JPH0957042A - 圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法 - Google Patents

圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法

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JPH0957042A
JPH0957042A JP7245468A JP24546895A JPH0957042A JP H0957042 A JPH0957042 A JP H0957042A JP 7245468 A JP7245468 A JP 7245468A JP 24546895 A JP24546895 A JP 24546895A JP H0957042 A JPH0957042 A JP H0957042A
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gas
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adsorption
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JP7245468A
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Taku Takeda
卓 武田
Osamu Wakamura
修 若村
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料ガス流入量が変動する場合でも、製品ガ
スの純度、回収率を一定に保持して、製品ガスホルダを
安定的に制御できて、かつ自動制御に適用することので
きる圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転
方法を提供する。 【構成】 吸着塔12、13における昇圧、吸着、洗
浄、及び脱着工程を繰り返すサイクルにより製品ガスを
製造する圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備1
0の運転方法において、原料ガスホルダ11に連続的に
送入される原料ガス流入量が変動するときに、原料ガス
ホルダ11及び製品ガスホルダ14が安定して制御でき
るように、原料ガスホルダ11から吸着塔12、13に
送る原料ガスの原料ガス吐出量を変え、しかも該原料ガ
ス吐出量に対応して吸着工程の吸着時間を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原料ガスから目的ガ
スを精製分離する圧力変動吸着分離法(PSA)におい
て、原料ガス流入量が変動しても、製品ガス(目的ガ
ス)の純度、回収率を安定的に生産できる圧力変動吸着
分離方法を用いるガス製造設備の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧力変動吸着分離法は、特定のガスを選
択的に吸着する吸着剤を吸着塔に充填し、この吸着塔に
原料ガスを送入して、原料ガス中の特定ガスを吸着剤に
吸収させた後、吸着塔を減圧して吸着された特定ガスを
分離する一連の工程を繰り返すことにより目的とする製
品ガスを製造する方法である。そして、このような間欠
的なガスの送入、排出の操作を円滑に行うために、吸着
塔に送入する原料ガス、及び吸着塔から排出される製品
ガスを均圧化して保持するための原料ガスホルダと製品
ガスホルダとが吸着塔の前後にそれぞれ設けられてい
る。一方、原料ガスホルダに連続的に送入される原料ガ
スの流量はメーカーとユーザー間の需要と供給の関係、
あるいはビール発酵設備、高炉等の生産工程における製
造条件の変動によって必ずしも一定とならない。このた
め、固定された生産条件のもとで圧力変動吸着分離法を
適用した場合には、原料ガス流入量の変動に対応して、
製品ガスホルダ内の製品ガスの純度、回収率が変動し、
これを安定的に制御することが困難であった。そこで、
このような問題点を解決するために、例えば本出願人が
特願平4−253283号公報において提案したよう
に、吸着塔へ流入させる特定回収ガス成分の濃度と原料
ガス流入量に応じて圧力スイング吸着装置(吸着塔)の
タイムサイクルを変化させる方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
願平4−253283号公報による方法は、原料ガス流
入量、及び濃度に応じて、吸着工程と洗浄工程の時間の
比率を変えることにより全工程のサイクルタイムを一定
にした上で、吸着剤の吸着能を最大限に発揮させる操業
を可能とするものではあるが、昇圧から脱着までの工程
で処理される原料ガスあるいは製品ガスの総量が一定量
とならないために、圧力あるいは濃度等の吸着条件及び
装置に掛かる負荷がその都度変動し、製品ガスの純度、
及び回収率を一定の値に維持することが困難であった。
また、前記の方法では原料ガスホルダ、及び製品ガスホ
ルダに蓄積するガス量の収支条件が考慮されていないた
めに、両者のガス量のバランスが大きく変動する場合が
あり、圧力変動吸着分離法を適用するガス製造設備の制
御系の安定性が損なわれる欠点があり、さらに、原料ガ
ス流入量の変動に応じて定めるべきタイムサイクルの値
を一意的に決定することができないために、これを自動
制御に適用することが困難であるという問題点があっ
た。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、
原料ガス流入量が変動する場合でも、製品ガスの純度、
回収率を一定に保持して、製品ガスホルダを安定的に制
御できて、かつ自動制御に適用することのできる圧力変
動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運
転方法は、原料ガスを送入する原料ガスホルダと、該原
料ガスホルダより導入される原料ガスから目的ガスを選
択的に吸着分離する複数の吸着塔と、該吸着塔で分離さ
れる製品ガスを貯蔵する製品ガスホルダとを備え、該吸
着塔における昇圧、吸着、洗浄、及び脱着工程を繰り返
すサイクルにより製品ガスを製造する圧力変動吸着分離
方法を用いるガス製造設備の運転方法において、前記原
料ガスホルダに連続的に送入される原料ガス流入量が変
動するときに、前記原料ガスホルダ及び製品ガスホルダ
が安定して制御できるように、前記原料ガスホルダから
前記吸着塔に送る原料ガスの原料ガス吐出量を変え、し
かも該原料ガス吐出量に対応して吸着工程の吸着時間を
変化させる。
【0005】請求項2記載の圧力変動吸着分離方法を用
いるガス製造設備の運転方法は、請求項1記載の圧力変
動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法におい
て、前記昇圧から洗浄工程までのトータル時間T、前記
吸着時間A、及び原料ガス吐出量Rが、原料ガス流入量
Qと、前記ガス製造設備の定格運転時における原料ガス
流入量Q0 、トータル時間T0 、吸着時間A0 、及び原
料ガス吐出量R0 を含む下式(1)〜(3)によりそれ
ぞれ設定される。 T=T0 ×Q0 /Q ・・式(1) A=A0 +T−T0 ・・式(2) R=R0 ×A0 /A ・・式(3)
【0006】請求項3記載の圧力変動吸着分離方法を用
いるガス製造設備の運転方法は、請求項2記載の圧力変
動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法におい
て、前記製品ガスホルダから抽出される製品ガス吐出量
Sが、原料ガス流入量Qと、前記ガス製造設備の定格運
転時における原料ガス流入量Q0 、及び製品ガス吐出量
0 とを含む下式(4)により設定される。 S=S0 ×Q/Q0 ・・式(4)
【0007】ここで、定格運転とは、圧力変動吸着分離
法を用いるガス製造設備において、定常的かつ安定的に
製品ガスを生産することが可能なその最大限度の運転状
態をいう。
【0008】
【作用】原料ガス流入量が減少したような場合に同じト
ータル時間のままで運転を行うと、吸着剤に吸着される
分離目的ガス量が原料ガス流入量に依存して変動するた
め、製品ガスの純度が下がり、安定的な生産を維持でき
なくなる。また、吸着塔で処理すべき原料ガスの総量が
吸着工程の度に変動すると、吸着条件、及び真空ポンプ
等の設備負荷が変わるために、得られる製品ガスの純
度、及び回収率が変動し、これを変動しないように制御
することが必要となる。そこで、請求項1〜3記載の圧
力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法に
おいては、原料ガスホルダに連続的に送入される原料ガ
ス流入量が変動するときに、原料ガスホルダ及び製品ガ
スホルダが安定して制御できるように、原料ガスホルダ
から吸着塔に送る原料ガスの原料ガス吐出量を変え、し
かも原料ガス吐出量に対応して吸着工程の吸着時間を変
化させるので、吸着剤の吸着条件の変動が抑制されて製
品ガスの純度、回収率を適切かつ安定的に維持すること
ができる。
【0009】特に、請求項2記載の圧力変動吸着分離方
法を用いるガス製造設備の運転方法においては、1サイ
クル毎に原料ガスホルダへ流入する原料ガスの量(トー
タル時間T×原料ガス流入量Q)、及び吸着塔で処理さ
れる原料ガスの量(吸着時間A×原料ガス吐出量R)が
定格運転時の状態に維持されると共に、吸着時間Aに、
設定されるトータル時間の延長分を加算して変更するの
で、昇圧〜脱着までの全サイクルを効率的に動作させ、
かつ吸着塔の吸着条件が一定の水準に保たれ、製品ガス
の純度、回収率をさらに適切かつ安定的に維持すること
ができる。
【0010】また、請求項3記載の圧力変動吸着分離方
法を用いるガス製造設備の運転方法においては、製品ガ
スホルダから抽出される製品ガス吐出量Sが、原料ガス
流入量Qと、ガス製造設備の定格運転時における原料ガ
ス流入量Q0 、及び製品ガス吐出量S0 とを含むS=S
0 ×Q/Q0 式により設定されるので、トータル時間T
と製品ガス吐出量Sとの積、即ち1サイクル毎の製品ガ
スの総量が常時、定格運転時の値に維持される。
【0011】
【発明の効果】従って、請求項1〜3記載の圧力変動吸
着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法において
は、原料ガス流入量の変動に対応したターンダウン運転
を行うことにより、従来運転時にロスしていた原料ガス
を効率よく回収し、製品ガスを次工程等に安定的に供給
することを可能とし、変動要因の大きい様々な原料ガス
源に対応して、純度の均一な製品ガスを次の生産工程あ
るいはユーザーに安定的に供給することができる。さら
に、原料ガス流入量の変動に応じてその都度操作すべき
制御条件が一意的に定まるので、自動制御への適用が容
易である。また、原料ガスホルダ、及び製品ガスホルダ
のガスの変動を小さく抑制するのでガス製造設備の制御
系の安定性を向上できる。
【0012】特に、請求項2記載の圧力変動吸着分離方
法を用いるガス製造設備の運転方法においては、さらに
原料ガスホルダにおける原料ガス量の収支をバランスさ
せて制御系を安定化すると共に、簡便な計算によりガス
製造設備のサイクルタイムを決定して、自動制御による
運転を容易としてガス製造設備の効率的な運転を可能と
する。
【0013】また、請求項3記載の圧力変動吸着分離方
法を用いるガス製造設備の運転方法においては、製品ガ
スホルダの制御性を安定できると共に、原料ガスホル
ダ、及び製品ガスホルダに貯蔵されるガス量のバランス
を適正に維持できる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備の
運転方法を適用する設備の説明図、図2は同運転方法の
説明図、図3は同運転方法の説明図、図4は原料ガスホ
ルダ内の原料ガス量の時間変化を示す説明図、図5は製
品ガスホルダ内の製品ガス量の時間変化を示す説明図、
図6は従来例(a)と実施の形態(b)における原料ガ
ス流入量及び製品ガス吐出量の時間変化を示す図、図7
〜図9はガス製造設備におけるガスの経路を示す説明図
である。
【0015】まず、図1に示した本発明の一実施の形態
に係る圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運
転方法を適用したガス製造設備10について説明する。
前記ガス製造設備10は、高炉から生成するCO2 (二
酸化炭素)ガスを含む原料ガスを一時的に保持する原料
ガスホルダ11と、該原料ガスホルダ11に自動切替弁
19a、流量調整弁18b、原料ガスブロワ15及び自
動切替弁19c又は19eを介してそれぞれ接続される
2基の吸着塔12、13と、該吸着塔12、13に自動
切替弁19d、19f及び真空ポンプ16を介して接続
され、分離された製品ガスを貯蔵する製品ガスホルダ1
4とを有している。そして、該製品ガスホルダ14には
製品ガスの排出を行う製品ガスブロワ20が、前記吸着
塔12、13にはPSAの各工程においてオンオフする
自動切替弁19g〜19iがそれぞれ設けられ、これら
の制御をシーケンサー17によって行っている。以下、
これらについて詳しく説明する。
【0016】前記原料ガスホルダ11には、原料ガスの
供給源から原料ガスが流量調整弁18aを介して所定の
原料ガス流入量で供給され、原料ガスホルダ11の出口
には流量調整弁18bが設けられ、一定流量の原料ガス
を吸着塔12、13に供給できるようになっている。即
ち、原料ガスホルダ11から吐出する原料ガスは原料ガ
スブロワ15及び/又は原料ガスホルダ11内の圧力を
駆動源として、自動切替弁19aに直列に接続された流
量調整弁18bにより所望のガス流量に制御される。そ
して、前記制御されたガスが、原料ガスブロワ15を経
由して自動切替弁19c、19eのいずれかを開放する
ことにより、吸着塔12、又は吸着塔13へ導入され
る。前記吸着塔12、13は略円筒状の容器からなり、
内部には活性炭がCO2 の吸着剤として充填されてい
る。吸着塔12、13の上部には自動切替弁19g、1
9hがそれぞれ設けられており、吸着塔12、13を排
ガスの吐出側に対して密閉できるようになっている。そ
して、前記自動切替弁19g、19hと排ガスの吐出側
とを連結する配管には自動切替弁19jを備えた昇圧用
空気を導入するための支管が設けられている。
【0017】また、脱着工程における吸着塔12、13
の減圧に際しては、吸着塔12、13の下部に設けられ
た自動切替弁19d、19fを開いて、自動切替弁19
d、19fと製品ガスホルダ14との間に配置された真
空ポンプ16を作動させる。なお、真空ポンプ16には
自動切替弁19kを有するバイパスが設けられており、
起動あるいは終了時に際して自動切替弁19kを開くこ
とによりガス製造設備10の真空ポンプ16にかかる過
大な負荷を回避することができるようになっている。流
量調整弁18bと原料ガスブロワ15とを連結する配管
には製品ガスホルダ14からの製品ガスを導入する支管
が設けられており、洗浄工程で該支管に配置された自動
切替弁19bを開くことにより、製品ガスホルダ14に
保持される高純度ガスが原料ガスブロワ15を経由して
吸着塔12又は吸着塔13へ送入される。
【0018】前記製品ガスホルダ14は、貯蔵された製
品ガスを必要に応じて所定のガス流量で次工程あるいは
ユーザーに供給するための製品ガスを貯蔵するバッファ
タンクであり、製品ガスを制御された製品ガス吐出量で
払い出す。製品ガスホルダ14の製品ガスの吐出側に製
品ガスブロワ20が配置されている。ここで製品ガスブ
ロワ20には流量調整弁18cを有するバイパスが設け
られており、流量調整弁18c、及び製品ガスブロワ2
0を操作することにより製品ガスを所定の吐出量で安定
的に取り出せるようになっている。
【0019】前記流量調整弁18a〜18c、自動切替
弁19a〜19k、原料ガスブロワ15、及び真空ポン
プ16はシーケンサー17によって必要な制御が行われ
る。表1はこのようなガス製造設備10の各段階毎に行
われる自動切替弁19a〜19kの操作状態を示したも
のである。
【0020】
【表1】
【0021】以下、図7〜図9、及び表1に基づいてガ
ス製造設備10における処理段階毎の各部の動作を詳細
に説明する。図7〜図9において、破線プラス実線で示
した経路はガスの流通が可能な状態を示しており、その
他の実線で示した部分ではガスの流通が規制されている
経路を示している。図7〜図9に示す状態において、原
料ガスホルダ11には所定流入量の原料ガスが流量調整
弁18aを介して原料ガスの供給源から流入し、一方、
製品ガスホルダ14からは所定流量の製品ガスが製品ガ
スブロワ20、及び流量調整弁18cを介して抽出され
ている。従って、原料ガスの供給側〜原料ガスホルダ1
1間、及び製品ガスホルダ14〜製品ガスの抽出側間は
破線プラス実線で示され、流量調整弁18a、18cは
所定の流量値が得られるような状態に設定されている。
【0022】まず、吸着塔12で昇圧工程を開始して、
同時に吸着塔13で脱着工程を行う図7の場合について
説明する。自動切替弁19a〜19kの状態は表1の
(1)に示すようになる。ここで記号(●)、(○)は
それぞれ自動切替弁が閉じている状態と開いている状態
とを表している。吸着塔12には、自動切替弁19jを
通って空気等の昇圧ガスが導入され減圧状態から大気圧
まで圧力を上昇させる昇圧操作が行われる。一方、この
時、前工程で既に洗浄を終了している吸着塔13では真
空ポンプ16を用いて吸着塔13内に吸着された製品ガ
スが排気され、製品ガスホルダ14に貯留される脱着操
作が行われる。
【0023】次に、図8、及び表1の(2)に示すよう
に吸着塔12では吸着工程に移行するが、吸着塔13で
は依然として脱着工程が進行する。吸着塔12の吸着工
程においては、自動切替弁19aが開放されると共に、
所定の流量に設定されている流量調整弁18b、原料ガ
スブロワ15を介して原料ガスが所定の吐出量で原料ガ
スホルダ11から吸着塔12へ導入される。
【0024】そして、前記吸着工程の完了後における吸
着塔12の洗浄工程においては、図9、及び表1の
(3)に示すように製品ガスホルダ14に貯蔵されてい
る高純度の製品ガスを、自動切替弁19bを開放すると
共に、原料ガスブロワ15を駆動源として、吸着塔12
の下部に設けた自動切替弁19cを経由して吸着塔12
に導入する。一方、吸着塔12の上部に設けられた自動
切替弁19g、及び排ガスの吐出側に連結する自動切替
弁19iを経由して、吸着塔12内を洗浄した後の排ガ
スが排出されて吸着塔12の洗浄操作が行われる。
【0025】以上述べたように2基の吸着塔12、13
では、いずれか一方の吸着塔12、13が脱着工程にあ
るとき、他方がこれに同期して、昇圧〜吸着〜洗浄工程
となるようにそれぞれの工程のサイクルを設定する。即
ち、自動切替弁19a〜19kを表1に示したようにシ
ーケンサー17を用いて操作して、ガス製造設備10を
必要な操業状態に制御することができる。
【0026】次に、前記説明したガス製造設備10を用
いて、本発明の一実施の形態に係る圧力変動吸着分離方
法を用いるガス製造設備の運転方法を実行する手順を図
2に基づいて説明する。図2(a)はガス製造設備10
の定格運転時における原料ガス流入量Q0 (破線)、原
料ガス吐出量R0 (実線)のそれぞれの時間変化を示す
模式図である。ここに、横軸で示す時間軸は吸着塔1
2、13における昇圧〜脱着の各工程に対応するタイム
サイクルに区分して表示している。
【0027】前記昇圧工程では、前述したように吸着塔
12、吸着塔13の上部に設けられた自動切替弁19
g、19h、19j等を操作して脱着工程終了以降の吸
着塔12、13に空気等の置換ガスを吹き込んで真空か
ら定圧に戻す操作を行う。吸着工程では、原料ガスが原
料ガスホルダ11から吸着塔12、13に供給されて、
原料ガス中の目的ガス成分を吸着剤に吸着させる。な
お、この定格運転時における吸着工程の吸着時間をA0
とする。洗浄工程では、製品ガスホルダ14に保持する
製品ガスの一部を自動切替弁19bを開放して、吸着塔
12、又は吸着塔13に還流させて、吸着剤の空隙部を
パージする。
【0028】続く脱着工程では、製品ガスで充満した吸
着塔12、13内を真空ポンプ16で減圧して、製品ガ
スを製品ガスホルダ14に導入する。製品ガスホルダ1
4では、流量調整弁18c、及び製品ガスブロワ20を
介して製品ガスが製品ガス吐出量S0 でほぼ連続的に抽
出され、製品ガスブロワ20の駆動力等により次工程等
に供給されるようになっている。ここで、昇圧〜吸着〜
洗浄工程までのトータル時間はT0 であり脱着工程の時
間に等しく設定されており、2基ある吸着塔12、13
のいずれか一方の吸着塔が昇圧〜吸着〜洗浄工程にある
とき他方の吸着塔が脱着工程となるようになっており、
吸着塔12、13を効率よく運転することができる。ま
た、この場合の原料ガス流入量はこの一連の工程を通し
て、定格運転時での値Q0 に保持されている。原料ガス
ホルダ11に着目すると、原料ガスホルダ11内に蓄積
される原料ガス量のレベルは原料ガス流入量と原料ガス
吐出量との差(Q0 −R0 )を時間で積分することによ
り表現され、図2(b)に示すようにジグザグ状に変化
することが示される。
【0029】次に、図3(a)、(b)を用いて原料ガ
ス流入量が前記定格運転時の原料ガス流入量Q0 からQ
(=Q0 ×0.7)に変動した場合のガス製造設備10
の運転方法について説明する。まず、トータル時間T
を、その時点の原料ガス流入量Q、及び前記定格運転時
のトータル時間T0 、原料ガス流入量Q0 を用いてT=
0 ×Q0 /Qとして計算する。これにより、サイクル
当たりに原料ガスホルダ11に流入する原料ガスの総
量、即ちトータル時間×原料ガス流入量の値T×Q=T
0 ×Q0 が常時等しくなるように設定される。そして、
このように求めたトータル時間Tと定格運転時のトータ
ル時間T0 との差(T−T0 )を定格運転時の吸着時間
0 に加算して、吸着時間Aを得る。即ち、A=A0
(T−T0 )として、この式中のTに前記求めたTの値
を代入してA=A0 +T0 ×Q0 /Q−T0 が定められ
る。これによりトータル時間Tと吸着時間Aとが原料ガ
ス流入量Qの変動に伴って変化するが、昇圧工程と洗浄
工程のそれぞれの時間は常時一定となるよう保たれる。
【0030】さらに、原料ガス流入量がQである場合の
原料ガス吐出量R、及び製品ガス吐出量Sをそれぞれ、
R=R0 ×Q/Q0 、S=S0 ×Q/Q0 として設定す
ることができる。以上の設定により吸着塔に供給される
1サイクル当たりの原料ガスの総量、即ち図3(a)の
斜線部で示すように(原料ガス吐出量R×吸着時間A)
が常にR0 ×A0 に等しくなり、また、製品ガスホルダ
14から抽出される製品ガスの総量、即ち(製品ガス吐
出量S×トータル時間T)がS0 ×T0 に等しくなる関
係が成立して、ガス製造設備10が定格運転時と同一の
運転水準に保たれる。このため、吸着処理を安定した条
件で行え、製品ガスの純度、及び回収率の変動を抑制す
ることができると共に、原料ガスホルダに流入する原料
ガスの総量と製品ガスホルダ14から抽出される製品ガ
スの総量とをバランスさせて製品ガスホルダ14の制御
を安定な状態に維持することができる。また、この時点
での原料ガス流入量Qが定まれば、一意的にそれに対応
する原料ガス吐出量R、製品ガス吐出量S、及び吸着時
間Aが求められるので、極めて容易にターンダウンに対
応した自動制御系を構成することができる。即ち、原料
ガスホルダ11に流入する原料ガス流入量Qを流量セン
サ等により検出して、コンピュータ、シーケンサー17
等の制御装置を用いて、前記の式で得られる原料ガス吐
出量R、製品ガス吐出量S、及び吸着時間Aとなるよう
にガス製造設備10を操作する。ここで制御装置におい
ては、ガス製造設備10の各流量調整弁18a、18
b、18cが制御される。そして、原料ガス吐出量Rは
流量調整弁18bをシーケンサー17により制御するこ
とにより、所望の原料ガス吐出量Rが得られるようにな
っている。
【0031】前述のようにして定められた吸着時間A、
製品ガス吐出量S、及び原料ガス吐出量Rとにより昇圧
〜脱着の一連の工程を設定して、図3(a)(b)に示
すように原料ガス流入量の変動に対応したターンダウン
運転を行うことができる。なお、図2、図3の(a)、
(b)における昇圧工程と洗浄工程の時間は原料ガス流
入量Qの如何に拘わらず、それぞれ一定として設定する
ので、昇圧〜吸着〜洗浄工程の総和に等しい脱着工程の
脱着時間と吸着工程の吸着時間のみが変動するようにな
っている。
【0032】ここで、図4、図5は前述のような操作の
際における、原料ガスホルダ11、及び製品ガスホルダ
14にそれぞれ保有するガス量の時間変化を定格運転時
(実線)と、原料ガス流入量Qが定格運転時の原料ガス
流入量Q0 に対して70%である場合(点線)とを時間
軸を揃えて比較した図である。図4、図5に示されるよ
うに、原料ガスホルダ11、及び製品ガスホルダ14内
のガス量は脱着工程(昇圧〜洗浄工程のトータル時間に
等しい)に対応した周期で変動するが、定格運転時より
も少ない原料ガス流入量となった場合には、定格運転時
よりもその周期が長くなる。
【0033】図6(a)、(b)はそれぞれ、原料ガス
流入量の変動に応じて吸着工程と洗浄工程の時間の比率
を変えて、かつ、全工程のサイクルタイムが一定の下で
運転した従来例の場合と、本実施の形態に係る圧力変動
吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法を適用し
た場合とにおける原料ガス流入量(実線)と製品ガス吐
出量(破線)の時間変化を示した図であり、それぞれ斜
線で示した部分が製品ガス量を表している。なお、図6
に示す“起動”は当該設備の運転開始の時点であり、
“停止”は当該設備の運転停止の時点である。同図から
示されるように、本発明の圧力変動吸着分離方法を用い
るガス製造設備の運転方法により、従来の運転時にロス
していたような原料ガスを効率よく回収して、製品ガス
を次工程又はユーザー等に払い出すことを可能とすると
共に、原料ガス量に適応した設備の提供が可能である。
そして、このようにして製品ガスの需要に応じて、原料
ガス供給源とのバランスを確保しながら製品ガスの安定
的製造を行い、かつ一定した製品ガス純度での供給を可
能とした。
【0034】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て適用範囲であ
る。例えば本実施の形態においては、CO2 ガスを分離
する場合について説明したが、本発明は、処理する原料
ガス、及び分離すべき製品ガスの種類に限定されること
なく圧力変動吸着分離法を使用可能な原料ガスについて
適用でき、製品ガスとして、一酸化炭素(CO)、窒素
(N2 )、酸素(O2 )ガス等も得ることが可能であ
る。また、本実施の形態においては、昇圧工程と、洗浄
工程の時間をそれぞれ一定値とする設定を行ったが、設
定される吸着時間及びトータル時間に応じて、前記昇圧
工程又は洗浄工程の時間を増減させて、サイクル当たり
に原料ガスホルダに流入する原料ガスの総量と、吸着塔
で処理する原料ガスの総量とをバランスさせることも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る圧力変動吸着分離
方法を用いるガス製造設備の運転方法を適用する設備の
説明図である。
【図2】同運転方法の説明図である。
【図3】同運転方法の説明図である。
【図4】原料ガスホルダ内の原料ガス量の時間変化を示
す説明図である。
【図5】製品ガスホルダ内の製品ガス量の時間変化を示
す説明図である。
【図6】従来例(a)と実施の形態(b)における原料
ガス流入量及び製品ガス吐出量の時間変化を示す図であ
る。
【図7】ガス製造設備におけるガスの経路を示す説明図
である。
【図8】ガス製造設備におけるガスの経路を示す説明図
である。
【図9】ガス製造設備におけるガスの経路を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 ガス製造設備 11 原料ガス
ホルダ 12 吸着塔 13 吸着塔 14 製品ガスホルダ 15 原料ガス
ブロワ 16 真空ポンプ 17 シーケン
サー 18a 流量調整弁 18b 流量調
整弁 18c 流量調整弁 19a 自動切
替弁 19b 自動切替弁 19c 自動切
替弁 19d 自動切替弁 19e 自動切
替弁 19f 自動切替弁 19g 自動切
替弁 19h 自動切替弁 19i 自動切
替弁 19j 自動切替弁 19k 自動切
替弁 20 製品ガスブロワ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスを送入する原料ガスホルダと、
    該原料ガスホルダより導入される原料ガスから目的ガス
    を選択的に吸着分離する複数の吸着塔と、該吸着塔で分
    離される製品ガスを貯蔵する製品ガスホルダとを備え、
    該吸着塔における昇圧、吸着、洗浄、及び脱着工程を繰
    り返すサイクルにより製品ガスを製造する圧力変動吸着
    分離方法を用いるガス製造設備の運転方法において、 前記原料ガスホルダに連続的に送入される原料ガス流入
    量が変動するときに、前記原料ガスホルダ及び製品ガス
    ホルダが安定して制御できるように、前記原料ガスホル
    ダから前記吸着塔に送る原料ガスの原料ガス吐出量を変
    え、しかも該原料ガス吐出量に対応して吸着工程の吸着
    時間を変化させることを特徴とする圧力変動吸着分離方
    法を用いるガス製造設備の運転方法。
  2. 【請求項2】 前記昇圧から洗浄工程までのトータル時
    間T、前記吸着時間A、及び原料ガス吐出量Rが、原料
    ガス流入量Qと、前記ガス製造設備の定格運転時におけ
    る原料ガス流入量Q0 、トータル時間T0 、吸着時間A
    0 、及び原料ガス吐出量R0 を含む下式(1)〜(3)
    によりそれぞれ設定される請求項1記載の圧力変動吸着
    分離方法を用いるガス製造設備の運転方法。 T=T0 ×Q0 /Q ・・式(1) A=A0 +T−T0 ・・式(2) R=R0 ×A0 /A ・・式(3)
  3. 【請求項3】 前記製品ガスホルダから抽出される製品
    ガス吐出量Sが、原料ガス流入量Qと、前記ガス製造設
    備の定格運転時における原料ガス流入量Q0、及び製品
    ガス吐出量S0 とを含む下式(4)により設定される請
    求項2記載の圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設
    備の運転方法。 S=S0 ×Q/Q0 ・・式(4)
JP7245468A 1995-08-29 1995-08-29 圧力変動吸着分離方法を用いるガス製造設備の運転方法 Withdrawn JPH0957042A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209868A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd 圧力スイング吸着装置の安定運転方法
JP2011148670A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Taiyo Nippon Sanso Corp 高圧且つ高純度の窒素ガス供給装置及び供給方法
WO2024224763A1 (ja) * 2023-04-27 2024-10-31 日本特殊陶業株式会社 二酸化炭素の回収装置

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