JPH0963496A - イオン源 - Google Patents
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- JPH0963496A JPH0963496A JP7222310A JP22231095A JPH0963496A JP H0963496 A JPH0963496 A JP H0963496A JP 7222310 A JP7222310 A JP 7222310A JP 22231095 A JP22231095 A JP 22231095A JP H0963496 A JPH0963496 A JP H0963496A
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Landscapes
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラズマスパッタによるプラズマスリット2
の自動クリーニング機能を有するプラズマチャンバ1を
備えたイオン源において、プラズマスリット2側と引出
電極系との間の放電が発生し難く、プラズマスリット2
にスパッタ電圧を供給するための配線を工具類を使用せ
ずに容易に行うことができるイオン源を提供する。 【解決手段】 プラズマスリット2のチャンバ内側面
に、スパッタ電圧印加線20の一端部が嵌合されるOリ
ング溝状のガイド溝2bが形成されている。スパッタ電
圧印加線20は、上記ガイド溝2bに嵌合された状態
で、BNシールド5bとプラズマスリット2との間に挟
持されてなるサンドイッチ構造によって固定され、プラ
ズマスリット2と電気的に接続されている。
の自動クリーニング機能を有するプラズマチャンバ1を
備えたイオン源において、プラズマスリット2側と引出
電極系との間の放電が発生し難く、プラズマスリット2
にスパッタ電圧を供給するための配線を工具類を使用せ
ずに容易に行うことができるイオン源を提供する。 【解決手段】 プラズマスリット2のチャンバ内側面
に、スパッタ電圧印加線20の一端部が嵌合されるOリ
ング溝状のガイド溝2bが形成されている。スパッタ電
圧印加線20は、上記ガイド溝2bに嵌合された状態
で、BNシールド5bとプラズマスリット2との間に挟
持されてなるサンドイッチ構造によって固定され、プラ
ズマスリット2と電気的に接続されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばイオン注入
装置等に供され、プラズマを生成してそのプラズマから
イオンを引き出すイオン源に関するものである。
装置等に供され、プラズマを生成してそのプラズマから
イオンを引き出すイオン源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、元素をプラズマ化し、プラズマ中
のイオンをイオンビームとして引き出すイオン源は、イ
オン注入装置をはじめとして様々な分野に利用されてい
る。このイオン源には、ECR(Electron Cyclotron R
esonance)イオン源などのマイクロ波型や、フリーマン
イオン源などのPIG(Penning Ionization Gauge)型
といった多くの種類が存在しており、これらの各種のイ
オン源は、必要とされるイオン種やエネルギー、電流な
どに応じて最適の機種が使い分けられるようになってい
る。
のイオンをイオンビームとして引き出すイオン源は、イ
オン注入装置をはじめとして様々な分野に利用されてい
る。このイオン源には、ECR(Electron Cyclotron R
esonance)イオン源などのマイクロ波型や、フリーマン
イオン源などのPIG(Penning Ionization Gauge)型
といった多くの種類が存在しており、これらの各種のイ
オン源は、必要とされるイオン種やエネルギー、電流な
どに応じて最適の機種が使い分けられるようになってい
る。
【0003】例えばフリーマンイオン源などのフィラメ
ントを有するイオン源の場合、当該フィラメントの消耗
によって比較的寿命が短く、保守を頻繁に行う必要があ
る。これに対して、マイクロ波を利用したECRイオン
源などでは、フィラメントを使用しないため、寿命の面
では有利である。以下に、ECRイオン源を例に挙げて
その構成を説明する。
ントを有するイオン源の場合、当該フィラメントの消耗
によって比較的寿命が短く、保守を頻繁に行う必要があ
る。これに対して、マイクロ波を利用したECRイオン
源などでは、フィラメントを使用しないため、寿命の面
では有利である。以下に、ECRイオン源を例に挙げて
その構成を説明する。
【0004】図5に示すように、上記ECRイオン源
は、図示しないマグネトロンから出力されたマイクロ波
をマイクロ波導入ロッド53およびウインドウ(マイク
ロ波導入窓)54を介してプラズマチャンバ51の内部
に導入し、電子サイクロトロン共鳴(ECR)条件の磁
場中でマイクロ波放電を生じさせ、ガスフィードスルー
57を通して内部に導入されているガス状のイオン源物
質をプラズマ化させるようになっている。
は、図示しないマグネトロンから出力されたマイクロ波
をマイクロ波導入ロッド53およびウインドウ(マイク
ロ波導入窓)54を介してプラズマチャンバ51の内部
に導入し、電子サイクロトロン共鳴(ECR)条件の磁
場中でマイクロ波放電を生じさせ、ガスフィードスルー
57を通して内部に導入されているガス状のイオン源物
質をプラズマ化させるようになっている。
【0005】また、上記プラズマチャンバ51内でプラ
ズマが生成された後、該プラズマチャンバ51とその外
部に設けられた引出電極系60との間に高電圧(引出し
電圧)を印加して電界を生じさせることにより、プラズ
マチャンバ51のプラズマスリット52からイオンが引
き出され、イオンビームが形成されるようになってい
る。このようにして形成されたイオンビームは、例えば
イオン注入等の処理に用いられる。
ズマが生成された後、該プラズマチャンバ51とその外
部に設けられた引出電極系60との間に高電圧(引出し
電圧)を印加して電界を生じさせることにより、プラズ
マチャンバ51のプラズマスリット52からイオンが引
き出され、イオンビームが形成されるようになってい
る。このようにして形成されたイオンビームは、例えば
イオン注入等の処理に用いられる。
【0006】上記プラズマチャンバ51の内壁はBNな
どの誘電体からなるライナ55およびシールド56で被
われている。尚、ライナ55はプラズマチャンバ51の
側壁側、シールド56はプラズマスリット52側を被う
ものである。これは、もしも導電性のプラズマチャンバ
51の内壁が誘電体で覆われていなければ、プラズマ形
成物質によるスパッタによってチャンバ内壁から飛び出
した導電性物質がウインドウ54にも付着し、マイクロ
波が反射されてチャンバ内にマイクロ波電力が供給され
なくなってしまうといった不都合が生じるからである。
どの誘電体からなるライナ55およびシールド56で被
われている。尚、ライナ55はプラズマチャンバ51の
側壁側、シールド56はプラズマスリット52側を被う
ものである。これは、もしも導電性のプラズマチャンバ
51の内壁が誘電体で覆われていなければ、プラズマ形
成物質によるスパッタによってチャンバ内壁から飛び出
した導電性物質がウインドウ54にも付着し、マイクロ
波が反射されてチャンバ内にマイクロ波電力が供給され
なくなってしまうといった不都合が生じるからである。
【0007】しかしながら、例えばBF3 ガスのような
腐食性のガスをイオン源物質として使用してプラズマを
生成すると、プラズマチャンバ51の内壁を形成するラ
イナ55などがプラズマ形成物質によってエッチングさ
れることになり、その結果発生する物質がプラズマスリ
ット52のイオン引出孔52a付近に付着して目詰まり
を起こし、ビームが引き出せなくなるという不都合が生
じる。
腐食性のガスをイオン源物質として使用してプラズマを
生成すると、プラズマチャンバ51の内壁を形成するラ
イナ55などがプラズマ形成物質によってエッチングさ
れることになり、その結果発生する物質がプラズマスリ
ット52のイオン引出孔52a付近に付着して目詰まり
を起こし、ビームが引き出せなくなるという不都合が生
じる。
【0008】上記の不都合を回避するために、特開平6
−349434号公報には、プラズマスリット52をプ
ラズマチャンバ51の本体とは絶縁リング58により絶
縁し、プラズマスリット52をイオン源基準電位(プラ
ズマチャンバ51の電位)より低い電位におくと共に、
シールド56の一部を切り欠いてプラズマスリット52
のイオン引出孔52a付近を露出させることにより、プ
ラズマ中のイオンをプラズマスリット52のイオン引出
孔52a付近に積極的に衝突させてプラズマスリット5
2への付着物をスパッタリングにより取り除き、イオン
源の長寿命を確保するという構成が開示されている。
−349434号公報には、プラズマスリット52をプ
ラズマチャンバ51の本体とは絶縁リング58により絶
縁し、プラズマスリット52をイオン源基準電位(プラ
ズマチャンバ51の電位)より低い電位におくと共に、
シールド56の一部を切り欠いてプラズマスリット52
のイオン引出孔52a付近を露出させることにより、プ
ラズマ中のイオンをプラズマスリット52のイオン引出
孔52a付近に積極的に衝突させてプラズマスリット5
2への付着物をスパッタリングにより取り除き、イオン
源の長寿命を確保するという構成が開示されている。
【0009】この場合、図6および図7に示すように、
プラズマスリット52にスパッタ電圧を供給するための
スパッタ電圧印加線61は、プラズマスリット52の外
表面に螺子62にて取り付けられている。
プラズマスリット52にスパッタ電圧を供給するための
スパッタ電圧印加線61は、プラズマスリット52の外
表面に螺子62にて取り付けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、螺子62が引出電極系60の対向側において
プラズマスリット52から突出しているため、エッジ効
果によって引出電極系60との間で放電が起こり易い。
構成では、螺子62が引出電極系60の対向側において
プラズマスリット52から突出しているため、エッジ効
果によって引出電極系60との間で放電が起こり易い。
【0011】また、螺子62だけでなく、スパッタ電圧
印加線61自体もプラズマスリット52より引出電極系
60側にあるため、引出電極系60との間で放電が起こ
り易い状況になっている。
印加線61自体もプラズマスリット52より引出電極系
60側にあるため、引出電極系60との間で放電が起こ
り易い状況になっている。
【0012】したがって、プラズマチャンバ51側と引
出電極系60との間の絶縁破壊が起きないようにするた
め、プラズマスリット52と引出電極系60との間の距
離や引出電圧に対する制限が厳しいという問題がある。
出電極系60との間の絶縁破壊が起きないようにするた
め、プラズマスリット52と引出電極系60との間の距
離や引出電圧に対する制限が厳しいという問題がある。
【0013】また、イオン源の組み立て時、あるいはイ
オン源のメンテナンス時などに行われるプラズマスリッ
ト52のプラズマチャンバ51本体への取り付け或いは
取り外しの際には、スパッタ電圧印加線61をプラズマ
スリット52へ螺子止めするための工具を必要とし、ま
た、その着脱作業にも比較的長い時間がかかる。
オン源のメンテナンス時などに行われるプラズマスリッ
ト52のプラズマチャンバ51本体への取り付け或いは
取り外しの際には、スパッタ電圧印加線61をプラズマ
スリット52へ螺子止めするための工具を必要とし、ま
た、その着脱作業にも比較的長い時間がかかる。
【0014】さらに、プラズマスリット52の材質がカ
ーボンであった場合、タップが壊れ易く、これがプラズ
マスリット52の短寿命化につながっている。その上、
螺子止め部が電子のバックストリームなどによって溶融
する虞があり、これがスパッタ電圧印加線61の取り外
しを困難にすると共に、プラズマスリット52やスパッ
タ電圧印加線61の短寿命化にもつながっている。
ーボンであった場合、タップが壊れ易く、これがプラズ
マスリット52の短寿命化につながっている。その上、
螺子止め部が電子のバックストリームなどによって溶融
する虞があり、これがスパッタ電圧印加線61の取り外
しを困難にすると共に、プラズマスリット52やスパッ
タ電圧印加線61の短寿命化にもつながっている。
【0015】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、上述のようなイオン引出部の自動クリ
ーニング機能を有するプラズマチャンバを備えたイオン
源において、プラズマチャンバ側と引出電極系との間の
放電が発生し難いイオン源を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、イオン引出部(プラズマスリ
ット52)にスパッタ電圧を供給するための配線を工具
類を使用せずに容易に行うことができるイオン源を提供
することにある。また、本発明のさらに他の目的は、イ
オン引出部などの部材の長寿命化を図ることができるイ
オン源を提供することにある。
り、その目的は、上述のようなイオン引出部の自動クリ
ーニング機能を有するプラズマチャンバを備えたイオン
源において、プラズマチャンバ側と引出電極系との間の
放電が発生し難いイオン源を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、イオン引出部(プラズマスリ
ット52)にスパッタ電圧を供給するための配線を工具
類を使用せずに容易に行うことができるイオン源を提供
することにある。また、本発明のさらに他の目的は、イ
オン引出部などの部材の長寿命化を図ることができるイ
オン源を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るイオン源
は、イオン引出孔が穿設されている導電性のイオン引出
部を有し、内部でプラズマが生成されるプラズマチャン
バと、イオン引出部と対向して配されてプラズマ中のイ
オンを外部へ引き出すための引出電極系とを備え、上記
プラズマチャンバの内壁面が誘電体で被われると共に、
導電性のプラズマチャンバ本体とイオン引出部とが絶縁
部材によって電気的に絶縁されており、プラズマチャン
バ本体とイオン引出部との間に電位差を生じさせるため
のスパッタ電源と、一端が上記イオン引出部と接続され
て上記スパッタ電源の印加電圧をイオン引出部へ供給す
るためのスパッタ電圧印加線とを備えているものであっ
て、上記の課題を解決するために、以下の手段が講じら
れていることを特徴としている。
は、イオン引出孔が穿設されている導電性のイオン引出
部を有し、内部でプラズマが生成されるプラズマチャン
バと、イオン引出部と対向して配されてプラズマ中のイ
オンを外部へ引き出すための引出電極系とを備え、上記
プラズマチャンバの内壁面が誘電体で被われると共に、
導電性のプラズマチャンバ本体とイオン引出部とが絶縁
部材によって電気的に絶縁されており、プラズマチャン
バ本体とイオン引出部との間に電位差を生じさせるため
のスパッタ電源と、一端が上記イオン引出部と接続され
て上記スパッタ電源の印加電圧をイオン引出部へ供給す
るためのスパッタ電圧印加線とを備えているものであっ
て、上記の課題を解決するために、以下の手段が講じら
れていることを特徴としている。
【0017】即ち、上記イオン引出部のチャンバ内側面
に、上記スパッタ電圧印加線の一端部が嵌合されるガイ
ド溝が形成されており、上記スパッタ電圧印加線は、上
記イオン引出部のガイド溝に嵌合された状態で、上記イ
オン引出部のチャンバ内側面を被っている誘電体と上記
イオン引出部との間に挟持されている。
に、上記スパッタ電圧印加線の一端部が嵌合されるガイ
ド溝が形成されており、上記スパッタ電圧印加線は、上
記イオン引出部のガイド溝に嵌合された状態で、上記イ
オン引出部のチャンバ内側面を被っている誘電体と上記
イオン引出部との間に挟持されている。
【0018】上記の構成によれば、イオン引出部におけ
るイオン引出孔付近に付着した物質をプラズマスパッタ
によって除去するために、プラズマチャンバのイオン引
出部がチャンバ本体側と電気的に絶縁され、これらの間
にスパッタ電源よりスパッタ電圧が印加されるようにな
っている。
るイオン引出孔付近に付着した物質をプラズマスパッタ
によって除去するために、プラズマチャンバのイオン引
出部がチャンバ本体側と電気的に絶縁され、これらの間
にスパッタ電源よりスパッタ電圧が印加されるようにな
っている。
【0019】この場合の上記スパッタ電源の印加電圧
は、スパッタ電圧印加線を介してイオン引出部へ供給さ
れるが、このスパッタ電圧印加線の一端は、従来のよう
にイオン引出部へ螺子止めされているのではなく、イオ
ン引出部のチャンバ内側面に形成されたガイド溝に嵌合
された状態で、イオン引出部のチャンバ内側面を被って
いる誘電体と上記イオン引出部との間に挟持されてなる
サンドイッチ構造によって固定され、イオン引出部と電
気的に接続されている。
は、スパッタ電圧印加線を介してイオン引出部へ供給さ
れるが、このスパッタ電圧印加線の一端は、従来のよう
にイオン引出部へ螺子止めされているのではなく、イオ
ン引出部のチャンバ内側面に形成されたガイド溝に嵌合
された状態で、イオン引出部のチャンバ内側面を被って
いる誘電体と上記イオン引出部との間に挟持されてなる
サンドイッチ構造によって固定され、イオン引出部と電
気的に接続されている。
【0020】このため、イオン引出部における引出電極
系との対向面に螺子などの突起物が存在せず、また、ス
パッタ電圧印加線もイオン引出部の内側に配されている
ことから、プラズマチャンバと引出電極系との間の放電
が従来よりも起こり難い構造になっている。これによ
り、イオン引出部と引出電極系との間の距離や引出電圧
に対する制限も、従来よりも緩和される。
系との対向面に螺子などの突起物が存在せず、また、ス
パッタ電圧印加線もイオン引出部の内側に配されている
ことから、プラズマチャンバと引出電極系との間の放電
が従来よりも起こり難い構造になっている。これによ
り、イオン引出部と引出電極系との間の距離や引出電圧
に対する制限も、従来よりも緩和される。
【0021】また、スパッタ電圧印加線の固定が、イオ
ン引出部と上記誘電体との間の挟持によってなされてい
るので、従来のように螺子止めのための工具類を使用せ
ずに配線が可能である。
ン引出部と上記誘電体との間の挟持によってなされてい
るので、従来のように螺子止めのための工具類を使用せ
ずに配線が可能である。
【0022】さらに、従来のようにイオン引出部に対す
る螺子止めが行われていないので、タップの破損や電子
のバックストリームなどによる螺子止め部の溶融といっ
た不都合もなく、イオン引出部やスパッタ電圧印加線の
延命化が図れる。
る螺子止めが行われていないので、タップの破損や電子
のバックストリームなどによる螺子止め部の溶融といっ
た不都合もなく、イオン引出部やスパッタ電圧印加線の
延命化が図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】発明の実施の一形態について図1
ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0024】本実施形態のイオン源は、電子サイクロト
ロン共鳴条件の磁場中でマイクロ波放電を生じさせてプ
ラズマを生成し、このプラズマからイオンをビームとし
て引き出すECRイオン源であり、例えばイオン注入装
置等のイオンビーム応用装置に適用される。
ロン共鳴条件の磁場中でマイクロ波放電を生じさせてプ
ラズマを生成し、このプラズマからイオンをビームとし
て引き出すECRイオン源であり、例えばイオン注入装
置等のイオンビーム応用装置に適用される。
【0025】上記イオン源は、例えば2.45GHzのマ
イクロ波を出力するマグネトロンと、このマグネトロン
を作動させるマグネトロン電源とを有しており、図2に
示すように、マグネトロンが発生したマイクロ波は、導
波管6およびセラミックなどの誘電体よりなるマイクロ
波導入ロッド3によって円筒状のプラズマチャンバ1へ
と導かれる。
イクロ波を出力するマグネトロンと、このマグネトロン
を作動させるマグネトロン電源とを有しており、図2に
示すように、マグネトロンが発生したマイクロ波は、導
波管6およびセラミックなどの誘電体よりなるマイクロ
波導入ロッド3によって円筒状のプラズマチャンバ1へ
と導かれる。
【0026】上記のプラズマチャンバ1は、その内部が
イオン源物質をプラズマ化するためのプラズマ生成室に
なっており、各種イオン源物質をその内部に導入するた
めのガスフィードスルー(図示せず)が接続されてい
る。上記ガスフィードスルーには、BF3 等のガス状の
イオン源物質を供給するためのガスボックスまたは金属
等の固体イオン源物質を蒸気化する固体オーブンが接続
されている。
イオン源物質をプラズマ化するためのプラズマ生成室に
なっており、各種イオン源物質をその内部に導入するた
めのガスフィードスルー(図示せず)が接続されてい
る。上記ガスフィードスルーには、BF3 等のガス状の
イオン源物質を供給するためのガスボックスまたは金属
等の固体イオン源物質を蒸気化する固体オーブンが接続
されている。
【0027】上記プラズマチャンバ1のマイクロ波導入
ロッド3と接続される壁面には、BN等の誘電体よりな
るウインドウ4が配設されている。このウインドウ4
は、マイクロ波導入ロッド3を通ってきたマイクロ波を
プラズマチャンバ1内に導入させるものである。
ロッド3と接続される壁面には、BN等の誘電体よりな
るウインドウ4が配設されている。このウインドウ4
は、マイクロ波導入ロッド3を通ってきたマイクロ波を
プラズマチャンバ1内に導入させるものである。
【0028】上記プラズマチャンバ1の外壁部はステン
レスやモリブデン等の金属により形成されていると共
に、その内側が電気絶縁性の高いBNからなるBNライ
ナ5aおよびBNシールド5bによって被われている。
尚、上記BNライナ5aは、プラズマチャンバ1の側壁
側を被い、BNシールド5bはプラズマスリット2側を
被うものである。
レスやモリブデン等の金属により形成されていると共
に、その内側が電気絶縁性の高いBNからなるBNライ
ナ5aおよびBNシールド5bによって被われている。
尚、上記BNライナ5aは、プラズマチャンバ1の側壁
側を被い、BNシールド5bはプラズマスリット2側を
被うものである。
【0029】尚、上記プラズマスリット2は、プラズマ
スパッタによるクリーニングのため、イオン引出孔2a
付近のチャンバ内側部分がBNシールド5bで被われる
ことなく露出している。
スパッタによるクリーニングのため、イオン引出孔2a
付近のチャンバ内側部分がBNシールド5bで被われる
ことなく露出している。
【0030】上記プラズマチャンバ1のウインドウ4と
対向する壁面は、スリット状のイオン引出孔2aが穿設
されたプラズマスリット2(イオン引出部)にて形成さ
れており、このプラズマスリット2は、BNなどからな
る絶縁リング7(絶縁部材)によってプラズマチャンバ
1の本体と電気的に絶縁されている。そして、上記プラ
ズマスリット2がプラズマチャンバ1本体側よりも負電
位になるように、上記プラズマスリット2には、スパッ
タ電圧印加線20を介してスパッタ電源11よりスパッ
タ電圧が供給されている。上記スパッタ電源11の印加
電圧(プラズマスリット2とプラズマチャンバ1本体と
の電位差)は、プラズマスリット2に付着物が堆積する
速度とスパッタリングによって付着物が削り取られる速
度とがほぼ平衡となるように設定することが望ましく、
通常、0.1〜2.0kV程度である。
対向する壁面は、スリット状のイオン引出孔2aが穿設
されたプラズマスリット2(イオン引出部)にて形成さ
れており、このプラズマスリット2は、BNなどからな
る絶縁リング7(絶縁部材)によってプラズマチャンバ
1の本体と電気的に絶縁されている。そして、上記プラ
ズマスリット2がプラズマチャンバ1本体側よりも負電
位になるように、上記プラズマスリット2には、スパッ
タ電圧印加線20を介してスパッタ電源11よりスパッ
タ電圧が供給されている。上記スパッタ電源11の印加
電圧(プラズマスリット2とプラズマチャンバ1本体と
の電位差)は、プラズマスリット2に付着物が堆積する
速度とスパッタリングによって付着物が削り取られる速
度とがほぼ平衡となるように設定することが望ましく、
通常、0.1〜2.0kV程度である。
【0031】図3に示すように、上記プラズマスリット
2のチャンバ内側面(BNシールド5bに当接する側)
には、上記スパッタ電圧印加線20を嵌め込むためのO
リング溝のような円状のガイド溝2bが形成されてい
る。また、図4に示すように、上記スパッタ電圧印加線
20のプラズマスリット2に接続される側の端部は、上
記ガイド溝2bに対応して円弧状に形成されている。
2のチャンバ内側面(BNシールド5bに当接する側)
には、上記スパッタ電圧印加線20を嵌め込むためのO
リング溝のような円状のガイド溝2bが形成されてい
る。また、図4に示すように、上記スパッタ電圧印加線
20のプラズマスリット2に接続される側の端部は、上
記ガイド溝2bに対応して円弧状に形成されている。
【0032】そして、図1に示すように、上記スパッタ
電圧印加線20の円弧状の部分をプラズマスリット2の
ガイド溝2bに嵌め込んだ状態で、当該スパッタ電圧印
加線20をBNシールド5bとプラズマスリット2との
間に挟み込み、これにてスパッタ電圧印加線20をプラ
ズマスリット2に対して電気的に接続している。
電圧印加線20の円弧状の部分をプラズマスリット2の
ガイド溝2bに嵌め込んだ状態で、当該スパッタ電圧印
加線20をBNシールド5bとプラズマスリット2との
間に挟み込み、これにてスパッタ電圧印加線20をプラ
ズマスリット2に対して電気的に接続している。
【0033】尚、スパッタ電圧印加線20はプラズマチ
ャンバ1の側方からプラズマスリット2側へ導入される
ため、プラズマチャンバ1および絶縁リング7における
スパッタ電圧印加線20の導入部位には、それぞれ切り
欠き部1a・7aが形成されている。特に、上記プラズ
マチャンバ1とスパッタ電圧印加線20とは電気的に絶
縁する必要があるため、プラズマチャンバ1の切り欠き
部1aは、上記プラズマチャンバ1とスパッタ電圧印加
線20との間に絶縁破壊が起きないだけの間隔が形成さ
れるように設計する。
ャンバ1の側方からプラズマスリット2側へ導入される
ため、プラズマチャンバ1および絶縁リング7における
スパッタ電圧印加線20の導入部位には、それぞれ切り
欠き部1a・7aが形成されている。特に、上記プラズ
マチャンバ1とスパッタ電圧印加線20とは電気的に絶
縁する必要があるため、プラズマチャンバ1の切り欠き
部1aは、上記プラズマチャンバ1とスパッタ電圧印加
線20との間に絶縁破壊が起きないだけの間隔が形成さ
れるように設計する。
【0034】上記プラズマスリット2のチャンバ外側の
外周縁部には、絶縁リング7のチャンバ外側の内周縁部
の突出部7bと係合する係合溝2cが形成されている。
また、上記絶縁リング7のチャンバ外側の外周縁部に
は、プラズマチャンバカバー13の一端部と係合する係
合溝7cが形成されている。
外周縁部には、絶縁リング7のチャンバ外側の内周縁部
の突出部7bと係合する係合溝2cが形成されている。
また、上記絶縁リング7のチャンバ外側の外周縁部に
は、プラズマチャンバカバー13の一端部と係合する係
合溝7cが形成されている。
【0035】上記プラズマチャンバカバー13は、図2
に示すように、プラズマチャンバ1の径よりも大きな径
を有する円筒状に形成されており、プラズマチャンバ1
の側面の略全体を覆う部材である。このプラズマチャン
バカバー13は、プラズマスリット2をプラズマチャン
バ1の本体に固定するための付勢力を伝達する機能を有
すると共に、プラズマチャンバ1の熱がイオン源チャン
バ15側へ輻射によって伝達されるのを抑制し、プラズ
マチャンバ1の温度を高温に保持する保温機能をも有す
る。
に示すように、プラズマチャンバ1の径よりも大きな径
を有する円筒状に形成されており、プラズマチャンバ1
の側面の略全体を覆う部材である。このプラズマチャン
バカバー13は、プラズマスリット2をプラズマチャン
バ1の本体に固定するための付勢力を伝達する機能を有
すると共に、プラズマチャンバ1の熱がイオン源チャン
バ15側へ輻射によって伝達されるのを抑制し、プラズ
マチャンバ1の温度を高温に保持する保温機能をも有す
る。
【0036】上記プラズマチャンバカバー13のビーム
引出側の端部には、上述のように絶縁リング7の係合溝
7cと係合するような径の開口部が形成されている。ま
た、その他端には、フック部材12a…のフック部を引
っ掛けるための複数の引掛孔13a…が形成されてい
る。上記のフック部材12a…は、バネ部材12b…に
よってビーム引き出し方向とは反対方向(図2中のA方
向)に付勢されるようになっている。
引出側の端部には、上述のように絶縁リング7の係合溝
7cと係合するような径の開口部が形成されている。ま
た、その他端には、フック部材12a…のフック部を引
っ掛けるための複数の引掛孔13a…が形成されてい
る。上記のフック部材12a…は、バネ部材12b…に
よってビーム引き出し方向とは反対方向(図2中のA方
向)に付勢されるようになっている。
【0037】したがって、プラズマチャンバカバー13
の各引掛孔13a…にフック部材12a…を引っ掛ける
ことにより、プラズマチャンバカバー13はA方向に付
勢され、これにより絶縁リング7もA方向に付勢され
る。図1に示すように、上記絶縁リング7の突出部7b
はプラズマスリット2の係合溝2cと係合しているの
で、プラズマスリット2も絶縁リング7と一緒にA方
向、即ちBNシールド5bの方へ押し付けられる。尚、
上記BNシールド5bは、BNライナ5aの端縁部に当
接して位置固定されている。上記のように、プラズマス
リット2およびその周辺の部材は、プラズマチャンバ1
にプラズマチャンバカバー13が被せられることによ
り、上記のバネ部材12bの付勢力によってチャンバ本
体へ確実に固定される。
の各引掛孔13a…にフック部材12a…を引っ掛ける
ことにより、プラズマチャンバカバー13はA方向に付
勢され、これにより絶縁リング7もA方向に付勢され
る。図1に示すように、上記絶縁リング7の突出部7b
はプラズマスリット2の係合溝2cと係合しているの
で、プラズマスリット2も絶縁リング7と一緒にA方
向、即ちBNシールド5bの方へ押し付けられる。尚、
上記BNシールド5bは、BNライナ5aの端縁部に当
接して位置固定されている。上記のように、プラズマス
リット2およびその周辺の部材は、プラズマチャンバ1
にプラズマチャンバカバー13が被せられることによ
り、上記のバネ部材12bの付勢力によってチャンバ本
体へ確実に固定される。
【0038】また、図2に示すように、上記プラズマチ
ャンバ1の外部には、プラズマスリット2と対向する位
置に引出電極系10が配設されている。この引出電極系
10は、中央部にビーム通過孔がそれぞれ形成された引
出電極8および接地電極9からなる。上記接地電極9は
大地電位に、そして、接地電極9よりもプラズマチャン
バ1側に設けられた引出電極8は、接地電極9よりも負
電位におかれる。上記引出電極系10がプラズマチャン
バ1側よりも負電位になるような高電圧が図示しない電
源より印加されると、プラズマスリット2の周囲に強い
外部電界が形成され、この外部電界により、プラズマチ
ャンバ1内のイオンが引き出され、イオンビームが形成
されるようになっている。尚、上記のように、引出電極
8を接地電極9よりも負電位にすることにより、引出電
極8よりも下流で発生した電子の逆流を防ぐことができ
る。
ャンバ1の外部には、プラズマスリット2と対向する位
置に引出電極系10が配設されている。この引出電極系
10は、中央部にビーム通過孔がそれぞれ形成された引
出電極8および接地電極9からなる。上記接地電極9は
大地電位に、そして、接地電極9よりもプラズマチャン
バ1側に設けられた引出電極8は、接地電極9よりも負
電位におかれる。上記引出電極系10がプラズマチャン
バ1側よりも負電位になるような高電圧が図示しない電
源より印加されると、プラズマスリット2の周囲に強い
外部電界が形成され、この外部電界により、プラズマチ
ャンバ1内のイオンが引き出され、イオンビームが形成
されるようになっている。尚、上記のように、引出電極
8を接地電極9よりも負電位にすることにより、引出電
極8よりも下流で発生した電子の逆流を防ぐことができ
る。
【0039】上記プラズマチャンバ1は、図示しない真
空排気手段によって高真空状態に保持されている。ま
た、プラズマチャンバ1は、引出電極系10と共にイオ
ン源チャンバ15に収納されており、このイオン源チャ
ンバ15の内部も、図示しない真空排気手段によって高
真空状態に保持されている。尚、上記イオン源チャンバ
15には、プラズマチャンバ1を収納した高電位側と、
低電位側とを電気的に隔離するために絶縁ガイシ18が
設けられている。
空排気手段によって高真空状態に保持されている。ま
た、プラズマチャンバ1は、引出電極系10と共にイオ
ン源チャンバ15に収納されており、このイオン源チャ
ンバ15の内部も、図示しない真空排気手段によって高
真空状態に保持されている。尚、上記イオン源チャンバ
15には、プラズマチャンバ1を収納した高電位側と、
低電位側とを電気的に隔離するために絶縁ガイシ18が
設けられている。
【0040】また、上記イオン源チャンバ15には、そ
の外部に設けられたスパッタ電源11と、その内部のス
パッタ電圧印加線20とを接続するためのフィードスル
ー部材21が設けられている。このフィードスルー部材
21は、誘電体21aとL字状の配線部材21bとから
なる。イオン源チャンバ15の内部では、スパッタ電圧
印加線20とフィードスルー部材21とが、ジョイント
部材22を介して接続される。
の外部に設けられたスパッタ電源11と、その内部のス
パッタ電圧印加線20とを接続するためのフィードスル
ー部材21が設けられている。このフィードスルー部材
21は、誘電体21aとL字状の配線部材21bとから
なる。イオン源チャンバ15の内部では、スパッタ電圧
印加線20とフィードスルー部材21とが、ジョイント
部材22を介して接続される。
【0041】また、イオン源チャンバ15の周囲には、
ソレノイドコイルを備えたソースマグネット17が配設
されており、このソースマグネット17は、プラズマチ
ャンバ1内に、ビーム引き出し方向と略平行な電子サイ
クロトロン共鳴条件の磁場を形成するようになってい
る。
ソレノイドコイルを備えたソースマグネット17が配設
されており、このソースマグネット17は、プラズマチ
ャンバ1内に、ビーム引き出し方向と略平行な電子サイ
クロトロン共鳴条件の磁場を形成するようになってい
る。
【0042】上記の構成において、イオン源の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0043】先ず、プラズマチャンバ1およびイオン源
チャンバが真空排気手段によって高真空に保持された状
態で、ソースマグネット17にてプラズマチャンバ1内
に電子サイクロトロン共鳴条件の磁場を形成し、マグネ
トロンより出力されて導波管6を通ってきたマイクロ波
をマイクロ波導入ロッド3およびウインドウ4を介して
プラズマチャンバ1内へ導入し、プラズマチャンバ1内
にガス状のイオン源物質を導入する。これにより、EC
R現象によるマイクロ波放電が生じ、プラズマチャンバ
1内に導入されているイオン源物質がプラズマ化してイ
オンが発生する。プラズマの点灯後は、プラズマチャン
バ1内に導入されたマイクロ波がプラズマに吸収され、
プラズマが維持される。その後、電界によってプラズマ
スリット2のイオン引出孔2aからプラズマチャンバ1
内のイオンを引き出してイオンビームを形成する。
チャンバが真空排気手段によって高真空に保持された状
態で、ソースマグネット17にてプラズマチャンバ1内
に電子サイクロトロン共鳴条件の磁場を形成し、マグネ
トロンより出力されて導波管6を通ってきたマイクロ波
をマイクロ波導入ロッド3およびウインドウ4を介して
プラズマチャンバ1内へ導入し、プラズマチャンバ1内
にガス状のイオン源物質を導入する。これにより、EC
R現象によるマイクロ波放電が生じ、プラズマチャンバ
1内に導入されているイオン源物質がプラズマ化してイ
オンが発生する。プラズマの点灯後は、プラズマチャン
バ1内に導入されたマイクロ波がプラズマに吸収され、
プラズマが維持される。その後、電界によってプラズマ
スリット2のイオン引出孔2aからプラズマチャンバ1
内のイオンを引き出してイオンビームを形成する。
【0044】ここで、イオン源物質としてBF3 等の腐
食性ガスを使用してプラズマを生成すると、プラズマ形
成物質によってチャンバ内壁のBNライナ5aなどがエ
ッチングされ、その結果発生するBやBN等の高融点物
質が、プラズマスリット2の内側部分に付着することに
なる。そこで、BF3 等の腐食性ガスを使用してイオン
源を運転する場合、プラズマの点灯を確認した後、スパ
ッタ電源11を投入する。尚、プラズマ点灯の確認は、
プラズマチャンバ1から引き出されるビームの電流(引
出電流)が所定値以上になったことで確認できる。
食性ガスを使用してプラズマを生成すると、プラズマ形
成物質によってチャンバ内壁のBNライナ5aなどがエ
ッチングされ、その結果発生するBやBN等の高融点物
質が、プラズマスリット2の内側部分に付着することに
なる。そこで、BF3 等の腐食性ガスを使用してイオン
源を運転する場合、プラズマの点灯を確認した後、スパ
ッタ電源11を投入する。尚、プラズマ点灯の確認は、
プラズマチャンバ1から引き出されるビームの電流(引
出電流)が所定値以上になったことで確認できる。
【0045】スパッタ電源11の投入により、プラズマ
スリット2はプラズマチャンバ1よりも負電位になり、
プラズマ中のイオンがプラズマスリット2に積極的に衝
突する。これにより、プラズマスリット2に堆積した付
着物が取り除かれる。このプラズマスパッタによる自動
クリーニングにより、プラズマスリット2のイオン引出
孔2aは目詰まりすることなく常に一定の形状を維持す
る。これにより、長時間、安定したビームの引き出しが
可能となる。
スリット2はプラズマチャンバ1よりも負電位になり、
プラズマ中のイオンがプラズマスリット2に積極的に衝
突する。これにより、プラズマスリット2に堆積した付
着物が取り除かれる。このプラズマスパッタによる自動
クリーニングにより、プラズマスリット2のイオン引出
孔2aは目詰まりすることなく常に一定の形状を維持す
る。これにより、長時間、安定したビームの引き出しが
可能となる。
【0046】また、本実施形態のイオン源では、プラズ
マスリット2の引出電極系10との対向面に螺子などの
突起物が存在せず、また、スパッタ電圧印加線20もプ
ラズマスリット2の内側に配されていることから、プラ
ズマチャンバ1と引出電極系10との間の放電が従来よ
りも起こり難い構造になっている。このことからも、従
来よりも安定したビームの引き出しが可能であり、ま
た、プラズマスリット2と引出電極系10との間の距離
や引出電圧に対する制限も、従来よりも大幅に緩和され
る。
マスリット2の引出電極系10との対向面に螺子などの
突起物が存在せず、また、スパッタ電圧印加線20もプ
ラズマスリット2の内側に配されていることから、プラ
ズマチャンバ1と引出電極系10との間の放電が従来よ
りも起こり難い構造になっている。このことからも、従
来よりも安定したビームの引き出しが可能であり、ま
た、プラズマスリット2と引出電極系10との間の距離
や引出電圧に対する制限も、従来よりも大幅に緩和され
る。
【0047】次に、イオン源の組み立て時、あるいはイ
オン源のメンテナンス時などに行われる、プラズマスリ
ット2のプラズマチャンバ1本体への取り付け或いは取
り外し作業について説明する。
オン源のメンテナンス時などに行われる、プラズマスリ
ット2のプラズマチャンバ1本体への取り付け或いは取
り外し作業について説明する。
【0048】先ず、プラズマスリット2をプラズマチャ
ンバ1の本体から取り外す場合、図2に示すフック部材
12aとプラズマチャンバカバー13との係合状態を解
除し、プラズマチャンバカバー13をプラズマチャンバ
1から取り外す。これによりプラズマスリット2および
その周辺の部材を固定していた付勢力がなくなり、プラ
ズマスリット2および絶縁リング7をプラズマチャンバ
1本体より簡単に取り外すことができる。この場合、ス
パッタ電圧印加線20はプラズマスリット2とBNシー
ルド5bとの間に挟持していただけなので、プラズマス
リット2を取り外すことによりスパッタ電圧印加線20
の固定状態も同時に解除される。したがって、スパッタ
電圧印加線20の取り外しのための工具類は何ら必要な
く、スパッタ電圧印加線20の端部をジョイント部材2
2から引き抜けば、スパッタ電圧印加線20を容易に取
り外すことができる(プラズマスリット2を取り外した
ときに同時にスパッタ電圧印加線20をジョイント部材
22から引き抜いてもよい)。そして、その後、BNシ
ールド5bをプラズマチャンバ1本体から取り外せば、
プラズマチャンバ1のビーム引き出し側を開口すること
ができる。
ンバ1の本体から取り外す場合、図2に示すフック部材
12aとプラズマチャンバカバー13との係合状態を解
除し、プラズマチャンバカバー13をプラズマチャンバ
1から取り外す。これによりプラズマスリット2および
その周辺の部材を固定していた付勢力がなくなり、プラ
ズマスリット2および絶縁リング7をプラズマチャンバ
1本体より簡単に取り外すことができる。この場合、ス
パッタ電圧印加線20はプラズマスリット2とBNシー
ルド5bとの間に挟持していただけなので、プラズマス
リット2を取り外すことによりスパッタ電圧印加線20
の固定状態も同時に解除される。したがって、スパッタ
電圧印加線20の取り外しのための工具類は何ら必要な
く、スパッタ電圧印加線20の端部をジョイント部材2
2から引き抜けば、スパッタ電圧印加線20を容易に取
り外すことができる(プラズマスリット2を取り外した
ときに同時にスパッタ電圧印加線20をジョイント部材
22から引き抜いてもよい)。そして、その後、BNシ
ールド5bをプラズマチャンバ1本体から取り外せば、
プラズマチャンバ1のビーム引き出し側を開口すること
ができる。
【0049】次に、プラズマスリット2をプラズマチャ
ンバ1の本体へ取り付ける場合を説明する。図4に示す
スパッタ電圧印加線20の円弧状の端部を、図3に示す
プラズマスリット2の内側に形成された円状のガイド溝
2bに嵌合してプラズマスリット2に密着させる。上記
ガイド溝2bとスパッタ電圧印加線20の円弧状の端部
の直径とは略同じ寸法に加工されているので、両者の嵌
合によって略密着状態が確保できる。
ンバ1の本体へ取り付ける場合を説明する。図4に示す
スパッタ電圧印加線20の円弧状の端部を、図3に示す
プラズマスリット2の内側に形成された円状のガイド溝
2bに嵌合してプラズマスリット2に密着させる。上記
ガイド溝2bとスパッタ電圧印加線20の円弧状の端部
の直径とは略同じ寸法に加工されているので、両者の嵌
合によって略密着状態が確保できる。
【0050】その後、図1に示すように、プラズマスリ
ット2の外周部と絶縁リング7の内周部とを嵌合して一
体化する。
ット2の外周部と絶縁リング7の内周部とを嵌合して一
体化する。
【0051】その後、BNシールド5bをBNライナ5
aの端部に当接するように配し、その上から上記のプラ
ズマスリット2を、プラズマチャンバ1本体に対する位
置決めを満足させながら配する。このとき同時に、スパ
ッタ電圧印加線20の先端をジョイント部材22に差し
込んで接続する。
aの端部に当接するように配し、その上から上記のプラ
ズマスリット2を、プラズマチャンバ1本体に対する位
置決めを満足させながら配する。このとき同時に、スパ
ッタ電圧印加線20の先端をジョイント部材22に差し
込んで接続する。
【0052】その後、プラズマチャンバカバー13をプ
ラズマチャンバ1に被せ、フック部材12aにて固定す
る。これにより、スパッタ電圧印加線20は、プラズマ
スリット2とBNシールド5bとの間の挟持によってプ
ラズマスリット2に電気的に接続され、取り付け作業が
完了する。
ラズマチャンバ1に被せ、フック部材12aにて固定す
る。これにより、スパッタ電圧印加線20は、プラズマ
スリット2とBNシールド5bとの間の挟持によってプ
ラズマスリット2に電気的に接続され、取り付け作業が
完了する。
【0053】以上のように、工具類は一切使用せずに、
簡単に短時間でプラズマスリット2の着脱作業を行うこ
とができる。
簡単に短時間でプラズマスリット2の着脱作業を行うこ
とができる。
【0054】また、スパッタ電圧を供給するための配線
構造も簡単であり、プラズマチャンバ1と引出電極系1
0との間の放電が発生し難く、且つ、プラズマスリット
2の着脱が簡単なイオン源を安価に実現することができ
る。
構造も簡単であり、プラズマチャンバ1と引出電極系1
0との間の放電が発生し難く、且つ、プラズマスリット
2の着脱が簡単なイオン源を安価に実現することができ
る。
【0055】さらに、従来のようにプラズマスリット2
に対する螺子止めが行われていないので、タップの破損
や電子のバックストリームなどによる螺子止め部の溶融
といった不都合もない。したがって、従来よりもプラズ
マスリット2およびスパッタ電圧印加線20の延命化が
図れる。
に対する螺子止めが行われていないので、タップの破損
や電子のバックストリームなどによる螺子止め部の溶融
といった不都合もない。したがって、従来よりもプラズ
マスリット2およびスパッタ電圧印加線20の延命化が
図れる。
【0056】尚、上記の実施形態では、プラズマスリッ
ト2にOリング溝のような円状のガイド溝を形成した
が、ガイド溝の形状に特別な限定は要しない。また、プ
ラズマチャンバ1の内部を被う誘電体としてBN(BN
ライナ5aおよびBNシールド5b)を用いているが、
勿論、他の材質の誘電体を用いることもできる。また、
上記ではECRイオン源を例に挙げて説明したが、プラ
ズマスリット2の目詰まりは、フリーマンイオン源をは
じめとして他のイオン源でも起こり得る問題であり、そ
の他のイオン源にも適用できる。上記の実施形態は、あ
くまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであっ
て、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈される
べきものではなく、特許請求の範囲内で、いろいろと変
更して実施することができるものである。
ト2にOリング溝のような円状のガイド溝を形成した
が、ガイド溝の形状に特別な限定は要しない。また、プ
ラズマチャンバ1の内部を被う誘電体としてBN(BN
ライナ5aおよびBNシールド5b)を用いているが、
勿論、他の材質の誘電体を用いることもできる。また、
上記ではECRイオン源を例に挙げて説明したが、プラ
ズマスリット2の目詰まりは、フリーマンイオン源をは
じめとして他のイオン源でも起こり得る問題であり、そ
の他のイオン源にも適用できる。上記の実施形態は、あ
くまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであっ
て、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈される
べきものではなく、特許請求の範囲内で、いろいろと変
更して実施することができるものである。
【0057】
【発明の効果】本発明のイオン源は、以上のように、イ
オン引出部のチャンバ内側面に、スパッタ電圧印加線の
一端部が嵌合されるガイド溝が形成されており、上記ス
パッタ電圧印加線は、上記イオン引出部のガイド溝に嵌
合された状態で、上記イオン引出部のチャンバ内側面を
被っている誘電体と上記イオン引出部との間に挟持され
ている構成である。
オン引出部のチャンバ内側面に、スパッタ電圧印加線の
一端部が嵌合されるガイド溝が形成されており、上記ス
パッタ電圧印加線は、上記イオン引出部のガイド溝に嵌
合された状態で、上記イオン引出部のチャンバ内側面を
被っている誘電体と上記イオン引出部との間に挟持され
ている構成である。
【0058】それゆえ、イオン引出部における引出電極
系との対向面に螺子などの突起物が存在せず、また、ス
パッタ電圧印加線もイオン引出部の内側に配されている
ことから、プラズマチャンバと引出電極系との間の放電
が従来よりも起こり難く、イオン引出部と引出電極系と
の間の距離や引出電圧に対する制限が、従来よりも緩和
される。また、スパッタ電圧印加線の固定が、イオン引
出部と上記誘電体との間の挟持によってなされているの
で、従来のように螺子止めのための工具類を使用せずに
配線が可能であり、イオン引出部の着脱が容易である。
さらに、従来のようにイオン引出部に対する螺子止めが
行われていないので、タップの破損や電子のバックスト
リームなどによる螺子止め部の溶融といった不都合もな
く、イオン引出部やスパッタ電圧印加線の延命化が図れ
るなどの効果を奏する。
系との対向面に螺子などの突起物が存在せず、また、ス
パッタ電圧印加線もイオン引出部の内側に配されている
ことから、プラズマチャンバと引出電極系との間の放電
が従来よりも起こり難く、イオン引出部と引出電極系と
の間の距離や引出電圧に対する制限が、従来よりも緩和
される。また、スパッタ電圧印加線の固定が、イオン引
出部と上記誘電体との間の挟持によってなされているの
で、従来のように螺子止めのための工具類を使用せずに
配線が可能であり、イオン引出部の着脱が容易である。
さらに、従来のようにイオン引出部に対する螺子止めが
行われていないので、タップの破損や電子のバックスト
リームなどによる螺子止め部の溶融といった不都合もな
く、イオン引出部やスパッタ電圧印加線の延命化が図れ
るなどの効果を奏する。
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、ECR
イオン源のプラズマスリット周辺の構成を示す概略の横
断面図である。
イオン源のプラズマスリット周辺の構成を示す概略の横
断面図である。
【図2】上記ECRイオン源の全体構成を示す概略の横
断面図である。
断面図である。
【図3】図1のプラズマスリットをプラズマチャンバの
内側から見た場合の概略の平面図である。
内側から見た場合の概略の平面図である。
【図4】図1のスパッタ電圧印加線におけるプラズマス
リットと接続される側の端部を示す概略の平面図であ
る。
リットと接続される側の端部を示す概略の平面図であ
る。
【図5】従来のECRイオン源の概略の横断面図であ
る。
る。
【図6】上記従来のECRイオン源のプラズマスリット
周辺の構成を示す概略の横断面図である。
周辺の構成を示す概略の横断面図である。
【図7】上記従来のECRイオン源のプラズマスリット
周辺を、プラズマチャンバの外側から見た場合の概略の
平面図である。
周辺を、プラズマチャンバの外側から見た場合の概略の
平面図である。
【符号の説明】 1 プラズマチャンバ 1a 切り欠き部 2 プラズマスリット(イオン引出部) 2a イオン引出孔 2b ガイド溝 2c 係合溝 3 マイクロ波導入ロッド 4 ウインドウ 5a BNライナ(誘電体) 5b BNシールド(誘電体) 7 絶縁リング(絶縁部材) 7a 切り欠き部 8 引出電極 10 引出電極系 11 スパッタ電源 12a フック部材 12b バネ部材 13 プラズマチャンバカバー 15 イオン源チャンバ 20 スパッタ電圧印加線 21 フィードスルー部材 22 ジョイント部材
Claims (1)
- 【請求項1】イオン引出孔が穿設されている導電性のイ
オン引出部を有し、内部でプラズマが生成されるプラズ
マチャンバと、イオン引出部と対向して配されてプラズ
マ中のイオンを外部へ引き出すための引出電極系とを備
え、 上記プラズマチャンバの内壁面が誘電体で被われると共
に、導電性のプラズマチャンバ本体とイオン引出部とが
絶縁部材によって電気的に絶縁されており、 プラズマチャンバ本体とイオン引出部との間に電位差を
生じさせるためのスパッタ電源と、一端が上記イオン引
出部と接続されて上記スパッタ電源の印加電圧をイオン
引出部へ供給するためのスパッタ電圧印加線とを備えて
いるイオン源において、 上記イオン引出部のチャンバ内側面に、上記スパッタ電
圧印加線の一端部が嵌合されるガイド溝が形成されてお
り、 上記スパッタ電圧印加線は、上記イオン引出部のガイド
溝に嵌合された状態で、上記イオン引出部のチャンバ内
側面を被っている誘電体と上記イオン引出部との間に挟
持されていることを特徴とするイオン源。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7222310A JPH0963496A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | イオン源 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7222310A JPH0963496A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | イオン源 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0963496A true JPH0963496A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16780363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7222310A Pending JPH0963496A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | イオン源 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0963496A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20120130681A (ko) * | 2009-04-03 | 2012-12-03 | 베리안 세미콘덕터 이큅먼트 어소시에이츠, 인크. | 이온 소스 |
| CN111448638A (zh) * | 2017-12-19 | 2020-07-24 | 瓦里安半导体设备公司 | 离子源的动态温度控制 |
| CN118712034A (zh) * | 2024-06-25 | 2024-09-27 | 中国原子能科学研究院 | 一种基于2.45GHzECR离子源动态放电腔的引出结构 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP7222310A patent/JPH0963496A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20120130681A (ko) * | 2009-04-03 | 2012-12-03 | 베리안 세미콘덕터 이큅먼트 어소시에이츠, 인크. | 이온 소스 |
| CN111448638A (zh) * | 2017-12-19 | 2020-07-24 | 瓦里安半导体设备公司 | 离子源的动态温度控制 |
| JP2021507462A (ja) * | 2017-12-19 | 2021-02-22 | ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド | イオン源の動的温度制御 |
| CN111448638B (zh) * | 2017-12-19 | 2023-03-28 | 瓦里安半导体设备公司 | 可动态地调整面板温度的离子源及其设备 |
| CN118712034A (zh) * | 2024-06-25 | 2024-09-27 | 中国原子能科学研究院 | 一种基于2.45GHzECR离子源动态放电腔的引出结构 |
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