JPH0962668A - 仮名漢字変換装置 - Google Patents

仮名漢字変換装置

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JPH0962668A
JPH0962668A JP7213245A JP21324595A JPH0962668A JP H0962668 A JPH0962668 A JP H0962668A JP 7213245 A JP7213245 A JP 7213245A JP 21324595 A JP21324595 A JP 21324595A JP H0962668 A JPH0962668 A JP H0962668A
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JP
Japan
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learning
kana
kanji conversion
learning method
conversion
Prior art date
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JP7213245A
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English (en)
Inventor
新一 ▲高▼池
Shinichi Takaike
Hiroshi Misawa
大志 三澤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】学習機能を持つ仮名漢字変換装置に関し,仮名
漢字変換のヒット率を向上させるとともに,使用目的に
応じた利便性のよい有効な学習機能を持つ仮名漢字変換
の日本語入力を実現する。 【解決手段】変換対象である入力文字列の読み,変換結
果の表現,品詞などに応じて,「学習なし」/「一時的
最新使用学習」/「一時的頻度学習」/「永久的最新使
用学習」/「永久的頻度学習」などの学習方式を変更
し,利用状況に応じて最適な学習方式の選択を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コンピュータ,文
書処理装置(またはワードプロセッサ),電子手帳等に
おける日本語入力に利用する仮名漢字変換装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の仮名漢字変換装置は,入力文字列
に対し複数の変換文字列の候補がある場合に,無条件に
最新使用学習もしくは頻度学習の学習を行うか,または
全く学習を行わないかのいずれかの方式を用いていた。
または,これらのいずれかの方法を利用者に選択させる
方式であった。
【0003】ここで,「最新使用学習」方式と「頻度学
習」方式には一長一短があるが,従来はいずれか一方の
学習方式を採用するだけであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】仮名漢字変換でのこれ
ら2種類の学習方式のメリット/デメリットおよび学習
を行わない場合のメリット/デメリットは,以下のとお
りである。
【0005】1)まず,学習を行わない場合のメリット
として, 「この」の読みに対して変換候補「子の」を確定し
た後であっても,「このはつめい」を入力の変換結果と
して「この+発明」を出すことができ,仮名漢字変換用
辞書の作成時に意図した語彙の使用頻度が維持されるた
め,複文節変換のヒット率を妨げないこと, 毎回同じ変換候補を表示するため,同一の結果の再
現に利用でき,例えば,使い方教室で講師が説明するよ
うなケースでは便利であること, などがあげられる。
【0006】また,デメリットとしては,「しんいち」
の読みではほとんど「新一」しか使用しない場合でも,
常に「真一」などの仮名漢字変換用辞書内の変換候補の
順序でしか変換候補を獲得することができず不便である
ことなどがある。
【0007】2)次に,「最新使用学習」を行う場合の
メリットとして,「しんいち」の読みに対して「新一」
を確定すれば,以降は「新一」が変換の第1の候補とな
る。特に,姓名,地名,固有名詞等では,多くの場合に
ヒット率が向上することがあげられる。
【0008】また,デメリットとして, 「この」の読みに対して変換候補「子の」を確定し
た後では,「このはつめい」を入力した場合に変換結果
が「子の+発明」となってしまうこと, 「かえる」の読みに対して「代える」を学習してし
まうと,「いぬを+かえる」という読みに対しても「犬
を代える」となってしまい,特に,文法や意味を考慮し
た変換を行うAI(artificial intelligence) 方式を採
用しても,「犬を」に対して「飼える」,「買える」等
の言い回しが可能であるため,必ずヒットするとは限ら
ないこと, 仮名漢字変換用辞書の変換候補の順序が変化するた
め,同一操作で同一結果が再現できないこと, などがある。
【0009】3)次に,「頻度学習」を行う場合のメリ
ットとして,「いぬを+かえる」の読みで「犬を+代え
る」を学習した後でも,より頻度の高い「犬を+飼え
る」が獲得でき,また,「代える」の頻度が上がれば
「犬を+代える」も獲得できること,などがあり,デメ
リットとして, 「しんいち」の読みに対して「新一」が第1の候補
として獲得されるまでには,数回の確定が必要となるこ
と, 仮名漢字変換用辞書の変換候補の順序が変化するた
め,同一操作で同一結果が再現できないこと, などがある。
【0010】このように,一般的にはヒット率を向上さ
せると考えられる学習も,必ずしもメリットばかりでは
ないため,学習を行うかどうかを利用者に選択させるよ
うにする仮名漢字変換処理の製品も多い。
【0011】そこで,各種の学習方式および学習をしな
いことのメリットを併せ持ち,各方式のデメリットを可
能な限り排除するような仮名漢字変換における新しい学
習方式が望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の仮名漢字変換装
置は,上記の課題を解決するため,図1に示すような手
段を備える。図1は,本発明の原理ブロック図であり,
1は学習方式制御手段,11は学習方式選択手段,12
は学習方式選択テーブル,2a〜2eは学習処理手段,
3は学習方式選択情報登録手段,4は仮名漢字変換用辞
書を表す。
【0013】学習方式制御手段1は,学習方式選択手段
11と学習方式選択テーブル12とを備える。学習方式
選択手段11は,仮名漢字変換の変換結果が確定し学習
を行う局面で,例えば入力文字列の読み,変換結果の文
法属性や意味属性(以下,品詞という)または表現など
の仮名漢字変換における変換対象の属性に基づいて学習
処理手段2a〜2eを切り替える手段である。
【0014】学習方式選択テーブル12は,学習を行う
局面で,仮名漢字変換における変換対象の属性(状況)
に応じてどの学習方式を採用するかを選択するための情
報を記憶する。
【0015】学習処理手段2a〜2eは,入力文字列に
対し複数の変換文字列の候補がある場合に,それぞれ異
なる学習方式によって変換文字列の候補とする優先順位
を定めるための学習処理を行う手段である。学習処理手
段2a〜2eは複数備えられ,学習方式選択手段11に
より切り替えられる。各学習処理手段2a〜2eは,例
えば,永久的な頻度学習を行う学習処理手段2a,永久
的な最新使用学習を行う学習処理手段2b,一時的な頻
度学習を行う学習処理手段2c,一時的な最新使用学習
を行う学習処理手段2d,学習を行わない(すなわち,
仮名漢字変換用辞書4の初期の状態を書き換えない)学
習処理手段2eである。
【0016】学習方式選択情報登録手段3は,利用者か
らの指示入力により学習方式選択テーブル12の内容を
追加または変更する手段である。また,学習方式選択情
報登録手段3は,利用目的に応じて予め複数種類用意さ
れた学習方式選択テーブル12の一つを利用者に選択さ
せる手段を持つ。
【0017】本発明の概要を一言で示せば,本発明の仮
名漢字変換装置は,変換候補の順序を変化させる場合
に,仮名漢字変換における特定のケース(状況)ごとに
複数の学習方式のうち一つを選択して学習を行う学習機
能を備えたものである。
【0018】ここで特定のケースとは,変換対象が,
特定の「読み」を持つまたは特定の「読み」を含む語
(文字列)の場合,特定の「表現」を持つまたは特定
の「表現」を持つ含む語の場合,特定の「品詞」を持
つ語の場合,上記ないし上記を組み合わせた場合
である。
【0019】ここで,「読み」は入力文字列の読みの文
字列であり,「表現」は変換結果を表現する文字列その
ものである。「品詞」は変換結果の単語等の様々な属性
パラメータを表すバイナリデータであり,活用語尾の種
類を格納し,また,AI(artificial intelligence) 変
換に関する情報,利用者設定登録か否かの区別等の種々
の情報を含むものである。
【0020】これらの特定のケースに対して,学習の局
面において,予め用意した複数種類の学習方式のうち一
つの学習方式を採用して学習を行うようにする。学習方
式としては,「頻度学習」,「最新使用学習」,「学習
なし」がある。「頻度学習」とは,変換候補の表示順序
を確定頻度順とする,または最高頻度の変換結果を第1
候補とする学習方式である。「最新使用学習」とは,変
換候補の表示順序を最新に使用した時間的順序とする,
または最新に使用した変換結果を第1候補とする学習方
式である。「学習なし」とは,学習を行わず,仮名漢字
変換用辞書の状態を書き換えない場合であるが,便宜的
に学習方式の一方式として説明する。
【0021】例えば,特定のケースとして,「かえ
る」という入力文字列の変換結果には,「家に+帰
る」,「犬を+飼える」,「カエルの+歌」等のAI変
換による論理的結び付きが重視される可能性が高い語が
多く含まれている。したがって,入力文字列「かえる」
の「読み」は「最新使用学習」に適さないと考えられる
ので,この場合,「かえる」というような特定の「読
み」に対して「学習なし」または「頻度学習」が選択さ
れるようにする。
【0022】また,特定のケースとして,例えば「煮
る」は,食べ物に関係する語であり,「うま煮」,「中
華煮」,「煮しめ」等のように多くの類似単語があるの
で,これらをAI変換の中で有効に活用するためには
「最新使用学習」は適さない。したがって,「煮」とい
う特定の「表現」に対して「頻度学習」が選択されるよ
うにする。
【0023】また,特定のケースとして,「姓」,
「名」等の固有名詞を多く使用する場合には,変換する
同音異義語がほぼ決まっている。このようなケースで
は,通常は「最新使用学習」が有利であるので,
「姓」,「名」等の「品詞」に対して「最新使用学習」
が選択されるようにする。
【0024】さらに,変換対象が複数の特定のケースに
該当する場合には,予めそのケース(状況)に優先度を
付与し,この優先度に基づき一つの学習方式を採用し
て,より確実に学習方式の選択を決定することができる
ようにしている。
【0025】また,別の場合として,例えば「かえる」
という「読み」を持ち,かつ「品詞」が「動物」である
場合というように,複数のケースの組み合わせからなる
条件に対して学習方式の定義付けを行うようにすること
もできる。このため,より適切な学習方式を採用するこ
とが可能となる。
【0026】さらに,最新使用および最新頻度の双方に
ついて,永久的な学習および一時的な学習を区別をする
ことも有効である。「永久的」学習とは,仮名漢字変換
装置を再起動しても,前回の学習の結果を有効とするよ
うな学習方式である。「一時的」学習とは,一連の操作
中は,学習の結果を有効とするが,操作の終了時などに
は,学習の結果を破棄するような学習方式である。学習
の効果が一時的であり,例えば,教育現場等で多数の生
徒が1台の装置を使用する場合などに前の生徒の操作が
別の生徒が使うときに影響しないため有効である。
【0027】「学習なし」の設定は,特にAI変換の効
果を活かしたいケースで有効であり,例えば,入力文字
列「あんな」の変換結果には,「代名詞」の「あんな」
と,「名」の「アンナ」が含まれ,「あんな」という
「読み」に対しては「頻度学習」すらヒット率を妨げる
ことになり,必ず第1候補が代名詞「あんな」であるこ
とが望ましい。
【0028】このように,入力文字列の特定のケース
(状況)に応じて対応する適切な学習方式が自動的に選
択されるため,変換のヒット率が向上する。加えて,学
習方式選択情報登録手段3により,利用者の使用目的お
よび使用環境に基づいて特定のケースまたは学習方式を
設定登録することで,より適切な学習方式を割り当て,
変換のヒット率を向上させることができる。
【0029】例えば,「姓」や「名」,「地名」など
は,通常の場合,「最新使用学習」が最も向いている。
しかし,大量の住所/氏名入力を行う利用者は,これら
の品詞を最新使用学習とするのは不便であり,「頻度学
習」または「学習なし」にしておくのが望ましい。ま
た,例えば教育現場では,永久的学習を全く行わず,一
時的学習だけにしておくことで,授業開始の度に同じ操
作に対して同じ変換結果を得られるようにすることが望
ましい。利用者に学習方式選択情報を設定する機能を提
供することにより,利用者の利用目的に応じた最適な学
習方式の選択が可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明する。図2は,本発明の実施に係る装置構成例を
示す図である。
【0031】図2において,20は中央処理装置,20
0は仮名漢字変換プログラム,201はファイル制御
部,202は表示制御部,203は入力制御部,204
はユーザインタフェース制御部,205は変換ロジック
制御部,206は学習制御部,207は状況別学習制御
部,208は学習方式選択テーブル,209は「読み」
別学習制御部,210は「品詞」別学習制御部,211
は「表現」別学習制御部,212は学習処理部(永久的
頻度),213は学習処理部(永久的最新使用),21
4は学習処理部(一時的頻度),215は学習処理部
(一時的最新使用),216は学習処理部(学習な
し),217は学習方式選択情報登録部,30は表示装
置,40はキーボード装置,50は仮名漢字変換用辞書
を表す。
【0032】仮名漢字変換プログラム200は,中央処
理装置20上で動作し,仮名漢字変換のための様々な構
成要素を制御するソフトウェアコンポーネント群の総称
である。表示装置30は,CRTディスプレイ,液晶デ
ィスプレイ等の表示装置で,仮名漢字変換のユーザイン
タフェース,例えば仮名漢字変換途中の文字列や変換結
果の文字列を表示する装置である。 キーボード装置4
0は,利用者が読みの文字列や変換指示を入力するため
の装置である。
【0033】ファイル制御部201は,仮名漢字変換用
辞書50に対する入出力を制御する手段であり,表示制
御部202は,仮名漢字変換のユーザインタフェース実
現のための表示装置30を制御する手段であり,入力制
御部203は,仮名漢字変換のユーザインタフェース実
現のためのキーボード装置40を制御する手段である。
【0034】ユーザインタフェース制御部204は,入
力した「読み」を変換ロジック制御部205に渡して変
換させ,学習を管理するなどの仮名漢字変換のユーザイ
ンタフェースを統括する制御手段である。変換ロジック
制御部205は,ユーザインタフェース制御部204か
ら渡された読みの文字列を,漢字仮名混じりの日本語文
字列に変換するロジックを実現する手段である。
【0035】学習制御部206は,学習機能を統括する
制御手段である。状況別学習制御部207は,学習制御
部206から呼ばれて学習方式選択テーブル208を参
照し,状況別に学習方式を選択することによって,選択
した方法で学習するための制御を行う部分である。学習
方式選択テーブル208は,学習を行う局面で,仮名漢
字変換における変換対象の属性(状況)に応じてどの学
習方式を採用するかを選択するための情報と,状況間ま
たは学習方式間の優先度とを記憶するデータベースであ
る。学習方式選択テーブル208は,仮名漢字変換プロ
グラム200が独自に持ってもよいし,仮名漢字変換用
辞書50の一部として設けてもよい。
【0036】「読み」別学習制御部209は,状況のう
ち「読み」に応じて学習方式の選択を制御する手段であ
り,「表現」別学習制御部210は,状況のうち「表
現」に応じて学習方式の選択を制御する手段であり,
「品詞」別学習制御部211は,状況のうち「品詞」に
応じて学習方式の選択を制御する手段である。
【0037】学習処理部(永久的頻度)212は,永久
的な頻度学習方式による学習を行う手段,学習処理部
(永久的最新使用)213は,永久的な最新使用学習方
式による学習を行う手段,学習処理部(一時的頻度)2
14は,一時的な頻度学習方式による学習を行う手段,
学習処理部(一時的最新使用)215は,一時的な最新
使用学習方式による学習を行う手段,学習処理部(学習
なし)216は,学習を行わずに仮名漢字変換用辞書5
0の初期状態を維持する手段である。
【0038】図3は,仮名漢字変換用辞書のデータ構造
の例を示す図である。図3において,インデックス31
は,読みとアドレスとの対応情報からなり,「読み」を
キーとして仮名漢字変換に必要となる様々な情報を引き
出すための索引テーブルである。「読み」が入力される
と,インデックス31を検索し,辞書的に一致(最小一
致)する表現格納ブロック32のアドレスを得る。
【0039】表現格納ブロック32は,近似する読みの
単語群の情報を格納する記憶領域である。インデックス
31を検索して表現格納ブロック32を取り出したな
ら,次に,表現格納ブロック32内から完全一致する
「読み」を検索する。その結果,ヒットしたときには,
その「読み」に対応する単語の「表現」,「品詞」,
「使用頻度」等を得ることができる。なお,同じ読みで
異なる単語(同音異義語)が得られる場合もある。
【0040】表現格納ブロック32における「読み」は
読み文字列であり,全ての読みでなく,圧縮した読みが
格納される場合もある。「表現」はその単語を表現する
文字列であり,実際には読みと同様に圧縮して格納され
る場合もある。「品詞」は,その単語の属性パラメータ
情報であり,単漢字,感嘆詞,動詞,サ変(サ行変化動
詞),植物,動物,姓,名,地名,AI変換の情報,ユ
ーザ使用情報等の様々な情報を複合したものである。
「使用頻度」は,単語の使用頻度に関する情報であり,
予め用意された単語に対してもヒット率の向上のために
情報を格納しておく。頻度の表し方としては,単純に使
用のたびに値を1増やす方法でもよく,例えば,「高,
中,低」のような段階表示でもよい。使用頻度は「品
詞」中に属性の一種として含めて管理することも可能で
ある。以下の説明では,使用のたびに値を1増やす方法
を用いるものとする。
【0041】図4は,学習方式選択テーブルのデータ構
造の例を示す図である。学習方式選択テーブル208に
は,学習方式を選択する際の条件となる状況として,
「読み」,「表現」,「品詞」,および学習方式の種
類,優先度等の情報が格納される。「読み」,「表
現」,「品詞」は,AND条件で一致する変換候補の学
習方式を指定する。いずれか一つだけが指定されている
場合には単一条件となる。例えば,「読み:かえる」と
「品詞:動物」の2条件が設定されている場合,入力文
字列の「かえる」に対して,その両方に一致する変換候
補の「カエル」と「蛙」は,これらの条件に適合し,該
当する学習方式「永久的最新使用」が選択されることに
なる。
【0042】学習方式選択テーブル208における「学
習方式」は,条件が一致した場合に選択される学習方式
を指定するものである。実際には,フラグまたは番号等
のバイナリデータである。「優先度」は,学習方式選択
テーブル208内で,複数の条件に適合する場合に,そ
のどちらの条件を優先するかの判定のための指標であ
り,より優先度が高い項目では高い数値を指定してお
く。
【0043】図4に示す学習方式選択テーブル208
は,一般用途向けの例であるが,例えば「教育現場向
け」,「住所/氏名入力者向け」等の専門用途向けのテ
ーブルを別々に用意しておき,利用者の指定で複数のテ
ーブルを切り替えるようにすることも可能である。学習
方式選択テーブル208の内容は,学習方式選択情報登
録部217により変更することができる。
【0044】ここでは,学習方式選択テーブル208を
仮名漢字変換用辞書50とは独立して持つ方式を示して
いるが,仮名漢字変換用辞書50の一部として全部の単
語に学習の区別のための情報を記憶しておくような構成
でもよい。ただし,この場合,学習方式を用途目的別に
適合させる場合には,辞書全体をその都度変更するか,
または別の辞書を用意しなければならないという欠点が
ある。
【0045】図5は,学習方式選択情報登録部217に
より学習方式選択テーブル208の内容を変更等する場
合の学習方式選択情報登録画面の例を示す図である。図
5(A)は,利用者が学習方式を選択する場合の登録画
面の表示例である。この登録画面は,予め用意された利
用状況(詳細な学習方式の設定群をプリセットしたも
の)から選択するか,または,一つ一つの学習方式を個
別に細かく設定するかを,利用者に選択させるための画
面である。ここで,1.を選択すると図5(B)に示す
画面を,2.を選択すると図5(C)に示す画面を表示
する。
【0046】図5(B)の画面は,利用者の利用目的に
応じて予め用意した学習方式選択テーブルを,現在使用
中のテーブルとして登録することにより,利用状況に自
動的に対応できるようにするための画面で,一般的な用
途,教育用,住所/氏名入力用,デモ用などの用途の中
から一つを選ぶことにより,利用目的に合った適切な学
習方式選択テーブルを簡単に登録できるようにしたもの
である。
【0047】図5(C)では,現在使用中の学習方式選
択テーブルの内容をほぼそのままの形式で利用者に表示
する。利用者はカーソル移動キー等を操作して,変更し
たい対象を選択する。例えば「読み」の「かく」の項目
を選択すると,図5(D)に示すように選択された項目
の内容を表示する画面を表示する。図5(D)におい
て,カーソル移動キーにより各項目を選択して内容を変
更し,任意の学習方式およびその優先度を設定すること
ができる。
【0048】なお,図5(C)で,例えば削除キーは当
該項目の削除,挿入キーは新たな項目の追加というよう
に定義しておくこともできる。図6は,本発明の実施に
係る処理フローチャートである。
【0049】まず,ステップS1では,通常の仮名漢字
変換処理を行う。このときの変換候補の表示は,それま
でに行った学習によって決まった優先順位に従う。ステ
ップS2では,変換候補が確定したかどうかを判定す
る。変換候補が確定していない場合には,ステップS1
の処理へ戻り,通常の仮名漢字変換処理を継続し,変換
候補が確定した場合には,学習を行う条件が成立したこ
とになるので,ステップS3の処理へ進む。
【0050】ステップS3では,学習する条件となる読
み,表現,品詞で学習方式選択テーブルを検索する。ス
テップS4では,学習方式選択テーブル中に該当する読
み,表現,品詞のいずれかが発見できたかどうかを判定
する。発見できた場合には,ステップS5の処理を行
い,発見できなかった場合には,ステップS8aの処理
を行う。
【0051】ステップS5では,複数の条件が成立した
かどうかを判定する。複数の条件が成立した場合にはス
テップS6の処理を行い,成立しなかった場合にはステ
ップS7の処理へ進む。ステップS6では,複数の条件
の優先度を比較して,優先度の高いものを採用する。
【0052】ステップS7では,採用した条件により抽
出した学習方式のいずれかを選択する。学習方式が永久
的最新使用であればステップS8aの処理を行い,学習
方式が永久的頻度であればステップS8bの処理を行
い,学習方式が一時的最新使用であればステップS8c
の処理を行うというように,選択された学習方式の分岐
条件に対応して用意されたステップS8の処理のいずれ
かを行う。
【0053】ステップS8a,8b,8c,…,では,
それぞれの学習方式による学習処理を行う。ステップS
8aの処理は永久的最新使用学習を行い,ステップS8
bの処理は永久的頻度学習を行い,ステップS8cの処
理は一時的最新使用学習を行う,…というように,それ
ぞれの学習処理を行う。
【0054】なお,ステップS4の処理で,学習方式選
択テーブル中に該当する読み,表現,品詞のいずれも発
見できなかった場合には,この例では「永久的最新使用
学習」を選択するようになっているが,他の学習方式を
ディフォルトとして選択するようにしてもよい。また,
すべての品詞を網羅しておくなどして,未発見があり得
ないテーブル構造を採用することもできる。
【0055】
【実施例】本実施例では,利用者が利用目的に応じた最
適な学習方式選択テーブルを簡単に設定できるようにす
るために,図5(B)に示すような画面において用途を
選択することにより,予め用意された学習方式の設定群
の中の一つをプリセットして用いることができるように
なっている。この選択によって,次のように目的に応じ
た最適な学習方式の自動切り替えが可能になる。
【0056】〔一般用途向けの場合〕 ・「かえる」の読みの語を「永久的頻度学習」とする。 ・「かえる」の読みでも,品詞が動物の場合には「永久
的最新使用学習」とする。 ・表現「煮」,「揚」,「炒」などを含む語を「永久的
頻度学習」とする。 ・品詞が「形容詞」,「動詞」などでは,「永久的頻度
学習」とする。 ・いずれにも該当しないケースでは「永久的最新使用学
習」とする。
【0057】〔一般用途向けの場合の効果〕以上のよう
な,きめ細かな条件設定によって学習方式を変更するこ
とにより,ヒット率が上昇する。従来の方式では,仮名
漢字変換用辞書を使い込むことで,かえってヒット率が
下がる場合もあったが,本学習方式によると,使い込む
ほどに利用者にとってのヒット率が上がっていき,AI
変換の効果をマスクしてしまう危険性も回避できるな
ど,長期的に高いヒット率を維持することができる。
【0058】〔教育現場向けの場合〕一般用途向けの場
合で説明した「永久的最新使用学習」を「一時的最新使
用学習」に変更し,「永久的頻度学習」を「一時的頻度
学習」に変更した学習方式選択テーブルを用いる。
【0059】〔教育現場向けの場合の効果〕教室で生徒
が使うような場合,その生徒が使っている間は「一般用
途向け」で意図したのと同じヒット率向上の結果が得ら
れ,別の生徒が使い始めるときにその結果を破棄するこ
とにより,前の生徒が使った結果に影響されることがな
くなる。
【0060】〔デモソフト向けの場合〕すべてのケース
を「学習なし」に設定する。 〔デモソフト向けの場合の効果〕同一の操作で必ず同一
の結果が再現される。デモソフトで仮名漢字変換の入力
を行う場合や,回線経由で遠隔地と同一の変換結果を得
ることを保証するといったケースに有効である。
【0061】〔住所/氏名入力向けの場合〕「地名」,
「姓」,「名」などを「学習なし」または「永久的頻度
学習」に設定する。
【0062】〔住所/氏名入力向けの場合の効果〕大量
の住所/姓/名の入力において,利用頻度の低いものが
最新使用学習により,次回に変換の第1候補となるケー
スを防ぐことができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
学習の局面ごとに有効な学習方式を選択して割り当てる
ことにより,全体として変換ヒット率が向上する。
【0064】また,利用者の利用目的により妥当な学習
方式の割り当てが異なる場合が考えられるが,本発明で
は,利用者が学習方式の割り当てを変更できるので,利
用目的に応じて妥当な効率のよい仮名漢字変換を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の実施に係る装置構成例を示す図であ
る。
【図3】仮名漢字変換用辞書のデータ構造の例を示す図
である。
【図4】学習方式選択テーブルのデータ構造の例を示す
図である。
【図5】学習方式選択情報登録画面の例を示す図であ
る。
【図6】処理フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 学習方式制御手段 11 学習方式選択手段 12 学習方式選択テーブル 2a〜2e 学習処理手段 3 学習方式選択情報登録手段 4 仮名漢字変換用辞書

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した読みの文字列を,仮名漢字変換
    用辞書を用いて漢字を中心とした表現の文字列に変換す
    る仮名漢字変換装置において,入力文字列に対し複数の
    変換文字列の候補がある場合に,それぞれ異なる学習方
    式によって変換文字列の候補とする優先順位を定めるた
    めの学習処理を行う複数の学習処理手段と,仮名漢字変
    換における変換対象の属性に応じて前記学習処理手段を
    切り替える学習方式制御手段とを備えることを特徴とす
    る仮名漢字変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の仮名漢字変換装置におい
    て,学習方式を決めるための選択情報を,前記仮名漢字
    変換用辞書内または前記仮名漢字変換用辞書とは別に,
    特定の読みに対応して記憶する選択情報記憶手段を備
    え,前記学習方式制御手段は,前記変換対象の属性とし
    て入力文字列の読みまたは入力文字列に含まれる語の読
    みに対する選択情報を用いて前記学習処理手段を選択す
    ることを特徴とする仮名漢字変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の仮名漢字変換装置におい
    て,学習方式を決めるための選択情報を,前記仮名漢字
    変換用辞書内または前記仮名漢字変換用辞書とは別に,
    変換結果の特定の表現に対応して記憶する選択情報記憶
    手段を備え,前記学習方式制御手段は,前記変換対象の
    属性として変換文字列の表現または変換文字列に含まれ
    る語の表現に対する選択情報を用いて前記学習処理手段
    を選択することを特徴とする仮名漢字変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の仮名漢字変換装置におい
    て,学習方式を決めるための選択情報を,前記仮名漢字
    変換用辞書内または前記仮名漢字変換用辞書とは別に,
    変換結果の特定の文法的属性または意味的属性に対応し
    て記憶する選択情報記憶手段を備え,前記学習方式制御
    手段は,前記変換対象の属性として変換結果の文法的属
    性または意味的属性に対する選択情報を用いて前記学習
    処理手段を選択することを特徴とする仮名漢字変換装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の仮名漢字変換装置におい
    て,前記学習方式制御手段は,前記学習処理手段を切り
    替えるべき仮名漢字変換の変換対象の属性が複数種類存
    在する場合に,変換対象の属性に対する所定の優先順位
    に従って前記学習処理手段を選択することを特徴とする
    仮名漢字変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の仮名漢字変換装置におい
    て,学習方式を決めるための選択情報を,前記仮名漢字
    変換用辞書内または前記仮名漢字変換用辞書とは別に,
    複数の変換対象の属性の組み合わせに応じて記憶する選
    択情報記憶手段を備え,前記学習方式制御手段は,前記
    変換対象の属性の組み合わせに対する選択情報をもとに
    学習処理手段を選択することを特徴とする仮名漢字変換
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の仮名漢字変換装置におい
    て,前記複数の学習処理手段は,無学習方式の学習処理
    手段を含むとともに,一時的な最新使用学習を行う学習
    処理手段,一時的な頻度学習を行う学習処理手段,永久
    的な最新使用学習を行う学習処理手段または永久的な頻
    度学習を行う学習処理手段の少なくともいずれか複数を
    含むことを特徴とする仮名漢字変換装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の仮名漢字変換装置におい
    て,利用者が選択した前記変換対象の属性と使用する学
    習処理手段との対応情報を登録する学習方式選択情報登
    録手段を持つことを特徴とする仮名漢字変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の仮名漢字変換装置におい
    て,前記変換対象の属性に応じて学習方式を決めるため
    の選択情報のパターンが,利用目的に応じて予め複数種
    類用意されており,前記複数種類の選択情報のパターン
    の一つを利用者に選択させる手段を持つことを特徴とす
    る仮名漢字変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004192635A (ja) * 2002-11-29 2004-07-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 文書編集支援装置

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