JPH0966406A - フィンガーチャック - Google Patents

フィンガーチャック

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JPH0966406A
JPH0966406A JP22391695A JP22391695A JPH0966406A JP H0966406 A JPH0966406 A JP H0966406A JP 22391695 A JP22391695 A JP 22391695A JP 22391695 A JP22391695 A JP 22391695A JP H0966406 A JPH0966406 A JP H0966406A
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Teruo Hanai
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のスパイダを単一のドロー部材で駆動
し、駆動系の部品点数を削減し、チャックの全長寸法を
短縮し、駆動手段として簡単な構成の回転シリンダを使
用でき、チャック着脱時の工数を削減する。 【構成】 チャックボデー1の内部に2枚のスパイダ1
0,11を並設し、それぞれに3本のクランプアーム1
7を連結する。スパイダ10,11の中心部にドロー部
材7を貫通し、その先端に当接部12を突設する。前側
スパイダ10に第1座金13を、後側スパイダ11に第
2座金14を接合し、ドロー部材7の駆動力を座金1
3,14を介し各スパイダ10,11に別々に伝達す
る。第2座金14を前側スパイダ10の収容孔10aに
収容し、係合部14bを第1座金13の貫通孔13bを
介し当接部12に係合する。後側スパイダ11と第2座
金14との間にコイルスプリング15を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミホイール等
の旋削加工に適したフィンガーチャックに係り、詳しく
は、多数のクランプアームを複数枚のスパイダで開閉す
るタイプのフィンガーチャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のクランプアームを1枚のス
パイダで開閉するフィンガーチャックが知られている
が、この構成によると、ワーク外周部の肉厚が不均一で
ある場合に、各クランプアームの把持力が相違するおそ
れがあった。特開平7−68405号公報には、6本の
クランプアームと1枚のスパイダとの間にそれぞれ弾性
体を介装して、把持力を均一化する技術が開示されてい
るが、この構成によると、部品点数及び組付工数が増加
する難点があった。
【0003】そこで、従来、図8に示すように、2枚の
スパイダを用いたフィンガーチャックが提案されてい
る。ここでは、チャックボデー51の内部に2枚のスパ
イダ52,53が前後に間隔をおいて並設され、各スパ
イダ52,53の外周部にそれぞれ3本のクランプアー
ム54が連結されている。前側のスパイダ52は内側の
ドロー部材56を介し回転シリンダ(図示略)のピスト
ンにより駆動され、後側のスパイダ53は外側のドロー
部材55を介して回転シリンダの別のピストンで駆動さ
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このフィン
ガーチャックによると、2枚のスパイダ52,53がそ
れぞれ別個のドロー部材56,55を介して駆動される
ため、駆動系の部品点数が増えるばかりでなく、各スパ
イダ52,53が相互に干渉しないように作動ストロー
ク分のクリアランスを設ける必要があって、チャックの
全長寸法が長くなり、スピンドル取付面よりのオーバハ
ング量が増大し、チャックの剛性が低下するという問題
点があった。また、各スパイダ52,53の駆動系統が
相違するので、芯出爪が設けられたフィンガーチャック
の場合には、駆動手段として3つのピストンを備えた複
雑で高価な回転シリンダをスピンドル側に設置する必要
があり、これに伴い、チャック着脱時の組付け及び分解
工数が増えるという不具合もあった。
【0005】そこで、本発明の課題は、駆動系の部品点
数を削減でき、チャックの全長寸法を短縮でき、簡単な
構成の駆動手段を使用できるとともに、チャック着脱時
の工数を削減できるフィンガーチャックを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明によるフィンガーチャックは、チ
ャックボデーの内部に複数枚のスパイダを並設し、各ス
パイダにそれぞれ複数のクランプアームを連結し、チャ
ックボデーの中心部には各スパイダを貫通する単一のド
ロー部材を軸線方向へ移動可能に設け、ドロー部材の外
周に当接部を突設し、各スパイダには当接部に係合する
係合部を設け、ドロー部材の駆動力が各スパイダに別々
に伝達されるように構成される。
【0007】請求項2の発明によるフィンガーチャック
は、ドロー部材の1箇所に当接部を突設し、当接部に近
い前側のスパイダの係合部に貫通孔を形成し、後側のス
パイダの係合部を貫通孔を介し当接部に係合させて構成
される。
【0008】請求項3の発明によるフィンガーチャック
は、各スパイダの前面に座金を接合し、各座金に当接部
に係合する係合部を形成し、前側のスパイダに後側のス
パイダの座金を収容する収容孔を形成して構成される。
【0009】請求項4の発明によるフィンガーチャック
は、少なくとも1枚のスパイダとこれに接合する座金と
の間に弾性体を介装して構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。図1及び図2に示すように、フィンガ
ーチャックのチャックボデー1は、工作機械のスピンド
ル(図示略)に取り付けられるカップ状ボデー2の前端
にフロントプレート3を組み付けて構成されている。カ
ップ状ボデー2の後端中央部にはガイドスリーブ4が固
定され、その内側にはドロースリーブ5がチャック軸線
方向へ摺動可能に挿入されている。ドロースリーブ5の
内側にはドロースクリュ6が螺合され、これらのスリー
ブ5及びスクリュ6により単一のドロー部材7が構成さ
れている。また、ドロースクリュ6の内側にはドローボ
ルト8が挿入され、このボルト8とドロースリーブ5と
がスピンドル側に設置した回転シリンダ(図示略)の一
対のピストンに連結されている。
【0011】チャックボデー1の内部には前後2枚のス
パイダ10,11が並設され、これらの中心部にドロー
スクリュ6の前端部が貫通されている。図4及び図5に
拡大して示すように、ドロースクリュ6の先端1箇所に
は後側面が球形の当接部12が突設され、この当接部1
2の後側において、前側スパイダ10の前面に第1座金
13が接合され、後側スパイダ11の前面には第2座金
14が接合されている。そして、ドロー部材7の駆動力
が各座金13,14を介して前後のスパイダ10,11
に別々に伝達されるようになっている。
【0012】第1座金13の前面には、当接部12の後
側面に対し周方向の3箇所で球面接触する3つの係合部
13aが設けられるとともに、各係合部13aの間で開
口するように3つの扇形の貫通孔13bが切欠形成され
ている。第2座金14の前面には貫通孔13bに嵌合す
る3つの凸部14aが突設され、これらの突端面には係
合部13aとは異なる周方向位置で当接部12に球面接
触する係合部14bが形成されている。
【0013】前側スパイダ10の中心部には第2座金1
4を収容する収容孔10aが形成され、これにより、第
1及び第2座金13,14がドロー部材7上に前後に重
合する状態で組み込まれている。また、後側スパイダ1
1と第2座金14との間には弾性体として3つのコイル
スプリング15が介装され、その伸長状態で、前後のス
パイダ10,11の間にクリアランスC1が、後側スパ
イダ11とドロースリーブ5の前端面との間にはクリア
ランスC2がそれぞれ設けられていて、各クリアランス
C1,C2で許容された角度範囲でスパイダ10,11
がドロー部材7上に前後へ傾動可能に支持されている。
【0014】図1及び図2に示すように、フロントプレ
ート3の外周には6本のクランプアーム17が中央部の
く字形溝17aにてピン18で揺動自在に支持され、各
アーム17の前端には把持爪19が取着されている。3
つのクランプアーム17の後端部は前側スパイダ10の
外周に、残りの3つのクランプアーム17の後端部は後
側スパイダ11の外周にそれぞれ軸20により回動可能
に連結されている。各クランプアーム17はドロー部材
7の移動に伴いスパイダ10,11を介して開閉され、
閉鎖状態で、把持爪19がアルミホイール等のワークW
を外周側からクランプするようになっている。クランプ
アーム17と同じ円周方向位置において、フロントプレ
ート3の前面にはワーク受台21が設けられている。カ
ップ状ボデー2と各スパイダ10,11との間には、ク
ランプアーム17を開放方向へ付勢するコイルスプリン
グ22,23が介装されている。
【0015】図1及び図3に示すように、フロントプレ
ート3の中心部には円筒孔25が設けられ、この円筒孔
25にウエッジプランジャー26がチャック軸線方向へ
摺動自在に収容されている。ウエッジプランジャー26
はボルト27によりドローボルト8の前端に結合され、
ドローボルト8はフロントプレート3裏面側の案内筒2
8によって直進案内されている。フロントプレート3の
前面には、断面T字形状(あり溝形状又は断面丸形状等
でも良い)の3本の案内溝29が放射状に延びるように
形成され、各案内溝29にはワークWを芯出する芯出爪
30が摺動自在に嵌合されている。なお、円筒孔25及
びウエッジプランジャー26に切粉が侵入しないよう
に、フロントプレート3にはダストカバー24が取り付
けられている。
【0016】芯出爪30は案内溝29に嵌合する断面T
字形の親爪(マスタージョー)31と、ワークWの外周
面に係合する子爪32とから構成されている。親爪31
の内端にはウエッジプランジャー26の楔溝26aに噛
合する楔部31aが設けられ、親爪31の外端部前面に
は3つの位置決め溝31bと4つのネジ孔31cとがそ
れぞれ摺動方向に等ピッチで形成されている。子爪32
の裏面には突起32aが設けられ、この突起32aを位
置決め溝31bに選択的に嵌合し、ボルト34をネジ孔
31cに締め付けることによって、子爪32が親爪31
に対し摺動方向の3位置に調整可能に取着されている。
芯出爪30から180°離れた位置において、フロント
プレート3の外周部前面には3つのワーク受座36が、
ボルト37を複数のネジ孔38に選択的に締め付けるこ
とによって、子爪32と同ピッチでチャック径方向の3
位置に調整可能に取着されている。
【0017】上記のように構成されたフィンガーチャッ
クでワークWを把持する場合には、まず、回転シリンダ
の一つのピストンによりドローボルト8を介しウエッジ
プランジャー26が後方へ引かれ、楔溝26aと楔部3
1aとの噛合を介して芯出爪30の親爪31が内側へ摺
動され、子爪32によってワークWが芯出される。この
芯出状態で、次いで、回転シリンダの別のピストンによ
りドロー部材7が後方へ引かれ、第1及び第2座金1
3,14を介して前側及び後側スパイダ10,11が後
退され、6本のクランプアーム17が閉鎖方向へ一斉に
回動されて、把持爪19によってワークWがクランプさ
れる。
【0018】ここで、ワークWの外周部の肉厚が不均一
である場合には、スパイダ10,11の一方又は両方が
傾動され、ワークWの局所に過大な把持力が作用しない
ように、各クランプアーム17の把持力が調整される。
この場合、後側スパイダ11と第2座金14との間にコ
イルスプリング15が介装されているので、肉厚不均一
に伴う各スパイダ10,11の変位差を吸収して、各ク
ランプアーム17の把持力をほぼ均等に調整できる。
【0019】また、本実施形態のフィンガーチャックに
よれば、2枚のスパイダ10,11が単一のドロー部材
7で駆動されているため、駆動系の部品点数を削減でき
るとともに、各スパイダ10,11を極めて接近した位
置に並設して、チャックの全長寸法を短縮し、スピンド
ル取付面よりのオーバハング量を減少し、チャックの剛
性を向上できる。しかも、6本のクランプアーム17が
回転シリンダの一つのピストンで一斉に開閉されるか
ら、芯出爪30を開閉するためのピストンを含め、2つ
のピストンを備えた簡単かつ安価な回転シリンダを使用
でき、当然、チャック着脱時の組付け及び分解工数も減
少する。
【0020】特に、第2座金14の係合部14bが第1
座金13の貫通孔13bを介して当接部12に係合して
いるので、当接部12が一つで済み、ドロー部材7の長
さを短縮できる。また、第2座金14が前側スパイダ1
0の収容孔10aに収容されているため、2枚の座金1
3,14を重合状態でドロー部材7上の限られたスペー
スにコンパクトに組み込むことも可能である。
【0021】図6及び図7はスパイダ駆動機構の別の実
施形態を示すものである。ここでは、第1座金13に貫
通孔13bが円形に形成されるとともに、第2座金14
の前面には貫通孔13bに嵌合する凸部14aが環状に
突設されている。そして、凸部14a突端の係合部14
bが当接部12に対し第1座金13の係合部13aより
半径方向内側の箇所で球面接触されている。この構成に
よれば、各座金13,14を比較的単純な形状で加工で
きる利点がある。その他の構成並びに作用効果は前記実
施形態と同様である。
【0022】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で各部の構成及び形状を任意に変更して
実施することも可能である。 (1) 当接部及び座金の接触面をそれぞれ平面状に形
成すること。 (2) 座金を使用せず、各スパイダの前面に係合部を
一体的に突出形成すること。 (3) 単一のドロー部材上に前後一対の当接部を突設
し、前側の当接部に前側スパイダの係合部を係合させ、
後側の当接部に後側スパイダの係合部を係合させるこ
と。 (4) 2枚のスパイダとこれらに接合する各座金との
間にそれぞれコイルスプリングを介装すること。 (5) クランプアームの本数及び形状をワークの種類
に応じて適宜に変更すること。 (6) 芯出爪をワークの内周側に装備したフィンガー
チャックにおいて本発明を実施すること。 (7) ワークをクランプアームのみで把持する、つま
り芯出爪を装備しないフィンガーチャックにおいて本発
明を実施すること。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、複数のスパイダを単一のドロー部材で駆動する
ので、駆動系の部品点数を削減でき、チャックの全長寸
法を短縮でき、簡単な構成の駆動手段を使用できるとと
もに、チャック着脱時の工数を削減できるという優れた
効果を奏する。
【0024】請求項2の発明によれば、後側の係合部を
前側の係合部の貫通孔を介して当接部に係合させたの
で、当接部が一つで済み、ドロー部材を短縮できるとい
う効果がある。
【0025】請求項3の発明によれば、前側スパイダの
収容孔に後側スパイダの座金を収容したので、各座金を
重合状態でドロー部材上の限られたスペースにコンパク
トに組み込むことができるという効果がある。
【0026】請求項4の発明によれば、後側スパイダと
その座金との間に弾性体を介装したので、ワークの肉厚
が不均一な場合に、各クランプアームの把持力をほぼ均
等に調整できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すフィンガーチャック
の正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図2のC−C線拡大断面図である。
【図5】図4のD−D線断面図である。
【図6】スパイダ駆動機構の別の実施形態を示す断面図
である。
【図7】図6のE−E線断面図である。
【図8】従来のフィンガーチャックを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・チャックボデー、7・・ドロー部材、10・・前
側スパイダ、10a・・収容孔、11・・後側スパイ
ダ、12・・当接部、13・・第1座金、13a・・係
合部、13b・・貫通孔、14・・第2座金、14a・
・凸部、14b・・係合部、15・・コイルスプリン
グ、17・・クランプアーム、W・・ワーク。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックボデーの内部に複数枚のスパイ
    ダを並設し、各スパイダにそれぞれ複数のクランプアー
    ムを連結し、チャックボデーの中心部には各スパイダを
    貫通する単一のドロー部材を軸線方向へ移動可能に設
    け、ドロー部材の外周に当接部を突設し、各スパイダに
    は当接部に係合する係合部を設け、ドロー部材の駆動力
    が各スパイダに別々に伝達されるように構成したフィン
    ガーチャック。
  2. 【請求項2】 ドロー部材の1箇所に当接部を突設し、
    当接部に近い前側のスパイダの係合部に貫通孔を形成
    し、後側のスパイダの係合部を貫通孔を介して当接部に
    係合させた請求項1記載のフィンガーチャック。
  3. 【請求項3】 各スパイダの前面に座金を接合し、各座
    金に当接部に係合する係合部を形成し、前側のスパイダ
    に後側のスパイダの座金を収容する収容孔を形成した請
    求項2記載のフィンガーチャック。
  4. 【請求項4】 少なくとも1枚のスパイダとこれに接合
    する座金との間に弾性体を介装した請求項3記載のフィ
    ンガーチャック。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7204493B1 (en) * 2004-06-03 2007-04-17 Hayes Lemmerz International, Inc. Lathe chuck with stepped jaws
WO2008087668A1 (en) * 2007-01-15 2008-07-24 Hayes Lemmerz S.R.L. Chuck and process for manufacturing a vehicle wheel rim employing said chuck
CN103624286A (zh) * 2013-11-15 2014-03-12 重庆第二机床厂有限责任公司 一种异形零件液压卡盘夹具
CN114761163A (zh) * 2019-11-20 2022-07-15 西铁城时计株式会社 卡盘装置

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