JPH0961462A - 回路基板及びその製造方法 - Google Patents

回路基板及びその製造方法

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JPH0961462A
JPH0961462A JP22068195A JP22068195A JPH0961462A JP H0961462 A JPH0961462 A JP H0961462A JP 22068195 A JP22068195 A JP 22068195A JP 22068195 A JP22068195 A JP 22068195A JP H0961462 A JPH0961462 A JP H0961462A
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JP
Japan
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single crystal
circuit
rod
metal layer
film
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Application number
JP22068195A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Okajima
芳彦 岡島
Kazuo Kato
和男 加藤
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 SOI基板の引き出し配線部上の所望の位置
にVLS法によりその周囲に凹凸がない棒状単結晶体が
位置ずれ、キンク及びブランチの発生が無く形成され、
引き出し配線部とともに選択的に導電性金属で被覆され
てなる回路基板とその製造方法を提供する。 【解決手段】 SOI基板の所望の位置に単結晶と合金
を形成する金属層パターン部とエッチングマスクを形成
した後、SOI基板上部の単結晶膜をエッチングして引
き出し配線部として凸状に加工し、さらにこの配線部上
に形成された前記金属層パターン部の下部を周囲より凸
状に加工した後、VLS法により棒状単結晶体を形成
し、引き出し配線部とともに選択的に導電性金属で被覆
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCDドライバー用I
CやASICなどの超多ピンデバイス、その他、半導体
デバイスなどにおいて、半導体ウエハ、チップ、パッケ
ージ段階での常温及びバーンイン試験等に使用できるプ
ローブカード用回路基板、或いは走査型トンネル顕微鏡
や電子間力顕微鏡をはじめとする走査プローブ顕微鏡の
プローブ及びその他電子デバイスに使用できる端子を有
する回路基板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、LCDドライバー用ICやASI
Cなどの超多ピンデバイスなどの半導体集積回路の電気
特性測定用プローブピン、微小真空デバイスや電子銃、
或いは走査型トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡をはじめ
とする走査型プローブ顕微鏡のプローブ等の用途に、導
電性や電子放射を有する各種材料が使用されている。例
えば、半導体集積回路の電気特性測定用プローブピン
は、半導体回路の製造段階において、不良品除去のため
電気特性を測定するプローブカードに使用されている。
【0003】このプローブカードは、大半がタングステ
ン等の金属製のプローブピンが使用されており、その先
端を「くの字」に曲げ、半導体の評価用電極部に接触さ
せる構造となっており、1本1本、位置固定して作られ
ていたが急速に進む半導体の微細化に伴い、精度よくし
かも高密度にプローブピンを固定することが困難となっ
ている。このため、最近VLS成長法を利用した単結晶
体をプローブカードのプローブピンとして用いることが
提案されている(特開平5−198636号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
単結晶基板等に棒状単結晶体(以下、棒状単結晶とも言
う)を製造する際に、以下のような問題点が生じ、十分
良質の単結晶ピンを得ることが困難であった。すなわ
ち、単結晶基板上の所望の位置に棒状単結晶体を形成
する上で好ましくない複数の針状結晶の随伴、あるいは
微細な針状結晶の集合体が生成する。個々の金属層パ
ターン部の位置とそれに対応して生成した棒状単結晶体
の位置がずれる。個々の金属層パターン部に対応して
生成した棒状単結晶体がその成長の過程でキンク(折れ
曲がり)や、ブランチ(枝分かれ)を生じる等の回路測
定用端子の良好な棒状単結晶体が得られないという問題
があった。
【0005】このため、特開平5−319983号公報
で提案されているように、単結晶基板上の所望の位置
に、前記単結晶基板と合金を形成する金属層または基板
より融点の低い金属層のパターン部を形成した後、この
金属層パターン部を周囲より凸状に加工した後、VLS
成長させることによって良好な棒状単結晶体が得られる
ようになったが、この方法によっても、SOI基板等の
場合のように絶縁層上の単結晶膜を回路の一部として利
用し、その回路上に棒状単結晶体を形成した回路基板を
製造するときには、棒状単結晶体がキンク、ブランチを
随伴したり又は位置ずれなどを起こすという問題があっ
た(ここでいう回路は引出し配線などの単純な配線も含
む)。
【0006】すなわち、凸状に形成された単結晶膜か
らなる回路線上に金属層パターン部を形成させるが、回
路の長手方向に対してはメサ(凸状)が形成されないた
め、生成した棒状単結晶体の位置がずれる。また、キン
ク、ブランチ、不要な針状結晶の随伴が発生する。回
路の巾方向よりはずれて金属層が形成された場合、エッ
チング処理等を実施した際、凸状加工の不良が発生し、
その結果、キンク、ブランチまたは生成した棒状単結晶
体の金属層形成位置からのずれを生じて、特開平5−3
19983号公報に示されているようなメサ形成の効果
を十分得ることができない。また、棒状単結晶体が形成
された基部周囲には凹凸が生じ、不要な針状結晶の随伴
があるため、導電性層形成時に不良が発生し、電気抵抗
値のばらつきを発生させ、良好な回路測定用端子を製造
することができないという問題があった。
【0007】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、SOI基板等を用いた場合のように単結晶膜
から構成された回路上の所望の位置に、棒状単結晶体基
部の周囲に凹凸がなく、回路の表面状態を平坦に保った
まま、位置精度よく良好な棒状単結晶体を成長させ、回
路及び棒状単結晶体の表面を選択的に導電性膜で被覆し
た回路基板及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】すなわち、本発明の特
徴は絶縁層上に形成された回路の所望の位置に棒状単結
晶体が形成された基板であって、該回路は単結晶膜また
は単結晶膜上に形成された導電性膜からなり、該棒状単
結晶体が前記回路を構成する単結晶膜と同じ元素からな
り、その基部の周囲に1μmより大きい凹凸がない回路
基板である。
【0009】そしてその製造方法は、(1)絶縁層を介
して基板表面に形成された単結晶膜上にエッチングマス
クを形成した後、該エッチングマスク上の所望の位置に
前記単結晶膜と合金を形成する金属層または前記単結晶
膜よりも融点の低い金属層を形成する工程、(2)前記
エッチングマスクが形成された部分以外の前記単結晶膜
を絶縁層面までエッチングして周囲より凸状に回路を形
成する工程、(3)前記金属層の下部以外のエッチング
マスクを除去し前記金属層を有する回路を形成する工
程、(4)エッチングにより、前記金属層の下部を凸状
部に加工する工程、(5)前記単結晶膜を構成する元素
を含む原料ガス雰囲気内で棒状単結晶体を成長させる工
程、(6)該棒状単結晶体と(3)により形成された回
路の表面を導電性金属で被覆させる工程からなることを
特徴とする。
【0010】より好ましくは、上記(2)〜(4)に記
載の工程が、(2)前記エッチングマスクが形成された
部分以外の前記単結晶膜をその厚さの1/3以上、1未
満をエッチングし周囲より凸状の回路の一部を形成する
工程、(3)前記金属層の下部以外のエッチングマスク
を除去し前記金属層を有する回路を形成する工程、
(4)エッチングにより、前記金属層の下部を凸状部に
加工する工程、であって、(3)及び(4)の工程をへ
て、残存する単結晶膜をエッチングにより除去し凸状の
回路を形成する工程であることがよい。このようにして
回路を形成することによって、所望の位置により精度よ
く形成できるだけでなく、エッチングによるアンダーカ
ットを最小限にするこができ、配線回路巾の減少を少な
くすることができる。同じ配線密度でも回路巾を大きく
できるので、電気抵抗をより低減することができる。
【0011】さらに、前記金属層がAuであり、(4)
に記載の工程において、前記金属層の下部に加工される
凸状部がSi単結晶であって、該金属層のAuと該凸状
部のSi単結晶の割合(Au/Si)が原子比で (15
/85 )〜(55/45 )であることが好ましい。この
ようにして回路を形成することによって、位置精度がよ
く、キンク、ブランチなどの不良成長がない良好な棒状
単結晶体を形成することができる。
【0012】
【作用及び実施例】本発明は、絶縁層上に周囲より凸状
に加工されて形成された単結晶からなる回路面上に、さ
らに金属層を有する単結晶の凸状部が形成されるので、
単結晶膜を構成する元素を含む原料ガス雰囲気内で、棒
状単結晶体を成長させる際に、すなわち該元素がVLS
法により前記金属層を介して媒介されて棒状単結晶体を
成長させる際に、先に形成された単結晶からなる回路の
巾方向だけでなく長手方向に対しても位置精度がよく、
キンクやブランチなどの不良成長のない棒状単結晶体を
形成することができる。このときこの金属層を介してV
LS成長法により棒状単結晶体が成長するが、この金属
層は単結晶膜と合金を形成する金属層であるか、単結晶
膜よりも融点の低い金属層である。合金を形成する時
は、この金属層がVLS成長前の加熱時に金属層の下部
に加工される凸状部の単結晶と合金を形成し、さらに原
料ガス雰囲気中より、単結晶を構成する原子を一方でこ
の合金にとりこみつつ、一方で単結晶を析出し棒状単結
晶体を形成していくが、この最初の加熱時に形成される
合金の組成は、この合金を形成する成分、すなわち上記
金属層と上記凸状部の単結晶成分の共融点の組成となる
が、このうち単結晶成分がこの凸状部の単結晶のみから
取り込まれる場合には、その位置精度はよく、キンクや
ブランチなどの不良成長がないが、この合金成分のうち
の単結晶成分がこの凸状部の単結晶だけでは不足し、凸
状部周辺の単結晶を取り込む場合には、形成される合金
の位置がずれやすく、位置精度は悪く、またキンクやブ
ランチなどの不良成長も多く、良好な棒状単結晶体を有
する回路基板を作製することができない。
【0013】例えば、金属層がAuで単結晶がSiの場
合は、Au/Si合金を形成するが金属層Auとその金
属層の下部に形成されるSi単結晶凸状部の割合(Au
/Si)が原子比で(15/85)〜(55/45)の
範囲が好ましい。Siの割合が45未満ではAu/Si
合金を形成するためのSi量がSi単結晶凸状部の量で
は不足するため、位置がずれやすく、位置精度は悪く、
またキンクやブランチなどの不良成長が多く、好ましく
ない。またSiの割合が85より多いと形成される合金
の量が少ないので、金属層の下に形成される凸状部の方
が大きくなり、予め凸状部をつくる効果がなくなるので
好ましくない。本発明でいう金属層Auとその金属層の
下部に形成されるSi単結晶凸状部の割合とは、図8の
5に示される金属層の量と18に示されるSi単結晶凸
状部の量の割合を示し、例えば、走査型顕微鏡写真よ
り、金属層(以下、金バンプともいう)の厚み及び直
径、Si単結晶凸状部の各部の直径及び高さからそれぞ
れの重量を計算から求め、原子比で表したものである。
【0014】このようにして形成された棒状単結晶体の
基部の周囲は、エッチングによりSi単結晶凸状部を形
成しないで棒状単結晶体を成長した時に棒状単結晶体の
基部の周囲に発生する1μmより大きい凹凸がなく平滑
で、平坦性に優れているため、メッキ処理が容易にでき
良質の導電性膜の形成が可能となる。その結果、良好な
導電性膜を有する位置精度のよい棒状単結晶体を有する
回路基板を得ることができる。ここでいう棒状単結晶体
の基部の周囲とは、基部の直径をDとするとき、通常直
径が約5Dの範囲をいう。この基部の直径はエッチング
によって形成される凸状部の大きさの影響を受け、この
基部の周囲の大きさは凸状部を形成しないで単結晶膜上
に直接、金属層を形成してそこに棒状単結晶体を成長さ
せる時、金属層が溶融する領域に相当するもので、金属
層の大きさの影響を受ける。
【0015】(実施例1)以下、本発明の実施例につい
て図1〜図3を用いて説明する。図1(a)に示すよう
にシリコンの支持基板1、SiO2 絶縁層2、そして
(111)方位を有するシリコンの単結晶膜3を有する
SOI支持基板をウェハー張り合わせ法、機械研磨、エ
ッチング法などの方法にて形成する。この基板上にフォ
トリソグラフ法によって、例えば被検査体の電極パッド
に対応した位置に端子を有する引出し配線を形成するた
めに、巾w1 が50μm、間隔60μmのエッチングマ
スク4及び金バンプ5を形成する。次に、図1(b)に
示すように絶縁層2が現れるまでエッチング処理を施し
て(111)方位を有するシリコンの単結晶膜3を凸状
に加工した。次に、図1(c)に示すように、エッチン
グマスク4を除去し、所望の位置にAuバンプ5が形成
された巾w2 が30μmのシリコン引出し配線部6を形
成した。次にエッチングによりAuバンプ5の下部のシ
リコン単結晶膜を周囲より凸状(図7の18参照)に加
工して、図2(d)に示すような基板を得た。従って、
エッチングマスク4の巾w1 は50μmであったが二度
にわたるエッチング処理のため形成されたシリコンの引
出し配線部7の巾w3 は20μmで厚さは5μmであっ
た。
【0016】このようにAuバンプ5を引出し配線部の
所望の位置に形成して、その下部を周囲より凸状に加工
した回路基板を反応管内にいれ、いわゆるVLS成長法
により、棒状単結晶体を成長させる。例えば、950℃
に加熱し、四塩化珪素と水素の混合ガスを流すと図2
(e)に示すようにAuバンプ形成位置に棒状単結晶体
8が形成される。このとき、最初にAuバンプの下部の
凸状に加工された単結晶部からシリコンがとりこまれ、
Au/Siの合金層を形成し、次にこの層を介して雰囲
気ガス中よりシリコンがとりこまれ、徐々に棒状単結晶
体8を成長させてゆく。このときの加熱温度は850〜
1000℃が好ましい。
【0017】このようにして得られた棒状単結晶体は直
径が16μm、長さ2mmであり、走査型電子顕微鏡で
500倍に拡大して観察した結果のモデル図を図9
(a)斜め上方より観察した図、(b)横方向より観察
した図に示すが、その基部の周囲に微細な針状結晶の随
伴はなく、棒状単結晶体の基部の周囲20に凹凸が見ら
れなかった。この周囲90μm内を通過する直線19に
沿って、200μmの長さをロースピードで10mgの
荷重で Sloan社製 DEKTAK 3030を用いて、表面粗さを測
定した結果を図9(c)に示す。縦軸は表面の粗さをÅ
で示し、横軸は粗さ測定範囲(スキャン)を示す。これ
によるとその表面粗さは0.2μm以下であった。そし
てその表面状態は引出し配線部を形成する単結晶膜の表
面状態と同一で、平滑であり、また平坦であった。ま
た、初めに形成した各々のAuバンプの位置に対し、得
られた棒状単結晶体の位置は、それぞれ正確に同一の位
置であり、キンクやブランチは認められなかった。
【0018】次に、棒状単結晶体8を研磨用ワックスに
て包埋し、機械研磨により棒状単結晶体8の先端に形成
されているAu- Si合金9を除去し、棒状単結晶体8
の長さを1500μmに調節し、図2(f)に示すよう
な形状のものとした。次に、図3(g)及びシリコン引
出し線部と平行な面での断面図、図3(h)に示すよう
に、前記ワックスを除去後、アセトン洗浄、10%HF
洗浄により、基板表面および棒状単結晶体表面を洗浄し
た後、アクチベーティング処理を施して、無電解メッキ
を実施して、引出し線部及び棒状単結晶体のみを選択的
に0.5μmのNi−P膜10で被覆した。その後電解
メッキを実施して、Ni−P膜10で被覆された部分を
2μmのAu膜11で被覆した。同様に電解メッキを実
施してAu膜11で被覆された部分のみ1μmのRh膜
12で被覆させた。
【0019】このように棒状単結晶体が形成された回路
基板に無電解Ni−Pメッキを行うとシリコン回路の表
面と棒状単結晶体8の表面とがNi−P膜10で覆われ
る。一方、SiO2 面が露出している部分は非導電性で
あるためNi−P膜10は析出しない。ここで、無電解
メッキで析出させる導電性膜はNi−P膜に限らず、N
i−B、Ag、Pd、Cu等が使用できる。また、配線
抵抗を小さくするために電解メッキにより Auメッキ
膜を、またコンタクト耐久性を向上させるために電解メ
ッキによりRhメッキ膜を形成したが、これらのコート
材料としては、Au、Rhに限定れるものでなく、他の
導電材料でも可能である。
【0020】このようにして形成した回路測定用端子を
2 ガス雰囲気内において150℃、2000時間の耐
熱試験を実施したところ、形状の変化は認められず形成
されたプローブ部分の位置ズレは確認できなかった。そ
の後、150℃に加熱された被検査体の電極パッドに回
路測定端子用端子を100μmのオーバードライブ量を
負荷して100万回のコンタクト試験を実施したとこ
ろ、0.5Ω以下の安定したコンタクト抵抗が得られ
た。
【0021】本発明によれば、棒状単結晶体形成時のA
u−Si液滴が引き出し配線上の所望の位置に精度よく
形成される。その結果として、従来のものよりも飛躍的
に安定した状態下に、Au−Si合金液滴が曝されてい
る。そのため、形成される棒状単結晶体の位置ずれ、キ
ンク、ブランチ及び不要な針状結晶の随伴等の問題が大
幅に改善される。また、Auバンプの下部が凸状に加工
されている効果により棒状単結晶体はシリコンの引出し
配線部と同一高さ以上で棒状単結晶体が形成されること
になり、従来法で発生していた棒状単結晶体の基部の周
囲に凹凸が無く、その後の金属層形成が安定状態で実施
可能となる。
【0022】本発明の回路基板の回路を構成する単結晶
膜の材質としてはSi、 LaB6 、Ge、α-Al2O3、G
aAs、GaP、MgO、NiO、SiC等が使用でき
る。その膜厚は通常、0.5μmから30μmである。
好ましくは1μm〜20μmである。例えばSi、La
6 等の単結晶膜が絶縁層を介して基板に形成されたも
の、ウェハ張り合わせ等により形成された最表面Si活
性層の結晶方位(111)で膜厚が0.5μm〜30μ
m有するSOI基板、結晶方位(111)のSi基板を
イオン打ち込み法等により形成された最表面Si膜が
0.5μm〜30μm有するSIMOX基板が好まし
い。
【0023】単結晶膜上に形成するエッチングマスクの
材質としては通常、Au、Pt、Pdが形成されるがV
LS成長時に影響が無い程度であればIr、Os、R
h、Ru等やLSI製造プロセスで用いられているフォ
トレジスト材料でも良い。エッチングマスク上の所望の
位置に形成される金属層は例えばプローブカードのよう
に回路測定用端子として使用する場合は被検査体の電極
パッドに対応した所望の位置に形成され、その材質は前
記単結晶膜と合金を形成する金属または前記単結晶膜よ
りも融点の低い金属が用いられる。合金を形成する金属
としてはAu、Pt、Ag、Cu、Pd及びGaが使用
でき、特に好ましくはAu、及びPtである。したがっ
て、エッチングマスクと単結晶膜と合金を形成する金属
を同材質のものを使用すれば、エッチングマスクの一部
を単結晶膜と合金を形成する金属として使用することも
できる。
【0024】金属層部のパターンの形状に特に制限はな
いが、具体的には、円形、楕円形、四角形および多角形
等である。パターンの形状は半導体製造プロセスに用い
られているフォトリソグラフ法、メッキ法、スパッタ
法、蒸着法、エッチング法等を組み合わせることにより
行われるためパターンが微細になった場合、基板が大面
積になった場合でも形成可能である。
【0025】本発明における回路形成時の凸状に加工す
る工程及び金属層の下部を凸状に加工する工程で実施す
るエッチング処理には、湿式エッチングおよびドライエ
ッチング等の従来LSI製造プロセスで用いられている
エッチング処理が使用できる。湿式エッチングを用いら
れる溶液としては、一般的なエッチング処理用溶液が用
いられる。具体的には酸及びアルカリ溶液が使用でき、
通常HF、HNO3 、CH3 COOH等を含む溶液、N
4 OH等を含む溶液が使用される。
【0026】本発明では、製造段階において工業的に汚
染が考えられる場合にはアンモニア、過酸化水素を含む
水溶液または酸、過酸化水素を含む水溶液を用いた洗
浄、超音波を用いた洗浄を併用して実施することも可能
である。
【0027】(実施例2)図4(a)に示すようにSi
2 を絶縁層2、シリコンの支持基板1そして(11
1)方位を有するシリコンの単結晶膜3を有するSOI
基板をウェハ張り合わせ法、機械研磨、エッチング法な
どの方法にて形成する。この基板上にフォトリソグラフ
法、エッチング法およびメッキなどなどの方法で被検査
体の電極パッドに対応した引き出し配線として加工する
ため巾w1 が50μm、間隔60μmのエッチングマス
ク4及びAuバンプ5を形成する。次に、図4(b)に
示すようにシリコンの単結晶膜3を3μmエッチングに
より凸状に加工した。次に図4(c)に示すようにエッ
チングマスク4を除去するとシリコンの単結晶膜3はそ
の所望の位置にAuバンプ5を有し、巾w4 が44μm
のエッチングマスクに沿った形状で凸状に加工される。
次に、図5(d)に示すように、絶縁層2に至るまで残
存したシリコンの単結晶膜3をエッチングすると同時に
シリコン単結晶からなる回路表面もエッチングして、引
出し配線部13を形成するとともに、Auバンプ5の下
部を周囲より凸状に加工した。したがって、エッチング
マスク4の巾w1 は50μmであったが2度にわたるエ
ッチング処理のため形成されたシリコンの引き出し配線
部13の巾w5 は30μmで厚さは3μmとなった。
【0028】このようにAuバンプ5を引き出し配線部
の所望の位置に形成して、周囲より凸状に加工した回路
基板を反応管内で950℃に加熱し、四塩化珪素と水素
の混合ガスを流すと図5(e)に示すようにAuバンプ
形成位置に棒状単結晶体8が形成される。このようにし
て得られた棒状単結晶体は直径が16μm、長さ2mm
であり、これを走査型電子顕微鏡で500倍に拡大して
観察したモデル図は実施例1の場合と同様、棒状単結晶
体の基部の周囲に凹凸はみられず、微細な針状結晶の随
伴も無く、その他のシリコン引き出し線部の表面状態と
同一であり、平滑でありまた平坦であった。実施例1と
同様の条件で棒状単結晶体の基部の周囲を通過する直線
19に沿って、表面粗さを測定した結果、実施例1の結
果と同様であり、表面粗さは0.2μm以下であった。
また、初めに形成した各々のAuバンプの位置に対し、
得られた棒状単結晶体の位置は、それぞれ正確に同一の
位置であり、キンクやブランチは認められなかった。
【0029】次に、棒状単結晶体8を研磨用ワックスに
て包埋し、研磨用ワックスにて包埋し、機械研磨により
棒状単結晶体8の先端に形成されているAu−Si合金
9を除去し、棒状単結晶体8の長さを1500μmに調
節し、図5(f)に示すような形状のものとした。次
に、図6(g)及びシリコン引き出し線部と平行な面で
の断面図、図6(h)に示すように、前記ワックスを除
去後、アセトン洗浄、10%HF洗浄により基板表面お
よび棒状単結晶体表面を洗浄した後、アクチベーティン
グ処理を施して、無電解メッキを実施して、引き出し線
部及び棒状単結晶体のみを選択的に0.5μmのNi−
P膜14で被覆した。その後電解メッキを実施して、N
i−P膜14で被覆された部分を2μmのAu膜15で
被覆した。同様に電解メッキを実施してAu膜15で被
覆された部分のみ1μmのRh膜16で被覆させた。
【0030】この様にして形成した回路測定用端子をN
2 ガス雰囲気内において150℃、2000時間の耐熱
試験を実施したところ、形状の変化は認められず形成さ
れたプローブ部分の位置ズレは確認できなかった。その
後、150℃に加熱された被検査体の電極パッドに回路
測定用端子を100μmのオーバードライブ量を負荷し
て100万回のコンタクト試験を実施したところ、0.
4Ω以下の安定したコンタクト抵抗が得られた。
【0031】本実施例のようにエッチングマスクが形成
された部分以外の単結晶膜を1/3以上のエッチングに
とどめる理由について説明する。図7に示すようにエッ
チングマスク4で部分的に被覆された材料をエッチング
により凸状に加工すれば、深さ方向にdだけ溶解が進む
だけでなく、エッチングマスクの下側にも横方向にaだ
け進行する。このaはアンダーカットと呼ばれており、
本発明で用いるエッチング処理を湿式で実施する場合に
は無視できない。そこで、エッチングマスクが形成され
た部分以外の単結晶膜を膜厚に対して1/3以上のエッ
チングにとどめ、単結晶膜と合金を形成する金属層また
は単結晶膜よりも融点の低い金属層の下部を周囲より凸
状に加工する工程と同時に配線回路の凸状加工を完了す
ることで、アンダーカットを30%低減することができ
る。その結果、配線回路巾の減少を最小限にすることが
でき低抵抗化がはかれる。
【0032】(比較例1)実施例1と同じSOI基板を
使用し、図1の(b)に示されるような引出し配線部6
の所望の位置にAuバンプが形成された基板を得た。こ
の基板をエッチングすることなしに、すなわちAuバン
プの下部に凸状部を形成することなく反応管内にいれ、
いわゆるVLS成長法により、棒状単結晶体を成長させ
る。例えば、950℃に加熱し、四塩化珪素と水素の混
合ガスを流すとAuバンプ形成位置に棒状単結晶体が形
成される。このとき、最初にAuバンプ内に単結晶膜か
ら、シリコンがとりこまれ、Au/Siの合金層を形成
し、次いで雰囲気ガス中からこの合金層を介してシリコ
ンがとりこまれ徐々に棒状単結晶体を成長させてゆく。
このようにして得られた棒状単結晶体は直径が10〜1
6μmとばらついており、長さほぼ2mmであった。そ
の基部を走査型電子顕微鏡で500倍に拡大して観察し
た結果のモデル図を図10に示した。また、雰囲気ガス
中の原料ガス、すなわち単結晶の元素を含むガスの濃度
を濃くし、高い成長温度で成長させた場合のモデル図を
図11に示した。(a)は斜め上方より観察したもので
あり、(b)は横方向から観察した図である。図10で
は棒状単結晶体の基部の周囲に深さ約3μmの凹部がみ
られ、さらにその表面に微細な凹凸が観察された。図1
1では、逆に棒状単結晶体の基部の周囲に凸部がみら
れ、さらにその表面に微細な凹凸が観察された。図11
の場合のように、原料ガスの濃度が高く、高い温度で成
長させると、棒状単結晶基部の周囲の凹部に気相から直
接析出し堆積するシリコンの量が増加し、結果的に凸状
部を形成する。いずれの場合についても、基部の周囲を
通過する直線19に沿って、Sloan 社製 DEKTAK 3030を
用いて表面粗さを測定した結果、図10(c)、図11
(c)に示す測定結果が得られた。これによると、図1
0(c)の場合は、約3μmの凹部が観察され、図11
(c)の場合は、約2μmの凸部と約1μmの凹部が観
察された。これらの棒状単結晶体と引出し配線部に選択
的に導電性金属をメッキしたが、棒状単結晶体基部の周
囲のメッキに多数の不良部が発生した。また、初めに形
成した各々のAuバンプの位置に対し、得られた棒状単
結晶体の位置はそれぞれランダムに位置ずれを起こし、
最大20μmずれており、位置精度が悪かった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればV
LS法により回路の所望の位置に位置ずれ、キンク及び
ブランチの発生無く棒状単結晶体を形成することができ
る。また、棒状単結晶体の周辺に1μmより大きい凹凸
がなく平滑で平坦性に優れているため、メッキ処理が容
易にでき良質の導電性膜の形成が可能となる。その結
果、棒状単結晶体の表面とともに回路を構成する単結晶
膜の表面に良好な導電性膜を形成することができ、位置
精度のよい棒状単結晶体を有する回路基板を得ることが
できる。尚、本発明により得られた回路基板は、LCD
ドライバー用ICやASICなどの超多ピンデバイス、
その他の半導体デバイスなどにおいて、半導体ウェハ、
チップ、パッケージ段階での常温及びバーンイン試験等
に使用できるプローブカード用回路基板、或いは走査型
トンネル顕微鏡や電子間力顕微鏡をはじめとする走査プ
ローブ顕微鏡のプローブ及びその他電子デバイスに使用
できる端子を有する回路基板として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】、
【図2】、
【図3】本発明の実施例1の回路基板の製造工程を示す
概略図である。
【図4】、
【図5】、
【図6】本発明の実施例2の回路基板の製造工程を示す
概略図である。
【図7】凸状部の加工工程におけるエッチングの進行と
アンダーカットを説明するための図である。
【図8】本発明でいう金属層Auとその金属層の下部に
形成されるSi単結晶凸状部の割合を説明するための図
である。
【図9】本発明の実施例1で得られた回路基板の棒状単
結晶基部の周囲の状態を示す。 (a)走査型顕微鏡で500倍で観察したときの斜め上
方から観察したモデル図である。(b)同、横方向から
観察したモデル図である。(c)棒状単結晶基部の周囲
の表面粗さの測定図である。
【図10】本発明の比較例1で得られた回路基板の棒状
単結晶基部の周囲の状態を示す。(a)、(b)、
(c)は図10と同じ。
【図11】本発明の比較例1で得られた回路基板の棒状
単結晶基部の周囲の状態を示す。(a)、(b)、
(c)は図11と同じ。
【符号の説明】
1 支持基板 2 絶縁層 3 単結晶膜 4 金属層又はエッチングマスク 5 Auバンプ 6 引き出し配線部 7 引き出し配線部 8 棒状単結晶体 9 Au−Si合金 10 Ni−P膜 11 Au膜 12 Rh膜 13 引き出し配線部 14 Ni−P膜 15 Au膜 16 Rh膜 17 単結晶膜 18 金属層の下部の凸状部 19 表面粗さ測定位置 20 棒状単結晶基部の周囲の凹凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層上に形成された回路の所望の位置
    に棒状単結晶体が形成された基板であって、該回路は単
    結晶膜または単結晶膜上に形成された導電性膜からな
    り、該棒状単結晶体が前記回路を構成する単結晶膜と同
    じ元素からなり、その基部の周囲に1μmより大きい凹
    凸がないことを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】 (1)絶縁層を介して基板表面に形成さ
    れた単結晶膜上にエッチングマスクを形成した後、該エ
    ッチングマスク上の所望の位置に前記単結晶膜と合金を
    形成する金属層または前記単結晶膜よりも融点の低い金
    属層を形成する工程、(2)前記エッチングマスクが形
    成された部分以外の前記単結晶膜を絶縁層面までエッチ
    ングして周囲より凸状に回路を形成する工程、(3)前
    記金属層の下部以外のエッチングマスクを除去し前記金
    属層を有する回路を形成する工程、(4)エッチングに
    より、前記金属層の下部を凸状部に加工する工程、
    (5)前記単結晶膜を構成する元素を含む原料ガス雰囲
    気内で棒状単結晶体を成長させる工程、(6)該棒状単
    結晶体と(3)により形成された回路の表面を導電性金
    属で被覆させる工程からなることを特徴とする回路基板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の(2)〜(4)に記載の工程
    が、(2)前記エッチングマスクが形成された部分以外
    の前記単結晶膜をその厚さの1/3以上、1未満をエッ
    チングし周囲より凸状の回路の一部を形成する工程、
    (3)前記金属層の下部以外のエッチングマスクを除去
    し前記金属層を有する回路を形成する工程、(4)エッ
    チングにより、前記金属層の下部を凸状部に加工する工
    程、であって、(3)及び(4)の工程をへて、残存す
    る単結晶膜をエッチングにより除去し凸状の回路を形成
    する工程であることを特徴とする回路基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3において、金属層
    がAuであり、(4)に記載の工程において、該金属層
    の下部に加工される凸状部がSi単結晶であって、該金
    属層のAuと該凸状部のSi単結晶の割合(Au/S
    i)が原子比で(15/85 )〜(55/45)である
    ことを特徴とする回路基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102866266A (zh) * 2012-09-07 2013-01-09 上海交通大学 三维微驱四电极可置换探头
CN102866266B (zh) * 2012-09-07 2014-08-06 上海交通大学 三维微驱四电极可置换探头

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