JPH0959386A - シリコーン化合物及びそれを含有する化粧料 - Google Patents

シリコーン化合物及びそれを含有する化粧料

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JPH0959386A
JPH0959386A JP7217666A JP21766695A JPH0959386A JP H0959386 A JPH0959386 A JP H0959386A JP 7217666 A JP7217666 A JP 7217666A JP 21766695 A JP21766695 A JP 21766695A JP H0959386 A JPH0959386 A JP H0959386A
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清美 橘
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シリコーン油等に対して優れた乳化性能を有
し、且つ異臭のなく、化粧品への配合に好適なシリコー
ン化合物を提供することを目的とする。 【構成】一般式(1)で示されるシリコーン化合物、及
び該シリコーン化合物を含有する化粧料。 R1 aR2 bR3 cSiO(4-a-b-c)/2 (1) 〔但し、R1は炭素数1〜10のアルキル基など、R2、
R3はそれぞれ下式(2)及び(3)で示される基。
1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.0
01≦c≦1.5。 −CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2) −CmH2m−O−(C2H4O)f(C3H6O)g−R5 (3) (R4は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又はR6−
(CO)−、R5は炭素数12〜30の一価炭化水素
基、R6は炭素数1〜5のアルキル基)〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーン油などの各
種油剤に対して優れた乳化性能を有する新規なシリコー
ン化合物、及び該シリコーン化合物を配合した化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
さっぱりとしてべたつきが少なく、撥水性の良い油中水
型乳化組成物を得るために、油剤としてシリコーン油が
使用されている。しかしながら、シリコーン油を油剤と
して含有する油中水型乳化物は、従来使用されているポ
リオキシアルキレン脂肪酸エステル系等の乳化剤では安
定性の良い乳化物を得るのが困難である。
【0003】そこで、シリコーン油を油剤として含有す
る油中水型乳化物について、シリコーン油と相溶性の良
いポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン
(ポリエーテル変性シリコーン)を界面活性剤として使
用する方法が、特開昭61−293903号公報、特開
昭61−293904号公報、特開昭62−18740
6号公報、特開昭62−215510号公報、特開昭6
2−216635号公報等に提案されている。更に、こ
れらのポリエーテル変性シリコーンは、化粧品用途に用
いた場合、乳化物調製後に経時変化で刺激臭が発生する
という問題点があり、この改良法として特開平2−30
2438号公報に異臭の発生しない精製されたポリエー
テル変性シリコーンの製造法が提案されている。
【0004】また、化粧品用途を目的とした乳化物の場
合、油剤としてシリコーン油のみならず、エステル油や
炭化水素油を併用することが多いが、上記のポリエーテ
ル変性シリコーンは、このような混合油剤系における乳
化力に劣り、安定な油中水型乳化物を得るのに難しいと
いう欠点があった。この問題点を解決する方法として
は、下記式で示される長鎖アルキル基とポリオキシアル
キレン基を併せ持ったオルガノポリシロキサンを乳化剤
として用いる方法が特開昭61−90732号公報に提
案されている。
【0005】
【化1】
【0006】しかし、このオルガノポリシロキサン化合
物は、オルガノハイドロジェンポリシロキサンに、末端
二重結合を有する長鎖アルキレン化合物(オレフィン化
合物)とアリル化ポリエーテルとを付加反応させること
によって製造されるが、上記末端二重結合を有する長鎖
アルキレン化合物とアリル化ポリエーテルとを同時に反
応させると、両者の付加反応速度が異なるため変性率の
ばらつきが生じる欠点があった。そのため、上記オルガ
ノポリシロキサン化合物は、例えばまずオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンと末端二重結合を有する長鎖ア
ルキレン化合物を反応させ、次いでアリル化ポリエーテ
ルを反応させるという2段階の製造工程を必要とし、製
造工程が煩雑である。しかも、上記オルガノポリシロキ
サン化合物は、未反応オレフィン成分が残存することに
起因して強い不快臭を有するという欠点があった。
【0007】これに対して、末端二重結合を有する長鎖
アルキレン化合物に代えて高級アルコールのアリル化物
を用いることにより、アリル化ポリエーテルとの反応速
度を同等とし、共変性オルガノポリシロキサンを1段階
で製造する方法が特公平6−102727号公報に開示
されている。しかし、この方法では従来のポリエーテル
変性シリコーンと同様に、乳化物調製後の経時変化によ
るアルデヒド臭の発生が問題となる。この問題点につい
ては、特開平2−302438号公報に記載の精製方法
を施すことによって容易に臭いの改善をなし得ると考え
られるが、実際にこの方法で上記のオルガノポリシロキ
サンを製造すると、乳化物調製後の経時変化によるアル
デヒド臭の発生は無くなるが、新たに強い高級アルコー
ル臭が発生するという問題点が生じた。この原因を調べ
た結果、特開平2−302438号に記載の精製方法を
行うと、原料のアリル化高級アルコールに起因する未反
応成分(プロペニル化高級アルコール)が加水分解さ
れ、遊離状態の高級アルコールを生成することに起因す
ることがわかった。
【0008】
【化2】
【0009】この不快臭は、特にオレイルアルコールの
ように分子内部に不飽和構造を有する高級アルコールの
場合により顕著に現れる。以上の如く、優れた乳化性能
を有するシリコーン化合物について、種々のシリコーン
化合物及びその製造方法が提案されているが、未だ、オ
レフィン臭・アルデヒド臭・高級アルコール臭に起因す
る特異臭のないシリコーン化合物は提案されていない。
従って、優れた乳化性能を有し、且つ化粧品用途にも好
適なシリコーン化合物が強く要望されていた。本発明は
上記要望に応えるためになされたもので、シリコーン油
等の各油剤及びこれらの混合油剤に対して優れた乳化性
能を有し、且つ特異臭のないシリコーン化合物を提供す
ることを目的とする。また、このシリコーン化合物を配
合した化粧料を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、末端に脂
肪族不飽和基を有する有機基を持つポリオキシアルキレ
ン化合物と、末端に脂肪族不飽和基を有し、且つ同一分
子中に低重合度のポリオキシアルキレン単位と長鎖炭化
水素単位とを有する有機基を持つアルキレン化合物と
を、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと付加反応
させて得られたシリコーン化合物は、異臭の原因となる
未反応オレフィンの残留や、乳化物調製後の経時変化に
よる遊離の高級アルコールを生成することがなく、且つ
シリコーン油、エステル油、炭化水素油等の化粧品に汎
用される油剤及びこれらの混合油剤に対して優れた乳化
性能を有し、化粧品原料として好適であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、下記一般式(1) R1 aR2 bR3 cSiO(4-a-b-c)/2 (1) 〔但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R2
は下記一般式(2) −CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2) で示される有機基、R3は下記一般式(3) −CmH2m−O−(C2H4O)f(C3H6O)g−R5 (3) で示される有機基(R4は水素原子若しくは炭素数1〜
5のアルキル基又はR6−(CO)−で示される有機
基、R5は炭素数12〜30の一価炭化水素基であり、
R6は炭素数1〜5のアルキル基であり、dは2〜20
0の整数、eは0〜200の整数、且つd+eが3〜2
00であり、fは0〜50の整数、gは0〜50の整
数、且つf+gが1〜50であり、mは0〜5の整数で
ある。)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦
2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦
1.5である。〕で示される新規なシリコーン化合物で
ある。また本発明は、上記一般式(1)で示されるシリ
コーン化合物を含有する化粧料である。
【0012】上記一般式(1)で示される新規なシリコ
ーン化合物は、オレフィン臭・アルデヒド臭・高級アル
コール臭に起因する特異臭がなく、且つシリコーン油、
エステル油、炭化水素油等の化粧品に汎用される油剤及
びこれらの混合油剤に対して優れた乳化性能を有し、化
粧品原料として好適である。
【0013】上記式(1)の中のR1は、炭素数1〜1
0のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素
置換アルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアル
キル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシク
ロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、
ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、トリフロ
ロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基等のフッ素置
換アルキル基等を挙げることができるが、特にR1全体
の50%以上がメチル基であることが望ましい。
【0014】また、R2は下記一般式(2)で示される
有機基である。 −CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2) ここで、上記式(2)中のR4は水素原子若しくは炭素
数1〜5のアルキル基又はR6−(CO)−で示される
有機基であり、R6は炭素数1〜5のアルキル基であ
り、R4及びR6の具体例としてはメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。
【0015】また、R3は下記一般式(3)で示される
有機基である。 −CmH2m−O−(C2H4O)f(C3H6O)g−R5 (3) ここで、上記式(3)中のR5は炭素数12〜30の一
価炭化水素基であり、R5の炭素数が12未満であると
油剤との相溶性が低下し、安定な油中水乳化物が得られ
難くなる。R5としては例えばドデシル基、トリデシル
基、ミリスチル基、ペンタデシル基、セチル基、ヘプタ
デシル基、ステアリル基、ノナデシル基、エイコサニル
基、ベヘニル基、ペンタコサニル基、オクタコサニル
基、トリアコンタニル基等の直鎖状飽和炭化水素基、イ
ソステアリル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチル
ドデシル基、2−デシルペンタデシル基、2−デシルテ
トラデシル基等の分岐状飽和炭化水素、オレイル基等の
不飽和炭化水素基、オクチルフェニル基、ノニルフェニ
ル基等の芳香環含有炭化水素基、コレステリル基等の脂
環式炭化水素基などを挙げることができるが、特にミリ
スチル基、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基、イソ
ステアリル基、オレイル基が好適である。
【0016】また、aは1.0〜2.5、好ましくは
1.2〜2.3であり、aが1.0より小さいと油剤と
の相溶性に劣り、安定な油中水型乳化物を得難く、2.
5より大きいと親水性に乏しくなるため、やはり安定な
油中水型乳化物を得難い。bは0.001〜1.5、好
ましくは0.05〜1.0であり、bが0.001より
小さいと、親水性に乏しくなるため安定な油中水型乳化
物を得難く、1.5より大きいと親水性が高くなり過ぎ
るため、安定な油中水型乳化物を得難い。cは0.00
1〜1.5、好ましくは0.05〜1.0であり、cが
0.001より小さいと、油剤との相溶性に劣り、安定
な油中水型乳化物を得難く、1.5より大きいと親水性
に乏しくなるため、やはり安定な油中水型乳化物を得難
い。
【0017】dは2〜200、好ましくは5〜100の
整数、eは0〜200、好ましくは0〜100の整数
で、且つd+eが3〜200、好ましくは5〜100で
あり、油中水型乳化物を得るのに十分な親水性を付与す
るためにはd/e≧1であることが望ましい。fは0〜
50の整数、gは0〜50の整数で、且つf+gが1〜
50である。f+gが1より小さいと乳化後の経時変化
による高級アルコールの生成を抑えることができず、5
0より大きいとシリコーン油に対する乳化力は維持でき
るが、炭化水素油やエステル油への乳化力が低下し、安
定な油中水型乳化物を得難くなる。mは0〜5の整数で
あるが、mが0の時は耐加水分解性に劣る場合があるた
め、3〜5であることが好ましい。
【0018】なお、上記式(2)あるいは式(3)のポ
リオキシアルキレン部分がエチレンオキサイド単位とプ
ロピレンオキサイド単位の両方からなる場合には、これ
ら両単位のブロック重合体、ランダム重合体の何れでも
よい。また、上記式(1)のシリコーン化合物の重量平
均分子量は別に限定されないが、500〜10000
0、特に1000〜10000が好ましい。
【0019】本発明で用いる上記式(1)のシリコーン
化合物は、下記一般式(4)で示されるオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンと下記一般式(5)で示される
ポリオキシアルキレン化合物、及び下記一般式(6)で
示されるアルキレン化合物とを白金触媒又はロジウム触
媒の存在下に付加反応させることにより1段階で容易に
合成することができる。 R1 aH(b+c)SiO(4-a-b-c)/2 (4) CmH(2m-1)−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (5) CmH(2m-1)−O−(C2H4O)f(C3H6O)g−R5 (6) 〔但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R4
は水素原子若しくは炭素数1〜5のアルキル基又はR6
−(CO)−で示される有機基、R5は炭素数12〜3
0の一価炭化水素基であり、R6は炭素数1〜5のアル
キル基である。a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.
5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5
である。dは2〜200の整数、eは0〜200の整
数、且つd+eが3〜200であり、fは0〜50の整
数、gは0〜50の整数、且つf+gが1〜50であ
り、mは0〜5の整数である。)
【0020】ここで、上記式(4)のオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンとしては、直鎖状、分岐状、環状
のいずれでもよいが、付加反応を円滑に進めるためには
主として直鎖状であることが好ましい。上記式(4)の
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと上記式(5)
のポリオキシアルキレン化合物、及び式(6)のアルキ
レン化合物との混合割合は、SiH基と末端不飽和基の
モル比で0.5〜2.0、好ましくは0.8〜1.2で
ある。
【0021】また、上記付加反応は、白金触媒又はロジ
ウム触媒の存在下で行うことが望ましく、具体的には塩
化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビ
ニルシロキサン錯体等が好適に使用される。なお、触媒
の使用量は、触媒量とすることができるが、特に白金又
はロジウム量で50ppm以下、好ましくは20ppm
以下である。
【0022】上記付加反応は、必要に応じて有機溶剤中
で行ってもよく、この有機溶剤としては、例えばメタノ
ール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の
脂肪族アルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、ジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素等が挙げられるが、特に化粧品用途として用いるには
エタノール、2−プロパノールが好適である。付加反応
条件は特に限定されないが、還流下で1〜10時間反応
させることが好適である。
【0023】本発明のシリコーン化合物は、その乳化性
能を利用して各種用途に使用することができるが、特
に、化粧品原料として好適であり、例えば、乳液、クリ
ーム、化粧水、パック、分散液、洗浄料等の基礎化粧
料、ファンデーション、白粉、口紅、頬紅、アイシャド
ウ、アイライナー、マスカラ等のメーキャップ化粧料、
シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、整髪料等
の頭髪化粧料などに配合することができる。この場合、
本発明のシリコーン化合物の化粧料への配合量は0.0
1〜10重量%の範囲が好ましい。0.01%未満では
充分な乳化能を発揮しづらく、また、10%を越えると
粘性が高くなってのびが重くなり、使用感が悪くなるの
で好ましくない。
【0024】また、上記式(1)のシリコーン化合物を
化粧品原料として使用した場合、その他の配合成分には
特に制限はなく、当該共重合物の他に、製品種、または
化粧目的に応じて通常使用される化粧料成分を配合する
事ができる。このような化粧料成分としては、例えば油
脂、ロウ、炭化水素、シリコーン油、脂肪酸、アルコー
ル、エステル、ラノリン等の油剤原料、白色顔料、着色
顔料、体質顔料、光輝性顔料、有機粉体、疎水化処理顔
料等の粉体原料、金属石鹸、界面活性剤、多価アルコー
ル、高分子化合物、水、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防
腐剤、タール色素、天然色素、美容成分、香料等の挙げ
られ、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合するこ
とができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例、実験例、比較例及び処方例を
示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施
例に制限されるものではない。 実施例1 反応器に、下記平均組成式(7)
【0026】
【化3】
【0027】で示されるオルガノハイドロジェンシロキ
サン183重量部、下記平均組成式(8) CH2=CHCH2O(C2H4O)9H (8) で示されるポリオキシアルキレン182重量部、下記平
均組成式(9) CH2=CHCH2O(C3H6O)3C18H35 (9) で示されるオレイルアルコール誘導体434重量部、及
びエタノール160重量部を混合し、これに塩化白金酸
2重量%のエタノール溶液0.1部を加え、溶剤の還流
下に6時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して溶剤
を溜去、続いて濾過を行い、下記平均組成式(10)で
示されるオルガノポリシロキサンを得た。
【0028】
【化4】
【0029】この生成物は、淡黄色透明な液状であり、
粘度は396cs(25℃)であった。このシリコーン
化合物の不純物を分析したところ、オレイルアルコール
の含有量は0.1%以下であった。
【0030】比較例1 反応器に上記平均組成式(7)で示されるオルガノハイ
ドロジェンシロキサン183重量部と、上記平均組成式
(8)で示されるポリオキシアルキレン136重量部、
アリルオレイルエーテル308重量部、及びエタノール
150重量部を混合し、これに塩化白金酸2重量%のエ
タノール溶液0.1部を加え、溶剤の還流下に6時間反
応させた。反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去、続い
て濾過を行い、下記平均組成式(11)で示されるオル
ガノポリシロキサンを得た。
【0031】
【化5】
【0032】この生成物は、淡黄色透明な液状であり、
粘度は329cs(25℃)であった。このシリコーン
化合物中の不純物を分析したところ、オレイルアルコー
ルの含有量は0.1%以下であった。
【0033】実施例2 反応器に、上記平均組成式(7)で示されるオルガノハ
イドロジェンシロキサン183重量部と、下記平均組成
式(12) CH2=C(CH3)CH2CH2O(C2H4O)9H (12) で示されるポリオキシアルキレン241重量部、下記平
均組成式(13) CH2=CHCH2O(C3H6O)3C14H29 (13) で示されるミリスチルアルコール誘導体343重量部、
及びエタノール160重量部を混合し、これに塩化白金
酸2重量%のエタノール溶液0.1部を加え、溶剤の還
流下に6時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して溶
剤を溜去、続いて濾過を行い、下記平均組成式(14)
で示されるオルガノポリシロキサンを得た。
【0034】
【化6】
【0035】この生成物は、淡黄色透明な液状であり、
粘度は428cs(25℃)であった。このシリコーン
化合物中の不純物を分析したところ、ミリスチルアルコ
ールの含有量は0.1%以下であった。
【0036】実施例3 反応器に、下記平均組成式(15)
【0037】
【化7】
【0038】で示されるオルガノハイドロジェンシロキ
サン208重量部と、下記平均組成式(16) CH2=C(CH3)CH2O(C2H4O)30CH3 (16) で示されるポリオキシアルキレン140重量部、下記平
均組成式(17) CH2=CHCH2O(C2H4O)20(C3H6O)20C18H37 (17) で示されるステアリルアルコール誘導体353重量部、
及び2−プロパノール280重量部を混合し、これに塩
化白金酸2重量%のエタノール溶液0.2部を加え、溶
剤の還流下に6時間反応させた。反応物を減圧下で加熱
して溶剤を溜去、続いて濾過を行い、下記平均組成式
(18)で示されるオルガノポリシロキサンを得た。
【0039】
【化8】
【0040】この生成物は、白色固体状であり、融点は
40〜50℃であった。このシリコーン化合物中の不純
物を分析したところ、ステアリルアルコールの含有量は
0.1%以下であった。
【0041】実験例 〔安定性実験〕20mlのバイアルびんに、実施例1〜
3及び比較例1のシリコーン化合物をそれぞれ1g秤量
し、さらに10~4規定の塩酸水1gを加え、アルミキャ
ップ付きラバーセプタムで密閉し、ついで60℃で24
時間エージングを行った。その後、それらのサンプルの
遊離アルコールの生成量を測定し、さらに臭いを確認し
た。その結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】以上のように、実施例1〜3は、比較例1
と比べて遊離アルコールの生成がなく、異臭も発生しな
かった。
【0044】〔乳化安定性試験〕実施例1〜3及び比較
例1のシリコーン化合物、及び以下のポリエーテル変性
シリコーンのサンプル二品をそれぞれ0.3g坪量し、
油剤(流動パラフィン、トリイソオクタン酸グリセリ
ル、ステアリン酸イソセチル)4.7gを加え、加熱し
て均一となし、それぞれに精製水5.0gを加えてミキ
サーにて撹拌、乳化した。それぞれの安定性について、
乳化1分後及び1時間後にチェックを行い、更に1週間
後の異臭もチェックし、評価した。 サンプル1;ポリエーテル変性シリコーン(信越化学工
業社製 KF-6015) サンプル2;ポリエーテル変性シリコーン(信越化学工
業社製 KF-6017) 評価は表2の基準で表した。また、その結果を表3に示
す。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】以上のように実施例1〜3は、比較例1の
シリコーン化合物、及び二つのサンプル(KF−601
5、KF−6017)と比べて、流動パラフィン、トリ
オクタン酸グリセリル、ステアリン酸イソセチルいずれ
の油剤に対しても、その乳化安定性に優れ、また、異臭
も発生しなかった。
【0048】 実施例4 W/O型乳液 (処 方) (重量%) (1)マカデミアンナッツ油 7.0 (2)プロピレングリコールジデカネート 7.0 (3)デキストリン脂肪酸エステル 1.3 (4)12−ヒドロキシステアリン酸コレステロール 0.5 (5)実施例2のシリコーン化合物 0.4 (6)ホホバ油 5.0 (7)セチルイソオクタネート 10.0 (8)ジプロピレングリコール 7.0 (9)グリセリン 8.0 (10)防腐剤 適量 (11)精製水 残量
【0049】(製法) A.成分(1)〜(7)を混合し、加温溶解した。 B.成分(8)〜(11)を混合し、加温溶解した。 C.AにBを加え、撹拌乳化した。 D.Cを冷却して容器に充填し、製品とした。 このようにして得られたW/O型乳液は、のびが軽く、
べたつきがなくてさっぱりとした優れた使用感を持ち、
また、経時的に臭いの変化の認められない安定性に優れ
た化粧料であった。
【0050】 実施例5 W/O型リキッドファンデーション (処方) (重量%) (1)トリオクタン酸グリセリル 10.0 (2)ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 7.0 (3)デキストリン脂肪酸エステル 1.5 (4)12−ヒドロキシステアリン酸コレステロール 0.5 (5)ホホバ油 5.0 (6)実施例1のシリコーン化合物 0.8 (7)実施例3のシリコーン化合物 0.2 (8)酸化チタン 8.0 (9)無機有色顔料 4.0 (10)マイカ 3.0 (11)タルク 3.0 (12)1,3−ブチレングリコール 7.0 (13)防腐剤 適量 (14)精製水 残量
【0051】(製法) A.成分(1)〜(7)を混合し、加温溶解した。これ
に成分(8)〜(11)を均一に分散した。 B.成分(12)〜(14)を混合し、加温した。 C.AにBを加え撹拌乳化した。 D.Cを冷却して容器に充填し、製品とした。 このようにして得られたW/O型リキッドファンデーシ
ョンは、のびが軽く、べたつきがなくてさっぱりとした
優れた使用性、使用感を持ち、また、経時的に臭いの変
化の認められない経時安定性の良好な化粧料であった。
【0052】
【発明の効果】本発明のシリコーン化合物は、シリコー
ン油、エステル油、炭化水素油等の油剤及びこれらの混
合油剤に対して優れた乳化性能を有し、しかもオレフィ
ン臭及びアルデヒド臭の特異臭がない。また、乳化剤と
して使用したとき、乳化物調製後、経時的に遊離の高級
アルコールが生成されるようなこともない。したがっ
て、本発明のシリコーン化合物は化粧品原料としてきわ
めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で示されるシリコーン化
    合物 R1 aR2 bR3 cSiO(4-a-b-c)/2 (1) 〔但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
    ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R2
    は下記一般式(2) −CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2) で示される有機基、R3は下記一般式(3) −CmH2m−O−(C2H4O)f(C3H6O)g−R5 (3) で示される有機基(R4は水素原子若しくは炭素数1〜
    5のアルキル基又はR6−(CO)−で示される有機
    基、R5は炭素数12〜30の一価炭化水素基であり、
    R6は炭素数1〜5のアルキル基であり、dは2〜20
    0の整数、eは0〜200の整数、且つd+eが3〜2
    00であり、fは0〜50の整数、gは0〜50の整
    数、且つf+gが1〜50であり、mは0〜5の整数で
    ある。)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦
    2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦
    1.5である。〕
  2. 【請求項2】請求項1記載のシリコーン化合物を含有す
    ることを特徴とする化粧料。
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