JPH0955558A - 半導体レーザ素子 - Google Patents
半導体レーザ素子Info
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Abstract
も発光効率の低下を防止できる半導体レーザ素子を提供
する。 【解決手段】 n型GaAs基板101上に、n型第1
クラッド層102と活性層103とp型第2クラッド層
104とがこの順に形成されている。その上に、ストラ
イプ状溝部106を有するn型電流光閉じ込め層105
が形成され、ストライプ状溝部106を埋め込むように
p型第3クラッド層107が形成されている。n型電流
光閉じ込め層105はドーパントとしてSiを含有し、
n型第1クラッド層102はドーパントとしてSiを含
有していない。
Description
いられる半導体レーザ素子に関する。
向(基板に水平な方向)に対する電流および光の閉じ込
め効率を向上させるために、図8に示すような埋め込み
ヘテロ構造が提案されている。この半導体レーザ素子
は、n型GaAs半導体基板501上に、第1回目のM
OCVD(有機金属気相成長)法によりn型Al0.5G
a0.5As第1クラッド層502(キャリア濃度1×1
018cm-3、ドーパントSe)、ノンドープ活性層50
3、p型Al0.5Ga0.5As第2クラッド層504(キ
ャリア濃度5×1017cm-3、ドーパントZn)および
n型GaAs電流光閉じ込め層505(キャリア濃度3
×1018cm-3、ドーパントSe)が順次成長されてい
る。n型電流光閉じ込め層505には、p型第2クラッ
ド層504に達するようにストライプ状溝506が形成
され、その溝506を埋め込むように、第2回目のMO
CVD法によりp型Al0.5Ga0.5As第3クラッド層
507(キャリア濃度1×1018cm-3、ドーパントZ
n)およびp型GaAsコンタクト層508(キャリア
濃度3×1018cm-3、ドーパントZn)が形成されて
いる。このような半導体レーザ素子においては、n型ド
ーパントとしてはSeが、p型ドーパントとしてはZn
が一般的に用いられる。また、p型第2クラッド層50
4の層厚は、電流と光の閉じ込めを効果的に行えるよう
に、0.05〜0.6μmの範囲に設定される。
E VII conference(1994)において、以下のような報告
を行っている。n型GaAs基板上に、MOCVD法に
よりn型Al0.5Ga0.5As層(キャリア濃度1×10
18cm-3、ドーパントSe)およびp型Al0.5Ga0.5
As層(キャリア濃度1×1018cm-3、ドーパントZ
n、層厚1.25μm)およびn型GaAs層を順次成
長する。このn型GaAs層のドーパントをSeとした
場合、Seのキャリア濃度が4×1018cm-3以上にな
ると、p型Al0.5Ga0.5As層からn型Al0.5Ga
0.5As層およびn型GaAs層へのZnの拡散が増大
する。これに対して、n型GaAs層のドーパントをS
iとした場合、Siのキャリア濃度が4×1018cm-3
になってもZnの拡散は比較的少なく、6×1018cm
-3以上になるとSeと同様にZnの拡散が増大する。
l.Phys.A32(1983)195.において、n型ドーパントとして
Siを用いた場合に、キャリア濃度が3×1018cm-3
以上になると、発光効率が急激に低下することを報告し
ている。
〜3では、各々以下のような問題がある。
aAs基板上に、第1回目のMOCVD法によりn型第
1クラッド層502、活性層503、p型第2クラッド
層504およびn型電流光閉じ込め層505を順次成長
する。この時、p型第2クラッド層504にドーパント
として含有されるZnが、両側のn型第1クラッド層5
02およびn型電流光閉じ込め層505に拡散して、そ
の結果、p型第2クラッド層504のキャリア濃度が低
下する。このため、活性層503に注入されたキャリア
に対するp型第2クラッド層504の障壁が低下し、p
型第2クラッド層504側にキャリアが漏れる。このよ
うなキャリアの漏れは、高温動作時に特に顕著に起こる
ので、高温動作における半導体レーザ素子の特性が悪化
するという問題がある。
に、MOCVD法によりn型AlGaAs層、p型Al
GaAs層およびn型GaAs層を順次成長する場合、
n型GaAs層のドーパントとしてSiを用いた方がS
eを用いるよりも、p型AlGaAs層のドーパントで
あるZnの拡散が少ないことを示している。しかし、こ
の構造では、n型AlGaAs層とp型AlGaAs層
との間に半導体レーザ素子の活性層に相当する層が無
く、半導体レーザ素子構造とは異なっている。また、p
型AlGaAs層の層厚は1.25μmであり、半導体
レーザ素子構造において第2クラッド層の層厚として典
型的な層厚である0.05μm〜0.6μmに比べて非
常に厚い。さらに、p型AlGaAs層のキャリア濃度
も不明である。従って、半導体レーザ素子構造に適用し
た場合にZnの拡散状態がどうなるかは明確でない。
n型ドーパントとしてSiを高濃度にドーピングする
と、発光効率が低下することを報告している。従って、
高温動作における半導体レーザ素子の特性を改善するた
めに、活性層に隣接するn型クラッド層のドーパントに
Siを用いた場合、活性層にSiが拡散し、そのSiが
活性層内部の発光効率を低下してしまうという問題があ
る。
べくなされたものであり、高温動作における素子特性を
改善でき、しかも発光効率の低下を防止できる半導体レ
ーザ素子を提供することを目的とする。
子は、n型半導体基板上に、n型第1クラッド層と活性
層とp型第2クラッド層とが基板側からこの順に形成さ
れ、該第2クラッド層上に、ストライプ状溝部を有する
n型電流光閉じ込め層が形成され、該ストライプ状溝部
を埋め込むようにp型第3クラッド層が形成されている
半導体レーザ素子において、該電流光閉じ込め層がドー
パントとしてSiを含有し、該第1クラッド層がドーパ
ントとしてSiを含有しておらず、そのことにより上記
目的が達成される。
基板上に、n型第1クラッド層と活性層とp型第2クラ
ッド層とが基板側からこの順に形成され、該第2クラッ
ド層上に、リッジストライプ状のp型第3クラッド層が
形成され、該リッジストライプ状の第3クラッド層の両
外側を挟んでn型電流光閉じ込め層が形成されている半
導体レーザ素子において、該電流光閉じ込め層がドーパ
ントとしてSiを含有し、該第1クラッド層がドーパン
トとしてSiを含有しておらず、そのことにより上記目
的が達成される。
以上0.6μm以下であるのが望ましい。
前記活性層のバンドギャップ以下であり、該電流光閉じ
込め層のキャリア濃度が1×1018cm-3以上5×10
18cm-3以下であるのが望ましい。
前記活性層のバンドギャップより大きく、該電流光閉じ
込め層のキャリア濃度が1×1017cm-3以上5×10
18cm-3以下であるのが望ましい。
子であるのが望ましい。
がドーパントとしてSiを含有している。従って、n型
GaAs基板上にn型第1クラッド層、活性層、p型第
2クラッド層およびn型電流光閉じ込め層を成長する時
に、p型第2クラッド層のドーパント、例えばZnの拡
散を抑制できる。
層にはドーパントとしてSiを含有していないので、n
型第1クラッド層から活性層にドーパント原子が拡散し
ても、発光効率を低下することがない。
以上0.6μm以下にすると、電流および光の閉じ込め
を効率よく行うことができる。
活性層のバンドギャップ以下とし、光閉じ込め層のキャ
リア濃度を1×1018cm-3以上5×1018cm-3以下
とした場合、またはn型電流光閉じ込め層のバンドギャ
ップを活性層のバンドギャップより大きくし、電流光閉
じ込め層のキャリア濃度を1×1017cm-3以上5×1
018cm-3以下とした場合、電流および光の閉じ込めを
十分にすると共にp型第2クラッド層のキャリア濃度を
十分高くすることができる。
e、S、Te等のVI族原子を用いると、発光効率を低下
することがないので、素子特性低下を防止できる。
図面を参照しながら説明する。
体レーザ素子の断面図を示す。
板101上に、n型Al0.5Ga0.5As第1クラッド層
102(層厚1.0μm、キャリア濃度1×1018cm
-3、ドーパントSe)、ノンドープAl0.14Ga0.86A
s活性層103(層厚0.08μm)、p型Al0.5G
a0.5As第2クラッド層104(層厚0.3μm、ド
ーパントZn)およびn型GaAs電流光閉じ込め層1
05(層厚0.6μm、キャリア濃度3×1018c
m-3、ドーパントSi)が形成されている。
にp型第2クラッド層104に達するようにストライプ
状溝106が形成され、その溝106を埋め込むよう
に、p型Al0.5Ga0.5As第3クラッド層107(層
厚1.5μm)が形成されている。その上には、p型G
aAsコンタクト層108(層厚1.5μm)が形成さ
れている。
型電極109が形成され、n型GaAs基板101側に
はn型電極110が形成されている。
て作製できる。
回目のMOCVD法により、n型第1クラッド層10
2、ノンドープ活性層103、p型第2クラッド層10
4、n型電流光閉じ込め層105を積層形成する。
に、p型第2クラッド層104に到達するようにストラ
イプ状溝106を形成し、この溝106を埋め込むよう
に、第2回目のMOCVD法によりp型第3クラッド層
107を形成し、引き続いてp型コンタクト層108を
積層形成する。
電極109を、基板101の下面にn型電極110を各
々形成し、劈開法により共振器長を250μmに調整し
て、共振器端面の反射率が30%となるようにAl2O3
膜を形成する。
閉じ込め層105のバンドギャップが活性層103のバ
ンドギャップ以下である。このため、活性層103で発
生した光は電流光閉じ込め層105で吸収され、ストラ
イプ溝106の直下の活性層に光が主として閉じ込めら
れる。この半導体レーザ素子において、p型電極109
とn型電極110との間に順方向の電圧を印加した場合
の閾値電流は40mA、電流−光出力特性のスロープ効
率は0.3W/Aであった。
℃および高温80℃における特性温度と、高温80℃で
5mWの光出力を行った場合の素子寿命とを下記表1に
示す。また、比較例として、電流光閉じ込め層105の
ドーパントとしてSeを含有した従来の半導体レーザ素
子についても同時に示す。
℃における閾値電流Ith(80℃)と20℃における
閾値電流Ith(20℃)との比により、下記式(1)
のように定義される。T0が大きい程、Ith(80
℃)とIth(20℃)との比が1に近くなって、高温
時における電流増大が抑制される。
の動作電流から20%増大した時の走行時間とする。
光閉じ込め層のドーパントとしてSiを用いた本実施形
態1の半導体レーザ素子は、Seを用いた従来の半導体
レーザ素子に比べて特性温度が大きく、高温時における
電流増大が抑制されるため、高温動作時の素子寿命が3
倍以上に改善されている。
は、以下のように考えられる。
クラッド層104のキャリア濃度により左右される。例
えば、p型第2クラッド層104のキャリア濃度が低い
と、活性層103に注入されたキャリアに対するp型第
2クラッド層104の障壁が低くなるので、キャリアが
p型第2クラッド層104側に漏れ出す。このようなキ
ャリアの漏れは、高温動作時に特に顕著に起こるため、
高温動作時に電流が増大して素子寿命が低下する。この
キャリア漏れを防ぐには、p型第2クラッド層104の
キャリア濃度を5×1017cm-3以上にする必要がある
ことが、実験的検討により明らかになっている。
いて、第1回目のMOCVD成長終了時点でのn型電流
光閉じ込め層105のキャリア濃度を変化させて、p型
第2クラッド層104のキャリア濃度と層厚との関係を
測定した。本実施形態1の半導体レーザ素子の測定結果
を図2に示す。また、電流光閉じ込め層105のドーパ
ントとしてSeを用いた従来の半導体レーザ素子の測定
結果を図9に示す。
ように、p型第2クラッド層のキャリア濃度が2.0×
1018cm-3の設定で成長を行っているにも拘らず、成
長中にドーパントZnが、両側の、活性層およびn型第
1クラッド層の側およびn型電流光閉じ込め層の側に拡
散するため、p型第2クラッド層のキャリア濃度が低下
している。
ザ素子において、p型第2クラッド層のキャリア濃度を
5×1017cm-3以上にするには、ドーパントSeを含
有するn型電流光閉じ込め層のキャリア濃度が1×10
18cm-3未満であればよい。しかし、n型電流光閉じ込
め層のキャリア濃度が1×1018cm-3未満の場合、n
型電流光閉じ込め層に吸収された光により発生するキャ
リアが、n型電流光閉じ込め層内で再結合する確率が低
い。そのキャリアが拡散して電位を生じると、電流光閉
じ込め層にサイリスタと同様のターンオンが起こり、電
流閉じ込めができなくなる。従って、従来の半導体レー
ザ素子において、n型電流光閉じ込め層のキャリア濃度
を1×1018cm-3未満にすることにより、p型第2ク
ラッド層104のキャリア濃度を5×1017cm-3以上
にすることはできない。
度が1×1018cm-3以上の場合、p型第2クラッド層
のキャリア濃度が5×1017cm-3以上にするには、p
型第2クラッド層の層厚を0.6μmより厚くするとよ
い。しかし、p型第2クラッド層の層厚を0.6μmよ
り厚くすると、活性層で発光した光がn型電流光閉じ込
め層に到達する割合が少なくなるために、光の閉じ込め
ができなくなる。また、p型第2クラッド層を0.05
μm未満にすると、n型電流光閉じ込め層からのドーパ
ント拡散により、p型第2クラッド層のキャリア濃度が
低下するため、電流閉じ込めが不十分になる。
いて、n型電流光閉じ込め層105のキャリア濃度が1
×1018cm-3以上、p型第2クラッド層104の層厚
が0.05μm以上0.6μm以下、の条件でp型第2
クラッド層104のキャリア濃度を5×1017cm-3以
上にすることはできない。
2.0×1018cm-3以上に設定しても、成長中のドー
パントZnの拡散がさらに増大するので、MOCVD成
長後のp型第2クラッド層のキャリア濃度を5×1017
cm-3以上にすることはできない。
トとしてSeを用いた従来の半導体レーザ素子では、電
流および光の閉じ込めを十分に保ちながら、p型第2ク
ラッド層のキャリア濃度を5×1017cm-3以上にする
ことができないため、高温動作における電流増大を抑制
できない。
子では、図2に示すように、成長中にp型第2クラッド
層104のキャリア濃度が低下するが、従来の半導体レ
ーザ素子に比べてその低下の度合が明かに少ない。これ
は、n型電流光閉じ込め層105のドーパントをSiに
することにより、p型第2クラッド層104のドーパン
トZnの隣接層への拡散が抑制されたことに起因する。
p型第2クラッド層104のキャリア濃度を5×1017
cm-3以上にするには、ドーパントSiを含有するn型
電流光閉じ込め層105のキャリア濃度が5×1018c
m-3以下であればよい。また、n型電流光閉じ込め層1
05のバンドギャップは活性層103のバンドギャップ
以下であるので、電流閉じ込めを十分行うためには、n
型電流光閉じ込め層105のキャリア濃度が1×1018
cm-3以上である必要がある。さらにp型第2クラッド
層104の層厚は、電流および光の閉じ込めを十分にす
るためには、0.05μm以上0.6μm以下であるの
が望ましい。
ーザ素子においては、n型電流光閉じ込め層105のキ
ャリア濃度が1×1018cm-3以上5×1018cm-3以
下、p型第2クラッド層104の層厚が0.05μm以
上0.6μm以下、の条件で、p型第2クラッド層10
4のキャリア濃度を5×1017cm-3以上にすることが
できる。
p型第2クラッド層104へのキャリアの漏れを抑制し
て高温動作電流を低減でき、高温時の素子寿命を改善す
ることができる。この場合、n型電流光閉じ込め層10
5のキャリア濃度は十分高いので、n型電流光閉じ込め
層105に吸収された光により発生するキャリアはn型
電流光閉じ込め層105内で再結合でき、電流閉じ込め
を十分行うことができる。また、p型第2クラッド層1
04の層厚は、電流および光の閉じ込めを行うのに適し
た厚みである。
では、活性層103に隣接するn型第1クラッド層10
2のドーパントとしてSiを用いずにSeを用いてい
る。Seドーパントは、n型第1クラッド層102から
活性層103に拡散しても発光効率を低下することがな
いので、半導体レーザ素子特性の低下を防止することが
できる。
体レーザ素子の断面図を示す。
板201上に、n型Al0.6Ga0.4As第1クラッド層
202(層厚1.0μm、キャリア濃度1×1018cm
-3、ドーパントSe)、ノンドープAl0.14Ga0.86A
s活性層203(層厚0.06μm)、p型Al0.6G
a0.4As第2クラッド層204(層厚0.35μm、
キャリア濃度8×1017cm-3、ドーパントZn)、p
型GaAs第1エッチングストップ層205(層厚0.
003μm、キャリア濃度8×1017cm-3、ドーパン
トZn)、p型Al0.6Ga0.4As第2エッチングスト
ップ層206(層厚0.02μm、キャリア濃度8×1
017cm-3、ドーパントZn)およびn型Al0.1Ga
0.9As電流光閉じ込め層207(層厚0.6μm、キ
ャリア濃度2×1018cm-3、ドーパントSi)が形成
されている。
にp型第1エッチングストップ層205に達するように
ストライプ状溝208が形成され、その溝208を埋め
込むように、p型Al0.5Ga0.5As第3クラッド層2
09(層厚1.5μm)が形成されている。その上に
は、p型GaAsコンタクト層210(層厚1.5μ
m)が形成されている。
型電極211が形成され、n型GaAs基板201側に
はn型電極212が形成されている。
て作製できる。
CVD法を用いた第1回目の成長により、n型第1クラ
ッド層202、ノンドープ活性層203、p型第2クラ
ッド層204、p型第1エッチングストップ層205、
p型第2エッチングストップ層206およびn型電流光
閉じ込め層207を積層形成する。
に、第1のエッチング液を用いてp型第2エッチングス
トップ層206に到達するようにストライプ状溝を形成
し、さらに第2のエッチング液を用いてp型第1エッチ
ングストップ層205に到達するようにストライプ状溝
を形成する。この溝208を埋め込むように、第2回目
のMOCVD法、液相成長(LPE)法または分子線エ
ピタキシャル成長(MBE)法を用いた第2回目の成長
により、p型第3クラッド層209形成し、引き続いて
p型コンタクト層210を積層形成する。
電極211を、基板201の下面にn型電極212を各
々形成し、劈開法により共振器長を200μmに調整し
て、共振器端面の反射率が30%となるようにAl2O3
膜を形成する。
形態1の半導体レーザ素子と同様に、n型電流光閉じ込
め層のドーパントとしてSeを用いた従来の半導体レー
ザ素子に比べて特性温度が大きく、高温時における電流
増大が抑制されるため、高温動作時の素子寿命が3倍以
上に改善される。
トップ層205および第2エッチングストップ層206
が形成されているので、ストライプ溝208の深さを精
密に制御できると共に、溝208表面を酸化されにくい
GaAsにすることができる。第1エッチングストップ
層205および第2エッチングストップ層206の層厚
は、隣接するp型第2クラッド層204およびn型電流
光閉じ込め層207に比べて十分薄くできるので、エッ
チングストップ層を形成することにより素子特性に悪影
響を及ぼすことはない。さらに、溝埋め込みのための2
回目の成長において、LPE法やMBE法を用いること
もできる。
体レーザ素子の断面図を示す。
板301上に、n型Al0.5Ga0.5As第1クラッド層
302(層厚1.5μm、キャリア濃度7×1017cm
-3、ドーパントSe)、ノンドープAl0.14Ga0.86A
s活性層303(層厚0.05μm)、p型Al0.5G
a0.5As第2クラッド層304(層厚0.4μm、キ
ャリア濃度1×1018cm-3、ドーパントZn)および
n型Al0.7Ga0.3As電流光閉じ込め層305(層厚
1.0μm、キャリア濃度7×1017cm-3、ドーパン
トSi)が形成されている。
にp型第2クラッド層304に達するようにストライプ
状溝306が形成され、その溝306を埋め込むよう
に、p型Al0.5Ga0.5As第3クラッド層307(層
厚1.5μm)が形成されている。その上には、p型G
aAsコンタクト層308(層厚1.5μm)が形成さ
れている。
型電極309が形成され、n型GaAs基板301側に
はn型電極310が形成されている。
て作製できる。
回目のMOCVD法により、n型第1クラッド層30
2、ノンドープ活性層303、p型第2クラッド層30
4、n型電流光閉じ込め層305を積層形成する。
に、p型第2クラッド層304に到達するようにストラ
イプ状溝306を形成し、この溝306を埋め込むよう
に、第2回目のMOCVD法によりp型第3クラッド層
307形成し、引き続いてp型コンタクト層308を積
層形成する。
電極309を、基板301の下面にn型電極310を各
々形成し、劈開法により共振器長を375μmに調整し
て、共振器の光出射側端面の反射率が12%、反対側端
面の反射率が75%となるようにAl2O3膜およびSi
膜を形成する。
閉じ込め層305のバンドギャップが活性層303のバ
ンドギャップより大きく、活性層303で発生した光は
電流光閉じ込め層305で吸収されない。この場合、電
流光閉じ込め層305の屈折率が周囲の屈折率よりも小
さいために、屈折率差によってストライプ溝306の直
下の活性層に光が主として閉じ込められる。この半導体
レーザ素子において、p型電極309とn型電極310
との間に順方向の電圧を印加した場合の閾値電流は30
mA、電流−光出力特性のスロープ効率は0.80W/
Aであった。
℃および高温70℃における特性温度と、高温70℃で
50mWの光出力を行った場合の素子寿命とを下記表2
に示す。また、比較例として、電流光閉じ込め層305
のドーパントとしてSeを含有した従来の半導体レーザ
素子についても同時に示す。
℃における閾値電流Ith(70℃)と20℃における
閾値電流Ith(20℃)との比により、下記式(2)
のように定義される。T0が大きい程、Ith(70
℃)とIth(20℃)との比が1に近くなって、高温
時における電流増大が抑制される。
の動作電流から20%増大した時の走行時間とする。
態3の半導体レーザ素子は、n型電流光閉じ込め層のド
ーパントとしてSeを用いた従来の半導体レーザ素子に
比べて特性温度が大きく、高温時における電流増大が抑
制されるため、高温動作時の素子寿命が5倍以上に改善
されている。
は、以下のように考えられる。
ザ素子の特性温度は、p型第2クラッド層304のキャ
リア濃度により左右される。本実施形態の半導体レーザ
素子の製造において、第1回目のMOCVD成長終了時
点でのn型電流光閉じ込め層305のキャリア濃度を変
化させて、p型第2クラッド層304のキャリア濃度と
層厚との関係を測定した結果を図5に示す。
示すように、成長中にp型第2クラッド層304のキャ
リア濃度が低下するが、従来の半導体レーザ素子に比べ
てその低下の度合が明かに少ない。これは、n型電流光
閉じ込め層305のドーパントをSiにすることによ
り、p型第2クラッド層304のドーパントZnの隣接
層への拡散が抑制されたことに起因する。
p型第2クラッド層304のキャリア濃度を5×1017
cm-3以上にするには、ドーパントSiを含有するn型
電流光閉じ込め層305のキャリア濃度が5×1018c
m-3以下であればよい。また、n型電流光閉じ込め層3
05のバンドギャップは活性層303のバンドギャップ
より大きく、活性層303で発生した光がn型電流光閉
じ込め層305で吸収されないので、電流閉じ込めを十
分行うためには、n型電流光閉じ込め層105のキャリ
ア濃度が1×1017cm-3以上であればよい。さらにp
型第2クラッド層304の層厚は、電流および光の閉じ
込めを十分にするためには、0.05μm以上0.6μ
m以下であるのが望ましい。
ーザ素子においては、n型電流光閉じ込め層305のキ
ャリア濃度が1×1017cm-3以上5×1018cm-3以
下、p型第2クラッド層304の層厚が0.05μm以
上0.6μm以下、の条件で、p型第2クラッド層30
4のキャリア濃度を5×1017cm-3以上にすることが
できる。
p型第2クラッド層304へのキャリアの漏れを抑制し
て高温動作電流を低減でき、高温時の素子寿命を改善す
ることができる。この場合、n型電流光閉じ込め層30
5のキャリア濃度は十分高く、電流閉じ込めを十分行う
ことができる。また、p型第2クラッド層304の層厚
は、電流および光の閉じ込めを行うのに適した厚みであ
る。
では、活性層303に隣接するn型第1クラッド層30
2のドーパントとしてSiを用いずにSeを用いてい
る。Seドーパントは、n型第1クラッド層302から
活性層303に拡散しても発光効率を低下することがな
いので、半導体レーザ素子特性の低下を防止することが
できる。
体レーザ素子の断面図を示す。
板401上に、n型Al0.5Ga0.5As第1クラッド層
402(層厚1.5μm、キャリア濃度1×1018cm
-3、ドーパントS)、ノンドープMQW(単一量子井
戸)AlGaAs活性層403(ウエル数3、ウエル層
厚0.01μm、ウエルAl組成比0.1、バリア層厚
0.008μm、バリアAl組成比0.35、ガイド層
厚0.02μm、ガイドAl組成比0.35)およびp
型Al0.5Ga0.5As第2クラッド層404(層厚1.
5μm、キャリア濃度6×1017cm-3、ドーパントM
g)が形成されている。
がリッジストライプ状になるようにエッチングされて、
リッジストライプ状以外の残厚が0.20μmになって
いる。以下、p型第2クラッド層404のリッジストラ
イプ状部分を第3クラッド層406と称し、それ以外の
平坦部分をp型第2クラッド層404と称する。
aAsキャップ層405(層厚0.1μm)が形成さ
れ、リッジストライプ状の第3クラッド層406および
p型キャップ層405の両外側を挟んで埋め込むよう
に、n型GaAs電流光閉じ込め層407(層厚0.5
μm、キャリア濃度3.5×1018cm-3、ドーパント
Si)が形成されている。
Asコンタクト層408(層厚1.5μm)が形成され
ている。さらに、p型コンタクト層408上にはp型電
極409が形成され、n型GaAs基板401側にはn
型電極410が形成されている。
て作製できる。
回目のMOCVD法により、n型第1クラッド層40
2、ノンドープMQW活性層403、p型第2クラッド
層およびp型キャップ層を積層形成する。
これをマスクとしてp型第2クラッド層およびp型キャ
ップ層をエッチングすることにより、p型第2クラッド
層404、リッジストライプ状の第3クラッド層406
およびp型キャップ層405を形成する。このとき、p
型第2クラッド層404の残厚を0.2μmと設定す
る。
として、リッジストライプの両外側に、第2回目のMO
CVD法により、n型電流光閉じ込め層407を埋め込
み成長する。
OCVD法により、基板全面を覆うようにp型コンタク
ト層408を積層形成する。
電極409を、基板401の下面にn型電極410を各
々形成し、劈開法により共振器長を400μmに調整し
て、共振器の光出射側端面の反射率が10%、反対側端
面の反射率が90%となるようにAl2O3膜およびSi
膜を形成する。
閉じ込め層407のバンドギャップが活性層403のバ
ンドギャップ以下である。このため、活性層403で発
生した光は電流光閉じ込め層405で吸収され、リッジ
ストライプ直下の活性層に光が主として閉じ込められ
る。この半導体レーザ素子において、p型電極409と
n型電極410との間に順方向の電圧を印加した場合の
閾値電流は40mA、電流−光出力特性のスロープ効率
は0.6W/Aであった。
℃および高温70℃における特性温度と、高温70℃で
50mWの光出力を行った場合の素子寿命とを下記表3
に示す。また、比較例として、電流光閉じ込め層405
のドーパントとしてSeを含有した従来の半導体レーザ
素子についても同時に示す。
℃における閾値電流Ith(70℃)と20℃における
閾値電流Ith(20℃)との比により、下記式(3)
のように定義される。T0が大きい程、Ith(70
℃)とIth(20℃)との比が1に近くなって、高温
時における電流増大が抑制される。
の動作電流から20%増大した時の走行時間とする。
態4の半導体レーザ素子は、従来の半導体レーザ素子に
比べて特性温度が大きく、高温時における電流増大が抑
制されるため、高温動作時の素子寿命が5倍以上に改善
されている。
は、以下のように考えられる。
ザ素子の特性温度は、p型第2クラッド層404のキャ
リア濃度により左右される。本実施形態の半導体レーザ
素子の製造において、第2回目のMOCVD成長終了時
点でのn型電流光閉じ込め層405のキャリア濃度を変
化させて、p型第2クラッド層404(リッジストライ
プ以外の平坦部分)のキャリア濃度と層厚との関係を測
定した結果を図7に示す。
示すように、成長中にp型第2クラッド層404のキャ
リア濃度が低下するが、従来の半導体レーザ素子に比べ
てその低下の度合が明かに少ない。これは、n型電流光
閉じ込め層407のドーパントをSiにすることによ
り、p型第2クラッド層404のドーパントMgの隣接
層への拡散が抑制されたことに起因する。
p型第2クラッド層404のキャリア濃度を5×1017
cm-3以上にするには、ドーパントSiを含有するn型
電流光閉じ込め層405のキャリア濃度が5×1018c
m-3以下であればよい。また、n型電流光閉じ込め層4
07のバンドギャップは活性層403のバンドギャップ
以下であるので、電流閉じ込めを十分行うためには、n
型電流光閉じ込め層407のキャリア濃度が1×1018
cm-3以上である必要がある。さらにp型第2クラッド
層404の層厚(リッジストライプ以外の部分)は、電
流および光の閉じ込めを十分にするためには、0.05
μm以上0.6μm以下であるのが望ましい。
ーザ素子においては、n型電流光閉じ込め層407のキ
ャリア濃度が1×1017cm-3以上5×1018cm-3以
下、p型第2クラッド層404の層厚が0.05μm以
上0.6μm以下、の条件で、p型第2クラッド層40
4のキャリア濃度を5×1017cm-3以上にすることが
できる。
p型第2クラッド層404へのキャリアの漏れを抑制し
て高温動作電流を低減でき、高温時の素子寿命を改善す
ることができる。この場合、n型電流光閉じ込め層40
7のキャリア濃度は十分高く、電流閉じ込めを十分行う
ことができる。また、p型第2クラッド層404(リッ
ジストライプ以外の部分)の層厚は、電流および光の閉
じ込めを行うのに適した厚みである。
では、活性層403に隣接するn型第1クラッド層40
2のドーパントとしてSiを用いずにSを用いている。
Sドーパントは、n型第1クラッド層402から活性層
403に拡散しても発光効率を低下することがないの
で、半導体レーザ素子特性の低下を防止することができ
る。
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
濃度は、実施形態に示した以外のものを用いてもよい。
外にMBE法、LPE法、MOMBE法、ALE(原子
線エピタキシャル)法等、他の方法を用いてもよい。
を用いることができ、第1クラッド層に含有されるn型
ドーパントとしては、Si以外のVI族原子(Se、S、
Te等)を用いることができる。
s系材料に本発明を適用したが、それ以外の材料につい
ても適用可能であり、例えば、AlGaInP/GaA
s系材料等が上げられる。
によれば、n型電流光閉じ込め層のドーパントとしてS
iを用いることにより、n型基板上にn型第1クラッド
層、活性層、p型第2クラッド層、n型電流光閉じ込め
層を成長中に、p型クラッド層のドーパントが拡散する
のを抑制することができる。p型クラッド層のキャリア
濃度の低下を防止できるので、活性層に対するp型クラ
ッド層の障壁高さを十分に維持して、活性層からp型ク
ラッド層へのキャリアの漏れ出しを防ぐことができる。
高温動作時に顕著に生じる電流増大を抑制できるので、
高温動作における素子寿命を改善できる。
ド層のドーパントとしては、Siを用いていないので、
n型第1クラッド層のドーパントが活性層に拡散しても
発光効率が低下せず、これに起因する素子特性の悪化を
防ぐことができる。
5μm以上0.6μm以下にすると、電流および光の閉
じ込めを効率よく行うことができる。
ップを活性層のバンドギャップ以下とし、光閉じ込め層
のキャリア濃度を1×1018cm-3以上5×1018cm
-3以下とした場合、またはn型電流光閉じ込め層のバン
ドギャップを活性層のバンドギャップより大きくし、電
流光閉じ込め層のキャリア濃度を1×1017cm-3以上
5×1018cm-3以下とした場合、電流および光の閉じ
込めを十分にすると共にp型第2クラッド層のキャリア
濃度を十分高くすることができる。
ては、Se、S、Te等のVI族原子を用いると、発光効
率を低下することがないので、素子特性低下を防止でき
る。
は、光ディスク等に好適に用いることができる。
る。
第2クラッド層のキャリア濃度と層厚との関係を示すグ
ラフである。
る。
る。
第2クラッド層のキャリア濃度と層厚との関係を示すグ
ラフである。
る。
第2クラッド層のキャリア濃度と層厚との関係を示すグ
ラフである。
ラッド層のキャリア濃度と層厚との関係を示すグラフで
ある。
層 106、208、306 ストライプ状溝 107、209、307、406 p型第3クラッド層 108、210、308、408 p型コンタクト層 109、211、309、409 p型電極 110、212、310、410 n型電極 205 p型第1エッチングストップ層 206 p型第2エッチングストップ層 405 p型キャップ層
Claims (6)
- 【請求項1】 n型半導体基板上に、n型第1クラッド
層と活性層とp型第2クラッド層とが基板側からこの順
に形成され、該第2クラッド層上に、ストライプ状溝部
を有するn型電流光閉じ込め層が形成され、該ストライ
プ状溝部を埋め込むようにp型第3クラッド層が形成さ
れている半導体レーザ素子において、 該電流光閉じ込め層がドーパントとしてSiを含有し、
該第1クラッド層がドーパントとしてSiを含有してい
ない半導体レーザ素子。 - 【請求項2】 n型半導体基板上に、n型第1クラッド
層と活性層とp型第2クラッド層とが基板側からこの順
に形成され、該第2クラッド層上に、リッジストライプ
状のp型第3クラッド層が形成され、該リッジストライ
プ状の第3クラッド層の両外側を挟んでn型電流光閉じ
込め層が形成されている半導体レーザ素子において、 該電流光閉じ込め層がドーパントとしてSiを含有し、
該第1クラッド層がドーパントとしてSiを含有してい
ない半導体レーザ素子。 - 【請求項3】 前記第2クラッド層の厚みが0.05μ
m以上0.6μm以下である請求項1または2に記載の
半導体レーザ素子。 - 【請求項4】 前記電流光閉じ込め層のバンドギャップ
が前記活性層のバンドギャップ以下であり、該電流光閉
じ込め層のキャリア濃度が1×1018cm-3以上5×1
018cm-3以下である請求項1、2または3に記載の半
導体レーザ素子。 - 【請求項5】 前記電流光閉じ込め層のバンドギャップ
が前記活性層のバンドギャップより大きく、該電流光閉
じ込め層のキャリア濃度が1×1017cm-3以上5×1
018cm-3以下である請求項1、2または3に記載の半
導体レーザ素子。 - 【請求項6】 前記第1クラッド層のドーパントがVI族
原子である請求項1、2、3、4または5に記載の半導
体レーザ素子。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP7206363A JPH0955558A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 半導体レーザ素子 |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7206363A JPH0955558A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 半導体レーザ素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0955558A true JPH0955558A (ja) | 1997-02-25 |
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ID=16522090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7206363A Pending JPH0955558A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 半導体レーザ素子 |
Country Status (2)
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| JP (1) | JPH0955558A (ja) |
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