JPH0963471A - 酸化物陰極の製造方法 - Google Patents
酸化物陰極の製造方法Info
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- JPH0963471A JPH0963471A JP7216251A JP21625195A JPH0963471A JP H0963471 A JPH0963471 A JP H0963471A JP 7216251 A JP7216251 A JP 7216251A JP 21625195 A JP21625195 A JP 21625195A JP H0963471 A JPH0963471 A JP H0963471A
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Abstract
劣化が少ない酸化物陰極の製造方法を提供する。 【解決手段】 陰極基体1は微量のマグネシウムあるい
はけい素などの還元剤を含有したニッケル合金で、陰極
スリーブ2に支持体4を介して接続する。この陰極スリ
ーブ2をカソードホルダ6に溶接して陰極構体9を形成
する。陰極基体1の表面上にたとえばバリウム、ストロ
ンチウム、カルシウムなどからなるアルカリ土類金属炭
酸塩の電子放射物10を吹き付け法により塗布付着させ、
陰極構体9を電子管内に組み込む。BaO rich(B
a,Sr)Oであるα相と、SrOrich(Sr,Ba,
Ca)Oであるβ相との、β相/α相の生成比が増大す
るように、ピーク温度を1425Kとして2分間と加熱
分解する。
Description
間動作する酸化物陰極の製造方法に関する。
属としてニッケルを主体として、微量のマグネシウムや
けい素などの還元剤を含む合金が使用される。また、こ
の合金により構成された陰極基体金属は、所要の形状、
厚さにプレス成形された上で陰極スリーブの先端に接合
固定されている。そして、この陰極基体の金属面上に、
電子放射物層となるバリウム、ストロンチウムおよびカ
ルシウムなどからなるアルカリ土類金属炭酸塩粉末を吹
き付け法などで塗布する。
中でアルカリ土類金属炭酸塩を1300K程度で加熱分
解し、アルカリ土類金属酸化物に形成させる。このアル
カリ土類金属炭酸塩は、バリウムを主成分とするアルカ
リ土類金属の複塩または混合塩であるが、一般的にはバ
リウムが重量57%、ストロンチウムが39重量%およ
びカルシウムが4重量%の複塩である三元炭酸塩が広く
用いられている。
バリウムが電子放射に寄与し、この酸化バリウムは、酸
化物陰極の動作中に基体金属を拡散してくる還元剤のマ
グネシウム、けい素などにより、基体金属と酸化物の境
界で還元され、たとえばマグネシウムを還元剤として用
いた場合、次式の反応により電子放射に寄与する遊離バ
リウムが形成される。
物層である酸化物との反応が基体金属と酸化物との界面
近傍で進行するため、両者の中間には中間層と呼ばれる
反応物が形成される。
陰極の電子放射特性を大きく左右する製造プロセスは、
排気後に行なわれる活性化プロセスと考えられ、その条
件は電子管の種類に応じて最適化が実施されている。こ
のため、排気中に行なうアルカリ土類金属炭酸塩をアル
カリ土類金属酸化物に加熱分解する製造プロセス条件の
最適化は未解決が多いのが実状である。
において電子放射物の炭酸塩から酸化物への分解反応の
ための加熱分解を行なう際、電子放射物にBaO rich
(Ba,Sr)Oのα相と、SrO rich(Sr,B
a,Ca)Oのβ相とが存在することが、真空高温X線
回折装置の解析により知られている。
寿命特性はβ相/α相の生成比に依存することが確認さ
れ、β相/α相の生成比が0.2以下では十分な寿命特
性が得られず、0.3〜0.4の範囲で最も良好な寿命
特性を示すことが判明している。
なうアルカリ土類金属炭酸塩をアルカリ土類金属酸化物
に加熱分解するときのピーク温度に依存することも判明
している。
ルカリ土類金属酸化物に加熱分解するときのピーク温度
は1300Kであるため、β相/α相の生成比が小さく
要望を満たすための長時間の動作が不十分である問題を
有している。
で、長時間高電流密度で動作しても電子放射特性の劣化
が少ない酸化物陰極の製造方法を提供することを目的と
する。
体として還元剤を添加した陰極基体を形成し、この陰極
基体上にアルカリ土類金属炭酸塩の電子放射物層を付着
させ、真空中でアルカリ土類金属炭酸塩を加熱分解して
アルカリ土類金属酸化物に形成させる酸化物陰極の製造
方法において、真空中における加熱分解工程の加熱分解
ピーク温度を1400〜1500Kの範囲としたもの
で、β相/α相の生成比を増大でき、初期の加熱で生成
されたβ相は、酸化バリウム単結晶の高温型に相当する
結晶構造に固定されるため、その後エージングで温度を
上昇させても結晶構造は変化せず、安定した高電流密度
を長時間得られる。
化物陰極の製造方法を図面を参照して説明する。
た陰極基体で、この陰極基体1は微量のマグネシウムあ
るいはけい素などの還元剤を含有し、圧延により得られ
たニッケル合金を、上下面から挟んでプレス加工により
圧縮して形成される。また、円筒状の陰極スリーブ2の
内径寸法に陰極基体1の外径寸法が一致する。そして、
陰極基体1は陰極スリーブ2の内側に圧入され、レーザ
溶接により陰極スリーブ2の先端に接合固定される。
理して選択酸化させ、表面を黒化させる。
ぼ等間隔に3つの短冊状の支持体4の下端部を溶接し、
この支持体4の上端には外方に向けて折り曲げられた接
続部5が形成される。
このカソードホルダ6の上端には内側に向けてフランジ
部7が形成され、このフランジ部7の対向する内周には
円型の挿通孔8が形成され、この挿通孔8に陰極スリー
ブ2が挿通された状態で、支持体4の接続部5がカソー
ドホルダ6のフランジ部に溶接されて陰極構体9が形成
される。
ウム、ストロンチウム、カルシウムなどからなるアルカ
リ土類金属炭酸塩の電子放射物10を吹き付け法により塗
布付着させ、陰極構体9を図示しない電子管内に組み込
む。なお、このアルカリ土類金属炭酸塩は、バリウムを
主成分とするアルカリ土類金属の複塩または混合塩であ
るが、一般的にはバリウムが重量57%、ストロンチウ
ムが39重量%およびカルシウムが4重量%の複塩また
は混合塩である三元炭酸塩が広く用いられる。
を加熱分解し、アルカリ土類金属酸化物に形成させ、図
示しない電子管の排気管をチップオフした後にエージン
グ工程で活性化処理し、酸化物陰極構体を完成させ、た
とえばブラウン管に装着する。
るα相と、SrO rich(Sr,Ba,Ca)Oである
β相との、β相/α相の生成比が増大するように、加熱
分解時のピーク温度を1400〜1500Kの範囲の温
度で、たとえば1425Kで2分間とする。
5Kで加熱分解した酸化物陰極構体を含むブラウン管
と、従来と同様にピーク温度を1300Kとしたブラウ
ン管との、電流2.0A/cm2 での長時間動作に伴う
電子放射特性の測定の寿命に関する実験結果を図2を参
照して説明する。
より製造された陰極基体を用いたブラウン管で、曲線II
は従来の方法により製造された陰極基体を用いたブラウ
ン管で、曲線Iではエミッションの低下が少ないのに対
し、曲線IIでは長時間経過するに従い曲線Iとのエミッ
ションの減少が大きくなっており、曲線Iと曲線IIとの
差が顕著となり、上記実施の形態のブラウン管によれ
ば、長時間高電流密度で動作しても電子放射特性の劣化
が少ないことがわかる。
た陰極基体を用いたブラウン管の場合には、加熱分解の
ピーク温度を高くすることにより、β相/α相の生成比
が寿命特性が最も好ましい0.3〜0.4程度に増大
し、初期の段階の加熱で生成されたβ相は、酸化カルシ
ウムがくさびとなって酸化バリウム単結晶の高温型に相
当する結晶構造に固定されるので、その後のエージング
で温度を上昇させても結晶構造は変化せず、結果として
高電流密度を長時間取り出すことが可能になるものであ
る。
00Kの範囲内としてたとえば1425Kで加熱分解し
たが、酸化バリウム単結晶中のバリウムの拡散機構は、
1350Kを境として高温型と低温型とで異なる。つま
り、ピーク温度が1350Kより低いと低温型の拡散機
構となりβ相/α相の生成比が0.2以下に小さくな
り、反対に、ピーク温度が1500Kを越えるとβ相は
十分に生成してライフ特性は従来より良好になるが、パ
ウダー同士の溶融が進行して電子放射物層の収縮が生じ
て初期不良を起こし、陰極構体9を構成する材料にも変
質が起こる。したがって、陰極基体1を加熱分解するピ
ーク温度としては、1400〜1500Kの温度が好ま
しい。
ン管に装着した場合について説明したが、ブラウン管以
外の他の熱電子管に用いても同様の効果を得ることがで
きる。
金属酸化物を形成する加熱分解工程の加熱分解ピーク温
度を1400〜1500Kの範囲としたため、β相/α
相の生成比を増大でき、初期の加熱で生成されたβ相
は、単結晶の高温型に相当する結晶構造に固定できるの
で、その後エージングで温度を上昇させても結晶構造は
変化せず、安定した高電流密度を長時間得られる。
切り欠いた側面図である。
グラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ニッケルを主体として還元剤を添加した
陰極基体を形成し、 この陰極基体上にアルカリ土類金属炭酸塩の電子放射物
層を付着させ、 真空中でアルカリ土類金属炭酸塩を加熱分解してアルカ
リ土類金属酸化物に形成させる酸化物陰極の製造方法に
おいて、 真空中における加熱分解工程の加熱分解ピーク温度を1
400〜1500Kの範囲としたことを特徴とする酸化
物陰極の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21625195A JP3535277B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 酸化物陰極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21625195A JP3535277B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 酸化物陰極の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0963471A true JPH0963471A (ja) | 1997-03-07 |
| JP3535277B2 JP3535277B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=16685643
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21625195A Expired - Fee Related JP3535277B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 酸化物陰極の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3535277B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-24 JP JP21625195A patent/JP3535277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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|---|---|
| JP3535277B2 (ja) | 2004-06-07 |
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