JPH0964463A - 光パルス発生素子 - Google Patents
光パルス発生素子Info
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- JPH0964463A JPH0964463A JP21089295A JP21089295A JPH0964463A JP H0964463 A JPH0964463 A JP H0964463A JP 21089295 A JP21089295 A JP 21089295A JP 21089295 A JP21089295 A JP 21089295A JP H0964463 A JPH0964463 A JP H0964463A
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- JP
- Japan
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- optical
- phase modulator
- semiconductor laser
- optical phase
- optical pulse
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速繰り返し周波数および狭い時間幅を持つ
短光パルスを発生することが可能な光パルス発生素子を
提供する。 【解決手段】 光パルス発生素子は、基板上に設けられ
た半導体レーザと、該半導体レーザと同一基板上に形成
され、かつ半導体レーザの出射光を位相変調する光位相
変調器とが、同一の光共振器を構成し、さらに半導体レ
ーザを直流駆動し、かつ上記光位相変調器を大振幅動作
させることによって光パルス列が発生し、該光パルスの
繰り返し周波数を上記光位相変調器が制御する。
短光パルスを発生することが可能な光パルス発生素子を
提供する。 【解決手段】 光パルス発生素子は、基板上に設けられ
た半導体レーザと、該半導体レーザと同一基板上に形成
され、かつ半導体レーザの出射光を位相変調する光位相
変調器とが、同一の光共振器を構成し、さらに半導体レ
ーザを直流駆動し、かつ上記光位相変調器を大振幅動作
させることによって光パルス列が発生し、該光パルスの
繰り返し周波数を上記光位相変調器が制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信および光
計測における光源として用いられる光パルス発生素子に
関し、特に高速繰り返し周波数および狭い時間幅を持つ
短光パルスを発生することが可能な光パルス発生素子に
関する。
計測における光源として用いられる光パルス発生素子に
関し、特に高速繰り返し周波数および狭い時間幅を持つ
短光パルスを発生することが可能な光パルス発生素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは、小形および直接変調可
能等の特徴を持つので、従来から長短光パルス発生に用
いられてきた。その方法は大別すると(1)Qスイッチ
ング法、(2)利得スイッチング法、(3)モード同期
法の3種類である。しかし、これら方法は以下のような
問題点を有する。
能等の特徴を持つので、従来から長短光パルス発生に用
いられてきた。その方法は大別すると(1)Qスイッチ
ング法、(2)利得スイッチング法、(3)モード同期
法の3種類である。しかし、これら方法は以下のような
問題点を有する。
【0003】Qスイッチング法は、素子製作が容易でな
い、動作制御が容易でないなどの問題点がある。
い、動作制御が容易でないなどの問題点がある。
【0004】利得スイッチング法は、方式が簡便で繰り
返し周波数が可変という特徴はあるものの、狭くて高い
繰り返し周波数の電流パルス源を必要とする。また、半
導体レーザ自体は高速に動作する必要があり、発生する
光パルスも半導体レーザ固有のチャープ特性のため、パ
ルスの幅とそのスペクトル幅の積がフーリエ変換によっ
て規定される値より数倍大きくなってしまうという欠点
がある(通常、チャープ量は線幅拡大係数αで表され、
この積はαを用いて(1+α2 )1/2 倍だけ大きくな
る)。このため、発生した光のスペクトルの大部分をフ
ィルタなどで落とす必要があり、光出力の低下や構成が
複雑になるなどの問題点を有する。
返し周波数が可変という特徴はあるものの、狭くて高い
繰り返し周波数の電流パルス源を必要とする。また、半
導体レーザ自体は高速に動作する必要があり、発生する
光パルスも半導体レーザ固有のチャープ特性のため、パ
ルスの幅とそのスペクトル幅の積がフーリエ変換によっ
て規定される値より数倍大きくなってしまうという欠点
がある(通常、チャープ量は線幅拡大係数αで表され、
この積はαを用いて(1+α2 )1/2 倍だけ大きくな
る)。このため、発生した光のスペクトルの大部分をフ
ィルタなどで落とす必要があり、光出力の低下や構成が
複雑になるなどの問題点を有する。
【0005】モード同期法は、理論限界に近いパルス幅
は得られているが、複雑な外部共振器構成が必要であ
り、また、繰り返し周波数はこの外部共振器構成によっ
て規定され、その共振周波数の整数倍しか得ることがで
きない。
は得られているが、複雑な外部共振器構成が必要であ
り、また、繰り返し周波数はこの外部共振器構成によっ
て規定され、その共振周波数の整数倍しか得ることがで
きない。
【0006】最近になって、上記3通りの方法とは別
に、電界吸収型の外部変調器を用いた高速短光パルス発
生方法が報告されている(文献:M.Suzuki等、
CLEO’92 Post Deadline Pap
er,CPD26,56−57ページ,1992年参
照)。図6は、従来のパルス発生に用いられる上記外部
変調器の動作原理を説明するための図である。すなわ
ち、この図は光強度変調器を正弦波電圧で大幅振幅動作
させたときの透過光強度の狭まりを示す。電界吸収型の
バルク形の変調器は、外部より電界が印加されると図に
示すように吸収係数が変化する。その結果、変調器を透
過する光の強度を変調することが可能であり、その変化
は印加電圧に対して非線形となる。したがって、外部か
ら連続光を照射し(例えば半導体レーザを直流で動か
し)、変調器に正弦波信号を乗せれば信号の半波長より
狭い光のパルスが発生できる。この方法は比較的入手し
やすい正弦波電圧を用いて繰り返し周波数を自由に設定
でき、しかもフーリエ変換制限に近い狭線幅かつ狭スペ
クトル幅の光パルスが得られるという利点がある。
に、電界吸収型の外部変調器を用いた高速短光パルス発
生方法が報告されている(文献:M.Suzuki等、
CLEO’92 Post Deadline Pap
er,CPD26,56−57ページ,1992年参
照)。図6は、従来のパルス発生に用いられる上記外部
変調器の動作原理を説明するための図である。すなわ
ち、この図は光強度変調器を正弦波電圧で大幅振幅動作
させたときの透過光強度の狭まりを示す。電界吸収型の
バルク形の変調器は、外部より電界が印加されると図に
示すように吸収係数が変化する。その結果、変調器を透
過する光の強度を変調することが可能であり、その変化
は印加電圧に対して非線形となる。したがって、外部か
ら連続光を照射し(例えば半導体レーザを直流で動か
し)、変調器に正弦波信号を乗せれば信号の半波長より
狭い光のパルスが発生できる。この方法は比較的入手し
やすい正弦波電圧を用いて繰り返し周波数を自由に設定
でき、しかもフーリエ変換制限に近い狭線幅かつ狭スペ
クトル幅の光パルスが得られるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発生する光パ
ルスの幅は上記外部変調器を透過する光強度の電圧依存
性および外部変調器の帯域で制限され、帯域は高々20
GHz程度であり(上記文献では8〜10GHz)、駆
動電圧も低くなく、また、変調器と光ファイバとの結合
損の大きいことに起因して光の強度も弱いという解決す
べき課題がある。
ルスの幅は上記外部変調器を透過する光強度の電圧依存
性および外部変調器の帯域で制限され、帯域は高々20
GHz程度であり(上記文献では8〜10GHz)、駆
動電圧も低くなく、また、変調器と光ファイバとの結合
損の大きいことに起因して光の強度も弱いという解決す
べき課題がある。
【0008】また、この欠点を克服するため上記半導体
レーザと光強度変調器とをモノリシックに集積化して結
合損を減らす試みがある(例えばIEEE Journ
alQuantum Electronics 29
巻,H.Tanaka他,1993年)。しかし、それ
でも満足できる光強度が得られないという解決すべき課
題がある。
レーザと光強度変調器とをモノリシックに集積化して結
合損を減らす試みがある(例えばIEEE Journ
alQuantum Electronics 29
巻,H.Tanaka他,1993年)。しかし、それ
でも満足できる光強度が得られないという解決すべき課
題がある。
【0009】これを改良するために最近、上述のモード
同期法を改良して半導体レーザを直流動作させ、これに
モノリシックに集積化された光強度変調器とを共振周波
数で大振幅変調して狭い光のパルス列を発生する試みが
ある(例えばAppliedPhyics Lette
rs 1994)。この方法は大きな光出力が得られ、
狭いパルス幅も得られる。しかし、電圧印加による光吸
収を利用しているので、少ない電圧印加で動作させるた
めに吸収端近くの波長を用いざるおえない。その結果、
電圧が加えられないときでも多少の吸収が存在し、これ
が過飽和吸収として働くおそれがある。さらに、レーザ
媒質内に吸収体があるためにレーザ動作時に発振しきい
値を上昇させたり、量子効率を低下させ、不均一なスペ
クトル広がりをもたらし、上記フーリエ変換制限よりも
広めのパルス幅となる欠点がある。また、一般にこの方
法で発生する光パルスはソリトン光源としては狭すぎる
(10GHzの繰り返し周波数で2〜3ピコ秒)という
解決すべき課題がある。
同期法を改良して半導体レーザを直流動作させ、これに
モノリシックに集積化された光強度変調器とを共振周波
数で大振幅変調して狭い光のパルス列を発生する試みが
ある(例えばAppliedPhyics Lette
rs 1994)。この方法は大きな光出力が得られ、
狭いパルス幅も得られる。しかし、電圧印加による光吸
収を利用しているので、少ない電圧印加で動作させるた
めに吸収端近くの波長を用いざるおえない。その結果、
電圧が加えられないときでも多少の吸収が存在し、これ
が過飽和吸収として働くおそれがある。さらに、レーザ
媒質内に吸収体があるためにレーザ動作時に発振しきい
値を上昇させたり、量子効率を低下させ、不均一なスペ
クトル広がりをもたらし、上記フーリエ変換制限よりも
広めのパルス幅となる欠点がある。また、一般にこの方
法で発生する光パルスはソリトン光源としては狭すぎる
(10GHzの繰り返し周波数で2〜3ピコ秒)という
解決すべき課題がある。
【0010】したがって、本発明は上記課題を解決し、
高速繰り返し周波数および狭い時間幅を持つ短光パルス
を発生することが可能な光パルス発生素子を提供するこ
とを目的とする。
高速繰り返し周波数および狭い時間幅を持つ短光パルス
を発生することが可能な光パルス発生素子を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にもとづく光パルス発生素子は、基板上に設
けられた半導体レーザと、該半導体レーザと同一基板上
に形成され、かつ半導体レーザの出射光を位相変調する
光位相変調器とが、同一の光共振器を構成し、さらに、
上記半導体レーザを直流駆動し、かつ上記光位相変調器
を大振幅動作させることによって光パルス列が発生し、
該光パルスの繰り返し周波数を上記光位相変調器が制御
することを特徴とする。
に、本発明にもとづく光パルス発生素子は、基板上に設
けられた半導体レーザと、該半導体レーザと同一基板上
に形成され、かつ半導体レーザの出射光を位相変調する
光位相変調器とが、同一の光共振器を構成し、さらに、
上記半導体レーザを直流駆動し、かつ上記光位相変調器
を大振幅動作させることによって光パルス列が発生し、
該光パルスの繰り返し周波数を上記光位相変調器が制御
することを特徴とする。
【0012】好ましくは、上記半導体レーザおよび上記
光位相変調器は同一の光導波路から構成され、かつ該光
導波路は、量子井戸層と障壁層とを有する多重量子井戸
構造からなり、さらに上記量子井戸層は引っ張り応力が
導入され、一方上記障壁層は圧縮応力が導入されること
によって、上記半導体レーザの発振光の偏光方向がTM
となる。
光位相変調器は同一の光導波路から構成され、かつ該光
導波路は、量子井戸層と障壁層とを有する多重量子井戸
構造からなり、さらに上記量子井戸層は引っ張り応力が
導入され、一方上記障壁層は圧縮応力が導入されること
によって、上記半導体レーザの発振光の偏光方向がTM
となる。
【0013】また、好ましくは上記光共振器を構成する
上記光位相変調器側の面を高反射面とすることによっ
て、上記半導体レーザ側から光を取り出す。
上記光位相変調器側の面を高反射面とすることによっ
て、上記半導体レーザ側から光を取り出す。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の光パルス発生素子は、半
導体レーザと、多重量子井戸構造を用いた超高速(超広
帯域)・低駆動電圧の光位相変調器とを用いる。また、
小型、堅固性等の特徴維持しつつ、かつ半導体レーザそ
のものには影響を与えないで位相変調器自体の持ってい
る透明性を利用し、それによって制御の容易な高い繰り
返し周波数でもって、簡便に、幅が狭くかつ高出力の光
パルス列を発生する。
導体レーザと、多重量子井戸構造を用いた超高速(超広
帯域)・低駆動電圧の光位相変調器とを用いる。また、
小型、堅固性等の特徴維持しつつ、かつ半導体レーザそ
のものには影響を与えないで位相変調器自体の持ってい
る透明性を利用し、それによって制御の容易な高い繰り
返し周波数でもって、簡便に、幅が狭くかつ高出力の光
パルス列を発生する。
【0015】本発明の光パルス発生素子は、光位相変調
器と半導体レーザとをモノリシックに集積する。なぜな
ら、光源である半導体レーザと光位相変調器とが別個の
素子から構成され、かつそれらを結合する場合、両者間
に光ファイバを介する必要がある。そのため、結合損が
発生して光の強度が低下する。また、光ファイバとの結
合にはモジュールを必要とするため、素子の作製工程が
増えるのみならず、信頼性にも問題が生ずる。したがっ
て、本発明では、半導体レーザの端面と光位相変調器の
端面とで光共振器を構成し、この光共振器に固有のモー
ドを発生させて、そのモード間隔に相当する周波数をも
つ大振幅の正弦波を光位相変調器に加える(モード同期
と呼ばれる)。このとき発生する光は位相変調器の電圧
に対する位相特性の非線形性、広帯域性を反映して幅が
数ピコ秒(psec)の狭い光パルスであるが、その幅は光
強度変調器を用いた場合に比べて原理的に √2だけ広
くなるため、ソリトン光源として実用上都合のよい4〜
6psecとなる。同一基板上に半導体光位相変調器を設け
これに加える電圧を通して光導波層の屈折率を変え、光
共振器の等価的光路長を変化して共振条件が変えられ
る。光位相変調器ではバルク形に比べて高速性、低電圧
駆動に有利な多重量子井戸構造(MQW)を採用し、位
相変調器ではその印加電圧に対する大きな屈折率変化を
利用する。このとき、光位相変調器では図7に示すよう
に印加電圧によってその吸収特性、位相特性は変化する
ので吸収の生じない範囲で屈折率変化の大きな動作条件
を選ぶ。また、当方の研究から井戸層に引っ張り応力を
加え、一方障壁層に圧縮応力を加えると大きな電界効果
の得られることが判明しており、さらに、TM偏光で用
いることでより大きな屈折率変化が得られる(図7)。
器と半導体レーザとをモノリシックに集積する。なぜな
ら、光源である半導体レーザと光位相変調器とが別個の
素子から構成され、かつそれらを結合する場合、両者間
に光ファイバを介する必要がある。そのため、結合損が
発生して光の強度が低下する。また、光ファイバとの結
合にはモジュールを必要とするため、素子の作製工程が
増えるのみならず、信頼性にも問題が生ずる。したがっ
て、本発明では、半導体レーザの端面と光位相変調器の
端面とで光共振器を構成し、この光共振器に固有のモー
ドを発生させて、そのモード間隔に相当する周波数をも
つ大振幅の正弦波を光位相変調器に加える(モード同期
と呼ばれる)。このとき発生する光は位相変調器の電圧
に対する位相特性の非線形性、広帯域性を反映して幅が
数ピコ秒(psec)の狭い光パルスであるが、その幅は光
強度変調器を用いた場合に比べて原理的に √2だけ広
くなるため、ソリトン光源として実用上都合のよい4〜
6psecとなる。同一基板上に半導体光位相変調器を設け
これに加える電圧を通して光導波層の屈折率を変え、光
共振器の等価的光路長を変化して共振条件が変えられ
る。光位相変調器ではバルク形に比べて高速性、低電圧
駆動に有利な多重量子井戸構造(MQW)を採用し、位
相変調器ではその印加電圧に対する大きな屈折率変化を
利用する。このとき、光位相変調器では図7に示すよう
に印加電圧によってその吸収特性、位相特性は変化する
ので吸収の生じない範囲で屈折率変化の大きな動作条件
を選ぶ。また、当方の研究から井戸層に引っ張り応力を
加え、一方障壁層に圧縮応力を加えると大きな電界効果
の得られることが判明しており、さらに、TM偏光で用
いることでより大きな屈折率変化が得られる(図7)。
【0016】半導体レーザそのものをQスイッチングや
利得スイッチング法によって狭い光パルスの発生に利用
しても、そのチャープ特性に起因してその線幅はスペク
トル線幅との積は大きい(通常、チャープ量は線幅拡大
係数αで表され、半導体レーザではαは2〜6であり、
この積はαを用いて(1+α2 )1/2 倍だけ大きくな
る)が、線幅拡大係数αの小さい(0.2〜1.0)外
部変調器を用いるので理論限界に近い狭い線幅でかつス
ペクトル幅の狭い光パルスが得られる。多重量子井戸構
造を用いたものでは3dB帯域40GHzという最高性
能の変調器が報告されており(文献:小高他、電子情報
通信学会論文誌C−1、J74−C−1巻、No.1
1、414〜420ページ、1991年、11月)、そ
の広帯域性は実証済みである。帯域が広ければ、変調周
波数をその分高くでき、光パルスの幅を狭くできる。こ
のとき、光位相変調器は吸収形変調器に比べてαパラメ
ータは大きくなり、線幅は √2倍ほど大きくなるけれ
ども、この幅はソリトン光源として適当な幅である。ま
た、光強度変調器は大振幅動作で駆動する必要がある
が、多重量子井戸構造の光位相変調器では駆動電圧も小
さくて済み、高周波数の信号源の負担が軽くなる。さら
に図8に示すように多重量子井戸構造では変調電圧に対
して位相変化は非線形に変化し、その変化の程度は上記
のバルク形の変調器に比べ大きく、その結果、正弦波電
圧の印加によりCW光の照射下でも狭い光パルスの発生
が可能となるが、光強度そのものを強くすることはでき
ない。レーザ共振器の内部に光位相変調器を挿入すれ
ば、外部からの電圧で屈折率、すなわち、光の位相が変
化し、共振器内部の共振条件が変えられ、光の走行周期
にあったときのみレーザ発振が可能となり、外部からの
電圧に応じて高出力の鋭い光パルスが発生できる。この
ときTM変更であれば、小さい印加電圧で大きな屈折率
変化が少ない吸収損のもとで得られる(図7参照)。
利得スイッチング法によって狭い光パルスの発生に利用
しても、そのチャープ特性に起因してその線幅はスペク
トル線幅との積は大きい(通常、チャープ量は線幅拡大
係数αで表され、半導体レーザではαは2〜6であり、
この積はαを用いて(1+α2 )1/2 倍だけ大きくな
る)が、線幅拡大係数αの小さい(0.2〜1.0)外
部変調器を用いるので理論限界に近い狭い線幅でかつス
ペクトル幅の狭い光パルスが得られる。多重量子井戸構
造を用いたものでは3dB帯域40GHzという最高性
能の変調器が報告されており(文献:小高他、電子情報
通信学会論文誌C−1、J74−C−1巻、No.1
1、414〜420ページ、1991年、11月)、そ
の広帯域性は実証済みである。帯域が広ければ、変調周
波数をその分高くでき、光パルスの幅を狭くできる。こ
のとき、光位相変調器は吸収形変調器に比べてαパラメ
ータは大きくなり、線幅は √2倍ほど大きくなるけれ
ども、この幅はソリトン光源として適当な幅である。ま
た、光強度変調器は大振幅動作で駆動する必要がある
が、多重量子井戸構造の光位相変調器では駆動電圧も小
さくて済み、高周波数の信号源の負担が軽くなる。さら
に図8に示すように多重量子井戸構造では変調電圧に対
して位相変化は非線形に変化し、その変化の程度は上記
のバルク形の変調器に比べ大きく、その結果、正弦波電
圧の印加によりCW光の照射下でも狭い光パルスの発生
が可能となるが、光強度そのものを強くすることはでき
ない。レーザ共振器の内部に光位相変調器を挿入すれ
ば、外部からの電圧で屈折率、すなわち、光の位相が変
化し、共振器内部の共振条件が変えられ、光の走行周期
にあったときのみレーザ発振が可能となり、外部からの
電圧に応じて高出力の鋭い光パルスが発生できる。この
ときTM変更であれば、小さい印加電圧で大きな屈折率
変化が少ない吸収損のもとで得られる(図7参照)。
【0017】図7はこれらの関係を示したもので、TE
偏光に比べてTM偏光の方が同じ印加電圧、デチューニ
ングエネルギー(吸収端と使用光のエネルギー差)のも
とで大きな屈折率変化が少ない吸収損の条件で得られ
る。
偏光に比べてTM偏光の方が同じ印加電圧、デチューニ
ングエネルギー(吸収端と使用光のエネルギー差)のも
とで大きな屈折率変化が少ない吸収損の条件で得られ
る。
【0018】また、半導体レーザとのモノリシック集積
化の利点は、光パルスの出力向上に効果的で、上記外部
変調器を用いた方法の問題点であった光源と変調器とを
光ファイバを介して結合したことで増加する損失をも減
らせられる。また、上記の方法で発生された光パルス列
は、印加電圧で吸収係数変化を利用する吸収形強度変調
器と異なり、損失はほとんどなくレーザの発振スペクト
ルも均一で過飽和吸収効果もなく、従ってジッターも少
なく、パターン効果もなく、望ましいパルス波形で外部
に取り出せるという効果がある。このとき、若干のチャ
ーピングが存在するが、これは分散補償ファイバを用い
て補償できるので問題ない。
化の利点は、光パルスの出力向上に効果的で、上記外部
変調器を用いた方法の問題点であった光源と変調器とを
光ファイバを介して結合したことで増加する損失をも減
らせられる。また、上記の方法で発生された光パルス列
は、印加電圧で吸収係数変化を利用する吸収形強度変調
器と異なり、損失はほとんどなくレーザの発振スペクト
ルも均一で過飽和吸収効果もなく、従ってジッターも少
なく、パターン効果もなく、望ましいパルス波形で外部
に取り出せるという効果がある。このとき、若干のチャ
ーピングが存在するが、これは分散補償ファイバを用い
て補償できるので問題ない。
【0019】以下、図面を参照して本発明の光パルス素
子構造の一構成例を詳細に説明する。
子構造の一構成例を詳細に説明する。
【0020】図1は光パルス素子の一例であるMQWレ
ーザ素子の概略的構成を説明するための斜視図である。
また、図2は図1のII-II 線に沿う断面図である。図
中、参照符号10はMQWレーザ素子、11は光導波
路、12は半導体レーザ部、14は光位相変調器部、1
5は第1の半導体部分、16は第2の半導体部分、17
は光結合領域、18は界面、20は基板、22はエッチ
ングストップ層、24は第1の下クラッド層、26は活
性層(第1の多重量子井戸構造)、26Aはウェル層、
26Bはバリア層、28はガイド層、29は高反射膜、
30は第1の上クラッド層、31は保護層、32は第2
の下クラッド層、34は第2の多重量子井戸構造、34
Aはウェル層、34Bはバリア層、36は第2の上クラ
ッド層、38は第3のクラッド層、38Aは肉薄部、3
8B,38Cはクラッド層の部分、40は分離部、42
はキャップ層、44,46,47は埋め込み部、48は
レーザ部の電極、49は光位相変調器部の電極である。
ーザ素子の概略的構成を説明するための斜視図である。
また、図2は図1のII-II 線に沿う断面図である。図
中、参照符号10はMQWレーザ素子、11は光導波
路、12は半導体レーザ部、14は光位相変調器部、1
5は第1の半導体部分、16は第2の半導体部分、17
は光結合領域、18は界面、20は基板、22はエッチ
ングストップ層、24は第1の下クラッド層、26は活
性層(第1の多重量子井戸構造)、26Aはウェル層、
26Bはバリア層、28はガイド層、29は高反射膜、
30は第1の上クラッド層、31は保護層、32は第2
の下クラッド層、34は第2の多重量子井戸構造、34
Aはウェル層、34Bはバリア層、36は第2の上クラ
ッド層、38は第3のクラッド層、38Aは肉薄部、3
8B,38Cはクラッド層の部分、40は分離部、42
はキャップ層、44,46,47は埋め込み部、48は
レーザ部の電極、49は光位相変調器部の電極である。
【0021】本発明のMQWレーザ素子10は光導波路
11を基板20上に設けたものである。この光導波路1
1は半導体レーザ部12とこれに結合させた光位相変調
器部14とから構成されている。半導体レーザ部12
は、第1の半導体部分15を含み、光位相変調器部14
は第2の半導体部分16を含む。基板20上にはエッチ
ングストップ層22を介して上述した第1および第2の
半導体部分15,16を設ける。この第1の半導体部分
15は第1の下クラッド層24、活性層26(第1の多
重量子井戸構造)、ガイド層28、第1の上クラッド層
30を有し、この順に積層してある。第1の上下クラッ
ド層30,24は導電型が異なるようにドープしてあ
り、活性層26とガイド層28を挟んでいる。活性層2
6は、ウェル層26A、バリア層26Bからなる第1の
多重量子井戸構造を構成している。光位相変調器部14
は第2の半導体部分16からなっており、量子井戸の厚
さがやや薄く吸収端波長が短波長になっているほか、印
加電圧が互いに独立に加えられるようになっている。
11を基板20上に設けたものである。この光導波路1
1は半導体レーザ部12とこれに結合させた光位相変調
器部14とから構成されている。半導体レーザ部12
は、第1の半導体部分15を含み、光位相変調器部14
は第2の半導体部分16を含む。基板20上にはエッチ
ングストップ層22を介して上述した第1および第2の
半導体部分15,16を設ける。この第1の半導体部分
15は第1の下クラッド層24、活性層26(第1の多
重量子井戸構造)、ガイド層28、第1の上クラッド層
30を有し、この順に積層してある。第1の上下クラッ
ド層30,24は導電型が異なるようにドープしてあ
り、活性層26とガイド層28を挟んでいる。活性層2
6は、ウェル層26A、バリア層26Bからなる第1の
多重量子井戸構造を構成している。光位相変調器部14
は第2の半導体部分16からなっており、量子井戸の厚
さがやや薄く吸収端波長が短波長になっているほか、印
加電圧が互いに独立に加えられるようになっている。
【0022】一方、光位相変調器部14に含まれる第2
の半導体部分16は第2の下クラッド層32、第2の多
重量子井戸構造34、第2の上クラッド層36を有し、
この順に積層してある。第2の上下クラッド層36,3
2は第1の上下クラッド層と同様に、導電型が異なるよ
うにドープしてあり、第2の多重量子井戸構造を挟んで
いる。この第2の多重量子井戸構造34は第1の多重量
子井戸構造と同様に、ウェル層34Aおよびバリア層3
4Bからなる。半導体レーザ部12は、光位相変調器部
14の下クラッド層32を介して相互に対向する光結合
領域17において光学的に結合されている。
の半導体部分16は第2の下クラッド層32、第2の多
重量子井戸構造34、第2の上クラッド層36を有し、
この順に積層してある。第2の上下クラッド層36,3
2は第1の上下クラッド層と同様に、導電型が異なるよ
うにドープしてあり、第2の多重量子井戸構造を挟んで
いる。この第2の多重量子井戸構造34は第1の多重量
子井戸構造と同様に、ウェル層34Aおよびバリア層3
4Bからなる。半導体レーザ部12は、光位相変調器部
14の下クラッド層32を介して相互に対向する光結合
領域17において光学的に結合されている。
【0023】第1および第2の半導体部分15,16の
上には連続するクラッド層38を設け、このクラッド層
38は第1および第2の半導体部分15,16の界面1
8を挟む対向端部15A,16Aを含む領域に沿って上
部が欠損した分離部40を有する。すなわち、界面18
をまたぐ肉薄部38Aでレーザ部12と光位相変調器部
14に存在するクラッド38の部分38Cを一体に連絡
している。光導波路11はレーザ部12、光位相変調器
部14を貫くリッジ構造を有しており、レーザ部12と
光位相変調器部14の各両側はそれぞれ埋め込み部4
4,46,47がキャップ層42と同じ高さに設けられ
ている。キャップ層42および埋め込み部44,46,
47の上にレーザ部の電極48、光位相変調器部14の
電極50がそれぞれ設けられている。レーザ部12と光
位相変調器部14とは分離部40により絶縁性が向上さ
れている。
上には連続するクラッド層38を設け、このクラッド層
38は第1および第2の半導体部分15,16の界面1
8を挟む対向端部15A,16Aを含む領域に沿って上
部が欠損した分離部40を有する。すなわち、界面18
をまたぐ肉薄部38Aでレーザ部12と光位相変調器部
14に存在するクラッド38の部分38Cを一体に連絡
している。光導波路11はレーザ部12、光位相変調器
部14を貫くリッジ構造を有しており、レーザ部12と
光位相変調器部14の各両側はそれぞれ埋め込み部4
4,46,47がキャップ層42と同じ高さに設けられ
ている。キャップ層42および埋め込み部44,46,
47の上にレーザ部の電極48、光位相変調器部14の
電極50がそれぞれ設けられている。レーザ部12と光
位相変調器部14とは分離部40により絶縁性が向上さ
れている。
【0024】上述したMQWレーザ素子は、次のように
して製造できる。すなわち、予め分子線エピタキシー法
(MBE)あるいは有機金属気相成長法(MOVPE)
により基板上に作製されたレーザ部(または光位相変調
器部)を選択的にドライおよびウェットエッチング法に
より基板までエッチングし、その後、光位相変調器部
(またはレーザ部)をMBE法あるいはMOVPE法を
用いて成長する。この時レーザ発光部の基板表面から測
った高さは光位相変調器部の光導波路部分の基板表面か
ら測った高さに合うようにする。レーザ部と光位相変調
部は独立に電圧を印加できるようにし、かつ、選択成長
法や、混晶化技術等を用いて量子井戸の吸収端波長をレ
ーザのそれより短波長にする。
して製造できる。すなわち、予め分子線エピタキシー法
(MBE)あるいは有機金属気相成長法(MOVPE)
により基板上に作製されたレーザ部(または光位相変調
器部)を選択的にドライおよびウェットエッチング法に
より基板までエッチングし、その後、光位相変調器部
(またはレーザ部)をMBE法あるいはMOVPE法を
用いて成長する。この時レーザ発光部の基板表面から測
った高さは光位相変調器部の光導波路部分の基板表面か
ら測った高さに合うようにする。レーザ部と光位相変調
部は独立に電圧を印加できるようにし、かつ、選択成長
法や、混晶化技術等を用いて量子井戸の吸収端波長をレ
ーザのそれより短波長にする。
【0025】以下、図面を参照して本発明の光パルス発
生素子の一実施例の製造方法をより一層具体的に説明す
る。図3は、図1および図2に示したMQWレーザ素子
の製造方法を説明するための断面図で、図2における半
導体レーザ部12と光位相変調器部14との結合部分に
相当する。また、図中、(A)〜(F)は各工程を表
す。
生素子の一実施例の製造方法をより一層具体的に説明す
る。図3は、図1および図2に示したMQWレーザ素子
の製造方法を説明するための断面図で、図2における半
導体レーザ部12と光位相変調器部14との結合部分に
相当する。また、図中、(A)〜(F)は各工程を表
す。
【0026】図1および図2に示す素子構造を下記の通
り製作した。
り製作した。
【0027】すなわち、n−InP基板20の表面にM
OVPE法によりn−InGaAsP層をエッチングス
トップ層22として設け、その上にn−InPクラッド
層24を0.1μm、次いで10nmのInGaAsを
ウェル層(井戸層)26Aとし波長1.3μm相当のI
nGaAsP10nmをバリア層(障壁層)26Bとす
る量子井戸構造6層からなる活性層26、波長1.3μ
m相当のInGaAsPガイド層を0.1μm成長し
た。その上にp−InPクラッド層30を成長した(図
3(A))。
OVPE法によりn−InGaAsP層をエッチングス
トップ層22として設け、その上にn−InPクラッド
層24を0.1μm、次いで10nmのInGaAsを
ウェル層(井戸層)26Aとし波長1.3μm相当のI
nGaAsP10nmをバリア層(障壁層)26Bとす
る量子井戸構造6層からなる活性層26、波長1.3μ
m相当のInGaAsPガイド層を0.1μm成長し
た。その上にp−InPクラッド層30を成長した(図
3(A))。
【0028】その後、SiO2 膜52をスパッタ装置に
より形成し、これにフォトリソグラフィー技術により所
望の部分に穴を開ける。すなわち、パターン化したフォ
トレジスト54との2層マスクを使用してリソグラフィ
ーを行う(図3(B))。図中、参照符号54はパター
ン化レジスト、56はSiO2 膜ひさしである。
より形成し、これにフォトリソグラフィー技術により所
望の部分に穴を開ける。すなわち、パターン化したフォ
トレジスト54との2層マスクを使用してリソグラフィ
ーを行う(図3(B))。図中、参照符号54はパター
ン化レジスト、56はSiO2 膜ひさしである。
【0029】次にこれをマスクとして光位相変調部14
をMBE法またはMOVPE法により成長する(図3
(C))。このとき選択マスクを用いて選択成長し、光
位相変調器部14は厚さ6.5nmのInGaAsウェ
ル層となるように成長して光導波路34を形成し、その
上にp−InAlAsクラッド層36を形成する。クラ
ッド層36の上にはp−InGaAs保護層31を形成
する。
をMBE法またはMOVPE法により成長する(図3
(C))。このとき選択マスクを用いて選択成長し、光
位相変調器部14は厚さ6.5nmのInGaAsウェ
ル層となるように成長して光導波路34を形成し、その
上にp−InAlAsクラッド層36を形成する。クラ
ッド層36の上にはp−InGaAs保護層31を形成
する。
【0030】つづいて、p−InPクラッド層38、p
−InGaAsキャップ層42をMOVPE法により形
成する(図3(D)〜(E))。
−InGaAsキャップ層42をMOVPE法により形
成する(図3(D)〜(E))。
【0031】次に幅1.5〜3.0μmのストライプを
用いて、上述した活性層26、光導波層34までエッチ
ングを行い、レーザ部と光位相変調器部を貫くリッジを
形成する。この後、レーザ部をInP層(p−InPと
n−InPの組み合わせまたは半絶縁性InPからな
る)44で、光位相変調器部をポリイミド47でそれぞ
れ埋め込み、最後に各々の部分に電極48,49をつけ
る(図3(F))。
用いて、上述した活性層26、光導波層34までエッチ
ングを行い、レーザ部と光位相変調器部を貫くリッジを
形成する。この後、レーザ部をInP層(p−InPと
n−InPの組み合わせまたは半絶縁性InPからな
る)44で、光位相変調器部をポリイミド47でそれぞ
れ埋め込み、最後に各々の部分に電極48,49をつけ
る(図3(F))。
【0032】この電極48,49,50をマスクとして
エッチングを施し、各電極間に分離部40を形成し、レ
ーザ部、光位相変調器部の間の絶縁を強化する。
エッチングを施し、各電極間に分離部40を形成し、レ
ーザ部、光位相変調器部の間の絶縁を強化する。
【0033】レーザ部、光位相変調器部とその間の絶縁
部の長さは2600μm、300μm、50μmとし
た。光位相変調器部のレーザ側と反対の端面には高反射
コーティング(29)を施し、出射端面は半導体レーザ
側とした。また、基板の下面にはn形電極62(図2)
をつける。
部の長さは2600μm、300μm、50μmとし
た。光位相変調器部のレーザ側と反対の端面には高反射
コーティング(29)を施し、出射端面は半導体レーザ
側とした。また、基板の下面にはn形電極62(図2)
をつける。
【0034】図4は、図1および図2に示したMQWレ
ーザ素子の製造方法の他の実施例を説明するための断面
図である。この図では、変調器部分が先に形成されてい
る。図4において、図1ないし図3において使用されて
いる符号と同じ符号は同じ部材または部分を示す。この
図によれば、半導体レーザ部12より発光された光が光
位相変調器部14に導波される構造となっている。
ーザ素子の製造方法の他の実施例を説明するための断面
図である。この図では、変調器部分が先に形成されてい
る。図4において、図1ないし図3において使用されて
いる符号と同じ符号は同じ部材または部分を示す。この
図によれば、半導体レーザ部12より発光された光が光
位相変調器部14に導波される構造となっている。
【0035】図5は本発明を適用したMQWレーザとM
QW光位相変調器の集積化光源による光パルス発生素子
の特性を示すものである。半値全幅5ピコ秒程度のパル
ス幅が20GHzの繰り返し周波数で得られており、実
際に第二高周波による自己相関の測定によれば半値全幅
は光パルスの波形をローレンツ形と仮定して1ピコ秒で
あった。また、光出力も数10mWあり、この種の光パ
ルスとして十分な値である。MQW光位相変調器に直流
電圧を加えると繰り返し周波数が変化し、所期の目的を
達成できた。このとき強度変調器に加えるRF信号の周
波数は繰り返し周波数の変化に応じ変えねばならない。
光は変調器内を戻るため通常の進行波形に比べ試料長さ
は半分で同一の特性が得られるので、高消光比や高帯域
が達成された。
QW光位相変調器の集積化光源による光パルス発生素子
の特性を示すものである。半値全幅5ピコ秒程度のパル
ス幅が20GHzの繰り返し周波数で得られており、実
際に第二高周波による自己相関の測定によれば半値全幅
は光パルスの波形をローレンツ形と仮定して1ピコ秒で
あった。また、光出力も数10mWあり、この種の光パ
ルスとして十分な値である。MQW光位相変調器に直流
電圧を加えると繰り返し周波数が変化し、所期の目的を
達成できた。このとき強度変調器に加えるRF信号の周
波数は繰り返し周波数の変化に応じ変えねばならない。
光は変調器内を戻るため通常の進行波形に比べ試料長さ
は半分で同一の特性が得られるので、高消光比や高帯域
が達成された。
【0036】以上説明したように、本発明によればMQ
WレーザとMQW光位相変調器が結合効率よく集積化さ
れた光源を容易に作製することができ、また、MQWレ
ーザとMQW位相変調器の各々の性能を最適化できるた
め、5ピコ秒以下の狭線幅で高繰り返し周波数、高出力
の光パルスを容易に発生できる。また、MQW光位相変
調器に加える電圧を制御して、繰り返し周波数を数GH
zにわたって変えることができる。
WレーザとMQW光位相変調器が結合効率よく集積化さ
れた光源を容易に作製することができ、また、MQWレ
ーザとMQW位相変調器の各々の性能を最適化できるた
め、5ピコ秒以下の狭線幅で高繰り返し周波数、高出力
の光パルスを容易に発生できる。また、MQW光位相変
調器に加える電圧を制御して、繰り返し周波数を数GH
zにわたって変えることができる。
【0037】以上、光パルス発生素子について光パルス
発生部を構成する半導体レーザおよびレーザ部と変調器
部の結合形態を半導体レーザおよびバットジョイントと
呼ばれる構造を用いて説明したが、光パルス発生部を構
成する半導体レーザをLOGと呼ばれる構造(図4参
照)でも同様な特性が得られる。
発生部を構成する半導体レーザおよびレーザ部と変調器
部の結合形態を半導体レーザおよびバットジョイントと
呼ばれる構造を用いて説明したが、光パルス発生部を構
成する半導体レーザをLOGと呼ばれる構造(図4参
照)でも同様な特性が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にもとづく
光パルス発生素子は、基板上に設けられた半導体レーザ
と、該半導体レーザと同一基板上に形成され、かつ上記
半導体レーザの出射光を位相変調する光位相変調器と
が、同一の光共振器を構成し、さらに、上記半導体レー
ザを直流駆動し、かつ上記光位相変調器を大振幅動作さ
せることによって光パルス列が発生し、該光パルスの繰
り返し周波数を上記光位相変調器が制御することを特徴
とするものなので、高速繰り返し周波数および狭い時間
幅を持つ短光パルスを発生することが可能となる。
光パルス発生素子は、基板上に設けられた半導体レーザ
と、該半導体レーザと同一基板上に形成され、かつ上記
半導体レーザの出射光を位相変調する光位相変調器と
が、同一の光共振器を構成し、さらに、上記半導体レー
ザを直流駆動し、かつ上記光位相変調器を大振幅動作さ
せることによって光パルス列が発生し、該光パルスの繰
り返し周波数を上記光位相変調器が制御することを特徴
とするものなので、高速繰り返し周波数および狭い時間
幅を持つ短光パルスを発生することが可能となる。
【図1】本発明にもとづく光パルス素子の一例であるM
QWレーザ素子の概略的構成を説明するための斜視図で
ある。
QWレーザ素子の概略的構成を説明するための斜視図で
ある。
【図2】図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】図1および図2に示したMQWレーザ素子の製
造方法を説明するための断面図で、図2における半導体
レーザ部と光位相変調器部との結合部分に相当し、さら
に図中の(A)〜(F)は各工程を表す。
造方法を説明するための断面図で、図2における半導体
レーザ部と光位相変調器部との結合部分に相当し、さら
に図中の(A)〜(F)は各工程を表す。
【図4】図1および図2に示したMQWレーザ素子の製
造方法の他の実施例を説明するための断面図である。
造方法の他の実施例を説明するための断面図である。
【図5】本発明にもとづく光パルス発生素子の光位相変
調器を動作させた場合の特性を示す図である。
調器を動作させた場合の特性を示す図である。
【図6】本発明にもとづく光パルス発生素子の光位相変
調部の動作原理を示す図でTM偏光を用いる効果を示す
図である。
調部の動作原理を示す図でTM偏光を用いる効果を示す
図である。
【図7】本発明にもとづく光パルス発生素子の光位相変
調部の動作原理を示す図で電圧印加に伴う屈折率化およ
び振幅変化を示す図(TE偏光の場合)である。
調部の動作原理を示す図で電圧印加に伴う屈折率化およ
び振幅変化を示す図(TE偏光の場合)である。
【図8】従来のパルス発生に用いられた強度変調器の動
作原理を説明するための図で、光強度変調器を正弦波電
圧で大振幅動作したときの、透過光強度の狭まりを示
す。
作原理を説明するための図で、光強度変調器を正弦波電
圧で大振幅動作したときの、透過光強度の狭まりを示
す。
10 MQWレーザ素子 11 光導波路 12 半導体レーザ部 14 光位相変調器部 15 第1の半導体部分 15A 対向端部 16 第2の半導体部分 16A 対向端部 17 光結合領域 18 界面(斜めエッチング面) 20 基板 22 エッチングストップ層 24 第1の下クラッド層 26 活性層(第1の多重量子井戸構造) 26A ウェル層 26B バリア層 28 ガイド層 29 高反射膜 30 第1の上クラッド層 31 保護層 32 第2の下クラッド層 34 第2の多重量子井戸構造 34A ウェル層 34B バリア層 36 第2の上クラッド層 38 第3のクラッド層 38A 肉薄部 38B,38C クラッド層の部分 40 分離部 42 キャップ層 44,46,47 埋め込み部 48 レーザ部の電極 49 光位相変調器部の電極 52 SiO2 膜 54 パターン化レジスト 56 ひさし 62 n型電極
Claims (3)
- 【請求項1】 光パルス発生素子であって、 基板上に設けられた半導体レーザと、 該半導体レーザと同一基板上に形成され、かつ前記半導
体レーザの出射光を位相変調する光位相変調器とが、同
一の光共振器を構成し、さらに、 前記半導体レーザを直流駆動し、かつ前記光位相変調器
を大振幅動作させることによって光パルス列が発生し、
該光パルスの繰り返し周波数を前記光位相変調器が制御
することを特徴とする光パルス発生素子。 - 【請求項2】 請求項1記載の光パルス発生素子であっ
て、 前記半導体レーザおよび前記光位相変調器は同一の光導
波路から構成され、かつ該光導波路は、量子井戸層と障
壁層とを有する多重量子井戸構造からなり、さらに前記
量子井戸層は引っ張り応力が導入され、一方前記障壁層
は圧縮応力が導入されることによって、前記半導体レー
ザの発振光の偏光方向がTMとなることを特徴とする光
パルス発生素子。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の光パルス発生
素子であって、 前記光共振器を構成する前記光位相変調器側の面を高反
射面とすることによって、前記半導体レーザ側から光を
取り出すことを特徴とする光パルス発生素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21089295A JPH0964463A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 光パルス発生素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21089295A JPH0964463A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 光パルス発生素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0964463A true JPH0964463A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16596821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21089295A Pending JPH0964463A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 光パルス発生素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0964463A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011210761A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Fujitsu Ltd | 光半導体集積素子及びその製造方法 |
| JP2013149746A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光集積素子の製造方法 |
| WO2024157434A1 (ja) * | 2023-01-27 | 2024-08-02 | 三菱電機株式会社 | 半導体光集積素子および半導体光集積素子の製造方法 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP21089295A patent/JPH0964463A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011210761A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Fujitsu Ltd | 光半導体集積素子及びその製造方法 |
| US8987117B2 (en) | 2010-03-29 | 2015-03-24 | Fujitsu Limited | Semiconductor optical integrated device and method for fabricating the same |
| JP2013149746A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光集積素子の製造方法 |
| WO2024157434A1 (ja) * | 2023-01-27 | 2024-08-02 | 三菱電機株式会社 | 半導体光集積素子および半導体光集積素子の製造方法 |
| JPWO2024157434A1 (ja) * | 2023-01-27 | 2024-08-02 |
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