JPH0963232A - 記録媒体収納カセット - Google Patents
記録媒体収納カセットInfo
- Publication number
- JPH0963232A JPH0963232A JP21157495A JP21157495A JPH0963232A JP H0963232 A JPH0963232 A JP H0963232A JP 21157495 A JP21157495 A JP 21157495A JP 21157495 A JP21157495 A JP 21157495A JP H0963232 A JPH0963232 A JP H0963232A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cassette
- resin
- recording medium
- cellulose
- magnetic tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えばカセット匣体内に記録媒体として磁気
テープが収納されてなるテープカセットにおいて、カセ
ット使用時に生じる振動による変調ノイズを低減する。 【解決手段】 カセット匣体の少なくとも一部をセルロ
ース系樹脂で形成する。例えば、シェル3の外表面に、
セルロース系樹脂で成形した板材40,41を接着す
る。その結果、セルロース系樹脂のもつ良好な振動減衰
性により、カセット使用時の振動が低減され、その結果
変調ノイズが改善される。
テープが収納されてなるテープカセットにおいて、カセ
ット使用時に生じる振動による変調ノイズを低減する。 【解決手段】 カセット匣体の少なくとも一部をセルロ
ース系樹脂で形成する。例えば、シェル3の外表面に、
セルロース系樹脂で成形した板材40,41を接着す
る。その結果、セルロース系樹脂のもつ良好な振動減衰
性により、カセット使用時の振動が低減され、その結果
変調ノイズが改善される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体収納カセッ
トに関し、特に変調ノイズの改善を図った記録媒体収納
カセットに係るものである。
トに関し、特に変調ノイズの改善を図った記録媒体収納
カセットに係るものである。
【0002】
【従来の技術】記録媒体収納カセットとして例えば磁気
テープを収納したテープカセットは、一般にABS(ア
クリロニトリルブタジエンスチレン)、PS(ポリスチ
レン)等の樹脂材でカセット匣体を形成している。
テープを収納したテープカセットは、一般にABS(ア
クリロニトリルブタジエンスチレン)、PS(ポリスチ
レン)等の樹脂材でカセット匣体を形成している。
【0003】ところでこのテープカセットは、使用に際
して磁気記録再生装置(カセットデッキ)側の駆動系の
振動や再生音圧の影響により、カセット自体が微小に振
動する。この場合、従来のテープカセットに用いられる
ABS,PS等の樹脂は特に振動減衰性に優れてはいな
いため、カセット匣体の振動がそのまま内部の磁気テー
プに伝わり、その結果カセット匣体と共に磁気テープも
振動してしまうことになる。
して磁気記録再生装置(カセットデッキ)側の駆動系の
振動や再生音圧の影響により、カセット自体が微小に振
動する。この場合、従来のテープカセットに用いられる
ABS,PS等の樹脂は特に振動減衰性に優れてはいな
いため、カセット匣体の振動がそのまま内部の磁気テー
プに伝わり、その結果カセット匣体と共に磁気テープも
振動してしまうことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように磁気テープ
が振動すると、記録再生信号に対する変調ノイズ成分の
増大を招くことになる。変調ノイズの増大によって、再
生される音質が本来とは異なる音質となり、好ましくな
い。この対策として、磁気テープの走行経路に配される
ガイドブロックをカセット匣体と別体化する構造は従来
より実施されているが、その効果は充分であるとは言い
難い。
が振動すると、記録再生信号に対する変調ノイズ成分の
増大を招くことになる。変調ノイズの増大によって、再
生される音質が本来とは異なる音質となり、好ましくな
い。この対策として、磁気テープの走行経路に配される
ガイドブロックをカセット匣体と別体化する構造は従来
より実施されているが、その効果は充分であるとは言い
難い。
【0005】本発明はこのような問題点を解消すること
を目的としてなされたものである。
を目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、カセット匣体内に記録媒体が収納されて
なる記録媒体収納カセットにおいて、カセット匣体の少
なくとも一部をセルロース系樹脂で形成してなるもので
ある。またこの場合、セルロース系樹脂に無機フィラー
を5〜100重量%添加する。本発明では、セルロース
系樹脂の持つ良好な振動減衰性により、カセット使用時
のカセット匣体の振動を効果的に低減することができ
る。このため記録再生信号に対する変調ノイズが低減さ
れ、優れた音質での記録再生が可能となる。また、セル
ロース系樹脂に無機フィラーを添加することで、吸水
(吸湿)による寸法変化が抑えられる。
めに本発明は、カセット匣体内に記録媒体が収納されて
なる記録媒体収納カセットにおいて、カセット匣体の少
なくとも一部をセルロース系樹脂で形成してなるもので
ある。またこの場合、セルロース系樹脂に無機フィラー
を5〜100重量%添加する。本発明では、セルロース
系樹脂の持つ良好な振動減衰性により、カセット使用時
のカセット匣体の振動を効果的に低減することができ
る。このため記録再生信号に対する変調ノイズが低減さ
れ、優れた音質での記録再生が可能となる。また、セル
ロース系樹脂に無機フィラーを添加することで、吸水
(吸湿)による寸法変化が抑えられる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を最も好適な実施例について詳細に説明す
る。尚、この実施例では、記録媒体収納カセットとし
て、いわゆるオーディオ用コンパクトカセットに本発明
を適用した場合について説明する。
の実施の形態を最も好適な実施例について詳細に説明す
る。尚、この実施例では、記録媒体収納カセットとし
て、いわゆるオーディオ用コンパクトカセットに本発明
を適用した場合について説明する。
【0008】図1及び図2に第1の実施例を示す。図に
おいて1はオーディオ用コンパクトカセット(テープカ
セット)を全体として示し、2はその匣体で、このカセ
ット匣体2は略対称形状の上シェル3と下シェル4を螺
子止めによって合体固着して構成される。
おいて1はオーディオ用コンパクトカセット(テープカ
セット)を全体として示し、2はその匣体で、このカセ
ット匣体2は略対称形状の上シェル3と下シェル4を螺
子止めによって合体固着して構成される。
【0009】上シェル3及び下シェル4には夫々中央部
の左右に一対のハブ駆動軸挿入孔5a,5b及び6a,
6bが形成されており、このハブ駆動軸挿入孔に対応し
てカセット匣体内には、記録媒体としての磁気テープ7
を巻装する一対のハブ即ち供給側ハブ8と巻取側ハブ9
が回転可能に収納されている。磁気テープ7はその両端
末部が夫々供給側ハブ8と巻取側ハブ9に止着されてた
状態でこのハブ8と9に巻回される。
の左右に一対のハブ駆動軸挿入孔5a,5b及び6a,
6bが形成されており、このハブ駆動軸挿入孔に対応し
てカセット匣体内には、記録媒体としての磁気テープ7
を巻装する一対のハブ即ち供給側ハブ8と巻取側ハブ9
が回転可能に収納されている。磁気テープ7はその両端
末部が夫々供給側ハブ8と巻取側ハブ9に止着されてた
状態でこのハブ8と9に巻回される。
【0010】ハブ8,9と上シェル3との間、及びハブ
8,9と下シェル4との間には、ハブ8,9の回転を円
滑にし、かつハブ8,9に巻回される磁気テープ7の巻
き乱れを防止するためのライナーシート10a及び10
bが配されている。
8,9と下シェル4との間には、ハブ8,9の回転を円
滑にし、かつハブ8,9に巻回される磁気テープ7の巻
き乱れを防止するためのライナーシート10a及び10
bが配されている。
【0011】カセット匣体2の前方面には、磁気ヘッド
やピンチローラーが挿入される開口部11を有し、カセ
ット匣体内において供給側ハブ8から導出された磁気テ
ープ7はこの開口部11を通って巻取側ハブ9に巻取ら
れるようにテープ走行経路が形成されている。
やピンチローラーが挿入される開口部11を有し、カセ
ット匣体内において供給側ハブ8から導出された磁気テ
ープ7はこの開口部11を通って巻取側ハブ9に巻取ら
れるようにテープ走行経路が形成されている。
【0012】開口部11の左右両側に位置して下シェル
4側には、ガイドピン12a,12bが突設されている
と共に、このガイドピン12a,12bと並んで突設さ
れた軸柱13a,13bにガイドローラー14a,14
bが回転可能に軸支されており、これらのガイドピン1
2a,12b及びガイドローラー14a,14bによっ
て磁気テープ7が走行経路に沿ってガイドされるように
なっている。
4側には、ガイドピン12a,12bが突設されている
と共に、このガイドピン12a,12bと並んで突設さ
れた軸柱13a,13bにガイドローラー14a,14
bが回転可能に軸支されており、これらのガイドピン1
2a,12b及びガイドローラー14a,14bによっ
て磁気テープ7が走行経路に沿ってガイドされるように
なっている。
【0013】さらにカセット匣体2の内部においては、
開口部11を通る磁気テープ7をガイドするためのガイ
ドブロック15が配設されている。このガイドブロック
15はカセット匣体2とは別体に形成されるもので、開
口部11とハブ8,9の収納部との間を隔てる隔壁部1
5aと、この隔壁部15aから開口部11側に突出され
るガイド突部15b,15c,15d,15e,15
f,15gとを一体に有して構成されており、このガイ
ド突部15b〜15gの先端が開口部11を通る磁気テ
ープ7と摺接してこれをガイドする。
開口部11を通る磁気テープ7をガイドするためのガイ
ドブロック15が配設されている。このガイドブロック
15はカセット匣体2とは別体に形成されるもので、開
口部11とハブ8,9の収納部との間を隔てる隔壁部1
5aと、この隔壁部15aから開口部11側に突出され
るガイド突部15b,15c,15d,15e,15
f,15gとを一体に有して構成されており、このガイ
ド突部15b〜15gの先端が開口部11を通る磁気テ
ープ7と摺接してこれをガイドする。
【0014】ガイドブロック15の上部及び下部には、
夫々左右対称位置にリング状突出部16a,16b及び
17a,17bが一体に形成されており、このリング状
突出部16a,16b及び17a,17bが夫々上シェ
ル3及び下シェル4に形成された孔18a,18b及び
19a,19bに嵌合してガイドブロック15はカセッ
ト匣体内の所定位置に組み付けられる。
夫々左右対称位置にリング状突出部16a,16b及び
17a,17bが一体に形成されており、このリング状
突出部16a,16b及び17a,17bが夫々上シェ
ル3及び下シェル4に形成された孔18a,18b及び
19a,19bに嵌合してガイドブロック15はカセッ
ト匣体内の所定位置に組み付けられる。
【0015】また、ガイドブロック15の中央部即ちガ
イド突部15dと15eの間の凹状部分にはシールド板
20が組み込まれ、さらにこのシールド板20の前方に
位置して磁気ヘッド圧着用パッド21が配設される。
イド突部15dと15eの間の凹状部分にはシールド板
20が組み込まれ、さらにこのシールド板20の前方に
位置して磁気ヘッド圧着用パッド21が配設される。
【0016】また、上シェル3及び下シェル4の夫々の
中央部には、カセット匣体内の磁気テープ7を目視する
ための窓孔22及び23が形成されており、この窓孔2
2及び23には夫々上シェル3及び下シェル4の内面側
から透明な窓板24及び25が固着される。
中央部には、カセット匣体内の磁気テープ7を目視する
ための窓孔22及び23が形成されており、この窓孔2
2及び23には夫々上シェル3及び下シェル4の内面側
から透明な窓板24及び25が固着される。
【0017】上シェル3及び下シェル4の前方部、即ち
開口部11を構成する部分は、夫々台形状に膨出して形
成されており、この台形状膨出部26及び27には、夫
々キャプスタン挿入孔28a,28b及び29a,29
bと、カセットの位置決め用基準孔が形成されている。
開口部11を構成する部分は、夫々台形状に膨出して形
成されており、この台形状膨出部26及び27には、夫
々キャプスタン挿入孔28a,28b及び29a,29
bと、カセットの位置決め用基準孔が形成されている。
【0018】本例のカセットでは、このカセット位置決
め用基準孔はガイドブロック15の一部を利用して形成
されており、即ち孔18a,18b及び19a,19b
に嵌合して表出されるガイドブロック15のリング状突
出部16a,16b及び17a,17bの内周孔が夫々
カセット位置決め用基準孔30a,30b及び31a,
31bとなされている。
め用基準孔はガイドブロック15の一部を利用して形成
されており、即ち孔18a,18b及び19a,19b
に嵌合して表出されるガイドブロック15のリング状突
出部16a,16b及び17a,17bの内周孔が夫々
カセット位置決め用基準孔30a,30b及び31a,
31bとなされている。
【0019】以上の如く構成されるカセット1は、カセ
ットデッキに装着されると、先ずカセット位置決め用基
準孔31a,31b(または30a,30b)にカセッ
トデッキ側の位置決めピンが係合してカセットの位置決
めが行なわれ、これと同時にハブ駆動軸挿入孔5a,5
b及び6a,6bにカセットデッキ側のハブ駆動軸が挿
入されてハブ8及び9と係合すると共に、キャプスタン
挿入孔28b及び29b(または28a及び29a)に
カセットデッキ側のキャプスタンが挿入される。
ットデッキに装着されると、先ずカセット位置決め用基
準孔31a,31b(または30a,30b)にカセッ
トデッキ側の位置決めピンが係合してカセットの位置決
めが行なわれ、これと同時にハブ駆動軸挿入孔5a,5
b及び6a,6bにカセットデッキ側のハブ駆動軸が挿
入されてハブ8及び9と係合すると共に、キャプスタン
挿入孔28b及び29b(または28a及び29a)に
カセットデッキ側のキャプスタンが挿入される。
【0020】そしてカセットデッキがプレイ状態となる
と、開口部11にカセットデッキ側の磁気ヘッド及びピ
ンチローラーが挿入され、磁気ヘッドが磁気テープと接
すると共にピンチローラーが磁気テープを挟んだ状態で
キャプスタンと圧着し、この状態でハブ駆動軸及びキャ
プスタンが回転駆動されることによって磁気テープが走
行して、記録または再生が行なわれる。
と、開口部11にカセットデッキ側の磁気ヘッド及びピ
ンチローラーが挿入され、磁気ヘッドが磁気テープと接
すると共にピンチローラーが磁気テープを挟んだ状態で
キャプスタンと圧着し、この状態でハブ駆動軸及びキャ
プスタンが回転駆動されることによって磁気テープが走
行して、記録または再生が行なわれる。
【0021】このカセット使用時には、カセットデッキ
の駆動系から伝わる振動等が磁気テープの記録再生信号
に悪影響を及ぼすおそれがあるため、その対策として本
例のカセット1においては、カセット匣体2を構成する
上シェル3及び下シェル4の全体をセルロース系樹脂で
形成してある。即ち本発明者らは、セルロース系樹脂の
もつ振動減衰性に着目し、これをカセットに適用するこ
とによって磁気テープに伝わる振動を抑えるようにした
ものが本発明である。
の駆動系から伝わる振動等が磁気テープの記録再生信号
に悪影響を及ぼすおそれがあるため、その対策として本
例のカセット1においては、カセット匣体2を構成する
上シェル3及び下シェル4の全体をセルロース系樹脂で
形成してある。即ち本発明者らは、セルロース系樹脂の
もつ振動減衰性に着目し、これをカセットに適用するこ
とによって磁気テープに伝わる振動を抑えるようにした
ものが本発明である。
【0022】セルロース樹脂は、グルコース(C6 H12
O6 )の脱水縮合によって得られ、グルコースの水酸基
の一部または全部をエステル化あるいはエーテル化する
ことによって生じる各種の誘導体がセルロース樹脂であ
る。
O6 )の脱水縮合によって得られ、グルコースの水酸基
の一部または全部をエステル化あるいはエーテル化する
ことによって生じる各種の誘導体がセルロース樹脂であ
る。
【0023】セルロース樹脂は、エステル化によって得
られるセルロースエステルと、エーテル化によって得ら
れるセルロースエーテルに大別できる。セルロースエス
テルとしては、硝酸セルロース、酢酸セルロース、酪酸
酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース等がある。ま
たセルロースエーテルとしてはエチルセルロースが代表
として挙げられる。これらのセルロース樹脂の物性を表
1に示す。
られるセルロースエステルと、エーテル化によって得ら
れるセルロースエーテルに大別できる。セルロースエス
テルとしては、硝酸セルロース、酢酸セルロース、酪酸
酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース等がある。ま
たセルロースエーテルとしてはエチルセルロースが代表
として挙げられる。これらのセルロース樹脂の物性を表
1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】これら各種のセルロース系樹脂の中で、テ
ープカセットの匣体として最も好適な材料として本例で
は酢酸セルロース樹脂を用いる。この酢酸セルロース樹
脂は特に振動減衰性に優れており、その特性を図5に示
す。
ープカセットの匣体として最も好適な材料として本例で
は酢酸セルロース樹脂を用いる。この酢酸セルロース樹
脂は特に振動減衰性に優れており、その特性を図5に示
す。
【0026】即ちこの図5においてAが酢酸セルロース
樹脂の振動減衰特性で、これと比較するために、一般の
カセットに使用される樹脂材として同図BにABS(ア
クリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂、同図CにP
S(ポリスチレン)樹脂の振動減衰特性を示してある。
この特性は、各樹脂に一定の振動を加えたときに、その
振幅が減衰される時間を測定したもので、これを比較す
ることによって明らかなように、ABS樹脂及びPS樹
脂の場合は振幅がゼロ近くまで減衰されるのに0.4秒
以上要しているのに対し、酢酸セルロース樹脂の場合は
その3分の1以下の時間しか要していない。従って、酢
酸セルロース樹脂はABS樹脂やPS樹脂に比して格段
に優れた振動減衰性を有しているのが判る。
樹脂の振動減衰特性で、これと比較するために、一般の
カセットに使用される樹脂材として同図BにABS(ア
クリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂、同図CにP
S(ポリスチレン)樹脂の振動減衰特性を示してある。
この特性は、各樹脂に一定の振動を加えたときに、その
振幅が減衰される時間を測定したもので、これを比較す
ることによって明らかなように、ABS樹脂及びPS樹
脂の場合は振幅がゼロ近くまで減衰されるのに0.4秒
以上要しているのに対し、酢酸セルロース樹脂の場合は
その3分の1以下の時間しか要していない。従って、酢
酸セルロース樹脂はABS樹脂やPS樹脂に比して格段
に優れた振動減衰性を有しているのが判る。
【0027】このように酢酸セルロース樹脂は振動減衰
性に優れてはいるが、その一方で高い吸水(吸湿)率を
有しており、そのため寸法変化が起きやすい。この酢酸
セルロース樹脂をテープカセットの匣体に使用する場
合、寸法が変化してしまうとテープカセットとしての寸
法規格を満足できなくなってしまうので、吸水率(水中
24時間保存)を2%以下、望ましくは1%以下に抑え
る必要がある。
性に優れてはいるが、その一方で高い吸水(吸湿)率を
有しており、そのため寸法変化が起きやすい。この酢酸
セルロース樹脂をテープカセットの匣体に使用する場
合、寸法が変化してしまうとテープカセットとしての寸
法規格を満足できなくなってしまうので、吸水率(水中
24時間保存)を2%以下、望ましくは1%以下に抑え
る必要がある。
【0028】そのための手段として本例では、酢酸セル
ロース樹脂に無機フィラーとしてSiO2 化合物(シリ
カ)を添加することによって吸水率を抑える。即ち、S
iO2 化合物等の無機フィラーは水分を殆ど吸収しない
ので、樹脂の吸水率を効果的に抑えることができる。
ロース樹脂に無機フィラーとしてSiO2 化合物(シリ
カ)を添加することによって吸水率を抑える。即ち、S
iO2 化合物等の無機フィラーは水分を殆ど吸収しない
ので、樹脂の吸水率を効果的に抑えることができる。
【0029】この酢酸セルロース樹脂へのSiO2 化合
物の添加量は、4重量%以下では殆ど効果がないので、
5〜100重量%の範囲内で、吸水率が2%以下、望ま
しくは1%以下となるように調整する。但し、SiO2
化合物の添加量が多すぎても酢酸セルロース樹脂のもつ
振動減衰性に悪影響を与えるので、酢酸セルロース樹脂
の振動減衰性を損なうことく吸水率を2%以下に抑える
ためには、SiO2 化合物の添加量は15重量%程度が
適当である。
物の添加量は、4重量%以下では殆ど効果がないので、
5〜100重量%の範囲内で、吸水率が2%以下、望ま
しくは1%以下となるように調整する。但し、SiO2
化合物の添加量が多すぎても酢酸セルロース樹脂のもつ
振動減衰性に悪影響を与えるので、酢酸セルロース樹脂
の振動減衰性を損なうことく吸水率を2%以下に抑える
ためには、SiO2 化合物の添加量は15重量%程度が
適当である。
【0030】尚、酢酸セルロース樹脂に添加する無機フ
ィラーとしては、SiO2 化合物の他にも例えば炭酸カ
ルシウム、ケイ酸アルミ、炭素繊維、酸化亜鉛、酸化チ
タン、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム等を用いること
ができる。
ィラーとしては、SiO2 化合物の他にも例えば炭酸カ
ルシウム、ケイ酸アルミ、炭素繊維、酸化亜鉛、酸化チ
タン、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム等を用いること
ができる。
【0031】このように酢酸セルロース樹脂にSiO2
化合物等の無機フィラーを添加したセルロース系樹脂材
料でカセット匣体2の上シェル3と下シェル4を成形す
ることにより、吸水による寸法変化が抑えられると共
に、酢酸セルロース樹脂のもつ良好な振動減衰性によっ
て、カセット使用時にカセット匣体に生じる振動を効果
的に低減することができる。
化合物等の無機フィラーを添加したセルロース系樹脂材
料でカセット匣体2の上シェル3と下シェル4を成形す
ることにより、吸水による寸法変化が抑えられると共
に、酢酸セルロース樹脂のもつ良好な振動減衰性によっ
て、カセット使用時にカセット匣体に生じる振動を効果
的に低減することができる。
【0032】そしてこのようにカセット使用時のカセッ
ト匣体2の振動が低減されることにより、カセット匣体
2の内部の磁気テープ7が振動することは殆どなく、こ
のため記録再生信号に対する変調ノイズが低減されるこ
とになる。
ト匣体2の振動が低減されることにより、カセット匣体
2の内部の磁気テープ7が振動することは殆どなく、こ
のため記録再生信号に対する変調ノイズが低減されるこ
とになる。
【0033】この変調ノイズの低減効果を図6に示す。
これは、従来のテープカセットと本例のテープカセット
の二つのカセットを用いて夫々の磁気テープに6300
Hzの信号を記録して再生した場合の変調ノイズを測定
した結果で、図中aの線が本例のカセット、bの線が従
来のカセットのデータである。この結果から一目で判る
ように、本例のカセットは従来のカセットに比して明ら
かに変調ノイズが改善されていることが確認された。
これは、従来のテープカセットと本例のテープカセット
の二つのカセットを用いて夫々の磁気テープに6300
Hzの信号を記録して再生した場合の変調ノイズを測定
した結果で、図中aの線が本例のカセット、bの線が従
来のカセットのデータである。この結果から一目で判る
ように、本例のカセットは従来のカセットに比して明ら
かに変調ノイズが改善されていることが確認された。
【0034】このように本例のカセット1は、セルロー
ス系樹脂の振動減衰効果によって変調ノイズが低減され
るので、優れた音質での記録再生が可能となる。
ス系樹脂の振動減衰効果によって変調ノイズが低減され
るので、優れた音質での記録再生が可能となる。
【0035】尚、本例のカセット1においては、カセッ
ト匣体2を構成する上シェル3と下シェル4の全体をセ
ルロース系樹脂材料で成形してあるが、窓板24と25
は上シェル3と下シェル4とは別部材として例えば透明
なPS樹脂によって成形し、これを接着等の二次的手段
によって上シェル3と下シェル4に夫々接合するように
している。
ト匣体2を構成する上シェル3と下シェル4の全体をセ
ルロース系樹脂材料で成形してあるが、窓板24と25
は上シェル3と下シェル4とは別部材として例えば透明
なPS樹脂によって成形し、これを接着等の二次的手段
によって上シェル3と下シェル4に夫々接合するように
している。
【0036】図3及び図4は本発明の第2の実施例であ
る。この第2の実施例でも記録媒体収納カセットとして
オーディオ用コンパクトカセットを示し、上述した第1
の実施例と共通する部分には同一符号を付しその説明は
省略する。
る。この第2の実施例でも記録媒体収納カセットとして
オーディオ用コンパクトカセットを示し、上述した第1
の実施例と共通する部分には同一符号を付しその説明は
省略する。
【0037】本例のカセット1は、カセット匣体2の一
部をセルロース系樹脂で形成したものである。即ち本例
においては、酢酸セルロース樹脂に無機フィラーとして
SiO2 化合物を約15重量%添加したセルロース系樹
脂材料で成形された板状成形品(以下セルロース樹脂板
材という)40と41を、上シェル3及び下シェル4の
本体の外表面に接着剤によって接合する。尚、上シェル
3及び下シェル4の本体は、一般に用いられるABS樹
脂やPS樹脂等で成形されている。
部をセルロース系樹脂で形成したものである。即ち本例
においては、酢酸セルロース樹脂に無機フィラーとして
SiO2 化合物を約15重量%添加したセルロース系樹
脂材料で成形された板状成形品(以下セルロース樹脂板
材という)40と41を、上シェル3及び下シェル4の
本体の外表面に接着剤によって接合する。尚、上シェル
3及び下シェル4の本体は、一般に用いられるABS樹
脂やPS樹脂等で成形されている。
【0038】このセルロース樹脂板材40と41を接合
する部位は、図に示すようにシェル3及び4のハブ駆動
軸挿入孔5a,5b及び6a,6bより後方の平面部
と、台形状膨出部26及び27の一部が比較的広い面積
を取れるので好適である。
する部位は、図に示すようにシェル3及び4のハブ駆動
軸挿入孔5a,5b及び6a,6bより後方の平面部
と、台形状膨出部26及び27の一部が比較的広い面積
を取れるので好適である。
【0039】このようにカセット匣体2の一部をセルロ
ース系樹脂材料で形成した場合も、セルロース系樹脂の
もつ振動減衰性により、カセット使用時にカセット匣体
2に生じる振動を低減することができ、このため上述し
た第1の実施例に準じた変調ノイズの改善効果が得られ
る。
ース系樹脂材料で形成した場合も、セルロース系樹脂の
もつ振動減衰性により、カセット使用時にカセット匣体
2に生じる振動を低減することができ、このため上述し
た第1の実施例に準じた変調ノイズの改善効果が得られ
る。
【0040】尚、本例のカセット1において、上シェル
3及び下シェル4の本体とセルロース樹脂板材40,4
1との接合手段としては、接着剤に限ることなく、溶着
等の手法を用いてもよい。また、上シェル3及び下シェ
ル4の本体部とセルロース樹脂板材40,41の部分と
を二色成形法によって一体に成形してもよい。
3及び下シェル4の本体とセルロース樹脂板材40,4
1との接合手段としては、接着剤に限ることなく、溶着
等の手法を用いてもよい。また、上シェル3及び下シェ
ル4の本体部とセルロース樹脂板材40,41の部分と
を二色成形法によって一体に成形してもよい。
【0041】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例では記録媒体収納カセットとしてオーディオ
用コンパクトカセットを示したが、本発明はこれに限る
ことなくビデオカセットやDAT(デジタルオーディオ
テープレコーダー)用カセット、さらにはディスクカセ
ット等にも広く適用可能である。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例では記録媒体収納カセットとしてオーディオ
用コンパクトカセットを示したが、本発明はこれに限る
ことなくビデオカセットやDAT(デジタルオーディオ
テープレコーダー)用カセット、さらにはディスクカセ
ット等にも広く適用可能である。
【0042】
【発明の効果】以上の実施例で明らかな如く本発明によ
れば、セルロース系樹脂のもつ良好な振動減衰性によ
り、振動の影響を受けにくいカセット匣体が形成でき
る。それによってカセット使用時の変調ノイズが低減さ
れ、優れた音質の記録再生を行なうことができる。ま
た、セルロース系樹脂に無機フィラーを添加して吸水率
を抑えることにより、多湿環境での寸法安定性を確保す
ることができる。
れば、セルロース系樹脂のもつ良好な振動減衰性によ
り、振動の影響を受けにくいカセット匣体が形成でき
る。それによってカセット使用時の変調ノイズが低減さ
れ、優れた音質の記録再生を行なうことができる。ま
た、セルロース系樹脂に無機フィラーを添加して吸水率
を抑えることにより、多湿環境での寸法安定性を確保す
ることができる。
【図1】第1の実施例を示すカセットの一部切欠いた斜
視図である。
視図である。
【図2】同、分解斜視図である。
【図3】第2の実施例を示すカセットの分解斜視図であ
る。
る。
【図4】同、一部切欠いた斜視図である。
【図5】セルロース樹脂の振動減衰性の説明図である。
【図6】変調ノイズの低減効果の説明図である。
1 カセット 2 カセット匣体 3 上シェル 4 下シェル 7 磁気テープ(記録媒体) 40,41 セルロース樹脂板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安孫子 雅彦 静岡県浜松市寺島町200番地 株式会社河 合楽器製作所内 (72)発明者 福 基明 静岡県浜松市寺島町200番地 株式会社河 合楽器製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 カセット匣体内に記録媒体が収納されて
なる記録媒体収納カセットにおいて、 カセット匣体の少なくとも一部をセルロース系樹脂で形
成したことを特徴とする記録媒体収納カセット。 - 【請求項2】 上記セルロース系樹脂に無機フィラーを
5〜100重量%添加したことを特徴とする請求項1に
記載の記録媒体収納カセット。 - 【請求項3】 上記セルロース系樹脂の吸水率が2%以
下である請求項2に記載の記録媒体収納カセット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21157495A JPH0963232A (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 記録媒体収納カセット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21157495A JPH0963232A (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 記録媒体収納カセット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0963232A true JPH0963232A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16608030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21157495A Pending JPH0963232A (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 記録媒体収納カセット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0963232A (ja) |
-
1995
- 1995-08-21 JP JP21157495A patent/JPH0963232A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1289662C (en) | Cassette adapter for playback device, such as a compact disk player | |
| JPH0636505A (ja) | テープカートリッジとその製造方法、ならびにテープ駆動機構とテープカートリッジとの組み合わせ | |
| JPH06282960A (ja) | テープ用リール及び単一リールのデータテープカートリッジ | |
| JPH0963232A (ja) | 記録媒体収納カセット | |
| JPH0963237A (ja) | 記録媒体収納カセットのガイドブロック | |
| JPH0531731Y2 (ja) | ||
| JPH021757Y2 (ja) | ||
| JPS59117768A (ja) | テ−プカセツト | |
| JP2004022049A (ja) | 磁気テープカートリッジ | |
| JP3239393B2 (ja) | テープカセット | |
| JPS6134571Y2 (ja) | ||
| JPH05282828A (ja) | テープカセット | |
| JPH0445191Y2 (ja) | ||
| JP3136705B2 (ja) | 回転ヘッド装置 | |
| JP2698532B2 (ja) | 小型テープカセット | |
| JPS5843077Y2 (ja) | カセツトテ−プレコ−ダ | |
| JPH056616Y2 (ja) | ||
| JP3240671B2 (ja) | テープカセット | |
| JPS6317102Y2 (ja) | ||
| JPS6317101Y2 (ja) | ||
| JP2541889Y2 (ja) | 音響映像機器 | |
| JPH0650874Y2 (ja) | 磁気テ−プカセット | |
| JPH0447821Y2 (ja) | ||
| JPH05307859A (ja) | ビデオカセットハーフ | |
| JPH05174535A (ja) | テープカセット |