JPH0955328A - マグネットスイッチのソレノイド製造方法 - Google Patents

マグネットスイッチのソレノイド製造方法

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JPH0955328A
JPH0955328A JP7209445A JP20944595A JPH0955328A JP H0955328 A JPH0955328 A JP H0955328A JP 7209445 A JP7209445 A JP 7209445A JP 20944595 A JP20944595 A JP 20944595A JP H0955328 A JPH0955328 A JP H0955328A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンレスタイプのソレノイド1を安価に製
造できるソレノイド製造方法を提供すること。 【解決手段】 スリーブ2の一端側に組付けられたステ
ーショナリコア7の内側に一方の絶縁用ワッシャ4を嵌
合して配置し、スリーブ2の他端側に巻端押さえ治具を
組付けて吸引コイル3の巻き枠を形成する。この巻き枠
に吸引コイル3を巻き付けた後、巻端押さえ治具で吸引
コイル3の他方の端面を規制した状態で、その巻端押さ
え治具側から他方の絶縁用ワッシャ5およびマグネット
カバー6を組付けて、マグネットカバー6の開口部をス
テーショナリコア7の大径筒部7aの外周にかしめて固
定する。これにより、吸引コイル3は、2枚の絶縁用ワ
ッシャ4、5を介してステーショナリコア7の大径筒部
7aの内側面とマグネットカバー6の底壁6aとの間に
挟持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタータ用マグネ
ットスイッチに用いられるソレノイドの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、図15に示すように、コイル
110の巻き枠であるボビンを廃止して、非磁性体で形
成されたスリーブ120の外周に直接コイル110を巻
装して構成されたボビンレスタイプのソレノイド100
がある。このソレノイド100の製造方法について説明
する。 a)まず、図16に示すように、巻線機の巻付け軸20
0にスリーブ120を取り付けて、一組の側板210、
220によりコイル110の巻き幅Lを規制する。 b)続いて、スリーブ120の外周にコイル110を多
層に亘って巻き付けた後、その巻き付けられたコイル1
10の形崩れを防止するために、コイル110の外周に
巻き幅Lと略同一幅の粘着テープ300(図17参照)
を貼り付けて固定する。または粘着テープ300を使用
する代わりに、絶縁皮膜線の表面に接着材等を塗布した
コイル110を使用しても良い。この場合、コイル11
0をスリーブ120に巻き付けた後、コイル110の両
端末線111からの通電による加熱または外部からの加
熱によってコイル110の線材同士を溶着一体化して固
定することができる。
【0003】c)続いて、コイル110の一端面(図1
7の下面)に一方の絶縁用ワッシャ130を配置して、
その絶縁用ワッシャ130の外側からステーショナリコ
ア140の小径円筒部141をスリーブ120の内周へ
差し込んで組付ける。さらに、端末線111が取り出さ
れたコイル110の他端面に他方の絶縁用ワッシャ15
0を配置して、その絶縁用ワッシャ150の外側から有
底筒状のマグネットカバー160をコイル110の外周
に被せてコイル110を内包する。 d)最後に、ステーショナリコア140の大径円筒部1
42の外周に嵌合するマグネットカバー160の開口周
縁部を内側へかしめて固定することにより、ステーショ
ナリコア140の大径円筒部142とマグネットカバー
160の底壁161との間にコイル110が挟持されて
ボビンレスタイプのソレノイド100が出来上がる。な
お、コイル110の端末線111は、他方の絶縁用ワッ
シャ150に開けられた丸孔151(図17参照)、お
よびマグネットカバー160の底壁161に開けられた
丸孔162に挿通されてマグネットカバー160の外側
へ引き出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の製造
方法では、ボビンレスコイル110の形態を保った状態
でステーショナリコア140とマグネットカバー160
とを組付ける必要がある。そのため、スリーブ120に
巻き付けられたコイル110が形崩れしないように、コ
イル110の外周面に粘着テープ300を貼り付けて固
定するか、絶縁皮膜線の表面に接着材等を塗布したコイ
ル110を使用して溶着一体化する必要がある。この結
果、粘着テープ300または接着材等を必要とするばか
りでなく、粘着テープ300の貼り付け、あるいは接着
材等の塗布、硬化のために高価な加工設備が必要となる
ため、製品コストが高くなるとともに、生産性が大きく
低下するといった問題が生じていた。
【0005】さらには、絶縁皮膜線の表面に塗布する接
着材等は、熱により再溶融する可能性があるため、その
接着材等の硬化溶融温度以上に発熱し、また使用環境温
度が高温となるスタータのマグネットスイッチには使用
が困難である。本発明は、上記事情に基づいて成された
もので、その目的は、ボビンレスタイプのソレノイドを
安価に製造できるマグネットスイッチのソレノイド製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の構成)スリーブの一端側に組付けられたス
テーショナリコアと他端側に組付けられた巻端押さえ治
具とで巻き幅を規制し、その規制された巻き幅で前記ス
リーブの外周にコイルを巻き付けた後、そのコイルの両
端面を前記ステーショナリコアと前記巻端押さえ治具と
で規制した状態で、前記巻端押さえ治具側から有底筒状
のマグネットカバーを組付けて前記コイルを内包し、そ
のマグネットカバーの開口部を前記ステーショナリコア
に固定して製造されるマグネットスイッチのソレノイド
製造方法であって、前記巻端押さえ治具は、前記コイル
の端面を円周方向の複数箇所で保持する保持部を有し、
前記マグネットカバーは、その底壁に前記巻端押さえ治
具が通り抜けられるだけの嵌合孔が形成されており、こ
の嵌合孔に前記巻端押さえ治具を通しながら前記コイル
の外周に被せられることを特徴とする。
【0007】(請求項1の作用および効果)スリーブの
外周に巻き付けられたコイルは、一方の端面がステーシ
ョナリコアに規制されて、他方の端面が巻端押さえ治具
に規制されることによりボビンレスコイルの形態が保た
れている。そして、コイルの両端面をステーショナリコ
アと巻端押さえ治具とで規制した状態のままマグネット
カバーをコイルの外周に被せて、その開口部をステーシ
ョナリコアに固定することができる。これによりコイル
の形崩れを防止できるため、従来のように粘着テープを
コイルの外周面に貼り付けて固定したり、接着材等が塗
布されたコイルの線材同士を溶着一体化する必要がな
い。
【0008】この結果、粘着テープまたは接着材等が不
要となるばかりでなく、粘着テープの貼り付け、あるい
は接着材等の塗布、硬化のための加工設備も不要となる
ため、製品コストを安くできるとともに、生産性の向上
を図ることができる。また、接着材等を使用する必要が
ないことから、本製造方法により製造されたソレノイド
を使用環境温度が高温となるスタータのマグネットスイ
ッチに使用しても何ら問題は生じない。
【0009】(請求項2の構成)請求項1に記載したマ
グネットスイッチのソレノイド製造方法において、前記
コイルの両端面には、前記ステーショナリコアとの間、
および前記マグネットカバーの底壁との間にそれぞれ絶
縁用ワッシャが配されており、前記ステーショナリコア
との間に配される一方の絶縁用ワッシャは、前記スリー
ブの外周に前記コイルを巻き付ける前に、予め前記スリ
ーブの外周に嵌合して前記ステーショナリコアの内側に
組付けられており、前記マグネットカバーの底壁との間
に配される他方の絶縁用ワッシャは、前記嵌合孔と同一
形状の嵌合孔が開けられて、前記スリーブの外周に前記
コイルを巻き付けた後、前記嵌合孔に前記巻端押さえ治
具を通して前記コイルの端面に配されることを特徴とす
る。
【0010】(請求項2の作用および効果)コイルとス
テーショナリコアおよびマグネットカバーとの間をそれ
ぞれ絶縁用ワッシャで絶縁することができる。この場
合、一方の絶縁用ワッシャは、スリーブの外周にコイル
を巻き付ける前に予めスリーブの外周に嵌合してステー
ショナリコアの内側に組付けておくことができる。ま
た、他方の絶縁用ワッシャは、スリーブの外周にコイル
を巻き付けた後、絶縁用ワッシャに開けられた嵌合孔に
巻端押さえ治具を通してコイルの端面に配置することが
できる。この時、他方の絶縁用ワッシャをコイルの端面
に配置してからマグネットカバーを組付けても良いし、
予めマグネットカバーの底壁内面に他方の絶縁用ワッシ
ャを組付けておいて、マグネットカバーと同時に組付け
ることもできる。
【0011】
【実施例】次に、本発明のマグネットスイッチのソレノ
イド製造方法を示す実施例を図面に基づいて説明する。
図1(a)はソレノイドの側面断面図、(b)はソレノ
イドの正面図である。本実施例のソレノイド1は、スタ
ータのマグネットスイッチ(図示しない)に使用される
もので、筒状のスリーブ2、このスリーブ2の外周に巻
装される吸引コイル3(本発明のコイル)、吸引コイル
3の両端面にそれぞれ配される2枚の絶縁用ワッシャ
4、5、吸引コイル3を内包するマグネットカバー6、
このマグネットカバー6の開口部に組付けられるステー
ショナリコア7から構成される。
【0012】スリーブ2は、金属製の非磁性体(例えば
真鍮製)で形成されて、その内周面が図示しないプラン
ジャの摺動面となる。このスリーブ2の一端側周縁部
(ステーショナリコア7側の端部)には、図2に示すよ
うに、壁面の一部を外側へ切り起こした係合片2aが設
けられて、その係合片2aには吸引コイル3の巻始め線
3aを係合するための係合溝2bが形成されている。吸
引コイル3は、銅等の芯線の外周をポリエステル等の絶
縁皮膜で覆ったもので、巻線機(図示しない)によりス
リーブ2の外周に多層に亘って巻き付けられている。な
お、吸引コイル3の巻始め線3aは、アース側(例えば
マグネットカバー6、またはステーショナリコア7等)
に接続されて、巻終わり線3bは、マグネットスイッチ
に設けられた端子(図示しない)に接続される。但し、
巻始め線3aが端子に接続されて、巻終わり線3bがア
ース側に接続されても良いことは言うまでもない。
【0013】一方の絶縁用ワッシャ4は、吸引コイル3
とステーショナリコア7との絶縁を確保するもので、絶
縁性樹脂または絶縁紙等の絶縁部材により円盤状に設け
られて、スリーブ2の外周に嵌合して吸引コイル3の一
方の端面3cとステーショナリコア7の外周部内面との
間に配されている。この絶縁用ワッシャ4には、図3
(a)に示すように、その中央部にスリーブ2の外周に
嵌合する嵌合孔4aが開けられている。なお、図3
(b)は絶縁用ワッシャ4の側面断面図である。他方の
絶縁用ワッシャ5は、吸引コイル3とマグネットカバー
6との絶縁を確保するもので、絶縁性樹脂または絶縁紙
等の絶縁部材により円盤状に設けられて、スリーブ2の
外周に嵌合して吸引コイル3の他方の端面3dとマグネ
ットカバー6の底壁6aとの間に配されている。この絶
縁用ワッシャ5には、図4(a)に示すように、その中
央部に後述の巻端押さえ治具8(図7、図8参照)の外
周形状に相当する嵌合孔5aが開けられている。なお、
図4(b)は絶縁用ワッシャ5の側面断面図である。
【0014】マグネットカバー6は、鉄等の磁性体製
で、図5(a)に示すように、一端側(図の右側)が開
口する有底筒形状に設けられており、底壁6aには、図
5(b)に示すように、巻端押さえ治具8の外周形状に
相当する嵌合孔6b(他方の絶縁用ワッシャ5に開けら
れた嵌合孔5aと同一形状)が形成されている。ステー
ショナリコア7は、鉄等の磁性体製で、図1(a)に示
すように、大径筒部7a、中径筒部7b、および小径筒
部7cが段階的に形成されて、その中央部にプランジャ
ロッド(図示しない)を通すための貫通孔7dが開けら
れている。このステーショナリコア7は、中径筒部7b
の外周がスリーブ2の内周に嵌め込まれた状態で大径筒
部7aの外周がマグネットカバー6の開口部にかしめ固
定される。なお、小径筒部7cの外周には、プランジャ
を付勢するスプリング(図示しない)の一端部が係合さ
れる。
【0015】次に、このソレノイド1の製造方法(組付
け方法)について説明する。まず、図6に示すように、
巻線治具9の巻芯軸9aにステーショナリコア7の貫通
孔7dを嵌合して組付けた後、そのステーショナリコア
7の中径筒部7bの外周にスリーブ2の一端側を嵌め合
わせ、さらにスリーブ2の外周に一方の絶縁用ワッシャ
4を嵌合してステーショナリコア7の内側に配置する。
【0016】続いて、吸引コイル3のマグネットカバー
6側への形崩れを防止するための巻端押さえ治具8を取
り付ける。この巻端押さえ治具8は、図7および図8に
示すように、中央部に軸孔8a(図6参照)が形成され
た円筒部80と、この円筒部80に続く円柱部81の外
周面に放射状に設けられた3か所の保持部82とを有
し、円筒部80がスリーブ2の他端側内周に挿入され
て、軸孔8aが巻線治具9の巻芯軸9aに嵌合される。
この時、巻端押さえ治具8は、図6に示すように、円筒
部80の先端面がステーショナリコア7の小径筒部7c
の端面に当接した状態で取り付けられることにより、絶
縁用ワッシャ4と向かい合う各保持部82の端面82a
の位置が固定されて、その各保持部82の端面82aと
絶縁用ワッシャ4とで吸引コイル3の巻き幅Lを規制し
ている。なお、各保持部82は、半径方向の高さh(円
柱部81の中心から保持部82の先端までの高さ)が、
スリーブ2に巻き付けられる吸引コイル3の半径r(図
9参照)以上に設けられている。また、保持部82の一
か所には、図8(a)に示すように、吸引コイル3の巻
終わり線3bを保持するための保持溝82bが保持部8
2の全長に亘って形成されている。
【0017】続いて、巻端押さえ治具8とともに吸引コ
イル3の端面(他方の端面3d)を保持するために、巻
端押さえ治具8の外周に巻枠治具10を組付ける(図9
参照)。この巻枠治具10は、図10に示すように、巻
端押さえ治具8の外周形状に合った内周形状を有し、巻
端押さえ治具8に対して筒方向から嵌合して組付けられ
る。但し、絶縁用ワッシャ4と向かい合う巻枠治具10
の端面10aが巻端押さえ治具8の端面82aと同一面
となるように組付けられることは言うまでもない。な
お、巻端押さえ治具8の保持溝82bが形成された保持
部82に嵌合する部位には、吸引コイル3の巻終わり線
3bを保持溝82bへ案内するための案内溝10bが設
けられている。
【0018】続いて、スリーブ2、絶縁用ワッシャ4、
巻端押さえ治具8、および巻枠治具10で形成された巻
き枠に対して、巻線機により吸引コイル3を多層に亘っ
て巻き付ける。この時、吸引コイル3は、図2に示した
ように、スリーブ2の係合片2aに設けられた係合溝2
bに巻始め線3aを係合させた状態でスリーブ2の外周
に巻き付けることができる。または、図11に示すよう
に、巻線治具9の外周面に吸引コイル3の巻始め線3a
の先端部を係止させる保持機構11を設けておき、この
保持機構11に巻始め線3aの先端部を係止させた状態
で、さらに係合片2aの係合溝2bに巻始め線3aを係
合させて巻き付けることもできる。なお、係合溝2bに
吸引コイル3の巻始め線3aを係合させた場合、係合片
2aを導通させることにより吸引コイル3のアース部へ
の接合を省略することもできる。
【0019】上記の巻き枠に吸引コイル3を巻廻した
後、吸引コイル3の巻終わり線3bを巻枠治具10の案
内溝10bから巻端押さえ治具8の保持溝82bへ挿入
して保持させた状態で巻枠治具10を巻端押さえ治具8
から取り外す(図12参照)。この状態で、吸引コイル
3は、一方の端面3cがステーショナリコア7の内側に
配された絶縁用ワッシャ4によって規制され、他方の端
面3dが巻端押さえ治具8の各保持部82によって規制
されているため、コイル両端面3c、3dでの形崩れが
防止されて、ボビンレスコイルの形態を保つことができ
る。
【0020】続いて、巻端押さえ治具8で吸引コイル3
の他方の端面3dを規制した状態のまま、他方の絶縁用
ワッシャ5およびマグネットカバー6を組付ける(図1
3参照)。まず、他方の絶縁用ワッシャ5を、嵌合孔5
aに巻端押さえ治具8を通して吸引コイル3の他方の端
面3dに組付ける。この時、絶縁用ワッシャ5は、嵌合
孔5aを巻端押さえ治具8の外周に嵌め合わせて組付け
ることができるため、その組付けを容易に行うことがで
きる。
【0021】次に、マグネットカバー6を、自身の開口
部側から巻端押さえ治具8の外周に被せる様にして組付
け、底壁6aに形成された嵌合孔6bに巻端押さえ治具
8を通しながら吸引コイル3の外周に被せて吸引コイル
3を内包する。この時、吸引コイル3の巻終わり線3b
が巻端押さえ治具8の保持溝82bに保持されているた
め、マグネットカバー6を組付ける際に巻終わり線3b
が邪魔することがなく、マグネットカバー6の組付けを
容易に行うことができる。なお、マグネットカバー6の
底壁6a内面に予め絶縁用ワッシャ5を接着や圧入等に
よって組付けておき、マグネットカバー6の組付けと同
時に絶縁用ワッシャ5の組付けが行われるようにしても
良い。
【0022】続いて、巻端押さえ治具8が組付けられた
状態のまま、吸引コイル3の外周に被せたマグネットカ
バー6の開口部をステーショナリコア7の大径筒部7a
の外周に嵌め合わせて、マグネットカバー6の開口部を
内周側へかしめて固定する(図14参照)。これによ
り、吸引コイル3は、2枚の絶縁用ワッシャ4、5を介
してステーショナリコア7の大径筒部7aの内側面とマ
グネットカバー6の底壁6aとの間に挟持される。最後
に、巻端押さえ治具8の円筒部80をスリーブ2から抜
き出して取り外すことによりソレノイド1が完成する。
【0023】(本実施例の効果)本実施例の製造方法に
よれば、ステーショナリコア7の内側に配置された絶縁
用ワッシャ4と巻端押さえ治具8の各保持部82との間
に吸引コイル3を挟持した状態のまま、マグネットカバ
ー6をステーショナリコア7に固定してソレノイド1を
完成させることができる。従って、従来のように、吸引
コイル3の形崩れを防止するために粘着テープをコイル
の外周面に貼り付けて固定したり、接着材等が塗布され
たコイルの線材同士を溶着一体化する必要がない。この
結果、粘着テープまたは接着材等が不要となるばかりで
なく、粘着テープの貼り付け、あるいは接着材等の塗
布、硬化のための加工設備も不要となるため、製品コス
トを安くできるとともに、生産性の向上を図ることがで
きる。また、接着材等を使用する必要がないことから、
本製造方法により製造されたソレノイド1を使用環境温
度が高温となるスタータのマグネットスイッチに使用し
ても何ら問題は生じない。
【0024】また、スリーブ2と、ステーショナリコア
7の内側に配置された絶縁用ワッシャ4と、巻端押さえ
治具8とで吸引コイル3の巻き枠を形成できるため、従
来のような一組の側板によって巻き幅Lを規制する必要
がなく、且つ、ボビンレスコイルの形態を保つための手
段を簡素化できる。これにより、製造工程が簡略化され
て、ボビンを使用しないマグネットスイッチのソレノイ
ド1を容易に製造することが可能となる。
【0025】(変形例)本実施例では、マグネットカバ
ー6の底壁6aに巻端押さえ治具8の外周形状に相当す
る嵌合孔6bが形成されるため、磁気通路としての面積
が少なくなる可能性がある。そこで、マグネットカバー
6の内面に配される他方の絶縁用ワッシャ5を絶縁部材
だけで構成するのではなく、例えば磁性材料に絶縁塗料
を塗布したものや、鉄板ワッシャに絶縁部材を重ねたも
のを使用することで磁気通路としての面積減少を補うこ
ともできる。あるいは、マグネットカバー6の底壁6a
の壁厚を厚くしても良い。
【0026】また、吸引コイル3は、一方の端面3cが
ステーショナリコア7の内側に配された絶縁用ワッシャ
4によって規制され、他方の端面3dが巻端押さえ治具
8の各保持部82により規制されることで両端面3c、
3dでの形崩れが防止されているが、巻き付けた状態を
強固に保持する必要がある場合には、吸引コイル3の巻
終わり部のみテープやヤーン等の固定部材で固定しても
良い。但し、従来のように吸引コイル3の巻き幅全体を
固定する必要はない。本実施例では、吸引コイル3をス
テーショナリコア7側から巻き始めて巻端押さえ治具8
側で巻き終わるように巻き付けているが、その逆でも良
い。即ち、巻端押さえ治具8側から巻き始めてステーシ
ョナリコア7側で巻き終わるように巻き付けることも可
能である。
【0027】本実施例では、吸引コイル3の両端面3
c、3dにそれぞれ絶縁用ワッシャ4、5を配して、吸
引コイル3とステーショナリコア7およびマグネットカ
バー6との絶縁を確保しているが、吸引コイル3の端面
と向かい合うステーショナリコア7の大径筒部7aの内
側面およびマグネットカバー6の底壁6a内面に絶縁皮
膜を形成するか、または絶縁テープの貼付等の方法を採
用することによって絶縁用ワッシャ4、5を廃止するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ソレノイドの側面断面図(a)と正面図(b)
である。
【図2】スリーブの斜視図である。
【図3】一方の絶縁用ワッシャの平面図(a)と側面断
面図(b)である。
【図4】他方の絶縁用ワッシャの平面図(a)と側面断
面図(b)である。
【図5】マグネットカバーの底面図(a)と側面断面図
(b)である。
【図6】ソレノイドの製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図7】巻端押さえ治具の斜視図である。
【図8】巻端押さえ治具の平面図(a)と側面図(b)
である。
【図9】ソレノイドの製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図10】巻枠治具の平面図である。
【図11】ソレノイドの製造方法の一工程を示す斜視図
である。
【図12】ソレノイドの製造方法の一工程を示す斜視図
である。
【図13】ソレノイドの製造方法の一工程を示す斜視図
である。
【図14】ソレノイドの製造方法の一工程を示す斜視図
である。
【図15】ソレノイドの側面断面図(a)と正面図
(b)である(従来技術)。
【図16】ソレノイドの製造方法の一工程を示す断面図
である(従来技術)。
【図17】ソレノイドの製造方法の工程を示す斜視図で
ある(従来技術)。
【符号の説明】
1 ソレノイド 2 スリーブ 3 吸引コイル 4 一方の絶縁用ワッシャ 5 他方の絶縁用ワッシャ 5a 他方の絶縁用ワッシャの嵌合孔 6 マグネットカバー 6b マグネットカバーの嵌合孔 7 ステーショナリコア 8 巻端押さえ治具 82 保持部 L 巻き幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スリーブの一端側に組付けられたステーシ
    ョナリコアと他端側に組付けられた巻端押さえ治具とで
    巻き幅を規制し、その規制された巻き幅で前記スリーブ
    の外周にコイルを巻き付けた後、 そのコイルの両端面を前記ステーショナリコアと前記巻
    端押さえ治具とで規制した状態で、前記巻端押さえ治具
    側から有底筒状のマグネットカバーを組付けて前記コイ
    ルを内包し、そのマグネットカバーの開口部を前記ステ
    ーショナリコアに固定して製造されるマグネットスイッ
    チのソレノイド製造方法であって、 前記巻端押さえ治具は、前記コイルの端面を円周方向の
    複数箇所で保持する保持部を有し、 前記マグネットカバーは、その底壁に前記巻端押さえ治
    具が通り抜けられるだけの嵌合孔が形成されており、こ
    の嵌合孔に前記巻端押さえ治具を通しながら前記コイル
    の外周に被せられることを特徴とするマグネットスイッ
    チのソレノイド製造方法。
  2. 【請求項2】前記コイルの両端面には、前記ステーショ
    ナリコアとの間、および前記マグネットカバーの底壁と
    の間にそれぞれ絶縁用ワッシャが配されており、 前記ステーショナリコアとの間に配される一方の絶縁用
    ワッシャは、前記スリーブの外周に前記コイルを巻き付
    ける前に、予め前記スリーブの外周に嵌合して前記ステ
    ーショナリコアの内側に組付けられており、 前記マグネットカバーの底壁との間に配される他方の絶
    縁用ワッシャは、前記嵌合孔と同一形状の嵌合孔が開け
    られて、前記スリーブの外周に前記コイルを巻き付けた
    後、前記嵌合孔に前記巻端押さえ治具を通して前記コイ
    ルの端面に配されることを特徴とする請求項1に記載し
    たマグネットスイッチのソレノイド製造方法。
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