JPH0954976A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH0954976A
JPH0954976A JP20343695A JP20343695A JPH0954976A JP H0954976 A JPH0954976 A JP H0954976A JP 20343695 A JP20343695 A JP 20343695A JP 20343695 A JP20343695 A JP 20343695A JP H0954976 A JPH0954976 A JP H0954976A
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JP
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light
optical
wedge prism
light receiving
optical device
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JP20343695A
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Takeshi Mizuno
剛 水野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ピックアップなどに適用される光学装置
のコンパクト化、無調整化を図り、トラッキングサーボ
信号やフォーカスサーボ信号、光磁気信号等の検出を容
易に行う。 【解決手段】 発光部と受光部とが共通の半導体基板に
形成され、発光部からの出射光が収束手段により被照射
部に収束照射され、収束手段の共焦点近傍を含んで受光
部が配置され、受光部によって被照射部からの戻り光を
受光検出する構成の光学素子と、複屈折材料からなり回
折機能および偏光子機能を有するウエッジプリズムとを
有する光学装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学装置例えばコ
ンパクトディスク(CD)、追記型コンパクトディスク
(CD−R)、光磁気ディスクなどの光ディスク等の各
種光記録媒体に光を照射して再生、または記録且つ再生
を行う光学装置、例えば光学ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光記録媒体上の記録を光学的に読
み出す光学ピックアップは、例えば半導体レーザ、コリ
メートレンズ、ビームスプリッタ、偏光ビームスプリッ
タ、1/4波長板、フォーカスレンズ、フォーカスレン
ズ駆動装置、分割型フォトディテクタ等のそれぞれ個別
に構成されたディスクリートな光学部品を相互に精度良
く所定の位置関係に配置して構成される。
【0003】図9に従来のコンパクトディスク(CD)
の再生専用の光学ピックアップの一例の構成図を示す。
この光学ピックアップ81は、半導体レーザ82、回折
格子83、ビームスプリッタプレート84、対物レンズ
85及びフォトダイオードからなる受光素子86を備え
て成り、半導体レーザ82からのレーザ光Lがビームス
プリッタプレート84で反射され、対物レンズ85で収
束されて光ディスク90に照射され、この光ディスク9
0で反射された戻り光がビームスプリッタプレート84
を透過して受光素子86にて受光検出される。
【0004】しかしながら、この様な光学ピックアップ
81は、部品点数が多く、また非常に大型になるだけで
なく、その配置に高い精度が要求され、生産性の低いも
のであった。
【0005】近年、CDプレーヤのポータブル化等の要
請で、光学ピックアップを小型化、省部品化する研究開
発が盛んであり、光学素子の機能複合化、レーザカプラ
ー(投受光部一体化)、ホログラム素子の利用などが進
んでいる。しかし、これらの開発においても、光学素子
の配置を充分調整不要とするものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光学ピックアップ全体
の小型化を図る方法としては、例えば光路の途中に偏光
ビームスプリッタの代わりに、裏面に反射率の高い反射
膜を形成したミラー板等の光学部品を設置することによ
り光を反射させて、受光素子等による受光部を半導体レ
ーザ等からなる発光部と同じ側に配置できるようにする
方法も提案されている(特開平2−162541号公
報)。
【0007】しかしながら、この場合は発光部と受光部
が同じ側に配置されるので、全体の装置の大きさは小さ
くなるが、発光部と受光部はそれぞれ別体に構成されて
互いに所定の位置関係に配置するものであって、部品点
数はあまり減らず、また光学素子の配置の調整は従来と
同程度に必要とする。
【0008】また、これらの問題に対する解決策とし
て、図10に示すようなホログラム素子を用いた光学ピ
ックアップ等が提案されている。図10に示す光学ピッ
クアップ110は、半導体レーザ101、フォトディテ
クタ102、ホログラム素子103、対物レンズ104
の各光学部品から構成されている。この場合、半導体レ
ーザ101から出射した光は、ホログラム素子103を
通過し対物レンズ104で収束し被照射部であるディス
ク105に照射され、ここで反射した戻り光が再び対物
レンズ104で収束された後に、ホログラム素子103
において回折し、その戻り光の±1次回折光を用いてフ
ォーカスサーボ信号の検出を行うものである。
【0009】ここで、戻り光の±1次回折光は、±1次
の各光線(+1次回折光および−1次回折光)に対して
異なるパワーを持たせ、各光線の焦点の位置をずらす必
要がある。この際に、±1次回折光び焦点位置をずらす
ために、ホログラム素子103の回折パターンが複雑化
することから、量産性や歩留まりの低下等さらなる問題
点が生じていた。
【0010】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、光学ピックアップなどの光学装置において、光
学部品点数の削減、光学的な配置設定に際してのアライ
メントの簡単化を図り、装置全体の簡素化、小型化を図
り、また作製を容易にするものであり、さらに、トラッ
キングサーボ信号やフォーカスサーボ信号ならびに光磁
気信号の検出を容易かつ確実に行うことができるように
したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光部と受光
部とが共通の半導体基板に形成され、発光部からの出射
光が収束手段により被照射部に収束照射され、収束手段
による共焦点近傍を含んで受光部が配置され、受光部に
よって被照射部からの戻り光を受光検出する構成の光学
素子と、複屈折材料からなり、回折機能および偏光子機
能を有するウエッジプリズムとを有する光学装置を構成
する。
【0012】ここで、収束手段による共焦点近傍とは、
光軸方向においては収束手段の焦点深度内の領域を、光
軸に直交する方向においては収束手段による光の回折限
界内の領域をそれぞれ意味するものとする。これに対
し、後述する収束手段による共焦点から離れた位置と
は、これら領域以外の領域を意味するものとする。
【0013】本発明による光学装置は、発光部から出射
した光が、被照射部にジャストフォーカス(合焦)すれ
ば、必ずその共焦点位置に光が戻ってくる光学原理を利
用するものであって、本発明においては、収束手段によ
る共焦点近傍すなわち上述の収束手段による光の回折限
界内の領域を含んで受光部を配置した光学素子を構成す
るものであるので、上述したように発光部からの出射光
が被照射部に合焦した状態では、その被照射部からの戻
り光は、この光学素子に付随する光学部品に位置精度に
多少の問題があっても、確実に共焦点近傍に配置された
受光部に入射し、この戻り光の検出を行うことができる
ことになる。
【0014】また、本発明構成においては、複屈折材料
からなり回折機能と偏光子機能を有するウエッジプリズ
ムを配置することによって、被照射部からの戻り光の一
部を受光部の上述の共焦点近傍に配置した部分に向かわ
しめる復路を形成し、ウエッジプリズムにおける回折光
によってこの共焦点位置に向かう復路とは別方向に向か
う復路を形成して、受光部の共焦点位置から離れた位置
に配置した部分へと向かわすものであり、このようにす
ることによって、それぞれの光を各受光部によって確実
に受光検出をするようにして、これらの光を利用した所
要の信号を得るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の光学装置は、図1にその
一例の概略構成図を示すように、半導体レーザLDによ
って構成される発光部14と、フォトダイオード等によ
るフォトディテクタPDによって構成される受光部15
とが共通の半導体基板16に形成された光学素子17が
構成されて成る。この光学素子17は、発光部14から
の出射光LF が収束手段18を経て被照射部12に収束
照射され、収束手段18による共焦点近傍を含んで受光
部15が配置され、被照射部12から反射された戻り光
R を受光検出する構成すなわちCLC(コンフォーカ
ル・レーザ・カプラ)構成とされる。
【0016】一方光学素子17上に、表面に偏光機能を
有する回折格子、すなわちグレーティング19が形成さ
れたウエッジプリズム20を光学素子17上に配置す
る。このグレーティング19とウエッジプリズム20と
により、被照射部12から反射された戻り光LR を回折
させる構成とする。
【0017】図1に示す本発明による光学装置は、光学
ピックアップに適用した場合の例である。図1におい
て、11は光学ピックアップを全体として示し、12は
被照射部である光記録媒体、例えば光ディスクを示す。
光学ピックアップ11は、半導体レーザLDおよび反射
鏡13による発光部14とフォトディテクタPDによる
受光部15とが同一の半導体基板16上に一体化されて
なる光学素子17と、収束手段18、この例では対物レ
ンズと、ウエッジプリズム面にグレーティング(回折格
子)19が配置されたウエッジプリズム20とを備えて
なる。そしてウエッジプリズム20は、光学素子17
上、光学素子17の発光部14、受光部15などが配置
された側の表面を覆って配置されるものである。
【0018】発光部14は、水平共振器構造の半導体レ
ーザLDと反射鏡13からなる。この反射鏡13は、光
学素子17を構成する半導体サブストレイトの結晶面、
半導体レーザLDを形成する際のエッチング端面の延長
方向の結晶軸を選定することによって、選択的にエピタ
キシャル成長した際に、特定の結晶面例えば{111}
面を発生させた、原子面によるモフォロジーのよい斜面
として、また水平共振器面と一定の角度の傾きを有する
面として形成することができる。この例では、この特定
の結晶面を{111}面とすると、図2に光学素子17
の発光部14側面の拡大図を示すように、反射鏡13の
立ち上げ角が54.7°となる。
【0019】受光部15は、複数のフォトディテクタP
Dにより構成され、これらフォトディテクタPDは、光
学素子17表面の発光部14の近傍すなわち共焦点近傍
の発光部14が配置される部分を除き、かつ回折限界領
域内とその周辺部分とを含んで設置される。
【0020】発光部14からの出射光LF は、ウエッジ
プリズム20を透過して対物レンズ18によって被照射
部12に収束され、被照射部12から反射された戻り光
Rがウエッジプリズム20の表面のグレーティング1
9を通じてウエッジプリズム20中を透過して光学素子
17の表面で焦点を結ぶ。受光部15の一部がこの焦点
の近傍に位置し、戻り光LR を受光検出する。すなわ
ち、この光学素子は前述のCLC構成とする。
【0021】このCLC構成は、本発明の出願人による
先の出願である特願平5−21691号出願「光学装
置」に記載されたように、戻り光LR は対物レンズの回
折限界近傍まで収束され、受光部15がこの光回折限界
内、すなわち出射光の波長をλ、収束手段18の光学素
子17側の開口数をNAとするとき、出射光の光軸から
の距離が1.22λ/NA以内(エアリーディスク内)
に配置されるようにするものである。また、受光部15
の受光面の共焦点位置面Sにおける発光部14の出射光
Fの直径を上記光回折限界の直径より小とし、受光部
15は、出射光LF 外に位置するようにするものであ
る。
【0022】本実施例の光学装置は、CLC構成の光学
素子を配置した上に、さらに被照射部12からの戻り光
R の光路をウエッジプリズム20およびその表面のグ
レーティング19によって透過光Ltと回折光Ld(±
1次光)とに分割させて、透過光Ltと回折光Ldとを
それぞれ検出する。この透過光Ltは後述する0次回折
光に相当する。
【0023】前述のCLC構成では、出射光LF と同軸
上の戻り光LR を共焦点近傍に配置した受光部15によ
って受光検出するので、フォーカスサーボ信号や光磁気
信号を検出することは何らかの工夫を必要とする。
【0024】そこで、ウエッジプリズム20として、例
えば水晶・LN(LiNbO3 )・KTP(KTiOP
4 )・YVO4 等の一軸性結晶または二軸性結晶によ
る複屈折材料、すなわち複屈折現象を示す材料により構
成し、戻り光LR を常光線Loと異常光線Leとに分離
させ、これをそれぞれ受光部15において検出し、各種
信号の検出を行うことができる。
【0025】上述の各種信号を検出する受光部15とし
ては、図3に光学素子17の平面図を示すように、光学
素子17の表面上の共焦点近傍に2分割フォトディテク
タPD1 ,PD2 、共焦点から離れた位置に2つの3分
割フォトディテクタPD3 〜PD5 ,PD6 〜PD8
それぞれ形成する。これらのフォトディテクタPDを形
成する面と、半導体レーザLDの発光点との間には、例
えばpn接合を構成するクラッド層等の数μmの厚さの
半導体層が形成されているのみで、この間の垂直距離は
数μm程度しか離れていない。そのため、フォトディテ
クタPDを形成する面は、焦点深度内にあり合焦位置す
なわち共焦点位置面Sと考えて良い。従ってレンズの横
方向の位置ずれが生じた場合でも、PD上のスポットの
位置の変化がなく、トラッキングサーボ信号の検出に好
都合である。
【0026】発光部14からの出射光LF は、この例で
は前述のように反射鏡13のミラー角が54.7°とす
ることから、図2に示したように水平方向に対し70.
6°で出射する。そこで、この場合19.4°のウエッ
ジ角を有するウエッジプリズム20を、半導体レーザL
Dと反射鏡13のミラー面間との隙間をウエッジプリズ
ム20と同一の屈折率を有する接着剤で充填するように
光学素子17と張り合わせ、ウエッジプリズム20を通
過した出射光LF が出射面(ウエッジプリズム20の表
面)に対して垂直となるように配置する。これにより、
ウエッジプリズム20によって出射光LF に収差が発生
することがない。
【0027】出射光LF は、ウエッジプリズム20から
収束手段18の対物レンズを経て、被照射部12である
ディスク面で反射し、戻り光LR となって再び対物レン
ズを経て、ウエッジプリズム20を透過し光学素子17
上の発光位置で結像する。
【0028】そして、上述のように共焦点位置面S上に
配置した2分割フォトディテクタPD1 ,PD2 でトラ
ッキングサーボ信号の検出を行う。また、グレーティン
グ19による回折光を用いてフォーカスサーボ信号の検
出を行う。
【0029】この光学素子17における各種信号の検出
は次のように行う。
【0030】トラッキングサーボ信号の検出は、プッシ
ュプル法により検出する。前述の2分割のフォトディテ
クタPD1 ,PD2 を用いて、例えばPD1 −PD2
検出信号とする。
【0031】フォーカスサーボ信号の検出は、次のよう
にして行う。前述のグレーティング19で回折される±
1次回折光Ldは、光路の概略図を図4に示すように、
ウエッジプリズム20内を、もとの光軸とは別の経路に
て、それぞれウエッジプリズム20内を多重反射しなが
ら伝搬していく。
【0032】ここで回折光Ldの伝搬方向とウエッジプ
リズム20のウエッジ方向が図4のような関係にある場
合には、ウエッジプリズム20のウエッジ角を考慮し、
後述のように所定の回折角θgを選択することにより、
±1次回折光Ldの焦点位置を、光学素子17表面上に
おける透過光Ltの焦点位置の外に、互いに相対するよ
うに配置設定することができる。
【0033】そこで、前述の共焦点位置面S(光学素子
17表面)上の各1次回折光Ldの照射位置2箇所に、
図3に示したようにそれぞれ3分割のフォトディテクタ
PD 3 〜PD5 およびPD6 〜PD8 を配置し、スポッ
トサイズ法によりフォーカスサーボ信号の検出ができ
る。この3分割のフォトディテクタは、中央のフォトデ
ィテクタPD4 ,PD7 が各回折光の光軸を中心とし、
また両側のフォトディテクタが中央のフォトディテクタ
について互いに対称となるように配置する。
【0034】さらに、各1次回折光Ldが合焦している
ときに、中央のフォトディテクタの信号強度と両側の2
つのフォトディテクタの信号強度が等しくなるように、
すなわちPD3 +PD5 =PD4 ,PD6 +PD8 =P
7 となるようにグレーティング19の回折格子間隔や
各3分割フォトディテクタの位置等の各種条件を設定す
る。そして、例えば(PD3 +PD5 −PD4 )−(P
6 +PD8 −PD7 )を検出信号としてフォーカスサ
ーボ信号の検出を行う。
【0035】これにより、前述のCLC構成のみからな
る光学素子では難しかったフォーカスサーボ信号の検出
を容易にすることができる。
【0036】上述のグレーティング19は、所定の±1
次回折光が得られるように設計され、例えば蒸着等の方
法によって形成されてなる。
【0037】従って、この例の光学装置によれば、前述
した図10に示したホログラム素子103を用いてフォ
ーカスサーボ信号の検出を行う光学装置と比較して、よ
り簡素な回折パターンで構成できるため、製作上の困難
さがなく、低いコストで光学装置を作製できる。
【0038】上述のように信号検出をするための光学装
置の具体的な数値例を次に示す。まず1次回折光の回折
角θgの許容範囲とデフォーカス量(焦点位置のシフト
量)について、図5と図6を用いて説明する。
【0039】図5は、ウエッジプリズム20の屈折率n
を1.519とするときに、ウエッジプリズム20の、
出射光LF ・透過光Ltの光軸上での厚さ(図4におけ
るT)と、±1次回折光Ldの回折角(回折光Ldの光
軸と出射光LF ・透過光Ltの光軸とがなす角)θgが
取りうる許容範囲との関係を示すものである。図5中、
実線で示すショート側は焦点が共焦点位置面Sより手前
に来る場合、破線で示すロング側は焦点が共焦点位置面
Sより先になる場合を示し、これらの間の斜線を付して
示す領域が、±1次回折光Ldの回折角θgが取りうる
許容範囲を示している。
【0040】この±1次回折光Ldの回折角θgが取り
うる許容範囲は、出射光LF の立ち上げ角(この例では
70.6°)、ウエッジプリズム20を構成する結晶の
屈折率n、各±1次光Ldの焦点位置が所定の3分割フ
ォトディテクタPD3 〜PD 5 ,PD6 〜PD8 内に収
まること、以上の各条件によって設定される。そして、
この回折角θgの許容範囲になるように、グレーティン
グ19の格子のピッチを選定する。
【0041】グレーティング19の格子のピッチをp、
レーザの波長をλ、ウエッジプリズム20の屈折率をn
とすると、次の数1が成り立つ。
【0042】
【数1】 p=Nλ/(n×sinθg)(ただしNは整数)
【0043】これによりグレーティング19の格子のピ
ッチpの大きさを設定する。
【0044】ここで、ウエッジプリズム20をヒートシ
ンクとしても用いる構成とすることもできる。
【0045】図5に示すように、厚さTを1mm(10
00μm)とした場合の1次回折光の回折角θgの許容
範囲は、1.3°〜26.5°である。また厚さTが1
mmのとき、回折光に対する左右のデフォーカス量(焦
点のずれ量;共焦点位置面Sと回折光の焦点との位置の
距離)を計算したところ、その結果、図6に示す1次回
折光の回折角θgとデフォーカス量(μm)の関係が得
られた。図6中、実線で示すショート側と破線で示すロ
ング側の意味は図5と同じである。
【0046】充分なデフォーカス量を確保するには、シ
ョート側を考慮して回折角は15度前後が望ましいこと
がわかる。θg=13°で、T=1mmのとき29μ
m、T=2mmのとき53μmのデフォーカス量がそれ
ぞれ得られるため(いずれもショート側)、対物レンズ
の倍率が3.5倍の系で、それぞれフォーカスサーボ信
号の引き込み幅は約4.8(μm)、約8.6(μm)
がそれぞれ得られる。実際には左右のデフォーカス量が
異なり、これによりスポットサイズが異なるため、PD
形状をこれに合わせるなどの処置が必要となる。
【0047】次に上述の例の光学装置の構成と信号検出
系を基本として、さらに光磁気信号(MO信号)の検出
を行う例を示す。
【0048】この例では先の例と同様の構成の光学装置
例えば光学ピックアップにおいて、複屈折材料で形成し
たウエッジプリズム20と、光学素子17表面すなわち
前述の共焦点位置面S上の受光部15を構成するフォト
ディテクタPDの一部との間に、検光子(ポラライザ)
を付加する構成とする。
【0049】ウエッジプリズム20を構成する複屈折材
料のc軸(光学軸)は、受光部15のフォトディテクタ
PDのパターンに合わせて設定し、0次回折光の常光線
(透過光Lt)を共焦点位置近傍で検出し、0次回折光
の異常光線を別のフォトディテクタPDにてそれぞれ検
出する。このうち、0次回折光の常光線は、実施例1と
同様にプッシュプル法によるトラッキングサーボ信号の
検出に用いるものであり、これに対応して実施例1と同
様に受光部15の一部として、共焦点位置近傍に2分割
フォトディテクタPD1,PD2 を配置する。
【0050】光磁気信号は、0次回折光の常光線と異常
光線とをそれぞれ対応するフォトディテクタPDで検出
する。いずれの光線に対しても、検光子を通じてフォト
ディテクタPDに到達するように配置する。検光子は、
一定方向に並んだワイヤグリッド等で構成され、その方
向成分の偏光を取り出すものとする。これらのフォトデ
ィテクタPDは、反射鏡13に対して前述のトラッキン
グサーボ信号検出用の2分割PDの反対側に配置され
る。
【0051】前述のように、ウエッジプリズム20を構
成する結晶を異方性を有する結晶とし、適当な方向に光
学軸を設定することにより、0次光に対する常光線およ
び異常光線をそれぞれ分離し、所定の方位を有する検光
子を用いて光磁気信号の検出を行うことができる。
【0052】上述のウエッジプリズム20を構成する結
晶の光学軸を任意に選定できることから、異常光線の検
出に用いるフォトディテクタPDの位置も自由に選定で
きる。
【0053】以上から、例えば図7Aに側面図、図7B
に平面図をそれぞれ示すような光学素子17を構成す
る。受光部15を構成するフォトディテクタPDは、発
光部14の反射鏡13近傍に2分割のフォトディテクタ
PD1 ,PD2 、その反射鏡13に対する反対側に2分
割のフォトディテクタPD3 ,PD4 を配置し、この2
分割のフォトディテクタPD3 ,PD4 の上に検光子2
1を配置する。さらに、これらの外側に実施例1と同様
にフォーカスサーボ信号の検出を行う3分割のフォトデ
ィテクタPD 5 〜PD7 ,PD8 〜PD10をそれぞれ配
置する。
【0054】この光学素子17における各種信号の検出
は次のように行う。
【0055】トラッキングサーボ信号の検出は、発光部
14近傍の2分割フォトディテクタPD1 ,PD2 にお
いて、プッシュプル法にて行う。そして、例えばPD1
−PD2 を検出信号としてトラッキングサーボ信号を検
出する。
【0056】フォーカスサーボ信号の検出は、2つの3
分割フォトディテクタPDを利用して、実施例1と同様
にスポットサイズ法に行う。そして、例えば(PD5
PD 7 −PD6 )−(PD8 +PD10−PD9 )を検出
信号とする。
【0057】光磁気信号の検出は、発光部14近傍の2
分割フォトディテクタPD3 ,PD 4 と、その上に配置
された検光子21を用いて行う。光が検光子21におい
て受光されると、一定方向の偏光が分離されて、フォト
ディテクタに到達し受光検出される。0次光の常光線L
tをPD3 、異常光線LeをPD4 でそれぞれ受光し、
例えばPD3 −PD4 を検出信号とすることにより、カ
ー効果による回転角の向きを検出することができ、光磁
気信号の検出ができる。
【0058】図8に図7Aの光学素子17に対して、ウ
エッジプリズム20の光学軸の設定方向と異常光線Le
の伝搬経路との関係を示した概略構成図を示す。異常光
線Leは出射光LF の光軸とθ´の角度をなし、検光子
21を通じてフォトディテクタPDで受光される。
【0059】異常光線の伝搬角度は結晶境界面の入射角
にも依存するが、本発明の光学装置では、戻り光が入射
面すなわちウエッジプリズム20表面に対して垂直に入
射するために、例えばウエッジプリズム20を水晶で構
成し、その結晶の光学軸(C軸)がの出射光LF の光軸
となす角度を10°とするとき、この異常光線の伝搬角
度は9.9°となる。
【0060】この値は一例にすぎないが、先の回折角θ
g=13°や、ウエッジプリズム20を構成する複屈折
材料の結晶(この例では水晶)の厚さTにより、PDの
配置条件が決まることになる。
【0061】このように、フォトディテクタPDの配置
は任意に設定でき、フォトディテクタの占有部を節約で
きるように、結晶の光軸やウエッジプリズムの厚さ・屈
折率や回折格子間隔の設定ができることから、光学素子
の小型化、さらには光学装置全体の小型化を図ることが
できる。
【0062】また、この光学装置の例によっても前述の
例と同様に、図10に示したようなホログラム素子を用
いてフォーカスサーボ信号の検出を行う光学装置と比較
して、より簡素な回折パターンで回折格子を構成でき
る。さらに、従来の光磁気信号の検出系を構成しその信
号の記録・再生を行う光学ピックアップは、例えば図1
1にミニディスク(MD)用の光学ピックアップ91の
構成を示すように、半導体レーザ92、回折格子93、
偏光ビームスプリッタ94、コリメータレンズ95、対
物レンズ96、ウォラストンプリズム97、非点収差発
生用のマルチレンズ98、フォトディテクタ99、ディ
スク100等により構成される。図7Aおよび図7Bに
示した光学装置の例によれば、この図11の従来例と比
較して、格段に少ない部品点数で光磁気信号を検出でき
る。
【0063】上述したように、各実施例においては、装
置全体がコンパクトで回折格子のパターンが単純で、か
つ精密な調整が不要な光学装置例えば光学ピックアップ
を製造することができる。
【0064】また、半導体レーザ光を効率よく光ディス
クに照射できるので、超解像再生専用ディスクや記録再
生ディスク用の光学ピックアップとして利用できる。特
に、著しく小型軽量化が達成できるので、速いランダム
アクセス速度が必要とされるデータディスク用に最適な
光学ピックアップを構成できる。
【0065】また、被照射部12は、通常のCDのよう
に凹凸記録ピットによる光ディスクや、光および磁界印
加手段による記録を行う光磁気ディスクやマイクロディ
スクのみならず、相変化によって光学特性例えば反射率
を変化させる記録態様による相変化ディスクの光学ピッ
クアップに適用することもできる。すなわち、記録は出
射光LF を用いて行い、再生はそれぞれ戻り光LR をフ
ォトディテクタPDで再生信号を受光検出する構成とす
ることにより、これらのディスクを被照射部12として
適用できるものである。
【0066】尚、上述の各実施例は本発明の一例であ
り、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成
が取り得るものである。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、部品点数を削減し簡素
な光学系を構成できるため、組立および調整工程の簡略
化がはかられ、容易に低コストで光学装置を製造でき
る。
【0068】また光磁気信号(MO信号)の検出を行う
場合にも、受光素子の位置を任意に設定できるため、受
光素子全体をコンパクトにまとめることができ、この受
光素子により構成される光学素子の小型化が可能とな
る。これにより応答速度の向上がはかられる。
【0069】本発明による光学装置を、従来のホログラ
ム素子を用いた光学装置と比較すると、回折格子の回折
パターンを簡素なものとすることができ、回折格子が容
易に低コストで製造できるようになる。
【0070】従って、光学装置全体の大きさをより小と
することができ、これを用いて従来に比してより小型の
記録再生装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の一例を示す構成図である。
【図2】図1の光学素子の発光部側面の拡大図である。
【図3】図1の光学素子の平面図である。
【図4】ウエッジプリズム内の光路の概略図である。
【図5】1次回折光の回折角のとりうる範囲とウエッジ
プリズムの結晶の厚さとの関係を示すグラフである。
【図6】1次回折光の回折角と回折光のデフォーカス量
との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の光学装置の他の例を示す図である。 A 光学素子の側面図である。 B 光学素子の平面図である。
【図8】ウエッジプリズムの光学軸の設定方向と異常光
線の伝搬経路との関係を示した概略構成図である。
【図9】従来の光学ピックアップの構成図である。
【図10】ホログラム素子を用いた従来の光学ピックア
ップの構成図である。
【図11】従来のミニディスク(MD)用光学ピックア
ップの構成図である。
【符号の説明】
11 光学ピックアップ 12 被照射部(光ディスク) 13 反射鏡 14 発光部 15 受光部 16 半導体基板 17 光学素子 19 グレーティング 20 ウエッジプリズム 21 検光子 LD 半導体レーザ PD〔PD1 ,PD2 ,PD3 ,PD4 ,PD5 ,PD
6 ,PD7 ,PD8 ,PD9 ,PD10〕 フォトディテ
クタ LF 出射光 LR 戻り光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部と、受光部とが共通の半導体基板
    に形成され、該発光部からの出射光が収束手段により被
    照射部に収束照射され、該収束手段による共焦点近傍を
    含んで前記受光部が配置され、該受光部によって前記被
    照射部からの戻り光を受光検出する構成の光学素子と、 複屈折材料からなり、回折機能および偏光子機能を有す
    るウエッジプリズムとを有することを特徴とする光学装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受光部の前記共焦点近傍にある部分
    が複数の受光素子を有してなり、これら受光素子によっ
    てトラッキングサーボ信号を取り出すことを特徴とする
    請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記ウエッジプリズムのウエッジプリズ
    ム面に形成した回折格子により前記戻り光が回折した±
    1次回折光に対して、 前記±1次回折光をそれぞれ受光する受光部が受光素子
    を有してなり、これら受光素子により前記±1次回折光
    からフォーカスサーボ信号を取り出すことを特徴とする
    請求項1に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記ウエッジプリズムのウエッジプリズ
    ム面に形成した回折格子により前記戻り光が回折した0
    次回折光に対して、 前記0次回折光を受光する受光部が複数の受光素子を有
    してなり、これら複数の受光素子と、該複数の受光素子
    上に形成された検光子とにより、前記0次回折光の常光
    線と異常光線とから光磁気信号を取り出すことを特徴と
    する請求項1に記載の光学装置。
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