JPH0969767A - スイッチ回路 - Google Patents

スイッチ回路

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JPH0969767A
JPH0969767A JP8107195A JP10719596A JPH0969767A JP H0969767 A JPH0969767 A JP H0969767A JP 8107195 A JP8107195 A JP 8107195A JP 10719596 A JP10719596 A JP 10719596A JP H0969767 A JPH0969767 A JP H0969767A
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K2217/00Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00
    • H03K2217/0018Special modifications or use of the back gate voltage of a FET

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】MOSスイッチのサージ遮断性を改善する。 【解決手段】PMOSトランジスタからなるトランスフ
ァゲートQ10のゲート直下半導体領域であるn型基板
103とそのp型の入力側半導体領域101との間のp
n接合は、電位設定手段2からの給電により逆バイアス
される。特に上記pn接合を逆バイアスする方向への電
流のみをn型基板103に給電する単方向性電源とし
て、入力端子IN又は出力端子OUTに正サージが入力
しても、pnpラテラルバイポ−ラ寄生トランジスタの
コレクタ電流を低減でき、入力側半導体領域101と出
力側半導体領域102との間に流れる電流を抑止するこ
とができる。また、同様の構成で入力端子IN又は出力
端子OUTに負サージが入力しても、トランスファゲー
トQ20のnpnラテラルバイポ−ラ寄生トランジスタ
のコレクタ電流を低減でき、同様の電流遮断効果を奏す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMOSトランジスタ
を用いたスイッチ回路に関し、特にそのウエル電位設定
回路に関する。本発明のスイッチ回路は例えばCMOS
アナログスイッチ回路やそれを用いた回路に適用され
る。
【0002】
【従来の技術】従来のCMOSアナログスイッチ回路を
図12に示す。CMOSアナログスイッチを構成するQ
10、Q20はそれぞれトランスファゲートをなすMO
Sトランジスタであって、Q10はPチャンネルMOS
トランジスタ(PMOST)、Q20はNチャンネルM
OSトランジスタ(NMOST)である。INV1は入
力信号電圧を増幅する反転バッファであり、INV2は
INV1の出力を更に反転するインバータであり、周知
の回路構成である。
【0003】ここで、入力端子INに正サージ(正方向
のサージ電圧)が入力して、Q10のチャンネル直下の
N型基板(当然、N型ウエル領域でもよい)をベースと
し、Q10の入力側主電極をなすP型領域をエミッタと
し、Q10の出力側主電極をなすP型領域をコレクタと
するラテラルpnpバイポーラトランジスタからなる寄
生トランジスタTyが導通すると、CMOSアナログス
イッチの遮断時でもこの正サージの影響がCMOSアナ
ログスイッチの出力端子OUTに電位変化として現れて
しまう。
【0004】同様に、入力端子INに負サージ(負方向
のサージ電圧)が入力して、Q20のチャンネル直下の
P型ウエルをベースとし、Q20の入力側主電極をなす
N型領域をエミッタとし、Q20の出力側主電極をなす
N型領域をコレクタとするラテラルnpnバイポーラト
ランジスタからなる寄生トランジスタTxが導通する
と、CMOSアナログスイッチの遮断時でもこの負サー
ジの影響がCMOSアナログスイッチの出力端子OUT
に電位変化として現れてしまう。
【0005】図13は、従来のCMOSアナログスイッ
チ回路の他例であって、CMOSトランスファゲート
(アナログスイッチ)であるQ30、Q40を負荷素子
とし、ソース接地のNMOSトランジスタQ50をドラ
イバ素子とする変形MOSインバータを入力端子INと
接地電位Vssとの間に接続したものである。この変形
MOSインバータは、アナログスイッチの制御端子Gの
電位がHiとなってQ20がオンする状態において、Q
20のPウエル電位を入力端子INの電位に略追従させ
て入力信号電圧の変化によるQ20のチャンネルコンダ
クタンス変調効果を低減してQ20のオン特性を改善し
ている。しかし、図13の回路でも図12の回路と同じ
く正サージが入力端子INに侵入すると、上記寄生トラ
ンジスタの作用により出力端子OUTに正サージの影響
が現れてしまう。
【0006】特公平6ー103733号公報は、上記問
題を解決するために、CMOSアナログスイッチを2段
縦続接続するとともに、初段アナログスイッチが集積さ
れる初段半導体領域と次段アナログスイッチが集積され
る次段半導体領域との間の境界部に沿って、一導電型の
基板表面に反対導電型の電荷吸収領域を形成している。
このようにすれば、サージ電圧が初段アナログスイッチ
の入力端に導入されることにより基板表面部に形成され
て初段アナログスイッチの入力端子に接続された反対導
電型の表面領域と基板との間のpn接合が順バイアスさ
れ、その結果としてこの反対導電型の表面領域から基板
へ少数キャリヤ電荷が注入されても、次段アナログスイ
ッチの出力端へのこの少数キャリヤ電荷の影響を排除す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たアナログスイッチ(トランスファゲート)を2段縦続
接続する場合にはアナログスイッチ(トランスファゲー
ト)の作動遅れが重なって出力信号の遅延が増大する。
特に、両アナログスイッチの接続点の寄生容量を初段ア
ナログスイッチのチャンネル抵抗と初段アナログスイッ
チに接続される外部アンプの出力抵抗とを通じて放電す
ることになるので、これらの寄生容量及び抵抗のCR時
定数に依存してアナログスイッチ(トランスファスイッ
チ)の信号伝送の遅延及び波型歪(高域減衰)が生じて
しまう。
【0008】また、アナログスイッチを2段縦続接続す
るためにアナログスイッチ回路の全体としてのオン抵抗
値を単段のそれと等しくしようとすれば、初段、次段と
も2倍の面積を必要とし、結局、2段縦続型のアナログ
スイッチ回路は単段のそれと比べて4倍ものチップ面積
を要するという問題もあった。本発明は上記問題点に鑑
みなされたものであり、チップ面積の増大を抑止しつつ
MOSスイッチのサージ遮断性を改善することを、その
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回路につ
いて以下に説明する。まず、PMOSトランジスタから
なるスイッチ回路について説明する。そのゲート直下半
導体領域であるn型基板とそのp型の入力側半導体領域
(又は出力側半導体領域)との間のpn接合は、電位設
定手段によるn型基板の電位設定により逆バイアスされ
ている。特に本回路では、この電位設定手段を、上記p
n接合を逆バイアスする方向への電流のみをn型基板に
給電する単方向性電源(一方向へのみ電流が流れる電源
回路)で構成している。
【0010】このようにすれば、p型入力側半導体領域
に大きな正サージが侵入しても、上記pn接合が持続的
に順バイアスしてn型基板から電位設定手段へ電流(ベ
ース電流)が流れ込むことがなく、そのために上記両p
型領域をエミッタ、コレクタとし、n型基板をベースと
するpnpバイポ−ラ寄生トランジスタのコレクタ電流
をこのベース電流の抑圧分だけ低減でき、その結果、ト
ランスファゲートの遮断時において入力側半導体領域か
ら出力側半導体領域に流れる電流(コレクタ電流)を低
減することができる。
【0011】同様に、NMOSトランジスタからなるス
イッチ回路について説明する。そのゲート直下半導体領
域であるp型基板とそのn型の入力側半導体領域(又は
出力側半導体領域)との間のpn接合は、電位設定手段
によるp型ウエルの電位設定により逆バイアスされてい
る。特に本回路では、この電位設定手段を、上記pn接
合を逆バイアスする方向への電流のみをp型ウエルに給
電する単方向性電源(一方向へのみ電流が流れる電源回
路)で構成している。ただし、この場合、上記pn接合
を逆バイアスする方向の電流値は負の符号をもつ。つま
り、電流は、p型ウエルから外部に吸引される。
【0012】このようにすれば、n型入力側半導体領域
に大きな負サージが侵入しても、上記pn接合が持続的
に順バイアスして電位設定手段からp型ウエル領域へ電
流(ベース電流)が流れ込むことがなく、そのために上
記両n型領域をエミッタ、コレクタとし、p型ウエル領
域をベースとするnpnバイポ−ラ寄生トランジスタの
コレクタ電流をこのベース電流の抑圧分だけ低減でき、
その結果、トランスファゲートの遮断時において入力側
半導体領域から出力側半導体領域に流れる電流(コレク
タ電流)を低減することができる。
【0013】請求項2記載の回路によれば請求項1記載
の回路において更に、高位電源からnpnエミッタホロ
ワトランジスタを通じて電流がn型基板(すなわちPM
OSTのゲート直下半導体領域)に供給されるので、簡
単に上記単方向性電源を構成することができる。すなわ
ち、PMOSTのp型入力側半導体領域に入力する正サ
ージが大きくてn型基板の電位が上記高位電源電圧を超
過する場合には、高位電源からnpnエミッタホロワト
ランジスタを通じてn型基板にベース電流を供給するこ
とがなく、コレクタ電流がpnpラテラル寄生トランジ
スタを通じてPMOSTのp型出力側半導体領域へ流れ
るという問題を抑止することができる。
【0014】請求項3記載の回路によれば請求項2記載
の回路において更に、上記正サージの入力によるn型基
板の電位上昇が生じても、それに応じてnpnエミッタ
ホロワトランジスタのベース電位が上昇するので、n型
基板の電位上昇を抑止することができる。なお、従来の
ように最初からn型基板に高位電源電圧を印加する場合
には、正サージがp型入力側半導体領域に入力しない通
常の動作時における上記pn接合の逆バイアスが大きく
なるのでトランスファゲートをなすPMOSトランジス
タの特性が悪化する欠点があったが、本構成ではこの問
題も解決することができる。
【0015】請求項4記載の回路によれば請求項2記載
の回路において更に、差動増幅回路の第2のトランジス
タの制御入力端子をトランスファゲートの入力端子(す
なわち入力側半導体領域)に接続し、第1のトランジス
タの制御入力端子に所定の基準電圧を印加し、第1のト
ランジスタのコレクタ(又はドレイン)の電圧を上記n
pnエミッタホロワトランジスタのベースに印加してい
る。ただし、正サージが入力しない場合のトランスファ
ゲートの入力端子の電位レベルは上記基準電圧未満とす
る。
【0016】このようにすれば、トランスファゲートの
入力端子(すなわち入力側半導体領域)に正サージが入
力しない場合には、第1のトランジスタがオンし、第1
のトランジスタの負荷素子の電圧降下だけnpnエミッ
タホロワトランジスタのベース電位が低下し、この電位
状態でPMOSトランジスタはトランスファゲート(ア
ナログスイッチ)として作動する。
【0017】一方、トランスファゲートの入力端子(す
なわち入力側半導体領域)に正サージが入力してその電
位が上昇すると、第2のトランジスタがオンし、第1の
トランジスタがオフし、第1のトランジスタの負荷素子
の電圧降下が0となり、npnエミッタホロワトランジ
スタのベース電位は急上昇し、トランスファゲートをな
すPMOSトランジスタのn型基板電位は急上昇する。
したがって、正サージ入力時の上記pn接合の順バイア
スを抑止することができる。
【0018】請求項5記載の回路によれば請求項1記載
の回路において更に、pnpエミッタホロワトランジス
タを通じて電流がp型ウエル領域(すなわちNMOST
のゲート直下半導体領域)から低位電源へ吸引されるの
で、簡単に上記単方向性電源を構成することができる。
すなわち、NMOSTのn型入力側半導体領域に入力す
る負サージが大きくてp型ウエル領域の電位が上記低位
電源電圧を下回る場合には、低位電源はpnpエミッタ
ホロワトランジスタを通じてp型ウエル領域からベース
電流を吸引することがなく、コレクタ電流がnpnラテ
ラル寄生トランジスタを通じてNMOSTのn型出力側
半導体領域へ流れるという問題を抑止することができ
る。NMOSTのn型入力側半導体領域に入力する負サ
ージが大きくてp型ウエル領域の電位が上記低位電源電
圧を超過する場合でも、ベース電流がp型ウエル領域か
ら低位電源へ吸引されて大きなコレクタ電流がpnp寄
生トランジスタを通じてp型出力側半導体領域へ流れる
という問題を改善することができる。
【0019】請求項6記載の回路によれば請求項5記載
の回路において更に、上記負サージの入力によるp型ウ
エル領域の電位低下が生じても、それに応じてpnpエ
ミッタホロワトランジスタのベース電位が低下するの
で、p型ウエル領域の電位上昇を抑止することができ
る。なお、従来のように最初からp型ウエル領域低位電
源電圧を印加する場合には、負サージがn型入力側半導
体領域に入力しない通常の動作時における上記pn接合
の逆バイアスが大きくなるのでトランスファゲートをな
すNMOSトランジスタの特性が悪化する欠点があった
が、本構成ではこの問題も解決することができる。
【0020】請求項7記載の回路によれば請求項5記載
の回路において更に、差動増幅回路の第2のトランジス
タの制御入力端子をトランスファゲートの入力端子すな
わち入力側半導体領域に接続し、第1のトランジスタの
制御入力端子に所定の基準電圧を印加している。そし
て、この第1のトランジスタのコレクタ(又はドレイ
ン)の電圧を上記pnpエミッタホロワトランジスタの
ベースに印加している。ただし、負サージが入力しない
場合のトランスファゲートの入力端子の電位レベルは上
記基準電圧より超過している(正方向に大きい)ものと
する。
【0021】トランスファゲートの入力側半導体領域に
負サージが入力しなければ、第2のトランジスタはオフ
し、第1のトランジスタはオンし、第1のトランジスタ
の負荷素子の電圧降下だけpnpエミッタホロワトラン
ジスタのベース電位は上昇し、この電位状態でNMOS
トランジスタはトランスファゲート(アナログスイッ
チ)として作動する。
【0022】一方、トランスファゲートの入力側半導体
領域に負サージが入力すると、第2のトランジスタはオ
ンし、第1のトランジスタはオフし、第1のトランジス
タの負荷素子の電圧降下は0となり、pnpエミッタホ
ロワトランジスタのベース電位は急低下し、トランスフ
ァゲートをなすNMOSトランジスタのp型ウエル領域
電位は急低下する。したがって、負サージ入力時の上記
pn接合の順バイアスを抑止することができる。
【0023】
【実施例】
(実施例1)本発明のスイッチ回路の一つとしてアナロ
グスイッチ回路を例にとり、以下に説明する。実施例1
を図1を参照して説明する。このアナログスイッチ回路
は、CMOSアナログスイッチ(CMOSトランスファ
ゲート)1と、電位設定回路(電位設定手段)2とから
なる。
【0024】CMOSアナログスイッチ1は、互いに並
列接続されたPMOSトランジスタQ10及びNMOS
トランジスタQ20からなる。INはその入力端子であ
り、PMOSトランジスタQ10のP型入力側半導体領
域101及びNMOSトランジスタQ20のN型入力側
半導体領域201に接続されている。OUTはその出力
端子であり、PMOSトランジスタQ10のP型出力側
半導体領域102及びNMOSトランジスタQ20のN
型出力側半導体領域202に接続されている。
【0025】なお、INV1は制御入力端子Gへ印加さ
れる制御信号電圧を反転するCMOSインバータであ
り、INV2はINV1の出力電圧を更に反転するCM
OSインバータである。このCMOSアナログスイッチ
1の基本動作は以下の通りである。制御入力端子Gへ印
加される制御信号電圧がLoとなれば、両トランジスタ
Q10、Q20がオンして、CMOSアナログスイッチ
1がオンする。詳しく説明すると、入力端子INの電位
が出力端子OUTの電位よりHiであれば、トランジス
タQ10の入力側半導体領域101及びトランジスタQ
20の出力側半導体領域202がソースとなってキャリ
ヤの移動が生じ、入力端子INの電位が出力端子OUT
の電位よりLoであれば、トランジスタQ10の出力側
半導体領域102及びトランジスタQ20の入力側半導
体領域201がソースとなってキャリヤの移動が生じ、
これにより出力端子OUTの電位は入力端子INの電位
に一致することになる。
【0026】ただし、入力端子INの電位がHiであれ
ば、NMOSトランジスタQ20のしきい値電圧及びそ
のオン抵抗の増大のため電流は主としてPMOSトラン
ジスタQ10を通じて流れ、逆に入力端子INの電位が
Loであれば、PMOSトランジスタQ10のしきい値
電圧及びそのオン抵抗の増大のため電流は主としてNM
OSトランジスタQ20を通じて流れる。なお、103
はPMOSトランジスタQ10のN型基板領域(ゲート
直下半導体領域)であり、203はNMOSトランジス
タQ20のp型ウエル領域(ゲート直下半導体領域)で
ある。
【0027】CMOSアナログスイッチ1は、トランジ
スタQ20の電位設定を行うNMOST電位設定回路部
3を内蔵している。NMOST電位設定回路部3は、C
MOSトランスファゲート(アナログスイッチ)を構成
するPMOSトランジスタQ30及びNMOSトランジ
スタQ40を負荷素子とし、ソース接地形式のNMOS
トランジスタQ50をドライバ素子とする変形MOSイ
ンバータ回路を入力端子INと低位電源電圧(単に低位
電源ともいう)Vssとの間に接続したものである。
【0028】この変形MOSインバータ回路は、このア
ナログスイッチの制御端子Gの電位がLoとなってトラ
ンジスタQ20がオンする状態において、トランジスタ
Q20のPウエル領域の電位を入力端子INの電位(入
力信号電圧Vi)に略追従させて入力信号電圧Viの変
化によるトランジスタQ20のチャンネルコンダクタン
ス変調効果を低減して、トランジスタQ20のオン特性
を改善するためのものである。
【0029】制御入力端子Gの電位がHiの場合には、
トランジスタQ50がオンし、トランジスタQ30、Q
40がオフし、Pウエル領域203の電位は低位電源電
圧Vssに設定される。この時、NMOSトランジスタ
Q20はオフしており、入力端子INの電位(入力信号
電圧Vi)がLoとなってもNMOSトランジスタQ2
0のn型入力側半導体領域201とp型ウエル領域20
3との間のpn接合は順バイアスしない。
【0030】制御入力端子Gの電位がLoの場合には、
トランジスタQ50がオフし、トランジスタQ30、Q
40がオンする。トランジスタQ30、Q40はCMO
Sアナログスイッチ(トランスファゲート)を構成する
ので、それらのチャンネルコンダクタンスは入力端子I
Nの電位(入力信号電圧Vi)の変動に関わらず大きい
値に維持される。その結果、NMOSトランジスタQ2
0のp型ウエル領域203の電位はトランジスタQ3
0、Q40を通じて入力端子INの電位(入力信号電圧
Vi)に追従することになり、これによりNMOSトラ
ンジスタQ20のn型入力側半導体領域201の電位変
動によるそのチャンネルコンダクタンス変調効果を低減
して、トランジスタQ20のオン特性が改善される。
【0031】電位設定回路2は、本発明でいう電位設定
手段を構成するものであって、npnエミッタホロワト
ランジスタ21と、そのコレクタと高位電源電圧(単に
高位電源ともいう)Vccとを接続するコレクタ抵抗2
2と、本発明でいうベ−ス電流設定手段をなすベ−ス電
流設定回路部24とからなる。なお、npnエミッタホ
ロワトランジスタ21のエミッタを所定のエミッタ負荷
素子を通じて低位電源電圧Vssに接続してもよい。こ
のエミッタ負荷素子は、抵抗素子の他、降伏電圧が少な
くとも基準電位V1より高く設定されたツェナーダイオ
ードなどで構成されることができる。
【0032】ベ−ス電流設定回路部24は、高位電源電
圧Vccと共通接続点Cとの間に介設された定電流源2
41(給電手段)と、共通接続点Cとnpnエミッタホ
ロワトランジスタ21のベ−スとの間に介設されて共通
接続点Cからベースにベース電流を給電する抵抗242
と、共通接続点CをダイオードD1を通じて基準電位点
V1に接続する抵抗243(差電流吸引手段)とからな
る。
【0033】この電位設定回路2の動作を以下に説明す
る。入力端子INに正サージが入力しない状態におい
て、npnエミッタホロワトランジスタ21はCMOS
アナログスイッチ1の各pn接合の漏れ電流を供給して
いる。この時、ベ−ス電流設定回路部24は、npnエ
ミッタホロワトランジスタ21の上記エミッタ電流の1
/k(kはその電流増幅率)倍のベース電流ibをnp
nエミッタホロワトランジスタ21のベースに供給す
る。定電流源241は、定電流icを共通接続点Cに給
電し、残りの電流ic−ibは基準電圧点(単に基準電
圧ともいう)V1に放電される。
【0034】いま、抵抗242の抵抗値をZ2、抵抗2
43の抵抗値をZ3、電位設定回路2の出力電圧すなわ
ちMOSトランジスタQ10のゲート直下半導体領域で
あるn型基板103の電位をVx、npnエミッタホロ
ワトランジスタ21のエミッタ・ベース間の順方向電圧
降下=ダイオードD1の順方向電圧降下=ΔVとすれ
ば、以下の式が成立する。
【0035】
【数1】 Z3・(ic−ib)+ΔV+V1=Z2・ib+ΔV+Vx 上式から、
【0036】
【数2】 Vx=Z3・ic−(Z3+Z2)・ib+V1 すなわち、Vxはibを一定と仮定すれば、V1により
決定される。また、共通接続点Cの電位をVcとすれ
ば、以下の式が成立する。
【0037】
【数3】Vc=ib・Z2+ΔV+Vx
【0038】
【数4】Vc=V1−ib・Z3+ic・Z3+ΔV 数式4から、
【0039】
【数5】 ib=(V1−Vc+ic・Z3+ΔV)/Z3 が成立し、数式5から、
【0040】
【数6】 Vc=Z2・(V1−Vc+ic・Z3+ΔV)/Z3+ΔV+Vx が成立する。そして数式5から、
【0041】
【数7】Vc(1+Z2/Z3) =Z2・(V1+ic・Z3+ΔV)/Z3+ΔV+V
x が成立する。数式6から正サージによりnpnエミッタ
ホロワトランジスタ21のエミッタ電位Vxが上昇する
と、それに応じて共通接続点Cの電位Vcも上昇するこ
とがわかる。
【0042】更に、このようなエミッタ電位Vxの上昇
に応じて共通接続点Cの電位Vcが追従して上昇するた
めに、npnエミッタホロワトランジスタ21のエミッ
タ・ベース間のpn接合が正サージにより逆バイアスさ
れて降伏することを防止することができる。なお、np
nエミッタホロワトランジスタ21のベース電位を一定
電位とすることもできる。この場合には、正サージの入
力によりnpnエミッタホロワトランジスタ21のエミ
ッタ電位が上昇してそのエミッタ・ベース間のpn接合
が降伏してしまう可能性が生じる。
【0043】また、npnエミッタホロワトランジスタ
21のベースに高位電源電圧Vccを直接印加すること
は可能であるが、この場合には入力端子INに正サージ
が入力されない場合においても、n型基板103にVc
cー0.7V程度の高電位が常に入力されてしまい、好
ましくない。つまり、従来のようにn型基板103に高
位電源電圧Vccを直接印加する場合には、正サージに
よりn型基板103の電位がそれ以上となると、npn
エミッタホロワトランジスタ21の降伏したエミッタ・
ベース間のpn接合を通じてn型基板103から高位電
源Vccへnpnラテラル寄生トランジスタのベース電
流が吸引されることになり、npnラテラル寄生トラン
ジスタのコレクタ電流が異常に増大する欠点がある。こ
れらの問題は本実施例の電位設定回路(本発明でいう単
方向性電源)2により解決される。 (実施例2)図1に示す電位設定回路2の他の実施例を
図3を参照して説明する。
【0044】この電位設定回路2aは、図1に示す電位
設定回路2においてコレクタ抵抗22を省略し、ダイオ
ードD1の代わりに、縦続接続した所定数の接合ダイオ
ード25を抵抗243と低位電源電圧Vssとの間に配
置したものである。このようにすれば、基準電圧V1を
作成する定電圧回路を簡略化することができる。なお、
この実施例では、定電流源241はゲートに低位電源電
圧Vssが印加されたソース接地形式のPMOSTによ
り構成されているが、その他、pnpトランジスタを用
い、そのエミッタに高位電源電圧Vccを印加し、その
コレクタを共通接続点Cに接続し、そのベースをベース
電流制限抵抗を通じて低位電源Vssに接続してもよ
い。 (実施例3)図1に示す電位設定回路2の他の実施例を
図3を参照して説明する。
【0045】この電位設定回路2bは、縦続接続した3
個の接合ダイオード26を高位電源電圧Vccとn型基
板103との間に配置したものである。この場合、n型
基板103の電位が高位電源電圧Vccより相当高くな
っても接合ダイオード26を縦続した分だけ接合ダイオ
ード26の降伏を抑止することができる。 (実施例4)図1に示す電位設定回路2の他の実施例を
図4を参照して説明する。
【0046】この電位設定回路2cは、差動増幅回路4
と、定電圧発生回路5と、npnエミッタホロワトラン
ジスタ21とからなる。差動増幅回路4は、一対のnp
nトランジスタ41、42と、その共通エミッタ負荷素
子43と、コレクタ抵抗44、45とからなる。トラン
ジスタ41、42のエミッタは共通エミッタ負荷素子
(共通負荷素子)43を通じて低位電源Vssに接続さ
れている。トランジスタ41(第2のトランジスタ)の
コレクタはコレクタ抵抗44を通じて高位電源Vccに
接続され、トランジスタ42(第1のトランジスタ)の
コレクタはコレクタ抵抗45を通じて高位電源Vccに
接続されている。
【0047】共通エミッタ負荷素子43はゲート直下半
導体領域であるp型領域が低位電源電圧Vssに接続さ
れ、かつ、ゲート電極が高位電源Vccに接続されたN
MOSTからなり、コレクタ抵抗44、45はそれぞれ
ゲート直下半導体領域であるn型領域が高位電源Vcc
に接続されかつゲート電極が低位電源電圧Vssに接続
されたNMOSTからなる。もちろん、素子43、4
4、45は単なる抵抗素子で構成でき、更に、共通エミ
ッタ負荷素子43は定電流源とすることができる。トラ
ンジスタ41のベ−スは入力端子INに接続され、トラ
ンジスタ42のベ−スは定電圧発生回路5の出力端に接
続されている。
【0048】定電圧発生回路5は、多段縦続接続された
電圧降下用のpn接合ダイオード51と、最低電位端の
ダイオード51のカソードと低位電源Vssとを接続す
る放電抵抗52とからなり、両者の接続点が出力端をな
す。なお、放電抵抗52の省略は可能である。また、多
段縦続接続された電圧降下用のpn接合ダイオード51
の代わりに単なる抵抗素子を採用することも可能であ
り、ツェナダイオードを採用することも可能である。
【0049】トランジスタ42のコレクタはnpnエミ
ッタホロワトランジスタ21のベースに接続されてい
る。定電圧発生回路5は基準電圧V2を出力する。以
下、この電位設定回路2cの動作を説明する。なお、正
サージが入力端子INに入力されない状態において、基
準電圧V2は入力端子INの電位より正であるとする。
【0050】入力端子INに正サージが入力しない場合
には、トランジスタ42はオンし、そのコレクタ電位は
(Vcc−i・r)となる。iはソース接地トランジス
タ43によって規定される電流であり、rはコレクタ抵
抗45の抵抗値である。したがって、npnエミッタホ
ロワトランジスタ21の出力電圧は(Vcc−i・rー
ΔV)となる。ΔVはnpnエミッタホロワトランジス
タ21のエミッタ・ベース間のpn接合の順方向電圧降
下である。
【0051】入力端子INに正サージが入力して入力端
子INの電位が基準電圧V2を超えると、トランジスタ
41がオンし、トランジスタ42がオフし、npnエミ
ッタホロワトランジスタ21のベースにはほぼ高位電源
電圧Vccが印加され、npnエミッタホロワトランジ
スタ21はMOSトランジスタQ10のn型基板103
の電位をVcc−ΔVまで上昇させる。すなわち、今ま
でよりi・rだけn型基板103の電位を上昇させる。
この結果、正サージによるMOSトランジスタQ10の
p型領域101の電位上昇に対抗してそのn型基板10
3の電位も上昇するので、それらの間のpn接合が順バ
イアスすることがない。
【0052】更に、本実施例の重要な利点は、p型領域
101とn型基板103との間のpn接合が順バイアス
状態となる前にn型基板103の電位を上昇させること
ができるので、このpn接合の順バイアス電流をベース
電流とするラテラルpnp寄生トランジスタのコレクタ
電流すなわち出力側半導体領域102に到達する電流を
遮断することができる点にある。 (実施例5)図1に示す電位設定回路2の他の実施例を
図5を参照して説明する。
【0053】この電位設定回路2dは、ダイオードD2
のアノードを抵抗素子46を通じて高位電源Vccに接
続し、そのカソードをn型基板103に接続したもので
ある。入力端子INに正サージが入力しない場合、電位
設定回路2dはn型基板103にpn接合の漏れ電流を
給電しており、抵抗素子46の電圧降下ΔVはこの漏れ
電流と抵抗素子46の抵抗値とを掛けた値となる。
【0054】入力端子INに正サージが入力してp型領
域101を通じてn型基板103の電位が上昇すると、
上記漏れ電流の減少または消滅により抵抗素子46の電
圧降下ΔVが減少又は消滅し、その分だけn型基板10
3の電位が上昇する。更に、入力端子INに印加される
正サージが更に増大するとダイオードD2がn型基板1
03から高位電源Vccへのpnp寄生ラテラルトラン
ジスタのベース電流をカットし、p型領域102へコレ
クタ電流が流れるのを阻止する。 (実施例6)図1に示す電位設定回路2の他の実施例を
図6を参照して説明する。
【0055】この実施例の電位設定回路2eは図1の電
位設定回路2において、上記した正サージによるnpn
エミッタホロワトランジスタ21のエミッタ・ベース間
のpn接合の降伏を防止するために、npnエミッタホ
ロワトランジスタ21のエミッタと低位電源Vssとの
間にツェナダイオード23を設けたものである。このよ
うにすれば、入力端子INに過大な正サージが入力され
てトランジスタQ10のソース又はドレインとn型基板
103との間のpn接合を介してn型基板103の電圧
が上昇しても、npnエミッタホロワトランジスタ21
のベース・エミッタ間のpn接合が降伏する前にツェナ
ダイオード23が降伏するのでnpnエミッタホロワト
ランジスタ21のエミッタ・ベース間のpn接合の降伏
を防止することができる。 (実施例7)図1に示す電位設定回路2の他の実施例を
図7を参照して説明する。
【0056】この実施例の電位設定回路2fは図1の電
位設定回路2において、接合ダイオードD3、D4、D
5を追加し、コレクタ抵抗22を省略したものである。
接合ダイオードD3はトランジスタ21のベースと抵抗
242との間に介設され、接合ダイオードD4はトラン
ジスタ21のコレクタと高位電源Vccとの間に介設さ
れ、接合ダイオードD5は接合ダイオードD1と抵抗2
43との間に介設されている。
【0057】このようにすれば、過大な正サージにより
npnエミッタホロワトランジスタ21のエミッタ・ベ
ース間のpn接合が降伏しても高耐圧を有する接合ダイ
オードD3、D4の存在によりnpnエミッタホロワト
ランジスタ21のエミッタ・ベース間のpn接合に過大
な降伏電流が流れることがなく、そのためnpnエミッ
タホロワトランジスタ21のエミッタ・ベース間のpn
接合が破壊されることがない。なお、D5はD3とのバ
ランスのために設けられている。 (実施例8)図1に示す電位設定回路2の他の実施例を
図8を参照して説明する。
【0058】このアナログスイッチ回路は、CMOSア
ナログスイッチ(CMOSトランスファゲート)1g
と、電位設定回路(電位設定手段)2、2gとからな
る。CMOSアナログスイッチ1gは図1のアナログス
イッチ1において、入力端子INと高位電源V3とをイ
ンピーダンス素子Z5を通じて接続し、入力端子INと
低位電源V5とをインピーダンス素子Z6を通じて接続
し、出力端子OUTと高位電源V4とをインピーダンス
素子Z7を通じて接続し、出力端子OUTと低位電源V
6とをインピーダンス素子Z8を通じて接続したもので
ある。
【0059】これらのインピーダンス素子Z5〜Z8は
入力端子IN又は出力端子OUTに重畳するサージ電圧
を抑圧するための素子である。この実施例の電位設定回
路2gは、図1に示す電位設定回路2と電流の流れが逆
となるだけで同じ構成、作用を有する。電位設定回路2
gは、本発明でいう電位設定手段を構成するものであっ
て、pnpエミッタホロワトランジスタ21aと、その
コレクタと低位電源電圧(単に低位電源ともいう)Vs
s2とを接続するコレクタ抵抗22aと、本発明でいう
ベ−ス電流設定手段をなすベ−ス電流設定回路部24a
とからなり、エミッタホロワトランジスタ21aのエミ
ッタは出力端Vyを通じてアナログスイッチ1gの低位
電源電圧入力端をなすトランジスタQ50のソース領域
に接続されている。 ベ−ス電流設定回路部24aは、
低位電源電圧Vss2と共通接続点C’との間に介設さ
れた定電流源241a(給電手段)と、共通接続点C’
とエミッタホロワトランジスタ21aのベ−スとの間に
介設されて共通接続点C’へベースからベース電流を吸
引する抵抗242aと、共通接続点C’をダイオードD
8を通じて基準電位点Vss1に接続する抵抗243a
(差電流吸引手段)とからなる。この電位設定回路2g
の動作を以下に説明する。
【0060】入力端子INに負サージが入力しない状態
において、エミッタホロワトランジスタ21aはCMO
Sアナログスイッチ1gの各pn接合の漏れ電流を供給
している。この時、ベ−ス電流設定回路部24aは、エ
ミッタホロワトランジスタ21aの上記エミッタ電流の
1/k(kはその電流増幅率)倍のベース電流ibをエ
ミッタホロワトランジスタ21aのベースから吸引す
る。定電流源241aは、定電流icを共通接続点C’
から吸引し、残りの電流ic−ibは基準電圧点(単に
基準電圧ともいう)Vss1から共通接続点C’へ給電
される。
【0061】いま、抵抗242aの抵抗値をZ2、抵抗
243aの抵抗値をZ3、電位設定回路2gの出力電圧
すなわちMOSトランジスタQ20のゲート直下半導体
領域であるp型ウエル領域203の電位をVy、エミッ
タホロワトランジスタ21aのエミッタ・ベース間の順
方向電圧降下=ダイオードD8の順方向電圧降下=ΔV
とすれば、実施例1の電位設定回路2の場合と同じよう
に、負サージによりエミッタホロワトランジスタ21a
のエミッタ電位Vyが下降すると、それに応じて共通接
続点C’の電位Vc’も下降することがわかる。
【0062】したがって、エミッタ電位Vyの下降に応
じて共通接続点C’の電位Vc’が追従して下降するた
めに、エミッタホロワトランジスタ21aのエミッタ・
ベース間のpn接合が負サージにより逆バイアスされて
降伏することを防止することができる。なお、エミッタ
ホロワトランジスタ21aのベース電位を一定電位とす
ることもできる。この場合には、負サージの入力により
エミッタホロワトランジスタ21aのエミッタ電位が下
降してそのエミッタ・ベース間のpn接合が降伏してし
まう可能性が生じる。また、エミッタホロワトランジス
タ21aのベースに低位電源電圧Vss2を直接印加す
ることは可能である。
【0063】なお、基準電圧Vss1としては接地電圧
を採用することができ、それよりも負である低位電源電
圧Vss2は例えば図9に示すようなスイッチドキャパ
シタ回路300により発生させることができる。このス
イッチドキャパシタ回路300は周知のものであって、
一定周波数で矩形波パルス電圧を発振する発振回路30
1から出力されるクロック電圧Vc1によりスイッチS
1、S3を開閉し、クロック電圧Vc1をインバータ3
02で反転して形成されたクロック電圧Vc2によりス
イッチS2、S4を開閉して負の低位電源電圧Vss2
を形成している。 (実施例9)図8に示す電位設定回路2gの他の実施例
を図10を参照して説明する。
【0064】この電位設定回路2hは、エミッタホロワ
トランジスタ21aのベース電位を略一定に保持するこ
とにより、トランスファゲートQ20のn型領域201
(又は202)に負サージが印加され、n型領域201
とp型ウエル領域203との間のpn接合が順バイアス
してp型ウエル領域203の電位が低下しても、pnp
エミッタホロワトランジスタ21aのベース電位が略一
定に保持されているために、pnpエミッタホロワトラ
ンジスタ21aのエミッタ電流は遮断され、それにより
上記したpn接合に持続して順バイアス電流が流れず、
これによりトランスファゲートQ20に寄生して形成さ
れるラテラルnpnトランジスタのコレクタ電流を遮断
する機能を付与したものである。
【0065】pnpエミッタホロワトランジスタ21a
のベースに略一定電圧を印加するために、この実施例で
は、トランジスタT100、T101からなるカレント
ミラー回路を用い、更に、エミッタホロワトランジスタ
21aのベースと高位電源Vccとの間にツェナダイオ
ードD102を設けている。ダイオードD100、ツェ
ナダイオード101、抵抗R100、R101、R10
2、R103はトランジスタT100の負荷素子であ
り、高位電源Vccから給電されている。なお、高位電
源Vccの代わりに他の電位の電源を採用してもよい。
このようにすれば、エミッタホロワトランジスタ21a
のベースに接地電位より高い一定電位を印加できるの
で、エミッタホロワトランジスタ21aのコレクタを接
地することができる。 (実施例10)本発明のアナログスイッチ回路の他の実
施例を図11を参照して説明する。
【0066】このアナログスイッチ回路は、CMOSア
ナログスイッチ(CMOSトランスファゲート)1と、
電位設定回路(電位設定手段)2i、2jとからなる。
電位設定回路2iは、図4に示す差動増幅器型の電位設
定回路2cにおいて、共通エミッタ負荷素子として抵抗
素子430を用い、ツェナダイオード51の代わりに抵
抗素子401を用い、図7の接合ダイオードD3、D4
をエミッタホロワトランジスタ21の保護用に設けたも
のである。
【0067】電位設定回路2jは、電位設定回路2iに
示した差動増幅器型の電位設定回路により、図8に示す
低位側の電位設定回路2gを置換したものである。この
電位設定回路2iは、差動増幅回路4aと、pnpエミ
ッタホロワトランジスタ21aとからなる。差動増幅回
路4aは、一対のpnpトランジスタ41a、42a
と、その共通エミッタ抵抗(共通負荷素子)430a
と、コレクタ抵抗44a、45aとからなる。トランジ
スタ41a、42aのエミッタは共通エミッタ抵抗43
0aを通じて高位電源線Vccに接続されている。トラ
ンジスタ41a(第2のトランジスタ)のコレクタはコ
レクタ抵抗44aを通じて低位電源Vss2に接続さ
れ、トランジスタ42a(第1のトランジスタ)のコレ
クタはコレクタ抵抗45aを通じて低位電源Vss2に
接続されている。トランジスタ41aのベ−スは入力端
子INに接続され、トランジスタ42aのベ−スには互
いに直列接続された抵抗401a、52aからなる分圧
回路から出力される分圧V3が印加されている。トラン
ジスタ42aのコレクタはダイオードD3aを通じてエ
ミッタホロワトランジスタ21aのベースに接続され、
エミッタホロワトランジスタ21aのコレクタはダイオ
ードD4aを通じて低位電源Vcc2に接続されてい
る。
【0068】以下、この電位設定回路2jの動作を説明
する。なお、負サージが入力端子IN(又は出力端子O
UT)に入力されない状態において、分圧V3は入力端
子INの電位より負であるとする。入力端子INに負サ
ージが入力しない場合には、トランジスタ41aはオフ
し、トランジスタ42aはオンし、エミッタホロワトラ
ンジスタ21aのベース電位はVss2+i・r+ΔV
dとなる。i・rは抵抗45aの電圧降下であり、ΔV
dはダイオードD3aの順方向電圧降下である。
【0069】入力端子INに負サージが入力して入力端
子INの電位が分圧V3を下回ると、トランジスタ41
aがオンし、トランジスタ42aがオフし、エミッタホ
ロワトランジスタ21aのベース電位はほぼVss2+
ΔVdとなる。したがって、エミッタホロワトランジス
タ21aは、負サージが入力端子INに入力されると、
トランジスタQ20のp型ウエル領域203の電位を抵
抗45aの電圧降下i・rだけ低下させ、寄生ラテラル
npnトランジスタのオンを抑止する。すなわち、負サ
ージによるMOSトランジスタQ20のn型領域201
又は202aの電位低下に対抗してそのp型ウエル領域
203の電位も低下するので、それらの間のpn接合が
順バイアスすることがない。
【0070】更に、本実施例ではn型領域201とp型
ウエル領域203との間のpn接合が順バイアス状態と
なる前にp型ウエル領域203の電位を低下させること
ができるので、ラテラルpnp寄生トランジスタの遮断
性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチ回路の実施例1を示す回路図
である。
【図2】本発明のスイッチ回路の実施例2を示す回路図
である。
【図3】本発明のスイッチ回路の実施例3を示す回路図
である。
【図4】本発明のスイッチ回路の実施例4を示す回路図
である。
【図5】本発明のスイッチ回路の実施例5を示す回路図
である。
【図6】本発明のスイッチ回路の実施例6を示す回路図
である。
【図7】本発明のスイッチ回路の実施例7を示す回路図
である。
【図8】本発明のスイッチ回路の実施例8を示す回路図
である。
【図9】図8の低位電源電圧Vss2を発生する回路の
一例を示す回路図である。
【図10】本発明のスイッチ回路の実施例9を示す回路
図である。
【図11】本発明のスイッチ回路の実施例10を示す回
路図である。
【図12】従来のMOSアナログスイッチ回路を示す回
路図である。
【図13】従来のMOSアナログスイッチ回路を示す回
路図である。
【符号の説明】
101はp型の入力側半導体領域(一導電型半導体領
域)、102はp型の出力側半導体領域(一導電型半導
体領域)、103はn型基板(n型のゲート直下半導体
領域、反対導電型半導体領域)、201はn型の入力側
半導体領域(一導電型半導体領域)、202はn型の出
力側半導体領域(一導電型半導体領域)、203はp型
ウエル領域(p型のゲート直下半導体領域、反対導電型
半導体領域)、1はトランスファゲート(アナログスイ
ッチ)、2は電位設定回路(電位設定手段、単方向性電
源)、21,21aはnpnエミッタホロワトランジス
タ、24はベ−ス電流設定手段、C、C’は共通接続
点、241は給電手段、242はベ−ス電流給電手段、
243は差電流吸引手段、D1はダイオード、41は第
2のトランジスタ、42は第1のトランジスタ、44、
45は負荷素子、43は共通負荷素子、241aは給電
手段、242aはベ−ス電流給電手段、243aは差電
流給電手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一導電型の入力側半導体領域が信号入力端
    子に接続され、一導電型の出力側半導体領域が信号出力
    端子に接続され、前記両一導電型半導体領域はゲート直
    下の反対導電型半導体領域に接するとともに前記反対導
    電型半導体領域の表面に形成される反転チャンネルを通
    じて導通されるMOSトランジスタと、前記反対導電型
    半導体領域と前記両一導電型半導体領域との間のpn接
    合に逆バイアス電圧を印加する電位設定手段とを備える
    スイッチ回路において、 前記電位設定手段は、前記反対導電型半導体領域と前記
    両一導電型半導体領域との間のpn接合を逆バイアスす
    る方向の電流のみを前記反対導電型半導体領域に給電す
    る単方向性電源からなることを特徴とするスイッチ回
    路。
  2. 【請求項2】前記電位設定手段は、所定の高位電源とn
    型としての前記反対導電型半導体領域との間に介設され
    るとともに、コレクタが前記高位電源側に接続され、エ
    ミッタが前記反対導電型半導体領域側に接続されるnp
    nエミッタホロワトランジスタを備える請求項1記載の
    スイッチ回路。
  3. 【請求項3】前記電位設定手段は、前記npnエミッタ
    ホロワトランジスタのベース電流を設定するベ−ス電流
    設定手段を有し、前記ベ−ス電流設定手段は、前記高位
    電源と所定の共通接続点との間に介設されて前記共通接
    続点に所定の基準電流を給電する給電手段と、前記共通
    接続点と前記npnエミッタホロワトランジスタのベ−
    スとの間に介設されて前記共通接続点から前記ベースに
    ベース電流を給電するベ−ス電流給電手段と、前記共通
    接続点と所定の基準電位点との間に介設されて前記両電
    流の差成分を吸引する差電流吸引手段とを備える請求項
    2記載のスイッチ回路。
  4. 【請求項4】前記電位設定手段は、所定の基準電位が印
    加される制御端子をもつとともに高位側主電極が所定の
    負荷素子を通じて高位電源に接続される第1のトランジ
    スタと、前記トランスファゲートの入力端子に接続され
    る制御端子をもつとともに高位側主電極が高位電源から
    給電される第2のトランジスタと、前記両トランジスタ
    の低位側主電極と低位電源端との間に介設されて前記両
    トランジスタの主電流の合計を所定値に制限する共通負
    荷素子とを備える差動増幅回路を有し、前記第1のトラ
    ンジスタの前記高位側主電極と前記負荷素子との接続点
    は前記npnエミッタホロワトランジスタのベ−スに接
    続される請求項2記載のスイッチ回路。
  5. 【請求項5】前記電位設定手段は、所定の低位電源とp
    型としての前記反対導電型半導体領域との間に介設され
    るとともに、コレクタが前記低位電源側に接続され、エ
    ミッタが前記反対導電型半導体領域側に接続されるpn
    pエミッタホロワトランジスタを備える請求項1記載の
    スイッチ回路。
  6. 【請求項6】前記電位設定手段は、前記pnpエミッタ
    ホロワトランジスタのベース電流を設定するベ−ス電流
    設定手段を有し、前記ベ−ス電流設定手段は、前記低位
    電源と所定の共通接続点との間に介設されて前記共通接
    続点から所定の基準電流を吸引する吸引手段と、前記共
    通接続点と前記pnpエミッタホロワトランジスタのベ
    −スとの間に介設されて前記ベースから共通接続点にベ
    ース電流を吸引するベ−ス電流吸引手段と、前記共通接
    続点と所定の基準電位点との間に介設されて前記両電流
    の差成分を給電する差電流給電手段とを備える請求項5
    記載のスイッチ回路。
  7. 【請求項7】前記電位設定手段は、所定の基準電位が印
    加される制御端子をもつとともに低位側主電極が所定の
    負荷素子を通じて低位電源に接続される第1のトランジ
    スタと、前記トランスファゲートの入力端子に接続され
    る制御端子をもつとともに低位側主電極が低位電源から
    給電される第2のトランジスタと、前記両トランジスタ
    の高位側主電極と高位電源端との間に介設されて前記両
    トランジスタの主電流の合計を所定値に制限する共通負
    荷素子とを備える差動増幅回路を有し、前記第1のトラ
    ンジスタの前記低位側主電極と前記負荷素子との接続点
    は前記pnpエミッタホロワトランジスタのベ−スに接
    続される請求項5記載のスイッチ回路。
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