JPH09615A - 消臭剤および抗酸化剤 - Google Patents

消臭剤および抗酸化剤

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JPH09615A
JPH09615A JP7179375A JP17937595A JPH09615A JP H09615 A JPH09615 A JP H09615A JP 7179375 A JP7179375 A JP 7179375A JP 17937595 A JP17937595 A JP 17937595A JP H09615 A JPH09615 A JP H09615A
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ゲットウ類植物を主原料とする消臭剤および抗
酸化剤に関し、食品の悪臭や変質防止等に有効で、かつ
人体や自然環境等に悪影響を及ぼすことのない消臭剤及
び抗酸化剤を実現することを目的とする。 【構成】少なくとも、ゲットウ類植物の乾燥した粉末、
ゲットウ類植物を圧搾した搾汁液あるいはゲットウ類植
物を溶媒で抽出した抽出液を含む消臭剤である。あるい
は、少なくとも、ゲットウ類植物の乾燥した粉末、ゲッ
トウ類植物を圧搾した搾汁液あるいはゲットウ類植物を
溶媒で抽出した抽出液を含む抗酸化剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物を主原料とする消
臭剤および抗酸化剤に関し、特に、食品の悪臭や変質防
止等に有効で、且つ人体や自然環境等に悪影響を及ぼす
ことのない消臭剤及び抗酸化剤に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今は、人々の生活が向上するに伴い、
これまで気にならなかった食品中の異臭、体臭、口臭及
び生活環境等の生活臭に敏感になってきている。係る状
況において、消臭剤や抗酸化剤を使用する機会も多くな
りつつあり、これに応えるべく従来から種々の消臭剤や
抗酸化剤が開発されている。
【0003】そして、この消臭剤や抗酸化剤の開発傾向
として、人体や環境に配慮した安全性の高い製品を開発
する傾向にあり、例えば、緑茶、ハーブ類、生薬類等か
ら得られた消臭剤が存する。また抗酸化剤についても、
やはり人体や環境に配慮した安全性の高い製品が求めら
れ、その代表的なものとして天然系のビタミンEやビタ
ミンC等が抗酸化剤として利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記に
挙げた従来の緑茶等を主成分とする消臭剤は、原料自体
が高価で値段的に高いことから普及しておらず、実質的
には合成化学成分を主成分とする消臭剤が手軽に利用さ
れているのが現状である。
【0005】また、天然系のビタミン類を利用した抗酸
化剤においては、抗酸化力の点では優れているが、これ
の抽出等には技術的な知識や面倒な抽出工程を経なけれ
ばならず、簡単に且つ手軽に抗酸化剤として利用される
天然系ビタミン類を得ることができなかった。
【0006】ところで、ゲットウ類植物は、インドが主
な原産地で、東アジアを中心に生育する熱帯や亜熱帯性
のショウガ科の植物である。日本では南西諸島に多く見
られ、沖縄県では、これの葉で餅を包んだり、食品など
に香りを付けたりして用いられている。
【0007】このゲットウ類植物には、ゲットウ、タイ
リンゲットウ、フイリゲットウ、セイタカフイリゲット
ウ、ハナショウガ、クマタケラン、チクリンカ等10数
種類もあり、一部は栽培されているものもあるが、一般
的に原野に自生している。
【0008】このゲットウ類植物は、沖縄県では古くか
ら上記のように食品を包んだり、香り付けをしたりして
親しまれている植物である。ところが、このゲットウ類
植物の効能は、最近まで学問的に解明されていなかった
が、最近の研究例で、その香り成分に優れた抗菌力のあ
ることが解明され、この抗菌力に着目して防黴、防虫性
に優れた紙製品等の開発も行われている。
【0009】ところで、本発明者は、このゲットウ類植
物について、鋭意研究していたところ、このゲットウ類
植物に上記の抗菌作用のほかに優れた消臭効果や抗酸化
力があることを知見したものである。
【0010】
【発明が解決するための手段】本発明者は、上記のとお
り、ゲットウ類植物に優れた消臭効果や抗酸化力のある
ことを知見したので、これで上記の問題点が一挙に解決
されるものであると確信し、これを実現すべく以下のと
おりの解決手段を講じたものである。
【0011】請求項1は、少なくとも、ゲットウ類植物
1の乾燥した粉末を含む粉末状消臭剤Aであって、ゲッ
トウ類植物1を乾燥する手段は、炭化しないように乾燥
すればいずれの方法でも良い。例えば天日乾燥後、凍結
乾燥させても良い。また、粉末化手段も通常利用されて
いる粉砕機等で良い。
【0012】上記で用いるシッウガ科に属するゲットウ
類植物1の種類は、10数種類もあるが、ここで言うゲ
ットウ類植物1とは、これらの種類を全部を含み、これ
らを単独で利用しても良く、また混合して利用しても良
い。特に、タイリンゲットウとゲットウが好ましい。
【0013】請求項2は、少なくとも、ゲットウ類植物
10を圧搾した搾汁液12を含む液状消臭剤Bであっ
て、搾汁液12を得る手段は、通常利用されている圧搾
機等でも良く、或いはミキサーにかけてこれから絞り汁
を得るようにしても良い。また、搾汁液12を使用目的
に応じて乾燥粉末化して利用するようにしても良い。
【0014】請求項3は、少なくとも、ゲットウ類植物
20を溶媒24で抽出した抽出液を含む消臭剤Cであっ
て、これを利用する場合は、使用目的に応じて粉末化し
ても良く、液体状にしても良い。また、溶媒20として
は、水、メタノール、エタノール及びアセトン等が利用
される。
【0015】請求項4は、少なくとも、ゲットウ類植物
30の乾燥した粉末を含む粉末状抗酸化剤Dであって、
乾燥及び粉末化手段は通常利用されている手段で良い。
【0016】請求項5は、少なくとも、ゲットウ類植物
40を圧搾した搾汁液42を含む液状抗酸化剤Eであっ
て、圧搾手段は上記と同様な圧搾機やミキサー等で良
い。また、搾汁液42を使用目的に応じて使用し易いよ
うに乾燥粉末化して利用しても良い。
【0017】請求項6は、少なくとも、ゲットウ類植物
50を溶媒54で抽出した抽出液56を含む抗酸化剤F
であって、溶媒54としては請求項3に記載の溶媒が利
用される。
【0018】
【作用】
【0019】請求項1のように、ゲットウ類植物1を乾
燥手段2で乾燥し、この乾燥したゲットウ類植物を粉砕
手段3で粉末化し、これにより粉末状消臭剤Aを得る。
ゲットウ類植物全体を水等で洗浄し、この根茎部、茎部
及び葉部からなるゲットウ類植物を適宜長さに切断し、
これを乾燥手段2で乾燥し、その後粉砕手段3にかけて
粉末化して粉末状消臭剤Aは得られる。この粉末の粒度
は、使用目的に応じて適宜の大きさに設定すれば良い。
【0020】請求項2のように、ゲットウ類植物10を
圧搾手段で圧搾して、搾汁液12を得、これを濾過機1
3等で濾過して絞り粕等を除去して液状消臭剤Bを得
る。
【0021】請求項3のように、ゲットウ類植物の乾燥
粉末物23を溶媒24で抽出することにより消臭剤Cは
得られ、これを用途に応じて粉末化したり液状化したり
して利用する。上記の溶媒24としては、水、メタノー
ル、エタノール及びアセトン等が利用される。
【0022】請求項4のように、ゲットウ類植物30を
乾燥手段31で乾燥し、これを粉砕手段32で粉末化す
ることにより、粉末状抗酸化剤Dは得られる。乾燥及び
粉末化手段に通常利用されている手段で良い。
【0023】請求項5のように、ゲットウ類植物40を
圧搾手段41で圧搾し、これの搾汁液42を濾過手段4
3等で濾過することにより、液状抗酸化剤Eは得られ
る。圧搾手段42は上記と同様な圧搾機やミキサー等で
良い。また、この搾汁液42を乾燥して粉末化して利用
しても良い。
【0024】請求項6のように、ゲットウ類植物50の
乾燥粉末物53を、溶媒54で抽出することにより、抗
酸化剤Fは得られる。この溶媒54としては請求項3と
同様な水、メタノール、エタノール及びアセトン等が用
いられる。
【0025】以上で述べた消臭剤は、冷蔵庫、トイレ、
下水処理場、塵埃処理場、家畜舎、水道水の脱臭、その
他の悪臭発生源に用いることができる。また、抗酸化剤
は、食品や食品添加物として利用することにより、抗酸
化作用による食品の日持ち向上が図られ、同時に食品中
の悪臭等の異臭成分を消臭することができるものであ
る。
【0026】
【実施例】次に本発明に係る消臭材及び抗酸化剤の製造
過程及び試験結果を説明しつつ、本発明を更に詳述す
る。
【0027】ショウガ科に属するゲットウ類植物は、既
述のように10数種類もあり、本発明に利用するゲット
ウ類植物は、これらの植物であれば良い。例えば沖縄県
南大東島や北大東島に自生或いは栽培されているタイリ
ンゲットウ、または沖縄県本島や鹿児島県等に自生或い
は栽培されているゲットウが代表的なもので、この二種
類のゲットウ類植物は手軽に手に入れることができるの
で、以下にこれらの植物を利用して本発明に係る消臭剤
及び抗酸化剤の製造過程を説明する。
【0028】タイリンゲットウを茎部を物理的に圧搾し
て搾汁液を得ると、この搾汁液は茎部重量の約60%に
も達し、これを乾燥すると約1%の固形分が得られる。
また、ゲットウからは茎部重量の約30%の搾汁液が得
られ、これを乾燥すると約0・5%の固形分が得られ
る。
【0029】本発明は、このようなゲットウ類植物を乾
燥して粉末化したり、或いは上記のような搾汁液、固形
分等の形態にすることにより、使用目的等に応じて使用
し易いような形態とすることができる。以下に本発明の
基本的な製造過程を図面に従って詳述する。
【0030】図1は本発明の第一発明の製造過程を説明
するフローチャートを示し、1は原料であるゲットウ類
植物である。
【0031】採取したゲットウ類植物1全体を水洗等し
た後、このゲットウ類植物1を、葉部、茎部及び根茎部
ごと適宜大きさ或いは適宜長さに切断し、これを乾燥手
段2で乾燥する。乾燥手段2とては、熱風乾燥でも真空
凍結乾燥でも良い。切断状態で乾燥されたゲットウ類植
物1を粉砕手段3に投入し、これでゲットウ類植物1を
粉末化し、粉末状消臭剤Aを得る。
【0032】図2は、第二発明の製造過程を説明するフ
ローチャートを示し、10は原料であるゲットウ類植物
である。このゲットウ類植物10を上記のように水洗等
した後、圧搾手段11で圧搾し、圧搾汁即ち搾汁液12
を得る。この搾汁液12を濾過手段13を利用して絞り
粕等の不純物を除去し、これにより液状消臭剤Bは得ら
れる。
【0033】図3は、第三発明の製造過程を説明するフ
ローチャートを示し、20は原料であるゲットウ類植物
である。このゲットウ類植物20を上記のように水洗等
した後、乾燥手段21で乾燥し、ついで粉砕手段22で
粉末化して乾燥粉末物23を得る。この乾燥粉末物23
に溶媒24を混合し、これを抽出手段25を利用して抽
出し、次いで濾過手段26で濾過して抽出液27を得、
これを消臭剤Cとして利用する。
【0034】上記で利用する溶媒24の具体的な物質と
して、水、メタノール、エタノール、アセトン等の通常
利用している溶媒で良い。例えば水を溶媒として利用す
る場合は、乾燥粉末物23を80℃の水で3時間加熱し
て抽出液27を得るようにしても良い。
【0035】水を溶媒とする抽出液23の抽出条件は、
上記に限定されるものではなく、温度を10℃乃至10
0℃の範囲とし、これに応じて加熱時間を調整すること
勿論であり、また水以外の他の溶媒を利用する場合もそ
の温度や時間を適宜設定して抽出すれば良い。
【0036】図4は、第四発明の製造過程を説明するフ
ローチャートを示し、30は原料であるゲットウ類植物
である。採取したゲットウ類植物30の根茎を水洗等し
た後、このゲットウ類植物30を適宜大きさ或いは適宜
長さに切断して乾燥手段31で乾燥する。乾燥手段31
としては、熱風乾燥でも冷凍乾燥でも良い。切断状態で
乾燥されたゲットウ類植物30を粉砕手段32に投入
し、これでゲットウ類植物30粉末化し、粉末状抗酸化
剤Dを得る。
【0037】図5は、第五発明の製造過程を説明するフ
ローチャートを示し、40は原料であるゲットウ類植物
である。このゲットウ類植物40を上記のように水洗等
した後、圧搾手段41で圧搾し、圧搾汁即ち搾汁液42
を得る。この搾汁液42を濾過手段43を利用して絞り
粕等の不純物を除去し、これにより液状消臭剤Eが得ら
れる。
【0038】図6は、第六発明の製造過程を説明するフ
ローチヤートを示し、50は原料であるゲットウ類植物
である。このゲットウ類植物50を上記のように水洗等
した後、乾燥手段51で乾燥し、ついで粉砕手段52で
粉末化して乾燥粉末物53を得る。この乾燥粉末物53
に溶媒54を混合し、これを抽出手段55を利用して抽
出し、次いで濾過手段56で濾過して抽出液57を得、
これを抗酸化剤Fとして利用する。
【0039】ところで、以上の実施例では、消臭剤およ
び抗酸化剤を粉末化或いは液状化して得るようにし、粉
末の粒度や液体の粘性について触れなかったが、これは
使用目的等に応じて適宜変更すれば良い。また、上記の
消臭剤や抗酸化剤を種々の形態、例えば賦形剤や担体等
と組み合わせて粉末、顆粒錠剤、カプセル剤、ペースト
溶剤等の形態で利用するようにしても良い。
【0040】次に、上記の製造過程で得られた消臭剤や
抗酸化剤の試験結果について詳述する。尚、以下の説明
では、上記の消臭剤や抗酸化剤を、試料として利用し易
いように粉末又は液状化等したものを用いて説明する。
また、原料であるゲットウ類植物としてタイリンゲット
ウとゲットウを利用し、これらを根茎部、茎部、葉部か
らそれぞれ生成した消臭剤及び抗酸化剤を利用した。
【0041】実施例1 (試験方法)本発明に係る消臭剤の評価を、腐敗肉臭、
口臭の主成分、キャベツの腐敗臭等として知られている
メチルメルカプタンの除去率で示した。
【0042】試薬としては、悪臭分析用標準試薬である
メチルメルカプタン/ベンゼン溶液(1μg/μl)を
エタノール10μg/mlで希釈した後、測定直後に水
で2μg/mlになるようにした溶液を使用した。
【0043】試料としては、タイリンゲットウ及びゲッ
トウを採取し、茎部を圧搾して搾汁液を得、これを真空
凍結乾燥したものを用い、これを30mg、10mg、
5mgの3段階についてメチルメルカプタンの除去率を
測定した。
【0044】(測定方法)消臭力の測定は、試薬1ml
を内容量30mlのガラス製密閉容器に取り、燐酸緩衝
液(pH7.5)1mlに本発明に係る上記試料(30
mg、10mg、5mg)をそれぞれ加え、直ちに37
℃に保温した。5分後、シリンジでヘッドスペースガス
300μlを取り、これに含まれるメチルメルカプタン
量をガスクロマトグラフイーで測定し、この測定結果を
表1に示した。
【0045】対照は試料を加えずに同条件で測定した値
を用いた。対照の測定値から各試料の測定値をそれぞれ
差し引き、減量分を消臭率即ち悪臭除去率として、百分
率で表示した。尚、比較検討するため、現在、口腔用消
臭剤として利用されている試薬銅クロロフイリン酸ナト
リウム(以下SCCと言う。)の除去率も測定した。
【0046】(試験結果)表1に示すように、各ゲット
ウ搾汁液の乾燥物からなる消臭剤には、いずれも消臭効
果が顕著に認められ、特にタイリンゲットウから得られ
た消臭剤においては、1mlの試薬に対し、5mgの試
料でも消臭力を有し、試料の量を増加するに従って除去
率も向上し、30mgの試料で52%の除去率を示し
た。SCCと比較しても、タイリンゲットウの除去率
は、30mgでSCCの約64%の消臭力を保持してい
ることが判明した。また、官能試験においても、各ゲッ
トウ搾汁液の固形物を加えると、悪臭が弱くなることが
確認された。
【0047】
【表1】
【0048】実施例2 (試験方法)試料として0.5mlのタイリンゲットウ
及びゲットウの各搾汁液を使用し、その他の試験方法及
び除去率の測定は上記の実施例1に準じた。試験結果を
表2で示した。
【0049】(試験結果)表2に示すように、各試料に
は消臭力があることが判明した。ゲットウは39%を示
したが、タイリンゲットウは55%ものかなり高い除去
率を示した。
【0050】
【表2】
【0051】実施例3 (試験方法)試料として、タイリンゲットウの葉部、茎
部、根茎部をそれぞれ乾燥した後、これらを80度の水
で3時間加熱して得た抽出液を、各真空凍結乾燥し、こ
れらから40mg、10mg、4mgづつ取って試料と
し、この各試料について実施例1の試薬を利用して除去
率を測定した。測定方法は上記実施例1に準じ、測定結
果を表3に示した。
【0052】(試験結果)表3に示すように、抽出液乾
燥物の各部位には消臭力があることが確認された。4m
gでも各部位(葉部、茎部、根茎部)には25%以上の
悪臭除去率を示し、40mgの茎部においては、65%
もの高い除去率を示した。因みにSCCと比較しても遜
色のない除去率があることが確認された。
【0053】
【表3】
【0054】実施例4 (試験方法)魚の腐敗臭の主成分として知られている悪
臭トリメチルアミンに対して、タンリンゲットウ及びゲ
ットウの消臭力を測定した。
【0055】試薬として、悪臭測定用標準試薬であるト
リメチルアミン溶液(1μg/μlエタノール 和光純
薬製)を用いた。
【0056】試料として、タイリンゲットウ及びゲット
ウの各搾汁液乾燥物30mg、10mgを用いた。
【0057】(測定方法)上記の各試料に、0・2ml
の試薬と燐酸緩衝液(pH7.5)1mlを加え、これ
を内容量30mlガラス製密閉容器に入れ、37℃で保
温した。5分後直ちにガス検知管でヘッドスペースガス
のトリメチルアミン量を測定した。消臭力の表示は、対
照の試薬の測定値から試料の測定値を差し引き、その減
少分を百分率で表し、これを表4で示めした。
【0058】(試験結果)表4に示すように、タイリン
ゲットウ、ゲットウのいずれにも高い消臭力があること
が確認された。30mgの各試料では80%の除去率を
示し、10mgでも各試料は50%以上の除去率を示し
た。
【0059】
【表4】
【0060】実施例5 (試験方法)タイリンゲットウの葉部、茎部、根茎部を
乾燥し、80℃の水で抽出した抽出液を乾燥した乾燥物
30mg、10mgを取ってこれを試料とし、実施例4
のトリメチルアミン試薬に対する除去率を、実施例4の
測定方法に準じて測定し、その測定結果を表5に示し
た。
【0061】(試験結果)表5に示すように、タイリン
ゲットウの葉部、茎部及び根茎部の各部位ともかなり高
い数値の除去率を示し、いずれの部位も10mgの少な
い試料を使用しても50%以上の除去率を示した。30
mgでは各部位とも70%前後の高い除去率があること
を確認した。
【0062】
【表5】
【0063】実施例6 (試験方法)タイリンゲットウ茎部、ゲットウ茎部の搾
汁液乾燥物の抗酸化力について測定した。
【0064】試薬として、1.1ーdephenylー
2ーpicrylhydrazyl(DPPH)の反応
試薬を使用した。このDPPH反応試薬は、抗酸化性を
有する成分が存すると、その抗酸化力に応じて吸光度の
値が低下する。この反応試薬の組成については表6で示
した。
【0065】
【表6】
【0066】試料としては、タイリンゲットウ及びゲッ
トウの各茎部の搾汁液の乾燥物を利用し、これを1%に
なるように水で希釈した希釈溶液を用いた。
【0067】(測定方法)試料0.05mlに試薬を正
確に30秒間反応させた後、波長517nmの吸光度を
測定する方法で行った。尚、対照は試料の代わりに0.
05モルTrisーHCL緩衝液を使用した。抗酸化力
は、対照の吸光度に対する試料の吸光度の割合をDPP
H残存率として表示し、測定結果を表7に示した。
【0068】(試験結果)表7に示すように、いずれの
試料もDPPHの残存率は急激に減少しており、残存率
から換算してタイリンゲットウは83.2%を、またゲ
ットウは84.5%ものかなり高い減少量が認められ、
本発明に係る搾汁液乾燥物に強力な抗酸化力が認められ
た。
【0069】
【表7】
【0070】実施例7 (試料および試験方法)試料はタイリンゲットウ、ゲッ
トウの茎部搾汁液の乾燥物を使用した。比較のために現
在食品等に使用されている合成の酸化防止剤3-t-Buty1-
4-hydroxyanisole(BHA)の抗酸化性を測定した。
【0071】抗酸化性の測定は、リノール酸の酸化物が
あるとβ−カロチンが退色する性質を利用した方法で行
った。すなわち200mlの三角フラスコに0.1 %β−カロ
チンのクロロホルム溶液0.5mlと10%リノール酸クロ
ロホルム溶液0.5mlを加え、20%ツイーン40溶液を加
え、充分混合した後、窒素ガスを吹き付けてクロロホル
ムを揮散させ、100mlの蒸留水を加えてリノール酸−β
−カロチン溶液を調整した。
【0072】この溶液45mlに4mlの0.2 モルりん酸緩衡
液( pH6.8 ) を加え、静かに拡はんして試験管に4.9ml
ずつ分注し、100 μlの被検液を添加し、ただちに50℃
の恒温槽に移し、0 〜60分間のOD470 の吸光度の変化
を測定して抗酸化性を表示した。
【0073】(試料および試験方法)図7の結果から分
かるように、対照のリノール酸(−△−)は、時間の経
過にしたがって酸化物が増えβ−カロチンが退色し、吸
光度の値が急激に低下するが、ゲットウ、タイリンゲッ
トウ茎の乾燥物を添加した場合は抗酸化性を有するた
め、その吸光度はほとんど変化しないか、または緩やか
な低下を示した。
【0074】ゲットウ(−●−)とタイリンゲットウ
(−■−)の茎汁乾燥物を比較すると、1%濃度では加
熱開始時の初期吸光度と比較してほとんど変化せず、両
ゲットウのいづれもリノール酸の酸化を100 %抑制し
た。低濃度の0.2 %では、同じ濃度でもタイリンゲット
ウ(−○−)の低下速度が遅いことから、ゲットウ(−
□−)よりタイリンゲットウが強い抗酸化力を示すこと
が分かる。
【0075】また、酸化防止剤BHA(−◇−)と比較
すると濃度1mg/100mlのBHAは、0.2 %ゲットウ
とほぼ同じような低下傾向を示すことから、0.2%ゲッ
トウ茎汁乾燥物は1mg/100mlのBHAと同等の抗酸
化力を有しており、また0.2 %タイリンゲットウ茎汁乾
燥物はBHAよりも低下率が低いことからBHAよりも
抗酸化力が強いことが分かる。
【0076】
【発明の効果】
【0077】以上の試験結果等でも明らかのように、本
発明によれば、ゲットウ類植物を粉末化或いは液状化し
て消臭剤及び抗酸化剤を得るようにしたため、ゲットウ
類植物の有効成分を利用して消臭力及び抗酸化力に優れ
た消臭剤及び抗酸化剤を得ることができる。
【0078】しかも、ゲットウ類植物を原料として利用
して消臭剤及び抗酸化剤を得るようにしたため、従来の
ような高価なお茶を利用することなく、コスト的にも安
価な消臭剤や抗酸化剤を得ることができる等価格的にも
有利である。
【0079】特に、本発明に係る消臭剤及び抗酸化剤
を、既述のように昔から食べ物の包装に利用されていた
ゲットウ類植物で得ているため、合成化学成分を一切使
用しない消臭剤や抗酸化剤の提供を可能とし、人体や自
然環境に悪影響を及ぼすことのない消臭剤及び抗酸化剤
を提供することができ、真に有用である。
【0080】また、本発明によれば、合成化学成分を主
成分とする消臭剤等と違い、その使用量に気を使う必要
がないため、手軽に使用することができる等その効果は
顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一発明の製造過程を説明するフロー
チャートである。
【図2】本発明の第二発明の製造過程を説明するフロー
チャートである。
【図3】本発明の第三発明の製造過程を説明するフロー
チャートである。
【図4】本発明の第四発明の製造過程を説明するフロー
チャートである。
【図5】本発明の第五発明の製造過程を説明するフロー
チャートである。
【図6】本発明の第六発明の製造過程を説明するフロー
チャートである。
【図7】ゲットウ茎汁乾物の抗酸化性の測定結果を例示
する図である。
【符号の説明】
1 原料であるゲットウ類植物 2 乾燥手段 3 粉砕手段 10 原料であるゲットウ類植物 11 圧搾手段 12 搾汁液 20 原料であるゲットウ類植物 21 乾燥手段 22 粉砕手段 23 乾燥粉末物 24 溶媒 25 抽出手段 26 抽出液 30 原料であるゲットウ類植物 31 乾燥手段 32 粉砕手段 40 原料であるゲットウ類植物 41 圧搾手段 42 搾汁液 50 原料であるゲットウ類植物 51 乾燥手段 52 粉砕手段 54 溶媒 55 抽出手段 56 抽出液 A 粉末状消臭剤 B 液状消臭剤 C 消臭剤 D 粉末状抗酸化剤 E 液状抗酸化剤 F 抗酸化剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、ゲットウ類植物の乾燥した
    粉末を含むことを特徴とする粉末状消臭剤。
  2. 【請求項2】 少なくとも、ゲットウ類植物を圧搾した
    搾汁液を含むことを特徴とする液状消臭剤。
  3. 【請求項3】 少なくとも、ゲットウ類植物を溶媒で抽
    出した抽出液を含むことを特徴とする消臭剤。
  4. 【請求項4】 少なくとも、ゲットウ類植物の乾燥した
    粉末を含むことを特徴とする粉末状抗酸化剤。
  5. 【請求項5】 少なくとも、ゲットウ類植物を圧搾した
    搾汁液を含むことを特徴とする液状抗酸化剤。
  6. 【請求項6】 少なくとも、ゲットウ類植物を溶媒で抽
    出した抽出液を含むことを特徴とする抗酸化剤。
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CN103079647A (zh) * 2010-08-26 2013-05-01 株式会社重松制作所 化学防护服
JP2016023174A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 白井松新薬株式会社 メイラード反応抑制機能または抗酸化機能を有する機能剤

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