JPH0969408A - Ptc素子 - Google Patents
Ptc素子Info
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- JPH0969408A JPH0969408A JP22348695A JP22348695A JPH0969408A JP H0969408 A JPH0969408 A JP H0969408A JP 22348695 A JP22348695 A JP 22348695A JP 22348695 A JP22348695 A JP 22348695A JP H0969408 A JPH0969408 A JP H0969408A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明により、PTC素子に短絡電流などが
流れたばあい、短時間でPTC素子の電気抵抗率が高く
なる限流特性のよいPTC素子を提供する。 【解決手段】 本発明のPTC素子は、PTCポリマー
層1と、該PTCポリマー層の両表面上にそれぞれ設け
られ、かつ、前記PTCポリマー層と電気的に接続され
る電極層3、4と、前記PTCポリマー層と前記電極層
のあいだに設けられる絶縁物層2とからなり、前記絶縁
物層が前記PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95
%を覆う。
流れたばあい、短時間でPTC素子の電気抵抗率が高く
なる限流特性のよいPTC素子を提供する。 【解決手段】 本発明のPTC素子は、PTCポリマー
層1と、該PTCポリマー層の両表面上にそれぞれ設け
られ、かつ、前記PTCポリマー層と電気的に接続され
る電極層3、4と、前記PTCポリマー層と前記電極層
のあいだに設けられる絶縁物層2とからなり、前記絶縁
物層が前記PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95
%を覆う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPTC(positive t
emperature coefficient)素子に関する。さらに詳しく
は、PTCポリマー層と電極層のあいだにそれぞれ絶縁
物層が形成されたPTC素子に関する。
emperature coefficient)素子に関する。さらに詳しく
は、PTCポリマー層と電極層のあいだにそれぞれ絶縁
物層が形成されたPTC素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のPTC素子の断面を示して
いる。図において、21はPTCポリマー層であり、
3、4は前記PTCポリマー層と電気的に接続された電
極層である。この種のPTC素子におけるPTC特性
は、主成分である結晶性ポリマーが、その融点において
結晶が融解する際に急激な体積膨脹を起こし、この結晶
性ポリマー中に分散させた導電性粒子の間隔が広げられ
ることにより発現される。つぎに、PTC素子の温度に
対する電気抵抗率の変化について図8を用いて説明す
る。通常の素子動作範囲である期間Aにおいては、PT
C素子の電気抵抗率は数mΩ・cmを示しており、PT
C素子の温度上昇に伴い緩やかに電気抵抗率が高くな
る。さらに、たとえば短絡電流や過電流が流れた際には
ジュール熱の発生によってPTC素子の温度が上昇し、
図8においてTtで示される特定の温度(以下、「遷移
温度」という)を超えると電気抵抗率は急激に上昇す
る。このように、PTC素子の温度が遷移温度Ttを超
えた時点で素子は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化
し、高抵抗状態におけるPTC素子の電気抵抗率は十k
Ω・cmないし数十kΩ・cmとなる。かかる抵抗増大
作用によって、前記PTC素子は、PTC素子を通過す
る電流を低減させることができるという限流特性を有
し、電気機器の配電システムなどを短絡電流や過電流か
ら保護する役目を果たす。
いる。図において、21はPTCポリマー層であり、
3、4は前記PTCポリマー層と電気的に接続された電
極層である。この種のPTC素子におけるPTC特性
は、主成分である結晶性ポリマーが、その融点において
結晶が融解する際に急激な体積膨脹を起こし、この結晶
性ポリマー中に分散させた導電性粒子の間隔が広げられ
ることにより発現される。つぎに、PTC素子の温度に
対する電気抵抗率の変化について図8を用いて説明す
る。通常の素子動作範囲である期間Aにおいては、PT
C素子の電気抵抗率は数mΩ・cmを示しており、PT
C素子の温度上昇に伴い緩やかに電気抵抗率が高くな
る。さらに、たとえば短絡電流や過電流が流れた際には
ジュール熱の発生によってPTC素子の温度が上昇し、
図8においてTtで示される特定の温度(以下、「遷移
温度」という)を超えると電気抵抗率は急激に上昇す
る。このように、PTC素子の温度が遷移温度Ttを超
えた時点で素子は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化
し、高抵抗状態におけるPTC素子の電気抵抗率は十k
Ω・cmないし数十kΩ・cmとなる。かかる抵抗増大
作用によって、前記PTC素子は、PTC素子を通過す
る電流を低減させることができるという限流特性を有
し、電気機器の配電システムなどを短絡電流や過電流か
ら保護する役目を果たす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のPTC素子は、
PTC素子にたとえば数十kAという大きな短絡電流が
流れたばあい、PTC素子の温度が上昇し、電気抵抗率
は急激に高くなるが、遷移温度を超えてから、PTC素
子が高電気抵抗率になって限流作用を示すまでに、約2
msec程度の時間がかかってしまい限流素子としての
充分な限流効果がえられないという問題がある。
PTC素子にたとえば数十kAという大きな短絡電流が
流れたばあい、PTC素子の温度が上昇し、電気抵抗率
は急激に高くなるが、遷移温度を超えてから、PTC素
子が高電気抵抗率になって限流作用を示すまでに、約2
msec程度の時間がかかってしまい限流素子としての
充分な限流効果がえられないという問題がある。
【0004】本発明はかかる問題を解決するためになさ
れたものであり、PTC素子に短絡電流などが流れたば
あい、短時間でPTC素子の電気抵率が高くなる限流特
性のよいPTC素子を提供することを目的とする。
れたものであり、PTC素子に短絡電流などが流れたば
あい、短時間でPTC素子の電気抵率が高くなる限流特
性のよいPTC素子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のPTC素子は、
PTCポリマー層と、該PTCポリマー層の両表面上に
それぞれ設けられ、かつ、前記PTCポリマー層と電気
的に接続される電極層と、前記PTCポリマー層と前記
電極層のあいだにそれぞれ設けられる絶縁物層とからな
り、前記PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95%
を前記絶縁物層が覆うことを特徴とする。
PTCポリマー層と、該PTCポリマー層の両表面上に
それぞれ設けられ、かつ、前記PTCポリマー層と電気
的に接続される電極層と、前記PTCポリマー層と前記
電極層のあいだにそれぞれ設けられる絶縁物層とからな
り、前記PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95%
を前記絶縁物層が覆うことを特徴とする。
【0006】前記絶縁物層に厚さ方向に1個または複数
個の貫通孔が形成されており、該貫通孔の断面積の和が
前記PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95%であ
ることが好ましい。
個の貫通孔が形成されており、該貫通孔の断面積の和が
前記PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95%であ
ることが好ましい。
【0007】前記絶縁物層および前記貫通孔がメッシュ
状に形成されてなることが好ましい。
状に形成されてなることが好ましい。
【0008】前記貫通孔が複数のスリット状に形成され
てなることが好ましい。
てなることが好ましい。
【0009】前記絶縁物層がセラミックからなることが
好ましい。
好ましい。
【0010】前記電極層から前記PTCポリマー層へ流
入する電流の大きさに応じて前記PTCポリマー層の前
記絶縁物層により覆われる面の表面積の大きさを変化さ
せてなることが好ましい。
入する電流の大きさに応じて前記PTCポリマー層の前
記絶縁物層により覆われる面の表面積の大きさを変化さ
せてなることが好ましい。
【0011】前記PTCポリマー層が電極層を介し、多
層に設けられてなることが好ましい。
層に設けられてなることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
のPTC素子の実施例を説明する。
のPTC素子の実施例を説明する。
【0013】[実施例1]図1は本発明のPTC素子の
一実施例の断面図であり、図2は図1に示される絶縁物
層を示す斜視図である。図1に示すように、1は、円柱
または角柱状の多数の凸部1aが形成されたPTCポリ
マー層であり、2は、該PTCポリマー層1の凸部1a
に嵌合し、かつ断面形状が円形または角形である厚さ方
向の貫通孔2aが形成された絶縁物層である。図2にそ
の貫通孔の形状がさらに詳しく示されている。3、4
は、前記PTCポリマー層1の凸部1aにたとえば溶着
により電気的に接続される電極層である。
一実施例の断面図であり、図2は図1に示される絶縁物
層を示す斜視図である。図1に示すように、1は、円柱
または角柱状の多数の凸部1aが形成されたPTCポリ
マー層であり、2は、該PTCポリマー層1の凸部1a
に嵌合し、かつ断面形状が円形または角形である厚さ方
向の貫通孔2aが形成された絶縁物層である。図2にそ
の貫通孔の形状がさらに詳しく示されている。3、4
は、前記PTCポリマー層1の凸部1aにたとえば溶着
により電気的に接続される電極層である。
【0014】つぎに本実施例のごとくPTCポリマー層
と電極層とを接続したPTC素子の限流作用について説
明する。
と電極層とを接続したPTC素子の限流作用について説
明する。
【0015】前記PTCポリマー層1の凸部1aを介し
て前記電極層3、4間に流れる電流が少ないばあいは、
PTCポリマー層1の温度は遷移温度を超えないため、
PTCポリマー層1の電気抵抗率は低いままである。し
かし、短絡電流などの過電流が前記電極層3、4間に流
れるばあいは、従来のPTC素子では過電流がPTCポ
リマー層の全表面に流入していたが、本発明のPTC素
子では過電流は全表面からではなくPTCポリマー層1
の凸部1aのみから流れることとなり、ジュール熱の発
生による温度上昇は凸部1a部分に集中して急速に生じ
ることとなり、PTCポリマー層の凸部1aの温度が急
上昇する。よって、PTCポリマー層1の電気抵抗率は
急激に高くなり、前記電極層3、4間に流れる電流は短
時間で制限される。
て前記電極層3、4間に流れる電流が少ないばあいは、
PTCポリマー層1の温度は遷移温度を超えないため、
PTCポリマー層1の電気抵抗率は低いままである。し
かし、短絡電流などの過電流が前記電極層3、4間に流
れるばあいは、従来のPTC素子では過電流がPTCポ
リマー層の全表面に流入していたが、本発明のPTC素
子では過電流は全表面からではなくPTCポリマー層1
の凸部1aのみから流れることとなり、ジュール熱の発
生による温度上昇は凸部1a部分に集中して急速に生じ
ることとなり、PTCポリマー層の凸部1aの温度が急
上昇する。よって、PTCポリマー層1の電気抵抗率は
急激に高くなり、前記電極層3、4間に流れる電流は短
時間で制限される。
【0016】また、PTCポリマー層1の局部的に温度
上昇した部分の熱が、周囲に放熱され、PTCポリマー
層1の温度が遷移温度より低くなれば、PTCポリマー
層1は低抵抗に戻る。
上昇した部分の熱が、周囲に放熱され、PTCポリマー
層1の温度が遷移温度より低くなれば、PTCポリマー
層1は低抵抗に戻る。
【0017】また、本発明のPTC素子に含まれる絶縁
物層は、PTCポリマー層1の両表面の面積の5〜95
%を覆う。絶縁物層がPTCポリマー層を覆う面積が、
PTCポリマー層の両表面の面積の5%より少ないと短
絡電流に対して所望の高抵抗がえられず、95%より大
きいとPTCポリマー層と電極層のあいだで電流が流れ
なくなるためである。
物層は、PTCポリマー層1の両表面の面積の5〜95
%を覆う。絶縁物層がPTCポリマー層を覆う面積が、
PTCポリマー層の両表面の面積の5%より少ないと短
絡電流に対して所望の高抵抗がえられず、95%より大
きいとPTCポリマー層と電極層のあいだで電流が流れ
なくなるためである。
【0018】[実施例2]図3は、本実施例によるPT
C素子の断面図を示す。図3において、7はPTCポリ
マー層を示し、2は絶縁物層を示し、実施例1の絶縁物
層と同一のものであり、5、6は電極層を示す。前記実
施例1では、絶縁物層2に設けた貫通孔2aに嵌合する
凸部1aを備えるPTCポリマー層1を有するPTC素
子について示したが、図3に示す本実施例2のように、
絶縁物層2に設けた貫通孔2aに嵌合する突起部5a、
6aを電極層5、6に設けてもよい。すなわち本実施例
においては、電極層5、6の前記突起部5a、6aが、
PTCポリマー層7と電気的に接続するため、前記実施
例と同様の効果をうることができる。
C素子の断面図を示す。図3において、7はPTCポリ
マー層を示し、2は絶縁物層を示し、実施例1の絶縁物
層と同一のものであり、5、6は電極層を示す。前記実
施例1では、絶縁物層2に設けた貫通孔2aに嵌合する
凸部1aを備えるPTCポリマー層1を有するPTC素
子について示したが、図3に示す本実施例2のように、
絶縁物層2に設けた貫通孔2aに嵌合する突起部5a、
6aを電極層5、6に設けてもよい。すなわち本実施例
においては、電極層5、6の前記突起部5a、6aが、
PTCポリマー層7と電気的に接続するため、前記実施
例と同様の効果をうることができる。
【0019】[実施例3]図4(a)は、本実施例によ
るPTC素子の断面図を示し、図4(b)は、図4
(a)のA−A線断面図を示す。図4において、7はP
TCポリマー層を示し、10a、10bは絶縁物層を示
し、8、9は電極層を示す。また図5(a)は、本実施
例によるPTC素子の断面図を示し、図5(b)は、図
5(a)のB−B線断面図を示す。図5において7は、
PTCポリマー層を示し、13a、13bは絶縁物層を
示し、11、12は電極層を示す。
るPTC素子の断面図を示し、図4(b)は、図4
(a)のA−A線断面図を示す。図4において、7はP
TCポリマー層を示し、10a、10bは絶縁物層を示
し、8、9は電極層を示す。また図5(a)は、本実施
例によるPTC素子の断面図を示し、図5(b)は、図
5(a)のB−B線断面図を示す。図5において7は、
PTCポリマー層を示し、13a、13bは絶縁物層を
示し、11、12は電極層を示す。
【0020】前記実施例1では、絶縁物層2に設けた貫
通孔2aに嵌合する凸部1aを備えるPTCポリマー層
1を有するPTC素子について示したが、図4に示す本
実施例3のように、電極層8、9とPTCポリマー層7
とのあいだに、メッシュ状の絶縁物層10a、10bを
介在させることができる。または、図5に示されるよう
に、電極層11、12とPTCポリマー層7とのあいだ
にスリット状の絶縁物層13a、13bが介在されてな
るPTC素子においても前記実施例1と同様の効果をう
ることができる。
通孔2aに嵌合する凸部1aを備えるPTCポリマー層
1を有するPTC素子について示したが、図4に示す本
実施例3のように、電極層8、9とPTCポリマー層7
とのあいだに、メッシュ状の絶縁物層10a、10bを
介在させることができる。または、図5に示されるよう
に、電極層11、12とPTCポリマー層7とのあいだ
にスリット状の絶縁物層13a、13bが介在されてな
るPTC素子においても前記実施例1と同様の効果をう
ることができる。
【0021】[実施例4]また前記実施例1、2または
3の絶縁物層に、たとえば0.01cal/cm・se
c・℃の熱伝導率を有するセラミックを使用してもよ
く、絶縁物層として作用するとともに、PTCポリマー
層において発生する熱の放熱が効率よく行えるため、よ
り大きな定格電流に対応できるPTC素子が実現され
る。
3の絶縁物層に、たとえば0.01cal/cm・se
c・℃の熱伝導率を有するセラミックを使用してもよ
く、絶縁物層として作用するとともに、PTCポリマー
層において発生する熱の放熱が効率よく行えるため、よ
り大きな定格電流に対応できるPTC素子が実現され
る。
【0022】たとえば、従来より絶縁物層として用いら
れているポリエステルの代わりにセラミックを使用する
ばあい10倍程度放熱が効率よく行える。
れているポリエステルの代わりにセラミックを使用する
ばあい10倍程度放熱が効率よく行える。
【0023】[実施例5]前記実施例1、2または3の
PTCポリマー層と電極層とのあいだに設けられる絶縁
物層の形状の変化により、PTCポリマー層の表面を覆
う面積を変化させることで、定格電流や短絡電流の変化
に対応するPTC素子が実現される。
PTCポリマー層と電極層とのあいだに設けられる絶縁
物層の形状の変化により、PTCポリマー層の表面を覆
う面積を変化させることで、定格電流や短絡電流の変化
に対応するPTC素子が実現される。
【0024】たとえば、PTCポリマー層の上面および
下面を絶縁物層が30%覆うばあいと60%覆うばあい
をくらべると、2倍程度の定格電流を流せる。
下面を絶縁物層が30%覆うばあいと60%覆うばあい
をくらべると、2倍程度の定格電流を流せる。
【0025】[実施例6]図6は、本実施例によるPT
C素子の断面図を示す。
C素子の断面図を示す。
【0026】図6において、1はPTCポリマー層を示
し、2は絶縁物層を示し、3、4、16は電極層を示
す。
し、2は絶縁物層を示し、3、4、16は電極層を示
す。
【0027】前記実施例1、2または3においては、P
TCポリマー層を1層だけ有するPTC素子について示
したが、図6に示すようにPTCポリマー層1を電極層
16を介して多層としても短絡電流などの過電流が流れ
るばあい、PTCポリマー層1の凸部1aのみから流れ
ることになりPTCポリマー層1の凸部1aの温度が急
上昇し、PTCポリマー層1の電気抵抗率は急激に高く
なり、電流は短時間で制限されるため、前記実施例1、
2または3に示される効果と同様の効果がもたらされ
る。
TCポリマー層を1層だけ有するPTC素子について示
したが、図6に示すようにPTCポリマー層1を電極層
16を介して多層としても短絡電流などの過電流が流れ
るばあい、PTCポリマー層1の凸部1aのみから流れ
ることになりPTCポリマー層1の凸部1aの温度が急
上昇し、PTCポリマー層1の電気抵抗率は急激に高く
なり、電流は短時間で制限されるため、前記実施例1、
2または3に示される効果と同様の効果がもたらされ
る。
【0028】本発明において用いられるPTCポリマー
は結晶性ポリマー中に導電性粒子を分散させたものであ
る。結晶性ポリマーとしては、前述のように、その融点
において結晶が融解する際に急激な体積膨脹を起こし、
この結晶性ポリマー中に分散させた導電性粒子の間隔を
広げる作用を有するものであれば特に限定されない。結
晶化度は20%以上、特に40%以上が好ましい。具体
例としては、たとえば特公昭64−3322号公報、特
公平4−28744号公報、特公平5−66001号公
報などに開示されるような結晶性ポリマーがあげられ、
それらのうち、たとえば高密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ−ブテン−1、ポリメチルペンテ
ン(TPX)、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレンープロピレンゴムまたはエチレンプロ
ピレンブロック共重合体などのポリオレフィン類;ポリ
ビニリデンフルオライド、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体、エチレン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、エチレン
−クロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオ
ロエチレンまたはポリクロロトリフルオロエチレンなど
のフルオロカーボンポリマー類;ポリアミド、ポリアセ
タール、シンジオタウチッノ−ポリスチレンまたは飽和
ポリエステルなどの結晶性高分子などの1種または2種
以上の混合物が好ましい。これらの中で最も好ましいも
のは、結晶化度がもっとも高い点からポリオレフィン類
中のポリエチレンである。導電性粒子としては、粒径が
0.02〜200μm程度のたとえば、カーボンブラッ
ク、グラファイト、カーボンファイバー、金属メッキカ
ーボンファイバー、金属粒子(Ni、Ag、Al、Fe
またはCuなど)、金属繊維または無機物ウィスカーな
どを、結晶性ポリマー中に40〜80重量%混入するこ
とが常温抵抗率を0.2Ωcm程度に保つために好まし
い。さらに、実用面およびコスト面のバランスからは、
粒径0.03〜0.2μm程度のカーボンブラックを、
結晶性ポリマー中に50〜70重量%混入することが最
も好ましい。
は結晶性ポリマー中に導電性粒子を分散させたものであ
る。結晶性ポリマーとしては、前述のように、その融点
において結晶が融解する際に急激な体積膨脹を起こし、
この結晶性ポリマー中に分散させた導電性粒子の間隔を
広げる作用を有するものであれば特に限定されない。結
晶化度は20%以上、特に40%以上が好ましい。具体
例としては、たとえば特公昭64−3322号公報、特
公平4−28744号公報、特公平5−66001号公
報などに開示されるような結晶性ポリマーがあげられ、
それらのうち、たとえば高密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ−ブテン−1、ポリメチルペンテ
ン(TPX)、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレンープロピレンゴムまたはエチレンプロ
ピレンブロック共重合体などのポリオレフィン類;ポリ
ビニリデンフルオライド、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体、エチレン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、エチレン
−クロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオ
ロエチレンまたはポリクロロトリフルオロエチレンなど
のフルオロカーボンポリマー類;ポリアミド、ポリアセ
タール、シンジオタウチッノ−ポリスチレンまたは飽和
ポリエステルなどの結晶性高分子などの1種または2種
以上の混合物が好ましい。これらの中で最も好ましいも
のは、結晶化度がもっとも高い点からポリオレフィン類
中のポリエチレンである。導電性粒子としては、粒径が
0.02〜200μm程度のたとえば、カーボンブラッ
ク、グラファイト、カーボンファイバー、金属メッキカ
ーボンファイバー、金属粒子(Ni、Ag、Al、Fe
またはCuなど)、金属繊維または無機物ウィスカーな
どを、結晶性ポリマー中に40〜80重量%混入するこ
とが常温抵抗率を0.2Ωcm程度に保つために好まし
い。さらに、実用面およびコスト面のバランスからは、
粒径0.03〜0.2μm程度のカーボンブラックを、
結晶性ポリマー中に50〜70重量%混入することが最
も好ましい。
【0029】また、本発明のPTC素子の絶縁物層とし
ては、たとえばポリエチレン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、テフロンまたはセラミックなどがあげられる
が、PTCポリマーとの密着性の点において、ポリエチ
レンが好ましい。
ては、たとえばポリエチレン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、テフロンまたはセラミックなどがあげられる
が、PTCポリマーとの密着性の点において、ポリエチ
レンが好ましい。
【0030】本発明のPTC素子の電極層としては、高
導電性および低コストの点からニッケルメッキ銅、ニッ
ケル、銅または銀などが好ましい。
導電性および低コストの点からニッケルメッキ銅、ニッ
ケル、銅または銀などが好ましい。
【0031】本発明においては、高密度ポリエチレンに
たとえば粒径0.09μmのカーボンブラックを55重
量%程度配合してたとえば厚さ0.6mmのPTCポリ
マーとし、該PTCポリマーの両表面にたとえば0.1
mmのポリエチレンを蒸着により絶縁物層として形成
し、さらにその外側にたとえば1mmのニッケルメッキ
銅を電極層として形成する組合わせがPTCポリマーと
絶縁物膜の密着性がよい点で好ましい。
たとえば粒径0.09μmのカーボンブラックを55重
量%程度配合してたとえば厚さ0.6mmのPTCポリ
マーとし、該PTCポリマーの両表面にたとえば0.1
mmのポリエチレンを蒸着により絶縁物層として形成
し、さらにその外側にたとえば1mmのニッケルメッキ
銅を電極層として形成する組合わせがPTCポリマーと
絶縁物膜の密着性がよい点で好ましい。
【0032】本発明においては、高密度ポリエチレンに
たとえば粒径0.09μmのカーボンブラックを55重
量%程度配合してたとえば厚さ0.6mmのPTCポリ
マーとし、該PTCポリマーの両表面にたとえば0.1
mmのセラミックを蒸着により絶縁物層として形成し、
さらにその外側にたとえば1mmのニッケルメッキ銅を
電極層として形成する組合わせが放熱がよくより大きな
電流を流せる点で好ましい。
たとえば粒径0.09μmのカーボンブラックを55重
量%程度配合してたとえば厚さ0.6mmのPTCポリ
マーとし、該PTCポリマーの両表面にたとえば0.1
mmのセラミックを蒸着により絶縁物層として形成し、
さらにその外側にたとえば1mmのニッケルメッキ銅を
電極層として形成する組合わせが放熱がよくより大きな
電流を流せる点で好ましい。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載のPTC素子は、PTCポ
リマー層と、該PTCポリマー層の両表面上にそれぞれ
設けられ、かつ、前記PTCポリマー層と電気的に接続
された電極層と、前記PTCポリマー層と前記電極層の
あいだにそれぞれ設けられる絶縁物層とからなり、前記
PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95%を前記絶
縁物層が覆うため、短絡電流などが流れたばあい、短時
間でPTC素子の電気抵抗率が高くなり、優れた限流特
性をうることができる。
リマー層と、該PTCポリマー層の両表面上にそれぞれ
設けられ、かつ、前記PTCポリマー層と電気的に接続
された電極層と、前記PTCポリマー層と前記電極層の
あいだにそれぞれ設けられる絶縁物層とからなり、前記
PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95%を前記絶
縁物層が覆うため、短絡電流などが流れたばあい、短時
間でPTC素子の電気抵抗率が高くなり、優れた限流特
性をうることができる。
【0034】請求項2記載のPTC素子は、前記絶縁物
層に厚さ方向に1個または複数個の貫通孔が形成されて
おり、該貫通孔の断面積の和が前記PTCポリマー層の
両表面の面積の5〜95%であるため、短絡電流などが
流れたばあい、短時間でPTC素子の電気抵抗率が高く
なり、優れた限流特性をうることができる。
層に厚さ方向に1個または複数個の貫通孔が形成されて
おり、該貫通孔の断面積の和が前記PTCポリマー層の
両表面の面積の5〜95%であるため、短絡電流などが
流れたばあい、短時間でPTC素子の電気抵抗率が高く
なり、優れた限流特性をうることができる。
【0035】請求項3記載のPTC素子は、前記絶縁物
層および前記貫通孔がメッシュ状に形成されるため、短
絡電流などが流れたばあい、短時間でPTC素子の電気
抵抗率が高くなり、優れた限流特性をうることができ
る。
層および前記貫通孔がメッシュ状に形成されるため、短
絡電流などが流れたばあい、短時間でPTC素子の電気
抵抗率が高くなり、優れた限流特性をうることができ
る。
【0036】請求項4記載のPTC素子は、前記貫通孔
が複数のスリット状に形成されるため短絡電流などが流
れたばあい、短時間でPTC素子の電気抵抗率が高くな
り、優れた限流特性をうることができる。
が複数のスリット状に形成されるため短絡電流などが流
れたばあい、短時間でPTC素子の電気抵抗率が高くな
り、優れた限流特性をうることができる。
【0037】請求項5記載のPTC素子は、前記絶縁物
層がセラミックからなるため、素子に流れる電流により
起こる熱の放熱がよくなり、より大きな電流を流すこと
ができる。
層がセラミックからなるため、素子に流れる電流により
起こる熱の放熱がよくなり、より大きな電流を流すこと
ができる。
【0038】請求項6記載のPTC素子は、前記電極層
から前記PTCポリマー層へ流入す電流の大きさに応じ
て前記PTCポリマー層の前記絶縁物層により覆われる
面の表面積の大きさを変化させているため、種々の大き
さの定格電流または短絡電流に対応することができる。
から前記PTCポリマー層へ流入す電流の大きさに応じ
て前記PTCポリマー層の前記絶縁物層により覆われる
面の表面積の大きさを変化させているため、種々の大き
さの定格電流または短絡電流に対応することができる。
【0039】請求項7記載のPTC素子は、前記PTC
ポリマー層が電極層を介し、多層に設けられてなり、短
絡電流などが流れたばあい、短時間でPTC素子の電気
抵抗率が高くなり、すぐれた限流特性をうることができ
る。
ポリマー層が電極層を介し、多層に設けられてなり、短
絡電流などが流れたばあい、短時間でPTC素子の電気
抵抗率が高くなり、すぐれた限流特性をうることができ
る。
【図1】 本発明の一実施例によるPTC素子を示す断
面図である。
面図である。
【図2】 本発明の一実施例の絶縁物層を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】 本発明の他の実施例によるPTC素子を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】 本発明の他の実施例によるPTC素子を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】 本発明の他の実施例によるPTC素子を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】 本発明の他の実施例によるPTC素子を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】 従来のPTC素子を示す断面図である。
【図8】 PTCポリマー層の温度−電気抵抗率特性を
示す図である。
示す図である。
1 PTCポリマー層、2 絶縁物層、3、4 電極
層。
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 貞次郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 堀邊 英夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 西山 逸雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 仁科 健一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村田 士郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 PTCポリマー層と、該PTCポリマー
層の両表面上にそれぞれ設けられ、かつ、前記PTCポ
リマー層と電気的に接続される電極層と、前記PTCポ
リマー層と前記電極層のあいだにそれぞれ設けられる絶
縁物層とからなるPTC素子であって、前記PTCポリ
マー層の両表面の面積の5〜95%を前記絶縁物層が覆
ってなるPTC素子。 - 【請求項2】 前記絶縁物層に厚さ方向に1個または複
数個の貫通孔が形成されており、該貫通孔の断面積の和
が前記PTCポリマー層の両表面の面積の5〜95%で
ある請求項1記載のPTC素子。 - 【請求項3】 前記絶縁物層および前記貫通孔がメッシ
ュ状に形成されてなる請求項1または2記載のPTC素
子。 - 【請求項4】 前記貫通孔が複数のスリット状に形成さ
れてなる請求項1または2記載のPTC素子。 - 【請求項5】 前記絶縁物層がセラミックからなる請求
項1、2、3または4記載のPTC素子。 - 【請求項6】 前記電極層から前記PTCポリマー層へ
流入する電流の大きさに応じて前記PTCポリマー層の
前記絶縁物層により覆われる面の表面積の大きさを変化
させてなる請求項1、2、3または4記載のPTC素
子。 - 【請求項7】 前記PTCポリマー層が電極層を介し、
多層に設けられてなる請求項1、2、3または4記載の
PTC素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22348695A JP3739444B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | Ptc素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22348695A JP3739444B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | Ptc素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0969408A true JPH0969408A (ja) | 1997-03-11 |
| JP3739444B2 JP3739444B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
ID=16798896
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22348695A Expired - Fee Related JP3739444B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | Ptc素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3739444B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22348695A patent/JP3739444B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3739444B2 (ja) | 2006-01-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040624 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050922 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051102 |
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