JPH096160A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH096160A
JPH096160A JP17551195A JP17551195A JPH096160A JP H096160 A JPH096160 A JP H096160A JP 17551195 A JP17551195 A JP 17551195A JP 17551195 A JP17551195 A JP 17551195A JP H096160 A JPH096160 A JP H096160A
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heating
heater
temperature
heaters
image
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JP17551195A
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Tetsuo Saito
徹雄 斉藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱体により被加熱材を加熱する加熱装置に
ついて、加熱体の温度制御シーケンスの煩雑さを削減す
る、伝導ノイズを削減する、高速性の要求に対応できる
ようにする。 【構成】 加熱体はそれぞれ電力供給を受けて個々に発
熱する複数のヒータ3・4を有し、それらヒータへの電
力供給を選択的に制御して加熱体の温度立ち上げ制御と
定温度制御を行う手段5・7・8、11〜13を有する
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱体により被加熱材
を加熱処理する加熱装置、該加熱装置を像定着手段とし
て具備する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、フィルム加熱方式の加熱装置を
例にして説明する。
【0003】フィルム加熱方式の加熱装置は、特開昭6
3−313182号公報、特開平1−263679号公
報、特開平2−157878号公報、特開平4−440
75〜44083号公報等で公知であり、電力供給を受
けて発熱するヒータ(発熱源)を有する加熱体に被加熱
材を耐熱性フィルム材を介して圧接させ加熱体と耐熱性
フィルムとを相対移動させて加熱体の熱を耐熱性フィル
ムを介して被加熱材に与える方式・構成の装置である。
【0004】例えば、レーザビームプリンタ等のページ
プリンタ、複写機やファクシミリなどの画像形成装置に
具備させる熱定着装置、即ち、電子写真・静電記録・磁
気記録等の適宜の画像形成プロセス手段により熱定着性
顕画剤(トナー)を用いて被記録材(転写材・印字用紙
・印刷用紙・エレクトロファックスシート・静電記録シ
ートなど)の面に転写方式(間接方式)もしくは直接方
式で形成担持させた目的の画像情報に対応した未定着画
像を永久固着画像として被記録材面に熱定着させる装置
として活用できる。
【0005】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、昇温の速い低熱容量の加熱体や、ポリイミド等の薄
膜の耐熱性フィルム材を用いることができて、省電力
化、ウエイトタイムの短縮化(クイックスタート性)等
が可能となる、画像形成装置等の本機の機内昇温を低め
ることができる等の利点を有する。
【0006】加熱体のヒータとしては、耐熱性・絶縁性
のセラミック基板と、該基板面に印刷・焼成して形成し
た抵抗体パターンを基本構成体とし該抵抗体パターンに
電力を供給して発熱させる所謂セラミックヒータが一般
に用いられている。
【0007】加熱体は、加熱体温度を検知するサーミス
タ等の検温素子、CPU(中央演算装置)、供給電力レ
ギュレータ等からなる温調制御回路系によりヒータに対
する供給電力の制御がなされて温度制御される。例え
ば、加熱体は、装置のスタンバイ時には保温もしくは予
熱のための温度制御がなされ、被加熱材の加熱処理時に
は所定の定着温度等の所要に設定した目標温度が維持さ
れるように温度制御がなされる。あるいは装置のスタン
バイ時には保温あるいは予熱のための温度制御はなされ
ず、被加熱材の加熱開始直前時に温度の急速立ち上げが
なされて被加熱材の先端が加熱位置に到達するときまで
には所定の定着温度等の所要に設定した目標温度に達す
るように温度立ち上げがなされ、被加熱材の加熱位置通
過中はその目標温度が維持されるように温度制御され
る。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】 .しかしながら、上記従来例装置においては、加熱体
の温度を一定に制御するために、CPUは、検温素子で
検知される加熱体温度を常時監視し、その検知加熱体温
度の変化に応じてヒータに対する供給電力を頻繁に制御
せねばならず、温度制御シーケンスが煩雑化してソフト
ウエア上大きな負担となっていた。
【0009】.また、ヒータに対する電力制御手段が
ヒータに入力されるAC電力のON時間(通電時間)制
御方式である場合には、そのON時間のAC電力周波数
を大きくした場合、ACラインの伝導ノイズが大きくな
り、その対策のための手段が必要となり製品のコストを
押し上げていた。
【0010】.やのような問題のない加熱体ある
いは加熱装置構成として、ヒータとしてPTC(Positi
ve Temperature Coefficient)ヒータを用いたものがあ
る。PTCヒータは、温度に対してヒータの抵抗値が比
例して変化するもので、例えば、温度が上昇すれば抵抗
値が大きくなって電流が減少し温度が下降するように働
くものであり、目標温度付近で自動的に変化する、ヒー
タ自体に自己温調性を有するもので、したがって温度制
御系が必要なくなるものである。
【0011】しかし、入力電力が制限され、目標温度に
達するまでの時間が大きく、例えば、高速性の要求され
るレーザビームプリンタの熱定着装置としては難点があ
る。
【0012】そこで本発明は上記〜のような問題の
ない、即ち、温度制御シーケンスの煩雑さを削減でき
る、伝導ノイズを削減できる、高速性の要求に対応でき
るようにした加熱装置、該加熱装置を像定着手段として
具備する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置及び画像形成装置である。
【0014】(1)加熱体により被加熱材を加熱する加
熱装置であり、加熱体はそれぞれ電力供給を受けて個々
に発熱する複数のヒータを有し、それらヒータへの電力
供給を選択的に制御して加熱体の温度立ち上げ制御と定
温度制御を行う手段を有することを特徴とする加熱装
置。
【0015】(2)複数のヒータのうち、1つのみを駆
動(電力供給)するように切り換える切り換え手段を有
したことを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0016】(3)複数のヒータのうち少なくとも1つ
は、温度と内蔵抵抗の関係が比例関係であり、設定温度
に対して自動的に調節を行う自己温調性を有するPTC
ヒータであることを特徴とする(1)に記載の加熱装
置。
【0017】(4)被加熱材の加熱が、加熱体に被加熱
材を耐熱性フィルム材を介して圧接させ加熱体の熱を耐
熱性フィルム材を介して被加熱材に与えることでなされ
ることを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0018】(5)被加熱材が画像を担持した被記録材
であり、装置が該被記録材の画像を熱定着させるあるい
は画質を熱改質する像加熱装置であることを特徴とする
(1)に記載の加熱装置。
【0019】(6)加熱体により被加熱材を加熱する加
熱装置であり、加熱体は立ち上げ加熱用ヒータと、定温
度制御用ヒータとしての所定の設定温度付近で自己温調
性を有するPTCヒータを有し、それらヒータへの電力
供給を選択的に制御して加熱体の温度立ち上げ制御と定
温度制御を行う手段を有することを特徴とする加熱装
置。
【0020】(7)被記録材に未定着画像を形成する画
像形成手段と、被記録材に形成された未定着画像を定着
する定着手段を有する画像形成装置において、定着手段
は、加熱体により被記録材を加熱して未定着画像を熱定
着させる熱定着装置であり、加熱体はそれぞれ電力供給
を受けて個々に発熱する複数のヒータを有し、それらヒ
ータへの電力供給を選択的に制御して加熱体の温度立ち
上げ制御と定温度制御を行う手段を有することを特徴と
する画像形成装置。
【0021】(8)複数のヒータのうち、1つのみを駆
動するように切り換える切り換え手段を有したことを特
徴とする(7)に記載の画像形成装置。
【0022】(9)複数のヒータのうち少なくとも1つ
は、温度と内蔵抵抗の関係が比例関係であり、設定温度
に対して自動的に調節を行う自己温調性を有するPTC
ヒータであることを特徴とする(7)に記載の画像形成
装置。
【0023】(10)被記録材の加熱が、加熱体に被記
録材を耐熱性フィルム材を介して圧接させ加熱体の熱を
耐熱性フィルム材を介して被記録材に与えることでなさ
れることを特徴とする(7)に記載の画像形成装置。
【0024】(11)被記録材に未定着画像を形成する
画像形成手段と、被記録材に形成された未定着画像を定
着する定着手段を有する画像形成装置において、定着手
段は、加熱体により被記録材を加熱して未定着画像を熱
定着させる熱定着装置であり、加熱体は立ち上げ加熱用
ヒータと、定温度制御用ヒータとしての所定の設定温度
付近で自己温調性を有するPTCヒータを有し、それら
ヒータへの電力供給を選択的に制御して加熱体の温度立
ち上げ制御と定温度制御を行う手段を有することを特徴
とする画像形成装置。
【0025】
【作用】
(A)加熱体に複数のヒータを具備させ、それらヒータ
への電力供給を選択的に制御して加熱体の温度立ち上げ
制御と定温度制御を行う構成にすることで、即ち、立ち
上げ制御用の大電力出力型セラミックヒータと、定温度
制御用の小電力出力型セラミックヒータで構成すること
により、加熱体温度を所定の設定温度に立ち上げる加熱
体初期加熱は、立ち上げ加熱は立ち上げ加熱用のヒータ
に対する電力供給で行わせることで、加熱体温度を所定
の設定温度に迅速に立ち上げることができる。
【0026】所定の設定温度への立ち上がり後は、定温
度制御用としての小電力出力型セラミックヒータに切り
替え、制御系(CPU)により制御する。小電力出力型
なので、出力にする温度の変化が小さいため、ヒータに
対する制御を頻繁にする必要がなくなり、ソフトウェア
の煩雑さを削減できる。かつ小電力であるため伝導ノイ
ズも削減できる。
【0027】(B)加熱体に、入力電力制限のない例え
ばセラミックヒータ等の立ち上げ加熱用ヒータと、定温
度制御用ヒータとしての所定の設定温度付近で自己温調
性を有するPTCヒータを具備させ、それらヒータへの
電力供給を選択的に制御して加熱体の温度立ち上げ制御
と定温度制御を行う、即ち加熱体温度を所定の設定温度
に立ち上げる加熱体初期加熱は立ち上げ加熱用ヒータに
対する電力供給で行わせることで加熱体温度を所定の設
定温度に迅速に立ち上がらせることができる。
【0028】加熱体温度の所定の設定温度への立ち上が
り後は定温度制御用ヒータとしてのPTCヒータに電力
供給を切り換えることで、加熱体は該PTCヒータによ
り定温度加熱されて加熱体温度は立ち上げられた所定の
設定温度にPTCヒータの自己温調機能で維持され、そ
の間制御系(CPU)による加熱体の温調制御は不要と
なる。PTCヒータは加熱体温度が立ち上げ加熱用ヒー
タで既に所定の設定温度に立ち上げられた後の加熱体定
温度加熱を担うだけであるから、該PTCヒータの入力
電力制限による温度立ち上がりの鈍さは問題ではなくな
る。
【0029】制御系は加熱装置の駆動開始初期と駆動終
了後期とでヒータを切り換えるシーケンスを実行するの
みでよく、制御系中のトライアックの頻繁なスイッチン
グ動作がない。
【0030】従って、加熱体の温度制御シーケンスの煩
雑さを削減でき、トライアックのスイッチングによる伝
導ノイズを削減でき、高速性の要求に十分に対応でき
る。
【0031】
【実施例】
〈第1の実施例〉(図1〜図3) (1)画像形成装置 図1は本実施例における画像形成装置の概略構成図であ
る。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用
のレーザビームプリンタもしくは複写機である。
【0032】31は像担持体としてのドラム型電子写真
感光体であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセ
ススピード)をもって回転駆動される。
【0033】感光体31はその回転過程で帯電ローラ3
2により所定の極性・電位に均一帯電処理を受け、次い
でその帯電処理面に不図示の画像露光手段(レーザビー
ム走査露光手段、原稿画像スリット投影露光手段等)に
より目的の画像情報に対応した画像露光33を受ける。
これにより感光体31面に目的の画像情報の静電潜像が
形成される。
【0034】その静電潜像が現像器34でトナー画像と
して現像され、そのトナー画像が、感光体31と転写ロ
ーラ35の接触ニップ部である転写部Tにおいて、該転
写部Tに不図示の給紙部から所定のタイミングで給送さ
れた被記録材としての転写材36の面に対して順次に転
写される。
【0035】転写部Tを通った転写材は感光体31の面
から分離されて像定着手段としての加熱装置A(以下、
熱定着装置と記す)に導入されてトナー画像の熱定着処
理を受け、画像形成物(プリント、コピー)として出力
される。
【0036】転写材36に対するトナー画像転写後の感
光体面はクリーニング器37により転写残りトナー・紙
粉等の残留物の除去を受けて清浄面化され、繰り返して
画像形成に供される。
【0037】(2)熱定着装置A 図2は熱定着装置Aの概略構成の模型図である。本例の
熱定着装置Aは特開平4−44075〜44083号公
報、同4−204980〜204984号公報等に開示
の所謂テンションレスタイプのフィルム加熱方式の装置
である。
【0038】6は加熱体固定兼フィルム内面ガイド用の
耐熱性・断熱性・剛体ステーであり、転写材搬送路を横
断する方向(図面に垂直方向)を長手とする横長部材で
ある。
【0039】40は後述する構成及び電力供給制御され
る加熱体であり、上記ステーの下面に長手に沿って形成
した溝部に嵌入して耐熱性接着剤で固定支持させた、転
写材搬送路を横断する方向を長手とする横長部材であ
る。
【0040】1は円筒状の耐熱性フィルム材(以下、定
着フィルムと記す)であり、加熱体40を取り付けたス
テー6にルーズに外嵌させてある。例えば、厚さ40〜
100μm程度の、耐熱性・離型性・強度・耐久性等を
有するPTFE、PFA、FEPなどの円筒状単層フィ
ルム、あるいはポリイミド、ポリアミド、PEEK、P
ES、PPSなどの円筒状フィルムの外周面にPTF
E、PFA、FEPなどをコーティングした複合層フィ
ルムである。
【0041】2は加圧ローラであり、芯金2aの外周に
シリコーンゴム等の耐熱性弾性層2bをローラ状に同心
一体に設けた弾性ローラである。この加圧ローラ2と、
上記ステー6側の加熱体40とを定着フィルム1を挟ま
せて加圧ローラの弾性に抗して圧接させてある。Nはそ
の圧接により形成される定着ニップ部である。
【0042】加圧ローラ2は駆動系Mにより矢示の反時
計方向に所定の周速度で回転駆動され、この加圧ローラ
2の回転駆動による、定着ニップ部Nにおける該ローラ
2とフィルム1の外面との摩擦力でフィルム1に直接的
に回転力が作用し(転写材36が定着ニップ部Nに導入
されたときは該転写材36を介してフィルム1に回転力
が間接的に作用)、該フィルム1が加熱体40の下面に
圧接摺動しつつ矢示の時計方向aに回転駆動される。ス
テー6はフィルム内面ガイド部材としても機能してフィ
ルム1の回転を容易にする。フィルム1の内面と加熱体
40の下面との摺動抵抗を低減するために両者の間に耐
熱性グリス等の潤滑剤を少量介在させることもできる。
【0043】加圧ローラ2の回転によるフィルム1の回
転が定常化し、加熱体40の温度が所定に立ち上がった
状態において、フィルム1を挟んで加熱体40と加圧ロ
ーラ2とで形成される定着ニップ部Nのフィルム1と加
圧ローラ2との間に画像定着すべき転写材36が導入さ
れてフィルム1と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送され
ることにより加熱体40の熱がフィルム1を介して転写
材36・未定着顕画像tに付与され転写材36上の未定
着顕画像tが転写材36面に加熱定着されるものであ
る。定着ニップ部Nを通った転写材36はフィルム1の
面から分離されて搬送される。
【0044】本例のテンションレスタイプのフィルム加
熱方式の装置は、フィルム回転駆動状態時に、定着ニッ
プ部Nと、このニップ部Nよりもフィルム回転方向上流
側のステー外面部分とフィルム1の内面との接触部領域
のフィルム部分のみにテンションが作用し、残余の大部
分のフィルム部分にはテンションが作用しない。
【0045】そのため、フィルム回転駆動状態時におけ
るフィルム1のステー長手に沿う寄り移動力が小さく、
フィルム1の寄り移動規制手段ないしはフィルム寄り制
御手段を簡単化することができる。例えばフィルム1の
寄り移動規制手段としてはフィルム端部を受け止めるフ
ランジ部材のような簡単なものにすることができ、フィ
ルム寄り制御手段は省略して装置のコストダウンや小型
化を図ることができる。
【0046】(3)加熱体40及び電力供給制御 加熱体40はそれぞれ電力供給を受けて個々に発熱する
複数のヒータ3・4を有している。
【0047】本実施例の加熱体40は、転写材搬送路を
横断する方向を長手とする横長の、良熱伝導性・低熱容
量のセラミック材等のヒータホルダ41と、このホルダ
41の下面側に長手に沿って並行に配設した立ち上げ加
熱用ヒータ3と定温度制御用ヒータ4の2つのヒータ
と、ホルダ41の上面に接触させて設けた検温素子とし
てのサーミスタ5等を基本構成体としてなる。本実施例
では、立ち上げ加熱用ヒータ3はセラミックヒータと
し、定温度制御用ヒータ4は所定の定着温度付近で自己
温調性を有するPTCヒータとした。
【0048】図3は該加熱体40の上記立ち上げ加熱用
ヒータ3と定温度制御用ヒータ4の2つのヒータに対す
る電力供給制御回路である。
【0049】11はCPU、7・8は第1と第2のトラ
イアック、12はAC電源、13は抵抗である。第1の
トライアック7と立ち上げ加熱用ヒータ3とは直列接続
し、また第2のトライアック8と定温度制御用ヒータ4
とは直列接続し、それらを並列にAC電源12に対して
接続させてある。第1と第2のトライアック7・8はそ
れぞれCPU11からの第1と第2のヒータ駆動信号S
1・S2のON・OFFでON・OFF制御される。
【0050】.而して、CPU11は不図示のコント
ローラからプリントスタート信号を受けると、画像形成
装置の画像形成シーケンスを実行させる。
【0051】.同時に第1のヒータ駆動信号S1を発
信(ON)して第1のトライアック7をONにする。こ
のとき第2のトライアック8はOFFに保持されてい
る。この第1のトライアック7のONにより加熱体40
の立ち上げ加熱用ヒータ3に対してAC電源12から電
力供給がなされる。例えば100Vが供給される。これ
により立ち上げ加熱用ヒータ3が発熱して加熱体40は
急速に昇温していく。
【0052】.加熱体40の昇温に伴い検温素子とし
てのサーミスタ5の抵抗値が低下していき、CPU11
はこのサーミスタ5からの出力信号S3をモニタするこ
とで、加熱体40の昇温状態を検知・認識する。
【0053】.CPU11は加熱体40の温度が所定
の定着温度に立ち上がったことを検知したら、第1のヒ
ータ駆動信号S1をOFFにし、第2のヒータ駆動信号
S2をONにする。これにより第1のトライアック7が
OFFになって立ち上げ加熱用ヒータ3に対する電力供
給は断たれるが、切り換え的に、第2のトライアック8
がONして加熱体40の定温度制御用ヒータ4に対して
AC電源12から電力供給がなされる。
【0054】立ち上げ加熱用ヒータ3は通常のヒータと
してのセラミックヒータであるから入力電力の制限はな
く、加熱体40の温度立ち上げは迅速になされ、例えば
マルチプリントのとき画像形成手段部からの画像定着す
べき最初の転写材36の先端部が熱定着装置Aの定着ニ
ップ部Nに到達するまでには、加熱体40は所定の定着
温度に十分に立ち上げられる。
【0055】そして、立ち上げ加熱用ヒータ3による加
熱体40の所定の定着温度への立ち上げがなされて該立
ち上げ加熱用ヒータ3に対する電力供給が断たれた後
は、加熱体40の所定の定着温度は定温度制御用ヒータ
4に対する電力供給によって維持され、定着ニップ部N
に導入される転写材36の未定着トナー画像tの加熱定
着処理が実行される。
【0056】定温度制御用ヒータ4は定着温度付近で自
己温調性を有するPTCヒータであることで、画像形成
装置の画像形成シーケンスの実行中においてCPU11
による加熱体40の温調制御シーケンスは不要であり、
CPU11はその間は第2のトライアック8をONさせ
ておく第2のヒータ駆動信号S2をONに維持させるだ
けでよい。
【0057】.画像定着処理すべき最後の転写材が定
着ニップ部Nを通過し終った後、CPU11は第2のヒ
ータ駆動信号S2をOFFにして第2のトライアック8
をOFFにする。これにより定温度制御用ヒータ4に対
する電力供給が断たれる。またCPU11その最後の転
写材が出力された後に画像形成装置をスタンバイ状態に
する。
【0058】このように、加熱体40の所定の定着温度
への立ち上げは入力電力制限のない立ち上げ加熱用ヒー
タ3としてのセラミックヒータにて迅速になされるこ
と、加熱体40の所定の定着温度への立ち上げ後はその
所定の定着温度が定温度制御用ヒータ4としてのPTC
ヒータにより自己温調で維持され、その間CPU11に
よる加熱体40の温調制御は不要であり、CPU11は
プリント初期と後期とでヒータを切り換えるシーケンス
を実行するのみでよく、トライアックの頻繁なスイッチ
ング動作がないことから、加熱体の温度制御シーケンス
の煩雑さを削減できる、トライアックのスイッチングに
よる伝導ノイズを削減できる、高速性の要求に十分に対
応できる。
【0059】〈第2の実施例〉(図4) 加熱体40の立ち上げ加熱用ヒータ3としての通常のヒ
ータと定温度制御用ヒータ4は厚膜加工技術を用いて同
一素材上に形成具備させることができる。図4はその一
例であり、ヒータホルダ41の一方面側(例えば定着フ
ィルム接触摺動面側)にPTCヒータ4を、その反対面
側にセラミックヒータ3を形成具備させた加熱体構成で
ある。その他、セラミック材の片面側に並列に配置して
も可とする。
【0060】〈第3の実施例〉(図5・図6) 前述第1の実施例においては、加熱体40の立ち上げ加
熱用ヒータ3から定温度制御用ヒータ4への電力供給切
り換えを、加熱体40に検温素子としてのサーミスタ5
を具備させ、立ち上げ加熱用ヒータ3による加熱体40
の昇温に伴うサーミスタ5の電圧の変化に応じて行う、
即ち加熱体40が所定の定着温度に立ち上げられたこと
が該サーミスタ5で検知されたら行わせたが、加熱体4
0に検温素子5を設けずに、上記ヒータの切り換えタイ
ミングをAC電源12の入力電圧を監視することにより
制御することもできる。
【0061】本実施例はその例であり、図5はその回路
例である。前述図3の回路と同じ構成部材・部分には共
通の符号を付して再度の説明を省略する。
【0062】16はトランス、17はダイオード、18
はコンデンサ、19・20は抵抗である。AC入力がト
ランス16で減圧され、ダイオード17で整流され、コ
ンデンサ18で平滑化される。抵抗19・20はダイオ
ード特性を出すためのものである。こうして入力AC電
圧がその大きさに応じたDC電圧VDCに変換される。本
実施例では、85VのAC入力のときはDC電圧VDC
3V、100VのAC入力のときはDC電圧VDCは4V
となる。
【0063】一方、入力電圧と加熱体40の昇温スピー
ドは図6に示すような関係がある。CPU11には参照
データとしてこの入力電圧と加熱体の昇温スピードの関
係をメモリさせてある。
【0064】CPU11はDC電圧VDCを監視し、例え
ば、VDC3Vのときは入力電圧が小さいとして立ち上げ
加熱用ヒータ3に対する電力供給時間(第1のヒータ駆
動信号S1のON時間)を長く、例えば20秒に設定す
る。この20秒経過時点では、加熱体40は所定の定着
温度に立ち上がっている。またVDC5Vのときは入力電
圧が大きいとして立ち上げ加熱用ヒータ3に対する電力
供給時間を短く、例えば10秒に設定するように切り換
える。この10秒経過時点では、加熱体40は所定の定
着温度に立ち上がっている。
【0065】その後に、CPU11は第1のヒータ駆動
信号S1をOFFにして立ち上げ加熱用ヒータ3に対す
る電力供給を断ち、第2のヒータ駆動信号S2をONに
して定温度制御用ヒータ4に電力供給を切り換える。ヒ
ータ駆動が定温度制御用ヒータ4に切り換えられること
で、加熱体40の所定の定着温度はこの定温度制御用ヒ
ータ4の自己温調性により維持される。
【0066】このように本実施例では、サーミスタ5を
用いずに最適な切替えが可能である。これにより、サー
ミスタ5を用いる場合には必要とする、加熱体とサーミ
スタとの間の絶縁対策が不要になり、コストを低減でき
る。
【0067】〈変形例等〉以上の各実施例は商用交流電
圧で説明したが、DC電圧でヒータを駆動する場合であ
てもよい。
【0068】加熱体40の定着フィルム摺動面には薄い
耐熱ガラス層などの表面保護層を設けるのもよい。
【0069】立ち上げ加熱用ヒータ3は実施例のセラミ
ックヒータに限らず、その他、ニクロム線埋設ヒータな
ど立ち上がりの速い通常の通電発熱ヒータを用いること
ができる。
【0070】立ち上げ加熱用ヒータ3の電力供給をOF
Fする少し前時点で定温度制御用ヒータ4に対する電力
供給をONさせて両ヒータ3・4が共に駆動状態の期間
があるように制御させることもできる。
【0071】実施例のようなフィルム加熱方式の加熱装
置は、熱定着装置に限らず、画像を担持させた被記録材
を加熱して、画像を仮定着する装置、艶などの表面性を
熱改質する装置、加熱ラミネート装置など、シート状の
被加熱材を加熱処理する装置などとしても広く活用でき
る。
【0072】また本発明は、実施例のフィルム加熱方式
の加熱装置ないし熱定着装置に限らず、加熱体により被
加熱材を加熱する加熱装置に広く適用できる。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加熱体に
より被加熱材を加熱する加熱装置、該加熱装置を像定着
手段として具備する画像形成装置について、加熱体の温
度制御シーケンスの煩雑さを削減できる、伝導ノイズを
削減できる、高速性の要求に対応できるもので、所期の
目的がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における画像形成装置の概略構成
【図2】熱定着装置の概略構成模型図
【図3】加熱体ヒータに対する電力供給制御回路図
【図4】第2の実施例における加熱体構成形態の横断面
模型図
【図5】第3の実施例における加熱体ヒータに対する電
力供給制御回路図
【図6】入力電圧と加熱体の昇温スピードの関係グラフ
【符号の説明】
1 定着フィルム 2 加圧ローラ 40 加熱体 41 ヒータホルダ 3 セラミックヒータ(立ち上げ加熱用ヒータ) 4 PTCヒータ(定温度制御用ヒータ) 5 検温素子(サーミスタ) 6 ステー 7・8 トライアック 11 CPU 12 AC電源 16 トランス 17 ダイオード 18 コンデンサ 19・20 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 3/14 0380−3K H05B 3/14 A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体により被加熱材を加熱する加熱装
    置であり、加熱体はそれぞれ電力供給を受けて個々に発
    熱する複数のヒータを有し、それらヒータへの電力供給
    を選択的に制御して加熱体の温度立ち上げ制御と定温度
    制御を行う手段を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 複数のヒータのうち、1つのみを駆動
    (電力供給)するように切り換える切り換え手段を有し
    たことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 複数のヒータのうち少なくとも1つは、
    温度と内蔵抵抗の関係が比例関係であり、設定温度に対
    して自動的に調節を行う自己温調性を有するPTCヒー
    タであることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 被加熱材の加熱が、加熱体に被加熱材を
    耐熱性フィルム材を介して圧接させ加熱体の熱を耐熱性
    フィルム材を介して被加熱材に与えることでなされるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 被加熱材が画像を担持した被記録材であ
    り、装置が該被記録材の画像を熱定着させるあるいは画
    質を熱改質する像加熱装置であることを特徴とする請求
    項1に記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 加熱体により被加熱材を加熱する加熱装
    置であり、加熱体は立ち上げ加熱用ヒータと、定温度制
    御用ヒータとしての所定の設定温度付近で自己温調性を
    有するPTCヒータを有し、それらヒータへの電力供給
    を選択的に制御して加熱体の温度立ち上げ制御と定温度
    制御を行う手段を有することを特徴とする加熱装置。
  7. 【請求項7】 被記録材に未定着画像を形成する画像形
    成手段と、被記録材に形成された未定着画像を定着する
    定着手段を有する画像形成装置において、 定着手段は、加熱体により被記録材を加熱して未定着画
    像を熱定着させる熱定着装置であり、 加熱体はそれぞれ電力供給を受けて個々に発熱する複数
    のヒータを有し、それらヒータへの電力供給を選択的に
    制御して加熱体の温度立ち上げ制御と定温度制御を行う
    手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 複数のヒータのうち、1つのみを駆動す
    るように切り換える切り換え手段を有したことを特徴と
    する請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 複数のヒータのうち少なくとも1つは、
    温度と内蔵抵抗の関係が比例関係であり、設定温度に対
    して自動的に調節を行う自己温調性を有するPTCヒー
    タであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 被記録材の加熱が、加熱体に被記録材
    を耐熱性フィルム材を介して圧接させ加熱体の熱を耐熱
    性フィルム材を介して被記録材に与えることでなされる
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 被記録材に未定着画像を形成する画像
    形成手段と、被記録材に形成された未定着画像を定着す
    る定着手段を有する画像形成装置において、 定着手段は、加熱体により被記録材を加熱して未定着画
    像を熱定着させる熱定着装置であり、 加熱体は立ち上げ加熱用ヒータと、定温度制御用ヒータ
    としての所定の設定温度付近で自己温調性を有するPT
    Cヒータを有し、それらヒータへの電力供給を選択的に
    制御して加熱体の温度立ち上げ制御と定温度制御を行う
    手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009265387A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Canon Inc 定着装置
JP2022030133A (ja) * 2020-08-06 2022-02-18 東芝テック株式会社 画像処理装置

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