JPH0959342A - 速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造方法 - Google Patents

速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造方法

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JPH0959342A
JPH0959342A JP7238996A JP23899695A JPH0959342A JP H0959342 A JPH0959342 A JP H0959342A JP 7238996 A JP7238996 A JP 7238996A JP 23899695 A JP23899695 A JP 23899695A JP H0959342 A JPH0959342 A JP H0959342A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 年間(施工時の雰囲気の温度が変化しても)
を通じて可使時間と硬化時間のバランスが良く、機械的
物性に優れた常温硬化性塗膜防水材を提供する。 【解決手段】 トリレンジイソシアネートとポリオール
との反応によって得られるイソシアネート末端プレポリ
マーを主成分とする主剤と、特定の芳香族アミンを主成
分とする硬化剤からなる速硬化性ポリウレタン塗膜防水
材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温硬化型速硬化
性のポリウレタン塗膜防水材の製造方法に関し、更に詳
しくは、特に塗工に適した可使時間(塗工可能時間)を
保持したポリウレタン塗膜防水材の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン塗膜防水材は従来からビル
ディングの屋上、ベランダ、廊下などの防水、スポーツ
施設の弾性舗装などの用途に大量に使用されている。か
ような防水材の製造方法は、ポリオキシプロピレンポリ
オールなどのポリオールとトリレンジイソシアネート
(以下TDIと略称する)との反応によって得られるイ
ソシアネート末端プレポリマーを主剤とし、4,4′−
メチレン−ビス(2クロロアニリン)〔以下″MOC
A″と略称する〕およびポリオキシプロピレンポリオー
ルをイソシアネート反応成分としてこれに有機金属鉛な
どの触媒や必要に応じて可塑剤を配合して硬化剤とし、
上記の主剤と硬化剤の2液を施工現場で混合した後、コ
テ、ヘラまたはレーキ等を用いて手塗り塗工して硬化せ
しめるものである。
【0003】この従来方法において、硬化剤中のイソシ
アネート反応成分の主成分として使用するMOCAは、
常温では固体で結晶性が高いため可塑剤への溶解安定性
が悪く取り扱い難いものであるにもかかわらず、イソシ
アネートとの反応が比較的緩やかであり、防水材として
特に必要とされる可使時間(2液混合後これを支障なく
塗布できるまでの時間であり、一般に、混合後に粘度が
10万センチポイズに達するまでの時間とされている)
が得られ、更にウレタン塗膜防水材に規定されているJ
IS規格(JIS−A−6021)に定められた各種物
性を保持できるので、この種の防水材分野で使用可能な
ほとんど唯一の芳香族ポリアミン架橋剤となっている。
また特に夏場の施工においては、MOCA単体よりもい
くらか官能基数を高くしアニリン変性を行った耐ふくれ
性、耐発泡性のある所謂変性MOCAを使用する場合が
多い。
【0004】上記したMOCAあるいは変性MOCAを
単独で硬化剤として使用すると、塗膜の硬化初期段階
(ゲル化近辺)において塑性状態である時間が長くな
り、この時間帯に塗膜にクラックが発生し易いという欠
点があるため、MOCAの溶解性が比較的良好なポリオ
キシプロピレンポリオールにMOCAを溶解した形でM
OCA−ポリオール併用系の硬化剤が従来から使用され
ている。硬化剤中のポリオキシプロピレンポリオール
は、水あるいはMOCAよりもイソシアネートとの反応
が遅い。そのため硬化剤中のポリオキシプロピレンポリ
オールとイソシアネートとの反応を促進して発泡を防止
する目的で、硬化剤中に鉛オクトエート(鉛含有率20
%)のごとき有機金属触媒を添加することが必須となっ
ており、イソシアネート末端プレポリマー100重量部
に対して夏場では発泡防止のために2重量部程度、冬場
では硬化促進のために4重量部程度が添加されている。
【0005】一方、高反応性の1−メチル−3,5−ジ
エチル−2,4および2,6−ジアミノベンゼン、1,
3,5−トリイソプロピル−2,4−ジアミノベンゼン
などを芳香族ポリアミン架橋剤の主成分として含有する
硬化剤と、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト系のイソシアネート成分を含有する主剤とからなる高
反応性2液型ウレタン材料を、高圧衝突混合機により瞬
時に混合して型内に吐出し、型内で2液を硬化反応させ
て成型する所謂RIM成型が自動車部品等の製造に採用
されている。また最近ではこの高反応性2液型ウレタン
材料をスプレー塗工し、瞬間的に硬化反応させてポリウ
レタン塗膜防水材を製造する方法も普及してきている。
かような高反応性2液型ウレタン材料は、2液混合から
ゲル化まで10秒前後と超速硬化性のものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなMOCA−ポリオール併用系の硬化剤を使用す
る従来のポリウレタン塗膜防水材の製造方法では、特に
冬場の硬化性が悪く、その上施工日の翌日になってもア
フタータックが残りトップコート塗布などの次工程に移
れない場合もある。更に最近は、各方面より工期短縮や
施工の合理化の要望が強くなってきており、防水材塗工
当日中に次工程であるトップコート塗布が可能となるよ
うに5時間前後で硬化し、しかも塗布の可能な可使時間
を備えた速硬化性防水材が望まれている。従来MOCA
−ポリオール併用系の硬化剤を使用する場合でも、鉛オ
クトエート等の有機金属触媒を増量することによりある
程度は硬化時間を短縮できるが、触媒の増加とともに硬
化塗膜の耐熱性劣化が激しくなるため、イソシアネート
末端プレポリマー100重量部に対し例えば鉛オクトエ
ート(鉛含有率20%)では4〜5重量部の添加が限界
となっており、従って、速硬化性の面から従来のMOC
A−ポリオール併用系硬化剤は必ずしも満足すべきもの
ではない。
【0007】また夏場においては、可使時間を確保する
ために鉛オクトエートの使用量を2重量部程度に抑える
必要があるため、高温多湿時にはしばしば発泡、ふくれ
の問題が発生し、良好な仕上がりが得られないことがあ
る。一方、超速硬化性の2液型ウレタン材料をスプレー
塗工し、瞬間的に硬化反応させてポリウレタン塗膜防水
材を製造する方法では、スプレー塗工時にミストが飛散
し、塗工面のレベリング性がなく、さらに手塗り塗工に
望ましい可使時間がまったく得られないという欠点があ
る。
【0008】そこで本発明は、MOCAに代わる芳香族
ポリアミン架橋剤を使用し、有機金属触媒を使用せずと
も冬場の低温時においても速硬化性で、アフタータック
を残さず、夏場の高温多湿時においては発泡せず、耐熱
性に優れた硬化塗膜が得られ、しかも手塗り塗工に適し
た可使時間を保持することができる常温硬化型ポリウレ
タン塗膜防水材の製造方法を提供することを目的として
なされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々検討の
結果、芳香族ポリアミン架橋剤の主成分として高反応性
の1,3,5−トリイソプロピル−2,4−ジアミノベ
ンゼン、1−メチル−3,5−ジイソプロピル−2,4
−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジイソプロ
ピル−2,6−ジアミノベンゼン、1−エチル−3,5
−ジイソプロピル−2,4−ジアミノベンゼン、1−エ
チル−3,5−ジイソプロピル−2,6−ジアミノベン
ゼンの中の1種または2種以上の混合物を使用し、これ
らの芳香族ポリアミンと所定量の可塑剤を配合してなる
硬化剤を、従来から用いられているイソシアネート末端
プレポリマーを主成分とする主剤と、所定の割合で施工
現場で混合して手塗り塗工することによって、必要とさ
れる可使時間を保持するとともに速やかに硬化し、しか
もポリウレタン塗膜防水材のJIS規格に定められた所
定の物性を具備し、耐熱性に優れ、かつ低発泡性のポリ
ウレタン塗膜防水材が製造できることを見出し、本発明
を完成させたものである。MOCAと比較して非常に高
反応性である上記のような芳香族ポリアミンを手塗り塗
工用ポリウレタン塗膜防水材の架橋剤としてMOCAに
代えて使用した場合にも所望の可使時間を保持できるこ
とは全く予想もできないことであった。
【0010】すなわち本発明は、TDIとポリオールの
反応によって得られるイソシアネート末端プレポリマー
を主成分とする主剤と、芳香族ポリアミン架橋剤、およ
び可塑剤を含有する硬化剤とを混合して塗工、硬化せし
める常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材の製造方法にお
いて、 a.前記TDIと反応させるポリオールの主原料として
ポリオキシプロピレンポリオールまたはポリオキシエチ
レンプロピレンポリオールを使用し、 b.前記硬化剤中の芳香族ポリアミン架橋剤の主成分を
1,3,5−トリイソプロピル−2,4−ジアミノベン
ゼン、1−メチル−3,5−ジイソプロピル−2,4−
ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジイソプロピ
ル−2,6−ジアミノベンゼン、1−エチル−3,5−
ジイソプロピル−2,4−ジアミノベンゼン、1−エチ
ル−3,5−ジイソプロピル−2,6−ジアミノベンゼ
ンの中の1種または2種以上の混合物とし、 c.前記硬化剤中の可塑剤の使用量をイソシアネート末
端プレポリマー100重量部に対して20〜130重量
部とし、 d.前記主剤と前記硬化剤とを主剤中のプレポリマーの
イソシアネート基と硬化剤中の芳香族ポリアミンのアミ
ノ基との当量比が0.8〜2.0となるように施工現場
で混合して塗工、硬化せしめることを特徴とする可使時
間を保持した常温硬化型速硬化性ポリウレタン塗膜防水
材の製造方法である。従来のMOCA−ポリオール併用
系の硬化剤の組成のなかで、単にMOCAのみを本発明
の芳香族ポリアミンに置き換えただけ、すなわち本発明
の芳香族ポリアミンと共にポリオール及び有機金属鉛触
媒を従来と同様に併用した場合には、手塗り塗工に適し
た速硬化性ポリウレタン塗膜防水材は得られない。本発
明においては、架橋剤の主成分としてMOCAを使用す
る場合には不可欠とされていたポリオールおよび有機金
属鉛触媒を不可欠成分として使用することなく、また従
来は不可欠成分ではなかった可塑剤を不可欠成分として
所定量配合することによって、手塗り塗工に好適な可使
時間を保持しながら、冬場においては従来法と比較して
飛躍的に硬化性が向上し、夏場の高温多湿時には発泡せ
ず、しかも耐熱性に優れた所望の常温硬化型速硬化性ポ
リウレタン塗膜防水材が製造できるのである。
【0011】本発明の方法において主剤の主成分となる
イソシアネート末端プレポリマーは、過剰のTDIとポ
リオールとの反応によって生成される点は従来と同様で
ある。本発明の方法においてはTDIと反応させるポリ
オールの主原料として、ポリオキシプロピレンポリオー
ルまたはポリオキシエチレンプロピレンポリオールを使
用し、あるいは両者を併用しても良い。この場合、得ら
れたイソシアネ−ト末端プレポリマー中に遊離の状態で
残存するTDIの量は出来るだけ少ないほうが好まし
い。このためにTDIとポリオールの仕込時におけるN
CO基/OH基の当量比は通常の2近傍前後で反応させ
ることが好ましいがたとえTDIを過剰に仕込んで反応
させても反応終了後に減圧蒸留のような方法で遊離のT
DIを除去したプレポリマーも使用することが出来る。
【0012】イソシアネ−ト末端プレポリマーの製造に
用いる原料TDIとしては、市販品として入手可能な
2,4−異性体含有率が65〜100重量%のTDIを
使用できる。2,4−異性体含有率の低いTDIを使用
して生成されたイソシアネート末端プレポリマーは、可
使時間が短くなる傾向があるため、所望の可使時間を得
るためには2,4−異性体含有率80重量%以上のTD
Iを使用することが好ましく、85重量%以上のものが
最適である。
【0013】イソシアネ−ト末端プレポリマーの製造に
用いるもう一方の主原料であるポリオキシプロピレンポ
リオールまたはポリオキシエチレンプロピレンポリオ−
ルは、エチレングリコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、トリメチロールプロパンなどの低分子ポリオ
ールにプロピレンオキサイドを付加重合して得られる通
常PPGと略称されるものである。イソシアネート末端
プレポリマーを製造するためのポリオールとしては、P
PG以外にも一般にポリオキシテトラメチレングリコー
ル、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエステルポリ
オールなども使用されてはいるが、これらを原料として
製造したイソシアネート末端プレポリマーは粘度が高い
かもしくは常温で結晶性があり、かつ可使時間が短くな
る傾向があるので、本発明では、ポリオキシプロピレン
ポリオールおよび/またはポリオキシエチレンプロピレ
ンポリオールをイソシアネート末端プレポリマー製造用
のポリオールの主原料とするのである。また、スチレン
やアクリロニトリルなどのモノマーをポリオキシエチレ
ンプロピレンポリオールからなる反応溶剤中で重合せし
めて得られるいわゆるポリマーポリオールも使用でき
る。
【0014】イソシアネートの末端プレポリマーのNC
O基含有率は1.5〜5.0重量%とすることが好まし
い。NCO基含有率が5.0重量%を越えると、本発明
で用いる硬化剤と組合せた場合、反応が速くなり過ぎて
所望の可使時間がとりにくくなり、一方NCO基含有率
が1.5重量%未満のものを使用した場合にはポリウレ
タン塗膜防水材としての所望の物性が保持しにくくな
る。
【0015】所望の防水材用途に適したイソシアネート
末端プレポリマーを得るには、原料ポリオールとして使
用するポリオキシプロピレンポリオールまたはポリオキ
シエチレンプロピレンポリオールの平均分子量は150
0〜8000の範囲にあることが望ましく、1700〜
6000が最適である。上記ポリオール中ジオールの占
める割合は30〜90重量%が好ましい。本発明におい
て、硬化剤中にイソシアネート反応成分の主成分として
使用する芳香族ポリアミン架橋剤の1,3,5−トリイ
ソプロピル−2,4−ジアミノベンゼンは、1,3,5
−トリイソプロピルベンゼンをニトロ化、還元して得ら
れ、たとえばSU−1648944、J.A.C.S.
73 149の方法が知られている。1−メチル−3,
5−ジイソプロピル−2,4−または2,6−ジアミノ
ベンゼン、1−エチル−3,5−ジイソプロピル−2,
4または2,6−ジアミノベンゼンは、それぞれ1−メ
チル−2,4または2,6−ジアミノベンゼン、1−エ
チル−2,4または2,6−ジアミノベンゼンを触媒の
存在下で高温高圧のもとにプロピレンでアルキル化する
ことによって得られ、たとえばUS−4611045、
特開昭62−16174などの方法が知られている。
【0016】本発明によれば、このような高反応性芳香
族ポリアミンを硬化剤中にイソシアネート反応成分の主
成分として使用するので、有機金属鉛触媒を使用しなく
ても常温ないし低温(冬場)下の施工において速硬化
で、夏場の高温多湿時には発泡せず、しかも塗工に必要
な可使時間を有しながらも塗工後数時間で硬化し、従来
技術ではなし得なかった耐熱性に優れた速硬化の塗膜防
水材が製造できるのである。
【0017】本発明の方法で用いる硬化剤中の必須成分
としての可塑剤は、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプ
チル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ブチルベンジル、
アジピン酸ジオクチル、塩素化パラフィン、トリス・B
−クロロプロピルホスフェ−ト等の、主剤中のイソシア
ネ−ト末端プレポリマーのNCO基と反応性のない通常
の可塑剤が使用できる。硬化剤中の可塑剤の使用量は主
剤であるイソシアネ−ト末端プレポリマー100重量部
に対して20〜130重量部の範囲で使用することが必
要である。20重量部未満では手塗り塗工に適した可使
時間が確保できず、130重量部を越えると塗膜表面に
可塑剤がブリードアウトする傾向が多くなり、また得ら
れた硬化塗膜の物性も低くなってしまう。
【0018】また、従来のMOCA−ポリオール併用系
硬化剤中の架橋剤成分として使用されていたポリオール
は、本発明で用いる硬化剤中では不可決成分ではない
が、本発明で使用する芳香族ポリアミンよりも反応性が
低く、特に硬化初期過程においては本発明の芳香族ポリ
アミンの反応性を遅延させる可塑剤と同様の作用を有す
るため、ポリオールが最終的にイソシアネート基と反応
する、しないにかかわらず、本発明ではポリオールを可
塑剤とみなして硬化剤中に配合することも可能である。
本発明で可塑剤とみなして硬化剤中に配合されるポリオ
ールとしては、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリオキシテトラメチレングリコー
ル、ひまし油などの通常のポリオールが使用できるが、
常温で液状で低粘度である分子量400〜10000の
ポリオキシプロピレンポリオールやポリオキシエチレン
プロピレンポリオールが好ましく使用できる。ポリオー
ルを可塑剤的に使用する場合、その使用量は主剤プレポ
リマー100重量部に対して60重量部以下であること
が望ましい。60重量部を越えて使用するとブリードア
ウトが発生し易くなるか、あるいは塗膜の機械的物性が
低下するので好ましくない。通常の可塑剤を20重量部
以上使用し、通常の可塑剤とポリオールの合計の使用量
を130重量部以下とすることが、最も好ましい。通常
の可塑剤は、硬化剤側ばかりでなく主剤側にも配合する
ことが出来る。本発明の方法においては高活性の芳香族
アミンを架橋剤として使用するので、従来から使用され
ている触媒は不可欠成分ではなく原則として使用しな
い。しかしながら、塗膜の硬化速度の調整のために必要
に応じて、鉛オクトエート、鉛ナフテネートなどの有機
金属触媒を少量使用してもよい。またオクチル酸、オレ
イン酸などの有機酸を少量使用することも出来る。少量
であれば、錫触媒、三級アミンなどの通常のウレタン触
媒も使用可能である。また必要に応じて一般的な遅延剤
を配合することもできる。例えば鉛オクトエート(鉛含
有量20%)を使用する場合、硬化剤中に2重量%以下
の少量を添加することにより、低温(冬場)の施工でも
速硬化が達成できる。またこの程度の少量の触媒を使用
する場合には硬化塗膜の耐熱性が劣化することがない。
本発明の方法で使用する硬化剤には、必要に応じて炭酸
カルシウム、タルク、カオリン、ゼオライト、ケイソウ
土などの無機充填材、酸化クロム、ベンカラ、酸化鉄、
カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、ヒンダード
アミン系、ヒンダードフェノール系、ベンゾチアゾール
系などの安定剤を添加することができる。
【0019】本発明の方法を実施するに際しては、TD
Iとポリオキシプロピレンポリオールおよび/またはポ
リオキシエチレンプロピレンポリオールとの反応によっ
て得られるイソシアネート末端プレポリマーを主成分と
する主剤と、1−メチル−3,5−ジイソプロピル−
2,4および/または2,6−ジアミノベンゼンなどを
主成分とする芳香族ポリアミン架橋剤および所定量の可
塑剤、さらには必要に応じて少量の触媒、充填剤、顔
料、安定剤等を配合した硬化剤とを、主剤中のプレポリ
マーのNCO基と硬化剤中の芳香族ポリアミン架橋剤の
NH2基との当量比が0.8〜2.0となるように施工
現場で混合し、被塗物上に手塗り塗工して硬化せしめる
のである。主剤中のNCO基と硬化剤中のNH2基との
当量比が0.8未満では所望の可使時間が確保できず、
物性が低下しフリーのアミンによる黄変性が激しくな
り、2.0を越えると硬化性が遅くなり過ぎ速硬化性を
示さなくなる。塗膜物性も含めて最も好ましいNCO基
とNH2との当量比は0.8〜1.7の範囲である。主
剤と硬化剤とを上述したような所定の割合で混合するこ
とによって、施工環境温度下(通常のウレタン防水材で
は5℃〜35℃)で15分以上120分以下といった可
使時間を保持することができる。施工環境温度下で15
分以上の可使時間があれば、補修あるいは小面積施工が
可能で、120分を越えると硬化が遅くなるので好まし
くない。20℃での可使時間が15分以上あると冬場の
大面積の施工も余裕をもって行えるようになるので更に
好ましい。また既述のように従来のウレタン防水材は、
0℃以下といった冬場の低温時には硬化性が極端に悪く
なるので施工が出来ない場合が多かったが、本発明の方
法によればー10℃前後の寒冷地においても速やかに硬
化し施工が可能となる。本発明の方法により硬さ(JI
SA硬度)が30〜75で、耐熱性に優れアフタータッ
クのない硬化塗膜が得られ塗膜防水材として好適であ
る。また、衝撃音低減性、防じん性、耐摩耗性等を目的
としたウレタン床材としても使用できる。
【0020】なお、本発明の方法は手作業による混合、
塗工に適しているが、可使時間およびレベリング可使時
間が長くとれるため、スタテックミキサーあるいはダイ
ナミックミキサー等の自動混合装置を使用した、手塗り
塗工と同様なレベリング性を備えた機械塗工にも適用す
ることができる。まだダレ止め剤を配合し立面、壁面、
曲面などをローラー、リシンガン、エアレスガン等の従
来方法で塗工することが出来る。作業性に応じてキシレ
ン、トルエン等の溶剤を加え施工することもできる。
【0021】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて、本発明
を具体的に説明する。実施例および比較例について配合
表(表1、表2、表3)および試験結果(表4、表5、
表6)に使用した材料および試験項目はそれぞれ下記の
通りである。
【0022】 [主剤] D−2000:ポリオキシプロピレンジオール 分子量 2000 (商品名”アクトコールP−2020”、武田薬品工業社製) D−2000*:ポリオキシエチレンプロピレンジオール 分子量 2000 (商品名”エクセノール2026T”、旭硝子社製) D−3000:ポリオキシプロピレンジオール 分子量 3000 (商品名”アクトコールP−23”、武田薬品工業社製) D−400:ポリオキシプロピレンジオール 分子量 400 (商品名”アクトコールP−400”、武田薬品工業社製) T−3000:ポリオキシプロピレントリオール 分子量 3000 (商品名”アクトコールP−3030”、武田薬品工業社製) T−5000:ポリオキシプロピレントリオール 分子量 5000 (商品名”アクトコール35−34”、武田薬品工業社製)
【0023】 [硬化剤] TIDAB:1,3,5−トリイソプロピルー2,4−ジアミノベンゼン MDIDAB:1−メチル−3,5−ジイソプロピル−2,4および2,6−ジ アミノベンゼン(2,4−異性体/2,6−異性体重量比80/ 20) MOCA:4,4´−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)(イハラケミカル 社製) DOP:フタル酸ジオクチル(可塑剤、大八化学工業所製) ポリオール:ポリオキシプロピレンジオール D−2000 ただし、実施例14ではポリオキシエチレンプロピレンジオール D−2000* 炭酸カルシウム:無機充填材(丸尾カルシウム社製) 鉛オクトエート:鉛含有率20重量%、(触媒、日本化学産業社製) NCO/NH2当量比:主剤のイソシアネート末端プレポリマー中のNCO基と 硬化剤の芳香族ポリアミン架橋剤のNH2基との当量比 (但し比較例7および8はNCO基/(NH2+OH)基 の当量比)
【0024】[可使時間と硬化性] 可使時間:主剤と硬化剤とを混合した後、支障なく塗工
できる限度の時間(分)(混合後の粘度が10万センチ
ポイズに達するまでの時間) タックフリータイム:塗膜表面にベトつきがなくなるま
での時間(時間)(塗工後塗膜上に人が乗れるようにな
るまでの時間)
【0025】[硬化塗膜の物性] 基礎物性:塗工後、20℃、7日硬化させた後JISA
−6021に準じて行う塗膜物性の試験結果。 耐熱性:塗工後、20℃、7日間経過後に、さらに80
℃のオーブンで7日間加熱した後の硬化塗膜の物性試験
結果。 引張強度保持率:耐熱性試験後の引張強度の基礎物性の
引張強度に対する強度比(%)(JIS規格によれば8
0%以上150%以下と規定されている)
【0026】主剤(イソシアネート末端プレポリマー)
の調製 2リットルのガラスコルベンに表1、表2、表3の配合
表に従って、それぞれ2,4−異性体対2,6−異性体
含有率(重量比)が70/30、80/20、85/1
5または100/0のTDIを仕込み、窒素気流下にD
−2000、D−2000*、D−3000、D−40
0、T−3000またはT−5000のポリオールをそ
れぞれの仕込NCO基対OH基の当量比に従って徐々に
加え、80〜105℃で4〜8時間加熱攪拌し反応を完
結させ、イソシアネート末端プレポリマー(主剤)を調
製した。
【0027】硬化剤の調製 2リツトルの円筒型開放容器に表1、表2、表3に示し
た実施例および比較例の配合表に従って、あらかじめD
OPに溶解した芳香族ポリアミンの溶液、ポリオール
(実施例13、14および比較例7、8)、鉛オクトエ
ート(実施例4、14および比較例7、8)を仕込み、
室温でディゾルバーを用いて15分間攪拌し、それぞれ
の硬化剤を調整した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】実施例1 2リットルのガラスコルベンに2,4−異性体/2,6
−異性体重量比が80/20のTDIを148.2g仕
込み、681.4gのD−2000と170.4gのT
−3000(D−2000/T−3000=80/20
重量比)を徐々に加え、窒素気流下に80℃に加熱し攪
拌しながら90〜100℃に昇温しこの温度で5時間保
ち反応を完結させ、NCO含有率3.5重量%のイソシ
アネート末端プレポリマー1000gを調製した。これ
とは別に、2リットルの円筒型開放容器に81gのTI
DABを419gのDOPに溶解した芳香族ポリアミン
溶液および500gの炭酸カルシウムを仕込み、室温で
ディゾルバーにて15分間攪拌し、1000gの硬化剤
を調整した。
【0032】上記で調製した主剤と硬化剤とを2分し、
5℃および20℃の雰囲気に2時間以上静置した後、そ
れぞれの雰囲気で主剤および硬化剤を重量比1/1(主
剤のNCO基/硬化剤のNH2基当量比=1.2)の割
合に混合し、可使時間をチェックしながらプライマー処
理したスレート板にコテまたはヘラを用いて厚さ1.5
〜2mmになるように塗布した。また20℃で主剤と硬
化剤を混合したものの1部をガラス板上に厚さ1.5〜
2mmになるように流延し、このまま20℃の雰囲気で
7日間で硬化させ硬化塗膜の物性(基礎物性および耐熱
性)測定用の試験片とした。
【0033】その結果表4のように5℃での可使時間は
48分であり、5時間後にタックフリーとなり、低温で
の硬化性は良好でその日のうちに次工程(トップコート
塗布)に移れる程度まで硬化する速硬化性を示した。2
0℃での可使時間は33分で所望の可使時間を保持する
ことが出来、かつタックフリータイム3.5時間と速硬
化であった。20℃7日後の塗膜の基礎物性および耐熱
性は表4の通りであり塗膜防水材のJIS規格を充分に
満足する性能を示した。
【0034】
【表4】
【0035】実施例2〜4 実施例2および3は、主剤の原料TDIとして2,4−
異性体/2,6−異性体の重量比が85/15(実施例
2)または、100/0(実施例3)のものを用いて調
整したプレポリマーを使用し、芳香族アミンとしてMD
IDABを使用する以外は、実施例1と同様に実施し
た。実施例4では、硬化剤に鉛オクトエート(鉛含有率
20%)触媒を少量添加した場合を示した。実施例3で
は、35℃の高温時(夏場を想定)における可使時間と
タックフリータイムもテストした。
【0036】結果は表4の通りである。すなわち原料T
DIの2,4−異性体含有率の多いものほど可使時間が
長くなり、所望の可使時間を保持し易くなるが、硬化性
はやや遅くなる傾向を示す。しかしながら実施例3にみ
られるように、硬化が遅いものであっても低温(5℃)
においてさえ6時間でタックフリーとなり速硬化性であ
り、また高温(35℃)においても20分の可使時間が
保持でき、発泡もなく仕上がり性良好な防水材として好
適な物性を示す硬化塗膜となった。すなわち、TIDA
BおよびMDIDABはいずれも本発明の目的に適合す
る芳香族ポリアミンであることを示している。実施例4
は実施例3の組成の硬化剤に触媒を少量添加した例であ
るが、実施例3より速硬化性となり、この程度の触媒の
添加量であれば所望の可使時間を保持しながら、耐熱性
が劣化することがないことを示している。
【0037】実施例5および6 実施例5および6は、主剤のプレポリマー中のNCO基
含有率が実施例1〜4(NCO基含有率3.5重量%)
より低い場合と高い場合であり、硬化剤中のMDIDA
B使用量を増減し、主剤中のNCO基/硬化剤中のNH
2基の当量比がいずれも1.2になるように調整し、そ
の他は実施例1〜3と同様に実施した。結果は表4から
わかるように、NCO基含有率1.8重量%(実施例
5)と低いプレポリマーを使用した場合には、可使時間
は55分と充分に長くなるがタックフリータイムは7時
間と硬化性はやや遅くなる。しかしながらこの程度の硬
化性でも従来法よりは速硬化性であり、施工当日に次工
程に移ることができるほぼ限界の硬化性となっている。
また硬化塗膜の物性も硬さがやや低下し、機械的強度の
限界に近づいている。実施例6ではNCO基含有率が
4.8重量%と高いプレポリマーを使用しているため、
速硬化性となるが、25分の可使時間は保持出来る。硬
化塗膜の物性は、硬さが比較的高いが良好であった。
【0038】実施例7、8、9 実施例7および8では、硬化剤中の可塑剤の使用量が実
施例1〜6と比較して少ない場合と多い場合をテストし
た。実施例7では可塑剤の使用量が少ないので炭酸カル
シウム(無機充填材)の使用量を30重量部と低減し、
実施例8では可塑剤の使用量が多いので炭酸カルシウム
を増量し、主剤と硬化剤の混合比をそれぞれ増減し、い
ずれもNCO基/NH2基当量比を1.2に合わせるよ
うに調整した。実施例9は主剤の原料TDIとして2,
4−異性体/2,6−異性体の重量比が70/30のも
のを用いて調整したプレポリマーを使用した以外は実施
例8と同様に実施した。
【0039】結果は表4からわかるように、実施例7で
は実施例5より速硬化性となった。実施例8は実施例3
より硬化性は遅くなるが充分に速硬化性であり、高温時
(35℃)においても所望の可使時間を保持し得るもの
となった。また実施例7と8のいずれも、硬化塗膜の物
性は良好であり防水材として好適であることを示した。
実施例9では、主剤に用いたTDIの2,4−異性体含
有量が実施例1よりも少ないにもかかわらず硬化剤中の
可塑剤の使用量が多いので所望の可使時間を保持できる
ことを示した。
【0040】実施例10、11、12 主剤としてNCO基含有率3.5重量%と同一のものを
使用し、硬化剤中のMDIDABの使用量を増減し、主
剤中のNCO基/硬化剤中のNH2基当量比を0.9、
1.6または1.9と実施例1〜9(NCO基/NH2
=1.2)に比較して増減させた。結果は表5からわか
るように、実施例10では実施例8に比較して速硬化性
となる一方、可使時間もそれに伴って短くなる方向を示
した。実施例11および12ではNCO基/NH2基が
1.6、1.9と高くなるにつれて可使時間が長くなる
が、一方タックフリータイムも遅くなり、実施例12で
は所望の硬化性の限界に近づくことが認められた。
【0041】
【表5】
【0042】実施例13および14 主剤として実施例8〜12(実施例9を除く)と同じプ
レポリマーを使用し、実施例13では硬化剤中にポリオ
ール(D−2000)を可塑剤として若干配合した場合
をテストした。実施例14は硬化剤中のポリオールにD
−2000*を使用し、触媒を少量添加した場合であ
る。表5からわかるように、硬化剤中のポリオールはこ
の程度の添加量であれば可使時間、硬化性とも所望の範
囲内であり、硬化塗膜の物性も良好であることが示され
た。
【0043】実施例15 主剤の原料ポリオールとしてポリオキシプロピレンジオ
ール(D−2000)の代わりにポリオキシエチレンプ
ロピレンジオール(D−2000*)を用いて調整した
プレポリマーを使用した以外は、実施例3と同様に実施
した。結果は表5からわかるように、可使時間が実施例
3よりやや短くなるが充分に実用の範囲にあり、速硬化
性で硬化塗膜の物性も良好であった。
【0044】比較例1および2 比較例1および2は、主剤中のNCO基含有率が実施例
5および6よりも低い場合と高い場合であり、硬化剤中
のMDIDABの使用量を増減し、主剤中のNCO基/
硬化剤中のNH2基の当量比がいずれも1.2となるよ
うに調整した。結果は表6からわかるように、主剤中の
NCO基含有率が1.2重量%まで低くなると(比較例
1)、可使時間は充分とれるがタックフリータイムが2
5時間となってしまい、施工当日に次工程に移れない程
度まで硬化性が遅くなり、かつ硬化塗膜の物性が軟くて
機械的強度が弱く、防水剤のJIS規格を満足しないも
のとなる。一方、主剤中のNCO基含有率が8重量%ま
で高くなると(比較例2)、速硬化性ではあるが、可使
時間が10分と短縮されてしまい、所望の可使時間を保
持できなくなる。
【0045】
【表6】
【0046】比較例3および4 硬化剤中の可塑剤の使用量が少ない場合と多い場合をテ
ストした。比較例3におけるように主剤のプレポリマー
100重量部に対して可塑剤が4.8重量部と少ない場
合には、可使時間が6分と短縮されてしまい所望の可使
時間が保持出来ず、比較例4におけるように主剤のプレ
ポリマー100重量部に対して可塑剤が142.8重量
部と多い場合には、硬化塗膜表面に可塑剤がブリードし
てしまい、いずれの場合も本発明の目的とする塗膜防水
材を得ることが出来ない。すなわち前述した実施例3、
7および8の結果を勘案すると、本発明の目的を達成す
るためには、可塑剤の使用量には限界的な所定の範囲が
存在し、比較例3および4はその限界外であることを示
している。
【0047】比較例5および6 比較例5および6は、主剤中のNCO基/硬化剤中のN
2基の当量比が小さい場合と大きい場合の例である。
結果は表6に示すように、NCO基/NH2基当量比を
0.7(比較例5)と小さくすると、可使時間が6分と
短くなり過ぎ所望の可使時間を保持出来ない。一方、N
CO基/NH2基当量比を2.4(比較例6)と大きく
すると、可使時間は90分と充分長いタックフリータイ
ムが35時間となり所望の速硬化性が達成出来なくな
る。すなわち実施例3、10、11および12の結果を
勘案すると、本発明の目的を達成するためには、主剤中
のNCO基/硬化剤中のNH2基の当量比は限界的な所
定の範囲が存在することを示している。
【0048】比較例7および8 比較例7は従来技術であるMOCA−ポリオール併用系
の硬化剤と触媒を使用した場合であり、比較例8はこの
系で硬化を速くするために触媒を通常より若干多く使用
した場合の例である。主剤のプレポリマーの原料TDI
として2,4−異性体/2,6−異性体の重量比が80
/20のものを使用した。結果は表6からわかるように
従来技術の比較例7において、可使時間は充分に長い
が、タックフリータイムは20℃で20時間と遅く、5
℃の低温においてはこれが40〜50時間となり、施工
翌日になっても次工程に移れない場合があるほどに硬化
が遅いことを示した。比較例8において低温の硬化性を
速くするために、触媒を増量したところ5℃でのタック
フリータイムは20時間とやや速くなるが、塗膜の引張
り強度保持率が68%に低下し、熱劣化の傾向を示し
た。すなわち、従来技術では触媒を増量することのみに
よって速硬化を図ることには限界があることが分かる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明によ
れば、TDIとポリオキシプロピレンポリオールおよび
/またはポリオキシエチレンプロピレンポリオールとの
反応によって得られるイソシアネート末端プレポリマー
を主成分とする主剤と、特定の芳香族ポリアミン架橋剤
および所定量の可塑剤を配合した硬化剤とを、主剤中の
NCO基と硬化剤中の芳香族ポリアミンのNH2基との
当量比が所定範囲内となるように施工現場で混合し、塗
工して硬化させることによって、所望の可使時間を保持
しながら塗工後数時間で、発泡せず、表面タックを残さ
ず、仕上り性よくかつ耐熱性に優れたポリウレタン硬化
塗膜を得ることができる。従って本発明の方法は、速硬
化性の塗膜防水材や塗り床材などの手塗り塗工に効果的
に適用できるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリレンジイソシアネートとポリオール
    との反応によって得られるイソシアネート末端プレポリ
    マーを主成分とする主剤と、芳香族ポリアミン架橋剤、
    および可塑剤を含有する硬化剤とを混合して塗工、硬化
    せしめる常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材の製造方法
    において、 a.前記トリレンジイソシアネートと反応させるポリオ
    ールの主原料としてポリオキシプロピレンポリオールま
    たはポリオキシエチレンプロピレンポリオールを使用
    し、 b.前記硬化剤中の芳香族ポリアミン架橋剤の主成分を
    1,3,5−トリイソプロピル−2,4−ジアミノベン
    ゼン、1−メチル−3,5−ジイソプロピル−2,4−
    ジアミノベンゼン1−メチル−3,5−ジイソプロピル
    −2,6−ジアミノベンゼン、1−エチル−3,5−ジ
    イソプロピル−2,4−ジアミノベンゼン、1−エチル
    −3,5−ジイソプロピル−2,6−ジアミノベンゼン
    の中の1種または2種以上の混合物を使用し、 c.前記硬化剤中の可塑剤の使用量をイソシアネート末
    端プレポリマー100重量部に対して20〜130重量
    部とし、 d.前記主剤と前記硬化剤とを主剤中のプレポリマーの
    イソシアネート基と硬化剤中の芳香族ポリアミンのアミ
    ノ基との当量比が0.8〜2.0となるように施工現場
    で混合して塗工、硬化せしめることを特徴とする可使時
    間を保持した常温硬化型速硬化性ポリウレタン塗膜防水
    材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記イソシアネート末端プレポリマーの
    イソシアネート基含有率を1.5〜5重量%とした請求
    項1記載の常温硬化型速硬化性ポリウレタン塗膜防水材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記主剤と前記硬化剤とを、主剤中のプ
    レポリマーのイソシアネート基と硬化剤中の芳香族ポリ
    アミンのアミノ基との当量比が0.8〜1.7となるよ
    うに施工現場で混合して塗工、硬化せしめる請求項1記
    載の常温硬化型速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記可使時間が15分以上120分以下
    である請求項1記載の常温硬化型速硬化性ポリウレタン
    塗膜防水材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ポリウレタン塗膜防水材の硬度がJ
    ISA硬度で30〜75である請求項1記載の常温硬化
    型速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造方法。
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