JPH0954975A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH0954975A
JPH0954975A JP20112295A JP20112295A JPH0954975A JP H0954975 A JPH0954975 A JP H0954975A JP 20112295 A JP20112295 A JP 20112295A JP 20112295 A JP20112295 A JP 20112295A JP H0954975 A JPH0954975 A JP H0954975A
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optical
irradiated
light receiving
optical device
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JP20112295A
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English (en)
Inventor
Takeshi Mizuno
剛 水野
Kazuhiko Nemoto
和彦 根本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ピックアップなどに適用される光学装置
のコンパクト化、無調整化を図り、またトラッキングサ
ーボ信号やフォーカスサーボ信号、光磁気信号等の検出
を容易に行う。 【解決手段】 発光部と受光部とが共通の半導体基板に
形成され、発光部からの出射光が収束手段により被照射
部に収束照射され、収束手段の共焦点近傍を含んで受光
部が配置され、受光部によって被照射部からの戻り光を
受光検出する構成の光学素子と、ホログラム機能および
偏光子機能を有するウエッジプリズムとを有する光学装
置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学装置例えばコ
ンパクトディスク(CD)、追記型コンパクトディスク
(CD−R)、光磁気ディスクなどの光ディスク等の各
種光記録媒体に光を照射して再生、または記録且つ再生
を行う光学装置、例えば光学ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光記録媒体上の記録を光学的に読
み出す光学ピックアップは、例えば半導体レーザ、コリ
メートレンズ、ビームスプリッタ、偏光ビームスプリッ
タ、1/4波長板、フォーカスレンズ、フォーカスレン
ズ駆動装置、分割型フォトディテクタ等のそれぞれ個別
に構成されたディスクリートな光学部品を相互に精度良
く所定の位置関係に配置して構成される。
【0003】図8に従来のコンパクトディスク(CD)
の再生専用の光学ピックアップの一例の構成図を示す。
この光学ピックアップ81は、半導体レーザ82、回折
格子83、ビームスプリッタプレート84、対物レンズ
85及びフォトダイオードからなる受光素子86を備え
て成り、半導体レーザ82からのレーザ光Lがビームス
プリッタプレート84で反射され、対物レンズ85で収
束されて光ディスク90に照射され、この光ディスク9
0で反射された戻り光がビームスプリッタプレート84
を透過して受光素子86にて受光検出される。
【0004】しかしながら、この様な光学ピックアップ
81は、部品点数が多く、また非常に大型になるだけで
なく、その配置に高い精度が要求され、生産性の低いも
のであった。
【0005】近年、CDプレーヤのポータブル化等の要
請で、光学ピックアップを小型化、省部品化する研究開
発が盛んであり、光学素子の機能複合化、レーザカプラ
ー(投受光部一体化)、ホログラム素子の利用などが進
んでいる。しかし、これらの開発においても、光学素子
の配置を充分調整不要とするものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光学ピックアップ全体
の小型化を図る方法としては、例えば光路の途中に偏光
ビームスプリッタの代わりに、裏面に反射率の高い反射
膜を形成したミラー板等の光学部品を設置することによ
り光を反射させて、受光素子等による受光部を半導体レ
ーザ等からなる発光部と同じ側に配置できるようにする
方法も提案されている(特開平2−162541号公
報)。
【0007】しかしながら、この場合は発光部と受光部
が同じ側に配置されるので、全体の装置の大きさは小さ
くなるが、発光部と受光部はそれぞれ別体に構成されて
互いに所定の位置関係に配置するものであって、部品点
数はあまり減らず、また光学素子の配置の調整は従来と
同程度に必要とする。
【0008】また、これらの問題に対する解決策とし
て、図9に示すようなホログラム素子を用いた光学ピッ
クアップ等が提案されている。図9に示す光学ピックア
ップ110は、半導体レーザ101、フォトディテクタ
102、ホログラム素子103、対物レンズ104の各
光学部品から構成されている。この場合、半導体レーザ
101から出射した光は、ホログラム素子103を通過
し対物レンズ104で収束し被照射部であるディスク1
05に照射され、ここで反射した戻り光が再び対物レン
ズ104で収束された後に、ホログラム素子103にお
いて回折し、その戻り光の±1次回折光を用いてフォー
カスサーボ信号の検出を行うものである。
【0009】このとき、往路の出射光においてもホログ
ラム素子103において回折光を生じるが、この回折光
は利用することなくほぼ捨てることになる。そのため、
出射光の光量と比較して戻り光の光量が大きく減少す
る。この光量の減少を補うために、半導体レーザLDの
出力を上げる必要が生じ、それにより消費電力を増大さ
せてしまっている。
【0010】一方、カー効果を利用した光磁気信号(M
O信号)の検出系を有する光学ピックアップや、相変化
を利用した光学ピックアップ等記録再生を行う光学装置
においては、例えば図10にミニディスク(MD)用の
光学ピックアップの一例を示すように、さらに偏光検出
のための部品が加わった構成とされる。図10に示す光
学ピックアップ91は、半導体レーザ92、対物レンズ
96、フォトディテクタ99の他にトラッキングサーボ
信号の検出に利用する回折格子93、偏光ビームスプリ
ッタ94、コリメータレンズ95、ウォラストンプリズ
ム97、フォーカスサーボ信号の検出のためのマルチレ
ンズ98を備えてなる。このように偏光を検出するため
に、部品点数が非常に多く、光学装置が複雑化してお
り、また記録を行うために大きなパワーが必要であるこ
とから、光源のLD出力を上げる必要があり、やはり消
費電力が増大してしまうことになる。
【0011】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、光学ピックアップなどの光学装置において、光
学部品点数の削減、光学的な配置設定に際してのアライ
メントの簡単化を図り、装置全体の簡素化、小型化を図
り、また作製を容易にするものであり、さらに、トラッ
キングサーボ信号やフォーカスサーボ信号ならびに光磁
気信号の検出を容易かつ確実に行うことを可能にし、さ
らに光量を有効に利用して消費電力が少ない光学装置を
提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光部と受光
部とが共通の半導体基板に形成され、発光部からの出射
光が収束手段により被照射部に収束照射され、収束手段
による共焦点近傍を含んで受光部が配置され、受光部に
よって被照射部からの戻り光を受光検出する構成の光学
素子と、ホログラム機能および偏光子機能を有するウエ
ッジプリズムとを有する光学装置を構成する。
【0013】ここで、収束手段による共焦点近傍とは、
光軸方向においては収束手段の焦点深度内の領域を、光
軸に直交する方向においては収束手段による光の回折限
界内の領域をそれぞれ意味するものとする。これに対
し、後述する収束手段による共焦点から離れた位置と
は、これら領域以外の領域を意味するものとする。
【0014】本発明による光学装置は、発光部から出射
した光が、被照射部にジャストフォーカス(合焦)すれ
ば、必ずその共焦点位置に光が戻ってくる光学原理を利
用するものであって、本発明においては、収束手段によ
る共焦点近傍すなわち上述の収束手段による光の回折限
界内の領域を含んで受光部を配置した光学素子を構成す
るものであるので、上述したように発光部からの出射光
が被照射部に合焦した状態では、その被照射部からの戻
り光は、この光学素子に付随する光学部品に位置精度に
多少の問題があっても、確実に共焦点近傍に配置された
受光部に入射し、この戻り光の検出を行うことができる
ことになる。
【0015】また、本発明構成においては、ホログラム
機能と偏光子機能を有するウエッジプリズムを配置する
ことにより、ウエッジプリズムのホログラム機能により
被照射部からの戻り光を回折させ、これを用いてフォー
カスサーボ信号の検出を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の光学装置は、図1にその
一例の概略構成図を示すように、半導体レーザLDおよ
び第1の反射鏡13によって構成される発光部14と、
フォトダイオード等によるフォトディテクタPDによっ
て構成される受光部15とが共通の半導体基板16に形
成された光学素子17が構成されて成る。この光学素子
17は、発光部14からの出射光LF が収束手段18を
経て被照射部12に収束照射され、収束手段18による
共焦点近傍を含んで受光部15が配置され、この受光部
15によって被照射部12から反射された戻り光LR
受光検出する構成、すなわちCLC(コンフォーカル・
レーザ・カプラ)構成とされる。
【0017】また上述の共焦点近傍に、受光部15とは
別に第2の反射鏡21を配置し、この第2の反射鏡21
は、後述するように戻り光LR を反射させるものとす
る。さらにウエッジプリズム20を光学素子17上に配
置する。このウエッジプリズム20の表面には偏光機能
を有するホログラム素子19が形成される。
【0018】このウエッジプリズム20とホログラム素
子19と第2の反射鏡21とにより、被照射部12から
の戻り光LR から回折光を得る構成とする。
【0019】図1に示す本発明による光学装置は、光学
ピックアップに適用した場合の例である。
【0020】図1において、11は光学ピックアップを
全体として示し、12は被照射部である光記録媒体、例
えば光ディスクを示す。光学ピックアップ11は、半導
体レーザLDおよび反射鏡13による発光部14と複数
のフォトディテクタPDによる受光部15および第2の
反射鏡21が同一の半導体基板16上に一体化されてな
る光学素子17と、収束手段18この例では対物レンズ
と、表面にホログラム素子19が配置されたウエッジプ
リズム20とを備えてなる。そしてウエッジプリズム2
0は、光学素子17上に、光学素子17の発光部14、
受光部15等が配置された側の表面を覆って配置される
ものである。
【0021】ウエッジプリズム20は、出射光LF およ
び被照射部からの戻り光LR とウエッジプリズム20の
表面とが垂直になるようにウエッジ角を選定する。
【0022】発光部14は、水平共振器構造の半導体レ
ーザLDと第1の反射鏡13からなる。この第1の反射
鏡13は、光学素子17を構成する半導体サブストレイ
トの結晶面、半導体レーザLDを形成する際のエッチン
グ端面の延長方向の結晶軸を選定することによって、選
択的にエピタキシャル成長した際に、特定の結晶面例え
ば{111}面を発生させた、原子面によるモフォロジ
ーのよい斜面として、また水平共振器面と一定の角度の
傾きを有する面として形成することができる。この例で
は、この特定の結晶面を{111}面とすると、図2に
光学素子17の発光部14の拡大図を示すように、第1
の反射鏡13の立ち上げ角が54.7°となる。
【0023】受光部15は、複数のフォトディテクタP
Dにより構成され、これらフォトディテクタPDは、光
学素子17表面の発光部14の近傍すなわち共焦点近傍
の発光部14が配置される部分を除き、かつ回折限界領
域内とその周辺部分とを含んで設置される。
【0024】発光部14からの出射光LF は、ウエッジ
プリズム20を透過して収束手段18の対物レンズによ
って被照射部12に収束され、被照射部12から反射さ
れた戻り光LR がウエッジプリズム20中を透過して光
学素子17の表面で焦点を結ぶ。受光部15の一部がこ
の焦点の近傍に位置し、戻り光LR を受光検出する。す
なわち、この光学素子は前述のCLC構成とする。
【0025】このCLC構成は、本発明の出願人による
先の出願である特願平5−21691号出願「光学装
置」に記載されたように、戻り光LR は対物レンズの回
折限界近傍まで収束され、受光部15がこの光回折限界
内、すなわち出射光の波長をλ、収束手段18の光学素
子17側の開口数をNAとするとき、出射光の光軸から
の距離が1.22λ/NA以内(エアリーディスク内)
に配置されるようにするものである。
【0026】被照射部からの戻り光LR は、ウエッジプ
リズム20表面に垂直に入射し、共焦点近傍に収束さ
れ、このとき回折限界領域内に配置された第2の反射鏡
21で反射され、ウエッジプリズム20の表面に向か
う。そして、ウエッジプリズム20表面の、第2の反射
鏡21による反射光が到達する位置に前述のホログラム
素子19を配置する。これにより、ホログラム素子19
により反射光が回折され、回折光が得られる。受光部1
5の一部として、この回折光を受光するフォトディテク
タPDを光学素子17表面に配置して、フォーカスサー
ボ信号等の検出を行うことができる。
【0027】以上から、図3Aに光学素子17の側面
図、図3Bに光学素子17の平面図をそれぞれ示すよう
に、光学素子17の表面上の発光部14近傍に、受光部
15の一部としての2分割フォトディテクタPD1 ,P
2 および第2の反射鏡21を形成する。また受光部1
5の一部として、光学素子17の表面上の発光部14か
ら離れた位置(前述のエアリーディスク外)に3分割フ
ォトディテクタPD3 〜PD5 ,PD6 〜PD8 を形成
する。この2つの3分割フォトディテクタは、後述する
ようにスポットサイズ法によるフォーカスサーボ信号の
検出を行うもので、中央のフォトディテクタPD4 ,P
7 を中心として、それぞれ両外側のフォトディテクタ
が対称になっている。
【0028】これらフォトディテクタおよび第2の反射
鏡21を形成する光学素子17の表面と、半導体レーザ
LDの発光点との間には、例えばpn接合を構成するク
ラッド層等の数μmの厚さの半導体層が形成されている
のみで、この間の垂直距離は数μm程度しか離れていな
い。そのため、フォトディテクタPDを形成する面は、
焦点深度内にあり合焦位置すなわち共焦点位置面Sと考
えて良い。従って、レンズの横方向の位置ずれが生じた
場合でもフォトディテクタ上のスポット位置の変化がな
いためトラッキングサーボ信号の検出に好都合である。
【0029】第2の反射鏡21の鏡面は、光学素子17
の形成を例えば結晶の{111}面に沿って成長させて
行うことにより形成され、結晶性のよい平坦な面とされ
る。
【0030】このように、第2の反射鏡21の鏡面は、
結晶の成長面であるために平坦性が極めてよく、そのま
まの状態で鏡面となるものである。鏡面にかかるスポッ
トの一部は高い反射をするため、この鏡面による反射光
を用いることで、フォーカスサーボ信号や光磁気信号
(MO信号)の検出をすることができる。尚、この第2
の反射鏡21は、反射率のよい金属などを蒸着して形成
する構成としてもよい。
【0031】前述のように、この例では第1の反射鏡1
3の立ち上げ角が54.7°とすることから、図2に示
したように発光部14からの出射光LF は水平方向に対
して70.6°の角度で出射する。そこでこの場合、図
3Aに示したように、19.4°のウエッジ角を有する
ウエッジプリズム20を光学素子17上に配置し、発光
部14の半導体レーザLDと第1の反射鏡13との間の
隙間を、ウエッジプリズム20と同一の屈折率を有する
接着剤で充填するように張り合わせ、ウエッジプリズム
20からの出射光L F が出射面に対して垂直となるよう
に配置する。これにより、プリズム面からの出射光LF
に収差が生じない。
【0032】出射光LF が被照射部12に照射され、反
射した戻り光LR は再度ウエッジプリズム20に垂直に
入射する。この戻り光LR は、その一部が第2の反射鏡
21で反射され、他の一部が2分割のフォトディテクタ
PD1 ,PD2 で受光される。このうち第2の反射鏡2
1で反射した光はウエッジプリズム20表面のホログラ
ム素子19に入射し、ここで回折され±1次回折光が得
られる。ホログラム素子19の回折パターンは、後述す
るようにフォーカスサーボ信号の検出が行えるように設
定される。また、0次光の割合をなるべく0にすること
によって、光量のロスを防ぐことも可能である。
【0033】そして、2分割フォトディテクタPD1
PD2 で受光した戻り光LR からトラッキングサーボ信
号の検出を行う。また、ホログラム素子19による±1
次回折光を用いてフォーカスサーボ信号の検出を行う。
【0034】この光学素子17における各種信号の検出
は次のように行う。
【0035】トラッキングサーボ信号の検出は、2分割
フォトディテクタPD1 ,PD2 を用いて、プッシュプ
ル法によって行う。そして、例えばPD1 −PD2 を検
出信号として、トラッキングサーボ信号を検出する。
【0036】フォーカスサーボ信号の検出は、2つの3
分割フォトディテクタPD3 〜PD 5 ,PD6 〜PD8
を用いて、スポットサイズ法によって行う。このとき中
央のフォトディテクタの中心に、ホログラム素子19に
よる回折光の光軸が位置し、両外側のフォトディテクタ
が中央のフォトディテクタについて互いに対称となるよ
うに配置する。またホログラム素子19の回折パターン
は、合焦時の両スポットの焦点位置がフォトディテクタ
PDの面に対して前後するように設定する。
【0037】さらに、各1次回折光が合焦しているとき
に、中央のフォトディテクタの信号強度と両側の2つの
フォトディテクタの信号強度が等しくなるように、すな
わちPD3 +PD5 =PD4 ,PD6 +PD8 =PD7
となるようにホログラム素子19の回折パターンおよび
各3分割フォトディテクタの位置等を設定する。そし
て、例えば(PD3 +PD5 −PD4 )−(PD6 +P
8 −PD7 )を検出信号としてフォーカスサーボ信号
の検出を行う。
【0038】前述の第2の反射鏡21による反射光は、
図3Aに示したように、ウエッジプリズム20内の出射
光LF の光軸とは別の光路を経て、ウエッジプリズム2
0内を伝搬する。従って出射光LF と干渉することなく
プリズム内を多重反射しながら伝搬していく。そこで前
述のように、ウエッジプリズム20の表面上で、かつ第
2の反射鏡による反射光が到達する位置にホログラム素
子19を配置すれば、出射光のウエッジプリズム20内
の伝搬経路とは無関係な位置に反射光の伝搬経路を設定
し、この反射光を用いてフォーカスサーボ信号の検出系
を構成することができる。
【0039】本発明による光学装置によれば、出射光L
F がホログラム素子を経由せず、ウエッジプリズム20
から、そのまま収束手段および被照射部に向かうので、
従来からあるホログラム素子を用いた光学ピックアップ
のように出射光が回折されて±1次回折光を生じ、それ
に伴い光量の損失が起こることがない。従って、光源の
レーザLDの出力を従来より低く設定でき、これにより
発光部における発熱量を抑制することができる。
【0040】また通常出射光から1次回折光を生じると
き、この回折光が対物レンズに入射して干渉を起こさな
いように、回折光が対物レンズの瞳面外に伝搬する設計
が必要となる。本発明の光学装置によれば、この設計の
制約がなくなり、半導体レーザLDの出力に伴い発生す
る熱の抑制や光学系の小型化等の課題を優先的に扱うこ
とができる。
【0041】上述の各例ではフォーカスサーボ信号の検
出はスポットサイズ法により行ったが、3分割フォトデ
ィテクタの代わりに2分割のフォトディテクタを用い
て、フーコー法により信号検出を行うこともできる。こ
の場合、ホログラム素子19の回折パターンは、2つの
スポットが合焦時にPD面上に焦点を結び、合焦でない
ときには通常のフーコー法の場合と同様に、内側のPD
あるいは外側のPDのみにスポットが照射されるように
パターン設定する。
【0042】このときのフォトディテクタの構成例を、
図4Aの光学素子17の側面図および図4Bの光学素子
17の平面図によって示す。2分割のフォトディテクタ
PD 3 およびPD4 ,PD5 およびPD6 が形成され、
これらはホログラム素子19による回折光を受光し、合
焦時に回折光のスポット中心が2分割フォトディテクタ
の中心にくるように配置構成する。
【0043】図4Aに示すように合焦の時は、回折光の
スポット中心は2つの2分割フォトディテクタの中心に
くるが、破線で示すようにフォーカスがずれた場合に
は、2分割の一方(この場合は光路の内側)のフォトデ
ィテクタPD4 およびPD5 にのみ回折光の照射がなさ
れる。フォーカスが逆にずれた場合には逆に外側のフォ
トディテクタPD3 およびPD6 にのみ回折光の照射が
なされる。そこで例えば(PD3 −PD4 )+(PD6
−PD5 )を検出信号としてフォーカスサーボ信号を検
出する。
【0044】本発明の光学装置によれば、上述のように
従来のフォーカスサーボ信号の検出系と同様にスポット
サイズ法やフーコー法等の方式をそのまま使うことがで
きるため、ホログラム素子19の回折格子パターンはこ
の信号検出に供するように最適化するだけでよい。
【0045】上述の信号検出系を基本として、さらに光
磁気信号の検出を行う場合には、ウエッジプリズム20
と共焦点位置面上のフォトディテクタPDとの間に検光
子(ポラライザ)を付加することで光磁気信号が検出で
きる。その例を次に示す。
【0046】図5Aに光学素子の側面図、図5Bに光学
素子の平面図を示すように、図1〜図3に示した光学装
置の例と同様の構成の光学素子17の表面上の2分割フ
ォトディテクタPD1 ,PD2 および3分割フォトディ
テクタPD3 〜PD5 ,PD 6 〜PD8 の上にそれぞれ
検光子22(22a,22b,22c)を配置する。
【0047】先の光学装置の例と同様に、ウエッジプリ
ズム20とその表面にホログラム素子19を光学素子1
7上に配置する。ウエッジプリズム20は複屈折材料例
えば水晶を用いて構成する。
【0048】被照射部12からの戻り光LR は第2の反
射鏡21において反射され、ホログラム素子19に照射
された後、このホログラム素子19で回折される。この
とき得られる回折光は、ホログラム素子19の回折パタ
ーンにより所定の方向に進み、検光子22を通じてフォ
トディテクタPDに入射する。
【0049】トラッキングサーボ信号およびフォーカス
サーボ信号の検出は、それぞれフォトディテクタPDに
おいて、先の光学装置の例と同様にして行われる。
【0050】光磁気信号の検出は、フォーカスサーボ信
号の検出に用いた3分割フォトディテクタにより行う。
このとき、2分割フォトディテクタPD1 ,PD2 上の
検光子22aと、3分割フォトディテクタPD3 〜PD
5 ,PD6 〜PD8 上の検光子22b,22cについ
て、各検光子22の方向が互いに90°をなし、かつ戻
り光の主たる偏光方向に対し、互いに逆方向に45°の
角度をなすように配置する。例えば、戻り光の偏光方向
に対して、検光子22aの方向を反時計回りに45°、
検光子22bおよび22cの方向を時計回りに45°の
角度をなすように配置する。また検光子22aをPD1
上とPD2 上との2つに分割して、検光子22aのPD
1 上の部分および検光子22cの方向を戻り光の偏光方
向に対して反時計回りに45°、検光子22aのPD2
上の部分および検光子22bの方向を同じく時計回りに
45°の角度をなす構成とすることもできる。
【0051】
【実施例】本発明の光学装置の一実施例と照射されるビ
ームの形状を図6に示す。図6は、ウエッジプリズム2
0はBK7等を用いて、共焦点系の光軸上の厚さXが1
mm、屈折率が1.52とし、また対物レンズの光学素
子17側の開口数NA(o)を0.086、被照射部側
の開口数NA(i)を0.45としたとき本発明の光学
装置の設計例である。光の強度分布はガウスビームの分
布を取るとしている。また、発光部14の位置および第
1の反射鏡13の立ち上げ角については、先の図2に示
すように設定する。
【0052】図6中、スポット径tは、中心強度の(1
/e)2 となる径(全光量の86.5%となる径)を示
している。出射光LF のビーム径t(56.98μm)
に比して、戻り光LR のコンフォーカル面での反射光の
ウエッジプリズム20への照射位置は充分な距離t´
(804.02μm)がとられている(t´>>t)た
め、出射光LF と反射光について互いの干渉がないこと
がわかる。
【0053】共焦点位置面で受光するビームスポットS
Cは、この面に斜めに戻り光LR が照射されるので、図
6に示すように楕円になり、このうち第1の反射鏡21
で反射されるビームの部分Rは斜線の入った部分Rであ
る。このスポットRがホログラム素子19を経てフォト
ディテクタPDに受光すると、それぞれ斜めに入射する
ので、スポットの形状が横に拡がっていく。
【0054】ホログラム素子19の表面におけるスポッ
トSHは、楕円がその長軸方向に短軸を境に一方は引き
延ばされ、一方は縮められた形状を示す。このスポット
SHの短軸の径T1は72.41μm、長軸の右側T1
´は97.35μmで、長軸左側T1″は88.86μ
mとなる。フォトディテクタPDに受光するスポットS
Pも、ホログラム素子19表面上のスポットSHと同様
の形状を示し、短軸の径T2は202.57μm、長軸
の右側T2″は352.22μm、長軸の左側T2′は
423.08μmとなる。また発光部から受光部のPD
までのビームの水平移動距離lbは、上記の数値の場合
2378.20μmとなる。
【0055】また、戻り光LR の共焦点位置面における
スポット径は、光学系の倍率に依存するため、フォーカ
スサーボ信号の検出および光磁気信号の検出に供される
光強度・光量も同じく光学系の倍率に依存する。
【0056】この実施例における収束手段の光学素子側
の開口数と上述のフォーカスサーボ信号の検出および光
磁気信号の検出に供される光強度との関係を図7Aおよ
び図7Bに示す。これらの図は、収束手段の被照射部側
の開口数NA(i)を0.45として、収束手段の光学
素子17側の開口数NA(o)を変化させたとき、出射
光に対する上述の信号検出に供する光量の比率(図7
A)および戻り光のスポット径(図7B)の変化を示す
ものである。
【0057】例えばコンパクトディスクに用いられる光
学ピックアップの倍率は、通常5〜6倍であり、また収
束手段の被照射部側の開口数NA(i)は0.45が典
型的な値とされる。これらを考慮すると、収束手段の光
学素子側の開口数NA(o)は、0.08〜0.1程度
となり、戻り光のうちの5〜10%程度がフォーカスサ
ーボ信号に利用できることがわかる。
【0058】上述したように、各例の光学装置におい
て、装置全体がコンパクトで回折格子のパターンが単純
で、かつ精密な調整が不要な光学装置例えば光学ピック
アップを製造することができる。
【0059】また、半導体レーザ光を効率よく光ディス
クに照射できるので、超解像再生専用ディスクや記録再
生ディスク用の光学ピックアップとして利用できる。特
に、著しく小型軽量化が達成できるので、速いランダム
アクセス速度が必要とされるデータディスク用に最適な
光学ピックアップを構成できる。
【0060】また、被照射部12は、通常のCDのよう
に凹凸記録ピットによる光ディスクや、光および磁界印
加手段による記録を行う光磁気ディスクやマイクロディ
スクのみならず、相変化によって光学特性例えば反射率
を変化させる記録態様による相変化ディスクの光学ピッ
クアップに適用することもできる。すなわち、記録は出
射光LF を用いて行い、再生はそれぞれ戻り光LR をフ
ォトディテクタPDで再生信号を受光検出する構成とす
ることにより、これらのディスクを被照射部12として
適用できるものである。
【0061】尚、上述の各例は本発明の一例であり、本
発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り
得るものである。
【0062】
【発明の効果】本発明の光学装置によれば、部品点数を
削減し簡素な光学装置を構成できるため、組み立て工程
や光軸などの位置調整工程等の工程の簡素化が実現で
き、これにより光学装置が容易に低コストで製造でき
る。また光学装置の小型化および軽量化がはかられ、応
答速度の向上がなされる。出射光を有効に利用できるこ
とから、従来のホログラム素子を用いた同様の系と比較
して、より低いレーザ出力で再生および記録ができ、こ
れにより消費電力の低減がなされ、熱的に安定化する。
また消費電力の低下に伴い、従来と同じ消費電力で、記
録再生における線速度をより高速とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の一例を示す構成図である。
【図2】図1の光学素子の発光部側面の拡大図である。
【図3】A 図1の光学素子の側面図である。 B 図1の光学素子の平面図である。 C 第2の反射鏡による反射されるビーム形状を示す図
である。
【図4】フーコー法によるフォーカスサーボ信号検出を
行う場合の光学素子の構成図である。 A 光学素子の側面図である。 B 光学素子の平面図である。
【図5】本発明の光学装置の他の例を示す図である。 A 光学素子の側面図である。 B 光学素子の平面図である。
【図6】本発明の光学装置の設計例である。
【図7】A 被照射部の光学素子側の開口数とフォーカ
スサーボ信号の検出に供される光量との関係を示す図で
ある。 B 被照射部の光学素子側の開口数とスポット径との関
係を示す図である。
【図8】従来の光学ピックアップの構成図である。
【図9】ホログラム素子を用いた従来の光学ピックアッ
プの構成図である。
【図10】従来のミニディスク(MD)用光学ピックア
ップの構成図である。
【符号の説明】
11 光学ピックアップ 12 被照射部(光ディスク) 13 第1の反射鏡 14 発光部 15 受光部 16 半導体基板 17 光学素子 18 収束手段 19 ホログラム素子 20 ウエッジプリズム 21 第2の反射鏡 22 検光子 LD 半導体レーザ PD〔PD1 ,PD2 ,PD3 ,PD4 ,PD5 ,PD
6 ,PD7 ,PD8 〕フォトディテクタ LF 出射光 LR 戻り光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部と、受光部とが共通の半導体基板
    に形成され、該発光部からの出射光が収束手段により被
    照射部に収束照射され、該収束手段による共焦点近傍を
    含んで前記受光部が配置され、該受光部によって前記被
    照射部からの戻り光を受光検出する構成の光学素子と、 ホログラム機能および偏光子機能を有するウエッジプリ
    ズムとを有することを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 前記共焦点近傍に配置された前記受光部
    が複数の受光素子を有してなり、これら受光素子によっ
    てトラッキングサーボ信号を取り出すことを特徴とする
    請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記発光部が第1の反射鏡を有し、前記
    共焦点近傍に第2の反射鏡を配置し、該第2の反射鏡に
    おける反射光を用いてフォーカスサーボ信号および光磁
    気信号の取り出しを行うことを特徴とする請求項1に記
    載の光学装置。
JP20112295A 1995-08-07 1995-08-07 光学装置 Pending JPH0954975A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025310A1 (en) * 1998-10-27 2000-05-04 Sony Corporation Optical pickup and optical reproduction device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000025310A1 (en) * 1998-10-27 2000-05-04 Sony Corporation Optical pickup and optical reproduction device

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