試験方法により測定したところ
55μm であった。続いて、この銅板に対して1パスあた
り5〜50%の範囲内で繰り返し冷間圧延を行い合計の冷
間加工度が97.8%となり、厚さが9μm の銅箔を得た。
最後にこの銅箔に、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温200 ℃×2時間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅
箔とした。この軟質銅箔の引張強さ及び伸びを測定した
ところ、引張強さ158 N/mm2 、伸び6.8 %であった。
【0012】実施例2.実施例1と同様にして得た厚さ
0.4mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温500 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ80μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が97.8%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ171
N/mm2 、伸び8.2 %であった。
【0013】実施例3.実施例1と同様にして得た厚さ
0.2mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温450 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ70μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が95.5%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔にバッ
チ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時間
保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅箔
の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ165 N
/mm2 、伸び6.7 %であった。
【0014】実施例4.実施例1と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温350 ℃×15時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ55μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が91.0%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ149
N/mm2 、伸び6.2 %であった。
【0015】実施例5.実施例1と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温400 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ70μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が91.0%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ153
N/mm2 、伸び6.5 %であった。
【0016】実施例6.実施例1と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温500 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ95μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が91.0%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ168
N/mm2 、伸び7.5 %であった。
【0017】実施例7.実施例1と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温250 ℃×2時間保持の中間焼鈍を行い、冷間圧
延を行うことにより0.025mm とした。さらに、バッチ式
焼鈍において窒素雰囲気下で物温400 ℃×2時間保持の
最終の中間焼鈍を行い、平均結晶粒径を測定したところ
80μm であった。続いて、この銅板に対して1パスあた
り5〜50%の範囲内で繰り返し冷間圧延を行い合計の冷
間加工度が64.0%となり、厚さが9μm の銅箔を得た。
最後にこの銅箔に、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温200 ℃×2時間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅
箔とした。この軟質銅箔の引張強さ及び伸びを測定した
ところ、引張強さ170 N/mm2 、伸び8.4 %であった。
【0018】実施例8.溶解・鋳造して、厚さ30mm×巾
200mm ×長さ300mm とした無酸素銅鋳塊を熱間圧延及び
粗圧延により厚さ1.2 mmの銅板とし、中間焼鈍と冷間圧
延を繰り返し行って徐々に薄くして厚さ0.4mm とし、連
続焼鈍法において窒素雰囲気下で、物温600 ℃×2時間
保持の最終の中間焼鈍を行った。最終の中間焼鈍後の平
均結晶粒径を前記伸銅品結晶粒度試験方法により測定し
たところ60μm であった。続いて、この銅板に対して1
パスあたり5〜50%の範囲内で繰り返し冷間圧延を行い
合計の冷間加工度が97.8%となり、厚さが9μm の銅箔
を得た。最後にこの銅箔に、バッチ式焼鈍において窒素
雰囲気下で、物温200 ℃×2時間保持の仕上焼鈍を行
い、軟質銅箔とした。この軟質銅箔の引張強さ及び伸び
を測定したところ、引張強さ160 N/mm2 、伸び6.3 %
であった。
【0019】実施例9.実施例8と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温400 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ65μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が91.0%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ160
N/mm2 、伸び7.2 %であった。
【0020】比較例1.実施例1と同様にして得た厚さ
0.4mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温300 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ30μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が97.8%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ140
N/mm2 、伸び4.2 %であった。
【0021】比較例2.実施例1と同様にして得た厚さ
0.2mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温350 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ40μm であった。続い
て、この銅箔に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が95.5%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ124
N/mm2 、伸び3.2 %であった。
【0022】比較例3.実施例1と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温300 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ35μm であった。続い
て、この銅箔に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が91.0%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ133
N/mm2 、伸び4.5 %であった。
【0023】比較例4.実施例1と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温350 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ40μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が91.0%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ130
N/mm2 、伸び4.5 %であった。
【0024】比較例5.実施例1と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温250 ℃×2時間保持の中間焼鈍を行い、冷間圧
延を行うことにより0.020mm とした。さらに、バッチ式
焼鈍において窒素雰囲気下で物温250 ℃×2時間保持の
最終の中間焼鈍を行い、平均結晶粒径を測定したところ
40μm であった。続いて、この銅板に対して1パスあた
り5〜50%の範囲内で繰り返し冷間圧延を行い合計の冷
間加工度が55.0%となり、厚さが9μm の銅箔を得た。
最後にこの銅箔に、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温200 ℃×2時間保持の仕上焼鈍を行った。この
軟質銅箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強
さ113 N/mm2 、伸び0.7 %と軟質化しきっていなかっ
た。
【0025】比較例6.実施例8と同様にして得た厚さ
0.4mm の銅板を、連続焼鈍法において窒素雰囲気下で、
物温300 ℃の最終の中間焼鈍を行った。最終の中間焼鈍
後の平均結晶粒径を前記伸銅品結晶粒度試験方法により
測定したところ20μm であった。続いて、この銅板に対
して1パスあたり5〜50%の範囲内で繰り返し冷間圧延
を行い合計の冷間加工度が97.8%となり、厚さが9μm
の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バッチ式焼鈍におい
て窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時間保持の仕上焼鈍
を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅箔の引張強さ及び
伸びを測定したところ、引張強さ141 N/mm2 、伸び4.
2 %であった。
【0026】比較例7.実施例8と同様にして得た厚さ
0.1mm の銅板を、バッチ式焼鈍において窒素雰囲気下
で、物温300 ℃×2時間保持の最終の中間焼鈍を行い、
平均結晶粒径を測定したところ30μm であった。続い
て、この銅板に対して1パスあたり5〜50%の範囲内で
繰り返し冷間圧延を行い合計の冷間加工度が91.0%とな
り、厚さが9μm の銅箔を得た。最後にこの銅箔に、バ
ッチ式焼鈍において窒素雰囲気下で、物温200 ℃×2時
間保持の仕上焼鈍を行い、軟質銅箔とした。この軟質銅
箔の引張強さ及び伸びを測定したところ、引張強さ135
N/mm2 、伸びは3.8 %であった。
【0027】上記実施例1〜9及び比較例1〜7におけ
る軟質銅箔の立方体方位強度をX線回折により(10
0)の回折強度を測定し、比較例2の強度を1として強
度比を算出し、その結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】銅の場合、一般的に冷間加工度が90%以上
となると(100)立方体方位の占有率が急激に増加す
ることが知られているが、表1に示す通り、最終の中間
焼鈍で平均結晶粒径を50μm 以上としたものは仕上圧
延、仕上焼鈍後の再結晶集合組織である(100)立方
体方位の発達が少なく、結果として高い引張強さと伸び
が得られた。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、最
終の中間焼鈍における銅箔の再結晶粒の平均結晶粒径を
50μm 以上としたので、仕上焼鈍後の再結晶集合組織で
ある、立方体方位の発達が抑制され、引張強さ150 〜17
0 N/mm2 、伸び6.0 〜8.5 %と高い数値を得ることが
でき、銅箔に十分な引張強さと伸びが付与され、高い張
力や伸びに対して耐久性のある軟質銅箔を得ることがで
きる。これにより電線等に被覆する際に、銅テープが切
れたり、銅箔部分にクラックが生じることなく、好適に
使用することができる。従って、本発明の産業上利用性
は非常に高いといえる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タフピッチ銅又は無酸素銅の鋳塊を熱間
    圧延後、冷間圧延と中間焼鈍を複数回繰り返し、最終の
    中間焼鈍後の仕上圧延において[{(最終の中間焼鈍厚
    さ)−(仕上焼鈍前厚さ)}/最終の中間焼鈍厚さ]×
    100 から算出される冷間加工度を60%以上とし、その後
    仕上焼鈍を施して厚さ10μm 以下の軟質銅箔を製造する
    方法において、前記最終の中間焼鈍後における銅板の再
    結晶粒の平均結晶粒径を50μm 以上とすることを特徴と
    する軟質銅箔の製造方法。
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