JPH0967736A - ナイロン軽量織物の製造方法 - Google Patents
ナイロン軽量織物の製造方法Info
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- JPH0967736A JPH0967736A JP8023695A JP2369596A JPH0967736A JP H0967736 A JPH0967736 A JP H0967736A JP 8023695 A JP8023695 A JP 8023695A JP 2369596 A JP2369596 A JP 2369596A JP H0967736 A JPH0967736 A JP H0967736A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ふくらみ感,ドライ感,シャリ感に優れたナ
イロン軽量織物の製造方法を提供する。 【構成】 単糸繊度1.2デニール以上,沸水収縮率11
〜19%のナイロンマルチフィラメント糸と,単糸繊度
2デニール以上,沸水収縮率4〜10%,中空率5〜3
0%,異形度1.5〜3.5の井型横断面形状のナイロン中
空マルチフィラメント糸との混繊・交絡糸であって,糸
表面に0.5mm以上のループが5ケ/m以下の糸条を用い
て織物を製織し,しかる後に熱水処理を行う。
イロン軽量織物の製造方法を提供する。 【構成】 単糸繊度1.2デニール以上,沸水収縮率11
〜19%のナイロンマルチフィラメント糸と,単糸繊度
2デニール以上,沸水収縮率4〜10%,中空率5〜3
0%,異形度1.5〜3.5の井型横断面形状のナイロン中
空マルチフィラメント糸との混繊・交絡糸であって,糸
表面に0.5mm以上のループが5ケ/m以下の糸条を用い
て織物を製織し,しかる後に熱水処理を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ふくらみ感とともにド
ライ感,シャリ感に優れた風合を有するナイロン軽量織
物の製造方法に関するものである。
ライ感,シャリ感に優れた風合を有するナイロン軽量織
物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,ナイロン織物はポリエステル織物
に比べて紫外線による強力低下が少なく,染色による色
相が鮮やかで,コーティング等の高次加工が可能である
ため,釣り,軽登山等のアウトドアウェアやウィンドブ
レーカー,スキーウェア等のスポーツウェアあるいはカ
ジュアルウェア等の衣料用として使用されている。しか
しながら,これらのナイロン織物は,ナイロン独特のヌ
メリ感のある風合により嫌われる問題があった。また,
スポーツウェアを中心に衣料の軽量化が望まれ,ヌメリ
感のないナイロン軽量織物が強く要望されていた。
に比べて紫外線による強力低下が少なく,染色による色
相が鮮やかで,コーティング等の高次加工が可能である
ため,釣り,軽登山等のアウトドアウェアやウィンドブ
レーカー,スキーウェア等のスポーツウェアあるいはカ
ジュアルウェア等の衣料用として使用されている。しか
しながら,これらのナイロン織物は,ナイロン独特のヌ
メリ感のある風合により嫌われる問題があった。また,
スポーツウェアを中心に衣料の軽量化が望まれ,ヌメリ
感のないナイロン軽量織物が強く要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,ふくらみ感とともにドラ
イ感,シャリ感に優れた風合のナイロン軽量織物を製造
することを目的とするものである。
現状に鑑みて行われたもので,ふくらみ感とともにドラ
イ感,シャリ感に優れた風合のナイロン軽量織物を製造
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,単糸繊度が1.2デニール以上で,沸水収
縮率が11〜19%のナイロンマルチフィラメント糸
と,単糸繊度が2デニール以上で,沸水収縮率が4〜1
0%,中空率が5〜30%,異形度が1.5〜3.5の井型
横断面形状のナイロン中空マルチフィラメント糸とを混
繊・交絡することにより,糸表面に構成単繊維よりなる
0.5mm以上のループが5ケ/m以下の平滑な糸表面を有
する糸条を形成し,この糸条を用いて織物を製織し,し
かる後に熱水処理を行うことを特徴とするナイロン軽量
織物の製造方法を要旨とするものである。以下,本発明
を詳細に説明する。
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,単糸繊度が1.2デニール以上で,沸水収
縮率が11〜19%のナイロンマルチフィラメント糸
と,単糸繊度が2デニール以上で,沸水収縮率が4〜1
0%,中空率が5〜30%,異形度が1.5〜3.5の井型
横断面形状のナイロン中空マルチフィラメント糸とを混
繊・交絡することにより,糸表面に構成単繊維よりなる
0.5mm以上のループが5ケ/m以下の平滑な糸表面を有
する糸条を形成し,この糸条を用いて織物を製織し,し
かる後に熱水処理を行うことを特徴とするナイロン軽量
織物の製造方法を要旨とするものである。以下,本発明
を詳細に説明する。
【0005】本発明では,まず,織物を構成する繊維と
して,単糸繊度が1.2デニール以上で,沸水収縮率が1
1〜19%のナイロンマルチフィラメント糸と,単糸繊
度が2デニール以上で,沸水収縮率が4〜10%,中空
率が5〜30%,異形度1.5〜3.5の井型横断面形状の
ナイロン中空マルチフィラメント糸とを用いて混繊・交
絡することにより,糸表面に構成単繊維よりなる0.5mm
以上のループが5ケ/m以下の平滑な糸表面を有する糸
条を形成する。
して,単糸繊度が1.2デニール以上で,沸水収縮率が1
1〜19%のナイロンマルチフィラメント糸と,単糸繊
度が2デニール以上で,沸水収縮率が4〜10%,中空
率が5〜30%,異形度1.5〜3.5の井型横断面形状の
ナイロン中空マルチフィラメント糸とを用いて混繊・交
絡することにより,糸表面に構成単繊維よりなる0.5mm
以上のループが5ケ/m以下の平滑な糸表面を有する糸
条を形成する。
【0006】この単糸繊度が1.2デニール以上で,沸水
収縮率が11〜19%のナイロンマルチフィラメント糸
(以下,高収縮糸という。)と,単糸繊度が2デニール
以上で,沸水収縮率が4〜10%,中空率が5〜30
%,異形度が1.5〜3.5の井型横断面形状のナイロン中
空マルチフィラメント糸(以下,井型中空糸という。)
は,いずれも溶融紡糸が可能なポリアミド重合体よりな
るものであればよく,通常はナイロン6繊維,ナイロン
66繊維等を用いる。また,これらの繊維は,性能向上
を目的として第3成分が添加され,あるいは共重合され
ていてもよい。
収縮率が11〜19%のナイロンマルチフィラメント糸
(以下,高収縮糸という。)と,単糸繊度が2デニール
以上で,沸水収縮率が4〜10%,中空率が5〜30
%,異形度が1.5〜3.5の井型横断面形状のナイロン中
空マルチフィラメント糸(以下,井型中空糸という。)
は,いずれも溶融紡糸が可能なポリアミド重合体よりな
るものであればよく,通常はナイロン6繊維,ナイロン
66繊維等を用いる。また,これらの繊維は,性能向上
を目的として第3成分が添加され,あるいは共重合され
ていてもよい。
【0007】上述のごときポリアミド重合体よりなる高
収縮糸の単糸繊度は,1.2デニール以上であることが必
要である。単糸繊度が1.2デニール未満になると,織物
の風合が柔らかくなりすぎる傾向にあり,張り・腰に欠
ける風合となるので好ましくない。さらに単糸繊度が細
くなると,糸の収縮応力が低くなるものと推測され,糸
表面に満足なループが得られにくくなるので好ましくな
い。
収縮糸の単糸繊度は,1.2デニール以上であることが必
要である。単糸繊度が1.2デニール未満になると,織物
の風合が柔らかくなりすぎる傾向にあり,張り・腰に欠
ける風合となるので好ましくない。さらに単糸繊度が細
くなると,糸の収縮応力が低くなるものと推測され,糸
表面に満足なループが得られにくくなるので好ましくな
い。
【0008】高収縮糸の沸水収縮率は,11〜19%で
あることが必要である。本発明でいう沸水収縮率は,次
の方法で測定され算出される。綛揚機で糸を一定長に捲
き上げた後,初荷重(0.1g/d)下で綛長(A)を測
定し,次に,無拘束の状態で沸騰する熱水中で30分間
処理し,自然乾燥後,初荷重(0.1g/d)下で綛長
(B)を測定し,次式によって算出される。 沸水収縮率(%)=〔(A−B)/A〕×100
あることが必要である。本発明でいう沸水収縮率は,次
の方法で測定され算出される。綛揚機で糸を一定長に捲
き上げた後,初荷重(0.1g/d)下で綛長(A)を測
定し,次に,無拘束の状態で沸騰する熱水中で30分間
処理し,自然乾燥後,初荷重(0.1g/d)下で綛長
(B)を測定し,次式によって算出される。 沸水収縮率(%)=〔(A−B)/A〕×100
【0009】沸水収縮率が11%よりも低くなると,井
型中空糸との収縮差が少なくなり,高収縮糸の表面に主
として井型中空糸の構成単繊維のループを十分に顕現さ
せにくく,目的とする柔軟でふくらみ感,ドライ感,シ
ャリ感に優れた織物風合を得ることができない。逆に,
沸水収縮率が19%よりも高くなると,糊付け時の乾燥
工程等でも収縮してループが発現しやすくなり,発現し
たループ毛羽によって製織時に経糸の開口性不良が生じ
て製織性が悪くなり,経糸としての使用が困難になるば
かりか,糸表面に存在する構成単繊維のループが大きく
なりすぎて,織物の風合がふくらみ,ふかつくので好ま
しくない。
型中空糸との収縮差が少なくなり,高収縮糸の表面に主
として井型中空糸の構成単繊維のループを十分に顕現さ
せにくく,目的とする柔軟でふくらみ感,ドライ感,シ
ャリ感に優れた織物風合を得ることができない。逆に,
沸水収縮率が19%よりも高くなると,糊付け時の乾燥
工程等でも収縮してループが発現しやすくなり,発現し
たループ毛羽によって製織時に経糸の開口性不良が生じ
て製織性が悪くなり,経糸としての使用が困難になるば
かりか,糸表面に存在する構成単繊維のループが大きく
なりすぎて,織物の風合がふくらみ,ふかつくので好ま
しくない。
【0010】次に,井型中空糸の中空率は次式により5
〜30%であることが必要である。 中空率(%)=〔A/(A+B)〕×100 (ただし,Aは中空部の面積,Bは非中空部の面積) 中空率が5%よりも小さくなると,通常の非中空繊維と
の重量差が少なく,軽量性に欠ける結果となり,逆に,
中空率が30%よりも大きくなると,軽量性は向上する
が,溶融紡糸が難しく,製糸性に劣る傾向にあり,しか
も得られる繊維の強度が低下し,耐摩耗性が弱くなり,
フィブリル化の問題が発生するので,好ましくない。
〜30%であることが必要である。 中空率(%)=〔A/(A+B)〕×100 (ただし,Aは中空部の面積,Bは非中空部の面積) 中空率が5%よりも小さくなると,通常の非中空繊維と
の重量差が少なく,軽量性に欠ける結果となり,逆に,
中空率が30%よりも大きくなると,軽量性は向上する
が,溶融紡糸が難しく,製糸性に劣る傾向にあり,しか
も得られる繊維の強度が低下し,耐摩耗性が弱くなり,
フィブリル化の問題が発生するので,好ましくない。
【0011】井型中空糸の異形度は,繊維横断面の外接
円の直径を内接円の直径で除算した値で表すことができ
る。本発明では,その異形度が1.5〜3.5の範囲にある
ことが必要である。異形度が1.5より低くなると,繊維
横断面の外周部に微細な突起部が形成されず,普通糸の
丸断面形状に近い形状となり,繊維横断面の外周部が微
細な突起部を有している井型横断面形状に起因する風合
のドライ感,シャリ感に劣り,ナイロン独特のヌメリ感
のある風合になってしまうので好ましくない。逆に異形
度が3.5よりも高くなると,ドライ感,シャリ感の風合
には優れるが,耐摩耗性が弱くなるので不適である。
円の直径を内接円の直径で除算した値で表すことができ
る。本発明では,その異形度が1.5〜3.5の範囲にある
ことが必要である。異形度が1.5より低くなると,繊維
横断面の外周部に微細な突起部が形成されず,普通糸の
丸断面形状に近い形状となり,繊維横断面の外周部が微
細な突起部を有している井型横断面形状に起因する風合
のドライ感,シャリ感に劣り,ナイロン独特のヌメリ感
のある風合になってしまうので好ましくない。逆に異形
度が3.5よりも高くなると,ドライ感,シャリ感の風合
には優れるが,耐摩耗性が弱くなるので不適である。
【0012】次に,井型中空糸の単糸繊度は,2デニー
ル以上であることが必要である。単糸繊度が2デニール
未満になると,ドライ感,シャリ感の風合に欠けるよう
になるので不適当である。井型横断面形状を形成するこ
とにより,単糸間の空隙が大きくなり,織物における軽
量効果が増加するようになる。すなわち,繊維を井型横
断面中空糸とすることにより,その中空率により,中空
に起因する軽量化とともに単糸間の空隙の増加による軽
量化を合わせ有し,軽量効果がより一層増大する。
ル以上であることが必要である。単糸繊度が2デニール
未満になると,ドライ感,シャリ感の風合に欠けるよう
になるので不適当である。井型横断面形状を形成するこ
とにより,単糸間の空隙が大きくなり,織物における軽
量効果が増加するようになる。すなわち,繊維を井型横
断面中空糸とすることにより,その中空率により,中空
に起因する軽量化とともに単糸間の空隙の増加による軽
量化を合わせ有し,軽量効果がより一層増大する。
【0013】井型中空糸の沸水収縮率は,4〜10%で
あることが必要である。沸水収縮率が4%よりも低くな
ると,高収縮糸との収縮差が大きくなり,高収縮糸の表
面に主として顕現する井型中空糸の構成単繊維のループ
が大きくなりすぎて,ふくらみ感,ドライ感,シャリ感
には優れるが,ピリングやスナッグ等の物性が弱くなる
ので好ましくない。逆に,沸水収縮率が10%よりも高
くなると,高収縮糸との収縮差が少なくなり,本発明が
目的とするふくらみ感,ドライ感,シャリ感の風合が得
られなくなるので好ましくない。
あることが必要である。沸水収縮率が4%よりも低くな
ると,高収縮糸との収縮差が大きくなり,高収縮糸の表
面に主として顕現する井型中空糸の構成単繊維のループ
が大きくなりすぎて,ふくらみ感,ドライ感,シャリ感
には優れるが,ピリングやスナッグ等の物性が弱くなる
ので好ましくない。逆に,沸水収縮率が10%よりも高
くなると,高収縮糸との収縮差が少なくなり,本発明が
目的とするふくらみ感,ドライ感,シャリ感の風合が得
られなくなるので好ましくない。
【0014】上述の高収縮糸と井型中空糸を混繊・交絡
する方法としては,エアージェットノズルやインターレ
ーサー等を使用した従来より公知のエアー加工技術を用
いて行えばよく,混繊・交絡の程度を示す交絡数は,通
常30〜120ケ/mの範囲にあればよい。
する方法としては,エアージェットノズルやインターレ
ーサー等を使用した従来より公知のエアー加工技術を用
いて行えばよく,混繊・交絡の程度を示す交絡数は,通
常30〜120ケ/mの範囲にあればよい。
【0015】混繊・交絡された糸の表面に構成される井
型中空糸の単繊維よりなる0.5mm以上のループは,5ケ
/m以下でなければならない。高収縮糸の表面に構成さ
れる井型中空糸の0.5mm以上のループが5ケ/mより多
くなると,製織時にチーズからの解舒性不良や経糸の引
っかかり等が原因で経糸の開口性が悪くなり,製織性不
良を生じるので好ましくない。
型中空糸の単繊維よりなる0.5mm以上のループは,5ケ
/m以下でなければならない。高収縮糸の表面に構成さ
れる井型中空糸の0.5mm以上のループが5ケ/mより多
くなると,製織時にチーズからの解舒性不良や経糸の引
っかかり等が原因で経糸の開口性が悪くなり,製織性不
良を生じるので好ましくない。
【0016】高収縮糸の表面に0.5mm以上のループが5
ケ/m以下になるように混繊・交絡するためには,例え
ば,加工速度200〜300m/分,エアーゾーンオー
バーフイード率1〜4%,エアー圧1〜5kg/cm2 の条
件でインターレース加工を行うことにより,その目的を
達成することができる。
ケ/m以下になるように混繊・交絡するためには,例え
ば,加工速度200〜300m/分,エアーゾーンオー
バーフイード率1〜4%,エアー圧1〜5kg/cm2 の条
件でインターレース加工を行うことにより,その目的を
達成することができる。
【0017】次に,本発明では,上述の混繊・交絡され
た糸条を織物の経糸,緯糸または経糸,緯糸の両方に用
いて織物を製織する。これらの高収縮糸と井型中空糸が
混繊・交絡された糸は,実質的に同じ糸長であって,糸
表面に構成単繊維のループやたるみが5ケ/m以下と少
なく,平滑な糸であるため,チーズの解舒性不良やルー
プ毛羽等による開口性不良の問題もなく,良好な製織性
が得られる。
た糸条を織物の経糸,緯糸または経糸,緯糸の両方に用
いて織物を製織する。これらの高収縮糸と井型中空糸が
混繊・交絡された糸は,実質的に同じ糸長であって,糸
表面に構成単繊維のループやたるみが5ケ/m以下と少
なく,平滑な糸であるため,チーズの解舒性不良やルー
プ毛羽等による開口性不良の問題もなく,良好な製織性
が得られる。
【0018】この後,本発明では,上述の織物に熱水処
理を施す。この熱水処理は独立して行ってもよいが,通
常は染色仕上げ加工を兼ねて行うと合理的である。染色
仕上げ加工は,従来より公知の方法で任意に行うとよ
い。例えば,温水中で通常のリラックスおよび精練を行
い,酸性染料または含金属染料等で通常の染色を100
℃で30分程度行う。この際に高収縮糸が大きく収縮し
て,井型中空糸が高収縮糸の表面にループを形成し,織
物の表面に顕現する。このとき,織物は所望の色相に染
色される。以上のようにして,ふくらみ感とともにドラ
イ感,シャリ感に優れた新規な風合を有するナイロン軽
量織物を得ることができる。
理を施す。この熱水処理は独立して行ってもよいが,通
常は染色仕上げ加工を兼ねて行うと合理的である。染色
仕上げ加工は,従来より公知の方法で任意に行うとよ
い。例えば,温水中で通常のリラックスおよび精練を行
い,酸性染料または含金属染料等で通常の染色を100
℃で30分程度行う。この際に高収縮糸が大きく収縮し
て,井型中空糸が高収縮糸の表面にループを形成し,織
物の表面に顕現する。このとき,織物は所望の色相に染
色される。以上のようにして,ふくらみ感とともにドラ
イ感,シャリ感に優れた新規な風合を有するナイロン軽
量織物を得ることができる。
【0019】
【作用】本発明のナイロン軽量織物のごとく,高収縮糸
と井型中空糸とよりなる混繊・交絡した糸の表面に構成
単繊維のループが5ケ/m以下と少なく,平滑な表面の
糸条を用いて織物を構成し,これに熱水処理を施すと,
高収縮糸が井型中空糸よりも大きく収縮する。従って,
高収縮糸の表面に井型中空糸がループを形成し,織物に
おいて高収縮糸が内部に配置され,井型中空糸が織物表
面に顕現し,ふくらみ感とともに井型中空糸の井型横断
面形状によるドライ感,シャリ感に優れた風合を得るこ
とができるようになる。しかも,本発明の織物には,混
繊・交絡した糸の表面に構成単繊維のループが多く存在
する糸条を用いることもないので,混繊・交絡糸を用い
た場合に生じがちな製織性不良の問題を回避して製織す
ることができる。
と井型中空糸とよりなる混繊・交絡した糸の表面に構成
単繊維のループが5ケ/m以下と少なく,平滑な表面の
糸条を用いて織物を構成し,これに熱水処理を施すと,
高収縮糸が井型中空糸よりも大きく収縮する。従って,
高収縮糸の表面に井型中空糸がループを形成し,織物に
おいて高収縮糸が内部に配置され,井型中空糸が織物表
面に顕現し,ふくらみ感とともに井型中空糸の井型横断
面形状によるドライ感,シャリ感に優れた風合を得るこ
とができるようになる。しかも,本発明の織物には,混
繊・交絡した糸の表面に構成単繊維のループが多く存在
する糸条を用いることもないので,混繊・交絡糸を用い
た場合に生じがちな製織性不良の問題を回避して製織す
ることができる。
【0020】
【実施例】次に,本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが,実施例における織物の評価は,下記の方
法で行った。 (1)風 合 ハンドリングによる官能試験により相対的に評価した。 (2)ループ毛羽数 敷島紡績株式会社製の毛羽測定器F−インデックスを用
いて,糸長1m当たりの糸表面に存在する0.5mm以上の
ループ毛羽数を測定した。 (3)軽量性 被測定試料の厚み(mm)と1m2 当たりの重量(g)を
測定し,1m2 当たりの重量を厚み(mm)で除算した値
で評価した。数値が小さいほど軽量であることを示す。
に説明するが,実施例における織物の評価は,下記の方
法で行った。 (1)風 合 ハンドリングによる官能試験により相対的に評価した。 (2)ループ毛羽数 敷島紡績株式会社製の毛羽測定器F−インデックスを用
いて,糸長1m当たりの糸表面に存在する0.5mm以上の
ループ毛羽数を測定した。 (3)軽量性 被測定試料の厚み(mm)と1m2 当たりの重量(g)を
測定し,1m2 当たりの重量を厚み(mm)で除算した値
で評価した。数値が小さいほど軽量であることを示す。
【0021】実施例1 相対粘度(1g/100ミリリットル,98%H2 SO
4 ,25℃)が2.6のナイロン6チップを用い,繊維断
面が丸断面形状となる紡糸口金を用いて,従来より公知
の紡糸,延伸の2工程方式の製糸方法によって,繊度3
0.1d,沸水収縮率12.6%の高収縮糸30デニール/
12フィラメントを得た。また,別に,相対粘度(1g
/100ミリリットル,98%H2 SO4 ,25℃)が
3.4のナイロン6チップを用い,繊維断面が井型中空断
面となる紡糸口金を用いて,紡糸捲取速度3600m/
分の1工程方式の製糸方法によって,繊度59.8d,沸
水収縮率7.5%,中空率8.5%,異形度2.1の井型中空
糸60デニール/16フィラメントを得た。
4 ,25℃)が2.6のナイロン6チップを用い,繊維断
面が丸断面形状となる紡糸口金を用いて,従来より公知
の紡糸,延伸の2工程方式の製糸方法によって,繊度3
0.1d,沸水収縮率12.6%の高収縮糸30デニール/
12フィラメントを得た。また,別に,相対粘度(1g
/100ミリリットル,98%H2 SO4 ,25℃)が
3.4のナイロン6チップを用い,繊維断面が井型中空断
面となる紡糸口金を用いて,紡糸捲取速度3600m/
分の1工程方式の製糸方法によって,繊度59.8d,沸
水収縮率7.5%,中空率8.5%,異形度2.1の井型中空
糸60デニール/16フィラメントを得た。
【0022】次に上述の高収縮糸と井型中空糸を用いて
インターレース加工を行うに際し,糸速800m/分,
デュポン社製インターレーサーJD−1を用いて,空気
圧2kg/cm2 で空気交絡処理を施し,交絡数86ケ/m
の混繊糸を得た。得られた糸のループ毛羽数は0ケ/m
で,糸表面に構成単繊維のループが存在しない平滑な糸
であった。
インターレース加工を行うに際し,糸速800m/分,
デュポン社製インターレーサーJD−1を用いて,空気
圧2kg/cm2 で空気交絡処理を施し,交絡数86ケ/m
の混繊糸を得た。得られた糸のループ毛羽数は0ケ/m
で,糸表面に構成単繊維のループが存在しない平滑な糸
であった。
【0023】この混繊糸を経糸,緯糸に用いて,経糸密
度118本/吋,緯糸密度84本/吋の平織物を製織し
た。製織時にチーズからの解舒性不良や経糸の引っかか
り等の問題はまったくなく,織機の停止回数も0回/疋
にて,製織性は非常に良好であった。
度118本/吋,緯糸密度84本/吋の平織物を製織し
た。製織時にチーズからの解舒性不良や経糸の引っかか
り等の問題はまったくなく,織機の停止回数も0回/疋
にて,製織性は非常に良好であった。
【0024】次に,この織物をサーキュラー型液流染色
機(日阪製作所株式会社製)に投入し,下記処方1によ
り80℃,20分間のリラックス,精練後,糸表面に顕
現したループを損傷しないように,経方向,緯方向に過
剰な加工張力を避けて,ピンテンターで170℃,1分
間のプレセットを行った。
機(日阪製作所株式会社製)に投入し,下記処方1によ
り80℃,20分間のリラックス,精練後,糸表面に顕
現したループを損傷しないように,経方向,緯方向に過
剰な加工張力を避けて,ピンテンターで170℃,1分
間のプレセットを行った。
【0025】処方1 サンモール FL 1g/リットル (日華化学株式会社製,界面活性剤) NaOH 1g/リットル
【0026】続いて,同じ液流染色機を用いて,下記処
方2により100℃,30分間の染色を行い,ピンテン
ターで170℃,1分間の仕上げセットを行って,経糸
密度が135本/吋,経糸密度が96本/吋のふくらみ
感,ドライ感,シャリ感のある本発明の織物を得た。
方2により100℃,30分間の染色を行い,ピンテン
ターで170℃,1分間の仕上げセットを行って,経糸
密度が135本/吋,経糸密度が96本/吋のふくらみ
感,ドライ感,シャリ感のある本発明の織物を得た。
【0027】処方2 スミノールファーストブルーG 0.75% owf (住友化学工業株式会社製,酸性染料) テロンネービーブルーR(182 %) 0.145% owf (バイエルジャパン株式会社製,酸性染料) レベラン NKD 2.0 % owf (丸菱油化株式会社製,均染剤) メイサン PC 1g/リットル (明成化学株式会社製,pH調整剤)
【0028】本発明との比較のため,本実施例と同一の
高収縮糸,井型中空糸を用いてインターレース加工を行
うに際し,ヘバーライン社製インターレーサーのヘマー
ジェットノズルT−100を用いて,糸速800m/
分,空気圧4kg/cm2 ,オーバーフィード差3%で空気
交絡処理を施し,交絡数82ケ/mの混繊糸を得た。得
られた混繊糸は,48ケ/mのループ毛羽を有し,糸表
面に構成単繊維のループが多く存在する糸であった。
高収縮糸,井型中空糸を用いてインターレース加工を行
うに際し,ヘバーライン社製インターレーサーのヘマー
ジェットノズルT−100を用いて,糸速800m/
分,空気圧4kg/cm2 ,オーバーフィード差3%で空気
交絡処理を施し,交絡数82ケ/mの混繊糸を得た。得
られた混繊糸は,48ケ/mのループ毛羽を有し,糸表
面に構成単繊維のループが多く存在する糸であった。
【0029】この混繊糸を経糸,緯糸に用いて,経糸密
度114本/吋,緯糸密度81本/吋の平織物を製織し
た。製織中,ループ毛羽によりチーズからの解舒性不良
や経糸の開口性不良が起こり,織機の停止回数は20回
/疋にて,製織性は不良であった。この織物を用いて,
本実施例とまったく同一の方法により染色加工を行い,
経糸密度130本/吋,緯糸密度92本/吋の比較用の
織物(比較例1)を得た。
度114本/吋,緯糸密度81本/吋の平織物を製織し
た。製織中,ループ毛羽によりチーズからの解舒性不良
や経糸の開口性不良が起こり,織機の停止回数は20回
/疋にて,製織性は不良であった。この織物を用いて,
本実施例とまったく同一の方法により染色加工を行い,
経糸密度130本/吋,緯糸密度92本/吋の比較用の
織物(比較例1)を得た。
【0030】また,本発明との比較のため,本実施例に
おいて井型中空糸に代えて繊維断面が丸断面の繊度6
0.2d,沸水収縮率7.7%の非中空糸60デニール/1
6フィラメントを用いる他は,本実施例とまったく同一
の方法により,経糸密度136本/吋,緯糸密度97本
/吋の比較用の織物(比較例2)を得た。
おいて井型中空糸に代えて繊維断面が丸断面の繊度6
0.2d,沸水収縮率7.7%の非中空糸60デニール/1
6フィラメントを用いる他は,本実施例とまったく同一
の方法により,経糸密度136本/吋,緯糸密度97本
/吋の比較用の織物(比較例2)を得た。
【0031】さらに,本発明との比較のため,相対粘度
2.6のナイロン6チップを用い,繊維断面が丸断面形状
となる紡糸口金を用いて,2工程方式にて繊度89.7
d,沸水収縮率10.4%のフィラメント糸90デニール
/34フィラメントを得た。このフィラメント糸を用い
て経糸密度118本/吋,緯糸密度84本/吋の平織物
を製織し,続いて本実施例とまったく同一の方法により
染色加工を行い,経糸密度134本/吋,緯糸密度95
本/吋の比較用の織物(比較例3)を得た。
2.6のナイロン6チップを用い,繊維断面が丸断面形状
となる紡糸口金を用いて,2工程方式にて繊度89.7
d,沸水収縮率10.4%のフィラメント糸90デニール
/34フィラメントを得た。このフィラメント糸を用い
て経糸密度118本/吋,緯糸密度84本/吋の平織物
を製織し,続いて本実施例とまったく同一の方法により
染色加工を行い,経糸密度134本/吋,緯糸密度95
本/吋の比較用の織物(比較例3)を得た。
【0032】本発明および比較用の織物の性能の評価を
まとめて表1に示した。
まとめて表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】表1より明らかなごとく,本発明のナイロ
ン織物は,ふくらみ感,ドライ感,シャリ感に優れた風
合を有するとともに,軽量性にも優れ,製織時の製織性
も良好であった。
ン織物は,ふくらみ感,ドライ感,シャリ感に優れた風
合を有するとともに,軽量性にも優れ,製織時の製織性
も良好であった。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば,製織性不良の問題を生
じることなく,ふくらみ感や,ドライ感,シャリ感に優
れたナイロン軽量織物を得ることができる。
じることなく,ふくらみ感や,ドライ感,シャリ感に優
れたナイロン軽量織物を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 単糸繊度が1.2デニール以上で,沸水収
縮率が11〜19%のナイロンマルチフィラメント糸
と,単糸繊度が2デニール以上で,沸水収縮率が4〜1
0%,中空率が5〜30%,異形度が1.5〜3.5の井型
横断面形状のナイロン中空マルチフィラメント糸とを混
繊・交絡することにより,糸表面に構成単繊維よりなる
0.5mm以上のループが5ケ/m以下の平滑な糸表面を有
する糸条を形成し,この糸条を用いて織物を製織し,し
かる後に熱水処理を行うことを特徴とするナイロン軽量
織物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8023695A JPH0967736A (ja) | 1995-06-22 | 1996-02-09 | ナイロン軽量織物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15578395 | 1995-06-22 | ||
| JP7-155783 | 1995-06-22 | ||
| JP8023695A JPH0967736A (ja) | 1995-06-22 | 1996-02-09 | ナイロン軽量織物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0967736A true JPH0967736A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=26361100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8023695A Pending JPH0967736A (ja) | 1995-06-22 | 1996-02-09 | ナイロン軽量織物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0967736A (ja) |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP8023695A patent/JPH0967736A/ja active Pending
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