JPH0956567A - カーペットおよびその製造方法 - Google Patents
カーペットおよびその製造方法Info
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- JPH0956567A JPH0956567A JP22086795A JP22086795A JPH0956567A JP H0956567 A JPH0956567 A JP H0956567A JP 22086795 A JP22086795 A JP 22086795A JP 22086795 A JP22086795 A JP 22086795A JP H0956567 A JPH0956567 A JP H0956567A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カーペット回収品からのリサイクル素材を
有効活用してなるリサイクルカーペット、およびその効
率的な製造方法を提供する。 【解決手段】 タフト刺基布2にパイル糸3が植設さ
れたカーぺット基材1と、このカーペット基材の裏面に
形成した目止め層4又は目止め層4と裏打ち層5とから
なるカーペットにおいて、前記目止め層4及び裏打ち層
5のうちの少なくとも1層を、カーペット回収品の粉粒
化物を90重量%以下混入させた樹脂混合物で構成さ
せ、リサイクル素材使用のカーペットとする。このカー
ペットは、実質的に全部が熱可塑性樹脂素材でもって構
成されてなるカーペットの回収品を粉粒化処理して粉粒
化物とし、該粉粒化物を樹脂中に混入させて樹脂混合物
とし、該樹脂混合物を素材として前記目止め層4及び裏
打ち層5のうちの少なくとも1層を形成することによっ
て製造される。
有効活用してなるリサイクルカーペット、およびその効
率的な製造方法を提供する。 【解決手段】 タフト刺基布2にパイル糸3が植設さ
れたカーぺット基材1と、このカーペット基材の裏面に
形成した目止め層4又は目止め層4と裏打ち層5とから
なるカーペットにおいて、前記目止め層4及び裏打ち層
5のうちの少なくとも1層を、カーペット回収品の粉粒
化物を90重量%以下混入させた樹脂混合物で構成さ
せ、リサイクル素材使用のカーペットとする。このカー
ペットは、実質的に全部が熱可塑性樹脂素材でもって構
成されてなるカーペットの回収品を粉粒化処理して粉粒
化物とし、該粉粒化物を樹脂中に混入させて樹脂混合物
とし、該樹脂混合物を素材として前記目止め層4及び裏
打ち層5のうちの少なくとも1層を形成することによっ
て製造される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みカーペッ
ト等のカーペット回収品をリサイクル活用するために有
効なリサイクル素材使用のカーペット、およびその効率
的な製造方法に関するものである。
ト等のカーペット回収品をリサイクル活用するために有
効なリサイクル素材使用のカーペット、およびその効率
的な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、産業廃棄物の問題については、地
球の環境保護と資源の効率的利用の二つのニーズから、
その重要性が益々高まっており、多くの人々が関心を示
している。
球の環境保護と資源の効率的利用の二つのニーズから、
その重要性が益々高まっており、多くの人々が関心を示
している。
【0003】しかるに、カーペットの分野においては、
使用済みのカーペットはそれらのほとんどが埋め立て処
分されており、実用的なカーペットのリサイクル技術は
いまだに開発段階にあるのが現状である。
使用済みのカーペットはそれらのほとんどが埋め立て処
分されており、実用的なカーペットのリサイクル技術は
いまだに開発段階にあるのが現状である。
【0004】一般的なカーペットは、図1に示したよう
に、タフト刺基布2にパイル糸3を植設したカーペット
基材1と、その裏面側に形成された目止め層4と、この
目止め層4の背面に形成された裏打ち層5とから構成さ
れており、裏打ち層5はカーペットに対しクッション性
や重量感を付与するために必要に応じて設けられるもの
である。
に、タフト刺基布2にパイル糸3を植設したカーペット
基材1と、その裏面側に形成された目止め層4と、この
目止め層4の背面に形成された裏打ち層5とから構成さ
れており、裏打ち層5はカーペットに対しクッション性
や重量感を付与するために必要に応じて設けられるもの
である。
【0005】ここで、パイル糸3はカーペットの基本性
能を決定するものであり、家庭用、オフィス用、ホテル
・劇場用、自動車マット用および店舗用などのそれぞれ
のカーペット用途に応じて、要求性能と価格の両面を満
たす繊維が、天然繊維やポリエステル繊維、ポリアミド
繊維などの合成繊維などの広い繊維群から選択され使用
されている。
能を決定するものであり、家庭用、オフィス用、ホテル
・劇場用、自動車マット用および店舗用などのそれぞれ
のカーペット用途に応じて、要求性能と価格の両面を満
たす繊維が、天然繊維やポリエステル繊維、ポリアミド
繊維などの合成繊維などの広い繊維群から選択され使用
されている。
【0006】また、タフト刺基布2としては、天然のジ
ュートやポリエステルスパンボンドが一般的に使用され
てきたが、現在ではポリエステルスパンボンドが主流と
なっている。
ュートやポリエステルスパンボンドが一般的に使用され
てきたが、現在ではポリエステルスパンボンドが主流と
なっている。
【0007】さらに、目止め層4と裏打ち層5は、カー
ペットの使用場所や形態などによって、それぞれの要求
性能が異なるが、パイル糸3の固着のための目止め層4
の素材としては、ポリエチレンやポリエステルなどの樹
脂が、クッション性や重量感等のための裏打ち層5の素
材としては、ポリ塩化ビニルやネオプレンゴムなどの樹
脂が使用されている。
ペットの使用場所や形態などによって、それぞれの要求
性能が異なるが、パイル糸3の固着のための目止め層4
の素材としては、ポリエチレンやポリエステルなどの樹
脂が、クッション性や重量感等のための裏打ち層5の素
材としては、ポリ塩化ビニルやネオプレンゴムなどの樹
脂が使用されている。
【0008】したがって、このように多種多様の素材を
用い複雑な構造を有することが、カーペット素材のリサ
イクル使用の実行化を益々困難なものとしている。
用い複雑な構造を有することが、カーペット素材のリサ
イクル使用の実行化を益々困難なものとしている。
【0009】従来、カーペットのリサイクル方法として
はいくつかの提案がある。例えば、合成重合体が主たる
構成材料であるパイルカーペットのリサイクル方法とし
ては、その合成重合体を解重合させ、素原料(モノマ)
に戻して回収するいわゆるケミカルリサイクル法が、例
えば特開平5−117441号公報により提案されてい
る。
はいくつかの提案がある。例えば、合成重合体が主たる
構成材料であるパイルカーペットのリサイクル方法とし
ては、その合成重合体を解重合させ、素原料(モノマ)
に戻して回収するいわゆるケミカルリサイクル法が、例
えば特開平5−117441号公報により提案されてい
る。
【0010】この特開平5−117441号公報に記載
の方法は、パイルカーペットを小片化し、セパレーター
によりパイル糸の素材であるナイロン6を含む小片と、
それ以外の素材を含む小片とに分離し、ナイロン6を含
む小片を解重合システムに供することにより、ナイロン
6の素原料であるε−カプロラクタムを回収するという
ものである。
の方法は、パイルカーペットを小片化し、セパレーター
によりパイル糸の素材であるナイロン6を含む小片と、
それ以外の素材を含む小片とに分離し、ナイロン6を含
む小片を解重合システムに供することにより、ナイロン
6の素原料であるε−カプロラクタムを回収するという
ものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パイルカーペ
ットは、基布にパイル糸を植設しその裏面側に合成樹脂
の目止め層又は目止め層と裏打ち層を形成させた構成と
なっているために、回収したカーペットからパイル糸の
みを分離することは非常に困難である。
ットは、基布にパイル糸を植設しその裏面側に合成樹脂
の目止め層又は目止め層と裏打ち層を形成させた構成と
なっているために、回収したカーペットからパイル糸の
みを分離することは非常に困難である。
【0012】したがって、いかにサイクロンなどのセパ
レーターを用いたとしても、解重合に供される小片中へ
のナイロン6以外の異素材(具体的には基布のポリエス
テルスパンボンドや、目止め層や裏打ち層のポリ塩化ビ
ニル、ネオプレンゴム、ポリエチレンなど)の混入を十
分に阻止することは困難であり、異素材が多く混入する
小片は解重合が困難であるばかりかε−カプロラクタム
の回収率も低く、工業的実施には難問を伴うものであっ
た。
レーターを用いたとしても、解重合に供される小片中へ
のナイロン6以外の異素材(具体的には基布のポリエス
テルスパンボンドや、目止め層や裏打ち層のポリ塩化ビ
ニル、ネオプレンゴム、ポリエチレンなど)の混入を十
分に阻止することは困難であり、異素材が多く混入する
小片は解重合が困難であるばかりかε−カプロラクタム
の回収率も低く、工業的実施には難問を伴うものであっ
た。
【0013】そこで、本発明は、上述した従来技術にお
ける問題点を解消し、使用済み等のカーペット回収品を
容易かつ有効にリサイクル活用することができるリサイ
クル素材使用カーペット、およびその効率的な製造方法
を提供することを、主たる目的とする。
ける問題点を解消し、使用済み等のカーペット回収品を
容易かつ有効にリサイクル活用することができるリサイ
クル素材使用カーペット、およびその効率的な製造方法
を提供することを、主たる目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のリサイクル素材使用カーペット(以下、リ
サイクルカーペットという)は、タフト刺基布にパイル
糸が植設されたカーぺット基材と、このカーペット基材
の裏面に形成した目止め層又は目止め層と裏打ち層とか
らなるカーペットにおいて、前記目止め層及び裏打ち層
のうちの少なくとも1層を、カーペット回収品の粉粒化
物を混入させた樹脂混合物で構成してなることを特徴と
する。
め、本発明のリサイクル素材使用カーペット(以下、リ
サイクルカーペットという)は、タフト刺基布にパイル
糸が植設されたカーぺット基材と、このカーペット基材
の裏面に形成した目止め層又は目止め層と裏打ち層とか
らなるカーペットにおいて、前記目止め層及び裏打ち層
のうちの少なくとも1層を、カーペット回収品の粉粒化
物を混入させた樹脂混合物で構成してなることを特徴と
する。
【0015】また、本発明のリサイクルカーペットの製
造方法は、タフト刺基布にパイル糸が植設されたカーぺ
ット基材と、このカーペット基材の裏面に形成した目止
め層又は目止め層と裏打ち層とからなるカーペットを製
造するに際し、実質的に全部が熱可塑性樹脂素材でもっ
て構成されてなるカーペットの回収品を粉粒化処理して
粉粒化物とし、該粉粒化物を樹脂中に混入させて樹脂混
合物とし、該樹脂混合物を素材として前記目止め層及び
裏打ち層のうちの少なくとも1層を形成することを特徴
とする。
造方法は、タフト刺基布にパイル糸が植設されたカーぺ
ット基材と、このカーペット基材の裏面に形成した目止
め層又は目止め層と裏打ち層とからなるカーペットを製
造するに際し、実質的に全部が熱可塑性樹脂素材でもっ
て構成されてなるカーペットの回収品を粉粒化処理して
粉粒化物とし、該粉粒化物を樹脂中に混入させて樹脂混
合物とし、該樹脂混合物を素材として前記目止め層及び
裏打ち層のうちの少なくとも1層を形成することを特徴
とする。
【0016】上記リサイクルカーペットにおいて、目止
め層及び裏打ち層のうちの少なくとも1層を構成する樹
脂混合物中におけるカーペット回収品粉粒化物の混合割
合は90重量%以下であることが好ましい。
め層及び裏打ち層のうちの少なくとも1層を構成する樹
脂混合物中におけるカーペット回収品粉粒化物の混合割
合は90重量%以下であることが好ましい。
【0017】そのカーペット製造方法において、カーペ
ット回収品の粉粒化は、そのカーペット回収品をそのま
ま粉砕機などにより粉砕する方法により、また、カーペ
ット回収品をプレス溶融して板状体となし、次いで細片
に切断した後、粉砕処理する方法により行なうことが好
ましい。
ット回収品の粉粒化は、そのカーペット回収品をそのま
ま粉砕機などにより粉砕する方法により、また、カーペ
ット回収品をプレス溶融して板状体となし、次いで細片
に切断した後、粉砕処理する方法により行なうことが好
ましい。
【0018】また、粉粒化処理されるカーペット回収品
の実質的に全部が、同系の熱可塑性樹脂素材でもって構
成されることが好ましい。
の実質的に全部が、同系の熱可塑性樹脂素材でもって構
成されることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0020】カーペットは、家庭、オフィス、ホテル、
劇場、自動車、店舗などの床材として広く使用されてお
り、その裏面のクッション性、蒿高性は主要な要求機能
である。
劇場、自動車、店舗などの床材として広く使用されてお
り、その裏面のクッション性、蒿高性は主要な要求機能
である。
【0021】しかし、その嵩高性が粗大ゴミの原因とな
り、回収リサイクルのネックとなっていたことから、埋
め立て処理をせざるを得なくしていた。
り、回収リサイクルのネックとなっていたことから、埋
め立て処理をせざるを得なくしていた。
【0022】この蒿高性を有するカーペットには、その
基材としてナイロン6、ナイロン66、ポリエステル、
ポリプロピレンなどの熱可塑性合成繊維が一般的に用い
られる。
基材としてナイロン6、ナイロン66、ポリエステル、
ポリプロピレンなどの熱可塑性合成繊維が一般的に用い
られる。
【0023】そして、目止め層の素材としては、ポリエ
チレンやポリエステルやポリ塩化ビニル等の樹脂が、ま
た裏打ち層の素材としては、主にポリ塩化ビニル(PV
C)やネオプレンゴムなどの樹脂が、それぞれ使用され
る。
チレンやポリエステルやポリ塩化ビニル等の樹脂が、ま
た裏打ち層の素材としては、主にポリ塩化ビニル(PV
C)やネオプレンゴムなどの樹脂が、それぞれ使用され
る。
【0024】しかるに、本発明のリサイクルカーペット
では、この目止め層及び裏打ち層のうちの少なくとも1
層をなす樹脂素材中に、カーペット回収品を粉粒化処理
して得られた粉粒化物を混入させているので、リサイク
ル素材の有効かつ経済的な使用が可能となる。
では、この目止め層及び裏打ち層のうちの少なくとも1
層をなす樹脂素材中に、カーペット回収品を粉粒化処理
して得られた粉粒化物を混入させているので、リサイク
ル素材の有効かつ経済的な使用が可能となる。
【0025】すなわち、目止め層及び裏打ち層のうちの
少なくとも1層が、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルおよ
びネオプレンゴムなどの樹脂中に、カーペット回収品粉
粒化物を90重量%以下混入させてなる樹脂組成物でも
って構成されているので、カーペット回収品が、目止め
層や裏打ち層の構成素材の一部として有効活用され、カ
ーペットの原料費低減を図ることも可能となる。
少なくとも1層が、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルおよ
びネオプレンゴムなどの樹脂中に、カーペット回収品粉
粒化物を90重量%以下混入させてなる樹脂組成物でも
って構成されているので、カーペット回収品が、目止め
層や裏打ち層の構成素材の一部として有効活用され、カ
ーペットの原料費低減を図ることも可能となる。
【0026】そして、本発明のリサイクルカーペット
は、以下の方法により効率的に製造することができる。
は、以下の方法により効率的に製造することができる。
【0027】本発明のリサイクルカーペットの製造方法
においては、まず、使用済みカーペットやカーペット製
造工程で生じた不良品等の廃棄処分カーペットを回収
し、これを粉粒化する。この粉粒化の手段としては、カ
ーペット回収品をそのまま粉砕機などにより粉砕するこ
とでもよいが、カーペット回収品をプレス溶融して板状
体となし、次いで細片に切断した後、さらにミキサーな
どにより粉砕することが好ましい。
においては、まず、使用済みカーペットやカーペット製
造工程で生じた不良品等の廃棄処分カーペットを回収
し、これを粉粒化する。この粉粒化の手段としては、カ
ーペット回収品をそのまま粉砕機などにより粉砕するこ
とでもよいが、カーペット回収品をプレス溶融して板状
体となし、次いで細片に切断した後、さらにミキサーな
どにより粉砕することが好ましい。
【0028】すなわち、カーペット回収品を加熱溶融プ
レス装置に投入して、すべてのカーペット基材構成部分
を一括して溶融させ、規定の厚さになるように、冷却、
圧着させ板状体とする。このように平坦な板状に整形さ
せた後に、スリッターに送られ、このスリッターにより
最大幅3mm以下の帯状のストランドに裁断される。次
いで、裁断されたストランドを、ストランドカッターに
投入して所望の長さに切断し、さらに、細粒化されたカ
ーペット片を次いで粉砕ミキサーに入れ、所望の粒径を
有する粉粒化物とする。
レス装置に投入して、すべてのカーペット基材構成部分
を一括して溶融させ、規定の厚さになるように、冷却、
圧着させ板状体とする。このように平坦な板状に整形さ
せた後に、スリッターに送られ、このスリッターにより
最大幅3mm以下の帯状のストランドに裁断される。次
いで、裁断されたストランドを、ストランドカッターに
投入して所望の長さに切断し、さらに、細粒化されたカ
ーペット片を次いで粉砕ミキサーに入れ、所望の粒径を
有する粉粒化物とする。
【0029】カーペット回収品は、上記のように粉粒化
する工程や、さらにバッキング処理する工程において加
熱しても炭化することなく溶融できることが好ましいの
で、その素材は実質的に全部が熱可塑性樹脂からなるこ
とが好ましい。
する工程や、さらにバッキング処理する工程において加
熱しても炭化することなく溶融できることが好ましいの
で、その素材は実質的に全部が熱可塑性樹脂からなるこ
とが好ましい。
【0030】カーペット回収品から得られた粉粒化物の
粒形は、できるだけ細かい方が、目止め層や裏打ち層の
本来の構成素材であるポリエチレン、ポリ塩化ビニルお
よびネオプレンゴムなどの熱可塑性樹脂(以下、レジン
という)との混合が、より均一になるため好ましい。
粒形は、できるだけ細かい方が、目止め層や裏打ち層の
本来の構成素材であるポリエチレン、ポリ塩化ビニルお
よびネオプレンゴムなどの熱可塑性樹脂(以下、レジン
という)との混合が、より均一になるため好ましい。
【0031】カーペット基材の表面に目止め層や裏打ち
層を形成させる工程を通称バッキング工程という。この
バッキング工程において使用されるレジン、例えばポリ
塩化ビニルのペーストゾル中には、増量剤として例えば
重質炭素カルシウムなどが配合されていてもよい。
層を形成させる工程を通称バッキング工程という。この
バッキング工程において使用されるレジン、例えばポリ
塩化ビニルのペーストゾル中には、増量剤として例えば
重質炭素カルシウムなどが配合されていてもよい。
【0032】次に、先に粉粒化して得られたカーペット
回収品の粉粒化物を、上記ペーストゾルを配合するタン
ク中に添加し、混合・撹拌させ、レジンと粉粒化物とが
均一に混合された樹脂混合物(混合ペーストゾル)と
し、これを用いてバッキング加工を行い、目止め層や裏
打ち層を形成させる。このとき、カーペット回収品の粉
粒化物が樹脂混合物中に添加される量は、樹脂混合物に
対し90重量%以下、好ましくは50〜80重量%がよ
い。
回収品の粉粒化物を、上記ペーストゾルを配合するタン
ク中に添加し、混合・撹拌させ、レジンと粉粒化物とが
均一に混合された樹脂混合物(混合ペーストゾル)と
し、これを用いてバッキング加工を行い、目止め層や裏
打ち層を形成させる。このとき、カーペット回収品の粉
粒化物が樹脂混合物中に添加される量は、樹脂混合物に
対し90重量%以下、好ましくは50〜80重量%がよ
い。
【0033】カーペット基布の裏面に目止め層や裏打ち
層を形成させるバッキング加工は、ペーストゾル(例え
ばポリ塩化ビニルのペーストゾル)として、上記混合ペ
ーストゾルを用いること以外は、通常のバッキング工程
と同様に行えばよい。
層を形成させるバッキング加工は、ペーストゾル(例え
ばポリ塩化ビニルのペーストゾル)として、上記混合ペ
ーストゾルを用いること以外は、通常のバッキング工程
と同様に行えばよい。
【0034】粉粒化物が添加された混合ペーストゾルを
用いて裏打ち層を形成する場合、補強用の中間基材(例
えばガラス繊維基布)の表面と裏面に混合ペーストゾル
を塗布し、その片面側にカーペット基材を帖り合せ、加
熱・乾燥・冷却することによって、カーペット基材の裏
面に中間基材及び目止め層を接着形成させる。この際、
補強用の中間基材は必要に応じて配設すればよい。
用いて裏打ち層を形成する場合、補強用の中間基材(例
えばガラス繊維基布)の表面と裏面に混合ペーストゾル
を塗布し、その片面側にカーペット基材を帖り合せ、加
熱・乾燥・冷却することによって、カーペット基材の裏
面に中間基材及び目止め層を接着形成させる。この際、
補強用の中間基材は必要に応じて配設すればよい。
【0035】この目止め層の裏面側に、必要に応じ、樹
脂からなる裏打ち層を設けてもよいが、この樹脂素材中
にも、前記と同様な方法によってカーペット回収品の粉
粒化物を混入させてもよい。なお、目止め層の厚みを厚
くして、裏打ち層の機能を兼備させるようにしてもよ
い。
脂からなる裏打ち層を設けてもよいが、この樹脂素材中
にも、前記と同様な方法によってカーペット回収品の粉
粒化物を混入させてもよい。なお、目止め層の厚みを厚
くして、裏打ち層の機能を兼備させるようにしてもよ
い。
【0036】次いで、所望の大きさや形状に切断するこ
とにより、目的とするリサイクルカーペットを得ること
ができる。
とにより、目的とするリサイクルカーペットを得ること
ができる。
【0037】従来、カーペット回収品は嵩高なために効
果的な裁断・分別方法がなく、また嵩高ゆえに再加工す
ることが困難であり、ほとんど埋め立て処分されていた
が、本発明によれば、これらの諸問題を解決し、カーペ
ット回収品を分別せずに、その全体をリサイクル活用す
ることが可能となる。
果的な裁断・分別方法がなく、また嵩高ゆえに再加工す
ることが困難であり、ほとんど埋め立て処分されていた
が、本発明によれば、これらの諸問題を解決し、カーペ
ット回収品を分別せずに、その全体をリサイクル活用す
ることが可能となる。
【0038】なお、できればカーペット回収品は、パイ
ル糸、タフト刺基布、目止め層および裏打ち層の素材
が、実質的に全て同系の熱可塑性樹脂素材、例えば実質
的に全てがポリエステル系の素材または実質的に全てが
ナイロン系の素材で構成されていることが、全ての素材
の融点が近似であることから好ましく、このように構成
することによって、回収カーペットを板状にするときの
作業性が向上し、かつ均一な板状物を得ることができる
ばかりか、溶融、粉粒化して得られる粉粒化物がより均
一なものとなって、レジンとの混合をより均一化するこ
とができるので好ましい。
ル糸、タフト刺基布、目止め層および裏打ち層の素材
が、実質的に全て同系の熱可塑性樹脂素材、例えば実質
的に全てがポリエステル系の素材または実質的に全てが
ナイロン系の素材で構成されていることが、全ての素材
の融点が近似であることから好ましく、このように構成
することによって、回収カーペットを板状にするときの
作業性が向上し、かつ均一な板状物を得ることができる
ばかりか、溶融、粉粒化して得られる粉粒化物がより均
一なものとなって、レジンとの混合をより均一化するこ
とができるので好ましい。
【0039】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明の構成、効果
をさらに説明する。
をさらに説明する。
【0040】硝酸相対粘度が2.80のナイロン6チッ
プを、通常の方法で、紡糸、延伸、巻縮加工することに
より、繊度2600デニール、フィラメント数100、
田型断面、中空で、中空率13±3%、捲縮伸長率24
±7%のナイロン6捲縮糸をパイル糸用に製造した。
プを、通常の方法で、紡糸、延伸、巻縮加工することに
より、繊度2600デニール、フィラメント数100、
田型断面、中空で、中空率13±3%、捲縮伸長率24
±7%のナイロン6捲縮糸をパイル糸用に製造した。
【0041】一方、ポリエチレンテレフタレートを、通
常の方法で、溶融、高速噴射、積層することにより、シ
ート状のポリエステルスパンポンド基布を製造し、これ
を一旦ロール上に巻き上げた。
常の方法で、溶融、高速噴射、積層することにより、シ
ート状のポリエステルスパンポンド基布を製造し、これ
を一旦ロール上に巻き上げた。
【0042】次いで、上記ポリエステルスパンポンド基
布を含浸装置に通して、熱硬化性ウレタン樹脂を表面に
塗布し、その表面凸凹のRmaxが0.8mm,目付が
120g/m2 のタフト刺基布を得た。
布を含浸装置に通して、熱硬化性ウレタン樹脂を表面に
塗布し、その表面凸凹のRmaxが0.8mm,目付が
120g/m2 のタフト刺基布を得た。
【0043】このタフト刺基布に上記ナイロン6捲縮糸
をタフティングすることにより、パイル長さ5.5m
m、ステッチ12、目付1000g/m2 のループパイ
ルカーペット基布を得た。
をタフティングすることにより、パイル長さ5.5m
m、ステッチ12、目付1000g/m2 のループパイ
ルカーペット基布を得た。
【0044】このループパイルカーペット基布を、通常
の連続染色法に供して染色および仕上げ加工し、次いで
基布の裏面にポリ塩化ビニールを目止め層及び裏打ち層
としてそれぞれ塗布形成し、最終のパイルカーペット製
品(長さ:500m、幅:2m)に仕上げた。
の連続染色法に供して染色および仕上げ加工し、次いで
基布の裏面にポリ塩化ビニールを目止め層及び裏打ち層
としてそれぞれ塗布形成し、最終のパイルカーペット製
品(長さ:500m、幅:2m)に仕上げた。
【0045】このパイルカーペットを3か月間実際の使
用に供した後回収した。
用に供した後回収した。
【0046】回収したカーペットを、加熱溶融プレス装
置に投入して260℃×10分間の処理した後、冷却
し、厚さ3mmの板状物とした。
置に投入して260℃×10分間の処理した後、冷却
し、厚さ3mmの板状物とした。
【0047】次いで、この板状物をスリッタに通して2
mmの帯状ストランドとした。このストランドをストラ
ンドカッターにより2mmの長さに切断して細片とし、
さらに粉砕ミキサーに入れて30分間処理し、粉粒化物
とした。
mmの帯状ストランドとした。このストランドをストラ
ンドカッターにより2mmの長さに切断して細片とし、
さらに粉砕ミキサーに入れて30分間処理し、粉粒化物
とした。
【0048】次に、得られた粉粒化物をバッキング工程
のポリ塩化ビニル樹脂50重量部に対して50重量部、
混入させて樹脂混合物(混合ペーストゾル)とした。
のポリ塩化ビニル樹脂50重量部に対して50重量部、
混入させて樹脂混合物(混合ペーストゾル)とした。
【0049】この混合ペーストゾル及び前記のループパ
イルカーペット基布を用い、次の方法によりリサイクル
素材使用のタイルカーペットを製造した。
イルカーペット基布を用い、次の方法によりリサイクル
素材使用のタイルカーペットを製造した。
【0050】混合ペーストゾルをカーペット基布の裏面
に塗布した後、オーブン乾燥機内で樹脂をゲル化させ、
冷却固定化させ、カーペット基布裏面に、目止め層の機
能とともに裏打ち層の機能をも有する厚さの樹脂層を形
成させた。
に塗布した後、オーブン乾燥機内で樹脂をゲル化させ、
冷却固定化させ、カーペット基布裏面に、目止め層の機
能とともに裏打ち層の機能をも有する厚さの樹脂層を形
成させた。
【0051】その後、50cm四方の長さにカッティン
グして、タイルカーペットとした。得られたリサイクル
素材使用タイルカーペットを、オフィスビルのフロア1
000m2 に敷いて使用したが、クッション性、寸法安
定性の性能ともに、3か月間の経過後も異常は発見され
ず、通常のカーぺットと何ら遜色のないカーペットであ
った。
グして、タイルカーペットとした。得られたリサイクル
素材使用タイルカーペットを、オフィスビルのフロア1
000m2 に敷いて使用したが、クッション性、寸法安
定性の性能ともに、3か月間の経過後も異常は発見され
ず、通常のカーぺットと何ら遜色のないカーペットであ
った。
【0052】
【発明の効果】本発明のリサイクル素材使用カーペット
のように、カーペット回収品から得られたリサイクル素
材を活用すれば、カーペット回収品のリサイクル有効活
用が容易に図れると共に、コストダウンによる経済的効
果も図れる。
のように、カーペット回収品から得られたリサイクル素
材を活用すれば、カーペット回収品のリサイクル有効活
用が容易に図れると共に、コストダウンによる経済的効
果も図れる。
【0053】また、本発明のリサイクルカーペットの製
造方法によれば、カーペット回収品を分別することなく
その全体を粉粒化してカーペット原料として再使用する
ので、リサイクル素材使用カーペットを効率的に製造す
ることができ、工程の簡略化とコストの低減を図ること
ができる。
造方法によれば、カーペット回収品を分別することなく
その全体を粉粒化してカーペット原料として再使用する
ので、リサイクル素材使用カーペットを効率的に製造す
ることができ、工程の簡略化とコストの低減を図ること
ができる。
【図1】 本発明のリサイクル素材使用カーペットの一
例を示す横断面図である。
例を示す横断面図である。
1 カーペット基材 2 タフト刺基布 3 パイル糸 4 目止め層 5 裏打ち層
Claims (6)
- 【請求項1】 タフト刺基布にパイル糸が植設された
カーぺット基材と、このカーペット基材の裏面に形成し
た目止め層又は目止め層と裏打ち層とからなるカーペッ
トにおいて、前記目止め層及び裏打ち層のうちの少なく
とも1層が、カーペット回収品の粉粒化物を混入させた
樹脂混合物で構成されることを特徴とするカーペット。 - 【請求項2】 目止め層及び裏打ち層のうちの少なく
とも1層を構成する樹脂混合物中におけるカーペット回
収品粉粒化物の混合割合が90重量%以下であることを
特徴とする請求項1記載のカーペット。 - 【請求項3】 タフト刺基布にパイル糸が植設された
カーぺット基材と、このカーペット基材の裏面に形成し
た目止め層又は目止め層と裏打ち層とからなるカーペッ
トを製造するに際し、実質的に全部が熱可塑性樹脂素材
でもって構成されてなるカーペットの回収品を粉粒化処
理して粉粒化物とし、該粉粒化物を樹脂中に混入させて
樹脂混合物とし、該樹脂混合物を素材として前記目止め
層及び裏打ち層のうちの少なくとも1層を形成すること
を特徴とするカーペットの製造方法。 - 【請求項4】 粉粒化物が、カーペット回収品をその
まま粉砕処理することにより製造された粉粒化物である
ことを特徴とする請求項3記載のカーペットの製造方
法。 - 【請求項5】 粉粒化物が、カーペット回収品をプレ
ス溶融して板状体となし、次いで細片に切断した後、粉
砕処理することにより製造された粉粒化物であることを
特徴とする請求項3記載のカーペットの製造方法。 - 【請求項6】 粉粒化処理されるカーペット回収品の
実質的に全部が、同系の熱可塑性樹脂素材でもって構成
されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか記載の
カーペットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22086795A JPH0956567A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | カーペットおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22086795A JPH0956567A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | カーペットおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0956567A true JPH0956567A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16757792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22086795A Pending JPH0956567A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | カーペットおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0956567A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002282198A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-02 | Duskin Co Ltd | マット |
| WO2006129624A1 (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Suminoe Textile Co., Ltd. | 塩ビリサイクルカーペット及びその製造方法 |
| JP2018110716A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | 住江織物株式会社 | タイルカーペット及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP22086795A patent/JPH0956567A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002282198A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-02 | Duskin Co Ltd | マット |
| WO2006129624A1 (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Suminoe Textile Co., Ltd. | 塩ビリサイクルカーペット及びその製造方法 |
| JP2006326152A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Suminoe Textile Co Ltd | 塩ビリサイクルカーペット及びその製造方法 |
| US8404067B2 (en) | 2005-05-30 | 2013-03-26 | Suminoe Textile Co., Ltd. | Recyclable vinyl chloride carpet and process for producing thereof |
| JP2018110716A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | 住江織物株式会社 | タイルカーペット及びその製造方法 |
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