JPH0954169A - ツールビョン機構を備えた機械時計 - Google Patents
ツールビョン機構を備えた機械時計Info
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- JPH0954169A JPH0954169A JP7210784A JP21078495A JPH0954169A JP H0954169 A JPH0954169 A JP H0954169A JP 7210784 A JP7210784 A JP 7210784A JP 21078495 A JP21078495 A JP 21078495A JP H0954169 A JPH0954169 A JP H0954169A
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- G04B—MECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
- G04B17/00—Mechanisms for stabilising frequency
- G04B17/20—Compensation of mechanisms for stabilising frequency
- G04B17/28—Compensation of mechanisms for stabilising frequency for the effect of imbalance of the weights, e.g. tourbillon
- G04B17/285—Tourbillons or carrousels
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- Physics & Mathematics (AREA)
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- Gears, Cams (AREA)
- Toys (AREA)
Abstract
間精度の調整が可能なツールビョン機構を備えた機械時
計を得る。 【解決手段】 テンプ7と、アンクル6と、ガンギ車5
を搭載し一体となって回転するケージ1を有するツール
ビョン機構を備えた機械時計において、そのケージ1
は、輪列21により駆動される歯車14を外周に形成し
たケージ下板10を有するものとした。また、ガンギ車
5と同軸に形成されたガンギカナ3は、地板8に固定さ
れた内歯歯車9と噛み合い、ガンギカナ3と内歯歯車9
はケージ1の回転に伴ってガンギ車5が自転と共に公転
する遊星歯車運動をする構成とした。そのケージ1は、
アンクル6を揺動可能に支持するアンクル受16を備え
たケージ上板12を有し、アンクル受16はケージ下板
10とケージ上板12に軸支されたテンプ7のリム部1
7と平面的に重ならない構成とした。そして少なくと
も、ケージ下板10の外周に形成された歯車14と、内
歯歯車9と、ガンギカナ3の歯形を同一モジュール、同
一圧力角のインボリュートで形成した。
Description
程での調整作業を容易にしたツールビョン機構を備えた
機械時計の技術分野に属する。
装着したテンプを調速機とし、アンクル、ガンギ車を脱
進機とする通常の機械時計では、テンプ7の必然的な形
状の不均一性に基づく、動的な重心の偏心誤差があり、
また、動作中にヒゲゼンマイの伸縮による重心の移動も
生じる。そのため、時計を立姿勢においた場合、何時の
方向が上になるかによって、テンプの等時性が変動する
ことになる。このような、時計の姿勢による等時性の変
動を相殺するための機構として、ツールビョンと呼ばれ
る機構がある。
を向上させる目的で約200年前にフランスのアブラム
・ルイ・ブレゲーにより開発されたものである。基本的
な機構は、増速輪列の最終段の歯車に脱進機と調速機を
搭載してケージを構成し、このケージ自体を常時回転さ
せることにより、時計の姿勢による等時性の変動を相殺
するものである。
の故にケージ部分を時計の文字板側に露呈させ、部品の
仕上げを綿密に行うことにより、その神秘的な動きを強
調して複雑時計の領域のものとして、その商品価値を高
める手段もとられている。これはツールビョン機構に独
特の巧芸美を訴える力があるためでもある。
計の断面図を示す。図示しないゼンマイの動力は増速輪
列の終端の歯車30に伝達され、この終端の歯車30の
回転が、ケージ29の下端に設けられたカナ31(ピニ
オン)に伝達され、ケージ29が回転する。このケージ
29にはガンギ車5と、そのガンギ車5と係合するアン
クル6と、そのアンクル6と係合するテンプ7が、ケー
ジ上板12とケージ下板32の間に搭載されている。ケ
ージ上板12とケージ下板32はケージ支柱11によっ
て結合されている。ケージ上板12に設けられた軸ピン
13と、ケージ下板32に設けられた軸ピン33を回転
軸として、ケージ29が回転する。ガンギ車5と同軸に
形成されたガンギカナ3は、地板8に固定された太陽歯
車19と噛み合っている。ケージ29が回転すると、ガ
ンギカナ3は太陽歯車19の周囲を、自転しながら公転
する遊星歯車の運動をする。この遊星歯車機構により増
速輪列の回転がガンギ車5に伝達される。ガンギ車5の
回転力はアンクル6を介してテンプ7に伝達され、テン
プ7の回転振動の動力源となる。
より、ケージ29に搭載されたガンギ車5、アンクル
6、テンプ7が一体に常時回転するため、時計の12時
上、3時上、6時上、9時上の立姿勢四方向における等
時性は互いに相殺されて常に一定になる。
ールビョン機構では、ケージを回転させるためのケージ
カナ31がケージ29の最下端にあるため、ケージ29
本体の厚みにケージカナ31が重畳され、よって時計の
機械体の厚みが増す結果となっていた。
様に、等時性に影響する、テンプ7に設けられたヒゲゼ
ンマイ4の有効長さを緩急針の位置で、あるいは、テン
プ7の回転振動のバランスに影響する、ヒゲゼンマイ4
の支持部であるヒゲ持受の位置を適宜調整するが、それ
ら緩急針、ヒゲ持受はケージ29と一緒に回転するた
め、通常動作状態での時間精度調整は不可能である。そ
のため、ケージ29を固定した状態で調整作業が行える
特別な治具を用意する。しかしながら、従来の機械時計
で用いられている円弧歯形歯車は噛み合う相手が変わる
と回転トルクの伝達特性が変わってしまう。よって、ツ
ールビョン機構の場合、通常動作時と調整時の駆動状態
は当然異なったものとなるため、厳密な時間調整が困難
であった。
高く、かつ厳密な時間精度の調整が可能なツールビョン
機構を備えた機械時計を得ることを目的としている。
に本発明では、ケージ下板の外周に設けた歯車によって
増速輪列からの回転力を受ける手段により、ケージカナ
を不要とした。また遊星歯車機構を構成する太陽歯車を
内歯歯車とする手段により、ケージの平面的配置に自由
度を持たせた。さらに増速輪列からケージへの回転力の
伝達に関与する歯車の歯形を同一モジュール、同一圧力
角のインボリュートで形成する手段により、同一のイン
ボリュート歯形で形成された駆動歯車を有する時間精度
調整用治具でのツールビョン機構の時間精度の調整を厳
密なものとした。
て本発明では、テンプと、アンクルと、ガンギ車を搭載
し一体となって回転するケージを有するツールビョン機
構を備えた機械時計において、そのケージは、輪列によ
り駆動される歯を外周に形成したケージ下板を有するも
のとすることにより極めて薄いムーブメントが実現でき
る。
カナは、地板あるいは受等に固定された内歯歯車と噛み
合い、ガンギカナと内歯歯車はケージの回転に伴ってガ
ンギ車が自転と共に公転する遊星歯車運動をする構成と
することにより視覚的に面白い機構を実現できる。
するアンクル受を備えたケージ上板を有し、アンクル受
はケージ下板とケージ上板に軸支されたテンプのリム部
と平面的に重ならないようにして、さらに薄型化が実現
できる。そして少なくとも、ケージ下板の外周に形成さ
れた歯と、内歯歯車と、ガンギカナの歯形を同一モジュ
ール、同一圧力角のインボリュートで形成することによ
り時間精度の調整を厳密なものとすることができる。
説明する。図1は、本発明のツールビョン機構を備えた
機械時計の主要部であるケージ1の断面図である。ケー
ジ1の主要部はケージ下板10とケージ上板12の間に
構成されている。ケージ下板10は外周が歯車14にな
っており、かつ2本のケージ支柱11によってケージ上
板12と結合されている。ケージ下板10とケージ上板
12は、夫々下向き上向きに一対の軸ピン13を有し、
ケージ1はこの一対の軸ピン13を中心に回転出来る鳥
かご状になっている。軸ピン13は、地板8および受2
にそれぞれ設けられた軸受22によって軸支されてい
る。そしてこのケージ1の内部に時計としての主要部で
ある脱進機、調速機即ちガンギ車5、アンクル6、テン
プ7が格納されている。
調速機と本質的に同じであるが、自転することになるガ
ンギ車5のカナ3(ピニオン)がケージ1の軸ピン13
と平行にケージ下板10の外部に飛び出させている。こ
のガンギカナ3は、地板8上に、軸ピン13と同心に配
置固定された円環状の内歯歯車9と噛み合っており、ケ
ージ1の回転に伴ってガンギカナ3は自転しながら公転
する。すなわち、これらガンギカナと内歯歯車9で遊星
歯車機構を形成する。
を示したものである。図示しないゼンマイの動力は増速
輪列の四番歯車20を介して五番歯車21に伝達され
る。五番歯車21は、ケージ下板10の外周に形成され
た歯車14と噛み合っており、この五番歯車21の回転
に従ってケージ1全体が回転する。ケージ1の回転に伴
い、内歯歯車9と噛み合ったガンギカナ3が回転し、ガ
ンギ車5に回転力が伝達される。ガンギ車5の回転力
は、図4の平面図に示すように、ガンギ車5と共に脱進
機を構成するアンクル6に間欠的に伝達され、それによ
ってアンクル6が間欠的に揺動する。アンクル6の間欠
的な揺動によって、テンプ7に間欠的に駆動力が与えら
れ、調速機としてのテンプ7がヒゲゼンマイ4の弾性力
によって等時回転振動を持続する。
ジ下板10の外周を歯車14とし、増速輪列の回転力を
受ける構造としたため、機械体の厚みを増す要因となっ
ていたケージカナ31が不要となる。そのため、ツール
ビョン機構という複雑な機構を備えながら極めて薄いム
ーブメントが構成できるようになった。
構成する内歯歯車9を、従来のような外歯歯車ではなく
内歯歯車で構成したため、この内歯歯車9の固定部を外
周側に移すことができる。すなわち、ケージ1の軸ピン
13を支持する軸受22回りのスペースに余裕ができる
ため、設計の自由度が増し、時計体の薄型化を考慮した
余裕ある設計が可能となった。
動運動を支持するアンクル受16はケージ上板12の内
側に固着されている。図6は、ケージ上板12をアンク
ル受16側から見た平面図であるが、このアンクル受1
6の形状を、回転振動しているテンプ7のリム17の内
側にスキマAを持たせて配置するようにした。これによ
りアンクル受16とテンプ7の平面的な重なりを避ける
ことができるため、ケージ1をより一層薄型化すること
が可能となった。さらに、この配置構成によりテンプ7
とガンギ車5の段差が少なくなるため、ツールビョン機
構を時計の文字板に設けた孔から視認できるように構成
した場合、特徴ある動作をするテンプ7とガンギ車5が
明瞭に視認できるようになり、複雑時計としての商品性
をより一層高めることができる。
にインボリュート歯形を採用しているが、以下にその理
由について説明する。ツールビョン機構は調速機全体が
常時回転しているため、動作状態で緩急針、ヒゲ持受を
操作することが出来ない。そのため、時間精度を調整す
る場合はケージ1を固定した状態でガンギカナ3を直接
駆動するための、特別な治具を用意する必要がある。そ
の際、通常動作状態と時間精度調整状態とでツールビョ
ン機構の駆動状態を同一のものとすることにより、テン
プ7の振りムラの傾向などを正確に把握することができ
る。
状態を示す断面図であり、図5はその平面図である。ケ
ージ1は2本の固定ネジ26によって地板18に固定さ
れている。下側の軸ピン13は地板18に設けられた案
内穴27に挿入され、ケージ1の位置決めを行う。調整
用治具に設けられた図示しないゼンマイの動力が、増速
輪列を介して駆動歯車28に伝達される。駆動歯車28
は、ガンギカナ3と噛み合い、脱進機と調速機を駆動し
その状態で時間精度の調整操作を行う。この場合図5に
示した駆動歯車28の回転中心24は、図4に示した通
常状態での四番歯車20の回転中心23とは異なり、ガ
ンギ車5のカナと直接噛み合う位置に設けられている。
28に至る輪列構成は、図2で示した通常動作状態での
増速輪列から四番歯車20までの輪列構成と同一にして
いる。そして、駆動歯車28とガンギカナ3、および四
番歯車20、五番カナと五番歯車21、ケージ下板の歯
車14、そして内歯歯車9のそれぞれの歯形をすべて同
一モジュール、同一圧力角のインボリュート歯形とし
た。それにより、ガンギカナ3と噛み合う相手が通常動
作状態と、時間精度調整状態とで変わった場合でも、ま
た各々の状態で噛み合いの具合が若干変動した場合で
も、回転トルクの伝達特性を一定にすることができる。
よって、調整用治具で時間精度を調整したツールビョン
機構は通常動作状態での時間精度を保証することが可能
となる。
する輪列と同一のものが使用できるため、調整用治具の
輪列を別途に設計製造する必要がない。さらに図7に示
すように、ケージ下板10に2個またはそれ以上の穴2
5を明けておき、地板18にねじ26で固定するように
構成したので、固定用つめなどは不要になり、また調整
治具用機械台も単純な市販品が使えるようになった。当
然この穴25は図7のような長穴に限らず、単純な穴で
もよい。
機構を備えた機械時計では、脱進機、調速機とともに回
転するケージへの回転力の伝達を、ケージ下板の外周に
設けた歯車によって行う構成により、ケージカナを不要
としたため、ツールビョン機構という複雑な機構を備え
ながら極めて薄いムーブメントを構成することが可能と
なった。また遊星歯車機構を構成する太陽歯車を内歯歯
車としたことにより、ケージを支持する軸受の回りにス
ペースの余裕を持たせることができるため、ケージの平
面的配置に自由度が増し、時計体の薄型化を考慮した余
裕のある設計が可能となった。さらに、四番歯車、五番
カナ、五番歯車、ケージ下板の歯車、そしてガンギカナ
と内歯歯車のそれぞれの歯形をすべて同一モジュール、
同一圧力角のインボリュート歯形とするともに、ツール
ビョン機構の時間精度を調整する際にガンギカナと噛み
合う駆動歯車も同一のインボリュート歯形で形成するこ
とにより、時間精度調整用治具でのツールビョン機構の
時間精度の調整を厳密なものとすることが可能となっ
た。
ン機構のケージ部の実施例を示す断面図である。
ン機構のケージ部と輪列の係合関係を示す断面図であ
る。
ン機構のケージ部を調整用治具に取り付けた状態を示す
断面図である。
ン機構のケージ部の実施例を示す平面図である。
ン機構のケージ部を調整用治具に取り付けた状態を示す
平面図である。
とアンクル受の位置関係を示す平面図である。
の代表的な例における平面図である。
ージ部周辺を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 テンプと、前記テンプと係合するアンク
ルと、前記アンクルと係合するガンギ車と、前記テンプ
と前記アンクルと前記ガンギ車を搭載し一体となって回
転するケージとを有するツールビョン機構を備えた機械
時計において、前記ケージは、輪列により駆動される歯
を外周に形成したケージ下板を有することを特徴とする
ツールビョン機構を備えた機械時計。 - 【請求項2】 前記ガンギ車と同軸に形成されたガンギ
カナは、固定された内歯歯車と噛み合い、前記ガンギカ
ナと前記内歯歯車は前記ケージの回転に伴って前記ガン
ギ車が自転と共に公転する遊星歯車運動をする構成であ
ることを特徴とする請求項1記載のツールビョン機構を
備えた機械時計。 - 【請求項3】 前記ケージは、前記アンクルを揺動可能
に支持するアンクル受を備えたケージ上板を有し、前記
アンクル受は前記ケージ下板と前記ケージ上板に軸支さ
れた前記テンプのリム部と平面的に重ならない構成であ
ることを特徴とする請求項1記載のツールビョン機構を
備えた機械時計。 - 【請求項4】 少なくとも、前記ケージ下板の外周に形
成された歯と、前記内歯歯車と、前記ガンギカナの歯形
が同一モジュール、同一圧力角のインボリュートで形成
された構成であることを特徴とする請求項1記載のツー
ルビョン機構を備えた機械時計。 - 【請求項5】 前記ケージ下板は、時間精度の調整を行
う際に前記ケージを固定するための締結ねじ用の穴を有
することを特徴とする請求項1記載のツールビョン機構
を備えた機械時計。
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