JPH0953563A - 片側ピストン式可変容量圧縮機 - Google Patents

片側ピストン式可変容量圧縮機

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Publication number
JPH0953563A
JPH0953563A JP7206219A JP20621995A JPH0953563A JP H0953563 A JPH0953563 A JP H0953563A JP 7206219 A JP7206219 A JP 7206219A JP 20621995 A JP20621995 A JP 20621995A JP H0953563 A JPH0953563 A JP H0953563A
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JP
Japan
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piston
variable displacement
displacement compressor
single head
swash plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP7206219A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Shinichi Ogura
進一 小倉
Masahiko Okada
昌彦 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP7206219A priority Critical patent/JPH0953563A/ja
Publication of JPH0953563A publication Critical patent/JPH0953563A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンが軽量でかつその製作コストを低減
するとともに、高速制御性の優れた片側ピストン式可変
容量圧縮機を提供する。 【解決手段】 片頭ピストン40を、200℃以上の熱
変形温度を有する合成樹脂、例えばポリイミド系の原材
料をベースとした樹脂材料を用いて射出成形により中実
体として形成し、該ピストン40の軽量化を図る。前記
樹脂材料中には、グラファイト等の固体潤滑材、および
炭素繊維等の充填材を混在させて、前記ピストン40の
耐熱性、強度、摺動性および耐摩耗性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両空調装
置に使用される片側ピストン式可変容量圧縮機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の圧縮機においては、駆動シャフ
トと一体回転可能かつ傾動可能に挿着されたカム板の回
転によって、複数のピストンがシリンダブロックに形成
されたシリンダボア内を往復動する。近年、圧縮機の外
部駆動源をなすエンジンの高性能化にともなって、その
回転数の上限がますます高くなってきており、圧縮機も
高速回転下で運転されることが多くなってきた。このよ
うな高速回転下での運転では、ピストンの往復運動によ
る慣性力が増大し、その慣性力はカム板の傾角を大きく
する方向に作用する。また、最近の圧縮機における多気
筒化の傾向に伴う圧縮反力の増大ともあいまって、最大
容量運転から最小容量運転への移行に遅れを生じること
があった。このような状況下、圧縮機の高速制御性の向
上が求められている。言い換えれば、高速回転時におい
ても、迅速な圧縮容量の制御が可能な圧縮機が求められ
ている。
【0003】特に、クラッチレス可変容量圧縮機におい
ては、外部駆動源と駆動シャフトとが常時作動連結され
ている。そして、冷房負荷の無い時にもカム板を最小傾
角状態に保持して、外部冷媒回路と遮断した状態で、ピ
ストンが往復運動し冷媒ガスを圧縮機内で循環する構成
となっている。このため、ピストンの質量が重くて高速
制御性が充分でないと、外部冷媒回路と圧縮機内との間
の遮断が不十分となり、外部冷媒回路と圧縮機内との間
に冷媒ガスの循環を生じて、外部冷媒ガス回路の蒸発器
等においてフロストを生じる等の不都合があった。
【0004】このような課題を解決するするために、例
えば実開平4−109481号公報に記載の容量可変型
斜板式圧縮機では、ピストン全体をアルミニウム合金で
形成するとともに、その本体部内に密閉状の中空部を設
けた構成が開示されている。この圧縮機では、ピストン
が軽量化されてピストンの往復動に伴う慣性力を低く抑
えることができるとともに、斜板の相対質量が増して、
容量変化に敏感に対応が可能なものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
記載の圧縮機では、ピストン本体部を中空構造とするた
め、その本体部を複数の部品として鋳造し、それらを溶
接後、さらに研磨して本体部を形成する必要がある。こ
のため、ピストンの製作に手間がかかり、コストがかか
るとともに、ひいては圧縮機全体のコストアップにつな
がるという問題点があった。
【0006】本発明の目的としては、ピストンが軽量で
かつその製作コストを低減するとともに、高速制御性の
優れた片側ピストン式可変容量圧縮機を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、ピストンを150℃以上の熱
変形温度を有する合成樹脂で一体形成したものである。
【0008】請求項2の発明では、前記ピストンを20
0℃以上の熱変形温度を有する合成樹脂で形成したもの
である。請求項3の発明では、前記ピストンは固体潤滑
剤を含有して形成したものである。
【0009】請求項4の発明では、前記ピストンは補強
のための充填材を含有して形成したものである。請求項
5の発明では、前記ピストンに肉盗み部を設けたもので
ある。
【0010】請求項6の発明では、前記圧縮機は、外部
駆動源と駆動シャフトとが常時作動連結されているクラ
ッチレス圧縮機としたものである。従って、請求項1の
発明によれば、従来の金属製ピストンのように該ピスト
ンを中空構造とすることなく、ピストンを軽量化するこ
とができる。ここで、ピストン本体は、例えば射出成形
等によって一体的に形成することができて、複数の部材
を溶接等により接合する必要がない。このため、金属製
のピストンに比較して製作工程数を低減できて、製作コ
スト減にもつながる。
【0011】そして、このような軽量なピストンを内装
した片側ピストン式可変容量圧縮機では、ピストンの往
復運動による慣性力を低く抑えることができる。即ち、
カム板の傾角を大きくする方向に作用する前記慣性力を
小さくすることができる。このため、カム板が高速回転
している場合においても、カム板の最小傾角側への移行
がスムーズに行われる。また、該ピストンが150℃以
上の熱変形温度を有するため、ピストンの周辺環境温度
を考慮しても該ピストンが熱変形を生じる心配はほとん
どない。
【0012】請求項2の発明によれば、前記ピストンの
耐熱性がさらに向上するため、ピストンが熱変形を生じ
る心配は更になくなる。請求項3の発明によれば、ピス
トンとシリンダとの摺動面での摺動性が向上する。
【0013】請求項4の発明によれば、ピストンの強
度、耐摩耗性及び耐熱性がさらに向上する。請求項5の
発明によれば、ピストンをさらに軽量化できるととも
に、原料樹脂の使用量を削減することができて、該ピス
トンを安価なものとすることができる。又、ピストンの
シリンダ内周面との摺動面積を減らすことができて、ピ
ストンの摺動性が向上する。
【0014】請求項6の発明によれば、外部駆動源が高
速回転でかつ冷房負荷の無い状態にあるクラッチレス可
変容量圧縮機において、そのカム板の最小傾角状態での
保持を確実に行うことができる。このため、該圧縮機の
外部冷媒回路との遮断を確実に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明を具体化した第1の実
施形態について図1に基づいて説明する。
【0016】ケーシングの一部を構成するフロントハウ
ジング12は、シリンダブロック11の前端に接合され
ている。ケーシングの一部を構成するリヤハウジング1
3は、シリンダブロック11の後端に弁板14を介して
接合されている。クランク室15は、フロントハウジン
グ12とシリンダブロック11との間に区画形成されて
いる。駆動シャフト16は、クランク室15内を通るよ
うに、フロントハウジング12とシリンダブロック11
との間に架設支持されている。駆動シャフト16の前端
は、クランク室15から外部へ突出しており、プーリ1
7がこの突出端部に止着されている。プーリ17は、ベ
ルト18を介して図示しない車両エンジンに電磁クラッ
チを介することなく直結されている。プーリ17は、ア
ンギュラベアリング19を介してフロントハウジング1
2に支持されている。プーリ17に作用するスラスト方
向の荷重およびラジアル方向の荷重は、アンギュラベア
リング19を介してフロントハウジング12で受け止め
られる。
【0017】リップシール20は、駆動シャフト16の
前端部とフロントハウジング12との間に介在されてい
る。リップシール20はクランク室15内の圧力洩れを
防止する。
【0018】回転支持体22は、駆動シャフト16に一
体回転可能に止着されている。またカム板としての斜板
23は駆動シャフト16にその軸線方向へスライド可能
かつ傾動可能に支持されている。
【0019】球状連結体24は、連結片28を介して斜
板23に止着されている。回転支持体22は駆動シャフ
ト16に固定され、スラストベアリング49を介してフ
ロントハウジング12の内壁面に支持されている。
【0020】支持アーム25は、回転支持体22に突設
されており、その先端部にはガイド孔26が形成されて
いる。球状連結体24は、ガイド孔26にスライド可能
に嵌入されている。支持アーム25と球状連結体24と
の連係により、斜板23が駆動シャフト16と一体的に
回転可能になる。斜板23の傾動は、ガイド孔26と球
状連結体24とのスライドガイド関係により案内され
る。
【0021】傾角減少ばね27は、回転支持体22と斜
板23との間に介在されており、斜板23をその傾角を
減少する方向へ付勢する。斜板23の最大傾角は、回転
支持体22の傾角規制突部29と斜板23との当接によ
って規制される。
【0022】収容孔30は、シリンダブロック11の中
心部に貫設されている。筒状のスプール31は、収容孔
30の内部にスライド可能に収容されている。スプール
31は大径部31aと小径部31bとからなり、吸入通
路開放ばね32は大径部31aと小径部31bとの間の
段差と収容孔30の端面との間に介在され、スプール3
1を斜板23側へ付勢している。
【0023】駆動シャフト16の後端部は、スプール3
1の内部に挿入されている。ラジアルベアリング33
は、スプール31の大径部31aと駆動シャフト16と
の間に嵌挿されており、大径部31aの内周面に取り付
けられたサークリップ34によってスプール31内から
の抜けを阻止されている。駆動シャフト16の後端部
は、ラジアルベアリング33およびスプール31を介し
て収容孔30の周面で支持される。ラジアルベアリング
33は駆動シャフト16上をスライドできる。
【0024】吸入通路35は、リヤハウジング13の中
心部に形成され、収容孔30に連通している。スプール
31が収容孔30の内端の位置決め面36に当接可能で
ある。
【0025】スラストベアリング38は、斜板23とス
プール31との間の駆動シャフト16上にスライド可能
に支持されている。斜板23がスプール31側へ移動す
るのに伴い、その移動がスラストベアリング38を介し
てスプール31に伝達される。このため、スプール31
が吸入通路開放ばね32のばね力に抗して位置決め面3
6側へ移動し、スプール31の遮断面37が位置決め面
36に当接する。斜板23の回転は、スラストベアリン
グ38の存在によってスプール31へはほとんど伝達さ
れない。
【0026】シリンダボア39は、シリンダブロック1
1に貫設されており、片頭ピストン40がシリンダボア
39内に収容されている。斜板23の回転運動はシュー
41を介して片頭ピストン40の前後往復運動に変換さ
れ、片頭ピストン40がシリンダボア39内を前後動す
る。
【0027】ここで、本実施形態における片頭ピストン
40は、150℃以上の熱変形温度を有する合成樹脂、
例えばポリイミド系の原材料をベースとした樹脂材料を
用いて射出成形により中実体として形成されている。片
頭ピストンの周辺温度は150℃以下であり、片頭ピス
トン40とシリンダボア39との摺動等による片頭ピス
トン40の温度上昇を考慮しても、片頭ピストン40が
150℃以上の熱変形温度を有していれば、熱変形の生
じる心配はほとんどない。
【0028】更に、前記合成樹脂よりなるピストン40
には、該ピストン40の摺動性を高める例えばグラファ
イト等の固体潤滑剤と、強度を高める例えば炭素繊維等
の充填材とが混入されており、耐熱性に加えて強度、摺
動性及び耐摩耗性も高められている。その結果、高温、
高圧の作用するピストン頂部でも、ピストンの変形や劣
化等が生じることがなく、摺動による摩耗も抑制でき
る。
【0029】このようにピストン40を構成すると、金
属を使って形成する場合に比べて、ピストンの軽量化が
図られ、またその成形も容易になる。吸入室42及び吐
出室45は、リヤハウジング13内に区画形成されてい
る。吸入ポート43及び吐出ポート46は、弁板14上
に形成されている。吸入弁44及び吐出弁47は、弁板
14上に設けられている。吸入室42内の冷媒ガスは片
頭ピストン40の復動動作により吸入ポート43から吸
入弁44を押し退けてシリンダボア39内へ流入する。
シリンダボア39内へ流入した冷媒ガスは片頭ピストン
40の往動動作により吐出ポート46から吐出弁47を
押し退けて吐出室45へ吐出される。吐出弁47はリテ
ーナ形成プレートのリテーナ48に当接して開度規制さ
れる。
【0030】シリンダボア39から片頭ピストン40、
シュー41、斜板23、球状連結体24を介して回転支
持体22に作用する圧縮反力は、スラストベアリング4
9を介してフロントハウジング12の内壁面で受け止ら
れる。
【0031】吸入室42は通口50を介して収容孔30
に連通している。スプール31が位置決め面36に当接
すると、通口50は吸入通路35から遮断される。駆動
シャフト16内には通路51が形成されている。通路5
1の入口52はリップシール20付近でクランク室15
に開口しており、通路51の出口はスプール31の内部
に開口している。放圧通口53は、スプール31の前端
面に貫設されている。放圧通口53はスプール31の内
部と収容孔30とを連通している。
【0032】吐出室45とクランク室15とは、圧力供
給通路54で接続されている。電磁開閉弁55は、圧力
供給通路54上に介在されている。電磁開閉弁55のソ
レノイド56の励磁により弁体57が弁孔58を閉鎖す
る。ソレノイド56が消磁すれば弁体57が弁孔58を
開く。即ち、電磁開閉弁55は吐出室45とクランク室
15とを接続する圧力供給通路54を開閉する。
【0033】吸入室42へ冷媒ガスを導入する入口とな
る吸入通路35と、吐出室45から冷媒ガスを排出する
排出口59とは、外部冷媒回路60で接続されている。
凝縮器61、膨張弁62及び蒸発器63は、外部冷媒回
路60上に介在されている。膨張弁62は蒸発器61の
出口側のガス温度の変動に応じて冷媒流量を制御する温
度式自動膨張弁である。温度センサ64は、蒸発器63
の近傍に設置されている。温度センサ64は蒸発器63
における温度を検出し、この検出温度情報が制御コンピ
ュータCに送られる。
【0034】電磁開閉弁55のソレノイド56は制御コ
ンピュータCの励消磁制御を受ける。制御コンピュータ
Cは温度センサ64から得られる検出温度情報に基づい
てソレノイド56を励消磁制御する。
【0035】図1の状態ではソレノイド56は励磁状態
にあり、圧力供給通路54は閉じられている。従って、
吐出室45からクランク室15への高圧冷媒ガスの供給
は行われない。この状態ではクランク室15内の冷媒ガ
スが通路51及び放圧通口53を介して吸入室42に流
出するばかりであり、クランク室15内の圧力は吸入室
42内の低圧力、即ち吸入圧に近づいていく。そのた
め、斜板15は吸入通路開放ばね32のばね力も作用し
て、傾角減少ばね27のばね力に抗して傾角増大方向へ
付勢される。斜板23の最大傾角は、回転支持体22の
傾角規制突部29と斜板23との当接によって規制され
る。斜板23の傾角は最大傾角に保持され、吐出容量は
最大となる。
【0036】冷房負荷が無くなった状態で斜板23が最
大傾角を維持して吐出作用が行われると、蒸発器63に
おける温度がフロスト発生をもたらす温度に近づくよう
に低下してゆく。温度センサ64は蒸発器63における
検出温度情報を制御コンピュータCに送っており、検出
温度が設定温度以下になると制御コンピュータCはソレ
ノイド56の消磁を指令する。ソレノイド56が消磁さ
れると圧力供給通路54が開き、吐出室45とクランク
室15とが連通する。従って、吐出室45内の高圧冷媒
ガスが圧力供給通路54を介してクランク室15へ供給
され、クランク室15内の圧力が高くなる。クランク室
15内の圧力上昇により斜板23の傾角が最小傾角へ移
行する。又、空調装置作動スイッチ65のOFF信号に
基づいて制御コンピュータCがソレノイド56を消磁
し、この消磁により斜板23が最小傾角へ移行する。
【0037】斜板23が最小傾角側に移動すると、スプ
ール31が位置決め面36側に移動する。そのため、吸
入室42からシリンダボア39内へ吸入される冷媒ガス
量も減少して、吐出容量が減少する。
【0038】スプール31が位置決め面36に当接する
と、吸入通路35における通過断面積が零となり、外部
冷媒回路60から吸入室42への冷媒ガス流入が阻止さ
れる。従って、斜板23の最小傾角は、スプール31と
位置決め面36との当接によって規制される。
【0039】斜板23の最小傾角は0°よりも僅かに大
きい。つまり、斜板23の最小傾角は0°ではないた
め、斜板傾角が最小の状態においてもシリンダボア39
から吐出室45への冷媒ガスの吐出は行われている。シ
リンダボア39から吐出室45へ吐出された冷媒ガスは
圧力供給通路54を通ってクランク室15へ流入する。
クランク室15内の冷媒ガスは通路51及び放圧通口5
3という放圧通路を通って吸入室42へ流入し、吸入室
42内の冷媒ガスはシリンダボア39内へ吸入されて吐
出室45へ吐出される。即ち、斜板傾角が最小状態で
は、吐出圧領域である吐出室45、圧力供給通路54、
クランク室15、通路51、放圧通口53、吸入圧領域
である収容孔30、吸入圧領域である吸入室42、シリ
ンダボア39を経由する循環通路が圧縮機内にできてい
る。従って、冷媒ガスが前記循環通路を循環し、圧縮機
内部の摺動部の潤滑が行われる。
【0040】さて、斜板23の回転中には、斜板23に
は自身の遠心力によって斜板23の傾角が減少する方向
への力が働いており、またピストン40の慣性力により
斜板23の傾角を増大する方向にも力が働いている。斜
板23の回転が低回転の時には、ピストン40の慣性力
は斜板23の傾動動作にそれほど影響を及ぼさない。し
かし、斜板23が高回転時には前記慣性力は大きくな
り、特にピストン40の質量が大きいと非常に大きな慣
性力が働くことになる。ここで、ピストン40の質量が
大きいと、斜板23の回転が高回転の場合、斜板23が
最大傾角状態で回転しているときに制御コンピュータC
の制御により斜板23の傾角を減少すべくクランク室1
5の圧力が高められても、慣性力の影響から反応に遅れ
が出て、該傾角をすぐには減少することができない。つ
まり、応答性が非常に悪くなるおそれがある。
【0041】しかしながら、本実施形態におけるピスト
ン40では、ピストン40を樹脂で形成したため金属か
らなるピストンに比べて軽量化が図られており、慣性力
の影響は低く抑えられている。よって、傾角減少のため
のクランク室15の圧力上昇に対する斜板23の応答性
がよくなり、最小傾角状態への移行がスムースに行われ
る。
【0042】また、このような樹脂製のピストン40
は、射出成形により一体形成されるため、鋳造、溶接、
研磨等の複数の工程を必要とする金属製のピストンに比
べて製作が容易であり、コストの低減も図ることができ
る。
【0043】また、クラッチレス圧縮機においては、冷
房負荷の無い時にも斜板23を最小傾角状態に保持し
て、ピストン40が往復運動し冷媒ガスの吐出を行う。
このため、ピストン40の質量が大きいと、斜板23の
回転が高回転の場合、この運動によるピストン40の慣
性力が斜板23の傾角を大きくする方向に作用し、前記
斜板23の最小傾角状態が完全に保持されなくなるとい
うおそれがある。ここで、この最小傾角状態が保持され
ないと、スプール31の遮断面37が位置決め面36か
ら離間して、冷媒ガスが外部冷媒回路60と圧縮機との
間を循環する。そして、外部冷媒回路60の蒸発器63
においてフロストが起こるおそれがある。
【0044】しかしながら、本実施形態におけるピスト
ン40では、前述したようにピストン40を合成樹脂で
形成したため、金属で形成した場合に比べてピストン4
0の軽量化が図られており、慣性力の影響は低く抑えら
れている。よって、斜板23は最小傾角状態に確実に保
持され、吸入通路35は閉じられたままで、冷媒ガスが
外部冷媒回路60と圧縮機との間を循環することはな
い。従って、蒸発器63でフロストが起こるおそれはな
い。またこのような樹脂製のピストン40は射出成形に
より一体形成されるため、金属製のピストンに比べて製
作が容易であり、コストの低減を図ることができる。 (第2の実施形態)以下、本発明を具体化した第2の実
施形態について、図2及び図3に基づいて説明する。
【0045】第2の実施形態では、片頭ピストン71の
構造が異なっている。即ち、前記第1の実施形態のピス
トン40の駆動シャフト16側に肉盗み部72が、2ヶ
所凹設されている。この肉盗み部72は、射出成形に際
して金型内の突条あるいは金型内に配置された中子によ
って容易に形成される。
【0046】このように構成すれば、第1の実施形態の
ピストン40と比較して、ピストンのさらなる軽量化が
図られており、慣性力の影響をさらに低減できる。又、
ピストン71の形成時において、原料樹脂の使用量を削
減することができて、ピストン71を安価なものとする
ことができる。さらに、肉盗み部72が存在するためシ
リンダ内周面との摺動面積が減少し、ピストンの摺動性
が向上する。
【0047】尚、この発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、各部の構成を例えば以下のように変更
して具体化することも可能である。 (1) 前記ピストン40、71を、例えばポリアミド
イミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケト
ン、芳香族ポリアミド、ポリアリレート、ポリベンゾイ
ミダゾール、ポリオキシベンゾチアゾール、ポリオキシ
テトラフルオロエチレン−六フッ化プロピレン共重合樹
脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合樹脂、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルビニルエーテル共重合樹脂、熱溶融型液
晶ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂で形成
すること。
【0048】(2) 前記ピストン40、71を、ポリ
テトラフルオロエチレンにより常温下での圧縮成形後、
焼成して形成すること。 (3) 前記ピストン40、71に、摺動性を向上させ
るための潤滑剤として、例えば二硫化モリブデン、二硫
化タングステン、フッ化グラファイト、ポリテトラフル
オロエチレン、フッ化カルシウム等を含有させること。
【0049】(4) 前記ピストン40、71に、補強
のための充填材として、例えばガラス繊維、アラミド繊
維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、炭化ケイ素ウィス
カ、チタン酸化カリウムウィスカ等を含有させること。
【0050】(5) 前記ピストン71の肉盗み部72
を、該ピストン71の中心軸線に対して放射状に複数設
けること。 (6) 前記ピストン40を中実体状に射出成形した
後、肉盗み部72を切削加工して形成すること。
【0051】(7) 前記ピストン40、71をクラッ
チ付き片側ピストン式圧縮機に適用すること。 (8) 前記ピストン40、71を200℃以上の熱変
形温度を有する合成樹脂で形成すること。
【0052】また、前記実施形態から把握される技術的
思想について以下に記載する。 (1) 150℃以上の熱変形温度を有する合成樹脂
が、好ましくはポリイミド又はポリアミドイミドである
請求項1に記載の片側ピストン式可変容量圧縮機。
【0053】このように構成すれば、ピストンの耐熱
性、強度を充分確保できるとともに、ピストンの成形を
容易なものとすることができる。 (2) ピストンを射出成形により形成した請求項1〜
6のいずれかに記載の片側ピストン式可変容量圧縮機。
【0054】このように構成すると、ピストンの製作が
容易である。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、ピストンを150℃以上の熱変形温度を有する
合成樹脂で一体形成しているため、ピストンの軽量化が
容易であり、ピストンの往復動による慣性力を低く抑え
ることができる。このため、該カム板に対する前記慣性
力の影響が小さくなって、圧縮機の高速制御性が向上す
る。また、金属製のピストンに比べて製作の手間が省
け、ピストンひいては圧縮機全体のコスト減にもつなが
る。その上、ピストンの耐熱性についても問題はない。
【0056】請求項2の発明によれば、ピストンを20
0℃以上の熱変形温度を有する合成樹脂で形成している
ため、ピストンの耐熱性がさらに向上する。請求項3の
発明によれば、ピストンは固体潤滑剤を含有して形成し
ているため、ピストンとシリンダとの摺動面での摺動性
が向上する。
【0057】請求項4の発明によれば、ピストンは補強
のための充填材を含有して形成しているため、ピストン
の強度、耐摩耗性および耐熱性がさらに向上する。請求
項5の発明では、ピストンに肉盗み部を設けているた
め、ピストンのさらなる軽量化と低コスト化につなが
る。また、ピストンとシリンダとの間の摺動抵抗の低減
にもつながる。
【0058】請求項6の発明によれば、駆動シャフトが
高速回転されていても、最小容量運転時の該圧縮機内部
と外部冷媒回路との遮断が確保される。従って、外部駆
動源と駆動シャフトとが常時作動連結されているクラッ
チレス圧縮機に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の圧縮機全体を示す側断面
図。
【図2】 第2の実施形態の片頭ピストンを示す斜視
図。
【図3】 図2の片頭ピストンの縦断面図。
【符号の説明】
11…シリンダブロック、12…ケーシングの一部を構
成するフロントハウジング、13…ケーシングの一部を
構成するリヤハウジング、15…クランク室、16…駆
動シャフト、23…カム板としての斜板、39…シリン
ダボア、40、71…片頭ピストン、72…肉盗み部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 昌彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片頭ピストンを往復動可能に収納する複
    数のシリンダボアをケーシングのシリンダブロックに形
    成するとともに、そのケーシングにはクランク室を形成
    し、ケーシングに支持された駆動シャフトにはカム板を
    一体回転可能に挿着し、カム板の回転によりピストンを
    往復動させて、冷媒ガスを圧縮するように構成し、クラ
    ンク室内の圧力と吸入圧領域の圧力との差圧に応じてカ
    ム板の傾角を変更させて圧縮容量を制御する片側ピスト
    ン式可変容量圧縮機において、 前記ピストンを150℃以上の熱変形温度を有する合成
    樹脂で一体形成した片側ピストン式可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記ピストンを200℃以上の熱変形温
    度を有する合成樹脂で形成した請求項1に記載の片側ピ
    ストン式可変容量圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記ピストンは固体潤滑剤を含有する請
    求項1または2に記載の片側ピストン式可変容量圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 前記ピストンは補強のための充填材を含
    有する請求項1〜3のいずれかに記載の片側ピストン式
    可変容量圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記ピストンに肉盗み部を設けた請求項
    1〜4のいずれかに記載の片側ピストン式可変容量圧縮
    機。
  6. 【請求項6】 前記圧縮機は、外部駆動源と駆動シャフ
    トとが常時作動連結されているクラッチレス可変容量圧
    縮機である請求項1〜5のいずれかに記載の片側ピスト
    ン式可変容量圧縮機。
JP7206219A 1995-08-11 1995-08-11 片側ピストン式可変容量圧縮機 Pending JPH0953563A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001036822A1 (de) * 1999-11-15 2001-05-25 Zexel Valeo Compressor Europe Gmbh Kolbenmaschine, insbesondere verdichter
WO2002064978A1 (de) * 2001-02-14 2002-08-22 Daimlerchrysler Ag Kolben für einen kompressor

Cited By (3)

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US6925925B2 (en) 2001-02-14 2005-08-09 Daimlerchrysler Ag Piston for a compressor

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