JPH0953460A - 包囲型エンジンの騒音低減装置 - Google Patents
包囲型エンジンの騒音低減装置Info
- Publication number
- JPH0953460A JPH0953460A JP8003689A JP368996A JPH0953460A JP H0953460 A JPH0953460 A JP H0953460A JP 8003689 A JP8003689 A JP 8003689A JP 368996 A JP368996 A JP 368996A JP H0953460 A JPH0953460 A JP H0953460A
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- JP
- Japan
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- noise
- engine
- duct
- exhaust
- filter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 システム同定処理時間を短縮するともに、精
度、追従性の良い消音動作を行うことができる包囲型エ
ンジンを提供する。 【構成】 防音壁でエンジンを包囲し、防音壁の所定位
置に外気取り入れ口と最終排出口とを設け、外気取り入
れ口から外気を取り入れて、最終排出口から換気風を排
気する通風部を設け、通風部内においてエンジンより最
終排出口側にエンジンの熱気を吸い出す吸い出しファン
を設けた包囲型エンジンの騒音低減装置にアクティブノ
イズコントロール(ANC)を適用し、修正学習法に基
づくシステム同定部によりシステム同定を行い、LMS
法に基づくANC処理部により実際の音を消すANC処
理を行う。
度、追従性の良い消音動作を行うことができる包囲型エ
ンジンを提供する。 【構成】 防音壁でエンジンを包囲し、防音壁の所定位
置に外気取り入れ口と最終排出口とを設け、外気取り入
れ口から外気を取り入れて、最終排出口から換気風を排
気する通風部を設け、通風部内においてエンジンより最
終排出口側にエンジンの熱気を吸い出す吸い出しファン
を設けた包囲型エンジンの騒音低減装置にアクティブノ
イズコントロール(ANC)を適用し、修正学習法に基
づくシステム同定部によりシステム同定を行い、LMS
法に基づくANC処理部により実際の音を消すANC処
理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包囲型エンジンの騒
音低減装置に関し、より詳しくは、能動的騒音制御によ
って騒音源の騒音を低減する、包囲型エンジンの騒音低
減装置に関する。
音低減装置に関し、より詳しくは、能動的騒音制御によ
って騒音源の騒音を低減する、包囲型エンジンの騒音低
減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジン、排気ダクトの騒音
を低減する技術として吸音材、制振動材を設けるという
受動的な方法が提案されている。これに対し、近年、騒
音に対して同振幅、逆位相の相殺音を放射して、音波の
干渉効果により騒音を低減する能動的騒音制御(アクテ
ィブノイズコントロール、以下、ANCと称する)が実
用化され、各方面で盛んに研究されている。ANCによ
れば、吸音材では低減しにくい約100Hz付近〜50
0Hz付近の低周波の騒音においても低減効果を有する
ので、エンジン排気音、車室のこもり音などを低減する
ことに使用されている(特公表平2−503219号、
特開平3−204354号公報など)。
を低減する技術として吸音材、制振動材を設けるという
受動的な方法が提案されている。これに対し、近年、騒
音に対して同振幅、逆位相の相殺音を放射して、音波の
干渉効果により騒音を低減する能動的騒音制御(アクテ
ィブノイズコントロール、以下、ANCと称する)が実
用化され、各方面で盛んに研究されている。ANCによ
れば、吸音材では低減しにくい約100Hz付近〜50
0Hz付近の低周波の騒音においても低減効果を有する
ので、エンジン排気音、車室のこもり音などを低減する
ことに使用されている(特公表平2−503219号、
特開平3−204354号公報など)。
【0003】例えば、図20に示すダクト100の上流
側に参照騒音マイク101を、下流のダクト口100a
近くに残留騒音マイク102を配設し、参照騒音マイク
101より下流側でダクト口100aよりも上流の所定
位置にアンチノイズスピーカ103を配設したANC装
置がある。この装置においてANC制御を実現するため
には、消音しようとするダクト100の電気音響系Hの
伝達特性を予め調べるために、ANC制御を行う時とほ
ぼ同じアルゴリズムで参照騒音マイク101とアンチノ
イズスピーカ103間の電気音響特性B、残留騒音マイ
ク102とアンチノイズスピーカ103間の電気音響特
性Cを正確に求めることが必要になる。このような処理
はシステム同定と呼ばれている。フィルタ107は上記
電気音響特性Bを補償(図20において<B>は特性B
を補償することを示す)して参照騒音マイク101とア
ンチノイズスピーカ103間のハウリングを防止するも
のであり、フィルタ108は上記電気音響特性Cを補償
して残留騒音マイク102位置での消音を可能にするも
のである。
側に参照騒音マイク101を、下流のダクト口100a
近くに残留騒音マイク102を配設し、参照騒音マイク
101より下流側でダクト口100aよりも上流の所定
位置にアンチノイズスピーカ103を配設したANC装
置がある。この装置においてANC制御を実現するため
には、消音しようとするダクト100の電気音響系Hの
伝達特性を予め調べるために、ANC制御を行う時とほ
ぼ同じアルゴリズムで参照騒音マイク101とアンチノ
イズスピーカ103間の電気音響特性B、残留騒音マイ
ク102とアンチノイズスピーカ103間の電気音響特
性Cを正確に求めることが必要になる。このような処理
はシステム同定と呼ばれている。フィルタ107は上記
電気音響特性Bを補償(図20において<B>は特性B
を補償することを示す)して参照騒音マイク101とア
ンチノイズスピーカ103間のハウリングを防止するも
のであり、フィルタ108は上記電気音響特性Cを補償
して残留騒音マイク102位置での消音を可能にするも
のである。
【0004】上記電気音響特性B,Cの同定は具体的に
は、M系列ランダムノイズをラウドスピーカ103より
出力し、それぞれの電気音響特性を通って、参照騒音マ
イク101および残留騒音マイク102から得られる信
号に対して、ANC制御により適応デジタルフィルタを
適応させることにより行われる。つまりラウドスピーカ
103からM系列ランダムノイズを出力し、全ての周波
数の音に対して伝達関数の入出力関係を特定するのであ
る。なお、図20において符号104はANC処理装置
であり、符号105は制御音となる逆位相波形の生成を
行う適応デジタルフィルタで、常に最大の消音量が得ら
れるように干渉結果に基づく残留騒音信号に従って、フ
ィルタ係数を更新する。この適応デジタルフィルタ10
5の適応アルゴリズム部106は、スピーカ103から
出された相殺音が包囲型エンジンの騒音を低減するよう
に、上記参照入力信号Xnと残留騒音マイクからの残留
騒音信号enとに基づいて残留騒音信号enが最小とな
るように適応デジタルフィルタ105のフィルタ係数を
更新する。
は、M系列ランダムノイズをラウドスピーカ103より
出力し、それぞれの電気音響特性を通って、参照騒音マ
イク101および残留騒音マイク102から得られる信
号に対して、ANC制御により適応デジタルフィルタを
適応させることにより行われる。つまりラウドスピーカ
103からM系列ランダムノイズを出力し、全ての周波
数の音に対して伝達関数の入出力関係を特定するのであ
る。なお、図20において符号104はANC処理装置
であり、符号105は制御音となる逆位相波形の生成を
行う適応デジタルフィルタで、常に最大の消音量が得ら
れるように干渉結果に基づく残留騒音信号に従って、フ
ィルタ係数を更新する。この適応デジタルフィルタ10
5の適応アルゴリズム部106は、スピーカ103から
出された相殺音が包囲型エンジンの騒音を低減するよう
に、上記参照入力信号Xnと残留騒音マイクからの残留
騒音信号enとに基づいて残留騒音信号enが最小とな
るように適応デジタルフィルタ105のフィルタ係数を
更新する。
【0005】残留騒音信号enが最小となるように、適
応デジタルフィルタ105のフィルタ係数を最適値にす
る方法としては、例えば、B.Widrowらが提案し
た「Filtered−xLMSアルゴリズム」が周知
である。このアルゴリズムでは、例えば下記式により
適応デジタルフィルタ105のフィルタ係数を再帰的に
更新する。 Wn+1=Wn+2μen・Xn …… 但し、 Wn:適応デジタルフィルタ係数(W[0],W
[1],…,W[L−1]) Xn:参照騒音信号(X[n],X[n−1],…,X
[n−L]) en:残留騒音信号 n:離散時間 μ:収束係数 L:フィルタ次数 である。
応デジタルフィルタ105のフィルタ係数を最適値にす
る方法としては、例えば、B.Widrowらが提案し
た「Filtered−xLMSアルゴリズム」が周知
である。このアルゴリズムでは、例えば下記式により
適応デジタルフィルタ105のフィルタ係数を再帰的に
更新する。 Wn+1=Wn+2μen・Xn …… 但し、 Wn:適応デジタルフィルタ係数(W[0],W
[1],…,W[L−1]) Xn:参照騒音信号(X[n],X[n−1],…,X
[n−L]) en:残留騒音信号 n:離散時間 μ:収束係数 L:フィルタ次数 である。
【0006】ここで、収束係数μは正のスカラで毎回の
繰り返しにおける補正量の大きさを制御するパラメータ
であり、ステップサイズパラメータとも呼ばれる。式
によれば、参照騒音信号Xnと残留騒音信号enが与え
られると、収束係数μを適宜設定していくだけで、自乗
平均誤差(MSE)は最小値に達し、フィルタ係数Wn
(タップ重み)が最適値をもつことになる。この収束係
数μの値をどのように設定するかはANCの適応システ
ムの性能を決定する極めて重要なパラメータである。し
かし、この収束係数μの設定に関して理論的な解決はな
されておらず、現在のANC制御においては0.01,
……,0.001程度の値として、試行錯誤的に設定し
ているのが現状である。
繰り返しにおける補正量の大きさを制御するパラメータ
であり、ステップサイズパラメータとも呼ばれる。式
によれば、参照騒音信号Xnと残留騒音信号enが与え
られると、収束係数μを適宜設定していくだけで、自乗
平均誤差(MSE)は最小値に達し、フィルタ係数Wn
(タップ重み)が最適値をもつことになる。この収束係
数μの値をどのように設定するかはANCの適応システ
ムの性能を決定する極めて重要なパラメータである。し
かし、この収束係数μの設定に関して理論的な解決はな
されておらず、現在のANC制御においては0.01,
……,0.001程度の値として、試行錯誤的に設定し
ているのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、収束係数
の設定が不適切である場合には、いくら演算を繰り返し
ても最適値にたどり着くことができず、結果として騒音
の低減に至らなかったり、最適値にたどり着くまで長時
間が必要になり、結果として期待する騒音低減レベルが
なかなか得られないという問題があった。また、図21
に示すように包囲型エンジンの騒音はクランクシャフト
や冷却ファンシャフトの回転数に起因する基本周波数お
よびその高調波、ファンの風切り音、防音ケースの振動
音などを含み、複雑なスペクトルを有している。したが
って周期的な騒音を低減する場合と違って騒音の不確定
要素が大きく、実際に包囲型エンジンの騒音を低減する
には、実際の包囲型エンジンの構成に合致したANCシ
ステムを考える必要がある。さらに包囲型エンジンは包
囲体内部を冷却するために冷却風を起こすことが必須で
あり、エンジン騒音、振動とは別に冷却風による影響も
考慮しなければならない。具体的には冷却風の流れとA
NC消音制御ができるダクト構成を考えることなどが必
要になる。
の設定が不適切である場合には、いくら演算を繰り返し
ても最適値にたどり着くことができず、結果として騒音
の低減に至らなかったり、最適値にたどり着くまで長時
間が必要になり、結果として期待する騒音低減レベルが
なかなか得られないという問題があった。また、図21
に示すように包囲型エンジンの騒音はクランクシャフト
や冷却ファンシャフトの回転数に起因する基本周波数お
よびその高調波、ファンの風切り音、防音ケースの振動
音などを含み、複雑なスペクトルを有している。したが
って周期的な騒音を低減する場合と違って騒音の不確定
要素が大きく、実際に包囲型エンジンの騒音を低減する
には、実際の包囲型エンジンの構成に合致したANCシ
ステムを考える必要がある。さらに包囲型エンジンは包
囲体内部を冷却するために冷却風を起こすことが必須で
あり、エンジン騒音、振動とは別に冷却風による影響も
考慮しなければならない。具体的には冷却風の流れとA
NC消音制御ができるダクト構成を考えることなどが必
要になる。
【0008】
【発明の目的】本発明は上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、ANCを包囲型エンジンに適用した場合に、
前記収束係数の設定を早く、適切なものにできるように
して、システム同定処理作業を短時間で行えるととも
に、ANC処理動作の騒音低減性能を高めることができ
る包囲型エンジンの騒音低減装置を提供することを目的
とする。また、本発明の第2の目的として、ANCを包
囲型エンジンに適用した場合に、消音効果を向上できる
実用的な包囲型エンジンの騒音低減装置の具体的構成を
提供することがある。
のであり、ANCを包囲型エンジンに適用した場合に、
前記収束係数の設定を早く、適切なものにできるように
して、システム同定処理作業を短時間で行えるととも
に、ANC処理動作の騒音低減性能を高めることができ
る包囲型エンジンの騒音低減装置を提供することを目的
とする。また、本発明の第2の目的として、ANCを包
囲型エンジンに適用した場合に、消音効果を向上できる
実用的な包囲型エンジンの騒音低減装置の具体的構成を
提供することがある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の騒音低減装置は、防音壁でエンジンを
包囲し、防音壁の所定位置に外気取り入れ口と最終排出
口とを設け、外気取り入れ口から外気を取り入れて、最
終排出口から換気風を排気する通風部を設け、通風部内
においてエンジンより最終排出口側にエンジンの熱気を
吸い出す吸い出しファンを設け、通風部の所定位置にエ
ンジン音およびファン風切り音を含む騒音を検出する参
照騒音検出手段を設け、通風部の最終排出口近くに残留
騒音検出手段を設け、参照騒音検出手段が配設された通
風部位置より下流側で、残留騒音検出手段が配設された
通風部位置より上流側の所定位置に相殺音発生手段を設
け、少なくとも相殺音発生手段と残留騒音検出手段の間
の電気音響特性を含む通風部の電気音響特性を修正学習
同定法に基づいて求めるシステム同定手段を設け、参照
騒音検出手段の参照騒音信号と残留騒音検出手段の残留
騒音信号とを検出し、LMS法を使用するとともに、検
出された2つの騒音信号と前記システム同定処理により
得られた電気音響特性に基づいて最終排出口における騒
音を打ち消す相殺音を発生させるように相殺音発生手段
を駆動するANC処理手段を設けたことを特徴とする。
めの、請求項1の騒音低減装置は、防音壁でエンジンを
包囲し、防音壁の所定位置に外気取り入れ口と最終排出
口とを設け、外気取り入れ口から外気を取り入れて、最
終排出口から換気風を排気する通風部を設け、通風部内
においてエンジンより最終排出口側にエンジンの熱気を
吸い出す吸い出しファンを設け、通風部の所定位置にエ
ンジン音およびファン風切り音を含む騒音を検出する参
照騒音検出手段を設け、通風部の最終排出口近くに残留
騒音検出手段を設け、参照騒音検出手段が配設された通
風部位置より下流側で、残留騒音検出手段が配設された
通風部位置より上流側の所定位置に相殺音発生手段を設
け、少なくとも相殺音発生手段と残留騒音検出手段の間
の電気音響特性を含む通風部の電気音響特性を修正学習
同定法に基づいて求めるシステム同定手段を設け、参照
騒音検出手段の参照騒音信号と残留騒音検出手段の残留
騒音信号とを検出し、LMS法を使用するとともに、検
出された2つの騒音信号と前記システム同定処理により
得られた電気音響特性に基づいて最終排出口における騒
音を打ち消す相殺音を発生させるように相殺音発生手段
を駆動するANC処理手段を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項2の騒音低減装置は、修正学習同定
法、LMS法における収束係数μをフィルタ係数の2乗
総和に基づいて設定する収束係数設定手段を有する。請
求項3の騒音低減装置は、フィルタ係数の2乗総和をフ
ィルタ次数の整数倍だけ繰り返して加算し、その整数倍
加算値と前回の整数倍加算値との差を求め、その差に基
づいて収束係数を設定する収束係数設定手段を有する。
請求項4の騒音低減装置は、吸い出しファンより下流側
で、吸い出しファンによる吸い出し風が吹き付ける通風
部の位置にエンジンのマフラを設け、参照騒音検出手段
をエンジン音、ファン風切り音、マフラのシャーシから
の透過騒音が検出できる通風部位置に設けている。
法、LMS法における収束係数μをフィルタ係数の2乗
総和に基づいて設定する収束係数設定手段を有する。請
求項3の騒音低減装置は、フィルタ係数の2乗総和をフ
ィルタ次数の整数倍だけ繰り返して加算し、その整数倍
加算値と前回の整数倍加算値との差を求め、その差に基
づいて収束係数を設定する収束係数設定手段を有する。
請求項4の騒音低減装置は、吸い出しファンより下流側
で、吸い出しファンによる吸い出し風が吹き付ける通風
部の位置にエンジンのマフラを設け、参照騒音検出手段
をエンジン音、ファン風切り音、マフラのシャーシから
の透過騒音が検出できる通風部位置に設けている。
【0011】請求項5の騒音低減装置は、包囲体内にエ
ンジンを収容し、包囲体の所定箇所に少なくとも吸気口
と排気口を設け、吸気口から外気を取り入れて排気口か
ら排気する包囲型エンジンの騒音を低減するために、少
なくとも排気口に連通する排気側ダクトが包囲体周囲に
形成され、排気口に近い騒音を検出する一次騒音検出マ
イクと、排気側ダクトのダクト口に近い騒音を検出する
残留騒音検出マイクと、排気側ダクト内に配設された相
殺音発生手段と、一次騒音信号および残留騒音信号に基
づいてダクト口における騒音を打ち消す相殺音を発生さ
せるように相殺音発生手段を駆動するANC処理手段と
を備え、排気側ダクトは、排気口を上側から覆うように
下側に排風口のある袋状の導風板と、排気口のある包囲
体の壁面に導風板を収容するように設けられた上壁に開
口のある長方体椀状の排風ダクトケースと、上壁で排風
ダクトケースと区画され開口と連通するとともに水平方
向に延びる水平ダクトとから構成され、排気口から出た
冷却風が導風板で囲まれた排気導風室、導風板と排風ダ
クトケースで形成される排気側上昇風路、水平ダクト内
の水平風路を経てダクト口から排出されるように構成さ
れ、さらにANC処理手段の収束係数μをフィルタ係数
の2乗和に基づいて設定する収束係数設定手段を設けた
ことを特徴とする。請求項6の騒音低減装置は、フィル
タ係数をメモリに格納し、フィルタ係数の最大値、最小
値を検索し、その最大値、最小値の格納アドレスが固定
化された状態を検出して、収束係数の切換が必要である
か否かの評価処理に以降することを特徴とする。請求項
7の騒音低減装置は、最大値、最小値の2乗値をそれぞ
れ求め、2つの2乗値を加算して、前記フィルタ係数の
2乗和としたことを特徴とする。
ンジンを収容し、包囲体の所定箇所に少なくとも吸気口
と排気口を設け、吸気口から外気を取り入れて排気口か
ら排気する包囲型エンジンの騒音を低減するために、少
なくとも排気口に連通する排気側ダクトが包囲体周囲に
形成され、排気口に近い騒音を検出する一次騒音検出マ
イクと、排気側ダクトのダクト口に近い騒音を検出する
残留騒音検出マイクと、排気側ダクト内に配設された相
殺音発生手段と、一次騒音信号および残留騒音信号に基
づいてダクト口における騒音を打ち消す相殺音を発生さ
せるように相殺音発生手段を駆動するANC処理手段と
を備え、排気側ダクトは、排気口を上側から覆うように
下側に排風口のある袋状の導風板と、排気口のある包囲
体の壁面に導風板を収容するように設けられた上壁に開
口のある長方体椀状の排風ダクトケースと、上壁で排風
ダクトケースと区画され開口と連通するとともに水平方
向に延びる水平ダクトとから構成され、排気口から出た
冷却風が導風板で囲まれた排気導風室、導風板と排風ダ
クトケースで形成される排気側上昇風路、水平ダクト内
の水平風路を経てダクト口から排出されるように構成さ
れ、さらにANC処理手段の収束係数μをフィルタ係数
の2乗和に基づいて設定する収束係数設定手段を設けた
ことを特徴とする。請求項6の騒音低減装置は、フィル
タ係数をメモリに格納し、フィルタ係数の最大値、最小
値を検索し、その最大値、最小値の格納アドレスが固定
化された状態を検出して、収束係数の切換が必要である
か否かの評価処理に以降することを特徴とする。請求項
7の騒音低減装置は、最大値、最小値の2乗値をそれぞ
れ求め、2つの2乗値を加算して、前記フィルタ係数の
2乗和としたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の騒音低減装置であれば、吸い出しフ
ァンを通風部内に設けることにより、排気側の最終排出
口と吸い出しファンが配設された位置との間に相殺音が
放出される領域を形成することができるので、ANC制
御を行なう上で有利な構成とすることができる。また、
通風部の電気音響特性を修正学習同定法に基づいて求め
るシステム同定手段を設けることにより、収束が速くシ
ステム同定に要する時間を短くすることができる。さら
に、演算の簡単なLMS法を使用するANC処理手段を
設けることにより、適応フィルタの次数を拡大でき、騒
音低減性能を向上できる。
ァンを通風部内に設けることにより、排気側の最終排出
口と吸い出しファンが配設された位置との間に相殺音が
放出される領域を形成することができるので、ANC制
御を行なう上で有利な構成とすることができる。また、
通風部の電気音響特性を修正学習同定法に基づいて求め
るシステム同定手段を設けることにより、収束が速くシ
ステム同定に要する時間を短くすることができる。さら
に、演算の簡単なLMS法を使用するANC処理手段を
設けることにより、適応フィルタの次数を拡大でき、騒
音低減性能を向上できる。
【0013】また、通風部の所定位置にエンジン音およ
びファン風切り音を含む騒音を検出する参照騒音検出手
段を設けることにより、エンジン音、ファン風切り音を
消音することができ、包囲型エンジン全体の騒音レベル
を低減することができる。
びファン風切り音を含む騒音を検出する参照騒音検出手
段を設けることにより、エンジン音、ファン風切り音を
消音することができ、包囲型エンジン全体の騒音レベル
を低減することができる。
【0014】請求項2の騒音低減装置によれば、システ
ム同定時、ANC制御時の適応制御の最初の段階では、
各ANC制御アルゴリズムのフィルタ係数の更新式によ
って定まる各フィルタ係数(タップ重み)がばらつくた
め、フィルタ係数の2乗総和を算出すると、各更新のル
ープにおいて大きくばらつく。ところが、適応制御の最
終の段階では、各フィルタ係数がほとんど変化しないた
め、2乗総和の値も安定してくる。この状態の変化をな
んらかの評価基準で評価することにより、収束係数の設
定の目安にすることができる。また、フィルタ係数の2
乗を取ることにより、減算を行わず加算のみで処理で
き、システム同定処理、ANC処理において最適な収束
係数の設定を高速に行うことができる。請求項3の騒音
低減装置によれば、フィルタ係数の2乗総和をフィルタ
次数の整数倍だけ繰り返して加算し、その整数倍加算値
と前回の整数倍加算値との差を求め、その差に基づいて
収束係数を設定する収束係数設定手段を設けることによ
り、システム同定処理、ANC処理において収束性を高
めることができる。
ム同定時、ANC制御時の適応制御の最初の段階では、
各ANC制御アルゴリズムのフィルタ係数の更新式によ
って定まる各フィルタ係数(タップ重み)がばらつくた
め、フィルタ係数の2乗総和を算出すると、各更新のル
ープにおいて大きくばらつく。ところが、適応制御の最
終の段階では、各フィルタ係数がほとんど変化しないた
め、2乗総和の値も安定してくる。この状態の変化をな
んらかの評価基準で評価することにより、収束係数の設
定の目安にすることができる。また、フィルタ係数の2
乗を取ることにより、減算を行わず加算のみで処理で
き、システム同定処理、ANC処理において最適な収束
係数の設定を高速に行うことができる。請求項3の騒音
低減装置によれば、フィルタ係数の2乗総和をフィルタ
次数の整数倍だけ繰り返して加算し、その整数倍加算値
と前回の整数倍加算値との差を求め、その差に基づいて
収束係数を設定する収束係数設定手段を設けることによ
り、システム同定処理、ANC処理において収束性を高
めることができる。
【0015】請求項4の騒音低減装置によれば、吸い出
しファンより下流側で、吸い出しファンによる吸い出し
風が吹き付ける通風部の位置にエンジンのマフラを設け
たことにより、マフラを冷却でき、マフラのシャーシか
らの透過騒音(以下、マフラ透過騒音と称する)の周波
数変化域を狭くすることができ、ANC処理において制
御しやくすることができる。また、参照騒音検出手段を
エンジン音、ファン風切り音、マフラ透過騒音が検出で
きる通風部位置に設けたにより、エンジン音、ファン風
切り音のみならず、マフラ透過騒音も消音することがで
きる。請求項5の騒音低減装置によれば、排気ダクトを
上記構成とすることにより、排気口を出た冷却風は導風
板を迂回して排風口のある下側から放出され、排気側上
昇風路を経て水平風路のダクト口から放出されることに
なる。ここで冷却風は導風板を迂回するので、排風ダク
トケース内において下側から上側へ上昇する排気側上昇
風路を形成することになるので、熱せられた冷却風が滞
ることなく良好に外部へ放出できることになる。また、
排風ダクトケースの上下長さ分だけ消音域ダクトを取れ
ることになるので、低周波域の音を相殺できる空間を確
保することができる。さらに、包囲体の排気口の内側に
吸い出し式の換気ファンを設けることで、冷却風の流れ
を良くして換気性能を向上することもできる。また、上
記したように収束係数をフィルタ係数の2乗和に基づい
て設定するので、収束係数をその時の適応制御の進行程
度に応じた適切な値に切り換えて設定することができ
る。請求項6の騒音低減装置によれば、フィルタ係数の
最大値、最小値を検索し、その最大値、最小値の格納ア
ドレスが固定化された状態を検出して、収束係数の切換
が必要であるか否かの評価処理に以降するので、格納ア
ドレスの検索処理だけで、大おまかな収束性を判別する
ことができ、適応フィルタの段数が多くなっても、収束
係数の値を変えるか否かの判別処理を短時間で行えるよ
うになる。請求項7の騒音低減装置は、最大値、最小値
の2乗値をそれぞれ求め、2つの2乗値を加算して、前
記フィルタ係数の2乗和としたので、、全てのフィルタ
係数の2乗値を求めて算出するよりも、計算時間を減ら
すことができる。
しファンより下流側で、吸い出しファンによる吸い出し
風が吹き付ける通風部の位置にエンジンのマフラを設け
たことにより、マフラを冷却でき、マフラのシャーシか
らの透過騒音(以下、マフラ透過騒音と称する)の周波
数変化域を狭くすることができ、ANC処理において制
御しやくすることができる。また、参照騒音検出手段を
エンジン音、ファン風切り音、マフラ透過騒音が検出で
きる通風部位置に設けたにより、エンジン音、ファン風
切り音のみならず、マフラ透過騒音も消音することがで
きる。請求項5の騒音低減装置によれば、排気ダクトを
上記構成とすることにより、排気口を出た冷却風は導風
板を迂回して排風口のある下側から放出され、排気側上
昇風路を経て水平風路のダクト口から放出されることに
なる。ここで冷却風は導風板を迂回するので、排風ダク
トケース内において下側から上側へ上昇する排気側上昇
風路を形成することになるので、熱せられた冷却風が滞
ることなく良好に外部へ放出できることになる。また、
排風ダクトケースの上下長さ分だけ消音域ダクトを取れ
ることになるので、低周波域の音を相殺できる空間を確
保することができる。さらに、包囲体の排気口の内側に
吸い出し式の換気ファンを設けることで、冷却風の流れ
を良くして換気性能を向上することもできる。また、上
記したように収束係数をフィルタ係数の2乗和に基づい
て設定するので、収束係数をその時の適応制御の進行程
度に応じた適切な値に切り換えて設定することができ
る。請求項6の騒音低減装置によれば、フィルタ係数の
最大値、最小値を検索し、その最大値、最小値の格納ア
ドレスが固定化された状態を検出して、収束係数の切換
が必要であるか否かの評価処理に以降するので、格納ア
ドレスの検索処理だけで、大おまかな収束性を判別する
ことができ、適応フィルタの段数が多くなっても、収束
係数の値を変えるか否かの判別処理を短時間で行えるよ
うになる。請求項7の騒音低減装置は、最大値、最小値
の2乗値をそれぞれ求め、2つの2乗値を加算して、前
記フィルタ係数の2乗和としたので、、全てのフィルタ
係数の2乗値を求めて算出するよりも、計算時間を減ら
すことができる。
【0016】
【発明の効果】上記作用において説明したように、請求
項1の発明によれば、以下の特有の効果を奏する。 (イ)通風部の電気音響特性を修正学習同定法に基づい
て求めるシステム同定手段を設けることにより、収束が
速くなり、システム同定に要する時間を短くすることが
できる。特に、包囲型エンジンにおいては、屋外等の環
境変化の激しい場所において使用されることが多く、エ
ンジンの再起動時にその時の環境(温度など)において
システム同定を行うことが好ましく、このような場合
に、適応の収束を速めることができることは、ユーザ側
の使用性を高めることができる。
項1の発明によれば、以下の特有の効果を奏する。 (イ)通風部の電気音響特性を修正学習同定法に基づい
て求めるシステム同定手段を設けることにより、収束が
速くなり、システム同定に要する時間を短くすることが
できる。特に、包囲型エンジンにおいては、屋外等の環
境変化の激しい場所において使用されることが多く、エ
ンジンの再起動時にその時の環境(温度など)において
システム同定を行うことが好ましく、このような場合
に、適応の収束を速めることができることは、ユーザ側
の使用性を高めることができる。
【0017】(ロ)演算の簡単なLMS法を使用するA
NC処理手段を設けることにより、サンプリング周波数
内のプログラム処理時間で、より単純な計算でフィルタ
係数を演算することができるので、適応フィルタのフィ
ルタの次数(積和演算の段数)を多くすることができ、
騒音低減性能を向上させることができる。 (ハ)上記したように包囲型エンジンにおいて、排出口
から漏れる、エンジン音、ファン風切り音を総合的に低
減できる構成を提供できる。
NC処理手段を設けることにより、サンプリング周波数
内のプログラム処理時間で、より単純な計算でフィルタ
係数を演算することができるので、適応フィルタのフィ
ルタの次数(積和演算の段数)を多くすることができ、
騒音低減性能を向上させることができる。 (ハ)上記したように包囲型エンジンにおいて、排出口
から漏れる、エンジン音、ファン風切り音を総合的に低
減できる構成を提供できる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の効果に加え
て、 (ニ)収束度合いに応じてより細かく最適な収束係数を
設定できるのでシステム同定処理、ANC処理それぞれ
において適応フィルタの収束に要する時間を短縮でき、
システム同定処理においては、正確な電気音響特性を速
く得られるとともに、ANC処理においては実際の騒音
低減性能を高めることができるという特有の効果を奏す
る。請求項3の発明は、請求項2の効果に加えて、より
一層、適応フィルタの収束性能を向上させることがで
き、請求項2の効果を高めることができるという特有の
効果を奏する。
て、 (ニ)収束度合いに応じてより細かく最適な収束係数を
設定できるのでシステム同定処理、ANC処理それぞれ
において適応フィルタの収束に要する時間を短縮でき、
システム同定処理においては、正確な電気音響特性を速
く得られるとともに、ANC処理においては実際の騒音
低減性能を高めることができるという特有の効果を奏す
る。請求項3の発明は、請求項2の効果に加えて、より
一層、適応フィルタの収束性能を向上させることがで
き、請求項2の効果を高めることができるという特有の
効果を奏する。
【0019】請求項4の発明は、請求項1の効果に加え
て、下記特有の効果を奏する。 (ホ)マフラを冷却風により冷却でき、マフラ透過騒音
の周波数変化域を狭くすることができ、ANC処理にお
いて制御しやくすることができる。 (ヘ)エンジン音、ファン風切り音のみならず、マフラ
透過騒音も消音することができる。請求項5の発明は、
適応フィルタの収束性能を向上させることができるとも
に、排気ダクトの構成をANC制御に適した構成とする
ことができるという特有の効果を奏する。請求項6の発
明は、概略的なフィルタ係数の収束の判別を先に行って
から、次に収束係数の切換が必要であるか否かの判別に
以降するので、無駄な評価処理を省略でき、適応制御の
収束の度合を著しく速く識別できるという特有の効果を
奏する。請求項7の発明は、全てのフィルタ係数の2乗
値を求めて算出するよりも、収束係数の値を変えるか否
かの判別処理を短時間で行えるようになり、計算時間を
減らすことができ、結果的にANC制御の追従性が良く
なるという特有の効果を奏する。
て、下記特有の効果を奏する。 (ホ)マフラを冷却風により冷却でき、マフラ透過騒音
の周波数変化域を狭くすることができ、ANC処理にお
いて制御しやくすることができる。 (ヘ)エンジン音、ファン風切り音のみならず、マフラ
透過騒音も消音することができる。請求項5の発明は、
適応フィルタの収束性能を向上させることができるとも
に、排気ダクトの構成をANC制御に適した構成とする
ことができるという特有の効果を奏する。請求項6の発
明は、概略的なフィルタ係数の収束の判別を先に行って
から、次に収束係数の切換が必要であるか否かの判別に
以降するので、無駄な評価処理を省略でき、適応制御の
収束の度合を著しく速く識別できるという特有の効果を
奏する。請求項7の発明は、全てのフィルタ係数の2乗
値を求めて算出するよりも、収束係数の値を変えるか否
かの判別処理を短時間で行えるようになり、計算時間を
減らすことができ、結果的にANC制御の追従性が良く
なるという特有の効果を奏する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す添付図面によ
って詳細に説明する。図1は本発明に係る包囲型エンジ
ンの騒音低減装置の一実施例を示す図であり図1(A)
は包囲型エンジン発電機の縦断面図、図1(B)は図1
(A)のB−B線横断面図である。この包囲型エンジン
発電機1は、防音ケース2のほぼ中央部にディーゼルエ
ンジン3を配設するとともに、図中右側に発電機4を配
設してある。ディーゼルエンジン3の上側および側面に
は区画壁5を設け、区画壁5の左側面にラジエータ6を
取り付けることにより、防音ケース2内をエンジン3と
発電機4が収容されるエンジン発電室7と、排風通路8
と、側面空間9とに区画している。
って詳細に説明する。図1は本発明に係る包囲型エンジ
ンの騒音低減装置の一実施例を示す図であり図1(A)
は包囲型エンジン発電機の縦断面図、図1(B)は図1
(A)のB−B線横断面図である。この包囲型エンジン
発電機1は、防音ケース2のほぼ中央部にディーゼルエ
ンジン3を配設するとともに、図中右側に発電機4を配
設してある。ディーゼルエンジン3の上側および側面に
は区画壁5を設け、区画壁5の左側面にラジエータ6を
取り付けることにより、防音ケース2内をエンジン3と
発電機4が収容されるエンジン発電室7と、排風通路8
と、側面空間9とに区画している。
【0021】排風通路8はラジエータ6に臨ませて設け
られた上昇通路8aと、防音ケース2の上壁2aに設け
られた排出口10と連通する排気通路8bとから構成さ
れている。ラジエータ6には吸い出し式のラジエータフ
ァン11が取り付けられ、ラジエータファン11はファ
ンベルトおよびプーリにより、エンジン3のクランク軸
に連動駆動される。ラジエータ6に臨む上昇通路8aに
は水平方向に延びる円筒状マフラ12が設けられ、ラジ
エータファン11の吸い出し風が円筒状マフラ12の側
面を通って排気通路8bに流れるように構成してある。
エンジンの排気ポートは側面空間9を迂回する排気管2
0aによりマフラ12に連通され、マフラ12からの排
気ガスは排気管20bにより防音ケース左壁を貫通して
外部に連通されている。
られた上昇通路8aと、防音ケース2の上壁2aに設け
られた排出口10と連通する排気通路8bとから構成さ
れている。ラジエータ6には吸い出し式のラジエータフ
ァン11が取り付けられ、ラジエータファン11はファ
ンベルトおよびプーリにより、エンジン3のクランク軸
に連動駆動される。ラジエータ6に臨む上昇通路8aに
は水平方向に延びる円筒状マフラ12が設けられ、ラジ
エータファン11の吸い出し風が円筒状マフラ12の側
面を通って排気通路8bに流れるように構成してある。
エンジンの排気ポートは側面空間9を迂回する排気管2
0aによりマフラ12に連通され、マフラ12からの排
気ガスは排気管20bにより防音ケース左壁を貫通して
外部に連通されている。
【0022】防音ケース2の上壁2a上には、ラジエー
タ6側に基端部を有し、反対側にダクト出口13aを有
する略長方形状のダクト13が固定され、排出口10上
方のダクト部分には、ダクト13を水平方向に2つの部
屋に区画する遮蔽壁14が設けられている。この遮蔽壁
14によって排出口10は約半分ぐらい覆われた状態に
なっている。遮蔽壁14によって区画された上側の部屋
(上部ダクト室15と称する)にはスピーカ面をダクト
出口13aに向けて指向性のあるラウドスピーカ16が
配設されている。また、下側の部屋(下部ダクト室17
と称する)は上昇通路8a、排気通路8bを経た冷却風
がダクト出口13a方向に導く機能を有している。ラウ
ドスピーカ16は着脱自在に交換できるようにユニット
ケース18に囲まれており、上部ダクト室15と隙間な
く嵌合することにより、ラウドスピーカ16のダクト1
3への取り付けが簡単に行えるようになっている。ま
た、ダクト出口13a近くの所定位置には、ダクト出口
13a付近の残留騒音を検出する残留騒音マイク19が
配設されている。
タ6側に基端部を有し、反対側にダクト出口13aを有
する略長方形状のダクト13が固定され、排出口10上
方のダクト部分には、ダクト13を水平方向に2つの部
屋に区画する遮蔽壁14が設けられている。この遮蔽壁
14によって排出口10は約半分ぐらい覆われた状態に
なっている。遮蔽壁14によって区画された上側の部屋
(上部ダクト室15と称する)にはスピーカ面をダクト
出口13aに向けて指向性のあるラウドスピーカ16が
配設されている。また、下側の部屋(下部ダクト室17
と称する)は上昇通路8a、排気通路8bを経た冷却風
がダクト出口13a方向に導く機能を有している。ラウ
ドスピーカ16は着脱自在に交換できるようにユニット
ケース18に囲まれており、上部ダクト室15と隙間な
く嵌合することにより、ラウドスピーカ16のダクト1
3への取り付けが簡単に行えるようになっている。ま
た、ダクト出口13a近くの所定位置には、ダクト出口
13a付近の残留騒音を検出する残留騒音マイク19が
配設されている。
【0023】また、マフラ12より下流側の上昇通路8
a内には参照騒音マイク22が設けられ、エンジン騒
音、ラジエータファン11の風切り音、マフラ透過騒音
が混在した状態の参照騒音を検出し、ANCコントロー
ラ23に入力するようになっている。一方、防音ケース
2の発電機4側の側壁2bには、防音ケース2内を換気
する外気を吸入する吸気口24が設けてあり、発電機4
の上方には区画壁5に支持された燃料タンク25が設け
てある。なお、吸気口24から、発電室7の上部、排風
通路8、ダクト13を経てダクト口13aに至る風路が
通風部21を構成する。また、燃料タンク25の燃料供
給口26は図1において紙面手前側の防音ケース2の上
部に設けられている。エンジン発電室7の略中央部位置
にはエアクリーナ27が配設され、吸気口24から吸入
された外気を吸気管により吸気ポートに供給する。
a内には参照騒音マイク22が設けられ、エンジン騒
音、ラジエータファン11の風切り音、マフラ透過騒音
が混在した状態の参照騒音を検出し、ANCコントロー
ラ23に入力するようになっている。一方、防音ケース
2の発電機4側の側壁2bには、防音ケース2内を換気
する外気を吸入する吸気口24が設けてあり、発電機4
の上方には区画壁5に支持された燃料タンク25が設け
てある。なお、吸気口24から、発電室7の上部、排風
通路8、ダクト13を経てダクト口13aに至る風路が
通風部21を構成する。また、燃料タンク25の燃料供
給口26は図1において紙面手前側の防音ケース2の上
部に設けられている。エンジン発電室7の略中央部位置
にはエアクリーナ27が配設され、吸気口24から吸入
された外気を吸気管により吸気ポートに供給する。
【0024】騒音低減装置は、図2に示すように参照騒
音マイク22、指向性のあるラウドスピーカ16、残留
騒音マイク19、およびANCコントローラ23とから
構成されており、ANCコントローラ23は図1(A)
に示すように防音ケース2の下部位置にエンジンの熱の
影響を受けないように防熱部材28に囲まれて配設され
ている。また、防音ケース2の内壁、排風通路8の内
壁、ダクト13の内壁には1kHz以上の高周波域の音
が外部に漏れることを防止するグラスウール等の消音材
が張り付けられている。
音マイク22、指向性のあるラウドスピーカ16、残留
騒音マイク19、およびANCコントローラ23とから
構成されており、ANCコントローラ23は図1(A)
に示すように防音ケース2の下部位置にエンジンの熱の
影響を受けないように防熱部材28に囲まれて配設され
ている。また、防音ケース2の内壁、排風通路8の内
壁、ダクト13の内壁には1kHz以上の高周波域の音
が外部に漏れることを防止するグラスウール等の消音材
が張り付けられている。
【0025】図2はシステム同定処理時においてANC
コントローラ23内にソフト的に構成されるシステム同
定部31の構成を示すブロック図である。システム同定
部31は、M系列ランダムノイズのような白色ノイズを
生成する白色ノイズ生成部32と、「修正学習同定法」
に基づいて常に最大の消音量が得られるように残留騒音
信号に従って、適応デジタルフィルタ33のフィルタ係
数を刻々更新する修正学習部34と、適応デジタルフィ
ルタ33の出力と騒音マイク22,19によって検出さ
れた信号との差を取る差算出部30と、後述する評価関
数ルーチンの処理を行う収束係数設定部42を含んで構
成している。なお、アンプ部、A/D変換部などは省略
して図示している。
コントローラ23内にソフト的に構成されるシステム同
定部31の構成を示すブロック図である。システム同定
部31は、M系列ランダムノイズのような白色ノイズを
生成する白色ノイズ生成部32と、「修正学習同定法」
に基づいて常に最大の消音量が得られるように残留騒音
信号に従って、適応デジタルフィルタ33のフィルタ係
数を刻々更新する修正学習部34と、適応デジタルフィ
ルタ33の出力と騒音マイク22,19によって検出さ
れた信号との差を取る差算出部30と、後述する評価関
数ルーチンの処理を行う収束係数設定部42を含んで構
成している。なお、アンプ部、A/D変換部などは省略
して図示している。
【0026】図2のシステム同定部31の構成を簡単に
説明する。M系列ランダムノイズで構成される入力信号
Xnをスピーカ16から放出させ、参照騒音マイク2
2、残留騒音マイク19から騒音信号を検出する。差算
出部30は例えば入力信号Xnが適応デジタルフィルタ
33を経た信号と、残留騒音マイク19からの騒音信号
との差を取る。この差信号をシステム同定処理では誤差
信号enとして扱う。修正学習部34は残留騒音信号e
nのパワーが最小になるように適応デジタルフィルタ3
3のフィルタ係数Wnを逐次更新していくので、残留騒
音信号enが0になるように適応デジタルフィルタ33
のフィルタ係数Wnを決定することは、スピーカ16と
残留騒音マイク19間の電気音響特性Bを適応デジタル
フィルタ33上に再現することと同じになる。同様にし
て、スピーカ16と参照騒音マイク22との間の電気音
響特性Cも同定する。修正学習同定法は、下記数1,数
2に示す数式で演算されるアルゴリズムである。
説明する。M系列ランダムノイズで構成される入力信号
Xnをスピーカ16から放出させ、参照騒音マイク2
2、残留騒音マイク19から騒音信号を検出する。差算
出部30は例えば入力信号Xnが適応デジタルフィルタ
33を経た信号と、残留騒音マイク19からの騒音信号
との差を取る。この差信号をシステム同定処理では誤差
信号enとして扱う。修正学習部34は残留騒音信号e
nのパワーが最小になるように適応デジタルフィルタ3
3のフィルタ係数Wnを逐次更新していくので、残留騒
音信号enが0になるように適応デジタルフィルタ33
のフィルタ係数Wnを決定することは、スピーカ16と
残留騒音マイク19間の電気音響特性Bを適応デジタル
フィルタ33上に再現することと同じになる。同様にし
て、スピーカ16と参照騒音マイク22との間の電気音
響特性Cも同定する。修正学習同定法は、下記数1,数
2に示す数式で演算されるアルゴリズムである。
【0027】
【数1】
【0028】
【数2】
【0029】但し、 Wn:適応フィルタ係数(W[0],W[1],…,W
[L]) Xn:入力信号(X[n],X[n−1],…,X[n
−L]) en:誤差信号 n:離散時間 a,μ:収束係数(但し、実施例ではaは0.5に固定
して定数として取り扱っている) L:フィルタ次数 σn2:フィルタ入力の平方和(図2に示す構成では入
力信号Xnの平均パワーを示す。実際の適用では平均パ
ワーが利用しやすいためにこのような方法をとってい
る。) である。なお、修正学習同定法、LMS法については、
アダプティブフィルタの基礎(その2)、日本音響学会
誌45巻9号(1989)に詳しい説明がある。
[L]) Xn:入力信号(X[n],X[n−1],…,X[n
−L]) en:誤差信号 n:離散時間 a,μ:収束係数(但し、実施例ではaは0.5に固定
して定数として取り扱っている) L:フィルタ次数 σn2:フィルタ入力の平方和(図2に示す構成では入
力信号Xnの平均パワーを示す。実際の適用では平均パ
ワーが利用しやすいためにこのような方法をとってい
る。) である。なお、修正学習同定法、LMS法については、
アダプティブフィルタの基礎(その2)、日本音響学会
誌45巻9号(1989)に詳しい説明がある。
【0030】図3はANC処理時においてANCコント
ローラ23内にソフト的に構成されるANC処理部37
の構成を示すブロック図である。ANC処理部37は、
加算器70と、制御音となる逆位相波形の生成を行う適
応デジタルフィルタ38と、LMS制御部39と、参照
騒音マイク22とラウドスピーカ16間の補償フィルタ
40と、残留騒音マイク19とラウドスピーカ16間の
補償フィルタ41と、後述する評価関数ルーチンの処理
を行う収束係数設定部42を含んで構成されている。シ
ステム同定によって決定した電気音響特性Bが補償フィ
ルタ40の固定フィルタ値となり、電気音響特性Cが補
償フィルタ41の固定フィルタ値となる。参照騒音マイ
クから検出された騒音信号は加算器70に加えられる。
加算器70には補償フィルタ40からの出力信号が加え
られており、加算器70はこれら2つの信号を加算して
参照騒音信号Xnとする。その参照騒音信号Xnは補償
フィルタ41、適応デジタルフィルタ38に出力され
る。適応デジタルフィルタ38の出力信号Ynがスピー
カの駆動信号となる。なお、LMS制御部39はスピー
カから出された相殺音が包囲型エンジンの騒音を低減す
るように、上記参照騒音信号Xnと残留騒音マイク19
からの残留騒音信号enに基づいて残留騒音信号enが
最小となるように適応デジタルフィルタ38のフィルタ
係数を更新する。LMS法は、下記数3に示す数式で演
算されるアルゴリズムである。
ローラ23内にソフト的に構成されるANC処理部37
の構成を示すブロック図である。ANC処理部37は、
加算器70と、制御音となる逆位相波形の生成を行う適
応デジタルフィルタ38と、LMS制御部39と、参照
騒音マイク22とラウドスピーカ16間の補償フィルタ
40と、残留騒音マイク19とラウドスピーカ16間の
補償フィルタ41と、後述する評価関数ルーチンの処理
を行う収束係数設定部42を含んで構成されている。シ
ステム同定によって決定した電気音響特性Bが補償フィ
ルタ40の固定フィルタ値となり、電気音響特性Cが補
償フィルタ41の固定フィルタ値となる。参照騒音マイ
クから検出された騒音信号は加算器70に加えられる。
加算器70には補償フィルタ40からの出力信号が加え
られており、加算器70はこれら2つの信号を加算して
参照騒音信号Xnとする。その参照騒音信号Xnは補償
フィルタ41、適応デジタルフィルタ38に出力され
る。適応デジタルフィルタ38の出力信号Ynがスピー
カの駆動信号となる。なお、LMS制御部39はスピー
カから出された相殺音が包囲型エンジンの騒音を低減す
るように、上記参照騒音信号Xnと残留騒音マイク19
からの残留騒音信号enに基づいて残留騒音信号enが
最小となるように適応デジタルフィルタ38のフィルタ
係数を更新する。LMS法は、下記数3に示す数式で演
算されるアルゴリズムである。
【0031】
【数3】
【0032】上記包囲型エンジンの騒音低減装置の作用
について図1〜図3および以下に示すフローチャートに
基づいて説明する。まず、図4に示す基本的フローチャ
ートについて、ステップSP1において修正学習法に基
づくシステム同定部31によりシステム同定を行い、ス
テップSP2においてLMS法に基づくANC処理部3
7により実際の音を消すANC処理を行う。
について図1〜図3および以下に示すフローチャートに
基づいて説明する。まず、図4に示す基本的フローチャ
ートについて、ステップSP1において修正学習法に基
づくシステム同定部31によりシステム同定を行い、ス
テップSP2においてLMS法に基づくANC処理部3
7により実際の音を消すANC処理を行う。
【0033】図5は図4におけるステップSP1に示す
システム同定処理を説明するためのフローチャートであ
り、まず、ステップSP1aにおいてANCコントロー
ラ23内にソフト的にシステム同定部31を生成(初期
設定)し、ステップSP1bにおいて白色ノイズ生成部
32でM系列ランダムノイズ発生の為の演算を行うこと
によりM系列ランダムノイズをラウドスピーカ16から
発生させ、ステップSP1cにおいて図2における電気
音響特性Cに対応するフィルタ値を修正学習同定法によ
り求め、ステップSP1dにおいて<C>フィルタが収
束したか否かを判別し、収束していないと判別した場合
はステップSP1bのM系列ランダムノイズを発生させ
ることを続け、収束していると判別された場合はステッ
プSP1eへ進む。
システム同定処理を説明するためのフローチャートであ
り、まず、ステップSP1aにおいてANCコントロー
ラ23内にソフト的にシステム同定部31を生成(初期
設定)し、ステップSP1bにおいて白色ノイズ生成部
32でM系列ランダムノイズ発生の為の演算を行うこと
によりM系列ランダムノイズをラウドスピーカ16から
発生させ、ステップSP1cにおいて図2における電気
音響特性Cに対応するフィルタ値を修正学習同定法によ
り求め、ステップSP1dにおいて<C>フィルタが収
束したか否かを判別し、収束していないと判別した場合
はステップSP1bのM系列ランダムノイズを発生させ
ることを続け、収束していると判別された場合はステッ
プSP1eへ進む。
【0034】ステップSP1eでもM系列ランダムノイ
ズをラウドスピーカ16から発生させ、ステップSP1
fにおいて図2における電気音響特性Bに対応するフィ
ルタ値を修正学習同定法により求め、ステップSP1g
において<B>フィルタが収束したか否かを判別し、収
束していないと判別した場合はステップSP1eのM系
列ランダムノイズを発生させることを続け、収束してい
ると判別された場合はシステム同定処理を終了して、A
NC処理へ移行する。なお、ステップSP1cおよびス
テップSP1dにおいて修正学習同定法を採用するの
は、LMS法に比べて修正学習同定法が収束が速く、シ
ステム同定処理を短時間で行えるからである。また、図
5に示すフローチャートにおいて<C>フィルタを収束
させてから、<B>フィルタを収束させる方法を採用し
ているが、処理速度の速いプロセッサを使用すれば、同
じM系列ランダムノイズで<C>フィルタ、<B>フィ
ルタをともに収束演算することも可能である。
ズをラウドスピーカ16から発生させ、ステップSP1
fにおいて図2における電気音響特性Bに対応するフィ
ルタ値を修正学習同定法により求め、ステップSP1g
において<B>フィルタが収束したか否かを判別し、収
束していないと判別した場合はステップSP1eのM系
列ランダムノイズを発生させることを続け、収束してい
ると判別された場合はシステム同定処理を終了して、A
NC処理へ移行する。なお、ステップSP1cおよびス
テップSP1dにおいて修正学習同定法を採用するの
は、LMS法に比べて修正学習同定法が収束が速く、シ
ステム同定処理を短時間で行えるからである。また、図
5に示すフローチャートにおいて<C>フィルタを収束
させてから、<B>フィルタを収束させる方法を採用し
ているが、処理速度の速いプロセッサを使用すれば、同
じM系列ランダムノイズで<C>フィルタ、<B>フィ
ルタをともに収束演算することも可能である。
【0035】図6は図4におけるステップSP2に示す
ANC処理の詳細を説明するためのフローチャートであ
り、まず、ステップSP2aにおいてANCコントロー
ラ23内にソフト的にANC処理部37を生成(初期設
定)し、ステップSP2bにおいて参照騒音マイク22
から参照信号Xn、残留騒音マイク19から残留騒音信
号enを入力し、ステップSP2cにおいてシステム同
定処理により得られたフィルタ値Cを固定フィルタ値と
してLMS法によって補償フィルタ<C>の演算を行
い、ステップSP2dにおいてシステム同定処理により
得られたフィルタ値Bを固定フィルタ値としてLMS法
によって補償フィルタ<B>の演算を行い、ステップS
P2eにおいてLMS法に基づいて適応フィルタ係数W
を演算し、ステップSP2fにおいてLMS法に基づい
て適応フィルタのフィルタ係数を最適値に補正し、ステ
ップSP2gにおいてラウドスピーカ16から相殺音を
発生させてステップSP2bに戻る。なお、ステップS
P2eにおいてLMS法を採用するのは、修正学習同定
法に比べてLMS法が演算が簡単であり、適応フィルタ
の次数を拡大でき、騒音低減性能を向上させることがで
きるからである。
ANC処理の詳細を説明するためのフローチャートであ
り、まず、ステップSP2aにおいてANCコントロー
ラ23内にソフト的にANC処理部37を生成(初期設
定)し、ステップSP2bにおいて参照騒音マイク22
から参照信号Xn、残留騒音マイク19から残留騒音信
号enを入力し、ステップSP2cにおいてシステム同
定処理により得られたフィルタ値Cを固定フィルタ値と
してLMS法によって補償フィルタ<C>の演算を行
い、ステップSP2dにおいてシステム同定処理により
得られたフィルタ値Bを固定フィルタ値としてLMS法
によって補償フィルタ<B>の演算を行い、ステップS
P2eにおいてLMS法に基づいて適応フィルタ係数W
を演算し、ステップSP2fにおいてLMS法に基づい
て適応フィルタのフィルタ係数を最適値に補正し、ステ
ップSP2gにおいてラウドスピーカ16から相殺音を
発生させてステップSP2bに戻る。なお、ステップS
P2eにおいてLMS法を採用するのは、修正学習同定
法に比べてLMS法が演算が簡単であり、適応フィルタ
の次数を拡大でき、騒音低減性能を向上させることがで
きるからである。
【0036】図7はシステム同定処理におけるフィルタ
係数B,フィルタ係数Cの演算およびANC処理におけ
る補償フィルタ係数B,補償フィルタ係数C,適応フィ
ルタ係数Wの演算において行われる評価関数ルーチンを
示す図である。まず、ステップSP1において修正学習
同定法、あるいはLMS法によるフィルタ係数の演算を
行い、ステップSP2において1回のループにおけるフ
ィルタ係数の2乗総和S(n)、即ち、 S(n)=W1 2+W2 2+……+Wn-1 2 +Wn 2 を算出し、ステップSP3において前回のループで求め
られている2乗総和S’(n)との偏差 β=S(n)−S’(n) を算出し、ステップSP4において偏差βと基準値とを
比較することにより、偏差βの評価を行い、ステップS
P5において収束係数の切換が必要であるか否かを判別
し、収束係数の切換が必要でないと判別された場合には
前回のループで使用した収束係数をそのまま使用して評
価処理を終わる。
係数B,フィルタ係数Cの演算およびANC処理におけ
る補償フィルタ係数B,補償フィルタ係数C,適応フィ
ルタ係数Wの演算において行われる評価関数ルーチンを
示す図である。まず、ステップSP1において修正学習
同定法、あるいはLMS法によるフィルタ係数の演算を
行い、ステップSP2において1回のループにおけるフ
ィルタ係数の2乗総和S(n)、即ち、 S(n)=W1 2+W2 2+……+Wn-1 2 +Wn 2 を算出し、ステップSP3において前回のループで求め
られている2乗総和S’(n)との偏差 β=S(n)−S’(n) を算出し、ステップSP4において偏差βと基準値とを
比較することにより、偏差βの評価を行い、ステップS
P5において収束係数の切換が必要であるか否かを判別
し、収束係数の切換が必要でないと判別された場合には
前回のループで使用した収束係数をそのまま使用して評
価処理を終わる。
【0037】一方、ステップSP5において収束係数の
切換が必要であると判別された場合は、ステップSP6
において前記評価に基づいて切換用の収束係数を適宜切
り換えて、前回のループの収束係数と値の異なる収束係
数を設定して評価ルーチン処理を終わる。図7における
収束係数切換処理について図8〜図11に基づいてさら
に説明する。図8はデジタルフィルタの各タップにおけ
るウェイト値を示す図であり、横軸にデジタルフィルタ
のタップ数、縦軸にデジタルフィルタのウェイト値を取
ってある。図8に示すようにウェイト値はプラス、マイ
ナスの両方の値を取る。ある時点での各タップにおける
ウェイト値が図8のようになっていたとすると、適応制
御の最初の段階では各タップのウェイト値は大きくばら
つく(振れ幅Dで示す)が、適応制御の最終の段階では
各タップのウェイト値はほとんど変化しない状態(振れ
幅dで示す)になる。
切換が必要であると判別された場合は、ステップSP6
において前記評価に基づいて切換用の収束係数を適宜切
り換えて、前回のループの収束係数と値の異なる収束係
数を設定して評価ルーチン処理を終わる。図7における
収束係数切換処理について図8〜図11に基づいてさら
に説明する。図8はデジタルフィルタの各タップにおけ
るウェイト値を示す図であり、横軸にデジタルフィルタ
のタップ数、縦軸にデジタルフィルタのウェイト値を取
ってある。図8に示すようにウェイト値はプラス、マイ
ナスの両方の値を取る。ある時点での各タップにおける
ウェイト値が図8のようになっていたとすると、適応制
御の最初の段階では各タップのウェイト値は大きくばら
つく(振れ幅Dで示す)が、適応制御の最終の段階では
各タップのウェイト値はほとんど変化しない状態(振れ
幅dで示す)になる。
【0038】この収束状態では図9に示すようにデジタ
ルフィルタのフィルタ係数の総和ΣWはある一定値pに
なる。ところが、ウェイト値はプラス、マイナスの値を
取り得るので、収束の過程において図9に実線60で示
すように収束値pを中心として上下に値が振れることに
なる。また、フィルタ係数の総和を求めるときに、減算
を行わなければならないので計算に時間がかかり、演算
能力の低いCPUを採用した場合には制御の追従性、精
度が低下することになる。そこで、デジタルフィルタの
フィルタ係数の2乗値を考えると、図10に示すように
各フィルタ係数は全てプラスの値になり、図11に示す
ようにフィルタ係数の2乗総和も収束値qの上下に振れ
ることなく収束することになる。このように、フィルタ
係数の2乗総和を取ることにより、単にフィルタ係数の
総和を取るよりも収束を速めることができるとともに、
総和の計算において減算を行わなくてもよいので計算に
要する時間を短縮することができる。
ルフィルタのフィルタ係数の総和ΣWはある一定値pに
なる。ところが、ウェイト値はプラス、マイナスの値を
取り得るので、収束の過程において図9に実線60で示
すように収束値pを中心として上下に値が振れることに
なる。また、フィルタ係数の総和を求めるときに、減算
を行わなければならないので計算に時間がかかり、演算
能力の低いCPUを採用した場合には制御の追従性、精
度が低下することになる。そこで、デジタルフィルタの
フィルタ係数の2乗値を考えると、図10に示すように
各フィルタ係数は全てプラスの値になり、図11に示す
ようにフィルタ係数の2乗総和も収束値qの上下に振れ
ることなく収束することになる。このように、フィルタ
係数の2乗総和を取ることにより、単にフィルタ係数の
総和を取るよりも収束を速めることができるとともに、
総和の計算において減算を行わなくてもよいので計算に
要する時間を短縮することができる。
【0039】また、ある時点におけるデジタルフィルタ
のフィルタ係数の2乗総和S(n)と前のループのデジ
タルフィルタのフィルタ係数の2乗総和S’(n)の偏
差βを取り、その大きさを調べることにより現在の収束
状態を知ることができる。よって、偏差βが大きければ
収束係数を大きくとって収束を早め、偏差βが所定範囲
であれば収束係数を小さくとって最適値を探索すれば、
LMSアルゴリズムにおいて収束に時間がかかる問題を
解決することができる。なお、差の算出において、βの
ばらつきを押さえて積分効果を得るために、図12の評
価関数ルーチンに示すように複数ループの総和、例え
ば、フィルタ次数kの整数i倍の周期にわたる積和総和
Sk(n)(数4および図12のステップSP2におい
て示す)
のフィルタ係数の2乗総和S(n)と前のループのデジ
タルフィルタのフィルタ係数の2乗総和S’(n)の偏
差βを取り、その大きさを調べることにより現在の収束
状態を知ることができる。よって、偏差βが大きければ
収束係数を大きくとって収束を早め、偏差βが所定範囲
であれば収束係数を小さくとって最適値を探索すれば、
LMSアルゴリズムにおいて収束に時間がかかる問題を
解決することができる。なお、差の算出において、βの
ばらつきを押さえて積分効果を得るために、図12の評
価関数ルーチンに示すように複数ループの総和、例え
ば、フィルタ次数kの整数i倍の周期にわたる積和総和
Sk(n)(数4および図12のステップSP2におい
て示す)
【0040】
【数4】
【0041】と前回のループにおける総和Sk’(n)
との差β’、即ち、 β’=Sk(n)−Sk’(n) に基づいて収束係数を設定する方法も採用することがで
きる。フィルタ次数kの整数i倍とは、例えば、フィル
タの段数が50ならば、50×i(1,2,3,4,
…,n)であり、50,100,150,200,…の
ループの総和を取ることを意味する。このようにフィル
タ次数kの整数i倍を取ることにより実験的に収束性が
良くなることを確認している。なお、この理由について
は以下のように予想される。即ち、適応フィルタはFI
Rデジタルフィルタを基本としている。FIRデジタル
フィルタは入力信号の履歴をとり、それをシフトしなが
ら、フィルタ係数とたたみ込み積分をしていく。この入
力信号の履歴に注目すれば、フィルタ次数の整数倍をと
った時に周期信号に対してはその整数倍の総和でちょう
ど信号のゼロクロス点になり、周期信号においてはその
周期の整数倍が全体の履歴の中に入ることに起因すると
思われる。
との差β’、即ち、 β’=Sk(n)−Sk’(n) に基づいて収束係数を設定する方法も採用することがで
きる。フィルタ次数kの整数i倍とは、例えば、フィル
タの段数が50ならば、50×i(1,2,3,4,
…,n)であり、50,100,150,200,…の
ループの総和を取ることを意味する。このようにフィル
タ次数kの整数i倍を取ることにより実験的に収束性が
良くなることを確認している。なお、この理由について
は以下のように予想される。即ち、適応フィルタはFI
Rデジタルフィルタを基本としている。FIRデジタル
フィルタは入力信号の履歴をとり、それをシフトしなが
ら、フィルタ係数とたたみ込み積分をしていく。この入
力信号の履歴に注目すれば、フィルタ次数の整数倍をと
った時に周期信号に対してはその整数倍の総和でちょう
ど信号のゼロクロス点になり、周期信号においてはその
周期の整数倍が全体の履歴の中に入ることに起因すると
思われる。
【0042】図13はフィルタ係数B,フィルタ係数
C,適応フィルタ係数WをLMS法によって求める場合
に、収束係数を図7に示す評価関数ルーチンにより設定
する収束係数設定部42の構成を示す図である。収束係
数設定部42はデジタルフィルタ部38のフィルタ係数
の2乗総和を求める2乗総和算出部43と、算出された
2乗総和を保持する保持部44と、2乗総和の差を算出
する差算出部45と、基準値が記憶された基準値記憶部
46と、差算出部45が算出した2乗総和の差と基準値
に基づいて収束係数を決定する収束係数決定部47と、
所定制御信号により、デジタルフィルタ部38のフィル
タ係数の値を抽出して2乗総和算出部43が2乗総和を
算出するように指令を送る収束係数制御部48とを有し
ている。
C,適応フィルタ係数WをLMS法によって求める場合
に、収束係数を図7に示す評価関数ルーチンにより設定
する収束係数設定部42の構成を示す図である。収束係
数設定部42はデジタルフィルタ部38のフィルタ係数
の2乗総和を求める2乗総和算出部43と、算出された
2乗総和を保持する保持部44と、2乗総和の差を算出
する差算出部45と、基準値が記憶された基準値記憶部
46と、差算出部45が算出した2乗総和の差と基準値
に基づいて収束係数を決定する収束係数決定部47と、
所定制御信号により、デジタルフィルタ部38のフィル
タ係数の値を抽出して2乗総和算出部43が2乗総和を
算出するように指令を送る収束係数制御部48とを有し
ている。
【0043】収束係数設定部42は1回目のループにお
いて、2乗総和算出部43が2乗総和を算出し、保持部
44にその値を保持し、2回目のループにおいて差算出
部45が差、即ち、β=S(n)−S’(n)を算出
し、収束係数決定部47がその差βに基づいて、収束係
数(数1〜数3におけるa、μに相当)を収束しやすい
値に決定して、LMS法によって基づいて適応制御を行
う。なお、図12に示す積分効果を持たせる評価関数ル
ーチンを採用する場合は、図13において2乗総和算出
部43、収束係数制御部48を2乗総和をタップ段数k
の整数i倍のループにおいて累積加算していくような積
和加算部、収束係数制御部にそれぞれ変更すればよい。
いて、2乗総和算出部43が2乗総和を算出し、保持部
44にその値を保持し、2回目のループにおいて差算出
部45が差、即ち、β=S(n)−S’(n)を算出
し、収束係数決定部47がその差βに基づいて、収束係
数(数1〜数3におけるa、μに相当)を収束しやすい
値に決定して、LMS法によって基づいて適応制御を行
う。なお、図12に示す積分効果を持たせる評価関数ル
ーチンを採用する場合は、図13において2乗総和算出
部43、収束係数制御部48を2乗総和をタップ段数k
の整数i倍のループにおいて累積加算していくような積
和加算部、収束係数制御部にそれぞれ変更すればよい。
【0044】さらに、本実施例の包囲型エンジンのAN
C処理について図1を参照しつつ、説明する。エンジン
が始動すると、ラジエータファン11も回転して図1に
おいて符号Mで示す冷却風が発生する。また参照騒音マ
イク22からエンジン音、マフラ透過騒音、ファンの風
切り音などを含んだ参照騒音信号を得るとともに、残留
騒音マイク19から残留騒音信号を入力する。そして、
ラウドスピーカ16から相殺音を発生させて、エンジン
音、マフラ透過騒音、ファンの風切り音を含んだ全ての
騒音をダクト13において低減させる。ここで、図1に
示すように遮蔽壁14を設け、指向性のラウドスピーカ
16を採用し、ラウドスピーカ16からの音が参照騒音
マイク22に入りにくいように構成しているので、補償
フィルタ40の演算量を極めて少なくすること、あるい
は省略することができ、消音における適応速度、および
精度を高めることができる。
C処理について図1を参照しつつ、説明する。エンジン
が始動すると、ラジエータファン11も回転して図1に
おいて符号Mで示す冷却風が発生する。また参照騒音マ
イク22からエンジン音、マフラ透過騒音、ファンの風
切り音などを含んだ参照騒音信号を得るとともに、残留
騒音マイク19から残留騒音信号を入力する。そして、
ラウドスピーカ16から相殺音を発生させて、エンジン
音、マフラ透過騒音、ファンの風切り音を含んだ全ての
騒音をダクト13において低減させる。ここで、図1に
示すように遮蔽壁14を設け、指向性のラウドスピーカ
16を採用し、ラウドスピーカ16からの音が参照騒音
マイク22に入りにくいように構成しているので、補償
フィルタ40の演算量を極めて少なくすること、あるい
は省略することができ、消音における適応速度、および
精度を高めることができる。
【0045】また、参照騒音マイク22を冷却風の流れ
において円筒状マフラ12、ラジエータファン6より下
流側に位置させているので、エンジン騒音のみならず、
マフラ透過騒音、ラジエータファン11の風切り音をも
検出でき、マフラ透過騒音、ラジエータファン11の風
切り音もラウドスピーカ16で消音することができる。
さらに、円筒状マフラ12がラジエータファン11の下
流側で、吸い出し風放出面に対向する位置に設けられて
いるので、円筒状マフラ12の上下側面を冷却風が流
れ、マフラを冷却することができる。このマフラの冷却
によりマフラ透過騒音の周波数変化幅が小さくなり、A
NC制御において消音しやすくなる利点がある。
において円筒状マフラ12、ラジエータファン6より下
流側に位置させているので、エンジン騒音のみならず、
マフラ透過騒音、ラジエータファン11の風切り音をも
検出でき、マフラ透過騒音、ラジエータファン11の風
切り音もラウドスピーカ16で消音することができる。
さらに、円筒状マフラ12がラジエータファン11の下
流側で、吸い出し風放出面に対向する位置に設けられて
いるので、円筒状マフラ12の上下側面を冷却風が流
れ、マフラを冷却することができる。このマフラの冷却
によりマフラ透過騒音の周波数変化幅が小さくなり、A
NC制御において消音しやすくなる利点がある。
【0046】さらに、マフラ12をエンジン発電室7に
設けず、上昇通路8aに設けたことにより、エンジン発
電室7の温度上昇を抑制することができる。また、エン
ジン発電室7内に収容されたエンジン3、発電機4、ラ
ジエータファン11は2重の防音壁によって包囲されて
いることになるので、騒音が外部に漏れるのを低減する
ことができるとともに、騒音が漏れやすい排出口10に
おける騒音をほぼ完全にANCにより消音することがで
きる。また、排出口10からの漏れる騒音を消音するダ
クト13が防音ケース2の上壁2a上に設けられている
ので、エンジン発電機の幅方向をコンパクトにできると
いう利点がある。
設けず、上昇通路8aに設けたことにより、エンジン発
電室7の温度上昇を抑制することができる。また、エン
ジン発電室7内に収容されたエンジン3、発電機4、ラ
ジエータファン11は2重の防音壁によって包囲されて
いることになるので、騒音が外部に漏れるのを低減する
ことができるとともに、騒音が漏れやすい排出口10に
おける騒音をほぼ完全にANCにより消音することがで
きる。また、排出口10からの漏れる騒音を消音するダ
クト13が防音ケース2の上壁2a上に設けられている
ので、エンジン発電機の幅方向をコンパクトにできると
いう利点がある。
【0047】
【実施形態2】図14はこの発明の第2実施例を示す図
であり、図14(A)は包囲型エンジン発電機の騒音低
減装置の構成を示す概略縦断面図、図14(B)は左側
面図、図14(C)は排風ダクトケースを取り外した状
態の右側面図である。この第4実施例が前記第1実施例
と比べて特徴的な点は、包囲型エンジンの構造を変えた
点にある。この包囲型エンジン発電機51は、直方体形
状の6つの防音壁で構成された防音ケース2の図中右側
にディーゼルエンジン3を配設するとともに、図中左側
にエンジン発電機4を配設してある。また、右側防音壁
2bの略中央位置に排出口10を開口し、左側防音壁2
cの下部位置に吸気口24を開口している。
であり、図14(A)は包囲型エンジン発電機の騒音低
減装置の構成を示す概略縦断面図、図14(B)は左側
面図、図14(C)は排風ダクトケースを取り外した状
態の右側面図である。この第4実施例が前記第1実施例
と比べて特徴的な点は、包囲型エンジンの構造を変えた
点にある。この包囲型エンジン発電機51は、直方体形
状の6つの防音壁で構成された防音ケース2の図中右側
にディーゼルエンジン3を配設するとともに、図中左側
にエンジン発電機4を配設してある。また、右側防音壁
2bの略中央位置に排出口10を開口し、左側防音壁2
cの下部位置に吸気口24を開口している。
【0048】右側防音壁2bには排出口10を上側から
覆うように排風口52を備えた導風板53が取り付けら
れ、さらにその導風板53を収容するように排風ダクト
ケース54が右側防音壁2bに取り付けられている。排
風ダクトケース54の右側上部には、ダクト出口55が
設けられ、そのダクト出口55に所定の排気面積を有す
る金網が張設されている。導風板53内には水平方向に
延びる円筒状マフラ12が設けられており、エンジン3
の吸気ポートとマフラ12とを第1排気管20aにより
連通するとともに、マフラ12を経た排気ガスは第2排
気管20bにより排風ダクトケース34側面から外部へ
放出されるようになっている。なお、吸気口24にも所
定の排気面積を有する金網が張設されている。
覆うように排風口52を備えた導風板53が取り付けら
れ、さらにその導風板53を収容するように排風ダクト
ケース54が右側防音壁2bに取り付けられている。排
風ダクトケース54の右側上部には、ダクト出口55が
設けられ、そのダクト出口55に所定の排気面積を有す
る金網が張設されている。導風板53内には水平方向に
延びる円筒状マフラ12が設けられており、エンジン3
の吸気ポートとマフラ12とを第1排気管20aにより
連通するとともに、マフラ12を経た排気ガスは第2排
気管20bにより排風ダクトケース34側面から外部へ
放出されるようになっている。なお、吸気口24にも所
定の排気面積を有する金網が張設されている。
【0049】ラジエータ6は排出口10に臨ませて配設
されており、ラジエータ6にはファンベルトによりクラ
ンク軸と連動駆動されるラジエータファン11が取り付
けられている。このラジエータファン11は防音ケース
2内の空気を吸い出す形のファンとなっている。また、
エンジン3の上方には吸気管に連通するエアクリーナ2
7を設けている。この実施例に係る包囲型エンジン発電
機51は、ダクト出口55からの騒音を低減する排気側
騒音低減装置を備えている。排気側騒音低減装置は、円
筒状マフラ12より下流側で、導風板53に囲まれた空
間である排気導風室56内に設けられた参照騒音マイク
22と、排風ダクトケース54内で防音壁2bの上部位
置に設けられたラウドスピーカ16と、ダクト出口55
上側の端部位置に設けられた残留騒音マイク19と、A
NCコントローラ(図示せず)とから構成されている。
されており、ラジエータ6にはファンベルトによりクラ
ンク軸と連動駆動されるラジエータファン11が取り付
けられている。このラジエータファン11は防音ケース
2内の空気を吸い出す形のファンとなっている。また、
エンジン3の上方には吸気管に連通するエアクリーナ2
7を設けている。この実施例に係る包囲型エンジン発電
機51は、ダクト出口55からの騒音を低減する排気側
騒音低減装置を備えている。排気側騒音低減装置は、円
筒状マフラ12より下流側で、導風板53に囲まれた空
間である排気導風室56内に設けられた参照騒音マイク
22と、排風ダクトケース54内で防音壁2bの上部位
置に設けられたラウドスピーカ16と、ダクト出口55
上側の端部位置に設けられた残留騒音マイク19と、A
NCコントローラ(図示せず)とから構成されている。
【0050】なお、エンジン3と発電機4は防音ケース
2の底壁2dの所定箇所に配設された防振ゴム57を介
して防音ケース2内に収容されているので、エンジン3
および発電機4の振動が防音ケース2に伝わることが軽
減されている。また、防音ケース2内左上部の吸気口2
4を塞がない位置には燃料タンク25が配設され、防音
ケース上壁2aに設けられた燃料供給口26から燃料を
供給できるようになっている。上記構成のエンジン発電
機の騒音低減装置の作用について説明する。前記第1実
施例と同じようにしてシステム同定処理を行い、補償フ
ィルタ<C>、補償フィルタ<B>を同定した後、実際
のANC処理が行われる。エンジン発電機51のエンジ
ン3が運転され、発電が開始されると、エンジンのクラ
ンク軸に連動するラジエータファン11が駆動して吸気
口24から外気が吸入される。吸入された外気は防音ケ
ース2を流れ、発電機4およびエンジン3を冷却した
後、排風ダクトケース54内の排気導風室56、排気上
昇風路58を流れ、ダクト出口55から排風される(図
中矢印M参照)。なお、この換気風の流れる路が通風部
21を構成する。
2の底壁2dの所定箇所に配設された防振ゴム57を介
して防音ケース2内に収容されているので、エンジン3
および発電機4の振動が防音ケース2に伝わることが軽
減されている。また、防音ケース2内左上部の吸気口2
4を塞がない位置には燃料タンク25が配設され、防音
ケース上壁2aに設けられた燃料供給口26から燃料を
供給できるようになっている。上記構成のエンジン発電
機の騒音低減装置の作用について説明する。前記第1実
施例と同じようにしてシステム同定処理を行い、補償フ
ィルタ<C>、補償フィルタ<B>を同定した後、実際
のANC処理が行われる。エンジン発電機51のエンジ
ン3が運転され、発電が開始されると、エンジンのクラ
ンク軸に連動するラジエータファン11が駆動して吸気
口24から外気が吸入される。吸入された外気は防音ケ
ース2を流れ、発電機4およびエンジン3を冷却した
後、排風ダクトケース54内の排気導風室56、排気上
昇風路58を流れ、ダクト出口55から排風される(図
中矢印M参照)。なお、この換気風の流れる路が通風部
21を構成する。
【0051】エンジン3の運転が始まると、排気ANC
コントローラ23は参照騒音マイクより、エンジン音、
ファン風切り音、マフラ透過騒音が混在された騒音を排
気導風室56において検出し、残留騒音マイク19は残
留騒音を検出して、ANCコントローラが参照騒音信
号、残留騒音信号に基づいてダクト出口55の騒音が最
小になるように、ラウドスピーカ16を駆動して相殺音
を発生させる。上記システム同定処理、ANC処理にお
いて、導風板53がラウドスピーカ16と参照騒音マイ
ク22とを電気音響的に隔離しているので、必要に応じ
てシステム同定時のハウリング補正、ANC処理時の補
償フィルタ<B>の演算を省略することができ、システ
ム同定の簡素化、騒音低減効果を向上させることができ
る。
コントローラ23は参照騒音マイクより、エンジン音、
ファン風切り音、マフラ透過騒音が混在された騒音を排
気導風室56において検出し、残留騒音マイク19は残
留騒音を検出して、ANCコントローラが参照騒音信
号、残留騒音信号に基づいてダクト出口55の騒音が最
小になるように、ラウドスピーカ16を駆動して相殺音
を発生させる。上記システム同定処理、ANC処理にお
いて、導風板53がラウドスピーカ16と参照騒音マイ
ク22とを電気音響的に隔離しているので、必要に応じ
てシステム同定時のハウリング補正、ANC処理時の補
償フィルタ<B>の演算を省略することができ、システ
ム同定の簡素化、騒音低減効果を向上させることができ
る。
【0052】また、マフラ12がラジエータファン11
より下流側でラジエータファン11と対向して設けら
れ、防音ケース2内に設けられていない構成となってい
るので、ラウドスピーカ16の相殺音でマフラ透過騒音
も消音できるとともに、マフラ12の冷却、マフラ12
の熱による防音ケース2内の温度上昇を抑制することが
できる。さらに、冷却風に乗って排出口10から漏れる
騒音を消音するダクトは、防音ケース2の側壁に形成さ
れているので、エンジン発電機の高さをコンパクトにす
ることができる。
より下流側でラジエータファン11と対向して設けら
れ、防音ケース2内に設けられていない構成となってい
るので、ラウドスピーカ16の相殺音でマフラ透過騒音
も消音できるとともに、マフラ12の冷却、マフラ12
の熱による防音ケース2内の温度上昇を抑制することが
できる。さらに、冷却風に乗って排出口10から漏れる
騒音を消音するダクトは、防音ケース2の側壁に形成さ
れているので、エンジン発電機の高さをコンパクトにす
ることができる。
【0053】
【実施形態3】図15,図16はそれぞれこの発明の第
3実施形態を説明するための図である。この第3実施形
態が前記第1実施形態と異なる点は図7の評価関数ルー
チンを図15に示す評価関数ルーチンに代えるととも
に、包囲型エンジンの構成を後述する図19の構成に代
えた点のみである。この実施形態は、収束係数を切り替
える場合に全てのタップのフィルタ係数の総和を取るの
ではなく、一部を代表して収束の程度を調べるようにし
た点を一特徴としている。図15はこの実施形態におけ
るシステム同定処理におけるフィルタ係数B,フィルタ
係数Cの演算およびANC処理における補償フィルタ係
数B,補償フィルタ係数C,適応フィルタ係数Wの演算
において行われる評価関数ルーチンを示す図である。
3実施形態を説明するための図である。この第3実施形
態が前記第1実施形態と異なる点は図7の評価関数ルー
チンを図15に示す評価関数ルーチンに代えるととも
に、包囲型エンジンの構成を後述する図19の構成に代
えた点のみである。この実施形態は、収束係数を切り替
える場合に全てのタップのフィルタ係数の総和を取るの
ではなく、一部を代表して収束の程度を調べるようにし
た点を一特徴としている。図15はこの実施形態におけ
るシステム同定処理におけるフィルタ係数B,フィルタ
係数Cの演算およびANC処理における補償フィルタ係
数B,補償フィルタ係数C,適応フィルタ係数Wの演算
において行われる評価関数ルーチンを示す図である。
【0054】まず、ステップSP1において修正学習同
定法、あるいはLMS法によるフィルタ係数の演算を行
い、ステップSP2において概略収束フラグが「1」で
あるか否かを判別し、概略収束フラブが「1」でないと
判別された場合はステップSP3においてフィルタ係数
が格納されていメモリ上において最大値Wmax、最小値
Wminを検索し、ステップSP4においてWmax,Wmin
の格納アドレスが変化しているかの調査を行い、ステッ
プSP5においてWmax,Wminの格納アドレスが固定化
されたか否かを判別し、Wmax,Wminの格納アドレスが
固定化されたと判別された場合にはステップSP6にお
いて概略収束フラグを「1」に設定して、ステップSP
7に進む。
定法、あるいはLMS法によるフィルタ係数の演算を行
い、ステップSP2において概略収束フラグが「1」で
あるか否かを判別し、概略収束フラブが「1」でないと
判別された場合はステップSP3においてフィルタ係数
が格納されていメモリ上において最大値Wmax、最小値
Wminを検索し、ステップSP4においてWmax,Wmin
の格納アドレスが変化しているかの調査を行い、ステッ
プSP5においてWmax,Wminの格納アドレスが固定化
されたか否かを判別し、Wmax,Wminの格納アドレスが
固定化されたと判別された場合にはステップSP6にお
いて概略収束フラグを「1」に設定して、ステップSP
7に進む。
【0055】一方、ステップSP5においてWmax,Wm
inの格納アドレスが固定化されていないと判別された場
合にはステップSP1に戻って適応アルゴリズムによる
フィルタ演算を行う。また、ステップSP2において概
略収束フラブが「1」であると判別された場合はWma
x,Wminの格納アドレスが固定化されているので、Wma
x,Wminの検索の必要はないので、ステップSP7にジ
ャンプする。ステップSP7においてはWmax,Wminの
2乗和Sf、即ち、 Sf=W2max+W2min を算出し、ステップSP8において前回のループで求め
られている2乗和Sf’との偏差 γ=Sf−Sf’ を算出し、ステップSP9において偏差γと基準値とを
比較することにより、偏差γの評価を行い、ステップS
P10において収束係数の切換が必要であるか否かを判
別し、収束係数の切換が必要でないと判別された場合に
は前回のループで使用した収束係数をそのまま使用して
評価処理を終わる。一方、ステップSP10において収
束係数の切換が必要であると判別された場合は、ステッ
プSP11において前記評価に基づいて切換用の収束係
数を適宜切り換えて、前回のループの収束係数と値の異
なる収束係数を設定して評価ルーチン処理を終わる。
inの格納アドレスが固定化されていないと判別された場
合にはステップSP1に戻って適応アルゴリズムによる
フィルタ演算を行う。また、ステップSP2において概
略収束フラブが「1」であると判別された場合はWma
x,Wminの格納アドレスが固定化されているので、Wma
x,Wminの検索の必要はないので、ステップSP7にジ
ャンプする。ステップSP7においてはWmax,Wminの
2乗和Sf、即ち、 Sf=W2max+W2min を算出し、ステップSP8において前回のループで求め
られている2乗和Sf’との偏差 γ=Sf−Sf’ を算出し、ステップSP9において偏差γと基準値とを
比較することにより、偏差γの評価を行い、ステップS
P10において収束係数の切換が必要であるか否かを判
別し、収束係数の切換が必要でないと判別された場合に
は前回のループで使用した収束係数をそのまま使用して
評価処理を終わる。一方、ステップSP10において収
束係数の切換が必要であると判別された場合は、ステッ
プSP11において前記評価に基づいて切換用の収束係
数を適宜切り換えて、前回のループの収束係数と値の異
なる収束係数を設定して評価ルーチン処理を終わる。
【0056】なお、ステップSP2のフラグの確認を行
うことにより、フィルタ係数が大まかに収束したか否か
が検出できる利点があり、大まかな収束が成立した場
合、即ちWmaxとWminの相互のアドレスがある程度確定
した場合にだけ、以降の検索ルーチン処理(ステップS
P7〜ステップSP11)を行うことができる。また、
フィルタ係数が大まかに収束したか否かの判別は、Wma
x,Wminの格納アドレス位置の検索だけで足りるので、
実質的な評価関数の計算時間の大幅な削減が可能とな
る。
うことにより、フィルタ係数が大まかに収束したか否か
が検出できる利点があり、大まかな収束が成立した場
合、即ちWmaxとWminの相互のアドレスがある程度確定
した場合にだけ、以降の検索ルーチン処理(ステップS
P7〜ステップSP11)を行うことができる。また、
フィルタ係数が大まかに収束したか否かの判別は、Wma
x,Wminの格納アドレス位置の検索だけで足りるので、
実質的な評価関数の計算時間の大幅な削減が可能とな
る。
【0057】図15における収束係数切換処理について
図16に基づいてさらに説明する。図16は図3におけ
る<B>フィルタ40の各タップにおけるウェイト値を
示す図であり、横軸にデジタルフィルタのタップ位置、
縦軸にデジタルフィルタのウェイト値を取ってある。但
し横軸はメモリ上の格納アドレスとなっている。図16
に示すようにウェイト値はプラス、マイナスの両方の値
を取る。ある時点での各タップにおけるウェイト値が図
16のようになっていたとすると、適応制御の最初の段
階では各タップのウェイト値は大きくばらつき、Wmax
のアドレス位置A1もWminのアドレス位置A2も大き
く変化する。この状態では前記第1実施例で説明したよ
うな偏差βを取って収束性を判別してもあまり意味がな
い。そこで、ある程度Wmax,Wminの格納アドレスが固
定化されてから、偏差γを取り、それら偏差γの評価に
より収束係数の切換を行うようにする。
図16に基づいてさらに説明する。図16は図3におけ
る<B>フィルタ40の各タップにおけるウェイト値を
示す図であり、横軸にデジタルフィルタのタップ位置、
縦軸にデジタルフィルタのウェイト値を取ってある。但
し横軸はメモリ上の格納アドレスとなっている。図16
に示すようにウェイト値はプラス、マイナスの両方の値
を取る。ある時点での各タップにおけるウェイト値が図
16のようになっていたとすると、適応制御の最初の段
階では各タップのウェイト値は大きくばらつき、Wmax
のアドレス位置A1もWminのアドレス位置A2も大き
く変化する。この状態では前記第1実施例で説明したよ
うな偏差βを取って収束性を判別してもあまり意味がな
い。そこで、ある程度Wmax,Wminの格納アドレスが固
定化されてから、偏差γを取り、それら偏差γの評価に
より収束係数の切換を行うようにする。
【0058】つまり、この実施形態では、<B>フィル
タ、<C>フィルタ、<W>フィルタの各フィルタがあ
る程度まで収束すると、それぞれのフィルタ係数の形状
がほとんど固定化してしまうことを利用してCPUがフ
ィルタ係数がある程度収束した状態か否かを判別する過
程(図15におけるステップSP1〜ステップSP6の
処理)を設けることにより、無駄な計算時間を減らし
て、評価関数の実質的な計算時間を減らすようにしてい
る。また、全てのフィルタ係数の2乗の和をとる2乗総
和に代えてWmax,Wminの2乗和Sf=W2max+W2min
を評価関数の偏差γの基準としたので計算時間も減らす
ことができる。
タ、<C>フィルタ、<W>フィルタの各フィルタがあ
る程度まで収束すると、それぞれのフィルタ係数の形状
がほとんど固定化してしまうことを利用してCPUがフ
ィルタ係数がある程度収束した状態か否かを判別する過
程(図15におけるステップSP1〜ステップSP6の
処理)を設けることにより、無駄な計算時間を減らし
て、評価関数の実質的な計算時間を減らすようにしてい
る。また、全てのフィルタ係数の2乗の和をとる2乗総
和に代えてWmax,Wminの2乗和Sf=W2max+W2min
を評価関数の偏差γの基準としたので計算時間も減らす
ことができる。
【0059】
【実施形態4】図18はこの発明の第4実施形態におけ
る包囲型エンジン発電機の評価関数ルーチンを示すフロ
ーチャートである。この第4実施形態が前記第3実施形
態と異なる点は図15の評価関数ルーチンを図18に示
す評価関数ルーチンに代えた点のみである。この評価関
数ルーチンの特徴点は、前記図15に示す構成では、W
maxとWminとの2つの値にのみ基づいてフィルタ係数の
形状がほぼ決定したか否かを判別するようにしたが、こ
の第4実施形態ではゼロクロス点領域ごとに最大値、最
小値を求めて、それらの最大値、最小値の格納アドレス
の固定化程度を基準にして、フィルタ係数が一定の形状
に安定したか否かを判別するようにした点にある。図1
8において、図15に示すフローチャートと異なる処理
はステップSP3a、ステップSP4a、ステップSP
5aのみである。
る包囲型エンジン発電機の評価関数ルーチンを示すフロ
ーチャートである。この第4実施形態が前記第3実施形
態と異なる点は図15の評価関数ルーチンを図18に示
す評価関数ルーチンに代えた点のみである。この評価関
数ルーチンの特徴点は、前記図15に示す構成では、W
maxとWminとの2つの値にのみ基づいてフィルタ係数の
形状がほぼ決定したか否かを判別するようにしたが、こ
の第4実施形態ではゼロクロス点領域ごとに最大値、最
小値を求めて、それらの最大値、最小値の格納アドレス
の固定化程度を基準にして、フィルタ係数が一定の形状
に安定したか否かを判別するようにした点にある。図1
8において、図15に示すフローチャートと異なる処理
はステップSP3a、ステップSP4a、ステップSP
5aのみである。
【0060】この第2実施形態の評価関数ルーチンにつ
いて図17を参照しつつさらに説明する。図17は<B
>フィルタにおいて、横軸に格納アドレス、縦軸にフィ
ルタ係数のウェイト値を取ったグラフであり、前述した
ようにこのフィルタ係数の形状は収束の度合いが高まる
と、ほぼ一定の形状となる。ここで、ゼロクロス点Z
1,Z2,Z3,…Znの間の各領域E1,E2,…,
Enにおいては少なくとも1つは最大値あるいは最小値
が決定する。具体的には、領域E1、E3,E5…にお
いては最大値をとり、領域E2、E4,E6…において
は最小値をとる。これらの各領域が有する領域最大値、
領域最小値を検索して、それらの最大値Wmax,最小値
Wminを含む複数の格納アドレスをチェックして、それ
ら複数の格納アドレスが固定化されたか否かを判別する
ことにより、概略収束したか否かを判別するようにして
いる。どれくらいの領域数において格納アドレスをチェ
ックするかは個別の装置において適宜設定すればよい。
この構成であると、前記実施形態に比べて概略収束した
か否かを判別するのに時間がかかるが、概略収束した状
態を検出する精度は高まることになる。フィルタの段数
が少ない場合は、概略収束したか否か判別する時間は短
縮できるので、本実施形態のような構成も騒音低減装置
の構成に応じて利点がある。
いて図17を参照しつつさらに説明する。図17は<B
>フィルタにおいて、横軸に格納アドレス、縦軸にフィ
ルタ係数のウェイト値を取ったグラフであり、前述した
ようにこのフィルタ係数の形状は収束の度合いが高まる
と、ほぼ一定の形状となる。ここで、ゼロクロス点Z
1,Z2,Z3,…Znの間の各領域E1,E2,…,
Enにおいては少なくとも1つは最大値あるいは最小値
が決定する。具体的には、領域E1、E3,E5…にお
いては最大値をとり、領域E2、E4,E6…において
は最小値をとる。これらの各領域が有する領域最大値、
領域最小値を検索して、それらの最大値Wmax,最小値
Wminを含む複数の格納アドレスをチェックして、それ
ら複数の格納アドレスが固定化されたか否かを判別する
ことにより、概略収束したか否かを判別するようにして
いる。どれくらいの領域数において格納アドレスをチェ
ックするかは個別の装置において適宜設定すればよい。
この構成であると、前記実施形態に比べて概略収束した
か否かを判別するのに時間がかかるが、概略収束した状
態を検出する精度は高まることになる。フィルタの段数
が少ない場合は、概略収束したか否か判別する時間は短
縮できるので、本実施形態のような構成も騒音低減装置
の構成に応じて利点がある。
【0061】
【実施形態5】図19は上記第3実施形態、第4実施形
態のANCシステムが適用される包囲型エンジンの具体
的構成を示す図であり、図19(A)は包囲型エンジン
発電機の騒音低減装置の構成を示す概略縦断面図、図1
9(B)はその要部斜視図である。この包囲型エンジン
発電機は、図19に示すように直方体形状の6つの防音
壁で構成された防音ケース2の図中右側にディーゼルエ
ンジン3を配設するとともに、図中左側にエンジン発電
機4を配設してある。また、右側防音壁2bの略中央位
置に排出口10を開口し、左側防音壁2cの下部位置に
吸気口24を開口している。また、防音ケース2の内
壁、後述する排風ダクトケース71、吸風ダクトケース
67、水平ダクト75の内壁には一面に1kHz以上の
高周波音が外部に漏れることを防止する消音材が張り付
けられている。このような消音材としてはグラスウール
などの軽量かつ安価な公知の消音材が使用される。
態のANCシステムが適用される包囲型エンジンの具体
的構成を示す図であり、図19(A)は包囲型エンジン
発電機の騒音低減装置の構成を示す概略縦断面図、図1
9(B)はその要部斜視図である。この包囲型エンジン
発電機は、図19に示すように直方体形状の6つの防音
壁で構成された防音ケース2の図中右側にディーゼルエ
ンジン3を配設するとともに、図中左側にエンジン発電
機4を配設してある。また、右側防音壁2bの略中央位
置に排出口10を開口し、左側防音壁2cの下部位置に
吸気口24を開口している。また、防音ケース2の内
壁、後述する排風ダクトケース71、吸風ダクトケース
67、水平ダクト75の内壁には一面に1kHz以上の
高周波音が外部に漏れることを防止する消音材が張り付
けられている。このような消音材としてはグラスウール
などの軽量かつ安価な公知の消音材が使用される。
【0062】ラジエータ6は防音ケース2内で排出口1
0に臨ませて配設されており、ラジエータ6にはファン
ベルトによりクランク軸と連動駆動される吸い出し型の
ラジエータファン11が取り付けられている。また、右
側防音壁2bの排出口10を上側から覆うように排風口
72を備えた袋状の導風板73を取り付けている。導風
板73は上壁が所定半径の曲面部73aとしたものを採
用している。防音ケース右壁2bには上壁71aに所定
大きさの開口74を有する略長方形椀状の排風ダクトケ
ース71が取り付けられ、その開口74を覆うように水
平ダクト75が排風ダクトケース上壁71aに水平方向
に取り付けられている。排風ダクトケースの下壁71c
と右壁71bをつなぐ角部、水平ダクト75の上壁75
aと右壁75bをつなぐ角部はそれぞれ滑らかな所定半
径の曲面部71d,75cとなっている。水平ダクト7
5のダクト出口35には異物混入防止用の金網76が張
設されている。
0に臨ませて配設されており、ラジエータ6にはファン
ベルトによりクランク軸と連動駆動される吸い出し型の
ラジエータファン11が取り付けられている。また、右
側防音壁2bの排出口10を上側から覆うように排風口
72を備えた袋状の導風板73を取り付けている。導風
板73は上壁が所定半径の曲面部73aとしたものを採
用している。防音ケース右壁2bには上壁71aに所定
大きさの開口74を有する略長方形椀状の排風ダクトケ
ース71が取り付けられ、その開口74を覆うように水
平ダクト75が排風ダクトケース上壁71aに水平方向
に取り付けられている。排風ダクトケースの下壁71c
と右壁71bをつなぐ角部、水平ダクト75の上壁75
aと右壁75bをつなぐ角部はそれぞれ滑らかな所定半
径の曲面部71d,75cとなっている。水平ダクト7
5のダクト出口35には異物混入防止用の金網76が張
設されている。
【0063】排風ダクトケース71を防音ケース右壁2
bに取り付けることにより、導風板73内の排気導風室
79の排風口72から放出された騒音は導風板73と排
風ダクトケース右壁71bとで構成される排気側上昇風
路81、開口74、水平ダクト75内の水平風路82を
経て、金網76が張設されたダクト出口35から外部に
放出されることになる(図19において矢印H参照)。
なお、水平ダクト75は排気側上昇風路81の延存方向
に対して垂直でない曲面部75cを有しており、排気側
上昇風路81内での定常波の発生を防止することができ
る。また、参照騒音マイク22を導風板73の下端部に
設けるとともに、残留騒音マイク19を水平ダクト75
のダクト出口35の外部上端部に設けている。残留騒音
マイク19を外部上端部に設ける場合に図19(B)に
示すようにマイク面が水平ダクト75の延在方向に対し
て平行となるとともに、水平ダクト75の延長線から突
出しないように設定している。この構成により、ダクト
出口35から排出される冷却風を直撃しないようにする
ことができ、残留騒音マイク19の振動を防止して良好
な騒音検出ができる。
bに取り付けることにより、導風板73内の排気導風室
79の排風口72から放出された騒音は導風板73と排
風ダクトケース右壁71bとで構成される排気側上昇風
路81、開口74、水平ダクト75内の水平風路82を
経て、金網76が張設されたダクト出口35から外部に
放出されることになる(図19において矢印H参照)。
なお、水平ダクト75は排気側上昇風路81の延存方向
に対して垂直でない曲面部75cを有しており、排気側
上昇風路81内での定常波の発生を防止することができ
る。また、参照騒音マイク22を導風板73の下端部に
設けるとともに、残留騒音マイク19を水平ダクト75
のダクト出口35の外部上端部に設けている。残留騒音
マイク19を外部上端部に設ける場合に図19(B)に
示すようにマイク面が水平ダクト75の延在方向に対し
て平行となるとともに、水平ダクト75の延長線から突
出しないように設定している。この構成により、ダクト
出口35から排出される冷却風を直撃しないようにする
ことができ、残留騒音マイク19の振動を防止して良好
な騒音検出ができる。
【0064】さらに、排気側スピーカ16の配設位置を
排風ダクトケース71の上壁71a上に設定し、スピー
カ16のスピーカ面を曲面部75cの方向に向けてい
る。図19に示すように残留騒音マイク19をダクト出
口35より外側に配設した構成では、この導風板73の
上位置にスピーカ16を配設した構成(図14(A)参
照)よりも、上壁71a上にスピーカ47設けた方が、
ANCの騒音低減性能が高まることを確認している。な
お、残留騒音マイク19は衝撃吸収材を介して水平ダク
ト75の外部上端部に取り付けるようにする。また、参
照騒音マイク22と残留騒音マイク19が配設されてい
る排風ダクトケース71、水平ダクト75の奥行方向の
長さLは一致しており(図19(B)参照)、共に左右
対称形となる位置に配設されている。この構成は両マイ
ク22,19の音のコヒーレンスを高めるために必要で
ある。また、吸気側には吸気口24を下側から覆うよう
に吸気側導風板68が設けられ、吸風ダクトケース67
が設けられている。
排風ダクトケース71の上壁71a上に設定し、スピー
カ16のスピーカ面を曲面部75cの方向に向けてい
る。図19に示すように残留騒音マイク19をダクト出
口35より外側に配設した構成では、この導風板73の
上位置にスピーカ16を配設した構成(図14(A)参
照)よりも、上壁71a上にスピーカ47設けた方が、
ANCの騒音低減性能が高まることを確認している。な
お、残留騒音マイク19は衝撃吸収材を介して水平ダク
ト75の外部上端部に取り付けるようにする。また、参
照騒音マイク22と残留騒音マイク19が配設されてい
る排風ダクトケース71、水平ダクト75の奥行方向の
長さLは一致しており(図19(B)参照)、共に左右
対称形となる位置に配設されている。この構成は両マイ
ク22,19の音のコヒーレンスを高めるために必要で
ある。また、吸気側には吸気口24を下側から覆うよう
に吸気側導風板68が設けられ、吸風ダクトケース67
が設けられている。
【0065】ANC騒音低減装置は、上記参照騒音マイ
ク22と、スピーカ16と、ダクト出口35近くに設け
られた残留騒音マイク19と、ANCコントローラ(図
示せず)とから構成されている。なお、ANCコントロ
ーラの詳細構成については図3において説明した通りで
ある。なお、実機を用いた実験では、内壁に内装される
吸音材とANC制御を組み合わせた本実施形態の構成に
より、排気口10側の騒音を対策がない場合の騒音レベ
ルである85dBから対策後は75dBまでに低減でき
ることを確認した。
ク22と、スピーカ16と、ダクト出口35近くに設け
られた残留騒音マイク19と、ANCコントローラ(図
示せず)とから構成されている。なお、ANCコントロ
ーラの詳細構成については図3において説明した通りで
ある。なお、実機を用いた実験では、内壁に内装される
吸音材とANC制御を組み合わせた本実施形態の構成に
より、排気口10側の騒音を対策がない場合の騒音レベ
ルである85dBから対策後は75dBまでに低減でき
ることを確認した。
【0066】この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において種
々の設計変更を施すことが可能である。以下、そのよう
な実施例を説明する。 (1)前記実施例では参照騒音マイク、残留騒音マイク
がそれぞれ1つある場合を想定して説明したが、参照騒
音マイク、残留騒音マイクがそれぞれ複数個ある場合で
も、同様に1つのアンチノイズスピーカとの電気音響特
性を同定することができる。また、ANC消音装置が複
数のアンチノイズスピーカを有している場合は、アンチ
ノイズスピーカを一つずつ駆動することにより、順次電
気音響特性を同定することができ、その場合も本発明の
評価関数ルーチンを採用することができる。 (2)この発明は時間領域におけるANCアルゴリズム
のみならず、周波数領域におけるANCアルゴリズムに
おいても適用可能である。 (3)前記第1実施例、第2実施例では、マフラ透過騒
音をANCで低減するように構成したが、通風部内にマ
フラ12の排気ガスもダクトに出すように構成すれば、
マフラ透過騒音のみならず、排気管22bから放出され
るマフラ音もANCで低減することが可能である。
はなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において種
々の設計変更を施すことが可能である。以下、そのよう
な実施例を説明する。 (1)前記実施例では参照騒音マイク、残留騒音マイク
がそれぞれ1つある場合を想定して説明したが、参照騒
音マイク、残留騒音マイクがそれぞれ複数個ある場合で
も、同様に1つのアンチノイズスピーカとの電気音響特
性を同定することができる。また、ANC消音装置が複
数のアンチノイズスピーカを有している場合は、アンチ
ノイズスピーカを一つずつ駆動することにより、順次電
気音響特性を同定することができ、その場合も本発明の
評価関数ルーチンを採用することができる。 (2)この発明は時間領域におけるANCアルゴリズム
のみならず、周波数領域におけるANCアルゴリズムに
おいても適用可能である。 (3)前記第1実施例、第2実施例では、マフラ透過騒
音をANCで低減するように構成したが、通風部内にマ
フラ12の排気ガスもダクトに出すように構成すれば、
マフラ透過騒音のみならず、排気管22bから放出され
るマフラ音もANCで低減することが可能である。
【図1】本発明に係る包囲型エンジン発電機の騒音低減
装置の構成を示す図であり、図1(A)は縦断面図、
(B)は図1(A)のB−B線横断面図である。
装置の構成を示す図であり、図1(A)は縦断面図、
(B)は図1(A)のB−B線横断面図である。
【図2】システム同定部の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】ANC処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】騒音低減装置の基本処理を示すフローチャート
である。
である。
【図5】システム同定処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図6】ANC処理を示すフローチャートである。
【図7】評価関数ルーチンを示すフローチャートであ
る。
る。
【図8】デジタルフィルタのフィルタ係数を示す図であ
る。
る。
【図9】フィルタ係数の加算値の収束のようすを示す図
である。
である。
【図10】デジタルフィルタのフィルタ係数の2乗値を
示す図である。
示す図である。
【図11】フィルタ係数の2乗総和の収束のようすを示
す図である。
す図である。
【図12】評価関数ルーチンを示すフローチャートであ
る。
る。
【図13】収束係数設定部の詳細構成を示すブロック図
である。
である。
【図14】本発明の第2実施形態を示す図であり、図1
4(A)は概略縦断面図、図14(B)は左側面図、図
14(C)は排風ダクトケースを取り外した状態の右側
面図である。
4(A)は概略縦断面図、図14(B)は左側面図、図
14(C)は排風ダクトケースを取り外した状態の右側
面図である。
【図15】本発明の第3実施形態を説明するためのフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図16】本発明の第3実施形態を説明するためのデジ
タルフィルタのフィルタ係数を示す図である。
タルフィルタのフィルタ係数を示す図である。
【図17】本発明の第4実施形態を説明するためのデジ
タルフィルタのフィルタ係数を示す図である。
タルフィルタのフィルタ係数を示す図である。
【図18】本発明の第4実施形態を説明するためのフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図19】図19は上記第3実施形態、第4実施形態の
ANCシステムが適用される包囲型エンジンの具体的構
成を示す図であり、図19(A)は包囲型エンジン発電
機の騒音低減装置の構成を示す概略縦断面図、図19
(B)はその要部斜視図である。
ANCシステムが適用される包囲型エンジンの具体的構
成を示す図であり、図19(A)は包囲型エンジン発電
機の騒音低減装置の構成を示す概略縦断面図、図19
(B)はその要部斜視図である。
【図20】従来の能動的消音装置の一例を示すブロック
図である。
図である。
【図21】包囲型エンジンの騒音スペクトルを示す図で
ある。
ある。
2…防音ケース、2b…防音ケースの壁面、3…エンジ
ン、5…区画壁、10…排出口、11…ラジエータファ
ン、12…円筒状マフラ、13a…ダクト出口、16…
ラウドスピーカ、19…残留騒音マイク、21…通風
部、22…参照騒音マイク、24…吸気口、31…シス
テム同定部、35…ダクト出口、37…ANC処理部、
42…収束係数設定部、53…導風板、54…排風ダク
トケース、55…ダクト出口、71…排風ダクトケー
ス、73…導風板、75…水平ダクト、79…排気導風
室、81…排気側上昇風路、82…水平風路、μ…収束
係数。
ン、5…区画壁、10…排出口、11…ラジエータファ
ン、12…円筒状マフラ、13a…ダクト出口、16…
ラウドスピーカ、19…残留騒音マイク、21…通風
部、22…参照騒音マイク、24…吸気口、31…シス
テム同定部、35…ダクト出口、37…ANC処理部、
42…収束係数設定部、53…導風板、54…排風ダク
トケース、55…ダクト出口、71…排風ダクトケー
ス、73…導風板、75…水平ダクト、79…排気導風
室、81…排気側上昇風路、82…水平風路、μ…収束
係数。
Claims (7)
- 【請求項1】 防音壁(2,5)(2,53,54)でエンジン(3)を
包囲し、防音壁(2,5,)(2,53,54)の所定位置に外気取り
入れ口(24)と最終排出口(13a)(55)とを設け、外気取り
入れ口(24)から外気を取り入れて、最終排出口(13a)(5
5)から換気風を排気する通風部(21)を設け、 通風部(21)内においてエンジン(3)より最終排出口(13a)
(55)側にエンジン(3)の熱気を吸い出す吸い出しファン
(11)を設け、 通風部(21)の所定位置にエンジン音およびファン風切り
音を含む騒音を検出する参照騒音検出手段(22)を設け、 通風部(21)の最終排出口(13a)(55)近くに残留騒音検出
手段(19)を設け、 参照騒音検出手段(22)が配設された通風部(21)位置より
下流側で、残留騒音検出手段(19)が配設された通風部(2
1)位置より上流側の所定位置に相殺音発生手段(16)を設
け、 少なくとも相殺音発生手段(16)と残留騒音検出手段(19)
の間の電気音響特性を含む通風部(21)の電気音響特性を
修正学習同定法に基づいて求めるシステム同定手段(31)
を設け、 参照騒音検出手段(22)の参照騒音信号と残留騒音検出手
段(19)の残留騒音信号とを検出し、LMS法を使用する
とともに、検出された2つの騒音信号と前記システム同
定処理により得られた電気音響特性に基づいて最終排出
口(13a)(55)における騒音を打ち消す相殺音を発生させ
るように相殺音発生手段(16)を駆動するANC処理手段
(37)を設けたことを特徴とする、包囲型エンジンの騒音
低減装置。 - 【請求項2】 修正学習同定法、LMS法における収束
係数(μ)をフィルタ係数の2乗総和に基づいて設定す
る収束係数設定手段(42)を有する請求項1に記載の包囲
型エンジンの騒音低減装置。 - 【請求項3】 フィルタ係数の2乗総和をフィルタ次数
の整数倍だけ繰り返して加算し、その整数倍加算値と前
回の整数倍加算値との差を求め、その差に基づいて収束
係数を設定する収束係数設定手段を有する請求項2に記
載の包囲型エンジンの騒音低減装置。 - 【請求項4】 吸い出しファン(11)より下流側で、吸い
出しファン(11)による吸い出し風が吹き付ける通風部(2
1)の位置にエンジン(3)のマフラ(12)を設け、参照騒音
検出手段(22)をエンジン音、ファン風切り音、マフラ(1
2)のシャーシからの透過騒音が検出できる通風部(21)位
置に設けた、請求項1に記載の包囲型エンジンの騒音低
減装置。 - 【請求項5】 包囲体(2)内にエンジン(3)を収容
し、包囲体(2)の所定箇所に少なくとも吸気口(2
4)と排気口(10)を設け、吸気口(24)から外気
を取り入れて排気口(10)から排気する包囲型エンジ
ンの騒音を低減するために、少なくとも排気口(10)
に連通する排気側ダクト(71,75)が包囲体(2)
周囲に形成され、排気口(10)に近い騒音を検出する
一次騒音検出マイク(22)と、排気側ダクト(71,
75)のダクト口(35)に近い騒音を検出する残留騒
音検出マイク(19)と、排気側ダクト(71,75)
内に配設された相殺音発生手段(16)と、一次騒音信
号および残留騒音信号に基づいてダクト口(35)にお
ける騒音を打ち消す相殺音を発生させるように相殺音発
生手段(16)を駆動するANC処理手段(23)とを
備え、 排気側ダクト(71,75)は、排気口(10)を上側
から覆うように下側に排風口(72)のある袋状の導風
板(73)と、排気口(10)のある包囲体(2)の壁
面(2b)に導風板(73)を収容するように設けられ
た上壁(71a)に開口(74)のある長方体椀状の排
風ダクトケース(71)と、上壁(71a)で排風ダク
トケース(71)と区画され開口(74)と連通すると
ともに水平方向に延びる水平ダクト(75)とから構成
され、排気口(10)から出た冷却風が導風板(73)
で囲まれた排気導風室(79)、導風板(73)と排風
ダクトケース(71)で形成される排気側上昇風路(8
1)、水平ダクト(75)内の水平風路(82)を経て
ダクト口(35)から排出されるように構成され、 さらにANC処理手段(23)の収束係数(μ)をフィ
ルタ係数の2乗和に基づいて設定する収束係数設定手段
を設けたことを特徴とする包囲型エンジンの騒音低減装
置。 - 【請求項6】 フィルタ係数をメモリに格納し、フィル
タ係数の最大値、最小値を検索し、その最大値、最小値
の格納アドレスが固定化された状態を検出して、収束係
数の切換が必要であるか否かの評価処理に以降する請求
項5に記載の包囲型エンジンの騒音低減装置。 - 【請求項7】 最大値、最小値の2乗値をそれぞれ求
め、2つの2乗値を加算して、前記フィルタ係数の2乗
和とした請求項5ないし請求項6のいずれかに記載の包
囲型エンジンの騒音低減装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8003689A JPH0953460A (ja) | 1995-06-09 | 1996-01-12 | 包囲型エンジンの騒音低減装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-142814 | 1995-06-09 | ||
| JP14281495 | 1995-06-09 | ||
| JP8003689A JPH0953460A (ja) | 1995-06-09 | 1996-01-12 | 包囲型エンジンの騒音低減装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0953460A true JPH0953460A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=26337325
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8003689A Pending JPH0953460A (ja) | 1995-06-09 | 1996-01-12 | 包囲型エンジンの騒音低減装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0953460A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113639136A (zh) * | 2021-07-21 | 2021-11-12 | 西安理工大学 | 一种用于通风管道噪声的降噪系统及降噪方法 |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP8003689A patent/JPH0953460A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113639136A (zh) * | 2021-07-21 | 2021-11-12 | 西安理工大学 | 一种用于通风管道噪声的降噪系统及降噪方法 |
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