JPH0967399A - 抗mcp−1ヒトモノクローナル抗体 - Google Patents
抗mcp−1ヒトモノクローナル抗体Info
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- JPH0967399A JPH0967399A JP7221794A JP22179495A JPH0967399A JP H0967399 A JPH0967399 A JP H0967399A JP 7221794 A JP7221794 A JP 7221794A JP 22179495 A JP22179495 A JP 22179495A JP H0967399 A JPH0967399 A JP H0967399A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単球やマクロファージの走化性のこう進と活
性化を促すヒトMCP−1に結合してその働きを抑制す
る抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体、および該ヒト
モノクローナル抗体を産生する細胞株、ならびに該ヒト
モノクローナル抗体を含有する炎症を伴う疾患に対する
薬剤を提供する。 【解決手段】 抗ヒトMCP−1抗体を産生するヒトリ
ンパ球をEBVで形質転換し、得られた形質転換細胞と
ヒトミエローマ細胞とを融合することにより、抗MCP
−1ヒトモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株MA
01を得る。 【効果】 本発明のヒトモノクローナル抗体は、単球や
マクロファージの走化性のこう進と活性化に関与するM
CP−1に結合してその働きを抑制し、かつヒト由来で
ある為、ヒトに対し有用な、炎症を伴う疾患の治療・予
防剤となり得る。
性化を促すヒトMCP−1に結合してその働きを抑制す
る抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体、および該ヒト
モノクローナル抗体を産生する細胞株、ならびに該ヒト
モノクローナル抗体を含有する炎症を伴う疾患に対する
薬剤を提供する。 【解決手段】 抗ヒトMCP−1抗体を産生するヒトリ
ンパ球をEBVで形質転換し、得られた形質転換細胞と
ヒトミエローマ細胞とを融合することにより、抗MCP
−1ヒトモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株MA
01を得る。 【効果】 本発明のヒトモノクローナル抗体は、単球や
マクロファージの走化性のこう進と活性化に関与するM
CP−1に結合してその働きを抑制し、かつヒト由来で
ある為、ヒトに対し有用な、炎症を伴う疾患の治療・予
防剤となり得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトモノクローナ
ル抗体に関するものである。詳しくは、本発明はヒト単
球走化活性化因子(以下ヒトMCP−1と称する)に対
して結合する能力を有するヒトモノクローナル抗体、ま
たは該ヒトモノクローナル抗体を含有する医薬組成物に
関するものである。
ル抗体に関するものである。詳しくは、本発明はヒト単
球走化活性化因子(以下ヒトMCP−1と称する)に対
して結合する能力を有するヒトモノクローナル抗体、ま
たは該ヒトモノクローナル抗体を含有する医薬組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】単球走化活性化因子(MCP−1)は、
1989年にMatsushimaら及びYoshimuraらによりクロ
ーニングされた分子であり、単球やマクロファージに作
用してその走化性のこう進と活性化を促すサイトカイン
のひとつである(例えばOppenheimら: Annu. Rev. Immu
nol., 9, 617 (1991))。炎症部位の拡大には、局所へ
の白血球の走化と浸潤が認められる。例えば特発性肺繊
維腫では、肺胞浸潤液中に単球やマクロファージの浸潤
が認められ、これが炎症部位の拡大に寄与していると考
えられている。この肺胞浸潤液中にはMCP−1の高発
現が認められ、特発性肺繊維腫のこう進にMCP−1が
影響するものと考えられている。子球体腎炎において
は、その病巣部位でMCP−1の高発現と単球やマクロ
ファージの浸潤が認められており、腎炎のこう進にMC
P−1が関与していることが推定されている。また、動
脈硬化においては、酸化等の修飾を受けた低密度リポ蛋
白質がマクロファージに取り込まれ、やがて泡沫化して
硬化巣を形成することが知られているが、このマクロフ
ァージの走化にMCP−1が関与していると考えられて
いる。
1989年にMatsushimaら及びYoshimuraらによりクロ
ーニングされた分子であり、単球やマクロファージに作
用してその走化性のこう進と活性化を促すサイトカイン
のひとつである(例えばOppenheimら: Annu. Rev. Immu
nol., 9, 617 (1991))。炎症部位の拡大には、局所へ
の白血球の走化と浸潤が認められる。例えば特発性肺繊
維腫では、肺胞浸潤液中に単球やマクロファージの浸潤
が認められ、これが炎症部位の拡大に寄与していると考
えられている。この肺胞浸潤液中にはMCP−1の高発
現が認められ、特発性肺繊維腫のこう進にMCP−1が
影響するものと考えられている。子球体腎炎において
は、その病巣部位でMCP−1の高発現と単球やマクロ
ファージの浸潤が認められており、腎炎のこう進にMC
P−1が関与していることが推定されている。また、動
脈硬化においては、酸化等の修飾を受けた低密度リポ蛋
白質がマクロファージに取り込まれ、やがて泡沫化して
硬化巣を形成することが知られているが、このマクロフ
ァージの走化にMCP−1が関与していると考えられて
いる。
【0003】この様に、MCP−1は単球及びマクロフ
ァージに作用して、炎症局所への走化性のこう進と活性
化を促す役割を担っており、いくつかの炎症反応の進展
に関わっていると考えられている。従って、MCP−1
の作用を抑制するような物質がこれら炎症反応の予防あ
るいは治療に役立てられると考えられ、MCP−1に対
するモノクローナル抗体はそのひとつの候補と考えられ
る。MCP−1に対して結合するマウスモノクローナル
抗体は、例えばYoshimuraら(Yoshimuraら: J. Immuno
l., 147, 2229 (1991))あるいは特開平6−20569
0号公報に記載されている。すなわち、抗原としてヒト
MCP−1をマウスに免疫した後、そのマウスから得ら
れた脾臓細胞とミエローマ細胞とを細胞融合してハイブ
リドーマを作製し、該ハイブリドーマから抗MCP−1
マウスモノクローナル抗体を得ている。しかし、これら
の報告では、ヒト以外の動物由来の抗MCP−1モノク
ローナル抗体は記載されているものの、ヒト由来の抗M
CP−1モノクローナル抗体に関しては何等記載されて
いない。
ァージに作用して、炎症局所への走化性のこう進と活性
化を促す役割を担っており、いくつかの炎症反応の進展
に関わっていると考えられている。従って、MCP−1
の作用を抑制するような物質がこれら炎症反応の予防あ
るいは治療に役立てられると考えられ、MCP−1に対
するモノクローナル抗体はそのひとつの候補と考えられ
る。MCP−1に対して結合するマウスモノクローナル
抗体は、例えばYoshimuraら(Yoshimuraら: J. Immuno
l., 147, 2229 (1991))あるいは特開平6−20569
0号公報に記載されている。すなわち、抗原としてヒト
MCP−1をマウスに免疫した後、そのマウスから得ら
れた脾臓細胞とミエローマ細胞とを細胞融合してハイブ
リドーマを作製し、該ハイブリドーマから抗MCP−1
マウスモノクローナル抗体を得ている。しかし、これら
の報告では、ヒト以外の動物由来の抗MCP−1モノク
ローナル抗体は記載されているものの、ヒト由来の抗M
CP−1モノクローナル抗体に関しては何等記載されて
いない。
【0004】ヒト以外の動物由来の抗体は、ヒトに対し
て投与した場合異物として認識され、その結果種々の抗
体反応が起こり、投与した動物抗体に対する抗体が形成
される。この抗体反応は、投与した抗体自体の反応性を
減少させると同時に、ヒト血中での半減期を著しく短縮
させる。例えばマウスモノクローナル抗体をヒトに投与
すると、抗マウス抗体反応(HAMA)が生じる。HA
MAを減ずる方策として、マウスモノクローナル抗体の
抗原結合部位とあるヒト抗体の定常部位を組み換えて、
キメラ抗体あるいはヒト化抗体を作製する試みがなされ
ている。しかし、この方法においてもやはりマウス抗体
に由来する成分がヒト体内で抗原として認識されるた
め、HAMAの問題は完全に回避できない。このため、
完全なヒトモノクローナル抗体が有用であろうと期待さ
れる。
て投与した場合異物として認識され、その結果種々の抗
体反応が起こり、投与した動物抗体に対する抗体が形成
される。この抗体反応は、投与した抗体自体の反応性を
減少させると同時に、ヒト血中での半減期を著しく短縮
させる。例えばマウスモノクローナル抗体をヒトに投与
すると、抗マウス抗体反応(HAMA)が生じる。HA
MAを減ずる方策として、マウスモノクローナル抗体の
抗原結合部位とあるヒト抗体の定常部位を組み換えて、
キメラ抗体あるいはヒト化抗体を作製する試みがなされ
ている。しかし、この方法においてもやはりマウス抗体
に由来する成分がヒト体内で抗原として認識されるた
め、HAMAの問題は完全に回避できない。このため、
完全なヒトモノクローナル抗体が有用であろうと期待さ
れる。
【0005】一方、ヒトの血清中にMCP−1と結合す
るポリクローナル抗体が存在することが、Sylvesterら
(Sylvesterら: J. Immunol., 151, 3292 (1993))によ
り報告されている。しかし、この中においてもヒトポリ
クローナル抗体に関しては記載されているものの、ヒト
モノクローナル抗体については何等記載されていない。
るポリクローナル抗体が存在することが、Sylvesterら
(Sylvesterら: J. Immunol., 151, 3292 (1993))によ
り報告されている。しかし、この中においてもヒトポリ
クローナル抗体に関しては記載されているものの、ヒト
モノクローナル抗体については何等記載されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗M
CP−1ヒトモノクローナル抗体を提供することであ
る。詳しくは、単球やマクロファージの走化性のこう進
と活性化を促すMCP−1に結合してMCP−1の働き
を抑制する、ヒトモノクローナル抗体を提供することで
ある。また本発明の他の目的は、炎症反応に関与するM
CP−1に結合することにより、単球やマクロファージ
の関与する炎症を伴う疾患に対する治療、予防剤として
期待される薬剤を提供することである。
CP−1ヒトモノクローナル抗体を提供することであ
る。詳しくは、単球やマクロファージの走化性のこう進
と活性化を促すMCP−1に結合してMCP−1の働き
を抑制する、ヒトモノクローナル抗体を提供することで
ある。また本発明の他の目的は、炎症反応に関与するM
CP−1に結合することにより、単球やマクロファージ
の関与する炎症を伴う疾患に対する治療、予防剤として
期待される薬剤を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、ヒトリンパ球
よりヒトMCP−1に結合するヒトモノクローナル抗体
を取得できることを見いだし、本発明を解決するに至っ
た。すなわち本発明は、ヒトMCP−1に結合するヒト
モノクローナル抗体を提供するものであり、単球やマク
ロファージの関与する炎症反応を伴う疾患の治療、予防
剤として期待される新規な薬剤を提供するものである。
を解決するために鋭意検討を行った結果、ヒトリンパ球
よりヒトMCP−1に結合するヒトモノクローナル抗体
を取得できることを見いだし、本発明を解決するに至っ
た。すなわち本発明は、ヒトMCP−1に結合するヒト
モノクローナル抗体を提供するものであり、単球やマク
ロファージの関与する炎症反応を伴う疾患の治療、予防
剤として期待される新規な薬剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のモノクローナル抗体は、
ヒトリンパ球に由来するヒトモノクローナル抗体であ
る。本発明のヒトモノクローナル抗体のグロブリンタイ
プは、MCP−1との結合性を有する限り特に制限され
ないが、例えばIgG、IgM、IgA、IgE、Ig
D等が挙げられる。本発明のヒトモノクローナル抗体
は、ヒトモノクローナル抗体を産生する細胞株から得ら
れるものの他に、酵素消化や遺伝子組み換え等により作
製したフラグメント、他の蛋白質あるいは因子との融合
体蛋白質であって、ヒトMCP−1との結合を有する限
り本発明の範疇である。また、ヒトMCP−1との結合
性を損なわない限り、遺伝子組み換えによる改変も可能
である。
ヒトリンパ球に由来するヒトモノクローナル抗体であ
る。本発明のヒトモノクローナル抗体のグロブリンタイ
プは、MCP−1との結合性を有する限り特に制限され
ないが、例えばIgG、IgM、IgA、IgE、Ig
D等が挙げられる。本発明のヒトモノクローナル抗体
は、ヒトモノクローナル抗体を産生する細胞株から得ら
れるものの他に、酵素消化や遺伝子組み換え等により作
製したフラグメント、他の蛋白質あるいは因子との融合
体蛋白質であって、ヒトMCP−1との結合を有する限
り本発明の範疇である。また、ヒトMCP−1との結合
性を損なわない限り、遺伝子組み換えによる改変も可能
である。
【0009】本発明のヒトモノクローナル抗体を産生す
る細胞株は、抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体を産
生する限り特に限定はないが、抗ヒトMCP−1抗体を
産生するヒトリンパ球をエプスタイン・バー・ウイルス
(EBV)で形質転換して得ることができ、更にこの形
質転換細胞とヒトミエローマ細胞とを細胞融合したハイ
ブリドーマとして得ることができる。また、抗ヒトMC
P−1抗体を産生するヒトリンパ球とヒトミエローマ細
胞とを細胞融合したハイブリドーマとして得ることもで
きる。さらに、ヒトリンパ球から抗体遺伝子を取り出し
て、これを適当なベクターに組み込むことにより産生細
胞を作製しても良い。このような抗MCP−1ヒトモノ
クローナル抗体産生細胞株の例としては、例えばハイブ
リドーマ株MA01(FERM P−15052)があ
げられる。
る細胞株は、抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体を産
生する限り特に限定はないが、抗ヒトMCP−1抗体を
産生するヒトリンパ球をエプスタイン・バー・ウイルス
(EBV)で形質転換して得ることができ、更にこの形
質転換細胞とヒトミエローマ細胞とを細胞融合したハイ
ブリドーマとして得ることができる。また、抗ヒトMC
P−1抗体を産生するヒトリンパ球とヒトミエローマ細
胞とを細胞融合したハイブリドーマとして得ることもで
きる。さらに、ヒトリンパ球から抗体遺伝子を取り出し
て、これを適当なベクターに組み込むことにより産生細
胞を作製しても良い。このような抗MCP−1ヒトモノ
クローナル抗体産生細胞株の例としては、例えばハイブ
リドーマ株MA01(FERM P−15052)があ
げられる。
【0010】本発明のヒトモノクローナル抗体を産生す
る細胞を得るための、抗ヒトMCP−1抗体を産生する
ヒトリンパ球は、ヒト末梢血やリンパ節等から取得でき
る。ヒト生体内に存在し、ヒトMCP−1と結合できる
抗体を作り得るリンパ球であれば本発明に用いることが
できる。通常、マウスやウサギ等でモノクローナル抗体
やポリクローナル抗体を取得する際に行われるMCP−
1の免疫は、必要がない。
る細胞を得るための、抗ヒトMCP−1抗体を産生する
ヒトリンパ球は、ヒト末梢血やリンパ節等から取得でき
る。ヒト生体内に存在し、ヒトMCP−1と結合できる
抗体を作り得るリンパ球であれば本発明に用いることが
できる。通常、マウスやウサギ等でモノクローナル抗体
やポリクローナル抗体を取得する際に行われるMCP−
1の免疫は、必要がない。
【0011】本発明のヒトモノクローナル抗体の調製
は、上記の抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体を産生
する細胞株を各種公知の方法を用いて培養・精製すれば
よく、細胞の増殖及びMCP−1ヒトモノクローナル抗
体の産生を阻害しないものであれば特に制限はない。
は、上記の抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体を産生
する細胞株を各種公知の方法を用いて培養・精製すれば
よく、細胞の増殖及びMCP−1ヒトモノクローナル抗
体の産生を阻害しないものであれば特に制限はない。
【0012】本発明の抗MCP−1ヒトモノクローナル
抗体を含有する薬剤は、単球及びマクロファージの関与
する炎症反応の関わる疾患、例えば特発性肺繊維腫、子
球体腎炎、動脈硬化等の予防や治療に有用となることが
期待される。
抗体を含有する薬剤は、単球及びマクロファージの関与
する炎症反応の関わる疾患、例えば特発性肺繊維腫、子
球体腎炎、動脈硬化等の予防や治療に有用となることが
期待される。
【0013】
【実施例】以下実施例を示して本発明を説明するが、本
発明はこれに限られるものではない。 実施例1 抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体の作製 a)EBV形質転換 健常人より末梢血20mlを採取し、フィコール分離液
(大日本製薬)により血球分離を行い、ヒト単核球画分
を得た。これをRPMI−1640培地(日水製薬)で
2度洗浄し、ヒト単核球3×107 個を調製した。遠心
分離(1,600rpm、6分間)によりペレットを
得、あらかじめ37℃に保温したB95−8細胞の培養
上清(B95−8細胞を、20%牛胎児血清(FCS)
を含むRPMI−1640培地で培養したときの培養上
清)30mlを加えて再懸濁した。37℃の炭酸ガスイ
ンキュベーターに移し、90分間保温してEBVを感染
させた。遠心分離(1,600rpm、6分間)により
ペレットを得、該ペレットを20%FCSを含むRPM
I−1640培地60mlに懸濁し、懸濁液を96穴プ
レート(Corning)6枚に分注した。37℃の炭酸ガス
インキュベーターに移し、3〜5日毎に半量ずつ培地交
換を行いながら培養した。
発明はこれに限られるものではない。 実施例1 抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体の作製 a)EBV形質転換 健常人より末梢血20mlを採取し、フィコール分離液
(大日本製薬)により血球分離を行い、ヒト単核球画分
を得た。これをRPMI−1640培地(日水製薬)で
2度洗浄し、ヒト単核球3×107 個を調製した。遠心
分離(1,600rpm、6分間)によりペレットを
得、あらかじめ37℃に保温したB95−8細胞の培養
上清(B95−8細胞を、20%牛胎児血清(FCS)
を含むRPMI−1640培地で培養したときの培養上
清)30mlを加えて再懸濁した。37℃の炭酸ガスイ
ンキュベーターに移し、90分間保温してEBVを感染
させた。遠心分離(1,600rpm、6分間)により
ペレットを得、該ペレットを20%FCSを含むRPM
I−1640培地60mlに懸濁し、懸濁液を96穴プ
レート(Corning)6枚に分注した。37℃の炭酸ガス
インキュベーターに移し、3〜5日毎に半量ずつ培地交
換を行いながら培養した。
【0014】b)抗体産生の確認 上記a)の培養から20日後にコロニー形成の確認され
たウエルについて、培養上清中の抗体活性をヒトMCP
−1を抗原として用いたドット・イムノバインディング
アッセイ(DIBA)法により測定した。リコンビナン
ト・ヒトMCP−1(PeproTech)を50μg/ml濃
度に水に溶解した。これをグリッド付のニトロセルロー
ス膜(トーヨー)に0.2μlずつスポットした後風乾
し、固定化抗原とした。固定化抗原を、ブロック液(1
0%FCSを含む生理的塩濃度のトリス塩酸緩衝液(T
BS))でブロッキングした。サンプルとなる培養液5
0μlを96穴U底プレートに取り、これにブロッキン
グした固定化抗原を入れ、室温で2時間振とうした。T
BSでウエルを洗浄後、パーオキシダーゼ標識抗ヒトイ
ムノグロブリン抗体(DAKO)をブロック液で500倍に
希釈してウエルあたり50μlずつ添加し、室温で2時
間振とうした。ウエルをTBSで洗浄後、コニカイムノ
ステイン(コニカ)により染色し、発色を肉眼で確認し
た。
たウエルについて、培養上清中の抗体活性をヒトMCP
−1を抗原として用いたドット・イムノバインディング
アッセイ(DIBA)法により測定した。リコンビナン
ト・ヒトMCP−1(PeproTech)を50μg/ml濃
度に水に溶解した。これをグリッド付のニトロセルロー
ス膜(トーヨー)に0.2μlずつスポットした後風乾
し、固定化抗原とした。固定化抗原を、ブロック液(1
0%FCSを含む生理的塩濃度のトリス塩酸緩衝液(T
BS))でブロッキングした。サンプルとなる培養液5
0μlを96穴U底プレートに取り、これにブロッキン
グした固定化抗原を入れ、室温で2時間振とうした。T
BSでウエルを洗浄後、パーオキシダーゼ標識抗ヒトイ
ムノグロブリン抗体(DAKO)をブロック液で500倍に
希釈してウエルあたり50μlずつ添加し、室温で2時
間振とうした。ウエルをTBSで洗浄後、コニカイムノ
ステイン(コニカ)により染色し、発色を肉眼で確認し
た。
【0015】c)細胞融合 上記b)において抗体活性の確認されたウエルの細胞
を、6穴プレートまで拡大培養した。2×106 個の細
胞と、あらかじめ20%FCSを含むIMDM培地で培
養したSHM−D33(ATCCより入手)1×106
個を遠心チューブに集め、遠心分離(1,600rp
m、6分間)によりペレットを得た。このペレットを細
胞融合用培地(0.25Mマンニトール、0.1mM塩
化カルシウム、0.1mM塩化マグネシウム、0.2m
Mトリス塩酸緩衝液(pH7.2))で2度洗浄して再
びペレットを得た後、ペレットを細胞融合用培地0.4
mlに再懸濁し、電気融合法(融合装置:島津SSH−
1、融合チャンバー:島津FTC−02)により細胞融
合を行った。融合条件は、交流高周波電界:1MHz、
40V、10秒、直流パルス電界:2.3kV/cm、
40μs、10秒。融合後の細胞は、HAT(三光純
薬)と1μMウアバイン、20%FCS、5μg/ml
ヒト・トランスフェリン、8μg/mlウシ・インスリ
ン、50mM2−メルカプトエタノールを含むIMDM
培地に懸濁し、96穴プレートに播種した。37℃炭酸
ガスインキュベーターに移し、3〜5日毎に半量ずつ培
地交換を行いながら培養した。14〜20日後、コロニ
ー形成の確認されたウエルについて、培養上清中の抗体
活性を上記b)に記載のDIBA法で確認した。活性の
確認できた細胞については限界希釈法によるクローニン
グを3度行い、抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体産
生ハイブリドーマ株を得た。ハイブリドーマ株のうち1
つをMA01として取得した。このハイブリドーマ株M
A01は、茨城県つくば市東1丁目1番3号の通商産業
省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託番号FER
M P−15052として寄託されている。
を、6穴プレートまで拡大培養した。2×106 個の細
胞と、あらかじめ20%FCSを含むIMDM培地で培
養したSHM−D33(ATCCより入手)1×106
個を遠心チューブに集め、遠心分離(1,600rp
m、6分間)によりペレットを得た。このペレットを細
胞融合用培地(0.25Mマンニトール、0.1mM塩
化カルシウム、0.1mM塩化マグネシウム、0.2m
Mトリス塩酸緩衝液(pH7.2))で2度洗浄して再
びペレットを得た後、ペレットを細胞融合用培地0.4
mlに再懸濁し、電気融合法(融合装置:島津SSH−
1、融合チャンバー:島津FTC−02)により細胞融
合を行った。融合条件は、交流高周波電界:1MHz、
40V、10秒、直流パルス電界:2.3kV/cm、
40μs、10秒。融合後の細胞は、HAT(三光純
薬)と1μMウアバイン、20%FCS、5μg/ml
ヒト・トランスフェリン、8μg/mlウシ・インスリ
ン、50mM2−メルカプトエタノールを含むIMDM
培地に懸濁し、96穴プレートに播種した。37℃炭酸
ガスインキュベーターに移し、3〜5日毎に半量ずつ培
地交換を行いながら培養した。14〜20日後、コロニ
ー形成の確認されたウエルについて、培養上清中の抗体
活性を上記b)に記載のDIBA法で確認した。活性の
確認できた細胞については限界希釈法によるクローニン
グを3度行い、抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体産
生ハイブリドーマ株を得た。ハイブリドーマ株のうち1
つをMA01として取得した。このハイブリドーマ株M
A01は、茨城県つくば市東1丁目1番3号の通商産業
省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託番号FER
M P−15052として寄託されている。
【0016】d)抗体の精製 ハイブリドーマ株MA01を無血清培地SFM−101
(日水製薬)で培養し、培養上清350mlを取得し
た。この培養上清に対し50%飽和硫酸アンモニウム分
画を行った後、生理的塩濃度のリン酸緩衝液(PBS)
に再溶解した。これを0.2μmのフィルターで濾過
後、Superdex200カラム(ファルマシア)を
用いて精製した。得られた抗体画分は、限外濾過膜(3
0k分画、フジフィルター)により濃縮し、無菌的にフ
ィルター濾過(0.2μm)後小分けし、使用時まで−
80℃に凍結保存した。
(日水製薬)で培養し、培養上清350mlを取得し
た。この培養上清に対し50%飽和硫酸アンモニウム分
画を行った後、生理的塩濃度のリン酸緩衝液(PBS)
に再溶解した。これを0.2μmのフィルターで濾過
後、Superdex200カラム(ファルマシア)を
用いて精製した。得られた抗体画分は、限外濾過膜(3
0k分画、フジフィルター)により濃縮し、無菌的にフ
ィルター濾過(0.2μm)後小分けし、使用時まで−
80℃に凍結保存した。
【0017】実施例2 サンドイッチELISA法によ
る液相でのヒトMCP−1抗原との結合性の確認 抗MCP−1ウサギポリクローナル抗体(PeproTech)
を0.1M炭酸緩衝液(pH9.6)で4μg/mlに
希釈し、希釈液を96穴プレート(Greiner)にウエル
あたり50μlずつ分注した。プレートを4℃で一晩放
置し、抗体固定化プレートとした。このプレートを洗浄
液(0.02%アジ化ナトリウム、0.05%Twee
n20を含む10mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
0))で洗浄後、ブロック液(0.5%ウシ血清アルブ
ミンを含むPBS)でブロッキングした。一方、別の9
6穴U底プレート内で、ハイブリドーマ株MA01より
精製した抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体20及び
5μg/mlとヒトMCP−1抗原(PeproTech)0〜
100ng/mlを混合し、室温で2時間振とうした。
反応物は、ブロッキングの終了した抗体固定化プレート
に移し、室温で2時間振とうした。洗浄液で洗浄後、ブ
ロック液で500倍に希釈したアルカリホスファターゼ
標識抗ヒトIgM抗体(BIO SOURCE)をウエルあたり1
00μlずつ分注し、室温で2時間振とうした。洗浄液
で洗浄後、基質溶液(0.6%p−ニトロフェニルリン
酸、0.5mM塩化マグネシウムを含む9.6%ジエタ
ノールアミン緩衝液(pH9.6))50μlを加え、
室温で30分振とうした。反応液に3N水酸化ナトリウ
ム50μlを加えて反応を停止した後、405nmにお
ける吸光度をイムノリーダー(日本インターメッド)に
より測定した。その結果、図1(図1)に示す通り、ハ
イブリドーマ株MA01より調製した抗体はヒトMCP
−1抗原量に依存して反応が認められた。同様の反応
を、反応特異性の異なるヒトIgM抗体(Rockland)を
抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体の代わりに用いた
場合、及びヒトモノクローナル抗体を用いなかった場合
(Control)は、ヒトMCP−1と全く反応が認
められなかった。このことより、ハイブリドーマ株MA
01の産生する抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体
は、ヒトMCP−1を液相で認識し、結合できることが
確認できた。
る液相でのヒトMCP−1抗原との結合性の確認 抗MCP−1ウサギポリクローナル抗体(PeproTech)
を0.1M炭酸緩衝液(pH9.6)で4μg/mlに
希釈し、希釈液を96穴プレート(Greiner)にウエル
あたり50μlずつ分注した。プレートを4℃で一晩放
置し、抗体固定化プレートとした。このプレートを洗浄
液(0.02%アジ化ナトリウム、0.05%Twee
n20を含む10mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
0))で洗浄後、ブロック液(0.5%ウシ血清アルブ
ミンを含むPBS)でブロッキングした。一方、別の9
6穴U底プレート内で、ハイブリドーマ株MA01より
精製した抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体20及び
5μg/mlとヒトMCP−1抗原(PeproTech)0〜
100ng/mlを混合し、室温で2時間振とうした。
反応物は、ブロッキングの終了した抗体固定化プレート
に移し、室温で2時間振とうした。洗浄液で洗浄後、ブ
ロック液で500倍に希釈したアルカリホスファターゼ
標識抗ヒトIgM抗体(BIO SOURCE)をウエルあたり1
00μlずつ分注し、室温で2時間振とうした。洗浄液
で洗浄後、基質溶液(0.6%p−ニトロフェニルリン
酸、0.5mM塩化マグネシウムを含む9.6%ジエタ
ノールアミン緩衝液(pH9.6))50μlを加え、
室温で30分振とうした。反応液に3N水酸化ナトリウ
ム50μlを加えて反応を停止した後、405nmにお
ける吸光度をイムノリーダー(日本インターメッド)に
より測定した。その結果、図1(図1)に示す通り、ハ
イブリドーマ株MA01より調製した抗体はヒトMCP
−1抗原量に依存して反応が認められた。同様の反応
を、反応特異性の異なるヒトIgM抗体(Rockland)を
抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体の代わりに用いた
場合、及びヒトモノクローナル抗体を用いなかった場合
(Control)は、ヒトMCP−1と全く反応が認
められなかった。このことより、ハイブリドーマ株MA
01の産生する抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体
は、ヒトMCP−1を液相で認識し、結合できることが
確認できた。
【0018】
【発明の効果】本発明により、ヒトMCP−1に対して
結合するヒトモノクローナル抗体が提供される。これ
は、単球やマクロファージの関与する炎症反応に深く関
わっていると考えられているヒトMCP−1に結合する
ことができるため、この様な炎症反応を伴う疾患に対す
る予防、治療効果が期待できる。さらに、これまで報告
されているMCP−1の特異的阻害剤である抗MCP−
1マウスモノクローナル抗体と比べ、ヒトに投与する際
に抗原性の問題がないヒトモノクローナル抗体が示され
た。この様な特性から、本発明により提供される抗MC
P−1ヒトモノクローナル抗体を含有する薬剤は、ヒト
に対する有用な薬剤となることが期待される。
結合するヒトモノクローナル抗体が提供される。これ
は、単球やマクロファージの関与する炎症反応に深く関
わっていると考えられているヒトMCP−1に結合する
ことができるため、この様な炎症反応を伴う疾患に対す
る予防、治療効果が期待できる。さらに、これまで報告
されているMCP−1の特異的阻害剤である抗MCP−
1マウスモノクローナル抗体と比べ、ヒトに投与する際
に抗原性の問題がないヒトモノクローナル抗体が示され
た。この様な特性から、本発明により提供される抗MC
P−1ヒトモノクローナル抗体を含有する薬剤は、ヒト
に対する有用な薬剤となることが期待される。
【図1】抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体の液相に
おけるヒトMCP−1抗原に対する結合性を示す図であ
る。図中、MA01はハイブリドーマ株MA01より精
製した抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体を、IgM
はヒトIgM抗体(Rockland)であることを示してい
る。
おけるヒトMCP−1抗原に対する結合性を示す図であ
る。図中、MA01はハイブリドーマ株MA01より精
製した抗MCP−1ヒトモノクローナル抗体を、IgM
はヒトIgM抗体(Rockland)であることを示してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 里澤 昇 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 渡邊 綾子 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 横松 知子 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 ヒト単球走化活性化因子(ヒトMCP−
1)に結合するヒトモノクローナル抗体。 - 【請求項2】 請求項1記載のヒトモノクローナル抗体
を産生する細胞株。 - 【請求項3】 ヒトモノクローナル抗体を産生するハイ
ブリドーマ株FERM P−15052。 - 【請求項4】 ハイブリドーマ株FERM P−150
52の産生するヒトモノクローナル抗体。 - 【請求項5】 請求項1または4記載のヒトモノクロー
ナル抗体を含有することを特徴とする医薬組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7221794A JPH0967399A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 抗mcp−1ヒトモノクローナル抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7221794A JPH0967399A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 抗mcp−1ヒトモノクローナル抗体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0967399A true JPH0967399A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16772309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7221794A Pending JPH0967399A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 抗mcp−1ヒトモノクローナル抗体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0967399A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002030464A1 (en) * | 2000-10-11 | 2002-04-18 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | Novel drugs for liver diseases |
| WO2004024921A1 (ja) | 2002-09-12 | 2004-03-25 | Juridical Foundation The Chemo-Sero-Therapeutic Research Institute | ヒト抗ヒトmcp−1抗体及び該抗体フラグメント |
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| JP2009263396A (ja) * | 1998-02-27 | 2009-11-12 | Trustees Of The Univ Of Pennsylvania | ワクチン、免疫療法剤およびそれらの使用法 |
| EP2170387A4 (en) * | 2007-06-29 | 2011-01-19 | Centocor Ortho Biotech Inc | ANTI-MCP-1 ANTIBODIES, COMPOSITIONS, METHODS AND USES |
| US8114964B2 (en) | 2005-05-19 | 2012-02-14 | Centocor, Inc. | Anti-MCP-1 antibodies, compositions, methods and uses |
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| WO2020213665A1 (ja) | 2019-04-17 | 2020-10-22 | 国立大学法人広島大学 | Il-6阻害剤及びccr2阻害剤を組み合わせて投与することを特徴とする泌尿器がんの治療剤 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP7221794A patent/JPH0967399A/ja active Pending
Cited By (21)
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| JPWO2004024921A1 (ja) * | 2002-09-12 | 2006-01-12 | 財団法人化学及血清療法研究所 | ヒト抗ヒトmcp−1抗体及び該抗体フラグメント |
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